JP5173921B2 - 太陽電池モジュールのラミネータ - Google Patents
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Description
前記プレートの前記底面に接する領域に、空間が形成されることを特徴とする。
本発明の太陽電池モジュールのラミネータの一例(第1の実施形態)を図1に示す。1はラミネータ、2は上部ハウジング、3は下部ハウジング、4はダイアフラムシート、5は上部真空領域、6は下部真空領域、7はプレート、8は加熱コイル、9は支持部材、および10は真空領域である。図1のラミネータ1内には、太陽電池の構成材料であるモジュール積層体20が載置されている。なお、このモジュール積層体20は、図3に示すように、透光性基板21、充填材22、太陽電池素子を導体により電気的に一体化したマトリックス23、充填材22、および裏面保護材24の順で構成されている。
空領域5と下部真空領域6とに仕切るように、上部ハウジング2の内側に設けられる。このダイアフラムシート4は、ラミネート時において、上部真空領域5と下部真空領域6との間に圧力差を生じさせることによって膨張し、下部真空領域6内に設けられるプレートに載置されたモジュール積層体20の上面を押圧する。ダイアフラムシート4としては、上記圧力差に耐え得る強度、および伸縮性を有する素材が用いられる、例えば、シリコンラバーなどの樹脂が好適である。
反対側に相当する底面)に接する領域に空間を設けることが好ましい。すなわちプレートの底面に接する領域が空間であることが好ましい。プレート7の底面に接する領域に空間を設けることによって、プレート底面からの熱損失を抑制することができ、太陽電池モジュールへの加熱効率を向上させることができる。特に、空気の対流による放熱(熱損失)を抑制することができる点で、上記空間領域を真空領域とすることが好ましい。上記空間は、例えば、プレート7の底面の周縁部に支持部材を配設することによって形成される。具体的には、図1に示すように、プレート7と下部ハウジング3との間に空隙ができるように、支持部材9をプレート7の周縁部に配設される。支持部材9としては、断熱性と強度を有する材料(例えば、アルミナやジルコニアなどの酸化物セラミックス)が好適に用いられる。支持部材9の形状はプレートの周縁部を支持する形状であればよい。例えば、プレート7が矩形状である場合、2つの板状体でプレート7の側部を挟持するように支持される。
もよく、支持部材と一体で取り外し可能でもよい。
次に、本発明のラミネータ1を用いる太陽電池モジュールの製造方法について説明する。まず、図2に示すように、透光性基板21、充填材22、太陽電池素子を導体により電気的に一体化したマトリックス23、充填材22、および裏面保護材24を順に載置して、モジュール積層体20を形成する。このモジュール積層体20を、透光性基板21が下になるように、ラミネータ1の下部ハウジング3内のプレート8上に載置する。そして、上部ハウジング2を下部ハウジング3側へ下降させてハウジングを閉じる。
上となるまで加熱する。加熱温度は120℃から150℃で保持することが好ましい。その後、モジュール周囲にアルミニウム製のフレームを取り付けるとともに、非受光面側にポリフェニレンエーテル樹脂等からなる端子ボックスを接着剤で固定する。このようにして、太陽電池モジュールが製造される。
図4は、図1の太陽電池モジュールのラミネータの温度プロファイルを示す。なお、モジュール積層体の充填材としてEVAを用いており、温度は充填材の位置で計測した。
プレートの底面の中央部が窪み、端部に向かうに従ってプレートの厚みが大きくなるプレート11を用いる点で第1の実施形態と相違する。本実施形態では、プレート11の端部11aがプレート11の中央部11bに比べて、外部に近いため放熱しやすい。一方で、プレート11は、中央部11bよりも端部11aにおける厚みが大きいため、端部11aの熱抵抗が小さく、誘導加熱により生じた熱が端部11aに伝わりやすい。その結果、本実施形態では、上述した放熱によって温度の低下が生じやすい端部11aにおける温度を高めることができるため、中央部11bよりも昇温しやすく、プレート11の温度を均一に近づけることができる。これにより太陽電池モジュール20を、より均一に加熱することができ、品質の高い太陽電池モジュールを製造することができる。
2:上部ハウジング
3:下部ハウジング
4:ダイアフラムシート
5:上部真空領域
6:下部真空領域
7、11、12:プレート
8:加熱コイル
9:支持部材
10:真空領域
11a:端部
11b:中央部
12a:凸部
20:太陽電池モジュール(モジュール積層体)
21:透光性基板
22:充填材
23:太陽電池素子
24:裏面側保護材
25:出力取り出し部
Claims (9)
- ダイアフラムシートで上部真空領域と下部真空領域とに仕切られる真空室と、該下部真空領域内に設けられるモジュール積層体を載置する載置面および該載置面の裏面に相当する底面を有するプレートと、該プレートの下部に設けられる加熱手段とを備える太陽電池モジュールのラミネータであって、
該加熱手段による加熱が、誘導加熱であり、
前記プレートの前記底面に接する領域に、空間が形成されることを特徴とする、太陽電池モジュールのラミネータ。 - 前記空間が、真空となるように構成される、請求項1に記載の太陽電池モジュールのラミネータ。
- 前記空間が、前記プレートの前記底面の周縁部に配設される支持部材により形成される、請求項1または2に記載の太陽電池モジュールのラミネータ。
- 前記プレートが、熱伝導率の異なる少なくとも2種の金属の層構造からなる、請求項1から3のいずれかの項に記載の太陽電池モジュールのラミネータ。
- 前記プレートが、前記底面側に位置する第1の金属層と、前記載置面側に位置する第2の金属層を有し、
前記第1の金属層は、鉄を含有してなり、前記第2の金属層は、アルミニウムまたは銅を含有してなることを特徴とする請求項4に記載の太陽電池モジュールのラミネータ。 - 前記プレートが、取り外し可能に設けられる、請求項1から5のいずれかの項に記載の太陽電池モジュールのラミネータ。
- 前記プレートは、前記底面が凹状である、請求項1から請求項6のいずれかに記載の太陽電池モジュールのラミネータ。
- 前記プレートは、前記底面に前記加熱手段に向かって突出する凸部を有する、請求項1から請求項6のいずれかに記載の太陽電池モジュールのラミネータ。
- ダイアフラムシートで上部真空領域と下部真空領域とに仕切られる真空室内に設けられるプレートに、モジュール積層体を載置し、真空室内を減圧する工程、および
該モジュール積層体を、プレート下部から誘導加熱により加熱する工程
を包含する、太陽電池モジュールの製造方法。
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