JP5198726B2 - 現像媒体の支持面を有する熱現像用装置および方法 - Google Patents

現像媒体の支持面を有する熱現像用装置および方法 Download PDF

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Description

本発明は、感光性エレメントの熱現像用装置および方法に関し、特に非回転面によって現像媒体の支持を行うことで感光性エレメントとの接触を提供する装置および方法に関するものである。
例えばボール紙、プラスチックフィルム、アルミフォイル等の包装材のように、柔軟で変形し易いものから比較的硬質のものまでを含む面の印刷に、フレキソ印刷版を用いることがよく知られている。フレキソ印刷版は、特許文献1および特許文献2に記載されたもののように、光重合性の組成物(photopolymerizable compositions)を含む感光性エレメントから作成される。光重合性組成物は概して、エラストマー系バインダー、少なくとも1つのモノマーおよび光開始剤(photoinitiator)を含んでいる。感光性エレメントは概して、支持体とカバーシートまたは多層のカバーエレメントとの間に介挿された光重合性層を有している。像を化学線に暴露することで、暴露領域において光重合性層の光重合が生じ、当該層の暴露領域の硬化および不溶化が生じる。従来、エレメントは例えば溶剤などの適切な溶液ないしは塩基性水溶液のウォッシュアウトにより処理され、光重合性層の非暴露領域を除去して印刷レリーフを残すことで、フレキソ印刷に用いることができるようにしている。しかしながら、溶液を用いてエレメントを処理する現像システムは、吸収した現像液を除去するための乾燥に長い期間(0.5時間〜24時間)を要することから、時間のかかるものであった。
溶液による現像を行う代わりに、「乾式」の熱現像プロセスを用いて非暴露領域を除去するようになし、時間のかかる乾燥工程がなくなるようにしたものもある。熱現像プロセスでは、化学線(actinic radiation)に暴露された像(imagewise)を有する感光層が所定温度で吸収材に接触する。所定温度とは、非暴露部分の組成物が軟化ないしは溶融して、吸収材に流入するに十分な温度である。特許文献3(Burgらによる)、特許文献4(Cohenらによる)、特許文献5(Martens)、特許文献6(Martens)、特許文献7(Martens)および特許文献8(Petersonらによる)を参照されたい。感光層の暴露部分は、非暴露部分の軟化温度では硬いままであって、軟化ないしは溶融することはない。吸収材は軟化した非照射材を回収し、感光層から分離/除去する。感光層の加熱および接触サイクルは数回の繰り返しを要し得る。非照射領域から流動性を有する組成物を十分に除去して、印刷に適したレリーフ構造を形成するためである。かかるプロセスの後には、照射を受け、硬化した隆起レリーフ構造が残され、これが被照射像を表す。
フレキソ印刷エレメントの熱現像用の処理装置が知られている。特許文献8には、被照射印刷エレメントを取り扱うとともに、加熱および加圧を行って当該エレメントから非照射組成物を除去するために自動化されたプロセスおよび装置が記載されている。その図15および図16に示された熱現像装置の一実施形態は、吸収材に密に接触するとともに、ベース上にある可撓性シートの上面に接触する加熱プレートが含まれている。加熱プレートが所定部位に十分な時間存在することで、シートの重合物質の一部を液状化し、当該液状化した重合物質が吸収材に吸収されるようになっている。加熱プレートが除去され、可撓性シートおよび吸収材がともに進行する一方、ロールにより、形成されたフレキソ印刷シートから吸収材が分離される。
特許文献8には、被照射印刷エレメントを取り扱うとともに、繰り返しの加熱および加圧を行って当該エレメントから非照射組成物を除去するために自動化されたプロセスおよび装置の他の実施形態が記載されている。特許文献9にも、感光性エレメントの熱処理を行うための装置および方法が記載されている。これらの熱処理装置では、吸収材は連続シート状のウェブ(通常、不織のもの)であり、これが熱ロール上を通過する。熱ロールは感光性エレメントを搬送するドラムに向けて付勢され、感光性エレメントに対しウェブを押圧して、ニップを形成する。熱ロールからは、接触に応じ伝導によって吸収ウェブを介して感光性エレメントに熱が伝達される。これにより、組成物層(composition layer)は、その非照射部分が溶け、吸収ウェブに吸収されるに十分な温度に上昇する。ドラムおよび熱ロールが接触してともに回転するので、ウェブは感光性エレメントに対して押圧されて溶けた非照射組成物を吸収し、エレメントから分離される。
米国特許第4,323,637号明細書 米国特許第4,427,759号明細書 米国特許第3,060,023号明細書 米国特許第3,264,103号明細書 米国特許第5,015,556号明細書 米国特許第5,175,072号明細書 米国特許第5,215,859号明細書 米国特許第5,279,697号明細書 国際公開第2001/18604号公報 国際公開第98/13730号公報 米国特許第6,797,454号明細書 米国特許第4,323,636号明細書 米国特許第4,753,865号明細書 米国特許第4,726,877号明細書 米国特許第4,460,675号明細書 米国特許第5,262,275号明細書 米国特許第5,719,009号明細書 米国特許第5,607,814号明細書 米国特許第5,506,086号明細書 米国特許第5,766,819号明細書 米国特許第5,840,463号明細書 欧州特許出願公開第0741330号明細書 米国特許出願第60/598,559号
回転する熱ローラが吸収材を感光性エレメントと接触させるようにした熱現像処理装置には、しばしば問題が生じる。既存の熱現像処理装置が、窪んだ領域から非硬化の感光性樹脂を常に適切に一掃ないし除去できるわけではない。レリーフの一様性を改善するためには、吸収材を搬送する熱ロールと感光性エレメントを搬送するドラムとのニップを増大させて、窪んだ領域内に吸収材を押し付けるようにすることができる。ニップ圧を増大させると、エレメントが圧迫されて、ドラムの軸長に沿ったエレメントのニップに対する接触域(すなわちフットプリント)が増大するとともに、エレメントに熱を伝えるための居留(すなわち存在)時間が増大する。しかしながら、エレメントを支持するベースの温度がガラス転移温度以上になるまで居留時間が増大すると、結果物である印刷フォームすなわちプレートの歪みが生じ得る。加えて、熱ロールはその長さ方向に沿って撓んだり弓なりになったりする傾向があり、この結果感光性エレメントには接触域の軸長に沿って一様でない圧力が加えられることになる。一様でない圧力が加わると、結果物である印刷フォームのレリーフ構造には不均一なレリーフ深さが生じてしまうことになる。
支持体および/または硬化した感光性重合層に歪みのある凸版印刷フォームは印刷性能を劣化させてしまう。多色印刷においては、1以上の凸版印刷フォームに歪みがあると、印刷画像のレジストレーションが劣化する。単色印刷であっても、凸版印刷フォームの歪みがあると、例えば直線が曲がって印刷されてしまうことにより、原画を不正確に複製した画像(忠実でない画像)が印刷され得る。歪みのある凸版印刷フォームはまた、印刷フォームのインク面と印刷される基体との断続的な接触に起因して、画像印刷を不完全なものにしてしまう。
加えて、既存の熱現像処理装置は、回転する可動熱ローラが機械的に複雑であることや、可動部分上のセンサにより温度を監視する必要があることに起因して高価となり、かつ製造も維持も難しいものとなっていた。
本発明は、外側面を有し、部分的に液状化可能な組成物層を含む感光性エレメントからレリーフパターンを形成するための装置を提供する。この装置は、前記層の一部を液状化するに十分な温度に前記外側面を加熱する手段と、当該液状化部分に隣接する前記外側面と接触するよう現像媒体を支持する手段と、前記現像媒体と前記支持手段との相対移動を生じさせる手段と、を具え、前記支持手段が前記液状化部分の反対側で前記現像媒体に接触する非回転面を有している。
本発明の他の形態は、外側面を有し、部分的に液状化可能な組成物層を含む感光性エレメントからレリーフパターンを形成するための方法を提供する。この方法は、前記層の一部を液状化するに十分な温度に前記外側面を加熱する工程と、当該液状化部分に隣接する前記外側面と接触するよう現像媒体を支持する工程と、を具え、該支持工程が前記液状化部分の反対側で前記現像媒体を非回転面に接触させる工程と、前記現像媒体と前記非回転面との相対移動を生じさせる工程と、を有している。また、本発明は、かかる方法によって作成されたフレキソ印刷フォームに存する。
本発明の装置および方法は、現像媒体を支持するのに非回転面を用いることで、結果物である凸版エレメントの歪みや波打ちが低減および/または解消されるようにしている。他の利点としては、非回転面が結果物であるエレメントのレリーフの一様性を提供することが挙げられる。また、本発明に係る熱現像処理装置の製造および維持は簡単なものとなり、コストも低減できる。
以下、添付の図面を参照して本発明を詳細に説明する。以下の詳細な説明を通じ、すべての図において同様の要素に対しては同様の参照符号を付してある。
本発明は、好ましくはフレキソ印刷版を形成するための感光性エレメントの熱現像を行う装置およびプロセスである。本発明は、部分的に液状化可能な組成物の層を有する感光性エレメントを所定温度に加熱可能な装置に係る。所定温度とは、いかなる目的のためにも、相の少なくとも一部を溶融、軟化または液状化するに十分な温度である。特に本発明は、熱現像を通じて現像媒体を支持するための装置およびプロセスに関する。
熱現像によって感光性エレメントが現像温度に加熱されると、組成物層の非硬化部分の液状化すなわち溶融、軟化または流動が生じ、現像媒体との接触によって取り除かれる。ここで現像媒体は、現像材、吸収材、吸収ウェブ、および単にウェブとしても参照される。感光層の硬化部分は、非硬化部分よりも高い融点すなわち軟化または液状化温度を有しており、現像温度では溶融、軟化ないしは流動しない。フレキソ印刷版を形成するための感光エレメントの熱現像は特許文献5、特許文献6、特許文献7および特許文献10に記載されている。感光性エレメントは基体と、この基体上に設けられた少なくとも1つの組成物層とを含んでいる。組成物層は部分的に液状化可能である。
「溶融」という用語は、温度上昇を受けて組成物の非照射部分が軟化し、粘度が減少して吸収材により吸収可能となる作用を記述するために用いられる。通常、組成物層の溶融可能な部分の材質は粘弾性材であり、固体および液体間に急な遷移をもたない。これにより、本プロセスは、吸収についてのあるスレッショルドを超える温度であれば、加熱された組成物層を現像媒体に吸収させるよう機能する。よって、組成物層の非照射部分は温度の上昇を受けて軟化または液状化する。しかしながら、本明細書を通じ、「溶融」、「軟化」および「液状化」という用語は、組成物が固体状態および液体状態間に急な遷移を持ち得るか持ち得ないかに関わりなく、加熱された組成物層の非照射部分の挙動を記述するために用いられる。本発明の目的に対し組成物層を「溶融」させるために、広い温度範囲が利用される。本プロセスの適切な操作を通じ、吸収を低温下で緩慢にし、高温にすることで迅速化することができる。
感光性エレメントの熱現像を行うのに適した装置が特許文献8に開示され、特許文献11(Johnsonらによる)にも開示されている。すべての実施形態における感光性エレメントはプレート状である。熱現像用の丸いドラムに対して、あるいは熱現像用の平坦なベースに対して、プレートは押圧状態でクランプされる。しかしながら、当業者であれば、開示された装置を変形して、フレキソ印刷に適したいかなる形態の感光性エレメントの取り付けにも適応するようにできることを理解すべきである。感光性エレメントは、円筒すなわちスリーブの形態、プレート・オン・スリーブ(plate-on-sleeve)の形態、またはプレート・オン・キャリア(plate-on-carrier)の形態を含む。感光性エレメントは連続するシームレスの、または実質的にシームレスの光重合性組成物の層を、円筒形状の支持体に隣接して有するものでもよい。円筒形状の支持体はスリーブとして参照される。一般に、プレート・オン・スリーブは、平坦な支持体上に少なくとも1つの組成物層を含み、円筒形状の支持体上に取り付けられる感光性エレメントである。一般に、プレート・オン・キャリアは、平坦な支持体上に少なくとも1つの組成物層を含み、キャリアシートとして知られる可撓性シートに取り付けられる感光性エレメントである。キャリア上にはしばしば、様々な間隔で多数の感光性エレメントが取り付けられる。
本発明において、熱現像は加熱工程を含み、これは感光性エレメント16の組成物層の外側表面17を、層の一部の液状化が生じるに十分な温度Trに加熱する。熱現像プロセスは通常2以上のエレメント加熱工程と、現像媒体にエレメントを接触させる工程とのサイクルをもって行われる。これは非硬化ポリマーを除去して適切なレリーフ深さを得るためであり、組成物層の非硬化部分は加熱に応じて一部のみが液状化し得るからである。少なくとも1つの感光層(および、存在する場合には付加的な1以上の層)は、熱伝導、熱伝達、熱輻射その他の加熱方法により、非硬化部分の溶融に十分な効果があり、かつ層の硬化部分の歪みに影響を与えるほどには高くない温度に加熱される。組成物層の上に1以上の付加的な層があれば、これも軟化、溶融または流動して、同様に現像媒体により吸収される。現像媒体は、これによって非硬化部分を除去する吸い取り材(blotting material)として考察することもできる。感光性エレメントは、組成物層の非硬化部分の溶融ないし流動が効果的に行われるようにする目的で、表面温度が40℃(華氏104度)以上、好ましくは約40℃から約230℃(華氏104度〜446度)となるように加熱される。感光性エレメント16の加熱工程と、エレメントの最外側表面を現像媒体に接触させる工程との熱処理ステップを同時に実行することが可能である。また、感光重合層の非硬化部分が現像媒体との接触時にはまだ軟化もしくは溶融状態にないのであれば、順次に行うことも可能である。
本発明は、現像媒体を支持するための手段を提供する。これは、現像媒体を感光性エレメントの外側面に接触させるための支持面を有する。支持手段はエレメントの外側面に隣接して、すなわち組成物の部分的に溶融する部分に隣接して配置される。支持手段は非回転面を含み、これは上記部分的に溶融する部分とは反対側で現像媒体を支持する。支持手段は支持部材を含み、これは現像媒体が存在または通過する非回転面を有している。上記部分的に溶融する部分とは反対の現像媒体の側面は、支持手段の非回転面の少なくとも一部と接触する。
支持手段の非回転面は、コストを低減し、装置の製造、操作および維持を簡単化することができる点で有利である。これは当該装置を用いる方法にとっても同様である。また、非回転面とすることで、現像媒体をニップでエレメントと接触させることができるようにする非常に多くの形状を選択することが可能となる。これは、非回転面の形状を適切に選択し、ニップでの圧力分布がシステムすなわちエレメント、装置および方法の必要に応じて調整できる点で有利である。従って、非回転面の形状によって、回転ロールを有する従来装置に用いられていたよりも、力の合計を低減することが可能となる。さらに、現像媒体をエレメントに接触させるための圧力とは独立して、ニップ(接触域)に伝える熱を管理するために非回転面の形状を選択することが可能である。よって、現像媒体を支持する非回転面による熱処理の結果得られた印刷フォームは、通常、レリーフ構造の窪んだ領域からの非硬化感光性樹脂の一掃すなわち除去が良好に行われたものとなり、レリーフ深さの一様性も改善される。一方、フォームの歪みをもたらす温度にまで加熱されるような不都合も生じない。
支持手段の面は回転しない。すなわち、現像媒体を支持する面は、現像媒体が感光性エレメントに接触する間、空間の固定点に対し運動の変化率をもたないか、実質的にもたない。現像媒体が感光性エレメントに接触する間、非回転面を固定するか、もしくは部分的な回動としていくらか動くようにすることができる。好ましくは、現像媒体を支持する非回転面は、2以上の回転中心または軸に関して回転しない。
本発明は、例えばローラのように、支持手段が円形断面を有するようにした実施形態を含む。しかし円形状の支持手段が回動または回転することはなく、非回転面は静止している。本発明は、支持手段が円形断面を有し、その支持手段の支持面がいくら回動するようにした実施形態を含む。この実施形態においては、非回転面がいくらかの範囲を動くが、加熱工程と現像媒体の感光性エレメントに対する接触工程とのサイクルを通じ、完全に回転することはない。本発明はまた、支持手段が例えば楔形や楕円形のような非円形断面を有し、非回転面に対し弧状または突出縁を提供するようにした実施形態を含む。ここで、非回転面を固定するか、もしくは部分的な回動としていくらかは動くようにすることができる。支持手段が長方形状の段名形状を有している実施形態では、感光性エレメントがドラムもしくはローラなどのような弧状の外面を有するベース部材に置かれるようにすることが好ましい。
支持手段が非回転面を感光性エレメント外側面に隣接する位置に移動させるようにしてもよい。移動手段が支持手段を移動させて、熱現像のために非回転面の位置付けを行うようにすること、および/または、支持手段を移動させて、現像の間に非回転面が1以上の向きに位置付けられるようにすることができる。例えば、移動手段が支持手段と係合して、エレメント外側面に向かう方向、および外側面から離れる方向に支持手段を移動させるようにすることもできる。移動手段が支持手段を移動させ、現像のために現像媒体をエレメントの外側面に接触させるようにするとともに、エレメントにレリーフ構造が形成されたときに接触位置から後退させるようにすることもできる。また、支持手段が移動して非回転面を現像媒体とともに位置付け、感光性エレメントの種々の厚みに対応できるようにすることもできる。加えて、外面に対する現像部材の接触の前または接触中に支持手段が移動するようにして非回転面を現像媒体に対して位置付けるようにすることで、種々の深さおよび種類のレリーフ領域に対し非硬化の感光性樹脂の一掃が行われるようにすることもできる。移動手段が支持手段を直線状に、または固定点のまわりに弧状に移動させるようになし、非回転面を所要の向きにすることで、組成物層の一部液状化した部分が適切に除去されるようにすることもできる。移動手段が支持手段を直線状または弧状に移動させて、感光性エレメントの外側面の移動方向に沿った、または移動方向に向かう1以上の位置に設定することも考えられる。移動手段はまた、支持部材すなわち非回転面がエレメント外側面内に進入する深さを制御するために用いられてもよい。
支持手段は、これを移動させるための手段としての1以上の作動部材、例えばエアシリンダなどに結合されていてもよい。一実施形態では、支持部材の各端が梁に取り付けられたアーム上に取り付けられ、1以上のエアシリンダの付勢力によって支持部材が移動するようになっている。支持部材を移動させるための他の実施形態を用いることは当業者によく知られていることである。移動手段として用いられる押圧シリンダは、支持部材を現像媒体とともにエレメントに押圧するための手段としても機能させることができる。あるいは、移動手段は押圧手段とは独立して機能するものでもよい。他の実施形態では、支持手段は装置のフレームまたはサブフレームに取り付けられる。
好ましくは、支持部材はベース部材すなわちドラム上の感光性エレメントの横方向の寸法と同等以上の長さを有し、ベース部材と軸方向に位置合わせされたものとする。また、支持部材はベース部材上の感光性エレメントの横方向の寸法より短い、おそらくはかなり短い長さのものであってもよい。感光性エレメントの横方向の寸法より短い長さの支持部材が、ベース部材の回転に伴って感光性エレメントの外側面を横切る方向に移動するものであってもよい。すなわち、支持部材が感光性エレメント上をスパイラルパターンで横切るようにするのである。支持手段の断面形状には、例えば、楕円形状、凸面および凹面を含む弧状、放物線状、円形状、半円形状、楔形状、三角形状、長方形状およびその他の多角形状などが含まれるが、これらに限られるものでもない。支持部材の形状は対称でも非対称でもよい。よって、支持部材は円筒状、半円筒状または非円筒の3次元形状とすることができる。支持部材は中実のものであってもよいし、支持部材を過熱するための熱源を収納するため、または加熱流体を循環させるための空洞(不図示)を含むものでもよい。支持部材はまた、その重量を最小限にするため、および/または、熱的な質量を最小限にして温度変化に迅速に応答するようにするため、または不要の位置での熱損失を最小限にするために、空洞部を有していてもよい。
支持部材を構成する材料には、金属薄板、鋳物、加工された金属、合金、高分子複合材、熱可塑性材料、熱硬化性材料およびそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限られるものでもない。支持部材として選択される材料は熱処理に関連した温度で熱歪みに対して抵抗性があり、本プロセスの作動時の力が加わるときに変位(曲げや捩じり)に対して抵抗できるものであるべきである。
支持部材の非回転面は、付随的にコーティングされていてもよく、所要の目的に適するようその他の変形が施されたものでもよい。例えば、フッ化ポリマーなど、焦げつき防止性のある低摩擦材で非回転面をコーティングし、非回転面上の現像媒体の移送性が良好になるようにすることが可能である。他の例としては、約30〜約90のショアA硬さをもつエラストマーなどの弾性材料で非回転面をコーティングすることにより、支持面が感光性エレメントおよび形成されたレリーフ構造に適合する助けとなるようにすることもできる。非回転面は、金属製の支持部材にめっきや陽極酸化などの表面処理を施すこと、あるいは当業者に知られた方法で表面処理を施すことによって変形が施されたものでもよく、これにより磨かれた、もしくは荒らされた表面を得ることができる。
本発明はさらに、現像媒体と支持手段との相対移動を生じさせる手段を含んでいる。ほとんどの実施形態では、感光性エレメントと現像媒体とが同時もしくは実質的に同時の線形のスピードで移動して熱現像が行われるようになっている。現像媒体と感光性エレメントの外側面との間のそのレベルの相対移動を維持するためには、支持手段および現像媒体間の実質的な相対移動がなければならない。相対移動は、現像媒体を移動させること、または支持手段を非回転面とともに移動させること、または現像媒体および支持手段の双方を移動させることによって行うことができる。一実施形態では、現像媒体は連続ウェブであって、エレメント外側面に対し固定された位置にある支持手段の非回転面を熱現像のために通過する。他の実施形態では、現像媒体は連続ウェブであって、熱現像の間、移動手段によって1以上の向きに移動している支持手段の非回転面を通過する。
図1は本発明の第1の実施形態の模式的側面図であり、非回転面を含み、感光性エレメントと接触するよう現像媒体を支持するための手段を示している。支持手段は非円形の断面形状を有している。
図1に示す熱処理装置10の一実施形態では、ドラム状のベース部材18上にある感光性エレメント16の外側面17に隣接して支持手段12が配置されている。支持手段12は支持部材20を含み、これは現像媒体24を支持する非回転面22を有している。支持部材20の形状は、現像媒体24が通過する突出縁26を形成するために十分に小さい曲率半径を非回転面22が有しているものとなっている。支持部材20は楕円形状であり、その狭まった端部が非回転面22となって、エレメント16と接触する現像媒体24を支持している。この実施形態において、突出縁26すなわち狭まった端部は、エレメント16の幅(横方向)に沿ってレリーフ形成領域の1以上の凹部内に向いており、これによりエレメントからの非硬化感光性重合材の一掃が良好に行われるようになっている。曲率半径を十分に小さくすることで、エレメント16および現像媒体24間のニップにおける局所的圧力を増大させることができる。非回転面22が突出縁26を含んでいる実施形態は、ニップ接触部のフットプリント(すなわち接触域)を、従来技術の装置における大径の回転熱ロールによって形成されるニップ接触部のフットプリントよりかなり小さくできる。この実施形態に関連するようにニップ接触域を小さくすることで、通常、現像媒体をレリーフ形成領域に押しやるに十分な局所的単位接触圧を発生するのに、従来技術の装置に比較して小さな押圧力で足りるようになる。また、ニップ接触域を小さくすることで、感光性エレメント16の圧縮持続期間(時間幅)を最小化することができ、支持部材20の非回転面からエレメント16への伝熱の制御の助けともなり、またこれによって過剰な熱に起因してエレメント内に歪みが生じるのを最小限にすることが可能となる。
非回転面によるニップ接触域を小さくすることにはまた、熱現像プロセスで発生する蒸気および/または凝縮の量を低減できるという利点もある。感光性組成物は、熱現像が生じるのに必要な温度までエレメントが加熱されるときに蒸発または揮発する1以上の成分を含み得る。蒸発または揮発する成分は、概して、モノマーなどの低分子量の成分である。蒸気は熱現像処理装置内で凝縮し、処理装置の異なる領域に無秩序に滴下して、処理装置内に散ることがある。ニップ接触域を小さくすることで、加熱面を現像媒体に接触させる時間を低減し、これによって蒸気および/または凝縮量を小さくすることができる。
楕円形や楔形などのように、支持部材20が非回転面22として用いられ得る1以上の突出縁26を有している実施形態では、突出縁26のそれぞれが同等または異なる曲率半径を有するようにすることが考えられる。与えられた支持部材20に対して異なる曲率半径を適用することで処理装置の適応性を高め、感光性エレメントに形成される異なるレリーフ構造から未重合材を良好に一掃できるようになる。この場合、支持部材20は、非回転面20の適切な曲率半径部分の割り出しを行い、感光性エレメント16の外側面17に隣接して位置するようにする。これはエレメントの熱現像に先立って行われるものでもよいし、エレメントの加熱および接触サイクルの間に行うこともできる。感光性エレメント16に接触している間は、支持部材20が割り出しを行わないようにすることが好ましい。
図2は本発明の第2の実施形態の模式的側面図であり、非回転面を含み、感光性エレメントに対して現像媒体を支持するための手段を示している。支持手段は半円形の断面形状を有している。
図2に示す装置10の他の実施形態では、支持部材20は半円筒形状であり、円筒面部分34が非回転面22となっている。円筒状の非回転面22は40mm未満の曲率半径を有し、これは従来装置における熱ローラに関する曲率半径より小さい。この実施形態の曲率半径は、図1に示したものと同程度に小さいものとすることができる。図1の実施形態と同様、この実施形態でも、ニップ接触部のフットプリント(すなわち接触域)を、従来技術の装置における回転熱ロールによって形成されるニップ接触部のフットプリントより小さくしている。従来装置では、長手軸に沿ったロールの撓みを最小化する目的で、回転熱ロールは比較的大きい直径(すなわち大きな曲率半径)を有していた。(さもなければ、小径の回転ロールをバックアップするために、複雑な撓み抑制構造が必要となる。ロールが半径方向に撓むことは、ニップに一様でない圧力が生じるので望ましくない。)また、この実施形態に関連するようにニップ接触域を小さくすることで、現像媒体24をエレメント16のレリーフ形成領域に押しやるのに、従来技術の装置に比較して小さな押圧力で足りるようになる。
支持部材20は強化手段(means for buttressing)35に隣接している。この手段は、特に支持部材20が押圧されて感光エレメント16に接触するときに、支持部材20の強化すなわち補強を行う。強化手段35は強化部材36を含んでいる。強化手段35は付随的にバックアップ用の強化構造を含んでいてもよく、これらのいずれかを比較的重厚(massive)に作成して、支持部材20に生じ得る変形を最小化または除去することができる。適切なバックアップ用強化構造を選択して所要の機能性を提供することは、当業者にはよく知られていることである。強化部材36を装置のサブフレームに取り付けてもよく、支持部材20を移動させる手段に適合するようにして、支持部材とともに強化部材が移動するようにすることもできる。図2に示すように、支持部材20は強化部材36に取り付けられている。あるいは、支持部材20が強化部材36と一体であってもよい。強化手段35と結合する非回転面22が存在することで、支持部材20の撓みに起因した圧力の軸方向の非一様性を排除または最小化することができるので、回転ロールが有し得るものよりも、曲率半径を小さくすることが可能となる。
支持部材20が強化部材36に取り付けられる実施形態においては、支持部材の非回転面22または支持部材20自身が強化部材36から離脱できるようにすることも考えられる。当業者によく知られた手段により、非回転面22または支持部材20を強化部材36に結合可能とし、メンテナンスのために、あるいは、異なるニップ接触フットプリントやレリーフ形成構造を要する様々な処理条件に適合できるようにするために、非回転面22を容易に置換できるようにすることが可能である。
非回転面22が曲率半径を持つ実施形態では、その曲率半径は40mm未満、好ましくは35mm未満であり、8〜15mmとすることが最も好ましい。
図3は本発明の第3の実施形態の模式的側面図であり、現像媒体を支持するための手段に対する非回転面と、感光性エレメントから現像媒体を除去するための手段とを示している。
図3に示す装置10の実施形態は図2に示したものと同様であるが、現像媒体24を感光性エレメント16から除去するための手段40が強化手段35に取り付けられている点が異なっている。除去手段40は剥離面すなわちエッジ42をなしている。このエッジで現像媒体24が向きを変え、感光性エレメント16と接触しながら移動する第1方向44aから、感光性エレメント16から離れ、最終的に不図示のテークアップ位置に復帰するようにするための第2方向44bに向かうようになっている。図示の実施形態では、除去手段40はブレード状の部材45である。この実施形態および、現像媒体24を感光性エレメント16から除去するための他の手段40については、同じく特許出願中の明細書に記載されている(本出願人による特許文献23)。
熱現像媒体24を支持する手段12はニップ30において媒体24と感光性エレメント16の外側面17との接触を提供する。この実施形態では、熱現像媒体24は、ニップ30を越えて除去手段40に達するまで、感光性エレメント16の外側面17と接触したままとなる。熱現像媒体24および感光性エレメント16は、ニップ30の後でも除去手段40に達するまでのいくらかの距離だけ接触可能となっている。熱現像媒体24が感光性エレメント16から離れるポイントをニップ30の近傍に持つことは、溶融したポリマーが熱現像媒体24と接触している間に冷えてしまうことによる影響を最小限にできるので望ましいことである。溶融したポリマーが熱現像媒体24と接触している間に冷えてしまうと、熱現像媒体をエレメントから分離するのが困難となり、甚だしい場合には媒体が裂けてしまうこともあり得る。しかしながら、除去手段40をニップ30の近傍に配置することは、支持手段12の構造、および/またはニップ30の後のスペースに適合し得る支持手段40の構造と、曲げおよび捩りに抵抗し得る材料とによって制限される。一実施形態では、ニップ30の出口から熱現像媒体40をエレメント16より剥離する除去手段40までの距離が、概ね0.5インチ(1.27cm)より大となっている。他の実施形態では、ニップ30の出口から熱現像媒体40をエレメント16より剥離する除去手段40までの距離を2〜4インチ(5.1〜10.2cm)とし、好ましくは約3インチ(7.6cm)としている。除去手段40は支持手段12に隣接して配置され、感光性エレメント16の外側面17に隣接する。除去手段40を支持手段12の部分とし、そこから離れて配置されるようにしてもよいし、あるいは支持手段12とは別体のものであってもよい。除去手段40は、エレメント16の横寸法(すなわち幅)の全体、または実質的に全体に沿って、熱現像媒体24をエレメント16から剥離すなわち除去する。
除去手段40によって、感光性エレメント16の外側面17に隣接し、現像媒体24がエレメントから分離する位置が確定される。除去手段40は、ウェブの分離時にベース部材(ドラム)18の外面に感光性エレメント16が保持されるようにするとともに、従来の熱処理装置における感光性エレメントによって被っていた浮き上がりや弛みを解消、もしくは少なくとも低減するのに有用である。そのように分離するウェブにより感光性エレメント16に張りが与えられるとともに、さらなる加熱が最小化され、もしくは実質的に解消される。
剥離面すなわちエッジ42を含み、そのエッジで現像媒体24が向きを変え、感光性エレメント16と接触しながら移動する第1方向44aから、感光性エレメント16より離れて最終的にテークアップ位置に復帰するための第2方向44bに向かうことができるようにする形状であれば、除去手段40はいかなる形状であってもよい。除去手段40の形状の例としては、ブレード、ローラ、1以上の支持ローラにより支えられたローラ、楔、およびそれらの組み合わせなどが挙げられる。しかしこれらに限られるものでもない。除去手段40は使用に適切なものであればいかなる材料から形成されていてもよい。これには金属薄板、鋳物、加工された金属、合金、高分子複合材、熱可塑性材料、熱硬化性材料およびそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限られるものでもない。支持部材として選択される材料は熱処理に関連した温度で熱歪みに対して抵抗性があり、本プロセスにおいてウェブの作動時の張力が加わるときに変位(曲げや捩じり)に対して抵抗できるものであるべきである。
除去手段40は、所要の機能を実現するために、フレーム、サブフレームまたは装置内の他の部材に取り付け可能である。図3の実施形態では、除去手段40のブレード状部材45が強化部材36に取り付けられている。あるいは、処理装置10のフレームの各端部に固定されるブラケットに除去手段40を取り付けることもできる。一実施形態では、除去手段40は、感光性エレメント16を支持するベース部材18の外面に対して固定された位置に保持される。他の実施形態では、除去手段40は、感光性エレメント16の外側面17に対して固定された位置に保持される。これまで述べた実施形態のいずれもが、1つの厚み、もしくは厚みの範囲が狭い感光性エレメントの現像を行う熱処理装置に特に有用なものである。他の実施形態では、除去手段40(またはブラケット)を適切に取り付けて、現像媒体24が感光性エレメント16から剥離されるときに、除去手段40が回動ポイントのまわりに回動できるようにする。この実施形態では、熱処理装置10で現像され得る異なる厚みの感光性エレメント16に対して、除去手段40の自動調整を行うことが可能となる。
図4は、本発明の第4の実施形態の模式的側面図であり、非回転面を含み、現像媒体を支持するための手段と、該支持手段に一体化され、感光性エレメントから現像媒体を除去するための手段とを示している。
図4に示す装置10の実施形態において、支持部材20の断面形状は略長方形状であり、現像媒体24を支持する平坦な実質的平面部48を非回転面22として有している。支持部材20は強化部材36に取り付けられているが、これに一体のものであってもよい。長方形状の支持部材20の非回転面22を凹面として、感光性エレメント16がベース部材18上に位置するときに、その外側面の部分に適合もしくは実質的に適合するようにすることも考えられる。図1および図2の実施形態では曲率半径を小とすることによる利点を説明した。しかし本実施形態の非回転面22は、図1および図2に示したものよりも大きい接触ニップ域を提供している。これは、非回転面22からの伝熱量を増大させ、非回転面22の加熱温度をより低くできるものである。
本実施形態において、エレメント16から現像媒体24を除去するための手段40は、現像媒体24を支持するための手段12に包含されているが、そこからは離れている。すなわち、支持手段12および除去手段40は単一(一体)構造であり、支持手段12および除去手段40を別体の構造とした図3の実施形態とは異なっている。除去手段40は支持部材20の面を延在させる部材49であり、剥離面すなわちエッジ42を形成している。そしてそのエッジで現像媒体24が向きを変え、感光性エレメント16と接触しながら移動する第1方向44aから、感光性エレメント16より離れることができるようになっている。支持手段12および除去手段40の機能を分離している単一構造は、各手段が支持部材20に固定され、あるいは、図4に示すように一体構造とすることが可能である場合に、複合可能であるということを理解すべきである。非回転面22および除去手段40は支持部材20に包含されており、ベース部材すなわちドラム18に隣接して位置づけられる。ベース部材18と支持手段12との相対移動を提供するために、支持部材20または強化部材36を取り付けることが可能である。
一実施形態では、処理装置10が非回転面22を加熱するための手段(不図示)を含んでいる。非回転面22が加熱されると、組成物層の外側面17の温度を維持し、またはさらに上昇させて、温度T2にする。非回転面22の加熱手段としてはいかなる方法によるものを用いてもよく、電気的コアヒータ(electrical core heater)、スチーム、オイル、温風およびその他の加熱源などが含まれるが、これらに限られるものでもない。加熱源は非回転面22の温度を、現像媒体24を介して組成物層の一部を溶融するに十分な温度にすることが可能なものであればよい。非回転面22上に現像媒体24を支持する支持部材20は、エレメント16の外側面17との接触に応じてこれを加熱し、エレメントの温度を上昇させ、エレメント組成物層の非硬化部分の溶融、軟化または流動を生じさせて、現像媒体に受容されるようにする。加熱手段は、非回転面22、支持部材20、支持部材20の空洞部、強化部材36、および/または強化部材36の空洞部などの、1以上の部位に組み込まれていてもよい。加熱手段は少なくとも非回転面を加熱するが、これは、層の一部を液状化するに十分な温度Trまでエレメント16の外側面17の温度を上昇させるのに必要な熱の全部またはいくらかを供給するためである。支持部材20の全体、支持部材20のいくつかの部分、および/または強化部材36のいくつかの部分を加熱することも望ましい。また、支持部材20が強化部材36に取り付けられている実施形態においては、断熱材などを用いることで支持部材と強化部材とを熱的に絶縁することもできる。あるいは、支持部材20を強化部材36の数箇所または全体に対して熱的に接続することで、加熱手段の熱的な質量(thermal mass)を増大させることも可能である。
装置はさらに、感光性エレメント16を支持するための手段50を含んでいる。感光性エレメント16の支持手段50としては、例えばドラム、ロール複合体および平坦なプレートとすることができるが、これらに限られるものでもない。図示の実施形態では、感光性エレメント16の支持手段50は、ベース部材18として作用するドラムであり、エレメントを支持するための外面を有している。ドラム18は処理装置10のフレームに回転可能に取り付けられ、時計方向に回転するものとして示されている。ベース18の外面は1以上の層を含み、弾力性、粘着性、保護など、外面に付加的な機能を提供できるようになっている。ベース18の外面に弾力性を持たせることで、ニップ域をより長くすることができ、ドラムと現像媒体24の支持部材20との間に僅かなミスアライメントがあってもこれを吸収できるようになる。
ベース18にヒータを設け、感光性エレメント16が周囲環境に関わりなく適切な開始温度に維持されるようにしてもよい。ヒータの電力容量がドラム外面を等しく一定の選択表面温度に維持するのに十分なものであれば、ベース部材18を加熱するのにどのような手段が設けられてもよい。その温度は華氏で約50〜150度(10〜65.5℃)であり、好ましくは華氏70〜95度(21.1〜35℃)である。ドラム18の加熱手段は、組成物層の外側面17を温度T3まで加熱することができる温度にまで、ドラムを加熱可能なものである。ヒータは、ワイヤを巻いたブランケットなど、電気的加熱ブランケットとすることができる。通常の動作環境が注意深く制御されて一定温度となるのであれば、ヒータをオフとし、あるいは装置からヒータを除外することもできる。特許文献9に開示されているように、冷却手段によりドラムを冷却することも可能である。冷却手段としては、感光性エレメントの表面およびドラムに気流を向けるブロワ、および/または、ドラムの表面直下で冷却流体を循環させることでエレメントの支持側面を冷却する手段によるものなどを用いることができる。
処理装置10がベース部材18に隣接する他の加熱手段(不図示)を含んでいてもよい。この加熱手段を、ベース部材18上の感光性エレメント16の外側面17に向く指向性放射型ヒータ(focused radiant heater)とすることができる。ヒータは組成物層の外側面17を加熱し、その温度をT1に上昇させる。一実施形態では、ヒータは組成物層の外側面17の温度がTrとなるまで上昇させ、この温度は組成物層の非照射部分を溶融させ、層の一部が液状化するのに十分な温度である。他の実施形態では、組成物層の非照射部分を溶融させ、層の一部が液状化するのに十分な温度Trまで面17の温度を上昇させるのに要する熱の一部を、放射型ヒータが提供するようにする。ヒータは、端部の支持部に取り付けられた1または複数の赤外線加熱管を含み、当該端部において赤外線加熱管の電気的接続を行うことができる。ヒータはまた、赤外線加熱管に隣接した反射部を含み、これが赤外線放射を集束させてエレメント16の外側面17に向けるべく作用するものとすることができる。
処理装置10の全体にわたり温度センサを取り付けて、モニタリングを行うことができる。これにより、ベースエレメント18、現像媒体24の支持手段12、および付加的な放射型ヒータの加熱要素を制御することができる。
第1加熱手段として作用する放射型ヒータ、現像媒体の支持手段を加熱する手段(第2加熱手段)、および第3加熱手段として作用するベース部材ヒータは、各別のものであっても、あるいはいずれかのものが組み合わされたものであっても、感光性エレメント16の外側面17を加熱して、組成物層の一部(すなわち非照射部分)の液状化が生じるに十分な温度Trにすることができるものである。第1加熱手段、第2加熱手段および第3加熱手段のそれぞれが、あるいはいずれかを組み合わせたものが、加熱ステーションを構成する。好適な加熱ステーションとしては、第1加熱手段および第2加熱手段を含むものがある。
装置10は感光性エレメント16の外側面17に対して現像媒体24を支持するための手段を含み、これが非回転面22およびベース18間でニップを形成する。一実施形態では、現像媒体24は連続ウェブであり、これは供給ロール(不図示)から巻き出され、ニップ30の非回転面22および付加的な除去手段40を通り、テークアップロール(不図示)に巻き取られる。ウェブが、供給ロールと支持手段12との間で1以上の付加的なロールを通るようにしてもよいし、支持手段とテークアップロールとの間で1以上の付加的なロールを通るようにしてもよい。支持部材20、供給ロール、テークアップロールおよび1以上のっ付加的なロールは、処理装置10のフレームに取り付けることができる。または、サービスが必要なときにフレームから取り出すことができるよう、移動可能にしたキャリッジに回転可能に取り付けることもできる。1以上の付加的なロールは、処理装置10を通じて、ウェブのガイドロール、アイドルロールおよび/または駆動ロールとすることができる。
現像媒体24のウェブに対しては、処理装置10を通すために、張力の制御、速度の制御あるいはそれらの組み合わせ制御を施すことができる。一実施形態においては、特に除去手段40とともに用いて好適なものとして、処理装置10は現像媒体24に張力を付与するための手段(不図示)を含んでいる。張力付与手段はエレメント16の外側面16から離れた、除去手段40の下流に配設される。除去手段40からテークアップロールまでの経路で、ウェブは駆動ロールを通過する。駆動ロールはウェブのスリップを防ぐよう研磨された外面を有する。駆動ロールにはトルクモータが一定のトルクを提供し、少なくともエレメント16からウェブの除去を行う間に、一定または実質的に一定の張力が現像媒体ウェブに適用されるようにする。ウェブは駆動ロールの上記研磨された外面に接触し、1以上のアイドラローラ上でループをなして、ニップの後のウェブに実質的に一様の張力が加えられるようにすることができる。ウェブをエレメント16から除去するのに要する張力は、与えられた感光性エレメントの熱現像の間、サイクル内、あるいは一サイクルから次サイクルまでの間に変化し得る。故に、トルクモータ用のコントローラ(不図示)がトルクを調整することで、ウェブの張力の変化に対応できるようにする。除去手段40の後でウェブの張力を一定または実質的に一定とするための他の実施形態は、当業者であれば想到し得るものである。ウェブ24の好ましい張力の範囲は約0.5〜1.0lbs/inch(0.875〜1.75N/cm)である。他の実施形態として、処理装置10が、これを通じてウェブを線形のスピードで引くためのモータを含むものとすることができる。この線形スピードとは、ドラム上のシート16外面の線形スピードに同期したものである。
本発明はまた、ベース部材18と支持部手段12の非回転面22との相対運動を行わせる手段を含むことができ、これによってエレメント16と現像媒体24とが互いに接触するようにすることができる。相対運動を行わせるための手段には、上述のように支持部材20を移動させるための手段を含めることができる。相対運動を行わせるための手段はまた、例えば、感光性エレメント16を支持させるための手段50をフレームに支持されたブラケットに取り付け、ベース部材18が現像媒体に向かって移動するようブラケットを作動させることによっても実現できる。相対運動させる手段が現像媒体24の支持手段12およびエレメント16の支持手段50を互いに向けて移動させることで、エレメント16と支持部材20との間には、エレメント16と非回転面22との間に現像媒体24を挟んだ状態でニップ30が形成される。ニップ30は非回転面22がベース部材18に対して係合する位置にあるところに形成される。現像媒体24を支持する非回転面22は、押圧接触状態でエレメント16に係合する。かかる相対運動を行わせる手段を具えることは、特許文献8および特許文献11に記載されている。
処理を通じて、エレメント16の幅を横切る方向のニップ30に一様または実質的に一様の圧力を加えることは望ましいことである。この一様な圧力は、ニップ30を横切る像が一様であることを前提とする。当業者であれば、ニップを通過する像によって加わる圧力が局所的に変化し得ることがわかるであろう。圧力が加わることで吸収体ウェブ2が感光性エレメント16と密に接触する。約0.70kg/cm2〜約24kg/cm2の圧力、好ましくは約2kg/cm2〜約12kg/cm2の圧力が適当であって、そのようにすれば、複合感光性エレメントを歪ませることなく、エレメント表面から吸収体ウェブへの吸収性を増進することができる。
感光性エレメント16の熱現像を行うためのプロセスの動作は、ドラム18上にエレメントを配置することで始まる。ドラムヒータまたは放射型ヒータを用いてドラム18を予熱することができる。現像媒体24の支持手段12のためのヒータ(不図示)は、支持部材20の非回転面22を予熱する。ドラム18が回転を始め、これとともにエレメント16が搬送される。エレメント16が到達する前に放射型ヒータが赤外線管を予熱しておいてから、エレメント16上の組成物層の溶融を行わせる所要温度を実現する設定動作に切り替わるようにしてもよい。非回転面22によって支持されるウェブ状現像媒体24がドラムと接触し得る位置にエレメント16の先端が達すると、支持手段12が移動して、ウェブ24をエレメント16に向けて動かす。現像媒体24と接触している間、感光性エレメント16の組成物層は40℃〜230℃(華氏104度〜392度)に加熱される。現像媒体24は加熱された感光性エレメント16の組成物層の外側面17と接触し、組成物層の非照射部分からエラストマー系ポリマー(elastomeric polymer)の液状化部分を吸収する。これにより、部分的に除去が行われてレリーフパターンすなわちレリーフ面が形成されたフレキソ印刷フォームが形成される。非硬化領域において溶融が生じた組成物層と現像媒体24との1以上の部位での密接を維持することで、感光性樹脂の非硬化感光剤すなわち部分的に液状化した部分の現像媒体への移動が生じる。現像媒体24と光重合層との密接は、それらを互いに押圧することによって維持される。ニップ30の領域を通った後、現像媒体24を直ちに離脱させてもよい。付随的に、加熱状態としたまま、ウェブがエレメント16に接触していた位置からはなれた部位で、現像媒体24が剥離エッジ42を通るようになし、ウェブがエレメントとともに移動する方向44aから、実質的に反対の方向44bへと方向変換するようにすることができる。これにより、エレメント16の外側面17から現像媒体24を除去して、リリーフ構造を現出させることができる。エレメント16の後端がニップ30を通過すると、放射型ヒータを冷却またはオフとし、支持部材20をニップ30から後退させ、ウェブを停止させることができる。他のエレメントの加熱サイクルを開始するべく、エレメント16の先端に対応した位置に支持部材20を戻すことができる。これはエレメントの大してウェブを接触および離脱させることができる位置である。光重合層を加熱するステップ、溶融した層(の部分)を現像媒体に接触させるステップ、および現像媒体を除去するステップのサイクルを必要なだけ繰り返すことで、非硬化材を組成物層から適切に除去し、所望のレリーフ深さを達成することも可能である。しかしながら、好適なシステム性能を得るためにはサイクルの数を最小限にすることが望ましく、通常これは、光重合エレメントに5〜15回の熱処理を施すものである。
本発明の装置および方法は、現像媒体を支持するのに非回転面を用いることで、結果物である凸版エレメントの歪みや波打ちが低減および/または解消されるようにしている。他の利点としては、非回転面が結果物であるエレメントのレリーフの一様性を提供することが挙げられる。また、本発明に係る熱現像処理装置の製造および維持は簡単なものとなり、コストも低減できる。
感光性エレメント
本発明は、熱処理されるエレメントの種類には限定されない。一実施形態では、感光性エレメント16は可撓性の基体と、その上に取り付けられた組成物層とを含んでいる。組成物層は基体上の少なくとも1つの層であり、部分的に液状化可能なものである。好ましくは、感光性エレメント16は、フレキソ印刷フォームとして用いて好適なエラストマー系(elastomeric)印刷エレメントである。基体上の少なくとも1層は好ましくは感光層(photosensitive layer)であり、最も好ましくはエラストマー系組成物の光重合性層(photopolymerizable layer)であって、感光層は化学線(actinic radiation)によって選択的な硬化が可能なものである。ここで用いられている「光重合性」という用語は、光重合性、光架橋性(photocrosslinkable)またはその双方であるシステムを包含する。組成物層が可撓性基体上に2以上の感光層を具える場合には、各感光層の組成を同じものとしてもよいし、他の感光層のいずれとも異なるものとしてもよい。
感光性組成物の層は、熱処理時に部分的に液状化可能なものである。すなわち、熱現像を通じて、妥当な処理または現像の温度で軟化または溶融すべきものである。組成物層の少なくとも1つの外側面は、層の一部の液状化、軟化または溶融が生じるに十分な温度Trに加熱される。
感光層は少なくとも1つのモノマーおよび光開始剤(photoinitiator)を含み、付随的にバインダーを含む。少なくとも1つのモノマーは、少なくとも1つの末端エチレン基(terminal ethylenic group)をもつ付加重合可能なエチレン性不飽和化合物である。感光層において使用可能なモノマーは技術分野においてよく知られており、一官能性のアクリレートおよびメタクリレート、多官能性のアクリレートおよびメタクリレート、および ポリアクリロール・オリゴマー類などがある。さらなる例としては、特許文献12、特許文献13および特許文献14に見られるものがある。モノマーの混合物が用いられてもよい。
光開始剤は化学線に曝露されたときに遊離基を発生する成分である。公知のクラスの光開始剤のいずれを用いることができ、特に遊離基光開始剤を用いることができる。あるいは、光開始剤は複数の成分の混合物であってもよく、その成分の1つが、照射により活性化する増感剤(sensitizer)によってそれが行われたときに遊離基を提供する。
付加可能なバインダーは予め形成されたポリマーであり、曝露に先立ってモノマーおよび光開始剤のマトリックスとして働くとともに、曝露の前後における光重合の物理的性質に対して寄与するものである。一実施形態では、付加的なバインダーはエラストマー系である。エラストマー系のバインダーの例としては、これに限定されるものではないがA−B−A型のブロック共重合体が挙げられる。ここで、Aは非エラストマー系ブロック、好ましくはビニル共重合体を表し、Bはエラストマー系ブロック、好ましくはポリブタジエンあるいはポリイソプレンを表す。使用できる他の好適な感光性エラストマーには、特許文献5および特許文献6に記載されたようなポリウレタンエラストマーが含まれる。モノマーまたは複数モノマーの混合物は、清澄な曇りのない感光層が生成される範囲で、バインダーと適合性のある(compatible)ものでなければならない。
感光層に対する付加的な添加物としては、色材、処理補助剤(processing aids)、酸化防止剤およびオゾン劣化防止剤などがある。処理補助剤は、エラストマー系ブロック共重合体と適合する低分子量のポリマーなどであってもよい。オゾン劣化防止剤には炭化水素ワックス、norbornenes、植物油が含まれる。好適な酸化防止剤としては、アルキル化フェノール(alkylated phenols)、アルキル化ビスフェノール(alkylated bisphenols)、重合トリメチルヒドロキノン(polymerized trimethyldihydroquinone)およびジラウリル・チオプロピオン酸塩(dilauryl thiopropinoate)が挙げられる。
感光性エレメントは、基体に対向する感光層の側に1以上の付加層を含むことができる。付加層の例としては、リリース層、キャッピング層、エラストマー層、レーザ光感受性層(laser radiation-sensitive layer)、化学線不透過層(actinic radiation opaque layer)、バリア層およびそれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限られるものでもない。1以上の付加層は、好ましくは、用いられる感光性エレメントにとって受容可能な現像温度の範囲で現像媒体と接触することにより、全部または一部が除去可能なものである。1以上の付加的な他の層によって、感光性組成物層が全体的または部分的に覆われるようにすることもできる。感光性組成物層を部分的にのみ覆う付加層の例としては、画像形成型の方式(imagewise application)、例えばインクジェット方式により形成された、化学線ブロック材またはインクでなるマスキング層が挙げられる。
リリース層は組成物層の表面を保護するとともに、感光性エレメントの上記画像露出部分について用いられるマスクを容易に除去することができるようにするものである。リリース層として好適な材料は技術分野においてよく知られている。キャッピング層について好適な組成物およびエレメント上にこの層を形成するための方法は、特許文献2および特許文献15(Gruetzmacherらによる)に記載された多層カバーエレメントにおいてエラストマー系組成物として開示されている。エラストマー系のキャッピング層は感光層と同等であり、画像露出後には、用いられる感光性エレメントにとって受容可能な現像温度の範囲で吸収材と接触することにより、エラストマー系キャッピング層の少なくとも一部が除去される。
一実施形態では、レーザ光感受性層は赤外線のレーザ放射に対して感受性があり、よって赤外線感受性層としても認識され得る。レーザ光感受性層は感光層上にあるものでもよいし、感光層上にバリア層がある場合にはその上に配置されるものでもよい。また、感光性エレメントともに組立体(assemblage)をなす一時的支持体(temporary support)上に配置されるものでもよい。赤外線感受性層および化学線不透過層は技術分野においてよく知られている。赤外線感受性層は、赤外線レーザ照射に曝されることによって、可撓性基体と対向する側にある感光層からアブレート(すなわち気化または除去)可能である。あるいは、感光層が赤外線感受性層を支持する支持体とともに組立体をなしている場合には、赤外線感受性層は、赤外線レーザ照射に曝されることによって、一時的支持体から感光層の外側面(可撓性基体とは反対側の側)に移送可能である。赤外線感受性層を単独で用いてもよいし、他の層、例えばイジェクション層や加熱層などとともに用いてもよい。
赤外線感受性層は赤外線吸収材、放射線不透過材および付随的なバインダーを具える。黒い無機顔料、例えばカーボンブラックやグラファイトなどが、赤外線吸収材および放射線不透過材として一般に機能する。赤外線感受性層の厚みは、化学線に対する感受性および不透過性の双方を最適化する範囲とすべきである(例えば2.5以上の光学濃度をもつものとする)。かかる赤外線感受性の光除去可能(photoablative)または光移送可能(phototransferable)は、ディジタルのプレートダイレクト(direct-to-plate)画像技術が適用可能であり、これは、レーザ照射に曝すことで赤外線感受性層が除去または移送され、感光性エレメント上に存在するマスクを形成する。好適な赤外線感受性組成物、エレメントおよびそれらの調製については、特許文献16〜特許文献22に開示されている。赤外線感受性層は、好ましくは、用いられる感光性エレメントにとって受容可能な現像温度の範囲で吸収体と接触することにより除去可能なものである。
本発明の感光性エレメントはさらに、その最上層の上部に設けられる一時的カバーシートを含むことができる。カバーシートの目的の1つは、保管および取り扱い時に感光性エレメントの最上層を保護することである。最終的な使用時に、像形成に先立ちカバーシートを除去してもよいし、除去しなくてもよい。しかし現像の前には除去される。カバーシートの好適な材料は技術分野においてよく知られている。
基体は引き裂き抵抗があるものが選択され、かつ、かなりの高融点、例えば基体上に形成される組成物層の液化温度より高い融点をもつものでなければならない。基体の材料は高分子のフィルム、フォーム、繊維、および、アルミニウムや鋼などの金属から選択可能である。しかしこれらに限られるものでもない。基体は殆どどのような高分子材であってもよく、すべての処理条件に対して反応せず、かつ安定しているフィルムを形成するものであればよい。好適なフィルム支持体としては、ポリオレフィン、ポリカーボネートおよびポリエステルなどの熱可塑性材料やセルロースフィルムなどが挙げられる。
感光性エレメントの基体は約0.01mm〜約0.38mmの厚みを有する。放射線硬化型組成物層の厚みは約0.35mm〜約7.6mmであり、好ましい厚みは約0.5mm〜約3.9mm(20〜155mil)である。
感光性エレメントは、熱現像を行うために、エレメントを化学線に暴露する像形成(imagewise)によって調製される。像形成用曝露の後、感光性エレメントは、放射線硬化型組成物層の曝露領域における硬化部分と、放射線硬化型組成物層の非曝露領域における非硬化部分とを含むものとなる。像形成用曝露は、像生成マスク(image-bearing mask)を通して感光性エレメントを曝露することにより行われる。像生成マスクは、印刷すべき内容を含む白黒の透過物または陰画、組成物層上のレーザ光感受性層に形成された既存マスク(in-situ mask)、またはその他の、技術分野において知られたものとすることができる。像形成用曝露は真空フレーム内で行われるものでもよいし、大気中の酸素が存在する状態で行われるものでもよい。曝露時には、マスクの透過領域により、重合または架橋が生じるようになる一方、化学線不透過領域は未架橋のままとなる。曝露は、曝露領域の支持体または背部層(フロア)に対する架橋が生じるのに十分な期間行われる。像形成用曝露時間は通常バックフラッシュ時間よりかなり長く、2、3分から10分の範囲である。
特許文献16〜特許文献22に開示されたようなプレートダイレクトの画像形成に対しては、赤外線レーザ曝露用エンジンを用いて、レーザ光感受性層に存在する画像生成マスクが形成される。像形成用のレーザ曝露は、750〜20000nmの範囲、好ましくは780〜2000nmの範囲の光を出射する種々のタイプの赤外線レーザを用いて行うことができる。ダイオードレーザを用いることもできるが、1060nmの光を出射するNd:YAGレーザが好ましい。
化学線源は紫外線領域、可視光領域および赤外線領域のものを含む。特別な化学線源としての適合性は、感光性エレメントからフレキソ印刷版調製するのに用いられる少なくとも1つのモノマーおよび開始剤の感光性によって決定される。最も一般的なフレキソ印刷版の好ましい感光性は、室内灯に対して良好な安定性を呈することから、紫外線および深可視光領域のスペクトルである。照射に曝される組成物層の部分は、化学的に架橋し、硬化する。照射されない(曝露されない)組成物層の部分は硬化せず、硬化した被照射部分よりも低い融点または液化温度を有する。像形成用曝露された感光性エレメント16は、レリーフパターンを形成するために吸収材を用いる熱現像の準備が整ったものとなっている。
像形成用曝露の前または後に全体的な背部曝露(所謂バックフラッシュ曝露)を行い、支持体に隣接する感光層を所定の厚みに重合させることができる。感光層の重合部分はフロアと称される。フロアの厚みは曝露時間や曝露源などによって変化する。この曝露は拡散または直接的に行われる。像形成用曝露に好適な照射源を用いることができる。曝露は一般的に10秒〜30分行われる。
マスクを介した全体的な紫外線曝露の後に、感光性印刷エレメントには上述した熱現像が施され、光重合層内の非重合領域が除去されて、レリーフ像が形成される。熱現像ステップは、光重合層の少なくとも化学線に曝されなかった領域、すなわち非曝露領域を除去する。エラストマー系キャッピング層を除き、光重合層上に存在し得る付加層が、光重合層の重合領域から除去または実質的に除去される。
現像媒体は、放射線硬化型組成物の非照射すなわち非硬化部分の融点、または軟化もしくは液化温度より高い融点を有し、かつ同じ作動温度で良好な引き裂き抵抗を有するものが選択される。好ましくは、選択材料は、加熱を通じて感光性エレメントを処理するプロセスに必要な温度に耐えるものである。吸収材は、不織材、用紙、繊維性の織材、開放発泡材(open-celled foam materials)、多孔質材など、空洞容積を多少ともその容量に含んでいるものから選択できる。吸収材はウェブ状のものでも、シート状のものでもよい。吸収材はまた、溶融するエラストマー系組成物に対する高い吸収性を有しているべきであり、吸収量は、吸収材の平方mmあたりに吸収可能なエラストマーの重量(グラム)によって測定される。吸収材にファイバを接着し、現像工程を通じファイバがプレート内に付着しないようにすることが望ましい。ウェブ形態の不織材とすることは好ましいことである。
熱現像後には、後続のシーケンスにおいて、フレキソ印刷フォームを後曝露(post exposed)および/または化学的もしくは物理的に後処理し、フレキソ印刷フォームの表面の粘着性を除去(detackify)することができる。
以下に、本発明の好ましい態様を示す。
[1]
外側面を有し、部分的に液状化可能な組成物の層を含む感光性エレメントからレリーフパターンを形成するための装置であって、
前記層の一部を部分的に液状化させるに十分な温度に前記外側面を加熱するための手段と、
現像媒体を支持して前記部分的に液状化した部分に隣接する前記外側面に接触させる手段と、
前記現像媒体と前記支持手段との相対移動を行わせる手段と、
を具え、前記支持手段が前記部分的に液状化した部分の反対側に非回転面を具えている装置。
[2]
前記支持手段が非円筒状の支持部材を具えている[1]の装置。
[3]
前記支持手段は支持部材を具え、該支持部材の断面形状が楕円形状、弧形状、放物線状、円形状、半円形状、楔形状、三角形状、長方形状および多角形状を含む群から選択されている[1]の装置。
[4]
前記支持手段がさらに支持部材を具え、該支持部材がこれを加熱する手段を有している[1]の装置。
[5]
前記非回転面が平面および弧状面を含む群から選択されている[1]の装置。
[6]
前記非回転面が弧状であり、凸面および凹面を含む群から選択され、前記凹面が前記外側面の一部に適合している[5]の装置。
[7]
前記非回転面が40mm未満の曲率半径を有している[1]の装置。
[8]
前記非回転面が8mmないし15mmの曲率半径を有している[1]の装置。
[9]
前記非回転面が突出縁を具え、これを前記現像媒体が通過するようにした[1]の装置。
[10]
前記支持手段は1以上の非回転面を具え、その各々が同等または異なる曲率半径を有している[1]の装置。
[11]
前記支持手段は1以上の非回転面を有する支持部材を具え、さらに、当該1以上の非回転面の各々を前記外側面に隣接する位置に位置付けるよう前記支持部材を割り出すための手段を具えている[1]の装置。
[12]
前記支持手段が支持部材を具え、該支持部材が半円形状の断面形状を有するとともに、前記非回転面に一致する円筒状面部分を有している[1]の装置。
[13]
前記支持手段がさらに前記支持部材の強化手段を具えている[12]の装置。
[14]
前記円筒面部分が40mm未満の曲率半径を有している[12]の装置。
[15]
前記支持手段が支持部材を具え、該支持部材が円形状の断面形状を有するとともに、前記非回転面に一致する円筒状面部分を有している[1]の装置。
[16]
前記非回転面の反対側で前記支持手段を強化するための手段をさらに具えている[1]の装置。
[17]
前記感光性エレメントを支持するための手段と、
前記現像媒体を前記外側面に提供するための手段と、
をさらに具えている[1]の装置。
[18]
前記支持手段を移動させるための手段をさらに具えている[1]の装置。
[19]
前記現像媒体を前記外側面から除去するための手段をさらに具えている[1]の装置。
[20]
前記現像媒体に張力を付与するための手段をさらに具えている[1]の装置。
[21]
前記組成物層の前記液状化した部分が少なくとも前記現像媒体に吸収されるようにするに十分な圧力をもって、前記感光性エレメントおよび前記現像媒体を押圧して接触させる手段をさらに具えている[1]の装置。
[22]
前記感光性エレメントが光重合性印刷エレメントである[1]の装置。
[23]
前記加熱手段が、
前記現像媒体が前記組成物層に接触する位置に隣接して前記組成物層の前記外側面を加熱する第1加熱手段であって、前記層の前記外側面に適合した加熱を行う第1加熱手段と、
前記現像媒体が前記層の前記外側面に接触しているときに、前記外側面を加熱可能な温度に前記現像媒体支持手段を加熱する第2加熱手段と、
前記感光性エレメントを支持するための手段を、前記外側面を加熱可能な温度に加熱する第3加熱手段と、
前記第1加熱手段および前記第2加熱手段の組合せと、
前記第1加熱手段および前記第3加熱手段の組合せと、
前記第2加熱手段および前記第3加熱手段の組合せと、
前記第1加熱手段、前記第2加熱手段および前記第3加熱手段の組合せと、
を含む群から選択され、
前記第1加熱手段、前記第2加熱手段および前記第3加熱手段が個別に、または前記組み合わせにおいて、前記組成物層の外側面を前記相の液状化が生じるに十分な温度に加熱可能である[1]の装置。
[24]
外側面を有し、部分的に液状化可能な組成物の層を含む感光性エレメントからレリーフパターンを形成するための方法であって、
前記層の一部を部分的に液状化させるに十分な温度に前記外側面を加熱するステップと、
現像媒体を支持して前記部分的に液状化した部分に隣接する前記外側面に接触させるステップと、
を具え、前記支持ステップが前記部分的に液状化した部分の反対側で非回転面を接触させるステップと、前記現像媒体と前記非回転面との相対移動を行わせるステップとを有している方法。
[25]
前記支持ステップが非円筒状の支持部材を用いる[24]の方法。
[26]
前記支持ステップが支持部材を用い、該支持部材の断面形状が楕円形状、放物線状、弧形状、円形状、半円形状、楔形状、三角形状、長方形状および多角形状を含む群から選択されている[24]の方法。
[27]
前記非回転面が平面および弧状面を含む群から選択されている[24]の方法。
[28]
前記非回転面が弧状であり、凸面および凹面を含む群から選択され、前記凹面が前記外側面の一部に適合している[27]の方法。
[29]
前記非回転面が40mm未満の曲率半径を有している[24]の方法。
[30]
前記非回転面が8mmないし15mmの曲率半径を有している[24]の方法。
[31]
前記非回転面の突出縁を前記現像媒体が通過するようにするステップをさらに具えた[24]の方法。
[32]
前記支持ステップは、1以上の非回転面を有する支持部材によって前記現像媒体を支持するステップを具え、前記1以上の非回転面の各々が同等または異なる曲率半径を有している[24]の方法。
[33]
前記支持ステップは、1以上の非回転面を有する支持部材によって前記現像媒体を支持するステップを具え、さらに、当該1以上の非回転面の各々を前記外側面に隣接する位置に位置付けるよう前記支持部材を割り出すためのステップを具えている[24]の方法。
[34]
前記支持ステップは、前記非回転面に一致する円筒状面部分を有している半円筒状の支持部材によって前記現像媒体を支持するステップを具えている[24]の方法。
[35]
前記円筒面部分が40mm未満の曲率半径を有している[34]の方法。
[36]
前記非回転面を強化するステップをさらに具えている[24]の方法。
[37]
前記感光性エレメントをベース部材上に支持するステップと、
前記現像媒体を前記外側面に提供するステップと、
をさらに具えている[24]の方法。
[38]
前記非回転面をもつ支持部材を移動させるステップをさらに具えている[24]の方法。
[39]
前記現像媒体を前記外側面から除去するステップをさらに具えている[24]の方法。
[40]
前記現像媒体に張力を付与するステップをさらに具えている[24]の方法。
[41]
前記組成物層の前記液状化した部分が少なくとも前記現像媒体に吸収されるようにするに十分な圧力をもって、前記感光性エレメントおよび前記現像媒体を押圧して接触させるステップをさらに具えている[24]の方法。
[42]
前記感光性エレメントが光重合性印刷エレメントである[24]の方法。
[43]
前記加熱ステップが、
前記現像媒体が前記組成物層に接触する位置に隣接して前記組成物層の前記外側面を加熱する第1加熱ステップであって、前記層の前記外側面に適合した加熱を行う第1加熱ステップと、
前記現像媒体が前記層の前記外側面に接触しているときに、前記外側面を加熱可能な温度に前記非回転面を加熱する第2加熱ステップと、
前記感光性エレメントのためのベース部材を、前記外側面を加熱可能な温度に加熱する第3加熱ステップと、
前記第1加熱ステップおよび前記第2加熱ステップの組合せと、
前記第1加熱ステップおよび前記第3加熱ステップの組合せと、
前記第2加熱ステップおよび前記第3加熱ステップの組合せと、
前記第1加熱ステップ、前記第2加熱ステップおよび前記第3加熱ステップの組合せと、
を含む群から選択され、
前記第1加熱ステップ、前記第2加熱ステップおよび前記第3加熱ステップが個別に、または前記組み合わせにおいて、前記組成物層の外側面を前記相の液状化が生じるに十分な温度に加熱可能である[24]の方法。
[44]
前記感光性エレメントを化学線に曝露するステップをさらに具えた[24]の方法。
[45]
前記曝露ステップが既存マスクを介した、光ツールを介した、またはレーザによる、像形成を行う[44]の方法。
[46]
[44の方法によって作成されたフレキソ印刷フォーム。
[47]
前記非回転面が固定されている[1の装置。
[48]
前記非回転面が軸のまわりに1回転未満の回動を行う[1の装置。
[49]
前記非回転面が固定されている[24]の方法。
[50]
前記非回転面が軸のまわりに1回転未満の回動を行う[24]の方法。


本発明の第1の実施形態の模式的側面図であり、非回転面を含み、感光性エレメントと接触するよう現像媒体を支持するための手段を示している。 本発明の第2の実施形態の模式的側面図であり、非回転面を含み、感光性エレメントに対して現像媒体を支持するための手段を示している。 本発明の第3の実施形態の模式的側面図であり、現像媒体を支持するための手段に対する非回転面と、感光性エレメントから現像媒体を除去するための手段とを示している。 本発明の第4の実施形態の模式的側面図であり、非回転面を含み、現像媒体を支持するための手段と、該支持手段に一体化され、感光性エレメントから現像媒体を除去するための手段とを示している。
符号の説明
10 熱現像処理装置
12 支持手段
16 感光性エレメント
17 エレメント外側面
18 ベース部材(ドラム)
20 支持部材
22 非回転面
24 現像媒体
30 ニップ
35 強化手段
36 強化部材
40 除去手段
42 剥離面(エッジ)
50 エレメント支持手段

Claims (2)

  1. 化学線によって部分的に硬化され、当該硬化されなかった部分を加熱により液状化することが可能な組成物の層を含む外側面を有した感光性エレメントからレリーフパターンを形成するための装置であって、
    前記層の前記部分を液状化させるに十分な温度に前記外側面を加熱するための手段と、
    現像媒体を支持して前記液状化した部分に隣接する前記外側面に接触させ、前記液状化した部分を吸収させる手段と、
    前記現像媒体が前記外側面から離れるように前記現像媒体と前記支持手段との相対移動を行わせる手段と、
    を具え
    記支持手段が前記外側面に接触する前記現像媒体の面とは反対側で前記現像媒体に接触する弧状の非回転面を有し、
    前記加熱手段は、前記弧状の非回転面と接触している前記外側面に対して熱を伝えることを特徴とする装置。
  2. 化学線によって部分的に硬化され、当該硬化されなかった部分を加熱により液状化することが可能な組成物の層を含む、外側面を有した感光性エレメントからレリーフパターンを形成するための方法であって、
    前記層の前記部分を液状化させるに十分な温度に前記外側面を加熱するステップと、
    現像媒体を支持して前記液状化した部分に隣接する前記外側面に接触させて前記液状化した部分を吸収させるステップと、
    を具え
    記支持ステップが前記前記外側面に接触する前記現像媒体の面とは反対側で前記現像媒体を弧状の非回転面に接触させるステップと、前記現像媒体が前記外側面から離れるように前記現像媒体と前記非回転面との相対移動を行わせるステップとを有し
    前記外側面を加熱するステップは、前記弧状の非回転面と接触している前記外側面に対して熱を伝えることを特徴とする方法。
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