JP5205206B2 - インクジェットヘッドの塗布液供給装置及び塗布液供給方法 - Google Patents

インクジェットヘッドの塗布液供給装置及び塗布液供給方法 Download PDF

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Description

本発明は、カラー液晶ディスプレイ用カラーフィルタを製造する分野に主として使用されるものであり、詳しくはインクジェットヘッドにてR、G、B塗布液を吐出してカラーフィルタを形成するのに関わるインクジェットヘッドの塗布液供給装置及び塗布液供給方法並びにカラーフィルタの製造方法の改良に関する。
カラー液晶用ディスプレイは、カラーフィルタ、TFT用アレイ基板などにより構成されている。この中でカラーフィルタは、ガラス基板上に格子状のブラックマトリックスで縁取られる各画素を、R(赤色)、G(緑色)、B(青色)3色に分けて規則正しく形成したもので、カラー液晶用ディスプレイの色形成の中枢をなす部材である。このカラーフィルタは通常は、
1)ガラス基板上に黒色のフォトレジスト材の塗布膜を形成してから、フォトリソ法により黒色塗布膜を格子状に加工し(格子状ブラックマトリックスの形成)、
2)一旦Rの塗布膜を全面に形成してから、フォトリソ法により格子間のR画素にのみR塗布膜を残し(R画素形成)、
3)G、BについてもRと同様の手法により、一旦B、G各々の塗布膜を全面に形成後、B、G画素にのみB、G塗布膜を残す(B、G画素形成)、
ことで製造される。上記のフォトリソ法によるR、G、B画素形成では、R、G、Bの全面塗布膜形成、露光、現像、といった多くの工程が必要となる。
近年、これを簡素化するために、ブラックマトリックスの格子で形成される画素部にのみ、R、G、Bの各塗布液を直接インクジェットヘッドにより供給してR、G、Bの色画素を形成する手法が、工業的に行われるようになってきている(例えば特許文献1参照)。このインクジェットヘッドによるR、G、B画素形成方法は、露光、現像といった工程が不要で、色画素形成に必要な量の塗布液のみを使用するので、カラーフィルタ製造の大幅なコストダウンを可能とする。
インクジェットヘッドで長時間にわたって塗布液を吐出して色画素を形成するには、インクジェットヘッドに連続して塗布液を供給するシステムが必要である。その代表的なものが、メインタンクと、サブタンクともいわれる中間タンクと、インクジェットヘッドとを配管で流体的に接続し、1枚ないしは数枚の基板にインクジェットヘッドで塗布する量だけメインタンクの塗布液を中間タンクに送り込んで、貯蔵させるシステムである(例えば特許文献2参照)。ここで中間タンク内を見ると、下側に塗布液、上側に空気が分離して存在し、メインタンク側から気泡を含む塗布液が送られてきても、中間タンク内の空気層で吸収し、下流側のインクジェットヘッドに気泡のない塗布液のみを送液し、気泡に起因するインクジェットヘッドのトラブルを回避することができる。
ところでインクジェットヘッドから塗布液が漏れ出ないように、インクジェットヘッド内の塗布液は−0.5〜1kPaの負圧に保たれる必要がある。特許文献2では中間タンクの上流側をバルブで遮断し、−0.5〜1kPaの負圧に相当するヘッド差だけ中間タンクをインクジェットヘッドより重力方向の下側に配置することで、中間タンク〜インクジェットヘッドに充満している塗布液に所定の負圧を付与している。またこのような塗布液と空気が分離している中間タンクで空気側を所定負圧に減圧して、中間タンク〜インクジェットヘッド間の塗布液に所定負圧を付与するものもある。
このように中間タンク内の塗布液は、大気圧ないしは−0.5〜1kPaの負圧を受けながら、インクジェットヘッドに送液されるまでのしばらくの時間だけ静置されることになるので、この間に塗布液中に溶存していてた空気が発泡して気体になることがしばしば発生する。
しかしながら、中間タンクは塗布液の上に空気層を有しているので、塗布液から空気が現れてもそのまま塗布液中を上昇して空気層に吸収される。その結果、塗布液が中間タンクからインクジェットヘッドには空気は送られず、塗布液のみ送液されるので、溶存空気に起因するインクジェットヘッドのトラブルを回避することができる。
ただし公知のこのタイプの中間タンクでは、空気層に接触する塗布液はほとんど動かずに滞留し、時間の経過に伴って着色顔料の凝集等が生じて塗布液が劣化し、劣化物がインクジェットヘッドに供給される塗布液に混じりこんで、塗布膜に凝集物起因の色粒欠点等の品質問題をしばしば起こしてしまう。さらにこのタイプの中間タンクをインジェットヘッドとともに移動させて、静止する基板に塗布液を吐出して塗布膜を形成しようとすると、中間タンク内で空気層と接触する塗布液が波立ってしまい、負圧が変動して、インクジェットヘッドからの塗布液吐出量が変動して大きな膜厚むらを生じるという問題もある。
以上塗布液が空気と接触することによる品質劣化および膜厚むらを防止するために、メインタンク〜バルブ〜中間タンク〜インクジェットヘッドに空気を侵入させず塗布液だけ充満するようにするものもある。この発明では中間タンクの塗布液貯蔵量が刻々変化できるように、中間タンクは可撓性を有した樹脂製の袋で構成し、この袋に真空ポンプから吸引圧を作用させて、インクジェットヘッド内の塗布液に所定の負圧を付与するようにしている(例えば、特許文献3参照)。このシステムでは、より塗布液の品質安定化が保証される。
しかしながら特許文献3に示される手段では、メインタンクの塗布液に間違って混入した空気が中間タンクに送られてきても、これを吸収する空気層が中間タンクにない。そのため中間タンクは、空気をため込んでしまう。また従来のシステムと同じように中間タンク内の塗布液は負圧が作用して一時的に貯蔵されるので、塗布液中の溶存空気が気泡化しやすい状態にある。ひとたび塗布液中から空気が現れるとその空気を吸収する部分がないために、中間タンク内に空気が蓄積される。
中間タンクに蓄積された空気が、気泡となって塗布液に混じりこみ、そのままインクジェットヘッドに送られると、インクジェットヘッドに気泡起因のトラブルを引き起こす。ここで、インクジェットヘッドの気泡起因のトラブルで最も多いものは、気泡に阻止されて塗布液がインクジェットヘッドの吐出孔から吐出されないことである。そのために、特許文献3の手段を実用化するには、塗布液中の溶存空気が負圧で気泡化しないように、メインタンクに充填する前に塗布液を脱泡したり、中間タンク前に脱気装置を設けて脱気する等のことが必要であった。そのために設備が複雑化するとともに、脱気による溶剤量の減少等に代表される塗布液の劣化等の問題が生じて、特許文献3の手段は活用されていない。
また、塗布液と空気が接触しないように塗布液だけを貯蔵部に充満させ、気体は通過させるが液体は遮断する多孔質膜を貯蔵部の最上部に設けた中間タンクもある(例えば特許文献4)。この中間タンクでは、多孔質膜側から吸引することによって、中間タンク内の塗布液に所定負圧を付与することができるとともに、塗布液中の溶存空気が気泡化しても、多孔質膜を通じてこの気泡を外部に排出することができる。
しかしながら多孔質膜周辺にある塗布液は滞留するため、時間の経過に伴って着色顔料
の凝集等が生じて塗布液が劣化し、劣化物がインクジェットヘッド供給される塗布液に混じりこんで、塗布膜に凝集物起因の色粒欠点等の品質問題を起こすことが避けられない。
以上、公知の中間タンクでは、空気と塗布液の接触や塗布液の滞留による品質劣化、ならびに塗布液中に混入する空気や溶存空気起因の品質問題や不都合を解消できるものがないというのが実状である。
特開2006−209140号公報(第0019段落〜第0031段落、図1) 特開2007-330923号公報(第0031段落〜第0040段落、図1、) 特開2007−176090号公報(第0037段落〜第0062段落、図1、図3、図4) 特開2008−74050号公報(第0027段落〜第0031段落、図1、図2、図3)
本発明は、上述の事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、メインタンク〜バルブ〜中間タンク〜インクジェットヘッドに空気を侵入させず塗布液だけ充満させる供給装置で、誤って空気が混入したり、塗布液の脱泡が不十分で塗布液内で溶存空気が気泡になっても、系内に脱気装置を付加することなくこれらの空気を系外に排出して、インクジェットヘッドに気泡起因の障害を発生させない。そして、かつ塗布液の滞留起因の品質劣化を排除して塗布液の品質維持が長時間にわたって可能なインクジェットヘッドの塗布液供給装置ならびに供給方法を提供することにある。さらには上記のインクジェットヘッドの塗布液供給方法を用いて、低コストで高品質のカラーフィルタを製造できるカラーフィルタの製造方法を提供することにある。
上記本発明の目的は、以下に述べる手段によって達成される。
本発明のインクジェットヘッドの塗布液供給装置は、塗布液を吐出するインクジェットヘッドと、塗布液が充填された塗布液タンクと、塗布液タンクとインクジェットヘッドの中間にあって塗布液を充満して一時的に定容量貯蔵可能な中間タンクと、塗布液タンクから中間タンクへの塗布液の移送/停止を行うバルブと、を備えたインクジェットヘッドの塗布液供給装置であって、前記中間タンクは、塗布液タンクからの塗布液が流入する入口と、インクジェットヘッドへ塗布液が流出する出口と、前記入口と前記出口よりも重力方向の上方に配置されている塗布液排出口とを有する、塗布液を貯蔵するマニホールドと、前記塗布液排出口からの塗布液の排出/停止を制御する開閉バルブと、貯蔵する塗布液容量に応じて略重力方向に位置変化可能に配置され、前記マニホールドの下面を形成する面可撓性膜と、前記面可撓性膜を挟んで前記マニホールドの反対側にあり、減圧もしくは加圧されることにより前記面可撓性膜を位置変化させるためのチャンバーと、前記チャンバーを減圧および加圧するための減圧手段および加圧手段と、を備えることを特徴とする。
ここで、前記中間タンクの面可撓性膜は、塗布液よりも重力方向の下側に配置されていること、前記中間タンクのチャンバーに作用させる減圧/加圧を切り替える切り替え手段を、さらに備えることが好ましい。
本発明のインクジェットヘッドの塗布液供給方法は、塗布液を貯蔵するマニホールドの下面が面可撓性膜で形成された中間タンクを介して塗布液タンクからインクジェットヘッドに塗布液を供給する方法であって、前記塗布液タンクから前記中間タンクへの前記塗布液の移送/停止を行うバルブを開けて、前記塗布液タンクと前記中間タンクとの流路を開き、前記中間タンクに、前記塗布液タンクからの前記塗布液が流入する入口から前記塗布液を注入する工程と、前記移送/停止を行うバルブを閉じて前記塗布液タンクと前記中間タンクとの流路を閉じ、前記面可撓性膜を大気側から加圧して前記面可撓性膜を重力方向上側へ移動させることによって、前記中間タンクの前記入口および前記インクジェットヘッドへ塗布液が流出する出口より重力方向上側の排出口から前記中間タンク中の前記塗布液を気泡と共に排出する工程と、前記排出口と外気を結ぶ排出路に設けられた排出/停止を制御する開閉バルブを閉じて前記排出路を閉じ、また、前記移送/停止を行うバルブを開けて前記塗布液タンクと前記中間タンクとの流路を開いた後、前記面可撓性膜に負圧を作用させ前記面可撓性膜を重力方向下限位置まで移動させながら前記塗布液タンクから前記中間タンクへ前記塗布液を再度供給する工程と、を有する。
本発明のインクジェットヘッドの塗布液供給装置および塗布液供給方法を用いれば、面可撓性膜を備えたサブタンクである中間タンクの上部にある塗布液排出口より、誤って混入した空気や、塗布液の溶存空気が気泡化したものを、塗布液とともに排出することができるのであるから、インクジェットヘッドに中間タンクから気泡を送り込むことはない。その結果、インクジェットヘッドに気泡起因の障害を発生させないという効果を奏する。
また気泡の排出は、脱気装置等の新たな装置を付加することなく行えるのであるから、装置が複雑化せず、低コストでの装置提供が可能となる。さらに塗布液を中間タンクの上部にある塗布液排出口より定期的に排出するのであるから、一定時間滞留した塗布液は必ず系外に排出されることになり、長時間塗布液が滞留することに起因する品質問題を排除することができる。
以上より、塗布液が、メインタンクから空気に接触することなく、しかも所定の負圧が作用した状態で中間タンクからインクジェットヘッドに供給されることが可能となるので、空気接触による塗布液の劣化や新たな空気溶存等がなく、塗布液の品質維持を容易に行うことができる。その結果、インクジェットヘッドによる色画素形成時に、劣化物による塗布欠点の発生もない。また本発明の中間タンクをインジェットヘッドとともに移動させて、静止する基板に塗布液を吐出して塗布膜を形成すると、中間タンク内で塗布液が波立つことがないので、負圧が一定値に安定化し、インクジェットヘッドからの塗布液吐出量も安定化して膜厚むらをほぼゼロにすることが可能となる。
本発明のカラーフィルタの製造方法によれば、上記の優れたインクジェットヘッド塗布液供給方法を用いてカラーフィルタを製造する。この結果、低コストで、塗布膜の均一性や再現性に優れ、かつ劣化物等による塗布欠点のない高品質のカラーフィルタを、高い生産性で容易に製造できる。
図1は、本発明に係る塗布液供給装置1の概略正面図、図2は中間タンク30の概略平面図、図3は中間タンク30内の塗布液の充填状況を示す概略正面断面図、図4は中間タンク30内の別の塗布液の充填状況を示す概略正面断面図、である。
まず図1を参照すると、本発明のインクジェットヘッド100への塗布液供給装置1と、塗液供給装置1によってインクジェットヘッド100から塗布される吸着ステージ80上に配置された基板Aが示されている。吸着ステージ80は、一方向に伸びる一対のレール84とガイド82によって、図示されていない駆動源で駆動されて一方向に自在に移動可能である。
塗布液供給装置1は、塗布液72が内部に充填された塗布液タンクであるメインタンク10、メインタンク10から配管28を介して送られる塗布液72を一時的に貯蔵するサ
ブタンクである中間タンク30、メインタンク10と中間タンク30を流体的に接続する配管28の途中にあって塗布液の移送/停止を行うバルブ29、中間タンク30とインクジェットヘッド100の間を流体的に接続して中間タンク30に貯蔵されている塗布液をインクジェットヘッド100に移送可能とする配管76、より構成される。
インクジェットヘッド100には多数の吐出孔が備えられており、配管76から供給された塗布液72はインクジェットヘッド100内部で略均等に各吐出孔に分配され、各吐出孔近傍に配置された圧電素子等からなる駆動部材によって、吐出孔から略均一に吐出される。
メインタンク10は、金属製の缶である本体18内に、塗布液72を内蔵した袋部材12を配したものである。袋部材12は樹脂製で可撓性を有し、内蔵する塗布液量によって自在に変形することが可能であり、その一端にある開口部に接続部材14が接合されている。接続部材14は、袋部材12の底部までに到達する細長いチューブ16をシールして保持している。チューブ16には配管28の一端が接続されている。本体18内部には、圧空源24から供給され、圧力調整器22で所定圧力に調整した加圧空気が、開閉バルブ26、配管20を介して導入される。したがって開閉バルブ26を開として、袋部材12の外側を加圧空気で加圧すると、袋部材12が内側に変形して、内蔵する塗布液72がチューブ16を通じて配管28の方に送液される。
中間タンク30は、内部に塗布液を貯蔵するマニホールド50が形成された本体32、上から見てマニホールド50を全て覆う位置に配置される可撓性を有して略重力方向に位置移動自在な樹脂膜34、樹脂膜34の端部を本体32との間で挟み込むとともに、樹脂膜34との間で空間54を形成する保持部材46、保持部材46に固定され、樹脂膜34の位置によりマニホールド50に貯えられる液体量の限界を検知する満タンセンサー42、より構成されている。なお、重力方向は図1の矢印で重力の作用する向きが示される上下方向Zである。
ここで、マニホールド50の重力方向上側の形状は、本体32に設けられた壁面92で輪郭が定められる。マニホールド50は壁面92と樹脂膜34との間に塗布液が貯蔵される部分と規定され、塗布液貯蔵部ともいえる。マニホールド50には斜線で示される塗布液72が充満しているので、樹脂膜34は塗布液72よりも重力方向、すなわち上下方向の下側に配置されている。これによって樹脂膜34の塗布液72と接触する側の逆側の面、すなわち樹脂膜34の重力方向の下側の面は、大気と接触するので、大気側と定義する。なお本体32と保持部材46は、図示しない締結部材によって締結されている。
また、マニホールド50の水平方向両端にはそれぞれ入口39と出口41が設けられている。入口39は入口管38の下流側、出口41は出口管40の上流側にあって、それぞれ入口管38は配管28に、出口管40は配管76に、接続されている。したがってメインタンク10からの塗布液は配管28、入口管38を経て入口39からマニホールド50に流入し、つづいて出口41から流出して、出口管40、配管76を経てインクジェットヘッド100へ向かう。なお入口管38、出口管40は本体32に固定されている。
さらにマニホールド50には、入口39と出口41に対して重力方向の上方に、出口70を備えた排出管60が設けられている。出口70は、塗布液排出口となり、マニホールド内50の空気を全て外部に排出するためには、図1に示されるように重力方向の最上部に配置されることが好ましい。マニホールド50はまた、その輪郭を形成する壁面92が排出管60の出口70に向かって収束する先絞り形状であることが好ましい。このマニホールド50の先絞り形状によってマニホールド50内の塗布液や空気がすべて排出管60に集中してここから外部に排出されることが可能となるためである。
排出管60には配管62が接続されており、配管62の下流側は途中にバルブ64が接続され、最終的に排液タンク68まで伸びている。バルブ64は通常の開閉バルブであって、排出管60から排出される塗布液はバルブ64が開の時に排液タンク68に排液66として貯えられる。なお、排液タンク68は排出管60よりも重力方向の下方に配置されるのが、排出管より排出された塗布液がサイフォン作用によりスムーズに流れるので、好ましい。
またマニホールド50を下側から見ると、図2(a)のように入口39から出口41に向かう方向に細長い形状としている。ちょうど中央には排出管60の出口70が見える。このような細長い形状であると、矢印方向での塗布液の滞留が少なくなるので好ましい。入口39や出口41近傍での塗布液の滞留をより少なくするために、図2(b)に示すようにマニホールド50の中央から入口39や出口41に向かうにしたがって流路幅が漸次なめらかに変化するような形状にしてもよい。
さらにまた図1を見ると、保持部材46には、樹脂膜34と保持部材46の間に構成される空間54に達するように配管44が接続されている。配管44の空間54の逆側、すなわち上流側は途中で二手に分岐していて、片方にはバルブ56と真空圧調整器45と真空ポンプ48が、もう片方にはバルブ58と圧力調整器74と圧空源78、が接続されている。
配管44は、バルブ56を開、バルブ58を閉とすれば、空間54を真空圧調整器45で調整された任意の負圧Pvにすることができ、バルブ56を閉、バルブ58を開とすれば、圧空源78からの圧縮空気を圧力調整器74で任意の圧力Ppにして、空間54に供給することができる。空間54を任意の負圧Pvにすることによって、樹脂膜34を通して中間タンク30内に充満している塗布液72にも負圧Pvとほぼ同等の大きさの負圧を作用させることができる。
また空間54に任意の圧力Ppの圧縮空気を供給することで、樹脂膜34を上方に移動させて、マニホールド50内の塗布液72を中間タンク30の外部に排出することが可能となる。すなわち、中間タンク30を間欠型の定容量ポンプとして作動させることができる。なおバルブ56、バルブ58は、空間54を負圧か正圧にする、すなわち減圧/加圧を切り替える切り替え手段として作用している。以上より空間54は、下記に定義される面可撓性を有する樹脂膜34を減圧/加圧するために保持部材46に設けたチャンバーとなる。
なお、空間54に負圧Pvが作用する時は、マニホールド50側の塗布液に作用する圧力のバランスによって、樹脂膜34はその位置を移動させる。樹脂膜34はいわゆる「たるんだ」状態となっており、自身が伸縮による弾性変形をすることなく、その位置をマニホールド50側にも、空間54側にも自在に移動できる。この樹脂膜34のような面状体が伸縮の弾性変形をすることなく、面として自在に位置移動できることを「面可撓性がある」ということにする。
これによって樹脂膜34は面可撓性膜、すなわち面可撓性のある膜といえる。中間タンク30では、樹脂膜34は略重力方向、すなわち図1の上下方向に位置移動するように配置されている。樹脂膜34は面可撓性と強度があってかつ塗布液に対して耐性があるものが好ましく、テフロン(登録商標)、PET、ポリエチレン等の樹脂で、厚さが好ましくは10〜500μm、より好ましくは50〜150μmのものが用いられる。樹脂膜34は以上の構成を有することによって、空間54に負圧Pvを作用させながらマニホールド50に貯蔵される塗布液量が変化しても、塗布液量の変化に追従して樹脂膜34が位置移
動するので、塗布液72に作用する負圧は変化せず略一定となるという特性を有する。
次に図1の塗布液供給装置1を用いた塗布液供給方法について、途中の塗布液充填状況を示す図3を用いて説明する。図3では、塗布液供給装置1の中で、中間タンク30とそれに接続する前後の配管、バルブのみを示している。空の状態の配管は細線、塗布液が充満した配管は太線で示し、中間タンク30内部で空気は白、塗布液は斜線で示されている。またバルブは、線分だけで図示されているものは「閉状態」を示し、黒く塗りつぶされて脇に「開」と記されているものは「開状態」を示す。
まず配管28からインクジェットヘッド100に至るまで全く塗布液72がなく空の状態でメインタンク10を接続して、メインタンク10内の塗布液72を供給開始する塗布液供給開始時の塗布液供給方法について説明する。この時中間タンク30の内部は図3(a)に示されるように、中間タンク30内にはまだ塗布液はなく空気だけである。
バルブ56を開、バルブ58を閉として、真空ポンプ48からの吸引と真空圧調整器45による圧力調整によって配管44には中間タンク30外に向かう力が作用し、空間54は所定の負圧Pvとなっている。樹脂膜34を境にして、マニホールド50側は大気圧、空間54側は負圧Pvとなっているので、樹脂膜34は空間54側に引き寄せられて圧力釣り合いのとれる位置にいて静止している。また排出管60に連なるバルブ64は開閉どちらにしておいてもよいが、マニホールド内の空気を容易に外部に排出できるように開にしておくのが好ましい。
この状態で、開閉バルブ26を開にし、圧力調整器22で所定圧力にした加圧空気をメインタンク10の本体18内に送り込む。つづいてバルブ29を開とすると、メインタンク10内にある袋部材12が外側から加圧されて内部の塗布液72を配管28の方に送り込む。中間タンク30内部には最初は空気が、つづいて塗布液72が入口管38から流入する。
中間タンク30内の空気の一部は、出口管40から配管76を経てインクジェットヘッド100の方に向う。この空気はインクジェットヘッド100の吐出孔から外部に放出される。中間タンク30内の空気の残りの一部は排出管60から外部に排出される。しかし、図3(b)のようにマニホールド50上部に一定量残存して空気溜め94となる空気もある。このような状態になると、上流側から中間タンク30に塗布液72を供給してもその状態は変わらなくなる。
そこで、図3(b)の状態になった時に一旦バルブ29を閉にし、上流側から中間タンク30への塗布液72の供給を停止する。つづいて、バルブ56を閉にし、圧空源78からの圧縮空気を圧力調整器74で所定圧力Ppに調整してから、バルブ58を開として、配管44から中間タンク30内の空間54に向けて圧力Ppの圧縮空気を供給する。この操作によって、樹脂膜34は重力方向の上方に位置移動を開始し、それによってマニホールド50内の塗布液も上方に移動する。それにともなってマニホールド50の上部で滞留していた空気溜め94も上方に移動して、排出管60より配管62を通って中間タンク30の外部に排出される。
空気が排出管60の下流にあるバルブ64を通過し、マニホールド50から押し出された塗布液が、図3(c)に示すようにバルブ64を通過した時に、バルブ64とバルブ58を略同時に閉、あるいはバルブ64を閉としてからバルブ58を閉とする。この時までに、マニホールド50内の塗布液72の一部は出口管40から配管76の方にも流れており、これによって出口管40から配管76に残存している空気はインクジェットヘッド100側に移動する。以上の操作によって、少なくともマニホールド50内に残存していた空気は全て外部に排出された状況となる。
つづいてバルブ56とバルブ29を略同時に開、あるいはバルブ29を開にしてからバルブ56を開として、配管44に中間タンク30外に向かう力を作用させて空間54に負圧Pvを作用させつつ、メインタンク10から塗布液72を中間タンク30に供給する。これによって入口管38から流入した塗布液72は、樹脂膜34側の方に向い、樹脂膜34の一部を重力方向の下側に移動させる。
樹脂膜34が下限位置まで移動して、中間タンク30内部に塗布液72が充満するのにつづいて、塗布液72は出口管40から配管76の方に流れる。従って、配管76、インクジェットヘッド100に残存する空気も、上流側からくる塗布液72に押される形で、インクジェットヘッド100の吐出孔から全て外部に放出される。そして、図3(d)のようにメインタンク10からインクジェットヘッド100まで塗布液が充満した状態となる。
なおこの空気排出作業中に、樹脂膜34は略重力方向の下側に位置移動し、塗布液が充満状態になることにより下限位置に到達することもある。通常ならば、この下限位置を満タンセンサー42が非接触で検知して、これにより充満状態を知って、バルブ29を閉として、塗布液72がさらに中間タンク30に流入しないようにする。しかし最初の空気排出作業時に限って、満タンセンサー42で樹脂膜34の下限位置到達を知ってから一定時間をおいて、配管76とインクジェットヘッド100内の残存空気が塗布液72に完全に置換されてから、バルブ29を閉にするようにする。
なお上記の樹脂膜34が下限位置に来たことを満タンセンサー42で検知した時に、一旦バルブ29を閉として中間タンク30への塗布液72の供給を停止してから、バルブ56を閉後にバルブ58を開とし、樹脂膜34を上方に移動させて、マニホールド50内に貯蔵された塗布液をインクジェットヘッド100側に送り込むようにしてもよい。
これによっても、配管76、インクジェットヘッド100に残存する空気を外部に押し出して排出することが可能となる。この場合、中間タンク30は塗布液72のポンプとして作動する。すなわち、中間タンク30からインクジェットヘッド100間の距離が、メインタンク10からインクジェットヘッド100間の距離よりも非常に短いので、メインタンク10からの圧送による塗布液供給速度よりも高い供給速度で、中間タンク30からインクジェットヘッド100へ塗布液を供給できる。その結果、より短い時間で配管76、インクジェットヘッド100内の空気の排出を行わせることができる。
また、樹脂膜34が下限位置に達してからも、バルブ29を開としてメインタンク10からメインタンク10内の塗布液72を圧送している時や、樹脂膜34を圧力Ppの圧縮空気で移動させている時は、中間タンク30内の塗布液72には正圧が作用している。バルブ29が閉となってからや、バルブ58を閉にして樹脂膜34への圧力Ppの圧縮空気の供給を停止してからは、メインタンク10からインクジェットヘッド100まで塗布液72が充満しているのであれば、中間タンク30内の塗布液72に作用する正の残圧分だけ塗布液72をインクジェットヘッド100から吐出した後、一旦大気圧にもどる。
続いてバルブ56を開とすれば、空間54に負圧Pvを作用させ、その引力によって樹脂膜34が空間54側に引き寄せられるので、中間タンク30からインクジェットヘッド100にある塗布液72も樹脂膜34によって引き寄せられる。その結果中間タンク30内に充満している塗布液72には、空間54に作用する負圧Pvとほぼ同じ大きさの負圧が作用する。ちなみに、中間タンク30の樹脂膜34がインクジェットヘッド100の吐出孔よりも重力方向の上側にある時は、インクジェットヘッド100内の塗布液72に作
用する負圧Pnは、中間タンク30の樹脂膜34からインクジェットヘッド100の吐出孔間に作用するヘッド差圧Hを、中間タンク30内の負圧Pvに加えたPv+Hとなる。
この負圧Pnは、
1)インクジェットヘッド100の吐出孔から塗布液72が漏れ出さないようにすること、
2)インクジェットヘッド100から塗布液72を吐出後に吐出孔の所で液膜を保持して、空気が吐出孔から浸入しないようにすること、
3)安定して塗布液を吐出孔より吐出すること、のために必要である。インクジェットヘッド100内に充満する塗布液72に作用する負圧Pnの大きさは、好ましくは−0.5〜1kPaにする。この範囲よりも小さいと塗布液72がインクジェットヘッド100の吐出孔よりも漏れ出し、この範囲よりも大きいと逆に該吐出孔から空気を吸引してしまう。
また、中間タンク30の樹脂膜34がインクジェットヘッド100の吐出孔よりも重力方向の下側にある時は、インクジェットヘッド100内の塗布液72に作用する負圧Pnは、中間タンク30の樹脂膜34からインクジェットヘッド100の吐出孔間に作用するヘッド差圧Hを、中間タンク30内の負圧Pvから減じたPv−Hとなる。
なお上記の樹脂膜34の下限位置は、樹脂膜34に若干たるみが残されている状態の所がよい。樹脂膜34のたるみがなくなり緊張した状態で塗布液72を中間タンク30に供給すると、樹脂膜34が伸張の弾性変形を開始し、その反力が正圧としてマニホールド50内の塗布液72に作用し、負圧Pvが維持できなくなるためである。
次に図4を用いて、図4(a)のように塗布液72がメインタンク10からインクジェットヘッド100まで充満して、バルブ29が閉、バルブ64が閉、バルブ56が開で、配管44に中間タンク30外に向かう力を作用させて空間54に負圧Pvが作用している状態の時に、中間タンク30からインクジェットヘッド100への塗布液72の供給方法と、何らかの原因で空気が混入した場合の空気の排出方法を含めた塗布液72の供給方法について説明する。
図4(a)の状態から、インクジェットヘッド100から塗布液を吐出すると、インクジェットヘッド100側から負圧Pvよりも大きな吸引力が働いて中間タンク30内に貯蔵されている塗布液72がインクジェットヘッド100に供給される。これによって中間タンク30内の塗布液72の貯蔵量が減少し、それに対応して樹脂膜34の位置が略重力方向の上側に移動し、それが最終的に上限位置に達すると図4(b)に示す貯蔵量最小の状態となる。
樹脂膜34の上限位置は、樹脂膜34に若干たるみが残されている状態の所がよい。樹脂膜34のたるみがなくなり、緊張した状態になるとインクジェットヘッド100側からの吸引力に対応して位置移動することができなくなり、塗布液に負圧Pvよりもはるかに大きな負圧が作用してキャビテーションにより空気が発生するためである。図4(a)から図4(b)へとマニホールド50内に貯えられる塗布液の容量変化量Vcが、ほぼ負圧Pvを保持できる消費塗布液量、すなわち中間タンク30からインクジェットヘッド100への塗布液供給量となる。容量変化量Vcの大きさは、インクジェットヘッド100の1回の処理作業、たとえば基板1枚の色画素形成に必要な塗布液量の1.1〜2.0倍程度であることが好ましい。
一方インクジェットヘッド100内の塗布液72に作用する負圧Pnの大きさは、樹脂膜34の重力方向の位置変化にも影響される。すなわち樹脂膜34が現在位置から上方に
移動すれば、塗布液72のヘッド差圧に相当する分だけインクジェットヘッド100内の塗布液72に作用する負圧Pnは小さくなる。逆に樹脂膜34が現在位置から下方に移動すれば塗布液のヘッド差圧に相当する分だけインクジェットヘッド100内の塗布液72に作用する負圧Pnは大きくなる。
塗布液72の密度を1とすれば、樹脂膜34の重力方向に1mm移動するとインクジェットヘッド100内の塗布液72に作用する圧力は0.01kPa変化する。したがって塗布液に作用する圧力変化を0.1kPa以下にする時は、塗布液の容量変化量Vcの時の樹脂膜34の重力方向の位置移動量が10mm以下となるように、マニホールド50の形状や樹脂膜34のたるみ量を定める。
なお樹脂膜34の位置移動方向が重力方向と一致する時に、樹脂膜34の位置移動による塗布液に作用する圧力変化は最小となる。中間タンク30を図4(a)の状態から傾けて、樹脂膜34の位置移動の主方向を重力方向からθ(図示せず)だけ傾けると、重力方向の位置移動で導かれる圧力変化値をθの余弦値で除した値が、そのときの圧力変化値となる。特に樹脂膜34の位置移動の主方向を水平方向とすると、わずかな樹脂膜の位置移動によって塗布液に作用する圧力も大きく変化するので、圧力変化を小さくする必要があるインクジェットの塗布液供給装置には使用できない。したがって、インクジェットの塗布液供給装置としては、中間タンク30の樹脂膜34は略重力方向に位置移動するものが、位置移動に伴う塗布液に作用する圧力変化が最小となり、最も好ましい。
ここで略重力方向とは、重力方向に対して±10度以下の傾きの範囲までを指し、この範囲よりも大きくなると、樹脂膜34の位置移動による圧力変化が大きくなる。
さて図4(b)の状態から、次のインクジェットヘッド100の処理作業を行うためには、中間タンク30内に塗布液72を補給する必要がある。そのためにバルブ29を開にしてメインタンク10から圧送により塗布液72を中間タンク30内に送り込み、満タンセンサー42で塗布液72が充満したことが検知されれば、バルブ29を閉として塗布液の送り込みを停止し、再び図4(a)の状態を得る。このとき、中間タンク30内部に塗布液が充満するまでは、中間タンク30から配管76の方へ塗布液72が流れることはなく、中間タンク30内の塗布液72に作用する圧力も負圧Pvが維持される。これは、配管76に塗布液72を送り込むよりも小さな力で樹脂膜34がその位置を移動させて、塗布液72をマニホールド50内に貯えることができるためである。
なお以上のインクジェットヘッド100への中間タンク30からの塗布液72の供給、中間タンク30へのメインタンク10からの塗布液72の補充を繰り返しても、マニホールド50内の重力方向上部にある塗布液72は負圧Pvが作用した状態で静置滞留している。したがって、塗布液72に溶存している空気が発現して気泡90となり、図4(c)に示すようにマニホールド50上部にある本体32の壁面92にたまる。また、中間タンク30の上流側から何らかの原因で気泡が混入しても、一旦マニホールド50にトラップされるが、同じようにマニホールド50内で上昇して、マニホールド50上部にある排出管60の方に向かい、はなはだしい場合には、図4(c)に示すように、排出管60の上部からバルブ64までの区間が多くの気泡が集合した空気溜り94となる。
これらの気泡90や空気溜り94を外部に排出するために、中間タンク30にメインタンク10から塗布液72を供給し、樹脂膜34が下限位置にある時、すなわち中間タンク30内に塗布液72がフルに充満している時に、バルブ29を閉、バルブ56を閉後にバルブ58とバルブ64を略同時に開、あるいはバルブ58を開としてからバルブ64を開とし、配管44から中間タンク30内の空間54に圧力Ppの圧縮空気を供給することで、樹脂膜34を上側に移動させる。
これによって樹脂膜34はポンプとして作動することになり、マニホールド50内に滞留している塗布液72とともに、マニホールド50上部に残存している気泡90や空気溜め94を排気管60、バルブ64を介して外部に排出し、最終的に図4(d)に示すように、中間タンク30内部を塗布液のみで充満させる。気泡90や空気溜め94がバルブ64よりも下流側に押し流されてから一定時間後で、樹脂膜34が上限位置に達するまでに、バルブ64を閉、バルブ58を閉とする。
続いてバルブ56を開として空間54に負圧Pvを作用させてから、バルブ29を開として、メインタンク10から中間タンク30に塗布液72を供給し、満タンセンサー42で樹脂膜34の下限位置を検出した時にバルブ29を閉とする。以下上記と同様にしてインクジェットヘッド100へ中間タンク30からの塗布液72の供給を再開する。上記で、排気管60から中間タンク30外に排出された塗布液は、排液タンク68に排液66として貯えられるが、塗布液72に押し出される気泡は、配管62から排液タンク68の排液66を通過して、大気に排出される。
上記のマニホールド50内に滞留した塗布液72と気泡の排出作業は、定期的に行うことが好ましい。その頻度は、時間で定めてもよいし、中間タンク30ないしは、インクジェットヘッド100への塗布液の供給回数で定めてもよい。定期的に滞留した塗布液が外部に排出されるので、滞留により劣化した塗布液が正常な塗布液に混入して、塗布品質問題を起こすのを防止することができる。樹脂膜34に圧力Ppの圧縮空気を付加して樹脂膜34を上限位置までに移動させて、気泡90や空気溜め94を塗布液92とともに排出管60を通じて中間タンク30外部に排出する操作は、上記のように1回だけでもよいし、再び中間タンク30に塗布液72をメインタンク10から補給して、複数回繰り返してもよい。
塗布液には必ず空気が溶存しており、塗布液に負圧が作用する所で溶存空気が気泡となる。塗布液に負圧が作用するのは上記の通り中間タンク30〜配管76〜インクジェットヘッド100の区間であるが、塗布液72を中間タンク30に負圧が作用した状態で一時的に静置し、ここでできるだけ溶存空気を気泡化させて、中間タンク30から下流である配管76やインクジェットヘッド100内で気泡化しないようにして、気泡起因の品質欠点やインクジェットヘッドの吐出不良等の不都合を防止するというのが、本発明の眼目である。
したがって中間タンク30内のマニホールド50で静置させる、すなわち滞留させる塗布液量が多ければ多いほど、また静置時間、すなわち滞留時間が長ければ長いほど、塗布液中の溶存空気を気泡化するということでは好ましいが、長期滞留による顔料の凝集等で塗布液が劣化するため、滞留量が多いと劣化する塗布液量が多くなり、滞留時間が長いと塗布液の劣化度が高くなる。本発明では塗布液中の溶存空気を気泡化するために塗布液を静置滞留させるが、一定時間滞留した塗布液全てを外部に排出することで、塗布液劣化による品質問題を回避するものである。
マニホールド50内に貯蔵する塗布液量は、多ければ多いほど塗布液の溶存空気を気泡化して気泡起因の問題を防止することができるが、定期的に排出する滞留塗布液量も多くなり、インクジェットヘッド100から吐出されない無効な塗布液量が多くなるという不都合も生じる。以上のことから、マニホールド50内に貯蔵される最大の塗布液量は、基板1枚の色画素形成に必要な塗布液量の好ましくは1.1〜3.0倍、より好ましくは1.2〜2.0倍とする。
次に、メインタンク10からインクジェットヘッド100まで塗布液72が充満した状
態で、メインタンク10内の塗布液72がなくなり、塗布液72がフルに充満した新メインタンク10Nに交換する時の塗布液供給方法について、図1に基づいて説明する。
塗布液72が充満した新メインタンク10Nを配管28に接続すると、新メインタンク10N内の新チューブ16Nや、配管28の新メインタンク10Nとの接続部付近には空気が残存しているので、これを外部に排出する必要がある。まず、圧力調整器22で所定圧力にした加圧空気を開閉バルブ26を開にして新メインタンク10N内に送り込み、つづいてバルブ29を開とすると、新メインタンク10N内にある新袋部材12Nが外側から加圧されて内部の塗布液72を配管28の方に送り込む。これによって、上記の場所に残存している空気が塗布液とともに下流側に移動し、入口38から中間タンク30内のマニホールド50に入り込む。
以降は上記で説明した空の状態から塗布液を供給開始する塗布液供給方法と同じようにして、中間タンク30、インクジェット70に塗布液を供給し、混入した空気をインクジェットヘッド100の吐出孔や排出管60より外部に排出する。
なお新メインタンク10Nを配管28に接続後に、新チューブ16N等にある空気が排出されて塗布液72が途切れることなく供給されるシステムが付加されるのであれば、以上の塗布液供給方法を行ってインクジェットヘッド100から空気を排出するために、塗布作業を中断する必要はなく、メインタンク10〜インクジェットヘッド100まで塗布液が充満しているときの塗布液の供給方法をそのまま継続すればよい。
上記の中間タンク30の空間54を負圧Pvにする目的は、上記したように、ヘッド差圧分を補正してインクジェットヘッド100内にある塗布液に所定の負圧Pnが作用すれば達成されるので、樹脂膜34の大気側すなわち下側を、インクジェットヘッドの吐出孔より重力方向に下側で、負圧Pnに相当するヘッド差圧の分の距離だけ離れた位置に配置してもよい。ヘッド差圧の分の距離は負圧Pn/塗布液の密度で導出される。この場合は、負圧を付与する真空源と配管は不要となる。
なお本発明の塗布液供給装置、塗布液供給方法は、インクジェットヘッド用の粘度が5〜20mPasの塗布液に特に好適に適用することができる。
以下実施例により本発明を具体的に説明する。
(実施例1)
図1に示す塗布液供給装置1を用いて、インクジェットヘッド100に塗布液を供給する。インクジェットヘッド100は、256個の吐出孔を360μmピッチで有し、各吐出孔から1回あたり60plの容量で塗布液を吐出できるものであった。塗布液はR色顔料を含むR用塗布液で、固形分濃度20%で粘度が10mPaSであった。塗布液供給装置1で、メインタンク10にはステンレス製の本体18内に、19lの上記のR画素形成用のR用塗布液を内蔵したポリエチレン製袋部材12を収めたものを用いた。配管28、76には、内径4mm、外径6mmのテフロン製チューブを用い、バルブ29にはダイヤフラム式バルブを用いた。
中間タンク30については、樹脂膜34に厚さ0.05mmのテフロン製膜を用い、入口39と出口41の直径は4mmにした。またマニホールド50内の塗布液の貯蔵量は10ml、樹脂膜34の上限位置と下限位置により定まる塗布液の容量変化量Vcは8mlであった。マニホールド50の壁面92は図1に示す先絞り形状にし、樹脂膜34側から見た形状は図4(b)に示す形状にした。
マニホールド50の上部にある排出管60の出口70は直径4mmの円形で、バルブ64にはダイヤフラムバルブを用い、排出管60から排液タンク68まで接続する配管62には内径4mm、外径6mmのテフロン製チューブを用いた。なお排液タンク68は、樹脂膜34の上下方向下限位置から200mm下方の位置に配置し、0.5lの排液を貯蔵できるものであった。また中間タンク30そのものは、インクジェットヘッド100の重力方向上方に配置され、樹脂膜34〜インクジェットヘッド100の下面(塗布液の吐出孔のある面)間の距離は400mmであった。
空間54に作用する負圧Pvは、インクジェットヘッド100内の塗布液に作用する負圧Pnが−0.8kPaになるように、樹脂膜34〜インクジェットヘッド100間のヘッド差圧H=4kPa分を追加して−4.8kPaにした。樹脂膜34をポンプとして作動させるための空間54に作用させる圧力Ppは0.1MPaにした。
次に配管28からインクジェットヘッド100に至るまで全く塗布液72がなく空の状態で、メインタンク10を接続した。中間タンク30で、バルブ64を開、バルブ56を開、バルブ58を閉として、樹脂膜34に負圧Pvが作用する状態にしてから、メインタンク10の袋部材12に0.1MPaの圧力を圧縮空気により付加するとともに、バルブ29を開として、R用塗布液を中間タンク30に供給した。バルブ29を開とする状態を5秒間続けてから、バルブ29を閉とした。
この時、塗布液の一部は空気とともにインクジェットヘッド100の吐出孔、ならびに配管62の出口から排出されていた。つづいて、バルブ56を閉としてから、バルブ58を開とし、4秒間その状態つづけてからバルブ58を閉にし、ほぼ同時にバルブ64も閉とした。以上の操作によって配管62からは最初は気泡混じりの塗布液が排出されていたが、最後の1秒間は塗布液しか排出されなかった。これにより中間タンク30に残存していた空気はすべて外部に排出されたと判断された。
つづいて、バルブ56とバルブ29をほぼ同時に開とし、メインタンク10からR用塗布液を中間タンク30に供給した。気泡混じりのR用塗布液がインクジェットヘッド100の吐出孔から吐出され始め、途中で満タンセンサー42が、樹脂膜34が下限であることを検知した。しかし、かまわずにR用塗布液の中間タンク30への供給をつづけ、バルブ29を開としてから10秒後にバルブ29を閉とした。
最後の3秒間は、インクジェットヘッド100の吐出孔からはR用塗布液しか吐出されず、配管76〜インクジェットヘッド100の吐出孔までにあった空気はすべてR用塗布液で追い出され、R用塗布液のみがメインタンク10〜インクジェットヘッド100までに充填されたことが確認された。
塗布液供給装置1の準備が完了したので、バルブ56が開となって、空間54に負圧Pvが作用していることを確認後、インクジェットヘッド100を駆動して1回あたり5mlのR用塗布液を吐出孔から吐出した。塗布液はすべての吐出孔から吐出され、空気起因による吐出不良はなかった。インクジェットヘッド100からの1回分のR用塗布液吐出が完了するたびに、バルブ29を開として、中間タンク30にR用塗布液を補給し、満タンセンサー42が樹脂膜34の下限位置を検出した時に、バルブ29を閉として、中間タンク30へのR用塗布液の供給を停止した。
インクジェットヘッド100からのR用塗布液の吐出を10回行うごとに、バルブ29を閉、バルブ56を閉としてから、バルブ58とバルブ64をほぼ同時に開とし、3秒後にバルブ58とバルブ64をほぼ同時に閉とした。この操作によって、配管62に最初は
微細な気泡混じりのR用塗布液が、最後にはR用塗布液のみが流れるのが観察された。この後は、バルブ56を開としてからバルブ29を開として、中間タンク30にR用塗布液を補給し、満タンセンサー42が樹脂膜34の下限位置を検出した時に、バルブ29を閉として、中間タンク30へのR用塗布液の供給を停止した。以降同じようにインクジェットヘッド100からのR用塗布液の吐出、中間タンク30へのR用塗布液の補給、インクジェットヘッド100からのR用塗布液の吐出10回ごとに1回の気泡と滞留塗布液の排出を繰り返した。
(実施例2)
実施例1の塗布液供給装置1とインクジェットヘッド100を用い、実施例1の塗布液供給方法をそのまま使用してカラーフィルタを製造した。前工程までに、1100×1300mmで厚さ0.7mmの無アルカリガラス基板上に、各画素の大きさが幅100μmで長さが300μm、ブラックマトリックスの幅が20μm、ブラックマトリックスの表面に撥液性を有する格子状ブラックマトリックス基板を作成した。
この基板を図1の基板Aとして吸着ステージ80に吸着保持し、吸着ステージを50mm/sで移動させながら、インクジェットヘッド100からまずR用塗布液を吐出し、1画素あたり360plの塗布液を吐出して、R画素のみを全面に形成した。基板A1枚に塗布するR用塗布液の容量は4.3mlであった。
なお塗布液供給装置1の中間タンク30への塗布液の補充は、毎回の塗布が終了するごとに行った。また中間タンク30からの気泡と滞留塗布液の排出作業は、塗布が30回終了するごとに行った。つづいて逐次的に同じ条件で、G画素、B画素を形成した。各色画素形成が終わるたびに100度10分のプリベークをし、R、G、B色画素がすべて形成されてから、230℃、30分のベークを行って、最終的に厚さ2μmのR、G、B画素のあるカラーフィルタを得ることができた。
さらに、このカラーフィルタを、TFTアレイを形成した基板と重ね合わせ、オーブン中で加圧しながら160℃で90分間加熱して、シール剤を硬化させた。このセルに液晶注入を行った後、紫外線硬化樹脂により液晶注入口を封口した。次に、偏光板をセルの2枚のガラス基板の外側に貼り付け、さらに、得られたセルをモジュール化して、液晶表示装置を完成させた。得られた液晶表示装置は気泡起因の欠点や顔料凝集による色粒欠点等がなく、色度も基板全面に渡って、均一で品質的に申し分ないものであった。
本発明は、インクジェットを用いた塗布装置に広く利用することができる。
図1は、本発明に係る塗布液供給装置1の概略正面図である。 図2は、中間タンク30の概略平面図である。 図3は、中間タンク30内の塗布液の充填状況を示す概略正面断面図である。 図4は、中間タンク30内の別の塗布液の充填状況を示す概略正面断面図である。
符号の説明
1 塗布液供給装置
10 メインタンク
10N 新メインタンク
12 袋部材
12N 新袋部材
14 接続部材
16 チューブ
16N 新チューブ
18 本体
20 配管
22 圧力調整器
24 圧空源
26 開閉バルブ
28 配管
29 バルブ
30 中間タンク
32 本体
34 樹脂膜
38 入口管
39 入口
40 出口管
41 出口
42 満タンセンサー
44 配管
45 真空圧調整器
46 保持部材
48 真空ポンプ
50 マニホールド
52 上端
54 空間
56 バルブ
58 バルブ
60 排出管
62 配管
64 バルブ
66 排液
68 排液タンク
70 出口
72 塗布液
74 圧力調整器
76 配管
78 圧空源
80 吸着ステージ
82 ガイド
84 レール
90 気泡
92 壁面
94 空気溜め
100 インクジェットヘッド
A 基板
Z 重力方向(上下方向)

Claims (6)

  1. 塗布液を吐出するインクジェットヘッドと、
    塗布液が充填された塗布液タンクと、
    塗布液タンクとインクジェットヘッドの中間にあって塗布液を充満して一時的に定容量貯蔵可能な中間タンクと、
    塗布液タンクから中間タンクへの塗布液の移送/停止を行うバルブを備えたインクジェットヘッドの塗布液供給装置であって、
    前記中間タンクは、
    塗布液タンクからの塗布液が流入する入口と、インクジェットヘッドへ塗布液が流出する出口と、前記入口と前記出口よりも重力方向の上方に配置されている塗布液排出口とを有する、塗布液を貯蔵するマニホールドと、
    前記塗布液排出口からの塗布液の排出/停止を制御する開閉バルブと、
    貯蔵する塗布液容量に応じて略重力方向に位置変化可能に配置され、前記マニホールドの下面を形成する面可撓性膜と、
    前記面可撓性膜を挟んで前記マニホールドの反対側にあり、減圧もしくは加圧されることにより前記面可撓性膜を位置変化させるためのチャンバーと、
    前記チャンバーを減圧および加圧するための減圧手段および加圧手段と、
    を備えることを特徴とするインクジェットヘッドの塗布液供給装置。
  2. 前記減圧手段および前記加圧手段は、各々独立した手段であり、
    前記減圧手段は、真空ポンプと圧力調整手段と開閉バルブを有し、
    前記加圧手段は、圧空源と圧力調整手段と開閉バルブを有することを特徴とする請求項1に記載されたインクジェットヘッドの塗布液供給装置。
  3. 前記中間タンクのチャンバーに作用させる減圧/加圧を切り替える切り替え手段を、さらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載されたインクジェットヘッドの塗布液供給装置。
  4. 塗布液を貯蔵するマニホールドの下面が面可撓性膜で形成された中間タンクを介して塗布液タンクからインクジェットヘッドに塗布液を供給する方法であって、
    前記塗布液タンクから前記中間タンクへの前記塗布液の移送/停止を行うバルブを開けて、前記塗布液タンクと前記中間タンクとの流路を開き、前記中間タンクに、前記塗布液タンクからの前記塗布液が流入する入口から前記塗布液を注入する工程と、
    前記移送/停止を行うバルブを閉じて前記塗布液タンクと前記中間タンクとの流路を閉じ、前記面可撓性膜を大気側から加圧して前記面可撓性膜を重力方向上側へ移動させることによって、前記中間タンクの前記入口および前記インクジェットヘッドへ塗布液が流出する出口より重力方向上側の排出口から前記中間タンク中の前記塗布液を気泡と共に排出する工程と、
    前記排出口と外気を結ぶ排出路に設けられた排出/停止を制御する開閉バルブを閉じて前記排出路を閉じ、また、前記移送/停止を行うバルブを開けて前記塗布液タンクと前記中間タンクとの流路を開いた後、前記面可撓性膜に負圧を作用させ前記面可撓性膜を重力方向下限位置まで移動させながら前記塗布液タンクから前記中間タンクへ前記塗布液を再度供給する工程と、
    を有するインクジェットヘッドの塗布液供給方法。
  5. 前記面可撓性膜が重力方向下限位置へ移動した後、さらに所定時間前記塗布液タンクから前記中間タンクへ前記塗布液を供給し、前記インクジェットヘッドから前記塗布液を排出する工程を更に有する請求項4に記載されたインクジェットヘッドの塗布液供給方法。
  6. 前記面可撓性膜が重力方向下限位置へ移動した後、前記塗布液タンクと前記中間タンクとの流路を閉じ、前記面可撓性膜を大気側から加圧して前記面可撓性膜を重力方向上側へ移動させることによって、前記中間タンク中の前記塗布液を前記インクジェットヘッドから排出する工程を更に有する請求項4または5に記載されたインクジェットヘッドの塗布液供給方法。
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