JP5183028B2 - 固着材およびバンプ形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、はんだ等の金属を半導体チップの電極上に固定する際の固着材およびこれを
用いたバンプ形成方法に関する。
近年、電子機器の小型化、軽量化の社会的要求に応えてLSI(Large Scale Integrated circuit) などの半導体装置では、半導体チップを積層化させることにより、高密度実装化を図っている。そして、これを実現する一つの手法として、バンプ(突起電極)を用いたフリップチップ(FC:Flip Chip )接続が行われている。これによれば、高精度の位置決めにより、微細な単位で電極を形成できるため、実装面積を小さくすることが可能となる。
このようなフリップチップ接続に用いられるバンプは、半導体チップ等の電極上に供給したはんだ等の金属を溶融(リフロー)することにより形成されるが、この際、はんだを電極上に固定する薬剤としてフラックスが使用されるのが一般的である。フラックスは、電極上にはんだを固着させると同時に、はんだ表面における酸化膜の生成を防止するという機能を有しているため、良好な接続を実現する。
特開2005−230830号公報
ところが、フラックスは、上記のような機能を有する一方で、はんだ溶融後において残渣となって残り、金属配線の腐食や、電極間にブリッジが生じる要因ともなっている。従って、はんだ接続後にフラックス残渣の洗浄作業を行っているが、これは半導体装置の電極間の狭ピッチ化が進むにつれて、非常に困難を要する作業となっている。そこで、このような洗浄作業を必要としないはんだバンプの形成方法が開発されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1では、半導体チップ等に供給したはんだに遊離基ガスを照射することによって、その表面の酸化膜を還元除去し、その後一定の雰囲気中でリフローすることによりはんだバンプを形成する、という方法が開示されている。このような方法を用いることによって、従来のフラックスを用いずに酸化膜の除去を行うため、リフロー後の洗浄作業が不要となる。
しかしながら、上記方法はこのような利点があるものの、特にはんだボールを用いた場合には、バンプ形成の過程ではんだが安定せずに位置ずれしたり、転がってしまうという問題があった。これは、固着材の粘性を高めるということと残渣を生じにくくするということとが相反する特性を有しており、両者ともに満足させるような固着材の開発が困難であったことに起因する。そこで、はんだ等の金属を安定して固定することができ、かつリフロー後においてもその残渣が残らない新たな固着材の開発が望まれていた。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、粘性が高くかつリフロー後に残渣の残らない固着材、およびこれを用いたバンプ形成方法を提供することにある。
本発明による固着材は、第1金属からなる下地電極上に、第2金属からなるはんだ材を固着させるための固着材であって、安息香酸およびジエタノールアミンからなるか、または25体積%以下のオクタノールを更に含み、かつ安息香酸のジエタノールアミンに対する体積比率が0.8以上1.8以下であるものである。
本発明のバンプ形成方法は、半導体チップ上に第1金属層を形成する工程と、第2金属層を、安息香酸およびジエタノールアミンからなるか、または25体積%以下のオクタノールを更に含む固着材を用いて第1金属層上に固着させる工程と、第1金属層の表面および第2金属層の表面の酸化膜を、遊離基ガスを照射することにより除去する工程と、第2金属層を不活性雰囲気あるいは還元性雰囲気中で溶融させることにより、第1金属層と第2金属層とを接合させる工程とを含み、安息香酸のジエタノールアミンに対する体積比率が、0.8以上1.8以下であるものである。
本発明の固着材によれば、安息香酸とジエタノールアミンとを含むようにしたので、第1金属からなる下地電極上に第2金属からなるはんだ材を安定して固着させることができ、かつはんだ材を溶融した後に生じる残渣を大幅に低減させることができる。
本発明のバンプ形成方法によれば、第1金属層上に安息香酸とジエタノールアミンとを所定の体積比率で含む固着材を用いて第2金属層を固着させ、これらの表面に形成された酸化膜を遊離基ガスを照射することにより除去した後、第2金属層を溶融させるようにしたので、溶融時まで第2金属層を安定して固定することができると共に、溶融後に固着材の残渣が生じることがない。これにより、バンプを精度良く形成することが可能となり、狭ピッチ化によるブリッジや位置ずれを防止し、半導体チップの小型化実装を容易に実現することができる。

以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る半導体装置1の断面構成を表すものである。この半導体装置1は、配線基板15上に半導体チップ10を、はんだバンプ13を介して搭載したフリップチップ実装体である。はんだバンプ13は、はんだ12と下地電極11とにより構成されている。配線基板15に設けられた電極接合部14に対して、半導体チップ10上のはんだバンプ13が対向して接合されている。
配線基板15は、例えばポリイミド樹脂により形成される配線基板であり、その表面の電気回路は公知のフォトリソグラフィ技術により作成されたものである。また、電極接合部14は、例えば銅(Cu)によりめっき法により形成するのが導電性が優れているため好ましい。なお、配線基板15は、図示しない外部のプリント基板等に電気的に接続されている。
半導体チップ10は、例えばゲルマニウム(Ge),シリコン(Si),ガリウムヒ素(GaAs),ガリウム・リン(GaP)等の材料により構成されているが、実装製品を小型化できるよう、チップはできるだけ薄いことが望ましい。このようなチップのためのウェハは例えば、上記材料からなる単結晶を薄くスライスすることにより製造することができる。また、半導体チップ10の表面には、配線パターン(図示せず)が形成されている。この配線パターンは例えばモリブデン(Mo)、タングステン(W)、タングステンシリサイド(WSi)などのシリサイド、金(Au)または銅等の導電性の良好な金属をめっきしたのち、リソグラフィ法で金属層をエッチングして部分的に除去することによ
り設けられたものである。
はんだバンプ13は、配線基板15と半導体チップ10との電気的接続を容易にするための電極として機能し、半導体チップ10上の下地電極11に対しはんだ12が溶融して接合することにより形成される。はんだ12を構成する金属としては、導電性や密着性等を考慮して、例えばスズ(Sn)、銀(Ag)、鉛(Pb)、銅、ビスマス(Bi)、インジウム(In)、亜鉛(Zn)、ニッケル(Ni)、リン(P)、あるいはこれらの金属の合金である。また、下地電極11を構成する金属としては、例えばスズ、銀、鉛、銅、金、ビスマス、インジウム、パラジウム(Pd)あるいはこれらの金属の合金である。
次に、上記半導体装置1の製造方法について説明する。この方法は、本発明に係るバンプ形成方法としての工程を含むものである。
まず、図2(A)に示したように、半導体チップ10上に複数の下地電極11を、例えば蒸着法、スパッタ法、めっき法により間隔を置いて形成する。次に、図2(B)に示したように、半導体チップ10上に形成された下地電極11上に、例えばボール法を用いて、はんだ12を供給する。このとき、下地電極11に対してはんだ12を固着材20を用いて固定する。
固着材20としては、安息香酸とジエタノールアミンを混合したものを用いる。具体的には、安息香酸とジエタノールアミンを、安息香酸の融点(約250℃)以上の温度で混合したものである。安息香酸の融点温度以上としたのは、常温固体である安息香酸を液化して良好に混合するためである。また、このような温度で混合することにより、通常反応媒介として用いるハロゲン化物、無水酢酸等の触媒が不要となる点においても有効である。さらに、安息香酸とジエタノールアミンの割合は、安息香酸のジエタノールアミンに対する体積比率が0.8以上1.8以下となるようにすることが望ましい。これは、体積比率が0から徐々に増加していくと、0.8付近で粘性が急激に高くなる一方で、生じる残渣も徐々に増加するが1.8付近までは、実用上問題ない範囲を保つからである。また、0.8付近で急激に粘性が増すのは、カルボキシル基とアミノ基による脱水結合(アミド結合)が促進されるためである。このため、逆に、体積比率が0.8未満であると十分な粘性が得られず、また1.8を越えると残渣が急激に増加してしまうため好ましくない。
さらに、固着材20は、オクタノールを25体積%以下となるように混合して作成するようにしてもよい。これにより、安息香酸とジエタノールアミンとにより作成した場合に生じる残渣をより低減することができる。オクタノールを用いずに作成した場合であっても、その残渣は実用上問題ない範囲を保つことが可能であるが、オクタノールを用いることにより、粘性を低減することなく残渣を最小限に抑えることができるので、非常に有効である。これは、オクタノールが揮発性の高い物質であることによる。また、25体積%以下の混合量としたのは、混合量が増加するにつれて、残渣は徐々に低減する傾向にあるが、粘性については25体積%付近で急激に低下してしまうからである。これは、オクタノールが、揮発性が高く残渣の生じにくい性質を有している一方で、粘性を有さず、また安息香酸やジエタノールアミンに対して反応を起こさないという性質を有していることに起因する。
次に、はんだ12および下地電極11の表面に形成された酸化膜を除去し、はんだ12を溶融するまでの一連の工程を、図3に示したようなはんだ付け装置2を用いて行う。このはんだ付け装置2は、水素ガス発生部21、チャンバー22、真空ポンプ24、圧力計25、制御部26およびマイクロ波発生部27によりその主要部が構成され、チャンバー22内には、ウェハ等の被処理物を支持する平板状の支持台23が設けられている。支持台23には図示しないヒータが埋設されており、裏面には冷却装置を備えている。マイクロ波発生部27において発振されたマイクロ波が、水素ガス発生部21から発生した水素ガスをプラズマ化することにより、水素ラジカルを発生する機構となっている。チャンバー22内の圧力、温度および雰囲気を調整しつつ、水素ラジカルの照射を行って酸化膜を除去した後、リフローする。以下、その具体的手順について説明する。
まず、はんだ12を供給した半導体チップ10を、チャンバー22内の支持台23上に配置する。その後、真空ポンプ24を作動させてチャンバー22内を、例えば0.01Torrとなるまで排気する。次に、水素ガス発生部21を制御して、チャンバー22内に水素ガスを供給する。この際、チャンバー22内の圧力は、例えば0.1Torr以上1.0Torr以下とし、温度ははんだ12の融点よりも低い温度、例えば150℃になるまで加熱する。次いで、マイクロ波発生部27を約1分間駆動して、マイクロ波を発振させる。このマイクロ波が、マイクロ波導入部28を介してチャンバー22内全域に向かって進入する。一方で、水素ガス発生部21からチャンバー22内に、水素ガスを供給する。これにより、チャンバー22内では、水素ガスをマイクロ波がプラズマ化して水素ラジカルが発生する。このとき、チャンバー22上方に設けられたシールド29により水素イオン等の不要な荷電粒子は捕集され、水素ラジカルのみが支持台23の全面に対して照射されることとなる。なお、遊離基ガスとして水素ラジカルを用いているが、他にも還元性ガスや気化した有機酸等を用いることも可能である。
次に、チャンバー22内を再び約0.01Torrとなるまで排気し、その後、図示しない窒素ガス源からチャンバー22内に窒素ガスを供給する。このとき、チャンバー22内の圧力は例えば0.1Torr以上1.0Torr以下となるようにする。この後、チャンバー22内を、はんだ12の融点以上の温度に加熱することにより、リフローを行う。また、リフロー雰囲気中の酸素濃度は、100ppm(part per million;1ppm=0.0001% )以下になるようにする。このような雰囲気中でリフローすることにより、はんだ12が溶融中に膨張したり破裂することがない。なお、リフローの際の雰囲気には、上記窒素ガスに限られず、他の不活性ガスや還元性ガス、例えばアルゴン(Ar)や水素(H)、あるいはこれらの混合ガス等を用いてもよい。
以上の工程により、半導体チップ10上に、はんだバンプ13が完成する(図2(C))。以下に、形成したはんだバンプ13を用いて、半導体装置1を作製する手順を説明する。
まず、図2(D)に示したように、半導体チップ10上のはんだバンプ13と、配線基板15に設けられた電極接合部14とを突き合わせるように、半導体チップ10と配線基板15との位置合わせを行う。この後、これらをはんだ付け装置2の支持台23上に配置し、上記同様、窒素ガス等の不活性ガスあるいは還元性ガスの雰囲気中でリフローを行う。これにより、はんだバンプ13と配線配線基板15側の電極接合部14が密着接合し、半導体チップ10と配線基板15の電気的接続が得られる。
最後に、半導体チップ10を接合した配線基板15をダイシングあるいはレーザビーム等により切断して分割することにより、半導体装置1を完成する。なお、この半導体装置1は、配線基板と半導体チップとをはんだバンプにより接合した構造であるが、半導体チップと他の半導体チップとを上記と同様の手順で接合することができる。従って、上記手順を繰り返し行うことによって、配線基板上に半導体チップを集積させることも可能である。
本実施の形態に係る固着材20によれば、安息香酸とジエタノールアミンとを含むようにしたので、粘性が高くなると共に、リフロー時等の昇温によって最終的に揮発するため、リフロー後に残渣が生じにくくなる。また、安息香酸とジエタノールアミンとを、安息香酸のジエタノールアミンに対する体積比率が0.8〜1.8となるように混合し、さらにオクタノールを25体積%以下の混合量で加えるようにすれば、粘性を低減することなく残渣を最小限に抑えることが可能となる。
本実施の形態に係るバンプ形成方法では、半導体チップ10の下地電極11上にはんだ12を、上記のような固着材20を用いて供給した後、水素ラジカルの照射することにより酸化膜を除去し、最後に、はんだ12をリフローすることによりバンプを形成する。固着材20を用いることにより、はんだ12をリフロー時まで安定して固定することができるが、この固着材20はリフロー後にはほとんど揮発して、残渣としてほとんど残ることがないため、洗浄作業が不要となる。従って、位置ずれやバラつきのない電気的接続を実現し、多ピン化や高度集積化に対応できる信頼性の高い半導体装置を得ることが可能となる。
以下、具体的な実施例について説明する。
(実施例1−1、比較例1)
実施例1−1とその比較例1として、安息香酸の融点(約250℃)以上の温度下で、以下に挙げる有機酸とアミンとを、有機酸のアミンに対する体積比率が1.0となるように混合することにより固着材20を作成した。
有機酸としては、安息香酸、4−ブチル安息香酸、3,4ジメトキシ安息香酸、安息香酸エチル、安息香酸エチレン、安息香酸フェニル、安息香酸ベンジル、安息香酸メチル、1−アントラキノンカルボン酸、2−アントラキノンカルボン酸、1−アントラセンカルボン酸、2−アントラセンカルボン酸、9−アントラセンカルボン酸、安息香酸アニリド(ベンズアニリド)および安息香酸アミド(ベンズアミド)のうちのいずれか1種を用いた。
アミンとしては、ヒドロキシルアミン、シクロヘキシルアミン、ジ−N−ペンチルアミン、ジ−N−ブチルアミン、ジアリルアミン、ジイソブチルアミン、ジイソプロピルアミン、ジエチルアミン、ジエチレントリアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジフェニルアミン、ジメチルアミン、ジメチルエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、トリエタノールアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、トリメチルアミンおよびジエタノールアミンのうちのいずれか1種を用いた。
上記有機酸とアミンとの組み合わせのうち、実施例1−1として、安息香酸とジエタノールアミンとの組み合わせ、また、実施例1−1に対する比較例1として、安息香酸とジエタノールアミンとの組み合わせを除く全ての組み合わせから成るものを、固着材20として作成し、以下の特性に基づく測定を行った。
〈粘性測定〉
固着材としての粘性を測定する実験を行った。具体的には、シリコン基板30上に金属電極11を形成し、作成した固着剤20を用いて、ボール状のはんだ12を付着させた。金属電極11としては、直径240μmの大きさの銅パッドを用い、はんだ12としては、ボールの直径が300μmで、Sn−3.0mass%Ag−0.5mass%Cuの組成を有する金属を用いた。そして、図4(A)に示すように、はんだ12を固着させた基板30を90度傾けた状態で、はんだ12を保持できる時間(分)を測定した。なお、粘性については、3分以上の保持が確認されれば実用上問題はないとする。
〈残渣測定〉
次に、リフロー後に生じる残渣について測定する実験を行った。具体的には、上記と同様に作成した固着材20の中にはんだ12を浸すことにより、はんだ12表面全体に固着材20を付着させ、図4(B)に示すように、リフロー後のはんだ12表面に残っている残渣Sの割合を測定した。残渣Sの面積および全体の表面積は、走査型電子顕微鏡(SEM)で撮影した写真の画像処理によって測定した。この際、以下の式を用いて残渣率(%)を算出した。なお、残渣率が30%以下であれば実用上問題はないとする。
残渣率(%)=(ボール表面に付着した残渣Sの面積/ボール全体の表面積)×100
上記測定の結果、安息香酸とジエタノールアミンとの組み合わせから成る実施例1−1の固着材20においては、17.2分の粘性と、10%の残渣率が測定された。しかしながら、その他の組み合わせから成る比較例1の固着材20では、粘性3分以上かつ残渣率30%以下の数値が測定されたものはなかった。この結果から、安息香酸とジエタノールアミンとを混合することにより、格段に優れた粘性を有し、かつリフロー後も残渣がほとんど残らない固着材20を作成できることがわかった。これは、安息香酸とジエタノールアミンとを、安息香酸の融点以上の温度に加熱して混合することにより、カルボキシル基とアミノ基が脱水結合(アミド結合)するためと推測される。
(実施例2−1、比較例2−1〜2−7)
次に、実施例2−1として、安息香酸のジエタノールアミンに対する体積比率を1.5としたことを除き、実施例1−1と同様にして作成した固着材20に対し、上記測定を行った。また、実施例1−1および実施例2−1に対する比較例2−1〜2−7として、安息香酸のジエタノールアミンに対する体積比を、比較例2−1では0、比較例2−2では0.5、比較例2−3では0.75、比較例2−4では2.0、比較例2−5では2.1、比較例2−6では2.2および比較例2−7では2.3としたことを除き、実施例1−1と同様にして作成した固着材20に対し、上記測定を行った。これらの結果を実施例1−1の結果と共に表1および図5に示す。なお、図中の点はそれぞれの測定結果を示している。
Figure 0005183028
表1および図5に示したように、粘性(図中A)については、体積比率が増加するにつれて、すなわち安息香酸の混合量が増加するに従って高くなる。特に、体積比率が0.8付近から急上昇し高い粘性を保持することがわかった。これは、体積比率が0.8付近で、カルボキシル基とアミノ基により脱水結合(アミド結合)が急激に促進されるためである。ところが、この粘性は、逆に体積比率が2.0を越えたあたりから低減し始め、2.2〜2.3付近で急激に低下する。これは、安息香酸の混合量が過剰になると、安息香酸が常温固体の物質であることに起因して、次第に粘性が失われるためである。また、残渣率(図中B)については、安息香酸の混合量が増加するに従って徐々に大きくなり、特に体積比率が1.8付近で急激に増加して30%を越えてしまうことがわかった。実用上、残渣率が30%以下であれば洗浄作業は不要であるため、体積比率は1.8以下であることが望ましい。これらのことから、安息香酸のジエタノールアミンに対する体積比率を0.8以上1.8以下とすることにより粘性が高く、かつ残渣の生じにくい固着材20を作成できることがわかった。
(実施例3−1、比較例3)
次に、実施例3−1として、安息香酸とジエタノールアミンとを安息香酸のジエタノールアミンに対する体積比率が1.0となるように混合し、さらに、オクタノールを10体積%の混合量で加えて、安息香酸の融点以上の温度(約250℃)下で作成した固着材20について、上記測定を行った。また、実施例3−1に対する比較例3として、オクタノールに換えて、ヘキサノール、ヘプタノール、ノナノール、デカノール、ドデカノール、トリデカノール、テトラデカノール、ペンタデカノール、ヘキサデカノール、ヘプタデカノールおよびオクタデカノールのうちのいずれか1種を加えたことを除き、実施例3−1と同様にして作成した固着材20について、上記測定を行った。この結果、オクタノールを用いた実施例3−1では、17.5分の粘性を示し、残渣率に関しては2.8%まで低減した。これに対して、オクタノール以外のアルコールを用いた比較例3においては、いずれの場合も残渣率が大幅に低減することはなかった。これにより、安息香酸とジエタノールアミンを混合し、さらにオクタノールを加えることで、より残渣率を低減できることがわかった。
(実施例4−1、比較例4−1〜4−3)
さらに、実施例4−1として、オクタノールを25体積%の混合量で加えたことを除き、実施例3−1と同様にして作成した固着材20について、上記測定を行った。また、実施例3−1および実施例4−1に対する比較例4−1〜4−3として、オクタノールの混合量を、比較例4−1では30体積%、比較例4−2では45体積%、比較例4−3では50体積%としたことを除き、実施例3−1および実施例4−1と同様にして作成した固着材20について、上記測定を行った。これらの結果を実施例1−1および実施例3−1の結果と共に表2および図6に示す。なお、図中の点は、それぞれの測定結果を示している。
Figure 0005183028
表2および図6に示したように、粘性(図中A)は、オクタノールの混合量が25体積%に達するまでは、さほど大きく低減しないが、25体積%を越えると急激に低下してしまう。これは、オクタノールが粘性を有しない物質であり、また安息香酸やジエタノールアミンに対して反応を起こさないためである。一方、残渣率(図中B)については、混合量の増加と共に低減する。これは、オクタノールが非常に揮発性が高い物質であることに起因する。これらの結果から、オクタノールの混合量を25体積%以下とすることにより、高い粘性を保持したまま、残渣を最小限に抑えることが可能であることがわかった。
以上実施の形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態や実施例に限定されるものではなく種々変形可能である。例えば、配線基板10上に搭載する半導体チップは1層だけではなく、2層以上とすることもできる。すなわち、配線基板15上に搭載する半導体チップ10の上にさらに、2以上の半導体チップを順次搭載していくようにしてもよい。この際、各半導体チップの間についても、はんだバンプを形成することにより接続が可能である。
本発明の実施の形態に係る半導体装置の構造を表す断面図である。 半導体装置の作製工程を説明するための図である。 はんだ付け装置の概略構成を表す模式図である。 本発明の実施例に係る粘性測定および残渣測定を説明するための図である。 安息香酸とジエタノールアミンとの体積比率に対する粘性および残渣率を表す特性図である。 オクタノールの混合量に対する粘性および残渣率を表す特性図である。
符号の説明
1…半導体装置、2…はんだ付け装置、10…半導体チップ、11…下地電極、12…
はんだ、13…はんだバンプ、14…電極接合部、15…基板、20…固着材。

Claims (8)

  1. 第1金属からなる下地電極上に、第2金属からなるはんだ材を固着させるための固着材であって、
    安息香酸およびジエタノールアミンからなるか、または25体積%以下のオクタノールを更に含み、かつ
    前記安息香酸の前記ジエタノールアミンに対する体積比率が0.8以上1.8以下である
    ことを特徴とする固着材。
  2. 前記安息香酸の融点以上の温度下で混合したものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の固着材。
  3. 前記第1金属は、スズ(Sn)、銀(Ag)、鉛(Pb)、銅(Cu)、金(Au)、ビスマス(Bi)、インジウム(In)およびパラジウム(Pd)のうち少なくとも1種を含む金属である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の固着材。
  4. 前記第2金属は、スズ、銀、鉛、銅、ビスマス、インジウム、亜鉛(Zn)、ニッケル(Ni)およびリン(P)のうち少なくとも1種を含む金属である
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の固着材。
  5. 半導体チップ上に第1金属層を形成する工程と、
    第2金属層を、安息香酸およびジエタノールアミンからなるか、または25体積%以下のオクタノールを更に含む固着材を用いて前記第1金属層上に固着させる工程と、
    前記第1金属層の表面および前記第2金属層の表面の酸化膜を、遊離基ガスを照射することにより除去する工程と、
    前記第2金属層を不活性雰囲気あるいは還元性雰囲気中で溶融させることにより、前記第1金属層と前記第2金属層とを接合させる工程とを含み、
    前記安息香酸の前記ジエタノールアミンに対する体積比率が0.8以上1.8以下である
    ことを特徴とするバンプ形成方法。
  6. 前記固着材は、安息香酸の融点以上の温度下で混合したものである
    ことを特徴とする請求項5に記載のバンプ形成方法。
  7. 前記第1金属層は、スズ(Sn)、銀(Ag)、鉛(Pb)、銅(Cu)、金(Au)、ビスマス(Bi)、インジウム(In)およびパラジウム(Pd)のうち少なくとも1種を含む金属から構成される
    ことを特徴とする請求項5または6に記載のバンプ形成方法。
  8. 前記第2金属層は、スズ、銀、鉛、銅、ビスマス、インジウム、亜鉛(Zn)、ニッケル(Ni)およびリン(P)のうち少なくとも1種を含む金属から構成される
    ことを特徴とする請求項5ないし7のいずれか1項に記載のバンプ形成方法。
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