JP5214067B2 - 水分濃度検出装置 - Google Patents

水分濃度検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5214067B2
JP5214067B2 JP2012543837A JP2012543837A JP5214067B2 JP 5214067 B2 JP5214067 B2 JP 5214067B2 JP 2012543837 A JP2012543837 A JP 2012543837A JP 2012543837 A JP2012543837 A JP 2012543837A JP 5214067 B2 JP5214067 B2 JP 5214067B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
impedance
moisture concentration
moisture
temperature
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012543837A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2012137745A1 (ja
Inventor
達也 矢部
佳之 田村
智恵子 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2012543837A priority Critical patent/JP5214067B2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5214067B2 publication Critical patent/JP5214067B2/ja
Publication of JPWO2012137745A1 publication Critical patent/JPWO2012137745A1/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/02Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance
    • G01N27/04Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance by investigating resistance
    • G01N27/12Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance by investigating resistance of a solid body in dependence upon absorption of a fluid; of a solid body in dependence upon reaction with a fluid, for detecting components in the fluid
    • G01N27/121Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance by investigating resistance of a solid body in dependence upon absorption of a fluid; of a solid body in dependence upon reaction with a fluid, for detecting components in the fluid for determining moisture content, e.g. humidity, of the fluid

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)

Description

この発明は、ガス絶縁機器内に充填された絶縁ガス中の水分濃度を検出する水分濃度検出装置に関するものである。
ガス絶縁機器には、例えばSFガス等の絶縁ガスが充填されている。従来のSFガス中の水分濃度検出装置では、水分を感知する水分センサがガス絶縁機器内に設置されている。この水分センサは、互いに対向して設けられた多孔質性電極と、該多孔質性電極間に設けられSFガス中の水分濃度と平衡状態にある水素イオン伝導性の固体電解質膜とを備えて構成される。この水分濃度検出装置では、多孔質性電極に交流電圧を印加し、SFガス中の水分濃度に対応して変化する電極間の交流インピーダンスを計測することにより、SFガス中の水分濃度を計測している(特許文献1および非特許文献1参照)。
特開2006−308502号公報
「固体電解質膜を用いたSF6ガス中水分濃度検出」 平成17年電気学会全国大会 3−171
上述したように、水分濃度検出装置では、多孔質性電極に交流電圧を印加しているため、商用電源の周波数である50Hzや60Hzの周波数成分や、これらの高調波となる周波数成分の影響を受けて、水分濃度の測定精度が低下してしまう場合があった。
この発明は、上記に鑑みてなされたもので、商用電源の周波数成分や、これらの高調波となる周波数成分の影響を抑えて、高精度な水分濃度の測定を可能とする水分濃度検出装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、ガス絶縁機器内に充填された絶縁ガス中の水分濃度を検出する水分濃度検出装置であって、絶縁ガス中で互いに対向して配置された多孔質性の電極と、これらの電極間に挟持され固着された水素イオン導電性の固体電解質膜と、電極に325Hzの周波数または10Hz以下の周波数で交流電圧を印加する電圧印加部と、交流電圧が印加された状態で電極間の交流インピーダンスを測定するインピーダンス測定手段と、インピーダンス測定手段により測定された交流インピーダンスに基づいて絶縁ガス中の水分濃度を検出する水分濃度検出部と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、電極に325Hzの周波数または10Hz以下の周波数で交流電圧を印加することで、商用電源の周波数成分や、高調波となる周波数成分の影響を抑えて、高精度な水分濃度の測定が可能となるという効果を奏する。
また、電圧印加部から印加させる交流電圧の周波数を使用地域や使用国ごとに異ならせずに済むため、使用部品や製品の共通化を図ることができ、水分濃度検出装置の製造コストの抑制を図ることができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る水分濃度検出装置の構成図である。 図2は、SFガス中の水分濃度と交流インピーダンスとの関係を示す図である。 図3は、SFガス中の水分濃度と出力電圧との関係をリニアスケールで示す図である。 図4は、SFガス中の水分濃度と、ログアンプで対数変換された出力電圧との関係を示す図である。 図5は、実施の形態2に係る水分濃度検出装置の構成図である。 図6は、特定の水分環境下における温度と交流インピーダンスの測定結果を示すグラフである。 図7は、試験で測定した温度−インピーダンスと水分濃度との関係を示すグラフである。 図8は、温度と交流インピーダンスに対して水分濃度を対応させたマトリックスの一例を示す図である。 図9は、実施の形態3に係る水分濃度検出装置の構成図である。 図10は、絶縁ガス中の水分濃度と固体電解質膜の交流インピーダンスとの関係の一例を示したグラフである。 図11は、インピーダンス素子のインピーダンスの時間変化の例を示した図である。 図12は、インピーダンス時間変化曲線上において時刻tでのインピーダンス値の例を示した図である。 図13は、インピーダンス時間変化曲線上において所定の初期期間内におけるインピーダンス値の傾きの例を示した図である。 図14は、異なる温度についてインピーダンス素子のインピーダンスの時間変化の例を示した図である。
以下に、本発明の実施の形態にかかる水分濃度検出装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る水分濃度検出装置の構成図である。図1に示すように、SFガス中の水分濃度を検出する水分濃度検出装置100は、インピーダンス素子50、交流電源4、分圧抵抗5、アンプ6、フィルタ3、ログアンプ7、マイコン(水分濃度検出部)11、V−I変換回路12を備える。
インピーダンス素子50は、多孔質電極1と固体電解質膜2とを有して構成される。具体的には、対向して設けられた多孔質電極1間に、固体電解質膜2が設けられている。また固体電解質膜2は、多孔質電極1に対して固着されている。
インピーダンス素子50は、SFガスが充填されたガス絶縁機器13内に設置される。ガス絶縁機器13の外部には、交流電源4、分圧抵抗5、アンプ6、が設けられ、リード線で多孔質電極1に接続されている。
多孔質電極1は、固体電解質膜2の両端に、例えば白金を無電解メッキによって形成されていて、微視的には多孔質性である。固体電解質膜2は、水素イオン導電性ポリマで構成され、その含水率はSFガス中の水分濃度と平衡状態にある。すなわち、SFガス中の水分濃度が高くなると含水率が増大し、SFガス中の水分濃度が低くなると含水率が低下する。固体電解質膜2としては、例えばデュポン社のナフィオン(NAFION(登録商標))を用いることができる。
交流電源4(電圧印加部)は、発信回路を備えており、入力された直流電源から、325Hzの周波数の交流電圧に変換し、多孔質電極1に交流電圧を印加する。なお、交流電圧値は、水の電気分解が生じない程度の低電圧(約10mV〜約1V)とする。
固体電解質膜2の交流インピーダンスは、アンプ6によって計測される分圧抵抗5の両端電圧から算出される。ここで、多孔質電極1を多孔質性としているのは、SFガス中の水分が固体電解質膜2に浸透し易くするためである。
このように構成されたSFガス中の水分濃度検出装置の動作原理を説明する。固体電解質膜2はSFガス中の水分と平衡状態にあり、その含水率はSFガス中の水分濃度と平衡状態にある。一方、固体電解質膜2の交流インピーダンスは含水率に依存して変化する。
図2は、SFガス中の水分濃度と交流インピーダンスとの関係を示す図である。図2に示すように、SFガス中の水分濃度が増加するにしたがって交流インピーダンスが単調に減少し、SFガス中の水分濃度が減少するにしたがって交流インピーダンスが単調に増加する。
ここで、外部に設けた分圧抵抗5の電気抵抗は一定であり、固体電解質膜2の交流インピーダンスがガス絶縁機器13内の水分濃度に対応して変化することから、分圧抵抗5の両端電圧がSFガス中の水分濃度に応じて変化する。そこで、交流インピーダンスの変化を捉えるため、分圧抵抗5の両端電圧をアンプ6で増幅して出力する。このように、分圧抵抗5とアンプ6がインピーダンス測定手段として機能する。
アンプ6から出力された交流電圧をフィルタ3に通過させる。フィルタ3は、50Hzおよび60Hzが含まれる所定の周波数、例えば300Hz以下の周波数成分の通過を抑制するハイパスフィルタである。このようなハイパスフィルタを用いれば、交流電源4から印加させる交流電圧の周波数である325Hzの周波数成分を通過させつつ、不要な周波数成分の通過を抑制することができる。フィルタ3を通過した交流電圧は、ログアンプ7に入力される。
ログアンプ7では、入力された交流電圧が対数変換されて、マイコン11の入力範囲に合った直流電圧に変換される。マイコン11は、水分量に応じた電圧信号をD/A変換端子から出力する。V−I変換回路12では、マイコン11から出力された電圧信号を4〜12mAの電流に変換し、図示しない情報収集装置に送信する。電流信号として送信することで、情報収集装置を遠方に配置した場合でも、より確実に信号を送信可能となる。
図3は、SFガス中の水分濃度と出力電圧との関係をリニアスケールで示す図である。分圧抵抗5における電圧と、交流インピーダンスとの間には反比例の関係があるので、SFガス中の水分濃度と出力電圧との関係は図3に示すようになる。
このように、SFガス中の水分濃度と出力電圧との間にも、SFガス中の水分濃度が増加するにしたがって、出力電圧が単調増加するという関係がある。しかしながら、その増加が指数関数的増加であり、図2および図3で示すように、交流インピーダンスや出力電圧の桁数が水分濃度に応じて約7桁変化している。そのため、図3に示す例であれば、1000ppm以下の水分濃度で分解能が不足して、水分濃度を正確に判別することが困難となる。
そこで、本実施の形態1では、ログアンプ7を用いている。交流インピーダンスや出力電圧の桁数が約7桁変化しているので、ログアンプ7の入力範囲は140dB以上のものを用いることが好ましい。
図4は、SFガス中の水分濃度と、ログアンプ7で対数変換された出力電圧との関係を示す図である。ログアンプ7によって、入力された交流電圧が対数変換されることで、図4に示すように、1000ppm以下の水分濃度でも十分な分解能を得ることができる。そのため、広い範囲の水分濃度で、より高精度に水分濃度の測定ができるようになる。
また、交流電源4から印加させる交流電圧の周波数を325Hzとすることで、商用電源の周波数が50Hzまたは60Hzである場合に、これらの周波数成分の影響により水分濃度の測定精度が低下するのを抑えることができる。
また、交流電圧の周波数を325Hzとすることで、50Hzと60Hzの最小公倍数である300Hzと、300Hzを超えた最小の高調波である350Hzとの間に25Hz分の差を設けることができる。したがって、50Hzと60Hzの高調波となる周波数成分の影響を抑えることができる。高調波となる周波数成分の影響を抑えることで、より高精度に水分濃度の測定をすることができる。
また、60Hz以上の周波数であって、高調波との間に25Hzの差を設けることのできる最小の周波数が325Hzとなる。このように、より低い周波数を選択することで、固体電解質膜2のコンデンサ成分によるインピーダンスもほとんど影響を受けずに測定を行うことができる。そのため、より一層高精度な水分濃度測定が可能となる。
なお、交流電源4から印加させる交流電圧の周波数を選択する上で、商用電源の周波数を50Hzまたは60Hzとして仮定している。これは、商用電源の周波数が一般的に50Hzまたは60Hzであることが多いことを考慮したものである。
例えば、日本国内では地域によって商用電源の周波数が50Hzであったり、60Hzであったりする。本実施の形態1のように、交流電源4から印加させる交流電圧の周波数を325Hzとすることで、周波数の異なる地域であっても、商用電源の周波数成分の影響を抑えた高精度の水分濃度測定が可能となる。
また、国によっても商用電源の周波数が異なり、その周波数は50Hzであったり、60Hzであったりする。この場合も、交流電源4から印加させる交流電圧の周波数を325Hzとすることで、商用電源の周波数が50Hzの国で水分濃度検出装置100を用いた場合も、商用電源の周波数が60Hzの国で水分濃度検出装置100を用いた場合も、商用電源の周波数成分の影響を抑えた高精度の水分濃度測定が可能となる。
したがって、交流電源4から印加させる交流電圧の周波数を使用地域や使用国ごとに異ならせずに済むため、使用部品や製品の共通化を図ることができ、水分濃度検出装置100の製造コストの抑制を図ることができる。
なお、交流電源4から印加させる交流電圧の周波数を、50Hzよりも低い10Hz以下としてもよい。10Hz以下の周波数を選択することで、50Hzおよび60Hzの周波数との差を十分に確保することができるため、より高精度に水分濃度の測定をすることができる。この場合、フィルタ3は、例えば40Hz以上の周波数成分の通過を抑制するローパスフィルタを用いることができる。
また、アンプ6の増幅度を切り替えることにより、140dBよりも入力範囲の狭いログアンプを用いても構わない。
実施の形態2.
実運用されているガス絶縁機器の水分濃度は一般に数十ppm〜数百ppmであり、水分濃度が数十ppmまで下がると、水分濃度低下に伴い上記固体電解質膜の交流インピーダンスは十オーム程度から指数関数的に増加し1メガオーム以上にも達する(特許文献1参照)。
また、屋外に設置されるガス絶縁機器内部は温度が一般に数十℃も変化する。固体電解質膜(例えばデュポン社のナフィオン(NAFION(登録商標)))の含水率は温度特性を持ち、温度が高いほど含水率が高くなることによりインピーダンスが下がることが知られている(非特許文献1参照)。ところが、この固体電解質膜については、ある水分濃度より低くなると逆に温度が高いほどインピーダンスが上がるという傾向が発見された。
しかしながら、従来のSFガスの水分濃度検出装置では、固体電解質膜の有する温度特性が考慮されておらず、水分濃度の測定結果に温度依存性を無視したことによる誤差が含まれるという問題があった。
以下、本実施の形態では、水分濃度の検出の際に固体電解質膜の有する温度特性を考慮することにより、水分濃度の測定誤差を小さくすることができる水分濃度測定装置について説明する。
図5は、本実施の形態に係る水分濃度検出装置の構成図である。図5に示すように、互いに対向して配置された多孔質性の多孔質電極1間には、この多孔質電極1に固着された固体電解質膜2が挟持されている。対向する多孔質電極1の例えば一方には、温度センサ33が取り付けられている。温度センサ33は、例えばPt100(白金抵抗体)などの測温抵抗体を備えて構成される。
多孔質電極1、固体電解質膜2、及び温度センサ33は、ガス絶縁機器13内に配置されている。ガス絶縁機器13には、筒状の金属容器内に図示しない高電圧導体が収納され、例えばSFガス等の絶縁ガスが充填されている。
多孔質電極1は、例えば白金に無電解メッキを施すことにより形成され、微視的には多孔質性である。多孔質電極1を多孔質性とすることにより、SFガス中の水分が固体電解質膜2に浸透し易くしている。固体電解質膜2は例えば水素イオン導電性ポリマで構成され、その含水率はSFガス中の水分濃度と平衡状態にある。即ち、SFガス中の水分濃度が高くなると含水率が増大し、逆にSFガス中の水分濃度が低くなると含水率が低下する。この固体電解質膜2は、例えばデュポン社のナフィオン(NAFION(登録商標))とすることができる。多孔質電極1と固体電解質膜2とによってインピーダンス素子が構成される。また、温度センサ33は、多孔質電極1に取り付けられているので、固体電解質膜2近傍のガス温度を測定することができる。なお、温度センサの設置位置は図示例に限定されず、固体電解質膜2近傍であればよい。
ガス絶縁機器13の外部には、多孔質電極1に電圧を印加する交流電源4、固体電解質膜2に流れる交流電流を検出する分圧抵抗5、分圧抵抗5にかかる交流電圧を検出し増幅するアンプ(増幅器)6、アンプ6の出力を対数変換すると共に交流電圧を直流電圧に変換するログアンプ(ログ増幅器)7が設けられている。交流電源4、分圧抵抗5、アンプ6及びログアンプ7は、多孔質電極1に交流電圧を印加することにより多孔質電極1間の交流インピーダンス(即ち、固体電解質膜2の交流インピーダンス)を測定するインピーダンス測定手段を構成する。
また、ガス絶縁機器13の外部には、温度センサ33に電圧を印加する直流電源8、温度センサ33に流れる電流を検出する分圧抵抗9、分圧抵抗9にかかる電圧を検出し増幅するアンプ10が設けられている。温度センサ33、直流電源8、分圧抵抗9、及びアンプ10は、固体電解質膜2の近傍の絶縁ガスの温度を計測する温度計測手段を構成する。
更に、ガス絶縁機器13の外部には、ログアンプ7及びアンプ10と接続されたマイコン(マイクロコンピュータ)11、及びマイコン11と接続されたV−I変換回路12が設けられている。マイコン11はA/D及びD/A変換端子を備え、ログアンプ7及びアンプ10の各出力を入力としてSFガス中の水分濃度を求め、この水分濃度に応じたアナログ電圧を出力する。マイコン11は水分濃度検出部を構成する。V−I変換回路12は、マイコン11の出力電圧を電流に変換する。即ち、V−I変換回路12では、水分濃度の測定結果を遠方へ送信できるように電圧信号から電流信号へと変換される。
次に、本実施の形態の動作について説明する。まず、固体電解質膜2の水分量はガス絶縁機器13内のSFガスに含まれる水分と平衡状態にある。また、固体電解質膜2の交流インピーダンスは温度と水分量に依存して変化する。
固体電解質膜2の交流インピーダンスは、交流電源4にて生じる電圧と分圧抵抗5にかかる電圧より求めることができる。即ち、固体電解質膜2の交流インピーダンスはSFガス中の水分濃度に応じて変化し、分圧抵抗5の両端電圧もSFガス中の水分濃度に応じて変化するので、分圧抵抗5の両端電圧を検出することにより、固体電解質膜2の交流インピーダンスを求めることができる。分圧抵抗5にかかる電圧はアンプ6にて増幅され、ログアンプ7にて対数変換され、マイコン11の入力範囲に合った直流電圧に変換される。
一方、温度は直流電源8にて生じる電圧と分圧抵抗9にかかる電圧より求めることができる。分圧抵抗9にかかる電圧はアンプ10にて増幅され、マイコン11の入力範囲に合った直流電圧に変換される。
固体電解質膜2の温度特性は水分量が多い場合は、一般的に知られるナフィオンの挙動や非特許文献1に記載のあるように温度が高くなるほど交流インピーダンスが下がるという特性を示す。一方、水分量が少ない場合は図6に示すように温度が高くなるほど交流インピーダンスが上がるという特性を示す。ここで、図6は、特定の水分環境下における温度と交流インピーダンスの測定結果を示すグラフである。
図7は、試験で測定した温度−インピーダンスと水分濃度との関係を示すグラフである。図7では、横軸は温度(℃)、縦軸はインピーダンス(Ω)であり、5つの異なる曲線は、水分濃度が100(ppm)、300(ppm)、1000(ppm)、3000(ppm)、10000(ppm)の場合を表している。マイコン11には、予め試験で測定した、温度情報とインピーダンス情報より水分濃度を得るマトリックスを記憶させおく。図8は、温度とインピーダンスに対して水分濃度を対応させたマトリックスの一例を示す図である。図8は、図7のグラフを離散化したものに相当し、離散化されたインピーダンスと温度とに対して水分濃度が与えられている。3000(ppm)より低い水分濃度に対しては、温度の上昇とともにインピーダンスも増大する。3000(ppm)より高い水分濃度に対しては、温度の上昇とともにインピーダンスは減少する。マイコン11は、測定に基づいて作成された図8のようなマトリックスのデータを予め自身の記憶部に保持している。マイコン11は、ログアンプ7及びアンプ10からインピーダンス情報及び温度情報が得られると、マトリックスデータを参照して、得られた温度情報とインピーダンス情報より水分濃度を検出することができる。
マイコン11は、検出した水分濃度に応じた電圧信号をD/A変換端子より出力する。V−I変換回路12では、マイコン11から出力された電圧信号を例えば4〜20mAの電流に変換し、遠方の情報収集装置(図示せず)に送る。
このように、本実施の形態では、固体電解質膜2の交流インピーダンスと固体電解質膜2近傍のガス温度を測定することにより、水分濃度を検出するとしたものである。その際に、例えば、交流インピーダンス測定結果と温度測定結果を基に予め求めておいたマトリックスを用いて水分濃度を検出する。したがって、本実施の形態によれば、温度の影響を受けず正しい水分濃度を測定できるので、水分濃度の測定誤差を小さくすることができるという効果がある。
なお、本実施の形態では、固体電解質膜2の有する温度特性を考慮して水分濃度を求めるために、インピーダンスと温度とに対して水分濃度を与えるマトリックスデータ(テーブルデータ)を予め用意しておき、このマトリックスデータを参照することにより水分濃度を求めるようにしているが、マトリックスに限らず、インピーダンスと温度とに対して水分濃度を与えるものであればよく、例えば関数などで与えてもよい。
なお、本実施の形態では、オンライン監視を想定してマイコン11の出力をV−I変換回路12に接続したが、V―I変換回路12の代わりにマイコン11を直接表示器(図示せず)に接続することによりオフラインの装置を構成することもできる。
なお、本実施の形態と実施の形態1を組み合わせることもできる。具体的には、図5において、交流電源4を図1の交流電源4とすればよい。さらに、図5において、アンプ6とログアンプ7との間に図1のフィルタ3を設けることができる。実施の形態1との組み合わせにより、温度特性による誤差を抑制し、さらに、商用電源の周波数成分や、高調波となる周波数成分の影響を抑えて、高精度な水分濃度の測定が可能となる。
実施の形態3.
実運用されているガス絶縁機器での絶縁ガス中の水分濃度は一般に数十ppm〜数百ppmである。したがって、上記水分センサはこの環境に配置されることになる。ここで、水分濃度が数百ppmから数十ppmまで下がると、固体電解質膜の交流インピーダンスは水分濃度の低下に伴い十オーム程度から指数関数的に増加して1メガオーム以上にも達する(特許文献1参照)。
一方、大気環境では水分濃度は数10000ppmもしくはそれ以上であり、ガス絶縁機器の内部とは非常に大きな濃度差がある。そのため、測定前に例えば大気環境の水分濃度と平衡状態にあった水分センサの固体電解質膜をガス絶縁機器内に配置した場合、この固体電解質膜が数十ppm〜数百ppmのガス絶縁機器内部の水分濃度と平衡に達するまでには相当の時間を要し、水分センサが一定の計測値を示すまでには、数時間〜数日以上の時間がかかるため、短時間のうちに測定結果が出ないという問題があった。
以下、本実施の形態では、短時間で水分濃度を検出することが可能な水分濃度検出装置について説明する。
図9は、本実施の形態に係る水分濃度検出装置の構成図である。図9では、例えばSFガス等の絶縁ガスが充填されたガス絶縁機器13と、このガス絶縁機器13に取り付けられた水分濃度検出装置30が示されている。具体的には、水分濃度検出装置30は、その取付口40をガス絶縁機器13の配管21にバルブ22を介して取り付けることにより、ガス絶縁機器13と接続されている。バルブ22を開放すると、ガス絶縁機器13内の絶縁ガスが配管21を通じて水分濃度検出装置30内に導入され、サンプリングガスとして使用される。
水分濃度検出装置30は、例えばポータブル式の装置であり、ガス室31及び信号処理部32から成る。ガス室31は、配管21及びバルブ22を介して、ガス絶縁機器13と接続され、バルブ22を開放することにより、ガス絶縁機器13から導入された絶縁ガスを封入することができる。ガス室31内には、互いに対向して配置された一対の多孔質性の多孔質電極1と、多孔質電極1間に挟持され固着された固体電解質膜2が配置されている。
多孔質電極1は、例えば白金に無電解メッキを施すことにより形成され、微視的には多孔質性である。多孔質電極1を用いることにより、絶縁ガス中の水分が固体電解質膜2に浸透し易くなる。固体電解質膜2は例えば水素イオン導電性ポリマで構成され、その含水率は絶縁ガス中の水分濃度と平衡状態となる。即ち、絶縁ガス中の水分濃度が高くなると含水率が増大し、逆に絶縁ガス中の水分濃度が低くなると含水率が低下する。固体電解質膜2としては、例えばデュポン社のナフィオン(NAFION(登録商標))を用いることができる。後述するように、多孔質電極1と固体電解質膜2とによって絶縁ガス中の水分濃度を検出する水分センサとしてのインピーダンス素子50が構成される。
信号処理部32内には、インピーダンス測定回路17、演算部19、表示器20、及び記憶装置18が設けられている。
インピーダンス測定回路17は、多孔質電極1に接続され、多孔質電極1に交流電圧を印加することにより多孔質電極1間の交流インピーダンス(即ち、固体電解質膜2の交流インピーダンス)を測定する(インピーダンス測定手段)。そして、インピーダンス測定回路17は、インピーダンスの測定値を演算部19に出力する。図10は、絶縁ガス中の水分濃度(ppm)と固体電解質膜2の交流インピーダンス(Ω)との関係を示したグラフであり、測定結果に基づいて作成されたものである。図10に示すように、交流インピーダンスは水分濃度の増加に対して単調減少している。
インピーダンス測定回路17は、例えば、多孔質電極1に電圧を印加する交流電源(図示せず)、及びこの交流電源により電圧を印加した状態で多孔質電極1間に流れる交流電流を検出する分圧抵抗(図示せず)等を備えて構成される。なお、詳細は例えば特許文献1に記載されているので省略する。
記憶装置18は、絶縁ガス中の水分濃度に応じたインピーダンス時間変化曲線群を記憶している。ここで、インピーダンス時間変化曲線は、例えば大気雰囲気中に置かれていたインピーダンス素子50を絶縁ガス中に配置した後、インピーダンス測定回路17により多孔質電極1間の交流インピーダンスの時間変化を測定して得た曲線であり、絶縁ガス中の水分濃度毎に与えられ、水分濃度に応じたインピーダンス素子50の電圧応答特性を示すものである。ガス絶縁機器13内の水分濃度は典型的には数十ppm〜数百ppmの範囲にあるので、例えばこの範囲を含むようにして一定の刻み幅で複数の異なる水分濃度に対してそれぞれインピーダンス時間変化曲線を予め求めたものを記憶装置18に記憶させておく。
図11は、インピーダンス時間変化曲線の例を示した図である。図11では、大気雰囲気中に置かれていたインピーダンス素子50を所定の水分濃度の絶縁ガス中に置き、交流インピーダンスの時間変化を測定したものである。図中、I1は絶縁ガス中の水分濃度が数十ppmの場合の測定結果を示し、I2は絶縁ガス中の水分濃度が数百ppmの場合の測定結果を示している。記憶装置18は、図11のI1、I2のような曲線を水分濃度毎に予め記憶している。
図11からわかるように、絶縁ガス中の水分濃度が高い方(より大気雰囲気に近い方)であるI2が早く収束し、水分濃度が低い方(大気雰囲気から離れている方)であるI1は収束するのに時間がかかる傾向が確認される。
このように、測定開始時に、固体電解質膜2の含水率が、測定対象となる絶縁ガス中の水分濃度と近い状態にある場合にはインピーダンス素子50の応答は短時間で収束するが、逆にその含水率が絶縁ガス中の水分濃度から大きくかけ離れていた場合には、インピーダンス素子50の応答は中々収束せず、すぐに最終的な測定値を得ることは困難である。なお、従来の水分濃度検出装置(特許文献1参照)では、絶縁ガス中に配置されたインピーダンス素子50のインピーダンス値が収束するのを待ち、その収束値を図10のような水分濃度−交流インピーダンス曲線と比較することにより水分濃度を決定していたので、水分濃度を得るまでに非常に時間がかかった。
演算部19は、水分濃度検出部としての機能を有する。即ち、演算部19は、インピーダンス測定回路17によるインピーダンスの測定開始後インピーダンスの測定値が収束する前のインピーダンス値の挙動と、記憶装置18に記憶されたインピーダンス時間変化曲線群とを比較し、観測された挙動と同じ挙動を示すインピーダンス時間変化曲線を特定して、当該特定されたインピーダンス時間変化曲線に対応する水分濃度を検出値として出力する。つまり、演算部19は、収束したインピーダンス値を用いて水分濃度を検出するのではなく、インピーダンス値が収束に至る前の時点又は期間におけるインピーダンス値の挙動を、予め記憶装置18に記憶されたインピーダンス時間変化曲線群と比較することにより、測定開始後の初期の段階で絶縁ガス中の水分濃度を推定するものである。
表示器20は、演算部19の出力を表示することができる。なお、水分濃度検出装置30は、その他、当該装置を制御等するための入力部なども備えているが、図では省略している。
次に、本実施の形態の動作について説明する。水分濃度の測定開始時には、配管21のバルブ22を開放して、ガス絶縁機器13内の絶縁ガスをガス室31内に流入させる。なお、サンプリングガスが導入される前には、ガス室31内に例えば大気雰囲気の空気が封入されており、固体電解質膜2はこの空気中の水分濃度と平衡状態にある。ガス室31内に絶縁ガスが導入されると、インピーダンス測定回路17は多孔質電極1に交流電圧を印加し、固体電解質膜2の水分濃度に応じた交流インピーダンスを測定する。この際、固体電解質膜2の水分量は徐々に時間をかけて絶縁ガスに含まれる水分と平衡状態になるので、インピーダンス測定回路17によるインピーダンスの測定値は、絶縁ガス中の水分濃度に応じて図11のような挙動を示す。なお、インピーダンス測定回路17は、インピーダンス測定値を例えば定期的に演算部19に出力する。
次に、演算部19は、インピーダンス測定回路17から出力されたインピーダンス値が収束に至る前において、少なくとも一以上の時点におけるインピーダンス値又は一定の期間内におけるインピーダンス値の挙動と、記憶装置18に記憶されたインピーダンス時間変化曲線群とを比較し、観測された挙動と同じ挙動を示すインピーダンス時間変化曲線を特定して、当該特定されたインピーダンス時間変化曲線に対応する水分濃度を検出値として出力する。即ち、演算部19は、実際に測定したインピーダンス値がどのような時間変化を示すかの傾向によって、最終的な収束値を待たずして測定開始後の所定の時間内に絶縁ガス中の水分濃度に対応したインピーダンス収束値及び水分濃度そのものを推測することができる。
ところで、図11に示すように、インピーダンス値は、最終的には水分濃度が低いほど高い値を示すが、初期の挙動に着目すると、水分濃度が低いほど急激な立ち上がりを示し、やがて所定のインピーダンス値に収束するという特徴を持つ。
このため、本実施の形態では、例えば測定開始後、所定の測定時間tが経過した時点で、インピーダンス測定回路17にてインピーダンス値A[Ω]を測定する。演算部19は、この時間tとインピーダンス値Aからなる点Qを、インピーダンス時間変化曲線群と比較し、点Qがどのインピーダンス時間変化曲線上に乗るかを判定することにより、水分濃度を算出することができる。この際、いずれのインピーダンス時間変化曲線上にも点Qが乗らない場合は、演算部19は、時間tでのインピーダンス値が測定値であるAに最も近いインピーダンス時間変化曲線を特定する。なお、測定時間tを短くすれば、水分濃度の検出時間は短縮化される。図11のような時間変化の傾向に基づき、測定時間tは、数時間以下、好ましくは1時間以下に設定することができる。
図12は、インピーダンス時間変化曲線上において時刻tでのインピーダンス値の例を示した図である。即ち、インピーダンス時間変化曲線I1については、時刻tにおけるインピーダンス値はA1[Ω]であり、同曲線上の点をQ1で表している。また、インピーダンス時間変化曲線I2については、時刻tにおけるインピーダンス値はA2[Ω]であり、同曲線上の点をQ2で表している。演算部19は、測定により得られた点Qと点Q1又は点Q2を比較し、測定誤差内で点Qが点Q1又は点Q2と一致すればその一致した曲線に相当する水分濃度を検出値とすることができる。
このように、本実施の形態では、絶縁ガス中の水分濃度毎にインピーダンス素子50のインピーダンスがどのような時間変化を示すかを表したインピーダンス時間変化曲線群を予め記憶装置18に記憶させ、インピーダンス測定値が収束に至る前の初期の応答特性をインピーダンス時間変化曲線群と比較することにより、固体電解質膜2の水分吸脱着が平衡状態に至る前に水分濃度を推定するものである。従来は水分濃度を検出するまでに例えば数時間から数日以上かかっていたものを、本実施の形態では、例えば1時間程度以内で検出可能である。したがって、本実施の形態によれば、水分濃度の測定を短時間で実施することができるという効果がある。
実施の形態4.
実施の形態3では、例えば測定開始後一定時間tが経過したときのインピーダンス値A[Ω]を測定することにより水分濃度を求めたが、本実施の形態は、インピーダンス値の初期の傾きによって水分濃度を求めるものである。
具体的には、例えば次のようにする。インピーダンス測定回路17にて、測定開始時及び測定開始から測定時間tが経過した時点でのインピーダンス値をそれぞれ測定する。演算部19は、時刻tでのインピーダンス値から測定開始時のインピーダンス値を差し引いたものをその間の測定時間tで割ることにより、測定開始から測定時間tが経過するまでの期間でのインピーダンス値の傾きLを算出することができる。そして、演算部19は、この傾きLをインピーダンス時間変化曲線群と比較し、当該期間における傾きが測定誤差の範囲内で傾きLに一致し又は最も傾きLに近いインピーダンス時間変化曲線を特定し、当該特定されたインピーダンス時間変化曲線に対応する水分濃度を検出値として出力する。この際、測定時間tを短くすれば、水分濃度の検出時間が短縮化される点は、実施の形態3と同様である。なお、ここで示した傾きを計算する期間は一例であって、その他の期間を設定して傾きを求めることもできる。
図13は、インピーダンス時間変化曲線上において所定の初期期間内におけるインピーダンス値の傾きの例を示した図である。即ち、インピーダンス時間変化曲線I1については、時刻0における同曲線上の点をP1とし、時刻tにおける同曲線上の点をQ1とし、Q1とP1を結ぶ直線の傾きをL1としている。また、インピーダンス時間変化曲線I2については、時刻0における同曲線上の点をP2とし、時刻tにおける同曲線上の点をQ2とし、Q2とP2を結ぶ直線の傾きをL2としている。演算部19は、測定により求めた傾きLと傾きL1又はL2を比較し、測定誤差内で傾きLがL1又はL2と一致すればその一致した曲線に相当する水分濃度を検出値とすることができる。
本実施の形態では、二時点でのインピーダンス値から傾きを求めることにより水分濃度を検出するようにしているので、例えば一時点におけるインピーダンス値の測定精度がやや低く、実施の形態3を適用した場合の測定精度がやや劣る場合でも、二時点での情報により各時点での測定精度を補うこととなり、水分濃度の検出精度を向上させることができる。なお、本実施の形態のその他の効果は実施の形態3と同様である。
実施の形態3では、例えば測定開始後の一時点におけるインピーダンス値をもとに水分濃度を推定し、実施の形態4では、例えば測定開始後の一定期間におけるインピーダンス値の傾きをもとに水分濃度を推定した。しかしながら、これらは本発明による水分濃度の推定の具体例に過ぎず、一般に、本発明は、インピーダンス値の初期の挙動を直接又は間接にインピーダンス時間変化曲線群と比較し、水分濃度を推定するものであればよい。例えば、三点以上の複数の時点におけるインピーダンスの測定値とインピーダンス時間変化曲線群とを比較することにより水分濃度を推定してもよい。
また、実施の形態3,4と実施の形態1を組み合わせることもできる。具体的には、図9において、インピーダンス測定回路17を、例えば図1の交流電源4、分圧抵抗5、アンプ6、フィルタ3、およびログアンプ7で構成すればよい。また、図9の演算部19は、図1のマイコン11およびV−I変換回路12に相当する。実施の形態1との組み合わせにより、商用電源の周波数成分や、高調波となる周波数成分の影響を抑えて、高精度な水分濃度の測定が可能になるとともに、水分濃度の測定を短時間で実施することができる。
また、実施の形態3,4と実施の形態2を組み合わせることもできる。具体的には、図9において、インピーダンス測定回路17を、例えば図5の交流電源4、分圧抵抗5、アンプ6、およびログアンプ7で構成し、さらに、ガス室31内の多孔質電極1には図5の温度センサ33を設け、信号処理部32内には図5の温度計測手段(直流電源8、分圧抵抗9、およびアンプ10)を設け、温度センサ33、直流電源8、分圧抵抗9、およびアンプ10を図5と同様に結線し、アンプ10の出力が演算部12に入力されるようにする。図9の演算部19は、図5のマイコン11およびV−I変換回路12に相当する。この場合、記憶装置18には、絶縁ガス中の水分濃度および温度に応じたインピーダンス時間変化曲線群を複数の異なる水分濃度および複数の異なる温度毎に記憶しておく。なお、このインピーダンス時間変化曲線群は、図8のようにマトリックスデータとして保存しておいてもよい。図14は、異なる温度についてインピーダンス素子のインピーダンスの時間変化の例を示した図である。図14では、I1は常温での絶縁ガス中の水分濃度が数十ppmの場合の測定結果を示し、I1’は高温状態での絶縁ガス中の水分濃度が数十ppmの場合の測定結果を示し、I2は常温での絶縁ガス中の水分濃度が数百ppmの場合の測定結果を示し、I2’は高温状態での絶縁ガス中の水分濃度が数百ppmの場合の測定結果を示している。記憶装置18は、図14のI1,I1’,I2,I2’のような曲線を水分濃度毎に予め記憶している。演算部19は、インピーダンス測定回路17から出力されたインピーダンス値が収束に至る前において、温度計測手段により計測された絶縁ガスの温度に基づき、少なくとも一以上の時点におけるインピーダンス値又は一定の期間内におけるインピーダンス値の挙動と、記憶装置18に記憶された計測された温度に対応するインピーダンス時間変化曲線群とを比較し、観測された挙動と同じ挙動を示すインピーダンス時間変化曲線を特定して、当該特定されたインピーダンス時間変化曲線に対応する水分濃度を検出値として出力する。実施の形態2との組み合わせにより、温度特性による誤差を抑制し、さらに、水分濃度の測定を短時間で実施することができる。上記説明から、実施の形態3,4と実施の形態2と実施の形態1を組み合わせることができることは明らかである。
以上のように、本発明にかかる水分濃度検出装置は、ガス絶縁機器内のSFガスに含まれる水分濃度の測定に有用である。
1 多孔質電極
2 固体電解質膜
3 フィルタ
4 交流電源
5,9 分圧抵抗
6,10 アンプ
7 ログアンプ
8 直流電源
11 マイコン
12 V−I変換回路
13 ガス絶縁機器
17 インピーダンス測定回路
18 記憶装置
20 表示器
33 温度センサ
50 インピーダンス素子
100 水分濃度検出装置

Claims (9)

  1. ガス絶縁機器内に充填された絶縁ガス中の水分濃度を検出する水分濃度検出装置であって、
    前記絶縁ガス中で互いに対向して配置された多孔質性の電極と、
    これらの電極間に挟持され固着された水素イオン導電性の固体電解質膜と、
    前記電極に325Hzの周波数または10Hz以下の周波数で交流電圧を印加する電圧印加部と、
    交流電圧が印加された状態で前記電極間の交流インピーダンスを測定するインピーダンス測定手段と、
    前記インピーダンス測定手段により測定された前記交流インピーダンスを対数変換して出力するログアンプと、
    前記ログアンプから出力された前記交流インピーダンスに基づいて前記絶縁ガス中の水分濃度を検出する水分濃度検出部と、
    水分濃度の測定開始前は大気雰囲気の空気が封入され、水分濃度の測定開始時に前記ガス絶縁機器から導入された前記絶縁ガスが封入され、内部に前記電極が互いに対向して配置されたガス室と、
    前記絶縁ガス中の水分濃度に応じた前記交流インピーダンスの時間変化を表すインピーダンス時間変化曲線群を複数の異なる水分濃度毎に記憶する記憶部と、
    を備え
    前記水分濃度検出部は、前記インピーダンス測定手段による交流インピーダンスの測定値が収束する前において、少なくとも一以上の時点における前記交流インピーダンスの測定値又は一定の期間内における前記交流インピーダンスの測定値の挙動と、前記記憶部に記憶されたインピーダンス時間変化曲線群とを比較し、前記挙動と同じ挙動を示すインピーダンス時間変化曲線を特定して、当該特定されたインピーダンス時間変化曲線に対応する水分濃度を検出値として出力することを特徴とする水分濃度検出装置。
  2. 前記ログアンプは、140dB以上の入力特性を持つことを特徴とする請求項1に記載の水分濃度検出装置。
  3. 前記電極に印加される交流電圧の周波数が325Hzであって、
    50Hzおよび60Hzが含まれる所定の周波数以下の成分を除去し、325Hzの成分を通過させるハイパスフィルタをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の水分濃度検出装置。
  4. 前記電極に取り付けられた温度センサを用いて前記絶縁ガスの温度を計測する温度計測手段を備え、
    前記水分濃度検出部は、温度と交流インピーダンスに対して水分濃度を与えるデータ又は関数を予め保持しており、前記インピーダンス測定手段により測定された前記交流インピーダンスと前記温度計測手段により計測された前記温度とに基づいて、前記データ又は前記関数を用いて、前記絶縁ガス中の水分濃度を検出することを特徴とする請求項1に記載の水分濃度検出装置。
  5. 前記水分濃度検出部は、温度と交流インピーダンスに対して水分濃度を与えるマトリックスデータを予め保持しており、このマトリックスデータを参照して、前記インピーダンス測定手段により測定された前記交流インピーダンスと前記温度計測手段により計測された前記温度とに対応する水分濃度を検出値として出力することを特徴とする請求項4に記載の水分濃度検出装置。
  6. 前記マトリックスデータは、特定の水分濃度より低い水分濃度に対しては、温度の上昇とともにインピーダンスも増大し、前記特定の水分濃度より高い水分濃度に対しては、温度の上昇とともにインピーダンスは減少するものであることを特徴とする請求項5に記載の水分濃度検出装置。
  7. 前記水分濃度検出部は、前記水分濃度の測定開始後所定の時間が経過した時点における前記交流インピーダンスの測定値と、前記記憶部に記憶された前記インピーダンス時間変化曲線群とを比較し、前記所定の時間が経過した時点における交流インピーダンスの値が前記交流インピーダンスの測定値と一致し又は最も近いインピーダンス時間変化曲線を特定して、当該特定されたインピーダンス時間変化曲線に対応する水分濃度を検出値として出力することを特徴とする請求項に記載の水分濃度検出装置。
  8. 前記水分濃度検出部は、所定の期間における前記交流インピーダンスの測定値の傾きと、前記記憶部に記憶された前記インピーダンス時間変化曲線群とを比較し、前記所定の期間における交流インピーダンスの傾きが前記交流インピーダンスの測定値の傾きと一致し又は最も近いインピーダンス時間変化曲線を特定して、当該特定されたインピーダンス時間変化曲線に対応する水分濃度を検出値として出力することを特徴とする請求項に記載の水分濃度検出装置。
  9. 前記記憶部は、前記絶縁ガス中の水分濃度および温度に応じた前記交流インピーダンスの時間変化を表すインピーダンス時間変化曲線群を複数の異なる水分濃度および複数の異なる温度毎に記憶し、
    前記水分濃度検出部は、前記インピーダンス測定手段による交流インピーダンスの測定値が収束する前において、前記温度計測手段により計測された前記絶縁ガスの温度に基づき、少なくとも一以上の時点におけるインピーダンス値又は一定の期間内におけるインピーダンス値の挙動と、前記記憶部に記憶された前記温度に対応するインピーダンス時間変化曲線群とを比較し、前記挙動と同じ挙動を示すインピーダンス時間変化曲線を特定して、当該特定されたインピーダンス時間変化曲線に対応する水分濃度を検出値として出力することを特徴とする請求項4に記載の水分濃度検出装置。
JP2012543837A 2011-04-07 2012-04-02 水分濃度検出装置 Expired - Fee Related JP5214067B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012543837A JP5214067B2 (ja) 2011-04-07 2012-04-02 水分濃度検出装置

Applications Claiming Priority (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011085344 2011-04-07
JP2011085344 2011-04-07
JP2011116634 2011-05-25
JP2011116634 2011-05-25
JP2011193182 2011-09-05
JP2011193182 2011-09-05
PCT/JP2012/059008 WO2012137745A1 (ja) 2011-04-07 2012-04-02 水分濃度検出装置
JP2012543837A JP5214067B2 (ja) 2011-04-07 2012-04-02 水分濃度検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5214067B2 true JP5214067B2 (ja) 2013-06-19
JPWO2012137745A1 JPWO2012137745A1 (ja) 2014-07-28

Family

ID=46969143

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012543837A Expired - Fee Related JP5214067B2 (ja) 2011-04-07 2012-04-02 水分濃度検出装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9389196B2 (ja)
JP (1) JP5214067B2 (ja)
CN (1) CN103380367B (ja)
WO (1) WO2012137745A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102659944B1 (ko) 2022-03-11 2024-04-24 한국전력공사 유중수분 측정장치, 이를 이용한 측정방법과, 유중수분 농도검출방법

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9417200B2 (en) * 2011-11-18 2016-08-16 Mitsubishi Electric Corporation Moisture concentration detecting device
CN103424437A (zh) * 2013-08-24 2013-12-04 西北农林科技大学 一种阻抗法秸秆水分检测方法和装置
CN108132291B (zh) * 2017-12-22 2019-08-02 东北大学 利用阻抗谱标定氧浓度的方法
CN111983008B (zh) * 2019-05-23 2023-04-18 中国科学院合肥物质科学研究院 一种小型光离子化检测仪及其检测方法
JP2021006781A (ja) * 2019-06-28 2021-01-21 第一実業株式会社 異物検知装置
CN112485686A (zh) * 2019-09-12 2021-03-12 东莞新能德科技有限公司 确定电池阻抗的方法、电子装置及计算机可读存储介质

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5433793A (en) * 1977-08-22 1979-03-12 Toshiba Corp Moisture content detector of gas insulated electric device
JPH05288790A (ja) * 1992-04-13 1993-11-02 Hitachi Cable Ltd 架空地線電流センサ断線検知装置
JP2000189150A (ja) * 1998-12-22 2000-07-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 微生物数測定装置及び微生物数測定方法
JP2003240815A (ja) * 2002-02-14 2003-08-27 Furukawa Electric Co Ltd:The 電力ケーブルの劣化診断における誘導ノイズの除去方法および電力ケーブルの試験装置
WO2006057054A1 (ja) * 2004-11-29 2006-06-01 Hitachi Ulsi Systems Co., Ltd. 湿度計測装置
JP2006308502A (ja) * 2005-05-02 2006-11-09 Mitsubishi Electric Corp Sf6ガス中の水分濃度検出装置
JP2009133808A (ja) * 2007-11-08 2009-06-18 Ngk Spark Plug Co Ltd ガスセンサ及びガスセンサ制御装置
JP2011252847A (ja) * 2010-06-03 2011-12-15 Mitsubishi Electric Corp 水分濃度検出装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3699640B2 (ja) * 2000-08-01 2005-09-28 株式会社タニタ 多周波生体インピーダンス測定による体水分量状態判定装置
GB2386188B (en) * 2002-03-08 2005-04-20 Rynhart Res Ltd A moisture meter
CN1987442A (zh) * 2005-12-23 2007-06-27 福华电子股份有限公司 湿度传感器及其制造方法
CN100410654C (zh) * 2006-01-13 2008-08-13 南京埃森环境技术有限公司 在线阻容式六氟化硫微水检测方法及仪器
JP5287807B2 (ja) * 2009-10-28 2013-09-11 株式会社デンソー ガスセンサ素子

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5433793A (en) * 1977-08-22 1979-03-12 Toshiba Corp Moisture content detector of gas insulated electric device
JPH05288790A (ja) * 1992-04-13 1993-11-02 Hitachi Cable Ltd 架空地線電流センサ断線検知装置
JP2000189150A (ja) * 1998-12-22 2000-07-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 微生物数測定装置及び微生物数測定方法
JP2003240815A (ja) * 2002-02-14 2003-08-27 Furukawa Electric Co Ltd:The 電力ケーブルの劣化診断における誘導ノイズの除去方法および電力ケーブルの試験装置
WO2006057054A1 (ja) * 2004-11-29 2006-06-01 Hitachi Ulsi Systems Co., Ltd. 湿度計測装置
JP2006308502A (ja) * 2005-05-02 2006-11-09 Mitsubishi Electric Corp Sf6ガス中の水分濃度検出装置
JP2009133808A (ja) * 2007-11-08 2009-06-18 Ngk Spark Plug Co Ltd ガスセンサ及びガスセンサ制御装置
JP2011252847A (ja) * 2010-06-03 2011-12-15 Mitsubishi Electric Corp 水分濃度検出装置

Non-Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6012019850; 亀井光仁 他: 'GIS/GCB絶縁ガス中の水分検出センサに関する研究' 電気学会論文誌E Vol.130 No.11, 20101102, pp.531-536 *
JPN6012020046; 永尾栄一 他: '固体電解質膜を用いたSF6ガス中水分濃度検出(2)' 平成17年電気学会 電力・エネルギー部門大会論文集 , 2005, pp.40-1〜40-2 *
JPN6012020047; 永尾栄一 他: '固体電解質膜を用いたSF6ガス中水分濃度検出' 平成17年電気学会全国大会講演論文集 , 2005, pp.244-245 *

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102659944B1 (ko) 2022-03-11 2024-04-24 한국전력공사 유중수분 측정장치, 이를 이용한 측정방법과, 유중수분 농도검출방법

Also Published As

Publication number Publication date
CN103380367B (zh) 2016-01-27
WO2012137745A1 (ja) 2012-10-11
JPWO2012137745A1 (ja) 2014-07-28
CN103380367A (zh) 2013-10-30
US20130319111A1 (en) 2013-12-05
US9389196B2 (en) 2016-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5214067B2 (ja) 水分濃度検出装置
JP5265456B2 (ja) 高純度または超高純度液体の導電率を測定するための方法および装置
CN105026899A (zh) 用于监视容器中的介质的设定料位的方法和设备
US7550979B2 (en) System and method for measuring conductivity of fluid
JP4616069B2 (ja) Sf6ガス中の水分濃度検出装置
JP2010520462A5 (ja)
JP2019511692A (ja) 空気清浄機及び空気清浄方法
EP1980848B1 (en) Electrochemical sensor with short-circuiting switch and method of zero-calibration
CN105247326A (zh) 用于监测介质的至少一个介质特定属性的方法
US11175281B2 (en) Well plate cover with embedded electronic sensors for monitoring cell metabolism
US20120290222A1 (en) Electrochemical gas detection device
JP5159992B2 (ja) 水分濃度検出装置
JP6071870B2 (ja) 水素酸素濃度計測装置、水素酸素濃度計測システム、および水素酸素濃度計測方法
US9417200B2 (en) Moisture concentration detecting device
Qu et al. A New Concentration Detection System for SF 6/N 2 Mixture Gas in Extra/Ultra High Voltage Power Transmission Systems
US5872454A (en) Calibration procedure that improves accuracy of electrolytic conductivity measurement systems
JP5274515B2 (ja) 水分濃度検出装置
KR101590531B1 (ko) pH 측정 장치
JP2021128036A (ja) ガス濃度湿度検出装置
JP5276604B2 (ja) 電気化学式センサの診断方法及び電気化学式センサ
US8736274B2 (en) Method and apparatus for diagnosing electrochemical sensor
JPH03172755A (ja) 酸素検出装置
JP2019148432A (ja) 電気化学ガスセンサを有するガス検出装置とガス検出方法
CN110133054B (zh) 一种金属管道特性分析系统
JP2021006781A (ja) 異物検知装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130129

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5214067

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160308

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees