JP5184229B2 - 同期制御装置、及び同期制御プログラム - Google Patents
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特許文献2には、映像、音声等のデータ種別のメディアデータのうち、2つのデータ種別のメディアデータの開始ポイントを同期させたパタ−ン等、6種類の同期パタ−ンを用いて、2つのデータ種別のメディアデータ間の同期パタ−ンを選択して、同期発動のメディアデータを指定することにより、2つのデータ種別のメディアデータ間の同期を設定する技術が記載されている。
上記構成によると、前記同期制御装置は、前記通信装置グループの通信装置が出力する前記データのデータ種別からグループ同期データ種別を選択し、該選択した前記通信装置グループのグループ同期データ種別のデータを、当該通信装置グループの通信装置が出力するタイミングが、グループ同期データ種別のデータを出力する全ての前記通信装置で同時になるように、前記同期タイミングを決定するので、データの出力環境に変化があっても、前記通信装置グループの通信装置が出力する前記データのデータ種別を選択して同期タイミングを決定することができ、煩雑な作業をせずに、データを確実に同期させることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。図1は、この発明の実施形態に係る会議システムを示す概略図である。
会議システムは、通信端末グループ(通信装置グループ)A、B、C、IP(Internet Protcol)通信網2、及び会議サーバ3(同期制御装置、送信装置)を含んで構成される。また、通信端末グループA、B、Cは、それぞれ、通信端末(通信装置)A1〜Ax、通信端末B1〜By、通信端末C1〜Cz(以下、これらの通信端末各々を通信端末1という)を含んで構成される。
会議サーバ3は、通信端末グループA、B、Cから受信したメディアデータをデータ種別ごとに合成し、合成したメディアデータ(以下、ミキシングデータという)を、通信端末グループA、B、Cに送信する。例えば、会議サーバ3は、通信端末A1、A2、B1から受信した映像データを1つの映像で表示されるように合成し、合成した映像データを通信端末A1、A2、B1に送信する。また、会議サーバ3は、通信端末A3、B2、C1から受信した音声データを1つの音声データに合成し、合成した音声データを通信端末A3、B2、C1に送信する。
ここで、IP通信網2では、状況に応じてデータ通信の遅延が生じ、各通信端末グループA、B、Cは、会議サーバ3が送信したミキシングデータ(例えば、データパケット)を、必ずしも、同じ間隔で受信するとは限らない。
そこで、会議サーバ3は、各通信端末グループA、B、Cが、会議サーバ3が送信したミキシングデータを出力するタイミングを決定する同期制御を行う。
例えば、通信端末グループAの会議の参加者が「映像」、通信端末グループBの会議の参加者が「映像」、通信端末グループCの会議の参加者が「音声」を、それぞれ、優先メディアとして選択した場合、会議サーバ3は、通信端末グループAと通信端末グループBの「映像」のミキシングデータ、及び通信端末グループCの「音声」のミキシングデータを、同時に出力させるように出力時刻を決定する。
これにより、少なくとも優先メディアについては、通信端末グループA、B、Cで同時に出力をすることができる。
以下、図2を用いて、本実施形態に係る通信端末1について説明をする。
図2は、本実施形態に係る通信端末1の構成を示す概略的ブロック図である。通信端末1は、入出力部11、記憶部12、制御部13、及び通信部14を含んで構成される。
なお、この図は、映像を撮像するカメラと映像を表示するディスプレイとを備える通信端末1の例である。例えば、音声を録音するマイクと音声を出力するスピーカを備える通信端末1である場合は、後述する撮像部112を録音部とし、表示部113を出力部とすればよい。また、この図は、入力機能(撮像部112)と出力機能(表示部113)を備える通信端末の例を示しているが、通信端末1は、いずれか1つの機能のみを備えていてもよい。
操作部111は、通信端末1の利用者(会議の参加者)の操作に基づき、各部に動作命令を出力する。例えば、操作部111は、会議の参加者が当該通信端末1を用いて会議に参加する際、ユーザ情報を送信する命令をユーザ情報送信部131に出力する。
表示部113は、ミキシングデータ出力部136から出力されたミキシングデータの映像をディスプレイに表示する。
ユーザ情報記憶部121は、グループ同期データ種別記憶部1211を含んで構成される。ユーザ情報記憶部121は、自端末について、通信端末グループを識別するユーザ名、IP通信網2でのアドレス、出力するメディアデータの種別を示すデータ種別、及び優先メディアであるか否かを示す優先度を含むユーザ情報を記憶する。
なお、ユーザ情報の詳細については、後述する(図4参照)。また、ユーザ情報の優先度の初期値は、当該装置を用いる会議の参加者が予め選択した優先メディアであるか否かを示す情報である。また、グループ同期データ種別記憶部1211は、ユーザ情報記憶部121のうち優先度を記憶する部分である。
グループ同期管理部132は、後述する会議サーバ3のグループ同期データ種別選択部322から送信された優先度を、通信部14を介して受信し、グループ同期データ種別記憶部1211に優先度として記憶させる。
同期情報更新部134は、後述する会議サーバ3から送信された同期情報を、通信部14を介して受信し、同期情報記憶部122に記憶させる。
ミキシングデータ出力部136は、出力したミキシングデータについてのメディアデータ生成時刻とミキシングデータの出力時刻(同期出力時刻)の情報(以下、生成出力時刻情報という)を生成出力時刻送信部137に出力する。
生成出力時刻送信部137は、判定の結果、ミキシングデータ出力部136から入力された生成出力時刻情報が、優先メディアの生成出力時刻情報である場合、当該優先メディアの生成出力時刻情報を、通信部14を介し、会議サーバ3に送信する。一方、生成出力時刻送信部137は、判定の結果、ミキシングデータ出力部136から入力された生成出力時刻情報が、優先メディアの生成出力時刻情報でない場合、生成出力時刻情報を送信しない。
通信部14は、IP通信網2を介し、会議サーバ3と通信を行う。
以下、図3を用いて、本実施形態に係る会議サーバ3について説明をする。
図3は、本実施形態に係る会議サーバ3の構成を示す概略的ブロック図である。会議サーバ3は、通信部31、制御部32、及び記憶部33を含んで構成される。
なお、会議サーバ3は、送信装置と同期制御装置を備え、メディアデータ取得部323、ミキシングデータ生成部324、及びメディアデータ群記憶部332が送信装置に相当し、グループ同期データ種別選択部322、生成出力時刻取得部325、同期決定部326、生成出力時刻群記憶部333、及びグループ同期データ種別記憶部3311が同期制御装置に相当する。
制御部32は、ユーザ情報登録部321、グループ同期データ種別選択部322、メディアデータ取得部323、ミキシングデータ生成部324、生成出力時刻取得部325、及び同期決定部326を含んで構成される。
ユーザ情報登録部321は、通信端末1(通信端末A1〜Ax、通信端末B1〜By、通信端末C1〜Cz)のユーザ情報送信部131から送信されたユーザ情報を、通信部31を介して受信し、ユーザ情報群記憶部331に記憶させる。
グループ同期データ種別選択部322は、ユーザ情報群記憶部331から、通信端末A1〜Ax、通信端末B1〜By、通信端末C1〜Czのユーザ情報を読み込む。グループ同期データ種別選択部322は、読み込んだユーザ情報の優先度により、通信端末グループA、B、C各々について、優先メディアを出力する通信端末1が存在するか否かを判定する。
グループ同期データ種別選択部322は、通信端末グループA、B、Cのいずれかに、優先メディアを出力する通信端末1が存在しないと判定した場合、当該優先メディアを出力する通信端末1が存在しない通信端末グループに存在する通信端末1が出力するデータ種別から1つのデータ種別を、例えばランダムに選択する。すなわち、グループ同期データ種別選択部322は、通信端末グループA、B、C各々について、当該通信端末グループA、B、Cの通信端末1が出力するデータのデータ種別から、少なくとも1つの優先メディアを選択する。
グループ同期データ種別選択部322は、選択した1つのデータ種別を当該通信端末グループの優先メディアとし、グループ同期データ種別記憶部3311が記憶する当該通信端末グループの当該優先メディアを出力する通信端末1の優先度を、優先メディアであることを示す情報に変更する。
なお、グループ同期データ種別選択部322が行う優先メディアの選択方法の具体例については、後述する(図5、図6)。
ミキシングデータ生成部324は、メディアデータを合成して生成した合成映像データと、該合成したメディアデータのメディアデータ生成時刻を含むミキシングデータを、通信部31を介し、映像データを出力する通信端末1に送信する。
同期決定部326は、生成出力時刻群記憶部333から、各通信端末グループにおいて優先メディアのミキシングデータを出力する通信端末1から受信した優先メディアの生成出力時刻情報を読み込む。同期決定部326は、読み込んだ生成出力時刻情報各々について、ミキシングデータの出力時刻と、メディアデータ生成時刻との差である遅延時間を算出する。同期決定部326は、算出した遅延時間のうち、最も長い遅延時間を、優先メディアデータ最大遅延時間として決定する。
上述のように、全ての通信端末1は、メディアデータ生成時刻に優先メディアデータ最大遅延時間を加えた同期出力時刻に、ミキシングデータを出力する。すなわち、グループ同期データ種別選択部322が選択した通信端末グループA、B、Cの優先メディアのデータを、当該通信端末グループA、B、Cの通信端末1が出力するタイミングが、全ての優先メディアのデータを出力する通信端末1で同時になるように、通信端末1が送信端末から受信したデータを出力する同期タイミングを決定する。
同期決定部326は、決定した優先メディアデータ最大遅延時間を、通信部31を介し、通信端末A1〜Ax、通信端末B1〜By、通信端末C1〜Czに送信する。
以下、ユーザ情報群記憶部331が記憶するユーザ情報管理テーブルについて説明をする。ユーザ情報管理テーブルは、リレーショナル形式のデータベースにより管理されている。
図4は、本実施形態に係るユーザ情報管理テーブルの一例を示す概略図である。図示するように、ユーザ情報管理テーブルは、行と列からなる2次元の表形式のデータであり、通信端末グループを識別するユーザ名、通信端末1のIP通信網2でのアドレス、出力するメディアデータの種別を示すデータ種別、及び優先メディアであるか否かを示す優先度の各項目の列を有している。このユーザ情報管理テーブルの主キーは、通信端末のアドレスとデータ種別である。
なお、ユーザ情報管理テーブルの各行のデータが、通信端末1が記憶するユーザ情報である。各通信端末1は、この図の通信端末アドレスが自端末のアドレスとなるデータをユーザ情報としてユーザ情報記憶部121に記憶する。
同様に、図4は、ユーザ名「ユーザB」の通信端末グループBでは、通信端末B1が「映像」のミキシングデータを出力し、通信端末B2が「音声」のミキシングデータを出力し、また、通信端末グループBの優先メディアは「音声」であることを示す。図4は、ユーザ名「ユーザC」の通信端末グループCでは、通信端末C1が「音声」のミキシングデータを出力し、また、通信端末グループBの優先メディアは「音声」であることを示す。
以下、図5と図6を用いて、グループ同期データ種別選択部322による優先メディアの選択方法の具体例について説明をする。
図5と図6は、優先メディアの選択方法を説明する説明図である。図5は、優先メディアの切り替え前のユーザ情報管理テーブル、図6は、優先メディアの切り替え後のユーザ情報管理テーブルである。図5と図6を比較すると、ユーザ名「ユーザC」、つまり、通信端末グループCのユーザ情報のみが異なり、グループ同期データ種別選択部322が通信端末グループCの情報を切り替えたことを示す。
まず、通信端末C1(又は通信端末C2)は、会議に用いる通信端末を通信端末C1から通信端末C3に変更する端末変更要求を、通信端末C3に送信する。通信端末C3は、通信端末C1から端末変更要求を受信し、ユーザ名が「ユーザC」である利用者の操作部111の操作に基づき、会議サーバ3に自端末のユーザ情報と、通信端末C1が会議サーバ3との通信を終了することを示す通信終了情報と、を会議サーバ3に送信する。
このユーザ情報送信部131が送信するユーザ情報の優先度は、ユーザ名が「ユーザC」である予め選択した優先度であり、ここでは、データ種別「音声」が、優先度「低」、つまり、優先メディアではないことを示す情報である。
また、通信端末C2は、ユーザ名が「ユーザC」である利用者の操作に基づき、会議サーバ3に通信端末C2が会議サーバ3との通信を終了することを示す通信終了情報を送信する。
グループ同期データ種別選択部322は、通信端末グループCに優先メディアを出力する通信端末1が存在しないと判定し、通信端末グループCに存在するデータ種別である「音声」を選択する。
グループ同期データ種別選択部322は、選択した「音声」を優先メディアとし、ユーザ情報管理テーブルのユーザ名「ユーザC」でデータ種別が「音声」であるデータ、つまり、通信端末C3に対応する優先度を「高」に変更する(図6)。
以下、図7と図8を用いて本実施形態に係る会議システムの動作について説明をする。
図7は、本実施形態に係る会議システムの動作を示すフロー図である。
この図において、S201、S203、S204、S207、S208、S209、S213の処理又は判定は、それぞれ、S101、S103、S104、S107、S108、S109、S113処理又は判定と同じであるので、S201、S203、S204、S207、S208、S209、S213の処理又は判定についての説明は省略する。
通信端末1は、映像や音声等の入力により、メディアデータを生成する(S103)。通信端末1は、生成したメディアデータを会議サーバ3に送信する(S104)。
会議サーバ3は、各通信端末1から送信されたメディアデータを合成し、ミキシングデータを生成する(S105)。会議サーバ3は、生成したミキシングデータを通信端末1に送信する(S106)。
ステップS108の判定で、ステップS107にて出力したミキシングメディアのデータ種別が、優先度が高いデータ種別であると判定された場合、通信端末1は、ステップS109の処理を行う。一方、ステップS108の判定で、ステップS107にて出力したミキシングメディアのデータ種別が、優先度が高いデータ種別でないと判定された場合、通信端末1は、ステップS113の処理を行う。
通信端末1は、生成出力時刻情報を会議サーバ3に送信する(S109)。
通信端末1は、記憶する優先メディアデータ最大遅延時間を更新する(S113)。通信端末1は、ステップS113の処理を行った後、ステップS103の処理を行う。
まず、通信端末C1は、会議に用いる通信端末を通信端末C1から通信端末C3に変更する端末変更要求を、通信端末C3に送信する(S301)。通信端末C3は、通信端末C1から端末変更要求を受信し、会議サーバ3に自端末のユーザ情報と、通信端末C1が会議サーバ3との通信を終了することを示す通信終了情報と、を会議サーバ3に送信する(S302)。
会議サーバ3は、優先メディアとして決定したデータ種別のメディアデータを出力する通信端末1の優先度を、優先メディアであることを示す「高」に変更する。会議サーバ3は、優先度を変更した通信端末1(ここでは、通信端末C3とする)に、優先度の変更情報を通知する(S306)。
Claims (2)
- 複数のデータ種別のデータを送信する送信装置と、前記送信装置から受信した前記データを出力する通信装置を少なくとも1つ備える複数の通信装置グループと、を有する通信システムにおける同期制御装置において、
前記通信装置グループ各々について、当該通信装置グループの通信装置が出力する前記データのデータ種別から、少なくとも1つのデータ種別であるグループ同期データ種別を選択するグループ同期データ種別選択部と、
前記グループ同期データ種別選択部が選択した前記通信装置グループのグループ同期データ種別のデータを、当該通信装置グループの通信装置が出力するタイミングが、グループ同期データ種別のデータを出力する全ての通信装置で同時になるように、前記通信装置が前記送信装置から受信したデータを出力する同期タイミングを決定する同期決定部と、
を備えることを特徴とする同期制御装置。 - 複数のデータ種別のデータを送信する送信装置と、前記送信装置から受信した前記データを出力する通信装置を少なくとも1つ備える複数の通信装置グループと、を有する通信システムにおける同期制御装置のコンピュータに、
前記通信装置グループ各々について、当該通信装置グループの通信装置が出力する前記データのデータ種別から、少なくとも1つのデータ種別であるグループ同期データ種別を選択するグループ同期データ種別選択手段、
前記グループ同期データ種別選択手段にて選択した前記通信装置グループのグループ同期データ種別のデータを、当該通信装置グループの通信装置が出力するタイミングが、グループ同期データ種別のデータを出力する全ての通信装置で同時になるように、前記通信装置が前記送信装置から受信したデータを出力する同期タイミングを決定する同期決定手段、
として機能させる同期制御プログラム。
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