JP5179592B2 - 改良型の把持用タブを有するフィルム状の創傷被覆材 - Google Patents

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Description

本発明は、片面が皮膚に無害な粘着剤で覆われたプラスチックフィルムと、粘着剤で覆われた面の反対側でプラスチックフィルムに分離可能に固定された基層と、粘着剤被覆に分離可能に固定された保護層とを備える、フィルム状の創傷被覆材に関する。
1980年代の初頭に、創傷治癒製品を製造する企業であるSmith & Nephewが、新しいタイプの創傷被覆材を発売した。OpSite(商標)という名称で市販及び販売され続けているこの製品は、特許文献1に記載の発明に基づいている。創傷被覆材は、厚さ約25マイクロメートルの非常に薄いポリウレタンフィルムから成り、同じく厚さ約25マイクロメートルの薄い自着層で覆われている。この薄さによってフィルムは非常に可撓及び柔軟になる。このフィルムを、凹凸した平坦でない皮膚表面上の創傷の周りに固定し、比較的しっかりとふさぐことができる。しかし、形成された皺によってときどき狭い溝ができ、そこから体液が漏れることがある。従来のあらゆる創傷被覆材製品とは全く異なるこの創傷被覆材は、完全に新しい自着性フィルム状の創傷被覆材のカテゴリを形成した。いくつかの企業が同様の製品で後に続き、今日では市場に同様の機能及び同様の特性を備えた多数のフィルム製品がある。これらのフィルム状の創傷被覆材はほどなく、静脈カニューレ(例えば、ベンフロン(Venflon)カニューレタイプ)の固定及び保護に重要な用途を見いだした。これらはまた、例えば、皮膚移植のために皮膚が切り取られた部位など、様々なタイプの創傷を被覆するのにも使用されている。
前述の特性に加えて、これらのフィルム製品が市場で大きな成功を収めた重要な必要条件は、良い装着システムの開発に成功することである。薄い創傷被覆材は、特別にデザインされた装着システムなしでは取り扱いが非常に難しい。したがって、通常ならば皮膚に装着するときに容易にからまってしまう製品を安定させるために、より堅いキャリア材料が、通常、フィルムの非粘着側に分離可能に固定される。薄いフィルムを安定させるキャリア材料は、自着フィルムが所望の部位に装着された後でのみ製品から剥離される。製品の粘着剤被覆側には、いわゆる剥離フィルムと呼ばれる、粘着剤の保護を目的とした別の保護フィルムがある。剥離材料は、製品を身体に装着する前に製品から引き剥がす。背面のキャリア材料は、製品を身体に装着した後で非粘着剤被覆側から引き剥がす。
堅いキャリア材料を、フィルムの表面全体を被覆する代わりに、フレームなど製品の周囲部分上だけに延在させるようにした点で、本来の解決法は次第に改良された。これにより、キャリア材料が取り除かれる前に製品がより変形可能になり、身体の凸部状又は他の平坦でない部分に製品を配置することが容易になった。製品を皮膚に固定した後のフレームの除去を容易にするために、フィルムではなくフレームに1つ又は複数の穿孔部分又は破断線が設けられた。このような破断線は、フレームを指の爪又は指先で把持することをより容易にし、それによってフレームを取り除くことがより容易になった。
その後、背面フレームを有するフィルム状の創傷被覆材はさらに様々な方法で開発された。機能を改善するために、静脈カニューレを管連結するためのスペースを空けた、穿孔された細長いスリットを有する特別にデザインされた静脈注射用固定フィルムが開発された。フィルム状の創傷被覆材が創傷の上に装着されたとき創傷液をある程度吸収するように、フィルム状の創傷被覆材の一部に、粘着剤被覆面の中心部分(いわゆるアイランド創傷被覆材)を覆う創傷パッドが設けられるようになった。フィルム状の創傷被覆材は、皮膚に近接する人工穴用創傷被覆材に不可欠な構成要素としても用いられる。
しかし、周知のフィルム状の創傷被覆材にはいくつかの欠陥があることが判明している。
フレームを取り除くときに、フレームを破断線で指の爪又は指先によって把持することが非常に難しいことがある。そうした試みにより、しばしばフィルムが部分的に隆起することとなり、それによってフィルムが皺になり、接着しない原因にもなり得る。フレームをフィルムから持ち上げるために、破断線でフレームの下に指の爪を挿入するとき、フィルムが破損する危険性もある。
英国特許第1280631号明細書 欧州特許出願公開第0300620号明細書
本発明の目的は、これらの問題を取り除き、現在知られているフィルム状の創傷被覆材よりも装着容易なフィルムを提供することである。
この目的は、片面が皮膚に無害な粘着剤で覆われたプラスチックフィルムと、粘着剤被覆面の反対側でプラスチックフィルムに分離可能に固定された基層と、粘着剤被覆に分離可能に固定された保護層とを備えたフィルム状の創傷被覆材において、基層が、中心開口部(6)を有すると共に、プラスチックフィルムの外形を越えて創傷被覆材の縁から突き出す少なくとも1つの把持用タブを備え、破断線が各把持用タブの外縁から基層の中心開口部に向かって延び、それによって把持用タブを2つの部分に分断することを特徴とする、フィルム状の創傷被覆材によって達成される。基層が前記領域でフィルムに結合していないことにより、装着されたフィルムが下部表面から剥離し、場合によっては皺になる危険性なしに、基層を把持することが簡単になる。それと同時に、この領域下にフィルムが存在しないことにより、この領域の基層を把持するときに誤ってフィルムの邪魔になることを防止するのに役立つ。
好ましい実施形態では、基層は中心開口部を有する。このようなフレームにより、基層によって完全に覆われたものよりも、創傷被覆材を患者に装着するのが容易になる。保護層は、基層の外形に対応する外形を有することが好ましい。それによって、容易に識別できる把持用タブも保護層内に形成される。
1つの変形形態では、プラスチックフィルムの外形を越えて延びる、把持用タブを通る部分の破断線は、不連続な破断線から成る。
好ましい実施形態では、基層(5)が、2つの把持用タブ(7、8)を備えており、2つの把持用タブ(7、8)はそれぞれ、創傷被覆材の互いに対向する縁部から突き出し、破断線は各把持用タブの外縁から、その少なくとも2つの両側で基層の中心開口部に延び、これらの破断線は、これらの破断線のうちの1つの想像上の延長が他の破断線と重ならないように配置される。破断線を配置することは、フレーム全体を一個として取り除く必要がなく、代わりにフレームの一部を別個に取り除き、それによって創傷被覆材の装着を容易にすることを意味する。
1つの変形形態では、曲線状又は波状の破断線が各把持用タブの外縁から基層の中心開口部に延びる。これは、創傷被覆材が取り扱い中に不注意に折り曲がり、それによって装着がより困難になることがある折れ目を破断線がフレーム上に形成するのを防止するのに役立つ。
以下本発明を添付の図面を参照して説明する。
本発明の第1の好ましい実施形態によるフィルム状の創傷被覆材を上部から見た概略平面図である。 図1の線II−IIに沿った横断面図である。 本発明の第2の好ましい実施形態による創傷被覆材の一部を上部から見た概略平面図である。 本発明の第3の実施形態によるフィルム状の創傷被覆材を上部から見た概略平面図である。 本発明の第4の実施形態によるフィルム状の創傷被覆材を上部から見た概略平面図である。 本発明によるフィルム状の創傷被覆材が構成要素を形成する人工穴用絆創膏を、図7の線VI−VIに沿った横断面図で概略的に示す図である。 人工穴バッグを取り除いた、図6の人工穴用絆創膏の平面図である。
図1及び図2は、本発明の第1の好ましい実施形態によるフィルム状の創傷被覆材1を示す。創傷被覆材1は通常、その下側が粘着剤層3で覆われているプラスチックフィルム2と、粘着剤被覆3の下側にある保護層4と、プラスチックフィルム2の上側にある基層5とを備える。
本明細書中の用語「上側」及び「下側」ならびに同様の指示名称は、図1に示される創傷被覆材の位置での創傷被覆材の構成要素間の相互関係に関連する。
保護層4は、粘着剤被覆3に分離可能に固定されている。保護層4の機能は、微粒子又はその他の不純物が粘着剤被覆3に接着して、それにより接着力を損なわないように、装着前に粘着剤被覆を保護することである。保護層4はさらに、患者に意図した装着をする前に創傷被覆材を取り扱うとき、創傷被覆材が間違った場所に誤って接着するのを防止する。創傷被覆材を装着するときに保護層を取り除かなければならないため、この創傷被覆材への付着は弱粘性でなければならない。
基層5は、プラスチックフィルム2の上側に分離可能に固定されている。基層5の機能は、創傷被覆材の装着前及び装着中、創傷被覆材の取り扱いを容易にすることである。基層がなければ、薄い粘着剤被覆プラスチックフィルムは、フィルムが折れ曲がったり皺になったりせずに取り扱い、装着することは事実上ほとんど不可能である。創傷被覆材装着後に基層を取り除かなければならないため、このフィルム2への接着は、患者へ装着した後のプラスチックフィルムの粘着剤層3の皮膚への接着よりも弱くなければならない。さらに、プラスチックフィルムが取り除かれたときにそれが基層と一緒に剥離せずに、粘着剤層の一部が皮膚上に残るように、粘着剤層の内部粘着力は基層5のプラスチックフィルムの上側への接着よりも強くなければならない。保護層の代わりに基層5が剥離する危険性なしに保護層が取り除けるように、基層5のプラスチックフィルムの上側への接着もやはり、保護層4の粘着剤層3への接着よりも強くなければならない。
好ましい実施形態では、基層5は中心開口部6を有し、その結果、基層5がプラスチックフィルム2の外側部分の周りに延在するフレームを形成する。創傷被覆材1はさらに、2つの把持用タブ7、8を有し、創傷被覆材の2つの両縁9、10、すなわち図1及び図2のそれぞれ左縁及び右縁から突き出している。これらの把持用タブは、図1及び図2に見られるように、粘着剤被覆プラスチックフィルム2の外形を越えて延びる領域を備える。把持用タブの下にプラスチックフィルムが存在しないことは、創傷被覆材の装着後、プラスチックフィルムが皺になったり、又は下部表面から剥離したりする危険性なしに、これらを容易に把持できることを意味する。基層を破断線で剥離することによって基層を取り除く周知のフィルム状の創傷被覆材では、これらの破断線で基層の下に指の爪又は指先を挿入することによって基層を把持することが難しい。周知の創傷被覆材の場合では、装着されたフィルムが局部的に下部表面から剥離する危険性、又は指の爪がフィルムを破損する危険性が大いにある。プラスチックフィルムの外形、すなわちその周囲の外側を越えて延びる把持用タブを形成することによってこれらの危険性がなくなる。さらに、タブの下にフィルムがないことにより、これまでの場合よりも基層5を把持することがより容易になる。
図2から分かるように、保護層4も粘着剤被覆プラスチックフィルム2の外形を越えて延びる領域がある。図1及び図2に示される実施形態では、保護層4は基層5と同様の外形を有し、したがって把持用タブ7、8に対応する把持用タブを有する。
基層5は、破断線11、12によって各把持用タブ7、8の外縁から中心開口部6に延びる2つの部分に分割される。破断線11、12は、基層5の全厚みにわたって延在し、これを2つの部分に分割する。図1から分かるように、これらの破断線11、12は、線11、12のうちのどちらか1つの想像上の延長がもう1つに重ならないように、お互いに対して横方向に距離dだけ中心からずれている。そのようなデザインは、破断線が折れ目又は折り軸を形成し、装着中に創傷被覆材を取り扱う際にその周りで創傷被覆材が不注意に折れ得るのを防止するのに役立つ。このような折れによって創傷被覆材の一部が創傷被覆材自身に接着する可能性があり、それによって必然的に創傷被覆材を装着することがより困難又は不可能になる。距離dは2mmよりも大きいことが好ましい。
図3、図4及び図5は、本発明によるフィルム状の創傷被覆材の別の実施形態を示す。これらの実施形態は、破断線が異なって形成されている点においてのみ図1及び図2による実施形態とは異なる。その他の点では、創傷被覆材の構成要素は同一であり、したがって図1及び図2の対応する構成要素と同じ参照番号が付与されている。
図3に示すフィルム状の創傷被覆材の破断線は、右側の破断線13のみが図3に示されているが、把持用タブの領域内の破断線が不連続であるという点においてのみ、図1及び図2に示す第1の実施形態で生じる破断線と異なる。したがって、図3に示す破断線13は、外側部分(ミシン目線、すなわち破断線が多数の途切れを有する線を成す)を有し、その中に破断線によって画定される基層の2つの部分がともに吊着している。このようなデザインによって、基層の2つの部分のいずれかを不注意に剥離する危険性が軽減される。
図4に示す実施形態では、各把持用タブ上の破断線14、15は、創傷被覆材の長手方向及び横方向に斜めに走り、破断線の想像上の延長が互いに重ならないように配置されている。その他の点では、図4の創傷被覆材は図1及び図2の創傷被覆材と同様に形成されている。
図5に示す実施形態では、破断線16、17は波状であり、したがって折れ目を形成することができない。その他の点では、図5の創傷被覆材は図1及び図2の創傷被覆材と同様に形成されている。当然ながら、破断線16、17に、例えば、矩形波状、又は任意の所望の曲線形など、他の何らかの波状を付与することが可能である。曲線形は本質的に折れ目の発生を防止するのに役立つ。
図1、図4及び図5の実施形態における創傷被覆材の破断線に、図3の破断線のような不連続部分を付与することが当然ながら可能である。
プラスチックフィルム2は、10〜50マイクロメートルの厚さを有するポリウレタンフィルムから構成されることが好ましい。しかし、周知のフィルム状の創傷被覆材に使用されるすべてのプラスチックフィルムを、本発明によるフィルム状の創傷被覆材に使用することができる。
本発明による、粘着剤層3に使用するのに適した、柔らかく皮膚に無害な適切な粘着剤を、例えば、混合後に交差結合して自着性のエラストマーを形成する付加硬化RTV(室温加硫)シリコーンシステムから構成することができる。RTV付加硬化シリコーンシステムの例が、アルケニル置換ポリジオルガノシロキサン、ケイ素原子のいくつかと結合した水素原子を含むオルガノシロキサン、及び白金触媒から構成される、いわゆるゲル形成組成物を論じた特許文献2で指定されている。
Wacker SilGel 612は、市販のRTVシリコーンシステムである。これは2成分系である。2成分の相対的比率A:Bを1.0:0.7から1.0:1.3に変化させることによって、形成されるエラストマーの柔軟さ及び接着レベルを変化させることが可能である。
柔軟で皮膚に無害なシリコーンエラストマーのさらなる例は、NuSil Technology, Carpintieria, GA, USAによるNuSil MED-6340, NuSil MED3-6300, NuSil MED12-6300, 及びDow Corning Corporation, Midland, USAによるDow Corning 7-9800である。
例えば、National Starch and Chemical Company, Bridgewater, NJ, USAによるDispomelt(登録商標)70−4647のような溶融粘着剤など、他の柔軟で皮膚に無害な粘着剤も本発明に適している。
しかし、周知のフィルム状の創傷被覆材に使用されるすべての粘着剤を、本発明による創傷被覆材に使用することができる。
剥離層ともしばしば呼ばれる保護層4は、粘着剤の選択に依存する。本発明による好ましいシリコーンベースの粘着剤では、保護層4はポリエチレンから適切に構成されている。他のタイプの粘着剤については、周知のフィルム状の創傷被覆材に使用される剥離層を本発明による創傷被覆材に使用することもできる。
基層の材料は、ポリエチレン又はポリエチレンと紙のラミネートから有利に構成することができる。しかし、周知のフィルム状の創傷被覆材の基層に使用されるすべての材料を、本発明による創傷被覆材に使用することができる。
図6は、フィルム状の創傷被覆材19、及びフィルム状の創傷被覆材の上側に固定された人工穴バッグ20を備える人工穴用絆創膏18を、横断面図で示す。図7は、フィルム状の創傷被覆材19のデザインをより明確に示すために人工穴バッグを取り除いた人工穴用絆創膏18を示す。
人工穴バッグ20が固定されていることを別にすれば、フィルム状の創傷被覆材19は長方形というよりも円形を有し、その中心に穴21を有するという点においてのみ、これまで説明してきたフィルム状の創傷被覆材と異なる。他の実施形態と同様に、フィルム状の創傷被覆材19は、その下側に粘着剤層23で被覆されたプラスチックフィルム22と、粘着剤層23から容易に剥離できるように固定された保護層24と、人工穴用絆創膏を装着する際に取り除かなければならない基層25とを備える。前述のフィルム状の創傷被覆材に使用できる同じ材料もフィルム状の創傷被覆材19に適している。
人工穴バッグ20は、融着又は接着結合部28によってその周囲の周りで互いに結合されている2つのプラスチックフィルム26、27を備える。下側のフィルム27は、フィルム状の創傷被覆材のプラスチックフィルム22の穴21を取り囲む穴29を備える。フィルム27の穴29周りの縁は、融着又は接着結合部30によって、フィルム状の創傷被覆材のプラスチックフィルム22の上側に固定されている。
2つの正反対に対向する両側に、粘着剤層23で覆われたプラスチックフィルム22を越えて、基層25が延びている。フィルム状の創傷被覆材19のプラスチックフィルム22を越えて延びる基層の一部は、把持用タブ31、32を備える。前述の実施形態と同様に、基層25の各把持用タブ31、32は、把持用タブの外縁から基層25の内縁に向かって内側に延びる破断線33、34によって、2つの部分に分割される。示された実施形態では、破断線33、34の延長が交差しているが、これらの延長が交差しないように、他に示した実施形態と同様にデザインされることが好ましい。
説明した実施形態は、明らかに発明の範囲から逸脱することなく修正を加えることができる。例えば、創傷被覆材は、例えば円形又は楕円形など、図面に示された形状以外の形状を有してもよい。基層は、開口部がなくてもよく、すなわちプラスチックフィルムの全面にわたって延びてもよく、その場合透明であることが好ましく、破断線が基層の中心部を画定することが好ましい。創傷被覆材は、特定の装着に適した長さに切り取ることを目的とし、本発明による何列かの対応する把持用タブをその長手方向側に沿って有する、細長い創傷被覆材で構成することもできる。創傷被覆材が単一の把持用タブ又は2つ以上の把持用タブを備えることも可能である。把持用タブは、プラスチックフィルムのすべての隣接した縁に沿って考えられる限り延びてもよい。さらに2つ以上の破断線を配置して、基層の2つ以上の別個に脱着可能な部分を画定することができる。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲の内容によってのみ限定されるものとする。
1 創傷被覆材
2 プラスチックフィルム
3 粘着剤層
4 保護層
5 基層
6 中心開口部
7 把持用タブ
8 把持用タブ
9 縁
10 縁
11 破断線
12 破断線
13 破断線
14 破断線
15 破断線
16 破断線
17 破断線
18 人工穴用絆創膏
19 フィルム状の創傷被覆材
20 人工穴バッグ
21 穴
22 プラスチックフィルム
23 粘着剤層
24 保護層
25 基層
26 プラスチックフィルム
27 プラスチックフィルム
28 接着結合部
29 穴
30 接着結合部
31 把持用タブ
32 把持用タブ
33 破断線
34 破断線

Claims (6)

  1. 片面が皮膚に無害な粘着剤(3)によって覆われているプラスチックフィルム(2)と、
    前記粘着剤によって覆われている前記片面の反対側において前記プラスチックフィルムに分離可能に固定されている基層(5)と、
    前記粘着剤によって覆われている側に分離可能に固定されている保護層(4)と、
    を備えているフィルム状の創傷被覆材において、
    前記基層(5)が、中心開口部(6)を有すると共に、前記プラスチックフィルムの外形を越えて前記創傷被覆材の縁部から突出している少なくとも1つの把持用タブ(7,8)を備えており、
    破断線(11,12)が、前記把持用タブ(7,8)それぞれの外縁部から前記基層の前記中心開口部(6)に向かって延在しており、これにより前記把持用タブを二分割することを特徴とするフィルム状の創傷被覆材。
  2. 前記保護層(4)の外形が、前記基層(5)の外形に対応していることを特徴とする請求項に記載のフィルム状の創傷被覆材。
  3. 前記プラスチックフィルム(2)の前記外形を越えて延在している、把持用タブ(8)を貫通している部分の破断線(13)が、不連続に構成されることを特徴とする請求項に記載のフィルム状の創傷被覆材。
  4. 前記基層(5)が、2つの把持用タブ(7、8)を備えており、
    前記2つの把持用タブ(7、8)はそれぞれ、前記創傷被覆材の互いに対向する縁部から突出していることを特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載のフィルム状の創傷被覆材。
  5. 破断線(11,12;13;14,15)が、前記基層の少なくとも2つの両側部において、前記把持用タブ(7,8)それぞれの前記外縁部から、前記基層の前記中心開口部に延在しており、
    前記破断線が、前記破断線のうちの一の破断線の仮想延長部分が他の破断線に一致しないように配置されていることを特徴とする請求項又はに記載のフィルム状の創傷被覆材。
  6. 曲線状又は波状の破断線(11,12;13;14,15)が、前記把持用タブ(7、8)それぞれの前記外縁部から、前記基層の前記中心開口部に延在していることを特徴とする請求項のいずれか一項に記載のフィルム状の創傷被覆材。
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