JP5190653B2 - 圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、圧縮機に関するものである。
従来の圧縮機では、圧縮効率を向上させるために、吸気に液滴を噴霧して、インペラやスクリュー等を備えるケーシング内の吸気温度を低下させる方法が取り入れられている(例えば特許文献1,2)。このような圧縮機は、ガス(空気)を供給する系統と、水を供給する系統とが分かれた2流体ノズル(噴霧)構造を呈している。
特開2003−184768号公報 特開昭56−98591号公報
吸入空気と混合した噴霧液滴は、圧縮工程中に気化することで圧縮空気の圧縮熱を奪い、このような熱交換作用によって必要動力を低減させることができる。しかしながら、噴霧液滴の粒径によってはその一部が気化されず、ディフューザへと送られてしまうことがある。このような液滴は圧縮空気の温度低減に寄与出来ず、かえって動力が増加する(圧縮効率が低下する)という問題がある。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであって、噴霧液滴の熱交換効率を高めて、圧縮効率を向上させることを可能とした圧縮機を提供することを目的としている。
本発明の圧縮機は、上記課題を解決するために、圧縮羽根と、圧縮羽根を収容するとともに、圧縮羽根に向けてガスを送気する流路が形成されたケーシングと、流路の圧縮羽根よりも上流側に配置され、且つ圧縮羽根によりガスにエネルギーを付与するエネルギー付与領域で蒸発可能な粒径の液滴をガス中に噴霧する噴霧手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明においては、噴霧手段は、噴霧液滴の平均粒径を10μm以下に形成することによって達成出来る。
また、本発明においては、噴霧手段は、液体を貯留する貯留部と、液体に振動を与える複数個の超音波振動子とを有することが好ましい。
また、本発明においては、噴霧液滴の平均粒径は、超音波振動子の周波数によって調整できることが好ましい。
また、本発明においては、流路には、噴霧手段よりも上流側に、フィルタ部材が設けられていることが好ましい。
また、本発明においては、貯留部内における液体の水位が常に一定であることが好ましい。
本発明によれば、以下の効果を得ることができる。
空気(ガス)の圧縮過程中におけるエネルギー付与領域(圧縮羽根によって空気が圧力エネルギーと速度エネルギーが付与される領域)にて、圧縮空気の温度が上昇した際に空気中に混合された噴霧状の液滴が蒸発し、その際の蒸発潜熱により下流に向かう空気中から熱が奪われ、これによって圧縮空気の温度上昇を抑制することができる。本発明においては、超音波振動子を複数個利用して液体を噴霧させているので、噴霧液滴を従来よりも微細化することが可能となる(本発明の構成によれば、粒径が1〜5μm程度の噴霧液滴を生成することも可能である)。従来の構成では、粒径が2〜3μmの液滴を生成することは不可能であったが、本発明のように超音波振動子を用いることで、容易に生成することが可能である。そのため、エネルギー付与領域において噴霧液滴の蒸発が完了する。これにより、熱交換効率を向上させることができ、圧縮動力をより低減させることが可能になる。
また、超音波振動子複数個を用いることで、液体の霧化を短時間で行うことができるので、応答性の良いものとなる。また、超音波の周波数を変えることで噴霧液滴の粒径を調整することができ、適量の噴霧液滴を空気に加えることが可能になる。また、噴霧液滴の粒径が小さいほどエネルギー付与領域における噴霧液体の気化を促進させることができるため、より微細な液滴を生成し、エネルギー付与領域での熱交換効率の向上を図る。さらに、複数個の超音波振動子は、液体に対して温度を加えず霧化することが可能であるため、液体の性質が変化することが防止される。
このように、複数個の超音波振動子によって液滴が微細化されるので、圧縮羽根にダメージが及ぶこともなく、所謂ドレンエロージョンが防止されたものとなる。
このように、本発明の圧縮機によれば、噴霧液滴の熱交換効率を高めて、エネルギー付与領域における空気の圧縮に起因する圧縮空気の温度上昇を良好に防止でき、圧縮空気の圧縮効率向上及び機械的損傷を防ぎ高信頼性なものとなる。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
[第1の実施形態]
図1は本発明の実施の形態に係る遠心圧縮機1の概略構成を示す模式図、図2はインペラの概略構成を示す斜視図、図3は図1の要部拡大図、図4は噴出装置の要部拡大図である。
図1〜図3に示すように、遠心圧縮機1は、空気A(ガス)を遠心力によって圧縮するインペラ3と、インペラ3に回転力を伝達する回転軸9と、インペラ3を収容するケーシング本体10と、空気A中に液滴を噴霧する噴霧装置30(噴出手段)などから構成される。
インペラ3は、図2に示すように、回転軸9の一端に連結されるインペラ本体部4と、インペラ本体部4に放射状に配置された複数の羽根5(圧縮羽根)と、から形成される。各羽根5は、回転中心軸Oまわりに等間隔で配置されている。
回転軸9は、図1に示すように、ケーシング本体10によって支持され、回転中心軸Oまわりに回転可能である。そして、回転軸9の他端に連結されているタービン(図示せず)の羽根車かモータ駆動の歯車装置が回転することにより、インペラ3が回転するようになっている。
ケーシング本体10は、流入口Bからインペラ3までの流路を形成する吸込部ケーシング12と、インペラ3を収容してインペラ3とともに吸込部ケーシング12からディフューザ20までの流路を形成する収容部ケーシング14と、収容部ケーシング14から後述のスクロール部22までの流路を形成するディフューザ20と、ディフューザ20から流出口Cまでの流路を形成するスクロール部22と、から一体的に形成される。なお、各流路は連通し、この流入口Bからインペラ3を介してスクロール部22の最下流部に位置する流出口Cまで連なる一連の流路が流路Rとなる。
吸込部ケーシング12は、回転中心軸Oの軸方向からみて断面形状が中空円形であって、収容部ケーシング14に連接する。
そして、吸込部ケーシング12は、流入口Bから流入した空気Aがインペラ3に流入するまでの流路を形成する。
収容部ケーシング14は、インペラ3を包み込むように収容して、回転軸9を回転可能に支持する。なお、収容部ケーシング14の内壁はシュウラドとして機能する。
そして、収容部ケーシング14は、インペラ3に流入した空気Aがディフューザ20に流入するまでの流路を、インペラ3とともに形成する。
ディフューザ20は、回転中心軸Oの軸方向に互いに対向するディフューザ形成面21a、21bから構成される。ディフューザ形成面21a、21bは、各内周縁部が収容部ケーシング14と連接され、外周縁部でスクロール部22と連接している。
インペラ3からスクロール部22へと流れるディフューザ20の流路断面積は、半径方向に次第に大きくなるようになっている。なお、本図では所謂ベーン(案内羽根)はついていない。
このディフューザ20は、流入した空気Aがスクロール部22に流入するまでの流路を形成する。
スクロール部22は、ディフューザ形成面21a、21bの外周縁部と連接している。
そして、回転中心軸Oを中心として、吸込部ケーシング12の一部と収容部ケーシング14に巻き付くように構成されている。また、回転中心軸Oに沿った断面形状は中空円形であって、流路の下流側に進むほどに流路断面積が大きくなるようになっている。
このスクロール部22は、ディフューザ20から流入した空気Aをスクロール部22の下流側の流出口Cから外部に排出するまでの流路を形成する。
噴霧装置30は、図3に示すように、吸込部ケーシング12の空間K内に配置されており、各噴霧機構31が不図示の支持部によって吸込部ケーシング12の内壁にそれぞれ固定されている。各噴霧機構31は、液体Eを貯留する液体貯留部32と、該液体貯留部32の底部32aに所定間隔をおいて配置された複数の超音波振動子33とを備える。各超音波振動子33は、図4に示すように、端子面33a上に配置された被覆材34が、液体貯留部32の開口部32Aから露出するようにその底部32aに固定されている。
このような噴霧装置30は、液体貯留部32内の液体Eを、底部32aに配置された複数の超音波振動子33によって霧化させ、生成した噴霧液滴Fを、図2に示す流入口Bから流入した空気A中に噴霧するようになっている。本実施形態では、液体Eとして水を用いるが水以外であってもよい。
また、図3に示すように、流入口Bの近傍、且つ流路Rにおける噴霧装置30よりも上流側にフィルタ部材38が配置されている。フィルタ部材38は、ケーシング本体10の内部に異物やガス中の浮遊物が浸入することを抑制する。
さらに、液体貯留部32内には、液体Eが不図示の液体供給機構によって常に液体Eが供給されるようになっており、最適な水位h(図4参照)が確保されている。
なお、液体貯留部32内に、たとえば液体Eの貯留量を検知する液検知センサなどを備えるようにしてもよい。この液検知センサにより、超音波振動子33による霧化に適正な水位hを保つことができ、最適な粒子径を保つ且つ空焚きによる超音波振動子33の損傷を防止できる。
次に、上述した構成を備える遠心圧縮機1の作用について図1〜図4を用いて説明する。
まず、遠心圧縮機1の基本的な作用を流路Rに沿って説明する。
回転軸9によって連結されているタービン(図示せず)の羽根車が回転することにより、インペラ3が回転する。そして、インペラ3の回転によって、吸込部ケーシング12の空気Aの圧力が外部の空気Aの圧力よりも低くなるため、流入口Bから空気Aが順次流入する。
吸込部ケーシング12を流れる空気Aは、インペラ3によって収容部ケーシング14に流入する。ここで本実施形態では、空気Aが吸込部ケーシング12を流れる際、噴霧装置30によって噴霧液滴Fを空気A中に噴霧する。
インペラ3を流れる空気Aは、水分(噴霧液滴F)を含んだ状態となる。インペラ3による遠心力によって圧力エネルギーと速度エネルギーが与えられる。すなわち、インペラ3を通過する間に、空気Aの圧力エネルギーと速度エネルギーが増加する。このようなインペラ3のエネルギー付与領域において、空気A中の噴霧液滴Fは液滴が十分小さければ(10μ以下)完全に蒸発させることが出来る。
そして、インペラ3を経た空気Aは、空気Aとなって、ディフューザ20に流入する。
ディフューザ20の流路断面積はディフューザ20径方向に進むほど大きくなるため、ディフューザ20を流れる空気Aは、速度エネルギーが減少して、その分だけ圧力エネルギーが増加する。
その後、ディフューザ20を経た空気Aは、スクロール部22に流入する。スクロール部22を流れる空気Aは、スクロール部22の流路断面積の増大によって、さらに速度エネルギーの一部が圧力エネルギーに変換される。そして、さらに圧力が増した空気Aは、スクロール部22の下流の流出口Cから外部に排出される。
このように、インペラ3を流れる空気Aは、インペラ3の回転により加速及び圧縮され、ディフューザ20へ送られることによってさらに昇圧される。
次に、本発明の特徴部分である噴霧装置30の作用について詳述する。
超音波振動子33の作用により、液体Eに振動エネルギーが与えられると、液面の表面張力が減少して霧状の噴霧液滴Fが生成される。ここで、生成される噴霧液滴Fのザウター平均粒径は10μm以下である。本実施形態では超音波振動子33の周波数を調整することにより、ザウター平均粒径が1〜5μm以下の噴霧液滴Fを生成することが可能となっている。
噴霧液滴Fを空気A中に噴霧供給すると、吸込部ケーシング12を流れる空気Aの相対湿度が高まる。このようにして水分(噴霧液滴F)を含んだ空気Aが、インペラ3によって収容部ケーシング14に流入することになる。
従来技術では、水圧噴霧によってザウター平均粒径が20〜50μm、圧縮空気による2流体ノズルによってザウター平均粒径が2流体ノズル15〜20μmの液滴しか生成することができなかった。ところが、ザウター平均粒径が10μm以下でないと、インペラ3内で(インペラ3を通過するまでに)蒸発することが出来ない。
本実施形態では、インペラ3を通過する間、すなわち空気Aに圧力エネルギー及び速度エネルギーが付与される領域(エネルギー付与領域)において、空気A中の噴霧液滴Fが完全に蒸発する。すると、噴霧液滴Fの蒸発に伴う気化熱によって空気Aの温度を下げ、必要駆動動力を下げることが出来る。
また、インペラ3へと送られる空気A中に噴霧供給される液滴は、噴霧装置30によって微細なものとなる。超音波振動子33により所定の振動エネルギーを液体Eに与えることで、エネルギー付与領域において完全に蒸発可能なザウター平均粒径(本実施形態では5μm程度)を有する噴霧液滴Fを生成することが可能となる。そのため、噴霧液滴Fの熱交換効率が向上し、圧縮動力をより低減させることができる。
したがって、外気の流動過程に伴う圧縮工程に起因するインペラ3の温度上昇を良好に防止でき、結果的にインペラ3の圧縮効率及び機械的強度を向上させることで信頼性の高い遠心圧縮機1を提供することができる。
なお、ザウター平均粒径は、超音波振動子33の周波数を変えることで調整することが可能であるため、装置構造などによって適宜設定し、適量の噴霧液滴Fを空気A中に供給することができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態の遠心圧縮機について説明する。なお、本実施形態においては、第1の実施形態と同様の構成には同一の符号を付して説明する。ここで、図5は、図1のX−X断面図である。
本発明の第2の実施形態における遠心圧縮機40は、吸込部ケーシング41の内壁に沿う多数の噴霧機構42からなる噴霧装置43と、各噴霧機構42に液体を供給する一対の供給部44,44、及び各噴霧機構42から溢れ出した液体Eを排出する排出部45を有したケーシング本体46とを備えている。
ケーシング本体46には、吸込部ケーシング12の側周に、径方向で互いに対向する一対の供給部44,44と、吸込部ケーシング12の周方向で供給部44,44の間に配置された排出部45とが設けられている。
多数の噴霧機構42は、吸込部ケーシング41の周方向、具体的には、空間Kに連通する一対の供給部44,44よりも下側の半周に亘って並設されている。そして、液体Eを貯留する液体貯留部47は、吸込部ケーシング41の内壁面から垂直に延びるように延在しており、供給部44側から排出部45側に向かうに従って、各貯留穴48内の液体Eの液面が除々に低くなるよう、互いの高さを異ならせて構成されている。これにより、隣り合う噴霧機構42の間には所定の段差Dが形成されることになる。
また、各噴霧機構42には、貯留穴48の底部に超音波振動子33がそれぞれ備えられており、液体Eに振動エネルギーが付与されるようになっている。
このような構成の遠心圧縮機40は、各供給部44,44から空間K内へ流出した液体Eが、供給部44側の噴霧機構42から除々に供給されていくことになる。最初に液体Eが供給される噴霧機構42の貯留穴48が液体Eで満たされると、該貯留穴48から液体Eが溢れ出し、隣接する噴霧機構42の貯留穴48へと段差Dを介して流出していく。供給部44,44からは液体Eが随時流出されるため、各段差Dを介して全ての噴霧機構42内に液体Eが供給されることになる。全ての貯留穴48が液体Eで満たされ、各貯留穴48から溢れ出した液体Eは排出部45から排出される。
以上の構成により、吸込部ケーシング41内全体に噴霧液滴Fが噴出されることになり、吸込ケーシング41内を流れる空気A中に、充分に噴霧液滴Fを噴霧することができ、インペラ3を通過する空気Aの熱交換効率をより向上させることができる。
なお、本実施形態における貯留穴48は、超音波振動子33による液体Eの霧化に適正な水位hの高さ(深さ)を一定に確保可能とする。各貯留穴48からは液体Eが常にオーバーフローするようになっているため、液検知センサを用いる必要もなく、水位hの管理が容易である。なお、水位hによって噴霧液滴Fの発生量に最適値があることから、所望量の噴霧液滴Fを得るべく水位hを適宜調整する。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態の遠心圧縮機について説明する。なお、本実施形態においては、第1の実施形態と同様の構成には同一の符号を付して説明する。ここで、図6は、図1の要部拡大図である。本発明の第3の実施形態における遠心圧縮機50は、吸込部ケーシングと液体貯留部とを一体化、または吸込部ケーシングが液体貯留機能を有した構成となっている。
図6を用いて詳述すると、吸込部ケーシング51の底部に液体貯留部52が設けられている。液体貯留部52の径方向(z方向)における幅は、吸込部ケーシング51の直径に等しいことが好ましいが、それ以下の幅であってもよい。また、吸込部ケーシング51の経路方向(x方向)における液体貯留部52の幅は、液体Eの貯留量や装置構造などに応じて適宜設定される。
液体貯留部52の側壁部52aには、液体Eを供給するための供給部53と、該供給部53よりも低い位置に配置される排出部54とが設けられ、底部52bにはさらに複数の超音波振動子33が配置されている。このようにして本実施形態の噴霧装置55が構成される。
液体貯留部52内が一定の水位hになると、排出部54から液体Eが排出される。液体貯留部52内の水位hは、この排出部54によって常に一定に保持され、超音波振動子33による霧化に適正な水位hが確保されるようになっている。このような構成とすることで水位hを検知する液検知センサは不要となる。
以上の構成により、吸込部ケーシング51と液体貯留部52とを一体化して形成することができるので、部品点数が削減されてコスト低下を図ることができる。また、水位hの管理も容易である。
ここで、上記した第2及び第3実施形態における遠心圧縮機40,50にも、各吸込部ケーシング41,51の流入口Bの近傍にフィルタ部材を設けるようにしても良い。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更が可能である。例えば、上記実施形態では1段遠心圧縮機について説明したが、本発明は2段遠心圧縮機等の多段式の遠心圧縮機についても同様に適用可能である。
また、本実施形態の遠心圧縮機1をエンジンの過給器、産業用の圧縮機又はガスタービンに適用することが可能である。
さらに、遠心式以外のターボ圧縮機(例えば、斜流式や軸流式)にも適用可能である。軸流圧縮機としては、ガスタービンのコンプレッサーなどが挙げられる。
本発明の第1の実施形態における遠心圧縮機の概略構成を示す模式図。 インペラの概略構成を示す斜視図。 図1の要部拡大図。 噴出装置の超音波振動子を示す拡大断面図。 本発明の第2の実施形態における遠心圧縮機の要部拡大図。 本発明の第3の実施形態における遠心圧縮機の要部拡大図。
符号の説明
1…遠心圧縮機、3…インペラ、5…羽根(圧縮羽根)、10…ケーシング本体、12…吸込部ケーシング、14…収容部ケーシング、20…ディフューザ、E…液体、F…噴霧液滴、R…流路、A,A,A…空気、30…噴出装置(噴出手段)、32…液体貯留部、33…超音波振動子、38…フィルタ部材

Claims (4)

  1. 圧縮羽根と、
    前記圧縮羽根を収容するとともに、前記圧縮羽根に向けてガスを送気する流路が形成されたケーシングと、
    前記流路の前記圧縮羽根よりも上流側に配置され、且つ前記圧縮羽根により前記ガスにエネルギーを付与するエネルギー付与領域で蒸発可能な粒径の液滴を前記ガス中に噴霧する噴霧手段とを備え、
    該噴霧手段は、
    液体を貯留すると共に高さ方向に段差を設けて隣接配置された複数の貯留部と、
    最も高い貯留部に液体を供給する供給部と、
    最も低い貯留部から溢れ出した液体を排出する排出部と、
    前記貯留部に各々設けられ、前記液体に振動を与える複数の超音波振動子とからなることを特徴とする圧縮機。
  2. 前記噴霧手段は、前記噴霧液滴の平均粒径を10μm以下に形成することを特徴とする請求項1記載の圧縮機。
  3. 前記噴霧液滴の平均粒径は、前記超音波振動子の周波数によって調整できることを特徴とする請求項1記載の圧縮機。
  4. 前記流路には、前記噴霧手段よりも上流側に、フィルタ部材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の圧縮機。
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