JP5179103B2 - 二次電池および二次電池の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、高出力化を図った二次電池に関し、特に低抵抗で大電流放電に適した集電構造を有する二次電池およびその製造方法に関する。
近年、駆動用電源として用いられる二次電池は、重要なキーデバイスの一つとして、その開発が進められている。中でも、ニッケル水素蓄電池やリチウムイオン二次電池は、軽量、小型で高エネルギー密度であることから、携帯電話を始めとして民生用機器から電気自動車や電動工具の駆動用電源まで幅広く用いられている。最近では、特に、リチウムイオン二次電池が駆動用電源として注目され、高容量化・高出力化に向けた開発が活発化している。
駆動用電源として用いられる二次電池は、大きな出力電流が要求される。このため、二次電池の構造、特に、集電構造に工夫を加えた二次電池が提案されている。
例えば、電極面積を拡大するために、正極板と負極板とをセパレータを介して捲回し、正極板及び負極板を、集電タブを介して集電板に溶接等で接合した集電構造が採用されている。しかしながら、このような集電構造は、集電タブの電気抵抗が大きく集電効率が悪いため、大きな出力電流が要求される駆動用電源に対応することは困難であった。
一方、正極板及び負極板を、全面に亘って集電板に接合したタブレス集電構造は、電気抵抗を小さくできるので、大電流放電に適しているが、タブレス集電を行うためには、正極板及び負極板の端部を、確実に集電板に接合する必要がある。
図16は、特許文献1に記載された集電構造を示した図で、(a)は、集電板40の断面図、(b)は、正極板(または負極板)41の端部を集電板40に接合した状態の断面図である。
図16(a)に示すように、集電板40の表面に、正極板(または負極板)41の端部に対応する位置に、溝部40aが形成されており、この溝部40aに、正極板(または負極板)41の端部を溝部40a挿入し、集電板40のうち溝部40aをなす部分を溶融することによって、図16(b)に示すように、正極板(または負極板)41の端部が集電板40に接合されている。
このような方法で形成された集電構造は、正極板(または負極板)41の端部が、集電板40との接合部42において、集電板40をなす金属で埋め込まれた状態で溶接されているので、正極板(または負極板)41の端部を、確実に集電板40に接合することができる。
しかしながら、上記方法では、正極板(または負極板)41の電極群の配列に応じて、集電板40に溝部40aを形成しなければならず、また、正極板(または負極板)41の端部を、溝部40aに挿入するための位置合わせ技術が必要となる。その結果、製造工程が複雑になり、製造コストが高くなるという問題がある。
特許文献2には、このような位置合わせが不要で、かつ簡単な方法で、正極板(または負極板)41の端部を集電板40に接合する方法が記載されている。
図17は、特許文献2に記載された二次電池の集電構造を示した断面図である。図17に示すように、正極板51と負極板52とが上下方向にずらした状態で、セパレータ53を介して捲回され、セパレータ53から突出した正極板51及び負極板52の端部51a、52aが、集電板60、61に溶接により接合されている。ここで、正極板51及び負極板52の端部51a、52aは、巻回軸芯方向(図面の上下方向)に押圧されることによって平坦部が形成されており、この平坦部が集電板60、61に溶接されている。
このように形成された集電構造は、正極板51及び負極板52自身で形成された平坦部を集電板60、61に当接させて溶接しているので、位置合わせをすることなく、簡単な方法で、正極板51及び負極板52の端部を集電板60、61に接合することができる。
しかしながら、上記方法は、二次電池の大容量・小型化を図る上で、以下のような課題がある。すなわち、正極板51または負極板52を構成する集電体が薄箔化されると、薄箔自身に機械的強度が得られないため、正極板51または負極板52を押圧しても、均一に折れ曲がった平坦部を形成することが困難になる。特に、リチウムイオン二次電池の正極板51及び負極板52を構成する集電体には、アルミニウムや銅が用いられるため、集電体の厚みが、例えば、20μm程度以下になると、押圧により平坦部を形成することは極めて困難になる。また、押圧の際、正極板51、負極板52の端部(合剤未塗工部)51a、52aに生じた歪みに起因して、集電体の合剤塗工部51b、52bから、合剤が剥離したり破断したりする問題も生じる。
正極板または負極板を構成する集電体が薄箔化されても、正極板または負極板の端部を集電板に接合することが可能な技術が、特許文献3に記載されている。
図18は、特許文献3に記載された集電板70の構成を示した斜視図である。図18に示すように、平板形状の集電板70の表面に、互いに反対向きに突出した第1の凸部70a及び第2の凸部70bが形成されており、正極板(または負極板)80の端部を、第2の凸部70bに当接した状態で、第1の凸部70aにエネルギーを照射することによって、第1の凸部70a、集電板70本体部の一部、及び第2の凸部70bを溶融して、正極板(または負極板)80の端部を、集電板70に接合するというものである。
このような方法で形成された集電構造は、正極板(または負極板)80の端部を、集電板70の第2の凸70bに当接するだけで、集電板70自身が溶融して生成された溶融部材によって、集電板70に接合することができるので、正極板(または負極板)80を構成する集電体が薄箔化されて機械的強度が弱くなっても、集電体に負荷をかけずに、正極板(または負極板)80の端部を集電板70に接合することができる。
特開2006−172780号公報 特開2000−294222号公報 特開2004−172038号公報
特許文献3に記載された方法は、確かに、二次電池の大容量・小型化を図るために、正極板または負極板を構成する集電体が薄箔化された場合でも、正極板または負極板の端部を集電板に結合させることはできるが、この方法を量産工程に適用する場合、以下のような問題がある。
すなわち、特許文献3に記載された方法においては、溶融すべき第1の凸部70a、集電板70本体部の一部、及び第2の凸部70bの体積が、平板形状の集電板70本体部の体積に比して大きいため、例えば、第2の凸部70bまで溶融させるような過剰なエネルギーが照射されると、第1の凸部70a及び第2の凸部70bに隣接する、熱容量の小さな集電板70まで溶融してしまい、集電板70の本体部の一部ごと溶け落ちてしまう。また、第1の凸部70aしか溶融しないような過小なエネルギーが照射されると、第2の凸部70bまで溶融せず、溶接ができなくなる。さらに、正極板(または負極板)80が当接していない集電板70の部位では、集電板70が溶融して生成された溶融部材が流れ込むところがないため、溶融部材自身の重さによって、集電板70の本体部から分離して、落下してしまうおそれがある。
このように、集電板70に照射すべきエネルギーの制御が複雑になるため、量産工程に適用した場合、安定して正極板(または負極板)80の端部を集電板70に結合することが困難になる。また、溶融部材が落下すると、正極板(または負極板)80の合剤塗工部等に損傷を与え、信頼性を低下させる要因ともなる。
本発明は、かかる課題に鑑みなされたもので、その主な目的は、安定した正極板(または負極板)と集電板との接合部を備え、大電流放電に適した集電構造を有する二次電池を提供することにある。

本願発明者等は、特許文献3に記載された方法において、集電板(第1の凸部)に照射すべきエネルギーの制御が複雑になる要因が、溶融すべき部分の集電板の体積が、溶融されない集電板の本体部の体積に比して大きいことにあることに着目し、本発明における二次電池の集電板において、その主面の一部に、内側に間隙部を有する突出部を設けた構成を採用した。すなわち、本発明の二次電池における集電構造は、当該突出部が形成された集電板の突出部が形成されていない他の主面に、正極板(または負極板)の端部を当接した状態で、突出部を局所的に加熱して、正極板(または負極板)の端部と集電板とを溶接により接合した構成をなす。
当該突出部は、その内側に間隙部を有しているため、溶融すべき部分の集電板の体積は、溶融されない集電板の本体部の体積とそれほど差がない。それ故、集電板(突出部)に照射すべきエネルギーの大きさを容易に決定することができる。
また、突出部が溶融して生成された溶融部材は、間隙部を通って正極板(または負極板)の端部に速やかに導かれるため、正極板(または負極板)端部の接合部を、均一かつ確実に溶接することができる。さらに、正極板(または負極板)が当接していない集電板の部位でも、突出部が溶融して生成された溶融部材は、間隙部内において界面張力により保持されるため、集電板からの落下を防ぐことができる。
本発明に係わる二次電池の製造方法は、正極板及び負極板が多孔質絶縁層を介して配置された電極群を備えた二次電池の製造方法であって、少なくとも一方の極性の極板の端部が、多孔質絶縁層から突出した状態で正極板及び負極板が多孔質絶縁層を介して配置された電極群を用意する工程(a)と、一の主面に内側に間隙部を有する突出部が形成された集電板を用意する工程(b)と、多孔質絶縁層から突出した極板の端部を集電板の突出部が形成されていない他の主面に当接する工程(c)と、突出部を局所的に加熱することによって極板の端部と集電板とを接合する工程(d)とを有し、工程(d)において、極板の端部は、突出部が溶融して生成された溶融部材によって集電板に溶接されることを特徴とする。
なお、上記工程(d)において、極板の端部は、突出部が溶融して生成された溶融部材が、間隙部を通り極板の端部に導かれることによって集電板に溶接されることが好ましい。
このような方法により、突出部が溶融して生成された溶融部材を、間隙部を通って極板端部に速やかに導くことができるので、極板端部の接合部を、均一かつ確実に溶接することができる。また、極板が当接していない集電板の部位でも、集電板が溶融して生成された溶融部材は、間隙部内において界面張力により保持されるため、集電板からの落下を防ぐことができる。これにより、安定した極板端部と集電板との接合部を備え、大電流放電に適した集電構造を有する二次電池を実現することができる。
ある好適な実施形態において、上記突出部は、集電板の一の主面上を放射状に形成されている。ここで、電極群は、正極板及び負極板が多孔質絶縁層を介して捲回された構成をなしていることが好ましい。
また、ある好適な実施形態において、上記突出部は、集電板の一の主面上を正極板及び負極板の積層方向に平行に形成されている。ここで、電極群は、正極板及び負極板が多孔質絶縁層を介して積層された構成をなしていることが好ましい。
このような構成により、多孔質絶縁層から突出した極板端部が、突出部が集電板の一の主面上を延びる方向と概ね直交した状態で、集電板の他の主面に当接するため、極板端部を集電板に確実に溶接することができる。
また、上記突出部は、平板からなる集電板をプレス加工することによって、間隙部を設けた状態で一体的に形成されていることが好ましい。これにより、内側に間隙部を有する突出部を容易に形成することができる。
また、上記突出部は、該突出部の高さが、集電板の厚みよりも大きく形成されていることが好ましい。これにより、十分な量の溶融部材を極板端部の接合部に供給することができる。
また、上記突出部の内側に設けられた間隙部の幅は、集電板の厚み以下に形成されていることが好ましい。これにより、極板が当接していない集電板の部位でも、集電板が溶融して生成された溶融部材を、十分に大きな界面張力で間隙部内に保持することができる。
また、上記突出部の内側に設けられた間隙部は、開口端において広くなっている、あるいは、開口端において狭くなっていることが好ましい。これにより、開口端の広狭に応じて、極板と集電板との接合部の幅及び深さを制御することができる。
また、上記工程(c)において、電極群の全ての極板端部は、集電体の突出部が形成されていない他の主面に当接されることが好ましい。これにより、溶接時において、極板端部でスパークが発生するのを防止することができる。
また、上記工程(d)において、少なくとも二以上の極板端部は、集電板の他の主面に形成された一の突出部が溶融して生成された溶融部材によって、集電板に溶接されることが好ましい。
本発明に係わる二次電池は、正極板及び負極板が多孔質絶縁層を介して配置された電極群を備え、少なくとも一方の極性の極板の端部が多孔質絶縁層から突出し、該突出した極板の端部が、集電板の一の主面に当接した状態で該集電板に接合されており、極板端部は、集電板の他の主面に形成された突出部が溶融して生成された溶融部材が、突出部の内側に設けられた間隙部を通り極板端部に導かれて、集電板に溶接されおり、極板端部の接合部が形成された部位における集電板の他の主面は、凹部になっていることを特徴とする。
このような構成により、突出部が溶融して生成された溶融部材が、間隙部を通って極板端部に速やかに導かれているので、均一かつ確実に溶接された極板端部の接合部を得ることができる。また、極板が当接していない集電板の部位でも、集電板が溶融して生成された溶融部材は、集電板からの落下することなく、間隙部内において保持されている。これにより、安定した極板と集電板との接合部を備え、大電流放電に適した集電構造を有する二次電池を実現することができる。
ここで、上記電極群は、正極板及び負極板が多孔質絶縁層を介して捲回された構成をなし、極板端部の接合部は、集電板の一の主面内において、放射状の部位に形成されていることが好ましい。あるいは、上記電極群は、正極板及び負極板が多孔質絶縁層を介して積層された構成をなし、極板端部の接合部は、集電板の一の主面内において、正極板及び負極板の積層方向に平行な部位に形成されていることが好ましい。
このような構成により、多孔質絶縁層から突出した極板端部が、突出部が集電板の一の主面上を延びる方向と概ね直交した状態で、集電板の他の主面に当接しているため、確実に溶接された極板端部の接合部を得ることができる。
また、上記極板端部の接合部が形成された部位における集電板の他の主面は、凹部になっているため、溶接された極板端部の接合部の状態を、目視により確認することができる。
本発明の二次電池によれば、内側に間隙部を有する突出部が形成された集電板に、正極板(または負極板)の端部を当接した状態で、突出部を溶融させ、当該突出部が溶融して生成された溶融部材を、間隙部を通って正極板(または負極板)の端部に速やかに導くことによって、正極板(または負極板)端部を集電板に均一かつ確実に溶接することができる。また、正極板(または負極板)が当接していない集電板の部位でも、集電板が溶融して生成された溶融部材は、間隙部内において界面張力により保持されるため、集電板からの落下を防ぐことができる。これにより、安定した正極板(または負極板)と集電板との接合部を備え、大電流放電に適した集電構造を有する二次電池を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下の図面においては、説明の簡略化のため、実質的に同一の機能を有する構成要素を同一の参照符号で示す。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態における二次電池の集電構造を模式的に示した図で、(a)は、正極板の端部1aを正極集電板10に当接した状態を示した斜視図、(b)は、正極板の端部1aを正極集電板10に接合した状態を示した断面図である。なお、本発明は、負極板の端部2a及び負極集電板11に対しても適用できることから、以下の説明では、正負の極性を区別することなく、単に、極板及び集電板と呼ぶ。勿論、本発明は、一方の極性に対してのみ適用するものも当然に含まれる。
図1(a)に示すように、集電板10は、一の主面10a(図中では上面)の一部に、内側に間隙部12aを有する突出部12が形成されている。そして、後述する多孔質絶縁層から突出した極板端部1aが、集電板10の他の主面10bに当接している。ここで、突出部12が延びる方向(矢印Xの方向)は、極板端部1aが延びる方向(矢印Yの方向)と概ね直交している。
この状態で、突出部12を局所的に加熱することによって、突出部12を溶融させると、図1(b)に示すように、突出部12が溶融して生成された溶融部材が、間隙部12aを通り極板端部1aに導かれ、極板端部1aと集電板10とは、接合部9において溶融部材によって溶接される。なお、突出部12は、ある幅をもった領域で溶融するので、極板端部1aは、その両面において溶融部材により溶接される。また、突出部12が溶融する領域が、隣接する極板が当接する部位まで及んでいれば、2以上の極板端部1aを、集電板10に同時に溶接することもできる。この場合、極板端部1aが当接していない集電板10の部位にも、突出部12が溶融して溶融部材が生成されるが、ここで生成された溶融部材は、間隙部12a内において界面張力により保持されるため、集電板10から落下することはない。
また、溶融した突出部12は、溶融部材として極板端部の接合部9に供給されるため、図1(b)に示すように、極板端部1aの接合部9が形成された部位における集電板10の表面は、凹部になっている。これにより、溶接された極板端部の接合部9の状態を、目視により確認することができる。
なお、極板を構成する集電体の厚みが薄い場合には、極板端部1aが集電板10に当接する際の極板端部1aの変形を防ぐために、極板端部1aを、集電板10に対して概ね垂直に当接させることが好ましい。また、このようにすれば、突出部12が溶融して生成された溶融部材を、極板端部1aの両面に均一に導くことができ、より安定した接合部9を得ることができる。
以下、本発明における二次電池の具体的な製造方法について、図2〜図4を参照しながら説明する。
まず、図2(a)に示すように、正極集電体の幅方向に正極合剤が帯状に塗工された塗工部1bと未塗工部1aを有する正極板1と、図2(b)に示すように、負極集電体の幅方向に負極合剤が帯状に塗工された塗工部2bと未塗工部2aを有する負極板2とを用意する。
次に、図3(a)に示すように、正極板1の端部(未塗工部1a)と負極板2の端部(未塗工部2a)とを、互いに反対方向に多孔質絶縁層(不図示)から突出した状態で、正極板1及び負極板2を多孔質絶縁層を介して渦巻き状に捲回して、電極群4を形成する。
ここで、多孔質絶縁層は、例えば、シャットダウン機能を有する樹脂からなる微多孔質膜、または、このような微多孔質膜とシャットダウン機能を有さない絶縁性粒子を含む耐熱性多孔質膜との積層膜からなる。
また、図3(b)に示すように、円盤状の正極集電板10及び負極集電板11を用意し、その表面に、突出部12を放射状に形成する。図3(c)は、図3(b)のIIIc−IIIcに沿った突出部12の断面図で、突出部12の内側には間隙部12aが形成されている。ここで、突出部12は、例えば、平板からなる集電板10、11を、間隙部を設けた状態でプレス加工することによって、集電板10、11と一体的に形成することができる。なお、集電板10、11の形成にはプレス加工の他、切削加工や鍛造加工などを適用することも出来る。
ここで、正極板1及び負極板2は、渦巻き状に捲回されているので、極板端部1a、2aは、集電板10、11の面上を放射状に形成されている突出部12とは、どの部位においても概ね直交している。
次に、図3(a)に示した電極群4を、図3(b)に示した集電板10、11に対して、図1(a)に示したような状態で当接させ、突出部12を局所的に加熱することによって、極板端部1a、2aと集電板10、11とを、それぞれ突出部12が溶融して生成された溶融部材によって溶接する。ここで、極板端部1a、2aは、集電板10、11の面上に形成された突出部12と、どの部位においても概ね直交しているので、極板端部1a、2aを、集電板10、11に確実に溶接することができる。
なお、図3(b)に示すように、電極群4の全ての極板端部1a、2aを、集電板10、11の面に当接するようにすることが好ましい。もし、極板端部1a、2aの一部が、集電板10、11の面からはみ出ていると、溶接する際、このはみ出た部分にスパークが発生することがあり、安定した溶接ができないおそれがあるからである。
図4は、上記の方法により形成された集電構造を、電池容器13に収容して完成させた二次電池の構造を示した断面図である。負極集電板11は電池容器13の底部に、正極集電板10は正極リード15を介して封口板16にそれぞれ接続されている。また、電池容器13には、非水電解質(不図示)が注入され、ガスケット17を介して封口板16で密封されている。
以上の製造方法により製造された二次電池は、突出部12が溶融して生成された溶融部材が、間隙部12aを通って極板端部1a、2aに速やかに導かれているので、均一かつ確実に溶接された極板端部1a、2aの接合部を得ることができる。また、極板端部1a、2aが当接していない集電板10、11の部位でも、突出部12が溶融して生成された溶融部材は、集電板10、11から落下することなく、間隙部12a内において保持されている。これにより、安定した極板端部1a、2aと集電板10、11との接合部を備え、信頼性に優れ、かつ大電流放電に適した集電構造を有する二次電池を実現することができる。
ところで、本願発明者等は、突出部12の形状を検討していたところ、突出部12の内側に形成する間隙部12aの形状を変えることによって、極板端部1a、2aの接合部9の形状を制御できることを見出した。
図5(a)〜(c)は、突出部12の内側に形成される間隙部12aの形状と、極板端部1a、2aの接合部9の形状との関係を模式的に示した図である。図5(a)〜(c)において、左側の図は、極板端部1a、2aを集電板10、11に当接した状態を示し、右側の図は、突出部12を溶融させて、極板端部1a、2aを集電板10、11に溶接した状態を示している。
図5(a)に示した突出部12における間隙部12aは、幅Wがほぼ一定の形状をなし、この場合、極板端部1a、2aの接合部9は、突出部12が溶融して生成された溶融部材が、極板端部1a、2aの表面に広がった形状となる。
これに対し、図5(b)に示した突出部12における間隙部12aは、その開口端が幅Wよりも広がった形状をなし、この場合、極板端部1a、2aの接合部9は、突出部12が溶融して生成された溶融部材が、極板端部1a、2aの表面に広浅に広がった形状となる。
また、図5(c)に示した突出部12における間隙部12aは、その開口端が幅Wよりも狭くなった形状をなし、この場合、極板端部1a、2aの接合部9は、突出部12が溶融して生成された溶融部材が、極板端部1a、2aの表面を狭深に広がった形状となる。
このように、突出部12の内側に形成する間隙部12aの形状を変えることによって、極板端部1a、2aの接合部9の形状を制御することができるので、例えば、複数の極板端部1a、2aを同時に溶接したい場合には、間隙部12aを図5(b)に示すような形状に、また、接合部9の面積を大きくして接合を強化したい場合には、間隙部12aを図5(c)に示すような形状にするとよい。
また、十分な溶融部材を接合部9に供給するためには、突出部12の高さHは、集電板10、11の厚みTよりも大きく形成されていることが好ましい。集電板10、11の本体部の厚みを変えずに、突出部12の高さHが高くなっても、突出部12自身の肉厚は変わらないので、突出部12に照射すべきエネルギーの量は一定でよく、しかも、突出部12が溶融して生成された溶融部材は、継続的に間隙部12aを通って極板端部1a、2aに速やかに導かれるため、極板端部1a、2aの接合部を、均一かつ確実に溶接することができる。
また、突出部12の内側に設けられた間隙部12aの幅Wは、集電板10、11の厚みT以下に形成されていることが好ましい。具体的には、0.5mm以下、より好ましくは0.2mm以下に形成されていることが好ましい。このようにすると、極板1、2が当接していない集電板10、11の部位でも、集電板10、11が溶融して生成された溶融部材が、間隙部12a内において界面張力により保持されるため、集電板10、11から落下するのを、より確実に防ぐことができる。なお、間隙部12aの好適な幅Wは、集電板10、11の材質や、突出部12を溶融させる加熱条件等によって、適宜決めることができる。
ところで、図3(a)に示した電極群4は、正極板1及び負極板2を多孔質絶縁層を介して渦巻き状に捲回された構成であるが、図6(a)に示すように、正極板1及び負極板2を多孔質絶縁層(不図示)を介して積層された構成であってもよい。この場合、電極群4は、正極板1の端部1aと負極板2の端部2aとを、例えば、互いに反対方向に多孔質絶縁層から突出した状態で、正極板1及び負極板2を多孔質絶縁層を介して積層して形成される。
このような構成の電極群4に対しては、集電板10、11は、図6(b)に示すように、矩形状のものが用いられる。そして、集電板10、11の表面に形成される突出部12は、正極板1及び負極板2の積層方向(矢印Dの方向)に平行に形成される。なお、突出部12は、図6(c)に示すように、突出部12の内側に間隙部12aが形成されている。
ここで、正極板1及び負極板2の積層方向と突出部12とは、互いに平行に形成されているので、正極板1の端部1a及び負極板2の端部2aは、集電板10、11の面上に形成された突出部12とは、どの部位においても概ね直交している。
図6(a)に示した電極群4を、図6(b)に示した集電板10、11に当接させ、突出部12を局所的に加熱することによって、極板端部1a、2aと集電板10、11とを、突出部12が溶融して生成された溶融部材によって、均一にかつ確実に溶接することができる。
また、図1(a)に示すように、極板端部1a、2aは、集電板10、11の面上に形成された突出部12と直交していることが好ましいが、例えば、図7(a)に示すように、極板端部1a、2aが、集電板10、11の面上に形成された突出部12と平行になっていても、本発明の効果を得ることができる。
この場合、突出部12における間隙部12aは、図5(b)に示したような、開口端が幅Wよりも広がった形状にしておくことが好ましい。このようにすれば、突出部12が溶融して生成された溶融部材は、集電板10、11の下面を広範囲に広がるので、図7(b)に示すように、突出部12から離れて位置する極板端部1a、2aの接合部9まで溶融部材が供給され、極板端部1a、2aを集電板10、11に溶接することができる。
また、図8に示すように、電極群の極板間が比較的密である場合、少なくとも二以上の極板端部1a、2aを、集電板10、11の面上に形成された一の突出部12の近傍に当接させることによって、複数の極板端部1a、2aを、溶融して生成された溶融部材によって、一括して集電板10、11に溶接することができる。
以上、説明したように、本発明に係わる二次電池は、安定した極板端部と集電板との接合部を備え、信頼性に優れ、かつ大電流放電に適した集電構造を有するが、特に、正極板または負極板の集電体に、膜厚が50μm以下、より好適には20μm以下のアルミニウム箔または銅箔等が用いられる高出力のリチウムイオン二次電池に有効である。
(第1の実施形態の変形例)
第1の実施形態において、集電板10、11の面上に形成される突出部12の形状の好適な例を図3(c)に示したが、これに限らず、種々の形状を有する突出部12を本発明に適用することができる。
図9(a)、(b)は、集電板10、11の面上に形成された突出部12の形状を示した図で、図3(a)に示すように、正極板1及び負極板2が多孔質絶縁層を介して渦巻き状に捲回して形成された電極群に適用し得る。
図9(a)は、集電板10、11の面上を複数列、平行に形成された突出部12の形状の変形例を示した図である。このような形状の突出部12は、平板からなる集電板10、11を、間隙部を設けた状態でプレス加工することによって、容易に形成することができる。
なお、正極板1及び負極板2は、渦巻き状に捲回されているので、正極板1の端部1a及び負極板2の端部2aは、集電板10、11と当接する部位において、突出部12とは種々の角度をもって交差するが、突出部12が配列する間隔を適当に設定することによって、極板端部1a、2aを集電板10、11に確実に溶接することができる。
図9(b)は、集電板10、11の面上を複数個、独立に形成された突出部12の形状の変形例を示した図である。この場合、独立した突出部12に、スポット的にエネルギーを照射すればよく、溶接時の温度上昇を抑えることができる。
図10(a)、(b)は、正極板1及び負極板2を多孔質絶縁層を介して捲回したものを圧縮して扁平状に変形させた電極群に対して、好適に適用することができる突出部12の例を示した図である。
図10(a)に示した突出部12は、矩形状の集電板10、11の長辺、短辺に対して垂直な方向に形成されたものである。このように形成された突出部12は、正極板1の端部1a及び負極板2の端部2aと、集電板10、11と当接する部位において、ほぼ垂直に交差するので、極板端部1a、2aを、集電板10、11に均一、かつ確実に溶接することができる。
図10(b)に示した突出部12は、集電板10、11の面上を複数個、独立に形成されたものである。この場合、独立した突出部12に、スポット的にエネルギーを照射すればよく、溶接時の温度上昇を抑えることができる。
次に、第1の実施形態において、突出部12の内側に形成される間隙部12aの形状の好適な例を、図5(a)〜(c)に示したが、これに限らず、種々の形状の間隙部12aを有する突出部12を本発明に適用することができる。
図11(a)〜(c)は、突出部12の内側に形成される間隙部12aの形状の変形例を示した図である。
図11(a)に示した間隙部12aは、開口端において広くなっており、この場合、突出部12が溶融して生成された溶融部材が、極板端部1a、2aの表面に広範囲に導かれるので、複数の極板端部1a、2aを集電板10、11に一度に溶接するのに好適である。
また、図11(b)に示した間隙部12aは、開口端において狭くなっており、この場合、突出部12が溶融して生成された溶融部材が、極板端部1a、2aの表面に狭深に導かれるので、より強固に極板端部1a、2aを集電板10、11に接合するのに好適である。
また、図11(c)に示した間隙部12aは、開口端において突起(または舌片)12bを有しているので、突出部12が溶融して生成された溶融部材が、集電板10、11から離脱することなく、極板端部1a、2aの表面に導かれるので、信頼性の高い接合を得ることができる。
次に、第1の実施形態において、極板端部1a、2aは、図2(a)、(b)に示したように、合剤が塗工されていない未塗工部1a、2aで構成したが、正極板1(または負極板2)を構成する集電体の膜厚が薄い場合、極板端部1a、2aを、集電板10、11に当接させた際、あるいは、極板端部1a、2aの接合部9を溶接した際、極板端部1a、2aが折れ曲がるおそれがある。
図12(a)、(b)は、正極板1の端部1a及び負極板2の端部2aの一部に、補強層30を設けた正極板1及び負極板2の構成を示した図である。すなわち、図12(a)、(b)に示すように、合剤が塗工されていない未塗工部1a、2aのうち、集電板10、11と溶接される部位に補強層30を設けた構成である。ここで、補強層30は、合剤塗工部1b、2bの厚みと同程度またはそれよりも薄い厚みに形成することが好ましい。これにより、電極群の捲回数を減少させることなく、極板端部1a、2aの折れ曲がりを防止することができる。
ここで、補強層30は、例えば、アルミナなどの無機酸化物フィラー、結着剤、及び適量のN−メチル−2−ピロリドン(以下、「NMP」と記す)を混練して作製したスラリーを、未塗工部1a、2aに塗布した後、乾燥させて形成することができる。
図13は、図12(a)、(b)に示した正極板1及び負極板2を多孔質絶縁層3を介して渦巻き状に捲回して電極群4を形成した後、電極群4を集電板10、11に溶接して形成した集電構造を、電池容器13に収容して完成させた二次電池の構造を示した断面図である。
(第2の実施形態)
第1の実施形態においては、内側に間隙部12aを有する突出部12を溶融させて、当該突出部12が溶融して生成された溶融部材を、間隙部12aを通り極板端部1a、2aに導くことによって、極板端部1a、2aを集電板10、11に溶接したものであるが、本実施形態においては、かかる溶融部材を外部から供給するようにしたものである。
図14(a)は、本実施形態における集電板10、11の構成を模式的に示した断面図で、集電板10、11には、複数の貫通孔20(図中では1個のみを表示)が形成されている。そして、例えば、図3(a)または図6(a)に示したような、多孔質絶縁層から突出した極板端部1a、2aを、複数の貫通孔20が形成された集電板10、11に当接させた状態で、貫通孔20に溶融金属を流入することによって、極板端部1a、2aは集電板10、11に溶接により接合される。
このように、本実施形態においては、貫通孔20に流入した溶融金属を、貫通孔20を通って極板端部1a、2aに速やかに導くことができるので、極板端部1a、2aの接合部を、均一かつ確実に溶接することができる。また、極板端部1a、2aが当接していない集電板10、11の部位でも、貫通孔20に流入された溶融金属は、貫通孔20内において界面張力により保持されるため、集電板10、11からの落下を防ぐことができる。これにより、安定した極板端部1a、2aと集電板10、11との接合部を備え、大電流放電に適した集電構造を有する二次電池を実現することができる。
ここで、溶融金属は、例えば、溶加棒を加熱することによって、溶加棒が溶融して生成された溶融部材によって供給することができる。
また、貫通孔20の孔の大きさWは、集電板10、11の厚み以下に形成されていることが好ましい。具体的には、0.5mm以下、より好ましくは0.2mm以下に形成されていることが好ましい。このようにすると、極板端部1a、2aが当接していない集電板10、11の部位でも、貫通孔20に流入された溶融金属が、貫通孔20内において界面張力により保持されるため、集電板10、11から落下するのを、より確実に防ぐことができる。
ところで、第1の実施形態のところで説明したのと同様に、集電板10、11に形成された貫通孔20の形状を変えることによって、極板端部1a、2aの接合部9の形状を制御することができる。
例えば、図14(b)に示すように、貫通孔20の開口端を孔の大きさWよりも広がった形状にした場合には、貫通孔20に流入された溶融金属が、極板端部1a、2aの表面に広範囲に導かれるので、複数の極板端部1a、2aを集電板10、11に一度に溶接するのに好適である。
また、図14(c)に示すように、貫通孔20の開口端を孔の大きさWよりも狭くなった形状にした場合には、貫通孔20に流入された溶融金属が、極板端部1a、2aの表面に狭深に導かれるので、極板端部1a、2aを集電板10、11により強固に接合するのに好適である。
さらに、図14(d)に示すように、貫通孔20の開口端に突起(または舌片)を設けた形状にした場合には、貫通孔20に流入された溶融金属が、集電板10、11から離脱することなく、極板端部1a、2aの表面に導かれるので、信頼性の高い接合を得ることができる。
図15(a)〜(c)は、集電板10、11に形成された貫通孔20の配列の一例を示した図で、これらの集電板10、11は、正極板1及び負極板2が渦巻き状に捲回して形成された電極群に適用することができる。
図15(a)は、貫通孔20が集電板10、11の面上を放射状に配置された例、図15(b)は、貫通孔20が集電板10、11の面上を平行に配置された例、図15(c)は、貫通孔20が集電板10、11の面上を複数箇所に配置された例をそれぞれ示す。
本実施形態では、これらの貫通孔20は、例えば、プレスの打ち抜き加工により形成することができるので、第1の実施形態における突出部12を形成するよりも、容易に形成することができる。
以下に、本発明をリチウムイオン二次電池に適応した実施例を説明する。
(実施例1)
(1)正極板の作製
正極活性物質としてコバルト酸リチウム粉末を85重量部、導電剤として炭素粉末を10重量部、結着剤としてポリフッ化ビニリデン(PVDF)を5重量部、それぞれ混合して正極合剤を作製した。
次に、正極合剤を、厚み15μm、幅56mmのアルミニウム箔の正極集電体の両面に塗布し、正極合剤を乾燥した後、正極合剤塗工部を圧延して、厚みが150μmの正極板を作製した。このときの正極合剤塗工部の幅は50mm、正極合剤未塗工部の幅は6mmであった。
(2)負極板の作製
負極活性物質として人造黒鉛粉末を95重量部、結着剤としてPVDFを5重量部、それぞれ混合して負極合剤を作製した。
次に、負極合剤を、厚み10μm、幅57mmの銅箔の負極集電体の両面に塗布し、負極合剤を乾燥した後、負極合剤塗工部を圧延して、厚みが160μmの負極板を作製した。このときの負極合剤塗工部の幅は52mm、負極合剤未塗工部の幅は5mmであった。
(3)電極群の作製
上記のように作製した正極板及び負極板を、正極合剤塗工部と負極合剤塗工部を覆うように、幅53mm、厚み25μmのポリプロピレン樹脂製微多孔フィルムよりなる多孔質絶縁層を介して渦巻き状に捲回し、電極群を作製した。
(4)集電板の作製
厚み0.5mm、50mm角のアルミニウム板をプレス加工して、高さが1mm、間隙部が0.2mmの突出部をアルミニウム板の面上に平行に形成した。このアルミニウム板をプレスで打ち抜いて、中央部に直径7mmの穴を有した、直径24mmの円板状の正極集電体を作製した。同様の方法で、厚み0.3mmの銅板からなる負極集電板を作製した。
(5)集電構造の作製
上記のように作製した電極群を正極集電板及び負極集電板に当接させて、TIG(Tungsten Inert Gas)溶接により電極群を正極集電板及び負極集電板に溶接して、集電構造を作製した。このとき、TIG溶接の条件は、正極集電板及び負極集電板とも、電流120A、時間50msであった。
(6)リチウムイオン二次電池の作製
上記のように作製した集電構造を、片側のみ開口した円筒型の電池容器に挿入し、負極集電部板を電池容器に抵抗溶接した後、絶縁板を間に配して、正極集電部板と封口板とをアルミニウム製の正極リードを介して電池容器にレーザ溶接した。
次に、非水溶媒として、エチレンカーボネートとエチルメチルカーボネートを体積比1:1で混合し、これを、六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)の溶質に溶解させて、水電解質を作製した。
次に、電池容器を加熱して乾燥した後、電池容器に非水電解質を注入した後、封口板をガスケットを介して電池容器でかしめて封止し、直径26mm、高さ65mmの大きさで、型設計容量が2600mAhの円筒型リチウムイオン二次電池(サンプル1)を作製した。
(実施例2)
本実施例は、集電板に貫通孔を設けたものである。
(1)集電板の作製
厚み0.5mm、50mm角のアルミニウム板をプレスで打ち抜き加工して、直径が 0.2mmの貫通孔をアルミニウム板の面上に放射状に形成した。このアルミニウム板をプレスで打ち抜いて、中央部に直径7mmの穴を有した、直径24mmの円板状の正極集電体を作製した。同様の方法で、厚み0.3mmの銅板からなる負極集電板を作製した。
(2)集電構造の作製
実施例1と同様の方法で作成した電極群を、上記により作製した正極集電板及び負極集電板に当接させて、TIG溶接により銅製の溶加棒を溶融させて溶融金属を貫通孔に流入し、電極群を正極集電板及び負極集電板に溶接して、集電構造を作製した。このとき、TIG溶接の条件は、正極集電板に対して、電流120A、時間30ms、負極集電板に対して、電流120A、時間50msであった。
(3)リチウムイオン二次電池の作製
以上の方法で作成した集電構造を用いて、実施例1と同様の方法で、リチウムイオン二次電池(サンプル2)を作製した。
(実施例3)
本実施例は、実施例1で作製した正極板及び負極板の各端部に補強層を設けたものである。
(1)正極板、負極板の作製
まず、無機酸化物フィラーであるアルミナと、ポリアクリロニトリル変性ゴム結着剤とを、N−メチルピロリドン(NMP)に混練し、補強層用のスラリーを作製した。
次に、正極合剤塗工部に接する正極合剤未塗工部の一部に、作製したスラリーを幅4mm、厚み62.5μmでもって塗布した後、スラリーを乾燥させて補強層を形成した。このときの補強層の厚みは、正極合剤塗工部の厚みとほぼ同じであった。同様の方法で、負極板にも、幅4mm、厚み75μmの補強層を形成した。
(2)リチウムイオン二次電池の作製
以上の方法で作成した正極板及び負極板を用いて、実施例1と同様の方法で、リチウムイオン二次電池(サンプル3)を作製した。
(比較例1)
実施例1と同様の正極板、負極板を用いて電極群を作製した後に、正極板端部及び負極板端部をそれぞれ巻回軸芯方向に押圧して平坦面を形成した。そして、正極板端部の平坦面を、アルミニウムからなる正極集電板(厚み0.5mm、直径24mm)に当接して、レーザ溶接により正極板端部の平坦面を正極集電板に溶接した。同様に、負極板端部の平坦面を、銅からなる負極集電板(厚み0.3mm、直径24mm)に当接して、レーザ溶接により負極板端部の平坦面を負極集電板に溶接した。このとき、レーザ溶接の条件は、正極集電板に対しては、電流125A、時間1.2秒、負極集電板に対しては、電流95A、時間1.4秒であった。
以上の方法で作製された集電構造を用いて、実施例1と同様の方法で、リチウムイオン二次電池(サンプル4)を作製した。
(比較例2)
厚み1.5mmのアルミニウム板をプレスで打ち抜いて、中央部に直径7mmの穴の空いた直径24mmの円板状に加工した後、アルミニウム板の表面の一部を切削して、突出高さが1mmの突出部が平行に形成された正極集電板を作製した。同様の方法により、突出部が形成された銅板(厚み1.3mm)からなる負極集電板を作製した。
以上の方法で作製された正極集電板及び負極集電板を用いて、実施例1と同様の方法で、リチウムイオン二次電池(サンプル5)を作製した。
次に、以上のように作製したサンプル1〜5のリチウムイオン二次電池を各50個準備し、以下のような評価を行った。
(極板端部と集電板との接合部の外観検査)
サンプル1〜3のいずれにおいても、接合部の穴あき、集電体(極板)の破損は観察されなかった。一方、サンプル4では、数個の接合部の穴あきが観察された。また溶融した金属が極板端部上に導かれていないものもあった。また、サンプル5では、接合部の穴あきや集電体(極板)の破損が多数観察された。またサンプル5では、突出部を溶融する際、溶融した金属が極板端部上に導かれていなかったり、あるいは、集電板の本体部ごと溶融して抜け落ちてしまったり、接合部のバラツキが大きかった。
(極板端部の折れ曲がり状態の観察)
サンプル1、2においては、合剤部に歪が生じるほどの折れ曲がりはほとんど観察されず、溶接する際に集電板を当接させたときに若干の曲がりが生じただけであった。また、サンプル3は補強層があることで折れ曲がりは皆無であった。また、サンプル1〜3のいずれにおいても、合剤の剥離や損傷はまったく観察されなかった。一方、サンプル4では、極板端部を押圧して平坦面を成形した段階で合剤部の破損が多数観察された。サンプル5では、接合部の穴あきや集電体の破損があったものでも、折れ曲がりは観察されなかったが、合剤部の破損や集電板と接続されていない極板端部が多数観察された。
(引っ張り強度の測定)
極板端子と集電板との引っ張り強度を、JIS Z2241に基づいて、各サンプルから5個ずつ抜き取り測定した。具体的には、引っ張り試験機の一方に電極群を保持し、他方に集電板を保持した状態で、一定の速度で軸方向に引っ張り、接合部が外れたときの荷重を引っ張り強度とした。
その結果、サンプル1〜3のいずれにおいても、引っ張り強度が50N以上であった。一方、サンプル4では1/5個が、サンプル5では、3/5個が10N以下の引っ張り強度で接合部が外れた。
(電池の内部抵抗の測定)
各サンプルを、1250mAの定電流で4.2Vまで充電した後、1250mAの定電流で3.0Vまで放電する充放電を、3サイクル繰り返した後、1kHzの交流で、二次電池の内部抵抗を測定し、接続状態を評価した。
その結果は、サンプル1とサンプル3の平均の内部抵抗値は6mΩ、ばらつきは10%程度であった。また、サンプル2においては、平均の内部抵抗値は5.8mΩ、ばらつきは5%程度であった。
一方、サンプル4の平均の内部抵抗値は11mΩ、ばらつきは20%であった。また、サンプル5の平均の内部抵抗値は12.3mΩ、ばらつきが30%以上であった。
ここで、各サンプルの内部抵抗測定値(R)から平均出力電流(I)を計算してみると、電池を4.2Vまで充電した後、1.5Vまで放電した場合、R(抵抗)×I(電流)=Δ2.7V(電圧)であるので、
サンプル1及び3 6.0/1000×I=2.7・・・I=450A
サンプル2 5.8/1000×I=2.7・・・I=465A
サンプル4 12.3/1000×I=2.7・・・I=219A
サンプル5 11/1000×I=2.7・・・I=245A
となり、サンプル1〜3では大電流放電を可能にできる抵抗値であることがわかる。
以上、本発明を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、勿論、種々の改変が可能である。例えば、上記実施形態において、極板端部の接合部が形成された部位における集電板の表面は凹部になっていたが、突出部の一部が溶融せずに集電板の表面が凸部になっていてもよい。また、突出部をTIG溶接により溶融させたが、例えば、レーザや電子ビームなど照射して、突出部を溶融させてもよい。
また、本発明が適用される二次電池は、その種類に特に制限はなく、リチウムイオン二次電池の他、ニッケル水素蓄電池等にも適用することができる。また、本発明と同じ集電構造を有する電気化学素子(例えば、コンデンサ等)に適用しても、同様の効果を得ることができる。
本発明は、安定した正極板(または負極板)と集電板との接合部を備え、大電流放電に適した集電構造を有する二次電池に有用で、例えば、高出力を必要とする電動工具や電気自動車などの駆動用電池、大容量のバックアップ用電源、蓄電用電源用電池等に適用できる。
本発明の第1の実施形態における二次電池の集電構造を示した図で、(a)は極板端部を集電板に当接した状態を示した図、(b)は極板端部を集電板に接合した状態を示した図である。 (a)、(b)は、第1の実施形態における正極板及び負極板の展開図である。 (a)は第1の実施形態における電極群の構成を示した斜視図、(b)は集電板の構成を示した平面図、(c)は図3(b)のIIIc−IIIcに沿った突出部の断面図である。 第1の実施形態における二次電池の構成を示した断面図である。 (a)〜(c)は、第1の実施の形態における突出部の形状、及び接合部の形状を示した図である、 (a)は第1の実施形態における電極群の構成を示した斜視図、(b)は集電板の構成を示した平面図、(c)は図6(b)のVIc−VIcに沿った突出部の断面図である。 第1の実施形態における集電構造を示した図で、(a)は極板端部を集電板に当接した状態を示した図、(b)は極板端部を集電板に接合した状態を示した図である。 第1の実施形態における極板端部を集電板に接合した状態を示した図である。 (a)、(b)は、第1の実施形態の変形例における集電板の構成を示した平面図である。 (a)、(b)は、第1の実施形態の変形例における集電板の構成を示した平面図である。 (a)〜(c)は、第1の実施形態の変形例における突出部の形状を示した断面図である。 (a)、(b)は、第1の実施形態の変形例における正極板及び負極板の展開図である。 第1の実施形態の変形例における二次電池の構成を示した断面図である。 (a)〜(d)は、本発明の第2の実施形態における集電板の構成を示した断面図である。 (a)〜(c)は、第2の実施形態における貫通孔の配列を示した平面図である。 従来の二次電池の集電構造を示した図で、(a)は集電板の構成を示した図、(b)は極板端部を集電板に接合した状態を示した図である。 従来の二次電池の集電構造を示した断面図である。 従来の二次電池の集電板の構成を示した斜視図である。
符号の説明
1 正極板
1a 正極板端部(正極合剤未塗工部)
1b 正極合剤塗工部
2 負極板
2a 負極板端部(負極合剤未塗工部)
2b 負極合剤塗工部
3 多孔質絶縁層
4 電極群
9 接合部
10 正極集電板
11 負極集電板
12 突出部
12a 間隙部
13 電池容器
15 正極リード
16 封口板
17 ガスケット
20 貫通孔

Claims (23)

  1. 正極板及び負極板が多孔質絶縁層を介して配置された電極群を備えた二次電池の製造方法であって、
    少なくとも一方の極性の前記極板の端部が、前記多孔質絶縁層から突出した状態で、前記正極板及び前記負極板が前記多孔質絶縁層を介して配置された電極群を用意する工程(a)と、
    一の主面に、内側に間隙部を有する突出部が形成された集電板を用意する工程(b)と、
    前記多孔質絶縁層から突出した前記極板の端部を、前記集電板の前記突出部が形成されていない他の主面に当接する工程(c)と、
    前記突出部を局所的に加熱することによって、前記極板の端部と前記集電板とを接合する工程(d)とを有し、
    前記工程(d)において、前記極板の端部は、前記突出部が溶融して生成された溶融部材によって前記集電板に溶接されることを特徴とする、二次電池の製造方法。
  2. 前記工程(d)において、前記極板の端部は、前記突出部が溶融して生成された溶融部材が、前記間隙部を通り前記極板の端部に導かれることによって、前記集電板に溶接される、請求項1に記載の二次電池の製造方法。
  3. 前記突出部は、前記集電板の一の主面上を、放射状に形成されている、請求項1に記載の二次電池の製造方法。
  4. 前記電極群は、前記正極板及び前記負極板が、前記多孔質絶縁層を介して捲回された構成をなしている、請求項3に記載の二次電池の製造方法。
  5. 前記突出部は、前記集電板の一の主面上を、前記正極板及び前記負極板の積層方向に平行に形成されている、請求項1に記載の二次電池の製造方法。
  6. 前記電極群は、前記正極板及び前記負極板が、前記多孔質絶縁層を介して積層された構成をなしている、請求項5に記載の二次電池の製造方法。
  7. 前記突出部は、平板からなる前記集電板をプレス加工することによって、前記間隙部を設けた状態で一体的に形成されている、請求項1に記載の二次電池の製造方法。
  8. 前記突出部は、該突出部の高さが、前記集電板の厚みよりも大きく形成されている、請求項1に記載の二次電池の製造方法。
  9. 前記突出部の内側に設けられた前記間隙部の幅は、前記集電板の厚み以下に形成されている、請求項1に記載の二次電池の製造方法。
  10. 前記突出部の内側に設けられた前記間隙部は、開口端において広くなっている、請求項1に記載の二次電池の製造方法。
  11. 前記突出部の内側に設けられた前記間隙部は、開口端において狭くなっている、請求項1に記載の二次電池の製造方法。
  12. 前記正極板及び前記負極板は、正極集電体または負極集電体上に、正極活物質または負極活物質をそれぞれ塗布したものからなり、
    前記正極集電体または前記負極集電体の厚みは、20μm以下である、請求項1に記載の二次電池の製造方法。
  13. 前記多孔質絶縁層から突出した前記極板の端部は、前記集電板の他の主面に、略垂直に当接している、請求項1に記載の二次電池の製造方法。
  14. 前記工程(d)において、前記極板の端部は、前記集電板に融接される、請求項1に記載の二次電池の製造方法。
  15. 前記工程(d)において、前記突出部の局所的な加熱は、該突出部にエネルギーを照射することによって実行される、請求項1に記載の二次電池の製造方法。
  16. 前記工程(c)において、前記電極群の全ての極板端部は、前記集電体の前記突出部が形成されていない他の主面に当接される、請求項1に記載の二次電池の製造方法。
  17. 前記工程(d)において、少なくとも二以上の前記極板端部は、前記集電板の他の主面に形成された一の突出部が溶融して生成された溶融部材によって、前記集電板に溶接される、請求項1に記載の二次電池の製造方法。
  18. 前記多孔質絶縁層は、シャットダウン機能を有する微多孔質膜と、シャットダウン機能を有さない絶縁性粒子を含む耐熱性多孔質膜とで構成されている、請求項1に記載の二次電池の製造方法。
  19. 前記二次電池は、リチウムイオン二次電池である、請求項1に記載の二次電池の製造方法。
  20. 正極板及び負極板が多孔質絶縁層を介して配置された電極群を備えた二次電池であって、
    少なくとも一方の極性の前記極板の端部が、前記多孔質絶縁層から突出し、該突出した極板の端部が、集電板の一の主面に当接した状態で、該集電板に接合されており、
    前記極板端部は、前記集電板の他の主面に形成された突出部が溶融して生成された溶融部材が、前記突出部の内側に設けられた間隙部を通り前記極板端部に導かれて、前記集電板に溶接されており、
    前記極板端部の接合部が形成された部位における前記集電板の他の主面は、凹部になっていることを特徴とする、二次電池。
  21. 前記電極群は、前記正極板及び前記負極板が前記多孔質絶縁層を介して捲回された構成をなし、
    前記極板端部の接合部は、前記集電板の一の主面内において、放射状の部位に形成されている、請求項20に記載の二次電池。
  22. 前記電極群は、前記正極板及び前記負極板が前記多孔質絶縁層を介して積層された構成をなし、
    前記極板端部の接合部は、前記集電板の一の主面内において、前記正極板及び前記負極板の積層方向に平行な部位に形成されている、請求項20に記載の二次電池。
  23. 請求項1に記載の二次電池の製造方法によって製造された、二次電池。
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