JP5213172B2 - 電気外科用鉗子のための二元デュロメーター絶縁ブーツ - Google Patents

電気外科用鉗子のための二元デュロメーター絶縁ブーツ Download PDF

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Description

(技術分野)
本開示は、絶縁した電気外科用鉗子に関し、そして、より具体的には、本開示は、組織を密封、切断および/または凝固するための、内視鏡用または開放式のいずれかの双極式および/または単極式の電気外科用鉗子と共に使用するための絶縁ブーツに関する。
(関連技術の背景)
電気外科用鉗子は、組織および血管を加熱して、組織を凝固、焼灼および/または密封することによって止血を達成するために、機械的なクランプ留め作用と電気エネルギーの両方を利用する。開放式外科処置で使用するための開放式鉗子の代替として、多くの現代の外科医は、より小さな穿刺様の切開を通して遠隔から臓器にアクセスするために、内視鏡および内視鏡機器を使用する。その直接的な結果として、患者は、瘢痕が少なく、そして、治癒時間が短くなるという利益を受けやすい。
内視鏡機器は、カニューレまたはポートを介して患者内に挿入され、このカニューレまたはポートは、トロカールで作製される。カニューレの代表的な大きさは、3mm〜12mmの範囲である。理解され得るように、通常、より小さなカニューレが好ましいが、結局のところ、より小さなカニューレを通すのに合う内視鏡機器を作製する方法を見出さなければならない機器の製造業者に、設計上の難題を提示する。
多くの内視鏡外科処置は、血管または脈管組織を切断または結紮することを要する。外科的な空洞に固有の空間的要件に起因して、外科医はしばしば、脈管を縫合するか、または、出血を制御する他の従来の方法(例えば、切断された血管をクランプ留めするか、そして/または縛る)を行うのが困難である。内視鏡用電気外科用鉗子を利用することにより、外科医は、単に顎部材を通じて組織に適用される電気外科エネルギーの強度、周波数および持続期間を制御することによって、焼灼、凝固/乾燥、および/または、単純な出血の減少もしくは遅延のいずれかをなし得る。多くの細い血管(すなわち、直径2mm未満の範囲)はしばしば、標準的な電気外科用機器および技術を用いて閉鎖され得る。しかし、より太い血管が結紮される場合、外科医は、内視鏡処置を開放式外科処置に変え、それによって、内視鏡外科手術の利益を放棄する必要があり得る。あるいは、外科医は、より太い脈管または組織を密封し得る。
脈管の凝固プロセスは、電気外科的な脈管シーリングとは基本的に異なる。本明細書における目的のために、「凝固」は、組織の細胞が破裂および乾燥しているような組織を大いに乾燥させるプロセスとして規定される。「脈管シーリング」または「組織シーリング」は、融合塊へと再び作られるように、組織内のコラーゲンを液化するプロセスとして規定される。細い脈管の凝固は、これらの細い脈管を永久に閉鎖するには十分であるが、より太い脈管は、永久的な閉鎖を確実なものとするためには、密封される必要がある。
既存の電気外科用鉗子に関する一般的な問題は、顎部材が、金属製または他の伝導性シャフトの遠位端にある共通する旋回心軸の周りで回転し、その結果、両方の顎部材、シャフトの部分および関連機構の構成要素が、電気外科エネルギー(単極式または双極式の経路の一部としてのいずれか)を患者の組織に伝える可能性があることである。顎を備える既存の電気外科用機器は、可撓性の収縮管で旋回要素を覆うか、または、旋回要素および接続領域を覆わず、これらの部分が露出されたままのいずれかである。
(要旨)
電気外科用鉗子は、その遠位端に一対の顎部材を有するシャフトと、駆動アセンブリを作動させて顎部材を互いに関して動かす可動ハンドルとを備え、これらの顎部材は、顎部材が互いに関して間隔を空けて配置される第一の位置から、組織を把持するための顎部材が互いに関してより近付いた第二の位置まで、旋回心軸の周りを可動である。顎部材のうち少なくとも一方は、少なくとも1つの機械的インターフェースを備え、そして、顎部材のうち少なくとも一方は、顎部材のうち少なくとも一方が顎部材間に保持される組織にエネルギーを伝えることができるように、電気エネルギー源に接続するように適合される。顎部材のうち少なくとも一方の外側表面の少なくとも一部分の上でかつ旋回心軸の周りには可撓性絶縁ブーツが配置され、この可撓性ブーツは、高デュロメーター材料から製造された第一の長手軸部分と、低デュロメーター材料から製造された第二の長手軸部分とを備える。この高デュロメーター材料は、可撓性ブーツを、顎部材の近位端と可撓性ブーツの遠位端の両方の上に保持するように作動可能に構成され得る。
高デュロメーター材料は、可撓性絶縁ブーツの遠位端に配置され得、そして、内部に規定される開口部を備え得、この開口部は、開口部内を通して顎部材の各々の近位端を作動可能に受容するように構成される。
顎部材の各々は顎部材の各々に関連付けられた近位フランジを備え得、そして、シャフトは外周を規定し得、そしてここで、低デュロメーター材料が伸びて顎部材の各々の近位フランジがシャフトの外周を超えて回転することを可能にし得る。
高デュロメーター部分は、近位に延びるフィンガーを備え得、このフィンガーは、内部に上側スロットおよび下側スロットを規定し、これらのスロットは、可撓性絶縁ブーツを共有押し出し成形する間に、対応する上側の低デュロメーター部分および下側の低デュロメーター部分を受容するような寸法である。
顎部材の各々は、顎部材の各々に関連付けられた近位フランジを備え得、そして、シャフトは外周を規定し得、そしてここで、低デュロメーター材料が伸びて、そして、顎部材の各々の近位フランジが、シャフトの外周を超えて回転することを可能にするように定位され得る。
本発明は、さらに以下の手段を提供する。
(項目1)電気外科用鉗子であって、
遠位端に一対の顎部材を有するシャフトであって、該顎部材は、該顎部材が互いに関して間隔を空けて配置される第一の位置から、組織を把持するために該顎部材が互いに関してより近付いた第二の位置まで、旋回心軸の周りを可動である、シャフトと;
駆動アセンブリを作動させて、該顎部材を互いに関して動かす、可動ハンドルと;
少なくとも1つの機械的インターフェースを備える、該顎部材のうちの少なくとも1つであって、該少なくとも1つの顎部材は、該少なくとも1つの顎部材が該顎部材間に保持される組織にエネルギーを伝えることができるように、電気エネルギー源に接続するように適合される、該顎部材のうちの少なくとも1つと;
該少なくとも1つの顎部材の外側表面の少なくとも一部分の上でかつ該旋回心軸の周りに配置された可撓性絶縁ブーツであって、該可撓性ブーツは、高デュロメーター材料から製造された第一の長手軸部分と、低デュロメーター材料から製造された第二の長手軸部分とを備える、可撓性絶縁ブーツと
を備える、電気外科用鉗子。
(項目2)上記高デュロメーター材料が、上記可撓性絶縁ブーツを、上記顎部材の近位端と該可撓性絶縁ブーツの遠位端の両方の上に保持するように作動可能に構成される、請求項1に記載の電気外科用鉗子。
(項目3)上記高デュロメーター材料が、上記可撓性絶縁ブーツの遠位端に配置される、請求項1に記載の電気外科用鉗子。
(項目4)上記高デュロメーター材料が内部に規定される開口部を備え、該開口部は、該開口部内を通して上記顎部材の各々の近位端を作動可能に受容するように構成される、請求項1に記載の電気外科用鉗子。
(項目5)請求項1に記載の電気外科用鉗子であって、上記顎部材の各々が該顎部材の各々に関連付けられた近位フランジを備え、そして、上記シャフトが外周を規定し、そしてここで、上記低デュロメーター材料が伸びて、該顎部材の各々の該近位フランジが該シャフトの該外周を超えて回転することを可能にする、電気外科用鉗子。
(項目6)請求項1に記載の鉗子であって、上記高デュロメーター部分が近位に延びるフィンガーを備え、該フィンガーは、内部に上側スロットおよび下側スロットを規定し、該スロットは、上記可撓性絶縁ブーツを共有押し出し成形する間に、対応する上側の低デュロメーター部分および下側の低デュロメーター部分を受容するような寸法である、電気外科用鉗子。
(項目7)請求項6に記載の電気外科用鉗子であって、上記顎部材の各々が該部材の各々に関連付けられた近位フランジを備え、そして、上記シャフトが外周を規定し、そしてここで、上記低デュロメーター材料が、伸び、そして、該顎部材の各々の該近位フランジが、該シャフトの該外周を超えて回転することを可能にするように定位される、電気外科用鉗子。
主題の機器の種々の実施形態は、図面を参照して本明細書中に記載される。
(詳細な説明)
最初に、図1〜2Bを参照すると、種々の外科処置に使用し、そして一般に、ハウジング20と、ハンドルアセンブリ30と、回転アセンブリ80と、トリガアセンブリ70と、管状の脈管および脈管組織を把持、密封および分割するように互いに協働するエンドエフェクタアセンブリ100とを備える、一つの特に有用な内視鏡用鉗子10が示される。本明細書における目的のために、鉗子10は、概略的に記載される。しかし、この特定の鉗子の種々の特定の局面は、共有に係る米国特許出願第10/460,926号、米国特許出願第10/953,757号および米国特許出願第11/348,072号に詳述される。
鉗子10はまた、エンドエフェクタアセンブリ100を機械的に係合するような寸法の遠位端16と、回転アセンブリ80を通してハウジング20を機械的に係合する近位端14とを有するシャフト12を備える。以下により詳細に考察されるように、エンドエフェクタアセンブリ100は、エンドエフェクタアセンブリ100の外側表面の少なくとも一部分を覆うように構成された可撓性絶縁ブーツ500を備える。
鉗子10はまた、鉗子10を電気外科エネルギー源(例えば、発電機(図示せず))に接続する電気外科ケーブル310を備える。発電機は、種々の安全上および性能上の特徴を含み、これらの特徴としては、絶縁された出力、アクセサリの独立した作動、および、適切な電力を維持するために、1秒間に何回も組織における変化を検知して、電圧および電流を調整するための進化したフィードバックシステムを提供するInstant ResponseTM技術(Tyco Healthcare,LPの一部門であるValleylab,Inc.が所有する技術)が挙げられる。ケーブル310は、内部で一連のケーブル線(図示せず)に分割され、これらのケーブル線の各々は、そのそれぞれの送電経路を通して、鉗子10を通して、エンドエフェクタアセンブリ100へと電気外科エネルギーを伝える。
ハンドルアセンブリ30は、2つのハンドル30aおよび30bを備え、この2つのハンドル30aおよび30bは、各々がエンドエフェクタが開いた位置に配置される第一の間隔の空いた位置から、エンドエフェクタアセンブリ100が組織を係合するように位置決めされたハウジング20により近い第二の位置まで、ハウジング20に関して可動である。回転アセンブリ80は、ハウジング20に作動可能に関連付けられ、そして、長手方向軸「A」の周りでいずれの方向にも回転可能である(図1を参照のこと)。ハンドルアセンブリ30および回転アセンブリ80の詳細は、上記の参照される特許出願、すなわち、米国特許出願第10/460,926号、米国特許出願第10/953,757号および米国特許出願第11/348,072号に記載される。
上述のように、そして、図2Aおよび2Bに最良に示されるように、エンドエフェクタアセンブリ100は、シャフト12の遠位端14に取り付けられ、そして、一対の対向する顎部材110および120を備える。ハンドルアセンブリ30の可動ハンドル40は、最終的には駆動アセンブリ(図示せず)に接続され、これらは、顎部材110および120が互いに関して間隔を空けて配置される開いた位置から、顎部材110および120が顎部材の間に組織を把持するように協働するクランプ留めまたは閉じた位置までの、顎部材110および120の動きを与えるように、一緒に機械的に協働する。これらの構成要素および特徴は全て、上記で確認した共有に係る米国特許出願第10/460,926号において最も詳細に説明される。
図3は、開放式外科処置において使用される鉗子400を係合するように構成された、絶縁ブーツ500を示す。鉗子400は、細長のシャフト部分412aおよび412bを備え、これらのシャフト部分は、それぞれ、シャフト412aおよび412bの遠位端416aおよび416bにエンドエフェクタ405が取り付けられている。エンドエフェクタ405は、一対の対向する顎部材410および420を備え、これらの顎部材は、旋回ピン465の周りで旋回可能に接続され、そして、組織を把持するために互いに関して可動である。
各シャフト412aおよび412bは、それぞれ、その近位端に配置されたハンドル415aおよび415bを備える。理解され得るように、ハンドル415aおよび415bは、シャフト412aおよび412bの互いに関する動きを容易にし、次いで、顎部材410および420が互いに関して間隔を空けて配置される開いた位置から、顎部材410および420が間に組織を把持するように協働するクランプ留めまたは閉じた位置まで、顎部材410および420を旋回させる。鉗子400の内部の機械的構成要素および電気機械的構成要素に関する詳細は、共有に係る米国特許出願第10/962,116号に開示される。以下により詳細に考察されるように、絶縁ブーツ500または本明細書中に記載されるような他のタイプの絶縁デバイスは、エンドエフェクタアセンブリ405の外側表面の少なくとも一部分を覆い、電気的な作動の間に迷走電流の集中を減らすように構成され得る。
図3に最良に示されるように、一方のシャフト(例えば、412b)は、鉗子400を、電気外科発電機(図示せず)のような電気外科エネルギー源に接続するように設計された、近位シャフトコネクタ470を備える。近位シャフトコネクタ470は、電気外科ケーブル475と電気機械的に係合し、その結果、使用者は、必要に応じて電気外科エネルギーを選択的に適用し得る。ケーブル475は、使用者が必要に応じて電気外科エネルギーを適用して、顎部材410および420の間に把持される組織を密封することを可能にするために、ハンドスイッチ450に接続される。鉗子400上にスイッチ450を位置決めすることは、電気外科エネルギーの適用が終わるまで、より視覚的かつ触知できる制御を使用者に提供する。これらの局面は、ハンドスイッチ450およびそれに関連する電気接続の考察に関して以下に、そして、上述の共有に係る米国特許出願第10/962,116号において説明される。
ラチェット430が備えられ、このラチェット430は、旋回の間に少なくとも一つの位置において顎部材410および420を互いに関して選択的にロックするように構成される。第一のラチェットインターフェース431aは、シャフト部材412bの近位端から、シャフト412bの近位端にある第二のラチェットインターフェース431bに向かって、一般に垂直方向に表示された状態で延び、それにより、各ラチェットインターフェース431aおよび431bの内面は、顎部材410および420が組織の周りで閉じる際に、互いと接する。協働するラチェットインターフェース431aおよび431bと関連付けられたラチェットの位置は、シャフト部分412aおよび412b内に特定の、すなわち、一定のひずみエネルギーを保ち、次いで、顎部材410および420に特定の閉鎖力を伝える。
顎部材410および420は、互いに電気的に絶縁されており、その結果、電気外科エネルギーが、組織を通じて効率的に伝達されて、組織シールを形成し得る。顎部材410および420は共に、内部を通って配置される、独自に設計された電気外科ケーブル経路を備え、この経路は、顎部材410および420の内面上に配置された導電性のシーリング表面412および422に電気外科エネルギーを伝える。
ここで、残りの図面4A〜4Cを参照すると、鉗子10、400の作動中に、電流を避ける、保護する、または他の方法で制限もしくは方向付けるための、電気外科絶縁デバイスの種々の想定される実施形態が示される。より具体的には、図4A〜4Cは、特に単極式作動モードでの電気外科的作動の間に、迷走電流の集中を減らすために、顎部材110および120の近位部分と、シャフト12の遠位端とが、弾性の絶縁ブーツ500で覆われた一実施形態を示す。より具体的には、ブーツ500は、顎部材110および120が閉じた位置に配置される場合の第一の構成(図4Bを参照)から、顎部材110および120が開かれる場合の第二の構成(図4Bおよび4Cを参照)まで可撓性である。顎部材110および120が開くとき、ブーツは、領域220aおよび220bにおいて曲がるかまたは拡張して、それぞれ、顎部材110および120の一対の近位フランジ113および123の動きに適合する。一つの想定される絶縁ブーツ500に関するさらなる詳細は、共有に係る米国特許出願第11/529,798号(発明の名称「INSULATING BOOT FOR ELECTROSURGICAL FORCEPS」、この全内容は、本明細書中に参考として援用される)に関して記載される。
図5は、鉗子10の電気外科的作動の間に、迷走電流の集中を減らすように構成された、絶縁ブーツ600の別の実施形態を示す。より具体的には、絶縁ブーツ600は、顎部材110および120の近位端とシャフト12の遠位端とを覆って位置決めされたウーブンメッシュ620を備える。製造時、メッシュ620は、漂遊電流が周囲の組織領域に発散することを制限するように設計された、可撓性のシリコーン様物質でコーティングされる。ウーブンメッシュ620は、絶縁ブーツ600に強度および形状を提供するように構成される。ウーブンメッシュ620はまた、メッシュ620が長手方向に縮まるときに、半径方向に拡張するようにも構成される(図9Aおよび9Bを参照)。
図6Aおよび6Bは、絶縁ブーツ700の別の実施形態を示し、絶縁ブーツ700は、それぞれ、ブーツ700内に規定される、対応するチャネル710aおよび710b内に包まれる、一対の長手方向に延びるワイヤ720aおよび720bを備える。ワイヤ720aおよび720bは、ブーツ700を補強し、そして、伝導性または非伝導性材料から製造され得る。理解され得るように、絶縁ブーツ700を支持し、そして、ブーツ700を顎部材110および120の上でのフィットを高めるために、任意の数のワイヤ720aおよび720bが利用され得る。ワイヤ720aおよび720bは、ブーツ700の外周に接着されても、ブーツ700の内周に接着されても、ブーツ700の外周もしくは内周に配置された1以上のチャネル内に置かれても、絶縁ブーツ700内に同時押し出し成形もしくは挿入成形されてもよい。ワイヤ720aおよび720bは、可撓性金属、外科用ステンレス鋼、NiTi、熱可塑性物質、ポリマー、高デュロメーター材料およびこれらの組み合わせから製造され得る。
図7は、絶縁ブーツ800の別の実施形態を示し、絶縁ブーツ800は、ブーツ800内またはブーツ800の上に配置された一対の円周ワイヤ820aおよび820bを備える。ワイヤ820aおよび820bは、その近位端および遠位端においてブーツ800を補強し、そして、可撓性金属、外科用ステンレス鋼、NiTi、熱可塑性物質およびポリマーのような伝導性または非導電性の材料から製造され得る。ワイヤ820aおよび820bの引張強度に起因して、ブーツ800は、カニューレを通して挿入する際に適所に留まり、そしてさらに、繰り返しの挿入および/またはカニューレからの引き抜きの間に、ブーツ800が自身の上で丸まるのを防ぐ。理解され得るように、絶縁ブーツ800を支持し、そして、顎部材110および120の上でのブーツのフィットを高めるために、任意の数のワイヤ820aおよび820bが利用され得る。例えば、一実施形態において、ワイヤは、製造段階の間に、ブーツ800へと挿入成形される。
図8A〜8Eは、絶縁ブーツ900のなお別の実施形態を示し、絶縁ブーツ900は、鉗子のシャフト12を動かして、顎部材110および120を開いた構成へと作動させる際に、一般に外向きに曲がるように構成される(図8C〜8E参照)、内部を通って配置される一連のスリット930a〜930dを有する成形熱可塑性シェル905を備える。シェル905は、シリコーン様材料910aおよび910bと整列したその内周を備え、作動中に、患者の電気外科的電流からの保護を提供する一方、外側の熱可塑性シェル905は、外科用カニューレ(図示せず)への挿入およびカニューレからの引き抜きの間に、シリコーン材料910aおよび910bを保護する。外側シェル905およびシリコーン様材料910aおよび910bは、組み立て中に、オーバーモールドされても、同時押出成形されてもよい。
上述のように、外側シェル905は、シャフト12が収縮する際または顎部材110および120が動く際に、拡張点935aおよび935bにおいて拡張する。シェル905が拡張する間、シェル905は、シリコーン材料910aおよび910bの固有の特性と、その選択的な織り方に起因して、内部のシリコーン材料910aおよび910bと接着しない。シェル905はまた、その遠位(および/または近位)端に配置された、内側リムまたはラッチ様領域915aおよび915bも備え得る。ラッチ様領域915aおよび915bは、顎部材110および120と機械的に連動し、そして、シャフト12の相対的な動きの間に、シェル905を適所に保つように構成される。他の機械的インターフェース908(例えば、接着剤)もまた備えられ得、このインターフェース908は、シェル905を顎部材および/またはシャフト12と係合するように構成される。外側シェル905は、顎部材110および120の上への外側シェル905の係合を容易にするために、リリーフセクション911を備え得る。
図9Aおよび9Bは、絶縁ブーツ1000のなお別の実施形態を示し、絶縁ブーツ1000は、ブーツ1000の一方の端部に配置された絶縁メッシュ1010と、ブーツ1000のもう一方の端部に配置されたシリコーン(などの)部分1020とを備えるように構成される。メッシュ部分1010は、第一の構成1010から、図9Bに示されるような第二の構成1010’まで、半径方向に拡張し、そして、長手方向に収縮するように構成される。メッシュ部分1010は代表的に、顎部材110および120に最も近いブーツの部分と関連付けられる。
図10は、絶縁ブーツ1100のなお別の実施形態を示し、絶縁ブーツ1100は、顎部材(例えば、顎部材110)の近位端に配置された対応する機械的インターフェース1110(例えば、戻り止めまたは隆起部)を機械的に係合するように構成される。さらなる機械的な保持のために、接着剤1120もまた利用され得る。少なくとも1つの機械的インターフェース1110としてはまた、隆起した突出部、フランジ、スパイク、カフ、リム、ベベルおよびこれらの組み合わせが挙げられ得る。機械的インターフェース1110は、同時押出成形およびオーバーモールドのようないくつかの公知の手法のうちの任意の1つによって形成され得る。
同様に、一方または両方の顎部材110および120は、絶縁ブーツ1200との機械的係合を増強する、下にはみ出して重なったセクションまたは面取りしたセクション1215を備え得る。例えば、そして、図11に最良に示されるように、ブーツ1200の機械的係合を増強するために、顎部材110内に規定されるベベル状セクション1215と絶縁ブーツ1200との間に、接着剤1210が利用され得る。さらに、そして、図13に最良に示されるように、ブーツ1400のさらなる機械的な保持のために、ベベル1415と絶縁ブーツ1400と交差部の上に、接着剤1410が利用され得る。接着剤1410は、熱、紫外線、電気エネルギーまたは他の市販の手法を適用する際に硬化するように構成され得る。
図12は、絶縁ブーツ1300のなお別の実施形態を示し、絶縁ブーツ1300は、ブーツ1300の内周1320に沿って配置される、内部に配置されるグルーリング1310を備える。グルーリング1310は、特定の目的または製造の順序に依存して、加熱されるか、または光(または他のエネルギー)で処理されたときに硬化するように構成される。
図14は、絶縁ブーツ1500のなお別の実施形態を示し、絶縁ブーツ1500は、絶縁ブーツ1500を、顎部材110および120の近位端111および121の上で適所に保つ、グルー様テープ1510と協働するように構成される。テープ1510は、熱または他のエネルギーを適用する際に硬化するように構成され得る。テープ1510はまた、顎部材110および120の近位端を受容するような寸法の、内部に規定された開口部1511を備えるように構成され得る。
図15Aおよび15Bは、絶縁ブーツ1600のなお別の実施形態を示し、絶縁ブーツ1600は、顎部材110および120を電気機械的に係合し、これらに電流を供給するように設計された、内部を通して配置される一連の電気リード線1610a〜1610iを備える。より具体的には、ブーツ1600は、顎部材110に電位を印加するリード線1610a〜1610dと、顎部材120の電位を印加するように設計されるリード線1610e〜1610iとを備え得る。リード線1610a〜1610iは、ブーツ1600の内周表面に沿って配置される金属のストランドとして構成され得、顎部材110および120に電気的連続性を提供するように構成される。リード線1610a〜1610fは、ブーツ1600の内周に同時押出成形されても挿入成形されてもよい。リード線1610a〜1610iのうち少なくとも1つは、第一の電位を印加するかまたは伝えるように構成され得、そして、リード線1610a〜1610iのうち少なくとも1つは、第二の電位を印加するように構成され得る。
図16は、絶縁シースまたは絶縁ブーツ1700のなお別のバージョンを示し、絶縁ブーツ1700は、カニューレ(図示せず)を通して挿入する前に取り外し可能であるように構成される。ブーツ1700は、コンドーム様の設計であり、シリコーン製の潤滑油1710が充填されており、そして、顎部材110および120の遠位端を覆って配置される。カニューレを通して鉗子10を挿入する前に、ブーツ1700は、カニューレを通した挿入を容易にするために、残留のシリコーン1710を残して取り外される。鉗子10はまた、電流の集中を減らすために、上述の実施形態または本明細書中に記載の他の実施形態のいずれか1つに類似する第二の絶縁ブーツ500も備え得る。
本開示はまた、カニューレを通した鉗子の挿入を容易にする方法に関し、この方法は、その遠位端に一対の顎部材を有するシャフトを備える鉗子を提供する工程を包含する。顎部材は、顎部材が互いに関して間隔を空けて配置される第一の位置から、組織を把持するために顎部材が互いに関してより近付いた第二の位置まで、旋回心軸の周りを可動である。顎部材のうち少なくとも一方は、この少なくとも一方の顎部材が、顎部材間に保持された組織にエネルギーを伝えることができるように、電気エネルギー源に接続するように適合される。絶縁シースが、顎部材のうち少なくとも一方の外側表面の少なくとも一部分の上、旋回心軸およびシャフトの遠位端の周りに配置される。この絶縁シースは、絶縁シースを取り外した後に、カニューレを通した鉗子の挿入を容易にするよう構成された、シリコーン製潤滑油を収容する。
この方法はまた、絶縁シースを取り外して、顎部材のうち少なくとも一方の外側表面の上、旋回心軸およびシャフトの遠位端の周りにシリコーン製潤滑油を露出する工程、カニューレを通して挿入するために鉗子を係合する工程、ならびに、挿入を容易にするためにシリコーン製潤滑油を利用して、カニューレを通して鉗子を挿入する工程、を包含する。
図17Aおよび17Bは、絶縁ブーツ1800のなお別の実施形態を示し、絶縁ブーツ1800は、製造段階でそれぞれの顎部材110および120の近位端の上にオーバーモールドされた、エラストマーシールド1800aおよび1800bとして構成される。一方または両方のシールド1800a、1800bを係合する、保持要素(例えば、機械的インターフェース1110)もまた備えられ得る。鉗子10がいったん組み立てられると、エラストマーシールド1800aおよび1800bが、迷走電流の集中を減らすために、互いに接するように構成される。図18Aおよび18Bは、同様のバージョンの絶縁ブーツ1900を示し、絶縁ブーツ1900は、1以上の目詰め1910aおよび1910bによって互いに機械的に係合された2つのオーバーモールドされたエラストマーシールド1900aおよび1900bを備える。より具体的には、目詰め1910aおよび1910bは、2つの顎部材110および120が互いに関して一定範囲で動く間、それぞれの顎部材110および120の上で2つの対向するシールド1900aおよび1900bを係合し、そして密封するように構成される。
図19Aおよび19Bは、絶縁ブーツ2000のなお別の実施形態を示し、絶縁ブーツ2000は、ブーツ500に類似するエラストマーまたはシリコーン製のブーツを備え、ここで、ブーツ2000の外周は、その長さに沿って延びる複数のリブ2010a〜2010hを備える。リブ2010a〜2010hは、カニューレの内周とのブーツの接触面積を減らし、挿入および引き抜きの間にブーツの全体的な表面摩擦を減らすことが企図される。
図20は、絶縁ブーツ2100のなお別の実施形態を示し、絶縁ブーツ2100は、鉗子10の移動部品を包むように構成された、ブーツの上またはブーツ内に形成される柔らかい充填材またはパテ様材料2110を備える。図21に最良に示されるように、オーバーモールドされたセクション114’が、顎部材(例えば、顎部材110)の近位フランジ113を覆って形成され、絶縁ブーツ500(または上記の任意の他のバージョン)に支えを提供し得る。
図22Aおよび22Bは、絶縁ブーツ2200のなお別の実施形態を示し、絶縁ブーツ2200は、ブーツ2200と顎部材(例えば、顎部材110)の近位端との間に形成されるプラスチック製の楔様材料2210aおよび2210bを備える。このプラスチック製の楔2210aおよび2210bは、ブーツ2200を、シャフト12、ならびに、顎部材110および120の移動フランジ113および123の上で不変のまま維持しながら、顎部材110および120の一定範囲での動きを可能にするように構成される。
図23Aおよび23Bは、絶縁ブーツ2300のなお別の想定される実施形態を示し、絶縁ブーツ2300は、高抵抗性接着材料2320の層を収容するような寸法の、外側シリコーン様シェル2310を備える。絶縁ブーツ2300を通る高い電流がブーツ2300内で破裂を引き起こす場合、接着材料2320が融解し、そして、破裂した部分を通って流れ、作動中の電流の漏れの可能性を減少させる。図24Aおよび24Bは、同様の絶縁ブーツ2400を示し、絶縁ブーツ2400は、破裂した部分を通って流れ、作動中に電流からのさらなる絶縁を提供するように設計される、フリーフロー材料(free flowing material)を備える。より具体的には、ブーツ2400は、内部に規定される内部空洞2410を備え、この内部空洞2410は、フリーフロー材料2420を保持する。フリーフロー材料2420は、破裂したときに、内部空洞2410から分散するように構成される。フリーフロー材料2420は、高抵抗性接着剤、潤滑材料もしくは絶縁材料、またはこれらの組み合わせであり得る。内部空洞2410は環状であって、ブーツ2400の一部分の上に配置されても、長手方向に、ブーツ2400の一部分に沿って配置されてもよい。フリーフロー材料2420は、エネルギー(例えば、熱エネルギー)または光(例えば、紫外光)を適用すると、固体状態と液体状態との間で状態変化するように構成され得る。フリーフロー材料2420は、可撓性絶縁ブーツ2400の遠位端および/または近位端のいずれかに配置され得る。
図25は、絶縁ブーツ2500のなお別の実施形態を示し、ここで、シャフト12の遠位端と、顎部材110および120とは、製造中に、シリコーン材料(など)を用いてオーバーモールドされて、作動中の迷走電流の漏れを防ぐ。
図26A、26Bおよび27は、それぞれ、絶縁ブーツ2600および2700の他の実施形態を示し、ここで、ブーツ2600および2700は、低デュロメーター部分と高デュロメーター部分とを備える。ブーツ2600および2700は、ツーショット製造プロセス(two−shot manufacturing process)から形成され得る。より具体的には、図26Aおよび26Bは、自身の内部に、または自身に沿って低デュロメーター材料2620の細長スロットが配置された高デュロメーター部分2610を備えるブーツ2600を示す。低デュロメーター部分2620は、顎部材110および120の移動フランジ113および123を包むような寸法である。図27は、顎部材110および120の半径方向の保持のために、高デュロメーター材料2710がブーツ2700の遠位端に配置された別の実施形態を示す。ブーツ2700の残部は、低デュロメーター材料2720から構成される。
図28は、本開示の別の実施形態を示し、ここで、絶縁ブーツ2800は、鉗子10とは別個に包装され、そして、カニューレ2850を通して挿入する際に、シャフト12の遠位端と、顎部材110および120とを係合するように設計され得る。より具体的には、ブーツ2800は、鉗子10と共に包装され(またはカニューレ2850と共に販売され)、そして、カニューレ2850を通した、鉗子10の90°での挿入を保証するように設計され得る。この例におけるブーツ2800は、シリコーン、プラスチックまたは他の絶縁材料から作製され得る。
図29A〜29Dは、テーパー状の遠位端2920と真っ直ぐな近位端2910とを有するブーツ2900の種々の実施形態を含む。より具体的には、図29Aは、鉗子10の遠位端に増強した保持力を提供するように構成された、テーパー状のボトル様遠位端2920を示し、これは、ブーツ2900が、ブーツ2900の意図された位置から滑る可能性を減らしている。図29Bは、鋭利なテーパー状の遠位端2920’と、真っ直ぐな近位端2010’とを備えるテーパー状のブーツ2900’の別のバージョンを示す。図29Cは、その遠位端にある矩形様のテーパー2920’’と、真っ直ぐな近位端2010’’とを備える別のブーツ2900’’を示す。図29Dは、遠位端2920’’’と近位端2910’’’との間に配置された矩形のテーパー状セクション2930’’’を備えるテーパー状ブーツ2900’’’のなお別のバージョンを示す。絶縁ブーツ2900の外径または絶縁ブーツ2900の内周は、テーパー状のセクションを備え得る。
図30は、本明細書において開示されるブーツ3000のなお別の実施形態を示し、ブーツ3000は、図21に関して上に開示した顎部材と類似の近位オーバーモールドセクション114’を有する顎部材110を用いて利用されるように構成される。より具体的には、顎部材110は、その上部に隆起部または突出部115’が配置されたオーバーモールドセクション114’を備える。隆起部115’は、ブーツ3000の対応する部分3010と機械的に協働し、顎部材100の上でのブーツ3000の保持を高めるように構成される。
図31は、絶縁ブーツ500のなお別の実施形態を示し、絶縁ブーツ500は、シャフト12の上にブーツ500を係合および固定するように構成された、シリコーン(または類似の)リング様スリーブを備える。図32は、類似のブーツ500構成を示し、ここでは、一対の目詰め3200aおよび3200bが、シャフト12の遠位端と顎部材110および120の近位端との間の接合点において、ブーツ500を固定するように位置決めされている。
図33A〜33Bは、同時成形されたブーツ3300のなお別の実施形態を示し、ブーツ3300は、シリコーン部分3305と、熱可塑性材料(など)で製造された近位部分および側部部分3310c、3310aおよび3310bを有する。熱可塑性材料3310a〜3310cは、顎部材110および120とシャフト12との上に係合されるとき、ブーツ3300の剛性および耐久性を高める。熱可塑性部分3310aおよび3310bは、顎部材110および120の近位フランジ113および123を受容し、そして/または、フランジ113および123嵌合するような寸法であり得る。
図34は、プラスチックシェル3355の下にシリコーンブーツ3350が設置された絶縁ブーツのなお別の実施形態を示す。プラスチックシェル3355およびシリコーンブーツ3350の少なくとも一部分に重なる、熱収縮チュービング(など)3360が備えられる。
図35Aおよび35Bは、絶縁ブーツ3400のなお別の実施形態を示し、絶縁ブーツ3400は、顎部材110および120ならびにシャフト12とのブーツ3400の機械的係合を高めるように構成された、その内周に配置された、オーバーモールド熱可塑性Uリンク3410を備える。より具体的には、Uリンク3410は、一対のフィンガー3410aおよび3410bを備え、これらのフィンガーは、内向きに突出して、顎部材110および120の近位端と機械的に係合する。ブーツ3400の近位端は、上記の実施形態とかなり類似して、シャフト12の端部の上とフィットする(図35Bを参照)。外側シェル3402が、オーバーモールド熱可塑性Uリンク3410の上に配置されて、ブーツ3400の剛性を高める。Uリンク3410は、2つのフィンガー3410aと3410bとの間に規定されるチャネル3412を備え、このチャネルは、顎部材110および120の動きを促進する。
図36は、絶縁ブーツ3500のなお別の実施形態を示し、絶縁ブーツ3500は、図35Aおよび35Bに関して上述されたブーツ3400に類似しており、そして、一対のフィンガー3510aおよび3510bを有する熱可塑性Uリンク3510を備え、これらのフィンガーは、内向きに突出して、顎部材110および120の近位端を機械的に係合する。ブーツ3500はまた、ブーツ3500の剛性をさらに高め、いわゆる「外骨格」として機能するように構成された、外側の熱可塑性部分3520aおよび3520bを備える。チャネル3515が、外側の外骨格内に規定され、顎部材110および120の動きを促進する。2つの外側部分3520aおよび3520bもまた、間に配置されるリリーフ部分3525を備え、これは、顎部材110および120が一定範囲で動く間に、ブーツ3500が拡張することを可能にする。
図37は、絶縁ブーツ3600のなお別の実施形態を示し、絶縁ブーツ3600は、その外周に沿って配置された複数の熱可塑性レール3610a〜3610dを備える。レース3610a〜3610dは、製造プロセスの間にオーバーモールドまたは同時押出成形により形成され得、そして、図19Bに関して上述した実施形態に類似するブーツ3600の剛性を高めるように構成される。
図38A〜38Dは、絶縁ブーツ3700のなお別の実施形態を示し、絶縁ブーツ3700は、ほぼその近位端3720に配置された低デュロメーター部分3720と、ほぼその遠位端3710に配置された高デュロメーター部分3730とを備える。高デュロメーター部分3730は、低デュロメーター部分3725を機械的に係合するように構成されても、同時成形またはオーバーモールドプロセスにおいて低デュロメーター部分3725と一体的に関連付けられてもよい。高デュロメーター部分3730の内周3750は、顎部材110および120のフランジ113および123を受容するような寸法である。低デュロメーター部分3725は、顎部材110および120が開く間に、フランジの近位端113および123が、シャフト12の外周を超えて曲がることを可能にするような寸法であり得る。また、高デュロメーター部分3730(または、高デュロメーター部分3730および低デュロメーター部分3725との組み合わせ)が、顎部材110および120を閉じた位置に付勢するよう機能し得ることが企図される。
図39A〜39Dは、絶縁ブーツ3800のなお別の実施形態を示し、絶縁ブーツ3800は、ほぼその遠位端3810に配置された、低デュロメーター部分3825および高デュロメーター部分3830を備える。高デュロメーター部分3830は、それぞれ、上側スロット3840aおよび下側スロット3840bを規定する、近位に延びるフィンガー3820aおよび3820bを備え、この上側スロット3840aおよび下側スロット3840bは、それぞれ、上側の低デュロメーター部分3825aおよび下側の低デュロメーター部分3825bを受容するような寸法である。高デュロメーター部分3830の内周3850は、顎部材110および120のフランジ113および123を受容するような寸法である。また、高デュロメーター部分3830(または高デュロメーター部分3830および低デュロメーター部分3825aおよび3825bの組み合わせ)は、顎部材110および120を閉じた位置に付勢するように機能し得ることが企図される。
図40は、絶縁ブーツ3900のなお別のバージョンを示し、絶縁ブーツ3900は、一方の端部(例えば、フック端部3905aおよび3905b)において顎部材110および120を係合するように設計され、そして、反対側の端部3908aおよび3908bにおいてシャフト12を係合するように設計された、一対のフック様機械的インターフェース3900aおよび3900bを備える。より具体的には、ブーツ3900は、その外周に規定される一対のレールまたはスロット3912aおよび3912bを備え、これらのレールまたはスロットは、ブーツに沿って対応するフック様の機械的インターフェース3900aおよび3900bを受容するような寸法である。フック様の機械的インターフェース3900aおよび3900bの近位端3908aおよび3908bは、最初の製造段階の間にシャフト12の周りで固定されるように構成され、次いで、熱収縮包装材料12’を配置することにより適所に保持される。熱収縮包装材料12’は、カニューレを通した鉗子10の挿入および取り出しの間に、フック様の機械的インターフェース3900aおよび3900bが滑ることを防ぐ。
図41は、絶縁ブーツ4000のなお別のバージョンを示し、絶縁ブーツ4000は、その外周に沿って配置される一連の孔4010a〜4010fを備える。潤滑剤4030が加熱されるときに、潤滑剤4030がブーツ4000上に自由に流れ、それによって、カニューレへの鉗子10の挿入およびカニューレからの鉗子10の引き抜きを容易にするように、熱により活性化される接着剤または潤滑剤4030が孔4010a〜4010f内に含められる。
図42は、絶縁ブーツ500のなお別の実施形態を示し、絶縁ブーツ500は、顎部材110および120にブーツ500を固定するために熱により活性化される接着剤4100のストリップを備える。熱により活性化される接着剤4100は、熱を適用すると硬化して、2つの顎部材110と120との間、または、顎部材110および120とシャフト12との間の望ましくない動きを防ぐように設計される。図43は、絶縁ブーツ4200を備える同様の概念を示し、絶縁ブーツ4200は、顎部材110および120に向かって延びる一対の重なりフランジ4220aおよび4220bを有し、これらのフランジは、顎部材110および120の近位フランジ113および123内に規定される1以上の開口部(図示せず)と協働して、内部に熱により活性化される接着剤4230を保持する。一度加熱されると、接着剤4230は硬化し、そして、ブーツ4200と顎部材110および120との間の強く、輪郭の小さい結合を維持する。
図44Aおよび44Bは、絶縁ブーツ4300のなお別の実施形態を示し、この絶縁ブーツ4300は、顎部材110および120の上に展開するために2段階のプロセスを必要とする。最初の製造段階の間に、ブーツ4300は、硬化していない接着剤スリーブ4300の形状であり、そして、顎部材110および120の近位端ならびにシャフト12の上に嵌め込まれる。一度適切に位置決めされると、次いで、硬化していない接着剤スリーブ4300は熱またはUV光を用いて硬化され、その結果、硬化されたブーツ4300’が顎部材110および120の上に共形のコーティングをもたらし、そして、ブーツ4300’を顎部材110および120ならびにシャフトに固定し、そして、負の電気的および熱的作用から周囲の組織を隔離する。
図45Aおよび45Bは、絶縁ブーツ4400のなお別の実施形態を示し、この絶縁ブーツ4400もまた、顎部材110および120の上に配置するために2段階のプロセスを必要とする。最初の製造段階の間に、ブーツ4400は、その内周に沿って配置される硬化していない接着材料4410のリングを備える。ブーツ4400は、硬化していない接着剤リング4410を備え、そして、顎部材110および120の近位端ならびにシャフト12の上に嵌め込まれる。一度適切に位置決めされると、次いで、硬化していない接着剤リング4410は熱またはUV光を用いて硬化され、その結果、硬化されたブーツ4400’が、顎部材110および120の上で形を合わされ、そして、ブーツ4400’を顎部材110および120ならびにシャフト12に固定するように機能する。
図46は、本開示のなお別の実施形態を示し、この実施形態は、顎部材110および120の露出された部分の上に配置されたコーティング110’および120’を備える。コーティング110’および120’は、絶縁材料から製造されても、熱または電流によって抵抗性を増加させる材料から製造されてもよい。顎部材110の先端部分111は、電気外科用エネルギーが露出された先端部分111を介して組織に効率的に伝えられ得るように、露出され、そして、コーティング材料を備えない。
上述のように、絶縁ブーツ500は、生体適合性であり、そして、顎部材110および120の開いた位置から閉じた位置までの動きを最小限に妨害するように構成される任意のタイプの粘弾性材料、エラストマー材料または可撓性材料から製造され得る。絶縁ブーツ1500もまた、少なくとも部分的に、顎部材110および120ならびにシャフト12の上での係合を容易にする硬化可能な材料から製造され得る。本明細書中に記載され、開示された絶縁ブーツ500〜4400’はまた、内視鏡外科処置および開放式外科処置の両方と共に、そして、組織の双極式電気外科処置(上記のような脈管シーリングによってか、または、他の同様の機器を用いた凝固もしくは焼灼によってのいずれか)および組織の単極式処置の両方と共に使用するために、上述の鉗子設計のいずれかと共に利用され得る。
上述の絶縁ブーツ(例えば、ブーツ500)は、特に明記されない限り、一般に、旋回心軸の周りに設置するように構成され、顎部材110を顎部材120と接続する。絶縁ブーツ(例えば、ブーツ500)は、旋回心軸の周りでの顎部材110および120の開閉を可能にするために柔軟である。
前述の事項および種々の図面を参照すると、当業者は、本開示の範囲から逸脱することなく、本開示に対して特定の改変がまたなされ得ることを理解する。例えば、そして、一般的な作動構成要素およびこれらの構成要素間の内部で協働する関係性は脈管シーリング鉗子に関して一般的に記載されてきたが、外科医が双極式および単極式の両方の様式で組織を安全かつ選択的に処置することを可能にするために上述の絶縁ブーツのいずれかを備えるように構成される他の機器もまた利用され得る。このような機器としては、例えば、双極式の把持機器および凝固機器、焼灼機器、双極式ハサミなどが挙げられる。
さらに、当業者は、本明細書中に記載される絶縁ブーツは一般に管状であるが、ブーツの断面は、以下に限定されないが、楕円形、円形、正方形または矩形のような実質的に任意の形状を取り得、そしてまた、顎部材の少なくとも一部分と、旋回ピンおよび顎突出部のような関連の要素を覆うために必要な不規則な形状も含むことを認識する。
開示のいくつかの実施形態は図面で示されるが、本開示がこれらに限定されることは意図されない。というのも、本開示は、当該分野で可能な限り広い範囲であり、そして、明細書も同様に読み取られることが意図されるからである。したがって、上記明細書は、限定的なものとしてみなされるべきではなく、単に、特定の実施形態を例示するものとしてみなされるべきである。当業者は、添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲の中で他の改変に想到する。
図1は、ハウジング、シャフト、および、本開示の一実施形態に従う絶縁ブーツを有するエンドエフェクタアセンブリを示す、内視鏡双極式鉗子を含む、左から見た斜視図である。 図2Aは、エンドエフェクタアセンブリの拡大した右からみた斜視図であり、エンドエフェクタアセンブリの一対の顎部材は開いた構成で示され、そして、本開示に従う絶縁ブーツを有する。 図2Bは、エンドエフェクタアセンブリの拡大した下から見た斜視図であり、顎部材は開いた構成で示され、そして、本開示に従う絶縁ブーツを有する。 図3は、開放式双極式鉗子を備える本開示の別のバージョンの右から見た斜視図であり、ハウジングと、一対のシャフト部材と、そして、本開示に従う絶縁ブーツを有するエンドエフェクタとを示す。 図4Aは、図1のエンドエフェクタアセンブリの背面から見た斜視図であり、開いた構成にある一対の対向する顎部材を示す。 図4Bは、図1のエンドエフェクタアセンブリの背面から見た斜視図であり、閉じた構成にある一対の対向する顎部材を示す。 図4Cは、図1のエンドエフェクタアセンブリの側面図であり、開いた構成にある顎部材を示す。 図5は、メッシュ様の材料として構成された絶縁ブーツの一実施形態を示すエンドエフェクタアセンブリの拡大した概略的な側面図である。 図6Aは、絶縁ブーツの別の実施形態を示すエンドエフェクタアセンブリの拡大した概略的な側面図であり、この絶縁ブーツは、ブーツを強化するような寸法の、ブーツに沿って長手方向に配置された補強ワイヤを備える。 図6Bは、図6Aの線6B−6Bに沿ってとった正面断面図である。 図7は、絶縁ブーツの別の実施形態を示すエンドエフェクタアセンブリの拡大した概略的な側面図であり、この絶縁ブーツは、その遠位端および近位端に配置されたワイヤ補強リングを備える。 図8Aは本開示に従う絶縁ブーツの別の実施形態の拡大図である。 図8Bは、図8Aの線8B−8Bに沿ってとった正面断面図である。 図8Cは、部分的に圧縮された位置で示される、図8Aの絶縁ブーツの拡大図である。 図8Dは、その上部に図8Aの絶縁ブーツが配置された状態で示されるエンドエフェクタアセンブリの拡大図である。 図8Eは、部分的に圧縮された位置で示される、その上部に図8Aの絶縁ブーツが配置された状態で示されるエンドエフェクタアセンブリの拡大図である。 図9Aは、メッシュおよびシリコーンの組み合わせを備える、本開示に従う絶縁ブーツの別の実施形態の拡大図である。 図9Bは、長手方向に圧縮されたときの、図9Aの絶縁ブーツのメッシュ部分を半径方向への拡張を示す、大きく拡大した不完全な図である。 図10は、本開示に従う絶縁ブーツの別の実施形態の拡大図であり、この絶縁ブーツは、鉗子の顎の上に絶縁ブーツの機械的な保持を提供するための、戻り止めおよび接着剤の塊を備える。 図11は、本開示に従う絶縁ブーツの別の実施形態の拡大図であり、この絶縁ブーツは、硬化中に接着剤のための流入チャネルを提供するチャンバセクションを備える。 図12は、本開示に従う絶縁ブーツの別の実施形態の拡大図であり、この絶縁ブーツは、絶縁ブーツの顎部材への接着を容易にする、熱により活性化される接着剤が流れるリングを備える。 図13は、本開示に従う絶縁ブーツの別の実施形態の拡大図であり、この絶縁ブーツは、絶縁ブーツとオーバーモールドされた顎との間の接合部を密封する接着剤層を備える。 図14は、本開示に従う絶縁ブーツの別の実施形態の拡大図であり、この絶縁ブーツは、顎部材の背部に対してブーツを保持するためのテープ層を備える。 図15Aは、本開示に従う絶縁ブーツの別の実施形態の拡大図であり、この絶縁ブーツは、電流を伝え、かつ顎部材の上の絶縁ブーツの保持を容易にする、エラストマーによる接続のリングを備える。 図15Bは、図15Aの線15B−15Bに沿ってとった正面断面図である。 図16は、本開示の別の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、体腔内へのカニューレの挿入を容易にするために、シリコーンゲルが充填された絶縁シースを備える。 図17Aは、本開示の別の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、顎部材を互いから絶縁するために、顎部材の上にオーバーモールドされたプラスチック製のシールドを備える。 図17Bは、図17Aの2つの顎部材が組み立てられて示される拡大図である。 図18Aは、図17Aおよび17Bに類似する本開示の別の実施形態の拡大図であり、ここで、組み立てられたときに顎部材間にあるギャップを密封するために目詰めが利用される。 図18Bは、図18Aの線18B−18Bに沿ってとった正面断面図である。 図19Aは、本開示の別の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、カニューレを通して挿入する間に、絶縁ブーツの表面摩擦を減少させるために、周囲に配置された、一連の半径方向に延びるリブを備える絶縁ブーツを備える。 図19Bは、図19Aの線19B−19Bに沿ってとった正面断面図である。 図20は、本開示の別の実施形態の拡大図であり、ここで、柔らかいパテ様の材料が、顎部材の種々の移動部品に対する絶縁体として機能する。 図21は、本開示の別の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、ブーツと顎部材の金属セクションとの間に配置される絶縁シールドを備える。 図22Aは本開示の別の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、ブーツと顎部材の近位端との間に配置されるプラスチック製の楔を備え、この楔は、顎部材が旋回することを可能にする。 図22Bは、図22Aの線22B−22Bに沿ってとった断面図である。 図23Aは、本開示の別の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、内部に配置されたリングを備えるシリコーン製ブーツを備え、このリングは、高電流放出をアーチ状にすることによってつくられるあらゆる穴を能動的に埋める接着材料から構成される。 図23Bは、図23Aの線23B−23Bに沿ってとった断面図である。 図24Aは、本開示の別の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、内部に配置されたリングを備えるシリコーン製ブーツを備え、このリングは、高電流放出をアーチ状にすることによってつくられるあらゆる穴を能動的に埋める絶縁材料から構成される。 図24Bは、図24Aの線24B−24Bに沿ってとった断面図である。 図25は、本開示の別の実施形態の拡大図であり、ここで、シャフトの遠位端は、シリコーン材料を用いてオーバーモールドされる。 図26Aは、本開示の別の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、低デュロメーター材料および高デュロメーター材料から製造される絶縁ブーツを備え、低デュロメーター材料が顎部材の移動部品の周りに配置される。 図26Bは、図26Aの線26B−26Bに沿ってとった断面図である。 図27は、本開示の別の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、高デュロメーター材料から製造された絶縁リングを備える。 図28は、本開示の別の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、カニューレと共に包装され、そして、顎部材がカニューレ内に挿入されるときに顎部材を覆って係合するために設計される絶縁ブーツを備える。 図29A〜29Dは、本開示の他の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、種々の内径および外径を有する絶縁ブーツを備える。 図29A〜29Dは、本開示の他の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、種々の内径および外径を有する絶縁ブーツを備える。 図29A〜29Dは、本開示の他の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、種々の内径および外径を有する絶縁ブーツを備える。 図29A〜29Dは、本開示の他の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、種々の内径および外径を有する絶縁ブーツを備える。 図30は、本開示の別の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、オーバーモールドされた顎内に戻り止めを有する絶縁ブーツを備え、この戻り止めは、絶縁ブーツを機械的に係合するように設計される。 図31は、本開示の別の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、テーパー状の遠位端を有する絶縁ブーツを備える。 図32は、本開示の別の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、正方形のテーパー状の遠位端を有する絶縁ブーツを備える。 図33Aおよび33Bは、本開示の別の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、シリコーン部分と、熱可塑性材料から製造された近位部分および側部部分とを有する同時成形されたブーツを備える。 図33Aおよび33Bは、本開示の別の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、シリコーン部分と、熱可塑性材料から製造された近位部分および側部部分とを有する同時成形されたブーツを備える。 図34は、別の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、熱収縮チュービングと重なったプラスチック製のシェルを備えるシリコーン製ブーツを有する。 図35は、本開示の別の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、ブーツと顎部材との接合部に配置される、目詰めタイプの機械的インターフェースを備える。図35A〜35Bは、本開示の別の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、一対のフィンガーを有する熱可塑性Uリンクを備え、このフィンガーは、顎部材の近位端を機械的に係合するために内向きに突出する。 図35は、本開示の別の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、ブーツと顎部材との接合部に配置される、目詰めタイプの機械的インターフェースを備える。図35A〜35Bは、本開示の別の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、一対のフィンガーを有する熱可塑性Uリンクを備え、このフィンガーは、顎部材の近位端を機械的に係合するために内向きに突出する。 図36は、本開示の別の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、図35の実施形態に類似するシリコーン製のオーバーモールドUリンクを備え、このUリンクもまた、内視鏡シャフト部材を包含するように構成された熱可塑性の管を備える。 図37は、その長さに沿って熱可塑性のレールを備える、本開示の別の実施形態の拡大図である。 図38A〜38Dは、本開示の別の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、顎部材の近位端を係合するための鍵様のインターフェースを備えるように構成された、リング様の機械的インターフェースを持つ絶縁ブーツを備える。 図38A〜38Dは、本開示の別の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、顎部材の近位端を係合するための鍵様のインターフェースを備えるように構成された、リング様の機械的インターフェースを持つ絶縁ブーツを備える。 図38A〜38Dは、本開示の別の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、顎部材の近位端を係合するための鍵様のインターフェースを備えるように構成された、リング様の機械的インターフェースを持つ絶縁ブーツを備える。 図38A〜38Dは、本開示の別の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、顎部材の近位端を係合するための鍵様のインターフェースを備えるように構成された、リング様の機械的インターフェースを持つ絶縁ブーツを備える。 図39A〜39Dは、本開示の別の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、顎部材の近位端を係合するためにその遠位端に鍵様のインターフェースが備えられた絶縁ブーツを備え、この絶縁ブーツは、低デュロメーター材料および高デュロメーター材料から製造される。 図39A〜39Dは、本開示の別の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、顎部材の近位端を係合するためにその遠位端に鍵様のインターフェースが備えられた絶縁ブーツを備え、この絶縁ブーツは、低デュロメーター材料および高デュロメーター材料から製造される。 図39A〜39Dは、本開示の別の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、顎部材の近位端を係合するためにその遠位端に鍵様のインターフェースが備えられた絶縁ブーツを備え、この絶縁ブーツは、低デュロメーター材料および高デュロメーター材料から製造される。 図39A〜39Dは、本開示の別の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、顎部材の近位端を係合するためにその遠位端に鍵様のインターフェースが備えられた絶縁ブーツを備え、この絶縁ブーツは、低デュロメーター材料および高デュロメーター材料から製造される。 図40は、本開示の別の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、一連のフック様の添え物によって絶縁ブーツを顎部材および熱収縮材料に固定するプラスチック製のガードレールを備える。 図41は、本開示の別の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、その外周に規定される一連の孔を有する絶縁ブーツを備え、この孔は、カニューレ内への鉗子の挿入を容易にするために、その内部に熱により活性化される潤滑剤が配置される。 図42は、本開示の別の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、絶縁ブーツを顎部材に機械的に係合し、かつ固定するように構成された、熱により硬化される接着剤を備える。 図43は、本開示の別の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、顎部材と係合し、重なる重なり部分を有する絶縁ブーツを備え、この顎部材は、内部に規定された穴を備え、この穴は、この重なり部分を絶縁ブーツに接着するグルーを含む。 図44A〜44Bは、本開示の別の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、シャフトの遠位端と顎部材とを係合し、そして、加熱されたときに非絶縁部品に接着するように構成される、硬化していない接着剤スリーブを備える。 図44A〜44Bは、本開示の別の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、シャフトの遠位端と顎部材とを係合し、そして、加熱されたときに非絶縁部品に接着するように構成される、硬化していない接着剤スリーブを備える。 図45A〜45Bは本開示の別の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、硬化していない接着剤リングを有する絶縁ブーツを備え、このリングは、加熱されたときに絶縁ブーツを顎部材に接着および固定するように構成される。 図45A〜45Bは本開示の別の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、硬化していない接着剤リングを有する絶縁ブーツを備え、このリングは、加熱されたときに絶縁ブーツを顎部材に接着および固定するように構成される。 図46は、本開示の別の実施形態の拡大図であり、この実施形態は、顎部材の露出された部分の上に配置されたコーティングを備え、このコーティングは、熱または電流に対する抵抗性を増加させる材料から製造される。
符号の説明
10、400:鉗子
100、405:エンドエフェクタアセンブリ
110、120、410、420:顎部材
465:旋回ピン
12、412:シャフト
500、600、700〜4400’:絶縁ブーツ
2610、2720:低デュロメーター材料
2610、2710:高デュロメーター材料
908、1110、3900:機械的インターフェース
113、123:近位フランジ

Claims (7)

  1. 電気外科用鉗子であって、
    遠位端に一対の顎部材を有するシャフトであって、該顎部材は、該顎部材が互いに関して間隔を空けて配置される第一の位置から、組織を把持するために該顎部材が互いに関してより近付いた第二の位置まで、旋回心軸の周りを可動である、シャフトと;
    駆動アセンブリを作動させて、該顎部材を互いに関して動かす、可動ハンドルと;
    少なくとも1つの機械的インターフェースを備える、該顎部材のうちの少なくとも1つであって、該少なくとも1つの顎部材は、該少なくとも1つの顎部材が該顎部材間に保持される組織にエネルギーを伝えることができるように、電気エネルギー源に接続するように適合される、該顎部材のうちの少なくとも1つと;
    該少なくとも1つの顎部材の外側表面の少なくとも一部分の上でかつ該旋回心軸の周りに配置された可撓性絶縁ブーツであって、該可撓性ブーツは、高デュロメーター材料から製造された第一の長手軸部分と、低デュロメーター材料から製造された第二の長手軸部分とを備える、可撓性絶縁ブーツと
    を備える、電気外科用鉗子。
  2. 前記高デュロメーター材料が、前記可撓性絶縁ブーツを、前記顎部材の近位端と該可撓性絶縁ブーツの遠位端の両方の上に保持するように作動可能に構成される、請求項1に記載の電気外科用鉗子。
  3. 前記高デュロメーター材料が、前記可撓性絶縁ブーツの遠位端に配置される、請求項1に記載の電気外科用鉗子。
  4. 前記高デュロメーター材料が内部に規定される開口部を備え、該開口部は、該開口部内を通して前記顎部材の各々の近位端を作動可能に受容するように構成される、請求項1に記載の電気外科用鉗子。
  5. 請求項1に記載の電気外科用鉗子であって、前記顎部材の各々が該顎部材の各々に関連付けられた近位フランジを備え、そして、前記シャフトが外周を規定し、そしてここで、前記低デュロメーター材料が伸びて、該顎部材の各々の該近位フランジが該シャフトの該外周を超えて回転することを可能にする、電気外科用鉗子。
  6. 請求項1に記載の鉗子であって、前記高デュロメーター部分が近位に延びるフィンガーを備え、該フィンガーは、内部に上側スロットおよび下側スロットを規定し、該スロットは、前記可撓性絶縁ブーツを共有押し出し成形する間に、対応する上側の低デュロメーター部分および下側の低デュロメーター部分を受容するような寸法である、電気外科用鉗子。
  7. 請求項6に記載の電気外科用鉗子であって、前記顎部材の各々が該部材の各々に関連付けられた近位フランジを備え、そして、前記シャフトが外周を規定し、そしてここで、前記低デュロメーター材料が、伸び、そして、該顎部材の各々の該近位フランジが、該シャフトの該外周を超えて回転することを可能にするように適応させられる、電気外科用鉗子。
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