JP5193391B1 - 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】IFRS対応の債券管理の際における計算負荷を低減し、且つ、日本基準との比較を容易に行えるようにする。
【解決手段】実効金利計算部101は、債券の新規購入が発生した場合、新規購入時の購入簿価と新規購入額面について展開された将来CFとから当該債券の銘柄について新規購入時の実効金利を計算する。追加購入直前償却原価計算部102は、当該銘柄の追加購入が発生した場合、追加購入直前の償却原価を計算し、追加購入直後償却原価計算部103は、追加購入直後の償却原価を計算する。追加購入直後額面計算部104は、追加購入直前の額面に追加購入額面を加えて追加購入直後の額面を計算する。実効金利再計算部105は、追加購入直後の償却原価と追加購入直後の額面について展開された将来CFとから実効金利を再計算する。追加購入直後簿価計算部106は、追加購入直前の簿価に追加購入簿価を加えて追加購入直後の簿価を計算する。
【選択図】図1

Description

本発明は、IFRS対応の債券管理を行うための技術に関するものである。
近年のグローバル化に伴って国際的に統一された会計基準の必要性が高まり、国際財務報告基準(International Financial Reporting Standards、以下、IFRSと称す)が制定された。日本では、2009年6月に企業会計審議会により公表された「我が国における国際会計基準の取扱について(中間報告)」の中で、数年後にはIFRS強制適用(アダプション)の可能性が示されている。また、一部の企業では既にIFRSの任意適用が開始されている。
IFRSに対応する際、金融機関を中心として金融商品の会計に大きな影響を受けることになる。例えば、IFRSでは、保有する金融商品についてIFRSに則った分類の見直しや償却原価や公正価値による測定等の対応が求められている。
償却原価とは、債券(社債等)や債権(貸出金等)等の取得価額等による当初認識額と償還金額(元本或いは額面等)との差額(以下、当該差額と称す)が金利の調整に起因する場合、当該差額を満期までの期間に配分して調整した簿価である。ここで、償却原価を計算する場合、当該差額を保有期間に応じて期間按分する計算を行うことになるが、この期間按分の計算手法には、実効金利法と定額法との2つがある。
日本の会計基準では、償却原価を計算する場合、原則として実効金利法で計算する必要があるが、継続適用を条件として定額法も認められている。定額法は、各期の調整額が一定となるように、即ち、当該差額を満期までの期間で除して、当該差額を各期に配分する方法である。定額法では、比較的容易に償却原価を計算することが可能であり、日本では税法の関係上、定額法が一般的に用いられている。
しかしながら、IFRSでは定額法が認められておらず、実効金利法に基づいて償却計算を行う必要がある。実効金利法は、将来のキャッシュフロー(CF)に対して各期の利回りが一定(即ち、各期の利息/償却原価が一定)となるように、当該差額を各期の損益に配分して帳簿価額を調整する方法である。なお、当該差額は、日本基準と同様にプラスの場合もマイナスの場合もあり得るが、IFRSでは実効金利により定率的に差額調整を行う必要がある。また、IFRSの償却原価では創出手数料・費用等も勘案する必要性がある。当該手数料・費用は、CFインの場合もCFアウトの場合もある。
ところで、債券の簿価管理には、日本の会計基準では銘柄単位の移動平均価格を用いる手法が主流となっている。以下に、従来の日本の会計基準における債券の償却原価管理について説明する。日本の会計基準では、簿価の償却(即ち、償却原価の計算)が期次で定額法により行われる。
図7は、銘柄XXXの債券の銘柄情報及び異動情報を示す図である。図7の銘柄情報に示すとおり、銘柄XXXは、クーポン率5%、満期日が2010年6月30日、利払日が6月30日及び12月31日の債券である。また、図7の異動情報に示すとおり、銘柄XXXは、最初に2009年6月30日に新規購入され(取引1)、その後、2009年10月31日に追加購入され(取引2)、そして2009年11月30日に売却されている(取引3)。以下に、各取引及び決算において算出される値を示す。なお、ここでは説明の簡略化のため月末に一度だけ取引が発生する例を示しているが、月中に複数回取引が発生する可能性もあり、特に限定はされない。
各取引の詳細は、以下のとおりである。
<取引1>2009/6/30 額面100円の債券600枚(額面60,000円)を購入簿価56,000円で(新規)購入
<取引2>2009/10/31 額面100円の債券700枚(額面70,000円)を購入簿価61,833円で(追加)購入
<取引3>2009/11/30 額面100円の債券400枚(額面40,000円)を売却価額38,000円で売却
先入先出法等の場合には、売却時には各取得時の価格を用いて払い出しを行うため、取得した債券毎に簿価や額面等の価格を管理しておく必要がある。一方、移動平均法の場合には、売却時には、取得した債券単位で払い出しを行うのではなく、銘柄単位で払い出し処理を行うことになる。
例えば、先入先出法の場合には、<取引3>の売却時点で払い出されるのは、<取引1>で取得した債券である。つまり、<取引3>の売却時点では、<取引1>での債券の取得時の価格を用いて払い出し処理を行う。これに対して、移動平均法の場合には、<取引3>の売却時点において、<取引1>での購入簿価と<取引2>での購入簿価との両方の価格に基づいて払い出し処理を行う必要がある。つまり、移動平均法により債券の管理を行う場合には、銘柄単位での債券の価値を評価し直す必要がある。このため、債券の購入の都度、銘柄単位の償却原価を再計算する必要がある。
次に、図8A及び図8Bを用いて、日本基準の定額法について、移動平均法により債券を管理する場合の例を以下に説明する。以下の例では、銘柄XXXについての処理を説明するが、銘柄XXX以外についても取引が発生した場合には同様の処理が行われる。
図8Aの(a)は、新規購入から追加購入直前までについて示している。即ち、2009/6において、<取引1>の新規債券購入が発生し(購入簿価56,000円、額面60,000円)、債券の簿価56,000円及び額面60,000円が登録されている。また、2009/7〜9においては、簿価および額面に変更がなく、銘柄XXXについて取引がないことを示している。
図8Aの(b)は、追加購入から売却直前までについて示している。即ち、2009/10において、<取引2>の追加購入が発生し(購入簿価61,833円、額面70,000円)、次のようにして与えられる追加購入直後の債券の簿価、及び、追加購入直後の債券の額面が登録される。
<追加購入直後の債券の簿価>
<取引1>での購入簿価+<取引2>での購入簿価
117,833=56,000+61,833
<追加購入直後の債券の額面>
新規購入分の額面+追加購入分の額面
130,000=60,000+70,000
追加購入直後の債券の簿価を、<取引1>での購入簿価+<取引2>での購入簿価としたのは、移動平均法では、購入簿価の合計を算出し、銘柄単位で簿価を管理するためである。
図8Bの(a)は、売却から決算直前までについて示している。即ち、2009/11において、<取引3>の売却が発生し(売却簿価38,000円、額面40,000円)、次のようにして与えられる売却直後の債券の簿価、売却直後の額面、及び、売却損益が登録される。
<売却直後の債券の簿価>
売却直後の債券の簿価は、図8Aの(b)の時点の簿価から売却分を控除した額、即ち、購入した債券の額面に対する残りの債券の額面の割合を、図8Aの(b)の時点の簿価に乗じることにより得られる額である。
81,577=117,833×(60,000+70,000−40,000)/(60,000+70,000)
<売却直後の額面>
売却直後の額面は、次の式により与えられる額である。
売却直後の額面=新規購入分の額面+追加購入分の額面−売却分の額面
90,000=60,000+70,000−40,000
<売却損益>
売却損益は、次の式により与えられる額である。
売却損益=売却価額−売却原価
1,744=38,000−36,256
ここで、売却原価は、次の式により与えられる額である。
売却原価=売却直前の簿価×売却部分の額面÷売却直前の額面
36,256=117,833×40,000÷130,000
これ以外にも、売却原価を、売却直前の簿価と売却直後の簿価との差(117,833−81,577)で算出してもよい。
売却損益は、売却原価と売却価額との差を用いて算出し、売却時点では償却しない。
また、図8Bの(a)は、2009/12〜2010/3において、簿価および額面に変更がなく、銘柄XXXについて取引がなかったことを示している。
図8Bの(b)は、2010/3において、決算で次の式により与えられるアモチ・アキュム(償却額)が登録されたことを示している。なお、アモチ・アキュムはアモチゼーション・アキュムレーションの略である。
アモチ・アキュム=償還損益相当額×(当期末額面合計額−前期末額面合計額)÷当期末額面合計額×(当該事業年度の日数×0.5)÷(当該事業年度の日数×0.5+翌事業年度開始日から償還日までの日数)+(償還損益相当額×前期末額面合計額÷当期末額面合計額×当該事業年度の日数÷当該事業年度開始日から償還日までの日数)
5,620(円未満切り捨て)=((90,000−81,577)×(90,000−0)/90,000×(365×0.5)/(365×0.5+91))+(90,000−81,577)×60,000/90,000×365/456
なお、定額法による償却額の計算式は、条件により複数考えられるが、例えば、(i)前期末額面と当期末額面との比較、(ii)当期中に追加購入があるか否か、等を勘案して計算式を決定することが挙げられる。そして、期末時点の債券の簿価は、次の式により与えられる。
期末時点の債券の簿価=決算直前の簿価+アモチ・アキュム
87,197=81,577+5,620
これに対して、IFRS対応の債券管理では、定額法ではなく、実効金利法で償却原価を計算する必要があるため、一般的には、上述した日本の会計基準における債券の償却原価管理のように期次での償却原価の計算を行うことができない。また、実効金利(IRR)は、債券の購入の単位で異なるが、上述したとおり、移動平均法では、銘柄単位で債券の管理を行うため、実効金利も銘柄単位の値を再計算する必要がある。
ここで、実効金利の算出方法について説明する。図9に示すように、債券の額面、購入簿価、クーポン率(金利)及び利払日までの期間年率に基づいて、CFが展開される。なお、図9において、CFin1、2は、利息CF(=額面×クーポン率×期間年率)である。CFin3は、償還額(額面)である。CFout1は、購入簿価(+手数料・費用)である。
次に、CFout=CFinとなるような実効金利(irr)が算出される。即ち、次の式のような実効金利計算関数f(irr)=0となる解が実効金利(irr)として算出される。
Figure 0005193391
なお、DFは、次の式により与えられる値である。
Figure 0005193391
T(j)は、期間年率であり、j−1番目のCF発生日からj番目のCF発生日までの期間の日数相当数÷1年の日数相当数で与えられる値である。なお、CF発生日は、利払日と同じである。即ち、T(j)は、利払日間隔の期間年率である。
より具体的には、次の式のような実効金利計算関数f(x)=0となる解を求めて、実効金利が算出される。
Figure 0005193391
上記式において、xが実効金利(irr)である。CFnは、n番目のCFであり、DAYnは、前回の利払日からn番目のCFが発生するまでの経過日数(即ち、利払日間隔の日数相当数)である。但し、Day1は、イベント日からイベント直後のCF発生日までの期間である。また、Day1/365、Day2/365、・・・は、期間年率である。
次に、実効金利の再計算のイメージについて説明する。(1)債券新規購入、(2)債券追加購入の取引が発生した場合の実効金利の再計算方法の概要は以下のとおりである。
(1)債券新規購入
図10(a)に示すように、簿価(最初は、購入簿価)のほか、額面(償還額)、クーポン率、利払日までの期間(期間年率)等に基づいて、上記手順でCF(1)が展開され、「CF(1)out1=CF(1)in1+CF(1)in2+CF(1)in3」となるような実効金利irrが算出される。
(2)債券追加購入
図10(b)に示すように、実効金利法により個別法、先入先出法等で管理する場合、取引単位で実効金利を保持することになるため、簿価(最初は、購入簿価)のほか、額面(償還額)、クーポン率、利払日までの期間(期間年率)等に基づいて、追加購入の債券のみについて、上記手順でCF(2)が展開され、「CF(2)out1=CF(2)in1+CF(2)in2+CF(2)in3」となるような実効金利irrが算出される。
実効金利法により移動平均法で管理する場合、銘柄単位で実効金利を再計算する必要があるため、銘柄単位での簿価、額面(償還額)、クーポン率、利払日までの期間(期間年率)に基づいて、銘柄単位での実効金利irrを再計算する必要がある。即ち、図10(c)に示すようにCFを展開し、「CF(1)+(2)out1=(CF(1)+(2)in1)+(CF(1)+(2)in2)+(CF(1)+(2)in3)の割引き現在価値」となるような実効金利irrを求める必要がある。
このとき、CF(1)+(2)out1は、追加購入後の償却後の簿価(即ち、償却原価)となる。ところで、想定されるIFRS対応の債券管理においては、月次で償却処理が行われる(即ち、アモチ・アキュムが算出される)必要がある。アモチ・アキュムの算出は、「前月末簿価−当月末簿価」によって算出される。従って、毎月、簿価として設定するための償却原価を算出する必要がある(参考文献:IFRS国際会計基準の初度適用 2010年12月2日 456頁)。
また、想定されるIFRS対応の債券管理では、月次処理であれば、月中に売買取引が発生しない場合、月末に一度だけ償却を発生させる(アモチ・アキュムを計算する)が、月中に売買取引が発生した場合、月末のタイミングに加え、売買取引が発生する直前のタイミングでアモチ・アキュム(償却額)が計算される。最終的に、決算時点でそれらのアモチ・アキュムを合計してトータルの期次のアモチ・アキュムを算出すると想定される。日本基準では償却額を期次で一括して算出しており、この点において、想定されるIFRS対応の一般的な手法は、日本基準と大きく異なる。
さらに、想定されるIFRS対応の債券管理では、売却直前に償却処理を行うため、売却原価は償却後の簿価に基づいて算出されることになる。売却原価は、償却後の簿価に基づいて算出されるため、売却損益(売却原価と売却価額との差)も償却の結果が反映される。この点においても、想定されるIFRS対応の一般的な手法は、日本基準と大きく異なる。
「IFRS国際会計基準の初度適用」 新日本有限責任監査法人編著 清文社 「法人投資家のための証券投資の会計・税務(2012年度版)」 大和総研金融調査部制度調査課編著 大和証券 「図解/証券投資の経理と税務<平成24年度版>」 SMBC日興証券ソリューション企画部証券税制・相続業務推進室 中央経済社
ところで、IFRS対応の実効金利法に基づく債券管理を行う場合、図8A及び図8Bを用いて説明した定額法に基づく日本の会計基準(日本基準)の場合に比べて、非常に管理が複雑になる。一般的に、IFRS対応を行う場合、実効金利法による影響度合いを把握するため、従来の日本基準と比較することが行われるが、従来のIFRS対応の債券管理の場合、償却のタイミングや売却損益の計算内容が異なるため、日本基準との比較が難しいという問題がある。さらに、IFRS対応の場合、月末(割引償却原価方式、且つ、月次処理の場合)、償却原価及び償却額の計算が発生するため、計算負荷が大きくなるという問題がある。
そこで、本発明の目的は、IFRS対応の債券管理の際における計算負荷を低減し、且つ、日本基準との比較を容易に行えるようにすることにある。
本発明の情報処理装置は、処理対象期間に債券の新規購入が発生した場合、新規購入時の購入簿価と、新規購入額面について展開された将来キャッシュフローとに基づいて、当該債券の銘柄について新規購入時の実効金利を計算する実効金利計算手段と、前記処理対象期間に、前記銘柄について保有されている債券の追加購入が発生した場合、追加購入直前の額面について展開された将来キャッシュフロー、経過利息、及び、追加購入直前の実効金利に基づいて、追加購入直前の償却原価を計算する追加購入直前償却原価計算手段と、前記処理対象期間に、前記銘柄について保有されている債券の追加購入が発生した場合、前記追加購入直前の償却原価に追加購入簿価を加えて、追加購入直後の償却原価を計算する追加購入直後償却原価計算手段と、前記処理対象期間に、前記銘柄について保有されている債券の追加購入が発生した場合、追加購入直前の額面に追加購入額面を加えて、追加購入直後の額面を計算する追加購入直後額面計算手段と、前記処理対象期間に、前記銘柄について保有されている債券の追加購入が発生した場合、前記追加購入直後の償却原価と、前記追加購入直後の額面について展開された将来キャッシュフローとに基づいて、実効金利を再計算する実効金利再計算手段と、前記処理対象期間に、前記銘柄について保有されている債券の追加購入が発生した場合、追加購入直前の簿価に前記追加購入簿価を加えて、追加購入直後の簿価を計算する追加購入直後簿価計算手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、IFRS対応の債券管理の際における計算負荷を低減し、且つ、日本基準との比較を容易に行うことが可能となる。
本発明の実施形態に係る情報処理装置の機能的な構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る情報処理装置の処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る情報処理装置の処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る銘柄XXXの債券の銘柄情報及び異動情報を示す図である。 本発明の実施形態に係る銘柄XXXの債券の債券情報を示す図である。 本発明の実施形態に係る銘柄XXXの債券の債券情報を示す図である。 将来キャッシュフローを示す図である。 日本基準の説明のための銘柄XXXの債券の銘柄情報及び異動情報を示す図である。 日本基準の説明のための銘柄XXXの債券の債券情報を示す図である。 日本基準の説明のための銘柄XXXの債券の債券情報を示す図である。 将来キャッシュフローを示す図である。 債券新規購入及び債券追加購入の取引が発生した場合の実効金利の再計算方法を説明するための図である。
以下、本発明を適用した好適な実施形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置の機能的な構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係る情報処理装置100は、実効金利計算部101、追加購入直前償却原価計算部102、追加購入直後償却原価計算部103、追加購入直後額面計算部104、実効金利再計算部105、追加購入直後簿価計算部106、決算時償却原価計算部107、償却額計算部108、経過利息計算部109、売却直後額面計算部110、売却直後簿価計算部111及び売却損益計算部112を備える。なお、上述した各構成の機能については、図3A及び図3B等を参照しながら詳細に説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。CPU201は、システムバスに接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。ROM203又はハードディスク(HD)208には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)、オペレーティングシステムプログラム、及び、情報処理装置100によって実行される処理のプログラム等が記憶されている。
なお、図2の例では、HD208が情報処理装置100の内部に配置された構成としているが、他の実施形態として、HD208に相当する構成が情報処理装置100の外部に配置された構成としてもよい。また、本実施形態に係る情報処理装置100の処理を実行するためのプログラムは、フレキシブルディスク(FD)やCD−ROM等、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録され、それらの記録媒体から供給される構成としてもよいし、インターネット等の通信媒体を介して供給される構成としてもよい。
RAM202は、CPU201の主メモリ及びワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM202にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
ディスクコントローラ207は、HD208等の外部メモリへのアクセスを制御する。通信IFコントローラ206は、インターネットやLANと接続し、例えばTCP/IPによって外部との通信を制御するものである。
ディスプレイコントローラ209は、ディスプレイ210における画像表示を制御する。KB(キーボード)コントローラ204は、キーボード(KB)205からの操作入力を受け付け、CPU201に対して送信する。なお、図示していないが、キーボード205の他に、マウス等のポインティングデバイスもユーザの操作手段として本実施形態に係る情報処理装置100に適用可能である。
なお、図1の101〜112に示す構成は、例えばHD208内に記憶され、必要に応じてRAM202にロードされるプログラム及びそれを実行するCPU201に相当する構成である。
図3A及び図3Bは、第1の実施形態に係る情報処理装置100によるIFRS対応の債券管理方法の流れを示すフローチャートである。本実施形態において、図3A及び図3Bに示す処理は、毎月月末に行われるものとする。以下、図3A、図3B、図4、図5A及び図5Bを参照しながら、月次及び決算時の処理について説明する。また以下では、月次及び決算時の処理を行う日を処理日と称す。
図4は、銘柄XXXの債券の銘柄情報及び異動情報を示す図である。図4の銘柄情報に示すように、銘柄XXXは、クーポン率が5%であり、満期日が2010年6月30日であり、利払日が6月30日及び12月31日の債券である。また、図4の異動情報に示すように、銘柄XXXは、最初に2009年6月30日に新規購入され(取引1)、その後、2009年10月31日に追加購入され(取引2)、そして、2009年11月30日に売却されている(取引3)。図4に示す銘柄情報及び異動情報は、適宜の方法及びタイミングで情報処理装置100に入力され、HD208に格納される。また、情報処理装置100を構成する101〜112の各部において算出される各種の値(図5Aや図5Bに示される値)もHD208に格納され、必要に応じて101〜112の各部が計算を行う際に読み出される。なお、ここでは一つの実施形態としてHD208に格納される構成について説明するが、例えばRAM202等の他の記憶装置に格納される構成であってもよく、特に限定はされない。
<取引1>2009/6/30 額面100円の債券600枚(額面60,000円)を購入簿価56,000円で(新規)購入
<取引2>2009/10/31 額面100円の債券700枚(額面70,000円)を購入簿価61,833円で(追加)購入
<取引3>2009/11/30 額面100円の債券400枚(額面40,000円)を売却価額38,000円で売却
先ず、2009/6において実行される処理について説明する。2009/6において、銘柄XXXについて<取引1>の新規債券購入(購入簿価56,000円、額面60,000円)が発生したことにより、図4に示すように、<取引1>に対応する異動情報である、日付2009/6/30、簿価56,000円、額面60,000円、単価93.33円及び売買区分((新規)購入)が登録され、HD208に格納される。
情報処理装置100は、2009/6において発生した取引に関する取引情報を全て登録した後、図3A及び図3Bに示す処理を実行する。
ステップS301において、情報処理装置100は、次の取引情報をHD208から読み込む。
・当月中に発生した全ての異動情報(売買区分、簿価、額面)
・前月末の債券情報(簿価、額面、実効金利)
なお、複数の銘柄を保有する場合、全ての銘柄について同様の処理が行われるが、ここでは銘柄XXXについての情報のみを抽出して説明する。同じ銘柄について当月複数の取引が発生している場合には、取引の発生した順に取引情報がソートされている。また、2009/5以前は、銘柄XXXについて取引はない。従って、ここでは異動情報のみが読み込まれる。
ステップS302において、情報処理装置100は、前月末の債券情報及び当月の取引履歴を参照し、取引1の銘柄XXXについて、新規に購入された債券であるか否かを判定する。即ち、情報処理装置100は、前月末の債券情報がない場合、新規に購入した債券であると判定する。但し、当月において当該債券が複数回購入されている場合、当月の取引履歴を参照して新規に購入した債券であるか否かが判定される。新規に購入した債券である場合、処理はステップS303に移行する。一方、新規に購入した債券ではない場合、処理はステップS305に移行する。なお、銘柄XXXについては2009/5の債券情報がなく、また、2009/6の取引履歴を参照しても<取引1>の履歴しか存在しないため、2009/6において新規に購入された債券ということになる。
ステップS303において、情報処理装置100は、新規購入された銘柄XXXの償却原価、簿価及び額面を設定する(図5Aの501)。以降の処理で、この簿価等を基に、取引の発生後や決算時の簿価等が計算される。
ステップS304において、実効金利計算部101は、実効金利(1)の算出処理(新規債券購入時の実効金利算出処理)を行う。即ち、実効金利計算部101は、図6に示すように、将来キャッシュフロー(利息CF、元本CF(償還額))を展開し、下記の値を設定する。
・利息CF(CFin1,2)=額面(60,000)×クーポン率(5%)×期間年率(2009/12/31→1500(図5Aの502)、2010/6/30→1500(図5Aの503))
ここで、2009/12/31の利息CFを算出する際の期間年率は、2009/6/30〜2009/12/31の期間年率である。2010/6/30の利息CFを算出する際の期間年率は、2009/12/31〜2010/6/30の期間年率である。
・償還額(CFin3、額面と同じ60,000(図5Aの504))
・購入簿価(CFout1、56,000(図5Aの505))
なお、期間年率は、利息の積上げ期間÷1年の日数相当数で算出される値である。
その後、実効金利計算部101は、上記の値を下式に代入して、CFout=CFinの割引現在価値合計、となるような実効金利(irr)を算出する。即ち、実効金利計算部101は、f(irr)=0となるようなirrを算出する。ここでは、実効金利(irr)=12.286%が求まる(図5Aの506)。なお、下式において、償却原価(購入簿価)がCFoutであり、元本CF(i)+利息CF(i)がCFinである。
Figure 0005193391
なお、DFは次の式により算出される値である。
Figure 0005193391
その他、次の式によりDFを算出するようにしてもよい。
Figure 0005193391
ここで、期間年率T(j)は、j−1番目のCF発生日からj番目のCF発生日までの期間の日数相当数÷1年の日数相当数で与えられる値である。CF発生日は、銘柄情報の利払日と同じである。即ち、期間年率T(j)は、利払日間隔の期間年率である。
ここで、DFの計算の考え方は色々あり、[数5]に示したように、irrに期間年率T(j)を直接乗じる計算方法は、計算上の精度が高い。一方、[数6]に示したように、日数計算をある程度簡便的に計算する方法もある。
IFRS対応の債券管理における一般的な手法では、債券の追加購入が発生した際に、償却額の変更があり、実効金利が計算し直される。そして、再計算された実効金利を用いて、追加購入発生後の償却が行われるため、追加購入までの既保有分の償却を切り離して、実効金利を計算し直す必要がある。
ステップS305において、情報処理装置100は、銘柄XXXに関し、当月発生した全ての取引について全て処理済みであるか否かを判定する。上述したように、同じ銘柄について当月複数の取引が発生している場合には、取引の発生した順に取引情報がソートされている。そして、以降のループ内の処理では、取引の発生日時が早いものから順番に処理の対象として逐次読み出される。
ステップS306において、情報処理装置100は、読み出した取引情報に含まれる異動情報の売買区分を参照し、<取引1>が売却取引であるか否かを判定する。売却取引である場合、処理はステップS307に移行する。一方、売却取引ではない場合、処理はステップS310に移行する。取引1は売却取引ではなく購入取引であるため、処理はステップS310に移行する。
ステップS310において、情報処理装置100は、<取引1>が新規購入取引以外の購入取引であるか否かを判定する。新規購入取引以外の購入取引である場合、処理はステップS311に移行する。一方、新規購入取引以外の購入取引がない場合、処理はステップS315に移行する。ここで、<取引1>は新規購入取引であるため、処理はループを抜けてステップS316に移行する。
ステップS316において、情報処理装置100は、期末月(ここでは、3月)であるか否かを判定する。期末月である場合、処理はステップS317に移行する。一方、期末月でない場合、処理は終了する。2009/6は期末月ではないため、処理は終了する。
次に、2009/7〜9において実行される処理について説明する。2009/7〜9では、銘柄XXXについて取引はない。従って、ステップS301では、前月末の債券情報のみが読み込まれる。ステップS302において、情報処理装置100は、銘柄XXXについて、新規に購入された債券であるか否かを判定する。銘柄XXXは新規に購入された債券ではないため、処理はステップS305に移行する。また、銘柄XXXについては当月取引が発生していないため、ステップS305のループは発生せず、処理はステップS316に移行する。ステップS316において、情報処理装置100は、期末月であるか否かを判定する。2009/7〜9は期末月ではないため、処理は終了する。
次に、2009/10において実行される処理について説明する。なお、2009/10では、銘柄XXXについて<取引2>の追加購入(購入簿価61,833円、額面70,000円)が発生したことにより、図4に示すように、<取引2>に対応する異動情報である、日付2009/10/31、簿価61,833円、額面70,000円、単価88.33円及び売買区分((追加)購入)が登録され、HD208に格納される。
ステップS301において、情報処理装置100は、次の取引情報をHD208から読み込む。
・当月中に発生した全ての異動情報(売買区分、簿価、額面)
・前月末の債券情報(簿価、額面、実効金利)
ステップS302において、情報処理装置10は、銘柄XXXについて、新規に購入された債券であるか否かを判定する。銘柄XXXは新規に購入された債券ではないため、処理はステップS305に移行する。また、銘柄XXXについては当月取引が発生しているため、処理はステップS306に移行する。ステップS306において、情報処理装置100は、読み出した取引情報に含まれる異動情報の売買区分を参照し、<取引2>が売却取引であるか否かを判定する。<取引2>は売却取引ではなく、追加購入取引であるため、処理はステップS310に移行する。
ステップS310において、情報処理装置100は、<取引2>が新規購入取引以外の購入取引であるか否かを判定する。<取引2>は新規購入取引ではないため、処理はステップS311に移行する。ステップS311において、追加購入直前償却原価計算部102は、追加購入直前の償却原価を算出するとともに、追加購入直後償却原価計算部103は、追加購入直後の償却原価を算出する。
追加購入直前償却原価計算部102は、次の式により、追加購入直前の実効金利(12,286%)を用いて追加購入直前の償却原価を算出する。
Figure 0005193391
ここで、利息CFは、次の式により与えられる値である。
利息CF=追加購入直前の額面×クーポン率×期間年率
期間年率は、利息の積上げ期間、即ち、前回利払日〜次回利払日の間隔(前回追加購入日(又は、新規購入日)が前回利払日より手前である場合、前回追加購入日(又は、新規購入日)〜次回利払日の間隔である)÷1年の日数相当数で算出される値である。2009/12/31の利息CFを算出する際の期間年率は、2009/6/30〜2009/12/31の期間年率であり、2010/6/30の利息CFを算出する際の期間年率は、2009/12/31〜2010/6/30の期間年率である。また、元本CFは、追加購入直前の額面である。DFiは、次の式で与えられる。
Figure 0005193391
ここで、期間年率T(j)は、利息の積上げ期間、即ち、j−1番目のCF発生日からj番目のCF発生日までの期間の日数相当数÷1年の日数相当数で与えられる値である。また、経過利息は、経過利息計算部109により算出される。
なお、経過利息は、次の式で与えられる値である。
経過利息=額面×クーポン率×期間年率
ここで、期間年率は、新規債券購入時または前回利払日から処理日までの期間の期間年率である。
また、経過利息は、次の式で算出してもよい。
経過利息=経過利息仮払金÷購入分の額面×既保有分の額面
1,000(図5Aの507)=1,167÷70,000×60,000
ここで、経過利息仮払金は、債券を売買する際に定まる値であり、取引に付随しているため、経過利息仮払金の算出処理は不要である。なお、経過利息仮払金の算出手法は、取引の額面と経過期間の期間年率とクーポン率とに基づいて計算するため、経過利息仮払金の算出方法は、経過利息の算出方法と殆ど同様である。
当該手法を採用すれば、債券の日数計算方法を把握しなくても、仮払金を把握すれば、経過利息を精緻、且つ簡単に算出することができる。仮払金は、約定時に債券の受渡先から受渡元へ支払う経過利息相当分の金額である。その金額は「額面×クーポン率×期間年率」によって決まるが、日数計算や有効桁数について仮払金計算の基準ルールがあるため、下記の経過利息の計算結果と必ずしも一致するわけではないものの、十分実用的な値が得られる。
経過利息=額面×クーポン率×期間年率の計算方法において、例えば、利息の日数計算を月基準で考える場合、60,000×5%×4ヶ月/12ヶ月=1,000となる。当該手法を採用する場合に、日数計算方法は債券により異なり、各債券の利息の日数計算を把握するのは煩雑な処理となる。例えば、利息の日数計算が実日数の場合に、期間年率が上記の計算式と異なり、60,000×5%×123日/365日となる。
上記のような夫々異なる日数計算が必要な債券が複数ある場合に、経過利息の計算ロジックは複雑となり、且つ計算効率が下がるが、「経過利息=経過利息仮払金÷購入分の額面×既保有分の額面」で計算することにより、計算効率を高めることができる。
なお、本実施形態では、追加購入前には新規購入だけなので、追加購入直前の額面は、「新規購入時の額面(60,000)」である。但し、同じ月の追加購入前に複数の追加購入や売却が発生している場合には、追加購入直前の額面は、各取引による増減後の額面となる。
以上から、追加購入直前の償却原価は、次のように算出される。
57,272(追加購入直前の償却原価(図5Aの508))=(60,000+1,500)×DF1+1,500×DF2−1,000
ここで、DF1及びDF2はディスカウントファクタであり、上式のDFiのirr(12.286%)と期間年率T(j)(T(1)=(184−123)/365、T(2)=181/365)とに値を代入して、次の式のように算出される値である。
Figure 0005193391
なお、追加購入直前の償却原価は、以下の式で算出してもよい。ここで基準日とは、処理日(計算日)のことである。
Figure 0005193391
また、追加購入直前の償却原価の他の算出方法として、追加購入直前の償却原価を次の式で算出してもよい。
Figure 0005193391
さらに、追加購入直前の償却原価の他の算出方法として、追加購入直前の償却原価を次の式で算出してもよい。
Figure 0005193391
追加購入直後償却原価計算部103は、次の式により、追加購入直後の償却原価を算出する。
追加購入直後の償却原価=追加購入直前の償却原価+追加購入時の簿価
119,105(図5Aの509)=57,272+61,833
ステップS312において、追加購入直後簿価計算部106は、追加購入直後の簿価を次の式により計算する。このとき、追加購入直後額面計算部104は、追加購入直後の額面も計算しておく。
追加購入直後の簿価=追加購入直前の簿価+追加購入時の簿価
117,833(図5Aの510)=56,000+61,833
追加購入直後の額面=追加購入直前の額面+追加購入額面
130,000=60,000+70,000
移動平均法のため、銘柄毎に簿価を管理することになり、IFRS対応の一般的な手法では、追加購入直前の簿価に対して償却処理が行われており、追加購入直後の簿価は償却後の追加購入直前の簿価と追加購入時の簿価との加算により算出されるため、償却処理が反映された簿価である。しかしながら、本実施形態においては、IFRS対応の一般的な手法とは異なり、追加購入時点では償却処理は行われない。追加購入直後償却原価計算部103によって算出される追加購入直後の償却原価は、あくまで実効金利の計算用に算出して、追加購入直後の簿価の算出には用いられない。
ステップS313において、実効金利再計算部105は、前回利払日を追加購入日に置き換え、追加購入日から次回利払日の期間年率を用いて将来CFを算出する。ステップS314において、実効金利再計算部105は、実効金利を再計算する。その後、当月の追加購入は1度だけなのでループを抜けて、ステップS315に移行する。
実効金利の再計算は、ステップS311で算出した追加購入直後の償却原価を用いて、ステップS304と同様の方法により行われる。ステップS313における将来CFは、次の式で算出される。
利息CF=追加購入直後の額面×クーポン率×期間年率
元本CF=追加購入直後の額面
本実施形態では、利息CFは、2009/12/31及び2010/6/30に発生する。ここで、2009/12/31における利息CFを算出する際の期間年率は、追加購入日(2009/10/31)から次回利払日(2009/12/31)までの期間の期間年率となる。追加購入後、CF展開時に既保有分の経過利息をCFに勘案しないためである。一方、2010/6/30の利息CFを算出する際の期間年率は、利払日間隔(2009/12/31〜2010/6/30)の期間年率となる。つまり、追加購入が発生した場合、追加購入直後の利払日の将来CFは、追加購入日(処理日)から追加購入直後の利払日までの期間の期間年率を用いて算出され、追加購入直後の利払日以降の将来CFは、利払日間隔の期間年率を用いて算出される。
なお、1回目の追加購入の後、その次の利払日の前に2回目に追加購入が発生した場合、2回目の追加購入直前の割引償却原価を算出する際に将来CFを展開する場合の期間年率も同様である。一方、1回目の追加購入の後、その次の利払日の後に2回目に追加購入が発生した場合に追加購入直前の割引償却原価を算出する場合は2回目の追加購入直前の利払日以降の利払日間隔の期間年率を用いて将来CFを展開する。
1,083=(60,000+70,000)×5%×60/360
なお、期間年率は、利払日間隔や追加購入日から直後の利払日までの期間に基づいて定まり、利息の計算は債券の明細情報により、30/360や実/365等の手法がある。この例では、期間年率は30/360の手法により算出している。そのため、追加購入日(2009/10/31)から次回利払日(2009/12/31)までの期間の実日数は61日であるが、これを60日とみなし、年間日数は365日であるが、これを360日とみなして、期間年率を算出している。但し、利払日間隔や追加購入日から直後の利払日までの期間の実日数の年間日数(365日)に対する割合でもよく、特に限定されない。期間年率の日数計算は、上記の日数計算だけではなく、業界及び会計慣行の様々な日数計算方法が考えられる。即ち、本実施形態は30/360、実日数/365に限定されるものではない。
具体的には、実効金利再計算部105は、ステップS304と同様に、将来CFの展開を行い、利息CF(1,083(図5Aの511)、3,250(図5Aの512))、元本CF=償還額(130,000(図5Aの513))を算出する。そして、実効金利再計算部105は、展開した将来CFとステップS311で算出した追加購入直後の償却原価(119,105(図5Aの509))とを下式に代入して、Cfout=CFinの割引現在価値合計、となるような実効金利(irr)を算出する。ここでは、IRR=18.964%(図5Aの514)が求まる。
Figure 0005193391
ここで、期間年率T(j)は、j−1番目のCF発生日からj番目のCF発生日までの期間の日数相当数÷1年の日数相当数である。追加購入直後のCF(1番目のCF、即ち、CF(1))に対するDFの期間年率は、追加購入日から当該追加購入直後のCF発生日までの期間の日数相当数÷1年の日数相当数により与えられる値である。
なお、当月(同一月)に複数回の追加購入が発生した場合には、ステップS311〜ステップS314が繰り返し実効される。即ち、ステップS311で新たな追加購入直前の額面(直前の取引直後の額面)から展開された将来CF、経過利息、追加購入直前の実効金利(直前の取引後に再計算された実効金利)に基づいて新たな追加購入直前の償却原価が算出され、算出された追加購入直前の割引償却原価に購入簿価を加算して、新たな追加購入直後の償却原価が算出される。そして、ステップS312において、新たな追加購入直後の簿価及び額面が算出され、ステップS313において、新たな追加購入直後の償却原価及び額面から展開した将来CFに基づいて実効金利が再計算される。
ステップS316において、情報処理装置100は、期末月であるか否かを判定する。2009/10は、期末月ではないため、処理は終了する。
次に、2009/11において実行される処理について説明する。なお、2009/11では、銘柄XXXについて<取引3>の売却(売却簿価38,000円、額面40,000円)が発生したことにより、図4に示すように、<取引3>に対応する異動情報である、日付2009/11/30、額面40,000円、簿価38,000円、単価95.00円及び売買区分(売却)が登録され、HD208に格納される。
ステップS301において、情報処理装置100は、次の取引情報をHD208から読み込む。
・当月中に発生した全ての異動情報(売買区分、簿価、額面)
・前月末の債券情報(簿価、額面、実効金利)
ステップS302において、情報処理装置100は、<取引3>の銘柄XXXについて、新規に購入された債券であるか否かを判定する。銘柄XXXは、新規に購入された債券ではないため、処理はステップS305に移行する。また、銘柄XXXについては当月取引が発生しているため、処理はステップS306に移行する。ステップS306において、情報処理装置100は、読み出した取引情報に含まれる異動情報の売買区分を参照し、<取引3>が売却取引であるか否かを判定する。<取引3>は売却取引であるため、処理はステップS307に移行する。
ステップS307において、売却直後簿価計算部111は、売却直後の簿価を次の式により算出する。このとき、売却直後額面計算部110は、売却直後の額面を計算しておく。
売却直後の額面=売却直前の額面−売却額面
90,000=130,000−40,000
売却直後の簿価=2009/10のステップS312で算出された購入直後の簿価(売却直前の簿価)×(売却直後の額面/売却直前の額面)
81,577(図5Bの515)=117,833×(60,000+70,000−40,000)/(60,000+70,000)
即ち、売却直後の簿価は、売却分を控除した簿価であり、移動平均価格で払い出した後の銘柄単位での残りの簿価を、売却直前の額面に対する売却直後の額面の割合に基づいて算出している。
ステップS308において、売却損益計算部112は、次の式に示すように、売却原価を額面按分により算出する。
売却原価=売却直前の簿価×(売却額面/売却直前の額面)
36,256=117,833×(40,000/130,000)
なお、売却原価は、「売却直前の簿価−売却直後の簿価」でも算出することが可能である。
以上のように、本実施形態においては、日本基準と同様、売却直前の簿価に対して償却処理を行わない。
ステップS309において、売却損益計算部112は、次の式により売却損益を算出する。
売却損益=売却簿価−売却原価
1,744(図5Bの516)=38,000−36,256
本実施形態では、日本基準と同様、売却原価を償却前の簿価に基づいて算出しており、売却損益にも償却の結果が反映されないため、日本基準との比較をした場合、IFRSによる影響を評価し易い。
ステップS310において、情報処理装置100は、<取引3>が新規購入取引以外の購入取引であるか否かを判定する。<取引3>は新規購入取引ではないため、処理はステップS314に移行する。また、当月発生した取引は、<取引3>のみであるため、処理は、ループを抜けて、ステップS316に移行する。ステップS316において、期末月であるか否かを判定する。2009/11は期末月ではないため、処理は終了する。
次に、2009/12〜2010/2において実行される処理について説明する。なお、2009/12〜2010/2では、銘柄XXXについて取引が発生していない。従って、ステップS301において、情報処理装置100は、取引情報として、前月末の債券情報のみを読み込む。このように前月末の債券情報が存在することから、処理はステップS302からステップS305に移行する。また、銘柄XXXについて当月取引が発生していないため、ステップS305のループは発生せず、処理はステップS316に移行する。そして、2009/12〜2010/2は、期末月ではないため、処理は終了する。
以上のように、本実施形態では、取引が発生していない月には、償却処理(償却原価及びアモチ・アキュムの計算処理)を行わないため、計算負荷を低減することができる。
次に、2010/3において実行される処理について説明する。銘柄XXXについて取引はないため、ステップS301からS315まで、2009/12〜2010/2と同様の処理が行われる。但し、ステップS316において期末月と判定され、処理はステップS317に移行する。
ステップS317において、決算時償却原価計算部107は、銘柄XXXについて、今期の償却処理を一括で行う。具体的には、償却原価を下記のとおり算出し、算出した償却原価を期末の簿価として設定する。即ち、決算時償却原価計算部107は、再計算後の実効金利(18.964%(図5Bの517))を用いて、次の式により、償却原価を算出する。なお、期中に複数回、実効金利の再計算が発生した場合、最後に再計算された実効金利を用いて償却原価が算出される。
Figure 0005193391
ここで、期間年率T(j)は、j−1番目のCF発生日からj番目のCF発生日までの期間の日数相当数÷1年の日数相当数で与えられる値である。
経過利息=額面×クーポン率×期間年率
経過利息の期間年率は、新規債券購入時(或いは、前回追加購入日)、又は、前回利払日から処理日までの期間年率である。
86,960(図5Bの518)=(90,000(図5Bの519)+2,250(図5Bの520))×DF−1,125(図5Bの521)
2010/12には売買取引が発生していないため、仮払金が存在していない。経過利息は上記の一般的の計算方法で計算する。
本実施形態では、割引償却原価法で決算日の償却原価を求めていたが、実効金利再計算後の償却原価を利用し積上げ方法等で決算日の償却原価を求めてもよく、特に限定されない。
ステップS318において、償却額計算部108は、銘柄XXXについて、今期のアモチ・アキュムを算出する。なお、アモチ・アキュムは、次の式により与えられる値である。
アモチ・アキュム=ステップS317で算出された償却原価−償却直前の簿価
5,383(図5Bの522)=86,960−81,577
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、ステップS314において実効金利を再計算する際、ステップS313において、2009/12/31における利息CFを算出する際の期間年率を追加購入日(2009/10/31)から次回利払日(2009/12/31)までの期間の期間年率としたが、新規購入日(2009/6/30)から次回利払日(2009/12/31)までの期間の期間年率を用いて実効金利を計算することもできる。なお、実効金利再計算日の直前の利払日が存在する場合には、直前の利払日から次回利払日までの期間年率を用いる。この場合、次回利払日(追加購入直後の利払日)の利息CFから追加購入日の(経過利息+仮払金)を控除した上で、次の式により実効金利を再計算することになる。なお、その他の処理については実施形態1と同様であるため、説明を省略する。
Figure 0005193391
ここで、期間年率T(j)は、j−1番目のCF発生日からj番目のCF発生日までの期間の日数相当数÷1年の日数相当数である。
また、次回利払日(追加購入直後の利払日)の利息CFから追加購入日の(経過利息+仮払金)を控除せずに、上式により実効金利を再計算した場合、再計算後の実効金利は概算値となるが、十分実用的な値が得られるため、要求される精度に応じて適宜選択することが可能である。
上述した実施形態においては、追加購入時の償却原価は、簿価として算出しているわけではなく、あくまで実効金利の再計算に用いるために算出している。そして、決算時点で償却原価を算出する際に、実効金利を用いて割引現在価値として算出しているため、IFRSに対応した償却処理を行うことができる。一方、想定されるIFRS対応の債券管理手法では、追加購入時の償却原価は、実効金利の再計算に用いるだけでなく債券管理の簿価としても用いられていたため、追加購入の都度、償却額を算出し、決算時にそれらを合計する必要があった。これに対して、上述した実施形態では、日本基準と同様、追加購入の都度償却額を算出する必要がなくなり、決算時に一括で償却処理を行うことが可能であるため、日本基準との比較が容易になる。
また、売却損益を算出する際、売却直前の簿価を用いて売却原価を算出し、売却価額との差を売却損益として算出するが、IFRS対応の一般的手法では、売却直前の簿価は償却処理が行われているのに対して、上述した実施形態では、日本基準と同様、売却直前の簿価は償却処理が行われていないため、売却損益についても日本基準との比較が容易であり、IFRSによる影響が評価し易い。
また、月次や日次等締めタイミング毎、利払日、追加購入時等の期末以外の簿価としての償却原価計算が不要となるため、計算負荷を大幅に低減できる。即ち、上述したように、本発明の実施形態では、追加購入時に実効金利の再計算のために割引償却原価の計算を行うが、あくまで追加購入が発生した場合にのみ実行すればよく、想定されるIFRS対応の債券管理において、月次や日次等のタイミングで頻繁に償却原価の計算を行うのに比べて、計算負荷を大幅に低減することができる。
100:情報処理装置、101:実効金利計算部、102:追加購入直前償却原価計算部、103:追加購入直後償却原価計算部、104:追加購入直後額面計算部、105:実効金利再計算部、106:追加購入直後簿価計算部、107:決算時償却原価計算部、108:償却額計算部、109:経過利息計算部、110:売却直後額面計算部、111:売却直後簿価計算部、112:売却損益計算部

Claims (9)

  1. 処理対象期間に債券の新規購入が発生した場合、新規購入時の購入簿価と、新規購入額面について展開された将来キャッシュフローとに基づいて、当該債券の銘柄について新規購入時の実効金利を計算する実効金利計算手段と、
    前記処理対象期間に、前記銘柄について保有されている債券の追加購入が発生した場合、追加購入直前の額面について展開された将来キャッシュフロー、経過利息、及び、追加購入直前の実効金利に基づいて、追加購入直前の償却原価を計算する追加購入直前償却原価計算手段と、
    前記処理対象期間に、前記銘柄について保有されている債券の追加購入が発生した場合、前記追加購入直前の償却原価に追加購入簿価を加えて、追加購入直後の償却原価を計算する追加購入直後償却原価計算手段と、
    前記処理対象期間に、前記銘柄について保有されている債券の追加購入が発生した場合、追加購入直前の額面に追加購入額面を加えて、追加購入直後の額面を計算する追加購入直後額面計算手段と、
    前記処理対象期間に、前記銘柄について保有されている債券の追加購入が発生した場合、前記追加購入直後の償却原価と、前記追加購入直後の額面について展開された将来キャッシュフローとに基づいて、実効金利を再計算する実効金利再計算手段と、
    前記処理対象期間に、前記銘柄について保有されている債券の追加購入が発生した場合、追加購入直前の簿価に前記追加購入簿価を加えて、追加購入直後の簿価を計算する追加購入直後簿価計算手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 決算時に、前記銘柄について、決算時の額面から展開された将来キャッシュフロー、経過利息、及び、決算時の実効金利に基づいて、決算時の償却原価を計算し、期末の簿価として設定する決算時償却原価計算手段と、
    決算直前の簿価と前記決算時の償却原価との差から、決算期の償却額を算出する償却額算出手段とを更に有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記処理対象期間に、前記銘柄について保有されている債券の売却が発生した場合、売却直前の額面から売却額面を減じて、売却直後の額面を計算する売却直後額面計算手段と、
    前記処理対象期間に、前記銘柄について保有されている債券の売却が発生した場合、売却直前の簿価と前記売却直前の額面と前記売却直後の額面とに基づいて、売却直後の簿価を計算する売却直後簿価計算手段とを更に有することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記処理対象期間に売却が発生した場合、前記売却直前の簿価と前記売却直前の額面と前記売却額面とに基づいて売却原価を算出し、売却原価と売却簿価との差を売却損益として算出する売却損益算出手段を更に有することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記実効金利再計算手段は、債券の追加購入が発生した場合、追加購入直後の債券の額面とクーポン率と追加購入日から追加購入直後の利払日までの期間とに基づいて定まる期間年率と追加購入直後の利払日以降の利払日間隔に基づいて定まる期間年率とに基づいて展開された将来キャッシュフローに基づいて、実効金利を再計算することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記実効金利再計算手段は、債券の追加購入が発生した場合、追加購入直後の債券の額面とクーポン率と追加購入日の直前の利払日以降の利払日間隔に基づいて定まる期間年率とに基づいて展開された将来キャッシュフローのうち、追加購入直後の利払日における将来キャッシュフローから経過利息及び仮払金を控除し、控除後の将来キャッシュフローに基づいて実効金利を再計算することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 前記処理対象期間に、前記銘柄について保有している債券の追加購入が発生した場合、前記経過利息を、
    経過利息=経過利息仮払金÷購入分の額面×既保有分の額面
    により算出する経過利息算出手段を更に有することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 情報処理装置によって実行される情報処理方法であって、
    処理対象期間に債券の新規購入が発生した場合、新規購入時の購入簿価と、新規購入額面について展開された将来キャッシュフローとに基づいて、当該債券の銘柄について新規購入時の実効金利を計算する実効金利計算ステップと、
    前記処理対象期間に、前記銘柄について保有されている債券の追加購入が発生した場合、追加購入直前の額面について展開された将来キャッシュフロー、経過利息、及び、追加購入直前の実効金利に基づいて、追加購入直前の償却原価を計算する追加購入直前償却原価計算ステップと、
    前記処理対象期間に、前記銘柄について保有されている債券の追加購入が発生した場合、前記追加購入直前の償却原価に追加購入簿価を加えて、追加購入直後の償却原価を計算する追加購入直後償却原価計算ステップと、
    前記処理対象期間に、前記銘柄について保有されている債券の追加購入が発生した場合、追加購入直前の額面に追加購入額面を加えて、追加購入直後の額面を計算する追加購入直後額面計算ステップと、
    前記処理対象期間に、前記銘柄について保有されている債券の追加購入が発生した場合、前記追加購入直後の償却原価と、前記追加購入直後の額面について展開された将来キャッシュフローとに基づいて、実効金利を再計算する実効金利再計算ステップと、
    前記処理対象期間に、前記銘柄について保有されている債券の追加購入が発生した場合、追加購入直前の簿価に前記追加購入簿価を加えて、追加購入直後の簿価を計算する追加購入直後簿価計算ステップとを有することを特徴とする情報処理方法。
  9. 処理対象期間に債券の新規購入が発生した場合、新規購入時の購入簿価と、新規購入額面について展開された将来キャッシュフローとに基づいて、当該債券の銘柄について新規購入時の実効金利を計算する実効金利計算ステップと、
    前記処理対象期間に、前記銘柄について保有されている債券の追加購入が発生した場合、追加購入直前の額面について展開された将来キャッシュフロー、経過利息、及び、追加購入直前の実効金利に基づいて、追加購入直前の償却原価を計算する追加購入直前償却原価計算ステップと、
    前記処理対象期間に、前記銘柄について保有されている債券の追加購入が発生した場合、前記追加購入直前の償却原価に追加購入簿価を加えて、追加購入直後の償却原価を計算する追加購入直後償却原価計算ステップと、
    前記処理対象期間に、前記銘柄について保有されている債券の追加購入が発生した場合、追加購入直前の額面に追加購入額面を加えて、追加購入直後の額面を計算する追加購入直後額面計算ステップと、
    前記処理対象期間に、前記銘柄について保有されている債券の追加購入が発生した場合、前記追加購入直後の償却原価と、前記追加購入直後の額面について展開された将来キャッシュフローとに基づいて、実効金利を再計算する実効金利再計算ステップと、
    前記処理対象期間に、前記銘柄について保有されている債券の追加購入が発生した場合、追加購入直前の簿価に前記追加購入簿価を加えて、追加購入直後の簿価を計算する追加購入直後簿価計算ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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