JP5214515B2 - 指紋読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光学式エリアセンサを用いて取得した指紋画像のノイズ除去機能を有する指紋読取装置に関するものである。
従来の指紋読取装置では、指紋画像を取得するために、ラインセンサ又はエリアセンサのいずれかを用いている。ラインセンサは、バー状のセンサでありセンサの上で指を滑らせることで指紋画像を取得する。一方、エリアセンサは、指より大きい面のセンサ部分に指を置いてあるタイミングで、置かれた指の画像を取得する。エリアセンサの種類は、光学式や電界式等があり、光学式は面のセンサ部分から光を照射し、指紋の凹凸の反射を利用して指紋画像を取得するものである。
図15は、従来の指紋読取装置の概略を示す構成図である。
従来の指紋読取装置10は、エリアセンサ11と、ランダム・アクセス・メモリ(以下「RAM」という。)12と、指紋認証処理部13とから構成されている。更に、指紋読取装置10は、図示しないが、プロセッサを備えた制御部を有しており、RAM12に格納されているプログラムによって、装置全体を制御するように構成されている。
エリアセンサ11から指紋画像データが取得され、RAM12に格納される。RAM12に格納された指紋画像データは、指紋認証処理部13への入力となる。指紋認証処理部13では、読み取った指紋画像データの特徴点を抽出して、予め登録してある指紋画像データの特徴点と比較して、本人確認を行うように構成されている。
下記の特許文献1には、指紋画像の輪郭の検出において、指紋画像の1ライン分の左端から右端までの濃淡における極点を検出して、この極点に基づいて輪郭を決定する方法及び輪郭抽出装置が開示されている。
特開2003−263644号公報
しかしながら、従来の指紋読取装置10では、光学式のエリアセンサ11を用いると、取得した指紋画像にノイズが入るという問題点があった。つまり、指紋画像には、指紋部分の画像の周囲に、指紋画像取得時の外光によるノイズが発生している。このノイズは、正面から見て指が丸いため、接地面に近づくにつれて徐々に反射が大きくなり、このノイズを除去しない状態で、指紋認証処理部13により指紋の認証を行うと、指紋の背景部分にあるノイズについても指紋認証処理を行ってしまうため、違う指であるにも関わらず、同じ指紋であると判定されることがある。その結果、誤認証が行われてしまうことがあり、このため、指紋画像上の背景のノイズを除去することが課題となっている。
特許文献1では、指紋画像の濃淡の極点を検出し、この極点に基づいて指紋画像の輪郭を決定している点で、本発明の課題と類似しているが、極点の具体的な算出方法が、開示されていない。
本発明のうちの第1の発明の指紋読取装置は、センサ面に接触された指に光を照射してその反射像を取り込み、階調を有する画素からなる指紋画像を出力するエリアセンサと、前記指紋画像を記憶する第1の記憶部と、前記第1の記憶部から前記指紋画像の1行分の前記画素を読み出す行読み取り手段と、第1端の前記画素から第2端方向に向かって順次前記画素を選択して注目画素とし、前記注目画素と前記第2端方向に隣接した前記画素との画素値を比較し、その差分が、正の値で、且つ閾値を越えていなければ前記注目画素をノイズと判定し、前記差分が0か、負の値か、又は前記閾値を越えているときは、前記注目画素を前記指紋画像の輪郭部分として判定する第1端ノイズ・ぼやけた輪郭判定手段とを有している。
更に、前記注目画素が前記輪郭部分と判定されたときは、前記第2端の前記画素から前記第1端方向に向かって順次前記画素を選択して注目画素とし、前記注目画素と前記第1端方向に隣接した前記画素との画素値を比較し、その差分が、正の値で、且つ閾値を越えていなければ前記注目画素をノイズと判定し、前記差分が0か、負の値か、又は前記閾値を越えているときは、前記注目画素を前記指紋画像の輪郭部分として判定する第2端ノイズ・ぼやけた輪郭判定手段とを有している。
第2の発明の指紋読取装置は、センサ面に接触された指に光を照射してその反射像を取り込み、階調を有する画素からなる指紋画像を出力するエリアセンサと、前記指紋画像を記憶する第1の記憶部と、前記指紋画像において、互いに隣接する画素の画素値の差分をプレ差分として一時的に記憶する第2の記憶部と、前記第1の記憶部から前記指紋画像の1行分の前記画素を読み出す行読み取り手段と、第1端の前記画素から第2端方向に向かって順次前記画素を選択して注目画素とし、前記注目画素と前記第2端方向に隣接した前記画素との画素値を比較し、その差分が、第1の閾値と第2の閾値との間の値であるか否かを判別し、前記差分が、前記第1の閾値と前記第2の閾値との間の値でなかったときは、前記注目画素を前記指紋画像の輪郭部分として判定する第1端差分判定手段と、前記第1端差分判定手段において、前記差分が第1の閾値と第2の閾値との間の値であったときは、前記差分に前記プレ差分を加算して合計差分を算出し、前記合計差分が、前記第1の閾値と前記第2の閾値との間の値であるか否かを判別し、前記合計差分が、前記第1の閾値と前記第2の閾値との間の値でなかったときは、前記注目画素を前記指紋画像の輪郭部分として判定する第1端合計差分判定手段と、前記第1端合計差分判定手段において、前記合計差分が前記第1の閾値と前記第2の閾値との間の値であったときは、前記注目画素をノイズと判定し、前記差分を前記プレ差分として前記第2の記憶部に記憶する第1端プレ差分更新手段と、前記第1端差分判定手段、及び前記第1端合計差分判定手段において、前記注目画素が前記指紋画像の輪郭部分と判定されたときは、第2端の前記画素から前記第1端方向に向かって順次前記画素を選択して注目画素とし、前記注目画素と前記第1端方向に隣接した前記画素との画素値を比較し、その前記差分が、前記第1の閾値と前記第2の閾値との間の値であるか否かを判別し、前記差分が、前記第1の閾値と前記第2の閾値との間の値でなかったときは、前記注目画素を前記指紋画像の輪郭部分として判定する第2端差分判定手段とを有している。
更に、前記第2端差分判定手段において、前記差分が前記第1の閾値と前記第2の閾値との間の値であったときは、前記差分に前記プレ差分を加算して合計差分を算出し、前記合計差分が、前記第1の閾値と前記第2の閾値との間の値であるか否かを判別し、前記合計差分が、前記第1の閾値と前記第2の閾値との間の値でなかったときは、前記注目画素を前記指紋画像の輪郭部分と判定する第2端合計差分判定手段と、前記第2端合計差分判定手段において、前記合計差分が、前記第1の閾値と前記第2の閾値との間の値であったときは、前記注目画素をノイズと判定し、前記差分を前記プレ差分として前記第2の記憶部に記憶する第2端プレ差分更新手段とを有している。
本発明によれば、指紋画像上の背景のノイズを的確に除去でき、指紋認証を行う際の誤認証の発生を防止できる。
図1は本発明の実施例1における指紋読取装置の概略の構成図である。 図2は図1のエリアセンサ21と指の関係を説明する説明図である。 図3は図2のエリアセンサ21で取得した指紋画像23を示す説明図である。 図4は実施例1における図1中の指紋画像23の横1ラインの画素値の分布を示す説明図である。 図5は図1のノイズ除去処理部24の動作を示すフローチャートである。 図6は本発明の実施例2における指紋読取装置の概略の構成図である。 図7は実施例2における図6中の指紋画像23Aの横1ラインの画素値の分布を示す説明図である。 図8は図6のノイズ除去処理部24Aの動作を示すフローチャートである。 図9は本発明の実施例3における指紋読取装置の概略の構成図である。 図10は実施例3における図9中の指紋画像23Bの横1ラインの画素値の分布を示す説明図である。 図11は図9のノイズ除去処理部24Bの動作を示すフローチャートである。 図12は本発明の実施例4における指紋読取装置の概略の構成図である。 図13は実施例4おける図12のノイズ除去処理部24Cの動作を説明する説明図である。 図14は図12のノイズ除去処理部24Cの動作を示すフローチャートである。 図15は従来の指紋読取装置の概略を示す構成図である。
本発明を実施するための形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
(実施例1の構成)
図1は、本発明の実施例1における指紋読取装置の概略の構成図である。
本実施例1における指紋読取装置20は、指紋画像23を取得する光学式のエリアセンサ21、指紋画像23等を格納する記憶装置(例えば、RAM)22、指紋画像23のノイズを除去して指紋の輪郭を決定するノイズ除去処理部24、及び指紋の認証を行う指紋認証処理部部25から構成されている。RAM22には、指紋画像23を記憶する第1の記憶部22aが設けられている。
ノイズ除去処理部24は、前記第1の記憶部22aから前記指紋画像の1行分の前記画素を読み出す行読み取り手段24aと、第1端(例えば、左端)の前記画素から第2端(例えば、右端)の方向に向かって順次前記画素を選択して注目画素とし、前記注目画素と前記第右端方向に隣接した前記画素との画素値を比較し、その差分が閾値を越えていなければ、前記注目画素をノイズと判定し、前記差分が前記閾値を超えているときは、前記注目画素を前記指紋画像の輪郭部分と判定する第1端ノイズ・輪郭判定手段(例えば、左側ノイズ・輪郭判定手段)24bとを有している。
更に、ノイズ除去処理部24は、前記第2端(例えば、右端)の前記画素から左端方向に向かって順次前記画素を選択して注目画素とし、前記注目画素と前記左端方向に隣接した前記画素との画素値を比較し、その前記差分が閾値を越えていなければ前記注目画素をノイズと判定し、前記差分が前記閾値を超えているときは、前記注目画素を前記指紋画像の輪郭部分と判定する第2端ノイズ・輪郭判定手段(例えば、右側ノイズ・輪郭判定手段)24cとを有している。
更に、指紋読取装置20は、図示しないプロセッサ及び不揮発性の補助記憶装置を備えた制御部を有しており、RAM22に格納されているプログラムによって、装置全体を制御するように構成されている。
図2(a),(b)は、図1のエリアセンサ21と指の関係を説明する説明図であり、図3は、図2のエリアセンサ21で取得した指紋画像23を示す説明図である。
光学式のエリアセンサ21は、指26を接触させるセンサ面と、図示しないが、光源としての発光ダイオードと、撮像素子としての電荷結合素子(以下「CCD」という。)と、反射させた指紋画像23を撮像素子に収斂させる対物レンズとから構成されている。
図2(a)に示すように、エリアセンサ21のセンサ面に指26を載せることで指紋画像23が取り込まれる。図2(b)に示すように、指26の形状は、ほぼ紡錘形をしている。そのため、図3に示すように、ノイズエリア29では、センサ面と指26の接触面に近づくにつれて徐々に反射が大きくなり、次第に白くなる傾向がある。指紋27の隆線(山の部分)は、センサ面に接触すると指26の水分の乱反射により黒くなり、谷線の部分は白くなる。ノイズエリア29と指紋27の境界は輪郭28で黒くなっている。
図4は、実施例1における図1中の指紋画像23の横1ラインの画素値の分布を示す説明図である。
本実施例1で処理の対象とするノイズ部分32は、輪郭部分33に近づくにつれて徐々に白くなっていくため、取得した画像を横1ライン31で見た場合、指紋画像23の左側では、隣り合う画素値は緩やかに増加していく。一方、輪郭部分33では、指紋27の近くの背景(例えば、ノイズ部分)32が白いのに対し指紋27の輪郭28が黒いため、輪郭28の画素の画素値は急激に減少する。
指紋画像23の右側においても、ノイズ部分35では、右端から左方向に向かって、隣り合う画素値は緩やかに増加してゆき、輪郭部分34において、画素値が急激に減少する。
16階調の画素値を例に説明すると、ノイズ部分32においては、次第に明るくなるので、画素値は、16進数“0”付近の値から16進数“F”付近まで変化する。輪郭部分33に到達すると、指紋27の近くの背景が白いのに対し、指紋27の輪郭28が黒いため、画素値は、急激に16進数“F”付近から“0”付近まで変化する。ノイズ部分35及び輪郭部分34についても同様である。
ノイズ除去処理部24は、上記の事実に基づき、画像の左端もしくは右端から隣り合う画素を比較していき、隣り合う画素値が緩やかに変化している部分はノイズと判定し、決められた画素値、例えば1画素が16階調であれば、16進数の“F”に置換することでノイズ除去を行う。一方、隣り合う画素値が急激に変化する部分は、指紋27の輪郭28であると判定しノイズ除去は行わない。
(実施例1の動作)
図1における指紋読取装置20の動作の全体について説明する。
光学式のエリアセンサ21で取得した指紋画像23は、RAM22に格納される。ノイズ除去処理部24は、RAM22に格納された指紋画像23を読み出して、ノイズ除去を行い、再びRAM22に書き込む。その後、ノイズ除去された指紋画像23は、RAM22から読み出されて指紋認証処理部25に入力される。指紋認証処理部25では、読み取った指紋画像データの特徴点を抽出して、予め登録してある指紋画像データの特徴点と比較して本人確認を行う。
図5は、図1のノイズ除去処理部24の動作を示すフローチャートである。
指紋画像23の横1ライン31の画素数がxsize、指紋画像23の縦のライン数がysizeの指紋画像23に対して処理を行う。
ノイズ除去処理が開始され、ステップS1において、行カウンタiに“0”がセットされる。ステップS2において、行読み取り手段24aにより、RAM22からi行目の画素データが読み出される。
左側ノイズ・輪郭判定手段24bにより、ステップS3〜S8までの処理が行われる。ステップS3において、列カウンタjに“0”がセットされ、画像左端を注目画素として走査が行われる。ステップS4において、注目画素と右隣りの画素の値との差分が計算される。ステップS5において、この計算結果の差分sbと閾値THとが比較され、差分sbが閾知TH以下であれば(NO)、注目画素はノイズであると判定される(NO)。
ノイズと判定された場合は、ステップS6に進み、注目画素は、16進数の“F”で埋められノイズ除去処理がなされステップS7へ進む。前記ステップS5において、注目画素と右隣りの画素の値との差分sbが閾知THを越えていれば(YES)、注目画素は指紋27の輪郭28であると判定され、左の輪郭28の画素座標(il,jl)が確定する。このときは、ノイズ除去は、行わないでステップS9へ進む。なお、閾値THは、実験的に設定される値であり例えば“3”等が設定される。
ステップS7において、注目画素が画像の中央に達したかが判定される。つまり、列カウンタjが指紋画像23の横1ライン31の画素数xsizeの1/2を越えたか否かが判定される。越えていないときは(NO)、ステップS8において、列カウンタjに“1”を加え、注目画素を1つ右に移動させてステップS4に戻り、さらに隣り合う画素の値が比較される。ステップS7において、列カウンタjが指紋画像23の横1ライン31の画素数xsizeの1/2を越えたときは、中央に達していると判定されステップS9へ進む。
右側ノイズ・輪郭判定手段24cにより、ステップS9〜S16までの処理が行われる。ステップS9において、列カウンタjにxsizeをセットし、指紋画像23の右端を注目画素として走査を行う。ステップS10において、注目画素と左隣りの画素の値との差分が計算される。ステップS11において、この計算結果の差分sbと閾値THとが比較され、差分sbが閾知以下であれば(NO)、注目画素はノイズであると判定される。
ノイズと判定された場合は、ステップS12に進み、注目画素は、16進数の“F”で埋められノイズ除去処理がなされる。前記ステップS11において、注目画素と左隣りの画素の値との差分sbが閾知THを越えていれば(YES)、注目画素は指紋27の輪郭28であると判定され、右の輪郭28の画素座標(ir、jr)が確定する。このときは、ノイズ除去は、行わないでステップS15へ進む。
前記ステップS12に続いて、ステップS13が実行される、ステップS13において、注目画素が画像の中央に達したかが判定される。つまり、列カウンタjが指紋画像23の横1ライン31の画素数xsizeの1/2の値以下になったか否かが判定される。列カウンタjが画像の横1ライン31の画素数xsizeの1/2より大きいときは(NO)、中央に達していないので、ステップS14において、列カウンタjから“1”を減算して注目画素を1つ左に移動させ、ステップS10に戻って、更に隣り合う画素の値が比較される。
ステップS13において、列カウンタが、1/2の値以下のときは(YES)、中央に達しているので、ステップS15に進む。ステップS15において、行カウンタiが指紋画像23の縦のライン数ysizeに達したか否かが判定される。ysizeに達したときは、現在処理している横1ライン31が指紋画像23の下端であると判断して処理を終了する。下端でない場合は、1つ下の横1ライン31に対して処理を行うため、行カウンタiに“1”を加えてステップS2へ進む。
以上の処理により、左右の輪郭28として判断された画素のアドレスが(il,jl)及び(ir,jr)として確定する。
(実施例1の効果)
本実施例1の指紋読取装置20によれば、従来の指紋読取装置10にノイズ除去処理部24を設けることにより、ノイズエリア29では、隣り合う画素値が緩やかに変化し、指紋27に近づくにつれて徐々に白くなっていくノイズの特徴と、輪郭28では、隣り合う画素値が急激に変化する指紋27の輪郭28の特徴とを利用して、ノイズか否かを判定し、除去処理を行うようにした。その結果、ノイズのない指紋画像23が取得できるようになった。これにより、指紋認証を行う際に、指紋画像23の背景部分のノイズによる誤認証の発生を防止できる。
(実施例2の構成)
図6は、本発明の実施例2における指紋読取装置の概略の構成図であり、実施例1を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例2における指紋読取装置20Aの構成は、実施例1を示す図1の構成とほぼ同様であるが、ノイズ除去処理部24において、左側ノイズ・輪郭判定手段24b及び右側ノイズ・輪郭判定手段24cに代えて、第1端ノイズ・ぼやけた輪郭判定手段(例えば、左側ノイズ・ぼやけた輪郭判定手段)24bA及び第2端右側ノイズ・ぼやけた輪郭判定手段(例えば、ノイズ・ぼやけた輪郭判定手段)24cAが設けられている。
図7は、実施例2における図6中の指紋画像23Aの横1ライン31Aの画素値の分布を示す説明図であり、実施例1を示す図4中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
指紋画像23Aの横1ライン31Aの画素値の分布は、実施例1における図4の分布とほぼ同様であるが、本実施例2においては、輪郭部分33A及び34Aでの画素値の変化が実施例1に比べ、緩やかになっている。つまり、輪郭28がぼけているケースを対象とする。
(実施例2の動作)
図8は、図6のノイズ除去処理部24Aの動作を示すフローチャートであり、実施例1を示す図5中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例2におけるノイズ除去処理部24の動作は、以下の通り、実施例1のノイズ除去処理部24の動作と同様のステップS1〜S3、ステップS6〜S9、及びステップS12〜S16と、本実施例2の特徴であるステップS21,S22及びステップS23,S24に従って処理が行われる。
処理が開始され、実施例1と同様にステップS1の行カウンタの初期化処理、ステップS2の画像データ読み出し処理、ステップS3の列カウンタ初期化処理が実行される。
左側ノイズ・ぼやけた輪郭判定手段24bAにより、ステップS3、S21,S22、及びステップS6〜S8の処理が行われる。ステップS21において、注目画素と右隣りの画素の値が計算され、ステップS22において、その差分値cur_sbが、正の値で、且つ閾値THより小さいときは(YES)、注目画素は、ノイズであると判定され(NO)、実施例1と同様に、ステップS6の“F”の埋め込み処理、ステップS7の注目画素が画像の中央に達したかを判定処理が実行され、ステップS7の判定の結果が中央でない場合は(NO)、ステップS8の列カウンタに“1”を加算して注目画素を1つ右に移動させてステップS21に戻り、更に隣り合う画素の値が比較される。ステップS7の判定の結果が中央に達しているときは、ステップS9へ進む。
差分値cur_sbが、“0”以下か、又は閾値TH以上のときは(NO)、注目画素は、輪郭28であると判定され、左の輪郭28の画素座標(il,jl)が確定してステップS9へ進む。
右側ノイズ・ぼやけた輪郭判定手段24cAにより、ステップS9、S23、S24、及びステップS12からS16の処理が行われる。ステップS9において、行カウンタの初期設定処理が実行さる。ステップS23において、注目画素と左隣りの画素の値が計算され、ステップS24において、その差分値cur_sbが、正の値で、且つ閾値THより小さいときは(YES)、注目画素は、ノイズであると判定され、実施例1と同様に、ステップS12の“F”の埋め込み処理、ステップS13の注目画素が画像の中央に達したかを判定処理が実行さる。
ステップS13の判定の結果が中央でない場合は(NO)、ステップS14の列カウンタから“1”を減算して注目画素を1つ左に移動させてステップS23に戻り、更に隣り合う画素の値が比較される。ステップS13の判定の結果が中央に達しているときは、ステップS15へ進む。
前記ステップS24において、差分値cur_sbが、“0”以下か、又は閾値TH以上のときは(NO)、注目画素は、輪郭28であると判定され、右の輪郭28の画素座標(ir,jr)が確定してステップS15へ進む。
ステップS15の、現在処理している横1ライン31Aが、指紋画像23Aの最下端であるかの判定処理、最下端でない場合は(NO)、行カウンタのカウントアップ処理を実行し、ステップS2へ戻る。ステップS15で、現在処理している横1ライン31Aが指紋画像23Aの最下端である場合は、処理を終了する。
以上の処理により、左右の輪郭28として判断された画素の座標が(il,jl)及び(ir,jr)として確定する。
(実施例2の効果)
本実施例2によれば、実施例1の効果に加え、差分値が“0”以下になる状態、すなわち、右上がりに漸増した画素値が減少しはじめたことを検出することによって、指紋27の輪郭28がぼやけた画像であって、横1ライン31Aを見た場合に輪郭部分32A、34Aが緩やかに黒くなる指紋画像23Aであっても、指紋27の輪郭28を確実に検出してノイズを除去することが可能になる。
(実施例3の構成)
図9は、本発明の実施例3における指紋読取装置の概略の構成図であり、実施例2を示す図6中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例3における指紋読取装置20Bの構成は、実施例2を示す図6の構成とほぼ同様であるが、直前に隣り合う画素値を比較した差分値を保存しておく比較差分値保存領域22bをRAM22に設け、ノイズ除去処理部24Bの機能をそれに伴い変更している。
本実施例3のノイズ除去処理部23Bでは、左側ノイズ・ぼやけた輪郭判定手段24bA、及び右側ノイズ・ぼやけた輪郭判定手段24cAに代えて、第1端差分判定手段(例えば、左側差分判定手段)24d、第1端合計差分判定手段(左側合計差分判定手段)24e、第1端プレ差分更新手段(例えば、左側プレ差分更新手段)24f、第2端差分判定手段(例えば、右側差分判定手段)24g、第2端合計差分判定手段(例えば、右側合計差分判定手段)24h、及び第2端プレ差分更新手段(例えば、右側プレ差分更新手段)24iを備えている。
図10は、実施例3における図9中の指紋画像23Bの横1ラインの画素値の分布を示す説明図であり、実施例2を示す図7中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
指紋画像23Bの横1ライン31Bの画素値の分布は、実施例2における図7の分布とほぼ同様であるが、本実施例3においては、ノイズ部分32Bにおいて、別の要因によるノイズが発生している。
(実施例3の動作)
図11は、図9のノイズ除去処理部24Bの動作を示すフローチャートである。
本実施例3におけるノイズ除去処理部24Bの動作は、以下の通り、ステップS31〜S52に従って処理が行われる。
指紋画像23Bの横1ライン31Bの画素数がxsize、指紋画像23の縦のライン数がysizeの指紋画像23に対して処理を行う。
ノイズ除去処理が開始され、ステップS31において、行カウンタiに“0”がセットされる。ステップS32において、行読み取り手段24aBにより、RAM22からi行目の画素データが読み出される。ステップS33において、列カウンタj及びpre_sbに“0”がセットされ、画像左端を注目画素として走査が行われる。
ステップS34において、左側差分判定手段24dにより、注目画素と隣り合う画素の値との差分値cur_sbが計算され、ステップS35において、前記差分値cur_sbが閾値TH_Lと閾値TH_Hの間にあるかが判定される。間にないときは(NO)、注目画素は、輪郭28であると判定され、左の輪郭28の画素座標(il、jl)が確定してステップS42へ進む。
間にあるときは(YES)、ステップS36に進み、ステップS36において、左側合計差分判定手段24eにより、現在の差分値cur_sbと直前の差分値pre_sbが足し合わされて合計値sum_sb計算される。
ステップS37において、前記合計値sum_sbが閾値TH_Lと閾値TH_Hの間にあるかが判定される。合計値が間にある場合は、注目画素はノイズであると判定され(YES)、ステップS38に進む。
前記合計値sum_sbが閾値TH_Lと閾値TH_Hの間になかった場合は、注目画素は、輪郭28であると判定され、左の輪郭28の画素座標(il,jl)が確定してステップS42へ進む。
前記ステップS37において、ノイズと判定された場合、ステップS38において、注目画素は、例えば1画素が16階調であれば16進数の“F”で埋められ、ステップS39において、左側プレ差分更新手段34fにより、前回の差分値pre_sbが今回の差分値cur_sbで置き換えられる。なお、閾値TH_H及び閾値TH_Lは、実験的に設定される値であり、例えばTH_H=3、TH_L=−2等が設定される。
ステップS40において、注目画素が画像の中央に達したかが判定される。つまり、列カウンタjが指紋画像23Bの横1ライン31Bの画素数xsizeの1/2を越えたか否かが判定される。越えていないときは(NO)、ステップS41において、列カウンタjに“1”を加え、注目画素を1つ右に移動させ、ステップS34に戻り、さらに隣り合う画素の値が比較される。ステップS40において、中央に達していると判定された場合は、ステップS42へ進む。
ステップS42において、列カウンタjにxsizeをセットし、指紋画像23Bの右端を注目画素として走査を行う。ステップS43において、右差分判定手段34gにより、注目画素と左隣りの画素の値との差分が計算される。ステップS44において、前記差分値cur_sbが閾値TH_Lと閾値TH_Hの間にあるかが判定される。間にないときは(NO)、注目画素は、輪郭28であると判定され、右の輪郭28の画素座標(ir,jr)が確定してステップS51へ進む。
間にあるときは(YES)、ステップS45に進み、ステップS45において、右側合計差分判定手段24hにより、現在の差分値cur_sbと直前の差分値pre_sbが足し合わされて合計値sum_sb計算される。
ステップS46において、前記合計値sum_sbが閾値TH_Lと閾値TH_Hの間にあるかが判定される。合計値が間にある場合は、注目画素はノイズであると判断され(YES)、ステップS47に進む。
前記合計値sum_sbが閾値TH_Lと閾値TH_Hの間になかった場合は(NO)、注目画素は、輪郭28であると判定され、右の輪郭28の画素座標(ir,jr)が確定してステップS51へ進む。
前記ステップS46において、ノイズと判定された場合、ステップS47において、注目画素は、例えば1画素が16階調であれば16進数の“F”で埋められ、ステップS48において、右側プレ差分更新手段24iにより、直前の差分pre_sbが今回の差分cur_sbで置き換えられてステップS49へ進む。
ステップS49において、注目画素が画像の中央に達したかが判定される。つまり、列カウンタjが指紋画像23Bの横1ライン31Bの画素数xsizeの1/2より小さくなったか否かが判定される。大きいときは(NO)、ステップS50において、列カウンタjから“1”を減算し、注目画素を1つ左に移動させ、ステップS43に戻り、さらに隣り合う画素の値が比較される。ステップS49において、中央に達していると判定された場合は、ステップS51へ進む。
ステップS51において、行カウンタiが指紋画像23Bの縦のライン数ysizeに達したか否かが判定される。ysizeに達したときは、現在処理している横1ライン31Bが指紋画像23Bの下端であると判定し処理を終了する。下端でない場合は、1つ下の横1ライン31Bに対して処理を行うため行カウンタiに“1”を加え、ステップS2へ進む。
以上の処理により、左右の輪郭28として判断された画素の座標が(il,jl)及び(ir,jr)として確定する。
(実施例3の効果)
本実施例3によれば、実施例1及び2の効果に加えて、今回の差分値sbと直前の差分値sbを用いてノイズ判定をすることによって、外光によって発生するノイズの中に、別要因により発生している別のノイズで緩やかに減少する部分があっても、誤って指紋27の輪郭28であると判定することを回避することが可能になる。
(実施例4の構成)
図12は、本発明の実施例4における指紋読取装置の概略の構成図であり、実施例1を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例4の指紋読取装置20Cの構成は、実施例1の構成に加え、直前の横1ライン31Cの輪郭検出座標を保存しておくプレ輪郭座標37の保存領域であるプレ輪郭座標保存領域22cがRAM22に設けられている。
(実施例4の動作)
図13は、実施例4おける図12のノイズ除去処理部24Cの動作を説明する説明図である。
本実施例4では、ノイズと輪郭28の判定を指紋画像23Cの左端又は右端から行うことをしないで、直前に走査した横1ライン31Cで検出した輪郭28の座標をプレ輪郭座標37として記憶しておき、プレ輪郭座標37からオフセット41だけ左、又は右に移動した座標を起点として走査を開始することを特徴としている。
図13において、1ライン目は、指紋画像23Cの左端から走査を行うが、2ライン目以降は、1つ前のラインの輪郭28の座標からオフセット41だけ左又は右に移動した座標を起点として走査を開始することになるので、輪郭検出の処理を行う領域43は、限定されることになる。
指紋画像23Cの上部になると、輪郭の検出位置44が、輪郭28に沿って指紋27の縦の中心線に近づいてくるので輪郭検出の処理を行わない領域42が相対的に大きくなってくる。
図14は、図12のノイズ除去処理部24Cの動作を示すフローチャートである。
本実施例4におけるノイズ除去処理部24Cの動作は、以下の通り、ステップS61〜S78に従って処理が行われる。ここでは、横1ライン31Cの画素数がxsize、縦のライン数がysizeの指紋画像23Cに対して処理を行うものとする。
処理が開始され、ステップS61において、変数の初期化が行われ、指紋画像23Cの縦の処理ライン数を格納する変数である行カウンタiにysizeを代入し、指紋画像23Cの下端から処理を行うようにする。直前の左の輪郭座標37のカウンタpre_edge_1には、初期値として、オフセット(以下、「OFFSET」という。)41がセットされ、右の輪郭座標37のカウンタpre_edge_rには、初期値として、xsize-OFFSETがセットされる。
ステップS62において、行読み取り手段24aにより、RAM22からi行目の画素が読み込まれる。最初は、i=ysizeであるから指紋画像23Cの最下端の横1ライン31Cの画素が読み込まれる。左側ノイズ・輪郭判定手段24bCにより、ステップS63〜S69が実行される。ステップ63において、列カウンタjにpre_edge_lからOFFSET分を減じた値を、画像を左側から輪郭を検出する際の初期値として代入する。なお、OFFSETは、実験的に設定される値である。
ステップS64において、注目画像と右隣りの画素の値との差分sbが計算される。ステップS65において、差分sbと閾値THとが比較され、差分sbが閾値TH以下であれば(NO)、ノイズであると判定されステップS66へ進む。ステップS66において、注目画素が画像の中央より左側かどうかが判定される。指紋画像23Cの中央より左側である場合は(NO)、ステップS67で列カウンタjに“1”を加え、注目画素を1つ右に移動して、ステップS64へ戻る。
ステップS66において、注目画像が指紋画像23Cの中央より右側である場合は(YES)、ステップS69へ進む。
前記ステップS65において、sbが閾値THより大きければ(YES),注目画素は、輪郭28であると判定され、左の輪郭28の画素座標(il,jl)が確定してステップS68へ進む。ステップS68において、pre_edge_1に、現在の列カウンタjの値を格納してステップS69へ進む。ステップS69において、指紋画像23Cの左端から注目画素の列カウンタの値までの画素を16進数の“F”で置換してステップS70へ進む。
右側ノイズ・輪郭判定手段24cCにより、ステップS70〜S78が実行される。ステップS70において、注目画素の列カウンタjとして、pre_edge_rにOFFSETを加えた値を、指紋画像23Cを右側から走査する際の初期値として代入する。
ステップS71において、注目画素と左隣りの画素の値との差分値sbが計算される。ステップS72において、差分値sbと閾値THが比較され、差分値sbが閾値TH以下のときは(NO)、ノイズであると判定されてステップS73へ進む。差分値sbが閾値THより大きい場合は(YES)、輪郭28であると判定されてステップS75に進み、pre_edge_rに、指紋画像23Cを右側から走査したときに輪郭28を検出した位置である現在の列カウンタjの値を格納してステップS76へ進む。
前記ステップS72において、ノイズであると判定された場合は(NO)、ステップ73において、注目画素が画像の中央より右側であるか否かが判定される。指紋画像23Cの中央より右側である場合(NO)は、ステップS74において、列カウンタjに“1”を加算し、注目画素を1つ左に移動してステップS71に戻る。
ステップS73において、注目画素が画像の中央より左側である場合は(YES)、ステップS76へ進む。ステップS76において、画像の右端から注目画素までの画素を16進数の“F”で置換してステップS77へ進む。
ステップS77において、行カウンタiが最上端であるか否かが判定され、最上端でなければ、ステップS78において、行カウンタiを“1”だけ減算して、1つ上の横1ライン31Cを処理対象としてステップS62へ戻る。ステップS77において、現在処理したラインが最上端である場合、つまり、行カウンタiが“0”のときは、処理を終了する。
(実施例4の効果)
本実施例4によれば、横1ライン31Cのプレ輪郭座標保存領域22cを追加することによって、2ライン目以降は画像左端および右端から走査を行わず、直前の横1ライン31Cで検出した輪郭位置からオフセット41だけ離れた位置から輸郭検出の処理を行う。
従って、輪郭検出の処理を行わない領域42が、相対的に大きくなり、実施例1の効果に加えて輪郭検出の処理量を削減することが可能となって指紋認識装置の認識速度の向上、及び装置のコストダウンが期待できる。
(変形例)
本発明は、上記実施例に限定されず、種々の利用形態や変形が可能である。
例えば、実施例1〜4においては、指紋画像23,23A,23B,23Cの左側において、ノイズ及び輪郭28の検出を行い、次に右側のノイズ及び検出を行うことで説明したが、右側の処理を先にし、左側の処理を後にしてもよい。
更に、画素値の階調を16階調として説明したが、これには限定されず、例えば、32階調でもよいし、64階調でもよい。
20,20A,20B,20C 指紋読取装置
21 エリアセンサ
22 RAM
23,23A,23B,23C 指紋画像
24 ノイズ除去処理部
24a,24aA 行読み取り手段
24b 左側ノイズ・輪郭判定手段
24c 右側ノイズ・輪郭判定手段
24d 左側差分判定手段
24e 左側合計差分更新手段
24f 左側プレ差分判定手段
24g 右側差分判定手段
24h 右側合計差分判定手段
24i 右側プレ差分更新手段
24j 左端決定手段
24k 右端決定手段
25 指紋認証処理部
28 輪郭
29 ノイズエリア
30 直前の比較差分値
31,31A,31B,31C 横1ライン
32,35 ノイズ部分
33,34 輪郭部分
37 プレ輪郭座標
41 オフセット

Claims (8)

  1. センサ面に接触された指に光を照射してその反射像を取り込み、階調を有する画素からなる指紋画像を出力するエリアセンサと、
    前記指紋画像を記憶する第1の記憶部と、
    前記第1の記憶部から前記指紋画像の1行分の前記画素を読み出す行読み取り手段と、
    第1端の前記画素から第2端方向に向かって順次前記画素を選択して注目画素とし、前記注目画素と前記第2端方向に隣接した前記画素との画素値を比較し、その差分が、正の値で、且つ閾値を越えていなければ前記注目画素をノイズと判定し、前記差分が0か、負の値か、又は前記閾値を越えているときは、前記注目画素を前記指紋画像の輪郭部分として判定する第1端ノイズ・ぼやけた輪郭判定手段と、
    前記注目画素が前記輪郭部分と判定されたときは、前記第2端の前記画素から前記第1端方向に向かって順次前記画素を選択して注目画素とし、前記注目画素と前記第1端方向に隣接した前記画素との画素値を比較し、その差分が、正の値で、且つ閾値を越えていなければ前記注目画素をノイズと判定し、前記差分が0か、負の値か、又は前記閾値を越えているときは、前記注目画素を前記指紋画像の輪郭部分として判定する第2端ノイズ・ぼやけた輪郭判定手段と、
    を有することを特徴とする指紋読取装置。
  2. センサ面に接触された指に光を照射してその反射像を取り込み、階調を有する画素からなる指紋画像を出力するエリアセンサと、
    前記指紋画像を記憶する第1の記憶部と、
    前記指紋画像において、互いに隣接する画素の画素値の差分をプレ差分として一時的に記憶する第2の記憶部と、
    前記第1の記憶部から前記指紋画像の1行分の前記画素を読み出す行読み取り手段と、
    第1端の前記画素から第2端方向に向かって順次前記画素を選択して注目画素とし、前記注目画素と前記第2端方向に隣接した前記画素との画素値を比較し、その差分が、第1の閾値と第2の閾値との間の値であるか否かを判別し、前記差分が、前記第1の閾値と前記第2の閾値との間の値でなかったときは、前記注目画素を前記指紋画像の輪郭部分として判定する第1端差分判定手段と、
    前記第1端差分判定手段において、前記差分が第1の閾値と第2の閾値との間の値であったときは、前記差分に前記プレ差分を加算して合計差分を算出し、前記合計差分が、前記第1の閾値と前記第2の閾値との間の値であるか否かを判別し、前記合計差分が、前記第1の閾値と前記第2の閾値との間の値でなかったときは、前記注目画素を前記指紋画像の輪郭部分として判定する第1端合計差分判定手段と、
    前記第1端合計差分判定手段において、前記合計差分が前記第1の閾値と前記第2の閾値との間の値であったときは、前記注目画素をノイズと判定し、前記差分を前記プレ差分として前記第2の記憶部に記憶する第1端プレ差分更新手段と、
    前記第1端差分判定手段、及び前記第1端合計差分判定手段において、前記注目画素が前記指紋画像の輪郭部分と判定されたときは、第2端の前記画素から前記第1端方向に向かって順次前記画素を選択して注目画素とし、前記注目画素と前記第1端方向に隣接した前記画素との画素値を比較し、その前記差分が、前記第1の閾値と前記第2の閾値との間の値であるか否かを判別し、前記差分が、前記第1の閾値と前記第2の閾値との間の値でなかったときは、前記注目画素を前記指紋画像の輪郭部分として判定する第2端差分判定手段と、
    前記第2端差分判定手段において、前記差分が前記第1の閾値と前記第2の閾値との間の値であったときは、前記差分に前記プレ差分を加算して合計差分を算出し、前記合計差分が、前記第1の閾値と前記第2の閾値との間の値であるか否かを判別し、前記合計差分が、前記第1の閾値と前記第2の閾値との間の値でなかったときは、前記注目画素を前記指紋画像の輪郭部分と判定する第2端合計差分判定手段と、
    前記第2端合計差分判定手段において、前記合計差分が、前記第1の閾値と前記第2の閾値との間の値であったときは、前記注目画素をノイズと判定し、前記差分を前記プレ差分として前記第2の記憶部に記憶する第2端プレ差分更新手段と、
    を有することを特徴とする指紋読取装置。
  3. 前記第1端ノイズ・ぼやけた輪郭判定手段、又は前記第2端ノイズ・ぼやけた輪郭判定手段は、前記注目画素の位置が前記1行分の画素の中央であったときは、当該の前記1行分の画素についての処理を中止することを特徴とする請求項1記載の指紋読取装置。
  4. 前記第1端ノイズ・ぼやけた輪郭判定手段、又は前記第2端ノイズ・ぼやけた輪郭判定手段によって、前記注目画素がノイズと判定されたときは、前記注目画素の画素値を最も高い階調に置き換えてノイズを除去するノイズ除去手段を有することを特徴とする請求項1記載の指紋読取装置。
  5. 前記注目画素の画素値の最も高い階調への置き換えは、前記注目画素がノイズと判定される毎に行うことを特徴とする請求項4記載の指紋読取装置。
  6. 前記第1端合計差分判定手段、又は前記第2端合計差分判定手段は、前記注目画素の位置が前記1行分の画素の中央であったときは、当該の前記1行分の画素についての処理を中止することを特徴とする請求項2記載の指紋読取装置。
  7. 前記第1端合計差分判定手段、又は前記第2端合計差分判定手段によって、前記注目画素がノイズと判定されたときは、前記注目画素の画素値を最も高い階調に置き換えてノイズを除去するノイズ除去手段を有することを特徴とする請求項2記載の指紋読取装置。
  8. 前記注目画素の画素値の最も高い階調への置き換えは、前記注目画素がノイズと判定される毎に行うことを特徴とする請求項7記載の指紋読取装置。
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