JP5175607B2 - 決定木作成装置 - Google Patents
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Description
Beate Bollig,Ingo Wegener,"Improving the Variable Ordering of OBDDs Is NP−Complete",IEEE Transactions on Computers,45(9):993〜1002,September 1996. Tom M. Mitchell,"Machine Learning",McGraw−Hill Series in Computer Science, 1997. Ian H. Witten, Eibe Frank,"Data Mining: Practical Machine Learning Tools and Techniques",Morgan Kaufmann,June 2005.
部品種類の集合をD={d1, ..., dn}とし、
部品種類d(∈D)に分類される部品をParts(d)とし、
∀d∈Dについて、Parts(d)の部分集合Parts’ (d)(⊆Parts(d))を定義したもの(「到達条件」という。)が直積集合すなわち
到達条件を要素としてもつリスト(「到達条件リスト」という。)は要素となっている到達条件が表す部品組み合わせの和集合に含まれる部品組み合わせを表し、
到達条件リストの集合Lから識別子の集合Mへの部分写像 g: L→M(∀l1,l2∈Lについてl1∩l2=φまたはg(l1)=g(l2)を満たすものに限る)と、逐次入力される分類部品種類とから、決定木を根頂点から子頂点に向かって段階的に作成する決定木作成装置である。
条件1:頂点(葉を除く)は部品種類をラベルとしてもつこと、
条件2:葉は単一の識別子をラベルとしてもつこと、
条件3:枝は要素数が1以上の部品名の集合をラベルとしてもつこと、
条件4:逐次入力される分類部品種類の順番は決定木の頂点ラベルと対応している。逐次入力される分類部品種類の順番と頂点ラベルとの対応関係は以下の制約すなわち
制約1:最初に入力された部品分類種類は決定木の根頂点のラベルとする制約
制約2:2番目以降に入力された部品分類種類は、親頂点のラベルが決定されている頂点とであれば自由に対応付けられるという制約
を満たすこと、
条件5:頂点数が最少となっていること、
条件6:根頂点から枝に付けられた部品名を辿って到達する葉頂点ラベル(識別子)は、入力された部分写像gから得られる識別子と一致すること、を満たす。
∀d∈Dについて、Parts(d)の部分集合Parts’ (d)(⊆Parts (d ))を定義したものである。D = {d1, ..., dn}とするとき、Cは直積集合Parts’ (d1)×…×Parts’ (dn)に含まれる部品組み合わせを表す。図2に到達条件の例を示す。ただし、部品種類はX, Y, Zの3つを仮定している。この到達条件はParts’ (X)×Parts’ (Y)×Parts’ (Z)で表される計12通りの部品組み合わせを定義している。
到達条件を要素としてもつリストである。リスト内の到達条件が示す部品組み合わせの和を表す。すなわち、要素数が1の到達条件リストは到達条件ともいえる。例えば、部品組み合わせ(x1×y1×z1)と部品組み合わせ(x2×y2×z2)を表す到達条件は記述できないので、和の形(到達条件のリスト)で表現する。部品組み合わせ(x1×y1×z1)に対する到達条件をR1、部品組み合わせ(x2×y2×z2)に対する到達条件をR2とすると、到達条件リストLはR1とR2を要素としてもつ(図3参照)。
2.到達条件リストL1と到達条件リストL2の共通到達条件リストLの計算(L = L1∩L2)
3.到達条件リストL1と到達条件リストL2の和到達条件リストLの計算(L = L1∪L2)
4.到達条件リストL1から到達条件リストL2を取り除いた到達条件リストLの計算(L=L1−L2)
5.到達条件C1と到達条件リストC2の包含関係の計算(C1⊇C2?)
まず、これらの演算の方法について説明する。L=L1−L2の演算方法に関してはその正しさの説明もおこなう。到達条件Cのもつ集合Parts ’(d)をC:Parts ’(d)と記述する。
1.1到達条件Cの到達可能性
到達条件Cの定義(定義1)から、Parts ’(d)=φとなるd∈Dが存在するならば、Cに含まれる部品組み合わせは存在しないことになる。Cに含まれる部品組み合わせが存在しないとき、Cは到達不能であるといい、C =φと記述する。
到達条件リストLに含まれる部品組み合わせが存在しないとき、Lは到達不能であるといい、L =φと記述する。到達条件リストの定義(定義2)からL = C1∪…∪Cpとするとき、∀Ci(1≦i≦p)について、Ci =φならばL =φとなる。
2.1到達条件C1とC2の共通到達条件Cの計算(C = C1∩C2)
∀d∈Dについて、C:Parts ’(d) = C1:Parts ’(d)∩C2:Parts ’ (d)とする。
到達条件リストの定義(定義2)からL1とL2を連結すればよい。
4.1到達条件C1からC2を取り除いた到達条件リストLの計算(L = C1−C2)
(場合1)C = C1∩C2 = φの場合
LはC1のみを要素としてもつリストとする。
∀d∈Dについて、到達条件Cdを以下のように作成し、Cdが到達可能ならばLに追加(連結)する。
∀f∈Dについて、
d = fの場合、Cd: Parts ’(f) = C1: Parts ’(f)−C2: Parts ’(f)
(=C1: Parts ’(f)−(C1: Parts ’(f)∩C2: Parts ’(f)) )
d≠fの場合、Cd: Parts ’(f) = C1: Parts ’(f)
を計算する。
(前提条件)∀d∈Dについて、C2:Parts ’(d) = C1: Parts ’(d)∩C2: Parts ’(d)とする。一般的にC2にはC1に含まれない部品が含まれているが、C1−C2の計算において、この前提条件をおいても一般性を失うことはない(C1に含まれない部品組み合わせがC2に含まれていても計算結果に影響しない)。
∀d∈Dについて、Cd: Parts ’(d) =C1: Parts ’(d)−C2: Parts ’(d)となっているためC2∩Cd =φ。したがって、C2∩L=φである。
一般的な到達条件C1およびC2として図11を仮定すると、L(=R1−R2)は図12のように作成される。Lに含まれる部品組み合わせは定義2から、
{Xa×(Ya∪Yb)×…×(Za∪Zb)} ∪ {(Xa∪Xb)×Ya×…×(Za∪Zb)} ∪ … ∪
{( Xa∪Xb)×(Ya∪Yb)×…×Za} …(式1)
で表すことができる。式1にはXb×Yb×…×Zbに含まれる部品組み合わせを除く全部品組み合わせが含まれる(添え字がbの部品集合の積集合を除く部品組み合わせが含まれる)。一方、C2に含まれる部品組み合わせは定義1から、
Xb×Yb×…×Zb …(式2)
で表すことができる。したがって、(式1)∪(式2)には全部品組み合わせが含まれることになり、
(式1)∪(式2) = (X1∪X2)×(Y1∪Y2)×…×(Z1∪Z2) …(式3)
となる。式3の表す部品組み合わせはC1の表す部品組み合わせに一致する。
∀d∈Dについて、C2: Parts ’(d)⊇C1: Parts ’(d)ならばTrueとし、それ以外の場合Falseとする。
図4の部分写像 g: L→Mに対応する決定木を作成するには以下の手順で実現できる。
処理3.1:∀m∈Mについて、共通到達条件リストLm’ = Lm∩Cnを計算する。
式4がTrueとなるm1,m2が存在する場合、c1=c2の仮定の下で、(式4の左辺)=(Lm1,c1∪Lm1,c2)∩(Lm2,c1∪Lm2,c2)に含まれる部品組み合わせについて、識別子m1とm2が分別できないことを意味する。すなわち、c1とc2は分割する必要があることになる。一方、式4がTrueとなるm1,m2が存在しない場合、c1とc2は分割しなくても、全ての識別子が最終的に分別できることになる。
決定木から図1の写像作成装置2への入力となる到達条件リストから識別子への写像を作成する方法は以下の通りである。
決定木およびその決定木の部分木から図1の写像作成装置への入力となる到達条件リストから識別子への写像を作成する方法は以下の通りである。ここでは、入力された部分木の分類順を変更した部分木を作成することが目的であるので、全ての部品組み合わせに対する識別子を定義した部分写像を作成する必要はない。
ここでは、図8の部品組み合わせ表に対する処理を例にしながら、図1の写像作成装置への入力となる到達条件リストから識別子への写像を作成する方法を説明する。ただし、Parts (X) = { x1, x2, x3 }, Parts (Y) = { y1, y2 }, Parts (Z) = { z1, z2 }とする。また、部品組み合わせ表に含まれるルールの集合をR(={r1, r2, r3, r4})とおく。
処理1.1:∀r∈Rを優先度の高い順にソートする。図8の例の場合、ルール1→ルール2→ルール3→ルール4の順にソートされる。
2…到達条件リストから識別子への写像入力装置;
3…部品分割計算装置;
4…頂点・枝作成装置;
5…決定木出力装置
Claims (5)
- 部品種類の集合をD={d1, ..., dn}とし、部品種類d(∈D)に分類される部品をParts(d)とし、
∀d∈Dについて、Parts(d)の部分集合Parts’ (d)(⊆Parts(d))を定義したもの(「到達条件」という。)が直積集合すなわち
到達条件を要素としてもつリスト(「到達条件リスト」という。)は要素となっている到達条件が表す部品組み合わせの和集合に含まれる部品組み合わせを表し、
コンピュータが、メモリに記憶した到達条件リストの集合Lから識別子の集合Mへの部分写像 g: L→M(∀l1,l2∈Lについてl1∩l2=φまたはg(l1)=g(l2)を満たすものに限る)と、前記コンピュータに逐次入力される分類部品種類とから、決定木を根頂点から子頂点に向かって段階的に作成し、前記コンピュータが、以下の条件すなわち
条件1:頂点(葉を除く)は部品種類をラベルとしてもつこと、
条件2:葉は単一の識別子をラベルとしてもつこと、
条件3:枝は要素数が1以上の部品名の集合をラベルとしてもつこと、
条件4:逐次入力される分類部品種類の順番は決定木の頂点ラベルと対応している。逐次入力される分類部品種類の順番と頂点ラベルとの対応関係は以下の制約すなわち
制約1:最初に入力された部品分類種類は決定木の根頂点のラベルとする制約
制約2:2番目以降に入力された部品分類種類は、親頂点のラベルが決定されている頂点とであれば自由に対応付けられるという制約
を満たすこと、
条件5:頂点数が最少となっていること、
条件6:根頂点から枝に付けられた部品名を辿って到達する葉頂点ラベル(識別子)は、入力された部分写像gから得られる識別子と一致すること、を満たすように前記決定木を作成する決定木作成装置。 - 前記コンピュータが、
前記条件1乃至3を満たす決定木から、前記到達条件リストの集合Lから識別子の集合Mへの部分写像 g: L→M(∀l1,l2∈Lについてl1∩l2=φまたはg(l1)=g(l2)を満たすものに限る)を作成し、作成された部分写像 g: L→Mと逐次入力される分類部品種類から、前記条件1乃至6を満たす決定木を根頂点から子頂点に向かって段階的に作成していくことを特徴とする請求項1記載の決定木作成装置。 - 前記コンピュータが、
前記条件1乃至3を満たす決定木と該決定木の部分木から、該部分木の再構成に必要十分な、前記到達条件リストの集合Lから識別子の集合Mへの部分写像 g: L→M(∀l1,l2∈Lについてl1∩l2=φまたはg(l1)=g(l2)を満たすものに限る)を作成し、作成された部分写像 g: L→Mと、逐次入力される分類部品種類から、前記条件1乃至6を満たす部分木を前記部分木の根頂点から子頂点に向かって段階的に作成していくことを特徴とする請求項1記載の決定木作成装置。 - 前記コンピュータが、
前記到達条件リストと識別子との対応関係をルールとし、
優先度を付与した前記ルールを優先度付ルールとし、
前記優先度付ルールの集合を、優先度に応じた順序付けが必ず行えるルールを要素とする部品組み合わせ表とし、
前記部品組み合わせ表において、ある部品組み合わせに対応する識別子を検索する場合、優先度の高い到達条件リストから、その部品組み合わせが到達条件リストに含まれているかを調べ、部品組み合わせが含まれていればそのルールに対応する識別子を対応させ(if then else形式)、
入力される前記部品組み合わせ表から、前記到達条件リストの集合Lから識別子の集合Mへの部分写像 g: L→M(∀l1,l2∈Lについてl1∩l2=φまたはg(l1)=g(l2)を満たすものに限る)を作成し、
作成された部分写像 g: L→Mと、逐次入力される分類部品種類から、前記条件1乃至6を満たす決定木を根頂点から子頂点に向かって段階的に作成していくことを特徴とする請求項1記載の決定木作成装置。
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