JP5176655B2 - 画像復号化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷物に印刷された情報やデジタル画像において、重要な部分等の画像の一部を視覚的に暗号化し、第三者への情報漏洩を防止する画像の暗号化および復号化の技術に関する。
情報化社会が進む中で重要情報の漏洩は深刻な問題となっており、情報漏洩を防止する技術の開発が望まれている。例えば、デジタルデータに関しては、第三者に情報が渡ってもその内容が把握されないように、デジタルデータを暗号化する技術が開発されており、情報漏洩を防ぐ有用な手段として既に利用されている。
一方で、紙媒体等に印刷された印刷物の情報漏洩を防ぐ技術はまだ十分に開発されておらず、デジタルデータと同様に印刷物からの情報漏洩を防止する技術の開発が急務となっている。
印刷物の情報漏洩対策が望まれる具体例として、商品購入時の請求書、クレジットカード番号や社会保険番号等の個人識別番号、病院のカルテ、学校の成績表、顧客名簿などがあり、本発明は例えばこれらの重要な部分を暗号化して情報漏洩を防ぐ技術として利用可能である。
印刷物の暗号化に関する従来特許として、例えば特願2007−143301(以下、特許文献1という。)がある。特許文献1は、暗号化対象の画像領域を複数のブロックに分割し、入力パスワードから得られるパラメータに基づきブロックのスクランブル処理を行った後、対象領域の画素値を規則的に変換し暗号化した画像を生成するものである。画素値の規則的変換で生じる特有のパターンが、復号時に暗号化画像内の詳細位置を決定する指標となり、印刷した暗号化画像が印刷やスキャンにより歪んだ場合でも、位置補正による精度の高い復号化が可能となる。
上記技術とは別の観点として、暗号化データの権限管理の技術も望まれている。例えば暗号化/復号化にパスワードのみを用いる場合、パスワード情報が第三者に知られると簡単に復号されてしまう。これを防ぐには、たとえパスワードを知っていても特定の権限を持った者しか復号できない仕組みが必要である。このような権限管理による暗号化を実現するものとして、米国出願11/755278(以下、特許文献2という。)では、印刷された暗号化画像の権限管理を実現するため、暗号鍵を鍵管理サーバで管理する方法を示している。
特願2007−143301号 米国特許出願11/755278号
上に述べた従来技術は、解決すべき以下の課題がある。
第1に、特許文献1では、復号を行う暗号化画像の中に、暗号化領域が複数含まれる場合に復号対象の暗号化領域を個別に指定する手段がなかった。本特許文献の実施例においては、復号者に対して復号鍵の入力を促す画面が提示されるが、どの暗号化領域に対する復号鍵を要求されているのかを復号者が把握することができなかった。このため、暗号化画像に、異なる暗号鍵で暗号化された複数の暗号化領域が含まれる場合は、復号者がそれぞれの暗号化領域を正しく選択した上で復号鍵を入力する必要があり、復号者にとっての
利便性は高くなかった。
第2に、特許文献1と特許文献2に共通して、復号者が暗号化画像から復号化を行う暗号化領域を柔軟に選択する手段がなかった。たとえば、特許文献1では、暗号化画像の一部を復号対象として切り出すことは可能であるが、復号が必要な領域と不要な領域が入り混じっている場合などに、復号が必要な領域だけを復号者が選択することができなかった。また、特許文献2では、復号装置に入力された暗号化画像全体について、外部記憶から、各暗号化領域の位置や復号鍵、復号権限などの復号情報を取得する。画像中の暗号化領域の位置を取得すれば、暗号化画像全体を復号できるが、一部の暗号化領域を柔軟に選択して復号することはできなかった。
第3に、特許文献2では、暗号化装置において、復号時の権限を指定して暗号化を行う。復号化装置は、暗号化画像に対する復号情報を取得し、復号情報に含まれる権限情報を用いて、復号者が復号権限を持つ暗号化領域の復号を行う。しかしながら、本特許文献には、各暗号化領域に付与された復号権限を復号者が確認する手段が提供されておらず、復号者は、自分がどの暗号化領域の復号が許されているのかを把握しながら、スムーズに復号作業を進めることができなかった。
第4に、暗号化画像において、同じ鍵で暗号化された暗号化領域が複数含まれている場合、従来の復号化装置は、画像中の暗号化領域を列挙し、各暗号化領域に対する復号鍵の入力を促す。この結果、復号者に同じ復号鍵の入力を繰り返して求めることになり、復号者に煩わしさを与えるとともに、復号者の入力ミスを招くという問題があった。
本発明の課題は、暗号化領域の位置を復号者に提示する手段を提供することにある。
本発明の態様では、暗号化装置は、暗号化を行う際に、特許文献2と同様に、領域の位置、復号鍵、領域ごとの復号権限を指定し、これを復号情報として、外部記憶に保存する。特許文献2と異なり、復号情報を画像ファイルのヘッダ領域、フッタ領域に保存してもよい。あるいは画像データ自体に埋め込んでもよい。
本発明の態様における第1の復号化装置は、暗号化画像の読込手段によって取得した暗号化画像を、復号化装置の画面上に表示する。さらに、暗号化領域の位置取得手段により、画面上に表示された暗号化画像に含まれる暗号化領域の位置を取得する。復号化装置は、暗号化画像に含まれる暗号化領域を復号対象領域として選出し、その復号順序を決定する。復号化装置は、選出された復号対象領域について、復号順序に従って、復号対象領域表示手段と復号鍵入力手段を視覚的に関連づけて提示し、復号者に復号鍵の入力を促す。選出された復号対象領域に対して復号鍵の入力が完了したら、復号順序に従って画像復号化処理を実行する。
本発明の態様における第2の復号化装置は、暗号化画像の読込手段によって取得した暗号化画像を、復号化装置の画面上に表示する。さらに、範囲選択手段を用いて、画面上に表示された暗号化画像において復号者がポインティングデバイス等で指定した範囲を取得する。暗号化領域の位置取得手段により、暗号化画像の指定範囲に含まれる暗号化領域の位置を取得する。復号化装置は、上記指定範囲に含まれる暗号化領域を復号対象領域として選出し、その復号順序を決定する。復号化装置は、選出された復号対象領域について、復号順序に従って、復号対象領域表示手段と復号鍵入力手段を視覚的に関連づけて提示し、復号者に復号鍵の入力を促す。選出された復号対象領域に対して復号鍵の入力が完了したら、復号順序に従って画像復号化処理を実行する。
本発明の態様における第3の復号化装置は、暗号化画像の読込手段によって取得した暗
号化画像を、復号化装置の画面上に表示する。さらに、復号情報取得手段を用いて暗号化画像の復号情報を取得する。暗号化領域の位置取得手段により、画面上に表示された暗号化画像に含まれる暗号化領域の位置を取得する。復号化装置は、暗号化画像に含まれる暗号化領域を復号対象領域として選出し、その復号順序を決定する。復号化装置は、選出された復号対象領域について、復号順序に従って、復号対象領域表示手段と復号鍵入力手段を視覚的に関連づけて提示し、復号者に復号鍵の入力を促す。選出された復号対象領域に対して復号鍵の入力が完了したら、復号順序に従って画像復号化処理を実行する。
本発明の態様における第4の復号化装置は、暗号化画像の読込手段によって取得した暗号化画像を、復号化装置の画面上に表示する。さらに、復号情報取得手段を用いて暗号化画像の復号情報を取得する。暗号化領域の位置取得手段により、画面上に表示された暗号化画像に含まれる暗号化領域の位置を取得する。復号化装置は、復号情報を参照し、復号者が復号権限を持つ暗号化領域を復号対象領域として選出し、その復号順序を決定する。復号化装置は、選出された復号対象領域について、復号順序に従って、復号対象領域表示手段と復号鍵入力手段を視覚的に関連づけて提示し、復号者に復号鍵の入力を促す。選出された復号対象領域に対して復号鍵の入力が完了したら、復号順序に従って画像復号化処理を実行する。
本発明の態様における第5の復号化装置は、暗号化画像の読込手段によって取得した暗号化画像を、復号化装置の画面上に表示する。さらに、復号情報取得手段を用いて暗号化画像の復号情報を取得する。次に、範囲選択手段を用いて、画面上に表示された暗号化画像において復号者がポインティングデバイス等で指定した範囲を取得する。暗号化領域の位置取得手段により、暗号化画像の指定範囲に含まれる暗号化領域の位置を取得する。復号化装置は、上記指定範囲に含まれる暗号化領域を復号対象領域として選出し、その復号順序を決定する。復号化装置は、選出された復号対象領域について、復号順序に従って、復号対象領域表示手段と復号鍵入力手段を視覚的に関連づけて提示し、復号者に復号鍵の入力を促す。選出された復号対象領域に対して復号鍵の入力が完了したら、復号順序に従って画像復号化処理を実行する。
本発明の態様における第6の復号化装置は、暗号化画像の読込手段によって取得した暗号化画像を、復号化装置の画面上に表示する。さらに、復号情報取得手段を用いて暗号化画像の復号情報を取得する。次に、範囲選択手段を用いて、画面上に表示された暗号化画像において復号者がポインティングデバイス等で指定した範囲を取得する。暗号化領域の位置取得手段により、暗号化画像の指定範囲に含まれる暗号化領域の位置を取得する。上記指定範囲に含まれる暗号化領域に対して、復号化装置は、復号情報を参照して復号者が復号権限を持つ領域を復号対象領域として選出し、その復号順序を決定する。復号化装置は、選出された復号対象領域について、復号順序に従って、復号対象領域表示手段と復号鍵入力手段を視覚的に関連づけて提示し、復号者に復号鍵の入力を促す。選出された復号対象領域に対して復号鍵の入力が完了したら、復号順序に従って画像復号化処理を実行する。
本発明の態様における第7の復号化装置は、暗号化画像の読込手段によって取得した暗号化画像を、復号化装置の画面上に表示する。さらに、復号情報取得手段を用いて暗号化画像の復号情報を取得する。暗号化領域の位置取得手段により、画面上に表示された暗号化画像に含まれる暗号化領域の位置を取得する。次に、画面上に表示された暗号化画像における暗号化領域の位置と復号権限を、権限提示手段を用いて暗号化画像上に視覚的に提示する。続いて、復号化装置は、復号情報を参照し、復号者が復号権限を持つ暗号化領域を復号対象領域として選出し、その復号順序を決定する。復号化装置は、選出された復号対象領域について、復号順序に従って、復号対象領域表示手段と復号鍵入力手段を視覚的に関連づけて提示し、復号者に復号鍵の入力を促す。選出された復号対象領域に対して復
号鍵の入力が完了したら、復号順序に従って画像復号化処理を実行する。
本発明の態様における第8の復号化装置は、暗号化画像の読込手段によって取得した暗号化画像を、復号化装置の画面上に表示する。さらに、復号情報取得手段を用いて暗号化画像の復号情報を取得する。暗号化領域の位置取得手段により、画面上に表示された暗号化画像に含まれる暗号化領域の位置を取得する。次に、画面上に表示された暗号化画像における暗号化領域の位置と復号権限を、権限提示手段を用いて暗号化画像上に視覚的に提示する。続いて、復号者は、自身が復号権限を持つと表示されている暗号化領域から、ポインティングデバイスによる領域内部のクリック操作などによって、復号を行いたい暗号化領域を復号対象領域として選出する。続いて、復号化装置は、選出された復号対象領域について、復号情報を参照し、復号順序を決定する。復号化装置は、選出された復号対象領域について、復号順序に従って、復号対象領域表示手段と復号鍵入力手段を視覚的に関連づけて提示し、復号者に復号鍵の入力を促す。選出された復号対象領域に対して復号鍵の入力が完了したら、復号順序に従って画像復号化処理を実行する。
本発明の態様における第9の復号化装置は、暗号化画像の読込手段によって取得した暗号化画像を、復号化装置の画面上に表示する。さらに、復号情報取得手段を用いて暗号化画像の復号情報を取得する。次に、範囲選択手段を用いて、画面上に表示された暗号化画像において復号者がポインティングデバイス等で指定した範囲を取得する。暗号化領域の位置取得手段により、暗号化画像の指定範囲に含まれる暗号化領域の位置を取得する。次に、画面上に表示された暗号化画像において、上記指定範囲の暗号化画像に含まれる暗号化領域の位置と復号権限を、権限提示手段を用いて暗号化画像上に視覚的に提示する。続いて、復号化装置は、復号情報を参照し、復号者が復号権限を持つ暗号化領域を復号対象領域として選出し、さらに復号順序を決定する。復号化装置は、選出された復号対象領域について、復号順序に従って、復号対象領域表示手段と復号鍵入力手段を視覚的に関連づけて提示し、復号者に復号鍵の入力を促す。選出された復号対象領域に対して復号鍵の入力が完了したら、復号順序に従って画像復号化処理を実行する。
本発明の態様における第10の復号化装置は、暗号化画像の読込手段によって取得した暗号化画像を、復号化装置の画面上に表示する。さらに、復号情報取得手段を用いて暗号化画像の復号情報を取得する。次に、範囲選択手段を用いて、画面上に表示された暗号化画像において復号者がポインティングデバイス等で指定した範囲を取得する。暗号化領域の位置取得手段により、暗号化画像の指定範囲に含まれる暗号化領域の位置を取得する。次に、画面上に表示された暗号化画像において、上記指定範囲の暗号化画像に含まれる暗号化領域の位置と復号権限を、権限提示手段を用いて暗号化画像上に視覚的に提示する。続いて、復号者は、自身が復号権限を持つと表示されている暗号化領域から、ポインティングデバイスによる領域内部のクリック操作などによって、復号を行いたい暗号化領域を復号対象領域として選出する。続いて、復号化装置は、選出された復号対象領域について、復号情報を参照し、復号順序を決定する。復号化装置は、選出された復号対象領域について、復号順序に従って、復号対象領域表示手段と復号鍵入力手段を視覚的に関連づけて提示し、復号者に復号鍵の入力を促す。選出された復号対象領域に対して復号鍵の入力が完了したら、復号順序に従って画像復号化処理を実行する。
上記構成の復号装置において、暗号化領域の位置取得手段は、特許文献1と同様に画像認識処理を用いてもよいが、取得した復号情報に含まれる暗号化領域の位置情報を用いて、画像中の暗号化領域を特定してもよい。あるいは、暗号化領域の拡縮などの画像の変形、印刷&スキャンを行った場合の歪みがあれば、画像処理で推定した暗号化領域を、復号情報を用いて補正してもよい。
上記構成の復号装置において、権限提示手段は、このように取得された暗号化領域の位
置を元に、暗号化画像中の該当領域を、枠線や透過領域などの描画パラメータによって視覚的に表示し、さらに各暗号化領域の権限情報を描画パラメータの値(枠線の種類、透過領域の色など)によって復号者が識別できるようにする。たとえば、枠線の種類を用いて、復号権限の有無を示す場合、実線を復号権限あり、点線を復号権限なしとして表示すればよい。上記の区別を凡例として復号作業画面に表示すれば、復号者がパラメータの意味を知ることができる。
上記構成の復号装置において、復号鍵入力手段は、復号処理で用いる各暗号化領域に対してパスワード(復号鍵)を入力させるために、入力用のダイアログを提示するものである。また、復号対象領域表示手段は、復号鍵の入力対象となる復号対象領域を視覚的に提示する手段である。本復号装置では、復号鍵入力手段と同時に復号対象領域表示手段を用いることで、両者を関連づけて表示する。一例として、同一の復号鍵が設定された復号対象領域を枠線で表示した状態で、上記復号鍵の入力を求める復号鍵入力手段を表示すればよい。あるいは、復号対象領域に対する復号鍵入力手段を、矢印や吹き出しなどを用いて視覚的に関連づけて表示してもよい。あるいは、入力対象となる復号対象領域の位置を視覚的に表示する手段を復号鍵入力手段に加えてもよい。
本発明の態様における第2、第5、第6、第9、第10の復号装置において、範囲選択手段は、表示された暗号化画像において、復号の対象となる暗号化領域(復号対象範囲)を、マウスなどのポインティングデバイスにより復号者に選択させる。本手段と、暗号化領域の位置取得手段を組み合わせれば、復号者に選択された領域に含まれる暗号化領域について、領域の視覚的表示に必要となる位置情報を復号情報から取得できる。
ここで、上記構成の第1〜第10の復号装置の記述は、復号順序に基づき、復号対象領域の表示手段と復号鍵の入力手段を、各復号対象領域に対して順次実行し、復号鍵の入力が完了した時点で、復号順序に基づき、復号対象領域の復号処理を連続して実行する構成を説明している。もちろん、復号処理を連続実行する手段としては、復号順序に従い、各復号対象領域に対して、復号対象領域の表示手段と、表示された復号対象領域に対する復号鍵の入力手段と、復号対象領域の復号手段を繰り返して実行するものであってもよい。
ここで、復号化の際に、復号情報から生成される復号順序リストにおいて、暗号化の際に、復号情報に含まれる属性について、同一の属性値が設定された領域を同一グループとして設定する。属性値として、たとえば、権限と復号鍵の双方を用いる場合は、同一の権限かつ同一の復号鍵が設定された領域を同一グループとすればよい。さらに、同一のグループについては、鍵の入力時に暗号化領域をまとめて表示し、復号者に入力鍵を一度だけ入力させる。この入力鍵を用いれば、該当グループの暗号化領域をまとめて復号することが可能となり、復号者の鍵入力の負担を低減できる。
また、復号情報の確認手段としては、代替となる視覚的表示手段として、領域ごとの復号情報を一覧表示する手段、あるいは、階層メニューによる表示手段を設けてもよい。
また、復号者が入力した復号鍵について、復号処理の実行前に復号情報を用いて検証を行うことで、復号者に、復号鍵の入力ミスを提示し、不要な復号処理を回避できる。
本発明により、下記のことが可能となる。
(1)復号者に復号鍵入力画面を提示する際に、復号鍵を入力中の暗号化領域(復号対象領域)を視覚的または音響的に提示する、復号対象領域提示手段を有することにより、どの暗号化領域に対して復号鍵の入力を求められているのかを復号者が把握できる。
(2)復号対象の暗号化領域の指定手段として、マウスなどのポインティングデバイスによる範囲選択手段、あるいは、マウスクリックによる各暗号化領域の選択などを含む、復
号対象領域選択手段を有することにより、復号対象の暗号化領域(復号対象領域)を柔軟に選択することができる。
(3)暗号領域に付与された権限を視覚的に表示する権限提示手段を有することにより、暗号化画像において、復号者が、自分がどの領域に対する復号を許されているのかを把握できる。
(4)暗号化の際に生成される復号情報から生成される、復号時の実行順序を示す復号順序リストにおいて、同一の復号鍵かつ同一の復号権限を持つ暗号化領域をグループ化するグルーピング手段を有する。グループ化された復号順序リストを用いて復号鍵の入力手段の提示を行うことにより、復号者は同一の復号鍵を一度だけ入力すればよい。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態における暗号化処理手順を表す動作フローチャートである。この動作は例えば、中央演算処理装置、主記憶装置、外部記憶装置、バス等を有する一般的な構成のコンピュータが、外部記憶装置及び主記憶装置に記憶された制御プログラムを実行する動作として実現される。
図1において、本暗号化装置は、画像入力処理(ステップS101)では、画像暗号化の対象となる画像を受け取り、暗号化作業を行う表示画面に入力画像を表示する。
暗号化領域指定処理(ステップS102)では、入力画像上で暗号者が選択した範囲を、暗号化の対象領域として設定する。
復号権限設定処理(ステップS103)では、上記の手順で設定された暗号化対象領域に対して、復号を制限するための条件として、たとえば、復号者の部署情報、職制情報などの入力手段を提示することにより、該当領域に対する権限情報を取得する。復号を制限する条件としては、日時や期間による制限、復号回数による制限などを用いてもよい。
さらに、暗号鍵入力処理(ステップS104)では、暗号化の対象領域に対して、暗号鍵入力手段を提示することにより、画像暗号化を適用するために必要となる暗号鍵を取得する。なお、暗号鍵は、利用者が入力したパスワードのハッシュ値を用いてもよい。
画像暗号化処理(ステップS105)では、上記の暗号鍵を用いて、該当する暗号化対象領域に対して画像暗号化処理を行う。該当する暗号化対象領域に対する暗号化画像を、元画像に重畳することにより、文書中の暗号化対象領域に画像暗号化を施した、暗号化画像を得ることができる。
暗号化対象領域が複数ある場合は、上記の操作を繰り返すことにより(ステップS106の判定)、重なりのある領域についても、画像暗号化を適用することができる。
上記の手順により、入力画像中の複数の暗号化対象領域に画像暗号化に施した暗号化画像が、暗号化画像出力処理(S107)によって、画面上、画像暗号化装置内部の記憶領域、外部記憶装置、プリンタ、Fax装置などを用いて出力される。
さらに、復号情報出力処理(S108)では、暗号化の際に使用された、暗号化領域の位置、復号権限、検証用の復号鍵などを復号情報として、画像ファイル、外部記憶装置などに出力する。復号情報としては、領域ごとの有効期限や最大復号回数などを加えてもよい。
図2は、図1の暗号化処理手順によって得られる暗号化処理結果の一例である。入力画像において、図2(a)に示すように、文字領域の一部を含むように暗号化領域1〜3を選択し、各暗号化領域に異なる権限レベルを指定して暗号化している。
図2(b)は、上記の各暗号化対象領域に対して、パスワード、あるいはパスワードから生成された暗号鍵を用いて繰り返して画像暗号化を行うことによって生成される暗号化画像である。
図3は、復号情報を、外部記憶手段301を用いて保存する手順を示す図である。基本的な処理は図1の場合と同様であるが、指定した領域の画像暗号化がすべて完了した時点で(ステップS106の判定がYES)、暗号化装置は、暗号化手段によって生成した暗号化画像をファイルなどに出力する。これと並行して、暗号化装置は、ファイルサーバなどの外部記憶装置301を用いて復号情報を、文書の特定が可能な文書特定情報とともに、保存する(ステップS108’)。
図4は、図1や図3の場合と同様の手順によって、暗号化手段によって暗号化画像ファイルが生成される場合に、復号情報を、生成された暗号化画像ファイルのヘッダ領域に埋め込む手順である。指定した領域の画像暗号化がすべて完了した時点で、暗号化装置は、生成された暗号化画像401を画像ファイルとして出力する。さらに、復号情報402を、上記の画像ファイルのヘッダ領域に対して埋め込む。あるいは、生成した画像ファイルをメモリ上に展開し、復号情報をメモリ上の画像ファイルのヘッダ部分に埋め込んだ上で、復号情報を含む暗号化画像403をファイルとして出力してもよい。
以上、図3または図4に示す復号情報出力手段を用いることにより、暗号化装置は、暗号化手段によって生成された暗号化画像の出力と同時に、暗号化画像の復号の際に有用となる復号情報を保存することができる。
図5は、図2に示す暗号化処理結果の一例において、暗号化の際に設定された復号鍵や権限レベルなどの情報を含む復号情報の一例である。
図5(a)は、図3に示す外部記憶手段301への記録を想定した復号情報の例である。
暗号化領域1には、領域を示す管理番号「1996040103」が付与されている。暗号化領域の左上座標は(290, 40)であり、右下座標は(490, 140)である。入力したパスワード1に対する復号鍵として「AD8CX65Y」が生成されている。また、復号権限として「Level3」が設定されている。同様に、暗号化領域2には、管理番号「2001100102」、左上座標(75, 205)、右下座標(275, 305)、復号鍵は「2BV5ZMUE」、復号権限「Level3」が設定されている。さらに、暗号化領域3には、管理番号「2003032101」、左上座標(295, 360)、右下座標(495, 460)、復号鍵は「P90EAQ1H」、復号権限「Level5」が設定されている。
図5(b)は、図4に示すように、暗号化画像自身(ヘッダ領域など)に記録することを想定した復号情報の例である。この場合は、復号情報が暗号化画像中に格納されるため、セキュリティの観点から、復号情報として復号鍵をそのまま含めることは危険である。よって、本例では、ユーザが入力した復号鍵の妥当性を検証するため、復号情報の中に、復号鍵のハッシュを格納している。
図5(b)では、暗号化領域1には、左上座標(290, 40)、右下座標(490, 140)入力したパスワード1に対する復号鍵のハッシュとして「ca6e3ab9」、復号権限として「Level3」が設定されている。同様に、暗号化領域2には、左上座標(75, 205)、右下座標(275, 305)、復号鍵のハッシュは「7a9de5c3」、復号権限「Level3」が設定されている。さらに、暗号化領域3には、左上座標(295, 360)、右下座標(495, 460)、復号鍵のハッシュは「24c5be28」、復号権限「Level5」が設定されている。
本例では、パスワードと権限レベルは特に関連づけられていないが、上記の復号情報を
暗号化装置の外部の管理サーバに保存することにより、各領域に対するパスワードと権限の対応を管理サーバで管理することができる。
また、権限レベルと1対1に対応するパスワードを用いて暗号化を行ってもよい。例えば、暗号化領域1と暗号化領域2の権限レベルが同じならば、同一のパスワードで暗号化すれば、復号化装置は、このパスワードを用いて、暗号化領域1と暗号化領域2を同時に復号することができる。
続いて、暗号化画像の復号化装置における、復号化処理の説明を行う。
図6は本発明の復号化装置の実施形態における第1の復号化処理手順を表す動作フローチャートである。この動作は例えば、中央演算処理装置、主記憶装置、外部記憶装置、バス等を有する一般的な構成のPCクライアントコンピュータが、外部記憶装置及び主記憶装置に記憶されたプログラムを実行する動作として実現される。
まず、復号化装置は、暗号化画像入力処理(ステップS601)として、暗号化画像を取得する。
復号化装置は、上述のようにPCクライアント上のアプリケーションで構成され、暗号化画像表示処理(ステップS602)にて、入力された暗号化画像をGUI(グラフィカルユーザインタフェース)画面上に提示する手段を備える。
復号化装置は、入力された暗号化画像に含まれる暗号化領域を画像認識処理によって抽出し(ステップS603)、抽出された領域全てを復号の対象となる暗号化領域(これを復号対象領域と呼ぶ)として選択する(ステップS604)。
さらに、復号化装置は、選択された全ての復号対象領域に対して、復号順序を決定する(ステップS605)。次に、復号化装置は、復号順序に基づき、選択された全ての復号対象領域に対して、復号に必要となる復号鍵(またはパスワード)の入力手段を画面上に提示し(ステップS606)、復号者に復号鍵を入力させることによって(ステップS607)、全ての復号対象領域に対する復号鍵を順次取得する(ステップS608の判定によるループ処理)。
続いて、復号化装置は、暗号化画像中の全暗号化領域に対して、復号順序に基づき、連続的に復号処理を実行し(ステップS609)、暗号化画像における全暗号化領域の画像復号化を実行する。さらに、復号化画像出力処理(ステップS610)により、暗号化画像の暗号化領域に各暗号化領域の復号化画像を重畳した画像、または、各領域の復号化画像を出力する。
図7は、本発明の復号化装置の実施形態における第2の復号化処理手順を表す動作フローチャートである。
図6に示される第1の復号化処理手順に対し、暗号化画像における復号対象範囲を復号者が指定する範囲選択処理(ステップS701)を備える点が異なる。
この結果、暗号化画像における指定範囲について、第1の復号化処理手順と同様の復号処理が行われる。
図8は、本発明の復号化装置の実施形態における第3の復号化処理手順を表す動作フローチャートである。
復号化装置は、第1の入力として、図6の第1の復号化処理手順の場合と同様に、暗号化画像を取得し(ステップS601)。それを画面上にGUI提示する(ステップS602)。
また、復号化装置は、第2の入力として、図5に示した一例のような復号情報を取得する(ステップS801)。
復号化装置は、暗号化画像(ステップS601)からの画像認識処理、あるいは、取得した復号情報(ステップS801)、あるいは、その組み合わせによって、暗号化領域に含まれる暗号化領域を抽出し(ステップS802)、この抽出された暗号化領域全てを復号対象領域として選択する(ステップS604)。
さらに、復号化装置は、復号情報を参照し、復号対象領域について、復号順序を決定する(ステップS605)。次に、復号化装置は、復号順序に基づき、選択された全ての復号対象領域に対して、復号に必要となる復号鍵(またはパスワード)の入力手段を画面上に提示し(ステップS606)、復号者に復号鍵を入力させることによって(ステップS607)、各暗号化領域に対する復号鍵を順次取得する(ステップS608の判定によるループ処理)。
続いて、復号化装置は、暗号化画像中の全ての復号対象領域に対して、復号順序に基づき、連続的に復号処理を実行し(ステップS609)、暗号化画像における全ての復号対象領域の画像復号化を実行する。さらに、復号化画像出力処理(ステップS610)により、暗号化画像の暗号化領域に各暗号化領域の復号化画像を重畳した画像、または、各領域の復号化画像を出力する。
図9は、本発明の復号化装置の実施形態における第4の復号化処理手順を表す動作フローチャートである。
図8に示される第3の復号化処理手順に対し、指定された復号対象範囲に含まれる暗号化領域の中で、復号者が復号権限を有する領域を、復号対象領域として選択する点(ステップS901)が異なる。
図10は、本発明の復号化装置の実施形態における第5の復号化処理手順を表す動作フローチャートである。
図8に示される第3の復号化処理手順に対し、画面上に表示(ステップS602)された暗号化画像において、復号化の対象となる範囲を指定する範囲選択処理(ステップS1001)を有し、指定された復号対象範囲に含まれる暗号化領域全てを復号対象領域として選択する(ステップS1002、S604)点が異なる。
図11は、本発明の復号化装置の実施形態における第6の復号化処理手順を表す動作フローチャートである。
図8に示される第3の復号化処理手順に対し、画面上に表示された暗号化画像において、復号化の対象となる範囲を指定する範囲選択処理(ステップS1001)を有すると共に、指定された復号対象範囲に含まれる暗号化領域の中で、復号者が復号権限を有する領域を復号対象領域として選択する点(ステップS1101)が異なる。
図12は、本発明の復号化装置の実施形態における第7の復号化処理手順を表す動作フローチャートである。
図8に示される第3の復号化処理手順に対し、暗号化領域とその権限を視覚的に表示し(ステップS1201)、復号者が権限を持つ暗号化領域を復号対象領域として選択する点(ステップS901)が異なる。
図13は、本発明の復号化装置の実施形態における第8の復号化処理手順を表す動作フローチャートである。
図8に示される第3の復号化処理手順に対し、(a)暗号化領域とその権限を視覚的に表
示することと(ステップS1201)、(b)画面上に権限が表示された暗号化領域を復号者がマウスの操作で選択する(例えば、ドラッグ操作により領域を含む範囲を指定する、または、クリック操作により領域の内部を指定する)ことにより、復号対象領域を選択すること(ステップS1301)の計2点が異なる。
図14は、本発明の復号化装置の実施形態における第9の復号化処理手順を表す動作フローチャートである。
図8に示される第3の復号化処理手順に対し、(a)画面上に表示された暗号化画像において、復号化の対象となる範囲を指定する範囲選択手段があることと(ステップS1001)、(b)上記の指定範囲に含まれる暗号化領域とその権限を視覚的に表示し、復号者が権限を持つ暗号化領域を復号対象領域として設定すること(ステップS1201)の計2点が異なる。
図15は、本発明の復号化装置の実施形態における第10の復号化処理手順を表す動作フローチャートである。
第3の復号化処理手順に対し、(a) 画面上に表示された暗号化画像において、復号化の対象となる範囲を指定する範囲選択手段があることと(ステップS1001)、(b)上記の指定範囲に含まれる暗号化領域とその権限を視覚的に表示することと(ステップS1201)、(c)画面上に権限が表示された暗号化領域を復号者がマウスの操作で選択する(例えば、ドラッグ操作により領域を含む範囲を指定する、または、クリック操作により領域の内部を指定することにより、復号対象領域を選択すること(ステップS1301)の計3点が異なる。
図16は、本発明における復号化処理の一例を示す図である。本説明図において、暗号化装置は、図2に示す暗号化処理の一例によって出力された暗号化画像を入力画像として取得する。さらに、復号情報の取得処理により、図5に示す復号情報を取得する。
取得した復号情報を暗号化順序とは逆順序(これを復号順序と呼ぶ)で読み出すことにより、本実施形態では、まず、暗号化領域3の位置情報を得る。具体的には、左上座標(295, 360)、右下座標(495, 460)を暗号化領域3の位置情報として取得する。この位置情報を利用し、入力画像として取得した暗号化画像の中から、暗号化領域3に相当する画像領域を設定する。
同様に、復号情報から、暗号化領域2の左上座標(75, 205)、右下座標(275, 305)を取得し、暗号化画像から、暗号化領域2に相当する画像領域を設定する。さらに、暗号化領域の左上座標(290、40)、右下座標(490、140)から、暗号化領域1に相当する画像領域を設定する。
さらに、復号化装置は、暗号化画像における各暗号化領域と関連づけて、復号鍵入力手段を画面上に提示することにより、復号鍵の入力結果を復号者から取得する。
具体的には、復号順序に従い、暗号化領域3、暗号化領域2、暗号化領域1の順番で復号鍵の入力処理が実行される。この結果、暗号化領域3に対して復号鍵3、暗号化領域2に対して復号鍵2、暗号化領域1に対して復号鍵1と、暗号化の際に設定された復号鍵が正しく入力された場合には、入力された復号鍵と復号情報の照合が成功し、正しく鍵が入力されたことがわかる。この結果、入力された復号鍵を用いて、各々の暗号化領域が復号順序に従って画像復号化が連続して実行される。
最後に、各暗号化領域の画像復号化結果を、入力画像として与えられた暗号化画像に重畳することにより、復号化画像が出力される。本復号化画像の説明図において点線で囲んだ領域が、画像復号化処理によって復元された領域である。
図17は、本発明において、外部記憶手段301から復号情報を取得する手順の説明図である。
本図では、図3の外部記憶手段301において、各暗号化画像に対する一連の復号情報1702が、画像を特定する情報(画像ID)とともに記録されているものとする。また、画像を特定する情報が、暗号化画像に、電子透かしやバーコード、2次元バーコード、ステガノグラフィなどの情報埋込手段を用いて埋め込まれているものとする。
図17の手順は、基本的には、図6の第1の復号化処理手順と同様である。
復号化装置は、暗号化画像入力処理(ステップS601)によって暗号化画像を取得する。さらに、取得した暗号化画像から、情報埋め込み方法に対応した情報抽出方法を用いて、暗号化画像に追加された文書特定情報1701を取得する。この文書特定情報1701を検索キーとして用いることで、暗号化装置は、外部記憶手段301から復号情報1702を取得することが可能となる。
図18は、本発明において、暗号化画像入力処理(ステップS601)によって取得した暗号化画像から、暗号化画像のヘッダ領域に含まれる復号情報を取得する手順の説明図である。
本図における、復号情報取得処理(ステップS1801)では、ステップS601にて、復号化対象の暗号化画像1801を取得し、画像中のヘッダ領域を解析することにより、復号情報1802を抽出する。
図18に示すように、暗号化画像1801に復号情報1802が含まれる場合は、両者の対応関係は自明であるため、両者を関連付ける画像特定情報(画像ID)を暗号化画像に埋め込む必要はない。ただし、暗号化画像が印刷されることにより、ヘッダ情報が消失するため、印刷物のスキャン画像からの画像復号化を想定する場合は、電子透かしやバーコード、2次元バーコード、ステガノグラフィなどの情報埋め込み手段を併用して、復号情報1802を暗号化画像1801に埋め込むことが好ましい。
図19は、本発明の第2(図7)、第5(図10)、第6(図11)、第9(図14)、及び第10(図15)の復号化処理手順で使用する復号範囲選択処理における表示画面例である。
範囲選択処理は、入力として画面上に表示された暗号化画像の一部を、ポインティングデバイスによる範囲選択操作により、復号対象画像として切り出す操作である。
続いて、暗号化画像に含まれる暗号化領域の位置を決定する処理(図6のステップ603等)について説明する。
図20は、画像認識処理を用いて、暗号化領域の位置を取得する処理の一例である。本処理としては、例えば、暗号化処理において、暗号化領域の4隅に、相互に識別が可能なマーカーを付与した画像を生成し、復号化処理においては、このマーカーをパターンマッチングによって検出することで、暗号化画像における暗号化領域の位置を検出することができる。
暗号化領域の位置取得処理は、復号情報を用いて暗号化画像における暗号化領域の位置を取得する処理でもよい。図21は、一例として、暗号化領域の位置関係や重なり関係を解析するため、各暗号化領域をメモリ上に仮想的に描画し、これを、画面上に表示された暗号化画像にマッピングすることによって、暗号化画像に含まれる暗号化領域の位置を決定する方法を示している。
本手順では、メモリ上への仮想的な描画の際に、復号情報を暗号化の順序で読み出す。メモリ上に描画された暗号化領域のモデルを参照すれば、暗号化画像に拡縮処理が適用されている場合であっても、暗号化領域の重なり関係を考慮しながら、正しく暗号化領域の位置を取得することができる。
暗号化領域の位置取得処理は、画像認識処理と復号情報を併用して暗号化領域の位置を取得する処理でもよい。図22は、一例として、印刷、複写、スキャンなどによって歪みが生じた暗号化画像から領域の位置を補正する方法を示している。
他の手法として、前述した、暗号化領域の4隅に付与されるマーカーを比較することにより、画像の傾きを検出する方法を採用することも可能である。
例えば、回転歪みが加わった暗号化画像において、画像認識処理によって暗号化領域を取得し、復号処理を行うためには、回転歪みの補正操作が必要となる。
暗号化画像に歪みがある場合、画像認識による位置検出結果と、復号情報から構成されるモデルとの間にずれが生じる。例えば、画像認識で得た複数の暗号化領域の中心位置を算出し、モデル上の位置関係を比較することにより、おおよその回転角を推定することができる。推定した回転角に従い、モデルを回転し、さらにモデル上の領域と、暗号化画像中の暗号化領域の位置を比較することで、不規則な歪みを抽出することができる。
各暗号化領域について、歪みを補正した上で画像復号化を行うことで品質よく復号を行うことができる。復号結果を、上記のモデルに従って変形し、重畳を行うことで、歪みのある画像に含まれる暗号化領域の復号が可能である。
続いて、上記の暗号化領域の取得処理によって得られた暗号化領域を、画像復号装置の画面上に視覚的に表示する処理(図6のステップS602等)を示す。
図23は、暗号化領域の位置を視覚的に表示する処理の一例である。図23(a)は、入力された暗号化画像において、暗号化領域の位置を太い枠線の描画によって表示した結果を示している。また、図23(b)は、同じく暗号化領域の位置を、透過領域の描画によって表示した結果を示している。ここでは、図面では示されないが、全ての暗号化領域に例えば薄い水色が付与される。
図24は、暗号化領域に付与された権限を、図23と同様の視覚表示手段を用いて表示する処理(図12のステップS1201等)を示す。
本処理では、復号者が持つ権限以下のレベルが設定された暗号化領域を「復号権限あり」、復号者が持つ権限を超えるレベルが設定された暗号化領域を「復号権限なし」と区別できるよう、視覚的な表示を行う。たとえばレベル3の権限を持つ復号者(レベル5の権限を持たない)の場合、暗号化領域1と暗号化領域2は、レベル3が設定されているため「復号権限あり」、暗号化領域3は、権限レベル5が設定されているため「復号権限なし」であることを、視覚的に区別できるよう表示する。
図24(a)は、権限ありの領域を実線の枠線で表示し、権限なしの領域を点線の枠線で表示した結果である。また、図24(b)は、権限のある領域を薄い水色の透過描画、権限のない領域を薄い赤色の透過描画を使用して表示した例である。なお、白黒描画時は両者の判別が難しくなるため、権限なしの領域の対角線上に斜め線を重ねるなどの方法で、視認性を向上させている。なお、明細書図面ではカラー色は表現できないため、白黒表示で代用してある。
図25は、図24(a)の権限が提示された暗号化領域について、復号者自身が提示され
た復号権限を確認しながら、ポインティングデバイスを用いたクリック操作などの選択操作によって、復号の対象となる暗号化領域(復号対象領域)を選択する処理の一例である。図25(a)の第2の暗号化領域をマウスのクリックで選択した結果、復号の対象となる領域が、図25(b)のようにピンク色(図では白黒)の透過画像と星印(☆)で示されており、復号者が選択した暗号化領域が、復号対象領域として選択されたことがわかる。
図26は、画面上に表示された各々の暗号化領域に対して、領域を復号化するための復号鍵を復号者に入力するための処理(図6のステップS607等)の画面の一例である。
画面上にポップアップ表示が可能なパスワード入力画面において、中央部に復号鍵(パスワード)入力用の文字入力領域があり、その下部に、入力したパスワードを確定するための「OK」ボタンと「Cancel」ボタンを備える。
本入力画面は、GUIベースのコンピュータでのパスワード入力方法として、広く一般的に使われているものである。
図27は、本発明の実施形態における、図26の入力画面を、対象となる暗号化領域と関連づけて表示する方法を示す図である。
図24(b)に示す、透過領域を用いた暗号化領域の表示結果において、本発明の復号化装置は、復号鍵を入力中の暗号化領域と、復号鍵の入力手段とを、画面上で関連づけて表示することを特徴とする。
図27(a)は、復号作業用画面において、暗号化領域に対する吹き出し描画を用いて、復号鍵入力画面を表示する例を示す。復号鍵入力画面の吹き出し元を参照すれば、図27(a)における復号鍵入力画面が、暗号化領域1に対するものであることが、復号者にとっては明白である。
図27(b)は、復号情報から生成した暗号化領域の位置を示すモデルを、暗号化領域に対する復号鍵入力画面に含まれるように縮小表示することにより、対象となる暗号化領域の位置を明確に示す方法である。
復号鍵入力画面と暗号化領域の位置を関連づけて表示すれば、利用者が暗号化領域に対する復号鍵を、間違った領域に対して入力する可能性を低減することができる。例えば、異なる暗号化領域に別々の暗号鍵が設定されている場合であっても、復号者が、暗号鍵の入力操作の際に、対象となる暗号化領域を把握できるため、復号鍵の入力を迷わずに行うことができる。このため、本手法により、復号作業の効率向上が期待できる。
さらに、本発明の実施形態では、複数の暗号化領域に対して、図27に示す復号鍵入力画面を連続して表示することにより、暗号化領域中の全ての暗号化領域に対して、連続して復号鍵を入力する手段を提供する。
図28は、復号情報から、復号鍵の入力の連続実行に必要となる復号順序を決定する処理(図6のステップS605等)を示す。暗号化領域1、暗号化領域2、暗号化領域3の順番に暗号化が行われており、復号情報も、この順序で記録されている。これを復元するためには、復号情報を逆順に読み出せばよい。
図29は、決定された復号順序に従い、復号鍵の入力画面を連続して表示する処理を示す図である。本図は、1)(暗号化領域3)、2)(暗号化領域2)、3)(暗号化領域1)の順番に、復号鍵入力画面が表示されることを示している。
復号情報を逆読みすることで、復号順序を利用した復号処理が可能であるが、さらに、
復号情報から復号順序リストを生成することで、画像復号装置における復号者の負担をさらに軽減することができる。たとえば、同一の復号鍵、かつ、同一の復号権限を持つ領域などをグループとしてまとめて管理することで、復号鍵の入力操作の回数を減らすことができるためである。
図30は、取得した復号情報を解析し、連続して暗号化された領域について、復号鍵と復号権限を比較することで、同一の復号鍵で復号が可能かを判定する機能を備えた、復号順序リストの生成方法を示す。
本例においては、暗号化領域1と暗号化領域2には、同じ復号鍵と同じ復号権限が付与されている。復号情報から、復号順序リストを作成する際に、上記を判定し、復号順序リストに、グループIDを付与することにより、グループ単位での復号鍵の入力処理、および画像復号化処理が可能となる。
なお、暗号化の際に生成された復号情報において、領域を示す管理番号は本復号化処理では必須ではないため、復号順序リストには含める必要がない。なお、外部記憶手段に格納された復号情報に復号鍵自体が含まれていたとしても、復号化処理装置が復号情報を取得する時点では、復号鍵が復号鍵のハッシュに変換されていることが好ましい。
図31は、図30において、同一グループに分類された暗号化領域1と暗号化領域2の両方に対して、1度に復号鍵を入力する画面を示す図である。
図32は、このように、複数の領域に対応した復号鍵入力画面を用いて復号鍵を入力し、これを用いて復号を行うことにより、復号処理の中間結果を確認しながら、連続的に復号を行う場合において、同一グループの領域をまとめて復号することで、復号者の混乱を避けることができる(本例においては、2回の復号鍵入力により、2回で画像復号化が完了する)ことを示す図である。
図33は、本発明の実施形態における画像復号化装置において、復号作業画面上で暗号化領域を選択し、領域に付随する復号情報を一覧表示によって確認する手段の一例を示す図である。図33(a)は、マウスの左ボタン操作により、暗号化領域3を選択している図である。図33(b)は、マウスカーソルが暗号化領域3の上にある場合に、マウスの右ボタン操作により、復号情報の表示メニューを呼び出している図である。メニューから、復号情報確認機能を選択することにより、図33(c)に示すように、暗号化領域3の復号情報が一覧表示により確認できる。なお、復号者に提示する一覧表示項目には各領域の復号鍵、あるいはそのハッシュは含めない。不正な復号者による解読を防ぐためである。
領域の復号情報の一覧機能により、復号鍵の入力操作の前後で、各暗号化領域の位置や復号権限などを確認することができる。枠線描画や透過描画などを用いた、視覚的な復号権限表示方法を補完する効果があり、復号者が暗号化領域を自身で選択して復号鍵を入力する場合にも各暗号化領域を識別する上で有効な手がかりを提供する。
図34は、本発明において、暗号化領域に対し、不適切な復号鍵が入力されたか否かを、復号情報を用いて検証し、不適切である場合は、復号鍵が不正であることを提示する画面表示方法の一例を示す図である。本図は、暗号化領域に対し、復号情報における復号鍵と異なる復号鍵を与えた場合に、不正な復号鍵が指定されたことを判定し、さらに、不正な復号鍵が指定されたことを復号者に示す警告用ダイアログを、対象となる暗号化領域がわかるように提示する画面例を示している。
本実施例は、視覚的表示による警告手段を採用しているが、警告音の提示を併用することで、復号者に対する注意の喚起効果をさらに高めることができる。
図35〜44は、本発明の復号化装置の実施形態における第1〜第10の復号化処理手順の異なる実施例を示す図である。本発明の復号化装置においては、図6〜図15の各々に示す第1の動作フローチャートに代えて、図35〜図44の各々に示す第2の動作フローチャートに示した実施形態をとってもよい。以下、図35を用いて、第1の動作フローチャートに対する第2のフローチャートの相違点を説明する。
第2の動作フローチャートにおいては、ステップS605で決定された復号順序に従い、以下の手順(S3501〜S3504)で復号が実行される。
復号化装置は、復号順序に基づき、選択された全ての復号対象領域において、同一の復号鍵(またはパスワード)で復号可能な領域を視覚的に表示し、表示された領域の復号に必要となる復号鍵(またはパスワード)の入力手段を画面上に提示し(ステップS3501)、復号者に復号鍵を入力させることによって、暗号化領域に対する復号鍵を取得する(ステップS3502)。さらに、復号化装置は、復号鍵が入力された復号対象領域に対して、復号処理を実行し、復号結果を画面上に提示する(ステップS3503)。
復号化装置は、復号順序を参照し、復号されていない領域があれば(S3504の判定処理)、復号順序に従い、前記ステッS3501からS3503までの処理を繰り返す。
全ての復号対象領域について復号が完了すれば(S3504の判定処理)、復号化装置は、復号化画像出力処理(ステップS610)により、暗号化画像の暗号化領域に各暗号化領域の復号化画像を重畳した画像、または、各領域の復号化画像を出力する。
第2のフローチャートによる処理手順を用いた復号化装置によれば、復号者は、復号順序に従って提示された復号鍵を同一とする領域に対して復号鍵を入力し、入力した復号鍵による暗号化領域の復号結果を画面上で確認することができる。すなわち、復号処理の中間結果を確認しながら、対話的に復号処理を進めることができる。
本発明における暗号化処理手順を示す図である。 本発明における暗号化処理結果の一例を示す図である。 復号情報を外部記憶に記録する手順を示す図である。 復号情報を暗号化画像のヘッダに記録する手順を示す図である。 暗号化の際に生成される復号情報の一例を示す図である。 本発明における第1の復号化処理手順(画像全体から復号情報を使用せずに復号化を行う)の第1の動作フローチャートを示す図である。 本発明における第2の復号化処理手順(画像の選択範囲から復号情報を使用せずに復号化を行う)の第1の動作フローチャートを示す図である。 本発明における第3の復号化処理手順(画像全体から全暗号化領域の復号化を行う)の第1の動作フローチャートを示す図である。 本発明における第4の復号化処理手順(画像全体から権限情報を用いて復号対象を選び、暗号化を行う)の第1の動作フローチャートを示す図である。 本発明における第5の復号化処理手順(画像の選択範囲から全暗号化領域の復号化を行う)の第1の動作フローチャートを示す図である。 本発明における第6の復号化処理手順(画像の選択範囲から権限情報を用いて復号対象を選び、暗号化を行う)の第1の動作フローチャートを示す図である。 本発明における第7の復号化処理手順(画像全体から暗号化領域を権限表示した上で復号化する)の第1の動作フローチャートを示す図である。 本発明における第8の復号化処理手順(画像全体から暗号化領域を権限表示し、復号者が選択した領域の復号化を行う)の第1の動作フローチャートを示す図である。 本発明における第9の復号化処理手順(画像の選択範囲から暗号化領域を権限表示した上で復号処理を行う)の第1の動作フローチャートを示す図である。 本発明における第10の復号化処理手順(画像の選択範囲から暗号化領域を権限表示し、復号者が選択した領域の復号化を行う)の第1の動作フローチャートを示す図である。 本発明における復号化処理の一例を表す図である。 外部記憶から復号情報を取得する手順を示す図である。 暗号化画像のヘッダから復号情報を取得する手順を示す図である。 暗号化画像の一部を選択する範囲選択処理の一例を示す図である。 画像認識処理によって暗号化領域の位置を取得する処理の一例を示す図である。 暗号化画像における暗号化領域の位置を復号情報から取得する処理を示す図である。 画像認識処理で取得した暗号化領域の位置を、復号情報を用いて補正する処理を示す図である。 暗号化領域の位置を視覚的に表示する処理の一例を示す図である。 暗号化領域の権限を視覚的に表示する処理の一例を示す図である。 権限が提示された暗号化領域を復号者に選択させる処理を示す図である。 暗号化領域に対する復号鍵の入力処理の一例を示す図である。 復号鍵の入力手段と暗号化領域を関連づけて表示する処理を示す図である。 取得した復号情報から、復号順序を決定する処理を示す図である。 復号順序に従って順番に復号鍵入力画面を表示する処理を示す図である。 同一復号鍵かつ同一権限の領域をグループ化する処理を示す図である。 同一グループの領域に対する復号鍵入力処理を示す例である。 同一グループの領域を、入力された復号鍵を用いて一度に復号する処理を示す図である。 暗号化領域に付与された復号情報の一覧表示処理を示す図である。 不適切な復号鍵が入力された場合に入力エラーを通知する処理を示す図である。 本発明における第1の復号化処理手順(画像全体から復号情報を使用せずに復号化を行う)の第2の動作フローチャートを示す図である。 本発明における第2の復号化処理手順(画像の選択範囲から復号情報を使用せずに復号化を行う)の第2の動作フローチャートを示す図である。 本発明における第3の復号化処理手順(画像全体から全暗号化領域の復号化を行う)の第2の動作フローチャートを示す図である。 本発明における第4の復号化処理手順(画像全体から権限情報を用いて復号対象を選び、暗号化を行う)の第2の動作フローチャートを示す図である。 本発明における第5の復号化処理手順(画像の選択範囲から全暗号化領域の復号化を行う)の第2の動作フローチャートを示す図である。 本発明における第6の復号化処理手順(画像の選択範囲から権限情報を用いて復号対象を選び、暗号化を行う)の第2の動作フローチャートを示す図である。 本発明における第7の復号化処理手順(画像全体から暗号化領域を権限表示した上で復号化する)の第2の動作フローチャートを示す図である。 本発明における第8の復号化処理手順(画像全体から暗号化領域を権限表示し、復号者が選択した領域の復号化を行う)の第2の動作フローチャートを示す図である。 本発明における第9の復号化処理手順(画像の選択範囲から暗号化領域を権限表示した上で復号処理を行う)の第2の動作フローチャートを示す図である。 本発明における第10の復号化処理手順(画像の選択範囲から暗号化領域を権限表示し、復号者が選択した領域の復号化を行う)の第2の動作フローチャートを示す図である。
符号の説明
301 外部記憶手段
401、1801 暗号化画像
402、1702、1802 復号情報
403 復号情報入り暗号化画像ファイル
1701 画像ID

Claims (7)

  1. 一つ以上の暗号化領域を含む暗号化画像を読み込んで該暗号化領域の復号化を行う装置であって、
    該読み込んだ暗号化画像を表示する手段と、
    前記暗号化画像に対する復号情報を取得する手段と、
    前記暗号化画像に含まれる前記暗号化領域の位置を取得する手段と
    前記復号情報を参照し、復号者に対する復号権限が設定された前記暗号化領域を復号対象領域として選択する復号対象領域選択手段と、
    該復号対象領域選択手段によって抽出された前記復号対象領域について、前記復号情報を参照して、復号順序を決定する手段と、
    該決定された復号順序に従い、前記復号対象領域を視覚的に提示する手段と、
    該提示している復号対象領域に対する復号鍵を取得する手段と、
    前記決定された復号順序に従い、前記取得した復号鍵で前記復号対象領域を順次復号する手段と、
    復号情報から前記復号順序を生成する際に、前記暗号化領域に関連付けられる前記復号鍵と前記復号権限に設定されている値が同一である場合、同一の前記復号鍵と前記復号権限の値が設定されている前記暗号化領域をグループにする手段と、
    生成した前記復号順序において同一グループの前記暗号化領域に対して、前記復号者に前記復号鍵を入力させる手段と、
    を含むことを特徴とする画像復号化装置。
  2. 一つ以上の暗号化領域を含む暗号化画像を読み込んで該暗号化領域の復号化を行う装置であって、
    該読み込んだ暗号化画像を表示する手段と、
    前記暗号化画像に対する復号情報を取得する手段と、
    前記暗号化画像に含まれる前記暗号化領域の位置を取得する手段と
    画面上に表示された前記暗号化画像における前記暗号化領域の位置と復号権限を前記暗号化画像上に視覚的に提示する権限提示手段と、
    該権限提示手段によって抽出された前記暗号化領域を復号対象領域として選択し、前記復号情報を参照して、復号順序を決定する手段と、
    該決定された復号順序に従い、前記復号対象領域を視覚的に提示する手段と、
    該提示している復号対象領域に対する復号鍵を取得する手段と、
    前記決定された復号順序に従い、前記取得した復号鍵で前記復号対象領域を順次復号する手段と、
    復号情報から前記復号順序を生成する際に、前記暗号化領域に関連付けられる前記復号鍵と前記復号権限に設定されている値が同一である場合、同一の前記復号鍵と前記復号権限の値が設定されている前記暗号化領域をグループにする手段と、
    生成した前記復号順序において同一グループの前記暗号化領域に対して、前記復号者に前記復号鍵を入力させる手段と、
    を含むことを特徴とする画像復号化装置。
  3. 一つ以上の暗号化領域を含む暗号化画像を読み込んで該暗号化領域の復号化を行う装置であって、
    該読み込んだ暗号化画像を表示する手段と、
    前記暗号化画像に対する復号情報を取得する手段と、
    前記暗号化画像に含まれる前記暗号化領域の位置を取得する手段と
    画面上に表示された前記暗号化画像における前記暗号化領域の位置と復号権限を前記暗号化画像上に視覚的に提示する権限提示手段と、
    該権限提示手段によって提示された、復号者に対する復号権限が設定された前記暗号化領域の中で、ポインティングデバイスで選択された前記暗号化領域を復号対象領域として選択する復号対象領域選択手段と、
    該復号対象領域選択手段によって選択された前記復号対象領域について、前記復号情報を参照して、復号順序を決定する手段と、
    該決定された復号順序に従い、前記復号対象領域を視覚的に提示する手段と、
    該提示している復号対象領域に対する復号鍵を取得する手段と、
    前記決定された復号順序に従い、前記取得した復号鍵で前記復号対象領域を順次復号する手段と、
    復号情報から前記復号順序を生成する際に、前記暗号化領域に関連付けられる前記復号鍵と前記復号権限に設定されている値が同一である場合、同一の前記復号鍵と前記復号権限の値が設定されている前記暗号化領域をグループにする手段と、
    生成した前記復号順序において同一グループの前記暗号化領域に対して、前記復号者に前記復号鍵を入力させる手段と、
    を含むことを特徴とする画像復号化装置。
  4. 前記暗号化画像の表示手段において表示された暗号化画像の内部を復号対象範囲として選択する範囲選択手段を更に含み、
    前記暗号化領域の位置取得手段が取得する入力画像が、前記範囲選択手段で選択された復号対象範囲の暗号化画像であること、
    を特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の画像復号化装置。
  5. 復号順序を決定する手段によって決定された復号順序に従い、各復号対象領域に対して、復号対象領域を視覚的に提示する手段と、復号鍵を取得する手段と、取得した復号鍵で復号対象領域を復号する手段を繰り返し実行すること
    を特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の画像復号化装置。
  6. 前記復号情報を取得する手段によって取得した前記復号情報を前記復号者に確認させる手段であって、前記暗号化領域ごとの前記復号情報の一覧表示又は階層表示を行う視覚的表示手段を更に含む、
    ことを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の画像復号化装置。
  7. 個々の前記暗号化領域に対して、前記復号鍵を取得する手段によって取得した前記復号鍵を、前記復号情報を取得する手段によって取得した前記復号情報に含まれる復号鍵情報を用いて検証する手段と、
    該手段によって、権限のない領域に前記復号鍵が入力された又は不正な前記復号鍵が入力されたと判定された場合に、警告を前記復号者に通知する、又は復号処理を停止する手段を更に含む、
    ことを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の画像復号化装置。
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