JP5179220B2 - マットレスの隔室に対する流体の供給又は排出を制御するための少なくとも一つの電磁弁を含むマットレス型支持装置 - Google Patents

マットレスの隔室に対する流体の供給又は排出を制御するための少なくとも一つの電磁弁を含むマットレス型支持装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5179220B2
JP5179220B2 JP2008040180A JP2008040180A JP5179220B2 JP 5179220 B2 JP5179220 B2 JP 5179220B2 JP 2008040180 A JP2008040180 A JP 2008040180A JP 2008040180 A JP2008040180 A JP 2008040180A JP 5179220 B2 JP5179220 B2 JP 5179220B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
compartment
mattress
fluid
supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008040180A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008237892A (ja
Inventor
カミナード,ジャン−ルク
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hill Rom Industries SAS
Original Assignee
Hill Rom Industries SAS
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hill Rom Industries SAS filed Critical Hill Rom Industries SAS
Publication of JP2008237892A publication Critical patent/JP2008237892A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5179220B2 publication Critical patent/JP5179220B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47CCHAIRS; SOFAS; BEDS
    • A47C27/00Spring, stuffed or fluid mattresses or cushions specially adapted for chairs, beds or sofas
    • A47C27/08Fluid mattresses or cushions
    • A47C27/10Fluid mattresses or cushions with two or more independently-fillable chambers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61GTRANSPORT, PERSONAL CONVEYANCES, OR ACCOMMODATION SPECIALLY ADAPTED FOR PATIENTS OR DISABLED PERSONS; OPERATING TABLES OR CHAIRS; CHAIRS FOR DENTISTRY; FUNERAL DEVICES
    • A61G7/00Beds specially adapted for nursing; Devices for lifting patients or disabled persons
    • A61G7/05Parts, details or accessories of beds
    • A61G7/057Arrangements for preventing bed-sores or for supporting patients with burns, e.g. mattresses specially adapted therefor
    • A61G7/05769Arrangements for preventing bed-sores or for supporting patients with burns, e.g. mattresses specially adapted therefor with inflatable chambers
    • A61G7/05776Arrangements for preventing bed-sores or for supporting patients with burns, e.g. mattresses specially adapted therefor with inflatable chambers with at least two groups of alternately inflated chambers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47CCHAIRS; SOFAS; BEDS
    • A47C27/00Spring, stuffed or fluid mattresses or cushions specially adapted for chairs, beds or sofas
    • A47C27/08Fluid mattresses or cushions
    • A47C27/081Fluid mattresses or cushions of pneumatic type
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K31/00Actuating devices; Operating means; Releasing devices
    • F16K31/02Actuating devices; Operating means; Releasing devices electric; magnetic
    • F16K31/06Actuating devices; Operating means; Releasing devices electric; magnetic using a magnet, e.g. diaphragm valves, cutting off by means of a liquid
    • F16K31/0603Multiple-way valves
    • F16K31/0606Multiple-way valves fluid passing through the solenoid coil
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K31/00Actuating devices; Operating means; Releasing devices
    • F16K31/02Actuating devices; Operating means; Releasing devices electric; magnetic
    • F16K31/06Actuating devices; Operating means; Releasing devices electric; magnetic using a magnet, e.g. diaphragm valves, cutting off by means of a liquid
    • F16K31/0644One-way valve
    • F16K31/0651One-way valve the fluid passing through the solenoid coil

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Nursing (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
  • Invalid Beds And Related Equipment (AREA)

Description

本発明は、流体、特に圧縮空気により膨らませるのに適した複数の隔室を有する装置であって、特に人の体を支持するためのマットレス型の支持装置に関する。
上記の隔室は、特に、ソーセージ形状の管の形態を有する。各管は、マットレスの長手方向に対して交差するように延在し、各々の管は、マットレスの長手方向に沿って並設される。
通常、各隔室は、流体供給孔及び流体排出孔を有する。
隔室に充填したりこれを膨張させたりするためには、上記供給孔を通じて隔室への供給を行うべく第1電磁弁を開放し、その後、所要の圧力に達したら、当該弁を閉止する。その間、上記排出孔から流体を排出する役割を果たす第2電磁弁は、閉じたままにする。逆に、隔室内の圧力を調整する目的で隔室を空にする又は収縮させるためには、供給孔を制御する第1弁は閉状態に保たれ、一方で、排出孔からの排出を制御する第2弁は開放される。
この種のマットレスは、マットレス内における流体分布をより良好に制御することが可能なため、医療の場面で用いられる。とりわけ、使用する弁の個数次第で、個別に圧力制御を行うことが可能となり、よって、マットレスの異なる各領域において各隔室へ個別に充填を行うことが可能となる。
図1及び図3に、一例として、以下の三つの領域に細分された16個の隔室を有するマットレスを概略的に示す。
− 1個の隔室を備えた、頭部及び肩のための第1領域
− 12個の隔室を備え、肩からふくらはぎまでに亘る第2領域
− 3個の隔室を備えた、踵付近にある第3領域
理論上、及び、特に床ずれを防止したり、体がマットレスに対して押圧される特定の領域における痛みを緩和したりする目的では、マットレスに対して体の各領域が及ぼす圧力(「界面圧力」と呼ばれる)が、体の表面がマットレスと接触する全ての点において実質的に等しい場合、且つ、これと同時に、体とマットレスとの上記接触面が可能な限り最大の面積を占める場合に、患者は快適に感じるものである。このため、体が各隔室へ沈み込む度合いを、体の異なる部位にマッチするよう適合させる必要がある。
これを達成するためには、各隔室内の圧力を分散させる必要がある。これは、予め確立された所定の計算に従って、マットレスの長手方向に配設された各隔室をどの程度充填すべきか、ないしどの程度空にすべきかを制御することによって為される。上記計算は、マットレスの中、上又は下に設置されたセンサによる測定に基づくものであり、当該測定に相関しており、使用するセンサのタイプに応じたものである。
このようなセンサは、当業者には知られており、各隔室内の圧力や、患者の体がマットレスの所定の隔室へ沈み込んだ度合いを測定する役割を果たし、例えば本出願人名義の特許文献1に開示されている。
電磁弁を用いて隔室に対する充填又は放出を制御・調節することにより、マットレスをいわゆる「圧力交互変化(alternating pressure)」モードで動作させることもできる。このモードにおいては、マットレスの長さ方向に沿って一定間隔をおいて配置された所定数の隔室について、対象となる各隔室が、同時に収縮され、次いで再度膨らまされる。例えば、二つに一つの隔室、又は、三つに一つの隔室を収縮・再膨張させ、次いで、先に収縮・再膨張させた当該隔室に隣接する隔室を収縮・再膨張させることができる。
したがって、マットレスの隔室が、一つの隔室から隣接する隔室へと順番に連続的に収縮・再膨張され、これにより、マットレスの長手方向に沿って往復両方向に移動する一種の波が作り出される。その結果、隔室の再膨張の際には、患者がマッサージされ、マットレスとの界面における柔組織の血管新生が促進され、隔室の収縮の際には、乏血――特に無酸素症や低酸素症――の影響が最小限に抑えられる。
現時点で実用されている弁は、複数個がまとめられて、ユニット――特に空気圧式マニホールドや、より一般的には、調整・管理された態様でマットレスの各隔室領域に対する流体の供給・排出を制御する役割を果たす電子制御ユニットと適宜組み合わされた、マニホールドユニットを構成する複数のマニホールド――に装着されるように設計されている。一般に、各供給弁は、空気や圧縮ガスを隔室へ適宜注入するために、共通の供給源――しかるべき場合には共通のポンプや圧縮機――から流体が供給される。
流体の制御・分散のための上記マニホールド型ユニットにおいては、各弁がグループにまとめられており、これらのユニットは、例えば、ベッドの足元に配設される。よって、これらのユニットは、供給管及び排出管を介して各弁が連結される幾つかの隔室からは、必然的に比較的遠くに位置することになる。
一般に、弁の個数を抑えるために、各弁は、複数の隔室に対して供給又は排出を行うよう機能する。
弁の個数を抑えることは、マニホールドから延びる管の個数、ひいては、管が占有するスペースを抑えるのにも貢献する。しかしながら、これにより、使用する弁を、複数の隔室へ供給を行うのに適した流量(rate)で流体を送ることが可能な大きさにする必要がある。
一例として、図1に、三つの供給弁を有するマニホールドを示す。供給弁には、三つの主供給管が装着されており、n個の隔室に対して供給を行うために、主供給管からは、各々、T字カップリングを介して副供給管が分岐する。
対称的に、各隔室の排出孔に連結されたn個の副排出管が、T字カップリングを介して、三つの主排出管に連結される。これら主排出管は、共通のマニホールドに装着された三つの排出弁へ流体を運ぶ役割を果たす。
より詳細には、図1において、弁V及びVは共に、それぞれ第1主供給管及び第1排出管を介して、頭部すなわち第1領域のための単一の隔室を制御する。
弁V及びVは、それぞれ、肩から足までの躯体全体の下に延在する中央領域の12個の隔室に対して供給及び排出を行う役割を果たす。12個の隔室は、それぞれ、12個の副供給管及び副排出管を介して供給及び排出が行われる。副供給管及び副排出管は、それぞれ、対応する上記弁に連結された第2主供給管及び第2主排出管に連結される。
最後に、弁V及びVは、第3主供給管及び第3主排出管を介して、足部領域により構成される三つの隔室の充填及び放出を制御する。第3主供給管及び主排出管は、それぞれ、三つの別の副供給管及び三つの別の副排出管に連結される。
図2に、16個の隔室を有するマットレスへ供給を行うための装置の変形例を示す。これらの隔室は、上記と同様に三つの領域に分散配置されているが、「圧力交互変化モード」で動作可能となっており、三つの隔室のうちの一つを交互に収縮・再膨張させることが可能である。したがって、14個の弁(7個の供給弁及び7個の排出弁)とともに、7個の主供給管及び7個の主排出管を用いる必要がある。
これら主供給管や主排出管が複数の副管に対して供給を行うことを可能とするとともに、マニホールドと、最も遠くの隔室との間の経路において捩れによる玉こぶが生じる事態を防止するためには、これら主供給管や主排出管は、それなりに大きな剛性と、それなりに大きな直径の断面を呈する必要があることが理解されるべきである。これらの管は、マットレスの側方――通常、マットレスを保護するためのカバーの中――に配置される。このようなたくさんの管は、設置や使用を困難なものにする大きな嵩となることが理解される。管の数が増えれば、捩れによる玉こぶが生じる可能性もそれだけ増加する。実際に――また、標準的な態様では――これらの管は、円形状断面の外径が、10ミリメートル(mm)〜20mmの範囲内にあり、より詳細には約15mmであり、その内径が、5mm〜15mmの範囲内にあり、より詳細には約10mmである。
各弁が、比較的長い距離に亘って複数の隔室の充填又は排出を制御可能でなければならない状況からして、これらの弁は、事実上毎分50リットル(L/分)にまで及び得る比較的大きな流量で流体を送ることができなければならない。したがって、このような弁は、比較的大きな重量、サイズ及びコストを呈するが、マニホールドユニット自体の重量、サイズ及びコストも同様であることは言うまでもない。更には、弁の動作に起因する騒音問題もあり、これらの弁に対するコマンドの起動と、開コマンド又は閉コマンドの維持のために大きなエネルギーを消費する。
全体として、上述した種々の制約が、実装時の大きな困難につながることなく各隔室に対してこの種の流体供給・排出システムを実装することを非常に困難にしている。
欧州特許第0676158号明細書
本発明の目的は、マットレスの複数の隔室に対する流体の供給又は排出のための装置であって、よりコンパクト且つ廉価で、実装がより簡単且つ容易であり、現時点で実用されているシステムに比べて概して改良された装置を提供することにある。
本発明の別の目的は、マットレスの複数の隔室に対する流体の供給又は排出のための装置であって、現時点で利用可能なシステムのように実装時に過度の困難を伴うことなく、各隔室に対する流体の充填・放出を個別に制御・調節するのに用いることができる装置を提供することにある。
本発明の別の目的は、マットレスの複数の隔室に対する流体の供給又は排出のための装置であって、選択肢として選ぶことのできる多種多様なモードにて動作可能な装置を提供することにある。
上記目的のために、本発明は、特に人の体を支持するためのマットレス型支持装置であって、
流体、特に空気により膨らまされるのに適したn個の複数の隔室、好ましくは少なくとも3個の隔室、より好ましくは3〜24個の隔室を備え、
p個の複数の上記隔室は、それぞれ、
上記隔室のための少なくとも一つの流体供給・排出孔、又は、少なくとも一つの流体供給孔及び流体排出孔と、
上記隔室に対する流体供給及び/又は流体排出を制御可能とする少なくとも一つの電磁弁と
を有し、
pは、2〜nの範囲内にある整数である
装置であって、
上記弁は、それぞれ、一つの上記供給・排出孔、又は、一つの上記供給孔若しくは一つの上記排出孔と協働するかこれと一体化されており、
上記弁は、それぞれ、単一の隔室に対する充填及び/又は放出を行う目的で専用に設けられ、
上記弁は、マニホールド型ユニットと協働したり一体化されたりしていない
ことを特徴とする装置を提供する。
本発明の装置の好ましい実施形態においては、上記隔室は、それぞれ、流体供給孔及び流体排出孔を有し、
対象となる上記隔室は、それぞれ、二つの弁、すなわち、供給弁及び排出弁を有するかこれらと協働し、
一方の弁は、流体供給を制御する役割を果たし、他方の弁は、流体排出を制御する役割を果たし、
上記弁は、それぞれ、上記供給孔及び上記排出孔と一体化されるかこれと協働し、
上記弁は、それぞれ、単一の隔室に対する充填又は放出を行う目的で専用に設けられる。
この好ましい実施形態では、2ポート弁(「2/2弁」と称する)の使用を必要とし、二つの弁、すなわち、各孔に対して一つの弁――隔室への供給のために一つ、隔室からの排出のために一つ――が装着された隔室内の圧力を調節することを可能とする。
これらの二つのポートは、
− 供給弁については、
・ 隔室の上記供給孔と連通する第1内部流路と、
・ 供給管と連通する第2内部流路と
を備え、
− 排出弁については、
・ 隔室の排出孔と連通する第1内部流路と、
・ 排出管と連通するか、あるいは大気に開放される第2内部流路と
を備える。
しかしながら、別の実施形態においては、対象となる各隔室――すなわち、上記弁を有するかこれと協働する各隔室――は、上記隔室に対する供給及び排出の両方を行う単一の弁と協働する単一の孔を有する。上記弁は、当該弁が作動しているか否かに応じて供給孔及び排出孔の両方として機能する単一の開放孔と協働するかこれと一体化され、他方の孔が設けられている場合には、それは閉止される。
この別の実施形態は、3ポート弁(「3/2弁」として知られる)の使用を必要とする。
これらの3ポート弁は、
− 隔室に対する空気の供給及び排出を行うための単一の開放孔に通じる第1内部流路と、
− 弁に流体を供給するための管と連通する第2内部流路と、
− 大気に開放され、隔室からの流体の排出を可能とする第3内部流路と
を備える。
しかし、このような3ポート弁は、隔室の膨張・収縮のみの制御を可能とし、その圧力調節までは可能としない。
いずれにせよ、上記2/2弁又は3/2弁が単一の隔室のみの充填・放出を行う役割を果たすことからして、これらの弁は、従来使用されてきた弁と比較して相当小さなサイズにすることができる。なぜなら、従来の弁は、複数の隔室に対する供給・排出を行う目的で専用に設けられていたからである。
ある隔室において大気圧より同じ値だけ大きい圧力を得るためには、本発明の弁の方が、複数の隔室のために設けられた各弁よりも、必要な流体流量、ひいては弁に必要な流れ断面(flow sections)は相当小さくて済む。
更に、隔室の孔の位置にて使用され直接配設される弁については、例えば従来技術のようにベッドの足元等の集約された共通の遠隔位置に遠隔配置(offset)された弁に比べて、供給弁及び排出弁間の距離、ひいては、供給弁及び排出弁間の損失水頭を最小限に抑えることができる。
結局、これらの弁に実際に要求されているのは、大気圧より約10ミリバール(mbar)〜100mbar程度だけ高いマットレス内の圧力を調節することなので、本発明の弁は、(それぞれが一つの隔室にのみ供給を行うため)比較的小さな流量で流体を送れば済み、したがって、これらのサイズ及び重量は、例えばベッドの足元に配置された遠隔型のマニホールドユニットにて従来実装されていたような、複数の隔室に対して供給を行う弁のサイズ及び重量と比べて、小さい。
結果として、上記電磁弁は、その制御のためにより少ないエネルギーを消費し、特に、従来使用されてきた電磁弁と比べて、その消費量は約十分の一である。
最後に、本発明の弁は、隔室の膨張を調節ないし適応化し、より短い応答時間で隔室内の圧力修正を行う役割を果たす。実際、ベッドの足元に遠隔配置されるタイプのマニホールドユニットにおいて従来使用されてきた弁の応答時間は、約1秒〜3秒であるが、本発明にあっては、0.5秒〜1秒のオーダーにあるか、それよりも更に短い。
本発明においては、一対の2ポート弁を各隔室に割り当てることができ、各隔室に対する供給・排出――特に膨張・収縮――を個別に調節することができ、したがって、マットレスの各隔室の膨張形態を、状況により、患者の体形に応じて、又は、その他の条件に従って、より正確な態様で適合させることができる。
更に、上述したように、対象となる各隔室の膨張・収縮の制御だけを望む場合には、各隔室に対して、当該隔室に対する流体の供給及び排出を行う役割を果たす単一の開放孔と協働する単一の3ポート弁を割り当てることもできる。ここで、他方の孔が設けられている場合には、それは塞がれる。
以降説明するように、本発明によれば、弁の制御を適宜プログラムすることにより選択可能な多様なモードに従って各隔室の放出・充填が交互に行われるマットレス型支持装置を提供することもできる。
しかし、このように各隔室専用に設けられ、マットレスに隣接配置されるこれらの弁のサイズが小さいことこそが、何より、弁の配設及び使用を相当容易なものにするのに貢献している。これは、特に、流体供給・排出装置において流体を伝送するために、配備時により小サイズな、簡素化された管類の網を用いることが可能となるからである。
したがって、本発明の主たる利点は、上記隔室に対する流体の供給・排出のための弁及び管を備える装置の設置が容易であり、そのサイズが小さく抑えられる点にある。
本発明は、また、弁を単に追加したり取り外したりするだけで、マットレスの動作特性を要望に応じて適応化することが容易となる。したがって、従来技術においては必要であった空気圧式配気網の変更を要することなく、マットレスの機能的特性を変更することが可能となる。
好ましい実施形態においては、本発明の装置は、複数の分岐連結手段を備えた主供給管を一つだけ有し、上記分岐連結手段は、複数の上記弁と連結するためのものであり、各弁は、複数の隔室、好ましくは全ての隔室のうちから選択された対応する供給孔と直接協働するかこれと一体化され、
上記供給孔は、上記マットレス型装置の一方の長手方向側面に沿って配置され、
上記主供給管は、上記長手方向側面に沿って延び、
上記主供給管は、共通の流体注入装置から供給される。
本明細書において、「〜と連結するための分岐連結手段」という用語は、主供給管が、例えば複数のT字カップリングを介して、分岐を有することを意味するよう用いられる。これらのT字カップリングの他端側は、それが連結されるべき弁の端部片(coupling endpiece)に直接装着されるか、あるいは、主供給管に配設されたT字カップリングの端部片と、連結されるべき弁の端部片とにその両端部がそれぞれ連結される複数本の短い副供給管を介して装着される。
同様に、「孔と直接協働する弁」という用語は、弁の端部片が、例えば当該孔に押し込まれることにより、孔に直接装着されることを意味するよう用いられる。
本発明は、多数の弁から多数の隔室に対して供給を行う管類の束ないし網を、電磁弁に電力を供給するための電線の束ないし網――こちらの電線網の方が遥かにコンパクトである――と置き換える結果となる。
各弁に対して供給を行うために単一の主供給管を用いることで、コストの点及び本発明の装置の実装が簡単であるという点において、大きな利点が得られる。
隔室に対する流体の供給及び/又は排出を制御する本発明の弁は、p個の隔室に対する流体の供給又は排出を制御する弁の流量をpで割った値の流量にて、流体を搬送可能である必要がある。実際、本発明の弁は、従来のように50L/分ではなく、1L/分〜5L/分の範囲で流体の流れを搬送可能である必要がある。
より詳細には、上記弁は、少なくとも
− 好ましくは鋸歯状の外表面を呈する、円形状断面の第1端部片であって、弾性を有する管形状の上記供給孔又は上記排出孔に押し込まれる第1端部片であって、上記流体を通過させるための第1の円筒状の軸方向流路を閉止する第1端部片と、
− 好ましくは鋸歯状の外表面を呈する、円形状断面の第2端部片であって、上記主供給管又は排出管に連結された分岐管の一端に押し込まれるか、大気中に開放される第2端部片であって、上記流体を通過させるための第2の円筒状の軸方向内部流路を含む第2端部片と
を備える。
鋸歯状の外表面とすることで、弾性な管状孔に押し込まれた後に当該管状孔内においてより良好な保持が達成される。
より詳細には、上記供給弁は、それぞれ、特に好ましくは鋸歯状の外表面を呈する、円形状断面の第2端部片を有し、この第2端部片は、上記主供給管に連結された分岐管の一端に押し込まれ、上記流体を通過させるための第2の円筒状の軸方向内部流路を含む。
より詳細には、上記排出弁は、それぞれ、円形状断面の第2端部片を有し、この第2端部片は、流体を大気中に排出することを可能とする。
したがって、上記各排出弁の第2端部片は、排出管の一端や、主排出管に連結された分岐管の一端に連結されてはいない。本発明の装置にあっては、そのような排出管を使用する必要はない。
有利なことに、上記弁及び上記供給管は、上記マットレスを保護するためのカバー内に配設される。
好ましい実施形態においては、上記排出孔と協働するかこれと一体化される排出弁は、排出管に連結されてはいない。ここで、この流体は、大気中に自由に排出されるか、しかるべき場合には上記保護カバー内へ排出される気体――特に空気――である。
別の実施形態においては、上記排出弁の第2端部片から離れる方向に延びる排出管を通じて流体を運ぶことによってこれをカバー内から取り除くのが望ましい場合もある。
有利なことに、上記弁は、電子制御ユニットにより制御され、上記電子制御ユニットは、
− 全ての上記隔室を膨らませる連続モード(continuous mode)と、
− 上記マットレスの少なくとも一つの領域における上記隔室の一部のみを少なくとも部分的に収縮させ、その後、再膨張させる、いくつかの圧力交互変化モード(alternating pressure modes)であって、収縮・再膨張させる上記隔室は、一定間隔をおいて配置され、好ましくは、二つに一つの隔室、又は、三つに一つの隔室であり、より好ましくは、上記領域内の各隔室を、上記領域に亘って、上記マットレスの長手方向に沿って往復両方向に一つの隔室から隣接する隔室へと連続的に収縮・再膨張させる圧力交互変化モードと
のどちらを実行するかを選択可能にする。
より詳細には、全ての隔室が、上記供給弁及び/又は排出弁を有し、各弁は、一定間隔をおいて配置された複数の隔室の一部――好ましくは、二つに一つの隔室、又は、三つに一つの隔室――を少なくとも部分的に収縮させ、その後、再膨張させるいくつかの圧力交互変化モードであって、各隔室を、上記マットレスの長手方向に沿って往復両方向に一つの隔室から隣接する隔室へと収縮・再膨張させるいくつかの圧力交互変化モードのうちの選択された一つのモードを実行する機能を有する電子制御ユニットにより制御される。
これらの弁は、そのサイズを小さくする必要があるとともに、マットレスの周りに配置された保護カバー内において各隔室の供給孔及び排出孔の位置に配置され得るのに適し、且つ、その形状のためにマットレスやカバーを傷つけてしまう危険性がなく、且つ、マットレスの収縮時に患者に怪我をさせたり患者の邪魔になったりする危険性のない形状とする必要があることが理解されるであろう。
好ましくは、上記弁は、それぞれ、二つの上記端部片、すなわち、好ましくは曲線的形状の外表面を画定する本体に対して対称に配置された第1端部片及び第2端部片を有し、
上記本体は、円筒形状であり、
上記本体は、上記第1及び第2端部片と同じ長手方向軸を有する。
より好ましくは、上記円筒状の本体の外径は、供給管のそれと概ね等しいか、これよりも若干大きい。これにより、コンパクトな構成にて、上記弁を上記管に対して直線配置することができる。
より詳細には、上記本体は、同じ長手方向軸を有する上記第1及び第2内部流路の両者が通じる円筒状の内部空洞を有し、
上記内部空洞は、上記弁の上記軸方向兼長手方向に沿って移動するのに適した長手方向の磁心を収容し、
上記磁心は、同じ上記長手方向軸に沿って軸方向に延在する誘導コイルの中を移動し、
上記磁心は、
第1に、上記流体が上記第1及び第2端部片の両者の端部間にて上記弁を通過することを許容するように、上記磁心が、同じ長手方向軸上にあり上記内部空洞に通じる上記第1及び第2内部流路の両者の端部から引き離された開位置と、
第2に、上記流体が上記第1及び第2端部片の端部間にて上記弁を通過することを妨げるような態様で、上記磁心が、上記内部空洞に通じる上記弁の上記第1及び第2内部流路のうちの一方の端部を閉止する閉位置と
の間を移動可能である。
本発明のこの種の弁のことを、「コンパクト」であるとか「直線配置型」であると説明してあるが、これは、当該弁の各種の構成要素が、弁の長手方向軸と同じ共通の軸上に沿って配置されているからである。
更に、磁心の軸及びその動作が、弁内における流体流動用の導管に対して通常垂直である従来の弁とは異なり、第1及び第2端部片間において弁を通過する流体は、必ず、弁の軸と同じ長手方向軸に沿って、軸方向に流れる。
異なる実施形態においては、上記磁心が上記コイルによって電気的に活性化(electrically activated)されていない場合には、上記磁心は、上記空洞に通じる上記流路の二つの上記端部のうちの一方に押し当てられるように、上記磁心に作用するバネによってその閉位置に保持され、
上記コイルを電気的に活性化することにより上記磁心がその開位置に移動する場合には、上記磁心は、上記空洞に通じる上記流路の両者の端部から間隔をおいて配置されるような態様で、上記バネに抗して動作して上記内部流路の上記端部から切り離されるように移動する。
通常、この変形例が選択されるが、その理由は、各隔室の圧力を一旦適宜調整したなら、マットレスは「平衡状態にある」と言えるからである。それ以降は、患者が姿勢を変えた場合に、時々圧力調整を行えばよいだけで、それ以上何もする必要はない。実際、全使用時間のうちの75%の間、弁は作動されない。
別の変形例においては、上記磁心が上記コイルによって電気的に活性化されていない場合には、上記磁心は、上記空洞に通じる第1及び第2流路の両端部から間隔をおいて配置されるように、上記磁心に作用するバネによってその開位置に保持され、上記コイルを電気的に活性化することにより上記磁心が動かされる場合には、上記磁心は、上記空洞に通じる第1及び第2流路の二つの端部のうちの一方に押し当てられるような態様で動かされ、当該端部を閉止する。
流体は、公知の態様により、磁心の外表面に設けられた溝を介して、及び/又は、長手方向に磁心を貫通する穴を通って、磁心及びコイル間にて空洞内を流れることができる。
上記弁が3ポート弁の場合には、当該弁は、上記内部空洞を外部(すなわち、大気)と連通可能にする第3内部流路を更に含み、
− 上記磁心が上記第1及び第2内部流路の上記端部から切り離される上記開位置においては、上記第3内部流路は閉止され、
− 上記閉位置においては、上記隔室の一つの孔とのみ連通する上記第1内部流路は開放され、上記供給管と連通する上記第2内部流路は閉止され、上記第3内部流路は開放され、上記流体は、上記隔室から大気中へ排出可能となる
ような弁である。
一例として、上記弁は、3センチメートル(cm)〜10cmの範囲内、好ましくは4cm〜6cmの範囲内に収まる全長を呈し、その円形状断面の外表面が、10mm〜20mmの範囲内に収まる最大径を有し、上記第1及び第2端部片は、好ましくは、直径が5mm〜15mmの範囲内に収まる円形状断面を呈し、より好ましくは、直径が2mm〜10mmの範囲内、好ましくは4mm〜7mmの範囲内に収まる内部流路を有する。
本発明は、更に、コンパクトな直線配置型の電磁弁を提供し、
各弁は、
同じ長手方向軸(X1X’1)を有する上記磁心及び上記誘導コイルを収容する内部空洞を備えた本体と、
上記第1又は第2内部流路を含み、上記本体に対して対称に、且つ、上記本体と同じ長手方向軸(X1X’1)上に配置された一つの上記第1端部片及び一つの第2端部片と
を備え、
上記第1及び第2端部片は、上記マットレスの屈曲した管状孔と、分岐管のそれぞれ屈曲した端部とに係合し、上記弁を上記供給管及び上記マットレスの上記長手方向XX’と一直線に揃えて配設することができるように、上記マットレスの上記長手方向に関して長手方向に位置ずらし(offset)される。
好ましくは、上記本体、第1及び第2端部片、並びに、第1及び第2内部流路は、円形状断面を有する。
有利なことに、各電磁弁は、連続モードと、圧力交互変化モードとして知られる別のモードとから制御モードを選択することを可能にする制御ユニットに接続される。これにより、要望に応じて、上記マットレス上に寝ている患者の体の少なくとも一部をマッサージすることが可能になる。
また、これにより、体の一部のみの下――例えば、気管切開手術のために首の下だけ――で、局所的に収縮を起こすことも可能である。
より詳細には、電磁弁を制御するための電子制御ユニットは、少なくとも一つのセンサに接続され、上記ユニットは、各隔室内において所定の空気圧を維持するような態様で――好ましくは、マットレス上に横たわる患者の体からマットレス表面に対して加わる圧力が、マットレスと接触している体の全域に亘って概ね等しくなるような態様で――隔室に対する空気供給又は空気排出を制御するのに適した電子的手段を備える。
本発明の他の特徴や利点は、以下の詳細な説明に照らして明らかになる。
図1は、本発明がなされる前の技術にかかるマットレスを示す図であり、上記マットレスは、その長手方向(XX’)に対して交差するように延在するソーセージ形状の管からなる16個の隔室を備える。
これらの16個の隔室は、以下の三つの領域に分散配置されている。
− 頭部領域Z:1個の隔室
− 躯体領域Z:12個の隔室
− 足部領域Z:3個の隔室
図2に、三つの電磁弁V、V、Vを有する供給マニホールドMと、三つの排出電磁弁V、V、Vを有する排出マニホールドMとを備えるマニホールドユニットから各隔室に対する空気の供給又は排出を行うためのシステムを示す。
このマニホールドユニットは、電子制御ユニット(不図示)と組み合わされる。供給マニホールドMは、単一のポンプないし圧縮機7に連結される。
各供給弁V及びVは、それぞれ一つの隔室領域(Z〜Z)への供給を行う主供給管t〜tに連結される。
より詳細には、電磁弁Vは、主供給管tから領域Tの三つの隔室への供給を行う。ここで、管tは、二つのT字カップリングを備える。各カップリングは、分岐接続された副管t’に対して供給を行う役割を果たす。この副管は、管状の連結用端部片を介して各隔室の管状の供給孔4−1へ連結するためのものである。T字カップリングは、鋸歯状の外表面を有する管状の端部片を呈する。
対称的に、マットレスの反対側に位置する上記隔室の管状の排出孔4−2には、「鋸歯状」型の管状の端部片を介して副排出管t’が連結され、一方、この副排出管は、T字カップリングを介して、排出マニホールドMの排出電磁弁Vに連結された共通の主排出管tに連結される。
電磁弁V及びVは、それぞれ、マニホールドユニットの供給電磁弁V及び排出電磁弁Vにそれぞれ連結された主供給管t及び主排出管tを介して、躯体領域の12個の隔室に対する供給及び排出を制御する。
躯体領域の12個の隔室の供給孔4−1は、副供給管t’を介して主供給管tに連結される。この副供給管は、T字カップリングを介して管tに連結され、管状の端部片(不図示)を介して管状の供給孔4−1に連結される。
対称的に、副排出管t’が、管状の排出孔4−2との間の連結を提供する。これらの副排出管は、その一端側では管状の端部片(不図示)を介して排出孔と連結され、その反対側の端部では各T字カップリングを介して主排出管tに連結される。
最後に、供給電磁弁V及び排出電磁弁Vは、それらにそれぞれ連結された主供給管t及び主排出管tを介して、頭部領域の単一の隔室に対する供給及び排出を制御する役割を果たす。
図1に示したマニホールドとマットレスの各隔室との間の上記空気圧式連結網は、「連続圧力(continuous pressure)」モードとして知られるモードで動作する。なぜなら、各領域内の全ての隔室に対しては同じ態様で供給及び/又は排出が行われ、唯一可能なのは、三対の供給・排出電磁弁を用いて各領域間で変更調整を行うことだけだからである。
図2は、同種のマットレスを示すが、このマットレスは、三つに一つの隔室が収縮可能であって、後続の隔室が次々に収縮・再膨張される「圧力交互変化」モードで動作可能な空気供給・排出システムに連結されている。
この圧力交互変化モードでは、必要に応じて、各領域内の複数の隔室の制御を三等分に細分する必要がある。
したがって、図2において、三つに一つ(one-in-three)の圧力交互変化モードで動作するためには、以下の電磁弁及び管を実装する必要があることが見て取れるだろう。
− 足部領域の三つの隔室の三つの供給孔への供給のための、三つの主供給管t、t、tを介して動作する三つの供給弁V、V、V
− 対称的に、足部領域内の隔室の排出孔と、三つの排出弁V、V、V10との間の連結を提供する三つの主排出管t、t、t10
このような設備により、足部領域内の各隔室を、残りの二つの隔室は膨らませた状態のままで、次々に収縮させることができる。
同様に、躯体領域内の三つに一つの隔室――すなわち、躯体領域内の12個の隔室のうち、一定間隔をおいて配置された四つの隔室――を同時に収縮させ、躯体領域内の相連なった全ての隔室を、一つの隔室から隣接する隔室へと順番に連続的に収縮させるためには、三つの主供給管t、t、tを介して動作する三つの供給弁V、V、Vを用いて、四つの副供給管を介して四つの隔室への供給をそれぞれ行う必要がある。ここで、四つの副供給管は全て、一つの共通の主供給管に連結される。
したがって、主供給管t、t、tは、それぞれ、四つの分岐管t’、t’、t’に対して供給を行う。
対称的に、三つの副分岐管t’11、t’12、t’13が、それぞれ、三つの主排出管t11、t12、t13に連結される。
最後に、供給電磁弁V及び排出電磁弁V14が、それぞれ、主供給管t及び主排出管t14を介して、頭部領域に対する供給及び排出を制御する。
各供給管t〜t14及び各排出管t’〜t’13は、捩れによる玉こぶの発生を防止するために十分に剛であるとともに、比較的曲がりくねった経路をたどることができるように十分な可撓性を有する。
これらの各管は、約15mmの標準的な外径と、約10mmの内径を有する。複数の隔室への供給を行う必要があり、よって50L/分にまで及び得る比較的大きな流量で流体を送る必要のある各電磁弁は、それ相応の大きさに設計されており、マニホールドユニットに、500グラム(g)(図1)〜1000g以上(図2)の範囲に及び得る全重量を与える。
しかし、何より、多数の供給管及び排出管は大きな嵩となり、これらの管をマットレスを囲繞する保護カバー内に挿入しなければならないことも理解される。
図3及び図4は、本発明によるマットレスの各隔室に対して供給・排出を行うためのシステムを示す図である。
図3においては、共通の空気注入装置7が、単一の主供給管5(「バス」と称する)を介して、16個の2ポート供給電磁弁3−1への供給を行うよう動作する。これらの供給電磁弁は、それぞれ、16個の隔室2の各々の16個の供給孔4−1に直結されており、長手方向に関してマットレスの同じ側に配置されている。長手方向に関してマットレスの反対側には、図1及び図2に示す従来技術のように排出管に空気を排出するのではなく、隔室2から大気中へ空気を排出する16個の2ポート排出電磁弁3−2に直結された16個の排出孔4−2が配置されている。
図3Aにおいては、管状の供給孔4−1及び排出孔4−2は、供給弁3−1及び排出弁3−2とともに、マットレス及び供給管5の長手方向XX’に対して垂直方向に配置されている。
しかしながら、図3Bの3ポート弁3−3について以降説明するような、90°曲げられ、XX’方向に関して長手方向に位置ずらしされた分岐管端部6とともに、管状の供給孔及び排出孔を用いるのが有利な場合がある。これにより、全体のサイズをより小型化すべく、2ポート弁3−1及び3−2を供給管及びマットレスの長手方向XX’と一直線に揃えて配設することが可能になる。
図4は、汎用制御ユニット8に接続され、電気的接続手段19を介してポンプないし圧縮機7を制御することも可能にするセンサ18と組み合わされた本発明の装置を示す。
また、図3及び図4は、電磁弁3−1及び3−2に電力を供給するための電線9を幾つか概略的に示す。これらの電線は、図5及び図7Aにも図示してある。
供給弁3−1及び排出弁3−2は、図5に示すような類の構造を呈する。
円筒状の本体10は、誘導コイル12を収容する内部空洞11を有する。コイルは、弁の長手方向軸X1X’1に対して軸方向に配置される。内部空洞11の中には、電気的に活性化(activated electrically)されたときのコイル12からの動力(drive)により長手方向X1X’1に沿って内部空洞11内で移動するのに適した円筒状の長手方向の磁心13が配設されている。
図4において、各弁3−1、3−2は、以降説明するように、誘導コイル12を電気的に活性化させ磁心13を移動させる役割を果たす集中制御ユニット8に対して、電力供給線9を介して接続される。
上記円筒状本体10の各長手方向端部において、弁10は、第1端部片13−1及び第2端部片13−2をそれぞれ有する。端部片は、円形状断面であり、軸方向に沿って、且つ、互いに対して左右対称に配置されている。
これらの端部片13−1及び13−2は、円形状断面の鋸歯状切れ込み14を有する鋸歯状の外表面をそれぞれ画成する。これらの鋸歯状切れ込み14は、管状の供給孔4−1又は管状の排出孔4−2――また、しかるべき場合には、副供給管6――と連結するのに適した鋸歯状の端部片を画成する。
各第1端部片13−1は、第1の軸方向内部流路14−1を有する。この流路は、その一端側が、内部空洞11に通じており、その他端側が、上記第1端部片13−1が管状の供給孔4−1又は管状の排出孔4−2に差し込まれた際に隔室2に通じる。
同様に、各第2端部片13−2は、内部空洞11及び第2端部片13−2の自由端と連通する第2の軸方向内部流路14−2を有する。
第2端部片13−2は、供給弁3−1の場合には副供給管6に連結され、排出電磁弁3−2の場合には大気に通じる。
上記2ポート弁3−1及び3−2の開閉動作は、二つの動作モードにて実現可能である。
図5において、上記コイルによって上記磁心が電気的に活性化されていない場合には、当該磁心13に作用するバネ15により磁心は閉位置に保持され、これにより、磁心は、空洞に通じている二つの流路のうちの一方の端部に設けられたOリング17に対して押し当てられる。コイルの電気的活性化により磁心が動かされると、磁心は、バネを圧縮して上記内部空洞の上記端部から切り離されるよう動かされ、これにより、磁心は、場合によっては当接手段16との協働により、上記空洞に通じる流路14−1及び14−2の端部から離れた状態に保持される。その結果、二つの端部片13−1、13−2のそれぞれの自由端から流体が上記弁を通って流れることが可能となる。空気は、磁心13の周りにて――場合によっては、磁心の外表面に設けられた溝(不図示)に沿って、及び/又は、長手方向に磁心を貫通する軸方向の穴を通って――空洞1を通って流れることができる。
図3Bは、本発明のマットレスの異なる実施形態を示す。このマットレスにおいては、その隔室の幾つかに、それぞれの単一の3ポート電磁弁が装着されている。
具体的には、頭部領域Z及び足部領域Zの隔室は、予め較正された圧力にて空気を送る装置7により、連続モードにて膨らまされる。
躯体領域Zの各隔室にだけは、供給手段及び排出手段の両方として機能する孔4−3にそれぞれ直結された単一の3ポート弁3−3が装着されている。各隔室の出口側の孔4−4は、塞がれている。
図3Bに示すこの実施形態は、以降説明するように、圧力交互変化の動作モードで動作することにより、躯体領域Zにおいてマッサージ式マットレスを提供するのに特に便利である。
図3Bにおいて、3ポート弁3−3は、マットレス及び供給管5の共通軸XX’に沿って長手方向に配置されている。
管状の供給・排出孔4−3及び分岐管端部6は、90°曲げられ、XX’方向に関して長手方向に位置ずらしされている。これにより、3ポート弁3−3の第1及び第2端部片を供給管及びマットレスの上記長手方向XX’と一直線に揃えて配設し、設備の小型化を最適化することができる。
図6は、以下に具体的に示す二つの長手方向の内部流路を備えた3ポート電磁弁を示す。
− 各隔室の開放された管状孔4−3に直接装着される上記第1端部片13−1内の第1内部流路14−1
− 副供給管6の対応する端部に押し込まれる第2端部片13−2内の第2内部流路14−2
− 内部空洞の内部と、弁の外部との間で連通する第3内部流路14−3であって、軸X1X’1上にて軸方向に空洞11内へ通じるとともに、円筒状本体10の外表面を横断するように貫通して、結果として、屈曲部ないしL字形状を呈する第3流路14−3
通常の位置においては、バネ15が磁心13に対して圧力を付与するため、磁心は、長手方向に移動して、第3流路14−3の端部を閉止する一方で、第3流路14−3の端部に対して平行に空洞へ通じる第1流路14−1の端部を開状態のままにする。これにより、流体は、第1内部流路14−1及び第2内部流路14−2と、内部空洞11とを通過することにより、隔室2へ自由に供給することができる。
その後、3ポート電磁弁3−3が電気的に活性化されると、バネ15が圧縮され、磁心13は、長手方向に関して逆方向に移動して、第2供給流路14−2を閉止する一方、磁心の他端部は、第1内部流路14−1及び第2内部流路14−3の端部から離される。
これにより、隔室に収容された空気は、第1内部流路14−1を、次いで内部空洞11を通り、その後、第3内部流路14−3を介して大気中へと排出可能である。これにより、隔室は収縮する。
本発明の直線配置型(in-line)電磁弁の独創性を説明するために、図8に、従来の電磁弁3−4を示す図を挙げる。この電磁弁においては、磁心13aは、コイル12a(不図示)及びバネ15aからの動力により、流体が二つの端部片間にて当該弁を通って流れる方向X1X’1に対して垂直に移動する。
本発明の弁3−1〜3−3は、従来技術のように管状孔から離れた集約された位置に遠隔配置(offset)されるのではなく、隔室2の管状孔4−1〜4−3にそれぞれ組み込まれているため、各弁は、ただ一つの隔室を制御する役割を果たし、弁と隔室との間の損失水頭が、従来技術に比べて相当抑えられる。
流動する空気の「ゲージ(相対)」圧が約10mbar〜100mbarである(大気圧よりもこれだけ高い)ことを思い起こすと、空気圧式連結管が従来技術のように長いと、大きな損失水頭が生じる可能性がある。
上記弁をこのように隔室の孔の位置に配置することにより、事実上1L/分〜5L/分の流量で空気を送るだけで事足り、そのため、10mbar〜100mbar程度の圧力の使用を要するような、小さな寸法の弁を用いることが可能となる。上記弁にあっては、流路14−1及び14−2の内径は、5mm〜8mmの範囲内にあり、より詳細には約7mmである。
このようなコンパクトな直線配置型の弁は、直径2mm〜3mmの導管に等しい流体流れ断面(fluid flow section)を呈する。
15mm〜20mmの範囲内にあり、より正確には約17mmであるような本体外径については、上記弁の全長は、50mm〜70mmの範囲内にあり、より詳細には60mmである。上記第1及び第2端部片の最大径は、約11mmである。
一例として、上述したタイプの弁の重量は、15g〜20gの範囲内にあり、そのため、たとえ数多くの弁を用いたとしても(図2においては弁の数が14個であるのに対して、図3においては弁の数は32個である)、図3に示す本発明の空気供給・排出システムの全重量は、図1及び図2に示す従来技術の空気供給・排出システムのそれよりも相当小さいもので済む。
図5〜図7は、ともに約11mmの外径を有する第1端部片13−1及び第2端部片13−2を示す。この外径により、これらの端部片を、約10.5mmの内径を有する管6の端部と、標準的な本隔室の管状孔4−1とに押し込むことができ、その結果、上記管及び孔は変形して、連結が確実なものとなる。上記で規定した流量にて全ての弁に対して供給を行い得るように、主供給管5の内径は、約10mmの値に維持するのが望ましい。
これに対して、副分岐管6――ひいては、副管6を主供給管5に連結する機能を有するT字カップリング――の内径は、より小さくすることも可能であるし、第2端部片13−2の外径もこれに対応してより小さくすることも可能であるが、実用上の理由から、共通の標準的な直径を有する管を使用し続けた方が好ましい。
実際には、本発明においては、上記弁が、隔室の管状孔と供給管又は副排出管とを連結する管状の構成要素の代わりに用いられる。
本発明の供給・排出システムを容易に実装することができるのは、多数の弁を集約化するマニホールドユニットが不要となる限り、ベッド8の足元の制御ユニットの嵩が遥かに小さくて済むという事実に由来する。とりわけ、弁と各隔室との間の空気供給・排出管の網が不要となり、代わりに単一の主供給管5が用いられる。上記供給・排出管の網の代わりに、各電磁弁に対して電力を供給する役割を果たす電線9の網が用いられる。
しかし、直径が1mm〜2mmの範囲内にある上記電線の網の方が、空気圧式供給・排出管の網に比べて、マットレス周囲への配設――及び、必要に応じて、保護カバー内への組み込み――がより容易である。
本発明の供給・排出システムの本質的な利点は、各隔室が他の隔室とは個別独立して制御可能であることから、モジュール化度を高くすることができる点にある。
各隔室に対して個別に空気の供給又は排出を行うことができるため、マットレスの形態を、患者の体形に応じて、より正確なものにすることができる。
更に、本発明にあっては、ベッドの足元に配設され各電磁弁が接続される電子制御ユニット8のプログラムに応じて二つに一つの隔室、又は、三つに一つの隔室を収縮させる交互変化モードを選択することができる。
更に、弁がマットレスの表面に亘って分散配置されるため、看護スタッフはより容易にマットレスを取り扱うことが可能となる。
したがって、各隔室に対して弁を追加したり取り外したりすることや、マットレスが実行可能な機能を要望に応じて変えることが容易である。このような選択肢は、従来技術において実装されてきた空気圧式網によっては実現し得なかった。なぜなら、マットレスの機能に関するいかなる変更であっても、空気分配用管の網を完全に変更する必要があり、このような機能変更は実用的ではなかったからである。
最後に、各弁は、発熱を全く伴わない非常に低いレベルの電力を用いて稼動される。よって、これらの弁は、湿潤な空気においても錆びたり腐食したりしにくい材料で形成されている場合には、保護カバー内の限られた環境の中にあっても、隔室と接触した状態で動作することができる。
6個の電磁弁を備えた、マニホールドからマットレスの各隔室への供給を行う空気圧式配気網の従来技術を示す図である。 14個の電磁弁を備えた、マニホールドからマットレスの各隔室への供給を行う空気圧式配気網の従来技術を示す図である。 2ポート弁を用いた本発明の装置における電磁弁の分布を示す図である。 3ポート弁を用いた本発明の装置における電磁弁の分布を示す図である。 本発明の装置を含むマットレスの側面図である。 本発明の2ポート電磁弁の長手方向断面図である。 本発明の3ポート電磁弁の長手方向断面図である。 図5の矢印VIIAに沿って眺めた図である。 図5の矢印VIIBに沿って眺めた図である。 従来技術にかかる電磁弁を示す。

Claims (14)

  1. 特に人の体を支持するためのマットレス型支持装置(1)であって、
    流体より膨らまされるのに適した少なくとも3個の隔室備え、
    前記隔室
    前記隔室のための少なくとも一つの流体供給・排出孔、又は、少なくとも一つの流体供給孔及び流体排出孔(4−1、4−2、4−3)と、
    前記隔室に対する流体供給及び/又は流体排出を制御可能とする少なくとも一つの電磁弁(3−1、3−2、3−3)と
    を有し、
    前記弁は、それぞれ、一つの前記供給・排出孔、又は、一つの前記流体供給孔若しくは一つの前記流体排出孔と協働するかこれと一体化されており、
    前記弁(3−1、3−2、3−3)は、それぞれ、単一の隔室に対する充填及び/又は放出を行う目的で専用に設けられ、
    a− 前記隔室はソーセージ形状の管の形状であり、前記管はそれぞれ前記マットレスの長手方向に対して水平方向に交差するように延在し、前記管のそれぞれは、前記マットレスの前記長手方向に沿って並設され、
    b− 複数の分岐連結手段(6)を備えた単一の主供給管(5)が、全ての隔室の前記流体供給孔と直接協働する、又はこれらと一体化された複数の前記弁との連結を可能とし、前記流体供給孔(4−1、4−3)は、前記マットレス型支持装置の共通の長手方向側面に沿って配置され、前記主供給管(5)は、前記長手方向側面に沿って延び、
    c− 前記弁はそれぞれ、二つの前記端部片(13−1及び13−2)、すなわち、曲線的形状の外表面を画定する本体(10)に対して対称に配置された第1端部片及び第2端部片を有するコンパクトな弁であり、前記本体は円筒形状であり、前記本体は前記第1及び第2端部片と同じ長手方向軸(X1X’1)を有し、
    − 前記弁は3cm〜10cmの範囲内に収まる全長を呈し、円形状断面の外表面が、10mm〜20mmの範囲内に収まる最大径を呈し、前記第1端部片は、直径が5mm〜15mmの範囲内に収まる円形状断面を呈することを特徴とする装置。
  2. 前記隔室は、それぞれ、流体供給孔(4−1)及び流体排出孔(4−2)を有し、
    対象となる前記隔室は、それぞれ、二つの弁、すなわち、供給弁(3−1)及び排出弁(3−2)を有し、又はこれらと協働し、
    一方の弁は、流体供給を制御する役割を果たし、他方の弁は、流体排出を制御する役割を果たし、
    前記弁は、それぞれ、前記流体供給孔及び前記流体排出孔と一体化され、又はこれらと協働し、
    前記弁(3−1、3−2)は、それぞれ、単一の隔室に対する充填又は放出を行う目的で専用に設けられることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  3. 対象となる前記隔室は、それぞれ、前記隔室に対する供給及び排出の両方を行う単一の弁(3−3)と協働する、又はこれと一体化された単一の供給・排出孔(4−3)を有することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  4. 前記主供給管は、共通の流体注入装置(7)により供給されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の装置。
  5. 前記弁(3−1、3−2、3−3)は、少なくとも
    − 好ましくは鋸歯状の外表面を呈する、円形状断面の第1端部片(13−1)であって、弾性を有する管形状の前記流体供給孔又は前記流体排出孔(4−1、4−3又は4−2、4−3)に押し込まれる第1端部片であって、前記流体を通過させるための第1の円筒状の軸方向流路(14−1)を閉止する第1端部片と、
    − 好ましくは鋸歯状の外表面を呈する、円形状断面の第2端部片(13−2)であって、前記主供給管(5)又は排出管に連結された分岐管(6)の一端に押し込まれる、又は大気中に開放される第2端部片であって、前記流体を通過させるための第2の円筒状の軸方向内部流路(14−2)を含む第2端部片と
    を備えることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の装置。
  6. 空気により膨らまされるのに適した3〜24個の前記隔室を備えることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の装置。
  7. 前記本体(10)は、同じ前記長手方向軸(X1X’1)を有する前記第1及び第2内部流路(14−1、14−2)の両者が通じる円筒状の内部空洞(11)を有し、
    前記内部空洞は、前記弁の軸方向の前記長手方向(X1X’1)に沿って移動するのに適した長手方向の磁心(13)を収容し、
    前記磁心は、同じ前記長手方向軸(X1X’1)に沿って軸方向に延在する誘導コイル(12)の中を移動し、
    前記磁心は、
    第1に、前記流体が前記第1及び第2端部片の両者の端部間にて前記弁を通過することを許容するように、前記磁心が、同じ前記長手方向軸(X1X’1)上にあり前記内部空洞(11)に通じる前記第1及び第2内部流路(14−1、14−2)の両者の端部から引き離された開位置と、
    第2に、前記流体が前記第1及び第2端部片の端部間にて前記弁を通過することを妨げるような態様で、前記磁心が、前記内部空洞に通じる前記弁の前記第1及び第2内部流路(14−1、14−2)のうちの一方の端部を閉止する閉位置と
    の間を移動可能であることを特徴とする、請求項5又は6に記載の装置。
  8. 前記磁心が前記誘導コイルによって電気的に活性化(electrically activated)されていない場合には、前記磁心は、前記空洞に通じる前記流路の二つの前記端部のうちの一方に押し当てられるように、前記磁心に作用するバネによってその閉位置に保持され、
    前記誘導コイルを電気的に活性化することにより前記磁心がその開位置に移動する場合には、前記磁心は、前記空洞に通じる前記流路の両者の端部から間隔をおいて配置されるような態様で、前記バネに抗して動作して前記内部流路の前記端部から切り離されるように移動することを特徴とする、請求項7に記載の装置。
  9. 前記弁は、前記内部空洞(11)を外部と連通可能にする第3内部流路(14−3)を更に含む3ポート弁(3−3)であって、
    − 前記磁心が前記第1及び第2内部流路(14−1、14−2)の前記端部から切り離される前記開位置においては、前記第3内部流路(14−3)は閉止され、
    − 前記閉位置においては、前記隔室の一つの孔(4−3)とのみ連通する前記第1内部流路は開放され、前記供給管と連通する前記第2内部流路(14−2)は閉止され、前記第3内部流路は開放され、前記流体は、前記隔室から大気中へ排出可能となる
    ような3ポート弁であることを特徴とする、請求項3及び請求項7若しくは8に記載の装置。
  10. 前記弁は、4cm〜6cmの範囲内に収まる全長を呈することを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の装置。
  11. 前記弁及び前記供給管は、前記マットレスの保護カバー内に配設されることを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の装置。
  12. 前記弁は、電子制御ユニット(8)により制御され、前記電子制御ユニットは、
    − 全ての前記隔室を膨らませる連続モード(continuous mode)と、
    − 前記マットレスの少なくとも一つの領域における前記隔室の一部のみを少なくとも部分的に収縮させ、その後、再膨張させる、いくつかの圧力交互変化モード(alternating pressure modes)であって、収縮・再膨張させる前記隔室は、一定間隔をおいて配置され圧力交互変化モードと
    のどちらを実行するかを選択可能にすることを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の装置。
  13. 前記弁は、電子制御ユニット(8)により制御され、前記電子制御ユニットは、前記マットレスの少なくとも一つの領域における二つに一つの隔室を、前記領域に亘って、前記マットレスの長手方向に沿って往復両方向に一つの隔室から隣接する隔室へと連続的に収縮・再膨張させる圧力交互変化モードを選択可能にすることを特徴とする、請求項12に記載の装置。
  14. 前記弁は、コンパクトな直線配置型の電磁弁であり、
    各弁は、
    同じ前記長手方向軸(X1X’1)を有する磁心(13)及び誘導コイル(12)を収容する内部空洞(11)を備えた本体(10)と、
    前記第1又は第2内部流路(14−1、14−2)を含み、前記本体に対して対称に、且つ、前記本体と同じ前記長手方向軸(X1X’1)上に配置された一つの前記第1端部片及び一つの第2端部片(13−1、13−2)と
    を備え、
    前記第1及び第2端部片は、前記マットレスの屈曲した管状の前記流体供給孔(4−1、4−2及び4−3)と、分岐管のそれぞれ屈曲した端部とに係合し、前記弁を前記管状の流体供給孔及び前記マットレスの前記長手方向XX’一直線に揃えて配設することができるように、前記マットレスの前記長手方向に関して長手方向に位置ずらし(offset)されることを特徴とする、請求項5〜13のいずれかに記載の装置。
JP2008040180A 2007-02-27 2008-02-21 マットレスの隔室に対する流体の供給又は排出を制御するための少なくとも一つの電磁弁を含むマットレス型支持装置 Expired - Fee Related JP5179220B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR0701391A FR2912884B1 (fr) 2007-02-27 2007-02-27 "dispositif de support de type matelas comprenant au moins une electrovanne permettant de commander l'alimentation/evacuation de fluide dans des compartiments du matelas"
FR0701391 2007-02-27

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008237892A JP2008237892A (ja) 2008-10-09
JP5179220B2 true JP5179220B2 (ja) 2013-04-10

Family

ID=38687209

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008040180A Expired - Fee Related JP5179220B2 (ja) 2007-02-27 2008-02-21 マットレスの隔室に対する流体の供給又は排出を制御するための少なくとも一つの電磁弁を含むマットレス型支持装置

Country Status (5)

Country Link
US (2) US20080201858A1 (ja)
EP (1) EP1964494A1 (ja)
JP (1) JP5179220B2 (ja)
AU (1) AU2008200769A1 (ja)
FR (1) FR2912884B1 (ja)

Families Citing this family (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8789224B2 (en) 2000-11-07 2014-07-29 Tempur-Pedic Managemant, LLC Therapeutic mattress assembly
FR2916512B1 (fr) * 2007-05-25 2013-03-15 Hill Rom Ind Sa "vanne a commande pneumatique et reserve d'energie et dispositif de support,de type matelas, en comprenant
GB2472818A (en) * 2009-08-19 2011-02-23 Mjs Healthcare Ltd A support with inflatable cells wherein the cells at one end have a smaller diameter
GB2472819A (en) * 2009-08-19 2011-02-23 Mjs Healthcare Ltd A support with a layer of inflatable cells wherein different groups of cells can simultaneously be inflated or deflated
US8365330B2 (en) 2010-02-12 2013-02-05 Hill-Rom Services, Inc. Method and apparatus for relieving shear induced by and occupant support
ITPD20100278A1 (it) * 2010-09-17 2012-03-18 Termoletto Italiana Srl Sistema antidecubito con materasso a celle gonfiabili e circuito di gonfiaggio/sgonfiaggio di sicurezza
CN107456339B (zh) * 2011-06-16 2018-09-28 东莞沛佳医疗保健科技有限公司 医用充气床垫
GB201114081D0 (en) * 2011-08-16 2011-09-28 Invacare Uk Operations Ltd Pressure relieving mattress
US8683633B2 (en) 2011-08-21 2014-04-01 Zheng CAO Mattress with concealed massage units
GB2495521A (en) * 2011-10-12 2013-04-17 Almec Eas Ltd Device for inflating an air chamber in a seat or bed
GB201402974D0 (en) * 2014-02-20 2014-04-09 Huntleigh Technology Ltd Improvements in and relating to cell inflation of a mattress
JP6672148B2 (ja) 2014-07-15 2020-03-25 パラマウントベッド株式会社 エアマットレス及びギャッチベッド用エアマットレス
CN106806077B (zh) * 2017-03-21 2022-03-08 河北工业大学 一种自动翻身气囊护理床垫
CN107582285A (zh) * 2017-09-19 2018-01-16 厦门宁欣科技有限公司 一种充气互换位气流床垫
US11173085B2 (en) 2017-12-28 2021-11-16 Stryker Corporation Mattress cover for a mattress providing rotation therapy to a patient
US11246775B2 (en) 2017-12-28 2022-02-15 Stryker Corporation Patient turning device for a patient support apparatus
CA3076854A1 (en) * 2018-03-06 2019-09-12 Dallas LA PORTA Methods, apparatuses and systems for applying pressure to a newborn baby
USD977109S1 (en) 2018-09-28 2023-01-31 Stryker Corporation Crib assembly for a patient support
USD901940S1 (en) 2018-09-28 2020-11-17 Stryker Corporation Patient support
USD877915S1 (en) 2018-09-28 2020-03-10 Stryker Corporation Crib assembly
USD888963S1 (en) 2018-09-28 2020-06-30 Stryker Corporation Cover assembly for a patient support
USD879966S1 (en) 2018-09-28 2020-03-31 Stryker Corporation Crib assembly
USD888964S1 (en) 2018-09-28 2020-06-30 Stryker Corporation Crib assembly for a patient support
USD888962S1 (en) 2018-09-28 2020-06-30 Stryker Corporation Cover assembly for a patient support
USD890914S1 (en) 2018-10-31 2020-07-21 Stryker Corporation Pump
USD894957S1 (en) 2018-10-31 2020-09-01 Stryker Corporation Display screen or portion thereof with graphical user interface
USD893543S1 (en) 2018-10-31 2020-08-18 Stryker Corporation Display screen with graphical user interface
USD894956S1 (en) 2018-10-31 2020-09-01 Stryker Corporation Display screen or portion thereof with graphical user interface
USD894226S1 (en) 2018-10-31 2020-08-25 Stryker Corporation Display screen or portion thereof with graphical user interface
USD894223S1 (en) 2018-10-31 2020-08-25 Stryker Corporation Display screen with animated graphical user interface
USD892159S1 (en) 2018-10-31 2020-08-04 Stryker Corporation Display screen with animated graphical user interface
CN111166574B (zh) * 2020-01-02 2021-06-15 温州医科大学 一种气垫可调节防褥疮医疗床结构
CA3163863A1 (en) * 2020-01-24 2021-07-29 Patientech Llc Controllable beds
US11344461B2 (en) * 2020-07-17 2022-05-31 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. Support cushion liners comprising artificial muscles

Family Cites Families (43)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4768249A (en) * 1985-12-30 1988-09-06 Ssi Medical Services, Inc. Patient support structure
US4745647A (en) * 1985-12-30 1988-05-24 Ssi Medical Services, Inc. Patient support structure
US4838309A (en) * 1985-12-30 1989-06-13 Ssi Medical Services, Inc. Variable flow gas valve
US4949413A (en) * 1985-12-30 1990-08-21 Ssi Medical Services, Inc. Low air loss bed
US5051673A (en) * 1985-12-30 1991-09-24 Goodwin Vernon L Patient support structure
JPS62193459U (ja) * 1986-05-28 1987-12-09
US4803744A (en) * 1987-05-19 1989-02-14 Hill-Rom Company, Inc. Inflatable bed
GB8901594D0 (en) * 1989-01-25 1989-03-15 Mediscus Prod Ltd Valve design
DE8901144U1 (de) * 1989-02-02 1990-05-31 Robert Bosch Gmbh, 7000 Stuttgart Elektromagnetisch betätigbares Doppelsitzventil
DE8907989U1 (de) * 1989-06-30 1989-08-10 Erwes, Ralf Peter, 4600 Dortmund Magnetventil
US5539942A (en) * 1993-12-17 1996-07-30 Melou; Yves Continuous airflow patient support with automatic pressure adjustment
US5715548A (en) * 1994-01-25 1998-02-10 Hill-Rom, Inc. Chair bed
US5586346A (en) * 1994-02-15 1996-12-24 Support Systems, International Method and apparatus for supporting and for supplying therapy to a patient
FR2718347B1 (fr) 1994-04-06 1996-06-28 Support Systems International Procédé et appareil de support d'un élément à supporter, en particulier le corps d'un patient permettant un support à une profondeur d'enfoncement contrôlée.
US5475937A (en) * 1994-05-25 1995-12-19 Korsen; David L. Shoe spike apparatus
US5666681A (en) * 1995-01-03 1997-09-16 Hill-Rom, Inc. Heel pressure management apparatus and method
US5630238A (en) * 1995-08-04 1997-05-20 Hill-Rom, Inc. Bed with a plurality of air therapy devices, having control modules and an electrical communication network
US6047424A (en) * 1995-08-04 2000-04-11 Hill-Rom, Inc. Bed having modular therapy devices
US5815865A (en) * 1995-11-30 1998-10-06 Sleep Options, Inc. Mattress structure
US5685036A (en) * 1996-02-15 1997-11-11 Geomarine Systems, Inc. Alternating pressure mattress system and method
US5848450A (en) * 1996-03-05 1998-12-15 L&P Property Management Company Air bed control
US5647079A (en) * 1996-03-20 1997-07-15 Hill-Rom, Inc. Inflatable patient support surface system
US5794288A (en) * 1996-06-14 1998-08-18 Hill-Rom, Inc. Pressure control assembly for an air mattress
FR2751530B1 (fr) * 1996-07-23 1998-10-23 Support Systems International Procede et dispositif de support d'un patient a zone talon de support derivee
US6536056B1 (en) * 1996-11-18 2003-03-25 John H. Vrzalik Bariatric treatment system and related methods
US6202672B1 (en) * 1997-08-25 2001-03-20 Hill-Rom, Inc. Valve assembly
US6021533A (en) * 1997-08-25 2000-02-08 Hill-Rom, Inc. Mattress apparatus having a siderail down sensor
US6008598A (en) * 1998-04-22 1999-12-28 Patmark Company, Inc. Hand-held controller for bed and mattress assembly
CA2326812A1 (en) * 1998-03-31 1999-10-07 Hill-Rom, Inc. Air-over-foam mattress
US6079065A (en) * 1998-04-22 2000-06-27 Patmark Company, Inc. Bed assembly with an air mattress and controller
US5983426A (en) * 1998-04-23 1999-11-16 Picker International, Inc. Versatile patient restraint system
JP2000037263A (ja) * 1998-07-21 2000-02-08 Aihou:Kk エアーベッド用消音器
US6014784A (en) * 1998-10-19 2000-01-18 Taylor; Rex E. Portable system for generating variable pressure point body support
CA2355964C (en) * 1999-01-08 2006-04-04 Hill-Rom, Inc. Mattress assembly
US6269505B1 (en) * 1999-04-20 2001-08-07 M.P.L. Ltd. Inflatable cushioning device with manifold system
US20050154336A1 (en) * 1999-04-30 2005-07-14 Kloecker Richard J. Segmented pneumatic pad for regulating pressure upon parts of the body during usage
WO2001089348A2 (en) * 2000-05-19 2001-11-29 Hill Engineering Continuous wave cushioned support
US6855158B2 (en) * 2001-09-11 2005-02-15 Hill-Rom Services, Inc. Thermo-regulating patient support structure
US6859967B2 (en) * 2002-02-22 2005-03-01 Samuel W. Harrison Overlay mattress
ES2261908T3 (es) * 2003-12-19 2006-11-16 Giovanni Beretta Colchon de aire con sistema de control de la presion.
US7260860B2 (en) * 2004-08-04 2007-08-28 Hill-Rom Services, Inc. Mattress system for a hospital bed
JP4513583B2 (ja) * 2005-01-28 2010-07-28 横浜ゴム株式会社 空気マット及びその制御装置並びに空気マット装置
US7182311B2 (en) * 2005-03-24 2007-02-27 Robertshaw Controls Company In-line solenoid valve

Also Published As

Publication number Publication date
US20150074914A1 (en) 2015-03-19
US20080201858A1 (en) 2008-08-28
JP2008237892A (ja) 2008-10-09
EP1964494A1 (fr) 2008-09-03
FR2912884B1 (fr) 2012-09-28
AU2008200769A1 (en) 2008-09-11
FR2912884A1 (fr) 2008-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5179220B2 (ja) マットレスの隔室に対する流体の供給又は排出を制御するための少なくとも一つの電磁弁を含むマットレス型支持装置
AU647011B2 (en) Portable sequential compression device
US6231532B1 (en) Method to augment blood circulation in a limb
US4320746A (en) Compression device with improved pressure control
US20120022414A1 (en) Gas supply system
CN101351239A (zh) 冲洗导管
US9211393B2 (en) Distal cooling distribution system for a medical device
MXPA05012012A (es) Aplicacion de fuerza traccional en un sistema de liberacion de espiral.
CN103200889A (zh) 具有可变形的流体递送管的气囊导管
US7871395B2 (en) Conduit management system
FR2483775A1 (fr) Dispositif pour appliquer une pression pour comprimer un membre d'un patient
IL121661A (en) Device and method for applying pressure to organs, especially for fixation or massage of organs
WO2010061326A1 (en) Artificial sphincter
US20150320958A1 (en) Ear-driven air pump for patient interfaces
WO2004096108A3 (en) Massaging device
EP3171842B1 (en) Method of controlling a pressurized mattress system for a support structure
US6997892B2 (en) Ambulatory cyclic traction device
US7685662B2 (en) Pneumatic control valve and power reserve for a mattress
KR20030061267A (ko) 에어 매트리스 공기조절 시스템
US11559460B2 (en) Compression device
CN111214197B (zh) 一种刚度可调节软管、操作部、插入部和内窥镜
CN208910200U (zh) 一种具有环形气囊的腹腔镜下胆道镜引导装置
CN218484993U (zh) 一种可调弯球囊导管
KR102276998B1 (ko) 체외충격장치
CN102300495B (zh) 内窥镜装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120807

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121106

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121211

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130109

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees