JP5206950B2 - フィラメントワインディング装置における糸受け渡しリング機構 - Google Patents

フィラメントワインディング装置における糸受け渡しリング機構 Download PDF

Info

Publication number
JP5206950B2
JP5206950B2 JP2008163975A JP2008163975A JP5206950B2 JP 5206950 B2 JP5206950 B2 JP 5206950B2 JP 2008163975 A JP2008163975 A JP 2008163975A JP 2008163975 A JP2008163975 A JP 2008163975A JP 5206950 B2 JP5206950 B2 JP 5206950B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
mandrel
yarn
ring
fiber bundle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008163975A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010005789A (ja
Inventor
忠司 魚住
元洋 谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP2008163975A priority Critical patent/JP5206950B2/ja
Publication of JP2010005789A publication Critical patent/JP2010005789A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5206950B2 publication Critical patent/JP5206950B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Description

この発明は、フィラメントワインディング法による製造ラインを自動化したフィラメントワインディング装置において、特に、連続製造時における糸受け渡しのための糸受け渡しリング機構に関するものである。
フィラメントワインディング(以下、FWという)装置は、FW法によって、圧力タンクなどの中空容器やパイプなどを製造する装置である(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。このFW法は、例えば、樹脂などを含浸させた繊維束をマンドレル(ライナーともいう)に巻き付け、樹脂を硬化させた後に、マンドレルを取り外して中空容器やパイプなどを製造する製造方法であって、特に、軽量で、強度の高い製品を得ることができるものである。
上記FW法のためのFW装置は、ヘッドから繰り出される繊維束をマンドレル上にフープ巻きに巻き付けるフープ巻き装置と、ヘッドから繰り出される繊維束をマンドレル上にヘリカル巻きに巻き付けるヘリカル巻き装置とを搭載している。
この発明において、フープ巻きとは、図3Aに示すように、マンドレルの軸方向に対して略直角状態で、当該マンドレル上に繊維束を巻き付ける巻き付け法であり、ヘリカル巻きとは、図3Bおよび図3Cに示すように、マンドレルの軸方向に対して、所定の角度(θ1あるいはθ2)で、当該マンドレル上に繊維束を巻き付ける巻き付け法である。
前記FW装置は、巻き付け位置に設置されたマンドレルに対して、繊維束を巻き付ける構成のものであり、そのため、待機位置にある巻き付け前のマンドレルM1を、巻き付け位置に移動設置して巻き付けを開始し、巻き付け完了後に、巻き付け後のマンドレルM2を巻き付け位置から排出位置に排出する。このマンドレルを巻き付け位置に設置する工程、並びに、排出位置に排出する工程は、作業者により手作業で行われていた。さらに、作業者は、巻き付け開始時に、繊維束の始端をマンドレルに固定し、巻き付け終了時に、繊維束をマンドレルから切断し、次のマンドレルに糸受け渡しをするなどの煩雑な作業が強いられていた。
このように、巻き付け開始および巻き付け終了の際に、作業者は、種々の作業を行う必要がある。この作業者による作業時間や作業数が多くなると、全体的な生産効率が低下し、コストアップの原因となっていた。
同一出願人は、上記する諸問題の解決にあたって、生産効率の向上および低コスト化を可能とするべく、特許文献1において開示するフィラメントワインディング装置を開発した。
特願2007−34723号 特開平10−119138号公報
この発明が解決しようとする課題は、上記するフィラメントワインディング装置において、先のマンドレルから次のマンドレルへの糸受け渡し時に有効に機能する糸受け渡しリング機構を提供することにある。
この発明は、上記課題を解決するにあたって、具体的には、ヘッド部から繰り出される繊維束をマンドレルの周囲に巻き付ける巻き付け装置と、巻き付け前のマンドレルを巻き付け位置に設置するマンドレル設置装置と、巻き付け後のマンドレルを前記巻き付け位置から排出するマンドレル排出装置と、前記繊維束を保持して、前記繊維束を巻き付け後のマンドレルから巻き付け前のマンドレルに受け渡す糸受け渡し装置と、前記繊維束を切断する糸切断装置とを備え、
前記糸受け渡し装置が、巻き付け後のマンドレルから巻き付け前のマンドレルに前記繊維束を受け渡す糸受け渡しリングを含むものからなり、前記糸受け渡しリングが、巻き付け後のマンドレルの軸方向端部に当接する先の糸受け渡しリングと、次に前記巻き付け位置に設置される巻き付け前のマンドレルのための後の糸受け渡しリングとを有し、前記後の糸受け渡しリングに前記繊維束を巻き付けた後、前記先の糸受け渡しリングと前記後の糸受け渡しリングとの間で、前記繊維束を切断するように構成されており、前記先の糸受け渡しリングと前記後の糸受け渡しリングとの間に、カッター進入溝が設けられ、
前記糸受け渡しリングが、マンドレルの軸方向両端から軸方向外方に向けてのびるスピンドルに対して摺動可能に挿通する挿通孔を有するものからなり、前記挿通孔が、軸方向両端側に向けて増径するものからなることを特徴とするフィラメントワインディング装置における糸受け渡しリング機構を構成するものである。
さらに、この発明において、請求項2に記載の発明は、ヘッド部から繰り出される繊維束をマンドレルの周囲に巻き付ける巻き付け装置と、巻き付け前のマンドレルを巻き付け位置に設置するマンドレル設置装置と、巻き付け後のマンドレルを前記巻き付け位置から排出するマンドレル排出装置と、前記繊維束を保持して、前記繊維束を巻き付け後のマンドレルから巻き付け前のマンドレルに受け渡す糸受け渡し装置と、前記繊維束を切断する糸切断装置とを備え、
前記糸受け渡し装置が、巻き付け後のマンドレルから巻き付け前のマンドレルに前記繊維束を受け渡す糸受け渡しリングを含むものからなり、前記糸受け渡しリングが、巻き付け後のマンドレルの軸方向端部に当接する先の糸受け渡しリングと、次に前記巻き付け位置に設置される巻き付け前のマンドレルのための後の糸受け渡しリングとを有し、前記後の糸受け渡しリングに前記繊維束を巻き付けた後、前記先の糸受け渡しリングと前記後の糸受け渡しリングとの間で、前記繊維束を切断するように構成されており、前記先の糸受け渡しリングと前記後の糸受け渡しリングとの間に、カッター進入溝が設けられ、
前記糸受け渡しリングが、マンドレルの軸方向両端から軸方向外方に向けてのびるスピンドルに対して摺動可能に挿通する挿通孔を有するものからなり、前記スピンドルが、自由端側に向けて減径するテーパー軸であることを特徴とするフィラメントワインディング装置における糸受け渡しリング機構を構成するものである。
この発明では、糸受け渡しリング機構によって、巻き付け後のマンドレルと巻き付け前のマンドレルとの交換の際、糸受け渡しリングにカッター進入溝を設けたことにより、糸の受け渡し中における糸のカットを、容易に、且つ、確実に行うことができる。
さらに、この発明では、糸受け渡しリングが、マンドレルの軸方向両端から軸方向外方に向けてのびるスピンドルに対して摺動可能に挿通する挿通孔を有していて、該挿通孔を軸方向両端側に向けて増径形成したこと、さらには、前記スピンドルを、その自由端側に向けて減径形成したことにより、スピンドル上における糸受け渡しリングの移動をスムースに、且つ、確実に行うことができる。
さらに、この発明では、巻き付け前のマンドレルを巻き付け位置に設置するマンドレル設置装置と、巻き付け後のマンドレルを巻き付け位置から排出位置に排出するに排出装置とを具備するので、作業者は、マンドレルを直接持ち運びする必要がない。
さらに、この発明では、繊維束を保持して、巻き付け後のマンドレルから巻き付け前のマンドレルに糸を受け渡す糸受け渡し装置と、糸受け渡し中に、糸を切断する糸切断装置とを具備するので、巻き付け後のマンドレルと巻き付け前のマンドレルとの交換を自動化してスムースに行うことができ、作業者の負担(糸巻き付け開始時、糸の始端をマンドレルに取り付ける作業、糸をマンドレルから切り離す作業)を軽減できる。
したがって、この発明では、製造ラインのほぼ全てを精度高く自動化して、作業者の作業数及び作業時間を大幅に削減し、生産効率の向上、省力化・低コスト化を可能とする。
以下、この発明になるFW装置における糸受け渡しリング機構について、図1〜図7に示す具体的な実施例に基づいて、詳細に説明する。
[全体構成]
図1は、FW装置の全体の構成を一部省略して示す概略的な斜視図である。当該FW装置は、巻き付け装置1と糸供給部2とを備えたものからなっている。
巻き付け装置1は、マンドレルMに繊維束Rを巻き付けるための装置であり、糸供給部2は、クリール支持部21、21に複数のクリール20を備える。クリール20は、繊維束Rを巻き取って収納している。
前記繊維束Rとしては、例えば、ガラス繊維等の繊維材料や合成樹脂とを用いた繊維材料からなる。前記糸供給部2は、各クリール20から引き出された繊維束Rを巻き付け装置1へ供給する。
繊維束Rは、予め熱硬化性の合成樹脂材が含浸されている。なお、繊維束Rは、樹脂が含浸されていない場合もある。その場合は、巻き付け装置1と糸供給部2との間に、樹脂含浸装置(図示略)が設けられており、樹脂含浸装置が、クリール20から引き出された繊維束Rに樹脂を塗布して、巻き付け装置1へ供給する。
巻き付け装置1の両側(図1および図2において手前および奥)には、複数本のマンドレルM(巻き付け前のマンドレルをM1とし、巻き付け後のマンドレルをM2とする)が並べれらている。巻き付け装置1の前方側(図1において手前)には、巻き付け前のマンドレルM1が、該巻き付け装置1の後方側(図1において奥)には、巻き付け装置1により繊維束Rを巻き付けた後のマンドレルM2が並べられる。そして、巻き付け装置1の一端側(図1において左)に、マンドレルM1、M2が配置される。
[巻き付け装置]
図2は、図1の巻き付け装置1を示す拡大斜視図である。巻き付け装置1は、機台10を備える。機台10は、長手方向1a(マンドレル軸方向Mc)に延設された一対の平行な第一ガイドレール部10a、10aを備える。巻き付け装置1は、機台10にマンドレル移動台11を備える。マンドレル移動台11は、第一ガイドレール10a、10aに沿って長手方向1aに往復移動する。
前記マンドレルMは、マンドレル軸方向Mcに延設されたマンドレル用スピンドルSを備える。マンドレル移動台11は、両側のマンドレル回転軸11a、11aでスピンドルSを回転支持する。マンドレル回転軸11a、11aは、スピンドルSと共にマンドレルMを中心軸周りに回転する。
例えば、圧力タンクを製造する場合、マンドレルMは、高強度アルミニウム製、金属製あるいは樹脂製等で形成され、円筒部Maとその両側のドーム部Mbとを有する形状である(図3参照)。スピンドルSは、マンドレルMに着脱可能に固定される。機台10の長手方向1aは、マンドレル軸方向Mcとなる。なお、マンドレルMは、製造物に応じて材料や形状等を変更可能である。
巻き付け装置1は、フープ巻き装置とヘリカル巻き装置とを含むものからなっている。フープ巻き装置は、例えば、1つのフープ巻きヘッド12を備え、ヘリカル巻き装置は、1つのヘリカル巻きヘッド13を備える。フープ巻きヘッド12は、マンドレルMに対して繊維束Rをフープ巻で巻き付ける(図3A参照)。ヘリカル巻きヘッド13は、マンドレルMに対して繊維束Rをヘリカル巻きで巻き付ける(図3Bおよび図3C参照)。
巻き付け装置1は、制御部6によって駆動制御される。この制御部6は、マンドレル移動台11の往復移動、マンドレル回転軸11a、11aによるマンドレルMの回転を制御する。前記制御部6は、前記フープ巻ヘッド12の往復移動、ボビン12bの旋回等を制御する。また、制御部6は、後述するマンドレル移動台11の側壁部11b、11bの駆動を制御する。
前記フープ巻きヘッド12は、本体部12aを備える。本体部12aは、中央に開口する挿通部12dを備える。フープ巻きヘッド12は、挿通部12dを通じてマンドレルMを挿通する。
前記機台10は、長手方向1aに延設された一対の第二ガイドレール10b、10bを平行に備える。フープ巻き用ヘッド12は、移動ベース12fを備え、第二ガイドレール10b、10bに沿って長手方向1aに往復移動する。これにより、フープ巻き用ヘッド12は、挿通部12dにマンドレルMを挿通した状態で往復移動する。
フープ巻ヘッド12は、繊維束Rを巻き取り収納する複数(本実施形態では2つ)のボビン12b、12bを備える。フープ巻ヘッド12は、旋回機構を備える。旋回機構は、挿通部12dの周囲にマンドレル周方向Mdに沿うガイド溝12cと、モータ等の駆動部12eとを備える。ボビン12b、12bは、駆動部12eの動力によって、ガイド溝12cに沿って旋回する。旋回するボビン12b、12bから繰り出される繊維束Rは、マンドレルMに巻き付けられる。
前記ヘリカル巻きヘッド13は、本体部13aを備える。本体部13aは、中央に開口する挿通部13dを備える。ヘリカル巻きヘッド13は、挿通部13dを通じてマンドレルMを挿通する。ヘリカル巻きヘッド13は、機台10の長手方向1aの中央部に位置固定されている。
ヘリカル巻きヘッド13は、挿通部13dにマンドレルMを挿通した状態で、マンドレル移動台11が往復移動する。これにより、ヘリカル巻きヘッド13は、マンドレルMに対して長手方向1aに相対的に往復移動する。
ヘリカル巻きヘッド13は、供給部2から引き出される繊維束RをマンドレルMに巻き付ける。ヘリカル巻きヘッド13は、挿通部13dの周囲に、マンドレル周方向Mdに沿って延設された環状のガイドリング部15を備える。本体部13aは、ガイドリング部15の両側にテンション部13b、13bを備える。さらに、ヘリカル巻きヘッド13は、本体部13aの両側にガイドローラ13c、13cを備える。
ヘリカル巻きヘッド13は、クリール20から引き出された繊維束Rをガイドローラ13c、13cでガイドして、テンション部13b,13bへ導く。テンション部13b,13bは、繊維束Rに所定の樹脂と張力を付与する。テンション部13b、13bが繊維束Rに所定の張力を与えることにより、繊維束RをしっかりとマンドレルMに巻き付けることができる。
[ヘリカル巻きヘッド]
図3は、ヘリカル巻きヘッド13を示す正面図である。ヘリカル巻きヘッド13は、リング状の複数の補助ガイド13eを備えている。補助ガイド13eは、ガイドリング部15の外側に沿って配置されている。
クリール20から引き出される繊維束Rは、ヘリカル巻ヘッド13の両側からガイドローラ13cを通じてテンション部13bへ供給される。複数の繊維束Rは、テンション部13bから各補助ガイド13eを経て、ガイドリング部15へ案内される。さらに、複数の繊維束Rは、ガイドリング部15に沿って設けられた複数のガイド孔15aを経て、マンドレルMに案内される。
[フープ巻き・ヘリカル巻き]
図3は、フープ巻きおよびヘリカル巻きを示す側面図である。図3Aに示すように、フープ巻きは、マンドレル軸方向Mcに対して略直角に繊維束Rを巻き付ける。図3Bおよび図3Cに示すように、ヘリカル巻きは、マンドレル軸方向Mcに対して所定の角度θ(θ1,θ2)で繊維束Rを巻き付ける。前述の通り、フープ巻きヘッド12により、フープ巻きが行われ、ヘリカル巻きヘッド13により、ヘリカル巻きが行われる。
図4〜図6は、FW装置による製造工程を示す側面図である。この実施形態では、機台10の一端側(図左)でのみ、マンドレルMを設置・排出する構成のものについて詳細に説明する。
[設置動作]
図4Aに示すように、FW装置は、受け渡し装置3を備える。受け渡し装置3は、受け渡しハンド部30を備える。受け渡しハンド部30は、受け渡しスピンドル30cを着脱自在に把持して保持する。受け渡しハンド部30は、垂直方向に伸縮自在な伸縮アーム30aを備える。この受け渡し装置3における受け渡しハンド部30は、受け渡しリング31および32を、巻き付け位置に設置されたマンドレルMの軸心に整合す第1の位置P1(図4A参照)と、前記第1の位置P1から軸方向あるいは径方向に退去する第2の位置P2(図6A参照)に移動させるための受け渡しリング移動手段RMを構成する。
さらに、受け渡しハンド部30は、例えば、天井部Tに設けられたガイドレール(図示略)に沿って、水平方向に移動自在な移動ベース30bを備える。受け渡しハンド部30は、制御部6によって駆動制御される。
受け渡しスピンドル30cは、第1受け渡しリング31及び第2受け渡しリング32を保持する。各受け渡しリング31、32は、受け渡しスピンドル30cに対して摺動可能に挿通する挿通孔35を有しており、例えば、図7C1およびC2に示すようなスプライン結合等の回転規制手段36によって、受け渡しスピンドル30cに対して周方向に回転が規制されている。
各受け渡しリング31、32は、先の受け渡しリングと後の受け渡しリングとを軸方向に連結する連結手段を備えており、該連結手段を介して軸方向に着脱自在に連結されるようになっている。前記連結手段としては、例えば、一方の受け渡しリングの軸方向側面に設けた磁石部材と、他方の受け渡しリングの軸方向側面に設けた磁性体部材とからなっており、互いに結合し、受け渡しスピンドル30cに位置固定される。各受け渡しリング31、32は、後述の工程で、互いに分離したり、受け渡しスピンドル30cから離れる。
マンドレル移動台11は、両側壁部11b、11bにマンドレル回転軸11a、11aを備える。側壁部11b、11bは、巻付け時には垂直方向に立設しており、マンドレルMを設置・排出する時に、水平方向に倒すことができる。
マンドレル移動台11は、両側壁部11b、11bが倒れた状態で待機する。受け渡しハンド部30は、受け渡しスピンドル30cを把持・保持して、機台10の他端側(図右)から一端側(図左)へ移動する。
各受け渡しリング31、32は、ヘッド部12、13に設けられたチャック機構(図示略)によって、位置固定される。第1受け渡しリング31に、テープ等によって、ヘッド部12、13から繰り出される繊維束Rの始端が固着される。
[巻付け動作]
図5Bに示すように、フープ巻きを行う際、制御部6によって、フープ巻きヘッド12が次のように動作する。フープ巻きヘッド12は、マンドレルMの他端(図右)から一端(図左)へ移動しながら、ボビン12b、12bが旋回する。なお、マンドレル移動台11は停止しているので、マンドレルMは移動及び回転しない。
これにより、各ボビン12b、12bから繊維束Rが繰り出される。繊維束Rは、マンドレル軸方向Mc(図3)に対して略直交(若干傾斜)に、それぞれが重ならないように隙間なく平行に巻き付けられる。このように巻付くよう、フープ巻きヘッド12の移動速度及びボビン12b、12bの旋回速度が決定される。
フープ巻きヘッド12が、マンドレル円筒部Ma(図3)の他端(図右)から一端(図左)へ移動することによって、マンドレル円筒部Maに一層の繊維束Rが積層される。そして、必要層の繊維束Rが積層されるまで、フープ巻きヘッド12は、マンドレル円筒部Maの一端(図左)と他端(図右)とを往復移動する。
[切断動作]
図6Aに示すように、FW装置は、切断装置4を備える。前記切断装置4は、カッター部40を備える。カッター部40は、伸縮アーム40a及び移動ベース40bを備える。カッター部40は、制御部6によって駆動制御される。
前記カッター部40は、その刃先を各受け渡しリング31、32の間に配置する。そして、マンドレル回転軸11a、11aによって、マンドレルM2と共に各受け渡しリング31、32を回転する。これにより、各受け渡しリング31、32に巻き付けられた繊維束Rは、各受け渡しリング31、32の間で切断されて分離する。
[受け渡し動作]
ヘッド部12、13から繰り出される繊維束Rは、第2受け渡しリング32から次のマンドレルM1へと巻き付けられる。従って、第2受け渡しリング32が、繊維束Rを巻取り後のマンドレルM2からその次の巻き取り前のマンドレルM1に受け渡す。
そして、巻き付け動作終了後、マンドレルM2に巻き付けられた繊維束Rは、第3受け渡しリング33に巻き付けられる。その後、切断動作、排出動作を行う。そして、第3受け渡しリング33が、繊維束Rを巻き取り後のマンドレルM2からその次の巻き取り前のマンドレルM1に受け渡す。
[繰り返し動作]
FW装置では、マンドレル設置動作、巻き付け動作、糸切断動作、排出動作、および受け渡し動作を繰り返し行うことにより、作業者は殆ど作業することなく、製造ラインを自動化することができる。
この発明になる糸受け渡しリング機構DMについて、図7に示す実施例に基づいて説明する。この糸受け渡しリング機構DMは、図7A1およびA2に示すように、先の第1の糸受け渡しリング31と、後の第2の糸受け渡しリング32とを含むものによって構成されている。前記第1の糸受け渡しリング31と、第2の糸受け渡しリング32とは、図7A1およびA2に示すように、軸方向に互いに当接し合った際に、糸受け渡しリング31と糸受け渡しリング32との間にカッター進入溝37を形成する。
前記カッター進入溝37は、例えば、図7A1に示すもののように、糸受け渡しリング31と糸受け渡しリング32とが軸方向に当接する軸方向端面に設けた段差37a、37aによるもの、あるいは、図7A2に示すもののように、糸受け渡しリング31と糸受け渡しリング32とが軸方向に当接する軸方向端面に設けた面取り37b、37bによるものからなっている。
一方、この発明になる糸受け渡しリング機構DMにおける糸受け渡しリング31、32は、前記マンドレルMの軸方向両端から軸方向外方に向けてのびるスピンドルS、Sに対して摺動可能に挿通する挿通孔35を備えており、該挿通孔35が、軸方向両端側に向けて増径する傾斜周面35a、35bによって構成されている。
さらに、好ましい実施例において、前記マンドレルMの軸方向両端から軸方向外方に向けてのびるスピンドルSは、その自由端側に向けて減径するテーパー面Saによって構成されている。
このように、前記糸受け渡しリングの挿通孔35を、軸方向両端側に向けて増径する傾斜周面35a、35bによって構成し、さらには、前記スピンドルSを、その自由端側に向けて減径するテーパー面Saによって構成することにより、前記糸受け渡しリングの移動をスムースに、且つ、確実に行うことができる。
図1は、この発明の適用になるフィラメントワインディング装置の全体の構成を示す概略的な斜視図である。 図2は、図1に示すフィラメントワインディング装置における巻き付け装置を拡大して示す概略的な斜視図である。 図3Aは、フープ巻きの構成を説明するための概略的な側面図であり、図3Bおよび図3Cは、ヘリカル巻きの構成を説明するための概略的な側面図である。 図4は、FW装置による製造工程を示す側面図である。 図5は、後続の製造工程を示す側面図である。 図6は、さらに後続の製造工程を示す側面図である。 図7各図は、糸受け渡しリング機構を説明するための概略的な断面図である。
符号の説明
1 巻き付け装置
10 機台
11 マンドレル移動台
12 フープ巻きヘッド
13 ヘリカル巻きヘッド
3 受け渡し装置
30 受け渡しハンド部
30c 受け渡しスピンドル
31、32 第1〜第2受け渡しリング
35 受け渡しリングの挿通孔
RM 受け渡しリング移動手段
36 受け渡しリング回転規制手段
37 カッター進入溝
4 切断装置
40 カッター部
5 設置・排出装置
6 制御部
M マンドレル
M1 巻き付け前のマンドレル
M2 巻き付け後のマンドレル
S マンドレル用スピンドル
R 繊維束

Claims (2)

  1. ヘッド部から繰り出される繊維束をマンドレルの周囲に巻き付ける巻き付け装置と、巻き付け前のマンドレルを巻き付け位置に設置するマンドレル設置装置と、巻き付け後のマンドレルを前記巻き付け位置から排出するマンドレル排出装置と、前記繊維束を保持して、前記繊維束を巻き付け後のマンドレルから巻き付け前のマンドレルに受け渡す糸受け渡し装置と、前記繊維束を切断する糸切断装置とを備え、
    前記糸受け渡し装置が、巻き付け後のマンドレルから巻き付け前のマンドレルに前記繊維束を受け渡す糸受け渡しリングを含むものからなり、前記糸受け渡しリングが、巻き付け後のマンドレルの軸方向端部に当接する先の糸受け渡しリングと、次に前記巻き付け位置に設置される巻き付け前のマンドレルのための後の糸受け渡しリングとを有し、前記後の糸受け渡しリングに前記繊維束を巻き付けた後、前記先の糸受け渡しリングと前記後の糸受け渡しリングとの間で、前記繊維束を切断するように構成されており、前記先の糸受け渡しリングと前記後の糸受け渡しリングとの間に、カッター進入溝が設けられ、
    前記糸受け渡しリングが、マンドレルの軸方向両端から軸方向外方に向けてのびるスピンドルに対して摺動可能に挿通する挿通孔を有するものからなり、前記挿通孔が、軸方向両端側に向けて増径するものからなることを特徴とするフィラメントワインディング装置における糸受け渡しリング機構。
  2. ヘッド部から繰り出される繊維束をマンドレルの周囲に巻き付ける巻き付け装置と、巻き付け前のマンドレルを巻き付け位置に設置するマンドレル設置装置と、巻き付け後のマンドレルを前記巻き付け位置から排出するマンドレル排出装置と、前記繊維束を保持して、前記繊維束を巻き付け後のマンドレルから巻き付け前のマンドレルに受け渡す糸受け渡し装置と、前記繊維束を切断する糸切断装置とを備え、
    前記糸受け渡し装置が、巻き付け後のマンドレルから巻き付け前のマンドレルに前記繊維束を受け渡す糸受け渡しリングを含むものからなり、前記糸受け渡しリングが、巻き付け後のマンドレルの軸方向端部に当接する先の糸受け渡しリングと、次に前記巻き付け位置に設置される巻き付け前のマンドレルのための後の糸受け渡しリングとを有し、前記後の糸受け渡しリングに前記繊維束を巻き付けた後、前記先の糸受け渡しリングと前記後の糸受け渡しリングとの間で、前記繊維束を切断するように構成されており、前記先の糸受け渡しリングと前記後の糸受け渡しリングとの間に、カッター進入溝が設けられ、
    前記糸受け渡しリングが、マンドレルの軸方向両端から軸方向外方に向けてのびるスピンドルに対して摺動可能に挿通する挿通孔を有するものからなり、前記スピンドルが、自由端側に向けて減径するテーパー軸であることを特徴とするフィラメントワインディング装置における糸受け渡しリング機構。
JP2008163975A 2008-06-24 2008-06-24 フィラメントワインディング装置における糸受け渡しリング機構 Active JP5206950B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008163975A JP5206950B2 (ja) 2008-06-24 2008-06-24 フィラメントワインディング装置における糸受け渡しリング機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008163975A JP5206950B2 (ja) 2008-06-24 2008-06-24 フィラメントワインディング装置における糸受け渡しリング機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010005789A JP2010005789A (ja) 2010-01-14
JP5206950B2 true JP5206950B2 (ja) 2013-06-12

Family

ID=41586839

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008163975A Active JP5206950B2 (ja) 2008-06-24 2008-06-24 フィラメントワインディング装置における糸受け渡しリング機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5206950B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5903398B2 (ja) * 2013-04-12 2016-04-13 村田機械株式会社 フィラメントワインディング装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH074876B2 (ja) * 1990-11-27 1995-01-25 東レ株式会社 フィラメントワインディング成形装置
DE69221132T2 (de) * 1992-05-27 1998-01-15 Toray Industries Faserwickelvorrichtung
JPH09188478A (ja) * 1995-11-07 1997-07-22 Sekisui Chem Co Ltd 巻回装置
JP4735858B2 (ja) * 2007-09-27 2011-07-27 村田機械株式会社 フィラメントワインディング自動化システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010005789A (ja) 2010-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5206949B2 (ja) フィラメントワインディング装置及び方法
JP4362740B2 (ja) フィラメントワインディング自動化システム
EP2033766B1 (en) Automated filament winding system
US8151854B2 (en) Fiber placement machine platform system having interchangeable head and creel assemblies
JP4404226B2 (ja) フィラメントワインディング自動化システム
JP5656752B2 (ja) フィラメントワインディング方法、フィラメントワインディング装置及びタンク
JP4403521B2 (ja) フィラメントワインディング装置
JP5278662B2 (ja) フィラメントワインディング装置
JP2009119803A (ja) フィラメントワインディング装置
EP2206591A1 (en) Process and apparatus for producing long-fiber-reinforced thermoplastic resin pellet
JP2000177932A (ja) スチ―ルコ―ド巻取り駆動システム
JP5796724B2 (ja) フィラメントワインディング装置
KR20160121625A (ko) 광케이블 자동배출 권선시스템
CN102837438A (zh) 缆绳胎圈的制造方法及缆绳胎圈的制造系统
US11931949B2 (en) Filament winding device
KR20140144706A (ko) 필라멘트 와인딩 장치
JP4735858B2 (ja) フィラメントワインディング自動化システム
JP5206950B2 (ja) フィラメントワインディング装置における糸受け渡しリング機構
JP4456053B2 (ja) コイルの巻線システム及び巻線方法
KR20180034082A (ko) 와이어 권선장치
JP5986038B2 (ja) フィラメントワインディング装置
JP2009226770A (ja) フィラメントワインディング装置
KR20200025461A (ko) 와이어 핸들러
KR20200025460A (ko) 와이어 핸들러
JP2019059577A (ja) フィラメントワインディング装置における糸切れ修復方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110418

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A132

Effective date: 20121121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130123

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130205

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160301

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5206950

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250