JP5206793B2 - ファイル格納装置及び方法 - Google Patents
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Description
従来の技術としては、表示したいデータが表示装置内にある場合、そのファイルに対応する選択コードを表示装置に送ってファイルのデータを表示させるデータ処理装置も知られている。また、信号処理シミュレーション結果データ列からデータを取捨選択し、データ数を削減して波形表示するシミュレーション結果表示装置も知られている。
開示のファイル格納装置は、受信部、第1及び第2のファイル格納部、及び制御部を備える。
図2は、実施形態の計算機システムの構成例を示している。この計算機システムでは、大規模計算機203からファイルサーバ201までの経路上にキャッシュ装置202が設けられ、ファイルサーバ201に転送されるデータファイルのうち、可視化対象のデータファイルがキャッシュ装置202にコピーされる。これにより、可視化用計算機204は、キャッシュ装置202から効率よくデータファイルを読み込むことができるため、従来のファイルサーバ経由の読み込みと比較して短時間で処理が可能になる。
管理プロセス411は、ファイル名を識別する機能を持ち、大規模計算機203が自動的に付与するプロセッサ番号、出力日時等の情報や、ユーザから指定された時間ステップ、空間領域等の情報に従ってファイルを揮発性メモリ装置407にコピーするか否かを決定する。なお、ユーザが指定する情報は、可視化用計算機204から接続部402を介して管理プロセス411に通知される。
大規模計算機203は、例えば、複数のプロセッサからなる並列計算機であり、それぞれのプロセッサは、シミュレーション対象の全空間領域のうち、指定された領域の物理量計算を担当する。この場合、出力されるシミュレーション結果のファイルは、一般に、次のような情報を持っている。
(2)各節点の局所的なインデックス
局所的なインデックスは、各プロセッサ内で各節点に付与され、上記(1)のインデックスと1対1に対応する。
(3)時間ステップ
(4)各節点の座標
(5)要素を生成するために接続される複数の節点のリスト
(6)各節点上の物理量(スカラ、ベクタ等)
(7)各要素上の物理量(スカラ、ベクタ、テンソル等)
(8)領域の境界上にある節点のリスト(上記(2)のインデックスのリスト)
prefix.ttt.xxx.yyy.zzz.uuu.拡張子
prefixは、ユーザにより指定された文字列(プレフィクス)であり、tttは、時間ステップを示す整数値である。xxx、yyy、及びzzzは、領域のx座標、y座標、及びz座標を示す整数値であり、uuuは、物理量を示す整数値である。
(1)タイムスタンプ
ヘッダ情報のタイムスタンプMMDDhhmmssが所定の範囲内であれば、そのパケットが選択される。タイムスタンプは、大規模計算機203により自動的に付与される。例えば、7月7日の19時21分から19時25分までの時間は、0707192100〜0707192500のように指定される。
ファイル名のtttを指定された時間間隔nで除算して得られた剰余が0であれば、そのパケットが選択される。例えば、n=2の場合は、prefix.002.xxx.yyy.zzz.uuu及びprefix.004.xxx.yyy.zzz.uuuのようなパケットが選択される。
ファイル名のxxx、yyy、及びzzzが指定された領域範囲に含まれれば、そのパケットが選択される。例えば、xxx>=m1&&xxx<=m2,m1=2,m2=6と指定された場合は、prefix.ttt.2.yyy.zzz.uuu〜prefix.ttt.6.yyy.zzz.uuuのようなパケットが選択される。
ファイル名のuuuが指定された整数値であれば、そのパケットが選択される。例えば、uuu=001(速度のx成分)と指定された場合は、prefix.ttt.xxx.yyy.zzz.001のようなパケットが選択される。
(5)プロセッサID
下記に示すように、生成元のプロセッサを示すプロセッサIDとしてpppをファイル名に追加することが可能である。pppは、大規模計算機203により自動的に付与される。
prefix.ppp.ttt.xxx.yyy.zzz.uuu.拡張子
(6)相
下記に示すように、流体、固体等の相を示す文字列又は整数値hhhをファイル名に追加することが可能である。
prefix.hhh.ttt.xxx.yyy.zzz.uuu.拡張子
領域の指定は、単純に空間分割された座標値のみに限られない。例えば、流体と構造の連成解析においては、流体部の全領域又は一部の領域を指定したり、境界付近の流れは重要であるため境界層のみを指定したりする場合が考えられる。構造解析においても同様であり、構造と構造の接触部分の応力分布、つまり、境界面と平行に生成された計算格子の数層を選択的に指定する場合が考えられる。
prefix.bbb.ttt.xxx.yyy.zzz.uuu.拡張子
ファイル名のbbbが指定された文字列又は整数値であれば、そのパケットが選択される。例えば、境界付近のデータを持つパケットに所定のフラグを立て(例えば、bbb=001)、それ以外の領域のデータを持つパケットにフラグを立てない(例えば、bbb=000)ことで、境界層が選択可能になる。
境界条件を与えている領域についても、上記(7)と同様の方法で選択することが可能である。
(9)実数部と虚数部
計算機シミュレーションにおいては、虚数空間のように実空間ではない空間も扱われる。この場合、下記に示すように、実数部と虚数部の種別を示す文字列又は整数値cccをファイル名に追加することが可能である。
prefix.ccc.ttt.xxx.yyy.zzz.uuu.拡張子
例えば、気象・気候シミュレーションや生体シミュレーションのように、物理量の種類が多岐にわたる場合は、数種類の物理量を関連付けて可視化する必要がある。電気的現象と化学的現象を結び付ける場合も同様である。このようなシミュレーションを行う場合、可視化処理として複数の物理量の振る舞いを関連付けて表示することが求められる。この場合、下記に示すように、相互に関連する物理量を示す文字列又は整数値rrrをファイル名に追加することが可能である。
prefix.ttt.xxx.yyy.zzz.uuu.rrr.拡張子
Claims (10)
- 計算機から出力される、シミュレーション結果を示すデータファイルを受信する受信部と、
前記受信部が受信したデータファイルを格納する第1のファイル格納部と、
前記第1のファイル格納部よりも高速にアクセス可能な第2のファイル格納部と、
データファイルのファイル名に基づいて各データファイルが可視化対象のデータファイルであるか否かを判定し、可視化対象と判定されたデータファイルを前記第2のファイル格納部に格納する制御部と、
前記受信部とは分離して実装され、前記第2のファイル格納部に格納された前記可視化対象のデータファイルを可視化用計算機へ送信する送信部と、
を備えることを特徴とするファイル格納装置。 - 前記制御部は、データファイルのファイル名に含まれる、時間ステップを示す数値を時間間隔で除算して得られた剰余が0である場合に、該データファイルを前記可視化対象のデータファイルとして選択することを特徴とする請求項1記載のファイル格納装置。
- 前記制御部は、前記ファイル名に含まれる、シミュレーション対象領域を示す数値が所定範囲内の数値である場合に、前記データファイルを前記可視化対象のデータファイルとして選択することを特徴とする請求項1記載のファイル格納装置。
- 前記制御部は、前記ファイル名に含まれる、シミュレーション対象物理量の情報が所定の物理量に対応する場合に、前記データファイルを前記可視化対象のデータファイルとして選択することを特徴とする請求項1記載のファイル格納装置。
- 前記制御部は、該ファイル名に含まれる、前記計算機が有するプロセッサのいずれかを識別するプロセッサ識別情報が所定のプロセッサに対応する場合に、前記データファイルを前記可視化対象のデータファイルとして選択することを特徴とする請求項1記載のファイル格納装置。
- 前記制御部は、前記ファイル名に含まれる、シミュレーション対象の相の情報が所定の相に対応する場合に、前記データファイルを前記可視化対象のデータファイルとして選択することを特徴とする請求項1記載のファイル格納装置。
- 前記制御部は、前記ファイル名に境界層又は境界条件を示す情報が含まれている場合に、前記データファイルを前記可視化対象のデータファイルとして選択することを特徴とする請求項1記載のファイル格納装置。
- 前記受信部から前記第1のファイル格納部へのファイル転送経路上に設けられ、前記第2のファイル格納部に格納されるデータファイルをバッファするバッファ部をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のファイル格納装置。
- 大規模計算機から出力される、シミュレーション結果を示す複数のデータファイルを受信部により受信し、
前記複数のデータファイルのファイル名に基づいて各データファイルが可視化対象のデータファイルであるか否かを判定し、
前記複数のデータファイルを第1のファイル格納部に格納し、
前記可視化対象のデータファイルを、前記第1のファイル格納部よりも高速にアクセス可能な第2のファイル格納部に格納し、
前記第2のファイル格納部に格納された前記可視化対象のデータファイルを、前記受信部とは分離して実装された送信部により可視化用計算機へ送信する、
処理を情報処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。 - 情報処理装置の受信部が、大規模計算機から出力される、シミュレーション結果を示す複数のデータファイルを受信するステップと、
前記情報処理装置が、前記複数のデータファイルのファイル名に基づいて各データファイルが可視化対象のデータファイルであるか否かを判定するステップと、
前記情報処理装置が、前記複数のデータファイルを第1のファイル格納部に格納するステップと、
前記情報処理装置が、前記可視化対象のデータファイルを、前記第1のファイル格納部よりも高速にアクセス可能な第2のファイル格納部に格納するステップと、
前記受信部とは分離して前記情報処理装置に実装された送信部が、前記第2のファイル格納部に格納された前記可視化対象のデータファイルを可視化用計算機へ送信するステップと、
を備えることを特徴とするファイル格納方法。
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