以下、添付図面に基づいて本発明による移動通信端末機の呼処理システム及びその呼処理方法の好ましい実施例を詳細に説明する。
本発明の詳細な説明に先立ち、本発明における移動通信端末機は、携帯電話(Cellular phone)、PCSフォン(PCS phone:Personal Communications Services phone)、同期式/非同期式IMT−2000(International Mobile Telecommunication−2000)端末機であることができるだけでなく、移動通信サービスを利用することができるノートブック型PC、デスクトップ型PC、パーム型PC(Palm Personal Computer)、個人用デジタル補助装置(PDA:Personal Digital Assistant)、スマートフォン(Smart phone)、WAPフォン(WAP phone:Wireless Application Protocol phone)、モバイル(mobile play−station)などのすべての通信装置を包括する。
図1は本発明による移動通信端末機の呼処理システムを概略的に示す図である。
同図を参照すれば、本発明による移動通信端末機の呼処理システムは、ホームネットワーク100、パートナーネットワーク200、及び第3者ネットワーク300を含む。
ここで、ホームネットワーク100は移動通信端末機101が加入した通信ネットワークが存在する自国ネットワークで、CCBS(Customer Care Billing System)110、RSCP120、GLR(Gateway Location Register)130、HLR(Home Location Register)140、MSC150、GMSC(Gateway Mobile Switching Center)160、VAS(Value Added System)170、及びSMSC(Short Message Service Center)180を含む。
また、パートナーネットワーク200は海外ローミングサービスにおいてホームネットワーク100と協約して他の海外の第3者ネットワーク300と差別化されるネットワークで、CCBS210、SGSN(Serving GPRS Support Node)220、MSC230、及びGMSC240を含む。
また、第3者ネットワーク300はホームネットワーク100及びパートナーネットワーク200を除いた他の国家の移動通信ネットワークで、MSC310及びGMSC320を含む。
図1に示すシステムにおいて、ホームネットワーク100、パートナーネットワーク200及び第3者ネットワーク300は回線チャネルに基づく音声または映像通話サービスのようなCS(Circuit Switch)ドメインのサービスとデータチャネルに基づくマルチメディアデータのダウンロードやアップロード、無線インターネットサービス、または携帯インターネットサービスのようなPS(Packet Switch)ドメインのサービスを各ネットワークの移動端末101に提供することができるものと仮定される。以下では、このような移動通信サービスがWCDMAに基づいて提供されるものである例を挙げて説明するが、これに限定されるものではなく、それぞれの海外ネットワークやホームネットワークの移動通信環境によって、GSM(Global System for Mobile Communications)、IMT2000、CDMA2000方式などに多様に適用されることもできる。
また、副番号への呼着信または主番号への呼着信に対する伝送メッセージを短文メッセージとして説明したが、これに限定されるものではなく、SMSの代わりに長文メッセージ(LMS)またはマルチメディアメッセージ(MMS)などのように移動通信加入者に知らせることができるすべてのメッセージング方法が適用できる。
その外にも、図1には示されていないが、SGSN(Serving GPRSService Node:GPRSネットワークサービスノード)とGGSN(Gateway GPRS Support Node)の呼処理制御によってマルチメディアデータのダウンロードやアップロード、無線インターネットサービス、または携帯インターネットサービスのようなGPRS(General Packet Radio Service)ネットワークのPSドメインサービスを受けることができる。
本発明によるシステムにおいては、海外ローミングサービスを受ける移動通信端末機に付与された二つの端末番号、つまりホームネットワーク100で付与された主番号(primary number=ホームネットワークのMSISDN=P#)とパートナーネットワーク200で付与された副番号(secondary number=パートナーネットワークのMSISDN=S#)を端末機の認識番号として使用する。
また、本発明における移動通信端末機はUSIM(Universal Subscriber Identity Module)カードなどを備え、USIMカードなどで管理されるIMSI(International Mobile Subscriber Identity)番号は一つであるが、一つのIMSI番号に対応する一つのMSISDN(Mobile Subscriber Integrated Service Digital Network)番号をホームネットワーク100から主番号として付与し、既設定された他の一つのMSISDN番号をパートナーネットワーク200から副番号として付与する。このような移動通信加入者端末機を以下にSIMN(Single IMSI Multiple Number)サービス加入者端末機であると仮定する。
CCBS110、210はホームネットワーク100、パートナーネットワーク200、及び第3者ネットワーク300で発生した課金データを管理するもので、ホームネットワーク100のCCBS110はパートナーネットワーク200のCCBS210または第3者ネットワーク300で発生した課金データを受信して移動通信端末機加入者の課金データを管理する。また、CCBS110、210はホームネットワーク100での主番号のMSISDN帯域範囲とパートナーネットワーク200での副番号のMSISDN帯域範囲についての情報を交換して保存する。このようなMSISDN帯域範囲についての情報の交換はオンライン上で行われることもでき、オフライン上で行われることもできる。
RSCP120は海外ローミングサービスを制御するインテリジェントネットワーク装置で、SIMNサービスの加入者からの位置登録信号に基づいて加入者位置情報を登録し、加入者から発信された着信番号に基づいて発信呼処理を行う。また、RSCP120はパートナーネットワーク200から移動通信端末機101の副番号に対する着信要請信号(SRI)を受信すれば、移動通信端末機101のSIMNサービス加入有無を判断し、移動通信端末機101がSIMNサービスに加入した場合、部番号に対する呼着信を制御する。
この際、RSCP120は、海外ローミングサービスを受ける移動通信加入者がSIMNサービスに加入された場合、その加入者がSIMNサービスに加入するときに設定した情報に基づいて副番号着信に対する動作を遂行することができる。ここでは、SIMNサービス加入時に加入者によって設定される副番号着信に対する設定項目として、(1)SMSを通じた呼着信情報受信、(2)通話連結などのような項目があると仮定する。
しかし、RSCP120による副番号着信に対する動作は、SIMNサービス加入者による設定によって行われる代わりに、SIMNサービス加入者の位置、つまりSIMNサービス加入者がホームネットワーク100、パートナーネットワーク200、または第3者ネットワーク300の中でどこに位置するかによって、副番号に呼が着信されるとき、SMSまたは通話連結が直接なされるように設定することができる。
副番号への呼着信の際、SMSまたは通話直接連結などに対する説明は後述し、ここではSIMNサービス加入の際、加入者の位置に関係なく設定されたSMS項目または通話連結項目について簡略に説明する。
(1)SMSを通じて呼着信情報受信項目が設定された場合
RSCP120はパートナーネットワーク200のGMSC240から移動通信端末機の副番号に対するSRIを受信し、移動通信端末機加入者がSIMNサービスに加入されたと判断されれば、呼着信情報受信項目によって副番号に呼が着信されたことを知らせるSMS内容を生成し、パートナーネットワーク200のGMSC240にSRI信号に対する応答信号(SRI ack)を伝送する。
この際、SRI ackは移動通信端末機の副番号に対する呼着信不可に対する応答信号であることができる。例えば、RSCP120はパートナーネットワーク200のGMSC240を通じて着信端末機が呼を受信することができないという内容の音声メッセージを発信端末機に出力することができるように、SRI ackをパートナーネットワーク200のGMSC240に出力する。
(2)通話連結項目が設定された場合
RSCP120はパートナーネットワーク200のGMSC240から移動通信端末機の副番号に対するSRIを受信し、移動通信端末機加入者がSIMNサービスに加入されたと判断されれば、加入の際に設定された項目である通話連結項目によって移動通信端末機の副番号への呼着信を遂行する。
この際、RSCP120は移動通信端末機加入者に、副番号に呼が着信されたことを知らせるように、移動通信端末機にUSSDメッセージを伝送するか、HLR140から主番号に対するMSRN(Mobile Subscriber Roaming Number)を受信して副番号に対するSRI信号を伝送したパートナーネットワーク200のGMSCにSRI ack信号を伝送するとき副番号に着信されたことを知らせるためのテキストを含んで伝送することができ、副番号への着信に対するテキストはUUIフィールドに含まれることができる。
すなわち、移動通信端末機加入者はRSCP120から移動通信端末機に提供されたUSSDメッセージによって副番号に呼が着信されたことが分かるか、あるいは移動通信端末機に呼が着信されるとともに端末機の画面に表示されるHLR140から伝送されるSRI信号のUUIフィールドに保存されたテキストによって副番号に呼が着信されたことが分かる。
この際、RSCP120は副番号に対するSRI ack信号にパートナーネットワーク200と既協約されたデータ(以下、“special PFX”という)及び主番号を含むことができ、パートナーネットワークのGMSC240はspecial PFXを利用してパートナーネットワーク200とホームネットワーク100の間で発生する課金データを、協約されなかった他のネットワーク間で発生する課金データと差別化させるときに使用できる。例えば、パートナーネットワーク200のGMSC240はパートナーネットワーク200と他のネットワーク300の間の単位時間当り料金をAウォン課金し、special PFXを用いて協約されたパートナーネットワーク200とホームネットワーク100の間の料金を単位時間当りBウォン(B<A)課金することで、special PFXを通じて他のネットワークとホームネットワーク100の間の課金データを差別化する。
また、RSCP120は、パートナーネットワーク200でないホームネットワーク100で課金データを生成するためにパートナーネットワーク200のGMSC240にインテリジェントネットワーク処理変更のためのTCSI(Termination CAMEL Subscription Information)情報を含む副番号に対するSRI ack信号を伝送し、パートナーネットワーク200のGMSC240からIDP信号を受信した後、special PFX及び主番号を含むRRB/CONNECT信号を再びパートナーネットワーク200のGMSC240に伝送することができる。すなわち、RSCP120はパートナーネットワーク200のGMSC240から移動通信端末機の副番号への呼着信によって通話が始まった時間情報及び通話が終わった時間情報を受信することで、パートナーネットワーク200とホームネットワーク100の間の課金データを生成する。これについての詳細な動作は本発明による移動通信端末機の着信呼処理方法で説明する。
もちろん、加入者が海外ローミングサービスに加入するとき副番号に対して設定することができる項目のみが存在するのではない。言い換えれば、主番号への呼着信に対して設定することができる項目が存在することができ、その設定項目によって主番号に対する海外ローミングサービスを提供することができる。
一例として、加入者が主番号への呼着信に対して設定した項目は移動通信端末機119、124または131がホームネットワーク100でないパートナーネットワーク200または第3者ネットワーク130にある場合に主番号に呼が着信されたことを知らせるSMSのみを受信する項目であることができる。
すなわち、移動通信端末機は、移動通信加入者がSIMNサービスに加入するとき主番号または副番号に呼が着信された場合に、加入者の現在位置、例えば加入者がホームネットワーク100、パートナーネットワーク200または第3者ネットワーク300に位置するかによって、号を着信するかあるいはSMSのみを受信するかを設定する項目によって、主番号への呼着信または副番号への呼着信に対するSMSを受信するかあるいは呼が着信されて通話が連結される。
例えば、主番号に呼が着信され、加入者がパートナーネットワーク200に位置している場合、SMSのみを受信し、副番号に呼が着信されれば、加入者が位置するネットワークに関係なく通話連結するように設定されたと仮定すれば、加入者がパートナーネットワーク200に位置する状態で主番号に呼が着信されれば、RSCP120またはホームネットワーク100のGMSC160は主番号に呼が着信されたことを知らせるSMSを生成して移動通信端末機に伝送し、副番号に呼が着信されれば、RSCP120による制御によって移動通信端末機への呼着信を行って通話が連結されるようにする。
GLR130は関門位置レジスターともいい、相手ネットワークに対してホーム位置レジスター(HLR)の機能をする。また、GLR130はパートナーネットワーク200のCCBS210とホームネットワーク100のCCBS110の間のSIMNサービス加入者のMSISDN範囲情報に基づいてSIMNサービス加入者のデータベースを生成し、移動通信端末機がパートナーネットワーク200に位置する場合、パートナーネットワーク200のMSC230にMSRNを要請して受信し、受信されたMSRNをHLR140に伝送する。
HLR140はホーム位置レジスターともいい、移動通信交換器で加入者の端末機情報、加入情報、位置情報、及び認証機能などを持つ移動通信加入者のデータベースである。HLR140は、主番号または副番号への呼着信が発生した場合、GMSC160から伝送されたSRI信号を受信し、移動通信端末機の位置情報に基づいて移動通信端末機が位置するMSCにMSRNを要請して受信し、受信されたMSRNをGMSC160またはRSCP120に伝送する。
ここで、HLR140は、移動通信端末機がホームネットワーク100または第3者ネットワーク300に位置する場合、SRI信号がGMSC160から受信されているため、MSRNをGMSC160に伝送し、移動通信端末機がパートナーネットワーク200に位置する場合、SRI信号がRSCP120から受信されているため、MSRNをRSCP120に伝送する。
MSC150、230、310は移動通信交換器ともいい、固定ネットワークと連動して移動通信加入者に回線交換サービスを提供する。MSC150、230、310は、移動通信ネットワークと一般電話ネットワーク、または同一または相異なる移動通信ネットワークにある互いに異なる移動通信交換器の間の使用者トラフィックのためのアクセスポイントを構成する役目をし、付加的機能として、移動電話加入者の位置を追跡していつも移動電話サービスを提供するようにし、場所が変わっても通信サービスを持続させる通話チャネル転換(hand−off)機能を持っている。
ここで、MSC150は、HLR140によってMSRNを要請するPRN(provide roaming number)信号が受信されれば、MSRNを含むPRN ack信号をHLR140に伝送し、GMSC160からIAM信号を受信すれば、IAMに含まれたMSRNを利用して移動通信端末機に着信された呼を連結する。
MSC230は、ホームネットワーク100のGLR130からMSRNを要請するPRN信号が受信されれば、MSRNを含むPRN ack信号をホームネットワーク100のGLR130に伝送し、GMSC240からIAM信号を受信すれば、移動通信端末機に着信された呼を連結する。
GMSC160、240、320は関門移動通信交換器ともいい、番号が自ネットワーク番号の場合、HLR140からMAPの着信加入者の位置を問い合わせ、その結果として受けたMSRNを利用して着信MSCに呼を連結する機能をする。また、GMSC160、240、320は、番号が他のネットワーク番号の場合には、他のネットワークの関門移動通信交換器にISUP呼を連結して他のネットワークの関門移動通信交換器で呼が着信されるようにする。
この際、GMSC160は、移動通信端末機の副番号に呼が着信された場合、パートナーネットワーク200のGMSC240から副番号に相応する主番号を含むIAM(initial address message)信号を受信し、HLR140に主番号を含むSRI信号を伝送することができ、MSRNに相応するMSCにIAM信号を伝送することができる。すなわち、GMSC160は、MSRNがホームネットワーク100のMSCを意味する場合、ホームネットワーク100のMSC150にIAM信号を伝送し、MSRNが第3者ネットワーク300のMSCを意味する場合、第3者ネットワーク300のMSC310にIAM信号を伝送する。ここで、MSRNは呼を発信した移動通信端末機と呼を着信する移動通信端末機の間の呼をルーティングする番号であり、IAM信号は呼処理と経路設定に必要な番号及びその他の情報を含む信号である。
また、GMSC240、320はホームネットワーク100のGMSC160と同一の機能をするもので、本発明では、移動通信端末機の副番号への呼着信が発生すれば、副番号を含むSRI信号をRSCP120に伝送し、RSCP120からSRI ack信号を受信する。この際、RSCP120から受信されたSRI ack信号は副番号への呼着信不可に対する信号であるかあるいはホームネットワーク100と既協約されたデータ及び主番号を含む信号であることができる。
ここで、GMSC240は、既協約されたデータ及び主番号を含むSRI ack信号を受信すれば、ホームネットワーク100のGMSC160に主番号を含むIAM信号を伝送する。
この際、RSCP120から受信されたSRI ack信号はTCSIを含む信号であることができ、GMSC240は、RSCP120でパートナーネットワーク200とホームネットワーク100の間の課金データを生成するように、移動通信端末機の副番号への呼着信による通話連結イベント及び通話終了イベントをRSCP120に伝送することができる。
VAS170はTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)を基本とするSMCI(Short Message Client Interface)を介してSMSC180と接続される。VAS170は、SMSC180との接続機能によってすべての付加情報サービスを処理し、SMS(Short Message Service)に対する全般的な加入者管理、課金管理、及び運営管理の機能をする。
SMSC180はメッセージ伝送部ともいい、RSCP120によって生成された副番号への呼着信に対するSMSを、VAS170を介して受信し、SMS用SRI信号をHLR140に伝送し、HLR140から着信加入者が位置しているMSC(またはSGSN情報)GTを含むSRI ackを受信し、MSC GTを利用して着信加入者にSMSを伝送する。ここで、GTはSCCP階層でルーティングするための値で、IPと同一概念として使用される。
SGSN220はパケット交換サポートノードともいい、サービス地域内でMS(Mobile Station)とのデータパケット伝達を担当する役目をする。その外にも、SGSN220は、パケットルーティング及び伝送、移動性管理、論理的リンク管理、認証及び料金賦課などの機能を持つ。
図2は図1の移動通信端末機の呼処理システムによる、GLRによるデータベースの生成過程を示すフローチャートである。
図2を参照すれば、ホームネットワーク100のCCBS110とパートナーネットワーク200のCCBS210は、SIMNサービス加入者のホームネットワーク100でのMSISDN範囲とパートナーネットワーク200でのMSISDN範囲についての情報を交換する(S101)。SIMNサービスは、一つのIMSIに対応して二つのMSISDN番号を付与する。この際、ホームネットワーク200で付与されたMSISDN番号を主番号(primary no.)といい、パートナーネットワーク100で付与されたMSISDN番号を副番号(secondary no.)と言う。このような主番号及び副番号の交換はオフライン上でも、オンライン上でも行われることができる。
ホームネットワーク100のCCBS110は、ホームネットワーク100でのIMSI(International Mobile Station Identity)/主番号のMSISDNについての情報とともにパートナーネットワーク200での副番号のMSISDNについての情報をRSCP120に伝送してサービス登録する(S102)。
RSCP120は、IMSI/ホームネットワーク100の主番号のMSISDNについての情報、及びパートナーネットワーク200の副番号についての情報を登録して保存する(S103)。また、RSCP120はパートナーネットワーク200のCCBS210と互いにサービス登録を通知し(S104)、ホームネットワーク100のGLR130に対してもSIMNサービスについての情報を登録する(S105)。
GLR130は、RSCP120から受信されたサービス登録情報に基づいてSIMNサービス加入者のデータベースを生成する(S106)。
図3は図1の移動通信端末機の呼処理システムによる、RSCPによる加入者位置情報アップデート過程を示すフローチャートである。
ホームネットワーク100の移動通信端末機(以下、MS(Mobile Station)と混用して使用する)101がパートナーネットワーク200にある場合、MS101からの位置登録信号がパートナーネットワーク200のSGSN220に伝達されれば(S201)、パートナーネットワーク200のSGSN220はホームネットワーク100のGLR130にUGL(Update GPRS Location)信号を伝送する(S202)。SGSN220からGLR130に伝送されるUGLには基本的にSGSN220のGTが含まれている。
ホームネットワーク100のGLR130は、受信されたUGL信号をHLR140に伝送し、HLR140からISD(Insert Subscriber Data)メッセージを受信する(S203)。ここで、ISDメッセージはHLR140がSGSN120に加入者プロファイルを伝送するメッセージである。その後、ISDメッセージに対するGLR130のISD応答信号と、UGLに対するHLR140のUGL応答信号が交換される。
HLR140に伝送されたUGLに対する応答信号が受信された後、GLR130はMS101がSIMNサービスに加入したか否かを判断し(S204)、MS101がSIMNサービスの加入者の場合、ISDメッセージをパートナーネットワーク200のSGSN220に伝送する。この際、GLR130がHLR140から受信したISDに含まれたMSISDNは主番号であり、GLR130はパートナーネットワーク200のSGSN220に伝送するISDに副番号のMSISDNを含ませて伝送する。UGLには基本的に移動通信加入者のIMSIが含まれており、RSCP120及びGLR130はSIMNサービス加入者のIMSI、主番号(Primary MSISDN)、及び副番号(Secondary MSISDN)を管理する。よって、GLR130は、UGLに含まれたIMSIに基づいて移動通信加入者がSIMNサービス加入者であるか否かを判断することができ、またUGLに含まれたSGSN220のGTによって、SIMNサービスが適用されるパートナーネットワークで位置登録されたものであるかを判断することができる。
また、GLR130は、パートナーネットワーク200のSGSN220からのISD応答信号に対応してUGL応答信号をSGSN220に伝送し(S205)、RSCP120に位置登録情報を伝送する。
RSCP120は、GLR130から受信された位置登録情報に基づいて移動通信加入者が位置するネットワーク情報(SGSNGT)をデータベースに登録及び管理する(S206、S207)。呼の流れを参照すれば、SGSN220からGLR130に伝送されるUGLにはSGSN220のGTが含まれており、そのSGSN220のGTはRSCP120によって登録及び管理される。
一方、パートナーネットワーク200のSGSN220はGLR130からのUGL応答信号に対応してパートナーネットワーク200のMSC230にUL(Update Location)要請信号を伝送し(S208)、MSC230はホームネットワーク100のGLR130にUL信号を伝送し(S209)、GLR130がUL信号をHLR140に再伝送する。MSC230からGLR130に伝送されるULには基本的にMSC230のGTが含まれている。
HLR140は受信されたUL信号に対してISDをGLR130に伝送し、GLR130とHLR140の間にISD応答信号及びUL応答信号が交換される(S210)。
HLR140に伝送されたUGLに対する応答信号が受信された後、GLR130は加入者がSIMNサービスに加入したか否かを判断し(S211)、SIMNサービス加入者の場合、ISDをパートナーネットワーク200のMSC230に伝送する。この際、GLR130がHLR140から受信したISDに含まれたMSISDNは主番号であり、GLR130はパートナーネットワーク200のMSC230に伝送するISDに副番号のMSISDNを含ませて伝送する。パートナーネットワーク200での位置登録であるか否かはUGLまたはULに含まれたGT情報から、ローマー(roamer)が位置する事業者情報を識別することができる。例えば、KTFの場合には、UGL/ULなどに含まれたGT値が821029XXXXXXのような形態であり、日本のDCMの場合には、8190542XXXXXXのような形態である。よって、UGL/ULに含まれたGTから、ローマーがどの事業者ネットワークに位置しているかを識別することができる。
GLR130はパートナーネットワーク200のMSC230からのISD応答信号に対応してUL応答信号を伝送し(S212)、パートナーネットワーク200のMSC230はUL応答信号をSGSN220に伝送し、SGSN220はUL応答信号に対応してMS101の接近(attach)を許容する(S213、S214)。
また、GLR130はRSCP120に位置登録情報を伝送し、RSCP120はGLR130から受信した位置登録情報に基づいて移動通信加入者が位置するネットワーク情報(MSC GT)をデータベースとして登録及び管理する(S215、S216)。呼の流れを参照すれば、MSC230からGLR130に伝送されるULにはMSC230のGTが含まれており、そのMSC230のGTはRSCP120によって登録及び管理される。
図4は図1の移動通信端末機の呼処理システムによる、ホームネットワークで主番号を用いて呼を発信する場合の発信呼処理方法を示すフローチャートである。
同図を参照すれば、MS101がホームネットワーク100で着信番号をBとする呼発信信号を伝送すれば(S301)、ホームネットワーク100のMSC150はVLR(Visitor Location Register)(図示せず)がホームネットワーク100のMSISDNを含んでいるため、発信番号をホームネットワーク100の主番号に指定し(S302)、これによって着信番号をBに指定し、発信番号をAに指定するIAM(Initiate Address Message)をGMSC160に伝送する(S303)。
図5は図1の移動通信端末機の呼処理システムによる、パートナーネットワークで主番号を用いて呼を発信する場合の発信呼処理方法を示すフローチャートである。
ホームネットワーク100で加入されたMS101がパートナーネットワーク200で主番号を用いて発信する場合(S401)、パートナーネットワーク200のMSC230は、位置登録の際、加入者プロファイルがインテリジェントネットワーク加入者として設定されたため、呼発信処理の前にインテリジェントネットワーク処理のためにホームネットワーク100のRSCP120にIDP(Initiate Detect Point)メッセージを伝送する(S402)。ここで、IDPはMSC/SGSNがインテリジェントネットワーク情報(CSI:CAMEL Subscription Information)によってSCPでサービスロジックを駆動するように要請するメッセージである。また、MS101がパートナーネットワーク200で主番号を用いて呼を発信する場合には、パートナーネットワーク200で副番号を用いて呼を発信する場合と区分して着信番号の前に付加コード(‘special prefix’とも言う)を付けて発信することが好ましい。図には着信番号の前に‘*22’の付加コードが添付されたものとして示した(パートナーネットワーク200で副番号を用いて呼を発信する場合については後述する)。しかし、このような付加コードは移動通信端末機の機種によって着信番号の後に添付されることもできる。
ホームネットワーク100のRSCP120は、受信されたIDPメッセージに含まれた発信交換器GT情報を検索して発信番号変更が提供されるパートナーネットワークであるか否かを分かり(S403)、着信番号に付加コードが付いているかを判断する(S404)。
着信番号の前に付加コードが付いている場合、RSCP120はパートナーネットワーク200で主番号を用いて呼が発信されたと判断し、それに対応するCONN信号(connect信号)をパートナーネットワーク200のMSC230に伝送する(S405)。この際、RSCP120によってパートナーネットワーク200に伝送される信号にはDRAをB(着信番号)に指定し、GN(Generic Number)をA(主番号)に指定する信号が含まれることが好ましい。
ホームネットワーク100のRSCP120から受信されたCONN信号に基づき、パートナーネットワーク200のMSC230は、MS101の発信番号をGN、つまり主番号(A)にセットし(S406)、着信番号を解釈し(S407)、GMSC240に発信番号をAにし着信番号をBにするIAMを伝送する(S408)。
図6は図1の移動通信端末機の呼処理システムによる、第3者ネットワークで主番号を用いて呼を発信する場合の発信呼処理方法を示すフローチャートである。
同図を参照すれば、MS101が第3者ネットワーク300で着信番号をBにする呼発信信号を伝送すれば(S501)、第3者ネットワーク300のMSC310は、VLR(図示せず)がホームネットワーク100のMSISDNを含んでいるので、発信番号をホームネットワーク100の主番号であるAに指定し(S502)、それによって着信番号をBに指定し発信番号をAに指定するIAMをGMSC320に伝送する(S503)。
図7は図1の移動通信端末機の呼処理システムによる、ホームネットワークで副番号を用いて呼を発信する場合の発信呼処理方法を示すフローチャートである。
ここで、ホームネットワーク100のMSC150はN−CSIを生成する機能を有することが好ましく(S601)、MSC150はホームネットワーク100でMS101が発信呼を伝送する場合、交換器に設定されたN−CSI情報によってRSCP120にIDPメッセージを伝送する(S602、S603)。ここで、MS101がホームネットワーク100で副番号を用いて呼を発信する場合には、ホームネットワーク100で主番号を用いて呼を発信する場合と区分して、着信番号の前に付加コードを付けて発信することが好ましい。図には着信番号の前に‘*22’の付加コードが添付されたものとして示した。
ホームネットワーク100のRSCP120は、受信されたIDPメッセージに基づいて発信GTをチェックしてどんな事業者ネットワークであるかを検索し(S604)、着信番号に付加コードが付いているかを判断する(S605)。RSCP120は、特定付加コードが存在する場合、発信事業者ネットワークによってCONNに与える番号を主番号または副番号に決定しなければならないからである。
着信番号の前に付加コードが付いている場合、IDPに伝送されたMSC GTがホームネットワーク100であるので、RSCP120はホームネットワーク100で副番号を用いて呼が発信されたと判断し、それに対応するCONN信号(connect信号)をMSC150に伝送する(S606)。この際、RSCP120によってMSC150に伝送される信号には、DRAをB(着信番号)に指定しGNをA’(副番号)に指定する信号が含まれることが好ましい。
RSCP120から受信されたCONN信号に基づき、MSC150はMS101の発信番号をGN、つまり副番号(A’)にセットし(S607)、着信番号を解釈して(S608)GMSC160に発信番号をA’にするIAMを伝送する(S609)。
図8は図1の移動通信端末機の呼処理システムによる、パートナーネットワークで副番号を用いて呼を発信する場合の発信呼処理方法を示すフローチャートである。
MS101がパートナーネットワーク200で副番号を用いて発信信号を伝送すれば(S701)、パートナーネットワーク200のMSC230はホームネットワーク100のRSCP120にIDPメッセージを伝送し(S702)、ホームネットワーク100のRSCP120はパートナーネットワーク230から受信されたIDPメッセージに基づいて発信MSC GTを検索し(S703)、ローミングサービスのロジックを行ってパートナーネットワーク200のMSC230にCONN信号を伝送する(S704、S705)。ここで、ローミングサービスのロジックは前述した図4〜図7にはその説明を省略したが、同様に含まれるものであり、海外ローミングサービスを遂行するための一般的なロジックを言う。この際、RSCP120によってパートナーネットワーク200のMSC230に伝送されるCONN信号にはDRAを着信番号Bに指定する信号が含まれることが好ましい。
ここで、VLR(図示せず)がパートナーネットワーク200のMSISDNを含んでいるため(パートナーネットワーク200での位置登録の際、パートナーネットワーク200のMSISDNをISDに含ませて与え、よってパートナーネットワーク200のVLRは副番号を持っている)、パートナーネットワーク200のMSC230は発信番号をパートナーネットワーク200の副番号A’に指定し(S706)、着信番号を解釈してパートナーネットワーク200のGMSC240に発信番号をA’にするIAMを伝送する(S707、S708)。
図9は図1の移動通信端末機の呼処理システムによる、パートナーネットワークに位置するSIMNサービス加入者端末機に呼着信に対するSMSを伝達する方法を示すフローチャートで、SIMNサービス加入者端末機の主番号に呼が着信された場合を示す。
ここで、図9はSIMNサービス加入者が海外ローミングサービス加入の際にパートナーネットワークまたは第3者ネットワークに位置する場合、主番号に呼が着信されれば、SMSのみを受けるように設定した場合に対するものである。
同図を参照すれば、ホームネットワーク100のGMSC160は主番号に呼が着信されれば、HLR140にSRI信号を伝送し、HLR140はGLR130にSIMNサービス加入者位置を把握するためのPRN信号を伝送する(S801〜S803)。
GLR130は主番号を持つ移動通信加入者がSIMNサービスを含む海外ローミングサービス加入者であるかを判断し、海外ローミングサービス加入者の場合、HLR140に呼着信が不可である(Absent Subscriber)というPRN ack信号を伝送し、HLR140はGMSC160にAbsent Subscriberを含むSRI ack信号を伝送する(S804〜S806)。
ここで、GLR130は、海外ローミングサービス加入者がホームネットワーク100でないパートナーネットワーク200または第3者ネットワーク300に位置し、主番号に呼が着信された場合、SMSにだけ呼着信についての情報を受信するように設定されているため、HLR140にAbsent Subscriberを含むPRN ack信号を伝送する。
この際、GMSC160は、発信端末機への呼着信が不可であるという音声を出力することができる。
また、示されていないが、移動通信加入者の海外ローミングサービス加入の有無の判断結果及び主番号への呼着信の結果によって呼着信方法がRSCP120によって遂行されることができ、その性能結果はGLR130に提供されることができる。
GLR130は、PRN ack信号をHLRに伝送した後、主番号に呼が着信されたことを知らせるSMSを生成する(S807)。
また、GLR130は、生成されたSMSをVAS170との信号送受信(submit SM/ack)によってSMSC180に伝送する(S808、S809)。
SMSC180は、SMSを受信する主番号を持つ移動通信端末機の位置を確認するために、HLR140にSRI FOR SM信号を伝送し、HLR140からSIMNサービス加入者端末機が位置するMSC GT情報を含むSRI FOR SM ack信号を受信する(S810、S811)。
SMSC180は、HLR140から受信されたMSC GT情報を利用してSMS伝達信号(MT FW SM:mobile termination forwarding short message)をパートナーネットワーク200のMSC230に伝送し、パートナーネットワーク200のMSC230を通じて、主番号に呼が着信されたことを知らせるSMSをSIMNサービス加入者端末機101に伝達する(S812、S813)。
パートナーネットワーク200のMSC230は、SIMNサービス加入者端末機101にSMSが伝達されれば、MT FW SMの応答信号(MT FW SM ack)をホームネットワーク100のSMSC180に伝送する(S814)。
SIMNサービス加入者端末機101は、海外ローミングサービス加入者が主番号に呼が着信されたことが分かるように、主番号に呼が着信されたというSMS内容を画面に表示する(S815)。
つぎに、SIMNサービス加入者端末機の副番号に呼が着信されるときの呼処理方法について説明する。
図10〜図12は副番号の呼着信に対してSMSのみを受信する場合に対するもので、副番号に呼が着信された場合、呼着信に対してSMSのみを受信する項目がSIMNサービス加入者によって既に設定された場合を示す。
図10はホームネットワーク100に位置するSIMNサービス加入者端末機101に呼着信に対するSMSを伝達する過程に対する動作フローチャートである。
図10を参照すれば、SIMNサービス加入者端末機101の副番号(S#)に呼が着信されれば、パートナーネットワーク200のGMSC240は副番号を含むSRI信号をRSCP120に伝送する(S901)。
RSCP120は、SRI信号が受信されれば、副番号を持つ移動通信加入者が海外ローミングサービス加入者、つまりSIMNサービス加入者であるかを判断し、海外ローミングサービス加入者の場合、副番号への呼着信に対するSMSを伝送する過程を遂行するために、パートナーネットワーク200のGMSC240に副番号への呼着信が不可である(no page response)というSRI ack信号を伝送する(S902、S903)。
RSCP120は、SIMNサービス加入者端末機101に伝送するSMS、つまり副番号に呼が着信されたことを知らせるSMSを生成し、生成されたSMSをVAS170との信号送受信(submit SM/ack)によってSMSC180に伝送する(S904〜S906)。
SMSC180は、SMSを受信する副番号を持つ移動通信端末機の位置を確認するために、HLR140にSRI FOR SM信号を伝送し、HLR140からSIMNサービス加入者端末機101が位置するMSC GT情報を含むSRI FOR SM ack信号を受信する(S907、S908)。
SMSC180は、HLR140から受信されたMSC GT情報を利用してMT FW SM信号をホームネットワーク100のMSC150に伝送し、MSC150を通じて、副番号に呼が着信されたことを知らせるSMSをSIMNサービス加入者端末機101に伝達する(S909、S910)。
MSC150は、SIMNサービス加入者端末機101にSMSを伝達し、MT FW SM ack信号をSMSC180に伝送する(S911)。
SIMNサービス加入者端末機101は、海外ローミングサービス加入者が副番号に呼が着信されたということが分かるように、MSC150から受信されたSMS内容、つまり副番号に呼が着信されたという内容を画面に表示する(S912)。
図11はパートナーネットワークに位置するSIMNサービス加入者端末機に呼着信に対するSMSを伝達する方法を示すフローチャートである。
ここで、図11に示すフローチャートの段階S1001〜段階S1008は図10に示すフローチャートの段階S901〜段階S908と同様であるので、その動作は簡略に説明する。
図11を参照すれば、SIMNサービス加入者端末機101の副番号(S#)に呼が着信されれば、パートナーネットワーク200のGMSC240は副番号を含むSRI信号をRSCP120に伝送し(S1001)、RSCP120は、SRI信号が受信されれば、副番号を持つ移動通信加入者が海外ローミングサービス加入者であるかを判断し、海外ローミングサービス加入者の場合、パートナーネットワーク200のGMSC240に副番号への呼着信が不可である(no page response)というSRI ack信号を伝送する(S1002、S1003)。
RSCP120は、副番号に呼が着信されたことを知らせるSMSを生成し、VAS170を通じてSMSC180に伝送する(S1004〜S1006)。
SMSC180は、HLR140に、SMSを受信するSIMNサービス加入者端末機の位置情報を要請して受信する(S1007、S1008)。
SMSC180は、MT FW SM信号をパートナーネットワーク200のMSC230に伝送し、パートナーネットワーク200のMSC230を通じて、副番号に呼が着信されたことを知らせるSMSをSIMNサービス加入者端末機101に伝達する(S1009、S1010)。
MSC230は、SIMNサービス加入者端末機101にSMSを伝達し、MT FW SM ack信号をホームネットワーク100のSMSC180に伝送する(S1011)。
SIMNサービス加入者端末機101は、海外ローミングサービス加入者が副番号に呼が着信されたことが分かるように、副番号に呼が着信されたというSMS内容を画面に表示する(S1012)。
図12は第3者ネットワークに位置するSIMNサービス加入者端末機に呼着信に対するSMSを伝達する方法を示すフローチャートである。
ここで、図12は、図11に示すフローチャートと比較すると、SMSを第3者ネットワーク300のMSC310に伝送してSIMNサービス加入者端末機101に伝達する過程(S1109〜S1111)だけが異なるので、段階S1109〜S1111を中心として説明する。
すなわち、RSCP120がパートナーネットワーク200のGMSC240から副番号(S#)を含むSRI信号を受信する段階S1101からSMSC180がHLR140にSMSを受信するSIMNサービス加入者端末機の位置情報を要請して受信する段階S1108は図11に示す段階S1001〜S1008と同様である。
もちろん、段階S1108でHLR140からSMSC180に伝送されるMSC GT情報は図11に示すパートナーネットワーク200のMSC GT情報ではない第3者ネットワーク300のMSC GT情報である。
SMSC180は、SRI FOR SM ack信号を受信すれば、MT FW SM信号を第3者ネットワーク300のMSC310に伝送し、第3者ネットワーク300のMSC310を通じて、副番号に呼が着信されたことを知らせるSMSをSIMNサービス加入者端末機101で伝達し(S1109、S1110)、MSC310は、MT FW SM信号の応答信号であるMT FW SM ack信号をホームネットワーク100のSMSC180に伝送する(S1111)。
段階S1112は図10または図11に示す段階S912またはS1012と同様であるので、以下にはその説明を省略する。
図13〜図15は副番号への呼着信に対してSIMNサービス加入者端末機に呼を直接連結する場合を示すもので、副番号に呼が着信された場合、呼を直接連結する項目がSIMNサービス加入者によって既に設定された場合を示す。
図13はホームネットワークに位置するSIMNサービス加入者端末機に呼を連結する方法を示すフローチャートである。
図13を参照すれば、SIMNサービス加入者端末機101の副番号(S#)に呼が着信されれば、パートナーネットワーク200のGMSC240は副番号を含むSRI信号をRSCP120に伝送する(S1201)。
RSCP120は、SRI信号が受信されれば、副番号を持つ移動通信加入者が海外ローミングサービス加入者であるかを判断し、海外ローミングサービス加入者の場合、副番号に呼が着信されたことを知らせるUSSDメッセージをSIMNサービス加入者端末機101に伝送することで、SIMNサービス加入者端末機101の画面に副番号に呼が着信されたことを表示する(S1202〜S1204)。
もちろん、USSDメッセージはHLRに保存されたSIMNサービス加入者端末機の位置情報に基づいてMSC150を通じてSIMNサービス加入者端末機101に伝達されることは自明である。
RSCP120は、SIMNサービス加入者端末機101のアップデートされた位置情報に基づいてSIMNサービス加入者端末機加入者がパートナーネットワーク200に位置しているかを判断する(S1205)。もちろん、示されていないが、RSCP120は、GLR130から位置登録されたSIMNサービス加入者情報を受信し、受信されたSIMNサービス加入者情報によってSIMN端末機加入者の位置を判断する。すなわち、SIMNサービス加入者端末機101に電源が入力されれば、端末機が位置する情報、例えばネットワークに関連した情報などがRSCP120にアップデートされ、RSCP120はアップデートされたSIMNサービス加入者端末機の位置情報に基づいてSIMNサービス加入者がホームネットワーク100または第3者ネットワーク300に位置しているかまたはパートナーネットワーク200に位置しているかを判断する。
この際、RSCP120は、副番号に対するSRI信号を受信すれば、ホームネットワーク100のHLR140に主番号HLR ATI(Any Time Interrogation)メッセージを伝送し、HLR140からSIMNサービス加入者の位置情報を獲得することで、副番号に呼が着信されたSIMNサービス加入者の位置情報を獲得してSIMNサービス加入者の位置を確認することもできる。
RSCP120は、SIMNサービス加入者がホームネットワーク100に位置するため、既協約されたデータ(special PFX)及び副番号に相応する主番号(P#)を含むSRI ack信号をパートナーネットワーク200のGMSC240に伝送する(S1206)。
パートナーネットワーク200のGMSC240は、着信番号(Cd:called)がRSCP120から受信されたデータ(special PFX)及び主番号(P#)からなるIAM信号をIntl(international) GMSC242に伝送し、Intl GMSC242は着信番号(Cd)が主番号(P#)からなるIAM信号をホームネットワーク100のGMSC160に伝送する(S1207、S1208)。
段階S1206〜S1208から分かるように、本発明は、RSCP120がパートナーネットワーク200と既協約されたデータであるspecial PFXをパートナーネットワーク200のGSMC240に伝送する。これは、パートナーネットワーク200のGMSC240が課金データを生成するとき、パートナーネットワーク200とホームネットワーク100の間で発生する課金をパートナーネットワーク200と他のネットワーク300の間で発生する課金と差別化するためのものである。
ホームネットワーク100のGMSC160は、主番号を含むSRI信号をHLR140に伝送し、HLR140は主番号及び既保存されたSIMNサービス加入者端末機の位置情報に基づいて該当のMSC150にMSRNを要請するPRN信号を伝送し、MSC150からMSRNを含むPRN ack信号を受信し、受信されたMSRNを含むSRI ack信号をホームネットワーク100のGMSC160に伝送する(S1209)。
ホームネットワーク100のGMSC160は、SRI ack信号に含まれたMSRNに基づいてMRSNに相応するMSC150にIAM信号を伝送することで、MSC150を通じてSIMNサービス加入者端末機101で副番号への呼が着信されるようにする(S1210)。
SIMNサービス加入者の受信によって通話が連結されれば、通話連結情報(ACM/ANM)がホームネットワーク100のMSC150、ホームネットワーク100のGMSC160及びパートナーネットワーク200のIntl GMSC242を介してパートナーネットワーク200のGMSC240に伝達され、同様にSIMNサービス加入者の通話終了動作によって通話が終了すれば、通話終了情報(REL)がホームネットワーク100のMSC150、ホームネットワーク100のGMSC160及びパートナーネットワーク200のIntl GMSC242を介してパートナーネットワーク200のGMSC240に伝達される(S1211、S1212)。
パートナーネットワーク200のGMSC240は、SIMNサービス加入者端末機の課金データ(CDR:call data records)を生成し、その生成された課金データの中でRSCP120から受信されたspecial PFXを持つ課金データを分類する(S1213、S1214)。
すなわち、パートナーネットワーク200のGMSC240は、RSCP120から受信されたspecial PFX、通話連結情報及び通話終了情報を利用して、パートナーネットワーク200とホームネットワーク100の間で発生したSIMNサービス加入者端末機の課金データのみを別に分類する。
パートナーネットワーク200のCCBS210は、課金データを収集し、主番号に対する伝送課金手続き(TAP:Transferred Account Procedure)ファイルを作り、ホームネットワークのCCBS110とTAPファイルを交換する(S1215)。
ホームネットワーク100のCCBS110は、TAPファイルを利用して、SIMNサービス加入者にパートナーネットワーク200とホームネットワーク100の間で発生した料金を賦課する。
この際、TAPファイルに着信加入者のIMSIを含ませるため、CCBS110は主番号/副番号のマッピングを管理し、SRI ackに伝送されたspecial PFX及び主番号情報を利用してSIMN端末機加入者のIMSIを捜してTAPファイルに挿入することができる。
図14はパートナーネットワークに位置するSIMNサービス加入者端末機に呼を連結する方法を示すフローチャートである。
図14を参照すれば、SIMNサービス加入者端末機(1021)の副番号(S#)に呼が着信されれば、パートナーネットワーク200のGMSC240は副番号を含むSRI信号をRSCP120に伝送する(S1301)。
RSCP120は、SRI信号が受信されれば、副番号を持つ移動通信加入者が海外ローミングサービス加入者であるかを判断し、海外ローミングサービス加入者の場合、副番号に呼が着信されたことを知らせるUSSDメッセージをSIMNサービス加入者端末機に伝送することで、SIMNサービス加入者端末機の画面に副番号に呼が着信されたことを表示する(S1302〜S1304)。
ここで、HLR140は、SIMNサービス加入者端末機の位置情報によってSIMNサービス加入者端末機101がパートナーネットワーク200にあることが分かるので、USSDメッセージをGLR130に伝送し、GLR130はUSSDメッセージをパートナーネットワーク200のMSC230を通じてSIMNサービス加入者端末機101に伝達する。
RSCP120はSIMNサービス加入者がパートナーネットワーク200に位置しているかを判断するが、ここではSIMNサービス加入者がパートナーネットワークに位置するため、主番号を含むSRI信号をHLR140に伝送する(S1305、S1306)。
HLR140は、SRI信号に含まれた主番号及び主番号に相応するSIMNサービス加入者端末機の位置情報に基づき、MSRNを要請するPRN信号をGLR130を通じてパートナーネットワーク200のMSC230に伝送し、パートナーネットワーク200のMSC230からMSRNを含むPRN ack信号をGLR130を通じて受信する(S1307)。
HLR140は、RSCP120から受信したSRI信号に対する応答信号として、SIMNサービス加入者端末機が位置するMSC230のMSRNを含むSRI ack信号をRSCP120に伝送し、RSCP120は、パートナーネットワーク200のGMSC240から受信したSRI信号に対する応答信号として、HLR140から受信したMSRNを含むSRI ack信号をパートナーネットワーク200のGMSC240に伝送する(S1308、S1309)。
パートナーネットワーク200のGMSC240は、SRI ack信号に含まれたMSRNに相応するMSC230にIAM信号を伝送し、MSC230を通じてSIMNサービス加入者端末機101に副番号への呼が着信されるようにする(S1310)。
MSC230は、SIMNサービス加入者の通話受信動作によって通話が連結されれば、通話連結情報(ACM/ANM)をGMSC240に伝達し、通話が終了すれば、通話終了情報(REL)をGMSC240に伝達し、着信(Termination)CDR(T−CDR)を生成する(S1311〜S1313)。
CCBS210は、MSC230によって生成された課金データを収集し、T−CDRに対するTAPファイルを作り、ホームネットワーク100のCCBS110とTAPファイルを交換する(S1314)。
ホームネットワーク100のCCBS110は、TAPファイルを利用して、SIMNサービス加入者に副番号への呼着信によって発生した料金を賦課する。
図15は第3者ネットワークに位置するSIMNサービス加入者端末機に呼を連結する方法を示すフローチャートである。
図15を参照すれば、段階S1401〜S1408は図13に示す段階S1201〜S1208と同様であるので、以下にはその説明を省略する。もちろん、段階S1403でUSSDメッセージが第3者ネットワーク300のMSC310を通じてSIMNサービス加入者端末機101に伝達されることは図13の段階S1203と異なる。
ホームネットワーク100のGMSC160は、段階S1408でIAM信号が受信されれば、主番号を含むSRI信号をHLR140に伝送し、HLR140は、主番号を持つSIMNサービス加入者端末機の位置情報を利用して、MSRNを要請するPRN信号をGLR160を通じて第3者ネットワーク300のMSC310に伝送し、第3者ネットワーク300のMSC310からMSRNを含むPRN ack信号をGLR130を通じて受信し、第3者ネットワーク300のMSC310に相応するMSRNを含むSRI ack信号をGMSC160に伝送する(S1409)。
ホームネットワーク100のGMSC160は、SRI ack信号に含まれたMSRNに基づき、第3者ネットワーク300のMSC310にIAM信号を伝送し、第3者ネットワーク300のMSC310を通じてSIMNサービス加入者端末機101に副番号への呼が着信されるようにする(S1410)。
段階S1411〜段階S1414は図13の段階S1211〜S1214と同様であるので、以下にはその説明を省略する。
ホームネットワーク100のGMSC160は、通信端末機の課金データを生成し、その生成された課金データの中でホームネットワーク100と第3者ネットワーク300の間で発生したローミング課金データを分類する(S1415、S1416)。すなわち、ホームネットワーク100のGMSC160は、第3者ネットワーク300に位置するSIMNサービス加入者端末機101の副番号への呼が着信された場合に発生する課金の中でホームネットワーク100と第3者ネットワーク300の間で発生した国際回線使用に対する課金データを生成する。
段階S1417は図13の段階S1215と同様であるので、以下にはその説明を省略する。
ホームネットワーク100のCCBS110は、パートナーネットワーク200のCCBS210から受信されたTAPファイル及びホームネットワーク100のGMSC160から受信された課金データを利用して、第3者ネットワーク300に位置するSIMNサービス加入者に海外ローミングによって発生した料金を賦課する。
図16はホームネットワークに位置するSIMNサービス加入者端末機に呼を連結する他の実施例を示すフローチャートで、ホームネットワークとパートナーネットワークの間で発生した課金データをホームネットワークで生成するための方法を示す。
図16を参照すれば、段階S1501〜S1505は図13に示す段階S1201〜S1205と同様であるので、以下にはその説明を省略する。
S1505での判断結果、SIMNサービス加入者端末機がホームネットワーク100にあるため、RSCP120はTCSIを含むSRI ack信号をパートナーネットワーク200のGMSC240に伝送し、パートナーネットワーク200のGMSC240はSRI ackに含まれたTCSI情報を利用してIDP信号をRSCP120に伝送する。RSCP120は、IDP信号を受信すれば、SIMNサービスロジックを駆動し、RRBにイベント通報条件、例えば通話連結及び通話終了などを設定して伝送し、既協約されたデータ(special PFX)及び主番号をCONNECTに含むRRB/CONNECT信号をパートナーネットワーク200のGMSC240に伝送する(S1506〜S1508)。
パートナーネットワーク200のGMSC240がRSCP120からRRB/CONNECT信号を受信すれば、CONNECTに含まれたDRA(Destination Routing Address)を参照して着信番号を分析して呼を開始する。IAM信号をIntl GMSC242に伝送する段階S1509からホームネットワーク100に位置するSIMNサービス加入者端末機101がホームネットワーク100のMSC150を通じて呼を着信する段階S1512は、図13に示す段階S1207〜S1210とその動作が同様であるので、以下にはその説明を省略する。
段階S1512でSIMNサービス加入者端末機101が副番号への呼着信を受け、SIMNサービス加入者の動作によって通話が連結されれば、MSC150は通話連結情報(ACM/ANM)をホームネットワーク100のGMSC160及びパートナーネットワーク200のIntl GMSC242を通じてパートナーネットワーク200のGMSC240に伝送し、パートナーネットワーク200のGMSC240は、RSCP120でCDRを生成するように、通話連結に相応する情報ERB(tAnswer)をRSCP120に伝送する(S1513、S1514)。
同様に、SIMNサービス加入者の動作によって通話が解除されれば、MSC150は通話終了情報(REL)をホームネットワーク100のGMSC160及びパートナーネットワーク200のIntl GMSC242を通じてパートナーネットワーク200のGMSC240に伝送し、パートナーネットワーク200のGMSC240は通話終了に相応する情報ERB(tDisconnect)をRSCP120に伝送する(S1515、S1516)。
RSCP120は、段階S1514及びS1516で受信された二つの情報に基づいてSIMNサービス加入者端末機のホームネットワーク100とパートナーネットワーク200の間で発生した課金データ(CDR)を生成し(S1517)、パートナーネットワーク200のGMSC240にFCI(Furnish Charging Information)信号及びRELEASE Call信号を伝送する。
ここで、FCI信号は、課金する番号及びサービス種類などのように事業者が任意に設定して使用することができる多くの情報を含む。
パートナーネットワーク200のCCBS210は、RSCP120によって生成された課金データを収集してTAPファイルを作り(S1518)、ホームネットワーク100のCCBS110とTAPファイルを交換する。
この際、RSCP120は主番号/副番号/IMSI情報などをすべて管理しているため、CDRに主番号のIMSIを保存することができる。
ホームネットワーク100のCCBS110は、TAPファイルを利用して、SIMNサービス加入者にパートナーネットワーク200とホームネットワーク100の間で発生した料金を賦課する。
図17は第3者ネットワークに位置するSIMNサービス加入者端末機に呼を連結する他の実施例を示すフローチャートで、ホームネットワークとパートナーネットワークの間で発生した課金データをホームネットワークで生成するための方法を示す。
図17を参照すれば、段階S1601は図15に示す段階S1401〜S1405と同様であるので、以下にはその説明を省略する。
段階S1602は図16に示す段階S1506〜S1510と同様である。すなわち、S1601でSIMNサービス加入者端末機101が第3者ネットワーク300にあるため、RSCP120はTCSIを含むSRI ack信号をパートナーネットワーク200のGMSC240に伝送し、パートナーネットワーク200のGMSC240からIDP信号を受信すれば、special PFX及び主番号を含むRRB/CONNECT信号をパートナーネットワーク200のGMSC240に伝送し、パートナーネットワーク200のGMSC240がRSCP120からRRB/CONNECT信号を受信し、IAM信号をIntl GMSC242を通じてホームネットワーク100のGMSC160に伝送する。
また、段階S1603及びS1604は図15に示す段階S1511〜S1513と類似している。すなわち、ホームネットワーク100のGMSC160が主番号を含むSRI信号をHLR140に伝送し、HLR140はPRN信号をGLR130を通じて第3者ネットワーク300のMSC310に伝送し、第3者ネットワーク300のMSC310からMSRNを含むPRN ack信号をGLR130を通じて受信し、MSRNを含むSRI ack信号をGMSC160に伝送する(S1603)。また、ホームネットワーク100のGMSC160は、SRI ack信号に含まれたMSRNに基づいて第3者ネットワーク300のMSC310にIAM信号を伝送し、第3者ネットワーク300のMSC310を通じてSIMNサービス加入者端末機101に副番号への呼が着信されるようにし、SIMNサービス加入者の動作によって通話が連結されれば、通話開始時間情報(ACM/ANM)をパートナーネットワーク200のGMSC240に伝送する(S1604)。
パートナーネットワーク200のGMSC240は、段階S1604で通話連結情報(ACM/ANM)が受信されれば、通話連結に相応する情報ERB(tAnswer)をRSCP120に伝送し(S1605)、通話が解除され、第3者ネットワーク300のMSC310から伝送された通話終了情報(REL)がホームネットワーク100のGMSC160及びパートナーネットワーク200のIntl GMSC242を通じて受信されれば(S1606)、通話終了に相応する情報ERB(tDisconnect)をRSCP120に伝送する(S1607)。
RSCP120は、図16に示す段階S1517と同様に、ERB(tAnswer)及びERB(tDisconnect)に基づいてSIMNサービス加入者端末機のホームネットワーク100とパートナーネットワーク200の間で発生した課金データ(CDR)を生成し(S1608)、パートナーネットワーク200のGMSC240にFCI信号及びRELEASE Call信号を伝送する。
段階S1609及びS1610は図15に示す段階S1415及びS1416と同様であるので、それについては簡略に説明する。すなわち、ホームネットワーク100のGMSC160は、通信端末機の課金データを生成し、課金データの中でホームネットワーク100と第3者ネットワーク300の間で発生したローミング課金データを分類する(S1609、S1610)。
段階1611も図15に示す段階S1417と同様であるので、以下にはその説明を省略する。
前述した図13〜図17においては、SIMN端末機加入者が副番号に呼が着信されたことが分かるように、USSDメッセージをSIMNサービス加入者端末機に伝送するものとして説明した。しかし、SIMNサービス加入者に副番号に呼が着信されたことを知らせる方法は、USSDメッセージでない他の方法によって果たすこともできる。その一例を図18に基づいて説明する。
図18はホームネットワークに位置するSIMNサービス加入者端末機に呼を連結するさらに他の方法を示すフローチャートで、SIMNサービス加入者に副番号への呼着信を知らせるためにUUI(user to user information)フィールドを利用する。
図18は副番号への呼着信に対する全般的な過程が図13と類似しているが、副番号への呼着信をUSSDメッセージを用いてSIMNサービス加入者に知らせるものではなく、UUIフィールドに保存された副番号への呼着信に対するテキストを利用して知らせるものである。
このように、図18は図13とその動作が類似しているので、UUIフィールドに対する内容を中心として説明する。
RSCP120は、副番号を含むSRI信号が受信されれば、副番号を持つ移動通信加入者が海外ローミングサービス加入者であるかを判断し、海外ローミングサービス加入者の場合、SIMNサービス加入者端末機のアップデートされた位置情報に基づいてSIMNサービス加入者がパートナーネットワーク200に位置しているかを判断する(S1701)。
RSCP120は、SIMNサービス加入者がホームネットワーク100に位置するため、既協約されたデータ(special PFX)、副番号に相応する主番号(P#)及び副番号への呼着信に対するテキストが保存されたUUIフィールドを含むSRI ack信号をパートナーネットワーク200のGMSC240に伝送し、パートナーネットワーク200のGMSC240は、SIMNサービス加入者端末機101に副番号への呼着信についての情報を伝達するために、UUIフィールド内容を含むIAM信号をホームネットワーク100のGMSC160に伝送する(S1702)。
ホームネットワーク100のGMSC160は、段階S1703でSIMNサービス加入者端末機が位置するMSC150のMSRN情報を受信すれば、副番号への呼着信に対するテキストが保存されたUUIフィールドを含むIAM信号をMSC150に伝送し、MSC150を通じてSIMNサービス加入者端末機101に副番号への呼が着信されるようにする(S1703、S1704)。
ここで、SIMNサービス加入者端末機101は、呼着信の際、UUIフィールドに保存された内容、つまり副番号に呼が着信されたことを知らせる内容を画面に表示する(S1705)。
段階S1705以後の過程は図13に示す段階S1211〜S1215と同様であるので、以下にはその説明を省略する。
このように、本発明による呼着信方法は、UUIフィールドに副番号への呼着信に相応するテキストを含ませてSIMNサービス加入者端末機に伝送することで、SIMNサービス加入者は副番号への呼着信が分かることになる。
もちろん、UUIフィールドを利用して副番号への呼着信を知らせる方法は図13だけでなく図14〜図17にも適用可能であるのは当業者においては自明である。
以上本発明の好適な実施例を例示の目的で開示したが、当業者であれば、本発明が前述した実施例に限定されなく、請求範囲で請求する本発明の要旨を逸脱することなしに多様な変形及び修正が可能であることが分かり、そのような変更は請求範囲に記載の範囲内に属するものである。