JP5186283B2 - 濃度検出装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、濃度検出装置および画像形成装置に関する。
従来、液体中の溶質や分散質の濃度を検出するための濃度検出装置として、特許文献1に記載されているような装置が知られている。この濃度検出装置では、液体の貯留部内に細隙が設けられている。細隙は、移動体と壁面との間に形成されており、移動体が壁面に近接するように移動することにより細隙に液体の層が形成される。そして、この液層に対して光が照射され、液層を透過した光の減衰率により濃度の検出が行われる。
特開2005−315948号公報
上記の濃度検出装置では、濃度検出の精度を向上させるためには、移動体を所定の位置に精度よく移動させる必要がある。しかし、壁面に対して移動体が傾斜したり、壁面に対する移動体の傾斜角度が濃度検出を行う毎に変化したりすると、液体の層の厚さが安定しない。その結果、濃度検出の精度が低下してしまう。
本発明の課題は、濃度検出の精度を向上させることができる濃度検出装置および画像形成装置を提供することにある。
第1発明に係る濃度検出装置は、ケーシング部と、第1液層形成面と、可動部材と、保持部と、スペーサと、濃度検出部とを備える。ケーシング部は、液体が流入する内部空間を有する。第1液層形成面は、内部空間に設けられる。可動部材は、第1液層形成面に対向する第2液層形成面を有する。また、可動部材は、第2液層形成面が第1液層形成面に対して近接および離反するように移動可能である。保持部は、可動部材を遊動可能に保持する。スペーサは、第1液層形成面と第2液層形成面とに当接することにより、第1液層形成面と第2液層形成面との間の距離を所定距離に保持する。濃度検出部は、第2液層形成面が第1液層形成面に近接した状態において、第2液層形成面と第1液層形成面との間に形成される液体の層に対して濃度の検出を行う。
この濃度検出装置では、第2液層形成面が第1液層形成面に対して近接してスペーサに当接するように、可動部材が移動する。これにより、第1液層形成面と第2液層形成面との間が所定距離に保持され、第1液層形成面と第2液層形成面との間に液体の層が形成される。ここで、可動部材は、保持部によって遊動可能に保持されている。このため、第2液層形成面がスペーサに当接する前において、第2液層形成面がスペーサに対して傾斜していたとしても、第2液層形成面がスペーサに押し付けられることにより、可動部材の姿勢が変更される。このため、第2液層形成面をスペーサに均等に当接させることができる。これにより、所定の厚さの液体の層を安定的に形成することができ、濃度検出の精度を向上させることができる。
第2発明に係る濃度検出装置は、第1発明に係る濃度検出装置であって、付勢部材をさらに備える。付勢部材は、第2液層形成面がスペーサに当接した状態で可動部材をスペーサ側に付勢する。
この濃度検出装置では、第2液層形成面がスペーサに当接した状態で可動部材が付勢部材によってスペーサ側に付勢される。これにより、所定の厚さの液体の層をさらに安定的に形成することができ、濃度検出の精度を向上させることができる。
第3発明に係る濃度検出装置は、第2発明に係る濃度検出装置であって、保持部は、係止部材と、支持部材とを有する。係止部材は、付勢部材によってスペーサ側に付勢され、可動部材に係止し、可動部材に付勢部材による付勢力を伝達可能である。支持部材は、第1位置と、第2位置とに移動可能に設けられる。第1位置では、第2液層形成面はスペーサに当接していない状態であり、支持部材は、付勢部材の付勢力に抗して係止部材を支持することにより、付勢部材による付勢力の可動部材への伝達を遮断する。第2位置では、第2液層形成面がスペーサに当接した状態であり、支持部材は、係止部材の支持を解除することにより、付勢部材による付勢力を可動部材へ伝達させる。また、可動部材には、係止部材に係止する係止部が形成されている。係止部材と係止部との間には、可動部材が遊動可能なように遊びが設けられている。
この濃度検出装置では、支持部材が第1位置に移動することにより、第2液層形成面がスペーサに当接していない状態で可動部材に付勢力が負荷されなくなる。これにより、可動部材が遊動可能となる。また、支持部材が第2位置に移動することにより、第2液層形成面がスペーサに当接している状態で可動部材に付勢力が負荷されるようになる。その結果、第2液層形成面が付勢力によりスペーサに押圧された状態となる。
第4発明に係る画像形成装置は、画像形成部と、ケーシング部と、第1液層形成面と、可動部材と、保持部と、スペーサと、濃度検出部とを備える。画像形成部は、トナーとキャリア液とを含む液体現像剤を用いて媒体上に画像を形成する。ケーシング部は、液体現像剤が流入する内部空間を有する。第1液層形成面は、内部空間に設けられる。可動部材は、第1液層形成面に対向する第2液層形成面を有する。また、可動部材は、第2液層形成面が第1液層形成面に対して近接および離反するように移動可能である。保持部は、可動部材を遊動可能に保持する。スペーサは、第1液層形成面と第2液層形成面とに当接することにより、第1液層形成面と第2液層形成面との間の距離を所定距離に保持する。濃度検出部は、第2液層形成面が第1液層形成面に近接した状態において、第2液層形成面と第1液層形成面との間に形成される液体現像剤の層に対して濃度の検出を行う。
この画像形成装置では、第2液層形成面が第1液層形成面に対して近接してスペーサに当接するように、可動部材が移動する。これにより、第1液層形成面と第2液層形成面との間が所定距離に保持され、第1液層形成面と第2液層形成面との間に液体現像剤の層が形成される。ここで、可動部材は、保持部によって遊動可能に保持されている。このため、第2液層形成面がスペーサに当接する前において、第2液層形成面がスペーサに対して傾斜していたとしても、第2液層形成面がスペーサに押し付けられることにより、可動部材の姿勢が変更される。このため、第2液層形成面をスペーサに均等に当接させることができる。これにより、所定の厚さの液体現像剤の層を安定的に形成することができ、濃度検出の精度を向上させることができる。
本発明に係る濃度検出装置では、第2液層形成面が第1液層形成面に対して近接してスペーサに当接するように、可動部材が移動する。これにより、第1液層形成面と第2液層形成面との間が所定距離に保持され、第1液層形成面と第2液層形成面との間に液体の層が形成される。ここで、可動部材は、保持部によって遊動可能に保持されている。このため、第2液層形成面がスペーサに当接する前において、第2液層形成面がスペーサに対して傾斜していたとしても、第2液層形成面がスペーサに押し付けられることにより、可動部材の姿勢が変更される。このため、第2液層形成面をスペーサに均等に当接させることができる。これにより、所定の厚さの液体の層を安定的に形成することができ、濃度検出の精度を向上させることができる。
以下、図面に基づいて、本発明の画像形成装置の実施の一形態について説明する。なお、説明の便宜上、図面では部材の位置及び大きさ等は適宜強調して描かれている。また、以下の実施形態は、本発明の画像形成装置の一例として、プリンタを挙げて説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、本発明の画像形成装置は、コピー機、ファクシミリ機としての機能を有する所謂複合機(MFP、Multi Function Peripheral)やコピー機能のみを備えたものでもよい。以下に説明するこれらの部材の具体的な構成や、その他の部材等については、適宜変更可能である。
1. 構成
1−1. 全体構成
本発明の一実施形態にかかる画像形成装置としてのカラープリンタ1を図1に示す。このカラープリンタ1は、画像形成部2と、用紙収納部3と、二次転写部4と、定着部5と、用紙搬送部6と、排出部7と、を備えている。画像形成部2は、画像データに基づいてトナー画像を形成するタンデム式のものである。用紙収納部3は、記録媒体の一例である用紙を収容する。二次転写部4は、画像形成部2で形成されたトナー画像を用紙上に転写する。定着部5は、用紙に転写されたトナー像を用紙に定着させる。用紙搬送部6は、用紙収納部3から排出部7まで用紙を搬送する。排出部7は、定着の完了した用紙を排紙する。
画像形成部2は、中間転写ベルト21と、クリーニング部22と、複数の画像形成ユニットFB、FY、FC、FMとを備える。
中間転写ベルト21は、導電性を有し、無端状、すなわちループ状の部材である。中間転写ベルト21は、図1、図2において矢印で示すように、時計回りに循環駆動される。中間転写ベルト21は、このカラープリンタ1において使用可能な最も大きな用紙の幅より幅広である。ここで、「幅」とは、用紙搬送方向に垂直な方向の長さをいう。また、以下、中間転写ベルト21の外側を向く面を表面と称し、他方の面を裏面と称する。なお、中間転写ベルト21は、駆動ローラ41と従動ローラ23とテンションローラ24に張架されている。図示しない駆動モータの駆動によって駆動ローラ41が回動すると、中間転写ベルト21が駆動される。また、中間転写ベルト21が駆動されると、従動ローラ23、テンションローラ24が、中間転写ベルト21に対して従動回転する。なお、テンションローラ24は中間転写ベルト21が弛まないように適切な張力を中間転写ベルト21に付与する部材である。
クリーニング部22は、中間転写ベルト21のクリーニングを行う。クリーニング部22は、クリーニングローラ22aとクリーニングブレード22bを有する。
画像形成ユニットFB、FY、FC、FMは、中間転写ベルト21の近傍に4つ並べて中間転写ベルト21のクリーニング部22と二次転写部4との間に配置される。画像形成ユニットFB、FY、FC、FMは、ブラック(Bk)、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)の各色にそれぞれ対応している。なお、各画像形成ユニットFB、FY、FC、FMの配置の順番はこの限りではないが、各色の混色による完成画像への影響を配慮すると、この配置が好ましい。
また、各画像形成ユニットFB、FY、FC、FMに対応して、それぞれ液体現像剤循環装置LB、LY、LC、LM、トナータンクTB、TY、TC、TM、及び、メインキャリアタンクMTが設けられており、各色の液体現像剤の供給、並びに回収が行われるようになっている。液体現像剤循環装置LB、LY、LC、LMについては後に詳述する。
図2に示すように、画像形成ユニットFB、FY、FC、FMは、感光体ドラム10と、帯電装置11と、露光装置12と、現像装置14と、一次転写ローラ20と、クリーニング装置26と、除電装置13と、キャリア液除去ローラ30とを備える。また、画像形成ユニットのうち、最も二次転写部4に近い画像形成ユニットFBには、キャリア液除去ローラ30が設けられていないが、その他の構成は他の画像形成ユニットと同一である。
感光体ドラム10は、円柱状の部材であって、その表面に帯電(本実施形態ではプラス極性に帯電)したトナー像を担持可能である。感光体ドラム10は、図2において破線矢印で示すように、反時計回りに回転可能な部材である。
帯電装置11は、感光体ドラム10の表面を所定の極性・電位に一様に帯電させることができる装置である。
露光装置12は、LED等の光源を有し、外部の機器から入力される画像データに応じて、一様に帯電した感光体ドラム10の表面に光を照射する。これにより、露光部分の電荷が除去されて、感光体ドラム10の表面には、静電潜像が形成される。
現像装置14は、トナー及びキャリア液を含む液体現像剤を、感光体ドラム10表面の静電潜像に対向するように保持することで、静電潜像にトナーを付着させる。これにより、静電潜像はトナー像として現像される。
現像装置14は、現像容器140、現像ローラ141、供給ローラ142、支持ローラ143、供給ローラブレード144、現像クリーニングブレード145、現像剤回収装置146及び現像ローラ帯電器147を含む。
現像容器140は、トナーとキャリア液からなる液体現像剤の供給を受ける容器である。後述するが、この液体現像剤は、キャリア液に対するトナーの比率の調整が予め行われた状態で、供給ノズル278から現像容器140内へ供給される。なお、液体現像剤は、支持ローラ143のうち供給ローラ142と支持ローラ143とのニップ部近傍の部分に向けて供給される。供給された液体現像剤の余剰分は支持ローラ143の下方へ落下し、現像容器140の底部において貯留される。貯留された液体現像剤は、流路R2を通して液体現像剤循環装置によって回収される。
支持ローラ143は現像容器140の略中央に配置され、下方から供給ローラ142に当接してニップ部を形成する。供給ローラ142は、支持ローラ143の斜め上に配置されており、供給ノズル278から離れる方向に支持ローラ143の直上からずれて配置されている。供給ローラ142の表面には、液体現像剤を保持するための溝が設けられている。図2において破線矢印で示すように、支持ローラ143は反時計方向に、供給ローラ142は時計方向に回転する。
供給ノズル278から供給される液体現像剤は、前記ニップ部の両ローラ142,143の回転方向上流側で一時的に滞留される。そして、両ローラ142、143の回転に伴って、供給ローラ142の溝に保持された状態で上方へ運ばれる。供給ローラブレード144は、供給ローラ142の表面に圧接され、供給ローラ142に保持される液体現像剤の量が所定量になるように液体現像剤の量を規制する。供給ローラブレード144により掻き落とされた余剰の液体現像剤は、現像容器140の底部において貯留される。貯留された液体現像剤は、流路R2を通して液体現像剤循環装置によって回収される。
現像ローラ141は、現像容器140の上部に設けられた開口部に、供給ローラ142と接するように配置されている。現像ローラ141は供給ローラ142と同方向に回転される。すなわち、現像ローラ141と供給ローラ142とが当接するニップ部では、現像ローラ141の表面は、供給ローラ142の表面と逆方向に移動する。これにより、現像ローラ141の表面に、供給ローラ142の表面に保持された液体現像剤が受け渡される。ここで、供給ローラ142の液体現像剤の層厚が所定値に規制されているので、現像ローラ141の表面に形成される液体現像剤層の層厚も所定値に保たれる。
現像ローラ帯電器147は、トナーの帯電極性と同極性の電界を与えることで、現像ローラ141に担持された液体現像剤層中のトナーを現像ローラ141の表面側に移動させる。これにより、現像効率を向上させる。現像ローラ帯電器147は、現像ローラ141と、供給ローラ142との接触部から見て現像ローラ141の回転方向下流側であって、現像ローラ141と感光体ドラム10との接触部から見て現像ローラ141の回転方向上流側において、現像ローラ141の表面に対向するように設けられている。
現像ローラ141は感光体ドラム10と接しており、感光体ドラム10の表面の静電潜像の電位と現像ローラ141に印加される現像バイアスとの電位差によって、トナーが、感光体ドラム10表面の静電潜像の内、露光装置12によって電荷が除去された部分に付着する。これにより、画像データに応じたトナー像が感光体ドラム10表面に形成される。
現像クリーニングブレード145は、現像ローラ141と感光体ドラム10との接触部から見て現像ローラ141の回転方向下流側であって、現像ローラ141と供給ローラ142との接触部から見て現像ローラ141の回転方向上流側において、現像ローラ141の表面に接触するように配置されている。現像クリーニングブレード145は、感光体ドラム10への現像動作を終えた現像ローラ141の表面の液体現像剤を除去する。
現像剤回収装置146は、現像クリーニングブレード145で除去された液体現像剤を回収して、液体現像剤循環装置の流路R1へ該液体現像剤を送り出す。液体現像剤は現像クリーニングブレード145の表面に沿って流下するが、液体現像剤の粘度が高いことから、現像剤回収装置146には液体現像剤の送り出しを補助する送り出しローラ34,35が備えられている。
一次転写ローラ20は、中間転写ベルト21の裏面に、感光体ドラム10と対向して配置されている。一次転写ローラ20には、図示しない電源からトナー像中のトナーとは逆極性(本実施形態ではマイナス)の電圧を印加されるようになっている。つまり、一次転写ローラ20は、中間転写ベルト21と接触している位置で、中間転写ベルト21にトナーと逆極性の電圧を印加する。中間転写ベルト21は導電性を有するので、この印加電圧によって、中間転写ベルト21の表面側及びその周辺にトナーが引き付けられる。
クリーニング装置26は、中間転写ベルト21に転写されずに残留した液体現像剤を感光体ドラム10から除去するための装置であって、クリーニングブレード262と、搬送スクリュー261とを備えている。
クリーニングブレード262は、感光体ドラム10の表面に残留した液体現像剤を掻き取るための部材であって、感光体ドラム10の回転軸方向に延びる板状の部材である。クリーニングブレード262は、その端部が感光体ドラム10の表面に摺接しており、感光体ドラム10の回転に伴って感光体ドラム10上に残留した液体現像剤を掻き取る。
搬送スクリュー261は、クリーニング装置26内に配置されている。搬送スクリュー261は、クリーニングブレード262によって掻き取られ、クリーニング装置26内に収納された液体現像剤をクリーニング装置26の外部の第1回収容器279(後述)に搬送する。また、搬送スクリュー261は、後述のキャリア液除去ローラ30によって中間転写ベルト21から除去されてクリーニング装置26内に収納されたキャリア液も第1回収容器279に搬送する。
除電装置13は、除電用の光源を有し、感光体ドラム10の表面を光源からの光によって除電する。除電装置13は、次の画像形成に備えて、クリーニングブレード262によって感光体ドラム10の表面から液体現像剤が除去された後に除電を行う。
キャリア液除去ローラ30は、感光体ドラム10の回転軸と平行な回転軸を中心として回転可能な略円柱状の部材である。キャリア液除去ローラ30は、感光体ドラム10と同方向に回転する。キャリア液除去ローラ30は、感光体ドラム10と中間転写ベルト21とが接触する位置よりも二次転写部4が配置されている側に配置されており、中間転写ベルト21の表面からキャリア液を除去する部材である。キャリア液除去ローラ30によって除去されたキャリア液はクリーニング装置26内に収納される。
図1に示す用紙収納部3は、トナー像を定着させる用紙を収納する部分であって、カラープリンタ1の下部に配置されている。また、用紙収納部3は、用紙を収納している給紙カセット31と給紙ローラ32と用紙分離ローラ対33とを有している。
二次転写部4は、中間転写ベルト21上に形成されたトナー像を用紙に転写する部分である。二次転写部4は、上述した一次転写ローラ20と共に、トナー像を用紙に転写する転写装置を構成している。二次転写部4は、中間転写ベルト21を駆動する駆動ローラ41と、二次転写ローラ42とを有している。二次転写ローラ42は、中間転写ベルト21を間に挟んで駆動ローラ41に向けて押圧されている。
定着部5は、用紙にトナー像を定着させる部分であって、二次転写部4の上側に配置されている。また、定着部5は、加熱ローラ51と、加圧ローラ52とを有している。加圧ローラ52は、加熱ローラ51に対向して配置されており、加熱ローラ51を押圧する。
用紙搬送部6は、複数の搬送ローラ対74とレジストローラ対75を備え、用紙収納部3から二次転写部4、定着部5、及び、排出部7に用紙を搬送する。なお、図1において一対の搬送ローラ対74のみが図示されているが、他の搬送ローラ対は、図1における紙面に垂直な方向に並んで配置されており、記載を省略している。
排出部7は、二次転写部4でトナー像が転写され定着部5で定着された用紙が排出される部分であって、複数の排出ローラ対71とカラープリンタ1の上面に設けられた排出トレイ72を有している。なお、図1においては一対の排出ローラ対71のみが図示されているが、他の排出ローラ対は、図1における紙面に垂直な方向に並んで配置されており、記載を省略している。
1−2. 液体現像剤循環装置LB、LY、LC、LMの構成
図3に液体現像剤循環装置LYの全体の概略を示す。液体現像剤循環装置LYは、液体現像剤を循環させ再利用するための装置である。ここでは、液体現像剤循環装置LYの構造について説明するが、他の液体現像剤循環装置LB、LC、LMも同様の構成である。液体現像剤循環装置LYによって循環される液体現像剤としては、現像クリーニングブレード145によって現像ローラ141の表面から掻き取られた現像剤(トナーとキャリア液との混合物)や、供給ローラ142から現像ローラ141に供給されなかった現像剤や、供給ノズル278から支持ローラ143に供給されたが余剰となった現像剤や、感光体ドラム10からクリーニング装置26によって掻き取られた現像剤がある。
液体現像剤循環装置LYは、第2回収容器271と、調整容器272と、第1濃度検出装置15と、キャリアタンクCYと、トナータンクTYと、リザーブタンク277と、供給ノズル278と、第1回収容器279と、分離抽出装置82と、第2濃度検出装置60と、複数のポンプP1〜P12と、を備えている。
第2回収容器271は、現像装置14に流路R1によって接続されている。第2回収容器271は、現像クリーニングブレード145によって現像ローラ141の表面から掻き取られた現像剤を収納可能なタンクである。また、流路R1の途中にはポンプP1が取り付けられている。ポンプP1は、現像ローラ141の表面から掻き取られた液体現像剤を第2回収容器271に移動させる。また、第2回収容器271は、現像容器140の底部に流路R2によって接続されており、この流路R2にはポンプP5が取り付けられている。ポンプP5は、現像容器140から第2回収容器271へ液体現像剤を送る。
調整容器272は、第2回収容器271に接続されており、現像装置14に補給する現像剤を調合(トナー濃度調整)する部分である。調整容器272は第2回収容器271に流路R3によって接続されており、この流路R3にはポンプP2が取り付けられている。ポンプP2は、第2回収容器271から調整容器272に液体現像剤を送る。
第1濃度検出装置15は、調整容器272内の液体現像剤のトナーの濃度を検出するための装置であって、調整容器272に接続されている環状の流路R4に接続されている。この環状の流路R4の第1濃度検出装置15の上流側にはポンプP4が取り付けられている。ポンプP4は、流路R4に液体現像剤を循環させる。第1濃度検出装置15については、後に詳細に説明する。
キャリアタンクCYは、キャリア液を収納している。このキャリア液は、調整容器272内の液体現像剤中のトナーの濃度(以下、単に「濃度」という)を下げるために用いられる。また、キャリアタンクCYは調整容器272とポンプP3が取り付けられた流路R5によって接続されている。ポンプP3は、キャリアタンクCYから調整容器272へキャリア液を送る。なお、キャリアタンクCYと同様のキャリアタンクが他の液体現像剤循環装置LB、LC、LMにも、それぞれ設けられている。これらのキャリアタンクは、各色共通のメインキャリアタンクMT(図1参照)からキャリア液の供給を受ける。これらのキャリアタンクとメインキャリアタンクMTとは、図示しない各色用の分岐配管によって、それぞれ接続されている。また、各分岐配管には図示しないポンプが取り付けられている。そして、各キャリアタンクのキャリア液が所定量より低下すると、メインキャリアタンクMTから所定量のキャリア液が各キャリアタンクに送られるように構成されている。
トナータンクTYは、現像装置14で用いられる液体現像剤より濃度が高い液体現像剤を収納している。この液体現像剤は調整容器272内の濃度を上げるために用いられる。トナータンクTYは、調整容器272とポンプP8が取り付けられた流路R6によって接続されている。ポンプP8は、トナータンクTYから調整容器272へ上述した液体現像剤を送る。
リザーブタンク277は、現像装置14に補給する液体現像剤が収納されるようになっている。リザーブタンク277は、調整容器272とポンプP6の取り付けられた流路R7によって接続されている。ポンプP6は、調整容器272からリザーブタンク277へ液体現像剤を送る。また、リザーブタンク277は、供給ノズル278にポンプP7の取り付けられた流路R8によって接続されている。ポンプP7は、リザーブタンク277から供給ノズル278に液体現像剤を送る。
供給ノズル278は、現像装置14に液体現像剤を供給するための装置である。
第1回収容器279は、クリーニング装置26によって感光体ドラム10から除去された液体現像剤を一時的に貯留するための容器である。
分離抽出装置82は、液体現像剤をトナーとキャリア液とに分離し、キャリア液とトナーとを別々に抽出するための装置である。分離抽出装置82は、流路R9によって第1回収容器279と接続されている。流路R9にはポンプP9が取り付けられており、第1回収容器279に貯留された液体現像剤を分離抽出装置82に送る。分離抽出装置82は、第1回収容器279から搬送される液体現像剤をトナーとキャリア液とに分離してキャリア液とトナーとを抽出する。また、分離抽出装置82は、流路R10によってキャリアタンクCYと接続されている。流路R10にはポンプP10が取り付けられている。ポンプP10は、分離抽出装置82において分離されたキャリア液をキャリアタンクCYに送る。
ここで、分離抽出装置82は主に、電極ローラ82a、堰止ローラ82b、液体収容容器82c、クリーニングブレード82dを有する。電極ローラ82aは、図3において半時計回りに回転する。堰止ローラ82bは、電極ローラ82aに当接しており、図3における時計回りに回転する。また、微小な間隔が液体収容容器82cと電極ローラ82aとの間に設けられている。クリーニングブレード82dは、電極ローラ82aに当接している。電極ローラ82a、堰止ローラ82b、液体収容容器82cの少なくとも表面は電圧印加が可能な部材(例えば金属や導電性を付与された樹脂)で構成されている。また、分離抽出装置82には、第2濃度検出装置60が接続されており、液体現像剤、ここでは、分離抽出装置82によって抽出されたキャリア液の濃度が検出される。第2濃度検出装置60は、流路R12によって分離抽出装置82の上流側すなわち流路R9に接続されている。また、第2濃度検出装置60は、流路R11によって分離抽出装置82の下流側すなわち流路R10に接続されている。流路R11にはポンプP11が設けられている。ポンプP11は、第2濃度検出装置60から排出された液体現像剤を第2濃度検出装置60に送るために設けられている。また、流路R12にはポンプP12が設けられている。ポンプP12は、第2濃度検出装置60において濃度が測定された液体現像剤を分離抽出装置82の上流側に戻すために設けられている。
1−3. 第1濃度検出装置15
第1濃度検出装置15の分解斜視図を図4に、側面断面図を図5に示す。第1濃度検出装置15は、ケーシング本体16と、スペーサ17と、第1ベース部材18と、閉塞部材19と、可動部材27と、駆動機構28と、第2ベース部材29と、規制部材36と、発光部材37と、受光部材38と、を有する。
ケーシング本体16は、ケーシング部39と、流入路43(図5参照)と、流出路44(図5参照)と、台部45とを有する。
ケーシング部39は、液体現像剤が通過する内部空間を有している。図6に示すように、ケーシング部39の上面の中央部には下方に凹んだ凹部39aが形成されており、この凹部39aに囲まれた空間が、上記の内部空間となっている。従って、内部空間の上方は開かれており、ケーシング部39の上面には、内部空間に連通する開口が形成されている。なお、図6は、ケーシング部39の上面図である。
また、凹部39aの側方には、スペーサ17を固定するための第1固定部39bと第2固定部39cとが設けられている。第1固定部39bおよび第2固定部39cは、ケーシング部39の上面から下方に凹んだ部分である。第1固定部39bおよび第2固定部39cの底面には、上方に突出する突起40a,40bが設けられている。第1固定部39bは、凹部39aに対して流入路43側の側方に位置しており、第2固定部39cは、凹部に対して流出路44側の側方に位置している。また、図5に示すように、第1固定部39bおよび第2固定部39cの底面は、台部45の上面45aと同じ高さに位置している。
また、ケーシング部39は第1側面391から第4側面394までの4つの側面を有している。第1側面391と第2側面392とが対面となっており、第3側面393と第4側面394とが対面となっている。第1側面391および第2側面392には、内部空間に連通する複数の孔39dが形成されている。具体的には、第1側面391には水平方向に並んで2つの孔39dが設けられている。第2側面392にも同様に水平方向に並んで2つの孔39dが設けられている。第1側面391の孔39dと第2側面392の孔39dとは、それぞれ対向して配置されている。これらの孔39dには、後述するピン状部材46が挿入される(図11参照)。
図5に示す流入路43は、内部空間に流入する液体現像剤が通る流路である。流入路43の一端は、内部空間に面する流入口43aにおいて内部空間に連通している。流入口43aは、凹部39aの側面下部に設けられている。流入路43の他端は、流入部39eの先端に設けられた開口に連通している。なお、流入部39eは、ケーシング部39の第3側面393から突出するように設けられており、ポンプP4(図3参照)と第1濃度検出装置15とをつなぐ流路が接続される。
流出路44は、内部空間から流出する液体現像剤が通る流路である。流出路44の一端は、内部空間に面する流出口44aにおいて内部空間に連通している。流出路44は、凹部39aに対して流入路43の反対側に設けられており、流出口44aは、凹部39aにおいて流入口43aの反対側の側面下部に設けられている。流出路44の他端は、流出部39fの先端に設けられた開口に連通している。なお、流出部39fは、ケーシング部39の第4側面394から突出するように設けられており、調整容器272(図3参照)と第1濃度検出装置15とをつなぐ流路が接続される。
台部45は、内部空間において凹部39aの底面から上方に突出しており、図6に示すように、内部空間の概ね中央に設けられている。台部45は、第1固定部39bと第2固定部39cとの間に位置している。また、台部45は、流入口43aと流出口44aとの間に位置しており、流入口43aから流入する液体を遮るように設けられている。台部45の高さは、液体現像剤の量や粘度等によって定められ、例えば6.5mm程度である。台部45の周囲には、流入口43aと流出口44aとを繋ぐ流路47,48が設けられている。
台部45の上面45aは、水平な平坦面であり、液体現像剤の層を形成するための第1液層形成面となっている。図5に示すように、台部45の上面45aは、流入口43aおよび流出口44aより上方に位置しており、第1固定部39bおよび第2固定部39cの底面と同じ高さに位置している。また、図6に示すように、台部45の上面45aには、一対の溝部48a,48bが設けられている。一対の溝部48a,48bは、流入口43aと流出口44aとを結ぶ方向に互いに距離を隔てて配置されている。すなわち、一対の溝部48a,48bは、流入口43aから内部空間に流入する液体の流れ方向に沿って設けられている。一方の溝部48aは、台部45の上面45aにおいて流入口43a側の端部に達しており、他方の溝部48bは台部45の上面45aにおいて流出口44a側の端部に達している。台部45の上面45aのうち一対の溝部48a,48bの間の部分は、後述する発光部材37の光が透過する透過部48cとなっている。なお、台部45は、図4に示すように、別体の台本体部49と上面部50とから構成されている。台本体部49には、ケーシング部39の底面まで貫通する孔49aが設けられている。上面部50は、孔49aの上部を覆うように台本体部49に取り付けられる。上面部50は、透光性のある材料から形成されており、例えば、透明な樹脂によって形成されている。
図4に示すスペーサ17は、可動部材27の底面27aおよび台部45の上面45aに当接することにより、可動部材27の底面27aと台部45の上面45aとの間の距離を微小な所定距離に保持する部材である。スペーサ17は、薄い金属製の板状部材であり、数十μm程度の均一な厚さを有している。なお、スペーサ17の厚さは、濃度検出の対象である液体現像剤の色や、画像形成の設定などに応じて調整されている。
図7に示すように、スペーサ17の長手方向両端部17a,17bは幅広の形状を有しており、それぞれ上述した第1固定部39bおよび第2固定部39cに固定される。具体的には、各端部17a,17bには孔17c,17dが形成されており、第1固定部39bおよび第2固定部39cの突起40a,40bがこれらの孔17c,17dに挿入される。そして、スペーサ17の各端部17a,17bの上方から固定部材53a,53b(図4参照)が取り付けられることにより、各端部17a,17bが第1固定部39bおよび第2固定部39cにそれぞれ固定される。
上記のようにスペーサ17の各端部17a,17bが第1固定部39bおよび第2固定部39cに固定された状態では、スペーサ17の中央部17eが台部45の上面45aに当接した状態となる。スペーサ17の中央部17eは各端部17a,17bよりも幅狭であり、スペーサ17の長手方向に沿った直線的な形状となっている。また、中央部17eには、スペーサ17の長手方向に沿って延びる孔17fが設けられている。この孔17fは、台部45の溝部48a,48bおよび透過部48cと対向しており、台部45から流入口43a側および流出口44a側に突出している。このため、流入口43aから内部空間に流入した液体現像剤の一部は、孔17fから溝部48aを通って台部45の上面45aに乗り上げ、台部45の上面45aから溝部48bを通って流出口44aへと流れる。なお、図7においては、図面を見やすくするためにスペーサ17にのみハッチングを付している。
図4に示す第1ベース部材18は、ケーシング本体16を支持する板状の部材である。第1ベース部材18の上面にケーシング本体16が固定される。第1ベース部材18には、板厚方向に貫通する孔18aが形成されており、この孔18aは、上述した台本体部49の内部の孔49aに対向する位置に設けられている。
閉塞部材19は、可動部材27が挿入される孔19aを有している。この孔19aは、可動部材27の外形に一致する形状を有しており、孔19aの縁部によって可動部材27の水平方向への動きが規制される。すなわち、可動部材27は、閉塞部材19によって上下方向に案内される。また、閉塞部材19は、ケーシング部39の上面に取り付けられ、可動部材27と共にケーシング部39の開口を閉じる。これにより、ケーシング部39の内部空間が密閉される。閉塞部材19の上面のうち孔19aの周囲の部分には、後述する第2リフト部材86の底面の外形に対応した凹部19bが設けられている。第2リフト部材86の底面が、この凹部19bに挿入される。また、凹部19bの側方には、液体調整部54(図5参照)が取り付けられる孔19cが設けられている。この孔19cは、上述した第1固定部39bに対向する位置において閉塞部材19を貫通している。なお、図5に示すように、液体調整部54内には、液体現像剤が通過する流路54aが設けられており、内部空間内の液体現像剤が不足している場合には、液体調整部54を通って液体現像剤が内部空間に追加される。
可動部材27は、図5に示すように、台部45の上方において台部45の上面45aに対向する底面27aを有し、底面27aが台部45の上面45aに対して近接および離反するように、移動可能な部材である。可動部材27の底面27aは、液体現像剤の層を形成するための第2液層形成面となっている。図4に示すように、可動部材27は、別体に形成された可動本体部55と底面部56とを有している。
可動本体部55は、円筒形状を有しており、軸方向に貫通する孔55aが形成されている。また、図8に示すように、可動本体部55の外周面の上部には、溝部55bが形成されている。溝部55bは、可動本体部55の周方向に沿って設けられている。
底面部56は、孔55aの下方を覆うように可動本体部55に取り付けられる。底面部56の底面27aは、上述した第2液層形成面となっている。底面部56は、透光性のある材料から形成されており、例えば、透明な樹脂によって形成されている。
駆動機構28は、可動部材27を上下方向に移動させるための機構であり、駆動モータ57と、リンク機構58と、保持部59と、付勢部材76とを有する。
駆動モータ57は、制御部77(図3参照)によって制御され、可動部材27を移動させる駆動力を発生させる。駆動モータ57は、ブラケット57aを介して第2ベース部材29の上面に固定される。
リンク機構58は、駆動モータ57の駆動力を保持部59を介して可動部材27に伝達するための機構であり、内側円筒部78と、外側円筒部79と、偏心シャフト81と、リンクアーム83と、第1リフト部材84とを有する。
内側円筒部78は、駆動モータ57の回転軸57bに固定される。
図8〜図10に示すように、外側円筒部79は、内側円筒部78の外周面を覆うように内側円筒部78に取り付けられる。なお、図8及び図9は、図5における断面に対して垂直な面における側面断面図である。また、後述するように、図8は、待機状態にある第1濃度検出装置15を示しており、図9は、検出状態にある第1濃度検出装置15を示している。図10は、駆動機構28を示す斜視図である。
外側円筒部79には、一対の羽部79a,79bが設けられている。一対の羽部79a,79bは、外側円筒部79の外周面から突出しており、互いに平行に配置されている。一対の羽部79a,79bは、駆動モータ57の回転に伴って回転する。また、羽部79a,79bの通過位置に対向するように、位置検知センサ85が配置されており、羽部79a,79bの動作が検知される。制御部77(図3参照)は、位置検知センサ85による検知結果に基づいて、可動部材27の位置を検知する。
偏心シャフト81は、内側円筒部78の回転軸から偏心して内側円筒部78の端面に固定されている。以下の説明において「軸方向」というときは、偏心シャフト81の軸方向すなわち駆動モータ57の回転軸57bの軸方向に平行な方向を意味するものとする。
リンクアーム83は、上下方向に延びた形状を有している。リンクアーム83の上端部には、軸方向に貫通する孔83aが形成されている。この孔83aには偏心シャフト81が挿入され、リンクアーム83は、偏心シャフト81に対して回動可能に取り付けられる。図10に示すように、リンクアーム83の下端部には、上方へ向けて凹んだ凹部83bが形成されている。また、リンクアーム83の下端部には、凹部83bに直交するように軸方向に貫通する孔83cが形成されている。
第1リフト部材84は、水平方向に延びる棒状の水平部84aと、水平部84aの上面に設けられた取付部84bとを有する。水平部84aには長手方向に沿って貫通する孔84cが形成されている。取付部84bには軸方向に貫通する孔84dが形成されている。図10に示すように、取付部84bは、リンクアーム83の凹部83bに挿入される。そして、取付部84bの孔84d(図8および図9参照)とリンクアーム83の孔83c(図10参照)とに渡ってピン部材84eが挿入される。これにより、第1リフト部材84がリンクアーム83に対して回動可能に取り付けられる。なお、第1リフト部材84は、第2ベース部材29の上方に位置している。
保持部59は、可動部材27を遊動可能に保持する。保持部59は、第2リフト部材86と係止部材87とを有する。
第2リフト部材86は、一対のアーム部86a,86bと支持部86cとを有する。
一対のアーム部86a,86bは、上下方向に延びる板状部材であり、水平方向に距離を隔てて配置されている。一対のアーム部86a,86bの上端部には、水平方向に貫通する孔86d,86eが形成されている。各アーム部86a,86bは、第2ベース部材29に形成された一対の孔29a,29bにそれぞれ挿入され、各アーム部86a,86bの上端部は、第2ベース部材29の上方に位置する。また、一対のアーム部86a,86bの上端部の間には、第1リフト部材84の水平部84aが配置される。そして、アーム部86a,86bの孔86d,86eおよび水平部84aの孔84cに渡ってピン部材84fが挿入されることにより、第2リフト部材86が第1リフト部材84に取り付けられる。
支持部86cは、リング状の形状を有しており、係止部材87を介して可動部材27を支持する部分である。支持部86cは、一対のアーム部86a,86bの間に位置しており、各アーム部86a,86bの下端部に繋がっている。図8および図9に示すように、支持部86cには、可動部材27の外形より僅かに大きい内径を有する孔86fが形成されている。
係止部材87はリング状の形状を有する板状の部材である。係止部材87は支持部86cの上側に配置されている。係止部材87の外径は、支持部86cの外径よりも僅かに小さく、且つ、支持部86cの内径よりも大きい。また、係止部材87の内径は、可動部材27の外径より小さく、且つ、可動部材27の溝部55bの外径よりも大きい。係止部材87は、可動部材27の溝部55bに嵌め込まれており、溝部55bに係止している。係止部材87の板厚は、可動部材27の溝部55bの幅(ここでは上下方向の寸法)よりも小さい。すなわち、可動部材27は、係止部材87に固定されておらず、溝部55bと係止部材87との間には遊びが設けられている。これにより、可動部材27は、係止部材87に対して上下方向に微小な距離だけ移動可能となっている。また、支持部86cの内径は、可動部材27の外径より大きいため、可動部材27は、軸線が上下方向に対して傾斜するように僅かに揺動可能となっている。
付勢部材76は、コイルスプリングであり、係止部材87を介して可動部材27を付勢するための部材である。付勢部材76は、一対のアーム部86a,86bの間に位置しており、第2ベース部材29の下面と係止部材87との間に位置している。付勢部材76の外径は係止部材87の外径より小さく、付勢部材76の下端は係止部材87の上面に当接している。また、付勢部材76の内径は可動部材27の外径より大きい。付勢部材76の内側には可動部材27の上端部が挿入されており、可動部材27は付勢部材76の内側を上下方向に移動することができる。付勢部材76は、係止部材87を下方に、すなわち、スペーサ17側に付勢している。付勢部材76は、可動部材27の底面27aがスペーサ17に当接した状態においては、係止部材87を介して可動部材27をスペーサ17側に付勢する。
第2ベース部材29は、駆動モータ57を支持している。上述したように、第2ベース部材29には、上下方向に貫通する一対の孔29a,29bが形成されており、アーム部86a,86bがこれらの孔29a,29bに挿入される。また、一対の孔29a,29bの間には、後述する発光部材37の上端部37aが通される孔29cが形成されている。第2ベース部材29は、複数の支柱部材18b(図4参照)を介して第1ベース部材18に支持されている。ここでは、4つの支柱部材18bが第2ベース部材29の4隅を支持するように配置されており、支柱部材18bの上端部が第2ベース部材29に設けられた孔29aに挿入されている。
図4に示す規制部材36は、複数のピン状部材46を有している。図11に示すように、ピン状部材46は、ケーシング部39の第1側面391および第2側面392の孔39dに挿入され、ピン状部材46の先端が内部空間に突出するようにされている。このため、ピン状部材46は、可動部材27の底面27aが台部45の上面45aに近接した状態において、可動部材27(図11の二点鎖線参照)の側方から可動部材27に向けて突出するように配置される。この状態において、ピン状部材46の先端は、閉塞部材19の下方において、可動部材27の周囲を囲むように位置する。これにより、ピン状部材46は、水平方向への可動部材27の移動を規制する。
発光部材37は、図8に示すように、第2ベース部材29の下面に固定される。発光部材37は、第2ベース部材29の下面と可動部材27との間に配置され、付勢部材76の内側に配置される。発光部材37は、上端部37a、フランジ部37b、本体部37cを有する。上端部37aは円筒形の外形を有し、上述した第2ベース部材29の孔29cに挿入される。フランジ部37bは、円盤状の外形を有し、上端部37aより大きな外径を有する。本体部37cは、フランジ部37bよりも小さな外形を有し、フランジ部37bの下側に設けられている。本体部37cは、可動部材27の孔55aに挿入されている。本体部37cの下端部には、発光素子37dが設けられており、下方へ光を照射することができる。発光素子37dによる光の照射は制御部77(図3参照)によって制御される。
受光部材38は、台部45の上面45aの下側に設けられている。受光部材38は、本体部38aとフランジ部38bとを有する。本体部38aは、上述した第1ベース部材18の孔18aに挿入され、台部45の内側に位置する。本体部38aの上端には受光素子38cが設けられており、発光部材37から照射された光を受光する。発光素子37dから照射された光は、可動部材27の底面部56を透過し、ケーシング部39の内部空間、および台部45の上面部50を透過して受光素子38cに到達する。受光素子38cは、受け取った光を電圧に変換する。制御部77(図3参照)は、受光素子38cからの信号を受信し、発光素子37dから照射された光の強さと、受光素子38cによって受けられた光の強さから、光の減衰率を算出し、減衰率から液体現像剤の濃度を取得する。このように受光部材38は、発光部材37と共に液体現像剤の濃度を検出する濃度検出部を構成する。
2.動作
2−1. 画像形成動作
先ず、図1および図2に基づいて、カラープリンタ1の画像形成動作を説明する。カラープリンタ1に接続されたパーソナルコンピュータ(図略)からの画像形成指示を受けたカラープリンタ1は、作成指示を受けた画像データに対応した各色のトナー像を画像形成ユニットFB、FY、FC、FMを用いて形成する。具体的には、感光体ドラム10上に画像データに基づいた静電潜像が形成され、この静電潜像に現像装置14からトナーが供給される。このようにして画像形成ユニットFB、FY、FC、FMで形成されたトナー像は中間転写ベルト21に転写されて、中間転写ベルト21上で重ね合わされてカラートナー像となる。
このカラートナー像の形成と同期して、用紙収納部3の給紙カセット31に収容されている用紙が給紙ローラ32によって給紙カセット31から取り出されて、分離ローラ対33によって一枚ずつ用紙搬送部6に送出される。用紙搬送部6の搬送ローラ対74によって用紙はレジストローラ対75まで送られる。レジストローラ対75によって用紙の搬送姿勢が補正されて一旦用紙は停止させられる。そして、中間転写ベルト21への一次転写とタイミングを合わせて用紙はレジストローラ対75から二次転写部4に送り込まれ、二次転写部4で中間転写ベルト21上のカラートナー像が用紙に二次転写される。カラートナー像が転写された用紙は定着部5に送られて熱と圧力の作用でカラートナー像は用紙に定着される。
カラートナー像が定着された用紙はさらに排出部7に送られ、排出ローラ対71よってカラープリンタ1の外部に設けられた排出トレイ72に排紙される。
二次転写後に、中間転写ベルト21に残留した残留液体現像剤は、中間転写ベルト21のクリーニング部22のクリーニングローラ22aとクリーニングブレード22bによって除去される。
2−2. 液体現像剤の循環動作
次に、図3に基づいて、現像装置14に液体現像剤を供給する動作、すなわち液体現像剤の循環動作について説明する。
画像形成動作時に感光体ドラム10に供給されずに現像ローラ141上に残留した液体現像剤は現像クリーニングブレード145によって掻き取られ、ポンプP1の作用によって流路R1を経由して第2回収容器271に回収される。また、現像容器140に受けられた液体現像剤も、ポンプP5の作用によって流路R2を経由して第2回収容器271に送られる。そして、調整容器272内の液体現像剤が無くなると、ポンプP2の作用によって第2回収容器271から調整容器272に流路R3を経由して液体現像剤が供給される。また、中間転写ベルト21に転写されずに感光体ドラム10上に残留した液体現像剤は、クリーニングブレード262によって掻き取られ、第1回収容器279に収容される。
第1回収容器279に回収された液体現像剤は、ポンプP9の作用によって流路R9を経由して分離抽出装置82に搬送される。そして、分離抽出装置82において、トナーとキャリア液との分離抽出処理が行われる。
分離抽出処理では、まず、ポンプP9が操作されて電極ローラ82aと液体収容容器82cとの間の空間に液体現像剤が注入される。ここで、例えば、電極ローラ82aに−500V、堰止ローラ82bと液体収容容器82cに+500Vが印加された状態で電極ローラ82aと堰止ローラ82bが回転することで、電極ローラ82a表面に液体現像剤中のトナーが引き付けられて付着する。そして、電極ローラ82aと堰止ローラ82bとの当接部を電極ローラ82aに付着したトナーのみが通過し、このトナーがクリーニングブレード82dによって電極ローラ82a表面から除去される。これにより、電極ローラ82aと液体収容容器82cとの間の空間には液体現像剤のキャリア液が抽出される。所定時間キャリア液の抽出が行われた後、分離抽出装置82において抽出されたキャリア液がポンプP11の作用により流路R11を経由して第2濃度検出装置60に送られ、濃度の検出が行われる。抽出されたキャリア液のトナーの濃度が規定値を超える場合には、抽出されたキャリア液がポンプP12の作用によって流路R12を経由して分離抽出装置82に戻され、再び分離抽出処理が行われる。抽出されたキャリア液のトナーの濃度が規定値以下となった場合には、抽出されたキャリア液がポンプP10の作用によって流路R10を経由してキャリアタンクCYに送られる。
一方、調整容器272内の液体現像剤の濃度が第1濃度検出装置15によって検出され、調整容器272内の液体現像剤の濃度調整が行われる。ここでは、濃度が高い場合には、キャリアタンクCYからキャリア液がポンプP3の作用によって流路R5を経由して調整容器272に供給される。また、濃度が低い場合には、トナータンクTYから現像装置14で用いられる液体現像剤よりも濃度が高い液体現像剤が、ポンプP8の作用によって流路R6を経由して調整容器272に供給される。第1濃度検出装置15による濃度の検出動作については後に詳細に説明する。
そして、必要に応じて調整容器272からリザーブタンク277に濃度調整がなされた液体現像剤が、ポンプP6の作用によって流路R7を経由して供給される。そして、リザーブタンク277に収納された液体現像剤が、ポンプP7の作用によって流路R8を経由して供給ノズル278に送られ、供給ノズル278から現像装置14に供給される。
2−3. 第1濃度検出装置15による液体現像剤の濃度検出動作
第1濃度検出装置15は、液体現像剤の濃度検出動作を行っていない場合は、図8に示す待機状態となっている。この状態では、偏心シャフト81が内側円筒部78の中心の上方に位置しており、係止部材87が第2リフト部材86によって付勢部材76の付勢力に抗して上方に引き上げられている。このため、係止部材87は、付勢部材76によって第2リフト部材86の支持部86cに押圧された状態となっている。この場合、可動部材27の底面27aはスペーサ17に当接しておらず、可動部材27の底面27aと台部45の上面45aとは大きく離間した状態となっている。また、可動部材27の溝部55bの上端と係止部材87の上面とが接触している(図12参照)。このため、付勢部材76からの可動部材27への付勢力の伝達は遮断されており、付勢力は可動部材27に負荷されていない。これにより、可動部材27は、所定の範囲内で遊動可能に係止部材87に係止している。
第1濃度検出装置15による液体現像剤の濃度検出動作が行われる際には、ポンプP4(図3参照)が駆動されることにより、液体現像剤が第1濃度検出装置15の内部空間に流される。このとき、液体現像剤は、流入口43a(図5参照)から内部空間に流入する。そして、液体現像剤の一部は、台部45上に乗り上げ、台部45の上面45aを通り、流出口44aから排出される。また、残りの液体現像剤は、台部45の周囲の流路47,48(図6参照)に分かれて流れて流出口44aから排出される。なお、ポンプP4は、調整容器272における液体現像剤の濃度調整が行われている間には駆動され、濃度調整が完了すると停止される。
次に、第1濃度検出装置15は、図8に示す待機状態から図9に示す検出状態に移行する。
ここでは、駆動モータ57が駆動されることにより、内側円筒部78が回転する。これにより、偏心シャフト81が内側円筒部78の中心の周りを回転移動して、内側円筒部78の中心の下方に移動する。この偏心シャフト81の動作は、リンクアーム83および第1リフト部材84を介して第2リフト部材86に伝達され、第2リフト部材86は図8の待機状態における位置から下方に移動する。以下、第2リフト部材86が図8に示す待機状態の位置から図9に示す検出状態の位置まで移動する際の動作について図12〜図15に基づいて説明する。なお、理解の容易のために図12〜図15ではスペーサ17を実際の縮尺よりも大きく描いている。
まず、待機状態では、第2リフト部材86は図12に示す位置に位置している。この状態から第2リフト部材86が下方に移動すると、係止部材87は、付勢部材76によって第2リフト部材86の支持部86cに押圧された状態のまま下方に移動する。係止部材87が下方に移動すると、係止部材87と共に可動部材27が下方に移動する。そして、図13に示すように、可動部材27の底面27aがスペーサ17に当接して、可動部材27の底面27aと台部45の上面45aとが所定距離を隔てて近接した状態となる。この状態から、第2リフト部材86がさらに下方に移動すると、図14に示すように、係止部材87も第2リフト部材86に押圧された状態のまま下方へ移動する。しかし、可動部材27はスペーサ17に当接しているため下方へ移動することができない。このため、係止部材87は可動部材27の溝部55bの上端から離れて、可動部材27に対して相対的に下方に移動し、溝部55bの下端に当接する。
第2リフト部材86がさらに下方に移動すると、図15に示すように、第2リフト部材86が係止部材87から離れる。これにより、第2リフト部材86による係止部材87の支持が解除され、付勢部材76からの付勢力が係止部材87を介して可動部材27に負荷される。その結果、可動部材27は、下方に、すなわちスペーサ17側に付勢される。ここで、可動部材27は保持部59によって遊動可能に保持されているため、可動部材27の底面27aがスペーサ17に当接する際に可動部材27の姿勢の調整が可能となっている。このため、可動部材27の底面27aがスペーサ17に押し付けられることによって、可動部材27の底面27aがスペーサ17に均一に当接する。
以上のようにして、第1濃度検出装置15は図9に示す検出状態に移行し、可動部材27の底面27aが台部45の上面45aに対して所定距離を隔てて近接した状態となる。そして、可動部材27の底面27aと台部45の上面45aとの間に形成される液体現像剤の層に対して、発光部材37が光を照射し、受光部材38が液体現像剤の層を透過した光を受けることにより、液体現像剤の濃度が検出される。
液体現像剤の濃度の検出が完了すると、上記とは逆に第2リフト部材86が上方に引き上げられ、第1濃度検出装置15が検出状態から待機状態に移行する。
3. 特徴
上記の第1濃度検出装置15では、液体現像剤の層が形成される台部45の上面45aが、流入口43aおよび流出口44aより上方に位置している。また、台部45の周囲に流路47,48が設けられているため、台部45の上面45aに乗り上げなかった液体現像剤はこれらの流路47,48に分かれて流出口44aへ向けて流れる。これにより、台部45の上面45aに形成される液体現像剤の層が、流入口43aから流出口44aへ向かう液体現像剤の流れの影響を受けることを抑えることができる。
また、上述したように、スペーサ17には、台部45から流入口43a側および流出口44a側に突出するように孔17f(図7参照)が設けられている。さらに、台部45の上面45aには、流入口43a側および流出口44a側にそれぞれ溝部48a,48bが形成されている。このため、流入口43aから流入した液体現像剤が台部45の上面45aに容易に乗り上げることがでる。
また、検出状態における可動部材27の底面27aと台部45の上面45aとの間の距離は、スペーサ17によって所定の大きさに規定される。さらに、スペーサ17は、台部45とは別体に形成されるため、厚さの精度の高いスペーサ17を容易に製造することができる。また、スペーサ17の端部17a,17bは第1固定部39bおよび第2固定部39cに固定されており、台部45に直接固定されていない。このため、台部45の上面45aに接着剤などを塗布する必要がない。これにより、接着剤の厚さの影響によって、可動部材27の底面27aと台部45の上面45aとの間の距離が不均一になることを防止することができる。
以上より、この第1濃度検出装置15では、液体現像剤の層が所望の厚さにならなかったり、液体現像剤の層が形成される毎に、液体現像剤の層の厚さが変化したりすることを抑えることができる。また、液体現像剤が台部45に乗り上げるように流れることにより、液体現像剤に含まれるトナーを拡散させることができる。これにより、濃度検出の精度を向上させることができる。
4.他の実施形態
(a)
上記の実施例では液体現像剤の濃度検出を行う濃度検出装置を例示したが、本発明は、種々の液体の濃度測定にも適用可能である。例えば、微粒子状の汚濁物質が分散している河川の水や海水の汚染物質量の測定、染料が溶けている染料濃度の測定、水に溶けている有色の液体の量の測定、その他、血液、化学反応後の液体の測定が適用例として挙げられる。
(b)
上記の実施形態では、可動部材27側に発光部材37が設けられ、台部45側に受光部材38に設けられているが、発光部材37と受光部材38とが逆の位置に設けられてもよい。また、発光部材37と受光部材38とが同じ側に設けられてもよい。この場合、可動部材27の底面27aと台部45の上面45aとのいずれかが反射面として構成され、反射面において反射された光が受光部材38に受けられる。
本発明は、濃度検出の精度を向上させることができる効果を有し、濃度検出装置および画像形成装置として有用である。
本発明に係るカラープリンタの全体概略断面図。 画像形成ユニットの拡大断面図。 液体現像剤循環装置の全体概略断面図。 第1濃度検出装置の分解斜視図。 第1濃度検出装置の側面断面図。 ケーシング部の上面図。 ケーシング部にスペーサを取り付けた状態を示す上面図。 第1濃度検出装置の図5の断面に垂直な面での側面断面図(待機状態)。 第1濃度検出装置の図5の断面に垂直な面での側面断面図(検出状態)。 駆動機構の構成を示す斜視図。 可動部材と規制部材との位置関係を示す上面図。 待機状態における可動部材近傍の拡大図。 待機状態から検出状態へ移行する途中の状態での可動部材近傍の拡大図。 待機状態から検出状態へ移行する途中の状態での可動部材近傍の拡大図。 検出状態における可動部材近傍の拡大図。
符号の説明
1 カラープリンタ(画像形成装置)
2 画像形成部
15 第1濃度検出装置(濃度検出装置)
27 可動部材
59 保持部
17 スペーサ
76 付勢部材
87 係止部材
86 第2リフト部材(支持部材)
37 発光部材(濃度検出部)
38 受光部材(濃度検出部)
39 ケーシング部
45a 台部の上面(第1液層形成面)
55b 溝部(係止部)

Claims (2)

  1. 液体が流入する内部空間を有するケーシング部と、
    前記内部空間に設けられる第1液層形成面と、
    前記第1液層形成面に対向する第2液層形成面を有し、前記第2液層形成面が前記第1液層形成面に対して近接および離反するように移動可能な可動部材と、
    前記可動部材を遊動可能に保持する保持部と、
    前記第1液層形成面と前記第2液層形成面とに当接することにより前記第1液層形成面と前記第2液層形成面との間の距離を所定距離に保持するスペーサと、
    前記第2液層形成面が前記第1液層形成面に近接した状態において、前記第2液層形成面と前記第1液層形成面との間に形成される液体の層に対して濃度の検出を行う濃度検出部と、
    前記第2液層形成面が前記スペーサに当接した状態で前記可動部材を前記スペーサ側に付勢する付勢部材と
    を備え
    前記保持部は、
    前記付勢部材によって前記スペーサ側に付勢され、前記可動部材に係止し、前記可動部材に前記付勢部材による付勢力を伝達可能な係止部材と、
    前記第2液層形成面が前記スペーサに当接していない状態で前記付勢部材の付勢力に抗して前記係止部材を支持することにより前記付勢部材による付勢力の前記可動部材への伝達を遮断する第1位置と、前記第2液層形成面が前記スペーサに当接した状態で前記係止部材の支持を解除することにより前記付勢部材による付勢力を前記可動部材へ伝達させる第2位置とに移動可能に設けられる支持部材と、
    を有し、
    前記可動部材には、前記係止部材に係止する係止部が形成されており、前記可動部材が遊動可能なように前記係止部材と前記係止部との間には遊びが設けられている濃度検出装置。
  2. トナーとキャリア液とを含む液体現像剤を用いて媒体上に画像を形成する画像形成部と、
    液体が流入する内部空間を有するケーシング部と、
    前記内部空間に設けられる第1液層形成面と、
    前記第1液層形成面に対向する第2液層形成面を有し、前記第2液層形成面が前記第1液層形成面に対して近接および離反するように移動可能な可動部材と、
    前記可動部材を遊動可能に保持する保持部と
    前記第1液層形成面と前記第2液層形成面とに当接することにより前記第1液層形成面と前記第2液層形成面との間の距離を所定距離に保持するスペーサと、
    前記第2液層形成面が前記第1液層形成面に近接した状態において、前記第2液層形成面と前記第1液層形成面との間に形成される液体の層に対して濃度の検出を行う濃度検出部と、
    前記第2液層形成面が前記スペーサに当接した状態で前記可動部材を前記スペーサ側に付勢する付勢部材と
    を備え
    前記保持部は、
    前記付勢部材によって前記スペーサ側に付勢され、前記可動部材に係止し、前記可動部材に前記付勢部材による付勢力を伝達可能な係止部材と、
    前記第2液層形成面が前記スペーサに当接していない状態で前記付勢部材の付勢力に抗して前記係止部材を支持することにより前記付勢部材による付勢力の前記可動部材への伝達を遮断する第1位置と、前記第2液層形成面が前記スペーサに当接した状態で前記係止部材の支持を解除することにより前記付勢部材による付勢力を前記可動部材へ伝達させる第2位置とに移動可能に設けられる支持部材と、
    を有し、
    前記可動部材には、前記係止部材に係止する係止部が形成されており、前記可動部材が遊動可能なように前記係止部材と前記係止部との間には遊びが設けられている画像形成装置。
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