JP5169936B2 - 液面検出装置および液面検出装置の製造方法 - Google Patents

液面検出装置および液面検出装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、液体に浮かぶフロートの位置に基づいて、タンク内の液体の液面レベルを検出する液面検出装置、および液面検出装置の製造方法に関する。
従来技術の液面検出装置は、たとえば自動車の燃料タンクに収容される燃料量を監視するために用いられる。このような液面検出装置は、燃料に浮かぶフロート、アーム、密閉可能なケース、およびケース内に設けられる角度検出器を備える。アームは、ケース外にあって、一端がケースに角変位可能にケースに支持され、他端にフロートが設けられる。このようなアームには、第1磁石が一体に設けられる。これによってフロートの上下動を、第1磁石の回転運動に変換する。
角度検出器は、ケース内に設けられ、第1磁石のケースに対する角度位置を検出する。角度検出器は、可変抵抗器および第2磁石から構成される。第2磁石は、第1磁石と磁力継手を構成し、ケース外にて第1磁石が角変位することによって、第2磁石がケース内にて変位する。可変抵抗器は、第2磁石の基準位置からの変位量に比例して、抵抗値が変化するように構成される。したがって液面検出装置は、可変抵抗器の抵抗値を検出することによって、第1磁石の角度位置を検出して、燃料タンク内の燃料量を検出している(たとえば特許文献1参照)。
特開2004−333486号公報
前述の従来技術では、密閉するためのケースには製造コストを低減するために樹脂材料が用いられる。このような樹脂材料からなるケースを燃料タンク内に設置し、燃料に浸した場合に、樹脂材料の燃料の浸透性および燃料タンク内の内圧によって、燃料が樹脂材料を浸透し、ケースの内部に浸入することがある。このようにケース内に燃料が侵入すると、燃料によって可変抵抗器が燃料に浸され、抵抗値が本来の値から変化するおそれがある。したがって角度検出器の角度検出性能が低下するという問題があった。
そこで、本発明は前述の問題点を鑑みてなされたものであり、樹脂材料からなるケース内への燃料の侵入を抑制することができる液面検出装置および液面検出装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は前述の目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明では、タンク内に収容された液体の液面の高さに応じて、タンク内で変位するフロートと、
フロートを保持し、フロートの変位に伴って回転するアームと、
タンク内に固定され、アームを回転するように支持するケースと、
ケース内に設けられ、ケースに対するアームの角度位置を検出する検出手段と、を含み、
ケースは、樹脂材料から成り、
ケース内は、密閉空間であり、
ケースの内圧は、大気圧よりも大きいことを特徴とする液面検出装置である。
請求項1に記載の発明に従えば、検出手段は、ケース内に設けられる。このようなケースは密閉空間を形成し、ケースの内圧が大気圧よりも大きくなるように構成される。従来技術では、樹脂材料から成るケースでは、タンク内に収容される液体がケースを浸透する液体、たとえば内燃機関の燃料であるときは、密閉空間内に燃料が樹脂材料を浸透することによって侵入するおそれがあったが、本発明では前述のようにケースの内圧が大気圧よりも大きいので、ケースの内圧によってケースの外方からケース内への液体の浸透を抑制し、これによって燃料の侵入を抑制することができる。これによってケース内に液体が侵入することに起因する検出手段の不具合の発生を防止することができる。したがって液面検出装置の維持管理が容易となり、液面検出装置の長寿命化を達成することができる。
また請求項2に記載の発明では、ケースの内圧は、タンクの内圧以上であることを特徴とする。
請求項2に記載の発明に従えば、ケースの内圧がタンクの内圧以上であるので、タンク内に収容される液体がケース内に浸透することをさらに抑制することができる。したがって、たとえばタンク内の圧力が大気圧よりも高い場合、およびタンク内の圧力が変動するような場合であっても、ケースの内圧がタンクの内圧以上であるのでケース内への液体の浸透を抑制することができる。
さらに請求項3に記載の発明では、ケースに設けられ、ケースの内圧を大気圧より大きくするための内圧増加手段を、さらに含むことを特徴とする。
請求項3に記載の発明に従えば、内圧増加手段が設けられるので、ケースの内圧を大気圧よりも大きくすることができる。これによって本発明の構成のケースを実現することができる。
さらに請求項4に記載の発明では、ケースには、密閉空間を形成する壁部を貫通する貫通孔が形成され、
内圧増加手段は、貫通孔に設けられる逆止弁であって、ケース内からケース外へ気体が流下することを阻止し、大気圧より大きい設定圧力を有する気体がケース外からケース内への流下することを許可する逆止弁であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明に従えば、壁部に形成される貫通孔には逆止弁が設けられる。これによって逆止弁を介してケース外からケース内に気体を送り込む(流下させる)ことによって、ケースの内圧を高めることができる。このようにケースに逆止弁を設けるという簡単な構成で、本発明の構成のケースを実現することができる。
さらに請求項5に記載の発明では、内圧増加手段は、ケースの密閉空間を形成する壁部の一部であり、
壁部の一部は、密閉空間を形成した状態で、残余の壁部に対してケース内の気体を圧縮する方向へ変位可能であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明に従えば、壁部の一部は、ケース内の気体を圧縮する方向へ変位可能である。したがって壁部の一部を変位させることによって、ケースの内圧を大きくすることができる。これによってケースになんら他の構成要素を付加することなく、壁部の一部によって内圧増加手段を実現することができるので、ケースの製造コストを低減することができる。
さらに請求項6に記載の発明では、壁部の一部は、柱状体であり、
残余の壁部には、柱状体の外周面部と気密な状態で接触し、柱状体を柱状体の軸方向へ案内する案内部が形成され、
柱状体は、予め定める固定位置で残余の壁部に固定されることを特徴とする。
請求項6に記載の発明に従えば、柱状体の外周面部が案内部と気密な状態で接触するので、柱状体を変位させることによって、ケース内の気体を圧縮することができる。これによって柱状体を変位させることによって、ケースの内圧を大きくすることができ、柱状体をケース内の気体を圧縮した状態で残余の壁部に固定することによって、ケースの内圧が大きい状態を維持することができる。また柱状体を変位する量(押し込む量)を調節することによって、ケースの内圧を調節することができる。
さらに請求項7に記載の発明では、ケース内に設けられ、柱状体を、気体を圧縮する方向とは反対の方向に押し付けるスプリングをさらに含むことを特徴とする。
請求項7に記載の発明に従えば、スプリングの弾性力を調整することによって、柱状体の固定位置を調整することができる。これによって柱状体がケース内の気体を過度に圧縮することを防止し、スプリングの弾性力によって適切なケースの内圧となるように調整することができる。
さらに請求項8に記載の発明では、壁部の一部は、底部を有する筒状体であり、
残余の壁部には、筒状体の内周面部と気密な状態で接触し、筒状体の内周面部を筒状体の軸方向へ案内する外周面部を有し、
筒状体は、予め定める固定位置で残余の壁部に固定されることを特徴とする。
請求項8に記載の発明に従えば、底部を有する筒状体(有底筒状体)の内周面部を残余の壁部の外周面部と気密な状態で接触するので、筒状体を変位させることによって、ケース内の気体を圧縮することができる。これによって筒状体を変位させることによって、ケースの内圧を大きくすることができ、筒状体をケース内の気体を圧縮した状態で残余の壁部に固定することによって、ケースの内圧が大きい状態を維持することができる。また筒状体を変位する量(押し込む量)を調節することによって、ケースの内圧を調節することができる。
さらに請求項9に記載の発明では、アームは、磁性を有し、
検出手段は、
アームと引き合う磁性を有し、アームと引き合うことによってアームの回転に伴って変位する磁石と、
磁石の変位に連動して接点を移動させて抵抗値を変化させる可変抵抗器と、含むことを特徴とする。
請求項9に記載の発明に従えば、検出手段は、磁石の変位に伴って抵抗値を変化させる可変抵抗器を含むので、可変抵抗器の抵抗値を測定することによって、アームの位置を検出することができる。これによってフロートの位置を検出でき、液面の位置を検出することができる。本発明ではケース内への液体の浸透が抑制される構成であるので、可変抵抗器における接点の接触性が、ケース内へ浸透してきた液体によって阻害されることを防止することができる。したがって可変抵抗器における接点の接触性を確保することができる。このような可変抵抗器の抵抗値の測定精度は、液面位置の検出精度に影響するが、前述のように液体によって可変抵抗器の抵抗値が変化することを防止することができるので、抵抗値を測定することによって、液面位置を確実に検出することができる。
さらに請求項10に記載の発明では、タンク内に収容された液体の液面の高さに応じて、タンク内で変位するフロートと、
フロートを保持し、フロートの変位に伴って回転するアームと、
タンクに固定され、アームを回転するように支持する樹脂製のケースと、
ケース内に設けられ、ケースに対するアームの角度位置を検出する検出手段と、を含む液面検出装置の製造方法であって、
ケースの内圧を大気圧よりも大きくする加圧工程と、
ケースを密閉し、密閉空間を形成する密閉工程と、を含むことを特徴とする。
請求項10に記載の発明に従えば、検出手段は、ケース内に設けられる。このようなケースは密閉工程によって、密閉空間が形成され、加圧工程によってケースの内圧が大気圧よりも大きくなるように製造される。従来技術では、樹脂材料から成るケースでは、タンク内に収容される液体がケースを浸透する液体、たとえば内燃機関の燃料であるときは、樹脂製のケースに燃料が浸透することによって、密閉空間内に燃料が侵入するおそれがあったが、本発明では前述のようにケースの内圧が大気圧よりも大きいので、ケースの内圧によってケースの外方からケース内への液体の浸透を抑制し、液体の侵入を抑制することができる。これによってケース内に液体が侵入することに起因する検出手段の不具合の発生を防止することができる。したがって本発明の製造方法によって製造された液面検出装置では、液面検出装置の維持管理が容易となり、液面検出装置の長寿命化を達成することができる。
さらに請求項11に記載の発明では、加圧工程は、ケースの内圧をタンクの内圧以上にする工程であることを特徴とする。
請求項11に記載の発明に従えば、加圧工程にてケースの内圧がタンクの内圧以上に設定されるので、タンク内に収容される液体がケース内に浸透することをさらに抑制することができる。したがって、たとえばタンク内の圧力が大気圧よりも高い場合、およびタンク内の圧力が変動するような場合であっても、ケースの内圧をタンクの内圧以上であるのでケース内への液体の浸透を抑制することができる。
さらに請求項12に記載の発明では、加圧工程は、ケースを大気圧よりも大きい高圧空間内に配置する工程であり、
密閉工程は、加圧工程後に実施されることを特徴とする。
請求項12に記載の発明に従えば、加圧工程にて、ケースを大気圧よりも大きい高圧空間内に配置されるので、高圧空間内で密閉工程を実施することによって、ケースの内圧を大気圧よりも大きくすることができる。したがって簡便な製造方法によって、所望のケースを有する液面検出装置を製造することができる。
さらに請求項13に記載の発明では、ケースには、密閉空間を形成する壁部を貫通する貫通孔が形成され、
貫通孔には、ケース内からケース外へ気体が流下することを阻止し、大気圧より大きい設定圧力を有する気体がケース外からケース内へ流下することを許可する逆止弁が設けられる液面検出装置の製造方法であって、
加圧工程は、逆止弁を介してケース内に気体を流下させる工程であることを特徴とする。
請求項13に記載の発明に従えば、加圧工程にて、逆止弁を介してケース外からケース内に気体を流下させることによって、ケースの内圧を高めることができる。したがって簡便な製造方法によって、所望のケースを有する液面検出装置を製造することができる。
さらに請求項14に記載の発明では、ケースの密閉空間を形成する壁部の一部に応力を作用させ、壁部の一部を残余の壁部に対して弾性変形させる変形工程をさらに含み、
密閉工程は、変更工程後に実施され、応力が解除されると密閉空間の容積が小さくなるように、弾性変形した壁部の一部と残余の壁部とによって密閉空間を形成する工程であり、
加圧工程は、密閉工程後に実施され、応力を解除する工程であることを特徴とする。
請求項13に記載の発明に従えば、変形工程にて壁部の一部を弾性変形させ、弾性変形させた状態で密閉工程にて密閉空間を形成し、その後、加工工程にて弾性変形する前の状態に戻す。これによって弾性変形前と弾性変形後で、密閉空間の容積を小さくすることができる。したがってケースの内圧を大きくすることができる。これによって簡便な製造方法によって、所望のケースを有する液面検出装置を製造することができる。
本発明の第1実施形態の燃料レベルゲージ10を示す正面図である。 図1中のII−II線断面図である。 図2中のIII−III線断面図である。 ケース16の製造方法を示すフローチャートである。 変形工程におけるケース16の状態を示す断面図である。 密閉工程におけるケース16の状態を示す断面図である。 加圧工程におけるケース16の状態を示す断面図である。 第2実施形態の密閉工程におけるケース16Aの状態を示す断面図である。 第3実施形態のケース16Bを示す断面図である。 第4実施形態のケース16Cを示す断面図である。 第5実施形態のケース16Dを示す断面図である。 第6実施形態のケース16Eを示す断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態を、複数の形態について説明する。各実施形態で先行する実施形態で説明している事項に対応している部分には同一の参照符を付し、重複する説明を略する場合がある。また各実施形態にて構成の一部を説明している場合、構成の他の部分は、先行して説明している実施形態と同様とする。各実施形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施形態同士を部分的に組合せることも可能である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に関して、図1〜図7を用いて説明する。図1は、本発明の第1実施形態の燃料レベルゲージ10を示す正面図である。図2は、燃料レベルゲージ10を側面から見て示す断面図であって、図1中のII−II線断面図である。図3は、燃料レベルゲージ10の一部を拡大して正面から見て示す断面図であって、図2中のIII−III線断面図である。燃料レベルゲージ10は、液体である燃料11を収容する燃料タンク12内に固定され、燃料タンク12内の燃料11の液面13の位置(燃料レベル)を検出する液面検出装置である。燃料レベルゲージ10は、たとえば自動車の燃料タンク12に設けられ、自動車の燃料11の残量を監視するために用いられる。図1では、燃料レベルゲージ10は、燃料11の液面13が最低位にある状態を示している。また、図1中において、燃料11の液面13が最高位状態、つまり満タン時における液面13、フロート14およびアーム15を仮想線で示している。また図1〜図3において、各図の上方が、燃料レベルゲージ10が燃料タンク12に取り付けられた状態における鉛直方向の上方となっている。
燃料レベルゲージ10は、燃料11に浮かぶフロート14、フロート14を保持するアーム15、燃料タンク12に固定されるケース16、およびアーム15の角度位置を検出する角度検出器17を含む。燃料レベルゲージ10は、一端がケース16に回転可能に支持され、かつ他端に燃料11に浮かぶフロート14が固定されたアーム15を備えている。燃料レベルゲージ10は、図2に示すように、ケース16によって囲まれた密閉空間18内に角度検出器17を備えている。そして液面13の変動と同期したフロート14の上下動によるアーム15の回転運動を、角度検出器17が検出している。
次に、燃料レベルゲージ10の各構成について説明する。先ず、ケース16に関して説明する。ケース16は、燃料タンク12内に固定される。たとえばケース16は、燃料11を燃料タンク12の外部、たとえばエンジン(図示せず)へ送出するための燃料ポンプモジュール19に固定されている。ケース16は、樹脂製であり、ケース本体20とカバー21と含んで構成される。ケース本体20は、樹脂材料から成り、一面が開放された概略箱状に形成されている。ケース本体20の開放面には、図2に示すように樹脂材料から成るカバー21が固定されている。カバー21の内壁とケース本体20の内壁とによって囲まれた空間は、密閉された密閉空間18となる。したがってカバー21がケース本体20に気密に接合されると、ケース16内は気密的に密閉される。これによってケース本体20とカバー21との間に隙間などはなく、ケース16の外部からケース本体20とカバー21との隙間を介してケース16内に燃料11が流入することはない。
ケース16には、図2に示すように、ボス部22が形成されている。ボス部22は、箱状のケース本体20の底部に相当する底面23から垂直に延びるように形成されている。ボス部22には、図2に示すように、ボス部22と同軸上に貫通する第1嵌合孔24が形成されている。第1嵌合孔24は、アーム15の一端部である軸部25が回転自在に嵌合されている。これによってアーム15は、ケース16に回転自在に保持されている。アーム15の軸部25における先端には、図2に示すように、ケース用ストッパ26が固定されて軸部25がボス部22から抜けることを阻止している。
ケース16の内圧は、大気圧よりも大きくなるように設定される。具体的には、ケース16の内圧は、同じ温度環境下において、大気圧よりも大きくなるように設定される。またケース16の内圧は、好ましくは燃料タンク12の内圧以上になるように設定される。このような燃料タンク12の内圧は、たとえば燃料タンク12内に設けられる内圧センサ(図示せず)によって検出される。内圧センサは、大気圧に対する相対圧として燃料タンク12の内圧を検出し、その検出値に応じた検出信号を出力するセンサである。燃料タンク12の内圧が変動する場合には、燃料タンク12の内圧の最大値以上となるようにケース16の内圧が設定される。たとえば内圧センサによって検出される燃料タンク12の内圧の最大値が10kPaである場合には、ケース16の内圧は大気圧より10kPa以上大きくなるように設定される。
次に、アーム15に関して説明する。アーム15は、前述のように一端部である軸部25がケース16の第1嵌合孔24に回転可能に支持され、他端部であるフロート取付部27に燃料11に浮かぶフロート14が固定される。アーム15は、磁性材質、たとえば磁性金属である炭素鋼の線材から形成されている。アーム15の他端部における先端には、図2に示すように、フロート用ストッパ28が固定されてフロート14がアーム15から外れることを阻止している。アーム15において、軸部25とフロート取付部27とをつなぐ部分が連結部29である。
次に、アーム15の回転角度範囲を規制する構成に関して説明する。ケース16には、アーム15の回転角度範囲を規制するための規制手段として一対の規制部材60,61が一体に設けられる。一対の規制部材60,61は、ケース本体20の底面23を構成する底部に、ケース16の外方に突出するように設けられる。各規制部材60,61は、図1における左右方向に間隔をあけて設けられる。各規制部材60,61は、アーム15の連結部29と接触することによってアーム15の回転角度範囲を規制する。図1に示すように、アーム15が右方の規制部材60と接触している状態が、燃料11の液面13が最低位にある状態である。またアーム15が左方の規制部材61と接触している状態が、燃料11の液面13が最高位状態にある状態である。
次に、フロート14に関して説明する。フロート14は、燃料タンク12内に収容された燃料11の液面13の高さに応じて、燃料タンク12内で変位する。フロート14は、樹脂材料等から形成され、アーム15に取り付けられた状態で燃料11の液面13に確実に浮かぶように見掛けの比重が設定されている。液面位置の変動にともないフロート14が上下動すると、この動きはアーム15に伝達されて、アーム15は軸部25を回転軸としてケース16に対して回転運動する。アーム15の連結部29の回転面は、ケース本体20の底面23と略平行な平面である。このような回転面は、図2中において紙面に垂直な方向と、上下方向を含む平面である。
次に、角度検出器17に関して説明する。角度検出器17は、ケース16内に収納される。したがって角度検出器17は、密閉空間18内に配置される。角度検出器17は、ケース16に対するアーム15の角度位置を検出する検出手段である。角度検出器17は、可変抵抗器30と、マグネット31と、コイルスプリング32とを備えている。マグネット31は、磁性を有し、同じく磁性を有するアーム15と磁力継手を構成し、ケース16外にてアーム15が角変位することによって、マグネット31がケース16内にて変位する。可変抵抗器30は、マグネット31の基準位置からの変位量に比例して、抵抗値が変化するように構成される。したがって角度検出器17は、可変抵抗器30の抵抗値を検出することによって、アーム15の角度位置を検出する。
次に、角度検出器17の具体的な構成に関して説明する。角度検出器17は、アーム15が回転すると、マグネット31を介して可変抵抗器30の接点が連動して移動し、接点が移動することによって可変抵抗器30の抵抗値が変化し、変化した抵抗値によってアーム15の角度位置を検出している。
先ず、可変抵抗器30の構成に関して説明する。可変抵抗器30は、抵抗素子33と、ケース16に回転可能に支持された腕部材34と、抵抗素子33と導通接触するように腕部材34に保持された接点部材35とを備える。可変抵抗器30は、腕部材34の回転によって、抵抗素子33と接点部材35との接触位置を変化させ、抵抗素子33と接点部材35との間の抵抗値を変化させる。
抵抗素子33は、ケース本体20の底面23に取り付けられる。抵抗素子33は、絶縁基板36、たとえばセラミック基盤上に、たとえば炭素皮膜またはニクロム等の高抵抗金属皮膜からなる抵抗皮膜37を、図3に示すように、略扇形に形成したものである。抵抗皮膜37は、ケース16のボス部22を中心(要)とする扇形に形成されている。扇形状の抵抗皮膜37の先端側、つまり扇の要とは反対側には、複数の電極部38が、図3に示すように、櫛の歯状に形成されている。したがって電極部38は、ケース16のボス部22を中心とする放射状に形成されている。
腕部材34は、略棒状に構成される。腕部材34は、一端部を回転軸として、アーム15の連結部29の回転面と略平行な仮想一平面上を回転するように、ケース16に支持される。換言すると、腕部材34は、ケース本体20の底面23と略平行な仮想一平面上を回転するように、ケース16に支持されている。腕部材34の一端部には、ボス部22に回転自在に嵌合する第2嵌合孔39が形成される。また腕部材34の他端部には、接点部材35およびマグネット31が装着されている。
接点部材35は、導電性材質、たとえば銅系金属から成る。接点部材35は、円盤状に形成され、その中心に厚み方向に腕部材34の他端部が挿通する挿通孔40が形成される。接点部材35は、図2および図3に示すように、腕部材34を回転軸として回転できるように、腕部材34が挿通孔40に挿通された状態で保持される。接点部材35は、図3に示すように、抵抗素子33の電極部38と接触する位置に保持されている。腕部材34がケース16のボス部22を中心として回転すると、接点部材35は、腕部材34を回転軸として回転して電極部38と接触しつつ電極部38上を転がり移動する。
次に、マグネット31に関して説明する。マグネット31は、腕部材34の接点部材35よりもさらに他端部側に設けられる。マグネット31は、アーム15と引き合う磁性を有する磁石である。マグネット31は、ケース本体20の底面23に接触しない範囲で接近させて配置されている。したがってマグネット31からの磁束は、ケース本体20の底面23を通過し、磁性体であるアーム15の連結部29内を流れて、マグネット31とアーム15の連結部29とにより磁気回路が形成される。これによってマグネット31とアーム15の連結部29との間に、両者を引き付けようとする力が発生する。したがってマグネット31は、アーム15の回転に伴って変位する。
次に、コイルスプリング32に関して説明する。コイルスプリング32は、腕部材34とカバー21との間に、図2に示すように、ボス部22と同軸上に配置されている。コイルスプリング32は圧縮状態で装着され、その弾性変形力により、腕部材34は、図2中において左向きに押圧されている。コイルスプリング32の弾性変形力により、接点部材35が抵抗素子33の電極部38に押し付けられ、接点部材35と抵抗素子33の電極部38間に接触圧力が発生している。このような接触圧力により、接点部材35と抵抗素子33の電極部38との間の良好な電気的導通が得られる。
またケース16には、図3に示すように、外部の制御装置(図示せず)と電気的に接続するための2本のターミナル41,42が固定されている。ケース16と2本のターミナル41,42とは密着固定されており、各ターミナル41,42の各外周面とケース16との間には隙間はない。各ターミナル41,42は、導電性材質、たとえば銅系金属から棒状に形成されている。各ターミナル41,42のケース16内の先端部には、それぞれリード線43,44が設けられる。一方のターミナル41は、抵抗皮膜37に一方のリード線43を介して接続される。他方のターミナル42は、腕部材34に他方のリード線44を介して接続されている。各リード線43,44は、柔軟な撚り線等から形成され、腕部材34の滑らかな回転を妨げることがない。したがって一方のターミナル41および一方のリード線43が、抵抗素子33を制御装置に接続するための第1導線であり、他方のターミナル42および他方のリード線44が、腕部材34を制御装置に接続するための第2導線である。
次に、燃料レベルゲージ10の液面レベル検出動作について説明する。液面位置の変動に応じてフロート14が上下動すると、この動きがアーム15に伝達される。これによってアーム15は、軸部25を回転軸として回転する。アーム15の回転運動は、ケース16内のマグネット31とアーム15の連結部29との間に発生している磁気力により腕部材34に伝達されて、腕部材34がアーム15の回転に伴って回転する。腕部材34が回転運動すると、接点部材35は、腕部材34を回転軸として回転して抵抗素子33の電極部38上を転がりながら移動する。このとき、接点部材35と抵抗素子33の電極部38との間の電気的導通は途切れることなく良好に維持されている。このように、液面位置の変動に応じてフロート14が上下動すると、接点部材35と抵抗素子33の電極部38との接触位置が変化して、各ターミナル41,42間の抵抗値が変化する。したがって各ターミナル41,42間の抵抗値に基づいて、燃料タンク12内の燃料11の液面レベルが検出される。
次に、燃料レベルゲージ10の製造方法に関して図4〜図7を用いて説明する。燃料レベルゲージ10を構成するケース16は、前述のように密閉空間18を形成し、ケース16の内圧は大気圧よりも高くなるように設定される。燃料レベルゲージ10の製造方法のうち、このようなケース16の内圧を高める工程に関して説明する。図4は、ケース16の製造方法を示すフローチャートである。ケース16の製造方法は、図4に示すように、ステップa1にて変形工程を実施し、ステップa2にて密閉工程を実施し、ステップa3にて加圧工程を実施することによって行われる。
先ず、ステップa1に示す変形工程に関して図4および図5を用いて説明する。図5は、変形工程におけるケース16の状態を側面から見て示す断面図である。図5では、理解を容易にするためケース16とターミナル42の一部を示し、他の構成、たとえば角度検出器17などは省略して示す。
ケース16は、前述のようにケース本体20とカバー21とを含んで構成される。したがってカバー21は、密閉空間18を形成する壁部の一部である。変形工程では、ケース本体20に密着される前のカバー21に応力を作用させ、カバー21を弾性変形させる工程である。カバー21には、予めボス部22に対応する位置にボス部用貫通孔45が形成されている。このようなボス部用貫通孔45は、ケース16を構成した状態では、第1嵌合孔24と同軸状に配置され、軸部25は第1嵌合孔24と同様にボス部用貫通孔45にも嵌合する。カバー21を変形させる場合には、ボス部用貫通孔45を除く残余の部位を変形させる。このような弾性変形は、たとえば負圧を発生させる工具によって実施することができる。換言すると、真空吸着装置46によって、負圧を発生させ、カバー21を撓ませることによって、カバー21を弾性変形させる。カバー21は、カバー21の密閉空間18を形成する面部が、密閉空間18の容積が拡大させる方向へ弾性変形させる。
次に、密閉工程に関して図4および図6を用いて説明する。図6は、密閉工程におけるケース16の状態を側面から見て示す断面図である。図6では、理解を容易にするためケース16とターミナル42の一部を示し、他の構成、たとえば角度検出器17などは省略して示す。
密閉工程は、ケース本体20とカバー21とを密着することによって、ケース16を密閉し、密閉空間18を形成する工程である。前述の変形工程にてカバー21は弾性変形しているので、密閉工程では、カバー21に作用している応力が解除された場合に、密閉空間18の容積が小さくなるように、弾性変形したカバー21とケース本体20とを密着する。したがって図6に示すようにカバー21がケース16の外方に凸となる姿勢で、カバー21とケース16とが接触している部分を、たとえば超音波溶着で接合する。
次に、加圧工程に関して図4および図7を用いて説明する。図7は、加圧工程におけるケース16の状態を側面から見て示す断面図である。図7では、理解を容易にするためケース16とターミナル42の一部を示し、他の構成、たとえば角度検出器17などは省略して示す。
加圧工程は、ケース16の内圧を大気圧より大きく、好ましくは燃料タンク12の内圧以上にする工程である。加圧工程は、図4に示すように、密閉工程後に実施され、応力を解除する工程である。図6に示す状態から応力を解除、すなわち真空吸着装置46による負圧の発生を解除することによって、カバー21に作用している応力が解除されるので、弾性変形していたカバー21は、図7に示すように弾性変形前の状態に戻る。したがって密閉空間18の容積は、カバー21が弾性変形していた状態よりも、弾性変形分V1だけ小さくなる。したがって密閉空間18内の空気が圧縮されるので、ケース16の内圧が上昇する。これによってケース16の内圧を大きくすることができる。また弾性変形させる変形量を調整することによって、弾性変形分V1を調整することができる。
以上説明したように本実施の形態の燃料レベルゲージ10では、角度検出器17は、ケース16内に設けられる。このようなケース16は密閉空間18を形成し、ケース16の内圧が大気圧よりも大きくなるように構成される。従来技術では、樹脂材料から成る容器では、容器を燃料が浸透し、容器の密閉空間内に燃料が侵入するおそれがあったが、本実施の形態では前述のようにケース16の内圧が大気圧よりも大きいので、ケース16の内圧によってケース16の外方からケース16内への燃料11の浸透を抑制し、燃料11の侵入を抑制することができる。これによってケース16内に燃料11が侵入することに起因する角度検出器17の不具合の発生を防止することができる。したがって燃料レベルゲージ10の維持管理が容易となり、燃料レベルゲージ10の長寿命化を達成することができる。
また本実施の形態では、ケース16の内圧が燃料タンク12の内圧以上にすることが好ましい。このようにケース16の内圧を設定することによって、燃料タンク12内に収容される燃料11がケース16内に浸透することをさらに抑制することができる。したがって、たとえば燃料タンク12内の圧力が大気圧よりも高い場合、および燃料タンク12内の圧力が変動するような場合であっても、ケース16の内圧が燃料タンク12の内圧以上であるのでケース16内への燃料11の浸透を抑制することができる。
さらに本実施の形態では、角度検出器17は、マグネット31の変位に伴って抵抗値を変化させる可変抵抗器30を含むので、可変抵抗器30の抵抗値を測定することによって、アーム15の位置を検出することができる。これによってフロート14の位置を検出でき、液面13の位置を検出することができる。本実施の形態ではケース16内への燃料11の浸透が抑制される構成であるので、可変抵抗器30における接点の接触性が、ケース16内へ浸透してきた燃料11によって阻害されることを防止することができる。したがって可変抵抗器30における接点の接触性を確保することができる。このような可変抵抗器30の抵抗値の測定精度は、液面位置の検出精度に影響するが、前述のように燃料11によって可変抵抗器30の抵抗値が変化することを防止することができるので、抵抗値を測定することによって、液面位置を確実に検出することができる。
また本実施の形態では、角度検出器17を構成する腕部材34と抵抗素子33の電極部38と導通させるための接点部材35を、円盤上に形成するとともに、接点部材35が腕部材34を回転軸として回転できるように腕部材34に保持させている。したがって接点部材が回転しない構成に比べて、腕部材34の回転運動を妨げようとする力を小さくすることができる。したがって、液面レベルの変動に対して腕部材34を回転させるために要する力を小さくすることができる。すなわち、腕部材34に固定されたマグネット31とアーム15の連結部29との間に作用する磁気力を小さくすることができる。これによってマグネット31の体格を小型化する、あるいは、マグネット31を磁束密度が小さい磁石、つまり最大エネルギ積の小さい安価な磁石から形成することができる。
また前述のようにケース16内への燃料11の侵入が抑制されている構成であるので、抵抗素子33や接点部材35が燃料11により腐食される、あるいは燃料11に混入した異物が抵抗素子33と接点部材35と接触部に介在することにより、接点部材35と抵抗素子33との間の電気的導通が不良になる等のトラブル発生を阻止することができる。
また本実施の形態では、ケース16は密閉工程によって密閉空間18が形成され、加圧工程によってケース16の内圧が大気圧よりも大きくなるように製造される。これによって前述の作用および効果を有するケース16を製造することができ、前述の作用および効果を有する燃料レベルゲージ10を実現することができる。
さらに本実施の形態では、変形工程にてカバー21を弾性変形させ、弾性変形させた状態で密閉工程にて密閉空間18を形成し、その後、加工工程にて弾性変形する前の状態に戻す。これによって弾性変形前と弾性変形後で、密閉空間18の容積を小さくすることができる。したがってケース16の内圧を大きくすることができる。これによって簡便な製造方法によって、所望のケース16を有する燃料レベルゲージ10を製造することができる。また変形工程によって変形させる量、すなわち弾性変形分V1を調節することによって、ケース16の内圧を調節することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に関して、図8を用いて説明する。図8は、第2実施形態の密閉工程におけるケース16Aの状態を側面から見て示す断面図である。図8では、理解を容易にするためケース16Aとターミナル42の一部を示し、他の構成、たとえば角度検出器17などは省略して示す。本実施の形態では、ケース16Aのカバー21Aの構成に特徴を有する。
カバー21Aには、ボス部用貫通孔45の他に膨張袋用貫通孔47が形成される。膨張袋用貫通孔47には、膨張袋48が設けられる。膨張袋48は、燃料透過性の低い材料(燃料11が透過しにくい材料)から成り、柔軟性を有する。このような膨張袋48は、膨張袋用貫通孔47を覆って設けられ、膨張袋用貫通孔47から燃料11が侵入しないように構成される。したがって膨張袋48は、密閉空間18を形成する壁部の一部である。
このような構成のカバー21Aを有するケース16Aの製造方法に関して説明する。先ず、変形工程に関して説明する。変形工程では、膨張袋48に応力を作用させ、膨張袋48を弾性変形させる。このような弾性変形は、真空吸着装置46によって負圧を発生させ、膨張袋48をケース16Aの外方に膨張させることによって行われる。このような変形工程の次に、密閉工程が実施される。
密閉工程では、ケース本体20とカバー21Aとを密着することによって、ケース16Aを密閉し、密閉空間18を形成する。このような密閉工程の次に、加圧工程が実施される。
加圧工程では、図8に実線で示す状態から応力を解除、すなわち真空吸着装置46による負圧の発生を解除することによって、膨張袋48に作用している応力が解除されるので、弾性変形していた膨張袋48は、図8に仮想的に示すように弾性変形前の状態に戻る。したがって密閉空間18の容積は、膨張袋48が弾性変形していた状態よりも、弾性変形分V2だけ小さくなる。したがって密閉空間18内の空気が圧縮されるので、ケース16Aの内圧が上昇する。これによってケース16Aの内圧を大きくすることができる。
このように本実施の形態では、カバー21Aに膨張袋48を設けることによってケース16Aの内圧を所定の圧力にすることができる。したがって膨張袋48の弾性変形分V2を調節することによって、ケース16Aの内圧を設定内圧に設定することができる。またカバー21Aを弾性変形させないので、カバー21Aが弾性変形時に損傷することを防止することができる。またカバー21Aを弾性変形させないので、カバー21Aとケース本体20とを、容易に密着させることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に関して、図9を用いて説明する。図9は、第3実施形態のケース16Bを側面から見て示す断面図である。図9では、理解を容易にするためケース16Bとターミナル42の一部を示し、他の構成、たとえば角度検出器17などは省略して示す。本実施の形態では、ケース16Bのカバー21Bの構成に特徴を有する。
カバー21Bには、案内部49が形成される。案内部49は、カバー21Bの内壁からケース本体20の底面23に向かって垂直に延びるように形成されている。案内部49には、図9に示すように、案内部49と同軸上に貫通する案内孔50が形成されている。案内孔50には、カバー21Bとは別体であるスライドピン51が嵌合されている。スライドピン51は、柱状体である。
案内部49は、スライドピン51を軸方向へ案内する。スライドピン51の外周面部には、Oリング52が設けられる。Oリング52によって案内部49は、スライドピン51の外周面部(Oリング52)と気密な状態で接触し、気密な状態でスライドピン51を軸方向へ案内可能である。したがってスライドピン51は、密閉空間18を形成する部材であり、ケース16Bの壁部の一部である。
スライドピン51は、予め定める固定位置でカバー21Bに固定される。本実施の形態では、カバー21Bの外壁には、弾性変形することによってスライドピン51を係止する係止爪53が設けられる。したがって係止爪53は、弾性力によりスライドピン51がカバー21Bから離脱することを抑制している。
このような構成のカバー21Bにおけるケース16Bの製造方法に関して説明する。本実施の形態では、先ず、密閉工程を実行し、次に加圧工程を実行する。したがって変形工程は実施しない。密閉工程では、ケース本体20とカバー21Bとを密着する。次に、図9にて仮想的に示すように、案内部49にスライドピン51を挿入する。これによって案内孔50が塞がれるので、ケース16Bが密閉され、密閉空間18が形成される。ここで図9に示すスライドピン51の位置を初期位置とする。
加圧工程では、スライドピン51を初期位置から案内部49に沿って図9にて実線で示す固定位置まで挿入する。したがって前述の密閉工程にて密閉空間18を形成した状態で、ケース16B内の気体を圧縮する方向へスライドピン51を変位させる。これによって密閉空間18の容積は、初期位置の状態よりもスライド量L1に応じた容積分だけ小さくなる。したがって密閉空間18内の空気が圧縮されるので、ケース16Bの内圧が上昇する。これによってケース16Bの内圧を大きくすることができる。
このように本実施の形態では、スライドピン51は、ケース16B内の気体を圧縮する方向へ変位可能である。したがってスライドピン51を変位させることによって、ケース16Bの内圧を大きくすることができる。具体的には、スライドピン51の外周面部が案内部49と気密な状態で接触するので、スライドピン51を変位させることによって、ケース16B内の気体を圧縮することができる。これによってスライドピン51を変位させることによって、ケース16Bの内圧を大きくすることができ、スライドピン51をケース16B内の気体を圧縮した状態でカバー21Bに固定することによって、ケース16Bの内圧が大きい状態を維持することができる。
このように本実施の形態では、前述の第1実施形態のように真空吸着装置46が不要であり、単にスライドピン51を案内部49に挿入するという簡単な製造方法によってケース16Bの内圧を高めることができる。またスライドピン51のスライド量L1を調節することによって、ケース16Bの内圧を設定内圧に設定することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に関して、図10を用いて説明する。図10は、第4実施形態のケース16Cを側面から見て示す断面図である。図10では、理解を容易にするためケース16Cとターミナル42の一部を示し、他の構成、たとえば角度検出器17などは省略して示す。本実施の形態は、前述の各実施形態のうち第3実施形態と特に類似する構成であり、第3実施形態とはスライドピン51Cの固定方法が異なる。
ケース本体20には、スプリング54が設けられる。スプリング54は、一端がケース本体20の底面23に固定され、他端が、案内孔50内に位置する。このような案内孔50には、カバー21Cとは別体であるスライドピン51Cが嵌合されている。
案内部49は、スライドピン51Cを軸方向へ案内する。スライドピン51Cの外周面部には、Oリング52が設けられる。Oリング52によって案内部49は、スライドピン51Cの外周面部(Oリング52)と気密な状態で接触し、気密な状態でスライドピン51Cを軸方向へ案内可能である。
スライドピン51Cは、図10にて実線で示す固定位置でカバー21Cに固定される。スライドピン51Cは、固定位置ではスプリング54の他端に接触する。スプリング54は、スライドピン51Cを、気体を圧縮する方向とは反対の方向に押し付ける。したがってスプリング54は、スライドピン51Cを図10における右方に向かって押し付ける。このようなスプリング54の弾性力と、スライドピン51Cの外周面部と案内部49の内周面部の接触部分に発生する摩擦力との釣合いによって、固定位置に固定される。
このような構成のカバー21Cにおけるケース16Cの製造方法に関しては、前述の第3実施形態と同様であり、加圧工程では、スライドピン51Cを図10にて仮想的に示す初期位置から案内部49に沿って図10にて実線で示す固定位置まで挿入する。これによって密閉空間18の容積は、初期位置の状態よりもスライド量L2に応じた容積分だけ小さくなる。したがって密閉空間18内の空気が圧縮されるので、ケース16Cの内圧が上昇する。これによってケース16Cの内圧を大きくすることができる。
このように本実施の形態では、前述の第3実施形態と同様の構成によって、同様の作用および効果を達成することができる。また本実施の形態では、スプリング54の弾性力を調整することによって、スライドピン51Cの固定位置を調整することができる。これによってスライドピン51Cがケース16C内の気体を過度に圧縮することを防止し、スプリング54の弾性力によって適切なケース16Cの内圧となるように調整することができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態に関して、図11を用いて説明する。図11は、第5実施形態のケース16Dを側面から見て示す断面図である。図11では、理解を容易にするためケース16Dとターミナル42の一部を示し、他の構成、たとえば角度検出器17などは省略して示す。本実施の形態では、ケース16Dのカバー21Dの構成に特徴を有する。
ケース本体20は、前述のように、一面が開放された概略箱状に形成されている。換言すると、ケース本体20は、底部を有する四角筒状体である。またカバー21Dは、ケース本体20と同様の形状であり、底部を有する四角筒状体である。このようなケース本体20の外周面部と、カバー21Dの内周面部とが密に接触することによって密閉空間18が形成される。
ケース本体20の外周面部には、Oリング52が設けられる。ケース本体20の外周面部は、カバー21Dの内周面部を案内する。ケース本体20の外周面部は、Oリング52によって、カバー21Dの内周面部と気密な状態で接触し、気密な状態で四角筒状体のカバー21Dを軸方向へ案内可能である。
カバー21Dは、予め定める固定位置でケース本体20に固定される。本実施の形態では、カバー21Dの先端部には、弾性変形することによって係止する係止爪53が設けられる。したがって係止爪53は、弾性力によりカバー21Dがケース本体20から離脱することを抑制している。
このような構成のカバー21Dにおけるケース16Dの製造方法に関して説明する。本実施の形態では、予めケース本体20の第1嵌合孔24に詰め物を入れておき、第1嵌合孔24を気密な状態で塞いでおく。このような準備工程を経て、密閉工程を実行し、次に加圧工程を実行する。したがって変形工程は実施しない。また本実施の形態では、加圧工程を実施後に、カバー21にボス部用貫通孔45を形成する穴あけ工程と、第1嵌合孔24を挿通する挿通工程とを有する。密閉工程では、図11に仮想的に示すように、ケース本体20をカバー21Dと嵌合することによって、密着する。これによってケース16Dが密閉され、密閉空間18が形成される。図9に示すカバー21Dの位置を初期位置とする。
加圧工程では、カバー21Dを初期位置からケース本体20の外周面部に沿って図11にて実線で示す固定位置まで挿入する。したがって前述の密閉工程にて密閉空間18を形成した状態で、ケース16D内の気体を圧縮する方向へカバー21Dを変位させる。これによって密閉空間18の容積は、初期位置の状態よりもスライド量L3に応じた容積分だけ小さくなる。したがって密閉空間18内の空気が圧縮されるので、ケース16Dの内圧が上昇する。これによってケース16Dの内圧を大きくすることができる。
次に、穴あけ工程にて、所定位置にボス部用貫通孔45を形成する。また挿通工程にて、第1嵌合孔24から詰め物を除去し、第1嵌合孔24とボス部用貫通孔45とが連通させる。密閉工程後にボス部用貫通孔45を形成するので、密閉空間18の状態は維持される。したがって内圧が所定圧力であるケース16Dを製造することができる。
このように本実施の形態では、カバー21Dは、ケース16D内の気体を圧縮する方向へ変位可能である。したがってカバー21Dを変位させることによって、ケース16Dの内圧を大きくすることができる。具体的には、ケース本体20の外周面部がカバー21Dの内周面部と気密な状態で接触するので、カバー21Dを変位させることによって、ケース16D内の気体を圧縮することができる。これによってカバー21Dを変位させることによって、ケース16Dの内圧を大きくすることができ、カバー21Dをケース16D内の気体を圧縮した状態でケース本体20に固定することによって、ケース16Dの内圧が大きい状態を維持することができる。
このように本実施の形態では、前述の第1実施形態のように真空吸着装置46が不要であり、単にカバー21Dをケース本体20の外周面部に沿って変位させるという簡単な製造方法によってケース16Dの内圧を高めることができる。またカバー21Dのスライド量L3を調節することによって、ケース16Dの内圧を設定内圧に設定することができる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態に関して、図12を用いて説明する。図12は、第6実施形態のケース16Eを側面から見て示す断面図である。図12では、理解を容易にするためケース16Eとターミナル42の一部を示し、他の構成、たとえば角度検出器17などは省略して示す。本実施の形態では、ケース16Eのカバー21Eの構成に特徴を有する。
カバー21Eには、厚み方向に貫通する逆止弁用貫通孔55が形成される。逆止弁用貫通孔55には、逆止弁56が設けられる。逆止弁56は、ケース16E内からケース16E外へ気体の流下を阻止し、大気圧より大きい設定圧力を有する気体のケース16E外からケース16E内への流下を許可する。換言すると、逆止弁56は、設定圧力における気体の流れを一方向(ケース16Eの内方側)にだけ許し、反対方向(ケース16Eの外方側)には流れないように働く弁である。
本実施の形態では、逆止弁56は、カバー21Eの内壁に沿って逆止弁用貫通孔55を覆うように設けられる長手状の板材57であって、一端部が固定ピン58によってカバー21Eの内壁に固定される。したがってケース16Eの外方から逆止弁56の板材57に応力が作用すると、板材57が一端部を支点にケース16Eの内方側へ変位するが、ケース16Eの外方への変位はカバー21Eの内壁によって阻止される。
このような構成のカバー21Eにおけるケース16Eの製造方法に関して説明する。本実施の形態では、密閉工程および加圧工程を実行する。したがって変形工程は実施しない。密閉工程では、図12に示すように、ケース本体20とカバー21Eとを密着し、接合する。これによってケース16Eが密閉され、密閉空間18が形成される。
加圧工程では、ケース16Eの外方から圧縮装置59などによって大気圧より大きい正圧を作用させる。これによって逆止弁56は開弁するので、ケース16E内には空気が流入し、ケース16E内の空気が圧縮される。そして、圧縮装置59による空気の送り込みを停止すると、逆止弁56は閉弁するので、密閉空間18内の空気が圧縮された状態が維持される。これによって、ケース16Eの内圧が上昇する。したがってケース16Eの内圧を大きくすることができる。
このように本実施の形態では、加圧工程にて、逆止弁56を介してケース16E外からケース16E内に気体を流下させることによって、ケース16Eの内圧を高めることができる。したがって簡便な製造方法によって、所望のケース16Eを有する燃料レベルゲージ10を製造することができる。
また本実施の形態では、加圧工程では圧縮装置59を用いたが、このような装置を用いる工程に限るものではなく、たとえば加圧工程ではケース16Eを大気圧よりも大きい高圧空間内に配置する工程であってもよい。これによって逆止弁56には、ケース16E外から空気が流入するのでケース16Eの内圧を大きくすることができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
前述の第1実施形態では、角度検出器17を構成する接点部材35は、腕部材34に1つだけ回転可能に設けられる構成であったが、このような構成に限るものではなく、2つ以上の接点部材35を腕部材34に設けてもよい。これによって接点部材35と抵抗素子33の電極部38との接触性をさらに確保することができる。
また前述の第1実施形態では、アーム15は磁性を有する構成であるが、このような構成に限るものではなく、アーム15にマグネット31と引き合う磁気力を生じさせる磁性部材を設けてもよい。
また前述の第1実施形態では、角度検出器17は可変抵抗器30を用いる構成であったが、このような構成に限るものではなく、たとえば角度検出対象として永久磁石を、角度検出手段として磁気検出素子、たとえばホール素子を用いている構成であってもよく、検出対象および検出手段を他の種類のものに置き換えてもよい。
また前述の第1実施形態では、液面検出装置を自動車用の燃料レベルゲージ10に適用した場合を例に説明したが、その用途は自動車用の燃料レベルゲージ10に限らず、燃料レベルゲージ10以外の液面検出装置に適用してもよい。また、液面検出対象としての液体も、燃料11に限る必要はなく、水、潤滑油、各種薬品等であってもよい。
前述の各実施形態では、製造方法を実施する環境を特に限定していなかったが、製造方法を大気圧より大きい高圧空間内で実施することによって、ケース16Aの内圧をより高めることができる。また高圧空間内に配置する工程を加圧工程として、加圧工程後に、密閉工程を実施することによって、ケース16Aの内圧を設定圧力にすることができる。
また前述の第1実施形態では、ケース本体20とカバー21Aとは超音波溶着によって、気密に接合されているが、このような超音波溶着に限るものではなく、他の接合方法を用いて気密に接合してもよい。
前述の各実施形態では、ケース16の内圧を大気圧より大きくするための内圧増加手段として、ケース16には、カバー21、膨張袋48、スライドピン51、および逆止弁56などを設けているが、内圧増加手段はこのような構成に限るものではなく、ケース16の内圧を増加する手段であれば、他の周知の手段であってもよい。
10…燃料レベルゲージ
11…燃料
12…燃料タンク(タンク)
13…液面
14…フロート
15…アーム
16,16A〜16E…ケース
17…角度検出器(検出手段)
18…密閉空間
20…ケース本体(残余の壁部)
21,21A〜21E…カバー(内圧増加手段、壁部の一部、筒状体)
30…可変抵抗器
31…マグネット(磁石)
48…膨張袋(内圧増加手段、壁部の一部)
49…案内部
51,51C…スライドピン(内圧増加手段、壁部の一部、柱状体)
54…スプリング
55…逆止弁用貫通孔(貫通孔)
56…逆止弁(内圧増加手段)

Claims (14)

  1. タンク内に収容された液体の液面の高さに応じて、前記タンク内で変位するフロートと、
    前記フロートを保持し、前記フロートの前記変位に伴って回転するアームと、
    前記タンク内に固定され、前記アームを回転するように支持するケースと、
    前記ケース内に設けられ、前記ケースに対する前記アームの角度位置を検出する検出手段と、を含み、
    前記ケースは、樹脂材料から成り、
    前記ケース内は、密閉空間であり、
    前記ケースの内圧は、大気圧よりも大きいことを特徴とする液面検出装置。
  2. 前記ケースの内圧は、前記タンクの内圧以上であることを特徴とする請求項1に記載の液面検出装置。
  3. 前記ケースの内圧を前記大気圧より大きくするための内圧増加手段を、さらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載の液面検出装置。
  4. 前記ケースには、前記密閉空間を形成する壁部を貫通する貫通孔が形成され、
    前記内圧増加手段は、前記貫通孔に設けられる逆止弁であって、前記ケース内から前記ケース外へ気体が流下することを阻止し、前記大気圧より大きい設定圧力を有する気体が前記ケース外から前記ケース内への流下することを許可する逆止弁であることを特徴とする請求項3に記載の液面検出装置。
  5. 前記内圧増加手段は、前記ケースの前記密閉空間を形成する壁部の一部であり、
    前記壁部の一部は、前記密閉空間を形成した状態で、残余の壁部に対して前記ケース内の気体を圧縮する方向へ変位可能であることを特徴とする請求項3に記載の液面検出装置。
  6. 前記壁部の一部は、柱状体であり、
    前記残余の壁部には、前記柱状体の外周面部と気密な状態で接触し、前記柱状体を前記柱状体の軸方向へ案内する案内部が形成され、
    前記柱状体は、予め定める固定位置で前記残余の壁部に固定されることを特徴とする請求項5に記載の液面検出装置。
  7. 前記ケース内に設けられ、前記柱状体を、前記気体を圧縮する方向とは反対の方向に押し付けるスプリングをさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の液面検出装置。
  8. 前記壁部の一部は、底部を有する筒状体であり、
    前記残余の壁部には、前記筒状体の内周面部と気密な状態で接触し、前記筒状体の内周面部を前記筒状体の軸方向へ案内する外周面部を有し、
    前記筒状体は、予め定める固定位置で前記残余の壁部に固定されることを特徴とする請求項5に記載の液面検出装置。
  9. 前記アームは、磁性を有し、
    前記検出手段は、
    前記アームと引き合う磁性を有し、前記アームと引き合うことによって前記アームの前記回転に伴って変位する磁石と、
    前記磁石の前記変位に連動して接点を移動させて抵抗値を変化させる可変抵抗器と、含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の液面検出装置。
  10. タンク内に収容された液体の液面の高さに応じて、前記タンク内で変位するフロートと、
    前記フロートを保持し、前記フロートの前記変位に伴って回転するアームと、
    前記タンクに固定され、前記アームを回転するように支持する樹脂製のケースと、
    前記ケース内に設けられ、前記ケースに対する前記アームの角度位置を検出する検出手段と、を含む液面検出装置の製造方法であって、
    前記ケースの内圧を大気圧よりも大きくする加圧工程と、
    前記ケースを密閉し、密閉空間を形成する密閉工程と、を含むことを特徴とする液面検出装置の製造方法。
  11. 前記加圧工程は、前記ケースの内圧を前記タンクの内圧以上にする工程であることを特徴とする請求項10に記載の液面検出装置の製造方法。
  12. 前記加圧工程は、前記ケースを大気圧よりも大きい高圧空間内に配置する工程であり、
    前記密閉工程は、前記加圧工程後に実施されることを特徴とする請求項10または11に記載の液面検出装置の製造方法。
  13. 前記ケースには、前記密閉空間を形成する壁部を貫通する貫通孔が形成され、
    前記貫通孔には、前記ケース内から前記ケース外へ気体が流下することを阻止し、前記大気圧より大きい設定圧力を有する気体が前記ケース外から前記ケース内へ流下することを許可する逆止弁が設けられる液面検出装置の製造方法であって、
    前記加圧工程は、前記逆止弁を介して前記ケース内に気体を流下させる工程であることを特徴とする請求項10または11に記載の液面検出装置の製造方法。
  14. 前記ケースの前記密閉空間を形成する壁部の一部に応力を作用させ、前記壁部の一部を残余の壁部に対して弾性変形させる変形工程をさらに含み、
    前記密閉工程は、前記変更工程後に実施され、前記応力が解除されると前記密閉空間の容積が小さくなるように、前記弾性変形した前記壁部の一部と前記残余の壁部とによって前記密閉空間を形成する工程であり、
    前記加圧工程は、前記密閉工程後に実施され、前記応力を解除する工程であることを特徴とする請求項10または11に記載の液面検出装置の製造方法。
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