JP5200866B2 - ロボットシステム、ロボット制御装置およびロボット制御方法 - Google Patents

ロボットシステム、ロボット制御装置およびロボット制御方法 Download PDF

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本発明は、ロボットシステム、ロボット制御装置およびロボット制御方法に関する。
工場等の製造現場において、自動化や省力化のために多軸制御の産業用ロボットが用いられている。このような産業用ロボットは、人間の眼に相当するデジタルカメラを備え、移動中に撮影した画像を画像処理して対象物を把持可能な位置まで自律的に移動したり、移動に際して障害物を自律的に回避したりできるような産業用ロボットも実用化されている。特に、近年では、高精細なデジタルカメラによる位置決めの高精度化や、産業用ロボットによる作業の高速化に伴い、撮影した画像におけるボケ補正が必要になっている。
このようなボケ補正方法としては、下記の特許文献1や特許文献2に示すように、移動物の動きに関する情報を、産業用ロボットの移動部に設置した加速度センサで検出し、検出した情報に基づいて動きによるボケの特性を示す点像分布関数(PSF:Point Spread Function)を求め、このPSFに基づいてボケ補正を行っている。
特開2008−118644号公報 特開2008−11424号公報
しかしながら、加速度センサは、産業用ロボットの移動部に設置されているため、作業環境や作業内容によっては、温度変動や加速度変化が大きくなり、加速度センサから出力される情報の信頼性や精度が低下した。加えて、PSFを精度良く求めるためには、デジタルカメラの撮影タイミングと、加速度センサからの信号出力とを同期させる必要があり、そのために多くのコストや手間を必要とした。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例にかかるロボットシステムは、移動部を有するロボットと、点滅する基準マークを前記移動部の移動先である目標物の近傍に生成する生成手段と、前記移動部に設置され、前記移動部が移動中に前記目標物と前記基準マークを一緒に撮影した場合、点滅する前記基準マークが輝点列として写る劣化した撮影画像を出力する撮影手段と、出力した前記撮影画像の中から前記輝点列を抽出する抽出手段と、抽出した前記輝点列の間を線分で補間する補間手段と、補間した前記線分を点像分布関数として、前記点像分布関数を用いて画像変換することにより、劣化した前記撮影画像から劣化していない画像を復元する復元手段と、復元した前記画像から前記目標物の位置を算出する算出手段と、算出した前記位置に基づいて、前記移動部を前記目標物へ移動させるべく前記ロボットを制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、目標物と、この目標物の近傍に生成された点滅する基準マークとが一緒に撮影される撮影画像であって、移動部が移動中に撮影されることにより劣化した撮影画像の中から基準マークの輝点列を抽出し、抽出した輝点列を点像分布関数として、点像分布関数を用いて画像変換し、劣化された撮影画像から劣化していない画像を復元する。復元した画像から移動部の移動先である目標物の位置を算出し、算出した位置に基づいてロボットの移動部を目標物へ移動させるべく制御する。従って、撮影画像に写し込まれた基準マークの輝点列を点像分布関数とするため、移動に関する情報を取得するためのデバイス等が不要であり、信頼性や精度を劣化させることなく容易に取得できる。
[適用例2]
上記適用例にかかるロボットシステムにおいて、前記生成手段は、光源を断続して投射することにより、前記基準マークを生成することが好ましい。
このような構成によれば、点滅する基準マークを容易に生成できる。
[適用例3]
上記適用例にかかるロボットシステムにおいて、前記生成手段は、前記移動部の移動速度、および前記撮影手段の撮影時間の少なくとも1つに応じて、前記基準マークの点滅間隔を決定することが好ましい。
このような構成によれば、移動部の移動速度や撮影手段の撮影時間が変化した場合でも、撮影画像の中に基準マークの輝点列を写し込むことができる。
[適用例4]
上記適用例にかかるロボットシステムにおいて、前記生成手段は、点滅する前記基準マークの近傍の所定の位置に、非点滅の基準マークを更に生成することが好ましい。
このような構成によれば、点滅する基準マークに加えて、非点滅の基準マークも点像分布関数として使用できる。
[適用例5]
上記適用例にかかるロボットシステムにおいて、前記生成手段は、点滅する前記基準マークと非点滅の前記基準マークとを1つのマーク群とし、点滅する前記基準マークと非点滅の前記基準マークとの相対位置をそれぞれ変えた複数の前記マーク群を、前記目標物の周囲に生成することが好ましい。
このような構成によれば、移動部の移動方向に拠らず、撮影画像の中から基準マークの輝点列を抽出できる。
[適用例6]
上記適用例にかかるロボットシステムにおいて、復元した前記画像に含まれる前記基準マークを視認する視認手段を更に備えることが好ましい。
このような構成によれば、復元した画像に含まれる基準マークを視認することにより、正常に復元されたか、否かを確認できる。
[適用例7]
上記適用例にかかるロボットシステムにおいて、前記輝点列のそれぞれにおける前記点像分布関数の値は、前記輝点列のそれぞれに対応する前記基準マークの間隔の逆数に比例することが好ましい。
[適用例8]
本適用例にかかるロボット制御装置は、ロボットが有する移動部の移動先である目標物と、前記目標物の近傍に生成された点滅する基準マークとが一緒に撮影された撮影画像であって、前記移動部に設置された撮影手段が、前記移動部の移動中に撮影することにより前記基準マークが輝点列として写る劣化した前記撮影画像が入力される入力手段と、入力された前記撮影画像の中から前記輝点列を抽出する抽出手段と、抽出した前記輝点列の間を線分で補間する補間手段と、補間した前記線分を点像分布関数として、前記点像分布関数を用いて画像変換することにより、劣化した前記撮影画像から劣化していない画像を復元する復元手段と、復元した前記画像から前記目標物の位置を算出する算出手段と、算出した前記位置に基づいて、前記移動部を前記目標物へ移動させるべく前記ロボットを制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、目標物と、この目標物の近傍に生成された点滅する基準マークとが一緒に撮影される撮影画像であって、移動部が移動中に撮影されることにより劣化した撮影画像の中から基準マークの輝点列を抽出し、抽出した輝点列を点像分布関数として、点像分布関数を用いて画像変換し、劣化された撮影画像から劣化していない画像を復元する。復元した画像から移動部の移動先である目標物の位置を算出し、算出した位置に基づいてロボットの移動部を目標物へ移動させるべく制御する。従って、撮影画像に写し込まれた基準マークの輝点列を点像分布関数とするため、移動に関する情報を取得するためのデバイス等が不要であり、信頼性や精度を劣化させることなく容易に取得できる。
[適用例9]
本適用例にかかるロボット制御方法は、ロボットが有する移動部の移動先である目標物と、前記目標物の近傍に生成された点滅する基準マークとが一緒に撮影された撮影画像であって、前記移動部に設置された撮影手段が、前記移動部の移動中に撮影することにより前記基準マークが輝点列として写る劣化した前記撮影画像が入力される工程と、入力された前記撮影画像の中から前記輝点列を抽出する工程と、抽出した前記輝点列の間を線分で補間する工程と、補間した前記線分を点像分布関数として、前記点像分布関数を用いて画像変換することにより、劣化した前記撮影画像から劣化していない画像を復元する工程と、復元した前記画像から前記目標物の位置を算出する工程と、算出した前記位置に基づいて、前記移動部を前記目標物へ移動させるべく前記ロボットを制御する工程と、を備えることを特徴とする。
このような方法によれば、目標物と、この目標物の近傍に生成された点滅する基準マークとが一緒に撮影される撮影画像であって、移動部が移動中に撮影されることにより劣化した撮影画像の中から基準マークの輝点列を抽出し、抽出した輝点列を点像分布関数として、点像分布関数を用いて画像変換し、劣化された撮影画像から劣化していない画像を復元する。復元した画像から移動部の移動先である目標物の位置を算出し、算出した位置に基づいてロボットの移動部を目標物へ移動させるべく制御する。従って、撮影画像に写し込まれた基準マークの輝点列を点像分布関数とするため、移動に関する情報を取得するためのデバイス等が不要であり、信頼性や精度を劣化させることなく容易に取得できる。
以下、ロボットシステムについて図面を参照して説明する。
(実施形態1)
図1は、ロボットシステム5の概観を示す図である。このロボットシステム5は、ロボット10と、このロボット10を制御するロボット制御装置50を備える。
このロボット10は、設置面に設置される基体であるロボットベース25、設置面との鉛直軸で回転する第一軸11、アーム17Aを水平軸で回転する第二軸12、アーム17Aの軸方向に回転する第三軸13、アーム17Aに固定され、アーム17Bを水平方向に回転する第四軸14、アーム17Bの軸方向に回転する第五軸15、および、アーム17Bに固定され、手首18を水平方向に回転する第六軸16のそれぞれを移動部とする六軸制御の多関節産業用ロボットである。また、この手首18の先端には、部品等を把持するためのハンド19と、図示を略したCCD(Charge Coupled Device)のような撮像素子によりハンド19が把持する方向を撮影する撮影手段としてのデジタルカメラ20が装着される。
尚、本実施形態1では、ロボット10として六軸制御の多関節産業用ロボットを採用したが、これに限定されるものではなく、スカラー型ロボットであっても良い。また、ロボット10の用途は、ハンド19による部品の把持に限定せず、ハンダ付けや溶接のような加工を行うためのツールを把持しても良い。更に、産業用ロボットには限定されず、医療用ロボットや家庭用ロボットであっても良い。
これらの駆動軸は、何れも図示を略したモータや空圧機器等により動作する複数のアクチュエータ30(図2)の駆動により回動するように構成され、複数のアクチュエータ30は、ロボット制御装置50からケーブル85Aを介して送られる制御信号に基づいて駆動するように構成されている。また、デジタルカメラ20は所定の露出時間で撮影し、撮影した画像信号はケーブル85Aを介してロボット制御装置50に送られる。
また、ロボット10のハンド19が把持するワーク130の近傍には、所定の時間間隔で点滅する1個の基準マーク150が投射されている。この基準マーク150は、レーザ光源180から発光されるレーザ光185の投射像であり、デジタルカメラ20の撮影可能領域に投射されるように調整されている。このレーザ光源180は、ケーブル85Bを介してロボット制御装置50と接続されている。尚、レーザ光源180は、ロボット10の移動部以外に設置されていれば良く、ロボットベース25に設置されたり、図示を略した天井から吊り下げられたりした様態であっても良い。
ロボット制御装置50は、コンピュータ80、ディスプレイ82およびキーボード84を備える。コンピュータ80は、図示は略すが、それぞれ図示を略したCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、シーケンサ、ロボットコントローラおよびドライブユニット等からなるハードウェア資源と、ROMやHDD等に記憶された種々のソフトウェアとが有機的に協働することにより、後述する各機能部の機能を実現している。
図2は、ロボットシステム5の機能構成を示す図である。ロボット制御装置50は、位置情報取得部100、ロボット動作制御部115、ドライバ部120およびマーク生成部190を備える。また、位置情報取得部100は、画像入力部102、輝点列抽出部104、補間部105、画像復元部106、復元確認部108および位置算出部110を備え、ワーク130の位置情報を取得する。尚、以下の説明については、図3および図4を適宜参照して説明する。
マーク生成部190は、レーザ光源180に対してレーザ光185の発光を指示する。この場合、マーク生成部190は、位置情報取得部100からデジタルカメラ20の露出時間に関する情報を取得し、取得した露出時間よりも速い所定の時間間隔で点滅するように指示すると共に、ロボット動作制御部115からアーム17の移動速度に関する情報を取得し、取得した移動速度に基づいて、デジタルカメラ20が撮影する点滅像が重ならず、近接して撮影されるように指示する。尚、本実施形態1では、レーザ光185による基準マーク150の生成を採用するが、光源はレーザに限定されるものではなく、放電により発光するランプやLED(Light Emitting Diode)等であっても良い。
画像入力部102は、デジタルカメラ20から出力された画像信号が入力される入力手段である。この画像入力部102に入力された画像信号は、図3(a)に示すように、ワーク130を上方から見ると共に、同一の視野内に基準マーク150を含む画像の信号であり、輝点列抽出部104に送られる。また、入力された画像信号には、露出時間に関する情報が含まれ、画像入力部102は、露出時間に関する情報をマーク生成部190に送る。尚、デジタルカメラ20はロボット10のハンド19に装着されているため、アーム17が移動する際に所定の露出時間に渡りシャッタを開放して撮影することにより、図3(b)に示すように、動きによるボケが生じて劣化した劣化画像が出力される。この場合、レーザ光源180は、露出時間の間に数回点滅するため、基準マーク150A,150B,150Cから成る輝点の列(輝点列)となって撮影される。このような劣化画像の信号は、輝点列抽出部104に送られる。
輝点列抽出部104は、入力された劣化画像の信号を解析して、この画像の中から、図3(c)に示すような輝点列160を抽出する抽出手段である。本実施形態1では、輝点列抽出部104は、ハイパスフィルタを備え、劣化画像の中から空間周波数が高い輝点を抽出する。抽出した輝点列160に関する情報は、補間部105に送られる。
補間部105は、図4(a)に示すように、抽出した基準マーク150A,150B,150C,150C,150D,150Eから成る輝点列160のそれぞれの2点間を滑らかな曲線で補間(例えば、スプライン補間)する補間手段であり、アーム17の動きを示す基準マーク150の軌跡像165を作成し、作成した軌跡像165に関する情報を画像復元部106に送る。尚、画像復元部106に送られる軌跡像165は、PSFの空間移動分の情報を示す。この場合、レーザ光源180は、略等しい間隔で点滅するため、基準マーク150の2点間の間隔と移動速度は比例関係にある。従って、図4(b)に示すように、PSFの各点の値は、基準マーク150の間隔の逆数に比例する値として捕らえることができる。また、PSFの値の絶対値は自由度を有するため、PSFの全区間の積分値が一定の値となるように、その絶対値を決定しても良い。
画像復元部106は、補間部105が作成した軌跡像165が示すPSFを逆フィルタ(画像復元フィルタ)で画像変換(逆変換)することにより、動きによるボケが補正され、劣化していない原画像に近い画像(復元画像)を復元する復元手段である。尚、画像復元フィルタによりPSFに基づいて元の画像を復元する方法は、例えば、特開2006−279807号公報に記載されている。このようにして、画像復元フィルタによりボケが補正された復元画像は、位置算出部110に送られる。また、ボケが補正された結果、補正前の画像に含まれる輝点列160は、図3(d)に示すように、復元画像の中では、ボケのない1つの基準マーク150に変換される。復元確認部108は、このように変換された基準マーク150をディスプレイ82に表示することにより、正しく補正されたことをユーザが視認する視認手段である。ここで、ユーザは、視認の結果、基準マーク150が正常に復元されていないことを確認した場合、位置情報取得部100に対して、再度、画像の復元を指示しても良い。
位置算出部110は、復元画像に基づいてワーク130の位置を算出する算出手段であり、算出した位置に関する情報をロボット動作制御部115に送る。ロボット動作制御部115とドライバ部120は、アーム17等の稼動部の動作を制御する制御手段である。ロボット動作制御部115は、送られた位置に関する情報に基づき、ロボット10を移動させるための複数のアクチュエータ30の駆動量を算出し、算出した駆動量に関する駆動情報をドライバ部120に送る。ドライバ部120は、ロボット動作制御部115から送られる駆動情報に基づいて、それぞれのアクチュエータ30毎に駆動信号を生成し、それぞれのアクチュエータ30に送る。この結果、アーム17が所定の位置まで移動したり、ハンド19がワーク130を把持したりする。
図5は、ロボットシステム5によりロボット10がワーク130を把持する処理の流れを示すフローチャートである。この処理が実行されると、最初に、ロボット10の動きによりボケが生じて劣化した動きボケの画像が入力される(ステップS200)。次に、コンピュータ80のCPUは、入力した画像の輝点列160からPSFを取得する(ステップS202)。次に、CPUは、抽出したPSFに基づいてボケを補正した画像を復元する(ステップS204)。
次に、画像は正常に復元されたか、否かが判定される(ステップS206)。ここで、画像は正常に復元されなかったと判定された場合(ステップS206でNo)、CPUは、入力した画像の輝点列160からPSFを取得抽出する工程(ステップS202)に戻り、再度画像を復元する。
他方で、画像は正常に復元されたと判定された場合(ステップS206でYes)、CPUは、復元された画像からワーク130の位置を算出する(ステップS208)。続いて、CPUは、ロボット10に対して、ワーク130を把持可能な位置まで移動すると共に、ワーク130を把持すべく指示し(ステップS210)、一連の処理を終了する。
以上の処理により、入力された画像が、アーム17に装着されたデジタルカメラ20が撮影中に移動することにより生じたボケを含む場合、この画像は、基準マーク150の軌跡像165が示すPSFに基づいて逆変換され、ボケが補正された画像に変換される。更に、変換された画像に基づいてワーク130の位置が算出され、算出された位置にアーム17が移動する。この結果、ロボット制御装置50はワーク130の位置を正確に取得できると共に、ロボット10はワーク130を確実に把持できる。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2について、図6を参照して説明する。尚、以下の説明では、既に説明した部分と同じ部分については、同一符号を付してその説明を省略する。実施形態1では、デジタルカメラ20の視界内には、ワーク130の近傍に1個の基準マーク150がレーザ光源180から投射されていたが、本実施形態2では、図6(a)に示すように、この基準マーク150の近傍の所定の位置に、更に別の基準マーク155がレーザ光源180から投射される。この場合、一方の基準マーク150は実施形態1と同様に点滅し、他方の基準マーク155は非点滅(常時点灯)である。ここで、アーム17が移動する際に所定の露出時間に渡りシャッタを開放して撮影することにより、図6(b)に示すような劣化画像が出力される。
ここで、輝点列抽出部104は、最初に、入力された劣化画像の信号を解析して、点滅する基準マーク150A,150B,150Cを抽出し、次に、抽出した基準マーク150A,150B,150Cの近傍を検索して、他方の基準マーク155の軌跡である常時点灯像158を抽出する。これは、2つの基準マーク150,155が投射される投射面に模様や載置物等がある場合、常時点灯像158は、これらが撮影された画像と混同されて誤抽出される可能性がある。しかしながら、点滅する基準マーク150A,150B,150Cは、空間周波数が高いことから、誤抽出されることなく容易に抽出され、抽出された近傍を検索することで、常時点灯像158を抽出できる。図6(c)は、軌跡像165と常時点灯像158の拡大図である。この図が示すように、点滅する基準マーク150が撮影の最初や最後に消灯した場合、軌跡像165の長さ(L1)は、常時点灯像158の長さ(L2)よりも短くなり、PSFに誤差が含まれる場合がある。従って、実施形態2では、画像復元部106は、常時点灯像158に基づいて修正したPSFから元の画像を復元したり、もしくは、常時点灯像158をPSFとして元の画像を復元したりすることにより、実施形態1の効果に加えて、更に高精度でワーク130を把持できる。
尚、アーム17の移動方向によっては、軌跡像165と常時点灯像158が重なる場合が想定される。これを避けるべく、図7(a)に示すように、レーザ光源180は、2つの基準マーク150,155をマーク群とし、それぞれの相対位置を変えた複数のマーク群をワーク130の周囲に投射しても良い。この場合の劣化画像は、図7(b)のようになり、何れの方向に直線移動した場合であっても、PSFを取得できることに加え、回転移動の場合であってもPSFを取得できる。
本発明の実施形態について、図面を参照して説明したが、具体的な構成は、この実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、基準マーク150は、光源からの投射に限定されず、例えば、ワーク130が配置された面に光源が埋設され、この光源が点滅することで基準マーク150として機能しても良い。
本実施形態1に係るロボットシステムの概観を示す図。 本実施形態1に係るロボットシステムの機能構成を示す図。 撮影された基準マークを説明する図。 基準マークの補間を説明する図。 本実施形態1に係るロボットシステムの処理の流れを示すフローチャート。 本実施形態2に係る基準マークを説明する図。 本実施形態2に係る基準マークの配置例を示す図。
符号の説明
5…ロボットシステム、10…ロボット、11…第一軸、12…第二軸、13…第三軸、14…第四軸、15…第五軸、16…第六軸、17,17A,17B…アーム、18…手首、19…ハンド、20…デジタルカメラ、25…ロボットベース、30…アクチュエータ、50…ロボット制御装置、80…コンピュータ、82…ディスプレイ、84…キーボード、85A,85B…ケーブル、100…位置情報取得部、105…補間部、102…画像入力部、104…輝点列抽出部、106…画像復元部、108…復元確認部、110…位置算出部、115…ロボット動作制御部、120…ドライバ部、130…ワーク、150,150A,150B,150C,150D,150E、155…基準マーク、158…常時点灯像、160…輝点列、165…軌跡像、180…レーザ光源、185…レーザ光、190…マーク生成部。

Claims (9)

  1. 移動部を有するロボットと、
    点滅する基準マークを生成する生成手段と、
    前記移動部に設置され、前記移動部が移動中に前記移動部の移動先である目標物と前記基準マークを一緒に撮影し、前記基準マークが輝点列として写る劣化した撮影画像を出力する撮影手段と、
    出力した前記撮影画像の中から前記輝点列を抽出する抽出手段と、
    抽出した前記輝点列の間を線分で補間する補間手段と、
    補間した前記線分を点像分布関数として、前記点像分布関数を用いて画像変換することにより、劣化した前記撮影画像から劣化していない画像を復元する復元手段と、
    復元した前記画像から前記目標物の位置を算出する算出手段と、
    算出した前記位置に基づいて、前記移動部を前記目標物へ移動させるべく前記ロボットを制御する制御手段と、を備えることを特徴とするロボットシステム。
  2. 請求項1に記載のロボットシステムにおいて、
    前記生成手段は、光源を断続して投射することにより、前記基準マークを生成することを特徴とするロボットシステム。
  3. 請求項1乃至2のいずれかに記載のロボットシステムにおいて、
    前記生成手段は、前記移動部の移動速度、および前記撮影手段の撮影時間の少なくとも1つに応じて、前記基準マークの点滅間隔を決定することを特徴とするロボットシステム。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のロボットシステムにおいて、
    前記生成手段は、点滅する前記基準マークの近傍の所定の位置に、非点滅の基準マークを更に生成することを特徴とするロボットシステム。
  5. 請求項4に記載のロボットシステムにおいて、
    前記生成手段は、点滅する前記基準マークと非点滅の前記基準マークとを1つのマーク群とし、点滅する前記基準マークと非点滅の前記基準マークとの相対位置をそれぞれ変えた複数の前記マーク群を、前記目標物の周囲に生成することを特徴とするロボットシステム。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のロボットシステムにおいて、
    復元した前記画像に含まれる前記基準マークを視認する視認手段を更に備えることを特徴とするロボットシステム。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のロボットシステムにおいて、
    前記輝点列のそれぞれにおける前記点像分布関数の値は、前記輝点列のそれぞれに対応する前記基準マークの間隔の逆数に比例することを特徴とするロボットシステム。
  8. ロボットが有する移動部の移動先である目標物と、点滅する基準マークとが一緒に撮影された撮影画像であって、前記移動部に設置された撮影手段が、前記移動部の移動中に撮影することにより前記基準マークが輝点列として写る劣化した前記撮影画像が入力される入力手段と、
    入力された前記撮影画像の中から前記輝点列を抽出する抽出手段と、
    抽出した前記輝点列の間を線分で補間する補間手段と、
    補間した前記線分を点像分布関数として、前記点像分布関数を用いて画像変換することにより、劣化した前記撮影画像から劣化していない画像を復元する復元手段と、
    復元した前記画像から前記目標物の位置を算出する算出手段と、
    算出した前記位置に基づいて、前記移動部を前記目標物へ移動させるべく前記ロボットを制御する制御手段と、を備えることを特徴とするロボット制御装置。
  9. ロボットが有する移動部の移動先である目標物と、点滅する基準マークとが一緒に撮影された撮影画像であって、前記移動部に設置された撮影手段が、前記移動部の移動中に撮影することにより前記基準マークが輝点列として写る劣化した前記撮影画像が入力される工程と、
    入力された前記撮影画像の中から前記輝点列を抽出する工程と、
    抽出した前記輝点列の間を線分で補間する工程と、
    補間した前記線分を点像分布関数として、前記点像分布関数を用いて画像変換することにより、劣化した前記撮影画像から劣化していない画像を復元する工程と、
    復元した前記画像から前記目標物の位置を算出する工程と、
    算出した前記位置に基づいて、前記移動部を前記目標物へ移動させるべく前記ロボットを制御する工程と、を備えることを特徴とするロボット制御方法。
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