JP5185333B2

JP5185333B2 - 薬物輸送装置

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Publication number: JP5185333B2
Application number: JP2010169986A
Authority: JP
Inventors: 上文唐
Original assignee: 京華堂實業股▲ふん▼有限公司
Priority date: 2009-12-03
Filing date: 2010-07-29
Publication date: 2013-04-17
Anticipated expiration: 2030-07-29
Also published as: EP2335757A3; TWI400103B; US8800551B2; TW201119700A; EP2335757A2; US20130138076A1; US20110137281A1; JP2011115555A

Description

本発明は薬缶の取り付けと交換及び薬物輸送の定量制御が行える薬物輸送装置であって、簡単に使用薬物の交換使用が行え、連続或いは一次の微量の定量投薬を選択できる、薬物輸送装置に関する。

現在、美容、医学方面の無針注射、顕微治療等の用途の装置は非常に多く、一般的な注射器のほとんどは、銃形本体を有し、その内部空間に薬物或いはその他の物質が装填され、並びに高圧気体に接続され、高圧原理を利用し、注射器が患者の皮膚に押し当てられ、レバーが押動される時、薬液が銃口から霧状に迅速に噴出する。

このような注射器は、使用上の便利性と実用性を有するため、ますます大衆に受け入れられている。しかし、その構造設計上、以下のように、未だ完全でないところがあり、使用上の欠点があるため、改善が待たれている。
１．注射器が液体を霧化して射出するための動力源は、高圧気体の圧力の大きさに依存し、外接気圧タイプでは、気圧制御の安定度は人により制御され、ゆえに施力不均一により噴霧効果不良の状況が形成された。
２．注射器は通常分解不能であり、自分で分解して掃除或いはメインテナンス作業を行えず、特に簡単な故障の排除が行えない。
３．一部の注射器は薬物の充填或いは薬瓶の取り付け、交換に非常に不便であり、過程に手間取り、且つ薬物注射時に経常的に薬液が瓶内に残留し、注射する薬量が不正確となり、薬効に影響が生じた。
４．一般の注射器はメーカーが設定した単一方式によってのみ薬物導入が可能で、ゆえに使用上の応用性と便利性が制限された。

このことから、本発明者は以上の問題に対して解決の道を求め、業界と一般大衆への貢献を果たすために、不断の試験、改良の後、終に、新規で、便利で且つ実用的な薬物輸送装置を発明した。

本発明の主要な目的は、液体薬物の微量制御が可能で並びに薬缶の交換が可能で連続定量輸送が行える薬物輸送装置を提供することにある。

本発明の別の目的は、分解洗浄と損壊、汚れた部品の交換が行える効果を達成する組合せ式の薬物輸送装置を提供することにある。

本発明の更なる目的は、注入薬缶形式を選択できる薬物輸送装置を提供することにあり、それは、内部の嵌め込み式薬缶連接シートを交換式薬缶容器と組み合わせるか、外部の外付け式薬缶連接シートに外付け式薬缶容器を組み合わせるかの二種類の形式を包含し、該外付け式薬缶容器には超音波振動装置が取り付けられて、細緻な噴霧効果を獲得でき、これにより応用がきき、便利で且つ多元の使用効果を有するものとされる。

以上の目的を達成するため、本発明の好ましい実施例は以下のとおりである。本発明の薬物輸送装置は、組み合わせ構造とされ、開閉自在で開口を形成するケースと、射程距離を調整可能な調整シートと、薬物を霧化、加圧するための薬物輸送加圧管、及び選択的に薬缶取り付け形式を選択できる薬物連接シート等のユニットで構成され、これにより分解洗浄可能で、或いは損壊した或いは汚れた部品の効果が可能な効果を達成する。該薬物輸送装置の一端には主・分流気圧制御源に接続するための固定連結シートが設けられ、これにより制御源が提供する主・分流気圧に接続し、そのうち、分流気圧は定量気体輸送機能を提供し、主流気圧は薬物を加圧噴射して霧化射出する機能を提供する。

その作業原理は以下のとおりである。外部不活性気体の制御源は比例弁を定量薬物送出のコントローラとしており、これにより分流気圧を導管より薬物輸送装置中の減圧作用を有する気体連接管に提供し、及び、主流気圧を導管より薬物輸送装置中の薬物輸送加圧管に接続し、該薬物輸送加圧管は選択的に、嵌め込み式薬缶連接シートに組み合わせ且つ薬缶容器に接続して減圧機能を有する気体連接管構造を組み合わせ、連続性を有し且つ安定し微量の気体輸送機能を形成し、薬物液体を定量送出するか、或いは、外部導入方式を採用し、外付け式薬缶容器を利用して直接薬物を外付け式薬缶連接シートに注入し、さらに薬物輸送加圧管を通して加圧噴射し霧化として注射する。さらに、これら薬缶容器にさらに超音波振動装置を設けることで、薬物送出後にさらに細微な霧化効果を達成できる。

本発明の設計は少なくとも以下のような特徴を有する。
１．組合せ式の薬缶連接シート、自由に着脱できる薬缶容器と薬物輸送加圧管。
２．簡単に嵌め込み式或いは外付け式の薬缶容器、交換式の連接シートを交換できる設計。
３．減圧機能を有する気体連接管。
４．液体表面張力（内集力）特性を利用して気体を押動する薬缶容器構造。

本発明の好ましい実施例中の薬物輸送装置の分解図である。本発明の好ましい実施例中の薬物輸送装置の組立表示図である。本発明の好ましい実施例中の薬物輸送装置の全体外観図である。本発明の好ましい実施例中の薬物輸送装置の断面図である。本発明の好ましい実施例中の薬物輸送装置の内部輸送表示図である。本発明の好ましい実施例中の薬物輸送装置に交換式薬缶容器を選択使用した組み合わせ表示図である。本発明の好ましい実施例中の薬物輸送装置の薬缶容器と気体連接管の連接時の気体による薬物押動局部表示図である。本発明の好ましい実施例中の薬物輸送装置の前スライドカバーと後スライドカバーの動作表示図である。本発明の好ましい実施例中の薬物輸送装置の前スライドカバーと後スライドカバーの動作平面図である。本発明の好ましい実施例中の薬物輸送装置と気体制御源の実施例図である。本発明の別実施例中の薬物輸送装置の構造分解図である。本発明の別実施例中の薬物輸送装置の構造断面図である。本発明の別実施例中の薬物輸送装置の実際の実施表示図である。

本発明の技術内容、構造特徴、達成する目的を詳細に説明するため、以下に実施例を挙げ並びに図面を組み合わせて説明する。

図１を参照されたい。図１は本発明の好ましい実施例の組み合わせ式で交換機能を有する薬物輸送装置（１）を表示する。その構成ユニットは、以下のもの、すなわち、一組の、ベース（１０）、前スライドカバー（１１）、後スライドカバー（１２）で構成されたケース、該ケースの前端に結合された調整シート（２０）、該ベース（１０）内に嵌め込まれた薬物輸送加圧管（３０）、該薬物輸送加圧管（３０）に結合された嵌め込み式薬缶連接シート（４０）、該ケースの後端に固定され、且つ該後端に別に後固定座（６０）が固定されている固定連結シート（５０）、以上を包含する。

そのうち、該調整シート（２０）は三角形のフックを具えてケースとの結合のギャップを調整できる。該薬物輸送加圧管（３０）は管状体とされ、且つ内孔（３１）は両端より中央に向けて漸縮する形態とされ、並びに外周面中段に結合部（３２）が設けられ、該結合部（３２）を貫通して内孔（３１）に連通する細小孔（３３）が設けられ（図４参照）、さらに該薬物輸送加圧管（３０）の外周面中段にベース（１０）の内面に位置決めするための位置決め溝（３４）が設けられ、該結合部（３２）に補助位置決め孔（３５）が設けられている。

該嵌め込み式薬缶連接シート（４０）は注入薬缶との結合機能を有する。それはチャネル（４１）を有し、交換式の薬缶容器（４２）との接続に供される。

或いは該嵌め込み式薬缶連接シート（４０）に代えて、ケースの前スライドカバー（１１）により外付け式薬缶連接シート（４４）を固定でき、該外付け式薬缶連接シート（４４）を介して外付け式薬缶容器（８）が薬物輸送加圧管（３０）に連接される（図には未表示。これについては後で詳しく説明する）。該外付け式薬缶容器（８）には超音波振動装置が増設されて加圧効果が提供される。

該嵌め込み式薬缶連接シート（４０）或いは外付け式薬缶連接シート（４４）は円形凸部（４０１）を有し、該円形凸部（４０１）は該補助位置決め孔（３５）に圧入され、これにより結合後の回転移動が防止される。

該嵌め込み式薬缶連接シート（４０）には挿入孔（４０２）が設けられ、該挿入孔（４０２）は薬缶容器（４２）との結合に供される。該薬缶容器（４２）は長細い密封形式とされ、前端に縮径された挿入部（４２０）が設けられ、後端は本体と同径の嵌合部（４２２）とされ、且つ本体の両端を貫通するように開口（４２１）が設けられている。該挿入部（４２０）は未使用時にはキャップで閉じられ、使用時には該開口（４２１）が挿入孔（４０２）に挿入されてチャネル（４１）と連通させられ、嵌合部（４２２）には軟質のプラグ（４２３）が嵌め込まれている。

該プラグ（４２３）に突き合わせて、気体連接管（４３）が設けられ、該気体連接管（４３）は薬缶容器（４２）の嵌合部（４２２）の開口（４２１）に対応する尖部（４３１）を有し、該尖部（４３１）によりプラグ（４２３）が刺し通されて連通し、また該気体連接管（４３）の本体には横向き凸翼（４３２）と縦向き凸塊（４３３）が設けられ、該気体連接管（４３）の別端は、薬物輸送加圧管（３０）と同方向の一端と、固定連結シート（５０）の分流気孔（５２）と主流気孔（５１）内に挿入され、さらに制御源（７）に接続され、制御源（７）より主流気圧（７０）と分流気圧（７１）が提供される（図示せず。制御源については後述する）。こうして定量気体輸送と薬物加圧霧化射出のダブル機能を達成する。

該分流気孔（５２）の上方には切り口（５２１）が設けられ、縦向き凸塊（４３３）の移動を許容し、並びに気体連接管（４３）の回転状況を防止し、該切り口（５２１）の両側に突出する当接部（５３）が設けられ、該固定連結シート（５０）がベース（１０）に接続される時、ベース（１０）の内面の対応する凸耳（１００）に重ね合わされ、さらにネジで締結されて一体に結合される。

その後、後固定座（６０）が組み合わされるが、該後固定座（６０）には、主流気圧（７０）の接続導入に便利な貫通孔（６１）が設けられ、及び、分流気圧（７１）の接続導入に便利なＶ状の搭載部（６２）が設けられ、該後固定座（６０）の周囲にはネジ孔（６３）が設けられ、ネジで固定連結シート（５０）と固定結合される。

図２は本発明の好ましい実施例の薬物輸送装置（１）の組み合わせ構造を示す。ベース（１０）内には順に、薬物輸送加圧管（３０）、嵌め込み式薬缶連接シート（４０）、薬缶容器（４２）、気体連接管（４３）が置かれ、ベース（１０）の一端は固定連結シート（５０）及び後固定座（６０）に結合される。最後に、前スライドカバー（１１）と後スライドカバー（１２）がそれぞれベース（１０）と結合される。

前スライドカバー（１１）とベース（１０）の結合形態は、ベース（１０）の収容空間の両側壁中段に互いに対応するスロット（１０１）と互いに対応する弾性フック（１０９）が設けられ、並びに前端近くにフック（１０２）が設けられ、端縁に凹点（１０３）が設けられ、前スライドカバー（１１）は、一端開口両側端に互いに対応する係止部（１１０）と円凸柱（１１１）が設けられ、該係止部（１１０）の一側は平坦辺とされ弾性フック（１０９）により係止されて移動防止され、もう一側は小凸点とされて前スライドカバー（１１）が開かれる時の位置決め用とされ、開かれすぎてその他の部品を傷つけるのを防止する。該円凸柱（１１１）はスロット（１０１）に挿入されてその中をスライド可能とされ、別端縁には互いに対応する凸点（１１２）が設けられて、前スライドカバー（１１）がベース（１０）に結合された後に、スライド位置決めされる時、該凸点（１１２）が凹点（１０３）と係合する。

このほか、前スライドカバー（１１）外周面の適当な位置に滑り止め用の浮凸部（１１３）が設けられ、前スライドカバー（１１）の開閉とスライド時の施力が行いやすい。

また、前スライドカバー（１１）の内壁面に、互いに対応し且つ半円弧面を呈する基礎柱（１１７）が設けられ、二つの基礎柱（１１７）の間に設けられる距離は、僅かに薬物輸送加圧管（３０）の幅を通過させられるものとされ、これにより、有効に薬物輸送加圧管（３０）を嵌入することができ、また、その対向面が半円弧面の設計とされるため、前スライドカバー（１１）を開くときに、薬物輸送加圧管（３０）の表面に対して傷をつける状況が防止される。

後スライドカバー（１２）とベース（１０）の結合形態は以下のとおりである。ベース（１０）の収容空間の両側壁の中段に、互いに対応するほぞ（１０４）が設けられ、並びに該ほぞ（１０４）の上方より後ろ向きに凸片（１０５）が延伸され、下方にこれにより滑り溝（１０６）が形成され、該後スライドカバー（１２）の内面に互いに対応する係合部（１２１）が凸設される。

後スライドカバー（１２）がベース（１０）に結合される時、二つの対応する係合部（１２１）が滑り溝（１０６）においてスライドしてほぞ（１０４）と係合して、結合、位置決めが達成される。同様に、後スライドカバー（１２）の外周面の適所に滑り止め用の浮凸部（１２２）が設けられ、後スライドカバー（１２）をスライドさせて開閉するのに力が入れやすい。

図３に示されるように、上述のユニットにより、完全でコンパクトな薬缶交換と定量制御可能な薬物輸送装置が構成される。

図４は本発明の上述の完成した薬物輸送装置の断面図である。そのうち、該薬物輸送装置（１）は、薬物輸送加圧管（３０）がその底面の位置決め溝（３４）がベース（１０）内面のリブ（１０８）に嵌合されることで位置決めされ、該薬物輸送装置（１）の一端には調整シート（２０）が結合されている。

実施上、前スライドカバー（１１）の端縁が内向きに所定距離延伸されて一列の孔を有する孔座（１１４）が形成され、ベース（１０）の端縁面に穿孔（１０７）が設けられ、該調整シート（２０）は三角形のフックで取り付けられ、等分に配設された弾性フック（２１）とピン（２２）を具えている。該弾性フック（２１）は対応する孔座（１１４）の孔に係合し、該ピン（２２）は穿孔（１０７）に挿入される。こうして両者が結合される時、調整シート（２０）の弾性フック（２１）が孔座（１１４）に挿入されて選択された孔に係合され、ギャップ調整の効果が達成される。

また、薬物輸送装置（１）の別端には気体連接管（４３）により分流気圧（７１）が接続されて定量気体輸送機能が提供され、薬物輸送加圧管（３０）に接続された主流気圧（７０）が薬物を加圧噴射して霧化する機能を提供する。

図５は上述の薬物輸送装置の内部輸送表示図である。制御源（７）は主流気圧（７０）、分流気圧（７１）の薬物輸送加圧管（３０）と気体連接管（４３）との接続を制御する。そのうち、分流気圧（７１）は気体連接管（４３）を通り、薬缶容器（４２）内に進入し、薬物をゆっくりと輸送し、気体連接管（４３）内で細長孔が減圧室を形成し、且つ入出口に縮口（０．３ｍｍ直径とされるのがよい）が設計されたことにより、微量の気動定量輸送機能を制御でき（この設計は薬物推進量を１μＬ以下に低くできる）、薬物を薬缶容器（４２）の一端の嵌合部（４２２）、プラグ（４２３）を通して別端の挿入部（４２０）の開口（４２１）より送出後、さらに挿入孔（４０２）より嵌め込み式薬缶連接シート（４０）の微細なチャネル（４１）を通した後に、薬物輸送加圧管（３０）内に導入し、薬物輸送加圧管（３０）の一端に連結された主流気圧（７０）により、導入した薬物を加圧噴射しさらに別端より霧化状で送出する（これは周知のベンチュリー管原理であるため、詳しい説明は省略する）。

図６は本発明の薬物輸送装置に交換式薬缶容器を選択使用する場合の組み合わせ表示図である。薬缶容器（４２）の一端の挿入部（４２０）の開口（４２１）は嵌め込み式薬缶連接シート（４０）の挿入孔（４０２）に連結されて連通させられ、別端の嵌合部（４２２）の開口（４２１）は気体連接管（４３）と連結される。該薬缶容器（４２）の嵌合部（４２２）内には軟質のプラグ（４２３）があり、該気体連接管（４３）の一端の尖部（４３１）がプラグ（４２３）に刺し込まれる。このとき、内部は未連通であり、後スライドカバー（１２）が組み合わされたときに、該後スライドカバー（１２）の末端の切欠き（１２４）が気体連接管（４３）の移動を許容し、及びその内面に凸設された当接片（１２３）が該気体連接管（４３）の横向き凸翼（４３２）の上縁を押動し、全体の気体連接管（４３）を薬缶容器（４２）の方向に移動させ、並びにその尖部（４３１）に完全にプラグ（４２３）を挿通させて内部と連通させる。

図７は本発明の薬物輸送装置中の薬缶容器と気体連接管が接続されて気体で薬物を押動するときの局部表示図である。そのうち、薬缶容器（４２）と気体連接管（４３）が連結されるとき、尖部（４３１）がプラグ（４２３）に突き刺さり、分流気圧（７１）が続けて薬物を輸送し、プラグ（４２３）を通り抜けた尖部（４３１）の周囲に残留を形成する。定量注射に設定されているならば、残留薬物がこれにより不足の状況を形成し得る。この問題を解決するため、特に、プラグ（４２３）の管内に向いた面の中心に浅い凹溝（４２４）が形成される。これにより、液体表面張力（内集力）を利用し、薬物残留の状況を減らす。このほか、実施上、薬缶容器（４２）、プラグ（４２３）及びその凹溝（４２４）を一体に形成可能で、これにより加工プロセスを簡易化する効果を達成できる。

図８、図９を合わせて参照されたい。これは本発明の薬物輸送装置中の、前スライドカバー、後スライドカバーの動作表示図である。そのうち、前スライドカバー（１１）は回転させて開閉でき、後スライドカバー（１２）はスライドさせて開閉できる。この動作は薬缶容器（４２）の交換或いは薬物輸送加圧管（３０）の着脱、さらには全体ユニットの分解と洗浄に用いられ得る。各ユニットはいずれも組み合わせ方式で一体に結合され、ゆえに、交換、分解及び洗浄上、相当に便利であり、且つ消毒後に重複使用でき、これによりコストを減らせる。

図１０は本発明の薬物輸送装置と気体制御源の実施例図である。図中、該制御源（７）は主流気圧（７０）と分流気圧（７１）を供給し、その機能は、主流気圧（７０）、分流気圧（７１）の圧力調整と制御、時間調整と制御、及び両者の送出時間差調整と制御を包含する。実施上、制御源（７）は導管（７２）を利用し、薬物輸送装置（１）と連結される。本発明の制御源（７）が使用する気体は、外部より導入され、並びに比例弁を利用して自動圧力制御を行ない、手動調整の煩わしさを免除している。それは、高圧不活性気体スチールボンベの発生する気体を採用し、且つ蓄圧タンク装置が付加される。本実施例中、主流気圧（７０）の操作圧力は５ｋｇ／ｃｍ２〜１２ｋｇ／ｃｍ２とされ、分流気圧（７１）は比例弁により、操作圧力は０．０２ｋｇ／ｃｍ２〜１２ｋｇ／ｃｍ２に制御され
る。

図１１と図１２を合わせて参照されたい。これは本発明の別実施例の薬物輸送装置の分解構造図である。それは上述の薬物輸送装置（１）の異なるところは以下のとおりである。すなわち、外部薬物を直接導入する方法を採用しているところである。

製作上、本実施例は、ケース、調整シート（２０）、薬物輸送加圧管（３０）、固定連結シート（５０）及び後固定座（６０）はいずれも上述の実施例と同じである。異なるユニット構造は、外付け式薬缶連接シート（４４）とされ、それは外部より直接貫通する貫通孔（４４１）を有し、対応する前スライドカバー（１１）に連接孔（１１５）が設けられ、導管（７２）により外部薬物導入に供され、また、外部薬物を導入しないときには該連接孔（１１５）はピン（１１６）で閉じることができる。

図１３を参照されたい。これは、上述の薬物輸送装置（１）に選択的に外部からの薬物導入形式を選択したときの実施表示図である。本実施例では、外付け式薬缶容器（８）が薬物輸送装置（１）に組み合わされて使用される。

実施上、外付け式薬缶容器（８）は一方で導管（７２）に接続されて分流気圧（７１）が導入され、また一方で導管（７２）に接続されて前スライドカバー（１１）の連接孔（１１５）を通して外付け式薬缶連接シート（４４）に接続され、貫通孔（４４１）により薬物輸送加圧管（３０）の細小孔（３３）と連通状態を形成する。これにより、外部薬物を薬物輸送装置（１）内に導入し、並びに薬物輸送加圧管（３０）により主流気圧（７０）に接続されて薬物を加圧噴射し、霧化して噴出する。さらに、該外付け式薬缶容器（８）の内部に超音波振動装置が取り付けられ、薬物送出後に更に細微な霧化効果を達成する。

以上述べたことは、本発明の実施例にすぎず、本発明の実施の範囲を限定するものではなく、本発明の特許請求の範囲に基づきなし得る同等の変化と修飾は、いずれも本発明の権利のカバーする範囲内に属するものとする。

１薬物輸送装置１０ベース
１００凸耳１０１スロット
１０２フック１０３凹点
１０４ほぞ１０５凸片
１０６滑り溝１０７穿孔
１０８リブ１０９弾性フック
１１前スライドカバー１１０係止部
１１１円凸柱１１２凸点
１１３浮凸部１１４孔座
１１５連接孔１１６ピン
１１７基礎柱１２後スライドカバー
１２１係合部１２２浮凸部
１２３当接片１２４切欠き
２０調整シート２１弾性フック
２２ピン３０薬物輸送加圧管
３１内孔３２結合部
３３細小孔３４位置決め溝
３５補助位置決め孔４０嵌め込み式薬缶連接シート
４０１円形凸部４０２挿入孔
４１チャネル４２薬缶容器
４２０挿入部４２１開口
４２２嵌合部４２３プラグ
４２４凹溝４３気体連接管
４３１尖部４３２横向き凸翼
４３３縦向き凸塊４４外付け式薬缶連接シート
４４１貫通孔５０固定連結シート
５１主流気孔５２分流気孔
５２１切り口５３当接部
６０後固定座６１貫通孔
６２搭載部６３ネジ孔
７制御源７０主流気圧
７１分流気圧７２導管
８外付け式薬缶容器

Claims

定量気体の輸送制御と薬物加圧霧化射出の機能を具えた薬物輸送装置において、
ベース１０、前スライドカバー１１、および後スライドカバー１２で構成されたケースと、
前記ケースの一端に結合された調整シート２０と、
前記ケース内に嵌め込まれ、薬物導入後に加圧噴射して霧状に射出する薬物輸送加圧管３０と、
前記薬物輸送加圧管３０に結合されるとともに、交換可能な薬缶容器４２または外付け薬缶容器８との結合に供され、並びに気体連接管４３に接続されて前記薬缶容器４２または外付け薬缶容器８へ気圧を提供して薬物の定量輸送を行う嵌め込み式薬缶連接シート４０，４４と、
後固定座６０に結合され並びに前記ケースの別端に固定され、並びに導管により制御源７の提供する主流気圧７０と分流気圧７１に接続される固定連結シート５０と、を包含し、
前記薬缶容器４２に対応した嵌め込み式薬缶連接シートと前記外付け薬缶容器８に対応した嵌め込み式薬缶連接シート４４とを、前記薬物輸送加圧管３０に対して着脱自在に構成したことを特徴とする、薬物輸送装置。
請求項１記載の薬物輸送装置において、前記前スライドカバー１１の内壁面に互いに対応し且つ半円弧面を呈する二つの基礎柱１１７が設けられ、且つ前スライドカバー１１の端面に内向きに所定距離延伸されて一列の孔を有する孔座１１４が設けられ、前記ベース１０の端縁面に穿孔１０７が設けられ、一つの弾性フック２１と二つのピン２２が三角形に配置された調整シート２０が、前記弾性フック２１が前記孔座１１４の孔に選択的に係合されることで組み合わされて、前記ケースとの間のギャップの調整可能に組み合わされたことを特徴とする、薬物輸送装置。
請求項１記載の薬物輸送装置において、前記嵌め込み式薬缶連接シート４０，４４にチャネル４１が設けられ、前記チャネル４１の一端は薬物輸送加圧管３０に設けられた細小孔３３に連通し、別端には挿入孔４０２が設けられ、前記薬缶容器４２は長細い密封形式を呈し且つ両端を貫通する開口を有し、その一端に縮径された挿入部４２０が設けられて、前記挿入部４２０はキャップで閉じることができ、別端は等径の嵌合部４２２とされて且つ軟質で凹溝４２４を具えたプラグ４２３が嵌め込まれたことを特徴とする、薬物輸送装置。
請求項３記載の薬物輸送装置において、前記気体連接管４３は一端の開口が尖部４３１に設けられ、且つ本体に横向き凸翼４３２と縦向き凸塊４３３が設けられたことを特徴とする、薬物輸送装置。
請求項１記載の薬物輸送装置において、前記固定連結シート５０は前記薬物輸送加圧管３０と前記気体連接管４３の同側端が嵌め込まれる主流気孔５１と分流気孔５２を有することを特徴とする、薬物輸送装置。
請求項１記載の薬物輸送装置において、前記ベース１０の収容空間の両側壁中段に、互いに対応するスロット１０１と弾性フック１０９が設けられ、並びに前端近くにフック１０２が設けられ、端縁に凹点１０３が設けられ、前記前スライドカバー１１の一端開口の両側に係止部１１０が設けられ、その一側は平坦辺とされ、別の一側は小凸点とされ、円凸柱１１１がベース１０の前記スロット１０１に嵌め込まれてスライド可能とされ、前スライドカバー１１の別端縁に設けられた凸点１１２が前記ベース１０の対応する凹点１０３に嵌合されることを特徴とする、薬物輸送装置。
請求項６記載の薬物輸送装置において、前記ベース１０の収容空間の両側壁中段に、互いに対応するほぞ１０４が設けられ、並びに前記ほぞ１０４の上方より後ろ向きに凸片１０５が延伸され、下方にこれにより滑り溝１０６が形成され、前記後スライドカバー１２の内面に互いに対応する係合部１２１が凸設され、前記後スライドカバー１２の内面に凸設された係合部１２１が前記滑り溝１０６においてスライドして前記ベース１０のほぞ１０４と係合して、結合、位置決めが達成されることを特徴とする、薬物輸送装置。
請求項１記載の薬物輸送装置において、前記後スライドカバー１２の内面に当接片１２３が設けられて閉じ合わされる時に気体連接管４３の横向き凸翼４３２の上端を押動して、前記気体連接管４３を薬缶容器４２の方向に移動させ、且つその尖部４３１に完全に前記プラグ４２３を貫通させて内部連通を形成することを特徴とする、薬物輸送装置。
請求項１記載の薬物輸送装置において、前記前スライドカバー１１、前記後スライドカバー１２の外周面の適当な位置に滑り止め用の浮凸部１１３，１２２が形成されたことを特徴とする、薬物輸送装置。
請求項１記載の薬物輸送装置において、前記薬物輸送加圧管３０は外付け薬缶容器８に対応した嵌め込み式薬缶連接シート４４に結合可能であり、前記嵌め込み式薬缶連接シート４４は薬物輸送加圧管３０に設けられた細小孔３３に連通する貫通孔４４１を有し、前記前スライドカバー１１にこの貫通孔４４１に対応する連接孔１１５が設けられたことを特徴とする、薬物輸送装置。
請求項５記載の薬物輸送装置において、前記固定連結シート５０の分流気孔５２の上方に切り口５２１が設けられて前記縦向き凸塊４３３の移動を許容し、且つ前記切り口５２１の両側に突出する当接部５３が設けられ、前記ベース１０に前記当接部５３に対応する凸耳１００が設けられて、前記当接部５３と前記凸耳１００がネジで固定されることを特徴とする、薬物輸送装置。