JP5183961B2 - 軸・軸受兼用部材とその軸・軸受兼用部材を複数個用いた回転機構具備装置 - Google Patents

軸・軸受兼用部材とその軸・軸受兼用部材を複数個用いた回転機構具備装置 Download PDF

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本発明は、互いに組み合わせて回転軸となったり軸受となったりするための軸・軸受兼用部材と、その軸・軸受兼用部材を複数個用いた回転機構具備装置に関する。
例えばウォータポンプ等の各種装置には、種々の回転機構を備えている。従来の回転機構は一般に、固定状態にある基部に固定される軸と、その軸の外側に嵌合され軸に対して回転自在な筒状の回転部材と、その回転部材に作用する例えばスラスト方向の力に対応するためのワッシャとの3種類の部品で構成されている(特許文献1)。その他の回転機構としては、固定状態にある基部に対して回転自在に保持される回転部材としての回転軸と、その回転軸を支持するための軸受と、から構成されるものもある。
特開平9−88885(図1)
従来既知のウォータポンプの回転機構においては、ポンプ内部を通過するスラリーは軸と回転部材の摺接箇所に入り込み、軸や回転部材がスラリーによって磨耗し、その磨耗によって種々の不具合が発生する。この不具合に対して、相対的な回転関係にある軸と回転部材はファインセラミックスなどの硬性材料とすることで、耐摩耗性を高める対策が採られている。
従来既知の回転機構を有するウォータポンプ(マグネットウォータポンプ)の構成を図7に基づいて説明する。ウォータポンプ50は、内部にモータ52を収容したポンプボディ54と、ポンプ室55を形成するためのフロントケーシング56及びリアケーシング58とを備える。モータ52の駆動軸60にはコップ状の駆動マグネット62が固定されている。コップ状の駆動マグネット62の内部空間には、リアケーシング58の一部から成るコップ状の隔壁58aが間隔を空けて備えられている。
コップ状の隔壁58aの内側に、軸64の一端が固定されている。その軸64の外面に接触して筒状の回転部材66が軸64に対して回転自在に取付けられている。この回転部材66にはインペラ68が固定され、そのインペラ68には従動マグネット70が固定されている。従動マグネット70は、隔壁58aを介在して駆動マグネット62と対向して配置されている。軸64の他端にはフロントケーシング56と一体的に支持部材72を取付ける。この支持部材72は連結部材74を介してフロントケーシング56に固定されている。即ち、軸64はリアケーシング58の隔壁58aとフロントケーシング56によって両端を支持されている。回転部材66の他端と支持部材72との間にはワッシャ76を介在させるようにする。
駆動軸60の回転により駆動マグネット62が回転すると、この回転に伴って駆動マグネット62と対向して配置された従動マグネット70がその磁気的作用によって追従回転し、これにより従動マグネット70に固着されたインペラ68が回転することでポンプ動作が遂行される。 図7に示したウォータポンプ50においては、インペラ68と共に回転する回転部材66を軸64で摺動接触支持し、回転部材66の軸方向の力に対してスラストワッシャ76で支えている。この回転部材66の磨耗は、ラジアル方向には軸64との摺動接触面で発生し、スラスト方向にはスラストワッシャ76との摺動接触面で発生する。
従来のようなウォータポンプにおいては、一つの回転機構について、軸64、回転部材66及びワッシャ76の3種類の異なる部品を必要としていた。そしてこれらを全て型もので製作する場合、必然的に3種類の金型が必要であり、量産コストが更に上昇する要因となっていた。そして耐摩耗性向上のため、それらの材質をファインセラミックスで構成する場合には、さらに製造コストが嵩むという問題があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、回転機構に用いるものであってその1種類の部材を組み合わせて用いることで、軸としても軸受としても使用できる安価な軸・軸受兼用部材を提供することを目的とするものである。
本発明は更に、軸・軸受兼用部材を複数個組み合わせて回転機構を構成でき、従来必要とした部品点数を削除することによるコスト低減を達成できる回転機構具備装置を提供することを目的とするものである。
本発明に係る軸・軸受兼用部材は、同一の素材、同一の形状のものを2個以上嵌合して使用するものであって、相対的に径小の円筒状の挿入部と、前記挿入部と一体に形成されるものであって前記挿入部より相対的に径大の受入部とから成り、前記受入部において前記挿入部とは反対側の端面から内部に向けて円筒状の嵌合穴を設け、前記円筒状の挿入部の中心軸と前記円筒状の嵌合穴の中心軸とを同一軸線上に配置し、前記嵌合穴は前記挿入部を内部に嵌合収容して摺接回転できる大きさとしたことを特徴とするものである。本発明は、前記受入部の軸方向に対して直角方向の断面外周形状を円形以外の形状としたことを特徴とするものである。前記受入部の軸方向に対して直角方向の断面外周形状を円形以外の形状としたことを特徴とするものである。本発明は、前記円筒状の挿入部の中心軸と前記円筒状の嵌合穴の中心軸とをオフセットした平行な状態とし、前記受入部の軸方向に対して直角方向の断面外周形状を円形としたことを特徴とするものである。本発明は、前記挿入部の先端外周に面取り部を形成したことを特徴とするものである。本発明は、前記挿入部の軸方向の長さを、前記嵌合穴の軸方向の長さより長くしたことを特徴とするものである。本発明は、それ自体の素材をファインセラミックスとしたことを特徴とするものである。
本発明に係る回転機構具備装置は、基部とその基部に対して回転する回転部材とその回転部材を駆動させる駆動手段とを有する回転機構具備装置において、相対的に径小の円筒状の挿入部と、前記挿入部と一体に形成されるものであって前記挿入部より相対的に径大の受入部とから成り、前記受入部において前記挿入部とは反対側の端面から内部に向けて円筒状の嵌合穴を設け、前記嵌合穴は前記挿入部を内部に嵌合収容して摺接回転できる大きさとした軸・軸受兼用部材を複数個組み合わせて用いるものであって、互いに隣合う前記軸・軸受兼用部材同士において一方の前記軸・軸受兼用部材の前記挿入部を他方の前記軸・軸受兼用部材の前記嵌合穴に嵌合し、前記軸・軸受兼用部材の少なくとも1個を前記基部に固定し、前記軸・軸受兼用部材の少なくとも1個を前記回転部材に固定したことを特徴とするものである。本発明は、前記円筒状の挿入部の中心軸と前記円筒状の嵌合穴の中心軸とを同一軸線上に配置し、前記受入部の軸方向に対して直角方向の断面外周形状を円形以外の形状としたことを特徴とするものである。本発明は、前記円筒状の挿入部の中心軸と前記円筒状の嵌合穴の中心軸とをオフセットした平行な状態とし、前記受入部の軸方向に対して直角方向の断面外周形状を円形としたことを特徴とするものである。本発明は、前記挿入部の先端外周に面取り部を形成したことを特徴とするものである。本発明は、前記挿入部の軸方向の長さを、前記嵌合穴の軸方向の長さより長くしたことを特徴とするものである。本発明は、前記軸・軸受兼用部材の素材をファインセラミックスとしたことを特徴とするものである。本発明は、前記駆動手段が駆動マグネットと従動マグネットとを有し、それら駆動マグネットと従動マグネットとを非接触状態としたことを特徴とするものである。
本発明に係る軸・軸受兼用部材は、軸にも軸受にも応用できる部材を1種類の金型で製造できるため、部品製造コストを低減することができる。軸・軸受兼用部材を用いる回転機構具備装置では、軸・軸受兼用部材を軸並びに軸受として使用することができるので、従来必要とした複数種類の部材を用いるものと比べて、ファインセラミックス等の高価な材質を用いた場合であっても、コストの低減を図ることができる。更に、軸・軸受兼用部材を回転部材とは別の材質で作ることで、耐摩耗性の向上と円滑性の向上を図ることができる。
本発明に係る軸・軸受兼用部材は、同一部材を複数個組み合わせて回転機構を構成するものであり、1種類の金型で製造することができるため、製造コストを大幅に低減することができるものである。
次に本発明を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る軸・軸受兼用部材を示す斜視図、図2は図1の軸・軸受兼用部材を2個組合せて形成する回転機構を示す部分断面斜視図である。本発明に係る軸・軸受兼用部材10は、相対的に径小の挿入部12と、その挿入部12より相対的に径大で角柱状の受入部14とを一体に形成したものである。受入部14には、挿入部12と連結する側の第一端面15と挿入部12とは反対側の第二端面16とを有し、第二端面16から内部に向けて嵌合穴18が設けられている。嵌合穴18は、挿入部12を内部に嵌合して、その嵌合した状態で挿入部12が嵌合穴18の壁面と摺動接触して回転できる円筒状をしている。円筒状の挿入部12の中心軸と円筒状の嵌合穴18の中心軸とは、同軸となるように設定する。なお、受入部14の形状を角柱形状としたが、円筒状の挿入部12の中心軸と円筒状の嵌合穴18の中心軸と同軸とした場合には、受入部14の嵌合穴18における軸方向に対して直角方向の断面外周形状を円形以外のどのような形状であっても良い。
円筒状の挿入部12の軸方向の長さは、嵌合穴18の軸方向の長さよりも長く設定する。それは、摺動時に、一方の軸・軸受兼用部材10の第一端面15と、他方の軸・軸受兼用部材10の第二端面16とを接触させないためである。図2に示すように、挿入部12の先端面の外周には、円弧状または傾斜状の面取り加工を施した面取り部19が形成されている。この面取り部19は、嵌合穴18に挿入部12を挿入した際に、嵌合穴18の内壁の閉鎖端面と挿入部12の面取り部19との干渉を避けるためである。
同一形状の軸・軸受兼用部材10を2個組み合わせた状態を、図1及び図2に基づいて説明する。一方の軸・軸受兼用部材10(10a)の嵌合穴18(18a)に、他方の軸・軸受兼用部材10(10b)の挿入部12(12b)を挿入して、回転機構20(図2)を構成する。なお、軸・軸受兼用部材10aの嵌合穴18aに、他方の軸・軸受兼用部材10bの挿入部12bを挿入した場合に、軸・軸受兼用部材10aの第二端面16aと軸・軸受兼用部材10bの第一端面15bとは接触しない状態となる。この回転機構20では、軸・軸受兼用部材10aと軸・軸受兼用部材10bとは、嵌合穴18aの内壁と挿入部12bの外周面とで互いに摺動接触して回転する状態となっている。図1や図2では、回転機構は2個の軸・軸受兼用部材10a,10bを嵌合組み合わせた例を示しているが、軸・軸受兼用部材は2個に限定するものではなく、3個以上を組合せてもよい。
次に、本発明に係る軸・軸受兼用部材を使用した回転機構を配置したウォータポンプを図3に基づいて説明する。マグネットウォータポンプ21は、内部に駆動手段としてのモータ22を備えたポンプボディ23と、ポンプ室24を形成するものであって基部としてのフロントケーシング25並びにリアケーシング26とを有し、リアケーシング26を挟んでポンプボディ23とフロントケーシング25とをボルト等の固定手段28で固定することによって、ポンプボディ23とフロントケーシング25とリアケーシング26とを固定する。
ポンプボディ23の内部に、モータ22側とリアケーシング26側とを区画する区画ハウジング30が取り付けられ、リアケーシング26と区画ハウジング30とで空間32が形成される。リアケーシング26の中央部は、空間32側に向けて突出するコップ状の有底円筒部34となっている。モータ22の駆動軸36にはコップ形状の駆動部材である駆動マグネット38が固定されており、この駆動マグネット38は空間32内に配置される。この駆動マグネット38は前記コップ形状の有底円筒部34の外側に、有底円筒部34とは非接触状態で覆うように設定配置される。有底円筒部34を有するリアケーシング26は、液体が駆動マグネット38側に侵入しないようにポンプ室24と空間32とを気密状態に保っている。
リアケーシング26のポンプ室24側に、合成樹脂製の回転部材としてのインペラ40が回転自在に保持されている。インペラ40は、本発明の回転機構20を2箇所備えることによって回転自在に支持されるが、その構成については後述する。インペラ40は、円盤状のインペラ主体部42と、そのインペラ主体部42に一体に形成される羽根部44と、インペラ主体部42の中心から羽根部44とは反対側に伸びる中央支柱部45と、インペラ主体部42から羽根部44とは反対側に伸びるものであって中央支柱部45と間隔を空けてその中央支柱部45の外側に配置される筒状のスリーブ46とを有する。インペラ40のスリーブ46には、円筒形状の従動部材である従動マグネット47が固定されており、その円筒状の従動マグネット47の外面は有底円筒部34を挟んで駆動マグネット38と対峙した状態に配置される。即ち、駆動手段は、非接触状態の駆動マグネット38と従動マグネット47とを有する。インペラ40は、一方の回転機構20(20a)を介してリアケーシング26の有底円筒部34に保持されている。インペラ40は更に、他方の回転機構20(20b)を介して、フロントケーシング25に連絡部材48を介して固定された支持部材49に保持されている。
この図3において、2個の軸・軸受兼用部材10を嵌合させた回転機構20を2組用いた例について説明する。一方の回転機構20aは、軸・軸受兼用部材10aと軸・軸受兼用部材10bとを組み合わせたものであり、軸・軸受兼用部材10aと軸・軸受兼用部材10bは図2に示すように互いに摺動回転可能な状態に嵌合したものである。この回転機構20aにおいては、軸・軸受兼用部材10aをリアケーシング26の有底円筒部34に固定し、軸・軸受兼用部材10bをインペラ40の中央支柱部45に固定する。それらの固定方法は、接着、圧入またはインサート成形などが考えられる。このように、軸・軸受兼用部材10aはリアケーシング26(固定状態に備えられる基部)に固定され、軸・軸受兼用部材10bは回転部材としてのインペラ40に固定される結果、回転機構20aでは、軸・軸受兼用部材10aは軸受としての働きを行い、軸・軸受兼用部材10bは回転軸としての働きを行う。よって、リアケーシング26とインペラ40との間に回転機構20a介在させることによって、リアケーシング26に対してインペラ40は回転自在となる。
もう一方の回転機構20bは、軸・軸受兼用部材10(10c)と軸・軸受兼用部材10(10d)とを組み合わせたものであり、軸・軸受兼用部材10cと軸・軸受兼用部材10dとは互いに摺動回転可能な状態に嵌合したものである。なお、軸・軸受兼用部材10cと軸・軸受兼用部材10dは、軸・軸受兼用部材10aや軸・軸受兼用部材10bと同一の金型によって作られる同一のものである。この回転機構20bにおいて、軸・軸受兼用部材10cをインペラ40の中央支柱部45に固定すると共に、軸・軸受兼用部材10dを支持部材49に固定する。この支持部材49はフロントケーシング25に固定されている。この結果、回転機構20bでは、軸・軸受兼用部材10dは軸受としての働きを行い、軸・軸受兼用部材10cは回転軸としての働きを行う。よって、インペラ40と支持部材49(フロントケーシング25)との間に回転機構20bを介在させることによって、フロントケーシング25に対してインペラ40は回転自在となる。
モータ22により駆動軸36が回転すると、これに固定された駆動マグネット38が回転し、この回転に伴って駆動マグネット38と対向して配置された従動マグネット47がその磁気的作用によって追従回転し、これに伴って従動マグネット47に固着されたインペラ40が回転することでポンプ動作が遂行される。
インペラ40と共に、インペラ40に固定された軸・軸受兼用部材10bと軸・軸受兼用部材10cも回転する。軸・軸受兼用部材10bは、リアケーシング26に固定された軸・軸受兼用部材10aによって支持される。軸・軸受兼用部材10cは、支持部材49(フロントケーシング25)に固定された軸・軸受兼用部材10dによって支持される。
このように本発明では、同一種類の軸・軸受兼用部材10を2個組み合わせて回転機構20とし、回転機構20を2組用いてインペラ40を回転自在に保持するものである。本発明に係る軸・軸受兼用部材10は、図7で示した従来の軸・回転部材及びスラストワッシャの三つの部材をそれぞれ兼ねるので、製造コストを低減することができる。軸・軸受兼用部材10を回転部材であるインペラ40とは別の硬質材質(例えばファインセラミックス)で作ることで、軸・軸受兼用部材10の耐摩耗性の向上と円滑性の向上を図ることができる。
なお図3では、2個の軸・軸受兼用部材10を組み合わせて成る回転機構20aと回転機構20bとが、お互い同一方向を向くよう配置されているが、これに限るものではない。回転機構20aと回転機構20bとの回転中心軸が同軸上であれば、例えば図4のように、回転機構20aと回転機構20bの挿入部同士がお互い対面するよう配置されていてもよい。また図5に示すように、回転機構20aと回転機構20bの受入部同士がお互い対面するよう配置されていてもよい。
なお図1の説明でも述べた通り、軸・軸受兼用部材10の嵌合組み合わせは2個に限るものではなく、3個以上であってもよい。図6は3個の軸・軸受兼用部材10(軸・軸受兼用部材10a,10b,10c)を連続的に嵌合させて、本発明に係る回転機構80を構成した例を示す。軸・軸受兼用部材10aと軸・軸受兼用部材10bと軸・軸受兼用部材10cとは、挿入部と受入部とを順に嵌合した状態としたものである。一方の端の軸・軸受兼用部材10aを第一基部82に固定し、他方の端の軸・軸受兼用部材10cを第二基部84に固定する。第一基部82と第二基部84は、それぞれ固定した状態に配置されるものである。軸・軸受兼用部材10bは、一方を軸・軸受兼用部材10aと嵌合し、他方を軸・軸受兼用部材10cと嵌合するものである。即ち、軸・軸受兼用部材10bは軸・軸受兼用部材10aや軸・軸受兼用部材10cに対し摺動状態で回転自在となる。軸・軸受兼用部材10bに回転部材86を固定することで、例えばインペラ等の回転部材86は第一基部82や第二基部84に対して回転自在とすることができる。この際、軸・軸受兼用部材10aと軸・軸受兼用部材10cは軸受として機能し、軸・軸受兼用部材10bは回転軸として機能する。
なお、図6では3個の軸・軸受兼用部材10を連続的に嵌合させた回転機構80を示したが、4個以上の個数の軸・軸受兼用部材10を連続的に嵌合させた回転機構を形成しても良い。4個の場合には、両端の軸・軸受兼用部材10を基部に固定し、中間の2個を回転部材に固定する。また、5個以上の場合には、両端の軸・軸受兼用部材10の他に、組み合わせ途中の軸・軸受兼用部材10を基部に固定するようにしても良い。
実施例1や実施例2では本発明に係る軸・軸受兼用部材10や回転機構20をマグネットウォータポンプに使用する例を示した。このように、本発明に係る軸・軸受兼用部材10や回転機構20を、非接触状態の駆動マグネット38と従動マグネット47とから成る駆動手段を有する装置に用いると、駆動マグネット38と従動部材である従動マグネット47とを機械的に結合する必要が無いため、回転部の同軸精度を高くする必要がなくなる。よって、装置の主要部の精度をラフで済ますことにするコストの低減を達成することができる。しかし、本発明に係る軸・軸受兼用部材10や回転機構20は、非接触の磁気駆動による装置だけでなく、種々の回転機構を備える装置に適用することができる。
なお、前述の実施例では、円筒状の挿入部12の中心軸と円筒状の嵌合穴18の中心軸とを同軸となるように設定したので、受入部14の形状を角柱形状等の円形以外の形状にした。しかし円筒状の挿入部12の中心軸と円筒状の嵌合穴18の中心軸とをオフセットした並行な状態とした場合には、受入部14の嵌合穴18における軸方向に対して直角方向の断面外周形状を円形としても良い。
更に、複数個の軸・軸受兼用部材10を互いに固定して1個の長い軸・軸受兼用部材とすることも可能である。
本発明に係る軸・軸受兼用部材を示す斜視図である。 図1に示す軸・軸受兼用部材を2個嵌合した状態を示す部分断面斜視図である。 2個の軸・軸受兼用部材を嵌合させた回転機構を内部に2組備えたポンプを示す断面図である。 2個の軸・軸受兼用部材をポンプ内に2組配置した他の断面図である。 2個の軸・軸受兼用部材をポンプ内に2組配置した他の断面図である。 3個の軸・軸受兼用部材を連続的に嵌合した状態を示す断面図である。 従来のマグネットポンプの一実施例を示す断面図である。
符号の説明
10 軸・軸受兼用部材
12 挿入部
14 受入部
18 嵌合穴
19 面取り部
20a 回転機構
20b 回転機構
40 インペラ
80 回転機構
82 第一基部
84 第二基部
86 回転部材

Claims (13)

  1. 同一の素材、同一の形状のものを2個以上嵌合して使用するものであって、相対的に径小の円筒状の挿入部と、前記挿入部と一体に形成されるものであって前記挿入部より相対的に径大の受入部とから成り、前記受入部において前記挿入部とは反対側の端面から内部に向けて円筒状の嵌合穴を設け、前記円筒状の挿入部の中心軸と前記円筒状の嵌合穴の中心軸とを同一軸線上に配置し、前記嵌合穴は前記挿入部を内部に嵌合収容して摺接回転できる大きさとしたことを特徴とする軸・軸受兼用部材。
  2. 前記受入部の軸方向に対して直角方向の断面外周形状を円形以外の形状としたことを特徴とする請求項1記載の軸・軸受兼用部材。
  3. 前記円筒状の挿入部の中心軸と前記円筒状の嵌合穴の中心軸とをオフセットした平行な状態とし、前記受入部の軸方向に対して直角方向の断面外周形状を円形としたことを特徴とする請求項1記載の軸・軸受兼用部材。
  4. 前記挿入部の先端外周に面取り部を形成したことを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の軸・軸受兼用部材。
  5. 前記挿入部の軸方向の長さを、前記嵌合穴の軸方向の長さより長くしたことを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の軸・軸受兼用部材。
  6. それ自体の素材をファインセラミックスとしたことを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の軸・軸受兼用部材。
  7. 基部とその基部に対して回転する回転部材とその回転部材を駆動させる駆動手段とを有する回転機構具備装置において、相対的に径小の円筒状の挿入部と、前記挿入部と一体に形成されるものであって前記挿入部より相対的に径大の受入部とから成り、前記受入部において前記挿入部とは反対側の端面から内部に向けて円筒状の嵌合穴を設け、前記嵌合穴は前記挿入部を内部に嵌合収容して摺接回転できる大きさとした軸・軸受兼用部材を複数個組み合わせて用いるものであって、互いに隣合う前記軸・軸受兼用部材同士において一方の前記軸・軸受兼用部材の前記挿入部を他方の前記軸・軸受兼用部材の前記嵌合穴に嵌合し、前記軸・軸受兼用部材の少なくとも1個を前記基部に固定し、前記軸・軸受兼用部材の少なくとも1個を前記回転部材に固定したことを特徴とする回転機構具備装置。
  8. 前記円筒状の挿入部の中心軸と前記円筒状の嵌合穴の中心軸とを同一軸線上に配置し、前記受入部の軸方向に対して直角方向の断面外周形状を円形以外の形状としたことを特徴とする請求項7記載の回転機構具備装置。
  9. 前記円筒状の挿入部の中心軸と前記円筒状の嵌合穴の中心軸とをオフセットした平行な状態とし、前記受入部の軸方向に対して直角方向の断面外周形状を円形としたことを特徴とする請求項7記載の回転機構具備装置。
  10. 前記挿入部の先端外周に面取り部を形成したことを特徴とする請求項7乃至9いずれかに記載の回転機構具備装置。
  11. 前記挿入部の軸方向の長さを、前記嵌合穴の軸方向の長さより長くしたことを特徴とする請求項7乃至10いずれかに記載の回転機構具備装置。
  12. 前記軸・軸受兼用部材の素材をファインセラミックスとしたことを特徴とする請求項7乃至11いずれかに記載の回転機構具備装置。
  13. 前記駆動手段は駆動マグネットと従動マグネットとを有し、それら駆動マグネットと従動マグネットとを非接触状態としたことを特徴とする請求項7乃至12いずれかに記載の回転機構具備装置。
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