JP5196312B2 - 画像形成システム - Google Patents

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Description

本発明は画像形成システムに関する。
従来の画像形成装置には、付加価値を高めるために、多くの周辺装置を接続可能とすることで機能の拡張を可能としているものがある。
例えば、高速で処理する能力を有する画像形成装置に対し、記録媒体としての例えば用紙の収容枚数を増やすためにHCF(High Capacity Feeder)つまり大容量の給紙装置を複数接続するとともに、これらの給紙装置から給紙され画像形成処理が施された複数の用紙(印刷物)を排出(出力)可能とするためHCS(High Capacity Stacker)つまり大容量のスタッカーを複数接続することがある。この場合、複数の給紙装置やスタッカーなど複数の周辺装置は、画像形成装置に対し直列に接続される。
ところで、周辺装置は、メモリに格納された制御プログラムを実行することにより当該周辺装置に関する機能(スタック機能、給紙機能など)を遂行するものである。この場合、画像形成装置に接続された複数の周辺装置(例えば複数のスタッカー)の全てが同一のバージョンの制御プログラムを実行するとは限らない。
なお、従来の画像形成装置としては、特許文献1および特許文献2に記載されたものが知られている。
特開平8−76643号公報 特開平5−80602号公報
本発明は、画像形成装置に接続された複数の周辺装置のそれぞれが同一の機能にかかわる制御プログラムを実行する場合に、当該制御プログラムのバージョンが異なることに起因するシステムの制御に関する不具合を抑制することのできる画像形成システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明の画像形成システムは、画像形成装置と、前記画像形成装置と直列に接続される複数の周辺装置と、を有し、前記画像形成装置は、前記複数の周辺装置が周辺装置に関する同一の機能にかかわる制御プログラムを実行することを条件に、当該画像形成装置に最も近くに位置する周辺装置が実行する制御プログラムのバージョン情報と同一のバージョン情報の制御プログラムを実行し当該画像形成装置に連続して位置する周辺装置を処理対象の周辺装置として処理する、ことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、前記複数の周辺装置は、前記制御プログラムを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている制御プログラムのバージョン情報を自己の周辺装置の前段に接続された周辺装置へ通知する通知手段と、自己の周辺装置の後段に接続された周辺装置から通知されてきたバージョン情報を取得する取得手段と、前記取得手段が取得したバージョン情報と前記記憶手段に記憶されている制御プログラムのバージョン情報とに基づき同一のバージョン情報の制御プログラムを実行する周辺装置の数を示す有効装置数を設定し、この有効装置数情報を自己の周辺装置の前段に接続された周辺装置または画像形成装置へ通知する有効装置数設定手段と、を有し、前記画像形成装置は、当該画像形成装置に最も近くに位置する周辺装置から通知された前記有効装置数に基づく当該画像形成装置に連続して位置する周辺装置を処理対象の周辺装置として処理する、ことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、画像形成装置に接続された複数の周辺装置のそれぞれが同一の機能にかかわる制御プログラムを実行する場合に、当該制御プログラムのバージョンが異なることに起因するシステムの制御に関する不具合を抑制することができる。
請求項2記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、画像形成装置に最も近くに位置する周辺装置から、当該周辺装置が実行する制御プログラムと同一のバージョン情報の制御プログラムを実行しかつ画像形成装置に連続して位置する周辺装置までを処理対象の周辺装置として処理することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る画像形成システムの制御系の構成を示している。
画像形成システム1は、図1に示すように、画像形成装置10と、画像形成装置10とは直列に接続された複数の周辺装置20−1,20−2,20−3と、画像形成装置10と接続された外部装置30と、を備えている。
画像形成装置10は、制御部11、記憶部12、通信部13および画像形成部14を備え、複写機能、印刷機能など画像形成機能を有している。
通信部13は、外部装置30としてのスキャナ装置あるいは情報処理装置との通信を行うものであり、スキャナ装置から出力されたデータ(画像データ)、情報処理装置としてのコンピュータから出力された印刷データを受信する。
また、通信部13は、周辺装置20−1または複数の周辺装置20−1,20−2,20−3との通信を行うものである。
なお、画像形成装置10と周辺装置20−2との通信は周辺装置20−1を介して実施され、また、画像形成装置10と周辺装置20−3との通信は周辺装置20−1および周辺装置20−2を介して実施される。
制御部11は、通信部13が受信したデータ(画像データ)あるいは印刷データを記憶部12に記憶するとともに、これら画像データ、印刷データに対し、色変換処理、階調補正処理、スクリーン処理(網点処理)など画像処理を施し、この画像処理の結果(ページデータ)を画像形成部14へ出力する。
記憶部12は、通信部13が受信したデータ(画像データ)あるいは印刷データ、制御部11による画像処理の途中結果や最終結果などを記憶する。
画像形成部14は、制御部11からの画像処理の結果(ページデータ)に基づき、図示しない給紙部から提供される記録媒体としての例えば用紙に画像形成を施し、この画像形成の結果(印刷物)を、当該画像形成装置10に設けられる図示しない排出部(排出トレイ)または後処理を実施する周辺装置(例えばスタッカー)に向けて出力(排出)する。
複数の周辺装置20−1,20−2,20−3は、例えば給紙装置、スタッカー、パンチ機能を有するフィニッシャーなど同一の機能にかかわる制御プログラムを実行する周辺装置(同一の機能を有する周辺装置)であり、図1および図2に示すように、制御部101、記憶部102および通信部103を有している。
通信部103は、画像形成装置10または他の周辺装置との通信を行うものである。
記憶部102は、図2に示すように、制御プログラム102A、処理プログラム102B、および周辺装置種類情報102Cを記憶している。
制御プログラム102Aは、周辺装置が例えば給紙装置の場合には収容されている用紙の提供(給紙)の機能にかかわるプログラム(制御プログラム)を示し、周辺装置が例えばスタッカーの場合は用紙の収納の機能にかかわるプログラム(制御プログラム)を示す。
なお、複数の周辺装置20−1,20−2,20−3の各記憶部102に記憶されている複数の制御プログラム102Aは、周辺装置に関する同一の機能にかかわる制御プログラムであるものの、バージョンが異なっている場合も有り得る。
処理プログラム102Bは、通知処理機能部110、取得処理機能部120、および有効装置数設定処理機能部130の各機能を実現させるためソフトウェア(プログラム)を含んでいる。
周辺装置種類情報102Cは、自己の周辺装置の種類を示す情報である。
通知処理機能部110は、自己の周辺装置の記憶部102に記憶されている制御プログラム102Aのバージョン情報を自己の周辺装置の前段に接続された周辺装置へ通知する機能を有している。
取得処理機能部120は、自己の周辺装置の後段に接続された周辺装置から通知されてきた制御プログラムのバージョン情報を取得する機能を有している。
有効装置数設定処理機能部130は、取得処理機能部120が取得したバージョン情報と自己の周辺装置の記憶部102に記憶されている制御プログラム102Aのバージョン情報とに基づき、同一のバージョン情報の制御プログラムを実行する周辺装置の数を示す有効装置数を設定し、この有効装置数情報を自己の周辺装置の前段に接続された周辺装置または画像形成装置へ通知する機能を有している。
制御部101は、記憶部102に記憶されている制御プログラム102Aを読み込んで実行することにより、当該周辺装置に関する機能を実現させるための制御を実施する。
また、制御部101は、記憶部102に記憶されている処理プログラム102Bを読み込んで実行することにより、上述した通知処理機能部110、取得処理機能部120、および有効装置数設定処理機能部130の各機能を実現する。
実施の形態1では、複数の周辺装置20−1,20−2,20−3の各制御部101は、自己の周辺装置の電源(図示せず)が投入されたときは(電源がON状態となったときは)、記憶部102に記憶されている処理プログラム102Aを読み込んで実行するようになっている。
また、制御部101は、記憶部102から読み出した周辺装置種類情報102Cを、通信部103を介して、自己の周辺装置の前段に接続されている周辺装置と自己の周辺装置の後段に接続されている周辺装置とに向けて送信する。
さらに、制御部101は装置種類判別部101Aを有しており、装置種類判別部101Aは、自己の周辺装置の前段に接続されている周辺装置から通知される周辺装置種類情報を基に当該前段の周辺装置の種類を判別するとともに、自己の周辺装置の後段に接続されている周辺装置から通知される周辺装置種類情報を基に当該後段の周辺装置の種類を判別する。
そして、制御部101は、装置種類判別部101Aによる判別の結果に基づき、前段の周辺装置と後段の周辺装置が、自己の周辺装置と同一の種類であるかを判定する。
ここで、周辺装置の種類には、たとえば、給紙機能を有する給紙装置、スタック機能を有するスタッカー、ステープル機能を有するフィニッシャー、パンチ機能を有するフィニッシャー、中とじ機能を有するフィニッシャーなどが含まれる。
例えば、図1に示す周辺装置20−1〜20−3がスタック機能を有するスタッカーであり、周辺装置(スタッカー)20−3の後段に周辺装置としての例えばステープル機能を有するフィニッシャーが接続され、このフィニッシャーの後段に例えばパンチ機能を有するフィニッシャーが接続されている場合、周辺装置20−1〜20−3はすべて同一の種類の周辺装置となる。また、これらの周辺装置(スタッカー)20−1〜20−3とステープル機能を有するフィニッシャーとパンチ機能を有するフィニッシャーとは、機能が異なるので、同一の種類の周辺装置ではない。
図1に示すように、画像形成装置10と周辺装置20−1とは伝送媒体(通信ライン)105を介して接続され、周辺装置20−1と周辺装置20−2とは伝送媒体(通信ライン)106を介して接続され、周辺装置20−2と周辺装置20−3とは伝送媒体(通信ライン)107を介して接続されている。
実施の形態1では、通知処理機能部110は通知手段の機能を有し、取得処理機能部120は取得手段の機能を有し、有効装置数設定処理機能部130は有効装置数設定手段の機能を有する。
実際には、通知処理機能部110、取得処理機能部120および有効装置数設定処理機能部130の各機能を実現させるためのソフトウェア(プログラム)を含む処理プログラム102Bを制御部101が実行することにより、通知処理機能部110、取得処理機能部120および有効装置数設定処理機能部130がそれぞれ実現され、これにより通知手段、取得手段および有効装置数設定手段が実現される。
図3は、画像形成システムのシステム構成の一例を示している。
画像形成システム1は、図3に示すように、画像形成装置10(図1参照)と、画像形成装置10と接続された外部装置30(図1参照)としてのスキャナ装置と、該画像形成装置10とは直列に接続された周辺装置としての複数の給紙装置40−1,40−2,40−3と、該画像形成装置10とは直列に接続された周辺装置としての複数のスタッカー50−1,50−2,50−3と、を備えている。
画像形成装置10は、記録媒体としての用紙を収容する給紙カセット(給紙部)10A,10Bを備えている。
複数の給紙装置40−1〜40−3は、記録媒体としての用紙を収容するものであり、画像形成装置10の給紙カセット10A,10Bに収容される用紙の規定の枚数よりも多い規定の枚数の用紙を収容することができる大容量タイプの給紙装置である。これらの給紙装置40−1〜40−3はHCF(High Capacity Feeder)に対応する装置である。
これらの給紙装置40−1〜40−3は図1に示した周辺装置20−1〜20−3に対応するものであり、給紙装置40−1〜40−3の制御系は、図1および図2に示した制御系と同様になっている。
なお、画像形成装置10の制御の下、給紙装置40−1〜40−3のうち特定の給紙装置が、収容している用紙を画像形成装置10に向けて供給する。
この場合、給紙装置40−3から供給される用紙は、給紙装置40−2および給紙装置40−1を介して画像形成装置10に向けて供給され、給紙装置40−2から供給される用紙は、給紙装置40−1を介して画像形成装置10に向けて供給されるようになっている。
複数のスタッカー50−1〜50−3は、画像形成装置10が給紙装置40−1〜40−3から提供される用紙に対し画像形成処理を実施した場合に、該画像形成処理された後に出力(排出)された用紙(印刷物)を収納するものである。これらのスタッカー50−1〜50−3はHCS(High Capacity Stacker)に対応する装置である。
これらのスタッカー50−1〜50−3は図1に示した周辺装置20−1〜20−3に対応するものであり、スタッカー50−1〜50−3の制御系は、図1および図2に示した制御系と同様になっている。
なお、画像形成装置10の制御の下、スタッカー50−1〜50−3のうち特定のスタッカーが、画像形成装置10から出力(排出)された用紙(印刷物)を収納する。
この場合、スタッカー50−3に収納される用紙は、画像形成装置10からスタッカー50−1およびスタッカー50−2を介してスタッカー50−3に収納され、スタッカー50−2に収納される用紙は、画像形成装置10からスタッカー50−1を介してスタッカー50−2に収納されるようになっている。
画像形成システム1においては、給紙装置40−1およびストッカー50−1が画像形成装置10に最も近くに位置する周辺装置となる。
また、給紙装置40−2は給紙装置40−1の後段に接続された給紙装置であり、同様に、給紙装置40−3は給紙装置40−2の後段に接続された給紙装置である。
一方、スタッカー50−2はスタッカー50−1の後段に接続されたスタッカーであり、同様に、スタッカー50−3はスタッカー50−2の後段に接続されたスタッカーである。
なお、図1および図3に示す例では、給紙装置、スタッカーなど周辺装置は3台である構成としているが、これに限定されることなく、画像形成装置10に対し、2台以上の周辺装置が直列に接続された構成とするようにしてもよい。
次に、画像形成システムによるシステム立ち上げ処理について、図4を参照して説明する。
図4は、そのシステム立ち上げ処理の処理手順を示すシーケンス図である。
ここでは、図3に示した画像形成システム1において、周辺装置としてのスタッカーに注目し、また図5に示すように4台のスタッカーが画像形成装置10に接続された場合のシステム立ち上げ処理について説明する。
画像形成装置10に最も近くに位置するスタッカーをスタッカー#1とし、このスタッカー#1に後続するようにスタッカー#2、スタッカー#3、およびスタッカー#4が直列に接続されているとする。
また、画像形成システム1は、次の(1)、(2)の前提条件の下、システム立ち上げ処理を実行するもとする。
(1)各スタッカー#1〜#4の制御部101、記憶部102、通信部103を区別するために、スタッカーごとに、制御部101、記憶部102および通信部103をそれぞれ制御部101(スタッカーの符号)、記憶部102(スタッカーの符号)および通信部103(スタッカーの符号)と表記する。例えばスタッカー#1の制御部101、記憶部102および通信部103をそれぞれ制御部101(#1)、記憶部102(#1)および通信部103(#1)と表記する。
(2)スタッカー#1、スタッカー#2、スタッカー#3、およびスタッカー#4の各記憶部102に記憶されている制御プログラム102Aのバージョン(バージョン情報)は、それぞれ「3.0」、「3.0」、「1.0」および「4.0」であるとする。
さて、図4を参照して説明する。
(スタッカー#4の処理)
電源投入時に、最後段のスタッカー#4すなわち自己の周辺装置の後段に同一の種類の周辺装置が接続されていないと判断したスタッカー#4の制御部101(#4)は、「自己の周辺装置を含めた有効装置数=1」、記憶部102(#4)に記憶されている制御プログラム102Aのバージョン情報としての「Version=4.0」を、通信部103(#4)を介して前段のスタッカー#3へ通知する(S1)。
このS1の処理は、制御部101(#4)による処理プログラム102Bの実行により実現される通知処理機能部110によって行われる。
(スタッカー#3の処理)
スタッカー#4から「自己の周辺装置を含めた有効装置数=1」および「Version=4.0」の通知を受け付けたスタッカー#3では、制御部101(#3)は、通信部103(#3)を介して後段のスタッカー#4から通知されたバージョン情報「Version=4.0」を取得する。
この取得の処理は、制御部101(#4)による処理プログラム102Bの実行により実現される取得処理機能部120によって行われる。
また、制御部101(#3)は、上記取得されたバージョン情報「Version=4.0」と記憶部102(#3)に記憶されている制御プログラム102Aのバージョン情報「Version=1.0」とを照合し、この照合した結果、当該2つのバージョン情報が異なることから、後段のスタッカー#4を無効であると判断し、自己の周辺装置を含めた有効装置数を「1」と設定する。
この処理は、制御部101(#4)による処理プログラム102Bの実行により実現される有効装置数設定処理機能部130によって行われる。
さらに、制御部101(#3)は、「自己の周辺装置を含めた有効装置数=1」、および記憶部102(#3)に記憶されている制御プログラム102Aのバージョン情報としての「Version=1.0」を、通信部103(#3)を介して前段のスタッカー#2へ通知する(S2)。
このS2の処理において、バージョン情報「Version=1.0」の通知は制御部101(#3)による処理プログラム102Bの実行により実現される通知処理機能部110によって行われ、一方、「自己の周辺装置を含めた有効装置数=1」の通知は制御部101(#3)による処理プログラム102Bの実行により実現される有効装置数設定処理機能部130によって行われる。
(スタッカー#2の処理)
スタッカー#3から「自己の周辺装置を含めた有効装置数=1」および「Version=1.0」の通知を受け付けたスタッカー#2では、制御部101(#2)は、通信部103(#2)を介して後段のスタッカー#3から通知されたバージョン情報「Version=1.0」を取得する。
この取得の処理は、制御部101(#3)による処理プログラム102Bの実行により実現される取得処理機能部120によって行われる。
また、制御部101(#2)は、上記取得されたバージョン情報「Version=1.0」と記憶部102(#2)に記憶されている制御プログラム102Aのバージョン情報「Version=3.0」とを照合し、この照合した結果、当該2つのバージョン情報が異なることから、後段のスタッカー#4を無効であると判断し、自己の周辺装置を含めた有効装置数を「1」と設定する。
この処理は、制御部101(#2)による処理プログラム102Bの実行により実現される有効装置数設定処理機能部130によって行われる。
さらに、制御部101(#2)は、「自己の周辺装置を含めた有効装置数=1」、および記憶部102(#2)に記憶されている制御プログラム102Aのバージョン情報としての「Version=3.0」を、通信部103(#2)を介して前段のスタッカー#1へ通知する(S3)。
このS3の処理において、バージョン情報「Version=3.0」の通知は制御部101(#2)による処理プログラム102Bの実行により実現される通知処理機能部110によって行われ、一方、「自己の周辺装置を含めた有効装置数=1」の通知は制御部101(#2)による処理プログラム102Bの実行により実現される有効装置数設定処理機能部130によって行われる。
(スタッカー#1の処理)
スタッカー#2から「自己の周辺装置を含めた有効装置数=1」および「Version=3.0」の通知を受け付けたスタッカー#1では、制御部101(#1)は、通信部103(#1)を介して後段のスタッカー#2から通知されたバージョン情報「Version=3.0」を取得する。
この取得の処理は、制御部101(#1)による処理プログラム102Bの実行により実現される取得処理機能部120によって行われる。
また、制御部101(#1)は、上記取得されたバージョン情報「Version=3.0」と記憶部102(#1)に記憶されている制御プログラム102Aのバージョン情報「Version=3.0」とを照合し、この照合した結果、当該2つのバージョン情報が同一であることから、後段のスタッカー#2を有効であると判断し、自己の周辺装置を含めた有効装置数を「2」と設定する。
この処理は、制御部101(#1)による処理プログラム102Bの実行により実現される有効装置数設定処理機能部130によって行われる。
さらに、制御部101(#1)は、「自己の周辺装置を含めた有効装置数=2」、および記憶部102(#1)に記憶されている制御プログラム102Aのバージョン情報としての「Version=3.0」を、通信部103(#1)を介して画像形成装置10へ通知する(S4)。
このS4処理において、バージョン情報「Version=3.0」の通知は制御部101(#1)による処理プログラム102Bの実行により実現される通知処理機能部110によって行われ、一方、「自己の周辺装置を含めた有効装置数=2」の通知は制御部101(#1)による処理プログラム102Bの実行により実現される有効装置数設定処理機能部130によって行われる。
そして、画像形成装置10では、制御部11は、スタッカー#1からの「自己の周辺装置を含めた有効装置数=2」および「Version=3.0」の通知を受け、システム全体として有効な周辺装置の数は2(2段)であると判断して、システムを立ち上げる。
すなわち、画像形成装置10は、当該画像形成装置10に最も近くに位置する周辺装置としてのスタッカー#1から通知された有効装置数に基づく当該画像形成装置10に連続して位置する周辺装置つまりスタッカー#1およびスタッカー#2を処理対象の周辺装置として処理する。
次に、図4に示した画像形成システムによるシステム立ち上げ処理の他の例について説明する。
この例においても、画像形成システムは、上述した(1)、(2)の前提条件の下、システム立ち上げ処理を実行するものとする。
画像形成装置10および複数の周辺装置(この例ではスタッカー#1〜#4)は、それぞれ後段に接続されている周辺装置は何段目の周辺装置であるかを示す装置情報(デバイス情報)を後段に接続された周辺装置へ通知する。
すなわち、画像形成装置10は、後段に接続されている周辺装置は第1段目の周辺装置であるということを示す第1の装置情報を、後段のスタッカー#1へ通知する。
スタッカー#1は、前段の装置つまり画像形成装置10から通知された第1段目の周辺装置を示す第1の装置情報を受け取った場合、当該第1の装置情報を基に当該スタッカー#1は第1段目の周辺装置であるということを認識するとともに、後段に接続されている装置(周辺装置)は第2段目の周辺装置であるということを示す第2の装置情報を、後段のスタッカー#2へ通知する。
スタッカー#2は、前段の装置つまりスタッカー#1から通知された第2段目の周辺装置を示す第2の装置情報を受け取った場合、当該第2の装置情報を基に当該スタッカー#2は第2段目の周辺装置であるということを認識するとともに、後段に接続されている周辺装置は第3段目の周辺装置であるということを示す第3の装置情報を、後段のスタッカー#3へ通知する。
スタッカー#3は、前段の装置つまりスタッカー#2から通知された第3段目の周辺装置を示す第3の装置情報を受け取った場合、当該第3の装置情報を基に当該スタッカー#3は第3段目の周辺装置であるということを認識するとともに、後段に接続されている周辺装置は第4段目の周辺装置であるということを示す第4の装置情報を、後段のスタッカー#4へ通知する。
スタッカー#4は、前段の装置つまりスタッカー#3から通知された第4段目の周辺装置を示す第4の装置情報を受け取った場合、当該第4の装置情報を基に当該スタッカー#4は第4段目の周辺装置であるということを認識するとともに、当該スタッカー#4の後段には周辺装置が接続されていないということを認識する。
そして、スタッカー#4は、当該スタッカー#4にかかわる第4の装置情報および当該記憶部102(#4)に記憶されている制御プログラム102Aのバージョン情報「Version=4.0」を、第4の装置バージョン情報として前段のスタッカー#3へ通知する。
スタッカー#3は、後段のスタッカー#4から通知された第4の装置バージョン情報(バージョン情報「Version=4.0」および第4の装置情報)を前段のスタッカー#2へ通知するとともに、当該スタッカー#3にかかわる第3の装置情報および当該記憶部102(#3)に記憶されている制御プログラム102Aのバージョン情報「Version=1.0」を第3の装置バージョン情報として前段のスタッカー#2へ通知する。
スタッカー#2は、後段のスタッカー#3から通知された情報(第4の装置バージョン情報、第3の装置バージョン情報)を前段のスタッカー#1へ通知するとともに、当該スタッカー#2にかかわる第2の装置情報および当該記憶部102(#2)に記憶されている制御プログラム102Aのバージョン情報「Version=3.0」を第2の装置バージョン情報として前段のスタッカー#1へ通知する。
スタッカー#1は、後段のスタッカー#2から通知された情報(第4の装置バージョン情報、第3の装置バージョン情報、第2の装置バージョン情報)を画像形成装置10へ通知するとともに、当該スタッカー#1にかかわる第1の装置情報および当該記憶部102(#1)に記憶されている制御プログラム102Aのバージョン情報「Version=3.0」を第1の装置バージョン情報として画像形成装置10へ通知する。
画像形成装置10は、後段のスタッカー#1から通知された情報(第4の装置バージョン情報、第3の装置バージョン情報、第2の装置バージョン情報、第1の装置バージョン情報)を基に、複数の周辺装置(この例ではスタッカー#1〜#4)のうち、どの周辺装置まで有効であるかを決定する。
この場合、画像形成装置10は、後段のスタッカー#1に対応する第1の装置バージョン情報(第1の装置情報およびバージョン情報「Version=3.0」)を基に、当該バージョン情報「Version=3.0」と同じバージョン情報が含まれる装置バージョン情報であって、第1の装置情報に連続する装置情報を含む装置バージョン情報を特定する。
この例では、画像形成装置10は、バージョン情報「Version=3.0」を含む装置バージョン情報であって、第1の装置情報に連続する装置情報を含む装置バージョン情報として、第2の装置情報を含む第2の装置バージョン情報を特定する。
すなわち、画像形成装置10は、スタッカー#1が実行する制御プログラムのバージョン情報「Version=3.0」と同じバージョン情報の制御プログラムを実行する周辺装置としてのスタッカーは、スタッカー#1およびスタッカー#2であると決定する。
そして、画像形成装置10は、当該画像形成装置10に連続して位置する周辺装置つまりスタッカー#1およびスタッカー#2を処理対象の周辺装置として処理する。
なお、各スタッカー#1〜#4が装置バージョン情報を前段のスタッカーへ通知する方法としては、次の2通りがある。
第1の方法としては、後段のスタッカーから通知された装置バージョン情報を受け取ったスタッカーは、当該通知された装置バージョン情報を装置バージョン情報ごとに前段のスタッカーへ通知するとともに、当該自己のスタッカーにかかわる装置バージョン情報を前段のスタッカーへ通知する。
例えば、スタッカー#3は、後段のスタッカー#4から通知された第4の装置バージョン情報(バージョン情報「Version=4.0」および第4の装置情報)を前段のスタッカー#2へ通知するとともに、当該自己のスタッカー#3にかかわる第3の装置バージョン情報(バージョン情報「Version=1.0」および第3の装置情報)を前段のスタッカー#2へ通知する。
他のスタッカー#2,#1も上記同様にして装置バージョン情報を前段のスタッカーまたは画像形成装置へ通知する。
また、第2の方法としては、後段のスタッカーから通知された装置バージョン情報を受け取ったスタッカーは、当該通知された装置バージョン情報と当該自己のスタッカーにかかわる装置バージョン情報とをマージ(統合)した情報を前段のスタッカーへ通知する。
例えば、スタッカー#3は、後段のスタッカー#4から通知された第4の装置バージョン情報(バージョン情報「Version=4.0」および第4の装置情報)と当該自己のスタッカー#3にかかわる装置バージョン情報(バージョン情報「Version=1.0」および第3の装置情報)とをマージ(統合)した情報{(バージョン情報「Version=4.0」および第4の装置情報)、および(バージョン情報「Version=1.0」および第3の装置情報)}を前段のスタッカー#2へ通知する。
他のスタッカー#2,#1も上記同様にして統合した情報を前段のスタッカーまたは画像形成装置へ通知する。
図6は、図2に示した周辺装置のハードウェア構成を示している。
周辺装置20−1,20−2,20−3は、図6に示すように、CPU21、ROM22、RAM23、通信インタフェース(以下「通信I/F」という。)24を有している。
CPU21は、中央演算処理装置であり、上述した制御部101に対応する。また、CPU21は、周辺装置全体を制御する。
ROM22は、読み出し専用メモリであり、上述した記憶部102に対応する。ROM22の一例としては、FROM、EEPROM(電気的に消去可能なプログラマブルROM)が挙げられる。
RAM23は、随時書き込み読み出しメモリであり、通信I/F24を通じて送受信されるデータ(バージョン情報など)やプログラム(制御プログラムなど)などを記憶する。
通信I/F24は、前段の装置(画像形成装置または周辺装置)との通信を実施するための伝送媒体25Aが接続される通信ポート24Aと、後段の装置(周辺装置)との通信を実施するための伝送媒体25Bが接続される通信ポート24Bとを有し、これらの通信ポートおよび伝送媒体を介して画像形成装置または他の周辺装置との通信を実施するインタフェースである。通信I/F24は、上述した通信部103に対応する。
伝送媒体25A,25Bは伝送媒体105,106,108に対応する。
実施の形態1では、制御プログラム102A、処理プログラム102Bおよび周辺装置種類情報102CをROM22に格納するようにしているが、これに限定されることなく、次のようにしてもよい。
すなわち、制御プログラム102A、処理プログラム102Bおよび周辺装置種類情報102Cを、それぞれに対応して設けられたROM(EEPROMなど)に格納するようにする。
また、制御プログラム102Aおよび処理プログラム102Bをそれぞれに対応して設けられたROM(EEPROMなど)に格納し、周辺装置種類情報102CをRAM23に格納するようにする。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2に係る画像形成システムについて説明する。
実施の形態2の画像形成システムは、図1に示した実施の形態1の画像形成システム1と同様の制御系になっており、また図3に示した実施の形態1の画像形成システム1と同様のシステム構成になっている。
図7は、実施の形態2に係る周辺装置の機能構成を示している。
図7に示す周辺装置20−1,20−2,20−3は、図2に示した実施の形態1の周辺装置とは記憶部102に記憶されている処理プログラム102Bが相違している。
実施の形態2において、処理プログラム102Bには、図7に示すように、通知処理機能部210、更新処理機能部220、比較処理機能部230および転送制御処理機能部240の各機能を実現させるためのソフトウェア(プログラム)が含まれている。
通知処理機能部210は、上述した通知処理機能部110と同様に、自己の周辺装置の記憶部102に記憶されている制御プログラム102Aのバージョン情報を自己の周辺装置の前段に接続された周辺装置へ通知する機能を有している。
更新処理機能部220は、自己の周辺装置の前段に接続されている周辺装置から転送されてくる制御プログラムに基づき記憶部102の記憶内容を更新する機能を有している。
比較処理機能部230は、記憶部102に記憶されている制御プログラム102Aのバージョン情報と、自己の周辺装置の後段に接続された周辺装置からのバージョン情報とを比較する機能を有している。
転送制御処理機能部240は、比較処理機能部130によって上記2つのバージョン情報が相違すると判定された場合に、記憶部102に記憶されている制御プログラム102Aを自己の周辺装置の後段に接続された周辺装置へ転送する機能を有している。
なお、このような周辺装置のハードウェア構成は、図6に示した実施の形態1の周辺装置のハードウェア構成と同様になっている。
実施の形態2では、通知処理機能部210は通知手段の機能を有し、更新処理機能部220は更新手段の機能を有し、比較処理機能部230は比較手段の機能を有し、転送制御処理機能部240は転送制御手段の機能を有する。
実際には、通知処理機能部210、更新処理機能部220、比較処理機能部230および転送制御処理機能部240の各機能を実現させるためのソフトウェア(プログラム)を含む処理プログラム102Bを制御部101が実行することにより、通知処理機能部210、更新処理機能部220、比較処理機能部230および転送制御処理機能部240がそれぞれ実現され、これにより通知手段、更新手段、比較手段および転送制御手段が実現される。
次に、画像形成システムによるシステム立ち上げ処理について、図8を参照して説明する。
図8は、そのシステム立ち上げ処理の処理手順を示すシーケンス図である。
ここでは、実施の形態1の場合と同様に、図3に示した画像形成システム1において、周辺装置としてのスタッカーに注目し、また図5に示したように4台のスタッカーが画像形成装置10に接続された場合のシステム立ち上げ処理について説明する。
また、画像形成システム1は、実施の形態1で説明した(1)、(2)の前提条件の下、システム立ち上げ処理を実行するもとする。
さて、図8を参照して説明する。
電源投入時に、自己のスタッカーの前段にスタッカーが接続されていると判断した各スタッカー#2〜#4は、自己のスタッカーの記憶部102に記憶されている制御プログラム102Aのバージョン情報を前段のスタッカーへ通知する。
(スタッカー#4の処理)
すなわち、スタッカー#4では、制御部101(#4)は、記憶部102(#4)に記憶されている制御プログラム102Aのバージョン情報「Version=4.0」を、通信部103(#4)を介して前段のスタッカー#3へ通知する(S11)。このS11の処理は、制御部101(#4)による処理プログラム102Bの実行により実現される通知処理機能部210によって行われる。
(スタッカー#3の処理)
スタッカー#3では、制御部101(#3)は、記憶部102(#3)に記憶されている制御プログラム102Aのバージョン情報「Version=1.0」を、通信部103(#3)を介して前段のスタッカー#2へ通知する(S12)。このS12の処理は、制御部101(#3)による処理プログラム102Bの実行により実現される通知処理機能部210によって行われる。
(スタッカー#2の処理)
スタッカー#2では、制御部101(#2)は、記憶部102(#2)に記憶されている制御プログラム102Aのバージョン情報「Version=3.0」を、通信部103(#2)を介して前段のスタッカー#1へ通知する(S13)。このS13の処理は、制御部101(#2)による処理プログラム102Bの実行により実現される通知処理機能部210によって行われる。
(スタッカー#1の処理)
画像形成装置10に最も近くに位置するスタッカー#1では、制御部101(#1)は、記憶部102(#1)に記憶されている制御プログラム102Aのバージョン情報「Version=3.0」と、後段のスタッカー#2から通知されたバージョン情報「Version=3.0」とを比較し(S14)、この比較した結果、当該2つのバージョン情報が同一であると判定する。このS14の処理は、制御部101(#1)による処理プログラム102Bの実行により実現される比較処理機能部230によって行われる。
また、制御部101(#1)は、上記比較した結果(当該2つのバージョン情報が同一)を基に、「バージョンチェック終了」である旨を、通信部103(#1)を介して後段のスタッカー#2へ通知する(S15)。
(スタッカー#2の処理)
スタッカー#2では、制御部101(#2)は、通信部103(#2)を介して、スタッカー#1から「バージョンチェック終了」の通知を受け付けた場合、記憶部102(#2)に記憶されている制御プログラム102Aのバージョン情報「Version=3.0」と、後段のスタッカー#3から通知されたバージョン情報「Version=1.0」とを比較し(S16)、この比較した結果、当該2つのバージョン情報が相違すると判定する。このS16の処理は、制御部101(#2)による処理プログラム102Bの実行により実現される比較処理機能部230によって行われる。
また、制御部101(#2)は、上記比較した結果(当該2つのバージョン情報が相違)を基に、記憶部102(#2)に記憶されている制御プログラム(バージョン3.0の制御プログラム)102Aを、通信部103(#2)を介して後段のスタッカー#3へ転送する(S17)。このS17の処理は、制御部101(#2)による処理プログラム102Bの実行により実現される転送制御処理機能部240によって行われる。
さらに、制御部101(#2)は、上記制御プログラムの転送が完了した場合に、「バージョンチェック終了」を、通信部103(#2)を介して後段のスタッカー#3へ通知する(S18)。
(スタッカー#3の処理)
スタッカー#3では、制御部101(#3)は、通信部103(#3)を介して、スタッカー#2から転送されてきた制御プログラム(バージョン3.0の制御プログラム)を取得した場合、その取得した制御プログラム(バージョン3.0の制御プログラム)に基づき記憶部102(#3)の記憶内容(制御プログラム)を更新する(S19)。このS19の処理は、制御部101(#3)による処理プログラム102Bの実行により実現される更新処理機能部220によって行われる。
制御プログラムの更新処理を終了した制御部101(#3)は、更新処理後の記憶部102(#2)に記憶されている制御プログラム102Aのバージョン情報「Version=3.0」と、後段のスタッカー#4から通知されたバージョン情報「Version=4.0」とを比較し(S20)、この比較した結果、当該2つのバージョン情報が相違すると判定する。このS20の処理は、制御部101(#3)による処理プログラム102Bの実行により実現される比較処理機能部230によって行われる。
また、制御部101(#3)は、上記比較した結果(当該2つのバージョン情報が相違)を基に、記憶部102(#3)に記憶されている制御プログラム(バージョン3.0の制御プログラム)102Aを、通信部103(#3)を介して後段のスタッカー#4へ転送する(S21)。このS21の処理は、制御部101(#3)による処理プログラム102Bの実行により実現される転送制御処理機能部240によって行われる。
さらに、制御部101(#3)は、上記制御プログラムの転送が完了した場合に、「バージョンチェック終了」を、通信部103(#3)を介して後段のスタッカー#4へ通知する(S22)。
(スタッカー#4の処理)
スタッカー#4では、制御部101(#4)は、通信部103(#4)を介して、スタッカー#3から転送されてきた制御プログラム(バージョン3.0の制御プログラム)を取得した場合、その取得した制御プログラム(バージョン3.0の制御プログラム)に基づき記憶部102(#4)の記憶内容(制御プログラム)を更新する(S23)。このS23の処理は、制御部101(#4)による処理プログラム102Bの実行により実現される更新処理機能部220によって行われる。
上述したように、画像形成システム1では、周辺装置としてのスタッカー毎に、自己のスタッカーの記憶部に記憶されている制御プログラムのバージョン情報と、自己のスタッカーの後段に接続されているスタッカーから通知される制御プログラムのバージョン情報とを比較し、この比較した結果が、2つのバージョンが同一の場合には「バージョンチェック終了」である旨を後段のスタッカーへ通知し、一方、2つのバージョン情報が相違する場合は自己のスタッカーの記憶部に記憶されている制御プログラムを後段のスタッカーへ転送する。
また、転送されてきた制御プログラムを受信したスタッカーは、その制御プログラムに基づき自己のスタッカーの記憶部の記憶内容(制御プログラム)を更新する。
そして、画像形成システム1は、自己のスタッカーの後段にスタッカーが接続されていないと判別したスタッカー、または自己のスタッカーとは異なる種類の周辺装置であることを認識したスタッカーが、前段のスタッカーから通知された「バージョンチェック終了」である旨を受け付けた場合、または前段のスタッカーから転送された制御プログラムを受け付け、その制御プログラムに基づき自己のスタッカーの記憶部の記憶内容(制御プログラム)を更新した場合、このシステム立ち上げ処理を終了する。
これにより、同一種類の全てのスタッカーにおいて実行される制御プログラムのバージョンが、同一種類のスタッカーの中で画像形成装置10に最も近くに位置するスタッカー#1において実行される制御プログラムのバージョンと同じになる。この例では、制御プログラムのバージョンは「3.0」となる。
すなわち、複数の周辺装置(スタッカー#1〜#4)は画像形成装置10に最も近くに位置する周辺装置(スタッカー#1)が実行する制御プログラムと同一のバージョン情報(バージョン3.0)の制御プログラムを実行する。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3に係る画像形成システムについて説明する。
実施の形態3の画像形成システムは、図1に示した実施の形態1の画像形成システム1と同様の制御系になっており、また図3に示した実施の形態1の画像形成システム1と同様のシステム構成になっている。
図9は、実施の形態3に係る周辺装置の機能構成を示している。
図9に示す周辺装置20−1,20−2,20−3は、図2に示した実施の形態1の周辺装置とは記憶部102に記憶されている処理プログラム102Bが相違している。
実施の形態3において、処理プログラム102Bには、図9に示すように、取得処理機能部310、認識処理機能部320、通知処理機能部330および更新処理機能部340の各機能を実現させるためのソフトウェア(プログラム)が含まれている。
取得処理機能部310は、自己の周辺装置の後段に接続された周辺装置から通知されたバージョン情報を取得する機能を有している。
認識処理機能部320は、取得処理機能部310が取得したバージョン情報と自己の周辺装置の記憶部102に記憶されている制御プログラム102Aのバージョン情報とを比較し、当該2つのバージョン情報の中で最新のバージョン情報を認識する機能を有している。
実施の形態3では、上記2つのバージョン情報が同一の場合、当該バージョン情報が最新のバージョン情報となるようになっている。
通知処理機能部330は、自己の周辺装置の前段に周辺装置が接続されている場合に、認識処理機能部320が認識した最新のバージョン情報を当該前段の周辺装置へ通知する機能を有している。
更新処理機能部340は、画像形成装置10に最も近くに位置する周辺装置の認識処理機能部320が認識した最新のバージョン情報の制御プログラムに基づき自己の周辺装置の記憶部102の記憶内容を更新する。
なお、このような周辺装置のハードウェア構成は、図6に示した実施の形態1の周辺装置のハードウェア構成と同様になっている。
実施の形態3では、取得処理機能部310は取得手段の機能を有し、認識処理機能部320は認識手段の機能を有し、通知処理機能部330は通知手段の機能を有し、更新処理機能部340は更新手段の機能を有する。
実際には、取得処理機能部310、認識処理機能部320、通知処理機能部330および更新処理機能部340の各機能を実現させるためのソフトウェア(プログラム)を含む処理プログラム102Bを制御部101が実行することにより、取得処理機能部310、認識処理機能部320、通知処理機能部330および更新処理機能部340がそれぞれ実現され、これにより取得手段、認識手段、通知手段および更新手段が実現される。
次に、画像形成システムによるシステム立ち上げ処理について、図10を参照して説明する。
図10は、そのシステム立ち上げ処理の処理手順を示すシーケンス図である。
ここでは、図11に示す画像形成システム1の場合のシステム立ち上げ処理について説明する。この画像形成システム1は、図5に示した画像形成システム1においてスタッカー#4の後段にスタッカー#5を接続した構成になっている。またスタッカー#5の記憶部102に記憶されている制御プログラムのバージョン(バージョン情報)は「3.0」になっている。
すなわち、画像形成装置10に最も近くに位置するスタッカーをスタッカー#1とし、このスタッカー#1に後続するようにスタッカー#2、スタッカー#3、スタッカー#4、およびスタッカー#5が直列に接続されているとする。
また、画像形成システム1は、次の(1)、(2)の前提条件の下、システム立ち上げ処理を実行するもとする。
(1)各スタッカー#1〜#5の制御部101、記憶部102、通信部103を区別するために、スタッカーに対応して制御部101、記憶部102および通信部103をそれぞれ制御部101(スタッカーの符号)、記憶部102(スタッカーの符号)および通信部103(スタッカーの符号)と表記する。例えばスタッカー#1の制御部101、記憶部102および通信部103をそれぞれ制御部101(#1)、記憶部102(#1)および通信部103(#1)と表記する。
(2)スタッカー#1、スタッカー#2、スタッカー#3、スタッカー#4、およびスタッカー#5の各記憶部102に記憶されている制御プログラム102Aのバージョン(バージョン情報)は、それぞれ「3.0」、「3.0」、「1.0」、「4.0」および「3.0」であるとする。
さて、図10を参照して説明する。
電源投入時に、最後段のスタッカー#5すなわち自己の周辺装置の後段に同一の種類の周辺装置が接続されていないと判断したスタッカー#5から順次、前段のスタッカーへ制御プログラムのバージョン情報を通知する。
この場合、バージョン情報の通知を受け付けたスタッカーは、自己のスタッカーの記憶部102に記憶されている制御プログラムのバージョン情報と、後段のスタッカーからのバージョン情報とを比較し、当該2つのバージョン情報の中で最新のバージョン情報を認識して前段のスタッカーへ通知する。
(スタッカー#5の処理)
すなわち、最後段のスタッカー#5では、制御部101(#5)は、記憶部102(#5)に記憶されている制御プログラム102Aのバージョン情報「Version=3.0」を、通信部103(#5)を介して前段のスタッカー#4へ通知する(S31)。
(スタッカー#4の処理)
スタッカー#4では、制御部101(#4)は、通信部103(#4)を介して、スタッカー#5から通知されたバージョン情報「Version=3.0」を取得すると、そのバージョン情報「Version=3.0」と記憶部102(#4)に記憶されている制御プログラム102Aのバージョン情報「Version=4.0」とを比較し、当該2つのバージョン情報の中で、「Version=4.0」が最新のバージョン情報であると認識する。
なお、上記取得する処理は、制御部101(#4)による処理プログラム102Bの実行により実現される取得処理機能部310によって行われる。また、上記比較する処理および認識する処理は、制御部101(#4)による処理プログラム102Bの実行により実現される認識処理機能部320によって行われる。
また、制御部101(#4)は、最新のバージョン情報「Version=4.0」を、通信部103(#4)を介して前段のスタッカー#3へ通知する(S32)。このS32の処理は、制御部101(#4)による処理プログラム102Bの実行により実現される通知処理機能部330によって行われる。
(スタッカー#3の処理)
スタッカー#3では、制御部101(#3)は、通信部103(#3)を介して、スタッカー#4から通知されたバージョン情報「Version=4.0」を取得すると、そのバージョン情報「Version=4.0」と記憶部102(#4)に記憶されている制御プログラム102Aのバージョン情報「Version=1.0」とを比較し、当該2つのバージョン情報の中で、「Version=4.0」が最新のバージョン情報であると認識する。
なお、上記取得する処理は、制御部101(#3)による処理プログラム102Bの実行により実現される取得処理機能部310によって行われる。また、上記比較する処理および認識する処理は、制御部101(#3)による処理プログラム102Bの実行により実現される認識処理機能部320によって行われる。
また、制御部101(#3)は、最新のバージョン情報「Version=4.0」を、通信部103(#3)を介して前段のスタッカー#2へ通知する(S33)。このS33の処理は、制御部101(#3)による処理プログラム102Bの実行により実現される通知処理機能部330によって行われる。
(スタッカー#2の処理)
スタッカー#2では、制御部101(#2)は、通信部103(#2)を介して、スタッカー#3から通知されたバージョン情報「Version=4.0」を取得すると、そのバージョン情報「Version=4.0」と記憶部102(#2)に記憶されている制御プログラム102Aのバージョン情報「Version=3.0」とを比較し、当該2つのバージョン情報の中で、「Version=4.0」が最新のバージョン情報であると認識する。
なお、上記取得する処理は、制御部101(#2)による処理プログラム102Bの実行により実現される取得処理機能部310によって行われる。また、上記比較する処理および認識する処理は、制御部101(#2)による処理プログラム102Bの実行により実現される認識処理機能部320によって行われる。
また、制御部101(#2)は、最新のバージョン情報「Version=4.0」を、通信部103(#2)を介して前段のスタッカー#1へ通知する(S34)。このS34の処理は、制御部101(#2)による処理プログラム102Bの実行により実現される通知処理機能部330によって行われる。
(スタッカー#1の処理)
スタッカー#1では、制御部101(#1)は、通信部103(#1)を介して、スタッカー#2から通知されたバージョン情報「Version=4.0」を取得すると、そのバージョン情報「Version=4.0」と記憶部102(#1)に記憶されている制御プログラム102Aのバージョン情報「Version=3.0」とを比較し、当該2つのバージョン情報の中で、「Version=4.0」が最新のバージョン情報であると認識する。
なお、上記取得する処理は、制御部101(#1)による処理プログラム102Bの実行により実現される取得処理機能部310によって行われる。また、上記比較する処理および認識する処理は、制御部101(#1)による処理プログラム102Bの実行により実現される認識処理機能部320によって行われる。
そして、画像形成装置10に最も近くに位置するスタッカー#1では、制御部101(#1)は、後段のスタッカー#2から通知されたバージョン情報「Version=4.0」と記憶部102(#1)に記憶されている制御プログラム102Aのバージョン情報「Version=3.0」とが相違することから、バージョン情報「Version=4.0」の制御プログラムの転送要求を、通信部103(#1)を介して後段のスタッカー#2へ通知する(S35)。
(スタッカー#2の処理)
スタッカー#2では、制御部101(#2)は、前段のスタッカー#1から転送要求のあったバージョン情報「Version=4.0」の制御プログラムに関するバージョン情報「Version=4.0」と記憶部102(#2)に記憶されている制御プログラム102Aのバージョン情報「Version=3.0」とが相違することから、バージョン情報「Version=4.0」の制御プログラムの転送要求を、通信部103(#2)を介して後段のスタッカー#3へ通知する(S36)。
(スタッカー#3の処理)
スタッカー#3では、制御部101(#3)は、前段のスタッカー#2から転送要求のあったバージョン情報「Version=4.0」の制御プログラムに関するバージョン情報「Version=4.0」と記憶部102(#3)に記憶されている制御プログラム102Aのバージョン情報「Version=1.0」とが相違することから、バージョン情報「Version=4.0」の制御プログラムの転送要求を、通信部103(#3)を介して後段のスタッカー#4へ通知する(S37)。
(スタッカー#4の処理)
スタッカー#4では、制御部101(#4)は、前段のスタッカー#3から転送要求のあったバージョン情報「Version=4.0」の制御プログラムに関するバージョン情報「Version=4.0」と記憶部102(#4)に記憶されている制御プログラム102Aのバージョン情報「Version=4.0」とが同一であることから、記憶部102(#4)に記憶されている制御プログラム(バージョン情報「Version=4.0」の制御プログラム)102Aを、通信部103(#4)を介して、転送要求元の前段のスタッカー#3へ転送する(S38)。
(スタッカー#3の処理)
スタッカー#3では、制御部101(#3)は、通信部103(#3)を介して、後段のスタッカー#4から転送されてきたバージョン情報「Version=4.0」の制御プログラムを取得した場合、その制御プログラムに基づき、記憶部102(#3)の記憶内容(「Version=1.0」の制御プログラム)を更新する(S39)。このS39の処理は、制御部101(#3)による処理プログラム102Bの実行により実現される更新処理機能部340によって行われる。
また、制御部101(#3)は、更新処理が終了した記憶部102(#3)に記憶されている制御プログラム(バージョン情報「Version=4.0」の制御プログラム)102Aを、通信部103(#3)を介して、転送要求元の前段のスタッカー#2へ転送する(S40)。
(スタッカー#2の処理)
スタッカー#2では、制御部101(#2)は、通信部103(#2)を介して、後段のスタッカー#3から転送されてきたバージョン情報「Version=4.0」の制御プログラムを取得した場合、その制御プログラムに基づき、記憶部102(#2)の記憶内容(「Version=3.0」の制御プログラム)を更新する(S41)。このS41の処理は、制御部101(#2)による処理プログラム102Bの実行により実現される更新処理機能部340によって行われる。
また、制御部101(#2)は、更新処理が終了した記憶部102(#2)に記憶されている制御プログラム(バージョン情報「Version=4.0」の制御プログラム)102Aを、通信部103(#2)を介して、転送要求元の前段のスタッカー#1へ転送する(S42)。
(スタッカー#1の処理)
スタッカー#1では、制御部101(#1)は、通信部103(#1)を介して、後段のスタッカー#2から転送されてきたバージョン情報「Version=4.0」の制御プログラムを取得した場合、その制御プログラムに基づき、記憶部102(#1)の記憶内容(「Version=3.0」の制御プログラム)を更新する(S43)。このS43の処理は、制御部101(#2)による処理プログラム102Bの実行により実現される更新処理機能部340によって行われる。
(スタッカー#4の処理)
ところで、最新のバージョン情報の制御プログラムを記憶部102(#4)に記憶しているスタッカー#4では、制御部101(#4)は、上記S38の処理を終了した場合、つまり転送要求元の前段のスタッカー#3への、バージョン情報「Version=4.0」の制御プログラム102Aの転送を完了した場合、後段のスタッカー#5から通知されたバージョン情報「Version=3.0」が最新のバージョン情報「Version=4.0」よりも古いバージョンであると判断したときは、最新のバージョン情報「Version=4.0」の制御プログラム102Aを、通信部103(#4)を介して、後段のスタッカー#5へ転送する(S44)。
(スタッカー#5の処理)
スタッカー#5では、制御部101(#5)は、通信部103(#5)を介して、前段のスタッカー#4から転送されてきたバージョン情報「Version=4.0」の制御プログラムを取得した場合、その制御プログラムに基づき、記憶部102(#5)の記憶内容(「Version=3.0」の制御プログラム)を更新する(S45)。このS45の処理は、制御部101(#5)による処理プログラム102Bの実行により実現される更新処理機能部340によって行われる。
なお、上記S44は図8に示した実施の形態2のシステム立ち上げ処理の例えばS21の処理に相当し、また上記S45は図8に示した実施の形態2のシステム立ち上げ処理の例えばS23の処理に相当する。
上述したように、画像形成システム1では、複数の周辺装置は、特定の周辺装置が実行する制御プログラム、例えば最新のバージョンの制御プログラムを記憶部に記憶している特定の周辺装置(この例ではスタッカー#4)が実行する制御プログラムと同一のバージョン情報(この例では「Version=4.0」)の制御プログラムを実行するべく、当該同一のバージョン情報(この例では「Version=4.0」)の制御プログラムに基づき各々の記憶部の記憶内容を更新する。上記の例では、スタッカー#1、スタッカー#2、スタッカー#3、およびスタッカー#5が、転送されてきた「Version=4.0」の制御プログラムに基づき、記憶部の記憶内容を更新する。
これにより、複数の周辺装置(スタッカー#1〜#5)は最新のバージョン情報(この例では「Version=4.0」)の制御プログラムを実行する。
なお、実施の形態2では、周辺装置間でのバージョン情報の通知およびバージョンチェック終了の旨の通知と、周辺装置間での制御プログラムの転送は、同一の伝送媒体を使用するようにしているが、これに限定されることなく、次のようにしてもよい。
すなわち、周辺装置間は、バージョン情報およびバージョンチェック終了の旨を通知するための第1の伝送媒体と、制御プログラムを転送するための第2の伝送媒体とで接続するようにする。例えば、図1において、伝送媒体(通信ライン)105,106.107のそれぞれを、第1の伝送媒体および第2の伝送媒体とする。
また、実施の形態3では、周辺装置間でのバージョン情報の通知および制御プログラムの転送要求、周辺装置間でのおよび制御プログラムの転送は、同一の伝送媒体を使用するようにしているが、これに限定されることなく、次のようにしてもよい。
すなわち、周辺装置間は、バージョン情報の通知および制御プログラムの転送要求するための第1の伝送媒体と、制御プログラムを転送するための第2の伝送媒体とで接続するようにする。例えば、図1において、伝送媒体(通信ライン)105,106.107のそれぞれを、第1の伝送媒体および第2の伝送媒体とする。
また、実施の形態1から実施の形態3では、複数の周辺装置は複数のスタッカーであるとして説明したが、これに限定されることなく、複数の周辺装置は、複数の給紙装置、複数の第1のフィニッシャー(ステープル機能)、複数の第2のフィニッシャー(パンチ機能)、および複数の第3のフィニッシャー(中とじ機能)など、同一の機能を有する複数の周辺装置であればよい。
さらに、実施の形態1から実施の形態3では、周辺装置の制御部101の装置種類判別部101Aは、他の周辺装置(前段または後段の周辺装置)との通信により得られる周辺装置種類情報に基づき当該他の周辺装置の種類を判別するようにしているが、これに限定されることなく、次のようにしてもよい。
すなわち、複数の周辺装置に、当該周辺装置の種類を示す情報に対応する信号を出力する例えば第1のコネクタと、他の周辺装置に設けられた第1のコネクタと結合し、該第1のコネクタからの信号を受信する第2のコネクタとを配設する。
そして、自己の周辺装置の後段に他の周辺装置が接続されることで、自己の周辺装置の第2のコネクタと他の周辺装置の第1のコネクタとが結合され、さらに自己の周辺装置および他の周辺装置がともに電源が投入された場合、自己の周辺装置の制御部101の装置種類判別部101Aは、第2のコネクタを介して取得した周辺装置の種類を示す情報に対応する信号を基に当該他の周辺装置の種類を判別するようにする。
本発明は、画像形成装置と、該画像形成装置と直列に接続され、スタック機能、パンチ機能、ステープル機能、中とじ機能など同一の機能(後処理)を実施する複数の周辺装置とを有する画像形成システムに適用することができる。
実施の形態1に係る画像形成装置の制御系を示す構成図である。 実施の形態1に係る周辺装置の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る画像形成システムのシステム構成の一例を示す外観図である。 実施の形態1に係る画像形成システムによるシステム立ち上げ処理の処理手順を示すシーケンス図である。 実施の形態1に係る画像形成システムの複数の周辺装置の一例を示す外観図である。 実施の形態1に係る周辺装置のハードウェア構成を示す構成図である。 実施の形態2に係る周辺装置の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る画像形成システムによるシステム立ち上げ処理の処理手順を示すシーケンス図である。 実施の形態3に係る周辺装置の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係る画像形成システムによるシステム立ち上げ処理の処理手順を示すシーケンス図である。 実施の形態3に係る画像形成システムの複数の周辺装置の一例を示す外観図である。
符号の説明
1 画像形成システム
10 画像形成装置
20−1,20−2,20−3 周辺装置
21 CPU
22 ROM
23 RAM
24 通信インタフェース
30 外部装置
40−1,40−2,40−3 給紙装置
50−1,50−2,50−3 スタッカー
101 制御部
101A 装置種類判別部
102 記憶部
102A 制御プログラム
102B 処理プログラム
102C 周辺装置種類情報
103 通信部
110 通知処理機能部
120 取得処理機能部
130 有効装置数設定処理機能部
210 通知処理機能部
220 更新処理機能部
230 比較処理機能部
240 転送制御処理機能部
310 取得処理機能部
320 認識処理機能部
330 通知処理機能部
340 更新処理機能部

Claims (2)

  1. 画像形成装置と、
    前記画像形成装置と直列に接続される複数の周辺装置と、
    を有し、
    前記画像形成装置は、
    前記複数の周辺装置が周辺装置に関する同一の機能にかかわる制御プログラムを実行することを条件に、
    当該画像形成装置に最も近くに位置する周辺装置が実行する制御プログラムのバージョン情報と同一のバージョン情報の制御プログラムを実行し当該画像形成装置に連続して位置する周辺装置を処理対象の周辺装置として処理する、
    ことを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記複数の周辺装置は、
    前記制御プログラムを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されている制御プログラムのバージョン情報を自己の周辺装置の前段に接続された周辺装置へ通知する通知手段と、
    自己の周辺装置の後段に接続された周辺装置から通知されてきたバージョン情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段が取得したバージョン情報と前記記憶手段に記憶されている制御プログラムのバージョン情報とに基づき同一のバージョン情報の制御プログラムを実行する周辺装置の数を示す有効装置数を設定し、この有効装置数情報を自己の周辺装置の前段に接続された周辺装置または画像形成装置へ通知する有効装置数設定手段と、
    を有し、
    前記画像形成装置は、当該画像形成装置に最も近くに位置する周辺装置から通知された前記有効装置数に基づく当該画像形成装置に連続して位置する周辺装置を処理対象の周辺装置として処理する、
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成システム。
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