JP5202707B2 - 電動自転車の人力駆動力検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は電動自転車の人力駆動力検出装置に関する。
バッテリなどの蓄電器と、この蓄電器から給電される電動モータと、を有し、ペダルに加えられる踏力などの人力駆動力を、トルクセンサなどからなる人力駆動力検出装置により検出し、前記人力駆動力に、この人力駆動力に対応した電動モータの補助駆動力(アシスト力)を加えることで、上り坂等でも楽に走行できる電動自転車(電動アシスト自転車とも称せられる)は既に知られている。
前記人力駆動力の検出方法の1例として、左右のペダルを踏み込んだ際にクランク軸が捩れる性質を利用し、クランク軸の外周表面やクランク軸からの人力駆動力が伝達される円筒軸の外周表面に、磁気異方性を付与した磁歪検出層を形成し、その外周に一定の隙間をあけてコイルを配設した磁歪式トルクセンサが知られている。この磁歪式トルクセンサでは、クランク軸の捩れ状態や、クランク軸からの人力駆動力が伝達される円筒軸の捩れ状態を検出している(特許文献1等)。なお、前記クランク軸や前記円筒軸(人力伝達回転軸と称す)は、ベアリング軸受などにより回転自在に支持されている。
しかし、この磁歪式のトルクセンサは、磁歪発生部の加工やコイルが必要であり、多くの製造コストがかかるとともに工程管理も困難であり、多くの手間や時間がかかる短所がある。
人力駆動力を検出する他の例として、特許文献2に開示された電動自転車のトルク検出装置がある。電動自転車を含めた自転車では、クランク軸などの人力伝達回転軸に、人力駆動輪体としての駆動スプロケット(前スプロケットや前ギヤ、クランクスプロケットとも称せられる)が取り付けられ、後輪に取り付けられた従動輪体としての従動スプロケットと、前記駆動スプロケットとにわたって、チェーンなどの駆動力伝達体が掛け渡されている。そして、人力駆動力が、前記駆動スプロケットから前記駆動力伝達体を介して前記従動輪体に伝達され、後輪が回転されることにより走行される。したがって、電動自転車でも、一般の自転車と同様に、走行時に、駆動スプロケットによってチェーンなどの駆動力伝達体を前方に引張る力が発生し、この反力によって、クランク軸が後方に弾性変形する。
前記特許文献2に開示された電動自転車のトルク検出装置は、自転車の上記構造を応用したものである。図14や図15(a)、(b)に示すように、クランク軸101が後方に弾性変形しようとする力をクランク軸101から受けて支持する薄板状の弾性変形部(支持板部)102を設け、この弾性変形部102に、その弾性変形量を検出する歪み検出センサ(歪みゲージ)103を取り付けている。なお、弾性変形部102および歪み検出センサ103は、図14に示す構造においては、ハンガ部104(ボトムブラケットとも称せられる)の周囲に箱状の保持枠部105を形成し、この保持枠部105により弾性変形部102を支持している。また、図15(a)、(b)に示す構造においては、ハンガ部104を特殊な形状として弾性変形部102を支持している。
ところが、図14や図15(a)、(b)に示す構造では、構造自体は簡単ではあるものの、ハンガ部104の周囲に保持枠部105を形成したり、ハンガ部104を特殊な形状としたりしているので、一般の自転車に適用することが困難である難点がある。
この難点に対処可能な構造として、特許文献3には、図16〜図19に示すように、ハンガ部150の端部から外周に広がるような形状のアダプタ部材151と、このアダプタ部材151に形成された太径部151aの内側に嵌め込まれる主本体(センサ本体部)152とを設け、前記センサ本体部152の一部に、歪み計153、154、155、156を貼り付けた構成のものが開示されている。ここで、図16〜図18に示すように、アダプタ部材151は、ハンガ部150の端部内周面に嵌まり込む取付部151bと、ハンガ部150よりも大きい径の太径部151aと、これらを接続するフランジ部151cとを有する。また、図19に示すように、センサ本体部(主本体)152は、アダプタ部材151の太径部151aに取り付けられる外リング(外側部分)152aと、クランク軸158を回転自在に支持する軸受159の外周に組みつけられる内リング(内側部分)152bと、これらの外リング152aと内リング152bとの上端部同士と下端部同士とを接続する接続部152c、152dとを有する。そして、外リング152aと内リング152bとの下端部同士を接続する接続部152dの側面における表面と裏面とに、それぞれ2枚組みとなった歪み計153、154と歪み計155、156とが、接続部152dの各側面に沿うとともに互いに直交する姿勢で貼り付けられている。
この構造によれば、一般的なハンガ部150に、アダプタ部材151およびセンサ本体部(主本体)152を組み付けることができるので、一般的な自転車のフレーム構造を有する電動自転車を実現できる。
特開平9−95289号公報 特開2002−19683号公報 欧州特許公開2248715号公報
しかしながら、特許文献3に開示されている構造では、軸受155を介してクランク軸158からの人力駆動力を支持する経路が、外リング152aと内リング152bとを形成するとともに、これらの上端部同士と下端部同士とを接続して、極めて小さな断面積である接続部152c、152dに集中する構造である。したがって、電動自転車に対して地面などから大きな衝撃を受けた際に、前記接続部152c、152dが損傷したり、変形したりする恐れがある。この場合には、人力駆動力の測定精度が大きく低下したり、人力駆動力を測定できなくなったりする恐れがあり、電動自転車としての信頼性も低下する。
また、接続部152dの側面における表面と裏面とに、合わせて4枚の歪み計153〜156を、各側面において互いに直交する姿勢で貼り付けられなければならないので、生産工程における歪み計153〜156の組付工数が多くなる。また、組付時の歪み計153〜156の位置決めも厳密に行わなければならないため、多くの手間がかかる短所もある。
本発明は上記課題を解決するもので、一般的なハンガ部を用いることができて、製造コストの低減化を図ることができると同時に組付作業も容易かつ迅速に行え、しかも良好な信頼性を維持することができる電動自転車の人力駆動力検出装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の電動自転車の人力駆動力検出装置は、ハンガ部から側方に突出しかつ突出した部分がハンガ部よりも太径の段つき形状に広がり、ハンガ部の端部内周に取り付けられる細径筒部と、この細径筒部の端部から径方向に広がる拡径側壁部と、この拡径側壁部より側方に筒状に延びる太径筒部と、を有する取付用部材と、クランク軸を回転自在に支持する軸受の外周面と前記取付用部材の太径筒部の内周面との間に環状に配設され、外周の一部が切欠かれた形状とされて周方向に隣接する部分よりも径方向に薄肉となった弾性変形部を有するセンサ支持部材と、このセンサ支持部材の弾性変形部に取り付けられた歪検出センサとを備えていることを特徴とする。
この構成によれば、太径筒部を有する取付用部材を、ハンガ部から側方に突出するように取付け、軸受の外周面と前記取付用部材の太径筒部の内周面との間に、歪検出センサを取り付けたセンサ支持部材を配設することで、一般の自転車と同様な形状のハンガ部を用いることができながら、容易にセンサ支持部材を組み付けることができる。また、ハンガ部よりも太径の太径筒部の内側に環状のセンサ支持部材を配設する構成であるので、センサ支持部材がハンガ部よりも太径である場合などでも支障なくセンサ支持部材を組み付けることができる。さらに、センサ支持部材が環状であり、一部に径方向に薄肉となった弾性変形部を有する簡単な構造である。したがって、環状のセンサ支持部材として、弾性変形部をも含めて径方向に十分な厚みを有して、十分な強度を有するものを用いることができて、電動自転車に対して地面などから大きな衝撃を受けた際でも、センサ支持部材の測定精度が低下するほど損傷したり、変形したりすることがない。また、センサ支持部材において径方向に薄肉となった弾性変形部に歪検出センサを貼り付ける構成であるので、歪検出センサを少ない枚数で済ますことができるとともに、歪検出センサの弾性変形部への組付け作業も容易かつ迅速に行える。
また、本発明の人力駆動力検出装置が組みつけられる電動自転車は、後輪を回転駆動させるためのチェーンなどの駆動力伝達体が、クランク軸と一体的に回転する駆動スプロケットなどの人力駆動輪体と、後輪に取り付けられた従動輪体とにわたって架け渡され、ペダルからの踏力による人力駆動力に基づいて補助駆動力を付加可能に構成されており、前記弾性変形部は、前記駆動力伝達体を、前記人力駆動力により略前方に引張る力の反力によりクランク軸が後方に変形しようとする力を受けて弾性変形することを特徴とする。
この構成により、ペダルを踏み込んだ際にクランク軸などにかけられる人力駆動力における、チェーンなどの駆動力伝達体を介して後輪に伝達されて、実際に走行に寄与する人力駆動力を良好に測定することができる。
また、本発明は、センサ支持部材が、センサ支持部材のクランク軸に対する周方向の姿勢を調整可能に取り付けられていることを特徴とする。この構成により、歪検出センサが取り付けられたセンサ支持部材を、良好な姿勢に調整した状態で取り付けることができる。ここで、弾性変形部および歪検出センサは、側面視て、人力駆動輪体により駆動力伝達体を前方に引張る方向と平行でクランク軸の軸心を通る線よりも斜め下方に傾斜した後方位置に配設されていることが好適であり、このように配設することで、駆動力伝達体を略前方に引張る力をより良好に測定できるだけでなく、ペダルの踏み方などに起因する実際には駆動力伝達体の上側部分を引張ることに寄与しない力などの影響を極めて少なく抑えることができて、信頼性が向上する。
また、本発明は、前記取付用部材が、細径筒部と拡径側壁部と太径筒部の外周部分とを有する第1取付用部材と、太径筒部の内周部分をなしてセンサ支持部材を外周から保持する第2取付用部材とから構成されていることを特徴とする。この構成により、ハンガ部の形状などが異なっている場合には、第1取付用部材の細径筒部の形状を変更することで容易に対応できる。また、センサ支持部材の形状が変更された場合でも、第2取付用部材の形状を変更することで容易に対応できる。
また、本発明は、第1取付用部材と第2取付用部材との互いに嵌合する面に、複数の凹凸部が形成され、この凹凸部の嵌合位置を変えることで、センサ支持部材のクランク軸に対する周方向の姿勢を調整可能とされていることを特徴とする。これにより、比較的簡単な構成で、センサ支持部材のクランク軸に対する周方向の姿勢を容易に調整することができる。
また、本発明は、センサ支持部材が取り付けられる取付用部材に、センサ支持部材に対する組み付け位置を示す位置決め部と、前記駆動力伝達体における人力駆動輪体により引張られる箇所との相対方向をしめす目印部とを設けたことを特徴とする。これにより、生産上の検査確認工程や、販売後の修理等を行う際でも、適した位置にセンサ支持部材を配設できて、良好な信頼性を維持することができる。
また、本発明は、センサ支持部材を固定する固定部材が3つ以上設けられ、これらの固定部材のうちの少なくとも2つが、センサ支持部材への押圧力を調整可能な状態で配設されていることを特徴とする。この構成により、センサ支持部材を固定する固定部材を用いて、歪検出センサの感度調整も容易に行うことができるとともに、歪検出センサの感度調整用の部品を別途に設ける場合と比較して部品点数を削減することができる。
また、本発明は、第1取付用部材および第2取付用部材に外装されて、第1取付用部材と第2取付用部材との各凹凸部同士が嵌合した状態に保持する外装部材を設け、この外装部材と前記第2取付用部材とを結合する結合部と、外装部材を前記第1取付用部材に固定する外装部材固定部とを設けたことを特徴とする。この構成によれば、外装部材固定部による外装部材と第1取付用部材との固定が解除され、かつ、結合部による外装部材と第2取付用部材との結合が解除されない限り、第1取付用部材と第2取付用部材との各凹凸部同士が離脱方向に移動して、歪検出センサを取り付けたセンサ支持部材の姿勢が変わることがない。これにより、センサ支持部材の姿勢が変わることによる不正な歪検出センサの出力変動を良好に防止することができ、電動自転車として良好な信頼性を維持することができる。
また、本発明の人力駆動力検出装置は、歪検出センサに接続された配線を引き出した状態で、外周の一部が切欠かれた形状部分に相当する箇所に樹脂が注入されて、歪検出センサが防水されていることを特徴とする。この構成により、歪検出センサを良好に防水することができ、信頼性が向上する。
本発明によれば、ハンガ部よりも太径の段つき形状に広がる太径筒部の内側に、外周の一部が切欠かれた形状とされて周方向に隣接する部分よりも径方向に薄肉となった弾性変形部を有する環状のセンサ支持部材を配設する構成であるので、一般的なハンガ部を用いることができるとともに、環状のセンサ支持部材として、弾性変形部をも含めて十分な強度を有するものを用いる。したがって、電動自転車に対して地面などから大きな衝撃を受けた際でも、センサ支持部材の測定精度が低下するほど損傷したり、変形したりすることがなく、良好な信頼性を維持することができる。
本発明の実施の形態に係る人力駆動力検出装置を備えた電動自転車の全体側面図 同電動自転車の後部側面図 同電動自転車のペダル、クランク、ハンガ部およびその近傍箇所の斜視図 同電動自転車の人力駆動力検出装置およびその近傍箇所の斜視図 同人力駆動力検出装置およびその近傍箇所の背面図 同人力駆動力検出装置およびその近傍箇所の部分切欠斜視図 同人力駆動力検出装置およびその近傍箇所の断面図(但し下半部は、歪検出センサが設けられている部分で切断) 同人力駆動力検出装置およびその近傍箇所の縦断面図 同人力駆動力検出装置およびその近傍箇所の分解斜視図 同人力駆動力検出装置およびその近傍箇所の分解斜視図 同人力駆動力検出装置およびその近傍箇所の、第2取付用部材やセンサ支持部材などを取り付けていない状態での縦断面図 同人力駆動力検出装置およびその近傍箇所の、第2取付用部材やセンサ支持部材などを取り付けていない状態での部分切欠斜視図 同人力駆動力検出装置のセンサ支持部材および歪検出センサなどの配設位置を説明するための側面図 従来の人力駆動力検出装置の分解斜視図 (a)は同従来の人力駆動力検出装置の変形例の平面断面図、(b)は図15(a)のC−C線で切断した側面断面図 他の従来の人力駆動力検出装置が設けられているクランク軸およびその近傍箇所の正面断面図 同他の従来の人力駆動力検出装置の正面断面図 同他の従来の人力駆動力検出装置の分解正面断面図 (a)〜(c)は同他の従来の人力駆動力検出装置の主本体の左側面図、正面図および右側面図
以下、本発明の実施の形態に係る電動自転車および電動自転車の人力駆動力検出装置について図面に基づき説明する。なお、以下の説明における左右とは、電動自転車に搭乗して前方(進行方向)に向いた状態での左右方向をいう。
図1、図2における1は本発明の実施の形態に係る人力駆動力検出装置を備えており、電動アシスト自転車とも称される電動自転車である。図1、図2に示すように、この電動自転車1は、ヘッドパイプ2a、前フォーク2b、メインパイプ2c、立パイプ2d、チェーンステー2e、シートステー2fなどからなる金属製のフレーム2と、前フォーク2bの下端に回転自在に取り付けられた前輪3と、チェーンステー2eの後端に回転自在に取り付けられた後輪4と、前輪3の向きを変更するハンドル5と、サドル6と、クランク軸7aおよびクランクアーム7bからなるクランク7と、クランク7の両端部に回転自在に取り付けられ、人力駆動力としての踏力が加えられる左右のペダル8と、補助駆動力(アシスト力)を発生させる電動モータ10と、電動モータ10を含めた各種の電気的制御を行う制御部としての制御ユニット11と、電動モータ10に駆動用の電力を供給する二次電池からなるバッテリ12と、ハンドル5などに取り付けられて、搭乗者などが操作可能な手元操作部(図示せず)と、クランク7と一体的に回転するように取り付けられた人力駆動輪体としての駆動スプロケット(前スプロケットや前ギヤ、クランクスプロケットやクランクギヤとも称せられる)13と、後輪4のハブ(後ハブとも称せられる)9に取り付けられた従動輪体としての従動スプロケット(後スプロケットや後ギヤ、後輪ギヤとも称せられる)14と、駆動スプロケット13と従動スプロケット14とにわたって架け渡された無端状の駆動力伝達体としてのチェーン15と、チェーン15などを側方から覆うチェーンカバー21などを備えている。
そして、ペダル8に人力駆動力である踏力が加えられると、クランク7がクランク軸7aを中心に回転し、この人力駆動力が、駆動スプロケット13、チェーン15、および従動スプロケット14を介して後輪4に伝達されて回転される。なお、この実施の形態では、電動モータ10が、前輪3の中心部に配設されている金属製のハブ(以下、前ハブとも称する)16に内蔵されている。また、バッテリ12は蓄電器の一例であり、二次電池が好適であるが、蓄電器の他の例としてはキャパシタなどであってもよい。
図2に示すように、制御ユニット(制御部)11は、電動自転車1の中央下部に、メインパイプ2cの後端部と立パイプ2dの下端部とを連結するように配設されたボトムブラケットとも称せられる円筒形状のハンガ部20(図3、図4なども参照)と、このハンガ部20とチェーンステー2eの前端部とを連結するように配設された支持ブラケット19などを介して吊り下げられた姿勢で支持されている。制御ユニット11は、電動自転車1の各構成要素(電動モータ10を含む)の制御を行う制御基板や記憶回路やユニットケースなどから構成されている。また、支持ブラケット19の上方にバッテリ12が載せられており、バッテリ12は、立パイプ2dにも係止された状態で、立パイプ2dと後輪4との間の空間に配設されている。
図3〜図7に示すように、ハンガ部20には、クランク軸7aが横方向(左右の水平方向)に挿通されている。また、図6、図7に示すように、ハンガ部20の左端部の内側には、クランク軸7aの左側部分を回転自在に支持する軸受25が配設されている。ハンガ部20の右端部には、後述する取付用部材31やセンサ支持部材32などを有する人力駆動力検出装置30が配設され、この人力駆動力検出装置30が設けられている箇所の内側に、クランク軸7aの右側部分を回転自在に支持する軸受26が配設されている。なお、図6などにおける27A、27Bは、クランク軸7aにおける軸受26の位置を規制するC字形状のリング体(いわゆるCリング)である。また、クランク軸7aにおける人力駆動力検出装置30が設けられている箇所の右側近傍箇所に、駆動スプロケット13が取り付けられている。
人力駆動力検出装置30は、ハンガ部20から右側方に突出しかつ突出した部分がハンガ部よりも太径の段つき形状に広がった取付用部材31と、クランク軸7aの右側部分を回転自在に支持する軸受26の外周面と取付用部材31に形成された太径筒部31cの内周面との間に環状に配設されたセンサ支持部材32と、センサ支持部材32に形成された弾性変形部32aに貼り付けられるなどして取り付けられた歪検出センサ33と、取付用部材31の太径部分などを覆って保持する外装部材36などから構成されている。
取付用部材31は、ハンガ部20の右端部内周に取り付けられる細径筒部31aと、この細径筒部31aの端部から径方向に広がる拡径側壁部31bと、この拡径側壁部31bより右側方に筒状に延びる太径筒部31cとを有する。また、この実施の形態では、取付用部材31は、いわゆるセンサケースである第1取付用部材34と、いわゆるセンサカバーである第2取付用部材35とから構成されている。そして、第1取付用部材34に細径筒部31aと拡径側壁部31bと太径筒部31cの外周部分(以下、第1取付用部材34の太径筒部34aと称する)とが設けられている。一方、第2取付用部材35は、取付用部材31の太径筒部31cの内周部分(以下、第2取付用部材35の筒状部35dと称する)を有してセンサ支持部材32を外周から保持するとともに、筒状部35dの右端部から径方向に円板状に延びる側壁覆い部35aが形成され、この側壁覆い部35aによってセンサ支持部材32および軸受26の右側面などを覆っている。
取付用部材31(第1取付用部材34)の細径筒部31aの外周面と、これに対応するハンガ部20の右端部内周面とには互いに螺合するねじ部34d、20aが形成され、取付用部材31の細径筒部31aがハンガ部20の右端部の内周にねじ込まれることで結合される。また、図8に示すように、ハンガ部20を貫通して、細径筒部31aにねじ込まれる位置決め固定ねじ37が1箇所に設けられ、ハンガ部20に取付用部材31(第1取付用部材34)が固定された後には、取付用部材31(第1取付用部材34)の位置がずれないよう図られている。なお、図7の下半部の人力駆動力検出装置30などの切断面は、図6に示す場合と同様に、歪検出センサ33や弾性変形部32aがある位置での切断面を示す。一方、図8の下半部の人力駆動力検出装置30などの切断面は、人力駆動力検出装置30を真下に伸びるように切断した場合の切断面を示す。つまり、この実施の形態では、ハンガ部20の真下部分に位置決め固定ねじ37が設けられている。しかし、位置決め固定ねじ37の配設位置は、ハンガ部20の右端部の周方向のどの位置に設けられていてもよい。
図9〜図11に示すように、互いに嵌合する、第1取付用部材34の太径筒部34aの内周面と、第2取付用部材35の筒状部35dの外周面とには、断面三角形状または断面矩形状などの多数(例えば数十から数百個)の凹凸部34b、35bが形成されている。そして、予め、ハンガ部20に第1取付用部材34を取り付けて固定し、第2取付用部材35の内側にセンサ支持部材32を取り付けて固定した状態で、この凹凸部34b、35bの嵌合位置を変えて、第1取付用部材34に対する第2取付用部材35の相対位置を調整することで、センサ支持部材32のクランク軸7aに対する周方向の姿勢を調整可能とされている。また、必要に応じて、第1取付用部材34の太径筒部34aの内周面と、第2取付用部材35の筒状部35dの外周面とにおける、凹凸部34b、35bが設けられていない箇所に、防水性を高めるためのシール材38などを配設してもよい。また、第2取付用部材35の側壁覆い部35aの外周面所定箇所には、センサ支持部材32が所定位置に組みつけられるように、目印部35cが形成されている(詳しくは後述する)。
図9、図10などに示すように、センサ支持部材32は、外周の一部が切欠かれた形状とされて周方向に隣接する部分よりも径方向に薄肉となった弾性変形部32aを有する。また、この実施の形態では、軸受26の後部における上寄り部分と下寄り部分と、センサ支持部材32の内周面の後部における上寄り部分と下寄り部分との間に隙間を有する形状となるように、センサ支持部材32の内周部にも2つの切欠部32bを形成している。そして、軸受26の後部とセンサ支持部材32の後部とにおいて、後部の中央部分だけで、軸受26とセンサ支持部材32とが当接して、クランク軸7aからの力が、弾性変形部32aが設けられている箇所に良好に負荷されるよう構成されている。また、センサ支持部材32の外周面には第2取付用部材35との位置を決めるための凹溝32cが1箇所に形成されているとともに、これに対応して、第2取付用部材35の筒状部35dの内周面に、凹溝32cに嵌まり込むリブ35eが1箇所に形成されている。すなわち、第2取付用部材35のリブ35eにセンサ支持部材32の凹溝32cが嵌合する状態で、第2取付用部材35にセンサ支持部材32を組み付けることにより、第2取付用部材35に対するセンサ支持部材32の相対位置が決められる。
センサ支持部材32の弾性変形部32aに歪検出センサ33が貼り付けられるなどして取り付けられている。したがって、歪検出センサ33は、クランク軸7aの軸心に平行に沿う線に接する面に沿って配設されている。ここで、歪検出センサ33が取り付けられている弾性変形部32aは周方向に対して他の隣接する部分よりは径方向に薄肉であるものの、センサ支持部材32全体が、径方向に十分な厚みを有する形状であり、弾性変形部32aにおいても十分な厚みを有して、十分な強度を有する。また、センサ支持部材32の弾性変形部32aおよび歪検出センサ33は、ペダル8にかけられた人力駆動力(踏力)によって駆動スプロケット13によりチェーン15を略前方に引張る力の反力によりクランク軸7aが後方に変形しようとする力を受けて弾性変形する位置に配設されている。具体的には、おおよそクランク軸7aの後方となる位置に配設されているが、より詳細には、クランク軸7aに対して少し下方に傾斜した後方となる位置に配設されている。つまり、図13に示すように、側面視して、駆動スプロケット13によりチェーン15の上側部分を前方に引張る方向と平行で、クランク軸7aの軸心7bを通る線Hに対して、下方に傾斜角度α(例えば傾斜角度αが約10〜15度)だけ下方に傾斜する後方位置に配設することがより好ましい。このように配設することで、チェーン15を略前方に引張る力をより良好に測定できるだけでなく、ペダル8の踏み方などに起因する実際にはチェーン15の上側部分を引張ることに寄与しない力などの影響を極めて少なく抑えることができる。なお、図12では理解し易いように、チェーン15の上側部分を引張る方向が水平である場合を示しているが、これに限るものではなく、一般の電動自転車(自転車)では、後方ほど下がるように傾斜している場合が多い。
また、この実施の形態では、第2取付用部材35の側壁覆い部35aに形成された目印部35cの線が、チェーン15における駆動スプロケット13の上端に接している上側部分の線に対して直交するように記載されている。しかしながら、これに限るものではなく、センサ支持部材32を組み付けた第2取付用部材35の位置(姿勢)が認識できるように印が形成されていればよい。
また、図6、図7、図9、図10などにおける39は、センサ支持部材32の弾性変形部32aに貼り付けられた歪検出センサ33にその一端部が接続された複数(この実施の形態では3本)の配線部である。これらの配線部39の他端は、図外の接続コードなどを介して、制御ユニット11の基板と接続されている。第2取付用部材35の側壁覆い部35aには、配線部39を通過させる挿通孔35gが形成されている。配線部39は挿通孔35gを通して、第2取付用部材35の側壁覆い部35aから外側に出された後、径方向外側から外装部材36の外周部分に沿うように左側に屈曲されて外部に出されている。また、挿通孔35gが設けられている箇所を通して、外部から雨水や埃などが歪検出センサ33の配設箇所へ浸入しないように、配線カバー42が取り付けられている。さらに、歪検出センサ33の配設箇所、すなわち、センサ支持部材32の弾性変形部32aとこれに臨む第1取付用部材34の太径筒部34aおよび拡径側壁部31bと、第2取付用部材35の筒状部35dおよび側壁覆い部35aとで囲まれた空間には、防水用の樹脂41などが充填され、シールされている。なお、この実施の形態では、配線部39が第2取付用部材35の筒状部35dに接触しないように筒状部35dの内面の一部が切欠かれているが、これに限るものではない。
さらに、第2取付用部材35の筒状部35dの3箇所には、第2取付用部材35に対して、センサ支持部材32を固定する固定部材としての固定ねじ43をねじ込むためのねじ孔35fが筒状部35dを貫通して設けられている。ここで、固定ねじ43は、センサ支持部材32を外周から周方向にほぼ同様の角度ずつずれた状態で配置され、ねじ込むことで、筒状部35d内に埋め込まれるようになっている。また、この実施の形態では、1つのねじ孔35fが第2取付用部材35のリブ35eを貫通して形成されているがこれに限るものではない。
さらに、センサ支持部材32を固定する前記固定ねじ43は、センサ支持部材32への押圧力を調整可能な状態で配設されている。そして、各固定ねじ43の押圧具合を調整することで、歪検出センサの感度調整も容易に行うことができるよう構成されている。
また、図11に示すように、外装部材36は、第1取付用部材34の太径筒部34aおよび第2取付用部材35の側壁覆い部35aの外周部を覆う筒状部36aと、第1取付用部材34の拡径側壁部31bにおける外周寄り部分を側方から覆う側壁部36bとを有する。また、外装部材36の太径筒部34aの内周面における右側寄り箇所にはねじ部36cが形成されている。そして、第2取付用部材35の側壁覆い部35aの外周にもねじ部35hが形成され、第2取付用部材35と外装部材36とが螺合するよう構成されている。一方、図9、図10などに示すように、第1取付用部材34の太径筒部34aの外周にはねじ部が形成されておらず、第1取付用部材34と外装部材36とは螺合しない。ただし、図8、図11に示すように、外装部材36には第1取付用部材34に対して固定するための、外装部材固定部としての固定ねじ44が1箇所に設けられている。
人力駆動力検出装置30の組み付け作業は以下のようにして行う。まず、外装部材36をハンガ部20に挿通させた状態で、第1取付用部材34のねじ部34dをハンガ部20のねじ部20aにねじ込んで、ハンガ部20に第1取付用部材34を取り付ける。さらに、第1取付用部材34の細径筒部31aを貫通する位置決め固定ねじ37をハンガ部20のねじ部20aにねじ込んで、ハンガ部20に対する第1取付用部材34の位置を固定する。
次に、リング体27A、27Bを用いて、クランク軸7aに軸受26を組み付ける。また、予め弾性変形部32aに歪検出センサ33が取り付けられたセンサ支持部材32を、このセンサ支持部材32の凹溝32cが第2取付用部材35のリブ35eに嵌まり込むように位置合わせして、第2取付用部材35の筒状部35dの内側にセンサ支持部材32を嵌め込む。そして、3箇所設けられている固定ねじ43をねじ込んで、第2取付用部材35にセンサ支持部材32を固定するが、この際に、固定ねじ43の押圧力を調整しながらねじ込むことで、歪検出センサ33から歪が良好に検出されるように調整する。なお、必要に応じて、シールカバー40を取り付けた状態で、歪検出センサ33の回りに防水用などの樹脂41を充填しておく。
この後、センサ支持部材32や配線カバー42が組み付けられた第2取付用部材35を、ハンガ部20に固定した第1取付用部材34に、互いに形成された凹凸部35b、34bを嵌め合わせながら組み付ける。この際、歪検出センサ33が適正な位置になるように、第2取付用部材35の目印部35cが、駆動スプロケット13の上端に接しているチェーン15の上側部分に対して直交するような姿勢で、第2取付用部材35を組み付ける。
さらに、外装部材36を、そのねじ部36cが第2取付用部材35のねじ部35hに螺合するように回転させながら組みつけて、センサ支持部材32を内装した状態で、第1取付用部材34と第2取付用部材35とを密着させる。最後に、外装部材36の位置決め固定ねじ44をねじ込んで、外装部材36の位置も固定する。このようにすることで、歪検出センサ33を取り付けたセンサ支持部材32を良好な状態で配設しながら、人力駆動力検出装置30を良好に組み付けることができる。
上記構成において、人がペダル8を踏み込むと、この際の踏力による人力駆動力が、クランクアーム7bを介してクランク軸7aおよび駆動スプロケット13に伝達される。そして、駆動スプロケット13によりチェーン15を前方に引張る力に変えられて後輪4の従動スプロケット14に伝達される。さらに、従動スプロケット14への力が伝達されて後輪4が回転される。この際に、駆動スプロケット13によりチェーン15を前方に引張る力の反力として、駆動スプロケット13およびクランク軸7aが後方へ弾性変形しようとし、この力が軸受25、26により受けられる。この際、クランク軸7aにおける駆動スプロケット13が取り付けられている右側の軸受26によって、より大きな反力が受けられる。そして、この力により、軸受26とハンガ部20との間に配設されているセンサ支持部材32の後部に形成された弾性変形部32aが変形するため、この箇所の変形状態(人力駆動力であるトルク)を歪検出センサ33により検出することができる。なお、この場合に、上記に述べたように、歪検出センサ33を、環状のセンサ支持部材32におけるクランク軸7aの後方となる位置よりも少し下方に傾斜した後方となる位置に配設することで、ペダル8の踏み方などに起因する、チェーン15の上側部分を引張ることに寄与しない力などの悪影響を極めて少なく抑えながら、実際に後輪を回転する駆動力となるチェーン15の上側部分を引張る人力駆動力を良好に測定することができる。
ここで、上記構成によれば、太径筒部31cを有する取付用部材31(第1取付用部材34と第2取付用部材35とからなる)を、ハンガ部20から側方に突出するように取付け、取付用部材31の太径筒部31cと軸受26との間に、歪検出センサ33を取り付けたセンサ支持部材32を配設することで、一般の自転車と同様な形状のハンガ部20を用いながら、非常に簡単な構成で、容易にセンサ支持部材32を組み付けることができる。
また、センサ支持部材32が環状であり、一部に径方向に薄肉となった弾性変形部32aを有する極めて簡単な構造である。つまり、特許文献3に開示されているような、外リング152aと内リング152bとの上端部同士と下端部同士とを接続して、極めて小さな断面積である接続部156、157に集中するような複雑で強度の低下する部分を有する構造ではない。
したがって、環状のセンサ支持部材32として、弾性変形部32aをも含めて比較的厚肉で十分な強度を有するものを容易に用いることができる。これにより、電動自転車1に対して地面などから大きな衝撃を受けた際でも、センサ支持部材32の測定精度が低下するほど損傷したり、変形したりすることがなく、電動自転車1として良好な信頼性を維持することができる。
また、上記構成によれば、センサ支持部材32において径方向に薄肉となった弾性変形部32aに歪検出センサ33を貼り付ける構成であるので、歪検出センサ33を少ない枚数(1枚または2枚)で済ますことができるとともに、歪検出センサ33の弾性変形部32aへの組付け作業も容易かつ迅速に行える。
また、上記構成によれば、取付用部材31を、ハンガ部20に取り付けられ、太径筒部31cの外周部分(太径筒部34a)を有する第1取付用部材34と、太径筒部31cの内周部分(筒状部35d)をなしてセンサ支持部材32を外周から保持する第2取付用部材35とから構成している。これにより、第1取付用部材34および第2取付用部材35に設けられている凹凸部34b、35bを利用して、歪検出センサ33が取り付けられたセンサ支持部材32を、良好な姿勢に調整した状態で取り付けることができる。また、ハンガ部20の直径寸法が異なっている場合でも、第1取付用部材34の細径筒部31aの形状を変更することで容易に対応できる。また、センサ支持部材32の直径寸法が変更された場合でも、第2取付用部材35の筒状部35dの形状を変更することで容易に対応できる。また、第1取付用部材34の拡径側壁部31bと第2取付用部材35の側壁覆い部35aによりセンサ支持部材32を両側から良好に保持することもできる。
さらに、センサ支持部材32が取り付けられる取付用部材31(この実施の形態では第2取付用部材35)には、センサ支持部材32に対する組み付け位置を示す位置決め部としてのリブ35eと、チェーン15に対する組み付け位置を示す目印部35cとが形成されているので、生産上の検査確認工程や、販売後の修理等を行う際でも、適した位置にセンサ支持部材32を配設できて、良好な信頼性を維持することができる。なお、上記実施の形態では、リブ35eや凹溝32cにより、取付用部材31(第2取付用部材35)のセンサ支持部材32に対する組み付け位置を示す位置決め部を形成したが、突起と窪み部など、相対位置を決めることができるものであればよく、これに限るものではない。
また、上記構成によれば、センサ支持部材32を固定する固定部材としての固定ねじ43を設けるとともにこれらの固定ねじ43によりセンサ支持部材32への押圧力を調整可能としたので、これらの固定ねじ43により、歪検出センサ33の感度調整も容易に行うことができる。また、別途に感度調整用の部品を設ける場合と比較して、部品点数を削減することができるので、ひいては製造コストを低減することができる。なお、固定部材としての固定ねじ43を3つ以上設けることにより、歪検出センサ33を取り付けたセンサ支持部材32への押圧力を周方向に対して任意に設定することが可能となる。なお、センサ支持部材32への押圧力を調整可能なものは、2つ以上設けられていればよい。また、固定ねじ43を4つ以上設けていてもよい。
また、上記構成においては、第1取付用部材34および第2取付用部材35に外装されて、これらの部材の各凹凸部34b、35b同士が嵌合した状態に保持する外装部材36を設け、この外装部材36と第2取付用部材35とを結合する結合部としてのねじ部36cおよびねじ部35hと、外装部材36を第1取付用部材34に固定する外装部材固定部としての固定ねじ44とを設けている。この構成によれば、人力駆動力検出装置30を完全に組み付けた状態から、固定ねじ44が緩み、かつ、外装部材36のねじ部36cが第2取付用部材35のねじ部35hから外れない限り、第1取付用部材34と第2取付用部材35との相対位置がずれて、凹凸部34b、35b同士が離脱することはない。すなわち、外装部材36が第1取付用部材34および第2取付用部材35から外れない限り、歪検出センサ33を取り付けたセンサ支持部材32の姿勢が変わることによる歪検出センサ33の不正な出力変動を防止でき、電動自転車として良好な信頼性を維持することができる。
また、上記構成においては、歪検出センサが取り付けられているセンサ支持部材32の弾性変形部32a、つまり、センサ支持部材32の切欠部分を利用して、歪検出センサ33に接続された配線部39を、第2取付用部材35の側壁覆い部35aから引き出している。そして、センサ支持部材32の切欠部分に相当する箇所に防水用の樹脂41が注入されて、歪検出センサ33や歪検出センサ33の配線部39との接続部分が外部から侵入した水で濡れたり、埃で汚れたりすることが防止されている。これにより、歪検出センサ33が良好に保護されて、良好な信頼性を維持することができる。また、一般的なハンガ部20を用いながら、歪検出センサ33からの信号を外部に引き出すことができる。
本発明は、実際に走行する電動自転車に好適に適用できるが、これに限るものではなく、スポーツジムなどに設置される固定されたトレーニング用の電動自転車にも適用することが可能である。
1 電動自転車
2 フレーム
3 前輪
4 後輪
5 ハンドル
7 クランク
7a クランク軸
7b クランクアーム
8 ペダル
9 ハブ(後ハブ)
10 電動モータ
11 制御ユニット
12 バッテリ(蓄電器)
13 駆動スプロケット(人力駆動輪体)
14 従動スプロケット(従動輪体)
15 チェーン(駆動力伝達体)
16 ハブ(前ハブ)
20 ハンガ部
20a ねじ部
26 軸受
30 人力駆動力検出装置
31 取付用部材
31a 細径筒部
31b 拡径側壁部
31c 太径筒部
32 センサ支持部材
32a 弾性変形部
32b 切欠部
32c 凹溝
33 歪検出センサ
34 第1取付用部材
34a 太径筒部
34b 凹凸部
34c ねじ部
34d ねじ部
35 第2取付用部材
35a 側壁覆い部
35b 凹凸部
35c 目印部
35d 筒状部
35e リブ
35g 挿通孔
35h ねじ部(結合部)
36 外装部材
36a 筒状部
36b 側壁部
36c ねじ部(結合部)
37 位置決め固定ねじ
39 配線部
42 配線カバー
41 樹脂
43 固定ねじ(固定部材)
44 固定ねじ(外装部材固定部)

Claims (10)

  1. ハンガ部から側方に突出しかつ突出した部分がハンガ部よりも太径の段つき形状に広がり、ハンガ部の端部内周に取り付けられる細径筒部と、この細径筒部の端部から径方向に広がる拡径側壁部と、この拡径側壁部より側方に筒状に延びる太径筒部と、を有する取付用部材と、
    クランク軸を回転自在に支持する軸受の外周面と前記取付用部材の太径筒部の内周面との間に環状に配設され、外周の一部が切欠かれた形状とされて周方向に隣接する部分よりも径方向に薄肉となった弾性変形部を有するセンサ支持部材と、
    このセンサ支持部材の弾性変形部に取り付けられた歪検出センサと
    を備えていることを特徴とする電動自転車の人力駆動力検出装置。
  2. 人力駆動力検出装置が組みつけられる電動自転車は、後輪を回転駆動させるためのチェーンなどの駆動力伝達体が、クランク軸と一体的に回転する駆動スプロケットなどの人力駆動輪体と、後輪に取り付けられた従動輪体とにわたって架け渡され、ペダルからの踏力による人力駆動力に基づいて補助駆動力を付加可能に構成されており、
    前記弾性変形部は、前記駆動力伝達体を、前記人力駆動力により略前方に引張る力の反力によりクランク軸が後方に変形しようとする力を受けて弾性変形することを特徴とする請求項1記載の電動自転車の人力駆動力検出装置。
  3. センサ支持部材が、センサ支持部材のクランク軸に対する周方向の姿勢を調整可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の電動自転車の人力駆動力検出装置。
  4. 弾性変形部および歪検出センサが、側面視て、人力駆動輪体により駆動力伝達体を前方に引張る方向と平行でクランク軸の軸心を通る線よりも斜め下方に傾斜した後方位置に配設されていることを特徴とする請求項1記載の電動自転車の人力駆動力検出装置。
  5. 前記取付用部材が、細径筒部と拡径側壁部と太径筒部の外周部分とを有する第1取付用部材と、太径筒部の内周部分をなしてセンサ支持部材を外周から保持する第2取付用部材とから構成されていることを特徴とする請求項1記載の電動自転車の人力駆動力検出装置。
  6. 第1取付用部材と第2取付用部材との互いに嵌合する面に、複数の凹凸部が形成され、この凹凸部の嵌合位置を変えることで、センサ支持部材のクランク軸に対する周方向の姿勢を調整可能とされていることを特徴とする請求項記載の電動自転車の人力駆動力検出装置。
  7. センサ支持部材が取り付けられる取付用部材に、センサ支持部材に対する組み付け位置を示す位置決め部と、前記駆動力伝達体における人力駆動輪体により引張られる箇所との相対方向を示す目印部とを設けたことを特徴とする請求項1記載の電動自転車の人力駆動力検出装置。
  8. センサ支持部材を固定する固定部材が3つ以上設けられ、これらの固定部材のうちの少なくとも2つが、センサ支持部材への押圧力を調整可能な状態で配設されていることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の電動自転車の人力駆動力検出装置。
  9. 第1取付用部材および第2取付用部材に外装されて、第1取付用部材と第2取付用部材との各凹凸部同士が嵌合した状態に保持する外装部材を設け、この外装部材と前記第2取付用部材とを結合する結合部と、外装部材を前記第1取付用部材に固定する外装部材固定部とを設けたことを特徴とする請求項6に記載の電動自転車の人力駆動力検出装置。
  10. 歪検出センサに接続された配線を引き出した状態で、外周の一部が切欠かれた形状部分に相当する箇所に樹脂が注入されて、歪検出センサが防水されていることを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の電動自転車の人力駆動力検出装置。
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