JP5172036B1 - 釣用ハリス止め具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハリスが外れ難い一方で糸の絡まりが少なく、ハリスそのものの取り付け等を簡便に行うことができるハリス止め具を提供する。
【解決手段】幹糸等を通すための通し孔を有する胴体部とハリスを掛止するための掛止部とを備えた釣用ハリス止め具であって、前記掛止部には、前記ハリスの端部を挿入するための開口を備えた誘導路と、前記挿入された前記ハリスの端部が抜け出す開口とが設けられ、前記ハリスの端部が抜け出す開口のうち、前記胴体部から最も遠い位置から前記ハリスの端部を挿入するための開口へ向かって、前記誘導路と連通するスリットが切り込まれ、前記スリットの長さは、前記スリットの、前記ハリスの端部を挿入するための開口側の端部から前記誘導路までの距離(ハリスの掛かり長さ)よりも長くなるように構成されたことを特徴とするハリス止め具。
【選択図】図1

Description

本発明は、釣糸止め具及び釣糸止め構造に関し、より具体的には、幹糸ないし道糸(以下、「幹糸等」という。)に対し枝ハリス(以下、「ハリス」という。)を付け外し可能なハリス止め具に関する。
従来、釣用の仕掛けを作る際に、幹糸等にハリスを連結するためには、幹糸等とハリスとを直接縛ったり、サルカンと呼ばれる金属製の環を介して連結したりしていたが、ハリスが絡み易いという課題や、幹糸等及びハリスそれぞれを環にしっかりと結び付けなければならないといった課題があり、いわゆる「ハリス止め具」と呼ばれる連結具が提案されるようになった。
従来のハリス止め具(例えば、特許文献1)の外観は、凡そ図13に示す通りである。図に示すハリス止め具1300は、幹糸等を通すビーズ1310と、このビーズに取り付けられるハリス止め部材1309とからなる。ハリス止め部材1309は、弾性を備えた線材を折り曲げ加工して形成され、この線材を2つに折り重ねてその折角を先端部とすると、この先端部がハリス挟み止め部1305となり、両側辺1302、1303の中間部を略半円形状に曲げ出された部分がハリスの導入口1306となり、線材の両端部を略半円形状に曲げ出された環状部が幹糸等への環状取り付け部1308となる。そして、この環状取り付け部1308を包み込むように硬質合成樹脂材等でビーズ1310を形成し、このビーズ1310に対して環状取り付け部1308の中を通る幹糸等通し孔1311を貫設してハリス止め具1300は完成する。
このようなハリス止め具1300を用いれば、まず第1に、幹糸等通し孔1311に幹糸1307を通してからその上下に通し孔1311の孔径よりも大きくなる結びコブ1313及び1314を作ることにより、ビーズ1310の上下動を防止することができ、第2に、端部に結びコブを作ったハリス1304を導入口1306に挿通してからこの端部をハリス挟み止め部1305の先端部まで引き込むことにより、ハリス1304は両側辺1302、1303から抜けない様に挟持され、簡便にハリスを幹糸等に連結することが可能になるうえ、さらには、幹糸等を軸とする回転の方向には回転自在であってハリスを軸とする回転の方向には回転し難いという特徴を有するハリス止めを提供することができる。
ところが、特許文献1に開示されたハリス止め具ではハリスを繰り返し付け外すとハリス挟み止め部1305を形成する線材間が広がるなどして挟持したハリスが外れてしまいやすくなり、仮に硬度の高い線材を使用した場合には付け外しが困難になる等の課題が指摘され、これら課題を解決するハリス止め具が提案されるに至った(特許文献2)。
特許文献2に開示されたハリス止め具は、第1釣糸(幹糸等)がつながれる止め具本体と、弾性線材を少なくとも1回半巻回してコイル状に形成された釣糸掛止部とを備え、該釣糸掛止部を成す弾性線材の一端部を前記止め具本体に連結するとともに、釣糸掛止部における隣り合った弾性線材間で、結びコブ付きの第2釣糸(ハリス)を掛止する構成としたことを特徴としている。
特許文献2に開示されたハリス止め具によれば、コイル状に形成された釣糸掛止部の隣り合った弾性線材間に、コイル周方向に沿って第2釣糸(ハリス)が挿入され、コイル状の釣糸掛止部の内周面で第2釣糸(ハリス)のコブ部が掛止されるので、弾性線材間への第2釣糸の挿脱が容易であり、第2釣糸の掛止を確実に行なうことができるものとされている。
特開2001−197854号公報 特開2007−189967号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2に開示されたハリス止め具であっても、釣る魚によっては、魚が暴れるとハリスが外れやすいという課題があった。例えば、カワハギはフグ目・カワハギ科に分類される美味な食用魚で釣人にも人気があるが、丈夫な皮に覆われて全長は最大で30cmほどにもなり、小さい口ながら頑丈な歯を持ち、竿の引きも強く、針に掛かかると海面方向(上方)にも元気に暴れて勢いハリス止め具からハリスが外れて逃してしまうといった課題があった。一方で、特許文献2にも示唆されているように、釣糸掛止部の弾性線材を1回半の巻き回数を超えてコイル状に巻回した構成を採用し、ハリスを内周方向へ1回転を超えて移動させて掛止した場合には、ハリスが外れにくくなる反面、ハリスの取り付け及び取り外しが煩雑になってしまう。
また、特許文献1や特許文献2に開示されたハリス止め具は、ハリスの掛止部材が金属で出来ており、ハリスや幹糸等が絡まりやすいという課題もあった。
本発明は、幹糸等を通すための通し孔を有する胴体部とハリスを掛止するための掛止部とを備えた釣用ハリス止め具であって、前記掛止部には、前記ハリスの端部を挿入するための開口を備えた誘導路と、前記挿入された前記ハリスの端部が抜け出す開口とが設けられ、前記ハリスの端部が抜け出す開口のうち、前記胴体部から最も遠い位置から前記ハリスの端部を挿入するための開口へ向かって、前記誘導路と連通するスリットが切り込まれ、前記スリットの長さは、前記スリットの、前記ハリスの端部を挿入するための開口側の端部から前記誘導路までの距離(ハリスの掛かり長さ)よりも長くなるように構成されたことを特徴とする。
また、本発明は、幹糸等を通すための通し孔を有する胴体部と、前記胴体部の中央部より前記通し穴と略垂直に突設されたハリスを掛止するための掛止部とを備えた釣用ハリス止め具であって、前記掛止部の先端面に設けられた前記ハリスの端部を挿入するための挿入口と、前記挿入口と連通し、前記掛止部の上面開口を伴って設けられた第1誘導路と、前記掛止部の前記胴体部との連接部分と前記第1誘導路との間に設けられた、前記掛止部を上下に貫通する第2誘導路と、第2誘導路の内側面のうち、前記胴体部から最も遠くなる位置から前記通し孔を含む平面に沿って、前記挿入口と前記第1誘導路との連通面に達するまで設けられたスリットとを備え、前記スリットの、第2誘導路の内側面のうち前記胴体部から最も遠くなる位置から前記挿入口と前記第1誘導路との連通面までの長さは、前記挿入口と前記第1誘導路との連通面に沿った前記スリット端部のハリスの掛かり長さよりも長くなるように構成されたことを特徴とする。
本発明により、魚が掛かった場合にハリスが外れ難い一方で糸の絡まりが少なく、ハリスそのものの取り付け及び取り外しを簡便に行うことができるハリス止め具を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るハリス止め具の外観構成を説明する外観斜視透視図である。 本発明の一実施形態に係るハリス止め具の上面を説明する上面透視図である。 本発明の一実施形態に係るハリス止め具の側面を説明する側面透視図である。 本発明の一実施形態に係るハリス止め具の正面を説明する正面透視図である。 図2に示した本発明の一実施形態に係るハリス止め具のA−A線での断面を説明する断面図である。 本発明の一実施形態に係るハリス止め具にハリスを掛止する手順を説明する説明図である。 本発明の一実施形態に係るハリス止め具にハリスが掛止された様子を説明する外観斜視透視図である。 本発明の一実施形態に係るハリス止め具を使用した仕掛けの例を説明する説明図である。 本発明の他の実施形態に係るハリス止め具の側面を説明する側面透視図である。 図9に示した本発明の他の実施形態に係るハリス止め具のB−B線での断面を説明する断面図である。 本発明の他の実施形態に係るハリス止め具の上面を説明する上面透視図である。 図11に示した本発明の他の実施形態に係るハリス止め具のC−C線での断面を説明する断面図である。 従来のハリス止め具の外観構成を説明する外観斜視図である。
本発明に係るハリス止め具及びその実施例について、図面を参照しながら説明する。
図1に、本発明の一実施形態に係るハリス止め具の外観構成を示す。図において、ハリス止め具100は、大別して、胴体部101とハリス掛止部102とからなり、図に示す通り、胴体部101の上下を貫通する幹糸等通し孔1011には幹糸9が通されている。
図1において、ハリス掛止部102は、胴体部101の中央部から幹糸等通し孔1011に対し略垂直に突設されてなり、その先端面には挿入口1021が設けられている。挿入口1021は、ハリス掛止部102の先端面より略円形状の開口と所定の深さとを伴って設けられ、第1誘導路1022と連通している。第1誘導路1022は、ハリス掛止部102の上面から矩形状の開口を伴って設けられた開放穴である。
また、ハリス掛止部102の胴体部101との連接部分と、第1誘導路1022との間には、ハリス掛止部102を上下に貫通する第2誘導路1023が貫設されている。
そして、図1に示す通り、第2誘導路1023の内側面上の線分のうち、胴体部101から最も遠くなる線分位置から、幹糸等通し孔1011を含む平面に沿って、挿入口1021と第1誘導路1022との連通面に達するまで、スリット1024が設けられている。このスリット1024により、第1誘導路1022と第2誘導路1023とは、スリット幅の空隙で連通する。さらに、第1誘導路1022の底部(開口と反対の底面)にもスリット1024が切り込まれることとなり、第1誘導路1022の底部からハリス掛止部102の底部まで、スリット幅の空隙で貫通された状態となる。
スリット1024の幅は、使用されるハリスの太さよりもやや狭く(ハリス自体を挟持できるほどの狭さに)設計される。一例として、カワハギ釣りでは、一般に2〜4号ハリスが使用されることが多く、これを対象として製造する場合には、2〜4号ハリスの太さ(0.235〜0.330mm)を挟持できる程度の幅に設計される。なお、ハリスに結びコブを作った場合には、この結びコブがスリット1024をすり抜けることはできない程のスリット幅である。
また、本発明に係るハリス止め具は、金型により樹脂成型して製作される。樹脂成型により製作されたハリス止め具により、上記スリット幅で成型されたスリットは絶妙な挟持力を以ってハリスを挟持することができる。なお、本発明に係るハリス止め具は、自動落下成型品として成型することができる。
図2は、本発明の一実施形態に係るハリス止め具100の上面を説明する上面透視図である。第2誘導路1023の内側面上の線分のうち、胴体部101から最も遠くなる線分位置から、幹糸等通し孔1011を含む平面に沿って、挿入口1021と第1誘導路1022との連通面に達するまで切り込まれたスリット1024が、第1誘導路1022の底部(開口と反対の底面)にまで及び、第1誘導路の底部からハリス掛止部102の底部まで、スリットの幅の空隙で貫通されている様子が確認できる。
図2において、胴体部101の径の長さ(以下、径という。)はW1であり、幹糸等通し孔1011の径はφ1である。また、ハリス掛止部102に貫設された第2誘導路1023の径はφ2であり、ハリス掛止部102の先端部の横幅はW2であり、ハリス掛止部102の先端面に設けられた挿入口1021の径はφ3である。また、ハリス掛止部102の根元部分は、第2誘導路1023によって生じた空洞に対する強度を高めるため、W2よりも太めのW3に設計されている。
図3は、本発明の一実施形態に係るハリス止め具の側面を説明する側面透視図である。図2と重複する部分又は長さについては説明を割愛する。図3において、胴体部101の高さは、H1+H2であり、ハリス掛止部102の高さは、H3+H4である。そして、胴体部101の底部からH2+H5(或いは、ハリス掛止部102の底部からH4+H5)の高さに挿入口1021の中心軸が一致するように設計される。挿入口1021の長さ(開口からみた深さ)はL1であり、挿入口1021と連通する第1誘導路1022の上部開口の一辺(挿入口1021の深さ方向に沿う一辺)の長さはL2である。
図3に示される通り、第1誘導路1022の底部の一辺(挿入口1021の深さ方向に沿う一辺)の長さはL2よりも短く設計することにより、第1誘導路1022の胴体部101側の内側面には傾斜が形成されることとなり、ハリスを通すときに第1誘導路1022の上部開口へ容易に案内される(ハリスの通し方については、後述)。
図3において、ハリス掛止部102の先端面から胴体部101との連接部までの長さはL3であり、ハリス掛止部102の先端面から胴体部101の中心軸までの長さはL4である。
図4は、本発明の一実施形態に係るハリス止め具の正面を説明する正面透視図である。図2、3と重複する部分又は長さについては説明を割愛する。図3にも現れているが、図4において、挿入口1021の中心軸は、ハリス掛止部102の底部からH4+H5の高さに一致するよう設計されており、この中心軸は、ハリス掛止部102の断面重心の高さよりも高くなるよう設計されている。すなわち、H4+H5>(H3+H4)/2(或いは、H4>(H3−2*H5))となる。
このように設計することにより、後述する通り、ハリスを掛止した場合のハリス掛かり長さ(挿入口1021と第1誘導路1022との連通面に沿ったスリット端部のハリスの掛かり長さであって、図中、H4の部分)を多く取ることができ、ハリスをしっかりと挟み込んで外れにくい構造を実現することができる。
図5は、図2に示した本発明の一実施形態に係るハリス止め具のA−A線での断面図である。図5において、ハリス掛止部102の底部に切り込まれたスリットの長さ(第2誘導路1023の内側面上の線分のうち、胴体部101から最も遠くなる線分位置から、幹糸等通し孔1011を含む平面に沿って、挿入口1021と第1誘導路1022との連通面に達するまでの長さ)をL5とすると、L5は、ハリスを掛止した場合のハリス掛かり長さH4よりも長く設計されている。すなわち、L5>H4とすることにより、掛止されたハリスが掛かり長さH4よりも長いL5をスライドして外れることは容易でないため、ハリスが外れにくい構造が実現されている。
以上述べた通り、本発明の一実施形態に係るハリス止め具の各寸法を変数で表したが、各変数に対応する具体的な寸法例について、最も好適な例を以下に示す。単位はmmである。下表の各寸法によって決まる長短の関係については、一部例を挙げて上述したように、全て設計上の意味を有する。
Figure 0005172036
なお、スリット幅は、0.25(mm)とした。
図6に、本発明の一実施形態に係るハリス止め具にハリスを掛止する手順を示す。まず、図6(a)において、ハリス6の端部を挿入口1021内へ進入させる。ハリス6の端部は挿入口1021を通過し、第1誘導路1022の傾斜面に当たって上部へ誘導され、いったん第1誘導路1022の上部開口からハリス掛止部102の外部へ出る(図6(b))。なお、第1誘導路1022の傾斜面に当たった場合、当該傾斜面に切り込まれたスリット幅はハリス6の太さと同程度か、やや狭く設計されているので、ハリス6の端部がスリットの中に入ってしまう事態は滅多に生じない。
次に、図6(c)において、ハリス6の端部を第2誘導路1023の上部開口から再びハリス掛止部102内へ進入させる。ハリス6の端部は第2誘導路1023を上部から下部へ通過し、第2誘導路1023の下部開口からハリス掛止部102の外部へ出る(図6(d))。
次に、ハリス6の端部に結びコブ61を作り、第2誘導路1023下部のスリット1024上を、挿入口1021と第1誘導路1022との連通面に向かってスライドさせる(図6(e))。
結びコブ61を有するハリス6が挿入口1021と第1誘導路1022との連通面付近まで到達したら、ハリス6を挿入口1021側から引っ張り結びコブ61を連通面まで一杯に引き寄せ、結びコブから伸びる余りのハリスを短く切るなどしてハリスの掛止は完了する。
なお、図6に示した手順では図6(e)において結びコブ61を作ったが、本発明はこの手順に限定されるものではない。例えば、ハリスの先端がやや細く、スリットの中に入ってしまいやすい場合には、予め結びコブを作っておくと良い。
また、ハリス6を本発明に係るハリス止め具から取り外す場合には、結びコブ61を少し引っ張って結びコブの根元部分をハサミなどで切断し、挿入口1021からハリス引っ張ってやると簡単にハリスを取り外すことができる。
さらに、結びコブ61を付けたままハリス6を取り外す場合には、結びコブ61を引っ張ってスリット上を第2誘導路1023の下部開口までスライドさせ、ハリス先端の針の先や細い棒等を使いスリットに沿って結びコブ61を押し出すように第2誘導路1023の上部開口まで移動させてやれば、あとは挿入口1021からハリス引っ張るなどしてハリス6を取り外すことができる。
図7に、本発明の一実施形態に係るハリス止め具にハリスが掛止された様子を示す。結びコブを有するハリス端部が、挿入口と第1誘導路との連通面までしっかりと引き寄せられ、スライド溝に挟持されたハリスは容易なことでは外れない。
図8に、本発明の一実施形態に係るハリス止め具を使用した仕掛けの例を示す。図8において、仕掛け800は、幹糸81が通され、各々ハリスが掛止されたハリス止め具100a、100b、100cを有し、幹糸81の先端部には錘83が取り付けられている。また、ハリス止め具100aを通る幹糸81の上下には幹糸通し孔よりも大きい結びコブ82a及び82bが作られハリス止め具100aが上下に移動してしまうのを防止している。同様の目的で、ハリス止め具100bの上下には結びコブ82c及び82dが作られ、ハリス止め具100cの上下には結びコブ82e及び82fが作られている。
なお、仕掛けの例は、図8に示した例に限定されるものではなく、釣りの目的に応じた様々な仕掛けに本発明に係るハリス止め具を採用することができる。例えば、本発明に係るハリス止め具は、後述する他のバリエーションのものも含め、ハリスのみならず、イカ釣り用の針であるイカツノを掛止するのにも適しており、この場合には、本発明に係るハリス止め具を使ってイカ釣り用の仕掛けを作ることもできる。
その他にも、本発明に係るハリス止め具は、メバルやアジなどの小物と呼ばれる魚釣りにも広く使用することができ、サビキを含めた他の仕掛けに採用することもできる。
次に、本発明の他の実施例に係るハリス止め具について説明する。以下に説明する他の実施例は、上述したハリス止め具と共通する本質的特徴を備えた本発明のバリエーションである。
図9は、本発明の他の実施形態に係るハリス止め具の側面を説明する側面透視図である。ハリス止め具900は、胴体部901とハリス掛止部902とを有するが、挿入口を開口部とした第1誘導路9022と、ハリス掛止部902において胴体部901と略垂直になるよう設けられた第2誘導路9023とを有する点がハリス止め具100と大きく異なる点である。図9に示されるように、ハリス掛止部902の左右側面には、第2誘導路9023の内側面上の線分のうち、胴体部901から最も遠くなる線分位置から、幹糸等通し孔と垂直に交わる平面に沿って、第1誘導路9022の開口部付近までスリット9024が設けられている。
図10は、図9に示した本発明の他の実施形態に係るハリス止め具のB−B線での断面を説明する断面図である。図10において、ハリス止め具100と異なるもう一つの特徴は、第1誘導路9022の開口部から第2誘導路9023へ向かった突き当たりに、進入したハリスを左右に振り分けるための振り分け突起9025が設けられている点である。
このように、振り分け突起9025を設けることによって、第1誘導路9022の開口部から進入したハリスは、進入路奥でつかえることなく突起9025によって左右に振り分けられ、第2誘導路9023の開口より出たハリスを左右何れかのスリット9024上の端部までスライドさせることにより、ハリス止め具100と同様の要領でハリスを掛止することができる。このとき、図10に示されるように、ハリス掛止部902左右のスリット長L10は、ハリスの掛かり長さD(スリット9024の、第1誘導路9022の開口側の端部から第1誘導路9022までの距離)よりも有意に長く設計されており、ハリスをしっかりと挟み込んで外れにくい構造を実現している。
図11は、本発明の他の実施形態に係るハリス止め具の上面を説明する上面透視図である。ハリス止め具110は、胴体部111とハリス掛止部112とを有するが、挿入口を開口部とした第1誘導路1122が途中で屈曲してハリス掛止部112底部に貫通するように貫設されている点がハリス止め具100と大きく異なる点である。そして、ハリス掛止部112底部の開口において、胴体部901から最も遠くなる位置から、幹糸等通し孔を通る平面に沿って、第1誘導路1122の開口部付近までスリット1124が設けられている。
図12は、図11に示した本発明の他の実施形態に係るハリス止め具のC−C線での断面を説明する断面図である。図12において、ハリス止め具110の他の特徴は、ハリス掛止部112の先端面の開口から第1誘導路1122内へ進入した場合に、誘導路内の断面積が徐々に狭くなるようにスロープ121が設けられている点と、進入したハリスが容易に下方へ向かうように略円弧状に加工されたアール122が設けられている点である。
第1誘導路1122の開口部から進入したハリスは、進入路奥でつかえることなくアール122によって図12中下方へと誘導され、第1誘導路1122の下方開口より出たハリスをスリット1124上の端部までスライドさせることにより、ハリス止め具100と同様の要領でハリスを掛止することができる。このとき、図12に示されるように、ハリス掛止部112下方のスリット長L12は、ハリスの掛かり長さE(スリット1124の、第1誘導路1122の開口側の端部から第1誘導路1122までの距離)よりも有意に長く設計されており、ハリスをしっかりと挟み込んで外れにくい構造を実現している。
さらに、スロープ121が最も高くなっている部分のハリス掛止部底部からの高さをH6とすると、このH6は、ハリスの掛かり長さEよりも長くなるよう設計されており、このスロープ121があることにより、ハリスが挟持されつつ通過せざるを得ない面積を増やすことができ、掛止されたハリスがより外れにくい構造となっている。
本発明に係るハリス止め具は、典型的には、金型による樹脂成型により製作されることは既に述べたが、かかる樹脂製のハリス止め具に様々な着色を付すこともできる。赤、青、緑などの着色をしたり、蛍光塗料を樹脂材料に混ぜ込んで蛍光着色したりすると魚が興味をもって寄ってくることが期待できる。
また、蛍光着色する場合において、本発明に係るハリス止め具は、ハリス掛止部にも金属を使用せずその全体が樹脂で出来ているため、より大きな体積を蛍光させることが可能となり、釣りにおいて仕掛けを蛍光ないし発光させることの作用効果を増大させることができる。
[組み合わせ]
本明細書(特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)に記載された構成要件については、これらの特徴が相互に排他的である組合せを除き、任意の組合せで組み合わせることができる。
[特徴の一例]
本明細書(特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)に記載された特徴の各々(例えば、貫通孔が上下に貫通するように設けられるか、或いは左右に貫通するように設けられるか等)は、明示的に否定されない限り、同一の目的、同等の目的、または類似する目的のために作用する代替の特徴に置換することができる。したがって、明示的に否定されない限り、開示された特徴の各々は、包括的な一連の同一又は均等となる特徴の一例にすぎない。
100 ハリス止め具
101 胴体部
1011 幹糸等通し孔
102 ハリス掛止部
1021 挿入口
1022 第1誘導路
1023 第2誘導路
1024 スリット
9 幹糸

Claims (2)

  1. 幹糸等を通すための通し孔を有する胴体部とハリスを掛止するための掛止部とを備えた釣用ハリス止め具であって、
    前記掛止部には、前記ハリスの端部を挿入するための開口を備えた誘導路と、前記挿入された前記ハリスの端部が抜け出す開口とが設けられ、
    前記ハリスの端部が抜け出す開口のうち、前記胴体部から最も遠い位置から前記ハリスの端部を挿入するための開口へ向かって、前記誘導路と連通するスリットが切り込まれ、
    前記スリットの長さは、前記スリットの、前記ハリスの端部を挿入するための開口側の端部から前記誘導路までの距離(ハリスの掛かり長さ)よりも長くなるように構成されたことを特徴とするハリス止め具。
  2. 幹糸等を通すための通し孔を有する胴体部と、前記胴体部の中央部より前記通しと略垂直に突設されたハリスを掛止するための掛止部とを備えた釣用ハリス止め具であって、
    前記掛止部の先端面に設けられた前記ハリスの端部を挿入するための挿入口と、
    前記挿入口と連通し、前記掛止部の上面開口を伴って設けられた第1誘導路と、
    前記掛止部の前記胴体部との連接部分と前記第1誘導路との間に設けられた、前記掛止部を上下に貫通する第2誘導路と、
    第2誘導路の内側面のうち、前記胴体部から最も遠くなる位置から前記通し孔を含む平面に沿って、前記挿入口と前記第1誘導路との連通面に達するまで設けられたスリットとを備え、
    前記スリットの、第2誘導路の内側面のうち前記胴体部から最も遠くなる位置から前記挿入口と前記第1誘導路との連通面までの長さは、前記挿入口と前記第1誘導路との連通面に沿った前記スリット端部のハリスの掛かり長さよりも長くなるように構成された
    ことを特徴とするハリス止め具。
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