JP5206815B2 - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器 Download PDF

Info

Publication number
JP5206815B2
JP5206815B2 JP2011026820A JP2011026820A JP5206815B2 JP 5206815 B2 JP5206815 B2 JP 5206815B2 JP 2011026820 A JP2011026820 A JP 2011026820A JP 2011026820 A JP2011026820 A JP 2011026820A JP 5206815 B2 JP5206815 B2 JP 5206815B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat transfer
transfer plate
shielding means
air passage
outer peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011026820A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011117722A (ja
Inventor
洋 柴田
裕二 中野
俊和 山口
直之 舟田
桂輔 萩本
睦彦 松本
和樹 最首
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2011026820A priority Critical patent/JP5206815B2/ja
Publication of JP2011117722A publication Critical patent/JP2011117722A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5206815B2 publication Critical patent/JP5206815B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Description

本発明は、熱交換換気装置、またはその他の空気調和装置に用いられ、多数の伝熱板を交互に積層して風路Aおよび風路Bを交互に形成する熱交換器に関する。
本出願人は、従来のこの種の対向流方式の熱交換器として、ポリスチレンシートの真空成形加工により加工された伝熱板A101と伝熱板B102を交互に積層した熱交換器を提案した(特許文献1参照)。
以下、その熱交換器について図10を参照しながら説明する。
伝熱板A101および伝熱板B102は平面形状が方形をなし、ポリスチレンシートの真空成形加工により成形された後、トムソン型等で余分なシートを切断することで得られ、伝熱板A101は中空凸状に形成された略L字状の風路リブ103を略平行、略等間隔に備え、風路リブ103により略L字状の風路A104および伝熱面105が形成される。
風路A104の出入口部分には伝熱板A101の縁を風路リブ103の凸方向とは逆方向へ折り曲げられた風路端面106が設けられ、風路リブ103の両端に風路リブ103の凸方向と同方向に中空凸状の複数の突起A107が設けられている。
伝熱板A101の風路A104の入口と出口以外の外周縁部であって、風路A104の入口と出口に挟まれ、対向流となる風路部分と略平行をなす外周縁部に風路リブ103の凸方向と同方向に中空凸状に形成した外周リブA(図示省略)を備え、前記外周リブAの対角に同形状の外周リブA108bを有す。
外周リブA108bの外側側面は風路端面106と同位置まで折り曲げた構成とする。
伝熱板A101の風路A104の出入口および外周リブA108b以外の外周縁部に同形状の外周リブB109を設け、外周リブB109のうち外周リブB109aは外周リブA108と略平行をなし、外周リブB109bは外周リブA108と略直交をなす。
なお、符号末尾の英小文字の添字は同一番号と同機能を有するが配置等の差異により区別するためのものであり、以降同様の記載方法とする。
外周リブB109の形状は風路リブ103の凸方向と同方向に中空凸状であり、外周リブB109bの外側側面の中央部は伝熱面105と同位置まで折り曲げられ風路開口部110が形成され、両端部分は風路端面106と同位置まで折り曲げられ風路端面カバー111が形成される。
外周リブB109aの風路端面106側には風路リブ103の凸方向と同方向に中空凸状の突起B112aを備え、突起B112aとその上方に位置する伝熱板B102に設けられた突起B112bとが略直交し、突起B112aの上面とその上方に位置する伝熱板B102に設けられた外周リブB109a、109bの下面とが当接する構成である。
伝熱板B102は伝熱板A101と相似関係をなしており、伝熱板B102の形状のうち伝熱板B102の外周リブA108c、108dの高さを風路リブ103の高さと等し
い高さとし、さらに伝熱板B102の外周リブA108c、108dの幅を伝熱板A101の外周リブA108bの幅よりも広い形状に形成されている。
伝熱板A101と伝熱板B102の外周リブA108bと略平行な風路リブ103において、風路リブ103の凸方向と同方向に中空凸状に形成した複数の突起C113を設け、あるいは風路リブ103の幅を断続的に広くした風路リブ積層部114を設け、突起C113の上面とその上方に位置する伝熱板B102の風路リブ103の下面あるいは風路リブ積層部114の上面と上方に位置する伝熱板A101の下面とが当接するように伝熱板A101および伝熱板B102の突起C113と風路リブ積層部114は積層方向に対してずらした構成とされている。
上記のように成形された伝熱板A101と伝熱板B102を交互に積層し、風路A104と風路B115を交互に形成し、外周側面を熱溶着する等により熱交換器を構成し、風路A104を流れる流体と風路B115を流れる流体の間で熱交換が行われる。
特開2004−286419号公報
このような従来の熱交換器では、伝熱板の面積が大きくなるとたわみやすくなり、風路を流れる流体から受ける圧力が大きくなった場合、隣接する風路リブ同士が嵌合してしまい、風路高さが低くなり通気抵抗が増加する可能性があるという課題があり、風路高さを確保し通気抵抗の増加を抑制することが要求されている。
また、風路リブ積層部が風路リブよりも幅が広いため、風路リブ積層部部分で風路幅が狭まり通気抵抗が増加するという課題があり、風路幅を減少させずに通気抵抗の増加を抑制することが要求されている。
また、方形の伝熱板に形成される複数のL字状の風路は風路長に差ができるため、各風路を流れる風量に差が生じ、流出部において各風路の熱交換後の空気の温度差、いわゆる温度分布が発生するという課題があり、温度分布の改善が要求されている。
特に熱交換器を搭載した機器の吹出し口と熱交換器の流出部が近接している場合、低外気温、低風量時などには温度分布で生じた低温空気が吹き出される可能性がある。
また、積層した伝熱板の外周側面を熱溶着する際、熱収縮により外周側の開口高さおよび風路高さが減少する可能性があるという課題があり、外周側の開口高さおよび風路高さを確保し通気抵抗の増加を抑制することが要求されている。
また、熱溶着の際、溶着不良を防止するため、溶着作業に工数がかかるという課題があり、溶着作業の工数を低減し生産性を向上させることが要求されている。
また、伝熱板から余分なシートを切断する際、風路の入口または出口部分にバリが残り、熱溶着の際、バリにより入口または出口部分の開口高さが減少し通気抵抗が増大する可能性があるという課題があり、バリによる開口高さの減少を防ぎ、通気抵抗の増加を抑制することが要求されている。
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、風路高さを確保し通気抵抗の増
加を抑制することができ、温度分布の改善ができ、外周側の開口高さおよび風路高さを確保し通気抵抗の増加を抑制することができ、溶着作業の工数を低減し生産性を向上させることができ、バリによる開口高さの減少を防ぎ通気抵抗の増加を抑制することができる熱交換器を提供することを目的としている。
本発明の熱交換器は上記目的を達成するために、複数の伝熱板A・伝熱板Bを交互に積層し、この伝熱板A・伝熱板B間に交互に形成される風路Aと風路Bを流れる空気の間で熱交換を行う熱交換器において、前記伝熱板A・伝熱板Bの外周部に、壁状に設けた中空に凸部を形成した遮蔽手段A・遮蔽手段Bで流入口・流出口を形成し、この流入口・流出口以外の部分では、前記伝熱板A・伝熱板Bを積層した際に、前記遮蔽手段A・前記遮蔽手段Bとが嵌合して前記熱交換器の側面を形成し、前記伝熱板Bに設けた前記遮蔽手段A・前記遮蔽手段Bには、その頂部の一部を突出させて側面保持手段を設け、前記伝熱板A・伝熱板Bの前記遮蔽手段A・前記遮蔽手段Bが突出した側を表面としたとき、前記伝熱板A・伝熱板Bを積層して前記遮蔽手段A・前記遮蔽手段Bとが嵌合する際、前記側面保持手段の頂部が、前記伝熱板Aの前記遮蔽手段A・前記遮蔽手段Bの頂部裏面に当接し、前記伝熱板Aの前記遮蔽手段A・前記遮蔽手段Bの頂部は、前記伝熱板Bの前記遮蔽手段A・前記遮蔽手段Bの頂部裏面に当接することにより、外周側の風路高さを確保し通気抵抗の増加を抑制するという効果のある熱交換器を提供することができる。
また、前記伝熱板Aに形成された遮蔽手段Aおよび遮蔽手段Bの内周側に少なくとも1つ以上の外周風路保持手段を設け、この外周風路保持手段は、前記伝熱板を積層して前記遮蔽手段A・前記遮蔽手段Bとが嵌合する際、下方に位置する伝熱板Bに形成された遮蔽手段Aおよび遮蔽手段Bの表面頂部に当接することにより、外周側の風路高さを確保し通気抵抗の増加を抑制するという効果のある熱交換器を提供できる。
また、前記遮蔽手段A・前記遮蔽手段Bには、外周縁部を折り返すようにして気密手段が設けられ、この気密手段は伝熱面に対し風路高さ以上の長さを有するように折り返されたことにより、溶着作業の工数を低減し生産性を向上させるという効果のある熱交換器を提供することができる。
また、前記伝熱板A・前記伝熱板Bを交互に積層した際、流入部・流出部において伝熱面と開口部の端部までの開口高さが風路高さよりも大きくなるように開口部Aおよび開口部Bを形成したことにより、バリによる開口高さの減少を防ぎ、通気抵抗の増加を抑制するという効果のある熱交換器を提供することができる。
本発明の実施の形態1による熱交換器の概略分解斜視図 同伝熱板積層時の概略斜視図 同伝熱板積層時の積層方向からの概略透視図 同開口部近傍の外周リブAと外周リブBの積層状態の概略断面図 同熱溶着前の流入口の概略断面図 同熱溶着後の流入口の概略断面図 参考例1による伝熱板Aの平面図 参考例2による伝熱板Aと送風機の位置関係を示す概略配置図 同伝熱板Aと送風機の位置関係を示す概略配置図 従来の熱交換器を示す概略分解斜視図
本発明の請求項1記載の熱交換器は、複数の伝熱板A・伝熱板Bを交互に積層し、この伝熱板A・伝熱板B間に交互に形成される風路Aと風路Bを流れる空気の間で熱交換を行う熱交換器において、前記伝熱板A・伝熱板Bの外周部に、壁状に設けた中空に凸部を形成した遮蔽手段A・遮蔽手段Bで流入口・流出口を形成し、この流入口・流出口以外の部分では、前記伝熱板A・伝熱板Bを積層した際に、前記遮蔽手段A・前記遮蔽手段Bとが嵌合して前記熱交換器の側面を形成し、前記伝熱板Bに設けた前記遮蔽手段A・前記遮蔽手段Bには、その頂部の一部を突出させて側面保持手段を設け、前記伝熱板A・伝熱板Bの前記遮蔽手段A・前記遮蔽手段Bが突出した側を表面としたとき、前記伝熱板A・伝熱
板Bを積層して前記遮蔽手段A・前記遮蔽手段Bとが嵌合する際、前記側面保持手段の頂部が、前記伝熱板Aの前記遮蔽手段A・前記遮蔽手段Bの頂部裏面に当接し、前記伝熱板Aの前記遮蔽手段A・前記遮蔽手段Bの頂部は、前記伝熱板Bの前記遮蔽手段A・前記遮蔽手段Bの頂部裏面に当接するものであり、隣接する伝熱板同士が当接することにより開口高さを確保するという作用を有する。
この側面保持手段は、少なくとも伝熱板Bの遮蔽手段Aと遮蔽手段Bの両端に設けるとよい。
また、前記伝熱板Aに形成された遮蔽手段Aおよび遮蔽手段Bの内周側に少なくとも1つ以上の外周風路保持手段を設け、この外周風路保持手段は、前記伝熱板を積層して前記遮蔽手段A・前記遮蔽手段Bとが嵌合する際、下方に位置する伝熱板Bに形成された遮蔽手段Aおよび遮蔽手段Bの表面頂部に当接するものであり、側面に熱溶着を行うなどの外周側面が変形する場合においても、前記外周風路保持手段は側面に面していない箇所に設けられているため、前記外周風路保持手段は影響を受けず外周側の風路高さを確保するという作用を有する。
また、前記遮蔽手段A・前記遮蔽手段Bには、外周縁部を折り返すようにして気密手段が設けられ、この気密手段は伝熱面に対し風路高さ以上の長さを有するように折り返されたものであり、伝熱板Aおよび伝熱板Bを交互に積層した際、流入部および流出部以外の外周側面において隣接する伝熱板との接触面積が大きくなり、前記外周側面に熱溶着等を行う場合には、熱収縮による未溶着部分の発生を低減することができ、溶着温度等の溶着条件の管理値を緩和することができ、溶着作業の工数を低減できるという作用を有する。
また、前記伝熱板A・前記伝熱板Bを交互に積層した際、流入部・流出部において伝熱面と開口部の端部までの開口高さが風路高さよりも大きくなるように開口部Aおよび開口部Bを形成したものであり、1枚のシートから伝熱板し、伝熱板と余分なシートを切断した際、開口部Aおよび開口部Bの前記シートとの切断部にバリとして前記シートが残り、前記バリが前記開口部Aおよび前記開口部Bの一部を塞ぐ場合、開口高さを風路高さよりも大きく形成しているため、開口面積の減少を抑制するという作用を有する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本実施の形態に用いる熱交換器の概略分解斜視図、図2は伝熱板の積層時の概略斜視図、図3は伝熱板積層時の積層方向からの概略透視図、図4は開口部近傍の遮蔽リブAと遮蔽リブBの積層状態の概略断面図、図5は熱溶着前の流入口の概略断面図、図6は熱溶着後の流入口の概略断面図である。
図1および図2において、伝熱板A101と伝熱板B102を交互に積層することにより構成される熱交換器はそれぞれの伝熱板の上下に風路A1と風路B2とが構成され、風路A1と風路B2を流れる流体はそれぞれの伝熱板を介して熱交換を行い、それぞれの風路の出入口部分ではお互いが直交して流れ、中央部分ではお互いが対向する方向に流れる対向流型であり、外周側面の熱溶着により一体化される。
実際は多数の伝熱板A101と伝熱板B102が交互に積層されているが、簡略のため4つの伝熱板を示している。
伝熱板A101および伝熱板B102は平面形状が方形をなし、厚さが例えば0.2mmのハイインパクトポリスチレンシートの真空成形加工により成形されており、伝熱板A101は中空凸状に、例えば伝熱面105の表面に対し凸高さ2.6mm、幅2mmに形成され、対向流部分がカーブ形状の略L字状の風路保持手段としての曲線風路リブ3を略
平行、略等間隔に9本備え、曲線風路リブ3により略L字状の風路A1および伝熱面105が形成される。
風路A1の流入口4および流出口5は伝熱板A101の縁を曲線風路リブ3の凸方向とは逆方向へ、例えば伝熱面105の表面に対し2.4mmの位置まで折り曲げられた気密手段としての風路端面106を設け、風路端面106の両端、たとえば端から10mmの部分は風路端面106よりも長い、たとえば伝熱面105の表面に対し5.2mmの位置まで折り曲げられた気密手段としての風路端面カバー111aを設け、風路端面106と風路端面カバー111aにより風路開口部6aが形成される。
なお、符号末尾の英小文字の添字は同一符号で同機能を有するが配置等の差異により区別するためのものであり、以降同様の記載方法とする。
曲線風路リブ3の両端に曲線風路リブ3の凸方向と同方向に中空凸状であり曲線風路リブ3の高さよりも高い高さの複数の突起A107を、例えば高さが伝熱面105に対し5.2mmとして18個設ける。
伝熱板A101の風路A1の入口と出口以外の外周縁部であって、風路A1の流入口4と流出口5に挟まれた直線部分に曲線風路リブ3の凸方向と同方向に中空凸状であり突起A107と等しい高さに形成した遮蔽手段としての外周リブA7aを例えばその幅が10mmとなるように備え、外周リブA7aの上面は伝熱面105と平行をなし、外側側面は風路端面カバー111aと同位置まで折り曲げた形状とする。
伝熱板A101の風路A1の流入口4、流出口5および外周リブA7a以外の外周縁部にL字状の遮蔽手段Bとしての外周リブB8を外周リブA7aと同じ幅に形成し、外周リブB8のうち外周リブA7aと対角にあたる外周リブB8aは外周リブA7aと等しい高さに形成し、それ以外の外周リブB8b、8cは曲線風路リブ3と等しい高さに形成される。
外周リブB8aの外周側面は風路端面カバー111aと同位置まで折り曲げられ気密手段としての側面カバー9が形成され、外周リブB8b、8cの外周側面のコーナー部分から外周リブA7と同寸法の位置までは風路端面カバー111aと同位置まで折り曲げられ風路端面カバー111bを形成し、それ以外の部分は外周リブB8b、8cの上面から例えば2.2mmの位置まで折り曲げられ、風路開口部6bが形成される。
流入口4および流出口5と隣接する外周リブB8b、8cのコーナー部には曲線風路リブ3の凸方向と同方向に中空凸状であり突起A107と等しい高さに形成した突起B112を備える。
外周リブA7aおよび外周リブB8aの風路側には外周風路保持手段としての半円状凹部10を伝熱面105と同一面を有する形状にそれぞれ4個備える。
熱板B102のうち外周リブA7bおよび外周リブB8d、8e、8fの高さを曲線風路リブ3の高さと等しい高さとし、伝熱板Aの外周リブA7aと同じ幅に形成されている。
伝熱板B102の外周リブA7bと外周リブB8dには外周リブA7bの幅の半分のたとえば5mmの幅であり、伝熱面105に対し曲線風路リブ3の凸方向と同方向にたとえば7.8mmの高さに形成された側面保持手段としての側面補強部11を積層時に伝熱板A101に備えられた半円状凹部10と隣接する位置にそれぞれ4つ備え、両端の側面補
強部11は外周リブA7bおよび外周リブB8dの端と一致している。
上記構成において、伝熱板A101と伝熱板B102を交互に積層した際、図3に示すように曲線風路リブ3は隣接する伝熱板に形成された曲線風路リブ3と積層方向において一致しないため、隣接する曲線風路リブ3同士が勘合することなく、曲線風路リブ3の上面は必ず上方に配置された伝熱板の下面に当接し、風路高さを確保することができる。
この風路高さは通気抵抗などの熱交換器の性能面および成型加工性などから設計されている。
また、図4に示すように側面補強部11の上面が伝熱板A101の外周リブA7aの下面と当接し、半円状凹部10の下面が伝熱板B102の外周リブB8dの上面と当接し、熱溶着時の熱収縮による開口高さの減少と外周側の風路高さの減少を抑制することができる。
また、隣接する伝熱板の外周リブA7aの外周側面と外周リブB8dの外周側面の溶着面積を大きくとることができるため、熱溶着の際、熱収縮による未溶着部分の発生を防ぐことができ、生産性を向上させることができる。
また、図5に示すように流入口4の風路開口部6aおよび風路開口部6bは伝熱面からの開口高さh2が風路高さh1よりも高くなるように、例えばh2=3mm>h1=2.6mmとなるように成形されており、切断時に風路開口部6aおよび風路開口部6bの切断部にバリ12が残り、熱溶着の際に図6に示すようにバリ12が流入口4の開口高さを塞ぐように倒れた場合でも、風路高さと同等以上の開口高さを確保できるように、すなわちh3≧h1=2.6mmとなるように設計されており、バリ12による開口高さの減少を抑制することができる。
また、バリ12を許容範囲内で伝熱板A101および伝熱板B102に残すことができるため生産性も向上する。
なお、本実施の形態1では、伝熱板の材料としてハイインパクトポリスチレンシートを用い、真空成形による一体成形としたが、材料として、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタラート等のその他の熱可塑性樹脂フィルム、アルミニウム等の薄圧金属板、あるいは伝熱性と透湿性を有する紙材、微多孔性樹脂フィルム、樹脂が混入された紙材などを用いてもよく、また成形方法についても、圧空成形、圧空真空成形、プレス成形等の他の工法により伝熱板を一体成形しても、同様の作用効果を得ることができる。
また、シートの厚さを0.2mmとしたが、シート材の厚さは0.05〜0.5mmの範囲のシートを使用することが好ましい。
その理由としては、0.05mm以下となると、凹凸形状の成形時、および成形後の伝熱板の取り扱い時にシート材に破れ等の破損が起こりやすくなり、また成形された伝熱板にコシがなくその取り扱い性が悪くなり、また0.5mmを超えると伝熱性が低下する。
シート厚さが薄くなるほど伝熱性が高くなりかつ成形性が低下する傾向にあり、逆にシート厚さが厚くなるほど伝熱性が低下する傾向にある。
したがって、成形性、伝熱性を満足するにはシート材の厚さは0.05〜0.5mmの範囲のシートを使用することが好ましく、さらには0.15〜0.25mmの範囲である
ことが最も望ましい。
また、曲線風路リブ3の形状を1山のカーブを有する形状としたが、積層時に隣接する伝熱板の曲線風路リブ3同士が勘合しない形状であれば複数の山数としても同様の作用効果を得ることが出来る。
また、外周風路保持手段として半円状凹部10としたが、他の形状であっても積層時に下方に位置する伝熱板B102の外周リブB8の上面と当接する形状であれば、同様の作用効果を得ることができる。
また、各部の寸法値および個数は一例であり、特にその値に限定されることなく、通気抵抗、熱交換効率などの熱交換器の性能面および成形加工性などから適宜設計された場合でも、同様の作用効果を得ることができる。
(参考例1)
図7は伝熱板Aの平面図である。なお、実施の形態1と同一部分は同一番号とし、同一の作用効果を有するものとし、詳細は説明は省略する。
図7に示すように、伝熱板A101に形成される略L字状の風路A1a〜1jは外周リブA7a側の風路A1aの風路長が最短となり、外周リブB8側の風路A1jが最長となる。
風路幅は風路長が最短となる風路A1aの幅が狭く、風路A1jの幅が広くなるように配置されており、各風路の幅は風路A1aの幅<風路A1bの幅<風路A1cの幅<風路A1dの幅<風路A1eの幅<風路A1fの幅<風路A1gの幅<風路A1hの幅<風路A1iの幅<風路A1jの幅の関係となるように設計されており、この各風路の幅寸法は伝熱板の寸法、風量、成形加工性などから適宜設計される。
伝熱板B102に関しても同様に設計されているが、簡略のため伝熱板A101のみ示す。
上記構成において、図中矢印Aの方向から流れてきた流体は風路A1a〜1jの各風路へそれぞれ流入し、熱交換され流出口5から流出するが、風路長が短い風路の幅が狭く、風路長が長い風路の幅が広いため、各風路を流れる風量差が減少するため、風路幅が均等の場合に対し、流出口での各風路の温度差を減少させることができる。
また、風路A1aの流入口4aと風路B2(図示省略)の流入部における曲線風路リブ3の位置関係が同一線上にある場合でも、対向流部分において隣接する伝熱板の曲線風路リブ3は勘合しないため、各風路幅を任意に設計することができる。
なお、本実施の形態2では、各風路の幅がすべて異なる寸法としたが、たとえば風路A1dの幅=風路A1eの幅のように部分的に等しい風路幅としても良い。
(参考例2)
以上述べてきた事項は、熱交換器に流入する流体(空気)が均等な風速と静圧を持ち、かつ熱交換器の出口近傍に吹出しを妨げる構造がない場合に有用なものであるが、機器設計上このような理想的な空気を熱交換器に流す風路形状を設けにくい。例えば、送風機の吹出し口と熱交換器の流入口の大きさは一致しないので、送風機の吹出し口から熱交換器の流入口までの距離を充分にとらないと均一な流入気流とならないが、機器が大きくなるのでこのような風路形状を選択しにくい。本発明はこのような状況においても有用なもの
で、図8および図9に基づいて説明する。
図8および図9は伝熱板A101と送風機13の吹出し口14の位置関係を示す概略配置図である。
なお、実施の形態1および2と同一部分は同一番号とし、同一の作用効果を有するものとし、詳細な説明は省略する。
図8では、風路A1a〜1jへ空気を搬送する送風機13の吹出し口14は風路A1の風路長が長い風路側に配置されており、風路A1a〜1jの風路幅は送風機13の吹出し口14が下方に配置されている風路長が最長となる風路A1jの幅が狭く、風路A1aの幅が広くなるように曲線風路リブ3が配置されており、各風路の幅は風路A1aの幅>風路A1bの幅>風路A1cの幅>風路A1dの幅>風路A1eの幅>風路A1fの幅>風路A1gの幅>風路A1hの幅>風路A1iの幅>風路A1jの幅の関係となるように設計されており、この各風路の幅寸法は伝熱板の寸法、風量、成形加工性などから適宜設計される。
伝熱板B102に関しても同様に設計されているが、簡略のため伝熱板A101のみ示す。
上記構成において、送風機13の吹出し口14から吹出された流体は風路A1a〜1jの各風路へそれぞれ流入し、熱交換され流出口5から流出するが、吹出し口14の真上に配置された風路長が長い風路の幅が狭く、吹出し口14から遠い位置の風路長が短い風路の幅が広いため、送風機13の吹出し口14との位置関係から流入する風量が多い風路A1j側の各風路を流れる風量差が減少し、風路幅が均等の場合に対し、流出口での各風路の温度差を減少させることができる。
また、風路A1aの流入口4aと風路B2(図示省略)の流入部における曲線風路リブ3の位置関係が同一線上にある場合でも、対向流部分において隣接する伝熱板の曲線風路リブ3は勘合しないため、各風路幅を任意に設計することができる。
なお、本実施の形態3では、各風路の幅がすべて異なる寸法としたが、送風機と熱交換器の配置関係により各風路間の風量差が小さい箇所などにおいては、たとえば風路A1hの幅=風路A1iの幅のように部分的に等しい風路幅としても良い。
次に、図9では風路A1a〜1jへ空気を搬送する送風機13の吹出し口14は風路A1の中央風路部分に配置されており、風路A1a〜1jの風路幅は送風機13の吹出し口14が下方に配置されている中央風路部分の風路A1eの幅が狭く、両端の風路A1a、風路A1jの幅が広くなるように曲線風路リブ3が配置されており、各風路の幅は風路A1aの幅>風路A1bの幅>風路A1cの幅>風路A1dの幅>風路A1eの幅<風路A1fの幅<風路A1gの幅<風路A1hの幅<風路A1iの幅<風路A1jの幅の関係となるように設計されており、この各風路の幅寸法は伝熱板の寸法、風量、成形加工性などから適宜設計される。
伝熱板B102に関しても同様に設計されているが、簡略のため伝熱板A101のみ示す。
上記構成において、送風機13の吹出し口14から吹出された流体は風路A1a〜1jの各風路へそれぞれ流入し、熱交換され流出口5から流出するが、吹出し口14の真上に配置された中央部分の風路の幅が狭く、吹出し口14から遠い位置の両端の風路の幅が広
いため、送風機13の吹出し口14との位置関係から流入する風量が多い中央部の各風路を流れる風量差が減少し、風路幅が均等の場合に対し、流出口での各風路の温度差を減少させることができる。
また、風路A1aの流入口4aと風路B2(図示省略)の流入部における曲線風路リブ3の位置関係が同一線上にある場合でも、対向流部分において隣接する伝熱板の曲線風路リブ3は勘合しないため、各風路幅を任意に設計することができる。
なお、なお、本実施の形態4では、各風路の幅がすべて異なる寸法としたが、送風機と熱交換器の配置関係により各風路間の風量差が小さい箇所などにおいては、たとえば風路A1eの幅=風路A1fの幅のように部分的に等しい風路幅としても良い。
本発明は、熱交換換気装置、または移動電話基地局、簡易無線局などの内部に発熱体を有する筐体に取り付けられる冷却装置としての用途にも適用できる。
1 風路A
1a 風路A
1b 風路A
1c 風路A
1d 風路A
1e 風路A
1f 風路A
1g 風路A
1h 風路A
1i 風路A
1j 風路A
2 風路B
3 曲線風路リブ
4 流入口
4a 流入口
5 流出口
6 風路開口部
6a 風路開口部
6b 風路開口部
7 外周リブA
7a 外周リブA
7b 外周リブA
8 外周リブB
8a 外周リブB
8b 外周リブB
8c 外周リブB
8d 外周リブB
8e 外周リブB
8f 外周リブB
9 側面カバー
10 半円状凹部
11 側面補強部
12 バリ
13 送風機
14 吹出し口
101 伝熱板A
102 伝熱板B
105 伝熱面
106 風路端面
107 突起A
112 突起B

Claims (5)

  1. 複数の伝熱板A・伝熱板Bを交互に積層し、この伝熱板A・伝熱板B間に交互に形成される風路Aと風路Bを流れる空気の間で熱交換を行う熱交換器において、
    前記伝熱板A・伝熱板Bの外周部に、壁状に設けた中空に凸部を形成した遮蔽手段A・遮蔽手段Bで流入口・流出口を形成し、
    この流入口・流出口以外の部分では、前記伝熱板A・伝熱板Bを積層した際に、前記遮蔽手段A・前記遮蔽手段Bとが嵌合して前記熱交換器の側面を形成し、
    前記伝熱板Bに設けた前記遮蔽手段A・前記遮蔽手段Bには、その頂部の一部を突出させて側面保持手段を設け、
    前記伝熱板A・伝熱板Bの前記遮蔽手段A・前記遮蔽手段Bが突出した側を表面としたとき、
    前記伝熱板A・伝熱板Bを積層して前記遮蔽手段A・前記遮蔽手段Bとが嵌合する際、
    前記側面保持手段の頂部が、前記伝熱板Aの前記遮蔽手段A・前記遮蔽手段Bの頂部裏面に当接し、
    前記伝熱板Aの前記遮蔽手段A・前記遮蔽手段Bの頂部は、前記伝熱板Bの前記遮蔽手段A・前記遮蔽手段Bの頂部裏面に当接することを特徴とする熱交換器。
  2. 少なくとも前記伝熱板Bの遮蔽手段Aと遮蔽手段Bの両端に側面保持手段を設けた請求項1記載の熱交換器。
  3. 前記伝熱板Aに形成された遮蔽手段Aおよび遮蔽手段Bの内周側に少なくとも1つ以上の外周風路保持手段を設け、
    この外周風路保持手段は、前記伝熱板を積層して前記遮蔽手段A・前記遮蔽手段Bとが嵌合する際、下方に位置する伝熱板Bに形成された遮蔽手段Aおよび遮蔽手段Bの表面頂部に当接することを特徴とする請求項1または2記載の熱交換器。
  4. 遮蔽手段A・遮蔽手段Bには、外周縁部を折り返すようにして気密手段が設けられ、
    この気密手段は伝熱面に対し風路高さ以上の長さを有するように折り返されたことを特徴とする請求項1〜3いずれか一つに記載の熱交換器。
  5. 前記伝熱板A・前記伝熱板Bを交互に積層した際、流入部・流出部において伝熱面と開口部の端部までの開口高さが風路高さよりも大きくなるように開口部Aおよび開口部Bを形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の熱交換器。
JP2011026820A 2011-02-10 2011-02-10 熱交換器 Expired - Fee Related JP5206815B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011026820A JP5206815B2 (ja) 2011-02-10 2011-02-10 熱交換器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011026820A JP5206815B2 (ja) 2011-02-10 2011-02-10 熱交換器

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005284349A Division JP4848718B2 (ja) 2005-09-20 2005-09-29 熱交換器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011117722A JP2011117722A (ja) 2011-06-16
JP5206815B2 true JP5206815B2 (ja) 2013-06-12

Family

ID=44283244

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011026820A Expired - Fee Related JP5206815B2 (ja) 2011-02-10 2011-02-10 熱交換器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5206815B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6184904B2 (ja) * 2014-06-06 2017-08-23 東京瓦斯株式会社 隔離板式熱交換器

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62985U (ja) * 1985-06-20 1987-01-07
JP3215406B2 (ja) * 1990-03-30 2001-10-09 松下精工株式会社 熱交換器
JP4408991B2 (ja) * 1999-06-14 2010-02-03 パナソニックエコシステムズ株式会社 熱交換素子
JP4279021B2 (ja) * 2002-03-28 2009-06-17 パナソニックエコシステムズ株式会社 熱交換器
JP4311056B2 (ja) * 2003-03-25 2009-08-12 パナソニック株式会社 熱交換器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011117722A (ja) 2011-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4848718B2 (ja) 熱交換器
CA2664832C (en) Heat exchanging element
EP2131133B1 (en) Heat exchange element
US7866379B2 (en) Heat exchanger
CN100402966C (zh) 热交换器
JP4311056B2 (ja) 熱交換器
WO2007034797A1 (ja) 発熱体収納箱冷却装置
JP2006329499A (ja) 熱交換器
JP2004293862A (ja) 熱交換器
JP4279021B2 (ja) 熱交換器
JP5206815B2 (ja) 熱交換器
KR100917518B1 (ko) 열교환기
JP6126875B2 (ja) 熱交換素子
JP2017062094A (ja) 熱交換素子
JP4466156B2 (ja) 熱交換器
KR101730890B1 (ko) 열회수용 플라스틱 열교환기
JPH0875385A (ja) 熱交換素子
JP6392659B2 (ja) 熱交換器およびその製造方法
JP2004293880A (ja) 積層型熱交換器
JP5206032B2 (ja) 熱交換器
JP2014114968A (ja) 熱交換素子とそれを用いた発熱体収納装置
KR20180115853A (ko) 열회수용 플라스틱 열교환기
JP6720890B2 (ja) 積層型熱交換器
KR20080026941A (ko) 2가지 재질을 이용한 전열교환소자

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120607

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120612

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120809

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20121218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130204

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160301

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5206815

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160301

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees