JP5185612B2 - 情報処理装置及びプログラム - Google Patents
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Description
図1は、情報処理装置(コンピュータ)のハードウェア構成の一例を示す図である。図1に示されるように情報処理装置1は、ハードウェア構成として、CPU11を含む。
CPU11が、記憶装置13に記憶されている、プログラムに基づき処理を行うことによって、後述する機能、又はフローチャートに係る処理を実現する。
より具体的に説明すると、金利rにおける現在価値をP(r)とすると、
Δr感応度計算部21は、以下の(式1)を用いて、金利種別毎及びグリッドポイント毎の金利に係るΔr感応度を計算する。つまり、Δr感応度計算部21は、金利がΔrだけシフトしたときの価値Pの変動度合いをΔr感応度として算出する。
{P(r+Δr)−P(r)}/Δr=Δr感応度 (式1)
ここで、金利種別とは、例えば、円国債、円LIBOR(London Inter Bank Offered Rate)、ドル国債、ドルLIBOR、ユーロ国債、ユーロLIBOR、等である。また、グリッドポイントとは、年限、つまり、1D(1日)、1M(1週間)、1Y(1年)、10Y(10年)、等である。これらは、予め定められていてもよいし、ユーザが入力装置12等を操作して、表示装置14に表示されている画面等を介して設定、又は変更可能としてもよい。
より具体的に説明すると、Δs感応度計算部25は、以下の(式2)を用いて、金利種別毎及びグリッドポイント毎の全金利に係るΔs感応度を計算する。なお、この際、決定部22で決定された金利種別及びグリッドポイント以外の各金利種別及び各グリッドポイントでの金利シフト量は、Δs算出部24で算出された値でもよく、或は、それぞれ算出した別の値でもよい。
{P(r+Δs)−P(r)}/Δs=Δs感応度 (式2)
より具体的に説明すると、損益計算部26は、概念的には以下の(式3)を用いて、観測期間分の金利過去データを用いて損益(ΔP)を計算する。
Δs感応度×(r'−r)=ΔP (式3)
ここで、r'は、観測日に応じて算出された金利で、複数存在するものとする。よって、損益計算部26によって、観測期間毎のΔPが求められる。なお、実際には、グリッドポイントについて合計したり、外貨の場合は為替レートをかけたりして計算を行う。
VaR=−ΔP(T+1)α (式4)
なお、ここで、Tとは、観測期間(シナリオの数)である。
VaR算出部27は、上記(式4)を用いて、VaRを算出する。なお、(T+1)αが整数でない場合、
VaR算出部27は、以下の(式5)を用いて、VaRを算出する。
VaR=−{((T+1)α−A{(T+1)α})ΔPB[(T+1)α]+(B{(T+1)α}−(T+1)α)ΔPA[(T+1)α]} (式5)
なお、ここで、A{x}は、x以下の最大の整数、B{x}は、x以上の最小の整数である。
ステップS10において、Δr感応度計算部21は、予め定められた金利シフト量Δrを用いて金利種別及びグリッドポイント毎の金利に係るΔr感応度を計算する。
続いて、ステップS11において、決定部22は、ステップS10で計算された金利種別及びグリッドポイント毎のΔr感応度の中から、絶対値が最大のΔr感応度の金利種別及びグリッドポイントを決定する。
ステップS20において、変動幅計算部23は、図4の処理で決定された金利種別及びグリッドポイントについて、観測期間分の金利過去データを用いて、金利の変動幅を計算する。
ステップS22において、Δs感応度計算部25は、ステップS21で算出された金利シフト量Δsを用いて各金利種別及び各グリッドポイント毎の金利に係るΔs感応度を計算する。なお、この際、決定部22で決定された金利種別及びグリッドポイント以外の各金利種別及び各グリッドポイントでの金利シフト量は、Δs算出部24で算出された値でもよく、或は、それぞれ算出した別の値でもよい。
ステップS24において、VaR算出部27は、ステップS23で計算された損益(ΔP)を用いてVaRを算出する。
上述した実施形態1では、金利の変動幅を計算し、変動幅を用いて、金利シフト量Δsを計算するよう説明を行った。しかしながら、本実施形態では、金利の変動率を計算し、変動率を用いて、金利シフト量Δsを計算する例を示す。
変動率計算部33は、決定部32で決定された金利種別及びグリッドポイントについて、観測期間分の金利過去データを用いて、変動率を計算する。
Δs算出部34は、変動率計算部33で計算された観測期間分の変動率をソートして、損失側からの上位100×α%点(0<α<1)の変動率を元に金利シフト量Δsを算出する。
なお、絶対値が最大のΔr感応度の金利種別及びグリッドポイントを見つける処理は、実施形態1と同様であるため、説明を省略する。
ステップS32において、Δs感応度計算部35は、ステップS31で算出された金利シフト量Δsを用いて各金利種別及び各グリッドポイント毎の金利に係るΔs感応度を計算する。なお、この際、決定部22で決定された金利種別及びグリッドポイント以外の各金利種別及び各グリッドポイントでの金利シフト量は、Δs算出部24で算出された値でもよく、或は、それぞれ算出した別の値でもよい。
ステップS34において、VaR算出部37は、ステップS33で計算された損益(ΔP)を用いてVaRを算出する。
つまり、上述した実施形態によれば、感応度法を用いてVaRを算出する際の金利シフト量を的確に設定でき、フルバリュエーションで算出されるVaRとの誤差を最小化すると共に、速やかにVaRを算出することができる。
11 CPU
12 入力装置
13 記憶装置
14 表示装置
Claims (4)
- 金利rにおける価値P(r)と、金利rからの金利シフト量Δrにおける価値P(r+Δr)とを用いて金利種別及びグリッドポイント毎の金利に係る感応度を算出するΔr感応度算出手段と、
前記Δr感応度算出手段で算出された前記感応度の中で、絶対値が最大の感応度の金利種別及びグリッドポイントを決定する決定手段と、
前記決定手段で決定された金利種別及びグリッドポイントについて、観測期間分の変動幅を計算する変動幅計算手段と、
前記変動幅計算手段で計算された観測期間分の変動幅をソートして、損失側からの上位100×α%点(0<α<1)の変動幅を金利シフト量Δsとして算出するΔs算出手段と、
前記Δs算出手段で算出された金利シフト量Δsを用いて金利種別毎及びグリッドポイント毎の金利に係る感応度を計算するΔs感応度計算手段と、
前記Δs感応度計算手段で計算された前記金利種別毎及びグリッドポイント毎の金利に係る感応度と、記憶装置に記憶されている観測期間分の金利過去データと、に基づいて、前記観測期間分の損益を計算する損益計算手段と、
前記損益計算手段で計算された前記損益を用いてVaRを算出するVaR算出手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。 - 金利rにおける価値P(r)と、金利rからの金利シフト量Δrにおける価値P(r+Δr)とを用いて金利種別及びグリッドポイント毎の金利に係る感応度を算出するΔr感応度算出手段と、
前記Δr感応度算出手段で算出された前記感応度の中で、絶対値が最大の感応度の金利種別及びグリッドポイントを決定する決定手段と、
前記決定手段で決定された金利種別及びグリッドポイントについて、観測期間分の変動率を計算する変動率計算手段と、
前記変動率計算手段で計算された観測期間分の変動率をソートして、損失側からの上位100×α%点(0<α<1)の変動率を基に金利シフト量Δsとして算出するΔs算出手段と、
前記Δs算出手段で算出された金利シフト量Δsを用いて金利種別毎及びグリッドポイント毎の金利に係る感応度を計算するΔs感応度計算手段と、
前記Δs感応度計算手段で計算された前記金利種別毎及びグリッドポイント毎の金利に係る感応度と、記憶装置に記憶されている観測期間分の金利過去データと、に基づいて、前記観測期間分の損益を計算する損益計算手段と、
前記損益計算手段で計算された前記損益を用いてVaRを算出するVaR算出手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。 - コンピュータを、
金利rにおける価値P(r)と、金利rからの金利シフト量Δrにおける価値P(r+Δr)とを用いて金利種別及びグリッドポイント毎の金利に係る感応度を算出するΔr感応度算出手段と、
前記Δr感応度算出手段で算出された前記感応度の中で、絶対値が最大の感応度の金利種別及びグリッドポイントを決定する決定手段と、
前記決定手段で決定された金利種別及びグリッドポイントについて、観測期間分の変動幅を計算する変動幅計算手段と、
前記変動幅計算手段で計算された観測期間分の変動幅をソートして、損失側からの上位100×α%点(0<α<1)の変動幅を金利シフト量Δsとして算出するΔs算出手段と、
前記Δs算出手段で算出された金利シフト量Δsを用いて金利種別毎及びグリッドポイント毎の金利に係る感応度を計算するΔs感応度計算手段と、
前記Δs感応度計算手段で計算された前記金利種別毎及びグリッドポイント毎の金利に係る感応度と、記憶装置に記憶されている観測期間分の金利過去データと、に基づいて、前記観測期間分の損益を計算する損益計算手段と、
前記損益計算手段で計算された前記損益を用いてVaRを算出するVaR算出手段と、
して機能させるプログラム。 - コンピュータを、
金利rにおける価値P(r)と、金利rからの金利シフト量Δrにおける価値P(r+Δr)とを用いて金利種別及びグリッドポイント毎の金利に係る感応度を算出するΔr感応度算出手段と、
前記Δr感応度算出手段で算出された前記感応度の中で、絶対値が最大の感応度の金利種別及びグリッドポイントを決定する決定手段と、
前記決定手段で決定された金利種別及びグリッドポイントについて、観測期間分の変動率を計算する変動率計算手段と、
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前記Δs算出手段で算出された金利シフト量Δsを用いて金利種別毎及びグリッドポイント毎の金利に係る感応度を計算するΔs感応度計算手段と、
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前記損益計算手段で計算された前記損益を用いてVaRを算出するVaR算出手段と、
して機能させるプログラム。
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