JP5182031B2 - 車両用シートの荷重検出装置 - Google Patents
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Description
車両のフロアにシートを固定するためのフロア側固定部材とシート側固定部材との間に介在され、前記シートに着座している乗員の荷重を測定する車両用シートの荷重検出装置において、
前記フロア側固定部材および前記シート側固定部材の少なくとも一方に固定される軸部材と、
穴を備え、前記穴に前記軸部材が圧入されることにより前記軸部材に固定される起歪体と、
前記起歪体に貼付される歪ゲージと、
を備え、
前記軸部材は、
前記起歪体の前記穴の表面硬さより表面硬さが低く形成され、当該軸部材を前記穴に圧入する際に前記穴により削り取られることにより前記軸部材から前記起歪体への押圧力を抑制する削れ突起部と、
前記削れ突起部に対して前記軸部材の周方向に隣接して設けられ、前記穴の内周面との間に前記削れ突起部の削れた部分を収容することにより前記削れた部分が前記削れ突起部と前記穴との間に噛み込むことを抑制する逃がし空間を形成する非圧入部と、
を備えることである。
前記非圧入部と前記穴との間に形成される前記逃がし空間の体積は、前記削れ突起部の削り取られた部分の体積より大きく設定されることである。
前記穴は、軸直交方向の断面形状を円形とする穴であり、
前記削れ突起部は、前記軸部材の周方向に複数形成され、
一の前記削れ突起部は、他の前記削れ突起部に対して前記軸部材の軸対称の位置に設けられることである。
前記削れ突起部は、前記軸部材の一端側から他端側に向かって延びるように形成されることである。
前記軸部材は、前記フロア側固定部材に固定される第一の軸部材と、前記シート側固定部材に固定される第二の軸部材と、を備え、
前記起歪体に形成される前記穴は、第一の穴と第二の穴とを含み、
前記第一の穴に前記第一の軸部材が圧入されることにより前記起歪体が前記第一の軸部材に固定され、
前記第二の穴に前記第二の軸部材が圧入されることにより前記起歪体が前記第二の軸部材に固定されることである。
前記穴は、円形穴であり、
前記軸部材の軸直交方向の断面形状は、その外接円直径が前記穴の内径よりも大きく、且つ、その内接円直径が前記穴の内径よりも小さく設定された多角形状をなすことである。
請求項7に係る発明の特徴は、請求項6において、
前記軸部材の軸直交方向の断面形状は、偶数角の正多角形状をなすことである。
請求項3に係る発明によれば、軸対称の位置にある一対の削れ突起部の先端間距離が、削れ突起部の外接円直径となる。つまり、当該一対の削れ突起部により、削れ突起部の外接円直径を確実かつ容易に計測できる。ここで、起歪体の穴の軸直交方向の断面形状は、円形としている。つまり、一対の削れ突起部の先端間距離が、起歪体の穴の内径より大きくなるように設定すればよい。従って、本発明によれば、削れ突起部の削り取り量を高精度に把握することができる。
請求項5に係る発明によれば、起歪体の第一の穴と第二の穴の双方付近において、第一、第二の軸部材の圧入による内部応力が生じることを抑制できる。従って、歪ゲージによる歪検出精度がより高くなる。つまり、荷重検出装置による乗員の着座による荷重検出精度がより向上する。
<第一実施形態>
(車両用シート装置の概略構成)
第一実施形態の荷重検出装置10を搭載する車両用シート装置の概略構成について、図1および図2を参照して説明する。図1は、車両用シート装置の斜視図である。図2は、車両用シート装置のフレーム部分の部品分解状態の斜視図である。
次に、荷重検出装置10の全体形状について図3を参照し、荷重検出装置10がアッパレール16に固定される状態について、図4を参照して説明する。図3は、荷重検出装置10の斜視図である。図4は、車両用シート装置の平面図であって、アッパレール16と各荷重検出装置10を示す図である。
次に、荷重検出装置10の詳細構成について、図5および図6を参照して説明する。図5は、荷重検出装置10の部品分解状態の斜視図である。図6は、荷重検出装置10をアッパレール16およびシートフレーム座18に固定した状態の断面図である。
次に、起歪体20、ロアブッシュ30および連結軸40の詳細形状について、図7〜図9を参照して説明する。図7は、起歪体20を示す図であって、(a)は平面図、(b)はA−A断面図である。図8は、ロアブッシュ30を示す図であって、(a)はロアブッシュ30の側面図、(b)はB−B断面図、(c)はC−C断面図である。図9は、連結軸40を示す図であって、(a)は連結軸40の側面図、(b)はD−D断面図、(c)はE−E断面図である。
次に、第二実施形態について、図10を参照して説明する。本実施形態では、第一実施形態に対して、連結軸40の第一の圧入軸部142のみ相違するため、以下に、当該相違点のみについて説明する。図10は、連結軸40の第一の圧入軸部142の軸直交断面図、すなわち、第一実施形態における図9(b)に対応する図である。
次に、第三実施形態について、図11を参照して説明する。本実施形態では、第一実施形態に対して、連結軸40の第一の圧入軸部242のみ相違するため、以下に、当該相違点のみについて説明する。図11は、連結軸40の第一の圧入軸部242の軸直交断面図、すなわち、第一実施形態における図9(b)に対応する図である。
14:ロアレール、 16:アッパレール、 17:シートフレーム本体
18:シートフレーム座
20:起歪体
30:第一、第二のロアブッシュ(第一の軸部材)、 31:ベース部
32:第一の圧入軸部、 33:第二の圧入軸部
40:連結軸(第二の軸部材)、 41:フランジ
42:第一の圧入軸部、 43:第二の圧入軸部、 44:固定ねじ部
32a、42a:中間部(非圧入部)、 32b、42b:角部(削れ突起部)
50:リング部材、 60:ブラケット部材、 70:アッパブッシュ
80:アンプケース、 90:FPC部材、 G1、G2:歪ゲージ
Claims (7)
- 車両のフロアにシートを固定するためのフロア側固定部材とシート側固定部材との間に介在され、前記シートに着座している乗員の荷重を測定する車両用シートの荷重検出装置において、
前記フロア側固定部材および前記シート側固定部材の少なくとも一方に固定される軸部材と、
穴を備え、前記穴に前記軸部材が圧入されることにより前記軸部材に固定される起歪体と、
前記起歪体に貼付される歪ゲージと、
を備え、
前記軸部材は、
前記起歪体の前記穴の表面硬さより表面硬さが低く形成され、当該軸部材を前記穴に圧入する際に前記穴により削り取られることにより前記軸部材から前記起歪体への押圧力を抑制する削れ突起部と、
前記削れ突起部に対して前記軸部材の周方向に隣接して設けられ、前記穴の内周面との間に前記削れ突起部の削れた部分を収容することにより前記削れた部分が前記削れ突起部と前記穴との間に噛み込むことを抑制する逃がし空間を形成する非圧入部と、
を備えることを特徴とする車両用シートの荷重検出装置。 - 請求項1において、
前記非圧入部と前記穴との間に形成される前記逃がし空間の体積は、前記削れ突起部の削り取られた部分の体積より大きく設定されることを特徴とする車両用シートの荷重検出装置。 - 請求項1または2において、
前記穴は、軸直交方向の断面形状を円形とする穴であり、
前記削れ突起部は、前記軸部材の周方向に複数形成され、
一の前記削れ突起部は、他の前記削れ突起部に対して前記軸部材の軸対称の位置に設けられることを特徴とする車両用シートの荷重検出装置。 - 請求項1〜3の何れか一項において、
前記削れ突起部は、前記軸部材の一端側から他端側に向かって延びるように形成されることを特徴とする車両用シートの荷重検出装置。 - 請求項1〜4の何れか一項において、
前記軸部材は、前記フロア側固定部材に固定される第一の軸部材と、前記シート側固定部材に固定される第二の軸部材と、を備え、
前記起歪体に形成される前記穴は、第一の穴と第二の穴とを含み、
前記第一の穴に前記第一の軸部材が圧入されることにより前記起歪体が前記第一の軸部材に固定され、
前記第二の穴に前記第二の軸部材が圧入されることにより前記起歪体が前記第二の軸部材に固定されることを特徴とする車両用シートの荷重検出装置。 - 請求項1〜5の何れか一項において、
前記穴は、円形穴であり、
前記軸部材の軸直交方向の断面形状は、その外接円直径が前記穴の内径よりも大きく、且つ、その内接円直径が前記穴の内径よりも小さく設定された多角形状をなすことを特徴とする車両用シートの荷重検出装置。 - 請求項6において、
前記軸部材の軸直交方向の断面形状は、偶数角の正多角形状をなすことを特徴とする車両用シートの荷重検出装置。
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