JP5174498B2 - 荷電粒子ビーム装置 - Google Patents

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本発明は、荷電粒子ビーム装置に関し、特に検出目標物の最小寸法に対してビーム径と画素サイズを最適化する方法とその機能を搭載した走査電子顕微鏡及びその類似装置に関するものである。
一般に走査電子顕微鏡に代表される荷電粒子ビーム装置は、1次粒子線を二次元方向に走査して走査画像を得る。近年のデジタル画像取得方法においては、1次粒子線の各照射箇所における2次粒子検出信号量を、比例する明度としてデジタル化して記憶装置に蓄積し、照射箇所の情報とともに再構成して二次元の走査画像として表示する。画像を構成する最小単位である画素の大きさは所望の走査領域と走査画像を構成する画素数で決まる。
像観察に十分な解像度を得るために設定した画素サイズに対して、最深の焦点深度と最良の分解能が得られるような1次ビームの集束半角を決定する、従来の方法は、試料内の観察対象物の形状や組成分布の走査画像を、観察対象物が試料面と垂直な方向にも立体的な構造をもつ場合でも、再現性よく得ることができる。
特開2006−294301号公報
試料内の検出したい目標物の最小寸法が決まっているとき、目標物の存在と観察試料上での位置を読み取れる走査画像を撮像し、且つ、試料全体の走査画像をできるだけ短時間に取得する、という目的において、従来の方法を適用しようとすると、画素サイズを決める指標がない。十分な解像度が得られるように目標物の寸法よりも十分に小さい画素サイズを選ぶと、試料全体の走査画像をできるだけ短時間に少ない数の画像信号で取得するという目的を満たさない、という問題点がある。
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、その目的とするところは、試料上に検出したい目標物があって走査画像で目標物の存在の有無を判定するとき、検出したい目標物の最小寸法を決定すると、最短の時間で画像信号で試料全体の走査画像取得するために最適なビームサイズと画素サイズを算出し自動的に設定・表示する機能を備える荷電粒子ビーム装置を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、次のような構成を採用している。
すなわち、荷電粒子ビームを試料に照射して発生する二次信号から画像信号を生成し、表示装置へ画像として表示する荷電粒子ビーム装置において、前記荷電粒子ビームの前記試料上における径と前記画像信号の画素サイズを、所望の目標物の最小寸法に基づいて決定する演算部を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、試料上に検出したい目標物があって走査画像で目標物の存在の有無を判定するとき、検出したい目標物の最小寸法を決定すると、最短の時間で画像信号で試料全体の走査画像取得するために最適なビームサイズと画素サイズを算出し自動的に設定・表示する機能を備える荷電粒子ビーム装置を提供することができる。
本発明の実施形態例とする走査電子顕微鏡(以下SEMと呼ぶ)の概略を説明する。
図2は、SEMの構成例を示す図である。電子銃203から引き出した1次ビーム201は加速されて後段のレンズ系に進行する。
1次ビーム201は、第1集束レンズ制御電源221で制御する第1集束レンズ204で集束し、アパーチャ制御装置222で制御するアパーチャ205を通過した後、第2集束レンズ制御電源223で制御する第2集束レンズ206、及び対物レンズ制御電源226で制御された対物レンズ209により集束して、試料台212に保持した試料211に照射する。試料台212はステージ制御部228によって動作を制御する。なお、対物レンズ209は、インレンズ方式,アウトレンズ方式,シュノーケル方式など種々の形態をとってよい。
走査コイル207は、走査コイル制御電源224によって、試料面内の観察領域と集束レンズの光学横倍率で決まる走査領域に1次ビームを偏向するように制御し、あらかじめ指定した走査順序で1次ビーム201を試料上に二次元の方向に走査する。なお、1次ビームの走査は、コイル電流制御による電磁偏向方式,電極板印加電圧制御による静電偏向方式など種々の形態をとってよい。1次ビームの照射により試料211から発生した電子202などの二次粒子信号は、対物レンズ209の上部に進行した後、二次信号分離用の直交電磁界発生装置208により、それぞれエネルギーの違いにより分離されて2次信号検出器213の方向に進行する。これらの二次粒子信号は、その後、2次信号検出器213で検出される。本実施例では、試料211から発生した電子202は、全て2次信号検出器213で検出できるとする。
2次信号検出器213の信号は、信号増幅器214,アナログ−デジタル変換器(以下AD変換器と呼ぶ)215,制御プロセッサ229を経て、走査画像信号としてコンピュータの記憶メモリ240に格納される。AD変換器215は、例えば2次信号検出器213の応答時間を最小とする繰り返し時間のサンプリングレートで、2次信号検出器の出力を比例したデジタル値に変換する。例えば8bitの分解能であれば、256階調のデジタル値となる。記憶装置240に記憶された画像情報は、操作・計算・表示装置241に随時表示する。
デジタル画像は、像解像度の最小単位である画素の二次元の集合体で構成され、画像に含まれる画素の総数を画素数と呼ぶ。本実施例で取り扱う走査画像は試料内の所望の観察領域を拡大した画像であり、画素は正方形形状であって一辺の長さを画素サイズLPとする。画像は横方向(以下X方向と呼ぶ)と縦方向(以下Y方向と呼ぶ)に同数で通常は偶数の画素Npaxisで構成され、画像を構成する画素数はNpaxis 2である。試料上での正方形の観察領域の一辺の長さをFOVとする。このとき、
P×Npaxis=FOV
という関係が成り立つ。なお、画素は正方形以外の形状でもよく、画像は画素が規則的に並んでいればよく、画像の視野は正方形以外の形状でもよい。
1次ビームはX方向に左端から右端まで走査したあと、次のYの画素位置へ移動し、再びX方向に左端から右端まで走査(以下1スキャンと呼ぶ)する。Yの順序は任意で最終的に1画素の位置(即ち1行目)からNpaxis画素の位置(即ちNpaxis行目)までを網羅していればよい。例えばインターレースの場合、Yの1行目から1行とばしに奇数行をスキャンし、Npaxis−1行目までスキャンした後に2行目に戻り、1行とばしに偶数行をNpaxis行目までをスキャンする。奇数行のスキャン,偶数行のスキャンをそれぞれフィールドと呼び、インターレースの場合、1画像は2フィールドで構成される。走査の周波数は、商用電源周波数と同期させる。例えば50Hzの地域であれば、1フィールドのスキャンに要する時間は20msecである。このとき、AD変換器のサンプリング周波数をFADとすると、X方向の1スキャンで記憶装置に蓄積されるAD変換データ数はFAD/(25×Npaxis)個となる。したがって、1画素の明度データは、FAD/(25×Npaxis 2)個のAD変換データに基いて算出する。本実施例ではFAD/(25×Npaxis 2)個のAD変換データを8bit分解能で再度定義し、その画素の明度データと取り扱う。
図2で示した電子光学系を通過した1次ビームは試料面に垂直に照射される。試料面に照射された1次ビームを、以下ビームスポットと呼ぶ。単位時間あたりの試料表面内での照射電子数分布は、本実施例のような点照射ビームの場合、回転対称形状で、1次ビームの径方向に、中心ほど電子数は多く、端へいくほど減少し、その照射分布形状は電子光学パラメータに依存する。本実施例では、ビームスポットは回転対称の円形で直径をビーム径DBEAMと呼び、電子エネルギー及び電流値は一定、照射分布形状は径方向の位置によらず一定とした。
以下、本発明の詳細を図示の実施形態によって説明する。
(第1の実施形態)
本実施例では、画素サイズ、及びビーム径を、目標物の最小寸法に対する相対的な数値とする。目標物と画素は、X方向の中心位置は一致している。次に、1次ビームが画素をX方向に走査し目標物を横切るときに得る信号量を、横切るY方向の位置の関数として求める。そして、Yが取り得る自由度、即ち画素サイズの幅で変化したときの信号量のうち、装置性能で決まる信号検出閾値を超える信号量となる割合を、ビーム径及び画素サイズをパラメータとして求める。良好な割合となる最適ビーム径及び画素サイズを算出する。以下にその手順を説明する。
まず、検出したい目標物の最小寸法を決定する。ビームスポットと目標物と画素の幾何学的相対位置を示すのが図3である。AD変換器のサンプリングレートと画素サイズの関係から、xはLP/(FAD/(25×Npaxis 2))おきのとびとびの値を取る。目標物の中心座標(0,0)とすると、yは−LP/2から+LP/2の範囲で任意の値をとる。図3の(a)では、ビームスポットの中心座標(x,y)でy=0のとき、図3の(b)は、ビームスポットの中心座標(x,y)のyは0以外で−LP/2<y<+LP/2のときを示す。また、yをY方向の中心として画素は配置される。
ビームスポットと目標物との重なり面積内の電子数は画素サイズLP,ビーム径DBEAMに比例していてNeOBJ(LP,DBEAM,x,y)、ビームスポットと下地との重なり面積内の電子数も画素サイズLP,ビーム径DBEAMに比例していてNeBASE(LP,DBEAM,x,y)(但し、NeOBJとNeBASEは、ビームスポットの面積内の電子数をNeOBJ+NeBASE=NeBEAMとしてNeBEAMで規格化している)、目標物に電子が1個入射したときに観測される信号量をδOBJ、下地に電子が1個入射したときに観測される信号量をδBASEとすると、得られる信号量SSIGNAL(δOBJ,δBASE,LP,DBEAM,x,y)は
SIGNAL(δOBJ,δBASE,LP,DBEAM,x,y)
=NeOBJ(LP,DBEAM,x,y)×δOBJ+NeBASE(LP,DBEAM,x,y)
×δBASE
なお、ビームスポット内の電子数密度が一定でなく場所ごとに異なっているときも同様に、NeOBJとNeBASEのそれぞれの領域に含まれる電子の数を求めて、それぞれをNeOBJ(x,y),NeBASE(x,y)としてもよい。またビームスポット形状は円形以外に任意の形状でもよく、目標物形状も円形以外に任意の形状でもよい。
なお、観察試料の下地と目標物が異なる物性である必要はなく、例えば目標物は下地との段差として存在していてもよい。1次ビームを照射して試料から電子が発生するさいのエッジ効果により、下地と目標物で電子放出率が異なるので、それぞれをδBASEとδOBJとしてよい。
1画素内のAD変換データはFAD/(25×Npaxis 2)個あるので、1画素の明度データSUMSIGNAL(δOBJ,δBASE,LP,DBEAM,y)は
Figure 0005174498
となる。
走査画像の構造上、yはLPおきのとびとびの値を取るが、目標物は試料面内の任意の位置にあるので、ビームスポット及び画素のY方向の中心位置は−LP/2<y<+LP/2の範囲で任意で偶然的である。Y位置によって目標物とビームスポットとの相対位置も変化するので、1画素の明度データSUMSIGNAL(δOBJ,δBASE,LP,DBEAM,y)も変化する。言い換えれば、目標物上の画素の明度は、ビーム径と画素サイズに依存関係にあり、Y位置の任意性によりばらつきを持つ。
一方、目標物がなく下地のみの場所に1次ビームを照射したときに得られる信号量SBG(δBASE,x,y)は、yには依存せず、
BG(δBASE)=NeBASE×δBASE
であり、1画素の明度データSUMBG(δBASE)は
SUMBG(δBASE)=(NeBASE×δBASE)×(FAD/25×Npaxis 2
従って、目標物の位置の画素と目標物の無い位置の画素の明度差C(δOBJ,δBASE,LP,DBEAM,y)は、NeBEAMで規格化すると、
C(δOBJ,δBASE,LP,DBEAM,y)
=SUMSIGNAL(δOBJ,δBASE,LP,DBEAM,y)−SUMBG(δBASE
SEM画像にはSEMの装置状態で決まるノイズ成分があり、目標物を検出できるかどうか、即ち、明度差を認識できるかどうかは、明度差とノイズの大きさの関係に依存する。図4は、yが取り得る範囲で任意の値をとったときの、SUMSIGNAL(δOBJ,δBASE,LP,DBEAM,y)のヒストグラムと、SUMBG(δBASE)、及び検出閾値STHと、CNRの定義を示す。検出閾値STHは、下地の明度SUMBGにSEMの装置状態に起因するノイズがランダム成分を重畳しても、ランダムノイズ成分から区別し検出できるかどうかの閾値で、図4は正規分布のノイズが重畳している例である。SUMSIGNAL(δOBJ,δBASE,LP,DBEAM,y)の取り得る値全体のうち、STHを超える大きさを持つもの、即ち検出できるものの割合は、図4に示すCNRと、LP,DBEAMで決まる。CNRはSEMの装置状態で決まるので、ある寸法以上の目標物を100%検出できるような画素サイズLPとビーム径DBEAMを求めることができる。
(第2の実施形態)
次に、ある寸法以上の目標物を100%検出できる画素サイズ・ビーム径決定方法を利用したSEMの実施例について説明する。
下地の電子放出率1、目標物の電子放出率2である試料の走査画像を取得し、直径50nm以上の目標物を100%の割合で検出できるようにビーム径と画素サイズを決定する。
図5は、ビーム径を25nm,37.5nm,50nm,62.5nm,75nm,87.5nm,100nm,150nmとし、画素サイズを(a)25nm,(b)50nm,(c)75nmのとき、スキャンのY位置に対する明度差Cの値を示す。図5の横軸は、y=0から+0.5LPとしているが、y=−0.5LPから0のときは、グラフのY軸で線対称に折り返した分布となるので省略した。Cの値は、ビームスポット内の電子数NeBEAMを1としたときの相対値である。ビームスポットが目標物中心を通過するy=0のときはCは大きく、離れるほど減少するが、ビーム径が大きいときはその効果が小さい。しかし、ビーム径が大きいときは、ビームスポット内の単位面積あたりの電子数が少ないので目標物上に照射される電子数も少なく、ビーム径が小さいときと比較して相対的にCは小さい。さらに、画素サイズが大きいほどこれらの傾向も高い。
図5に対して、あるSTH、即ちCNRのとき、全体の数に対するCがSTHを超える範囲の数の割合を算出し、ビーム径と画素サイズに対して等高線グラフで表示したのが図6である。数値が1のときは100%の割合で検出することを意味する。検出閾値は(a)1.67,(b)1.43,(c)1.25とした。検出閾値が低いとき、即ちCNRが大きいときは、100%の検出割合となるビーム径・画素サイズも大きいが、CNRが小さくなるにつれて100%となるビーム径・画素サイズの領域は狭くなる。
次に、実際にSTHを測定してCNRを決める。電子放出率1の下地素材の上に、電子放出率2の素材を広い領域に積層させた試験用試料を準備し、電子放出率2の物質よりも十分に小さい画素サイズ(例えば1/10以下)を設定して走査画像を取得する。全画素の明度データをヒストグラムにすると、下地のランダムノイズ成分について図4と同様な分布が得られる。ノイズ成分がSUMBASEを中心に正規分布しているとき、SUMBASE+3σの値をSTHとし、図4の定義より、CNR=1.43と決定する。
図6より、CNR=1.43のとき、100%の割合で50nm以上の寸法の目標物を検出できるビーム径と画素サイズは、(ビーム径[nm],画素サイズ[nm])=(25.0〜75.0,12.5〜25.0),(25.0〜62.5,37.5)である。例えばスループットを優先する場合は、画素サイズが大きいほうが有利なので、ビーム径62.5nm,画素サイズ37.5nmとする。焦点深度の深さを優先する場合は、ビーム径75.0nm,画素サイズ25.0nmを選択するとよい。
次に、実際にこのパラメータを装置に設定する。ここではスループットを優先する、ビーム径62.5nm、画素サイズ37.5nmを例にする。画素サイズ37.5nmで、Npaxis=512のとき、試料上での観察領域FOVは
37.5nm×512=19.2μm
である。図2の電子光学系の対物レンズ209の横倍率Mのとき、走査コイル207では19.2/Mμmの偏向領域となるようにコイル電流を制御する。また、試料上でのビーム径が62.5nmとなるように、電子光学系を制御する。例えば、図2の第2集束レンズ206の励磁電流を変える、又はアパーチャ205の穴の大きさを変更して、1次ビームの集束半角を制御してビーム径を設定してもよいし、対物レンズ209の励磁電流を変える、又は加減速電極210の印加電圧を変えて、試料面付近での焦点位置を制御してビーム径を設定してもよい。
(第3の実施形態)
次に、ある寸法以上の目標物を100%検出できるビーム径・画素サイズ決定方法を備えたSEMの実施例について、図1のフローチャートに従って説明する。
まず、前記した方法に従って試験用試料の走査画像を取得し、CNRを求めておく。また、試料素材に対する電子放出率は物性値なので、あらかじめ調べておく。測定したCNRと素材別の電子放出率を、図2の操作・計算・表示装置241から入力する。入力画面は図7の(a)ようになっている。入力値は図2の記憶装置240に格納される(S100)。次に、試料の下地素材,検出したい目標物の素材,検出したい目標物の寸法最小値、をそれぞれ入力する(S102)。入力画面は図7の(b)のようになっている。操作・計算・表示装置で前記の決定方法の計算を行い、画素サイズとビーム径をそれぞれ縦軸と横軸にとったときの検出割合を示す等高線グラフ、スループット優先か焦点深度優先かで最適なビーム径と画素サイズの組み合わせを自動的に抽出した推奨値とそのときの検出割合、をそれぞれ図2操作・計算・表示装置241に表示する(S103)。推奨値を使うか、任意入力を行うか選択する(S104)。任意入力を行う場合は、ビーム径と画素サイズをそれぞれ図2の操作・計算・表示装置241から入力する。入力値に対する検出割合を表示する(S105)。入力・表示画面は図7の(c)のようになっている。次に選択したビーム径と画素サイズは図2の記憶装置240に送られ、前記の方法で設定したビーム径実現する電子光学条件と画素サイズを実現する走査コイル制御条件を選び出し、制御プロセッサに送る(S106)。そして走査画像取得を行う。
本実施の形態における、ビーム径と画素サイズ決定方法を示すフローチャート図。 本実施の形態における走査電子顕微鏡の要部構成の一例を示す概念図。 第1の実施形態におけるビームスポットと目標物と画素の幾何学的相対関係を示す図。 第1の実施形態におけるCNRの定義を示す図。 第2の実施形態におけるビーム径とスキャンのY位置と明度差の一例を示す図。 第2の実施形態におけるビーム径と画素サイズに対する検出割合の一例を示す図。 第3の実施形態における操作・計算・表示装置の一例を示す図。
符号の説明
201 1次ビーム
202 2次粒子線
203 電子銃
204 第1集束レンズ
205 アパーチャ
206 第2集束レンズ
207 走査コイル
208 直交電磁界発生装置
209 対物レンズ
210 加減速電極
211 試料
212 試料台
213 2次信号検出器
214 信号増幅器
215 アナログ−デジタル変換器
220 電子銃制御電源
221 第1集束レンズ制御電源
222 アパーチャ制御装置
223 第2集束レンズ制御電源
224 走査コイル制御電源
225 直交電磁界発生装置制御電源
226 対物レンズ制御電源
227 加減速電極制御電源
228 ステージ制御部
229 制御プロセッサ
240 記憶装置
241 操作・計算・表示装置

Claims (4)

  1. 荷電粒子ビーム源から発生した荷電粒子ビームを集束するための集束レンズと、
    前記集束された荷電粒子ビームを試料上に微小スポットとして照射するように集束する対物レンズと、
    前記荷電粒子ビームを前記試料上で走査する走査偏向器と、
    前記荷電粒子ビームの照射によって前記試料から発生した信号粒子を検出する検出器と、
    前記検出器の検出信号をアナログ−デジタル変換するアナログ−デジタル変換器と、
    前記アナログ−デジタル変換器によってデジタル変換された信号を画像信号として記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶した前記画像信号を画像として表示する表示部と、
    前記荷電粒子ビームの前記試料上における径と前記画像信号の画素サイズを決定する演算部とを備え、
    前記演算部は、目標物の存在する位置の画素と前記目標物の無い位置の画素との明度差と、前記画像信号が構成する1画素のうち前記荷電粒子ビームの走査方向に垂直な方向の照射位置と、の関係に対して、前記明度差が予め求められた閾値を超える範囲の割合を求め、当該割合に基づいて前記荷電粒子ビームの径と前記画素サイズを求めるものであって、
    前記明度差と前記照射位置との関係は、画素サイズ、ビーム径ごとに目標物の大きさに対応して予め求められたものであることを特徴とする荷電粒子ビーム装置。
  2. 請求項1に記載の荷電粒子ビーム装置において、
    前記表示部に前記目標物の最小寸法の値を入力するための領域が表示され、該値の入力により前記荷電粒子ビームの前記試料上における径と前記画像信号の画素サイズが決定されることを特徴とする荷電粒子ビーム装置。
  3. 請求項1に記載の荷電粒子ビーム装置において、
    前記表示部に前記目標物の最小寸法,ビーム径,画素サイズのうちの少なくともひとつの検出割合を示す等高線グラフを表示することを特徴とする荷電粒子ビーム装置。
  4. 請求項1に記載の荷電粒子ビーム装置において、
    前記閾値は電子放出率の異なる複数の素材が積層された試験用試料を用いて求められたものであることを特徴とする荷電粒子ビーム装置。
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