JP5193667B2 - 爆薬安全化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、不発弾薬や遺棄弾薬に装填されている爆薬、または廃棄処分となった民生品の工業用爆薬等の爆薬を安全化する爆薬安全化装置に関する。
従来、一度発射(使用)された弾薬が何らかの原因で不発となり、その弾薬が土中や瓦礫中に埋没した場合や、海や湖、沼、河川等に水没した場合、その弾薬の発見は困難であり遺棄弾薬となる状況が極めて多い。実例として、現在の日本においても第二次世界大戦中の不発弾薬が工事現場などでの掘削作業中に偶然掘り出される事態が多々発生し、その一部は爆発事故等を発生させている。つまり、遺棄弾薬は、戦争終結後も長年にわたり人に脅威を与え続ける極めて危険な存在である。
近年では、特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)における爆発性戦争残存物に関する議定書(議定書V)に対応すべく、使用された弾薬が不発となり、加えて回収不能となって遺棄された弾薬に装填されている爆薬の安全化技術の開発が世界的に重要視されている。
例えば、下記特許文献1には、地雷の安全化技術として、遠隔地から送信される特定周波数の電波又は超音波の受信手段と、この受信手段で受信した信号を電気信号に変換する手段と、この変換された電気信号を基に作動する中継薬を有する回転機構又は往復移動機構とを備えると共に、別に雷管、中継薬、導爆、伝爆薬の火薬系列を一線化する伝火系列をなす手段とを備えた地雷用信管の安全化装置が開示されている。
この特許文献1の技術は、地雷をアーミング状態からノンアーミング状態に移行するには、予め決められた電波信号または超音波信号により中継薬を有する回転機構または往復機構を作動させて雷管、中継薬、導爆薬、伝爆薬に至る一線化していた火薬系列から、中継薬のみ分離して火薬系列を遮断し、一方、ノンアーミング状態からアーミング状態に移行するには、前記の回転機構または往復機構を作動させ中継薬を火薬系列に戻し一線化するものである。
特開平8−189799号公報
上記のように、従来では遠隔地から電波または超音波を弾薬に送信し、電気的な制御によって弾薬に装填された爆薬を安全化する技術が主流であった。しかしながら、遺棄弾薬の種類としては地雷のような設置タイプのものだけでなく、砲弾のように大砲から目標物に向かって撃ち出されるタイプのものが存在する。このような砲弾は、不発となった場合に土中または瓦礫、河川等の深部にまで埋没することが多く、電波が届かずに制御不能となり安全化装置が正常に動作しないという可能性がある。また、砲弾では、電子制御式の安全化装置を採用した場合、目標物に衝突した衝撃や静電気によって電子回路が故障し、安全化装置が正常に動作しないという可能性がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、どのような状態で使用される爆薬であっても、不発、遺棄または廃棄処分となった場合に確実に安全化することが可能な爆薬安全化装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明では、爆薬安全化装置に係る第1の解決手段として、爆薬を分解する微生物または化学合成剤から成る分解剤が充填された分解剤容器と、前記分解剤が前記分解剤容器から前記爆薬に到達するタイミングを規制するための到達タイミング規制手段とを具備することを特徴とする。
また、本発明では、爆薬安全化装置に係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記爆薬が硝酸系爆薬である場合において、前記分解剤としてバチルス族微生物を使用することを特徴とする。
また、本発明では、爆薬安全化装置に係る第3の解決手段として、上記第1または第2の解決手段において、前記分解剤の分解対象が回転飛翔体に装填される爆薬である場合において、前記到達タイミング規制手段は、前記爆薬に至る分解剤の供給経路と、貫通孔が設けられていると共に遠心力によって移動する移動体と、を有し、前記移動体は、前記回転飛翔体の回転による遠心力の発生前は前記供給経路を切断するように配置されており、前記遠心力の発生以降は前記貫通孔によって前記供給経路を連通させるように移動することを特徴とする。
また、本発明では、爆薬安全化装置に係る第4の解決手段として、上記第3の解決手段において、前記分解剤として微生物を使用する場合において、前記微生物を活性化させるための活性剤が充填されていると共に、前記回転飛翔体の飛翔開始時に発生する衝撃により前記分解剤容器と連通する活性剤容器を備えることを特徴とする。
また、本発明では、爆薬安全化装置に係る第5の解決手段として、上記第1または第2の解決手段において、前記分解剤の分解対象が所定の位置に設置される筐体に装填される爆薬である場合において、前記到達タイミング規制手段は、前記爆薬に至る分解剤の供給経路と、前記供給経路を遮断する遮断板と、を備え、前記遮断板は、経時的な劣化もしくは前記分解剤による侵食によって前記供給経路を連通させる孔が生じる材料から構成されていることを特徴とする。
また、本発明では、爆薬安全化装置に係る第6の解決手段として、上記第5の解決手段において、前記分解剤として微生物を使用する場合において、前記遮断板を挟んで前記分解剤容器と対向配置されていると共に、前記微生物を活性化させるための活性剤が充填された活性剤容器を備え、前記活性剤容器における前記遮断板の反対側は前記分解剤の供給経路と連通していることを特徴とする。
また、本発明では、爆薬安全化装置に係る第7の解決手段として、上記第1または第2の解決手段において、前記分解剤の分解対象が所定の位置に設置される筐体に装填される爆薬である場合において、前記到達タイミング規制手段は、前記分解剤が爆薬に到達するタイミングを考慮して全長が設定された、前記分解剤容器から爆薬に至る分解剤の供給経路を有することを特徴とする。
また、本発明では、爆薬安全化装置に係る第8の解決手段として、上記第7の解決手段において、前記分解剤として微生物を使用する場合において、前記供給経路の一部または全部には前記微生物を活性化させるための活性剤が充填されていることを特徴とする。
本発明に係る爆薬安全化装置では、爆薬を分解する微生物または化学合成剤から成る分解剤を使用し、到達タイミング規制手段によって、この分解剤が爆薬に到達するタイミングを規制することにより、所望のタイミングで爆薬を分解(安全化)することが可能となる。例えば、砲弾のような射出タイプの弾薬の場合、目標物に衝突するまで弾薬としての機能を有していれば良いので、その目標物への衝突後に爆薬が安全化されるように分解剤の到達タイミングを規制すれば良い。また、地雷のような設置タイプの弾薬の場合、設置後、ある期間は弾薬としての機能を有している必要があるので、数十日後や数ヶ月後に爆薬が安全化されるように分解剤の到達タイミングを規制すれば良い。また、民生品の工業用爆薬(例えば自動車のエアバッグ展開用の爆薬など)の場合は、数年経過した後に廃棄処分となることが多いため、この廃棄処分となる時期に爆薬が安全化されるように分解剤の到達タイミングを規制すれば良い。
以上のように本発明に係る爆薬安全化装置によると、どのような状態で使用される爆薬であっても、不発、遺棄または廃棄処分となった場合に確実に安全化することが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明に係る爆薬安全化装置の一実施形態について説明する。
〔第1実施形態〕
まず、第1実施形態に係る爆薬安全化装置について説明する。なお、この第1実施形態では、大砲等から目標物に向かって射出される砲弾(回転飛翔体)に装填された爆薬を安全化するための爆薬安全化装置について説明する。
図1は、第1実施形態に係る爆薬安全化装置を備える砲弾の概略構成図である。図1において、符号100は砲弾、10は信管、20は爆薬安全化装置、30は砲弾本体、40は炸薬(爆薬)である。信管10は、砲弾本体30とネジ止め機構によって装着されており、砲弾本体30の下部(弾底部)に装填された炸薬40を起爆するための瞬発式または延期式信管である。爆薬安全化装置20は、信管10の筐体内部の下端に配置されており、砲弾本体30に装填された炸薬40を所定のタイミングで安全化するものである。砲弾本体30は、信管10と接合して砲弾100を構成するものであり、内部の下部には炸薬40が装填されている。炸薬40は、例えば硝酸系爆薬であるTNT爆薬であり、信管10による起爆作用によって爆発する。
図2は、爆薬安全化装置20の詳細構成図である。この図2に示すように、爆薬安全化装置20は、筐体21、分解剤容器22、活性剤容器23及び到達タイミング規制部24から構成されている。筐体21は、内部に配置された分解剤容器22、活性剤容器23及び到達タイミング規制部24の保護筐体としての役割を担っており、砲弾100が目標物に衝突した際の衝撃からこれらを保護する。
分解剤容器22は、爆薬を分解する微生物または化学合成剤から成る分解剤BZが充填されたアンプル等の容器であり、本実施形態では分解剤BZとしてバチルス族微生物を使用する。このバチルス族微生物は、TNT爆薬などの硝酸系爆薬を分解する能力を有しており、TNT爆薬である炸薬40を分解(安全化)するための分解剤BZとして好適である。なお、このバチルス族微生物は、粉末化またはジェル化により休眠状態化されて分解剤容器22に充填されている。また、この分解剤容器22は、砲弾100の射出時(飛翔開始時)に発生する衝撃(加速度)により、砲弾100の進行方向の逆方向(つまり活性剤容器23側)に移動するような機構によって筐体21内に設置されている。
活性剤容器23は、分解剤容器22の下部(つまり砲弾100の進行方向の逆方向側)に固定設置されていると共に、分解剤BZとして使用されるバチルス族微生物を活性化させる栄養剤などの活性剤KZが充填されたアンプル等の容器である。図2に示すように、この活性剤容器23の外周における上面側(分解剤容器22の対向面側)には、頂点に内部と連通している孔が形成された凸部23aが設けられており、砲弾100の射出時に発生する衝撃により分解剤容器22が移動して活性剤容器23と衝突した際に、この凸部23aが分解剤容器22の底面を突き破って活性剤容器23と分解剤容器22とが連通する構造となっている。また、活性剤容器23の底面には、後述する分解剤BZの供給経路26と連通するための開口部23bが設けられている。
到達タイミング規制部24は、分解剤BZが分解剤容器22から炸薬40に到達するタイミングを規制するためのものであり、貫通孔25aが設けられていると共に砲弾100の回転(旋転)によって発生する遠心力によって移動する移動体25と、炸薬40に至る分解剤BZの供給経路26とから構成されている。この移動体25は、砲弾100の回転による遠心力の発生前は供給経路26を切断するように配置されており、遠心力の発生以降は貫通孔25aによって供給経路26を連通させるように移動するものである。
続いて、上記のように構成された第1実施形態に係る爆薬安全化装置20の動作について図3を参照して説明する。図3(a)は、砲弾100の射出時(飛翔開始時)における爆薬安全化装置20の状態を示し、図3(b)は、砲弾100の射出後、回転しながら飛翔している状況における爆薬安全化装置20の状態を示したものである。
図3(a)に示すように、砲弾100の射出時では、射出によって発生する衝撃により、分解剤容器22が砲弾100の進行方向の逆方向に移動して活性剤容器23と衝突するため、活性剤容器23の凸部23aが分解剤容器22の底面を突き破り、活性剤容器23と分解剤容器22とが連通する。これにより、分解剤BZと活性剤KZとが混ざり合い、バチルス族微生物は活性剤KZを餌として増殖を開始する。この時点では、分解剤BZの供給経路26は切断された状態であるので、分解剤BZ(バチルス族微生物)は供給経路26に移動しない。
そして、図3(b)に示すように、砲弾100の射出後に回転しながら飛翔している状況では、到達タイミング規制部24における移動体25が遠心力によって移動し、貫通孔25aによって供給経路26が連通される。これにより、活性剤容器23の底面に設けられた開口部23bと貫通孔25aと供給経路26とが連通し、分解剤BZであるバチルス族微生物は増殖を続けたまま、供給経路26を炸薬40に向かって移動を始める。このような微生物の移動速度は、砲弾100の飛行速度と比べて極めて遅いため、砲弾100が目標物に衝突するまでは弾薬としての機能を保持することができる。
そして、砲弾100が目標物に衝突した際に何らかの原因で不発となった場合は、衝突後、ある時間の経過後に分解剤BZであるバチルス族微生物が炸薬40に到達し、炸薬40を分解し始める。すなわち、第1実施形態に係る爆薬安全化装置20によれば、砲弾100のような射出タイプの弾薬であっても、従来のような遠隔操作による電子制御によって炸薬を安全化する手法と比べて、故障や静電気の問題は生じず、さらに土中や瓦礫の深部まで埋没した場合であっても問題なく炸薬40を安全化することができる。
なお、上記実施形態では、分解剤BZとして微生物を用いた場合を例示して説明したが、この微生物の活性剤KZとして空気を利用する場合や、分解剤BZとして化学合成剤を使用する場合は、必ずしも活性剤容器23を設置する必要はない。また、バチルス族微生物を用いた分解剤BZは、分解対象となる爆薬が硝酸系爆薬である場合に好適であるが、その他の種類の爆薬(例えばプラスチック系爆薬など)の場合は、その爆薬に適した微生物または化学合成剤を使用することが望ましい。また、上記実施形態では、信管10内に爆薬安全化装置20を設けた場合を例示したが、砲弾本体30内に爆薬安全化装置20を設けるような構成としても良い。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態に係る爆薬安全化装置について説明する。なお、この第2実施形態では、地雷のような設置タイプの筐体に装填された爆薬を安全化するための爆薬安全化装置について説明する。
図4(a)は、第2実施形態に係る爆薬安全化装置20Aの概略構成図である。この図4(a)に示すように、第2実施形態に係る爆薬安全化装置20Aは、分解剤BZが充填された分解剤容器22Aと、活性剤KZが充填された活性剤容器23Aと、分解剤容器22Aと活性剤容器23Aとの間に挟持された遮断板27と、分解剤BZの供給経路26Aとから構成されている。上記の遮断板27及び供給経路26Aは、到達タイミング規制部24Aを構成するものである。
図4(a)に示すように、分解剤容器22Aと活性剤容器23Aとは遮断板27を挟んで対向配置されており、分解剤容器22Aの底面側(遮断板27側)には開口部22Aaが設けられ、活性剤容器23Aの上面側(遮断板27側)には開口部23Aaが設けられ、また、活性剤容器23Aの底面には、供給経路26Aと連通する開口部23Abが設けられている。遮断板27は、経時的な劣化もしくは分解剤BZによる侵食によって供給経路26Aを連通させる孔が生じる材料から構成されている。
地雷のような設置タイプの弾薬の場合、設置後、ある期間は弾薬としての機能を有している必要がある。従って、少なくとも弾薬として機能すべき期間内では遮断板27に孔が生じないように、遮断板27の材料は選定されている。つまり、弾薬として機能すべき期間内では、図4(a)に示すように、遮断板27によって分解剤BZの分解剤容器22Aから炸薬40に至る経路が遮断された状態となり、弾薬としての機能は保持される。
一方、弾薬として機能すべき期間(例えば数十日や数ヶ月)が経過すると、図4(b)に示すように、遮断板27には経時的な劣化もしくは分解剤BZによる侵食によって供給経路26Aを連通させる孔が発生する。これにより、分解剤BZと活性剤KZとが混ざり合い、バチルス族微生物は活性剤KZを餌として増殖を開始すると共に供給経路26Aを炸薬40に向かって移動し始め、炸薬40に到達後に炸薬40を分解し始める。
このように、第2実施形態に係る爆薬安全化装置20Aによれば、地雷のような設置タイプの弾薬であっても、所望のタイミングで炸薬40を安全化することができる。







なお、この第2実施形態では、第1実施形態と同様に、分解剤BZとして微生物を用いた場合を例示して説明したが、この微生物の活性剤KZとして空気を利用する場合や、分解剤BZとして化学合成剤を使用する場合は、必ずしも活性剤容器23Aを設置する必要はなく、図4(c)に示すように、分解剤容器22Aと供給経路26Aとの間に遮断板27を設ければ良い。
〔第3実施形態〕
次に、第3実施形態に係る爆薬安全化装置について説明する。なお、この第3実施形態では、地雷のような設置タイプの筐体に装填された爆薬を安全化するための爆薬安全化装置の他の例について説明する。
図5(a)は、第3実施形態に係る爆薬安全化装置20Bの概略構成図である。この図5(a)に示すように、第3実施形態に係る爆薬安全化装置20Bは、分解剤BZが充填された分解剤容器22Bと、分解剤容器22Bから炸薬40に至る分解剤BZの供給経路26Bを有する到達タイミング規制部24Bとから構成されている。分解剤容器22Bの底面には供給経路26Bと連通する開口部22Baが設けられている。また、供給経路26Bの全長は、分解剤BZが分解剤容器22Bから炸薬40に到達するタイミングを考慮して設定されている。つまり、供給経路26Bは、弾薬として機能すべき期間内では、分解剤BZが炸薬40に到達しないような長さに設定されている。なお、分解剤BZとして微生物を使用する場合は、図5(b)に示すように、供給経路26Bの一部または全部に活性剤KZを充填しても良い。
このような構成の爆薬安全化装置20Bでは、微生物である分解剤BZの移動速度は極めて遅いため、弾薬として機能すべき期間内では微生物は供給経路26B内の移動のみを行い、弾薬として機能すべき期間(例えば数十日や数ヶ月)が経過して炸薬40に到達した後に炸薬40の分解を開始する。このように、第3実施形態に係る爆薬安全化装置20Bによれば、第2実施形態と同様に、地雷のような設置タイプの弾薬であっても、所望のタイミングで炸薬40を安全化することができる。
なお、上述した第2及び第3実施形態に係る爆薬安全化装置20A、20Bは、民生品の工業用爆薬(例えば自動車のエアバッグ展開用の爆薬、ロケット推進用の爆薬など)を安全化するために用いることができる。このような民生品の工業用爆薬の場合は、数年経過した後に廃棄処分となることが多いため、この廃棄処分となる時期に爆薬が安全化されるように分解剤BZの到達タイミングを規制すれば良い。
以上、砲弾などの射出タイプの弾薬に装填された爆薬を安全化するための爆薬安全化装置20、地雷などの設置タイプの弾薬に装填された爆薬または民生品の工業用爆薬を安全化するための爆薬安全化装置20A、20Bについて説明したが、これら爆薬安全化装置20、20A、20Bの構成はあくまで一例であり、弾薬の種類(例えば砲弾や地雷だけでなく、機雷や魚雷、投下タイプの弾薬等)や分解対象の爆薬の種類(例えば弾薬用の硝酸系爆薬、プラスチック系爆薬だけでなく、自動車のエアバッグ展開用の爆薬やロケット推進用の爆薬など)に応じて、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜構成を変更しても良い。
本発明の第1実施形態に係る爆薬安全化装置20を備える砲弾100の構成概略図である。 本発明の第1実施形態に係る爆薬安全化装置20の詳細構成図である。 本発明の第1実施形態に係る爆薬安全化装置20の動作説明図である。 本発明の第2実施形態に係る爆薬安全化装置20Aの説明図である。 本発明の第3実施形態に係る爆薬安全化装置20Bの説明図である。
符号の説明
100…砲弾、10…信管、20…爆薬安全化装置、30…砲弾本体、40…炸薬、21…筐体、22…分解剤容器、23…活性剤容器、24…到達タイミング規制部、BZ…分解剤、KZ…活性剤

Claims (2)

  1. 爆薬を分解する微生物または化学合成剤から成る分解剤が充填された分解剤容器と、
    前記分解剤が前記分解剤容器から前記爆薬に到達するタイミングを規制するための到達タイミング規制手段と、
    を具備し、
    前記爆薬が硝酸系爆薬である場合において、前記分解剤としてバチルス族微生物を使用し、
    前記分解剤の分解対象が回転飛翔体に装填される爆薬である場合において、前記到達タイミング規制手段は、前記爆薬に至る分解剤の供給経路と、貫通孔が設けられていると共に遠心力によって移動する移動体と、を有し、前記移動体は、前記回転飛翔体の回転による遠心力の発生前は前記供給経路を切断するように配置されており、前記遠心力の発生以降は前記貫通孔によって前記供給経路を連通させるように移動する
    ことを特徴とする爆薬安全化装置。
  2. 前記分解剤として微生物を使用する場合において、
    前記微生物を活性化させるための活性剤が充填されていると共に、前記回転飛翔体の飛翔開始時に発生する衝撃により前記分解剤容器と連通する活性剤容器を備えることを特徴とする請求項1記載の爆薬安全化装置。
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