JP5188410B2 - 二室型板状製品収容容器 - Google Patents

二室型板状製品収容容器 Download PDF

Info

Publication number
JP5188410B2
JP5188410B2 JP2009016937A JP2009016937A JP5188410B2 JP 5188410 B2 JP5188410 B2 JP 5188410B2 JP 2009016937 A JP2009016937 A JP 2009016937A JP 2009016937 A JP2009016937 A JP 2009016937A JP 5188410 B2 JP5188410 B2 JP 5188410B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
space
container
lid
partition wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009016937A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010173675A (ja
Inventor
勝広 村元
幸仁 野崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Closures Co Ltd
Original Assignee
Nippon Closures Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Closures Co Ltd filed Critical Nippon Closures Co Ltd
Priority to JP2009016937A priority Critical patent/JP5188410B2/ja
Publication of JP2010173675A publication Critical patent/JP2010173675A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5188410B2 publication Critical patent/JP5188410B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
  • Packages (AREA)

Description

本発明は、血糖値センサや尿試験紙などの板状製品を収容する容器に関するものであり、より詳細には、板状製品の吸湿を防ぐ乾燥性を有し、板状製品を収容する空間を2つ有する二室型の板状製品収容容器に関するものである。
従来、血糖値センサや尿試験紙などの板状の製品は、吸湿により変質して性能低下を生じるため、乾燥性を有する容器に収容されて保存される。
このような乾燥性を有する容器として、筒状胴部と底部とを有する容器本体と、該容器本体の上部にヒンジ連結された蓋体とからなり、底部に乾燥剤含有プラスチックからなる挿入板がはめ込まれている容器が知られている(特許文献1参照)。
特開平9−12064号公報
しかしながら、上記のような容器に、血糖値センサに代表される板状製品を収容して保存した場合、これを取り出すとき、容器を振ったり、或いは蓋を開放した後に指を容器内に挿入することが必要であり、その取出しが極めて面倒であるという問題があった。また、容器内からの取り出しが面倒であるため、蓋を開放している時間が長くなり、この結果、乾燥剤の消耗が速くなり、血糖値センサなどの吸湿を嫌う製品を長時間保存しておくことが困難であるという問題を有しており、特に、容器に多数毎の板状製品を収容している場合には、板状製品を取り出すたびに蓋が開放され、容器内に湿分が侵入するため、乾燥材の消耗が加速し、使用されずに最後に残っている製品では、吸湿による性能低下が著しい。
従って、本発明の目的は、血糖値センサなどの吸湿を嫌う板状製品を収容するための容器であって、その取り出しを容易に行うことができ、しかも、乾燥性の持続性に優れ、長期間にわたって板状製品の吸湿を有効に防止することができ、特に、多数毎の板状製品が収容されている場合にも、最後まで、吸湿による性能低下を防止することが可能な容器を提供することにある。
本発明によれば、互いに同じ大きさを有する複数枚の板状製品が収容される筒状空間が形成されている筒状体と、該筒状空間を閉じるように設けられている蓋体とを備えた板状製品収容用容器において、
前記筒状空間は、その長手方向中央部分で仕切壁によって第1の収容空間と第2の収容空間とに仕切られており、第1の収容空間と第2の収容空間のそれぞれに前記複数の板状製品が収容され、
前記蓋体は、前記筒状体の両端部のそれぞれに設けられ、該蓋体のそれぞれが第1の収容空間或いは第2の収容空間を閉じるように構成されていると共に、
前記仕切壁の第1の収容空間側に位置する面及び第2の収容空間側に位置する面は、それぞれ、乾燥剤が分散されている樹脂により形成されている第1の吸湿面或いは第2の吸湿面となっていることを特徴とする二室型板状製品収容容器が提供される。
本発明の容器においては、
(1)前記第1の吸湿面或いは第2の吸湿面は、それぞれ傾斜し且つ互いに平行に延びている傾斜面となっており、複数枚の板状製品は、その一方側の端部が、それぞれ該筒状体から突出するように第1の収容空間或いは第2の収容空間に収容され、該筒状体から突出した複数の板状製品の端部が、第1の吸湿面或いは第2の吸湿面と平行な傾斜面を形成していること、
(2)前記仕切壁は、乾燥剤が分散された樹脂組成物から形成されていること、
或いは、
(3)前記仕切壁は、乾燥剤が分散されておらず且つ傾斜して延びている中心壁と、該中心壁の両面に形成され且つ乾燥剤が分散された樹脂組成物からなる吸湿層とから形成されていること、
が好ましく、また、
(4)前記蓋体のそれぞれが、筒状体の端部とヒンジ連結されており、該ヒンジ連結されている部分が、それぞれ、仕切壁に近い側に位置していること、
が好ましい。
本発明の容器においては、容器本体が筒状体により形成されており、この筒状体の内部空間(即ち筒状空間)が板状製品を収容する空間となるわけであるが、この筒状空間が長手方向中央部分に設けられている仕切壁によって、第1の収容空間と第2の収容空間との2室に分けられており、これら2室の何れもが密閉して閉じられるように、筒状体の両端部のそれぞれに蓋体が設けられているという基本構造を有している。
上記のような基本構造において、仕切壁の両面、即ち、第1の収容空間側の面及び第2の収容空間側の面の何れもが乾燥剤が分散されている樹脂(以下、吸湿性樹脂と呼ぶ)からなる吸湿面となっており、しかも、この吸湿面の何れもが傾斜面となっており、第1の収容空間及び第2の収容空間に収容される複数枚の板状製品は、それぞれ、束状にこの傾斜面上に支持されて収容されるようになっている。このようにして第1及び第2の収容空間に収容されている板状製品の束は、その先端が第1或いは第2の収容空間の開口部から突出し、且つ仕切壁の傾斜面と平行な傾斜面を形成している。従って、第1及び第2の収容空間の何れに収容されている板状製品についても、その先端の傾斜面から、板状製品を一枚ずつ引き抜くことにより容易に取り出せるのである。
また、上記のような仕切壁の傾斜面が吸湿面となっているため、水平面が吸湿面となっている場合と比較すると、吸湿面が大面積となっており、この結果、高い吸湿作用を示し、高い乾燥能力を示す。しかも、第1の収容空間及び第2の収容空間の何れに収容されている板状製品についても、蓋体を開封して取り出す作業を容易に行うことができるため、板状製品を取り出すために蓋体を開放している時間が短縮され、この結果、乾燥剤の消耗が効果的に抑制され、高い乾燥能力を持続して維持することができる。
さらに、本発明においては、板状製品を収容する筒状空間が仕切壁によって第1の収容空間と第2の収容空間との二室に分割されており、第1の収容空間での板状製品の取出しと第2の収容空間での板状製品の取り出しとが独立して行われる。即ち、第1の収容空間について蓋体を開放して板状製品の取り出しを行った場合、第2の収容空間は蓋体で密封されているため、このときに第2の収容空間が大気と接触して湿分が第2の収容空間に流入することはなく、従って、第1の収容空間についての蓋体の開放は、第2の収容空間での吸湿面を形成している乾燥剤を消耗させることがない。このことは、第2の収容空間について、蓋体を開放して板状製品の取り出しを行った場合も同様であり、このときに第1の収容空間での吸湿面を形成している乾燥剤を消耗させることがない。このことから理解されるように、本発明の容器では、多数の板状製品の取り出しを行った場合においても、乾燥剤の消耗を半減することができるのである。
具体的に説明すると、例えば1つの収容空間に40枚の板状製品が収容されている場合には、最後に板状製品が取り出されるときには、蓋体の開放は40回行われていることとなる。一方、本発明では、収容空間が2つに分割されているため、40枚の板状製品は、20枚ずつにわけて収容されており、最後に板状製品が取り出されるとき、この製品が収容されている空間についての蓋体の開放回数は20回であり、上記の半数である。即ち、本発明では、蓋体の開放による乾燥剤の消耗が半減されており、この結果、最後に残る一枚の板状製品についても良好に吸湿による乾燥が行われることとなり、従って、多数毎の板状製品を収容する場合においても、最後の一枚まで、吸湿による性能低下を有効に防止することができるのである。
このように、本発明の容器は、優れた吸湿作用が持続して長期間にわたって発揮され、吸湿を嫌う血糖値センサなどの板状製品が多数収容されている場合においても、吸湿による性能低下を効果的に防止することができる。
本発明の容器の側断面を、蓋体を開放し且つ板状製品を収容した状態で示す図である。 図1の容器の一方側の端部を、蓋体を開放した状態で上方からみた平面図である。 図1の容器の蓋体を開放した状態での側面図である。 図1の容器の蓋体を閉じた状態での側面図である。 本発明の容器の他の例の側断面を、蓋体を開放し且つ板状製品を収容した状態で示す図である。 本発明の容器における仕切壁の他の例を示す側断面図である。
本発明の容器の好適例を示す図1乃至図4を参照して、この容器は、大まかに言って、筒状体1と、筒状体1の両端部のそれぞれにヒンジ連結された蓋体3,3とからなっており、筒状体1の内部の筒状空間が、その長手方向中央部に設けられている仕切壁5によって、第1の収容空間Aと第2の収容空間Bとに分割された二室構造を有しており、第1及び第2の収容空間A,Bのそれぞれに、50で示す板状製品が収容されるように構成されている。
筒状体1の両端面には、それぞれ、蓋体3を閉じた状態で係止するための周状突起7が形成されている。
また、筒状体1の両端にヒンジ連結されている蓋体3,3は、全く同じ構造を有しており、それぞれ、頂板部10と、頂板部10の周縁から延びているスカート11とを備えており、スカート11は、図2に示されているように、中央バンド13と、その周方向両側に位置する2つの補助バンド15,15により、筒状体1の端部にヒンジ連結されており、蓋体3を旋回して閉じることにより、第1の収容空間A及び第2の収容空間Bが閉じられ、各収容空間A,Bに収容された板状製品50が密封されて保持されるようになっている。尚、中央バンド13は、筒状体1の端部に接合されており、補助バンド15,15は、中央バンド13よりも筒状体1の長手方向中央部側に偏った位置で、筒状体1の外面に連結されている。このようなバンドによってヒンジ連結することにより、蓋体3を開けたときに、開放状態が安定に保持される。
また、スカート11の開放側端部(頂板部とは反対側の端部)の内面には、凹部17が周状に形成されており、蓋体3を閉じた時に、この凹部17が筒状体1の周状突起7と係合することにより、蓋体3が閉じられた状態で安定に保持される。
さらに、スカート11のヒンジ連結部とは反対側の部分(筒状体1とは反対側に位置する部分)には、開封用の鍔19が形成されており、この鍔19の裏面には、偏平状の凸部20が形成されている。図3に示されているように、蓋体3が閉じられている状態では、この鍔19の裏面の凸部20に指を引っ掛け、蓋体3を上方に引き上げることにより、蓋体3を容易に開放することができる。
特に図1を参照して、上述した構造を有する本発明の容器においては、筒状体1、蓋体3及びヒンジ連結部(バンド13,15)は、例えば、低−、中−または高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、熱可塑性ポリエステル、ポリアミド、スチレン系樹脂、ABS樹脂等の熱可塑性樹脂により形成されており、この樹脂中には、乾燥剤は配合されていない。一方、第1の収容空間Aと第2の収容空間Bとを区画している仕切壁5は、上記の熱可塑性樹脂(好ましくは、筒状体1の形成に用いるものと同一の熱可塑性樹脂)に乾燥剤を分散した樹脂組成物(吸湿性樹脂と呼ぶ)により形成されており、従って、仕切壁5の第1の収容空間A側の面5a及び第2の収容空間B側の面5bは、何れも吸湿面となっており、これらの吸湿面5a,5bにより、第1の収容空間A及び第2の収容空間Bでの吸湿が行われるようになっている。
上記のような吸湿性樹脂において、乾燥剤としては、例えばシリカゲル、各種のゼオライト、スメクタイトなどの粘土鉱物を酸処理して多孔質化し且つ比表面積を増大した活性白土、活性炭などの多孔質無機粉末などが使用され、通常、このような乾燥剤は、樹脂100重量部当り40乃至60重量部程度の量で分散されている。
尚、上記のような吸湿性樹脂からなる仕切壁5の厚みは、この仕切壁5内に分散されている乾燥剤の量や第1及び第2の収容空間A,Bの容積に応じて、適度な吸湿作用が発現される程度に設定される。
本発明においては、上記のような仕切壁5は、傾斜していることが重要であり、従って、第1の収容空間A側の吸湿面5a及び第2の収容空間B側の吸湿面5bは、互いに平行であり且つ何れも筒状体1の内面に対して傾斜した傾斜面となっている。即ち、本発明では、第1の収容空間Aでの吸湿と第2の収容空間Bでの吸湿とが完全に分離して行われ、それぞれの収容空間A,Bについて、蓋体3によって密封状態に保持されている板状製品50が乾燥状態に保持され、板状製品50の吸湿が防止される。
上記のような構造によれば、仕切壁5が水平状態(筒状体1の内面に対して直角に延びている状態)に保持され、吸湿面5a,5bが水平面となっている場合と比較すると、各吸湿面5a,5bが大面積化しており、従って、吸湿性(乾燥能力)が増大していることが理解されよう。
また、本発明においては、上記のような仕切壁5の吸湿面5a,5bのそれぞれに、多数の板状製品50、即ち、板状製品50の束が立設して収容されるが、図1及び図3から理解されるように、第1の収容空間A及び第2の収容空間Bの何れに収容されている板状製品50の束も、その先端部が各収容空間A,Bの開口部(図1において30で示す)から突出していることが重要である。即ち、このような板状製品50の先端は、それぞれ、各収容空間A,Bの開口部30から突出し、且つ傾斜している吸湿面5a,5bと平行な傾斜面51を形成している。このため、各収容空間A,Bを閉じている蓋体3を開封したとき、指を収容空間A,B内に入れることなく、何れの場合も、最も突出している板状製品50を容易に引き出すことができ、1枚の板状製品50を取り出した後は、直ちに蓋体3を閉じることにより、残りの板状製品50は、再び密封状態に保持され、吸湿面5a,5bからの吸湿により、乾燥状態に保持されることとなる。
即ち、本発明では、各収容空間A,Bに収容されている板状製品50を容易に取り出すことができるため、板状製品50の取り出しのために蓋体3を開放している時間を短くすることができ、吸湿面5a,5bからの吸湿作用を長期にわたって発現させることが可能となる。即ち、蓋体3を開放していると、外部から湿分を含む大気が容器内に入り込むため、蓋体3を開放している時間が長くなるほど、仕切壁5内に分散されている乾燥剤が吸湿して消耗してしまうが、本発明では、蓋体3の開放時間が短縮されているため、長期にわたって吸湿面5a,5bからの吸湿が効果的に行われ、板状製品50の取り出し操作を繰り返し行った場合にも、収容されている板状製品50を長期間にわたって乾燥状態に維持することが可能となる。
さらに、本発明では、板状製品50が収容される第1の収容空間Aと第2の収容空間Bとが、吸湿面5a,5bを有する仕切壁5によって完全に分離されているため、第1の収容空間Aでの板状製品50の取出しに際しての蓋体3の開放によっては、第2の収容空間B側の吸湿面5bで乾燥剤の消耗が生じることがない。即ち、第1の収容空間A内に湿分を含む大気が流入したとしても、第2の収容空間Bでの吸湿面5bからの吸湿は作用しない。同様に、第2の収容空間B内の板状製品50を取り出すために蓋体3を開放した場合にも、第1の収容空間Aでの吸湿面5aを形成している乾燥剤を消耗させることがない。これは、本発明の容器の最大の利点である。
即ち、本発明においては、第1の収容空間A及び第2の収容空間Bのそれぞれに20枚の板状製品50が収容されている場合、何れの収容空間A,Bで最後に残されている板状製品50を取り出すときにも、蓋体3の開放回数は20回であり、同一の収容空間に40枚の板状製品50が収容されている場合と比較すると、蓋体3の開放回数は半分でよい。即ち、本発明では、蓋体3の開放による乾燥剤の消耗が半減されており、この結果、最後に残る一枚の板状製品50についても良好に吸湿による乾燥が行われ、極めて多数枚の板状製品50を収容する場合においても、最後の一枚まで、吸湿による性能低下を有効に防止することができる。
本発明において、上述した吸湿面5a,5bの角度θ(板状製品50の束の上端が形成する傾斜面51の傾斜角θに相当)は、収容されている板状製品50の束の先端の全体が開口部30から適度な高さで突出し、当該板状製品50を一枚ずつ容易に引き出せるような大きさであればよい。その具体的な値は、板状製品50の厚みや各収容空間A,B内に収容する板状製品50の最大枚数などによっても異なり、一概に規定することはできないが、例えば一般に使用されている血糖値センサなどを板状製品として収容する場合には、通常、15乃至45度程度の角度とするのがよい。
また、図1及び図3から理解されるように、蓋体3を閉じたとき、蓋体3の鍔19が、板状製品50の束の最も突出量が小さい側に位置するように、蓋体3のヒンジ連結部(中央バンド13等)の位置が設定されていることが好ましい。即ち、第1の収容空間Aを閉じている蓋体3のヒンジ連結部及び第2の収容空間Bを閉じている蓋体3のヒンジ連結部のそれぞれが、仕切壁5に近い側に位置していることが好ましい。ヒンジ連結部が反対側に位置していると、蓋体3を閉じるときに、各収容空間A,Bから突出している板状製品50の先端部分が邪魔となり、蓋体3を完全に閉じることが困難となってしまうおそれがあるからである。
尚、上記のような構造の容器は、吸湿性樹脂を用いての射出成形により仕切壁5を形成した後、この仕切壁5を型内に配置しての射出成形によって筒状胴体1と蓋体3とを一体的に成形するという2色成形により、製造することができる。
さらに、本発明では、仕切壁5に加えて、筒状体1の内面も前述した吸湿性樹脂により形成することができる。このような容器の構造は、図5に示されている。
即ち、図5の容器では、仕切壁5と一体的に筒状体1の内面が、吸湿性樹脂により形成されており、筒状体1の内面全体が、吸湿性樹脂により形成されて吸湿面5a、5bとなっている。このような構造とすることにより、吸湿作用を最大限とすることができる。
尚、図5の容器は、上記のように吸湿面5a,5bが形成されている以外は、前述した図1乃至図4の容器と全く同じ構造を有している。
また、本発明においては、仕切壁5の全体を吸湿性樹脂により形成せず、仕切壁5の表面のみを吸湿性樹脂により形成することもできる。このような仕切壁5の断面構造は図6に示されている。
即ち、図6においては、仕切壁5は、乾燥剤が配合されておらず、前述した筒状体1及び蓋体3を形成されている樹脂から一体的に形成されている中心壁40と、その両面に形成された吸湿性樹脂層41,41(即ち、前述した乾燥剤が配合された樹脂からなる層)とから形成されており、吸湿性樹脂層41の表面が、吸湿面5a,5bとなっている。このような態様においては、吸湿面5aと5bとが、中心壁40によって完全に分離されているため、第1の収容空間A側での蓋体3の開放は、第2の収容空間B側の吸湿面5bでの吸湿性に全く影響を及ぼさず、同様に、第2の収容空間B側での蓋体3の開放は、第1の収容空間A側の吸湿面5aでの吸湿性に全く影響を及ぼさない。従って、各収容空間A,Bでの吸湿性を持続して維持させるという点で最も好適である。
尚、図6のような構造の仕切壁5を有する容器は、吸湿性樹脂層41を射出成形により形成したのち、これを型内に配置し、上記の中心壁40、筒状体1及び蓋体3を射出成形により一体に形成するという2色成形により、中心壁40の両面のそれぞれに、吸湿性樹脂層41を形成することによって製造される。
この場合、吸湿性樹脂層41に対応する形状を有する吸湿性樹脂の板を押出成形等により形成し、この板を中心壁40の両面のそれぞれに、嵌め込むことにより、吸湿性樹脂層41を中心壁40上に形成することも可能である。
また、図6のような構造の仕切壁5を用いる場合においても、図5と同様、筒状体1の内面に吸湿性樹脂層を形成し、筒状体1の内面全体を吸湿面5a,5bとすることも可能である。
さらに、図示されていないが、上述した図1乃至図6の容器では、蓋体3の頂板部の内面を、蓋体3を閉じたときに、板状製品50の束の上端が形成する傾斜面51に沿った傾斜面となるようにすることもできる。この場合には、蓋体3を閉じた時のヘッドスペースを最小とすることができ、この容器の吸湿能を最大限に発揮させることができる。また、この場合には、蓋体3の外面形状を、蓋体3の内面形状に対応した傾斜形状とすることが好ましく、これにより、蓋体3を肉厚とせず、樹脂量を低減させ、コストの低減を図ることができる。
上述した本発明の容器は、板状製品の取り出しを容易に行うことができるばかりか、その吸湿能が極めて高く、且つ乾燥剤の消耗を効果的に防止し、高い吸湿能を長期間にわたって安定に発揮させることができ、特に多数枚の板状製品を収容する場合においても、最後の一枚の板状製品を取り出すまで良好な吸湿性を維持し、板状製品を乾燥状態に保つことができる。従って、本発明の容器は、血糖値センサや尿試験紙などの湿分を嫌う板状製品の収容に有効に適用される。
1:筒状体
3:蓋体
5:仕切壁
5a,5b:吸湿面
50:板状製品
A:第1の収容空間
B:第2の収容空間

Claims (5)

  1. 互いに同じ大きさを有する複数枚の板状製品が収容される筒状空間が形成されている筒状体と、該筒状空間を閉じるように設けられている蓋体とを備えた板状製品収容用容器において、
    前記筒状空間は、その長手方向中央部分で仕切壁によって第1の収容空間と第2の収容空間とに仕切られており、第1の収容空間と第2の収容空間のそれぞれに前記複数の板状製品が収容され、
    前記蓋体は、前記筒状体の両端部のそれぞれに設けられ、該蓋体のそれぞれが第1の収容空間或いは第2の収容空間を閉じるように構成されていると共に、
    前記仕切壁の第1の収容空間側に位置する面及び第2の収容空間側に位置する面は、それぞれ、乾燥剤が分散されている樹脂により形成されている第1の吸湿面或いは第2の吸湿面となっていることを特徴とする二室型板状製品収容容器。
  2. 前記第1の吸湿面或いは第2の吸湿面は、それぞれ傾斜し且つ互いに平行に延びている傾斜面となっており、複数枚の板状製品は、その一方側の端部が、それぞれ該筒状体から突出するように第1の収容空間或いは第2の収容空間に収容され、該筒状体から突出した複数の板状製品の端部が、第1の吸湿面或いは第2の吸湿面と平行な傾斜面を形成している請求項1に記載の二室型板状製品収容用容器。
  3. 前記仕切壁は、乾燥剤が分散された樹脂組成物から形成されている請求項1に記載の二室型板状製品収容用容器。
  4. 前記仕切壁は、乾燥剤が分散されておらず且つ傾斜して延びている中心壁と、該中心壁の両面に形成され且つ乾燥剤が分散された樹脂組成物からなる吸湿層とから形成されている請求項1に記載の二室型板状製品収容用容器。
  5. 前記蓋体のそれぞれが、筒状体の端部とヒンジ連結されており、該ヒンジ連結されている部分が、それぞれ、仕切壁に近い側に位置している請求項1乃至4の何れかに記載の二室型板状製品収容容器。
JP2009016937A 2009-01-28 2009-01-28 二室型板状製品収容容器 Active JP5188410B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009016937A JP5188410B2 (ja) 2009-01-28 2009-01-28 二室型板状製品収容容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009016937A JP5188410B2 (ja) 2009-01-28 2009-01-28 二室型板状製品収容容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010173675A JP2010173675A (ja) 2010-08-12
JP5188410B2 true JP5188410B2 (ja) 2013-04-24

Family

ID=42705028

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009016937A Active JP5188410B2 (ja) 2009-01-28 2009-01-28 二室型板状製品収容容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5188410B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110884752B (zh) * 2019-12-09 2020-12-18 刘淑芬 一种从瓶内将血糖试纸取出方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5181255U (ja) * 1974-12-21 1976-06-29
JPH01126989U (ja) * 1988-02-10 1989-08-30
DE4328815A1 (de) * 1993-08-27 1995-03-02 Boehringer Mannheim Gmbh System zur Bevorratung von Testelementen
DE19546684A1 (de) * 1995-12-14 1997-06-19 Boehringer Mannheim Gmbh Vorratsbehältnis für streifenförmige Testelemente
JP3786258B2 (ja) * 2001-11-09 2006-06-14 松下電器産業株式会社 容器
JP2005239203A (ja) * 2004-02-26 2005-09-08 Meiwa Bendeikusu Kk ボトル型容器
JP4802815B2 (ja) * 2006-03-31 2011-10-26 凸版印刷株式会社 乾燥樹脂内容器を有するプラスチック容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010173675A (ja) 2010-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3746162A (en) Toothbrush container
AU750534B2 (en) Refillable towelette dispensing package
US20150060461A1 (en) Dual-Compartment Container
JP5188409B2 (ja) 板状製品収容容器
JP5188410B2 (ja) 二室型板状製品収容容器
JP2007204083A (ja) カートリッジ収納ケース
JP2010023900A (ja) 吸湿性容器
JP6966068B2 (ja) 鮮魚輸送容器
JP5715787B2 (ja) 家庭用薄葉紙収納容器
JP5302155B2 (ja) 除湿器用容器
JPH086742Y2 (ja) 段ボール箱用緩衝材
JP5034589B2 (ja) 捨て紙を収納するガム容器
JPH046035A (ja) 2重底容器及びその製造方法
JP4555493B2 (ja) 容器
JP2006206154A (ja) 収納容器
KR930002545Y1 (ko) 휴대용 약품 용기
KR200438188Y1 (ko) 수산물용 용기
KR100365947B1 (ko) 냉장고용 저장용기
JP2007197074A (ja) カートリッジ収納ケース
JP2004222654A (ja) 釣竿用ケース
JPS6134302Y2 (ja)
JP2007191181A (ja) カートリッジ収納ケース
JPS592698Y2 (ja) 長イモ用容器
JP2001019012A (ja) 粒状物ケース及び粒状物ケース連結体
JP3115830U (ja) 魚釣り用クーラーボックス

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110830

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130122

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160201

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5188410

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150