JP5206224B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、インナーライナー層を熱可塑性樹脂エラストマー組成物から構成した空気入りタイヤにおいて、空気透過防止性を低下させることなく、耐候性及び耐久性を向上するようにした空気入りタイヤに関する。
近年、インナーライナー層として、熱可塑性樹脂エラストマー組成物を使用することにより空気入りタイヤを軽量化すると共に、空気透過防止性能を向上することが行なわれるようになっている。しかし、インナーライナー層を熱可塑性樹脂エラストマー組成物で構成した空気入りタイヤは、空気透過防止性能は優れているが、耐久性や耐候性に劣るという欠点がある。
しかし、上記問題を解決するために熱可塑性樹脂エラストマー組成物におけるエラストマー成分を増量したり、可塑剤を配合したりすることにより耐久性を改善すると、空気透過防止性能が悪化するという問題がある。また、熱可塑性樹脂エラストマー組成物に着色剤を配合することにより耐候性を改善しようとすると、空気透過防止性能が悪化するという問題がある。このように、熱可塑性樹脂エラストマー組成物の耐久性や耐候性を改善しようとすると空気透過防止性能が悪化するという課題があった。
特許文献1は、熱可塑性樹脂エラストマー組成物のインナーライナー層の耐久性を向上するため、動的弾性率が異なる2種類の熱可塑性樹脂エラストマー組成物を積層した積層体を用いることを提案している。しかしながら、この積層体は、耐久性を改善することはできても、インナーライナー層の耐侯性を改善するには至っていない。
特開2006−315492号公報
本発明の目的は、インナーライナー層を熱可塑性樹脂エラストマー組成物で構成する場合において、空気透過防止性を低下させることなく、耐候性及び耐久性を向上するようにした空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的を達成する本発明の空気入りタイヤは、熱可塑性樹脂エラストマー組成物Aからなるバリア層と熱可塑性樹脂エラストマー組成物Bからなる耐候層との積層体によりインナーライナー層を形成し、前記熱可塑性樹脂エラストマー組成物A及びBを、それぞれポリアミド系樹脂10〜80重量%とエラストマー20〜90重量%から前記ポリアミド系樹脂中にエラストマーを分散させた構成にすると共に、前記熱可塑性樹脂エラストマー組成物Aはカーボンブラックを配合せず、前記熱可塑性樹脂エラストマー組成物Bはポリマー成分100重量部にカーボンブラック1〜20重量部を配合した組成からなることを特徴とする。
前記積層体は、前記熱可塑性樹脂エラストマー組成物Aのバリア層と熱可塑性樹脂エラストマー組成物Bの耐候層とを共押出し成形したものであることが好ましく、前記耐候層の厚さは1〜50μmにするとよい。
また、前記積層体は、前記バリア層及び耐候層と共に熱可塑性樹脂エラストマー組成物Cからなる耐久層を共押出し成形することができ、この場合には、前記熱可塑性樹脂エラストマー組成物Cが、ポリアミド系樹脂10〜80重量%とエラストマー20〜90重量%から前記ポリアミド系樹脂中にエラストマーを分散させると共に、カーボンブラックを配合しない組成物であり、初期歪み10%、振幅±2%、周波数20Hzの条件で測定した−20℃における前記熱可塑性樹脂エラストマー組成物A及びCの動的弾性率Ma及びMcの比Mc/Maが0.8以下であることが好ましい。この場合、前記積層体を、タイヤ外側から内側へ前記耐久層、バリア層、耐候層の順に配列するように構成するとよい。
本発明の空気入りタイヤによれば、熱可塑性樹脂エラストマー組成物Aからなるバリア層と熱可塑性樹脂エラストマー組成物Bからなる耐候層との積層体でインナーライナー層を構成し、熱可塑性樹脂エラストマー組成物A及びBをそれぞれポリアミド系樹脂10〜80重量%とエラストマー20〜90重量%からポリアミド系樹脂中にエラストマーを分散させた構成にしたポリマー組成にしたことにより、熱可塑性樹脂エラストマー組成物A及びBを互いに親和性が高く接着性に優れた構成にしたため耐久性を低下させずに優れた空気透過防止性能を確保することができる。また、熱可塑性樹脂エラストマー組成物Bに、ポリマー成分100重量部に対しカーボンブラック1〜20重量部を配合することにより、インナーライナー層の耐候性を向上することができる。
本発明の空気入りタイヤは、空気透過防止性に優れるバリア層と耐候性に優れる耐候層との積層体によりインナーライナー層を構成し、耐候層をタイヤ径方向内側に配置する。バリア層を構成する熱可塑性樹脂エラストマー組成物A及び耐候層を構成する熱可塑性樹脂エラストマー組成物Bのポリマー成分は、それぞれポリアミド系樹脂10〜80重量%とエラストマー20〜90重量%からなりポリアミド系樹脂中にエラストマーを分散させた共通の構成を有する。熱可塑性樹脂エラストマー組成物A及びBは、ポリマー組成が同一であっても上述した組成の範囲内において異なっていても良い。このように熱可塑性樹脂エラストマー組成物A及びBが、共にポリアミド系樹脂を連続相にするため、空気透過防止性及び成形加工性に優れると共に、バリア層と耐候層との親和性が高く積層体にしたときの接着性が優れる。このため空気入りタイヤのインナーライナー層の空気透過防止性及び耐久性を低下させることがない。
前記熱可塑性樹脂エラストマー組成物Aのバリア層と熱可塑性樹脂エラストマー組成物Bの耐候層とからなる積層体は、例えばバリア層と耐候層をそれぞれ成形した後、接着剤や熱融着により接合する方法や共押出し成形よる多層成形により形成することができる。好ましくはバリア層と耐候層とを共押出し成形するとよく、積層体の空気透過防止性及び耐久性をより高くすることができる。
熱可塑性樹脂エラストマー組成物A及びBは、それぞれポリアミド系樹脂10〜80重量%とエラストマー20〜90重量%からポリアミド系樹脂中にエラストマーを分散させる構成を有する。熱可塑性樹脂エラストマー組成物A及びBは、ポリアミド系樹脂とエラストマーの合計を100重量%とし、ポリアミド系樹脂の配合量が10〜80重量%、好ましくは20〜70重量%である。ポリアミド系樹脂の配合量が10重量%未満であると、ポリアミド系樹脂が連続相を形成するのが困難になる。また、ポリアミド系樹脂の配合量が80重量%を超えると、熱可塑性樹脂エラストマー組成物A及びBの柔軟性が不十分になり耐久性が劣る。
熱可塑性樹脂エラストマー組成物A及びBにおけるエラストマーの配合量は20〜90重量%、好ましくは30〜80重量%である。エラストマーの配合量が20%未満であると、熱可塑性樹脂エラストマー組成物A及びBの柔軟性が不十分になり耐久性が劣る。また、エラストマーの配合量が90重量%を超えると、ポリアミド系樹脂が連続相を形成するのが困難になる。
バリア層を構成する熱可塑性樹脂エラストマー組成物Aは、カーボンブラックを配合しない。これにより優れた空気透過防止性を確保することができる。一方、熱可塑性樹脂エラストマー組成物Bは、カーボンブラックを配合することにより、積層体の耐候性を向上する。カーボンブラックの配合量は、ポリアミド系樹脂とエラストマーからなるポリマー成分100重量部に対し、1〜20重量部、好ましくは5〜15重量部にする。カーボンブラックの配合量が1重量部未満の場合、積層体の耐候性を向上することができない。また、カーボンブラックの配合量が20重量部を超えると、弾性率が増大するため耐久性が低下する。
熱可塑性樹脂エラストマー組成物Bに使用するカーボンブラックの種類は、特に限定されるものではないが、窒素吸着比表面積(NSA)が好ましくは100〜400m/g、より好ましくは110〜250m/gのものを使用するとよい。窒素吸着比表面積が100m/g未満の場合には、必要となる配合量が増大し、弾性率と耐候性のバランスが取れない。また、窒素吸着比表面積が400m/gを超えると、分散性が劣り配合効果が低下すると共に、作業性が低下する。カーボンブラックの窒素吸着比表面積(NSA)は、JIS K6217−2に準拠して求めた値とする。
本発明において、バリア層の厚さは好ましくは20〜200μm、より好ましくは50〜150μmにする。バリア層の厚さが20μm未満であると、空気透過防止性が不足する。また、バリア層の厚さが200μmを超えると、インナーライナー層の耐久性が低下する。
また、耐候層の厚さは好ましくは1〜50μm、より好ましくは10〜40μmにする。耐候層の厚さが1μm未満であると、共押出し成形が困難になると共に、積層体の耐候性を向上することができない。また、耐候層の厚さが50μmを超えると、インナーライナー層の耐久性が低下する。
本発明において、上述したバリア層と耐候層とに加えて耐久層を共押出し成形した積層体をインナーライナー層に使用してもよい。耐久層は、バリア層に比べて動的弾性率を低くしているため、耐疲労性を改善し積層体の耐久性を一層向上することができる。
熱可塑性樹脂エラストマー組成物Cは、ポリアミド系樹脂とエラストマーの合計を100重量%とし、ポリアミド系樹脂の配合量が好ましくは10〜80重量%、より好ましくは20〜70重量%、エラストマーの配合量が好ましくは20〜90重量%、より好ましくは30〜80重量%であり、カーボンブラックを配合しない組成物であり、ポリアミド系樹脂中にエラストマーを分散させた構成を有する。熱可塑性樹脂エラストマー組成物Cにおいてポリアミド系樹脂とエラストマーの配合比をこのように規定する理由は、熱可塑性樹脂エラストマー組成物A及びBの場合と同じである。
ここで、熱可塑性樹脂エラストマー組成物A及びCの関係は、初期歪み10%、振幅±2%、周波数20Hzの条件で測定された−20℃における熱可塑性樹脂エラストマー組成物A及びCの動的弾性率Ma及びMcの比Mc/Maが、好ましくは0.8以下、より好ましくは0.6〜0.8になるようにするとよい。動的弾性率の比Mc/Maが0.8を超える場合には、積層体の耐久性を向上する効果が十分に得られない。なお、−20℃における動的弾性率Ma及びMcは、熱可塑性樹脂エラストマー組成物A及びCからなる厚さ800〜1000μmの単層フィルムをそれぞれ用いて、−20℃で初期歪み10%、振幅±2%、周波数20Hzの条件において伸長モードで測定した動的弾性率(E′)とする。
本発明において、耐久層の厚さは好ましくは20〜100μm、より好ましくは30〜70μmにする。耐久層の厚さが20μm未満であると、緩衝層としての機能が得られず、耐久性が十分に得られない。また、耐久層の厚さが100μmを超えると、耐久性能が過剰性能になり生産性が不利になる。
また耐久層を有する積層体の配列は、耐候層をタイヤ最内側に配置するものであれば特に制限されるものではないが、好ましくはタイヤ径方向外側から内側へ耐久層、バリア層、耐候層の順に配列する構成にするとよい。このような配列にすることにより、タイヤ輸送時或いは保管・陳列時におけるタイヤ内腔への日光等の照射に対し、インナーライナー層の耐候性を向上することができる。また、インナーライナー層をカーカス層やタイゴムに接合するときに、柔軟性を有する耐久層が接するようになるので、インナーライナー層としての耐久性をより高くすることができる。
本発明において、熱可塑性樹脂エラストマー組成物A,B及びCを構成するポリアミド系樹脂としては、ナイロン6(N6)、ナイロン66(N66)、ナイロン46(N46)、ナイロン11(N11)、ナイロン12(N12)、ナイロン610(N610)、ナイロン612(N612)、ナイロン6/66共重合体(N6/66)、ナイロン6/66/610共重合体(N6/66/610)、ナイロンMXD6(MXD6)、ナイロン6T、ナイロン6/6T共重合体及びこれらのN−アルコキシアルキル化物等を例示することができる。なかでも、ナイロン11、ナイロン6/66共重合体が好ましい。特に耐候層を形成する熱可塑性樹脂エラストマー組成物Bには、ナイロン6/66共重合体を配合するとよい。これらのポリアミド系樹脂は単独で用いても良いし、複数種をブレンドして使用してもよい。
また、熱可塑性樹脂エラストマー組成物A,B及びCを構成するエラストマーとしては、例えばジエン系ゴム及びその水添物、オレフィン系ゴム、含ハロゲンゴム、シリコンゴム、含イオウゴム、フッ素ゴム等を例示することができる。なかでもオレフィン系ゴム、含ハロゲンゴムが好ましく、オレフィン系ゴムとしては、例えばエチレンプロピレンゴム、マレイン酸変性エチレンプロピレンゴムが例示され、含ハロゲンゴムとしては、例えばハロゲン化ブチルゴム(Br−IIR、Cl−IIR)、イソブチレンパラメチルスチレン共重合体の臭素化物(Br−IPMS)が例示される。
なお、耐久層を構成する熱可塑性樹脂エラストマー組成物Cは、上述したポリアミド系樹脂及びエラストマー以外の第3ポリマーを配合することにより、耐久性を一層向上することができる。この第3ポリマーとしては、例えばアクリレート系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリエチレンオキサイド等が例示される。なかでもアクリレート系樹脂が好ましく、変性エチレンアクリル酸エステル共重合体(変性EEA)、変性エチレンメタクリル酸エステル共重合体(変性EMA)等が好ましい。
また、熱可塑性樹脂エラストマー組成物A,B及びCには、一般的なゴム用配合剤を併せて用いることができ、例えば酸化亜鉛、ステアリン酸やオレイン酸及びこれらの金属塩、各種可塑剤等が使用できる。
熱可塑性樹脂エラストマー組成物A,B及びCの製造方法は、特に限定されるものではなく、予めポリアミド系樹脂成分とエラストマー成分とを2軸混練機等で溶融混練し、ポリアミド系樹脂が連続相を形成し、エラストマーが分散相として分散するように調製する。熱可塑性樹脂エラストマー組成物の混練に使用する混練機としては、単軸押出機、ニーダ、バンバリミキサー、2軸混練機等が使用できる。混練温度としては、ポリアミド系樹脂が溶融する温度以上であればよい。このように調製された熱可塑性樹脂エラストマー組成物は、次に単層フィルムに成形されるか又は共押出し成形によって多層フィルムに成形される。
以下、実施例によって本発明をさらに説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
熱可塑性樹脂エラストマー組成物の調製及び評価
表1に示した配合比からなる4種類の熱可塑性樹脂エラストマー組成物(組成物A、B1,B2及びC)を秤量し、二軸混練機で混練し熱可塑性樹脂エラストマー組成物のペレットを調製した。
得られた組成物A及びCをそれぞれ押出し成形機に供し、厚さ1000μmの単層フィルムを得た。この単層フィルムの−20℃における動的弾性率(E′)を、粘弾性スペクトロメータ(東洋精機製作所社製)を使用し、初期歪み10%、振幅±2%、周波数20Hzの伸長モードで測定した。得られた結果を表1に示した。
積層体の成形
上記により得られた4種類の熱可塑性樹脂エラストマー組成物(組成物A、B1,B2及びC)を使用し、表2に示した構成からなる8種類のフィルム(実施例1〜3、比較例1〜5)を単軸押出機及びサーキュラダイから構成されるインフレーションフィルム成形装置を使用し、周長900mm、引き取り速度10m/分の条件で円筒状フィルムの積層体(ただし、比較例1,2は単層の円筒状フィルム)を共押出し成形した。
空気入りタイヤの製作及び評価
上記により得られた8種類のフィルム(実施例1〜3、比較例1〜5)をそれぞれインナーライナー層として備えたタイヤサイズ165SR15の空気入りタイヤを金型温度185℃、15分間、圧力2.3MPaの加硫条件で製作した。得られた空気入りタイヤの耐候性及び耐久性を下記に示す方法により評価した。
耐候性
得られた空気入りタイヤを屋外に3ヶ月間暴露した後、タイヤ内面のインナーライナー層を目視観察により検査し、下記の基準により判定しその結果を表2に示した。
○: 目視観察で、インナーライナー層に変色などの故障が認められなかったもの。
×: 目視観察により、インナーライナー層に変色などの故障が認められたもの。
耐久性
得られた空気入りタイヤをリム(13×4 1/2J)に装着し、140kPaの空気圧を充填し、JIS D4230に準拠する室内ドラム試験機(ドラム径1707mm)にかけて、−20℃の雰囲気下、荷重5.5kN、速度80km/hで10000km走行させた。その後、タイヤ内面のインナーライナー層を目視及び顕微鏡観察により検査し、下記の基準により判定しその結果を表2に示した。
○: 目視及び顕微鏡観察において、変色、剥離などの故障が認められなかったもの。
△: 目視では認められないが、10倍以上の顕微鏡観察において、インナーライナー層の表面に浅い破損或いは剥離が認められたもの。
×: 目視観察により破損或いは剥離が認められ、破損がインナーライナー層の深部にまで達していたもの。
Figure 0005206224
なお、表1において使用した原材料の種類を下記に示す。
N11:ナイロン11樹脂、東レ社製BESN O TL
N6/66:ナイロン6/66共重合体、東レ社製CM6041
Br-IPMS:イソブチレンパラメチルスチレン共重合体の臭素化物、エクソンモービル社製Exxpro
変性EPM:無水マレイン酸変性エチレンプロピレンゴム、三井化学社製タフマー MP0620
変性EEA:無水マレイン酸変性エチレンアクリル酸エチル共重合体、三井デュポンケミカル社製HPR AR201
カーボンブラック:三菱化学社製MA600、窒素吸着比表面積140m/g
酸化亜鉛:正同化学工業社製酸化亜鉛3種
ステアリン酸:日油社製ビーズステアリン酸
ステアリン酸亜鉛:正同化学工業社製
可塑剤:N−ブチルベンゼンスルホン酸アミド、大八化学工業社製BM−4
Figure 0005206224

Claims (5)

  1. 熱可塑性樹脂エラストマー組成物Aからなるバリア層と熱可塑性樹脂エラストマー組成物Bからなる耐候層との積層体によりインナーライナー層を形成し、前記熱可塑性樹脂エラストマー組成物A及びBを、それぞれポリアミド系樹脂10〜80重量%とエラストマー20〜90重量%から前記ポリアミド系樹脂中にエラストマーを分散させた構成にすると共に、前記熱可塑性樹脂エラストマー組成物Aはカーボンブラックを配合せず、前記熱可塑性樹脂エラストマー組成物Bはポリマー成分100重量部にカーボンブラック1〜20重量部を配合した組成からなる空気入りタイヤ。
  2. 前記積層体は前記熱可塑性樹脂エラストマー組成物Aのバリア層と熱可塑性樹脂エラストマー組成物Bの耐候層とを共押出し成形したものである請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記耐候層の厚さが1〜50μmである請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記積層体を、前記バリア層及び耐候層と共に熱可塑性樹脂エラストマー組成物Cからなる耐久層を共押出し成形し、前記熱可塑性樹脂エラストマー組成物Cが、ポリアミド系樹脂10〜80重量%とエラストマー20〜90重量%から前記ポリアミド系樹脂中にエラストマーを分散させると共に、カーボンブラックを配合しない組成物であり、初期歪み10%、振幅±2%、周波数20Hzの条件で測定した−20℃における前記熱可塑性樹脂エラストマー組成物A及びCの動的弾性率Ma及びMcの比Mc/Maが0.8以下である請求項1,2又は3に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記積層体を、タイヤ外側から内側へ前記耐久層、バリア層、耐候層の順に配列するように構成した請求項4に記載の空気入りタイヤ。
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