JP5176366B2 - 新規ビピリジン誘導体、およびこれを含む有機電界発光素子 - Google Patents

新規ビピリジン誘導体、およびこれを含む有機電界発光素子 Download PDF

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本発明は、3,2’−ビピリジル基を有する新規な電子輸送材料、およびこの電子輸送材料を用いた有機電界発光素子(以下、有機EL素子または単に素子と略記することがある。)に関する。
近年、次世代のフルカラーフラットパネルディスプレイとして有機EL素子に関し活発な研究がなされ、既に実用化も行われている。有機EL素子の普及を更に促すには、素子の駆動特性の改善が必要であり、殊に、現在は赤色素子や緑色素子に比べて駆動電圧の低減や長寿命化が遅れている青色素子の改善が課題になっている。これらを達成するために新しい電子輸送材料の開発がなされている。これまでに報告されている電子輸送材料に関する文献として、特許文献1(:特開2003−123983号公報)には、フェナントロリン誘導体を電子輸送材料に使用することで有機EL素子を低電圧で駆動させることができると記載されており、更に、フェナントロリンの類似体である2,2’−ビピリジル化合物も同様に、電子輸送材料に使用することで有機EL素子を低電圧で駆動させることができると記載されている。しかしながら、この文献の実施例に報告されている素子の特性(駆動電圧、発光効率など)は比較例を基準にした相対値のみであり、実用的な値と判断できる実測値は記載されていない。この他の文献として、2,2’−ビピリジル化合物を電子輸送材料に使用した例は、非特許文献1(:Proceedings of the 10th International Workshop on Inorganic and Organic Electroluminescence)、特許文献2(:特開2002−158093号公報)、および特許文献3(:特表平11−514143号公報)に開示されている。非特許文献1に記載されている2,2’−ビピリジル化合物はガラス転移温度(Tg)が低く、実用的ではなかった。特許文献2に記載の2,2’−ビピリジル化合物は比較的低電圧で有機EL素子を駆動させることができるが、実用化には更なる低電圧化が望まれる。特許文献3には、具体的な化合物が示されていない。ビピリジル基の異性体については、2,2’−ビピリジル化合物に関する報告は上記のような文献など幅広い分野における用途が開示されているが、その異性体の3,2’−ビピリジル基を有する化合物の合成に関する開示は無く、また、この化合物を有機EL素子として利用した報告もなされていない。
特開2003−123983号公報 特開2002−158093号公報 特表平11−514143号公報 Proceedings of the 10th International Workshop on Inorganic and Organic Electroluminescence
前述のごとく、有機EL素子とりわけ青色発光の有機EL素子にまつわる材料開発にあっては、素子の駆動電圧の低減、長寿命化および高発光効率化に寄与する電子輸送材料の登場が渇望されている。本発明は有機EL素子、特に青色発光素子の長寿命化に寄与する電子輸送材料を提供することを課題とする。さらに本発明は、この電子輸送材料を用いた有機EL素子を提供することを課題とする。
本発明者らは鋭意検討した結果、3,2’−ビピリジル基を有する化合物を開発し、有機EL素子の電子輸送層に用いることにより、定電流駆動時の輝度保持率が高い、すなわち長寿命の青色発光の有機EL素子が得られることを見出し、本発明を完成させた。
上記の課題は以下に示す各項によって解決される。
[1]下記の式(1)で表される化合物。

Figure 0005176366
式中、Gは単結合ではないn価の連結基であり、nは2〜4の整数であり;R〜Rは独立して水素、1価の基またはGに結合する遊離原子価であり、R〜Rは独立して水素または1価の基であるが、R〜Rの1つはGに結合する遊離原子価であり;そして、n個の3,2’−ビピリジル基は同一でもよく、異なっていてもよい。

[2]R〜Rの1つがGに結合する遊離原子価であり、それ以外が水素であり、R〜R8が水素である、前記[1]項に記載の化合物。
[3]下記の式(2)で表される、前記[2]項に記載の化合物。

Figure 0005176366
式中、Gは下記の式(G1)〜(G3)で表される基の群から選択される1つであり;R〜R12の1つはGに結合する遊離原子価であり、それ以外は水素であり;そして、R13〜R16の1つはGに結合する遊離原子価であり、それ以外は水素である。

Figure 0005176366
式中、Gは独立して、下記の式(A−1)〜(A−24)および式(B−1)〜(B−41)で表される化合物の群から選択される1つから誘導される2価の基である。

Figure 0005176366

Figure 0005176366

Figure 0005176366
上記の式中、Rは独立して水素、炭素数1〜8のアルキル、炭素数3〜10のシクロアルキル、または炭素数6〜20のアリールであり;式(A−1)〜(A−23)および式(B−1)〜(B−41)で表される化合物から誘導される2価の基は、遊離原子価を持つ原子以外の位置に置換基を有していてもよい。
[4]下記の式(2−1)で表される、前記[3]項に記載の化合物。

Figure 0005176366
式中、Gの定義は式(2)におけるGと同じである。

[5]Gが前記の式(G1)で表される連結基であり、式(G1)中、Gが式(A−1)〜(A−24)で表される化合物の群から選択される1つから誘導される2価の基である、前記[4]項に記載の化合物。

[6]Gが前記の式(G1)で表される連結基であり、式(G1)中、Gが式(A−1)〜(A−16)で表される化合物の群から選択される1つから誘導される2価の基である、前記[4]項に記載の化合物。

[7]Gが前記の式(G1)で表される連結基であり、式(G1)中、Gが下記の式(C−1)〜(C−13)で表される2価の基の群から選択される1つである、前記[4]項に記載の化合物。

Figure 0005176366
上記の式中、Rは独立して水素、メチル、エチル、へキシル、シクロヘキシル、メシチル、キシリル、フェニル、1−ナフチルまたは2−ナフチルであり;式(C−1)〜(C−13)で表される2価の基は、遊離原子価をもつ原子以外の位置に置換基を有していてもよい。

[8]Gが前記の式(G2)で表される連結基であり、式(G2)中、Gが式(A−1)〜(A−24)および式(B−1)〜(B−41)で表される化合物の群から選択される1つから誘導される同一の2価の基である、前記[4]項に記載の化合物。

[9]Gが前記の式(G2)で表される連結基であり、式(G2)中、Gが式(A−1)〜(A−16)で表される化合物の群から選択される1つから誘導される同一の2価の基である、前記[4]項に記載の化合物。

[10]Gが前記の式(G2)で表される連結基であり、式(G2)中、Gが下記の式(C−1)〜(C−7)で表される2価の基の群から選択される同一の基である、前記[4]項に記載の化合物。

Figure 0005176366
上記の式中、Rは独立して水素、メチル、エチル、へキシル、シクロヘキシル、メシチル、キシリル、フェニル、1−ナフチルまたは2−ナフチルであり;式(C−1)〜(C−7)で表される2価の基は、遊離原子価をもつ原子以外の位置に置換基を有していてもよい。

[11]Gが下記の式(G3−1)〜(G3−3)のいずれか1つで表される連結基である、前記[4]項に記載の化合物。

Figure 0005176366
式中、G1Aは独立して、前記の式(A−1)〜(A−24)で表される化合物の群から選択される1つから誘導される2価の基であり;G1Bは独立して、前記の式(B−1)〜(B−41)で表される化合物の群から選択される1つから誘導される2価の基である。

[12]Gが式(G3−1)で表される連結基であり;G1Bが下記の式(D−1)〜(D−15)で表される2価の基の群から選択される同一の基である、前記[11]項に記載の化合物。

Figure 0005176366
上記の式中、Rは水素、メチル、エチル、へキシル、シクロヘキシル、メシチル、キシリル、フェニル、1−ナフチルまたは2−ナフチルであり;式(D−1)〜(D−15)で表される2価の基は、遊離原子価をもつ原子以外の位置に置換基を有していてもよい。

[13]Gが式(G3−2)で表される連結基であり;G1Aが前記の式(C−1)〜(C−7)で表される2価の基の群から選択される同一の基であり、G1Bが前記の式(D−1)〜(D−15)で表される2価の基の群から選択される1つである、前記[11]項に記載の化合物。

[14]Gが式(G3−3)で表される連結基であり;G1Aが前記の式(C−1)〜(C−4)で表される2価の基の群から選択される1つであり、G1Bが前記の式(D−1)〜(D−15)で表される2価の基の群から選択される同一の基である、前記[11]項に記載の化合物。

[15]Gが下記の式(G3−4)で表される連結基である、前記[11]項に記載の化合物。

Figure 0005176366
式中、G1B1は前記の式(D−1)〜(D−9)で表される2価の基の群から選択される1つであり、G1B2は前記の式(D−1)〜(D−15)で表される2価の基の群から選択される同一の基である。
[16]下記の式(2−2)で表される、前記[3]項に記載の化合物。

Figure 0005176366
式中、Gの定義は式(2)におけるGと同じである。

[17]Gが前記の式(G1)で表される連結基であり、式(G1)中、Gが前記の式(A−1)〜(A−24)で表される化合物の群から選択される1つから誘導される2価の基である、前記[16]項に記載の化合物。

[18]Gが前記の式(G1)で表される連結基であり、式(G1)中、Gが前記の式(A−1)〜(A−16)で表される化合物の群から選択される1つから誘導される2価の基である、前記[16]項に記載の化合物。

[19]Gが前記の式(G1)で表される連結基であり、式(G1)中、Gが前記の式(C−1)〜(C−13)で表される2価の基の群から選択される1つである、前記[16]項に記載の化合物。

[20]Gが前記の式(G2)で表される連結基であり、式(G2)中、Gが前記の式(A−1)〜(A−24)および式(B−1)〜(B−41)で表される化合物の群から選択される1つから誘導される同一の2価の基である、前記[16]項に記載の化合物。

[21]Gが前記の式(G2)で表される連結基であり、式(G2)中、Gが前記の式(A−1)〜(A−16)で表される化合物の群から選択される1つから誘導される同一の2価の基である、前記[16]項に記載の化合物。

[22]Gが前記の式(G2)で表される連結基であり、式(G2)中、Gが前記の式(C−1)〜(C−7)で表される2価の基の群から選択される同一の基である、前記[16]項に記載の化合物。

[23]Gが下記の式(G3−1)〜(G3−3)のいずれか1つで表される連結基である、前記[16]項に記載の化合物。

Figure 0005176366
式中、G1Aは独立して、前記の式(A−1)〜(A−24)で表される化合物の群から選択される1つから誘導される2価の基であり;G1Bは独立して、前記の式(B−1)〜(B−41)で表される化合物の群から選択される1つから誘導される2価の基である。

[24]Gが式(G3−1)で表される連結基であり;G1Bが前記の式(D−1)〜(D−15)で表される2価の基の群から選択される同一の基である、前記[23]項に記載の化合物。

[25]Gが式(G3−2)で表される連結基であり;G1Aが前記の式(C−1)〜(C−7)で表される2価の基の群から選択される同一の基であり、G1Bが前記の式(D−1)〜(D−15)で表される2価の基の群から選択される1つである、前記[23]項に記載の化合物。

[26]Gが式(G3−3)で表される連結基であり;G1Aが前記の式(C−1)〜(C−7)で表される2価の基の群から選択される1つであり、G1Bが前記の式(D−1)〜(D−15)で表される2価の基の群から選択される同一の基である、前記[23]項に記載の化合物。

[27]Gが下記の式(G3−4)で表される連結基である、前記[23]項に記載の化合物。

Figure 0005176366
式中、G1B1は前記の式(D−1)〜(D−9)で表される2価の基の群から選択される1つであり、G1B2は前記の式(D−1)〜(D−15)で表される2価の基の群から選択される同一の基である。
[28]下記の式(2−3)で表される、前記[3]項に記載の化合物。

Figure 0005176366
式中、Gの定義は式(2)におけるGと同じである。

[29]Gが前記の式(G1)で表される連結基であり、式(G1)中、Gが前記の式(A−1)〜(A−24)で表される化合物の群から選択される1つから誘導される2価の基である、前記[28]項に記載の化合物。

[30]Gが前記の式(G1)で表される連結基であり、式(G1)中、Gが前記の式(A−1)〜(A−16)で表される化合物の群から選択される1つから誘導される2価の基である、前記[28]項に記載の化合物。

[31]Gが前記の式(G1)で表される連結基であり、式(G1)中、Gが前記の式(C−1)〜(C−13)で表される2価の基の群から選択される1つである、前記[28]項に記載の化合物。

[32]Gが前記の式(G2)で表される連結基であり、式(G2)中、Gが前記の式(A−1)〜(A−24)および式(B−1)〜(B−41)で表される化合物の群から選択される1つから誘導される同一の2価の基である、前記[28]項に記載の化合物。

[33]Gが前記の式(G2)で表される連結基であり、式(G2)中、Gが前記の式(A−1)〜(A−16)で表される化合物の群から選択される1つから誘導される同一の2価の基である、前記[28]項に記載の化合物。

[34]Gが前記の式(G2)で表される連結基であり、式(G2)中、Gが前記の式(C−1)〜(C−7)で表される2価の基の群から選択される同一の基である、前記[28]項に記載の化合物。

[35]Gが下記の式(G3−1)〜(G3−3)のいずれか1つで表される連結基である、前記[28]項に記載の化合物。

Figure 0005176366
式中、G1Aは独立して、前記の式(A−1)〜(A−24)で表される化合物の群から選択される1つから誘導される2価の基であり;G1Bは独立して、前記の式(B−1)〜(B−41)で表される化合物の群から選択される1つから誘導される2価の基である。

[36]Gが式(G3−1)で表される連結基であり;G1Bが前記の式(D−1)〜(D−15)で表される2価の基の群から選択される同一の基である、前記[35]項に記載の化合物。

[37]Gが式(G3−2)で表される連結基であり;G1Aが前記の式(C−1)〜(C−7)で表される2価の基の群から選択される同一の基であり、G1Bが前記の式(D−1)〜(D−15)で表される2価の基の群から選択される1つである、前記[35]項に記載の化合物。

[38]Gが式(G3−3)で表される連結基であり;G1Aが前記の式(C−1)〜(C−7)で表される2価の基の群から選択される1つであり、G1Bが前記の式(D−1)〜(D−15)で表される2価の基の群から選択される同一の基である、前記[35]項に記載の化合物。

[39]Gが下記の式(G3−4)で表される連結基である、前記[35]項に記載の化合物。

Figure 0005176366
式中、G1B1は前記の式(D−1)〜(D−9)で表される2価の基の群から選択される1つであり、G1B2は前記の式(D−1)〜(D−15)で表される2価の基の群から選択される同一の基である。
[40]下記の式(2−4)で表される、前記[3]項に記載の化合物。

Figure 0005176366
式中、Gの定義は式(2)におけるGと同じである。

[41]Gが前記の式(G1)で表される連結基であり、式(G1)中、Gが前記の式(A−1)〜(A−24)で表される化合物の群から選択される1つから誘導される2価の基である、前記[40]項に記載の化合物。

[42]Gが前記の式(G1)で表される連結基であり、式(G1)中、Gが前記の式(A−1)〜(A−16)で表される化合物の群から選択される1つから誘導される2価の基である、前記[40]項に記載の化合物。

[43]Gが前記の式(G1)で表される連結基であり、式(G1)中、Gが前記の式(C−1)〜(C−13)で表される2価の基の群から選択される1つである、前記[40]項に記載の化合物。

[44]Gが前記の式(G2)で表される連結基であり、式(G2)中、Gが前記の式(A−1)〜(A−24)および式(B−1)〜(B−41)で表される化合物の群から選択される1つから誘導される同一の2価の基である、前記[40]項に記載の化合物。

[45]Gが前記の式(G2)で表される連結基であり、式(G2)中、Gが前記の式(A−1)〜(A−16)で表される化合物の群から選択される1つから誘導される同一の2価の基である、前記[40]項に記載の化合物。

[46]Gが前記の式(G2)で表される連結基であり、式(G2)中、Gが前記の式(C−1)〜(C−7)で表される2価の基の群から選択される同一の基である、前記[40]項に記載の化合物。

[47]Gが下記の式(G3−1)〜(G3−3)のいずれか1つで表される連結基である、前記[40]項に記載の化合物。

Figure 0005176366
式中、G1Aは独立して、前記の式(A−1)〜(A−24)で表される化合物の群から選択される1つから誘導される2価の基であり;G1Bは独立して、前記の式(B−1)〜(B−41)で表される化合物の群から選択される1つから誘導される2価の基である。

[48]Gが式(G3−1)で表される連結基であり;G1Bが前記の式(D−1)〜(D−15)で表される2価の基の群から選択される同一の基である、前記[47]項に記載の化合物。

[49]Gが式(G3−2)で表される連結基であり;G1Aが前記の式(C−1)〜(C−7)で表される2価の基の群から選択される同一の基であり、G1Bが前記の式(D−1)〜(D−15)で表される2価の基の群から選択される1つである、前記[47]項に記載の化合物。

[50]Gが式(G3−3)で表される連結基であり;G1Aが前記の式(C−1)〜(C−7)で表される2価の基の群から選択される1つであり、G1Bが前記の式(D−1)〜(D−15)で表される2価の基の群から選択される同一の基である、前記[47]項に記載の化合物。

[51]Gが下記の式(G3−4)で表される連結基である、前記[47]項に記載の化合物。

Figure 0005176366
式中、G1B1は前記の式(D−1)〜(D−9)で表される2価の基の群から選択される1つであり、G1B2は前記の式(D−1)〜(D−15)で表される2価の基の群から選択される同一の基である。
[52]下記の式(3)で表される、前記[2]項に記載の化合物。

Figure 0005176366
式中、Gは下記の式(G4)または(G5)で表される基であり;R17〜R20の1つはGに結合する遊離原子価であり、それ以外は水素であり;R21〜R24の1つはGに結合する遊離原子価であり、それ以外は水素であり;R25〜R28の1つはGに結合する遊離原子価であり、それ以外は水素である。

Figure 0005176366
式中、Gは独立して、前記の式(A−1)〜(A−24)および式(B−1)〜(B−41)で表される化合物の群から選択される1つから誘導される2価の基であり;G2Aは、下記の式(E−1)〜(E−9)で表される3価の基の群から選択される1つであり、G2Bはホウ素、窒素、ホスホリル基、または式(E−1)〜(E−9)で表される3価の基の群から選択される1つである。

Figure 0005176366

[53]Gが式(G5)で表される連結基であり、式(G5)においてGが同一である前記[32]項に記載の化合物。
[54]下記の式(4)で表される前記[2]項に記載の化合物。

Figure 0005176366
式中、Gは下記の式(G6)または(G7)で表される基であり;R29〜R32の1つはGに結合する遊離原子価であり、それ以外は水素であり;R33〜R36の1つはGに結合する遊離原子価であり、それ以外は水素であり;R37〜R40の1つはGに結合する遊離原子価であり、それ以外は水素であり;R41〜R44の1つはGに結合する遊離原子価であり、それ以外は水素である。

Figure 0005176366
式中、Gは独立して、前記の式(A−1)〜(A−24)および式(B−1)〜(B−41)で表される化合物の群から選択される1つから誘導される2価の基であり;G3Aは、下記の式(F−1)〜(F−8)で表される4価の基の群から選択される1つであり;G3Bは炭素、ケイ素、または式(F−1)〜(F−8)で表される4価の基の群から選択される1つである。

Figure 0005176366

[55]Gが式(G7)で表される連結基であり、式(G7)においてGが同一である、前記[34]項に記載の化合物。

[56]Gが式(C−1)で表される2価の基である、前記[7]項に記載の化合物。

[57]Gが1,1−ジメチル−3,4−ジメシチルシロール−2,5−ジイルである、前記[7]項に記載の化合物。

[58]Gが式(C−2)で表される2価の基である、前記[7]項に記載の化合物。

[59]Gがアントラセン−9,10−ジイルである、前記[7]項に記載の化合物。
[60]前記[1]〜[59]項のいずれか1項に記載の化合物を含有する有機電界発光素子。
[61]陽極および陰極により挟持された、少なくとも正孔輸送層、発光層、および電子輸送層を基板上に有する有機電界発光素子において、該電子輸送層が、前記[1]〜[59]項のいずれか1項に記載の化合物を含有する有機電界発光素子。
本発明の化合物は薄膜状態で電圧を印加しても安定であり、また、電荷の輸送能力が高い有機EL素子を提供することができる。本発明の好ましい態様に係る化合物は有機EL素子における電荷輸送材料として適している。本発明の好ましい態様に係る化合物を有機EL素子の電子輸送層に用いることで、長寿命の有機EL素子を得ることができる。本発明の好ましい態様に係る化合物は、特に青色発光素子の長寿命化を実現できるので、本発明の有機EL素子を用いることにより、フルカラー表示等の高性能のディスプレイ装置を作製できる。
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
<化合物の説明>
本願の第1の発明は、下記の式(1)で表される3,2’−ビピリジル基を有する化合物である。以降、本明細書中で「式(1)で表される化合物」、「式(2)で表される化合物」を「化合物(1)」、「化合物(2)」の様に表記することがある。同様に、「式(2−1−1)で表される化合物」、「式(2−1−2)で表される化合物」等を「化合物(2−1−1)」、「化合物(2−1−2)」等と表記することがある。また、化学式中のMeはメチルを、t−Buはt−ブチルを、Phはフェニルをそれぞれ表す。

Figure 0005176366
式中、Gは単結合ではないn価の連結基である。n価の連結基とはn価の原子、n価の基およびn個の遊離原子価をもつ環系を指す総称であり、かつ、n価の連結基はこれらを組み合わせて構成されてもよい。n価の連結基が非対称な構造である場合も、n個の3,2’−ビピリジル基は該連結基の任意の位置に結合してよい。n価の連結基Gについての詳しい説明は後述する。nは2〜4の整数である。
本明細書中、R1〜R8と3,2’−ビピリジル核で形成される基のことを3,2’−ビピリジル基と称する。3,2’−ビピリジル基におけるR1〜Rの1つはGに結合する遊離原子価であり、それ以外は独立して水素または1価の基である。R〜Rは独立して水素または1価の基である。n個の3,2’−ビピリジル基は同一でもよく、異なっていてもよい。なお、前記の連結基Gにおける「n個の遊離原子価」および、3,2’−ビピリジル基における「Gに結合する遊離原子価」という表記は、Gおよび3,2’−ビピリジル基が遊離基(ラジカル)で存在する事を表すものではない。「遊離原子価」とは、共有結合によって他の基や原子と結合している、いわゆる「結合手」のことを表す。すなわち、「3,2’−ビピリジル基におけるR1〜Rの1つはGに結合する遊離原子価であり」という表記は、3,2’−ビピリジル基におけるR1〜Rのどれか1つが連結基Gの遊離原子価を持つ原子に結合している状態を表すものである。
〜Rにおける1価の基は、ニトロ基、シアノ基、ジメシチルボリル基、炭素数6〜12のアリール、または炭素数1〜12のアルキルである。このアルキルは直鎖でも分岐鎖でも環状でもよい。1価の基の具体例はフェニル、2−ビフェニリル、3−ビフェニリル、4−ビフェニリル、1−ナフチル、2−ナフチル、メチル、t−ブチル、シクロヘキシルである。R〜Rは水素が好ましい。
3,2’−ビピリジル基は、R、RまたはRがGに結合することが好ましい。Gとの結合に関与しないR〜Rは水素であることが好ましい。
式(1)において、nは2が最も好ましく、次に3が好ましく、その次に4が好ましい。その理由の1つは化合物が製造しやすいことである。2つめは、分子量が極端に大きくならず比較的昇華性が良くなると考えられ、有機EL素子の製造時、製膜し易いという利点が見込めることである。
<n=2である化合物>
nが2である化合物は、詳しくは下記の式(2)で表される。

Figure 0005176366
〜R12の1つはGに結合する遊離原子価であり、それ以外は水素である。ここで、R10、R11またはR12がGに結合することが好ましい。R13〜R16の1つはGに結合する遊離原子価であり、それ以外は水素である。ここで、R14、R15またはR16がGに結合することが好ましい。2つの3,2’−ビピリジル基は同一でもよく、異なっていてもよい。
Gは下記の式(G1)〜(G3)で表される連結基の群から選択される1つである。式(G2)および(G3)において、Gは同一でもよく、異なっていてもよい。

Figure 0005176366
は独立して、下記の式(A−1)〜(A−24)および式(B−1)〜(B−41)で表される化合物の群から選択される1つから誘導される2価の基である。以降、式(A−1)〜(A−24)で表される化合物の群をA群、式(B−1)〜(B−41)で表される化合物の群をB群と称することがある。
Figure 0005176366
Figure 0005176366
Figure 0005176366

上記の式(A−1)〜(A−21)および(B−1)〜(B−40)において、Rは独立して水素、炭素数1〜8のアルキル、炭素数3〜10のシクロアルキル、または炭素数6〜20のアリールである。アルキルは直鎖および分岐鎖どちらでもよく、炭素数1〜8の直鎖アルキルまたは炭素数3〜8の分岐鎖アルキルがあげられる。炭素数1〜8の直鎖アルキルの例はメチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチルである。炭素数3〜8の分岐鎖アルキルの例はイソプロピル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、イソペンチル、ネオペンチル、t−ペンチル、1−メチルペンチル、4−メチル−2−ペンチル、3,3−ジメチルブチル、2−エチルブチル、1−メチルヘキシル、t−オクチル、1−メチルヘプチル、2−エチルヘキシル、2−プロピルペンチルなどである。炭素数3〜10のシクロアルキルの例はシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、メチルシクロペンチル、シクロヘキシル、メチルシクロヘキシル、ジメチルシクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシルなどである。炭素数6〜20のアリールの例はフェニル、トリル、キシリル、ビフェニリル、ナフチル、アントラセニル、フェナントリル、テルフェニリル、フルオレニル、ピレニルなどである。好ましいRは水素、メチル、エチル、ヘキシル、シクロヘキシル、フェニル、1−ナフチル、および2−ナフチルである。このうちフェニル、1−ナフチルおよび2−ナフチルは置換基を有していてもよい。置換基の具体例はメチル、エチル、ヘキシル、シクロヘキシル、およびフェニルであり、メチルが好ましい。
式(A−1)〜(A−24)および式(B−1)〜(B−41)で表される化合物から誘導される2価の基は、遊離原子価を持つ原子以外の位置に置換基を有していてもよい。置換基の具体例はメチル、エチル、t−ブチル、へキシル、シクロヘキシル、フェニル、キシリル、メシチル、2−ビフェニリル、3−ビフェニリル、4−ビフェニリル、1−ナフチル、および2−ナフチルである。
<n=3である化合物>
nが3である化合物は、詳しくは下記の式(3)で表される。

Figure 0005176366
17〜R20の1つはGに連結する遊離原子価であり、それ以外は水素である。ここで、R18、R19またはR20がGに結合することが好ましい。R21〜R24の1つはGに連結する遊離原子価であり、それ以外は水素である。ここで、R22、R23またはR24がGに結合することが好ましい。R25〜R28の1つはGに連結する遊離原子価であり、それ以外は水素である。ここで、R26、R27またはR28がGに結合することが好ましい。3つの3,2’−ビピリジル基は同一でもよく、異なっていてもよい。
Gは下記の式(G4)または(G5)で表される連結基である。式(G5)において、Gは同一でもよく、異なっていてもよい。

Figure 0005176366
は独立して、前記のA群およびB群の化合物から選択される1つから誘導される2価の基である。
2Aは、下記の式(E−1)〜(E−9)で表される3価の基の群から選択される1つであり、G2Bはホウ素、窒素、ホスホリル基、または式(E−1)〜(E−9)で表される3価の基の群から選択される1つである。

Figure 0005176366
<n=4である化合物>
nが4である化合物は、詳しくは下記の式(4)で表される。

Figure 0005176366
29〜R32の1つはGに連結する遊離原子価であり、それ以外は水素である。ここで、R30、R31またはR32がGに結合することが好ましい。R33〜R36の1つはGに連結する遊離原子価であり、それ以外は水素である。ここで、R34、R35またはR36がGに結合することが好ましい。R37〜R40の1つはGに連結する遊離原子価であり、それ以外は水素である。ここで、R38、R39またはR40がGに結合することが好ましい。R41〜R44の1つはGに連結する遊離原子価であり、それ以外は水素である。ここで、R42、R43またはR44がGに結合することが好ましい。4つの3,2’−ビピリジル基は同一でもよく、異なっていてもよい。
Gは下記の式(G6)または(G7)で表される連結基である。式(G7)において、Gは同一でもよく、異なっていてもよい。

Figure 0005176366
は独立して、前記のA群およびB群の化合物から選択される1つから誘導される2価の基である。
3Aは、下記の式(F−1)〜(F−8)で表される4価の基の群から選択される1つであり、G3Bは炭素、ケイ素、または式(F−1)〜(F−8)で表される4価の基の群から選択される1つである。

Figure 0005176366
<n=2である化合物のさらに詳細な説明>
nが2である好ましい化合物 は下記の式(2−1)〜(2−4)で表される。

Figure 0005176366

Figure 0005176366

Figure 0005176366

Figure 0005176366
式(2−1)〜(2−4)においては、式(2−1)〜(2−2)が好ましく、次いで式(2−3)が好ましく、次いで式(2−4)が好ましい。式(2−1)〜(2−4)においては、Gは式(G1)であることが好ましく、次いで式(G3)であることが好ましく、次いで式(G2)であることが好ましい。
式(2−1)〜(2−4)におけるGが式(G1)であるとき、Gは前記のA群の化合物から選択される1つから誘導される2価の基であることが好ましく、A群の中でも式(A−1)〜(A−16)で表される化合物の群から選択される1つから誘導される2価の基であることがより好ましく、下記の式(C−1)〜(C−13)で表される2価の基の群から選択される1つであることがさらに好ましい。

Figure 0005176366
Rは独立して水素、メチル、エチル、へキシル、シクロヘキシル、メシチル、キシリル、フェニル、1−ナフチルまたは2−ナフチルである。式(C−1)〜(C−13)で表される2価の基は、遊離原子価をもつ原子以外の位置に置換基を有していてもよい。置換基の具体例はメチル、エチル、t−ブチル、へキシル、シクロヘキシル、フェニル、キシリル、メシチル、2−ビフェニリル、3−ビフェニリル、4−ビフェニリル、1−ナフチル、および2−ナフチルである。
式(2−1)〜(2−4)において、Gが式(G2)であるとき、Gは前記のA群およびB群の化合物から選択される1つから誘導される同一の2価の基であることが好ましく、式(A−1)〜(A−11)で表される化合物の群から選択される1つから誘導される同一の2価の基であることがより好ましく、前記の式(C−1)〜(C−13)で表される2価の基の群から選択される同一の基であることがさらに好ましい。
式(2−1)〜(2−4)において、Gが式(G3)であるとき、さらに詳しくは下記の式(G3−1)〜(G3−3)のいずれか1つで表される連結基であることが好ましい。

Figure 0005176366
1Aは独立して、前記のA群の化合物から選択される1つから誘導される2価の基であり、G1Bは独立して、前記のB群の化合物から選択される1つから誘導される2価の基である。
式(2−1)〜(2−4)において、Gが式(G3−1)で表される連結基であるとき、G1Bは下記の式(D−1)〜(D−15)で表される2価の基の群から選択される同一の基であることが好ましい。

Figure 0005176366
Rは水素、メチル、エチル、へキシル、シクロヘキシル、フェニル、1−ナフチルまたは2−ナフチルである。式(D−1)〜(D−15)で表される2価の基は、遊離原子価をもつ原子以外の位置に置換基を有していてもよい。置換基の具体例はメチル、エチル、t−ブチル、へキシル、シクロヘキシル、フェニル、キシリル、メシチル、2−ビフェニリル、3−ビフェニリル、4−ビフェニリル、1−ナフチル、および2−ナフチルである。
式(2−1)〜(2−4)において、Gが式(G3−2)で表される連結基であるとき、G1Aは前記の式(C−1)〜(C−7)で表される2価の基の群から選択される同一の基であり、G1Bは前記の式(D−1)〜(D−15)で表される2価の基の群から選択される1つであることが好ましい。
式(2−1)〜(2−4)において、Gが式(G3−3)で表される連結基であるとき、G1Aは前記の式(C−1)〜(C−7)で表される2価の基の群から選択される1つであり、G1Bは前記の式(D−1)〜(D−15)で表される2価の基の群から選択される同一の基であることが好ましい。
式(2−1)〜(2−4)において、Gが式(G3−1)で表される連結基であるとき、Gはさらに詳しくは式(G3−4)で表される連結基であることがより好ましい。

Figure 0005176366
1B1は前記の式(D−1)〜(D−9)で表される2価の基の群から選択される1つであり、G1B2は前記の式(D−1)〜(D−15)で表される2価の基の群から選択される同一の基である。
<化合物の具体例>
本発明の化合物の具体例は以下に列記する式によって示されるが、本発明はこれらの具体的な構造の開示によって限定されることはない。
<式(2−1)で表される化合物の具体例>
式(2−1)で表される化合物の具体例は下記の式(2−1−1)〜(2−1−44)で示される。これらの中で好ましい化合物は式(2−1−1)〜(2−1−30)である。さらに好ましい化合物は式(2−1−1)〜(2−1−8)である。
Figure 0005176366
Figure 0005176366
Figure 0005176366
Figure 0005176366
Figure 0005176366
Figure 0005176366
<式(2−2)で表される化合物の具体例>
式(2−2)で表される化合物の具体例は下記の式(2−2−1)〜(2−2−29)で示される。これらの中で好ましい化合物は式(2−2−1)〜(2−2−12)、(2−2−26)〜(2−2−29)である。より好ましい化合物は式(2−2−1)〜(2−2−4)である。
Figure 0005176366
Figure 0005176366
Figure 0005176366
Figure 0005176366
Figure 0005176366
<式(2−3)で表される化合物の具体例>
式(2−3)で表される化合物の具体例は下記の式(2−3−1)〜(2−3−6)で示される。

Figure 0005176366
<式(2−4)で表される化合物の具体例>
式(2−4)で表される化合物の具体例は下記の式(2−4−1)〜(2−4−6)で示される。

Figure 0005176366
<式(3)で表される化合物の具体例>
式(3)で表される化合物の具体例は下記の式(3−1)〜(3−5)で示される。

Figure 0005176366
式(4)で表される化合物の具体例は下記の式(4−1)〜(4−4)で示される。

Figure 0005176366
<化合物の合成法>
臭素などのハロゲンで置換されたビピリジン誘導体を合成する方法としては、ジブロモピリジンとブロモピリジンを原料として、鈴木カップリング反応や根岸カップリング反応、Grignard試薬による反応など種々のカップリング反応を利用することができる。その他には、リチオピリジンと2−ピリジルスルフォキシドとの反応(J. Org. Chem., 58, 4382(1993))を応用することもできる(スキーム1)。

Figure 0005176366
スキーム1の1段目の反応では2,5−ジブロモピリジンをリチエーションするが、2ヶ所のBrのうち5位を選択的にリチエーションしなくてはならない。ここでは、Tetrahedron Letters, 41, 4335(2000)に記載されている、ジエチルエーテルやTHF中で2,5−ジブロモピリジンをリチエーションすると、5位を選択的にリチエーションすることができるという記述に準じた方法を用いることができる。
3,2’−ビピリジン骨格を有する電子輸送材料の合成は、例えば根岸カップリング反応や鈴木カップリング反応を利用して合成することができる。また、両反応を組み合わせても合成することができる。先ず、Gが2価の連結基である場合を例にとって、Gに同一の3,2’−ビピリジル基が置換した化合物(1)の合成法を以下に例示する。
Figure 0005176366

Figure 0005176366
上記式中、Gは2価の基または2個の遊離原子価をもつ環系である。Rは短鎖のアルキルであり、通常メチル、エチル、イソプロピルなどが好適に用いられる。Xは塩素、臭素、ヨウ素、またはトリフラートである。R〜Rの定義は前記と同じである。
スキーム2に根岸カップリング反応の例を示した。1−1)の反応はGの2箇所を亜鉛錯体にした後に、パラジウム触媒の存在下、2倍モルの反応性基を有する3,2’−ビピリジンを反応させる方法である。1−2)の反応は2箇所に反応性基を有するGにパラジウム触媒の存在下、2倍モルの3,2’−ビピリジンの亜鉛錯体を反応させる方法である。
スキーム3に鈴木カップリング反応の例を示した。2−1)の反応はGの2箇所をボロン酸またはボロン酸エステルにした後に、パラジウム触媒の存在下、2倍モルの反応性基を有する3,2’−ビピリジンを反応させる方法である。2−2)の反応は2箇所に反応性基を有するGにパラジウム触媒の存在下、2倍モルの3,2’−ビピリジンのボロン酸誘導体を反応させる方法である。
Gに複数の2価の基が連結している場合、または複数の2個の遊離原子価をもつ環系が連結している場合、あるいは2価の基と2個の遊離原子価をもつ環系の組み合わせである場合、たとえば−G−G−である場合には、それぞれ単体のGに上記のカップリング反応を用いて3,2’−ビピリジル基を連結した後、既知のカップリング反応でG同士を連結して目的の化合物を合成してもよい。このカップリング反応の際にも、根岸カップリング反応や鈴木カップリング反応などが好ましく用いられる。
次に、前記と同じくGが2価の連結基である場合を例にとって、Gに異なる3,2’−ビピリジル基が置換した化合物(1)の合成法を以下に例示する。

Figure 0005176366
上記式中、X、R〜R、R、および−G−の定義は前記と同じである。
スキーム4に反応中間体(0)の合成例を示した。4−1)の反応はGのうち1箇所を亜鉛錯体にしたアントラセンに、パラジウム触媒の存在下、等モルの反応性基を有する3,2’−ビピリジンを反応させる方法である。4−2)の反応はGの2箇所に反応性基を有するアントラセンにパラジウム触媒の存在下、等モルの3,2’−ビピリジンの亜鉛錯体を反応させる方法である。4−3)の反応はGのうち1箇所をボロン酸にしたアントラセンに、パラジウム触媒と塩基の存在下、等モルの反応性基を有する3,2’−ビピリジンを反応させる方法である。4−4)の反応はGの2箇所に反応性基を有するアントラセンに、パラジウム触媒と塩基の存在下、等モルの3,2’−ビピリジンのボロン酸を反応させる方法である。これらの反応ではボロン酸の代わりにボロン酸エステルも好適に用いられる。
Figure 0005176366
上記式中、X、R〜Rおよび−G−の定義は前記と同じである。
スキーム5に反応中間体(0)から式(1)で表わされる化合物を合成する方法を示した。5−1)の反応は(0)の反応性基を亜鉛錯体にし、パラジウム触媒の存在下、等モルの反応性基を有する3,2’−ビピリジンを反応させる方法である。5−2)の反応は(0)をパラジウム触媒の存在下、等モルの3,2’−ビピリジンの亜鉛錯体を反応させる方法である。5−3)の反応は(0)の反応性基をボロン酸にし、パラジウム触媒と塩基の存在下、等モルの反応性基を有する3,2’−ビピリジンを反応させる方法である。5−4)の反応は(0)を、パラジウム触媒と塩基の存在下、等モルの3,2’−ビピリジンのボロン酸と反応させる方法である。これらの反応ではボロン酸の代わりにボロン酸エステルも好適に用いられる。
Gが複数の2価の基が連結している場合、または複数の2個の遊離原子価をもつ環系が連結している場合、あるいは2価の基と2個の遊離原子価をもつ環系の組み合わせである場合、たとえば−G−G−である場合には、それぞれ単体のGに上記のカップリング反応を用いて3,2’−ビピリジル基を連結した後、既知のカップリング反応でG同士を連結して目的の化合物を合成してもよい。このカップリング反応の際にも、鈴木カップリング反応または根岸カップリング反応は好ましく用いられる。
また、Gがたとえばオキサジアゾールのようなヘテロ環である場合、共に3,2’−ビピリジル基を有する環系の酸クロリドとヒドラジンを反応させて得たヒドラジドから、分子内環化脱水反応を経て合成するような方法を用いることもできる。
式(3)で表される化合物または式(4)で表される化合物も、上記の合成法を適宜組み合わせて合成することができる。以上、本発明の化合物の合成法を例示したが、本発明はこれらの例示によって制限されることはない。
根岸カップリング反応で用いられるパラジウム触媒の具体例は、Pd(PPh、PdCl(PPh、Pd(OAc)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)クロロホルム錯体、ビス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)、ビス(トリt−ブチルホスフィノ)パラジウム(0)、(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)ジクロロパラジウム(II)等である。さらに、この反応で用いられる溶媒の具体例はは、ベンゼン、トルエン、キシレン、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジエチルエ−テル、t−ブチルメチルエ−テル、1,4−ジオキサン等である。これらの溶媒は適宜選択でき、単独で用いてもよく、混合溶媒として用いてもよい。
鈴木カップリング反応で用いられるパラジウム触媒の具体例は、Pd(PPh、PdCl(PPh、Pd(OAc)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)クロロホルム錯体、ビス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)等である。反応促進するため、場合によりこれらのパラジウム化合物にホスフィン化合物を加えてもよい。そのホスフィン化合物の具体例は、トリ(t−ブチル)ホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、1−(N,N−ジメチルアミノメチル)−2−(ジt−ブチルホスフィノ)フェロセン、1−(N,N−ジブチルアミノメチル)−2−(ジt−ブチルホスフィノ)フェロセン、1−(メトキシメチル)−2−(ジt−ブチルホスフィノ)フェロセン、1,1’−ビス(ジt−ブチルホスフィノ)フェロセン、2,2’−ビス(ジt−ブチルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、2−メトキシ−2’−(ジt−ブチルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル等である。この反応で用いられる塩基の具体例は、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、ナトリウムエトキシド、ナトリウムt−ブトキシド、酢酸ナトリウム、リン酸三カリウム、フッ化カリウム等である。さらに、この反応で用いられる溶媒の具体例は、ベンゼン、トルエン、キシレン、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジエチルエ−テル、t−ブチルメチルエ−テル、1,4−ジオキサン、メタノ−ル、エタノール、イソプロピルアルコ−ル等である。これらの溶媒は適宜選択でき、単独で用いてもよく、混合溶媒として用いてもよい。
本発明の化合物を、有機EL素子における、電子注入層または電子輸送層に用いた場合、電界印加時において安定であり、また、低電圧で発光を得ることが可能となる。これらは、本発明の化合物が、電界発光型素子の電子注入材料、または電子輸送材料として優れていることを表す。ここで言う電子注入層とは陰極から有機層へ電子を受け取る層であり、電子輸送層とは注入された電子を発光層へ輸送するための層である。また、電子輸送層が電子注入層を兼ねることも可能である。それぞれの層に用いる材料を、電子注入材料および電子輸送材料と言う。
<有機EL素子の説明>
本発明では、電子注入層、または電子輸送層に、本発明の式(1)で表される化合物を含有する有機EL素子である。本発明の有機EL素子は定電流駆動時の輝度保持率が高い。
本発明の有機EL素子の構造は各種の態様があるが、基本的には陽極と陰極との間に少なくとも正孔輸送層、発光層、電子輸送層を挟持した多層構造である。素子の具体的な構成の例は、(1)陽極/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰極、(2)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰極、(3)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極、等である。
本発明の化合物は、高い電子注入性および電子輸送性を持っているので、単体又は他の材料と併用して電子注入層、または電子輸送層に使用できる。本発明の有機EL素子は、本発明の電子輸送材料に他の材料を用いた正孔注入層、正孔輸送層、発光層、などを組み合わせることで、青色、緑色、赤色や白色の発光を得ることもできる。
本発明の有機EL素子に使用できる発光材料または発光性ドーパントは、高分子学会編、高分子機能材料シリーズ“光機能材料”、共同出版(1991)、P236に記載されているような昼光蛍光材料、蛍光増白剤、レーザー色素、有機シンチレータ、各種の蛍光分析試薬等の発光材料、城戸淳二監修、“有機EL材料とディスプレイ”シーエムシー社出版(2001)P155〜156に記載されているようなドーパント材料、P170〜172に記載されているような3重項材料の発光材料等である。
発光材料または発光性ドーパントとして使用できる化合物は、多環芳香族化合物、ヘテロ芳香族化合物、有機金属錯体、色素、高分子系発光材料、スチリル誘導体、芳香族アミン誘導体、クマリン誘導体、ボラン誘導体、オキサジン誘導体、スピロ環を有する化合物、オキサジアゾール誘導体、フルオレン誘導体等である。多環芳香族化合物の例は、アントラセン誘導体、フェナントレン誘導体、ナフタセン誘導体、ピレン誘導体、クリセン誘導体、ペリレン誘導体、コロネン誘導体、ルブレン誘導体等である。ヘテロ芳香族化合物の例は、ジアルキルアミノ基またはジアリールアミノ基を有するオキサジアゾール誘導体、ピラゾロキノリン誘導体、ピリジン誘導体、ピラン誘導体、フェナントロリン誘導体、シロール誘導体、トリフェニルアミノ基を有するチオフェン誘導体、キナクリドン誘導体等である。有機金属錯体の例は、亜鉛、アルミニウム、ベリリウム、ユーロピウム、テルビウム、ジスプロシウム、イリジウム、白金、オスミウム、金、等と、キノリノール誘導体、ベンゾキサゾ−ル誘導体、ベンゾチアゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、チアジアゾール誘導体、ベンゾイミダゾール誘導体、ピロール誘導体、ピリジン誘導体、フェナントロリン誘導体等との錯体である。色素の例は、キサンテン誘導体、ポリメチン誘導体、ポルフィリン誘導体、クマリン誘導体、ジシアノメチレンピラン誘導体、ジシアノメチレンチオピラン誘導体、オキソベンズアントラセン誘導体、カルボスチリル誘導体、ペリレン誘導体、ベンゾオキサゾール誘導体、ベンゾチアゾール誘導体、ベンゾイミダゾール誘導体等の色素が挙げられる。高分子系発光材料の例は、ポリパラフェニルビニレン誘導体、ポリチオフェン誘導体、ポリビニルカルバゾ−ル誘導体、ポリシラン誘導体、ポリフルオレン誘導体、ポリパラフェニレン誘導体等である。スチリル誘導体の例は、アミン含有スチリル誘導体、スチリルアリーレン誘導体等である。
本発明の有機EL素子に使用される他の電子輸送材料は、光導電材料において電子伝達化合物として使用できる化合物、有機EL素子の電子輸送層および電子注入層に使用できる化合物の中から任意に選択して用いることができる。
このような電子輸送材料の具体例は、キノリノール系金属錯体、2,2’−ビピリジル誘導体、フェナントロリン誘導体、ジフェニルキノン誘導体、ペリレン誘導体、オキサジアゾール誘導体、チオフェン誘導体、トリアゾール誘導体、チアジアゾール誘導体、オキシン誘導体の金属錯体、キノキサリン誘導体、キノキサリン誘導体のポリマー、ベンザゾール類化合物、ガリウム錯体、ピラゾール誘導体、パ−フルオロ化フェニレン誘導体、トリアジン誘導体、ピラジン誘導体、ベンゾキノリン誘導体、イミダゾピリジン誘導体、ボラン誘導体等である。
本発明の有機EL素子に使用される正孔注入材料および正孔輸送材料については、光導電材料において、正孔の電荷輸送材料として従来から慣用されている化合物や、有機EL素子の正孔注入層および正孔輸送層に使用されている公知のものの中から任意のものを選択して用いることができる。それらの具体例は、カルバゾ−ル誘導体、トリアリールアミン誘導体、フタロシアニン誘導体等である。
本発明の有機EL素子を構成する各層は、各層を構成すべき材料を蒸着法、スピンコート法またはキャスト法等の方法で薄膜とすることにより、形成することができる。このようにして形成された各層の膜厚については特に限定はなく、材料の性質に応じて適宜設定することができるが、通常2nm〜5000nmの範囲である。なお、発光材料を薄膜化する方法は、均質な膜が得やすく、かつピンホールが生成しにくい等の点から蒸着法を採用するのが好ましい。蒸着法を用いて薄膜化する場合、その蒸着条件は、本発明の発光材料の種類により異なる。蒸着条件は一般的に、ボート加熱温度50〜400℃、真空度10−6〜10−3Pa、蒸着速度0.01〜50nm/秒、基板温度−150〜+300℃、膜厚5nm〜5μmの範囲で適宜設定することが好ましい。
本発明の有機EL素子は、前記のいずれの構造であっても、基板に支持されていることが好ましい。基板は機械的強度、熱安定性および透明性を有するものであればよく、ガラス、透明プラスチックフィルム等を用いることができる。陽極物質は4eVより大きな仕事関数を有する金属、合金、電気伝導性化合物およびこれらの混合物を用いることができる。その具体例は、Au等の金属、CuI、インジウムチンオキシド(以下、ITOと略記する)、SnO、ZnO等である。
陰極物質は4eVより小さな仕事関数の金属、合金、電気伝導性化合物、およびこれらの混合物を使用できる。その具体例は、アルミニウム、カルシウム、マグネシウム、リチウム、マグネシウム合金、アルミニウム合金等である。合金の具体例は、アルミニウム/弗化リチウム、アルミニウム/リチウム、マグネシウム/銀、マグネシウム/インジウム等である。有機EL素子の発光を効率よく取り出すために、電極の少なくとも一方は光透過率を10%以上にすることが望ましい。電極としてのシート抵抗は数百Ω/□以下にすることが好ましい。なお、膜厚は電極材料の性質にもよるが、通常10nm〜1μm、好ましくは10〜400nmの範囲に設定される。このような電極は、上述の電極物質を使用して、蒸着やスパッタリング等の方法で薄膜を形成させることにより作製することができる。
次に、本発明の発光材料を用いて有機EL素子を作成する方法の一例として、前述の陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/本発明の電子輸送材料/陰極からなる有機EL素子の作成法について説明する。適当な基板上に、陽極材料の薄膜を蒸着法により形成させて陽極を作製した後、この陽極上に正孔注入層および正孔輸送層の薄膜を形成させる。この上に発光層の薄膜を形成させる。この発光層の上に本発明の電子輸送材料を真空蒸着し、薄膜を形成させ、電子輸送層とする。さらに陰極用物質からなる薄膜を蒸着法により形成させて陰極とすることにより、目的の有機EL素子が得られる。なお、上述の有機EL素子の作製においては、作製順序を逆にして、陰極、電子輸送層、発光層、正孔輸送層、正孔注入層、陽極の順に作製することも可能である。
このようにして得られた有機EL素子に直流電圧を印加する場合には、陽極を+、陰極を−の極性として印加すればよく、電圧2〜40V程度を印加すると、透明又は半透明の電極側(陽極又は陰極、および両方)より発光が観測できる。また、この有機EL素子は、交流電圧を印加した場合にも発光する。なお、印加する交流の波形は任意でよい。
<実施例>
以下に、本発明を実施例に基づいて更に詳しく説明する。
合成例1:化合物(2−1−1)の合成
<6−ブロモ−3,2’−ビピリジンの合成>
アルゴン雰囲気下でフラスコ中に2,5−ジブロモピリジン7.10gおよびジエチルエーテル350mLを入れて、−78℃まで冷却した。その溶液を攪拌しながらn−ブチルリチウム23mL(1.58mol/L、ヘキサン溶液)を滴下し、−78℃で30分間攪拌した。次に2−エタンスルフィニルピリジン5.90gをTHF20mLに溶かした溶液を滴下した。10分間攪拌した後、蒸留水を加えて反応をとめた。有機層を塩化ナトリウム水溶液で3回洗浄した後、硫酸マグネシウムで一晩乾燥させた。ろ過して減圧下溶媒を留去した後、濃縮物をn−ヘプタンと酢酸エチルの混合溶媒(3:1)を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、次いでヘプタンから再結晶して、6−ブロモ−3,2’−ビピリジン2.36gを得た。
<2,5−ビス(3,2’−ビピリジン−6−イル)−1,1−ジメチル−3,4−ジメシチルシロールの合成>
アルゴン雰囲気下でリチウム111mgとナフタレン2.05gをTHF5mL中で30分間攪拌した後、THF15mLを加えて室温で一晩攪拌した。−46℃に冷却後、THF5mLに溶かしたビス(メシチルエチニル)ジメチルシラン1.38gを滴下した。次にTHF5mLに溶かしたt−ブチルブロマイド1.10gを滴下した後、ZnCl・TMEDA3.03gを加え、0℃で30分間攪拌した。6−ブロモ−3,2’−ビピリジン2.07gとPdCl(PPh300mgを加えた後、室温に戻し、次いで24時間還流させた。冷却後水とトルエンを加えて撹拌し、水層を除去した後有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた。ろ過して濃縮後、濃縮物をn−ヘプタンと酢酸エチルの混合溶媒(5:1)を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、トルエンで再結晶した後、さらに昇華精製して2,5−ビス(3,2’−ビピリジン−6−イル)−1,1−ジメチル−3,4−ジメシチルシロール200mgを得た。
1H−NMR(CDCl)δ0.74(s, 6H)、1.98(s, 12H)、2.22(s, 6H)、 6.43-7.86(m, 14H)、8.64-9.15(m, 4H).
LC−MS:655(M).
合成例2:化合物(2−1−3)の合成
<9,10−ビス(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]−ジオキサボロラニル)アントラセンの合成>
9,10−ジブロモアントラセン、ビス(ピナコラート)ジボロン、パラジウム(0)ビス(ジベンジリデンアセトン)、トリシクロヘキシルホスフィン、および酢酸カリウム、をフラスコに入れ1,4−ジオキサンに溶かす。アルゴン雰囲気下、還流温度で攪拌する。反応が完結したことを確認した後、反応液を室温まで冷却し、純水を加え有機層を抽出する。有機層をエバポレータにより濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、9,10−ビス(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]−ジオキサボロラニル)アントラセンを得ることができる。
<9,10−ビス(3,2’−ビピリジン−6−イル)アントラセンの合成>
9,10−ビス(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]−ジオキサボロラニル)アントラセン、6−ブロモ−3,2’−ビピリジン、Pd(PPh、リン酸三カリウム、1,4−ジオキサンおよび純水をフラスコに入れて、アルゴン雰囲気下、還流温度で一晩攪拌する。加熱終了後、反応液を室温まで冷却して純水を加え有機層を抽出する。有機層をエバポレータにより濃縮し、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより9,10−ビス(3,2’−ビピリジル−6−イル)アントラセンが得られる。
合成例3:式(2−2−4)の化合物の合成
<5−ブロモ−3,2'−ビピリジンの合成>
窒素雰囲気下、2−ブロモピリジン7.11gを含むテトラヒドロフラン溶液30mLを、−78℃に冷却し、n−ブチルリチウム1.6mol/Lのヘキサン溶液35mLを加えた。−78℃で30分間攪拌した後、テトラヒドロフラン60mL、塩化亜鉛テトラメチルエチレンジアミン15.91gを加え、0℃で30分間攪拌した。Pd(PPh3.47gと3,5−ジブロモピリジン14.21gを加えた後、テトラヒドロフラン50mLを加え、還流温度で3時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、エバポレーターで濃縮したものを、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘプタン/酢酸エチル)により精製し、目的物5.14gを得た。
<2−フェニルアントラセンの合成>
2−クロロアントラセン5.00g、フェニルボロン酸4.3g、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)538mg、トリシクロヘキシルホスフィン494mg、リン酸三カリウム9.98g、およびトルエン75mLをフラスコに入れ、アルゴン雰囲気下、還流温度で2時間攪拌した。加熱終了後反応液に1.5Lのトルエンを加え、室温まで冷却後濾別し、濾液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘプタン)により精製した。溶媒を減圧留去し、濃縮物をトルエンから再結晶して、2−フェニルアントラセン5.0gを得た。
<9,10−ジブロモ−2−フェニルアントラセンの合成>
窒素雰囲気下のフラスコ中に、2−フェニルアントラセン3.32gを400mLのジクロロメタンに溶かした。そこに、5.00gの臭素を30mLの四塩化炭素に溶かした溶液を15分掛けて滴下した。滴下終了後、2時間室温で攪拌し、チオ硫酸ナトリウム水溶液で反応を停止した。有機層を抽出し、溶媒を減圧留去して得た濃縮物をトルエン50mLから再結晶し、9,10−ジブロモ−2−フェニルアントラセン4.4gを得た。
<9,10−ビス(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラニル)−2−フェニルアントラセンの合成>
9,10−ジブロモ−2−フェニルアントラセン10.0g、ビス(ピナコラート)ジボロン14.8g、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)838mg、トリシクロヘキシルホスフィン1.02g、酢酸カリウム7.15gおよび1,4−ジオキサン50mLをフラスコに入れ、アルゴン雰囲気下、還流温度で8時間攪拌した。加熱終了後反応液にトルエンを加え、室温まで冷却後固形物を濾別し、濾液を濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:トルエン)により精製した後、テトラヒドロフラン/ヘプタン混合溶液から再結晶し、9,10−ビス(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラニル)−2−フェニルアントラセン8.3gを得た。
<9,10−ビス(3,2'−ビピリジン−5−イル)−2−フェニルアントラセンの合成>
9,10−ビス(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラニル)−2−フェニルアントラセン2.00g、5−ブロモ−3,2'−ビピリジン2.07g、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)220mg、トリシクロヘキシルホスフィン202mg、リン酸三カリウム5.1g、トルエン40mLをフラスコに入れて、アルゴン雰囲気下、還流温度で15時間半攪拌した。加熱終了後反応液を室温まで冷却し、純水で洗浄した。有機層を濃縮し、濃縮物を活性アルミナカラムクロマトグラフィー(移動相:トルエン/酢酸エチル)にて精製した。減圧下溶媒を留去し、濃縮物を酢酸エチルで洗浄後、トルエンから再結晶し、9,10−ビス(3,2'−ビピリジン−5−イル)−2−フェニルアントラセン240mgを得た。
1H−NMR(CDCl): 7.3-7.5 (m, 7H), 7.5-7.6 (d, 2H), 7.6-7.8 (m, 3H), 7.8-7.9 (m, 6H), 8.5 (m, 2H), 8.7-8.8(m, 2H), 8.8-8.9(m, 2H), 9.4-9.5(m, 2H).
原料の化合物を適宜選択することにより、上記の合成例に準じた方法で、本発明の他の発光材料を合成することができる。
ITOを150nmの厚さに蒸着した25mm×75mm×1.1mmのガラス基板(東京三容真空(株)製)を透明支持基板とした。この透明支持基板を市販の蒸着装置(真空機工(株)製)の基板ホルダーに固定し、銅フタロシアニンを入れたモリブデン製蒸着用ボート、N,N’−ジフェニル−N,N’−ジナフチル−4,4'−ジアミノビフェニル(以下、NPDと略記する。)を入れたモリブデン製蒸着用ボート、下記化合物(5):9−フェニル−10−〔6−(1,1’:3’,1”ターフェニル−5’−イル)ナフタレン−2−イル〕アントラセンを入れたモリブデンボート、下記スチリルアミン誘導体(6):N,N,N’,N’−テトラ(4−ビフェニリル)−4,4’−ジアミノスチルベンを入れたモリブデン製蒸着用ボート、実施例1で得た化合物(2−1−1)を入れたモリブデン製蒸着用ボート、弗化リチウムを入れたモリブデン製蒸着用ボート、およびアルミニウムを入れたタングステン製蒸着用ボートを装着した。

Figure 0005176366
真空槽を1×10−3Paまで減圧し、銅フタロシアニンが入った蒸着用ボートを加熱して、膜厚20nmになるように蒸着して正孔注入層を形成し、次いで、NPD入りの蒸着用ボートを加熱して、膜厚30nmになるようにNPDを蒸着して正孔輸送層を形成した。次に、化合物(5)を入れたモリブデン製ボートと化合物(6)を入れたモリブデン製蒸着用ボートを同時に加熱して、膜厚35nmになるように蒸着して発光層を形成した。化合物(5)と化合物(6)の重量比がおよそ95対5になるように蒸着速度を調節した。次に化合物(2−1−1)入りの蒸着用ボートを加熱して、膜厚15nmになるように蒸着して電子輸送層を形成した。以上の蒸着速度は0.1〜0.2nm/秒であった。その後、弗化リチウム入りの蒸着用ボートを加熱して、膜厚0.5nmになるように0.003〜0.01nm/秒の蒸着速度で蒸着し、次いで、アルミニウム入りの蒸着用ボートを加熱して、膜厚100nmになるように0.2〜0.5nm/秒の蒸着速度で蒸着することにより、有機EL素子を得た。ITO電極を陽極、弗化リチウム/アルミニウム電極を陰極として直流電圧を印加すると、波長456nmの青色発光を得た。また、初期輝度1000cd/mを得るために印加した電圧は6.34Vであった。この時の電流密度を保持して定電流駆動試験を実施したところ、40時間経過時の輝度は900cd/mであり、初期の輝度を基準にした輝度保持率は90.0%であった。
化合物(2−1−1)に代えて実施例2で得られる化合物(2−1−3)を用いて、実施例4の方法に準じて有機EL素子を得ることができる。
化合物(2−1−1)を化合物(2−2−4)に替えた以外は実施例4の方法に準じて有機EL素子を得た。ITO電極を陽極、弗化リチウム/アルミニウム電極を陰極として、初期輝度1000cd/mを得るための電流密度により、定電流駆動試験を実施した。駆動試験開始電圧は7.64Vで40時間経過時の輝度は870cd/mであり、初期の輝度を基準にした40時間経過時の輝度保持率は87.0%であった。
[比較例1]
化合物(2−1−1)を下記の化合物(7):2,5−ビス(2,2’−ビピリジン−6−イル)−1,1−ジメチル−3,4−ジメシチルシロールに替えた以外は実施例4の方法に準じて有機EL素子を得た。ITO電極を陽極、弗化リチウム/アルミニウム電極を陰極として直流電圧を印加すると、波長469nmの青色発光を得た。初期輝度1000cd/mを得るための電流密度により定電流駆動試験を実施したところ、40時間経過時の輝度は700cd/mであり、初期の輝度を基準にした輝度保持率は70.0%であった。

Figure 0005176366
[比較例2]
化合物(2−1−1)をトリス(8−キノリノール)アルミニウム(Alq)に替えた以外は実施例4の方法に準じて有機EL素子を得た。ITO電極を陽極、弗化リチウム/アルミニウム電極を陰極として、直流電圧を印加すると、波長520nmの青緑色発光を得た。初期輝度1000cd/mを得るための電流密度により定電流駆動試験を実施したところ、40時間経過時の輝度は750cd/mであり、初期の輝度を基準にした40時間経過時の輝度保持率は75.0%であった。
[比較例3]
化合物(2−1−1)を下記の化合物(8)(特許文献2に記載の化合物II−4)に替えた以外は実施例4の方法に準じて有機EL素子を得た。ITO電極を陽極、弗化リチウム/アルミニウム電極を陰極として、初期輝度1000cd/mを得るための電流密度により、定電流駆動試験を実施した。40時間経過時の輝度は615cd/mであり、初期の輝度を基準にした40時間経過時の輝度保持率は61.5%であった。

Figure 0005176366
本発明の好ましい態様によれば、素子寿命において更に性能のよい有機EL素子を提供することができる。殊に青色発光の素子の素子寿命を改善できるので、それを備えた高性能なディスプレイ装置などを提供することができる。

Claims (8)

  1. 下記の式(1)で表される化合物。

    Figure 0005176366
    式中、Gは下記の式(C−2)〜(C−4)、(C−6)および(C−7)で表される2価の基の群から選択される1つであり、nは2であり;R、RおよびR〜Rは独立して水素、フェニル、2−ビフェニリル、3−ビフェニリル、4−ビフェニリル、1−ナフチル、2−ナフチル、メチル、t−ブチル、またはシクロヘキシルであり、RおよびRは独立して水素、フェニル、2−ビフェニリル、3−ビフェニリル、4−ビフェニリル、1−ナフチル、2−ナフチル、メチル、t−ブチル、シクロヘキシルまたはGに結合する遊離原子価であり;そして、2個の3,2’−ビピリジル基は同一でもよく、異なっていてもよい。

    Figure 0005176366
    上記の式中、Rは独立して水素、メチル、エチル、へキシル、シクロヘキシル、メシチル、キシリル、フェニル、1−ナフチルまたは2−ナフチルであり;式(C−2)〜(C−4)、(C−6)および(C−7)で表される2価の基は、遊離原子価をもつ原子以外の位置にメチル、エチル、t−ブチル、ヘキシル、シクロヘキシル、フェニル、キシリル、メシチル、2−ビフェニリル、3−ビフェニリル、4−ビフェニリル、1−ナフチル、および2−ナフチルから選択される置換基を有していてもよい。
  2. 下記の式(2)で表される、請求項に記載の化合物。

    Figure 0005176366
    式中、Gは下記の式(C−2)〜(C−4)、(C−6)および(C−7)から選択される2価の基の1つであり;R10およびR11のいずれか1つはGに結合する遊離原子価であり、それ以外は水素であり、R14およびR15のいずれか1つはGに結合する遊離原子価であり、それ以外は水素であり、そしてR、R12、R13、およびR16は水素である。

    Figure 0005176366
    上記の式中、Rは独立して水素、メチル、エチル、へキシル、シクロヘキシル、メシチル、キシリル、フェニル、1−ナフチルまたは2−ナフチルであり;式(C−2)〜(C−4)、(C−6)および(C−7)で表される2価の基は、遊離原子価をもつ原子以外の位置にメチル、エチル、t−ブチル、ヘキシル、シクロヘキシル、フェニル、キシリル、メシチル、2−ビフェニリル、3−ビフェニリル、4−ビフェニリル、1−ナフチル、および2−ナフチルから選択される置換基を有していてもよい。
  3. 下記の式(2−1)で表される、請求項2に記載の化合物。

    Figure 0005176366
    式中、Gの定義は式(2)におけるGと同じである。
  4. 下記の式(2−2)で表される、請求項2に記載の化合物。

    Figure 0005176366
    式中、Gの定義は式(2)におけるGと同じである。
  5. Gが式(C−2)で表される2価の基である、請求項3または4に記載の化合物。
  6. Gがアントラセン−9,10−ジイルである、請求項3または4に記載の化合物。
  7. 請求項1〜のいずれか1項に記載の化合物を含有する有機電界発光素子。
  8. 陽極および陰極により挟持された、少なくとも正孔輸送層、発光層、および電子輸送層を基板上に有する有機電界発光素子において、該電子輸送層が請求項1〜のいずれか1項に記載の化合物を含有する有機電界発光素子。
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