JP5197973B2 - あらかじめ湾曲している胃バンド - Google Patents

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Description

開示の内容
〔関連出願の参照〕
本願は、2005年7月15日に出願され、現在係属中の米国特許出願第11/182,072号(発明の名称:「胃バンド用ラッチ装置(LATCHING DEVICE FOR GASTRIC BAND)」)の一部継続出願であり、この米国特許出願は、2005年7月15日に出願された米国仮特許出願第60/699,369号(発明の名称:「胃バンド(GASTRIC BAND)」)の権益を主張する出願である。
〔発明の背景〕
〔発明の分野〕
本発明は、胃バンド、および関連の付属品に関する。
〔先行技術の説明〕
病的肥満は、深刻な医学的症状である。実際に、病的肥満は、合衆国や他の国において非常に広がっており、その動向は、悪化の傾向にあるように思われる。病的肥満と関連した合併症としては、高血圧症、糖尿病、冠動脈疾患、発作、うっ血性心不全症、多くの整形外科的問題および肺動脈弁閉鎖不全症が挙げられ、それに伴って寿命が著しく縮まる。このことを念頭に置いた上で、当業者は確実に理解するように、病的肥満と関連した金銭上および身体上のコストは、相当なものである。実際に、肥満と関連したコストは、合衆国のみでも1000億ドルを超えると推定される。
肥満を治療するために様々な外科的処置が開発された。最も一般的に現在行われている処置は、ルーY胃バイパス術(Roux-en-Y gastric bypass)(RYGB)である。この処置は、非常に複雑であり、一般に、病的肥満を示す患者を治療するために利用されている。他の形態の肥満症手術としては、フォビ嚢(Fobi pouch)、胆膵路転換手術(bilio-pancreatic diversion)、および胃形成(gastroplastic)、または「胃ステープル留め(stomach stapling)」が挙げられる。加えて、胃を通る食物の通過を制限し、飽満感に影響を与える植え込み可能な装置が知られている。
これら処置の多くは侵襲性が高いことを鑑みて、低外傷性かつ低侵襲性の処置を開発する努力がなされた。胃バンド法(胃絞扼法:gastric banding)は、これら方法のうちの1つである。胃バンド法は、胃のサイズを減少させることにより食物摂取量を制限しようとする胃縮小手術の1つのタイプである。RYGBおよび他の胃縮小処置とは対照的に、胃バンド法は、十二指腸または空腸中の消化管の解剖学的構造の変更を必要としない。
胃バンドは、1980年代初頭から、病的肥満に対する胃バイパスおよび他の不可逆的な外科的減量治療の有効な代替手段となった。幾つかの代替の処置が、胃バンド法の下で実施されている。あるバンド法は胃リングを用い、別のバンド法ではバンドを用い、あるバンド法では胃ステープルを用い、さらに別の処置では、リング、バンドおよびステープルの組み合わせを用いる。これらの処置の中で、最も一般に行われているのは、垂直遮断胃形成術(vertical banded gastroplasty)(VBG)、シラスティックリング胃形成術(SRG)、および調節可能なシラスティック胃バンド法(AGB)である。
一般に、胃バンドは、患者の胃の上方部分に巻き付けられ、胃の通常の内径よりも小さな小孔を形成する。これは、胃の上方部分から下方消化部分に流れる食物を制限する。小孔が適当なサイズである場合、胃の上方部分内に保持された食物は、過食を妨げる満腹感をもたらす。
より具体的に、かつ実際には、胃バンドは、胃の後ろに挿入され、胃バンドの端部は、互いに結合されて装置を胃の周りにラッチ留めする。しかしながら、正しいラッチ留めを行うように胃バンドの端部を操作することは困難な場合が多い。したがって、胃の周りへの胃バンドの取り付けを促進する機構体が必要である。本発明は、現在利用可能な胃バンドとともに利用するための、胃バンドを正しく設置した後に取り外し可能な伸展装置の形態である機構体を提供する。本発明はまた、胃の周りへの取り付けの容易さを促進し、かつ、一度取り付けられると向上された機能の発揮を容易にする改良型胃バンド構造を提供する。
〔発明の概要〕
したがって、本発明の目的は、所定の場所で胃を包囲するように成形され、寸法決めされたバルーンと、バルーンの周りに延びるベルトとを含む、低圧大容積の胃バンドを提供することである。胃バンドは、胃の周りに延びるようにあらかじめ湾曲されており、バルーンは、胃の周りを360°にわたって覆う。
また、本発明の目的は、所定の場所で胃を包囲するように成形され、寸法決めされており、最大充填容積を有するバルーンで構成された低圧大容積胃バンドを取り付ける方法を提供することでもある。この方法は、胃バンドを胃の周りに位置決めし、バルーンを最大充填容積よりも小さな容積で充填することによって達成される。
本発明の他の目的および利点は、本発明の特定の実施形態を記載した添付の図面とともに以下の詳細な説明を読むと明らかになるであろう。
〔好ましい実施形態の説明〕
本発明の実施形態が本明細書に開示されている。しかしながら、開示した実施形態は、本発明の例示に過ぎず、本発明は、様々な形態で実施できることを理解されたい。したがって、本明細書に開示した詳細は、本発明を限定するものとして解釈されるべきではなく、特許請求の範囲のためのかつ本発明の構成方法、および/または、利用方法を当業者に教示するための基礎として解釈されるべきである。
図1および図2を参照すると、胃バンド10と関連して用いられる取り外し可能な縫合糸タブ伸展器(extender)100が開示されている。伸展器100は、胃バンド10の使用を促進し、胃バンドラッチ留め機構体20の使用を補助するように設計されている。具体的には、伸展器100は、ラッチ留め機構体20の第1のラッチ留め部材22をラッチ留め機構体20の第2のラッチ留め部材26中に通すか、または押し込むか、あるいは、把持器を第2のラッチ留め部材26中に挿入し、伸展器112の先端部を把持し、そしてこの先端部を第2のラッチ留め部材26中に引き戻してロックすることにより、ラッチ留め機構体20の第1のラッチ留め部材22をラッチ留め機構体20の第2のラッチ留め部材26中に通すのを補助する機構体を提供する。
伸展器100を胃バンド10に取り付けるため、伸展器100のテザーストラップ(tether strap)108をラッチ留め機構体20の先端部に設けられた孔38中に通す。次に、このテザーストラップ108を結合凹部110の内部で伸展器100の残部に接着する。代替の実施形態によれば、図10を参照すると、伸展器300は、結合凹部310の端部に位置決めされたポケット311を備えてもよく、このポケット内にテザーストラップ308を接着することができる。
伸展器100は、胃バンド10が一度正しく位置決めされて胃の周りに固定されると、胃バンド10から容易に取り外されるか、または切り離され、それにより、バンドそれ自体を切断した場合の「鋭利な」バンドのエッジが生じる恐れを最小限に抑える。伸展器100を取り外すため、テザーストラップ108を胃バンド10の先端部36の孔38と接着されたテザーストラップ108を収容している結合凹部110との間で切断する。それにより、伸展器100を一体品として取り外すことができ、後には、胃バンド100が「鋭利な」バンドのエッジが全く存在しない状態で完全にそのままの状態で残される。
伸展器100は、伸展器100に設けられていて、伸展器100の切り離しを一層容易にするように鋏を胃バンド10の先端部36とテザーストラップ108との間に挿入させる凹部109(図2参照)をさらに備えるのがよい。伸展器100は、これを胃バンド10から切り離した後、体内から完全に抜去される。伸展器100はまた、ラッチ留め機構体20の最終ロック前に胃の周りでの調節を可能にする一時的ロックを生じさせることができる。好ましい実施形態では、伸展器を胃バンド本体から一体品としての取り外しのために切り離すが、代替の実施形態では、伸展器を定位置で胃バンドに取り付けたままにし、一時的ロック(すなわち、以下に詳細に説明する保持部材114,214)を様々な胃のサイズに使用するために追加の永続的ロック位置として利用してもよい。
実際には、図3を参照すると、本発明の縫合糸タブ伸展器100を第1のラッチ留め部材22に隣接して胃バンド10の第1の端部14に固定して単一のバンド/伸展器機能ユニットを形成する。その後、伸展器100が固定された胃バンド10を胃の後ろに挿入する。次に、ラッチ留め機構体20の第1のラッチ留め部材22ならびに伸展器100を、ラッチ留め機構体20の第2のラッチ留め部材26を通して押し込むか、または引き込む。本発明の縫合糸タブ伸展器100の追加により、第1のラッチ留め部材22を胃の周りおよび第2のラッチ留め部材26を通して通過させる際に、この第1のラッチ留め部材22を把持して操作するための長い領域が得られる。
好ましい実施形態によれば、以下に詳細に説明するように、縫合糸タブ伸展器100は、第1のラッチ留め部材22を第2のラッチ留め部材26に嵌め合わせてこれをロックするのを補助するように、胃バンド10の第1の端部14に取り付けられる細長いエラストマーの構成要素である。伸展器100は、好ましくは、伸展器100を所定の位置に保持するように胃バンド10の第1の端部14でタブ24に取り付けられる。伸展器100は、1回の切断で伸展器100にあるテザーストラップ108により取り外し可能であり、この伸展器は、互いに近接する胃バンド10の第1の端部14および伸展器100を結合して一体型ユニットとして動くようにするための、凹部または開放凹部(recess or open recess)、例えばカップ状特徴部106を有している。
より具体的には、以下の開示内容に基づいてよりよく理解されるように、胃バンド10のタブ24は、伸展器100の凹部106内に位置決めされ、テザーストラップ108を用いてこれに安全に、かつ固定するように結合されている。加えて、好ましい実施形態によれば、伸展器の第2の端部は、ゴールドフィンガ様(Goldfinger-like)器具150とともに、適合性のある縫合糸ループ105を有するのがよい。当業者であれば必ず理解するように、ゴールドフィンガ様器具150は、胃バンド20を後方胃トンネル(retro-gastric tunnel)に通すことを補助する。代替的に、胃バンド20を後方胃トンネル中に通すための他の装置を用いる外科医の場合、伸展器100の把持部分、または平らな先端部112は、これらバンド通し装置と適合性がある。一般に、ゴールドフィンガ器械は、胃バンドを通す前に胃の後ろで鈍的切開を行うために用いられる、関節運動式バンド通し装置である。この装置を関節運動させて胃の後ろに送る。ゴールドフィンガ器械の先端部には、縫合糸ループが捕捉されるノッチがある。一度縫合糸が捕捉されると、ゴールドフィンガ器械は後方胃トンネルから引き出され、縫合糸ループがバンドをこの器械と共に引く。代替的に、これら他のバンド通し装置との併用を容易にするため、伸展器のある長さ分を平らな先端部の後ろで丸めて(チューブのように)、伸展器が配向しやすくなるようにしてもよい。
取り外し可能な伸展器100は、様々な胃バンドに用いられるように設計されている。一例を挙げると、伸展器は、2005年7月15日に出願された共通所有者の米国特許出願第11/182,072号明細書(発明の名称:「胃バンド用ラッチ装置(LATCHING DEVICE FOR GASTRIC BAND)」)に開示されているような胃バンドに用いられるように設計されており、この米国特許出願を参照により引用し、その開示内容を本明細書の一部とする。
全般的に、図4、図5、および図5aを参照すると、胃バンド10は、第1の端部14、およびその反対側の第2の端部16を有するバンド本体12を含む。バンド本体12、およびラッチ留め機構体20は、好ましくは、シリコーンから製造される。胃バンドは、バルーン型胃バンドであるが、以下に詳細に説明するように、本発明のラッチ留め機構体を本発明の精神から逸脱することなく、様々なバンド構造体と併用できる。
大まかに前述したように、胃バンド10は、胃のサイズを縮小する所定の場所で胃を包囲するように成形され、寸法決めされている。胃バンド10は、ラッチ留め機構体を壊さずに、または再ロック後の保持能力を著しく低減させずに、ロックおよびロック解除できる可撓性ラッチ留め機構体20を採用している。第1の端部14および第2の端部16は、それぞれ、本発明の胃バンド10のラッチ留め機構体20をロックするか、またはロック解除する動作方向および意図に応じて、雄型部材および雌型部材の両方として作用する。
第1の端部14は、全般的に、シェル部材すなわち第1のラッチ留め部材22を有し、この第1のラッチ留め部材は、第2の端部16にある半円形孔30で構成されたカラー部材すなわち第2のラッチ留め部材26を通して把持して引くためのタブ24を有する中空の半月形シェルで構成されている。第1のラッチ留め部材22の半月形シェルは、これを把持器でカラー部材26中に引き込むか、または押し込むと、潰れる。カラー部材26は、タング28を含み、ラッチ留めの間に、シェル部材22が半円形孔30を通りかつタング28の下をスライドするようになっている。一度シェル部材22がタング28を通過すると、役割が変わる。第1の端部14は、シェル部材22が弾性的に元の形状に戻って、第2の端部16(この時点では、雄型構成要素)上に戻り、タング28上をスライドさせられる場合に、雌型構成要素として機能する。このように、シェル部材22は、ラッチ留め機構体20の動作中、雄型構成要素と雌型構成要素の両方として機能し、カラー部材26は、ラッチ留め機構体20の動作中、雄型構成要素と雌型構成要素の両方として機能する。すなわち、シェル部材22は、カラー部材26中へ挿入する際には雄型構成要素として機能し、この後、タング28をこの中に嵌め込む際には雌型構成要素として機能する。ロック解除は、把持器を用いて第1の端部14を第2の端部16から離れるように前方へ引いてタングをシェル部材22から取り外すことにより達成される。シェル部材22がM字形になっているので、シェル部材は、潰れて、タング28の下を動き、かつ、カラー部材26を通って動くことができる。
より具体的は、胃バンド10の第1の端部14のシェル部材22は、概して、第1の端部14の先端部36に隣接する幅の狭い端部(細幅端部)34に向かってテーパする、開口した幅の広い端部(広幅端部)32を備えた半月形シェルである。シェル部材22は、実質的に中空であり、例えば、シリコーンのような材料で形成され、それにより、シェル部材の圧縮および拡張が可能である。
図5aを参照すると、シェル部材22は、その広幅端部32から見て実質的にM字形の外面23aを備えている。すなわち、シェル部材22の外面は、実質的にM字形の輪郭を有し、広幅端部32に隣接したシェル部材22の内面23bは、実質的に滑らかな半円形の輪郭を有している。単一のM字形輪郭は、シェル部材22をカラー部材26に通す際の可撓性および制御性を向上させることが判明した。加えて、シェル部材22の広幅端部32にM字形を導入することにより、シェル部材22を圧縮することがより容易になり、かつ、より制御性が高くなるため、ロック解除を容易に行うことができる。
シェル部材22を前述したようにカラー部材26中にスライドさせる。この後、M字形広幅端部32の中央部54は、その元の形状に戻り、タング28に被さる。胃バンド10のラッチ留めが解除されると、シェル部材22がカラー部材26から離れるように前方に引かれ、M字形シェル部材22がタング28の下を動き、カラー部材26を通って動くことができるようになる。シェル部材22のあらかじめ成形された形状は、ロック解除中、タング28がシェル部材22上をこれに沿ってスライドするための誘導特徴部(guiding feature)として作用するだけでなく、シェル部材22がカラー部材26の孔30を通ってより容易にスライドして戻ることができるようにする。
第1の端部14の先端部36およびシェル部材22の細幅端部(narrow end)34に隣接して孔38がタブ24に形成されている。孔38は、胃バンドの取り付けに共通して用いられる縫合糸または把持器を受容するように成形され、寸法決めされている。加えて、タブ24は、ロック中およびロック解除中、タブ24を把持することを補助する突起39と共に形成されている。
また、第1の端部14に、しかしながら、孔38から見てシェル部材22の反対側に、かつ、シェル部材22の広幅端部32に隣接して、後方に延びる把持部材(gripping member)51が設けられている。把持部材51は、ラッチ留め機構体20のロックおよびロック解除を行うための双指向性のアクセス(dual directional access)を可能にするように成形され、寸法決めされている。より具体的には、把持部材51は、この把持部材の頂面53および底面55に沿って突起56を有している。これら突起は、第1の指向方向(first directional orientation)に沿って把持部材の把持を容易にする。把持部材51は、補強された中央部分57を有する「砂時計」の形状をさらに伴って形成されている。補強された中央部分57は、第2の指向方向(second directional orientation)での把持を考慮に入れている。
シェル部材22とカラー部材26との固定した締結は、シェル部材22がカラー部材26を通りながら締まった後、シェル部材22がその元の形状に戻り、シェル部材22の広幅端部32がカラー部材26の第1の縁部46に当接することを確実にすることによって達成される。
ラッチ留めは、第2の端部16の先端部50から離れるようにカラー部材26から延びるタング28をカラー部材26に設けることにより、さらに促進される。タング28は、シェル部材22がカラー部材26を通過し、第1の端部14と第2の端部16を互いに向かって引き寄せながら胃バンド10に張力を加えた後にシェル部材22がラッチ留め解除位置に向かってカラー部材26を通って戻るように引っ張った状態でシェル部材22の広幅端部32内に嵌まり込むように成形され、寸法決めされている。このことを念頭に置いて、タング28を、このタングが、簡便で、かつ信頼性のある方法でシェル部材22と共にスライドするように下方に配向することができる。タング28は、ラッチ留め機構体20が正しくロックされたかどうかに関する指標を与えるように、明確に着色されるのがよい。
第2の端部16の把持は、前方に向いた把持部材58、すなわち、第2の端部16の先端部50に向いた把持部材を設けることにより、さらに促進される。前方に向いた把持部材58は、ラッチ留め機構体20のロックおよびロック解除を行うための双指向性のアクセスを可能にするように成形され、寸法決めされている。より具体的には、把持部材58は、その頂面62および底面64に沿って突起59を有している。これら突起59は、第1の指向方向に沿って把持部材の把持を容易にする。把持部材58は、補強された中央部分60を有する「砂時計("hour glass")」の形状をさらに伴って形成されている。補強された中央部分60は、第2の指向方向での把持を考慮に入れている。
把持部材58は、シェル部材22がカラー部材26を通過する際にシェル部材22を受容してこれを中央に置くように成形され、寸法決めされている。把持部材58はまた、シェル部材22がカラー部材26を通過する際にシェル部材22を圧縮することを補助する。
本発明の好ましい実施形態によれば、胃バンドは、図11〜図16に示すようなバルーン型胃バンドである。このことを念頭に置いて、胃バンド410は、全般的に、細長いバルーン414が固定された補強ベルト412で構成されている。ベルト412は、第1のラッチ留め部材422および第2のラッチ留め部材426がそれぞれ固定された第1の端部416および第2の端部418を含んでいる。ベルト412は、内面428および外面430をさらに含んでいる。外面430は、実質的に滑らかであり、胃バンド410を患者の胃の周りに固定した場合に胃バンド410の外面431の大部分を形成する。ベルト412の内面428は、バルーン414の外面438に取り付けられるように成形され、寸法決めされている。
バルーン414に関し、このバルーンもまた、第1の端部432、第2の端部434、内面436、および外面438を含んでいる。内面436は、実質的に滑らかであり、胃バンド410を患者の胃に固定した場合に患者の胃に係合するように成形され、寸法決めされている。バルーン414の外面438は、ベルト412の内面428に結合するように成形され、寸法決めされている。
図11〜図16を参照すると、ベルト412、およびバルーン414は、それぞれ、オーバーモールド(overmolding)を行うか、または別個に成形を行い、次に、接着による結合を行うことにより結合されるのがよい(類似の符号が、別々の実施形態について用いられている)。製造技術にかかわらず、バルーン414の外面438は、ベルト412を受容するように成形され、寸法決めされた溝439を伴って形成される。ベルト412がバルーン414に接着によって結合されている図15および図16を参照すると、溝439は、溝439内でのベルト412の位置に悪影響を及ぼさずに少量の接着剤を受容するように成形され、寸法決めされた接着剤用の間隙(glue gap)439aを伴って形成されている。
代替の実施形態によれば、図17を参照すると、バルーン414’およびベルト412’を、未硬化材料413’(組成が構成要素と類似である)の層をバルーン414’とベルト412’との間に追加して、このバルーンおよびベルトを互いに硬化させることにより結合させてもよいことが想定されている。加えて、補強構造体415’(メッシュ、異種材料、または硬度の高いシリコーン材料(higher durometer silicone material))の層が、未硬化材料413’の層内に含有される。この補強構造体415’は、組み立て時および硬化時に装置内に封入され、この補強構造体は、製品に対して追加の構造または異なる機械的性質を提供する。
加えて、図18〜図21を参照すると、さらに別の胃バンド410’’の構成が、本発明にしたがって考慮されている。この実施形態によれば、ベルト412’’は、バルーン414’’の内面417’’に沿って固定され、バルーン414’’の外面428’’は、胃バンド410’’の露出した外面430’’を形成する。前述の実施形態と同様に、内面417’’は、ベルト412’’を受容するように成形され、寸法決めされた溝439’’を伴って成形されている。溝439’’内のベルト412’’の固定した位置決めは、接着剤用の間隙439a’’を溝439’’に沿って設け、かつ、保持スナップ439b’’を溝439’’の長さに沿って設けることにより達成される。接着剤用の間隙439a’’は、図16および図17を参照して開示した実施形態にしたがって採用された接着剤用の間隙と実質的に同じである。
保持スナップ439b’’に関し、溝439’’は、ベルト412’’に係合し、ベルト412’’とバルーン414’’を結合するために用いられる接着剤が、接着作業中に硬化する間に、ベルト412’’を溝4397’内に一時的に保持するように成形され、寸法決めされた対向する内側に向けられた突起439c’’を伴って構成される。より具体的には、内側に向けられた突起439c’’は、ベルト412’’を溝439’’内に保持する方法でベルト412’’に巻き付くように成形され、寸法決めされている。
好ましい実施形態によれば、ベルト412’’を以下の方法でバルーン414’’内に位置決めする。ベルト412’’をバルーン414’’のいずれかの端部432’’,434’’にあるバルーン開口部433’’,435’’のうちの一方に通す。バルーン414’’の溝439にある保持スナップ439b、特に突起439c’’は、これらの構成要素を一時的に互いに保持し、その間、これらの構成要素は、バルーン414’’とベルト412’’との間に挿入された長い針を介して接着される。代替例として、バルーンをベルト上にオーバーモールドしてもよいことが想定される。
好ましい実施形態によれば、大まかに前述したように、バルーンおよびベルトは、バルーンおよびベルトを、結果的にこれらの別々の胃バンドの構成要素を結合する方法で固定する、接着による結合、同時成形(comolding)、オーバーモールド、または機械的連結(例えば、結合スリーブ)のいずれかにより互いに固定されるのがよい。ベルトおよびバルーンをオーバーモールドする場合、オーバーモールドのためにプラグ415を用いてバルーンのコア出口(core outlet)を閉じて、プラグ415は胃バンド構造体と一体になる(図14および図15を参照)。当業者であれば必ず理解するように、同時成形は、オーバーモールドと本質的に同一の手順であるが、互いに異なる性質の材料が、金型内に同時に注入される。オーバーモールドと同様に、同時成形では、バルーンのコア出口を閉じるためにプラグが必要である。
製品をどのように成形するか、または互いに組み立てるかとは無関係に、ベルトおよびバルーンの構成要素は、同種材料または異種材料(同一または異なる材料デュロメータ、例えばBaSO4、TiO2のような充填剤、着色剤等)からなるものであってよい。加えて、同一の構成要素内の特徴部(すなわち、ロック特徴部、またはエンドキャップ)は、組成が異なっていてもよい。これら特徴部を接着剤、機械的締結手段(すなわち、スナップ嵌め)、溶接、同時成形、またはオーバーモールドにより製品の残部に接着することができる。ベルトは、バルーンの外面に固定されるものとして開示されているが、本発明の精神から逸脱することなく、ベルトは、バルーン表面の内部または外部に位置してもよく、あるいは、バルーンに組み込まれてもよいことが想定される。
互いに異なる構成要素の付着を可能にする組み立て方法(すなわち、接着、機械的連結、オーバーモールド)に関し、特徴的なベルトおよびバルーンの構成要素を互いに組み合わせて様々な形態を提供するようにしてもよい。例えば、互いに異なるロック機構体を備えたベルトは、製品の多数の組み合わせの可能性をもたらすように、互いに異なる長さのバルーンと交換可能である。
バルーン414は、胃壁に取り付けられた際の胃壁との接触を促進するように構成されている。このことを念頭に置いて、以下に詳細に説明するように、バルーン414は、あらかじめ湾曲した低圧大容積バルーンとして構成されている。バルーン414は、胃組織に取り付けられたときに柔軟で、かつ可撓性の表面(低圧)を維持するように構成されている。バルーン414はまた、組織を挟んで締め付けることを防止し、または胃形状に途切れが生じることを防止するように、360°にわたって覆うように構成されており、したがって、2005年7月15日に出願された共通所有者の米国特許出願第11/182,070号明細書(発明の名称:「嵌め合う端部の外形を伴う胃バンド(GASTRIC BAND WITH MATING END PROFILES))に開示されているバルーン構造を採用することができる。なお、この米国特許出願を参照により引用し、その開示内容を本明細書の一部とする。バルーン414はさらに、これが最小限の「折り目」の状態で完全な膨張状態の包囲形態に達するように構成されている。加えて、バルーン414は、流体がこのバルーンから完全に排出されたときに折り目またはひだ(二重軸線ではなく、単一の軸線)を呈さないように構成されている。
前述のことを念頭に置いて、本発明の好ましい実施形態にしたがって採用されるバルーン414は、エラストマー材料で構成されている。このバルーンは、その設計に起因して、胃バンドの調整中、充填状態になった場合にバルーンに大きな歪みを生じさせる方法では、膨張するか、または拡張する(inflate or expand)ことはない。むしろ、バルーン414は、比較的低い圧力下で多量の流体を受け入れるようになっている。このように、バルーン414は、取り付けの際に流体を受容するが、バルーン414の壁に沿って歪みを生じさせるような伝統的な方法では膨張するか、または拡張することはない。換言すると、バルーン414を最大胃絞り度を達成するために推奨される容積まで充填されても、バルーン材料の拡張は生じない。それどころか、バルーン414は、その全理論的容積(すなわち、最大充填容積)の何割かまで充填状態になる。バルーン414は、その最大充填容積の近くまでは充填されないので、バルーンは、低圧状態を維持し、胃が剛性バルーンに形状整合するのではなく、バルーン414が胃に形状整合することができる。
本発明の好ましい実施形態によれば、バルーン414は、約10mL〜約18mL(10cc〜約18cc)、好ましくは18mL(18cc)の最大容量を備えるように設計されている。ただし、このバルーンは、約9mL(9cc)〜約12mL(12cc)、好ましくは9mL(9cc)の最も小さな小孔サイズを達成するように本発明にしたがって機能するように完全に充填される。機能発揮のために正しく充填された場合に、その最大容量状態にはないバルーン414を提供することにより、バルーンの柔軟性および形状整合性が向上する。本発明の好ましい実施形態にしたがって特定の容積が開示されているが、当業者であれば理解されるように、充填容積は、本発明の精神から逸脱することなく様々であってよい。
加えて、バルーン414は、これが応力を受けていない場合に湾曲した形態を呈するように製作されている。本発明の精神の範囲内で様々な曲率が可能であるが、湾曲した形態は、約1.27cm(約0.5in)〜約3.81cm(約1.5in)の曲率半径を呈するように設計されている。加えて、バルーンは、これがその長さの周りに延びるにつれて漸変する半径を備えてもよいことが想定される。全体的に、バルーン曲率は、バルーン414が付勢されず、弛緩した形態を取るようにそのままにされている場合に、第1のラッチ留め部材422と第2のラッチ留め部材426を接近させるか、または接触させることに必要な曲率にほぼ等しいように設計されている。バルーン414を固有の曲率を持つように製作することにより、流体の適用時に生じる折り目は、実質的に減少する。このことを念頭に置いて、ベルトは、折り目を減少させ、かつ、第1のラッチ留め部材422と第2のラッチ留め部材426を接近させるように、同様にあらかじめ湾曲している。
当業者であれば必ず理解するように、ベルト412は、ベルト412とバルーン414との間の望ましくない張力を減少させるようにバルーン414の曲率とほぼ同じ曲率を有するように構成されている。加えて、ベルト412があらかじめ湾曲した性状であることを考慮すると、ベルト412は、胃の外面およびベルト412に容易に形状が整合する。胃組織との接触は、バルーン414にバルーン内面436に沿って凹状の断面を設けることにより、さらに促進される。この断面形態は、バルーンの中身を排出してこのバルーンを真っ直ぐに伸ばすことを容易にするのに役立つ。
前述の構造的条件を具体化することにより、バルーン414は、バルーン414の内面436にひだまたは膨らみを生じさせずに収縮し、低圧のあらかじめ湾曲したバルーン414が達成され、バルーン414は、この充填中に形状を変える(ジップロック式バッグ充填)(zip-lock bag filling up)。形状の変化に関し、バルーン414は、これがバルーン414の長さ方向軸線に対して横断方向の断面に沿う充填に先立って比較的幅が広くかつ平らな断面を有するように構成されている。次に、バルーン414を患者の胃への取り付けの際に充填すると、バルーン414の横断面形状が、内面436と外面430との間の距離が大きな幅の狭い断面を呈する、より丸形のバルーンの横断面形状に変化する。このことを念頭に置いて、バルーン断面を「コーナー部("corners")」が、支持作用を発揮し、形状の変化を分布させ、折り目を減少させる丸くなった矩形の形に成形できることがさらに想定される。充填に先立って幅が広くかつ平らなバルーンを提供することにより、バルーンの内面とベルトとの距離が減少する。これにより、胃バンドの最終的な輪郭が薄形になり、かつ、配備のために容易に送ることができる胃バンドの能力が向上する。
当業者であれば必ず理解されるように、胃バンドのバルーンの内部キャビティを加圧流体源に連結するために供給管が用いられる。遠隔流体源と共に供給管を利用することにより、所定の方法でのバルーンの制御された膨張と収縮が可能になる。供給管の正確な位置は、外科医が胃バンドのロック、および/または、他の操作中に管類が目に見える障害物になるのを望まないので重要である。加えて、胃バンドの配置がいったん完了すると、管は、周りの組織への刺激(例えば、肝臓または脾臓に直接付着することによる刺激)を生じさせてはならない。外科医はまた、後方胃トンネル中へ管を引き込むのを望まない。というのは、外科医は、組織が損傷を受けているかどうかが容易に分からないからである。管はまた、胃バンドの操作のための安全な把持場所として働くことができるべきであり、管は、胃バンドへの接合部で捩れを生じて(kink)流体の流れを阻止してはならず、管の配置場所は、小径のトロカール中のバンドの通過を容易にすべきである。
このことを念頭に置いて、本発明の様々な好ましい実施形態によれば、様々な管配置状態が、図22〜図31に示されている。これら様々な実施形態が各々示すように、管は、胃バンドの端部に位置決めされる。管を胃バンドの端部に位置決めすることにより、管、胃バンドおよび最終的には胃に対する力が減少することが判明した。また、この位置決めにより、管、および胃バンドが挿入可能に撓み、配備時にその元の形状に拡張する能力が向上される。
図22を参照すると、管540は、胃バンド510の外面から出るように配向されている。この設計の好ましい実施形態によれば、管540は、胃バンド510の長さ方向に延びる中線542の真下で胃バンド510の外面531から出るように位置決めされている。管540は、トロカールを介する容易な挿入を可能にするためにラッチ留め機構体520から離れて配置され、かつ、胃バンド510の長さ方向軸線に対して斜角をなす(好ましい実施形態によれば、約34°の角度で)ように位置決めされている。
図23を参照すると、管640は、バルーン614の第2の端部634に成形されている。特に、管640は、バルーン614のまさに端部に成形され、バルーン形状に組み込まれている。先の実施形態の場合と同様、管640は、胃バンド610の長さ方向軸線に対して斜めに配向され、かつ、胃バンド610の長さ方向に延びる中線の下に同様に位置決めされている。このオフセットにより、バルーン端部632,634は、管640から妨げられずに互いに対することができる。
別の実施形態が、図24に示されており、この場合、管740は、バルーン714が患者の体内に位置決めされる際にバルーン714の横方向側部744、すなわち、まさに底面でバルーン714から出る。管740の入口箇所は、胃バンド710の長さ方向軸線に対して第2のラッチ留め部材726と実質的に整列する。先の実施形態の場合と同様、管740は、胃バンド710の長さ方向軸線に対して斜めに配向されている。
図25および図26に示すように、管840の連結部は、ラッチ留め部材の側部のうちの一方に組み込まれている。開示した実施形態によれば、管840の連結部は、第2のラッチ留め部材826中に組み込まれる。ただし、これを本発明の精神から逸脱することなく第1のラッチ留め部材822に一体化することができることが想定される。管840は、第2のラッチ留め部材826に入り、これを通ってバルーン814の本体内に延びる。一度管840がバルーン814の本体内に位置すると、この管は、均等な食塩水の充填のためにバルーン814の中心線(すなわち中線842)に対して角度をなす。管840もまた、胃バンド810の長さ方向軸線に対して斜めに配向され、かつ、胃バンド810の長さ方向に延びる中線842の下に同様に位置決めされている。このオフセットにより、バルーン端部832,834は、管840から妨げられずに、互いに対することができる。
図27および図28には、それぞれ、さらに別の実施形態が示されている。図27に示す一実施形態によれば、管940は、バルーン914のコア部分の先を覆うために用いられるプラグ946中に一体成形されている。図28に示す他の実施形態によれば、管1040は、第2のラッチ留め部材1026の一体部分として成形されている。したがって、流体通路は、管1040を通り、第2のラッチ留め部材1026に形成された通路1048内に延び、そして最終的にはバルーン1014内に延びている。具体的には、管1040は、一度第2のラッチ留め部材1026のブリッジ(すなわち、第2のラッチ留め部材1026が孔を構成する場所)内に入ると、管は、二股管1052に分かれ、この二股管は、第2のラッチ留め部材1026の孔1030の両方の壁1054を介してバルーン1014内に入る。
さらに別の実施形態が、図29および図30に示されており、この場合、管1140は、ラッチ留め機構体1120の側部のうちの一方、好ましくは、第2のラッチ留め部材1126内に組み込まれている。次に、管1140は、第2のラッチ留め部材1126の後部からガセット1156を通って延びてバルーン1114内に小さな入口角度で入ることができるようになっている。
図31を参照すると、管1240の入口部は、ベルト1212とバルーン1214の別々の成形を可能にするようにベルト1212(具体的には、第2のラッチ留め部材1226)に組み込まれている。管1240は、第2のラッチ留め部材1226に取り付けられていることにより、インプラントがいったん線維組織中に一度封入されると、ラッチ留め機構体1220の配設場所を見つけるために使用できる。先の実施形態の場合と同様、管1240は、胃バンド1210の長さ方向軸線に対して斜めに配向され、かつ、胃バンド1210の長さ方向に延びる中線1242の下に同様に位置決めされている。このオフセットにより、バルーン端部1234は、管1240から妨げられずに対することができる。
加えて、図22〜図31を参照して開示された任意の管形態は、管が本体内で前後に撓む場合に生じる疲労を減少させるように何らかの形式の歪み緩和部材(strain relief member)を有するのがよい。このような歪みの緩和(strain relief)は、ある長さの厚手の材料をバルーンへの管の入口箇所に位置決めすることにより達成される(例えば、図29の符号1156を参照のこと、同様に、図31に示されているが、符号は付けられていない)。ある長さの厚手の材料により、管は、これが管とバルーンとの間の接合部から離れるように曲げられる際に大きな曲線を描くことができる。換言すると、厚くされたこのある長さの材料は、この領域において管の剛性を増大させて管が捩れを生じさせずに撓むことができ、また、かかる材料は、撓み点をバンド、バルーン、管との間の損傷を受けやすい接合部からさらに離れるように移動させる。歪み緩和部材は、好ましくは、シリコーンで作られるが、他の材料(プラスチック、金属等)も使用できる。また、これら実施形態の全てにおいて、管を多くの製造方法のうちの任意の方法、例えば、オーバーモールド、または組み立て、および接着によって、ベルトまたはバルーンのいずれかに連結できる。
本発明を胃バンドと併用できるものとして説明したが、当業者であれば理解されるように、前述の発明は、他形式の植え込み型バンドに同様に利用できる。例えば、バンドは、大便失禁の治療に使用される。このようなバンドの1つは、米国特許第6,461,292号に記載されている。バンドは、尿失禁の治療にも使用できる。このようなバンドの1つは、米国特許出願公開第2003/0105385号に記載されている。バンドは、胸やけ、および/または酸逆流の治療にも使用できる。このようなバンドの1つは、米国特許第6,470,892号に記載されている。バンドは、勃起不全の治療にも使用できる。このようなバンドの1つは、米国特許出願公開第2003/0114729号に記載されている。
図1および図2を参照すると、伸展器100は、第1の端部102および第2の端部104を備えた細長い本体部材を有している。第1の端部102は、胃バンド10の第1の端部14にある第1のラッチ留め部材22のタブ24を受容するように成形され、寸法決めされた開放凹部106を含んでいる。伸展器100の第1の端部102は、テザーストラップ108をさらに備えている。テザーストラップ108は、タブ24に形成された孔38を通過し、最終的には、伸展器100の第1の端部102の外面に形成された結合凹部110内に取り付けるために成形され、寸法決めされている。このように、伸展器100から延びるテザーストラップ108は、タブ24を通ってループ状になり、それにより、伸展器100の第1の端部102と第1のラッチ留め部材22を選択的に取り付け、かつ取り外すことができるように容易に結合する。
伸展器100の第2の端部104は、伸展器100をカラー部材26に通し、胃バンド10を患者の胃の周りに取り付けるときにこの第2の端部104の把持を容易にするように成形され、寸法決めされた把持部分112を含んでいる。加えて、前述したようにゴールドフィンガ器具(Goldfinger instruments)150と適合性のある縫合糸ループ105が設けられ、伸展器100の把持部分、または平らな端部112は、他のバンド通し装置と適合性がある。伸展器100の第1の端部102と第2の端部104との間には、横方向に延びる保持部材114が形成されている。保持部材114は、平らな横断面に沿って見て半円形である。保持部材114は、カラー部材26が伸展器100をカラー部材26に一時的に取り付けるためのラッチ留め中、スライドすることができる表面を形成するような方法で保持部材が伸展器100の第1の端部102に向かって延びるにつれて幅が広くなるようにテーパしている。このテーパは、伸展器100の第1の端部102がカラー部材26に一時的にラッチ留めされると、カラー部材26を伸展器100の拡大された第1の端部102と保持部材114との間に保持する係合面118を形成する。
好ましい実施形態にしたがって、凹部および保持部材を備えた伸展器を先に開示したが、伸展器は、本発明の精神から逸脱せずに他の形態を取ることができる。例えば、図9に示す別の好ましい実施形態によれば、伸展部材または伸展器200は、第1の端部202および第2の端部204を有する細長い本体部材を含む。第1の端部202は、胃バンド10の第1の端部14で第1のラッチ留め部材22のタブ24を完全に受け入れるように成形され、寸法決めされた包囲されたポケット凹部、より具体的には、ポケット206を含んでいる。伸展部材200の第1の端部202は、テザーストラップ208をさらに備えている。テザーストラップ208は、タブ24に形成された孔38を通過し、最終的には、伸展部材200の第1の端部202の外面に形成された結合凹部210内に取り付けるために成形され、寸法決めされている。このように、伸展部材200の第1の端部202を、第1の取り付け部材22に容易に、かつ選択的に、固定し、これから取り外すことができる。
伸展部材200の第2の端部204は、伸展部材200をカラー部材26に通し、胃バンド10を患者の胃の周りに取り付ける際に、この第2の端部204の把持を容易にするように成形され、寸法決めされた、一連の突起212を含んでいる。第2の端部204はまた、これから延びる縫合糸ループ205を含んでいる。伸展部材200の第1の端部202と第2の端部204との間には、横方向に延びる保持部材214が形成されている。保持部材214は、第1の係合部材216および第2の係合部材218を含んでいる。係合部材216,218は、ラッチ留め機構体20への胃バンド10のラッチ留めが完了する前に(その後、伸展部材200は、胃バンド10から取り外される)、伸展部材200をカラー部材26に一時的に取り付けるためのラッチ留めする間、カラー部材26がスライドすることができる表面を形成するような方法で、これら係合部材が伸展部材200の第1の端部202に向かって延びるにつれて幅が広くなるように、テーパが付けられている。このテーパは、伸展部材200の第1の端部202をカラー部材26に一時的にラッチ留めする場合に、カラー部材26を伸展部材200の拡大された第1の端部202と係合部材216,218との間に保持する、対向する係合面220,222を形成している。
胃バンドにしたがって利用される伸展器構造とは関係なく、誤差の恐れを少なくした状態で取り外し可能に伸展器に容易に接近することが重要である。伸展器の取り外しの際の2つの重要な問題は、外科医が伸展器、特に、その取り外しのための操作を必要とする伸展器の部分を識別できるかどうか、そして、用いられる取り外し機構にしたがって引き続き伸展器を取り外すことができるかどうかである。このことを念頭に置いて、明確な視覚化および簡便な切断を保証する様々な実施形態が開発された。以下に説明する実施形態はどれも、外科医に縫合糸が取り外されるべき胃バンドとは別個の構成要素であることを指示するように視覚的指標(visual indicator)、例えば色(伸展器全体、テザーストラップ、または、切断されるべき領域のみに施される)、または可視の縫合糸を有するのがよい。加えて、この実施形態はまた、伸展器を胃バンドに取り付けることができる様々な手段(テザーストラップ、縫合糸等)を提供する。
より具体的には、図32、図33、図35、および図36を参照すると、伸展器1300は、その第1の端部1302に隣接して、または、伸展器1500,1600のテザーストラップ1508,1608は、伸展器1300,1500,1600のテザーストラップ1308,1508,1608が配置されるべき開放結合凹部、またはポケット1310に隣接した場所に1つまたは2つ以上の隆起部または傾斜部1330,1530,1630を備えている。隆起部または傾斜部1330,1530,1630をこの位置に(伸展器の第1の端部かテザーストラップかのいずれかに)設けることにより、テザーストラップ1308,1508,1608は、第1の端部1302の上方に保持され、外科医は、テザーストラップ1308,1508,1608の配置場所を容易に視認できる。隆起部または傾斜部1330,1530,1630の配設場所は、テザーストラップ1308,1508,1608が伸展器1300,1500,1600の取り外しのために切断されるべき箇所に隣接した位置であり、したがって、外科医に切断場所に関する視覚的指標を提供する。図35に示す実施形態によれば、2つの隆起部1530a,1530bが、テザーストラップ1508の周りに完全に巻き付くように設けられており、これら隆起部は、外科医がテザーストラップ1508を切断すべき領域を画定する。
テザーストラップの視覚化の向上に加えて、各実施形態では、隆起部または傾斜部は、テザーを胃バンドよりも僅かに上に持ち上げ、テザーと胃バンドとの間の空間を増大させて、テザーの切断および最終的なテザーの取り外しのために鋏をその空間の中に位置決めするための改良された通路となっている。この実施形態による切断場所の視覚化は、間隙すなわちノッチ1332,1432,1532をテザーストラップ1308,1408,1508に沿って設けることにより(図32、図33、図34および図35を参照)、促進される。特に図32、図33および図43を参照すると、伸展器1300,2200の第2の端部の縫合糸ループは、縫合糸1334,2234がテザーストラップ1308,2208を貫通して延びて補強部材として機能する状態で、伸展器1300,2200の本体全体にわたって続いている。しかしながら、縫合糸1334,2234の一部は、所定の場所でテザーストラップ1308,2208に沿って露出され、したがって、テザーストラップ1308,2208を胃バンドタブ24の孔38に通して胃バンド10の周りに巻き付けて2つの構成要素を互いに固定した場合に、間隙1332,2232が、切断のための所望の場所に位置するようになっている。
同様に、図34および図35で理解されるように、テザーストラップ1408,1508は、単一のステップによる切断を考慮に入れてテザーストラップ1408,1508の残部よりも小さな局所化領域を有するのがよい。より具体的には、局所化領域は、好ましくは、テザーストラップ1408,1508に沿って形成されたノッチ1432,1532である。加えて、間隙すなわちノッチ1432,1532は、その物理的外観に基づいてテザー1408,1508の残部から容易に区別されるので、外科医は、切断を必要とする場所を容易に識別することができる。ノッチの設計か間隙の設計かのいずれかを図32、図33、図36、図42および図43を参照して前述した隆起部と関連して用いることができることが想定される。ただし、これら設計は、特定の設計上の検討事項の求めに応じて、隆起部を伴わずに確実に採用することができる。
他の実施形態が図37、図39および図40に開示されている。これら実施形態は、胃バンドの先端部への伸展器1700,1900の連結を補助する補強部材、例えば縫合糸1734,1934を採用している。一適用例では(図37を参照)、縫合糸1734は、テザーストラップ1708の本体をこの縫合糸の下に保持している。したがって、様々な実施形態を参照して前述したようにテザーストラップ1708それ自体を切断するのではなく、固定状態の縫合糸1734を切断し、それによってテザーストラップ1708を解放して伸展器1700を取り外す。代替例として、縫合糸を用いてストラップを拘束し、したがって、テザーを接着剤を援用せずに伸展器に固定してもよい。縫合糸は、好ましい実施形態にしたがって補強部材として開示されているが、他の補強構造部材、例えば、メッシュを本発明の精神の範囲内で使用できる。
図39および図40に示す別の関連の実施形態では、縫合糸ループ1905の縫合糸材料は、伸展器1900の長さにわたって廻るように延ばされており、縫合糸材料1934は、伸展器1900の第1の端部1902から延びるようになっている(実質的に、先の実施形態のテザーに置き換わっている)。これにより、伸展器1900は、縫合糸1934を胃バンド10の先端部に設けられた孔38に通して、伸展器1900の第1の端部1902から延びる突出部1936に係合することができる。胃バンドを信頼性があり、かつ、簡便な方法で固定することに加えて、この実施形態は、縫合糸1934がこの状態で、伸展器1900の第1の端部1902および第2の端部1904にループを有する点において追加の利点をもたらしている。これにより、伸展器1900の強度が増大する。その理由は、縫合糸は、伸展器材料の破損とは別個には伸展器から引き出せないためである。
図38を参照すると、別の実施形態が開示されている。この実施形態によれば、胃バンド1810の先端部1812は、伸展器1800に形成された凹部1806内に嵌め込まれている。しかしながら、凹部1806および胃バンド1810の先端部1812は、胃バンド1810と伸展器1800との間に半機械的ロック機構体を提供するスナップ特徴部を含んでいる。このような実施形態は、伸展器1800が捩れまたはめくれを生じさせないで胃バンド1810の先端部1812を先導し、誘導する能力を向上させる。このような半機械的ロック機構体を、伸展器を胃バンドにリダンダントに固定する(redundant securing)手段として他のテザー固定装置と関連して利用できる。さらに、この実施形態は、スナップ嵌め先端部1812が伸展器1800の凹部1806内に嵌まり込む領域を圧縮するように胃バンド1810の先端部1812および伸展器1800の凹部1806の周りに(図37のように)設けられた縫合糸1811を有してもよいことが想定される。外科医が周りの縫合糸1811を切断して除去すると、外科医は、次に、可撓性シリコーン伸展器1800をタブの前部にあるスナップ嵌め先端部1812上に伸長させて、伸展器1800を一体部品として胃バンド1810から分離することができる。
さらに図41を参照すると、縫合糸2034が、伸展器2000を胃バンドに固定することに同様に利用されている。しかしながら、伸展器2000が固定される突出部2036は、これを引き剥がすことができるように設計されている。したがって、伸展器2000を取り外すことが望ましい場合、伸展器2000を取り外すためには突出部2036を引き剥がすことが必要なだけであり、それにより、切断は不要である。
図42を参照すると、別の実施形態が開示されている。この実施形態によれば、伸展器2100のテザー2108は、接着剤位置(glue position)2138を伸展器2100の開放凹部2106上の前方位置に動かすことができるように長くなっている。これにより、伸展器2100のテザー2108を線2140で切断して伸展器2100を取り外すことができる。より具体的には、開放凹部2106は、伸展器2100の中間に向かって位置決めされた前方端部2106a、および伸展器2100の第1の端部2102の近くに位置決めされた後方位置2106bを含んでいる。接着剤位置2138は、前方端部2106aに位置している。これは、依然として、一体部品としての取り外しであり、切断のための配設場所の長さのみが変化している。この実施形態により、テザー2108は、テザーが一方の端部2106aでのみ接着されているため伸展器の前部を上方に撓ませた場合に、鋏または他の用具によるアクセスを向上させるように、弓形に曲がることができる。
さらに別の実施形態によれば、図43を参照すると、フランジすなわちストッパー2242が、テザー2208の長さに沿ってあらかじめ設定された箇所に位置決めされている。これにより、縫合糸2234が切断されること、バンドを引っ張る間に縫合糸を胃バンド穴に接触させることを回避することが必要な場合、伸展器2200の位置に対するテザー2208の隙間2232の位置決めが可能になる。ストッパー2242は、テザー2208を通過させることができる程度を制限するように孔を包囲するタブに係合するように位置決めされる。ストッパー2242に隣接したテザー2208の部分をテーパさせるのがよく、胃バンドの孔内に位置決めされる部分は、胃バンドの穴と滑り嵌め(snug fit)するように断面が大きいのがよい。先の実施形態の場合と同様、テザーは、その識別および切断のための間隙またはノッチ付き部分を含む。加えて、縫合糸ループは、伸展器中を完全に通って延び、この縫合糸ループは、伸展器テザーの強度を向上させるようにストッパーの拡大部分内で成形される結び目の状態に縫合糸ループを結ぶことにより利用できる。
好ましい実施形態を図示し、説明したが、この開示により本発明を限定するように意図するものではなく、むしろ、本発明は、本発明の精神および範囲に属する全ての変更例および代替構成を包含するように意図するものであることを理解されたい。
本発明の具体的な実施態様は、次の通りである。
(A)低圧大容積胃バンドにおいて、
所定の場所で胃を包囲するように成形され、寸法決めされており、流体が流入する内部キャビティを有し、管状のバルーンと、
前記バルーンの周りに延びるベルトと、
を含み、前記バルーンおよび前記ベルトは、別々に成形され、互いに接着されており、
前記胃バンドは、前記胃の周りに延びるようにあらかじめ湾曲しており、
前記バルーンは、前記胃バンドが患者の胃に固定されているとき、患者の胃に係合するように成形され寸法決めされた内面、及び、前記ベルトの内面に結合するように成形され寸法決めされている外面を有し、
前記ベルトは、前記バルーンの外面に取り付けられるように成形され寸法決めされた内面、及び、外面を有し、
前記バルーンの前記外面は、前記胃バンドが延びる方向に対して垂直方向において、前記ベルトの前記内面の略全体と接触し、前記ベルトの前記内面の略全体を受容するように成形され寸法決めされた溝を伴って形成されている、胃バンド。
(1)低圧大容積胃バンドにおいて、
所定の場所で胃を包囲するように成形され、寸法決めされたバルーンと、
前記バルーンの周りに延びるベルトと、
を含み、
前記胃バンドは、前記胃の周りに延びるようにあらかじめ湾曲している、
胃バンド。
(2)実施態様(1)記載の胃バンドにおいて、
前記バルーンは、あらかじめ湾曲している、胃バンド。
(3)実施態様(2)記載の胃バンドにおいて、
前記バルーンは、低圧大容積バルーンである、胃バンド。
(4)実施態様(2)記載の胃バンドにおいて、
前記ベルトは、あらかじめ湾曲している、胃バンド。
(5)実施態様(1)記載の胃バンドにおいて、
前記あらかじめ湾曲した低圧大容積バルーンは、前記胃の周りに延びると微小な折り目、またはひだを呈する、胃バンド。
(6)実施態様(1)記載の胃バンドにおいて、
前記ベルト、および前記バルーンは、互いに異なる材料で構成されている、胃バンド。
(7)実施態様(1)記載の胃バンドにおいて、
前記ベルト、および前記バルーンは、同一の材料で構成されている、胃バンド。
(8)実施態様(1)記載の胃バンドにおいて、
前記バルーンは、前記胃の周りを360°にわたって覆う、胃バンド。
(9)実施態様(1)記載の胃バンドにおいて、
前記バルーンは、取り出し時に折り目、またはひだを呈しない、胃バンド。
(10)所定の場所で胃を包囲するように成形され、寸法決めされており、最大充填容積を有するバルーンで構成された低圧大容積胃バンドを取り付ける方法において、
胃バンドを前記胃の周りに位置決めするステップと、
前記バルーンを前記最大充填容積よりも小さな容積を有するように充填するステップと、
を含む、方法。
(11)実施態様(10)記載の方法において、
前記バルーンの最大容積は、約18mL(約18cc)である、方法。
(12)実施態様(11)記載の方法において、
前記バルーンは、約9mL(約9cc)の容積を有するように充填される、方法。
(13)実施態様(10)記載の方法において、
前記バルーンは、あらかじめ湾曲している、方法。
(14)実施態様(13)記載の方法において、
前記バルーンは、低圧大容積バルーンである、方法。
(15)実施態様(13)記載の方法において、
前記ベルトは、あらかじめ湾曲している、方法。
胃バンドに固定された縫合糸タブ伸展器の斜視図である。 取り外し可能な縫合糸タブ伸展器の斜視図である。 胃の周りに固定された胃バンドの斜視図である。 本発明の胃バンドの一斜視図である。 本発明の胃バンドの別の斜視図である。 本発明の胃バンドの別の斜視図である。 本発明の縫合糸タブ伸展器を用いて胃バンドを取り付ける一ステップを示す図である。 本発明の縫合糸タブ伸展器を用いて胃バンドを取り付ける別のステップを示す図である。 本発明の縫合糸タブ伸展器を用いて胃バンドを取り付ける別のステップを示す図である。 別の実施形態の縫合糸タブ伸展器の斜視図である。 代替の実施形態の縫合糸タブ伸展器の斜視図である。 本発明の別の実施形態のバルーンの斜視図である。 本発明の別の実施形態のベルトの斜視図である。 本発明の別の実施形態の胃バンドの断面図である。 本発明の別の実施形態の胃バンドの斜視図である。 本発明の代替の実施形態の胃バンドの斜視図である。 本発明の代替の実施形態の胃バンドの断面図である。 本発明の別の実施形態の胃バンドの断面図である。 本発明のさらに別の実施形態のベルトの斜視図である。 本発明のさらに別の実施形態のバルーンの斜視図である。 本発明のさらに別の実施形態の胃バンドの断面図である。 本発明のさらに別の実施形態の胃バンドの斜視図である。 供給管の配置場所が異なるバルーン型胃バンドの別の実施形態を示す図である。 供給管の配置場所が異なるバルーン型胃バンドの別の実施形態を示す図である。 供給管の配置場所が異なるバルーン型胃バンドの別の実施形態を示す図である。 供給管の配置場所が異なるバルーン型胃バンドの別の実施形態を示す図である。 供給管の配置場所が異なるバルーン型胃バンドの別の実施形態を示す図である。 供給管の配置場所が異なるバルーン型胃バンドの別の実施形態を示す図である。 供給管の配置場所が異なるバルーン型胃バンドの別の実施形態を示す図である。 供給管の配置場所が異なるバルーン型胃バンドの別の実施形態を示す図である。 供給管の配置場所が異なるバルーン型胃バンドの別の実施形態を示す図である。 供給管の配置場所が異なるバルーン型胃バンドの別の実施形態を示す図である。 別の取り付け構造体を備えた縫合糸タブ伸展器の別の実施形態を示す図である。 別の取り付け構造体を備えた縫合糸タブ伸展器の別の実施形態を示す図である。 別の取り付け構造体を備えた縫合糸タブ伸展器の別の実施形態を示す図である。 別の取り付け構造体を備えた縫合糸タブ伸展器の別の実施形態を示す図である。 別の取り付け構造体を備えた縫合糸タブ伸展器の別の実施形態を示す図である。 別の取り付け構造体を備えた縫合糸タブ伸展器の別の実施形態を示す図である。 別の取り付け構造体を備えた縫合糸タブ伸展器の別の実施形態を示す図である。 別の取り付け構造体を備えた縫合糸タブ伸展器の別の実施形態を示す図である。 別の取り付け構造体を備えた縫合糸タブ伸展器の別の実施形態を示す図である。 別の取り付け構造体を備えた縫合糸タブ伸展器の別の実施形態を示す図である。 別の取り付け構造体を備えた縫合糸タブ伸展器の別の実施形態を示す図である。 別の取り付け構造体を備えた縫合糸タブ伸展器の別の実施形態を示す図である。

Claims (9)

  1. 低圧大容積胃バンドにおいて、
    所定の場所で胃を包囲するように成形され、寸法決めされており、流体が流入する内部キャビティを有し、管状のバルーンと、
    前記バルーンの周りに延びるベルトと、
    を含み、前記バルーンおよび前記ベルトは、別々に成形され、互いに接着されており、
    前記胃バンドは、前記胃の周りに延びるようにあらかじめ湾曲しており、
    前記バルーンは、前記胃バンドが患者の胃に固定されているとき、患者の胃に係合するように成形され寸法決めされた内面、及び、前記ベルトの内面に結合するように成形され寸法決めされている外面を有し、
    前記ベルトは、前記バルーンの外面に取り付けられるように成形され寸法決めされた内面、及び、外面を有し、
    前記バルーンの前記外面は、前記胃バンドが延びる方向に対して垂直方向において、前記ベルトの前記内面の略全体と接触し、前記ベルトの前記内面の略全体を受容するように成形され寸法決めされた溝を伴って形成されている、胃バンド。
  2. 請求項1記載の胃バンドにおいて、
    前記バルーンは、あらかじめ湾曲している、胃バンド。
  3. 請求項2記載の胃バンドにおいて、
    前記バルーンは、低圧大容積バルーンである、胃バンド。
  4. 請求項2記載の胃バンドにおいて、
    前記ベルトは、あらかじめ湾曲している、胃バンド。
  5. 請求項1記載の胃バンドにおいて、
    前記あらかじめ湾曲した低圧大容積バルーンは、前記胃の周りに延びると微小な折り目、またはひだを呈する、胃バンド。
  6. 請求項1記載の胃バンドにおいて、
    前記ベルト、および前記バルーンは、互いに異なる材料で構成されている、胃バンド。
  7. 請求項1記載の胃バンドにおいて、
    前記ベルト、および前記バルーンは、同一の材料で構成されている、胃バンド。
  8. 請求項1記載の胃バンドにおいて、
    前記バルーンは、前記胃の周りを360°にわたって覆う、胃バンド。
  9. 請求項1記載の胃バンドにおいて、
    前記バルーンは、取り出し時に折り目、またはひだを呈しない、胃バンド。
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