JP5215396B2 - 飲料を準備するためのカプセル - Google Patents

Description

本発明は、カプセルに収容されている例えば挽かれたコーヒーの濃縮された一杯分を抽出して例えばコーヒーをベースとした飲料を準備する分野に関する。本発明は特に、そのために用いられる一杯分の分量と、そのような一杯分の分量を利用する装置に関する。

上記の原理で動作するカプセルと機械は何十年も前から存在している。

特許文献１、特許文献２、特許文献３及び特許文献４には、最初にカプセルの複数箇所に穴を開け、次いで加圧した水をカプセルの中に入れる装置が記載されている。

特許文献５及び特許文献６に記載されているカプセルは、下部に膜を有する。加圧した水が最初にカプセルの上部に導入される。するとカプセルが主に膜の位置で膨らむ。ある圧力を超えると膜が破れるため、水-コーヒーの混合物が流れ出すことができる。

膜を有する他のカプセルが、特許文献７、特許文献８及び特許文献９に記載されている。

米国特許第２,８９９,８８６号 米国特許第２,９６８,５６０号 米国特許第３,４０３,６１７号 米国特許第３,６０７,２９７号 スイス国特許第６０５２９３号 欧州特許第０２４２５５６Ｂ１号 欧州特許第０４６８０７９Ａ号 欧州特許第０８０６３７３Ａ号 欧州特許第０５５４４６９Ａ号

本発明の１つの目的は、カプセルの中で起こる水-コーヒーの混合を改善することである。

この目的は、穿孔領域をそれぞれが有する複数の突起部をカプセルの側壁および／または上面に設けることによって達成される。

突起部は、穿孔部品（例えば円形の刃）によって好ましくは同時に穿孔されるように設計して配置する。

本発明では、突起部は、エンボス加工、スタンピング、熱成形、または求める目的に合致した他の任意の方法で形成することができる。

突起部は、どの場合にもカプセルの側面および／または上面の全表面積よりもはるかに狭い比較的わずかな面積を占めることを特徴とする。さらに、突起部の位置における壁の厚さは、カプセルの壁の厚さとほぼ同じである。その結果、穿孔部品が単位面積当たりに及ぼす力は突起部の位置で特に大きくなる。したがって穿孔部品を作動させると、突起部の位置でカプセルに穴が開くことになる。

最後に、このような突起部がないとカプセルに穴を開けられないであろうことに注意されたい。

以下の図面に示した実施例によって本発明をこれからより詳しく説明する。

本発明によるカプセルの第１の実施例である。 本発明によるカプセルの第２の実施例である。 本発明によるカプセルの第３の実施例である。 本発明によるカプセルの第４の実施例である。 本発明によるカプセルを用いた装置の一例の概略図である。 本発明によるカプセルに対する穿孔の一例を示している。 本発明によるエンボス加工に穿孔した後の状態を示している。 カプセル用ケースの延長部の一例である。 カプセル用ケースの延長部の一例である。 カプセル用ケースの延長部の別の例である。 カプセル用ケースの延長部の別の例である。

図１〜図４は、中空体１と、側壁２と、上面３と、下面４とを備えていて、その下面４には抽出用の膜（図示せず）が取り付けられたカプセルを示している。

図１と図２からわかるように、上面３には一連の突起部５、６がある。

図３に示したカプセルは、上面３の他の部分と比べて低い位置にある環状の周辺領域を有する。このカプセルでは、突起部７は、上面３の周辺領域に配置されている。

図４は、突起部８が側壁２に配置されたカプセルを示している。

本発明の図示していない一変形例によると、突起部が上面３と側壁２に配置される。

それぞれの突起部５〜８は、曲率の大きな少なくとも１つの領域を有する。これは、穿孔部品をこの領域に当てるときに圧力が大きい領域を作り出すためである。

図５は、環状の刃９の形態になった穿孔部品を備える装置の概略図である。刃９は、鉛直方向に移動するように取り付けられているため、その刃を下げると突起部７に穴が開く。

この装置では、カプセルは、保持ブロック１３とバネによって所定の位置に保持される。

図５には、水が突起部７を通じてカプセルの中に入る前にたどる経路も示されている。水は最初に入口１５を通って侵入してまず空いたスペースに留まり、次いで刃９の上方に位置する一連の穴１４を通過する。

図６は、刃９の拡大図であり、その刃の表面に複数の突起部１０が配置されている。突起部の目的は、特に、水が突起部に開けられた穴を流れやすくすることである。

図７は、刃９を作動させた後に突起部７に開く穴１１を示している。

複数の突起部５〜８がカプセルの異なる場所に存在しているために複数の穴があることで、カプセルの内部における水-コーヒーの混合が著しく改善されるという利点がある。

本発明が図示した実施例に限定されることはない。

あらゆる形態の突起部を考えることができる。同じことが、突起部の分布と数にも当てはまる。

同様に、どのような穿孔部品を使用してもよい。例えば互いに離れた一群の刃、尖った形態の複数の部品などを使用できる。

図８と図９は、カプセル用ケースの延長部の第１の実施態様に関する概略図である。

ここに図示した延長部は、軸回転する２つの半円形部品で構成されている。これら半円形部品は、最初にカプセルを導入するときには離れているが、カプセルがケーシングの中に収容されたときに接触させる。

図１０と図１１は、カプセル用ケースの延長部の第２の変形例を示しており、ここでは延長部が、鉛直方向の軸のまわりを回転する閉じたリングによって構成されている。リングには、つまみが設けられている。

本発明は、生物分解性材料で構成されたカプセルにも関する。

生物分解性材料は、植物起源のものにできることが望ましい。

一変形例によれば、この材料は、成分として、デンプン（＞７０％）と、繊維質と、タンパク質と、脂質と、植物起源のグリセリンと、生物分解性樹脂を含んでいる。

別の一変形例によれば、この材料は、成分として、デンプン（＞７０％）と、繊維質と、タンパク質と、脂質と、生物分解性樹脂と、無機着色剤を含んでいる。

１ 中空体
２ 側壁
３ 上面
４ 下面
５ タイプIの突起部
６ タイプIIの突起部
７ タイプIIIの突起部
８ タイプIVの突起部
９ 鋭利な刃
１０ 刃の突起部
１１ 穴
１２ カプセル収容部
１３ 保持ブロック
１４ 穴
１５ 水の入口

Claims (5)

1. 飲料を準備するため、前記飲料の一杯分を収容する中空部品（１）を備えていて、その中空部品（１）が、側壁（２）と、上面（３）と、抽出用の膜が取り付けられた下面（４）とを有するカプセルであって、
   前記カプセルが、前記上面（３）の環状領域に配置された複数の独立した突起部（５〜７）をさらに備えていて、それぞれの突起部（５〜８）が、環状の刃により穿孔される少なくとも１つの穿孔領域を有する、カプセルにおいて、
   前記突起部が、エンボス加工、スタンピングまたは熱成形によって形成される、ことを特徴とするカプセル。
2. 前記上面（３）の周辺部が低くされ、その周辺部に前記突起部（７）が配置されている、請求項１に記載のカプセル。
3. 前記側壁（２）に複数の突起部（８）を備える、請求項１または２に記載のカプセル。
4. 前記複数の突起部（５〜７）における壁の厚みは、前記カプセルの壁（２，３）の厚みに概略等しい、請求項１〜３のいずれか１項に記載のカプセル。
5. 請求項１〜４のいずれか１項に記載のカプセルを利用するため、カプセル保持部と、カプセル収容部（１２）と、水の入口（１５）と、穿孔部品（９）とを備える装置であって、
   前記穿孔部品（９）が、前記カプセル保持部の上かつ前記カプセル収容部（１２）の中に配置されることになるカプセルの上面（３）に配置された突起部（５〜７）だけを穿孔するように配置されており、
   前記穿孔部品（９）が円形の刃である、ことを特徴とする装置。

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