JP5192249B2 - 電子管用ソケット及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子管に配線を電気的に接続するための電子管用ソケット及びその製造方法に関する。
従来の電子管用ソケットして、電子回路部を収容する筐体内にポッティング樹脂を充填することで、電子回路部に電気的に接続された配線を筐体に固定するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
実開昭47−17551号公報
しかしながら、上述したような従来の電子管用ソケットには、その製造時においてポッティング樹脂を硬化させるために長時間を要するという問題がある。特に、配線の被覆材によってはポッティング樹脂との接着性が低くなることから、被覆材とポッティング樹脂との接触面積を増加させるべくポッティング樹脂の充填量を増加させる必要があるため、ポッティング樹脂の硬化に要する時間が更に長くなってしまう。
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、配線を筐体に容易且つ確実に固定することができる電子管用ソケット及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る電子管用ソケットは、電子管に配線を電気的に接続するための電子管用ソケットであって、電子管が電気的且つ機械的に接続される接続部と、接続部及び配線が電気的に接続された電子回路部と、配線が挿通された第1の貫通孔を有し、接続部を支持すると共に電子回路部を収容する筐体と、配線が挿通された第2の貫通孔を有し、筐体に取り付けられた配線保持部と、を備え、第1の貫通孔の配線保持部側の開口部と第2の貫通孔の筐体側の開口部とは、所定の方向において配線の幅よりも狭くなるように部分的に重なり合っており、配線保持部は、爪部を孔部に掛け止めることで筐体に取り付けられていることを特徴とする。
この電子管用ソケットでは、筐体が有する第1の貫通孔及び配線保持部が有する第2の貫通孔に配線が挿通されており、所定の方向において配線の幅よりも狭くなるように第1の貫通孔の配線保持部側の開口部と第2の貫通孔の筐体側の開口部とが部分的に重なり合っている。そのため、筐体と配線保持部とで配線が挟持されることになる。従って、この電子管用ソケットによれば、配線を筐体に容易且つ確実に固定することができる。また、配線保持部は、爪部を孔部に掛け止めることで筐体に取り付けられているため、容易にしかも確実に配線保持部を筐体に取り付けることができる。
このとき、爪部は、配線保持部に設けられており、孔部は、筐体に設けられていることが好ましい。この構成によれば、爪部の先端が筐体の内側に配置されるため、筐体から配線保持部が外れるのを確実に防止することができる。
また、本発明に係る電子管用ソケットは、電子管に配線を電気的に接続するための電子管用ソケットであって、電子管が電気的且つ機械的に接続される接続部と、接続部及び配線が電気的に接続された電子回路部と、配線が挿通された第1の貫通孔を有し、接続部を支持すると共に電子回路部を収容する筐体と、配線が挿通された第2の貫通孔を有し、筐体に取り付けられた配線保持部と、を備え、第1の貫通孔の配線保持部側の開口部と第2の貫通孔の筐体側の開口部とは、所定の方向において配線の幅よりも狭くなるように部分的に重なり合っており、筐体には、配線保持部の外縁を包囲する包囲部が設けられていることを特徴とする。この電子管用ソケットによれば、上記同様に、配線を筐体に容易且つ確実に固定することができる。また、筐体には、配線保持部の外縁を包囲する包囲部が設けられているため、筐体への配線保持部の取付け時において、配線保持部が包囲部に案内されることとなり、配線保持部を筐体に容易に取り付けることができる。更に、例えば爪部が孔部に掛け止められることで配線保持部が筐体に取り付けられる場合などに、配線保持部のがたつきを抑制することができる。
本発明に係る電子管用ソケットの製造方法は、電子管に配線を電気的に接続するための電子管用ソケットの製造方法であって、電子管が電気的且つ機械的に接続される接続部及び配線を電子回路部に電気的に接続する工程と、筐体が有する第1の貫通孔に配線を挿通し、接続部を筐体に支持させると共に電子回路部を筐体に収容させる工程と、配線保持部が有する第2の貫通孔に配線を挿通し、配線保持部を筐体に取り付けることで、第1の貫通孔及び第2の貫通孔の貫通方向から見た場合に、貫通方向と略直交する所定の方向において配線の幅よりも狭くなるように、第1の貫通孔と第2の貫通孔とを部分的に重なり合わせる工程と、を含み、配線保持部は、爪部を孔部に掛け止めることで筐体に取り付けられることを特徴とする。
また、本発明に係る電子管用ソケットの製造方法は、電子管に配線を電気的に接続するための電子管用ソケットの製造方法であって、電子管が電気的且つ機械的に接続される接続部及び配線を電子回路部に電気的に接続する工程と、筐体が有する第1の貫通孔に配線を挿通し、接続部を筐体に支持させると共に電子回路部を筐体に収容させる工程と、配線保持部が有する第2の貫通孔に配線を挿通し、配線保持部を筐体に取り付けることで、第1の貫通孔及び第2の貫通孔の貫通方向から見た場合に、貫通方向と略直交する所定の方向において配線の幅よりも狭くなるように、第1の貫通孔と第2の貫通孔とを部分的に重なり合わせる工程と、を含み、筐体には、配線保持部の外縁を包囲する包囲部が設けられていることを特徴とする。
この電子管用ソケットの製造方法によれば、上述した本発明に係る電子管用ソケットが製造されるため、電子管用ソケットにおいて配線を筐体に容易且つ確実に固定することができる。
本発明によれば、配線を筐体に容易且つ確実に固定することができる。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明に係る電子管用ソケットの一実施形態の縦断面図であり、図2は、図1の電子管用ソケットの分解斜視図である。図1,2に示されるように、電子管用ソケット1は、光電子増倍管(電子管)20に複数のケーブル(配線)2を電気的に接続するためのものである。ここでは、ケーブル2は、信号線、高電圧線(例えば1.2kV)及びグランド線の3本である。高電圧線となるケーブル2の被覆材は、テフロン(登録商標)からなり、信号線やグランド線となるケーブル2の被覆材は、塩化ビニルからなる。
電子管用ソケット1の説明に先立って、光電子増倍管20について説明する。
光電子増倍管20は、金属からなる円筒状の側管21を備えている。側管21の一方の開口端には、ガラス製の受光面板22が気密に固定されており、受光面板22の内側表面には、受光面板22を介して入射した光を電子に変換する光電面23が形成されている。また、側管21の他方の開口端には、円板状のステム24が配置されている。ステム24には、複数のステムピン25が挿通されて気密に固定されていると共に、ステム24の外縁を側方から包囲するように金属からなる円環帯状の側管26が気密に固定されている。そして、側管21の他方の開口端に形成されたフランジ部21aと側管26の一方の開口端に形成されたフランジ部26aとが溶接されて、側管21と側管26とが気密に固定されることで、内部が真空状態に維持された密封容器27が形成されている。
密封容器27内には、光電面23から放出された電子を増倍する電子増倍部28が収容されている。電子増倍部28は、電子増倍孔を多数有する薄板状のダイノード29が複数段に積層されてブロック状に構成され、ステム24の内側表面に設置されている。密封容器27内において電子増倍部28と光電面23との間には、光電面23から放出された電子を電子増倍部28に収束させる平板状の収束電極31が設置されている。また、密封容器27内において最後段のダイノード29とその一段手前の段のダイノード29との間には、電子増倍部28によって増倍されて最後段のダイノード29から放出された電子を出力信号として取り出す平板状のアノード32が積層されている。なお、各ステムピン25は、各ダイノード29、収束電極31及びアノード32のそれぞれに電気的に接続されている。
以上のように構成された光電子増倍管20においては、光電面23及び収束電極31は同電位に設定され、各ダイノード29は積層順に最後段側になるほど高電位に設定され、アノード32は最後段のダイノード29よりも高電位に設定される。そして、受光面板22を介して光電面23に光が入射すると、光電面23において光が光電変換されて密封容器27内に電子が放出される。放出された電子は、収束電極31によって電子増倍部28の最前段のダイノード29に収束される。そして、電子が電子増倍部28内で順次増倍されていき、最後段のダイノード29から2次電子群が放出される。放出された2次電子群は、アノード32に導かれ、アノード32を介して外部に出力される。
次に、電子管用ソケット1について説明する。
電子管用ソケット1は、光電子増倍管20のステムピンがソケット穴3に差し込まれることで、光電子増倍管20が電気的且つ機械的に接続される接続部4を備えている。接続部4において、ソケット穴3は、ポリアセタノール等の熱可塑性樹脂により円柱状に形成された本体部5の一方の表面5aに設けられている。本体部5の他方の表面5bには、複数のピン6が立設されており、ピン6には、複数のケーブル2が半田付けされた電子回路部7が半田付けされている。つまり、電子回路部7には、接続部4及びケーブル2が電気的に接続されている。なお、電子回路部7は、電圧分割回路基板からなる。
更に、電子管用ソケット1は、接続部4を支持すると共に電子回路部7を収容する筐体8を備えている。筐体8は、ポリアセタノール等の熱可塑性樹脂により有底円筒状に形成されており、他方の側に偏倚するように一体的に形成された板状の底部9を有している。接続部4は、本体部5のフランジ部5cを筐体8の一方の開口端8aに当接させると共に本体部5の側面5dを筐体8の内側表面8bに当接させた状態で、レーザ溶着によって筐体8に固定されている。電子回路部7は、筐体8内において接続部4と底部9との間に配置され、各ケーブル2は、底部9に形成された複数の貫通孔(第1の貫通孔)11のそれぞれに挿通されている。各貫通孔11は、断面が略円形状に形成されている。
筐体8は、底部9から他方の側に立設するように一体的に形成された円環帯状の包囲部12を有している。筐体8の底部9には、包囲部12によって外縁を側方から包囲された状態で、ポリアセタノール等の熱可塑性樹脂により円板状に形成された配線保持部13が取り付けられている。具体的には、配線保持部13は、底部9に形成された複数の孔部14のそれぞれに、配線保持部13に一体的に形成された複数の爪部15のそれぞれが掛け止められることで、筐体8に取り付けられている。各ケーブル2は、配線保持部13に形成された複数の貫通孔(第2の貫通孔)16のそれぞれに挿通されている。各貫通孔16は、断面が略円形状に形成されている。なお、包囲部12の端面12aは、配線保持部13の外側表面13aに対して、略面一若しくは僅かに突出している。
ここで、同一のケーブル2が挿通された貫通孔11,16に着目すると、貫通孔11の配線保持部13側の開口部11aと貫通孔16の筐体8側の開口部16aとは、少なくとも所定の方向A(ここでは、貫通孔11,16の貫通方向(電子管用ソケット1の管軸方向であって図1において上下方向)から見た場合に、貫通方向と略直交する方向)においてケーブル2の幅(ここでは外径)よりも狭くなるように部分的に重なり合っている。つまり、少なくとも所定の方向Aにおいては、重なり合った部分の幅H1は、ケーブル2の幅H2よりも小さくなっている。この関係は、同一のケーブル2が挿通された貫通孔11,16の各組において同様である(所定の方向Aは、各組において異なり得る)。これにより、複数のケーブル2は、それらの被覆材に食い込むようにして筐体8の底部9と配線保持部13とで挟持されることになる。なお、所定の方向Aだけでなく、所定の方向Aと交差する方向においても、ケーブル2の幅よりも狭くなるように貫通孔11の開口部11aと貫通孔16の開口部16aとが部分的に重なり合っていたり、重なり合う部分の面積がケーブル2の断面積よりも小さくなるように貫通孔11の開口部11aと貫通孔16の開口部16aとが部分的に重なり合っていたりすれば、筐体8の底部9と配線保持部13とによる配線2の挟持がより一層確実なものとなる。
そして、孔部14と爪部15との間には、筐体8の底部9に対して配線保持部13が摺動するように(ここでは、貫通方向と略直交する方向(包囲部12が存在する場合は回転方向)に移動するように)、所定の隙間が設けられている。これにより、複数のケーブル2の外径が相違していても、各ケーブル2の幅H2に対して重なり合った部分の幅H1が調整されて、筐体8の底部9と配線保持部13とによる各ケーブル2の挟持力が同等となる。なお、孔部14及び爪部15(掛け止め部)は、樹脂により形成されていることから、若干の反りや曲げといった変形をし得る。そのため、仮にケーブル2が引っ張られたとしても、その力が緩衝され、掛け止め部の破損を防止することができる。また、貫通孔11は、筐体8の底部9において複数の孔部14で挟まれた領域に形成されており、貫通孔16は、配線保持板13において複数の爪部15で挟まれた領域に形成されている。すなわち、貫通孔11は、各孔部14に対して他の孔部14側に位置するように筐体8の底部9に形成されており、貫通孔16は、各爪部15に対して他の爪部15側に位置するように配線保持板13に形成されている。これにより、仮にケーブル2が引っ張られたとしても、その力が1つの掛け止め部に集中することなく複数の掛け止め部に分散され、掛け止め部の破損や電気的接続部の断線等を抑制することができる。
以上説明したように、電子管用ソケット1では、筐体8が有する貫通孔11及び配線保持部13が有する貫通孔16にケーブル2が挿通されており、所定の方向Aにおいてケーブル2の幅よりも狭くなるように貫通孔11の開口部11aと貫通孔16の開口部16aとが部分的に重なり合っている。そのため、筐体8の底部9と配線保持部13とでケーブル2が挟持されることになる。従って、電子管用ソケット1によれば、ケーブル2を筐体8に容易且つ確実に固定することができる。
また、配線保持部13は、配線保持部13に設けられた爪部15が筐体8に設けられた孔部14に掛け止められることで、筐体8に取り付けられている。これにより、容易にしかも確実に配線保持部13を筐体8に取り付けることができる。更に、爪部15の先端が筐体8の内側に配置されるため、筐体8から配線保持部13が外れるのを確実に防止することができる。
また、筐体8には、配線保持部13の外縁を包囲する包囲部12が設けられている。これにより、筐体8への配線保持部13の取付け時において、配線保持部13が包囲部12に案内されるため、配線保持部13を筐体8に容易に取り付けることができる。更に、配線保持部13の移動が制限されるため、隙間をとって爪部15が孔部14に掛け止められることで配線保持部13が筐体8に取り付けられていても、配線保持部13のがたつきを抑制することができる。また、底部9と配線保持部13との当接面が包囲されると共に、配線保持部13の外側表面13aが包囲部12の端面12aから外側に突出していないため、配線保持部13に側方からの力が掛かるのを抑制することができ、筐体8に対する配線保持部13の取付け状態を安定に保持することが可能となる。
次に、上述した電子管用ソケット1の製造方法について、図3を参照して説明する。図3は、図1の電子管用ソケットの製造工程を示すフローチャートである。
まず、接続部4の本体部5の他方の表面5bに立設されたピン6に電子回路部7を半田付けし(ステップS1)、接続部4を電子回路部7に電気的に接続する。続いて、電子回路部7にケーブル2を半田付けし(ステップS2)、ケーブル2を電子回路部7に電気的に接続する。そして、半田付け作業品を洗浄する(ステップS3)。
半田付け作業品の洗浄の後、筐体8の底部9に形成された貫通孔11にケーブル2を挿通させ(ステップS4)、接続部4を筐体8に取り付けて(ステップS5)、接続部4を筐体8に支持させると共に電子回路部7を筐体8に収容させる。そして、本体部5のフランジ部5cが筐体8の一方の開口端8aに当接すると共に本体部5の側面5dが筐体8の内側表面8bに当接した状態で、筐体8の側方から筐体8と接続部4とをレーザ溶着する(ステップS6)。
筐体8と接続部4とのレーザ溶着の後、配線保持部13に形成された貫通孔16にケーブル2を挿通させ(ステップS7)、包囲部12に配線保持部13を案内させつつ、筐体8の底部9に形成された孔部14に、配線保持部13に形成された爪部15を掛け止めることで、配線保持部13を筐体8に取り付ける(ステップS8)。すなわち、貫通孔11,16の貫通方向から見た場合に、貫通方向と略直交する所定の方向Aにおいてケーブル2の幅よりも狭くなるように、貫通孔11と貫通孔16とを部分的に重なり合わせる。そして、電気検査(ステップS9)、外観検査(ステップS10)を経て、電子管用ソケット1を得る。
以上のような電子管用ソケット1の製造方法によれば、筐体8の底部9と配線保持部13とでケーブル2が挟持されてケーブル2が筐体8に確実に固定されるため、例えば筐体8内にポッティング樹脂を充填することでケーブル2を筐体8に固定するような場合に比べ、極めて短時間で効率良く電子管用ソケット1を製造することができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、電子管用ソケット1は、図4に示されるように、一方の側に延在させられてその一方の開口端に光通過孔8cが形成された筐体8に光電子増倍管20が内蔵されたものであってもよい。また、電子回路部7は、電圧分割回路基板からなるものに限定されず、種々の形態を採り得る。一例として、電子回路部7は、図4に示されるように、電圧分割回路基板7a及び高電圧発生回路基板7bからなるものであってもよいし、その他、電圧分割回路基板及び電流増幅回路基板からなるものや、電圧分割回路基板、高電圧発生回路基板及び電流増幅回路基板からなるものであってもよい。
また、上記実施形態では、電子管用ソケット1が円筒形状に形成されていたが、四角筒等の多角筒形状であってもよい。また、貫通孔11の開口部11aと貫通孔16の開口部16aとが部分的に重なり合うことでケーブル2の幅よりも狭くなる方向は、筐体8に対するケーブル2の強い固定力を不要とする場合には、複数方向でなく、1方向であってもよい。また、貫通孔11,16は、電子管用ソケット1の管軸に沿って延びる断面が略円形状の貫通孔であったが、これに限定されない。底部9及び配線保持部13において互いに対向する面と、底部9及び配線保持部13のそれぞれにおいて当該面に対向する面との間を貫通する貫通孔であれば、電子管用ソケット1の管軸と交わる方向に延びる貫通孔であってもよいし、断面が多角形状の貫通孔であってもよい。また、孔部14が筐体8に形成され、爪部15が配線保持部13に形成されていたが、逆に、孔部14が配線保持部13に形成され、爪部15が筐体8に形成されていてもよい。爪部15は、電子管用ソケット1の中心軸側に延びて底部9の内側表面と当接する突起部を有していたが、突起部は、電子管用ソケット1の中心軸と反対側(筐体8の内側表面8b側)に延びていてもよい。また、筐体8に対する配線保持部13の取付けは、図5に示されるように、筐体8にネジ穴17を設けると共に配線保持板13にネジ挿通孔18を設け、ネジ19によって行ってもよいし、或いはレーザ溶着によって行ってもよい。
また、本発明に係る電子管用ソケットは、光電子増倍管20に限定されず、光電管や電子増倍管等、種々の電子管に対して適用可能である。
本発明に係る電子管用ソケットの一実施形態の縦断面図である。 図1の電子管用ソケットの分解斜視図である。 図1の電子管用ソケットの製造工程を示すフローチャートである。 本発明に係る電子管用ソケットの他の実施形態の縦断面図である。 本発明に係る電子管用ソケットの他の実施形態の分解斜視図である。
符号の説明
1…電子管用ソケット、2…ケーブル(配線)、4…接続部、7…電子回路部、8…筐体、11…貫通孔(第1の貫通孔)、11a…開口部、12…包囲部、13…配線保持部、14…孔部、15…爪部、16…貫通孔(第2の貫通孔)、16a…開口部、20…光電子増倍管(電子管)。

Claims (5)

  1. 電子管に配線を電気的に接続するための電子管用ソケットであって、
    前記電子管が電気的且つ機械的に接続される接続部と、
    前記接続部及び前記配線が電気的に接続された電子回路部と、
    前記配線が挿通された第1の貫通孔を有し、前記接続部を支持すると共に前記電子回路部を収容する筐体と、
    前記配線が挿通された第2の貫通孔を有し、前記筐体に取り付けられた配線保持部と、を備え、
    前記第1の貫通孔の前記配線保持部側の開口部と前記第2の貫通孔の前記筐体側の開口部とは、所定の方向において前記配線の幅よりも狭くなるように部分的に重なり合っており、
    前記配線保持部は、爪部を孔部に掛け止めることで前記筐体に取り付けられていることを特徴とする電子管用ソケット。
  2. 前記爪部は、前記配線保持部に設けられており、前記孔部は、前記筐体に設けられていることを特徴とする請求項記載の電子管用ソケット。
  3. 電子管に配線を電気的に接続するための電子管用ソケットであって、
    前記電子管が電気的且つ機械的に接続される接続部と、
    前記接続部及び前記配線が電気的に接続された電子回路部と、
    前記配線が挿通された第1の貫通孔を有し、前記接続部を支持すると共に前記電子回路部を収容する筐体と、
    前記配線が挿通された第2の貫通孔を有し、前記筐体に取り付けられた配線保持部と、を備え、
    前記第1の貫通孔の前記配線保持部側の開口部と前記第2の貫通孔の前記筐体側の開口部とは、所定の方向において前記配線の幅よりも狭くなるように部分的に重なり合っており、
    前記筐体には、前記配線保持部の外縁を包囲する包囲部が設けられていることを特徴とする電子管用ソケット。
  4. 電子管に配線を電気的に接続するための電子管用ソケットの製造方法であって、
    前記電子管が電気的且つ機械的に接続される接続部及び前記配線を電子回路部に電気的に接続する工程と、
    筐体が有する第1の貫通孔に前記配線を挿通し、前記接続部を前記筐体に支持させると共に前記電子回路部を前記筐体に収容させる工程と、
    配線保持部が有する第2の貫通孔に前記配線を挿通し、前記配線保持部を前記筐体に取り付けることで、前記第1の貫通孔及び前記第2の貫通孔の貫通方向から見た場合に、前記貫通方向と略直交する所定の方向において前記配線の幅よりも狭くなるように、前記第1の貫通孔と前記第2の貫通孔とを部分的に重なり合わせる工程と、を含み、
    前記配線保持部は、爪部を孔部に掛け止めることで前記筐体に取り付けられることを特徴とする電子管用ソケットの製造方法。
  5. 電子管に配線を電気的に接続するための電子管用ソケットの製造方法であって、
    前記電子管が電気的且つ機械的に接続される接続部及び前記配線を電子回路部に電気的に接続する工程と、
    筐体が有する第1の貫通孔に前記配線を挿通し、前記接続部を前記筐体に支持させると共に前記電子回路部を前記筐体に収容させる工程と、
    配線保持部が有する第2の貫通孔に前記配線を挿通し、前記配線保持部を前記筐体に取り付けることで、前記第1の貫通孔及び前記第2の貫通孔の貫通方向から見た場合に、前記貫通方向と略直交する所定の方向において前記配線の幅よりも狭くなるように、前記第1の貫通孔と前記第2の貫通孔とを部分的に重なり合わせる工程と、を含み、
    前記筐体には、前記配線保持部の外縁を包囲する包囲部が設けられていることを特徴とする電子管用ソケットの製造方法。
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