JP5173365B2 - 放電灯点灯装置及び照明器具 - Google Patents
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Description
この発明は、例えば、上記のような課題を解決するためになされたものであり、保護検出回路の動作電流及び消費電力を低く抑えつつ、放電灯の整流放電を検出し、放電灯を消灯することを目的とする。
負荷回路と、電圧変換回路と、電圧上昇検出回路と、電圧下降検出回路と、判定回路と、インバータ回路とを有し、
上記負荷回路は、放電灯に直列接続した結合コンデンサを有し、
上記電圧変換回路は、上記結合コンデンサの両端に発生した電圧を変換して、直流電圧を生成し、
上記電圧上昇検出回路は、上記電圧変換回路が生成した直流電圧が所定の上限電圧より高いか否かを検出し、
上記電圧下降検出回路は、上記電圧変換回路が生成した直流電圧が所定の下限電圧より低いか否かを検出し、
上記判定回路は、上記直流電圧が所定の上限電圧より高いと上記電圧上昇検出回路が検出した場合と、上記直流電圧が所定の下限電圧より低いと上記電圧下降検出回路が検出した場合とのうち少なくともいずれかの場合に、発振停止信号を出力し、
上記インバータ回路は、上記負荷回路に印加する交流電圧を生成し、上記判定回路が発振停止信号を出力した場合に、上記交流電圧の生成を停止することを特徴とする。
実施の形態1について、図1〜図6を用いて説明する。
照明器具800は、放電灯LAを着脱自在に接続できる放電灯接続部200を有し、放電灯接続部200に接続した放電灯LAを点灯する。
照明器具800は、内部に(図示していない)放電灯点灯装置100を有する。
放電灯点灯装置100は、商用電源などの交流電源ACから低周波交流電圧(例えば50Hzまたは60Hz、100V〜242V)を入力し、放電灯LAに印加する高周波交流電圧(例えば45kHz)を生成する。
放電灯点灯装置100は、電源整流回路110、アクティブフィルタ回路120、インバータ回路130、負荷回路140、制御電源回路150、マイクロコンピュータ160、保護検出回路170を有する。
なお、電源整流回路110は、ノイズを除去するためのコモンモードチョークやノーマルモードチョークやアクロスザラインコンデンサなどを有していてもよい。
インバータ回路130は、例えば、FETQ31、FETQ32、インバータ制御IC133、交流電圧出力端子o34、インバータグランド端子g35を有する。
インバータグランド端子g35は、アクティブフィルタ回路120の低電位側出力端子に電気接続している。
FETQ31及びFETQ32は、N−MOSFETである。FETQ31のドレイン端子は、アクティブフィルタ回路120の高電位側出力端子に電気接続している。FETQ31のソース端子及びFETQ32のドレイン端子は、交流電圧出力端子o34に電気接続している。FETQ32のソース端子は、インバータグランド端子g35に電気接続している。FETQ31のゲート端子及びFETQ32のゲート端子は、インバータ制御IC133にそれぞれ電気接続している。
インバータ制御IC133は、マイクロコンピュータ160からの指示に基づいて、FETQ31及びFETQ32をそれぞれオンオフするドライブ信号を出力する。インバータ制御IC133は、例えば、IR2153(IR社製)などの汎用ドライブICである。
マイクロコンピュータ160からの指示により、高周波交流電圧を生成する場合、インバータ制御IC133は、FETQ31及びFETQ32を交互にオンオフするドライブ信号を出力する。これにより、交流電圧出力端子o34に高周波の矩形波電圧が発生する。インバータ回路130が生成する高周波交流電圧の周波数は、インバータ制御IC133が生成するドライブ信号の周波数と同じであるから、インバータ制御IC133が生成するドライブ信号の周波数を変えることにより、インバータ回路130が生成する高周波交流電圧の周波数を制御することができる。
また、マイクロコンピュータ160からの指示により、高周波交流電圧の生成を停止する場合、インバータ制御IC133は、FETQ31及びFETQ32をともにオフにするドライブ信号を出力する。これにより、交流電圧出力端子o34に発生する電圧は、0になる。
負荷回路140は、チョークコイルL41、始動コンデンサC42、結合コンデンサC43を有する。
チョークコイルL41は、放電灯LA点灯時に放電灯LAを流れる電流を制限するためのインダクタである。チョークコイルL41は、一端を交流電圧出力端子o34に電気接続し、他端を放電灯LAの一方のフィラメントの一端に電気接続する。
結合コンデンサC43は、インバータ回路130が生成した高周波交流電圧の直流成分をカットするためのコンデンサである。結合コンデンサC43は、一端をインバータグランド端子g35に電気接続し、他端を放電灯LAの他方のフィラメントの一端に電気接続する。
始動コンデンサC42は、チョークコイルL41との共振により、始動時に放電灯LAに印加する高電圧を生成するためのコンデンサである。始動コンデンサC42は、一端を放電灯LAの一方のフィラメントの他端に電気接続し、他端を放電灯LAの他方のフィラメントの他端に電気接続する。
すなわち、チョークコイルL41及び結合コンデンサC43は、放電灯LAと直列に電気接続し、始動コンデンサC42は、放電灯LAと並列に電気接続する。
制御電源回路150は、例えば、電源整流回路110が生成した脈流電圧を入力し、入力した脈流電圧から、低電圧の直流電圧を生成して、制御電源電圧とする。
制御電源回路150は、制御電源出力端子と、制御電源グランド端子とを有する。
制御電源出力端子は、制御電源配線VCCに電気接続し、制御電源回路150が生成した制御電源電圧を、制御電源グランド端子との電位差として、出力する。
制御電源グランド端子は、グランド配線GNDに電気接続し、グランド配線GNDを介してインバータグランド端子g35に電気接続している。
マイクロコンピュータ160は、放電灯LAを点灯するための予熱・始動・点灯動作の設定時間や、保護検出回路170などが検出した放電灯LAの正常・異常などに基づいて、インバータ回路130に高周波交流電圧を生成させるか否か、インバータ回路130がに生成させる高周波交流電圧の周波数などを判断する。マイクロコンピュータ160は、判断結果に基づいて、インバータ回路130に高周波交流電圧の生成を開始させる発振開始信号や、インバータ回路130に高周波交流電圧の生成を停止させる発振停止信号や、インバータ回路130が生成する高周波交流電圧の周波数を指示する周波数指示信号などを生成して出力する。
マイクロコンピュータ160が出力した発振開始信号や発振停止信号や周波数指示信号は、インバータ制御IC133が入力し、インバータ制御IC133がマイクロコンピュータ160の指示にしたがってドライブ信号を生成することにより、インバータ回路130は、マイクロコンピュータ160に指示された動作をする。
なお、マイクロコンピュータ160は判定回路の一例であり、判定回路は、アナログ回路により構成してもよい。
保護検出回路170は、電圧変換回路171、電圧上昇検出回路180、電圧下降検出回路190を有する。
結合コンデンサC43の両端電圧は、ほぼ一定であるが、放電灯LAを流れる電流により充放電を繰り返すので、わずかな交流成分(例えば、直流成分220Vに対して、交流成分10V程度)を有する。電圧変換回路171は、この交流成分により保護検出回路170が誤検出しないように、交流成分を除去するとともに、直流成分を減衰させて電圧を低くする(例えば10V程度)。
電圧下降検出回路190は、電圧変換回路171が生成した直流電圧を入力し、入力した直流電圧が、所定の下限電圧より低いか否かを検出する。電圧下降検出回路190は、検出結果を示す信号(以下「下降検出信号」と呼ぶ。)を生成し出力する。
電圧入力端子i71は、結合コンデンサC43と放電灯LAとの接続点に電気接続している。変換グランド端子g74は、グランド配線GNDに電気接続し、グランド配線GNDを介してインバータグランド端子g35に電気接続している。インバータグランド端子g35には、結合コンデンサC43のもう一方の端子が電気接続しているので、電圧入力端子i71は、結合コンデンサC43の両端電圧を、変換グランド端子g74に対する電位差として入力する。
直流電圧出力端子o75は、電圧変換回路171が生成した直流電圧を、変換グランド端子g74に対する電位差として出力する。
変換第一回路172は、例えば、抵抗R76(第五の抵抗)とツェナーダイオードなどの定電圧ダイオードZ77(第三の定電圧ダイオード)との直列回路である。定電圧ダイオードZ77は、カソード端子が電圧入力端子i71側に電気接続し、アノード端子が直流電圧出力端子o75側に電気接続している。なお、定電圧ダイオードZ77は、なくてもよい。
変換第二回路173は、例えば、抵抗R78(第六の抵抗)とコンデンサC79との並列回路である。
電圧入力端子i71と直流電圧出力端子o75との電位差が、定電圧ダイオードZ77の降伏電圧より高い場合、定電圧ダイオードZ77がオンになり、電流が流れる。これにより、コンデンサC79が充電され、直流電圧出力端子o75の電位が上昇する。最終的に、電位差V75は、結合コンデンサC43の両端電圧のピーク値Vp43から定電圧ダイオードZ77の降伏電圧VZ77を引いた電圧を抵抗R76の抵抗値R76と抵抗R78の抵抗値R78とで分圧した電圧(Vp43−VZ77)×R78/(R76+R78)まで上昇する。
すなわち、電圧変換回路171は、結合コンデンサC43の両端電圧を、定電圧ダイオードZ77でカットし、抵抗R76と抵抗R78とで分圧し、コンデンサC79で平滑した電圧を出力する。
電圧変換回路171が入力する結合コンデンサC43の両端電圧のピーク値Vp43と、電圧変換回路171が出力する直流電圧V75との関係は、抵抗R78の抵抗値R78と抵抗R76の抵抗値R76との比、及び、定電圧ダイオードZ77の降伏電圧VZ77によって変わる。
この図に示した9つのグラフのうち、上段はR78:R76が小さい場合、中段はR78:R76が中くらいの場合、下段はR78:R76が大きい場合を示す。また、左列はVZ77が0の場合(すなわち定電圧ダイオードZ77がない場合)、中列はVZ77が小さい場合、右列はVZ77が大きい場合を示す。
ここに示したように、R78:R76が大きいほうが、グラフの傾きが大きくなる。グラフの傾きが大きければ、Vp43の小さな変化に対して、V75が大きく変化するので、Vp43の変動に対する検出感度が高くなる。
また、VZ77が大きいほうが、グラフの横軸切片が大きくなる。グラフの横軸切片が大きければ、同じVp43に対するV75が小さくなる。
したがって、V75のレベルを同程度に保ったまま、Vp43の変動に対する検出感度を上げるには、R78:R76を大きくするとともに、VZ77を大きくすればよい。
第一分圧回路181は、電圧変換回路171が生成した直流電圧を更に減衰させて、第一スイッチング回路184のスイッチング電圧(例えば0.6V)程度まで下げる回路である。
第一分圧回路181は、第一分圧第一回路182、第一分圧第二回路183、第一直流電圧入力端子i51、第一分圧グランド端子g52、第一分圧電圧出力端子o53を有する。
第一直流電圧入力端子i51は、電圧変換回路171の直流電圧出力端子o75に電気接続している。第一分圧グランド端子g52は、グランド配線GNDに電気接続し、グランド配線GNDを介して、制御電源回路150の制御電源グランド端子や電圧変換回路171の変換グランド端子g74に電気接続している。したがって、電圧入力端子i71は、電圧変換回路171が生成した直流電圧を、第一分圧グランド端子g52に対する電位差として入力する。
第一分圧電圧出力端子o53は、第一分圧回路181が減衰させた電圧を、第一分圧グランド端子g52に対する電位差として出力する。
第一分圧第一回路182は、例えば、ツェナーダイオードなどの定電圧ダイオードZ54(第一の定電圧ダイオード)と抵抗R55(第一の抵抗)との直列回路である。定電圧ダイオードZ54は、カソード端子が第一直流電圧入力端子i51側に電気接続し、アノード端子が第一分圧電圧出力端子o53側に電気接続している。なお、定電圧ダイオードZ54は、なくてもよい。
第一分圧第二回路183は、例えば、抵抗R56(第二の抵抗)である。
第一制御入力端子i86は、第一分圧回路181の第一分圧電圧出力端子o53に電気接続している。第一スイッチンググランド端子g87は、第一分圧グランド端子g52とともにグランド配線GNDに電気接続し、グランド配線GNDを介して、制御電源回路150の制御電源グランド端子や電圧変換回路171の変換グランド端子g74に電気接続している。したがって、第一制御入力端子i86は、第一分圧回路181が減衰させた電圧を、第一スイッチンググランド端子g87に対する電位差として入力する。
第一出力端子o88は、マイクロコンピュータ160に電気接続している。第一出力端子o88は、第一スイッチンググランド端子g87に対する電位差を、上昇検出信号として出力する。
第一スイッチング回路184は、例えば、バイポーラトランジスタQ89である。バイポーラトランジスタQ89のベース端子は第一制御入力端子i86に電気接続し、バイポーラトランジスタQ89のエミッタ端子は第一スイッチンググランド端子g87に電気接続し、バイポーラトランジスタQ89のコレクタ端子は第一出力端子o88に電気接続している。この場合、第一スイッチング回路184のスイッチング電圧は、約0.6V程度となる。
なお、第一スイッチング回路184は、バイポーラトランジスタQ89に代えて、FETを用いて実現してもよい。例えば、エンハンスメント型N−MOSFETを用いた場合、第一スイッチング回路184のスイッチング電圧は、数V程度となる。
第一制御入力端子i86の第一スイッチンググランド端子g87に対する電位差がスイッチング電圧より高い場合は、第一スイッチング回路184が導通するので、プルアップ抵抗R85に電流が流れる。このため、プルアップ抵抗R85における電圧降下の分、第一出力端子o88の電位が下がり、プルアップ抵抗R85に流れる電流が十分大きければ、第一出力端子o88の第一スイッチンググランド端子g87に対する電位差は0になる。
第二分圧回路191は、第一分圧回路181と同様の回路であり、第二分圧第一回路192、第二分圧第二回路193、第二直流電圧入力端子i61、第二分圧グランド端子g62、第二分圧電圧出力端子o63を有する。
第二直流電圧入力端子i61は、直流電圧出力端子o75に電気接続している。第二分圧グランド端子g62は、グランド配線GNDに電気接続している。第二直流電圧入力端子i61は、電圧変換回路171が生成した直流電圧を、第二分圧グランド端子g62に対する電位差として入力する。第二分圧電圧出力端子o63は、第二分圧回路191が減衰させた電圧を、第二分圧グランド端子g62に対する電位差として出力する。
第二分圧第一回路192は、一端を第二直流電圧入力端子i61に電気接続し、他端を第二分圧電圧出力端子o63に電気接続した二端子回路であり、例えば、定電圧ダイオードZ64(第二の定電圧ダイオード)と抵抗R65(第三の抵抗)との直列回路である。第二分圧第二回路193は、一端を第二分圧電圧出力端子o63に電気接続し、他端を第二分圧グランド端子g62に電気接続した二端子回路であり、例えば、抵抗R66(第四の抵抗)である。
第二制御入力端子i96は第二分圧電圧出力端子o63に電気接続し、第二スイッチンググランド端子g97は第二分圧グランド端子g62とともにグランド配線GNDに電気接続し、第二出力端子o98はマイクロコンピュータ160に電気接続している。第二出力端子o98は、第二スイッチンググランド端子g97との電位差を、下降検出信号として出力する。第二スイッチング回路194は、例えば、バイポーラトランジスタQ99である。
プルアップ抵抗R95(第二のプルアップ抵抗)は、一端を制御電源配線VCCに電気接続し、他端を第二出力端子o98に電気接続している。
下降判断工程S12において、マイクロコンピュータ160は、下降検出信号の電位が所定の電位より低いか否かを判断する。下降検出信号の電位が所定の電位より高いと判断した場合、停止信号生成工程S13へ進む。下降検出信号の電位が所定の電位より低いと判断した場合、異常検出処理を終了する。
停止信号生成工程S13において、マイクロコンピュータ160は、発振停止信号を生成し、出力する。
発振停止工程S14において、インバータ回路130は、高周波交流電圧の生成を停止する。その後、異常検出処理を終了する。
インバータ回路130が高周波交流電圧を生成している場合、制御電源回路150が、インバータ回路130の出力に接続したスナバ回路から制御電源を生成するよう構成すれば、比較的大きな電流を供給することができる。しかし、回路起動時などインバータ回路130が高周波交流電圧を生成する前には、スナバ回路から制御電源を生成することはできない。
制御電源回路150が、電源整流回路110が生成した脈流電圧から制御電源を生成する場合、制御電源回路150の電流供給能力を高くすると、制御電源回路150における消費電力が大きくなるので、制御電源回路150の電流供給能力はできるだけ低くしたい。しかし、制御電源回路150がコンパレータICにも電源を供給する場合、制御電源回路150の電流供給能力を低くすると、電流をコンパレータICに取られてしまい、マイクロコンピュータ160が正常に動作しないなどの不具合が生じる可能性がある。
このため、制御電源回路150の電流供給能力を高くする必要がなく、制御電源回路150における消費電力を抑えることができる。
バイポーラトランジスタQ99がオフになるぎりぎりの電圧を考えているので、バイポーラトランジスタQ99のベース−エミッタ間電圧VBE99は、約0.6Vである。
IB89=0なので、抵抗R55を流れる電流I55と抵抗R56を流れる電流I56とは等しい。定電圧ダイオードZ54の降伏電圧をVZ54、抵抗R55の抵抗値をR55、抵抗R56の抵抗値をR56とすると、以下の関係が成り立つ。
第一出力端子o88の電位V88がグランド配線GNDの電位とほぼ同じなので、プルアップ抵抗R85の抵抗値をR85、プルアップ抵抗R85を流れる電流をI85とすると、VCC=R85×I85である。
第一出力端子o88の増幅率をhFE89とすると、I85=hFE89×IB89なので、VCC=R85×hFE89×IB89である。また、I55=I56+IB89、VBE89=R56×I56=0.6なので、I55=0.6/R56+VCC/(R85×hFE89)である。したがって、以下の関係が成り立つ。
次に、電圧上昇検出回路180における消費電力の観点から、バイポーラトランジスタQ89がオンのときのI56及びI85を決定し、これに基づいてR56及びR85を決定する。
同様に、電圧下降検出回路190における消費電力の観点から、バイポーラトランジスタQ99がオンのときのI66及びI95を決定し、これに基づいてR66及びR95を決定する。
更に、電圧変換回路171における消費電力の観点から、正常時におけるI76を決定し、これに基づいてR76及びR78を決定する。また、電圧上昇検出回路180及び電圧下降検出回路190の検出感度の観点から、VZ77及びVZ54及びVZ64を決定する。
したがって、R55及びR65がR76よりも十分大きければ、R55及びR65を簡単な計算式で、容易に決定することができる。
これより、R65/R66とR55/R56とがほぼ等しい場合、定電圧ダイオードZ64の降伏電圧VZ64を、定電圧ダイオードZ54の降伏電圧VZ54より低く設定すれば、VTH>VTLとなることがわかる。
また、定電圧ダイオードZ54及び定電圧ダイオードZ64がない場合(すなわち、VZ54=VZ64=0の場合)には、R65/R66<R55/R56であれば、VTH>VTLとなることがわかる。すなわち、抵抗R65の抵抗値R65と抵抗R56の抵抗値R56との積が、抵抗R55の抵抗値R55と抵抗R66の抵抗値R66との積より小さくなるように設定すればよい。
特に、インバータ回路130が高周波交流電圧を生成していない場合、結合コンデンサC43の両端電圧が0になるので、直流電圧V75は下限電圧より低くなり、第一スイッチング回路184及び第二スイッチング回路194は、ともに導通しない状態となる。したがって、電圧上昇検出回路180及び電圧下降検出回路190のおける消費電力は、ほとんど0となる。
このため、回路起動時など、インバータ回路130が高周波交流電圧を生成していない場合に、制御電源回路150が供給できる電流の容量が小さくて済む。したがって、制御電源回路150における無駄な電力消費を抑えることができる。
また、第二の定電圧ダイオードZ64の降伏電圧が第一の定電圧ダイオードZ54の降伏電圧より低いので、第一スイッチング回路184が導通する所定の上限電圧より、第二スイッチング回路194が導通する所定の下限電圧のほうが低くなる。
Claims (8)
- 負荷回路と、電圧変換回路と、電圧上昇検出回路と、電圧下降検出回路と、判定回路と、インバータ回路とを有し、
上記負荷回路は、放電灯に直列接続した結合コンデンサを有し、
上記電圧変換回路は、上記結合コンデンサの両端に発生した電圧を変換して、直流電圧を生成し、
上記電圧上昇検出回路は、上記電圧変換回路が生成した直流電圧が所定の上限電圧より高いか否かを検出し、
上記電圧下降検出回路は、上記電圧変換回路が生成した直流電圧が所定の下限電圧より低いか否かを検出し、
上記判定回路は、上記直流電圧が所定の上限電圧より高いと上記電圧上昇検出回路が検出した場合と、上記直流電圧が所定の下限電圧より低いと上記電圧下降検出回路が検出した場合とのうち少なくともいずれかの場合に、発振停止信号を出力し、
上記インバータ回路は、上記負荷回路に印加する交流電圧を生成し、上記判定回路が発振停止信号を出力した場合に、上記交流電圧の生成を停止し、
上記電圧上昇検出回路は、第一分圧回路と、第一スイッチング回路とを有し、
上記第一分圧回路は、上記電圧変換回路が変換した直流電圧を分圧して、第一スイッチング電圧を生成し、
上記第一スイッチング回路は、上記第一分圧回路が生成した第一スイッチング電圧が所定のスイッチング電圧より高い場合に導通し、
上記電圧下降検出回路は、第二分圧回路と、第二スイッチング回路とを有し、
上記第二分圧回路は、上記電圧変換回路が変換した直流電圧を分圧して、第二スイッチング電圧を生成し、
上記第二スイッチング回路は、上記第二分圧回路が生成した第二スイッチング電圧が所定のスイッチング電圧より高い場合に導通し、
上記判定回路は、上記第一スイッチング回路が導通した場合に、上記直流電圧が所定の上限電圧より高いと上記電圧上昇検出回路が検出したと判断し、上記第二スイッチング回路が導通しない場合に、上記直流電圧が所定の下限電圧より低いと上記電圧下降検出回路が検出したと判断する
ことを特徴とする放電灯点灯装置。 - 上記放電灯点灯装置は、更に、制御電源回路を有し、
上記制御電源回路は、制御電源出力端子と、制御電源グランド端子とを有し、直流制御電圧を生成し、
上記制御電源出力端子は、生成した直流制御電圧を上記制御電源グランド端子に対する電位差として出力し、
上記電圧上昇検出回路は、更に、第一プルアップ抵抗を有し、
上記第一分圧回路は、第一直流電圧入力端子と、第一分圧電圧出力端子と、第一分圧グランド端子と、第一分圧第一回路と、第一分圧第二回路とを有し、
上記第一直流電圧入力端子は、上記電圧変換回路が生成した直流電圧を上記第一分圧グランド端子に対する電位差として入力し、
上記第一分圧グランド端子は、上記制御電源グランド端子に電気接続し、
上記第一分圧第一回路は、一端を上記第一直流電圧入力端子に電気接続し、他端を上記第一分圧電圧出力端子に電気接続し、
上記第一分圧第二回路は、一端を上記第一分圧電圧出力端子に電気接続し、他端を上記第一分圧グランド端子に電気接続し、
上記第一スイッチング回路は、第一制御入力端子と、第一出力端子と、第一スイッチンググランド端子とを有し、上記第一制御入力端子と上記第一スイッチンググランド端子との間の電位差が所定のスイッチング電圧より高い場合に、上記第一出力端子と上記第一スイッチンググランド端子との間を導通し、
上記第一制御入力端子は、上記第一分圧電圧出力端子に電気接続し、
上記第一スイッチンググランド端子は、上記制御電源グランド端子に電気接続し、
上記第一プルアップ抵抗は、一端を上記制御電源出力端子に電気接続し、他端を上記第一出力端子に電気接続し、
上記電圧下降検出回路は、更に、第二プルアップ抵抗を有し、
上記第二分圧回路は、第二直流電圧入力端子と、第二分圧電圧出力端子と、第二分圧グランド端子と、第二分圧第一回路と、第二分圧第二回路とを有し、
上記第二直流電圧入力端子は、上記電圧変換回路が生成した直流電圧を上記第二分圧グランド端子に対する電位差として入力し、
上記第二分圧グランド端子は、上記制御電源グランド端子に電気接続し、
上記第二分圧第一回路は、一端を上記第二直流電圧入力端子に電気接続し、他端を上記第二分圧電圧出力端子に電気接続し、
上記第二分圧第二回路は、一端を上記第二分圧電圧出力端子に電気接続し、他端を上記第二分圧グランド端子に電気接続し、
上記第二スイッチング回路は、第二制御入力端子と、第二出力端子と、第二スイッチンググランド端子とを有し、上記第二制御入力端子と上記第二スイッチンググランド端子との間の電位差が所定のスイッチング電圧より高い場合に、上記第二出力端子と上記第二スイッチンググランド端子との間を導通し、
上記第二制御入力端子は、上記第二分圧電圧出力端子に電気接続し、
上記第二スイッチンググランド端子は、上記制御電源グランド端子に電気接続し、
上記第二プルアップ抵抗は、一端を上記制御電源出力端子に電気接続し、他端を上記第二出力端子に電気接続し、
上記判定回路は、上記第一出力端子の電位と、上記第二出力端子の電位とを入力し、入力した上記第一出力端子の電位が所定の電位より低い場合に、上記直流電圧が所定の上限電圧より高いと上記電圧上昇検出回路が検出したと判断し、入力した上記第二出力端子の電位が所定の電位より高い場合に、上記直流電圧が所定の下限電圧より低いと上記電圧下降検出回路が検出したと判断する
ことを特徴とする請求項1に記載の放電灯点灯装置。 - 上記第一分圧第一回路は、第一の抵抗と第一の定電圧ダイオードとの直列回路であり、
上記第一分圧第二回路は、第二の抵抗であり、
上記第二分圧第一回路は、第三の抵抗と第二の定電圧ダイオードとの直列回路であり、
上記第二分圧第二回路は、第四の抵抗であり、
上記第二の定電圧ダイオードの降伏電圧は、上記第一の定電圧ダイオードの降伏電圧より低い
ことを特徴とする請求項2に記載の放電灯点灯装置。 - 上記第一分圧第一回路は、第一の抵抗であり、
上記第一分圧第二回路は、第二の抵抗であり、
上記第二分圧第一回路は、第三の抵抗であり、
上記第二分圧第二回路は、第四の抵抗であり、
上記第一の抵抗の抵抗値と上記第四の抵抗の抵抗値との積は、上記第二の抵抗の抵抗値と上記第三の抵抗の抵抗値との積よりも大きい
ことを特徴とする請求項2に記載の放電灯点灯装置。 - 上記インバータ回路は、交流電圧出力端子と、インバータグランド端子とを有し、
上記交流電圧出力端子は、生成した交流電圧を上記インバータグランド端子に対する電位差として出力し、
上記結合コンデンサは、一端を上記インバータグランド端子に電気接続し、
上記電圧変換回路は、電圧入力端子と、直流電圧出力端子と、変換グランド端子と、変換第一回路と、変換第二回路とを有し、
上記電圧入力端子は、上記結合コンデンサの他端に電気接続し、
上記変換グランド端子は、上記インバータグランド端子に電気接続し、
上記変換第一回路は、一端を上記電圧入力端子に電気接続し、他端を上記直流電圧出力端子に電気接続し、
上記変換第二回路は、一端を上記直流電圧出力端子に電気接続し、他端を上記インバータグランド端子に電気接続し、
上記直流電圧出力端子は、生成した直流電圧を上記変換グランド端子に対する電位差として出力する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の放電灯点灯装置。 - 上記変換第一回路は、第五の抵抗であり、
上記変換第二回路は、第六の抵抗とコンデンサとの並列回路である
ことを特徴とする請求項5に記載の放電灯点灯装置。 - 上記変換第一回路は、第五の抵抗と第三の定電圧ダイオードとの直列回路であり、
上記変換第二回路は、第六の抵抗とコンデンサとの並列回路である
ことを特徴とする請求項5に記載の放電灯点灯装置。 - 放電灯を着脱自在に接続する放電灯接続部と、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の放電灯点灯装置とを有し、上記放電灯接続部に接続した放電灯を点灯することを特徴とする照明器具。
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