JP5202448B2 - 画像処理システム及び方法 - Google Patents

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本発明は、観察者の運動視差に応じた映像を表示する画像処理システム及び方法に関する。
従来、観察者の運動視差に応じた画像を表示する画像表示システムは、スクリーンの前に位置する観察者をスクリーン上部に隔離して配置された2台の撮像カメラで撮影することにより、観察者の両眼の中点とディスプレイとの相対位置を三角測量によって算出し、観察者の移動に応じて、その運動視差に応じた映像をディスプレイに表示していた。これにより観察者は、ディスプレイの前を左右に移動した場合に、運動視差が再現された観察対象物の映像を左右それぞれの場所からディスプレイ上に観察することができた(特許文献1参照)。
また、監視領域内の動体を検出することを目的として、2台の隣り合うカメラ同士を近接させてレンズ同士の間隔を縮めて配置するとともに、隣り合うカメラ同士を内側に傾けて配置して、映像の欠落領域と重複領域を最小限にして、広域映像を取得する広域撮影方法が知られている(特許文献2参照)。
特開2008−146221号公報 特許第3798747号公報
しかしながら、特許文献1に開示された従来の画像処理システムにおいて、例えば大型ディスプレイに適用すると、その左端に近づいている観察者の左側はディスプレイの右側に備えられたカメラからは死角となる。このような場合、特許文献1に開示された従来の画像処理システムは、観察者の左眼を撮影することができないため、観察者の両眼の中点とディスプレイとの相対位置を三角測量によって算出することができず、運動視差が再現された観察対象物の映像をディスプレイに表示することができないという問題があった。
さらに、特許文献2に開示された従来の広域撮影方法は、動体の運動視差を獲得するものではなく、さらにこれを運動視差の獲得に転用しようとしても、2台のカメラをそのレンズ間隔を縮めて近接させて配置するために、これを例えば大型ディスプレイの中央上部に設けた場合、ディスプレイの中央に近づいている観察者については、観察者が左を向いてしまうと死角となった左眼を撮影することができず、従来の画像処理システムは、運動視差が再現された観察対象物の映像をディスプレイに表示することができないという問題があった。
本発明は、前記の諸点に鑑みてなされたものであり、観察者の運動視差を反映した映像を確実に表示することができる画像処理システムを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、観察者を撮影し、当該観察者が撮影された画像データを出力する複数の撮影部と、前記画像データに基づいて、前記観察者の相対位置を算出する観察者位置算出部と、前記算出された位置に応じて、前記観察者の運動視差を反映した映像を生成し、当該映像を表示部に表示させる映像生成部と、を備え、前記撮影部は、当該撮影部の光軸が前記表示部の中心を通る垂直軸の側に傾いて、前記表示部の周縁部又は当該近傍にそれぞれ備えられることを特徴とする画像処理システムである。
また本発明は、前記複数の撮影部が、前記表示部の頂点近傍に備えられることを特徴とする画像処理システムである。
また本発明は、前記複数の撮影部が、前記表示部の左右両端中央又は当該近傍に備えられることを特徴とする画像処理システムである。
また本発明は、前記画像データに基づいて前記観察者の視線方向を検出し、前記検出した視線方向にある前記撮影部を選択する検出用画像選択部を備え、前記観察者位置算出部は、前記検出用画像選択部が選択した前記画像部が出力した画像データに基づいて、前記観察者の相対位置を算出することを特徴とする画像処理システムである。
また本発明は、前記観察者位置算出部が、前記撮影部を基準とする座標系を用いて表された前記観察者の位置を、前記表示部を基準とする座標系に変換することにより前記相対位置を算出することを特徴とする画像処理システムである。
また本発明は、前記複数の撮影部が、2つ又は4つの撮影部であることを特徴とする画像処理システムである。
また本発明は、表示部の周縁部又は当該近傍に設けられた複数の撮影部により観察者を撮影し、当該観察者が撮影された画像データを出力する過程と、前記画像データに基づいて、前記観察者の相対位置を算出する過程と、前記算出された位置に応じて、前記観察者の運動視差を反映した映像を生成して、前記表示部に表示させる過程と、を備える画像処理方法である。
撮影部が観察者を確実に撮影するので、画像処理システムは観察者の位置を算出して、その運動視差に応じた映像を確実に表示することができる。
また画像処理システムは、観察者が向いている方向の撮影部を選択することができる。
本発明の第1の実施形態における画像処理システムの外観図である。 本発明の第1の実施形態におけるディスプレイ周縁部に設置された場合のカメラの設置例を示す図である。 本発明の第1の実施形態におけるディスプレイ周辺に設置する場合のカメラの設置例を示す図である。 本発明の第1の実施形態におけるカメラの設置角度を示す図である。 本発明の第1の実施形態におけるカメラの画角に応じた設置角度を示す上面図である。 本発明の第1の実施形態における画像処理システムのブロック図である。 本発明の第1の実施形態におけるマーカーを備えた眼鏡型装着器具と眼鏡型装着器具を装着した観察者100を示す図である。 本発明の第1の実施形態における観察者の視線方向とカメラとの位置関係を示す図である。 本発明の第1の実施形態における観察者とディスプレイとの相対位置の算出に適するカメラの選択手順を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態における観察者の視線方向の判定手順を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態におけるカメラ座標系における観察者のZ座標を求める方法を説明する図である。 本発明の第1の実施形態におけるカメラ座標系における観察者のX座標を求める方法を説明する図である。 本発明の第1の実施形態におけるカメラを基準とするカメラ座標系をディスプレイの中心を原点とする共通座標系に変換するための、回転角度と併進量を示す図である。 本発明の第2の実施形態における画像処理システムの外観図である。 本発明の第2の実施形態における画像処理システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態における観察者とディスプレイとの相対位置の算出に適するカメラの選択手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における観察者の視線方向の判定手順を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態における画像処理システムが備えるディスプレイとカメラを示す外観図である。
[第1の実施形態]
本発明を実施するための第1の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態における画像処理システムの外観図である。画像処理システムは、カメラ(撮影部)1から4と、画像処理装置7と、画像信号源入力装置9と、操作装置8と、を備える。カメラ1から4は、それぞれ同一の構成を備える。また、観察者100は正方形又は長方形をしたディスプレイ5(表示部)の前に位置し、表示された映像を観察している。なお、操作装置8は画像処理装置7と一体であってもよい。
カメラ(撮影部)1から4は観察者100を撮影し、その画像信号(画像データ)を画像処理装置7に出力する。図2は、本発明の第1の実施形態におけるディスプレイ周縁部に設置された場合のカメラの設置例を示す図である。カメラ1から4は、例えばディスプレイ5の周縁部の頂点に設置される。カメラ1は、一例としてディスプレイ周縁部の四隅の頂点に設置された取り付け部材10の切断面11に取り付けられる。カメラ1は、そのレンズ系の光軸がディスプレイ5の中心(中心付近を含む)を通る垂直軸6(図1に示すディスプレイ5に垂直な軸)側を向くように、切断面11によって傾けて備えられる。カメラ2から4も同様である。
図3は、本発明の第1の実施形態におけるディスプレイ周辺に設置する場合のカメラの設置例を示す図である。支柱12と13は、ディスプレイ5の近傍(左右)にそれぞれ備えられる。カメラ1と3は、支柱12に備えられ、カメラ2と4は、支柱13に備えられる。またカメラ1から4は、図1に示したようにそのレンズ系の光軸がディスプレイ5の中心(中心付近を含む)を通る垂直軸6側に傾けて設置される。なお、これらはカメラ1から4の設置に関する一例である。
図4は、本発明の第1の実施形態におけるカメラの設置角度を示す図である。図4は、にディスプレイ5の正面図(A)と、上面図(B)と、側面図(C)とを示す。以下、ディスプレイ5の横の長さを「h」、縦の長さを「v」(h、vは所定の正値)として説明を続ける。またディスプレイ5の中心(中心付近でもよい)を原点(基準)として、その原点から右向きをX軸の正方向とし、上向きをY軸の正方向とし、ディスプレイ5の表示面の裏側方向をZ軸の正方向とする(以下、「共通座標系」と称する)。このように設定された共通座標系を座標(X,Y,Z)で表すものとする。
さらに、共通座標系とは別の座標系として、図4の上面図と側面図にそれぞれ示すカメラ1を原点(基準)とするカメラ1座標系を座標(XC1,YC1,ZC1)で表すものとする。以下、カメラを原点(基準)とする座標系を「カメラ座標系」と称する。同様に、カメラ2座標系を座標(XC2,YC2,ZC2)、カメラ3座標系を座標(XC3,YC3,ZC3)、カメラ4座標系を座標(XC4,YC4,ZC4)で表すものとする。なお、上面図においてカメラ3とカメラ4は図示されていないが、カメラ3の設置角度は、カメラ1の設置角度と同じである。また、カメラ4の設置角度は、カメラ2の設置角度と同じである。同様に、側面図においてカメラ2とカメラ4は図示されていないが、カメラ2の設置角度は、カメラ1の設置角度と同じである。また、カメラ4の設置角度は、カメラ3の設置角度と同じである。
以下、カメラ1から4のそれぞれが撮影することのできる水平方向の画角をα、垂直方向の画角をαとする。また、カメラ1の画角の中心(光軸)を画角中心300とし、カメラ2の画角の中心(光軸)を画角中心301と、カメラ3の画角の中心(光軸)を画角中心302とし、カメラ4の画角の中心(光軸)を画角中心303(不図示)とする。さらに、カメラ1の画角中心300(光軸)が、ディスプレイ5の中心を通る垂直軸6の側に傾いて(Y軸回りに)内向きに傾けた角度を「θleft」とし、カメラ2の画角中心301(光軸)が、ディスプレイ5の中心を通る垂直軸6の側に傾いて(Y軸回りに)内向きに傾けた角度を「θright」とする。同様に、カメラ1の画角中心300(光軸)が、ディスプレイ5の中心を通る垂直軸6の側に傾いて(X軸回りに)内向きに傾けた角度を「θtop」と、カメラ3の画角中心302(光軸)が、ディスプレイ5の中心を通る垂直軸6の側に傾いて(X軸回りに)内向きに傾けた角度を「θbottom」とする。また同様に、カメラ4は、角度「θright」と角度「θbottom」とに傾けられて設置される。
図5は、本発明の第1の実施形態におけるカメラの画角に応じた設置角度を示す上面図である。ディスプレイ5の前に位置する観察者100を可能な限り死角なく撮影するため、カメラ1から4は、それぞれ[数1]と[数2]とを共に満たすよう設置される。水平方向の画角(α)が90度以下の場合、Y軸に関して内向きに「θleft」だけ傾けられてカメラ1が設置されることで(図5(A))、カメラ1は画角の右端14がZ軸(垂直軸6)に平行となる範囲まで撮影することができ、また、ディスプレイ5に近い位置に移動した観察者100を画角の左端15まで撮影することができる。一方、水平方向の画角(α)が90度を超える場合、カメラ1の画角の左端15がディスプレイ5と並行になるようカメラ1を設置する(図5(B))。垂直方向の画角(α)についても同様である。
Figure 0005202448
Figure 0005202448
このようにすれば、観察者100が顔を上下左右に向けた場合でも、カメラ1から4が観察者100を確実に撮影するので、画像処理システムは観察者100の位置を算出して、その運動視差に応じた映像を確実に表示することができる。
図6は、本発明の第1の実施形態における画像処理システムのブロック図である。画像処理システムは、カメラ1から4と、ディスプレイ5(表示部)と、画像処理装置7と、画像信号源入力装置9と操作装置8とを備える。操作装置8は、運動視差が再現された映像を生成するために用いるレジスタ(不図示)の調整値、処理の開始指示と終了指示、等を指示するユーザの操作入力を検出し、これらのパラメータ(調整値等)をCPU16に出力する。CPU16は、中央処理装置(Central Processing Unit)であって、各処理部にパラメータを設定する。また画像信号源入力装置9は、画像供給源であって、表示対象の画像データを運動視差映像生成部24に出力する。
カメラ1から4は、例えばウェブカメラなどの撮像デバイスであって、光学系(不図示)と、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子(不図示)と、露光調整機構(不図示)とを備える。カメラ1は観察者100の動画像を撮影し、相関二重サンプリングなどの所定の信号処理が施された画像信号(画像データ)をI/F(インタフェース)17に所定の周期(例えば、60フレーム/秒)で出力する。カメラ2から4も同様である。I/F17は、入力された画像信号をカメラ画像メモリ21におけるデータフォーマットに変換し、カメラ画像メモリ21に出力する。I/F18から20も同様である。
カメラ画像メモリ21は、I/F(インタフェース)17から20が出力した画像信号(画像データ)を、I/F(インタフェース)17から20に対応付けて記憶する。すなわちカメラ画像メモリ21は、画像データと、その画像データの入力時刻と、その画像データがI/F17から20(カメラ1から4)のいずれから入力されたかについて記憶する。カメラ画像メモリ21は、入力時刻を記憶しておくことで各画像データの同期を取ることができる。
検出用画像選択部22は、カメラ1から4から同時刻に出力された各画像データをカメラ画像メモリ21から取得する。検出用画像選択部22は、取得した各画像データに基づいて、観察者100の視線方向を算出する。さらに検出用画像選択部22は、算出された視線方向に基づいて、観察者の位置の算出に最も適するカメラ1から4のいずれか1つを選択し、選択されたカメラ番号(識別子)を観察者位置算出部23に出力する。
次に、観察者100の位置の算出に最も適するカメラの選択について説明する。図7は、本発明の第1の実施形態におけるマーカーを備えた眼鏡型装着器具と眼鏡型装着器具を装着した観察者100を示す図である。検出用画像選択部22は、観察者100の両眼又はマーカー27及び28、を検出する。また図8は、本発明の第1の実施形態における観察者の視線方向とカメラとの位置関係を示す図である。カメラ1から4は、図4に示したように設置されているので、例えば観察者100が図8において右を向いているために、カメラ1から右眼又はマーカー28を撮影することができない場合でも、カメラ2によって右眼又はマーカー28を撮影することができる。同様に、例えば観察者100が下向きである場合でも、カメラ3及び4のいずれかによって両眼又はマーカーを撮影することができる。
図9は、本発明の第1の実施形態における観察者とディスプレイとの相対位置の算出に適するカメラの選択手順を示すフローチャートである。以下のフローチャートでは両眼を検出するものとして説明をする。検出用画像選択部22は画像データを所定の周期(例えば、60フレーム/秒)で取得し、前回取得した画像データと、今回取得した画像データとの画像の差分を算出する。検出用画像選択部22は、これらの画像データの画像の差分(動き)が所定の閾値以上であるか否かを判定する(ステップS1)。検出用画像選択部22は、所定の閾値以上でないと判定した場合(ステップS1−NO)、ステップS1を繰り返す。
ステップS1にて差分が所定の閾値以上であると判定した場合(ステップS1−YES)、検出用画像選択部22は、観察者100の両眼又はマーカー27及び28を検出し、視線方向を判定する(ステップS2)。
視線方向を判定する「ステップS2」の詳細を図10に示す。図10は、本発明の第1の実施形態における観察者の視線方向の判定手順を示すフローチャートである。検出用画像選択部22は、カメラ1から4のうち1つを選択する(ステップSa10)。検出用画像選択部22は、選択したカメラから今回取得した画像データを用いて観察者100の顔領域を抽出(検出)する抽出処理を行う。顔領域の抽出処理は、例えば画像データに対するテンプレートマッチング処理により行われる。すなわち、予め用意された「顔の教師データ(画像データ)」と、カメラ1から4が撮影した各画像データを比較することで、観察者100の顔領域を抽出する(ステップSa11)。
検出用画像選択部22は、各画像データに観察者100の顔領域が存在するか否かを判定する。存在しない場合(ステップSa12−NO)、ステップSa10に戻る。観察者100の顔領域が存在する場合(ステップSa12−YES)、抽出された顔領域に対して、予め用意された「左眼、右眼、及び口の教師データ(画像データ)」を用いて、同様に、両眼(左眼、右眼)領域と口領域の抽出処理を実行する(ステップSa13)。検出用画像選択部22は、両眼領域、口領域が存在するか否かを判定する(ステップSa14)。両眼領域と口領域が存在しない場合(ステップSa14−NO)、検出用画像選択部22はステップSa10に戻る。
一方、両眼領域と口領域が存在する場合、検出用画像選択部22は、観察者100の視線方向を判定する。ここで観察者100の視線方向は、共通座標系の原点を基準として、左上方向(X軸負値、Y軸正値)、右上方向(X軸正値、Y軸正値)、左下方向(X軸負値、Y軸負値)、右下方向(X軸正値、Y軸負値)の4つの方向に分類される。また、観察者100の視線方向の左右方向の判定と上下方向の判定は別に実行される。視線方向の左右方向の判定は、カメラの画像データにおける、観察者100の右眼の面積と左眼の面積の差を用いて行われる。
以下、画像データの座標(x,y)が右眼領域内の点である否かについて判定した判定結果を「Reye right(x,y)」とする。ここで、座標(x,y)が右眼領域内の点である場合の判定結果を値「1」、右眼領域内の点でない場合の判定結果を値「0」とする。同様に、座標(x,y)が左眼領域内の点である否かについて判定した判定結果を「Reye left(x,y)」とする。また、座標(x,y)が左眼領域内の点である場合の判定結果を値「1」、左眼領域内の点でない場合の判定結果を値「0」とする。
このようにして、右眼の面積(画像データにおける画素数)は、右眼領域についての判定結果「Reye right(x,y)」を計数することで算出することができる。左眼の面積も同様である。右眼領域の面積「cntrighteye」と左眼領域の面積「cntlefteye」は、それぞれ[数3]で表される。
Figure 0005202448
検出用画像選択部22は、算出された右眼の面積と左眼の面積とを比較し、面積が大きい(画素数が多い)側の眼が、カメラにより近い眼であると判定する([数4])。
Figure 0005202448
なお、検出用画像選択部22は、顔領域内の目の領域を検出し、さらに両眼の虹彩領域を含む円形状を検出して、その円形状の中心座標に基づいて視線方向を検出するとしてもよい。
一方、視線方向の上下方向の判定は、カメラにより近い眼であると判定された側の眼の面積と口の面積の面積比を用いて行われる。例えば、「眼の面積」を分子、「口の面積」を分母とする面積比が所定の閾値よりも大きい場合、口の面積が相対的に小さいので、検出用画像選択部22は「視線方向は下向き」であると判定する。同様に、その面積比が所定の閾値よりも小さい場合、検出用画像選択部22は「視線方向は上向き」であると判定する(ステップSa15)。
次に検出用画像選択部22は、これらの判定結果に応じて、視線方向を左上方向、右上方向、左下方向、右下方向の4つの方向のいずれかに分類する。まず検出用画像選択部22は、視線方向が左方向か否かを判定する(ステップSa16)。左方向である場合、次に検出用画像選択部22は、視線方向が上方向か否かを判定する(ステップSa17)。視線方向が上方向である場合、検出用画像選択部22は、視線方向が左上方向であると判定する(ステップSa19)。
ステップSa19の次に、検出用画像選択部22は、すべてのカメラについて視線方向を判定済みか否かについて判定する(ステップSa23)。すべてのカメラについて視線方向を判定済みである場合(ステップSa23−YES)、検出用画像選択部22は、ステップS24に遷移する。すべてのカメラについて視線方向を判定済みでない場合(ステップSa23−NO)、検出用画像選択部22は、ステップS10に遷移する。
ステップSa17において、視線方向が上方向でない場合(ステップSa17−NO)、検出用画像選択部22は、視線方向が左下方向であると判定する(ステップSa20)。ステップSa20の次に、検出用画像選択部22は、ステップSa23に遷移する。
ステップSa16において、視線方向が左方向でない場合(ステップSa16−NO)、次に検出用画像選択部22は、視線方向が上方向か否かを判定する(ステップSa18)。視線方向が上方向である場合(ステップSa18−YES)、検出用画像選択部22は、視線方向が右上方向であると判定する(ステップSa21)。ステップSa21の次に、検出用画像選択部22は、ステップSa23に遷移する。
ステップSa18において、視線方向が上方向でない場合(ステップSa18−NO)、検出用画像選択部22は、視線方向が右下方向であると判定する(ステップSa22)。ステップSa22の次に、検出用画像選択部22は、ステップSa23に遷移する。
検出用画像選択部22は、カメラ1から4の各画像データについて、それぞれ視線方向を判定する。検出用画像選択部22は、各画像データについて判定された視線方向を集計し、多数決によって視線方向の最終的な判定結果を決める。ここで、多数決による視線方向が同数であった場合、カメラ1から4のうちいずれか(例えば、カメラ1)が出力した画像データに基づく視線方向の判定結果を優先させるとしてもよい(ステップSa24)。なお、両眼検出ができなかった場合、画像処理システムは、運動視差を再現しないとしてもよい。
次に図9のフローチャートに戻り、検出用画像選択部22は、視線方向の最終的な判定結果が左上方向であるか否かを判定する(ステップS3)。左上方向である場合、検出用画像選択部22は、観察者位置算出部23が観察者100の位置を算出するのに最も適したカメラとして、視線方向にある「カメラ1」をカメラ番号として観察者位置算出部23に出力する(ステップS6)。カメラ番号を出力後、検出用画像選択部22は、画像処理システムが表示処理を終了しているか否かについて判定する。表示処理を終了していない場合、検出用画像選択部22はステップS1に戻る(ステップS10)。表示処理を終了している場合、検出用画像選択部22は視線方向の判定手順処理を終了する。
ステップS3において、判定結果が左上方向でない場合、次に検出用画像選択部22は、判定結果が右上方向であるか否かを判定する(ステップS4)。右上方向である場合、検出用画像選択部22は、観察者位置算出部23が観察者100の位置を算出するのに最も適したカメラとして、「カメラ2」をカメラ番号として観察者位置算出部23に出力する(ステップS7)。ステップS7の次に、検出用画像選択部22は、ステップS10に遷移する。
ステップS4において、判定結果が右上方向でない場合、次に検出用画像選択部22は、判定結果が左下方向であるか否かを判定する(ステップS5)。左下方向である場合、検出用画像選択部22は、観察者位置算出部23が観察者100の位置を算出するのに最も適したカメラとして、「カメラ3」をカメラ番号として観察者位置算出部23に出力する(ステップS8)。ステップS8の次に検出用画像選択部22は、ステップS10に遷移する。
ステップS5において、判定結果が左下方向でない場合、次に検出用画像選択部22は、観察者位置算出部23が観察者100の位置を算出するのに最も適したカメラとして、「カメラ4」をカメラ番号として観察者位置算出部23に出力する(ステップS9)。ステップS9の次に、検出用画像選択部22は、ステップS10に遷移する。
以下、一例として、カメラ1が最適なカメラとして選択されたものとして説明を続ける。観察者位置算出部23は、「カメラ番号」が示すカメラ1が出力した画像データを取得し、その画像データに基づく観察者100の位置を表す座標をカメラ座標系から共通座標系に変換する。
図11は、本発明の第1の実施形態におけるカメラ座標系における観察者のZ座標を求める方法を説明する図である。カメラ1の水平画角をα、水平画素数をW、垂直画素数をHとする。カメラ1が備える撮像素子(不図示)の1画素29あたりの撮影角度「R」は、「水平画角α」を「水平画素数W」で除算することにより[数5]で表される。また、画素が正方形であるとして、垂直方向の1画素あたりの撮影角度も「R」とする。
Figure 0005202448
カメラ撮影画像30に、「左眼またはマーカー27」の画像32と、「右眼またはマーカー28」の画像31が共に含まれている場合、カメラ撮影画像30における画像31と32との間隔(画素数)(以下、「画像マーカー間隔」と称する)をLとして、画像マーカー間の角度「θ」は、[数6]で表される。
Figure 0005202448
「左眼またはマーカー27」に対応するマーカー35と「右眼またはマーカー28」に対応するマーカー34との予め測定された実物の距離(以下、「マーカー間隔」と称する)をMとすると、観察者100とカメラ1との距離「zC1」は、三角関数を用いて[数7]で表される。
Figure 0005202448
図12は、本発明の第1の実施形態におけるカメラ座標系における観察者のX座標を求める方法を説明する図である。観察者位置算出部23は、画像31と32の中点Pとカメラ撮影画像30の中心との距離(ずれ量)に基づいて、観察者100のカメラ1座標系におけるX座標(xc1)とY座標(yc1)とを算出する。
中点Pの座標を(xPn,yPn)とすると、中点PのXc1軸方向の角度「θ」は、三角測量によって「θ=R×(xpn−W/2)」で表される。同様に、中点PのYc1軸方向の角度「θ」は「θ=R×(ypn−H/2)」で表される。観察者100のカメラ1座標系における位置(座標)40は、これらθ、θ及び[数7]を用いて[数8]で表される。
Figure 0005202448
次に、観察者位置算出部23は、観察者100とディスプレイ5との相対位置、すなわち共通座標系における観察者100の位置、を算出して、運動視差映像生成部24に出力する。図13は、本発明の第1の実施形態におけるカメラを基準とするカメラ座標系をディスプレイの中心を原点とする共通座標系に変換するための、回転角度と併進量を示す図である。観察者位置算出部23は、共通座標系における観察者100の位置(座標)を、以下のように算出する。
共通座標系のX軸回りの回転角度を「θ」、Y軸回りの回転角度を「θ」、Z軸回りの回転角度を「θ」とすると、回転を示す変換行列は[数9]で表される。
Figure 0005202448
また、共通座標系のX軸方向の併進量を「l」、Y軸方向の併進量を「l」、Z軸方向の併進量を「l」とすると、併進を示す変換行列は[数10]で表される。
Figure 0005202448
したがって、カメラ1座標系における任意の座標「Pc1(xc1,yc1,zc1)」は、[数11]を用いることで共通座標系に変換される。ここで、共通座標系のX軸に対するカメラ1の回転角度(俯角)を「θXtop」、共通座標系のY軸に対するカメラ1の回転角度(水平方向)を「θYleft」とする。また、共通座標系のX軸に対するカメラ1の併進量(距離)を「+h/2」、共通座標系のY軸に対するカメラ1の併進量(距離)を「−v/2」とする。
Figure 0005202448
同様に、カメラ2座標系は[数12]により、カメラ3座標系は[数13]により、カメラ4座標系は[数14]により、それぞれ共通座標系に変換される。
Figure 0005202448
Figure 0005202448
Figure 0005202448
このようにして、観察者位置算出部23は、取得した画像データのカメラ座標系を共通座標系に変換し、観察者100の共通座標系における位置(座標)を算出する。さらに観察者位置算出部23は、算出した位置(座標)を運動視差映像生成部24に出力する。
図6に示す運動視差映像生成部24は、観察者位置算出部23が算出した観察者100の位置から見た観察対象物の画像データをビュー変換処理によって生成する。ここでビュー変換処理とは、共通座標系を観察者100の位置に仮想的に置いた仮想カメラを基準とする座標系に変換することである。
仮想カメラを基準とするX軸を示すベクトルを「R=(r,u,v)」、Y軸を示すベクトルを「U=(r,u,v)」、Z軸を示すベクトルを「V=(r,u,v)」、さらに、仮想カメラの共通座標系における位置を示すベクトルを「p=(x,y,z)」とすれば、ビュー変換行列は[数15]で表される。
Figure 0005202448
さらに運動視差映像生成部24は、ビュー変換された座標系に透視投影処理を実行する。透視投影処理において運動視差映像生成部24は、仮想カメラ位置を頂点とした四角錘状の空間内部に、仮想カメラから近い面(前方投影面)と遠い面(後方投影面)の2投影面を仮想的に設定する。次に運動視差映像生成部24は、前方投影面と後方投影面とで挟まれた空間が立方体となるよう、前方投影面を後方投影面と同じ面積になるまで拡大してプロジェクション変換を行う。このようにして、ビュー変換された座標系は仮想カメラ位置から見て近い物が大きく遠い物が小さく見える射影座標系に変換される。
運動視差映像生成部24は、[数16]に示す行列を用いて射影座標系に変換する。ここで、水平方向の視野角を「w」、垂直方向の視野角を「h」、仮想カメラから前方投影面までの距離を「zn」、仮想カメラから後方投影面までの距離を「zf」とする。
Figure 0005202448
次に運動視差映像生成部24は、ディスプレイ5の左上頂点(カメラ1近く)を原点とし、Y軸方向が逆であるスクリーン座標系に射影座標系を変換する。ここで、ディスプレイ5の水平方向の画素数を「Width」、垂直方向の画素数を「Height」、とすれば、射影座標系からスクリーン座標系への変換行列は[数17]で表される。
Figure 0005202448
運動視差映像生成部24は、このように生成(3DCGレンダリング)した観察対象物の画像データを表示メモリ25に出力する。
表示メモリ25は、運動視差映像生成部24が出力した画像データを記憶し、I/F(インタフェース)26に出力する。I/F26は、入力された画像データをディスプレイ5におけるデータフォーマットに変換し、ディスプレイ5に出力する。ディスプレイ5は、入力された画像データを画像(映像)表示する。
このようにすれば、カメラ1から4が観察者100を確実に撮影するので、画像処理システムは観察者100の位置を算出して、その運動視差に応じた映像を確実に表示することができる。
また画像処理システムは、観察者100が向いている方向のカメラ1から4のうち1つを選択することができる。
[第2の実施形態]
次に、第1の実施形態の変形例である第2の実施形態を説明する。多くの場合、観察者はディスプレイの前では水平方向にのみ移動し、上下方向には移動しない。このため、第2の実施形態の画像処理システムは、観察者の水平方向の移動を検出するのに適したシステムである。
図14は、本発明の第2の実施形態における画像処理システムの外観図である。図14と図1との対応は、カメラ41はカメラ1に対応し、カメラ42はカメラ2に対応し、ディスプレイ43はディスプレイ5に対応し、垂直軸44は垂直軸6に対応し、画像処理装置45は画像処理装置7に対応し、操作装置8は操作装置46に対応し、画像信号源入力装置47は画像信号源入力装置9に対応する。
図15は、本発明の第2の実施形態における画像処理システムの構成を示すブロック図である。図15と図6との対応は、カメラ41はカメラ1に対応し、カメラ42はカメラ2に対応し、I/F49はI/F17に対応し、I/F50はI/F18に対応し、カメラ画像メモリ51はカメラ画像メモリ21に対応し、検出用画像選択部52は検出用画像選択部22に対応し、観察者位置算出部53は観察者位置算出部23に対応し、運動視差映像生成部54は運動視差映像生成部24に対応し、表示メモリ55は表示メモリ25に対応し、I/F56はI/F26に対応し、CPU48はCPU16に対応し、ディスプレイ43はディスプレイ5に対応し、垂直軸44は垂直軸6に対応し、画像処理装置45は画像処理装置7に対応し、操作装置8は操作装置46に対応し、画像信号源入力装置47は画像信号源入力装置9に対応する。
以下、第1の実施形態との相違点についてのみ説明する。第1の実施形態と異なり、観察者100の視線方向は、左方向、右方向の2つの方向にのみ分類される。図16は、本発明の第2の実施形態における観察者とディスプレイとの相対位置の算出に適するカメラの選択手順を示すフローチャートである。ステップSb25は図9のステップS3に対応する。ステップSb25において、検出用画像選択部22は、視線方向の最終的な判定結果が、左方向であるか否かを判定する。
左方向である場合、検出用画像選択部22は、観察者位置算出部23が観察者100の位置を算出するのに最も適したカメラとして、視線方向にある「カメラ41」をカメラ番号として観察者位置算出部23に出力する(ステップSb26)。左方向でない場合(ステップSb25−NO)、検出用画像選択部22は、「カメラ42」をカメラ番号として観察者位置算出部23に出力する(ステップSb27)
図17は、本発明の第2の実施形態における観察者の視線方向の判定手順を示すフローチャートである。図17に示すフローチャートは、図10のステップSa17と、ステップSa18と、ステップSa20と、ステップSa22に相当するステップが省略され、処理が簡略化されている。
このようにすれば、処理を簡略化しながら、カメラ41及び42が観察者100を確実に撮影するので、画像処理システムは観察者100の位置を算出して、その運動視差に応じた映像を確実に表示することができる。
また画像処理システムは、処理を簡略化しながら、観察者100が向いている方向のカメラ41及び42のうち1つを選択することができる。
[第3の実施形態]
次に、第1の実施形態と第2の実施形態の変形例である第3の実施形態を説明する。第3の実施形態の画像処理システムは、観察者100の両眼の高さに合わせてカメラが設置される。図18は、本発明の第3の実施形態における画像処理システムが備えるディスプレイとカメラを示す外観図である。図18と図1の対応は、カメラ57はカメラ1に対応し、カメラ58はカメラ2に対応し、ディスプレイ43はディスプレイ5に対応する。またカメラ57は、ディスプレイ43の中心(中心付近を含む)に正対する位置から観察者100がディスプレイ43を見た場合の視線方向である垂直軸64側に傾けて、観察者の両眼の高さの位置に備えられる。カメラ58も同様である。
このように、第3の実施形態では第1の実施形態及び第2の実施形態と異なり、観察者の両眼の高さにカメラの設置高さが合わせられている。ここで、第3の実施形態の共通座標系の原点は、垂直軸64とディスプレイ43との交点に設定される。したがって、第3の実施形態では、さらに共通座標系のY軸方向の併進量と、X軸方向の回転角度のパラメータを変換式から削除することができ、処理がより簡略化される。
カメラ57座標系を共通座標系に変換する変換式は、[数18]で、カメラ58座標系を共通座標系に変換する変換式は、[数19]で表される。
Figure 0005202448
Figure 0005202448
このようにすれば、処理をより簡略化して、カメラ1から4が観察者100を確実に撮影するので、画像処理システムは観察者100の位置を算出して、その運動視差に応じた映像を確実に表示することができる。
また画像処理システムは、処理を簡略化しながら、観察者100が向いている方向のカメラ57及び58のうち1つを選択することができる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
例えば、ディスプレイ5(表示部)は、曲面をなす(円筒状をなす)表示部であってもよい。
また、本発明に記載の画像処理システムは、本発明の一実施形態における画像処理システムに対応し、撮影部は、カメラ1から4と、カメラ41から42と、カメラ57から58と、に対応し、表示部は、ディスプレイ5と、ディスプレイ43と、に対応し、観察者位置算出部は、観察者位置算出部23と、観察者位置算出部53と、映像生成部は、運動視差映像生成部24と、運動視差映像生成部54と、検出用画像選択部は、検出用画像選択部22と、検出用画像選択部52と、に対応する。
また、図9、図10、図16、図17に示す各ステップを実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、実行処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。
さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
本発明は、観察者の運動視差に応じた映像を表示する、例えば公衆広告システムなどの画像処理システムに好適である。
1から4…カメラ、5…ディスプレイ、6…垂直軸、7…画像処理装置、8…操作装置、9…画像信号源入力装置、10…取り付け部材、11…切断面、12から13…支柱、14…画角の右端、15…画角の左端、16…CPU、17から20…I/F、21…カメラ画像メモリ、22…検出用画像選択部、23…観察者位置算出部、24…運動視差映像生成部、25…表示メモリ、26…I/F、27から28…マーカー、29…画素、30…カメラ撮影画像、31…「右眼またはマーカー28」の画像、32…「左眼またはマーカー27」、34から35…マーカー、40…観察者のカメラ座標系における位置、41から42…カメラ、43…ディスプレイ、44…垂直軸、45…画像処理装置、46…操作装置、47…画像信号源入力装置、48…CPU、49から50…I/F、51…カメラ画像メモリ、52…検出用画像選択部、53…観察者位置算出部、54…運動視差映像生成部、55…表示メモリ、56…I/F、57から58…カメラ

Claims (6)

  1. 観察者を撮影し、当該観察者が撮影された画像データを出力する複数の撮影部と、
    前記画像データに基づいて前記観察者の視線方向を検出し、前記検出した視線方向にある前記撮影部を選択する検出用画像選択部と、
    前記検出用画像選択部により選択された前記撮影部が出力した画像データに基づいて、前記観察者の相対位置を算出する観察者位置算出部と、
    出された前記相対位置に応じて、前記観察者の運動視差を反映した映像を生成し、当該映像を表示部に表示させる映像生成部と、
    を備え、
    前記撮影部は、当該撮影部の光軸が前記表示部の中心を通る垂直軸の側に傾けられて、前記表示部の周縁部又は当該周縁部の近傍にそれぞれ備えられることを特徴とする画像処理システム。
  2. 前記複数の撮影部は、立てられて設置された前記表示部の周縁部の四隅の近傍に備えられることを特徴とする請求項1に記載の画像処理システム。
  3. 前記複数の撮影部は、立てられて設置された前記表示部の周縁部の左右それぞれの縦の縁又は当該縦の縁の近傍に備えられることを特徴とする請求項1に記載の画像処理システム。
  4. 前記観察者位置算出部は、前記撮影部を基準とする座標系を用いて表された前記観察者の位置を、前記表示部を基準とする座標系に変換することにより前記相対位置を算出することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1つに記載の画像処理システム。
  5. 前記複数の撮影部は、2つ又は4つの撮影部であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理システム。
  6. 画像処理システムにおける画像処理方法であって、
    表示部の中心を通る垂直軸の側に光軸が傾けられて前記表示部の周縁部又は当該周縁部の近傍に設けられた複数の撮影部が、観察者を撮影し、当該観察者が撮影された画像データを出力する過程と、
    検出用画像選択部が、前記画像データに基づいて前記観察者の視線方向を検出し、前記検出した視線方向にある前記撮影部を選択する過程と、
    観察者位置算出部が、前記検出用画像選択部により選択された前記撮影部が出力した画像データに基づいて、前記観察者の相対位置を算出する過程と、
    映像生成部が、算出された前記相対位置に応じて、前記観察者の運動視差を反映した映像を生成して、前記表示部に表示させる過程と、
    を備える画像処理方法。
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