JP5169205B2 - インバータ装置 - Google Patents

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本発明は、業務用や一般家庭用や業務用の各種電気機器などに使用されるインバータ装置に関するものである。
従来、この種のインバータ装置は、制動時(ブレーキ時)にはベクトル制御などによって永久磁石を用いた電動機の電流ベクトルが負のトルク電流Iqを含み、かつId<0として直流電圧が過大とならないように制御を行いながら制動される(例えば、特許文献1参照)。
図8は、特許文献1に記載された従来のインバータ装置の制動時におけるベクトル図を示すものである。
図8に示すように、電動機電流Imのベクトルが、Iq<0、Id<0の第3象限となるようにし、かつVq<0とし、ViとImによるインバータへの回生電力の値が過大となって直流電源の電圧が上がりすぎることの無いように、制御されるものであった。
特開2001−46780号公報
しかしながら、前記従来の構成では、抵抗などによる直流電源からの電力吸収がない低コストのインバータ装置とした設計で、直流電源への回生電力を抑えながらブレーキのトルクをなるべく大きくしようとする場合、吸収される動力(機械パワー)はほぼ電動機の内部での損失にする必要があるが、電動機の損失、すなわち銅損と鉄損は、通常の運転(力行時)において、なるべく低損失で運転できるように設計されていることから、制動時に限って損失を大とするのは難しい面がある。
すなわち、鉄損については、通常の運転時の速度において磁路に発生する回転磁界の周波数に対して、十分に低損失となるように設計されているものであり、銅損についても、エナメル線などの電気抵抗が十分低くした設計にされている。
よって、従来の技術において制動時の損失をなるべく大きくするには、電流の絶対値をなるべく大きくして、銅損が大きくなるようにしながら、トルク電流Iq<0の値が直流電圧を過大としない範囲で実現されるものとなるが、そのような条件を満たすことのできる電流ベクトルでもブレーキのトルクとしては限度があり、例えば洗濯機として用いた場合には、衣類が入ったドラムの回転を短時間で低下させるのは困難であるという課題を有したものであった。
本発明は上記課題を解決するもので、力行時の電動機損失を十分に抑えた設計でありながら、制動時には電動機損失を大として直流電圧が過大とならない条件での大きな制動トルクの実現、すなわち制動(ブレーキ)性能の高いインバータ装置を実現することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明のインバータ装置は、衣類を収納するドラムと、交流電源から直流電圧を発生する直流電源と、前記直流電源から前記交流電源と異なった周波数の交流電源を出力するインバータ回路と、永久磁石および巻き線を有し、前記インバータ回路の出力を受けて前記ドラムを回転駆動する電動機を有し、前記インバータ回路は、脱水時に前記ドラムを減速する制動時に、d軸電流に出力の基本周波数よりも高い周波数成分を含む電流を供給するとともに、q軸電流を負としかつ前記直流電源の端子電圧監視値が所定値を超えない範囲で前記q軸電流を変化させ、前記インバータ回路と前記電動機間の制動時の電流波形は、力行時よりも歪みを大とするものである。
これによって、制動時の電動機内の損失を増大させることができ、直流電源の過電圧が発生しない条件での大きな制動トルクが得られるものとなる。
本発明は、制動時に電動機での電力損失が大きく、制動性能に優れたインバータ装置を実現することができるものとなる。
発明は、交流電源から直流電圧を発生する直流電源と、前記直流電源から前記交流電
源と異なった周波数の交流電源を出力するインバータ回路と、前記インバータ回路の出力を受ける電動機を有し、前記インバータ回路と前記電動機間の制動時の電流波形は、力行時よりも歪みを大とすることによって、制動時の電動機内の損失を増大させることができ、直流電源の過電圧が発生しない条件での大きな制動トルクが得られるものとなる。
また、本発明のインバータ装置の電動機は、永久磁石と巻線を有し、制動時にインバータ回路から前記巻線に供給される電流波形は、前記巻線に回転速度に比例して発生する誘導起電力の周波数よりも高い周波数成分を含むものとすることにより、特に高速で誘導起電力が高い条件であっても、効果的に制動トルクを上げることができる。
また、本発明のインバータ装置のインバータ回路は、制動時にd軸電流に出力の基本周波数よりも高い周波数成分を含む電流を供給するものとすることにより、トルク脈動による振動などを抑えながら、高い制動トルクを実現することができるものとなる。
また、本発明のインバータ装置の電動機は誘導電動機とし、制動時のインバータ回路から前記電動機への供給電流に含まれる高周波電流成分に対する同期速度は、実速度よりも高いものとすることにより、永久磁石を使用しない安価な構成でありながら、制動時の制動トルクとしても十分なものが得られる。
また、本発明のインバータ装置を、制動時のインバータ回路から直流電源への回生電力がほぼゼロとすることにより、制動時に、電動機から動力を逆に変換した電力を吸収させるための抵抗器など、コストの高い部品を用いることなく、大きな制動トルクを発生させることができる。
また、本発明のインバータ装置の制動時の前記電動機の鉄損は、銅損よりも大としたことにより、制動時に、電流の高周波成分を効果的に鉄損として吸収して、高い制動性能を上げることができるものとなる。
また、本発明のインバータ装置を、制動時のトルク電流成分を負とするものとすることにより、確実に高い制動トルクを得ることができ、その制動トルクによる直流電源への回生動作も防ぐことができることから、高い制動性能が得られるものとなる。
また、本発明のインバータ装置を、衣類を収納し、電動機で回転駆動されるドラムを有し、脱水時に前記ドラムを減速する際に制動するものとすることにより、衣類が多い条件での脱水時でも、大きな制動トルクによって短時間でドラムの回転を止めることができることから、洗濯作業の時間短縮がはかれるものとなる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるインバータ装置の回路図である。
図1において、220V50Hzの交流電源1には、リアクタ2、整流ブリッジ3、電解型のコンデンサ4を有し、無負荷時に310V程度の直流電圧を発生する直流電源5が接続されている。
直流電源5の出力には、インバータ回路6が接続されており、インバータ回路6の出力を受ける電動機7に、電動機7の回転速度に応じた周波数の交流電流を供給する。
30極の電動機7の速度は、毎分0〜1200回転となるのに対応して0〜300Hzに変化するものであり、インバータ回路6は、交流電源1の周波数50Hzとは異なった周波数か出力されるものとなっている。
インバータ回路6は、IGBT8、9、10、11、12、13と、駆動回路14を有しており、位置検知手段15からの位置信号に従って、IGBT8、9、10、11、12、13を順序よくオンオフ制御するものとなっている。
本実施の形態においては、電動機7は、永久磁石18、19を有する回転子20、3相の巻線21、22、23を有する固定子25を備えており、回転子20は、固定子25に対して回転自由となるように保持されているものとなっている。
なお、図1においては、永久磁石18、19として2個を図示しているが、実際にはN極が15個とS極が15個の合計30個を持ったものとなっている。
位置検知手段15は、構造的には固定子25に取り付けられたものとなっており、回転子20の回転の角度、すなわち位置情報を、永久磁石18、19に反応するホールIC27、28、29によって検出して出力するものとなっている。
本実施の形態における駆動回路14は、トルク指令値Tを受け、位置検知手段15からの位置信号から、常に永久磁石18、19に対して有効なトルクとなる電流、すなわちIqの値がトルク指令値Tに応じた値となるように、IGBT8、9、10、11、12、13を15.625kHzのキャリア周波数でPWM制御するものとなっている。
トルク指令値Tが正である場合には、電動機7から発せられるトルクが正となって「力行」状態となり、負である場合には、電動機7のトルクが負となって、負荷から運動エネルギーを吸収する「制動」状態(ブレーキ)となるが、本実施の形態においては、トルク指令値Tの正/負によって、インバータ回路6から電動機7の巻線21、22、23に供給される電流の波形を変化させるものとしており、インバータ回路6と電動機7間の制動時の電流波形は、力行時よりも歪みを大となる構成となっている。
図2は、本実施の形態において、毎分200回転で回転している時の、インバータ装置の制動時の3相の電流Iu、Iv、Iwの波形を示したものである。
一般に、永久磁石を用いた電動機においては、巻線には、回転速度に比例した周波数の誘導起電力が発生するものとなり、毎分200回転時においては、30極の電動機の場合、50Hzの誘導起電力が発生するものとなる。
通常のインバータ装置では、インバータ回路から巻線にその誘導起電力と等しい周波数の交流電流を供給するものとなり、巻線に供給される電流の大きさや位相が、インバータ回路によって適宜制御されて駆動するものとなる。
これに対して、本実施の形態のインバータ装置は、制動時においては図2に示されるように、誘導起電力の周波数50Hzよりもはるかに高い5kHzの周波数成分を含むものを、インバータ回路6から巻線21、22、23に供給する電流Iu、Iv、Iwの波形として持たせている。
図3は、やはり本実施の形態において、毎分200回転で回転している時の、インバータ回路6から、巻線21、22、23へと供給される3相の電流Iu、Iv、Iwの波形を示したものであって、電動機7の速度としては、図2と同等の毎分200回転ではある
が、ただし図3におけるトルク指令値Tは、正の値としている力行時のものとなっている。
図3においては、各電流波形に含まれる周波数成分は、誘導起電力の周波数である50Hzのみとなっており、図2に示したような5kHz成分は含まれたものとはなっていない。
図4は、図2に示した本実施の形態におけるインバータ装置の制動時のId、Iqの波形を示している。
本実施の形態においては、駆動回路14が電流ベクトル制御をしており、d軸電流Idとq軸電流Iqの両者に関して、それぞれの指令値に等しくなるように、制御を行っており、特に制動時においてはトルク電流成分Iqについて、Iq=−1Aという負の値に制御することにより、トルクとして負の値、すなわち電動機7に接続された負荷から機械パワーを吸収して回転速度を低下させるブレーキとして効果的なものとなる。
しかしながら、それだけでは従来の技術で説明した通り、吸収された機械的パワーが、直流電源5に回生電力として発生して、コンデンサ4が充電されて過剰な電圧となってしまう。
ここで本実施の形態においては、特にd軸電流(直軸電流)Idについて、毎分200回転におけるインバータ回路6の出力の基本周波数である50Hzよりも高い5kHzの周波数成分であって、ピークで±0.5Aの振幅を含む電流が供給されるものとしている。
一般に鉄損は、周波数が高くなるほど増大し、渦電流損など2乗に比例する成分も大きいことから、5kHzという高周波成分の電流が巻線21、22、23に供給されることにより、50Hz成分だけの場合と比較して、電動機7内の鉄損が顕著に増大することになり、銅損と比較しても数倍〜数十倍という値にまで膨れ上がるものとなる。
これによって、前記の機械的パワーが主に鉄損として効果的に消費される結果、直流電源5への回生電力を抑えながら、大きな制動トルクを得ることができるものとなる。
本実施の形態においては、制動時のIq値としては、インバータ回路6から直流電源5への回生電力がほぼゼロとなるように決めているので、その効果が最大限発揮できるものとなっているが、回転速度によって最適値を決めたり、直流電源5の出力電圧、すなわちコンデンサ4の端子電圧などを監視しながら、所定値を越えない範囲でIqを変化させるなどしてもよく、いずれの場合でも直流電源5への回生電力がほぼゼロで済むので、別段の電力吸収抵抗などを設ける必要もなく、低コストでありながら大きな制動トルクが得られるインバータ装置が実現できるものとなる。
なお、本実施の形態においては、Iqには高周波電流分が含まれないものとしていることから、瞬時トルクには脈動は発生せず、不要なトルク振動が発生することを防いでいるものとなっている。
ただし、別段の抵抗器などを設けてもよく、その場合にも制動時に鉄損が大きくできるという効果から、前記の抵抗器の電力定格としては小さいもので済むことになり、低コストにできるという効果は、依然として得ることができるものとなる。
図5は、図3で説明した本実施の形態におけるインバータ装置の力行時のIdとIqの
例を示したものであり、Iq=+1Aで正のトルクを電動機7から機械的負荷に供給する状態である。
d軸電流Idについては、Id=−1Aとしている例を示したものとなっているが、これは弱め界磁の状態としており、より高い回転速度でも駆動することができるため、例えば全自動洗濯機において、脱水時など毎分1000回転を越える動作も可能であるが、高速回転が必要でない場合には、0としてもかまわない。
説明が多少前後するが、本実施の形態の駆動回路14は、位置検知手段15から入力した位置信号ωtを用い、d軸電流Idと、q軸電流Iqの瞬時値を、制動時には図4、力行時には図5に示したように、電流ベクトル制御を行って、その結果として、3相の電流Iu、Iv、Iwとして、制動時には図2、力行時には図3に示した波形となるものである。
これらの制御において、Id、Iq、ωtに対して、Iu、Iv、Iwの値は、数式1に示す通りとなる。
なお、本実施の形態においては、高周波分の周波数を5kHzとし、これは基本波50Hzの100倍としているが、たまたま整数倍であったものであって、常に整数倍とすることが必要というものではない。
たまたま整数倍とした場合であっても、高周波成分を含んだ3相の電流Iu、Iv、Iwについて、各相で同じ波形とする必要もない。
したがって、高調波というものでなくても良いものであるので、基本波に対して、周波数が3の倍数に当たる整数倍の周波数の高周波も自由に用いることができる。
(実施の形態2)
図6は、実施の形態2におけるインバータ装置の回路図を示している。
本実施の形態において、交流電源1、直流電源5は実施の形態1と同等のものを用いているが、インバータ回路35は若干構成が異なるものを使用しており、電動機36は、回転子37に短絡した多数の二次導体38を持つ誘導電動機36となっている。
インバータ回路35は、6個のIGBT8、9、10、11、12、13を有している点に関しては、実施の形態1と同様であるが、本実施の形態においては、駆動回路40、基本波発生手段41、高周波発生手段42を有したものを使用している。
基本波発生手段41は、インバータ回路35の出力の基本波電圧の大きさV1と周波数f1を決めるものであって、高周波発生手段42は、通常の基本波周波数よりもはるかに高い数百Hz〜数kHz程度の高周波電圧成分Vhと周波数値fhを決定するものとなっている。
駆動回路40の作用によって、インバータ回路35の出力電圧として、基本波発生手段41と高周波発生手段42からの信号の合成による電圧波形が得られるよう、IGBT8、9、10、11、12、13をオンオフ制御していくものとなっている。
本実施の形態においては、誘導電動機36は4極の構成としているため、例えば毎分1800回転の場合には、インバータ回路35の出力周波数を60Hz程度とすれば、ちょうど同期速度に等しい状態で運転されるものとなり、インバータ回路35の出力周波数を60Hzよりも低めにすると、スベリが負となり、制動(ブレーキ)の動作状態となり、機械的負荷から運動エネルギーが吸収される動作となる。
毎分1800回転の場合の例としては、制動時のインバータ回路35は、基本波発生手段41は、V1=90V、f1=55Hz、高周波発生手段42は、Vh=60V、fh=700Hzとするものとなっている。
よって、制動時のインバータ回路35から電動機36に供給される電流に含まれる周波数fhを持つ高周波電流成分に対する同期速度は、毎分21000回転という高速となり、実速度(毎分1800回転)よりもはるかに高い状態となっている。
一方、基本波周波数55Hzに対する同期速度は、毎分1650回転と実速度よりも若干低く、スベリが−0.09程度となるので、回生電力が電動機36からインバータ回路35に生ずる要素はあるが、本実施の形態では前述の高周波電流成分の作用によって、鉄損がかなりの値に膨れ上がるものとなり、結果として回生電力が直流電源5に逆流することなしに、電動機35が吸収した機械パワーは、すべて電動機36にて消費されるものとなる。
なお、力行時においては高周波発生手段42は、Vh=0Vとすることにより、基本波のみの電圧出力で損失の少ない電動機36の運転が可能となる。
本実施の形態においては、特に電動機36を誘導電動機36としていることから、低コストでインバータ装置が実現できるという利点があり、その上で制動時には、十分な制動トルクが得られるものとなる。
(実施の形態3)
図7は、実施の形態3におけるインバータ装置の断面図で、一般に洗濯機、または洗濯乾燥機などと呼ばれる、衣類を洗濯または脱水、もしくは乾燥までを行うインバータ装置となっている。
本実施の形態においては、衣類を収納するドラム50が、受け筒51の内側に回転自在に設けられており、水道管52に接続された給水弁53、排水管54に接続された排水弁55を有している。
制御回路56は、プリント配線板に複数の電子部品を実装した形で設けられており、給水弁駆動回路57、排水弁駆動回路58を有している。
本実施の形態においては、実施の形態1に述べた通りの構成で、交流電源1に接続された直流電源5、インバータ回路6が制御回路56内に設けられており、電動機7がドラム50を回転駆動するために設けられ、電動機7には位置検知手段15が取り付けられているものとなっている点についても、実施の形態1で説明した通りである。
脱水時にドラム50は、毎分1000回転以上の高速回転する状態となり、脱水を終了する際には、ドラム50に蓄えられている運動エネルギーを電動機7で吸収して減速する制動を行うことになる。
制動時の動作として、実施の形態1で説明したものとすることにより、衣類が多い条件での高速の脱水時、すなわち負荷が大きな運動エネルギーを有する状態においても、本実施の形態においては、電動機7の損失を高めた、大きな制動トルクを作用させることが可能となることから、短時間でドラム50の回転を止めることができる。
したがって、洗濯作業の時間短縮がはかれるものとなる。
なお、本実施の形態では脱水を停止させる場合の減速において、大きな制動トルクが得られるものとしているが、脱水の動作以外に、例えばドラム50の回転方向を正/逆に頻繁に反転させながら、衣類と洗浄液を含んだ状態で機械力を作用させる洗いを行う場合にも、制動トルクを得る期間は存在するものであり、その制動時に大きな制動トルクを作用させるように用いてもよく、洗濯の性能として高いものが得られるという効果があげられる。
以上のように、本発明にかかるインバータ装置は、制動時に電動機での電力損失が大きく、制動性能に優れたインバータ装置が提供できるものとなる。
本発明の実施の形態1におけるインバータ装置の回路図 同、インバータ装置の制動時の3相の電流波形を示す図 同、インバータ装置の力行時の3相の電流波形を示す図 同、インバータ装置の制動時のId、Iq波形を示す図 同、インバータ装置の力行時のId、Iq波形を示す図 本発明の実施の形態2におけるインバータ装置の回路図 本発明の実施の形態3におけるインバータ装置の断面図 従来の技術におけるインバータ装置の制動時のベクトル図
1 交流電源
5 直流電源
6、35 インバータ回路
7 電動機
18、19 永久磁石
21、22、23 巻線
36 電動機(誘導電動機)
50 ドラム

Claims (1)

  1. 衣類を収納するドラムと、交流電源から直流電圧を発生する直流電源と、前記直流電源から前記交流電源と異なった周波数の交流電源を出力するインバータ回路と、永久磁石および巻き線を有し、前記インバータ回路の出力を受けて前記ドラムを回転駆動する電動機を有し、前記インバータ回路は、脱水時に前記ドラムを減速する制動時に、d軸電流に出力の基本周波数よりも高い周波数成分を含む電流を供給するとともに、q軸電流を負としかつ前記直流電源の端子電圧監視値が所定値を超えない範囲で前記q軸電流を変化させ、前記インバータ回路と前記電動機間の制動時の電流波形は、力行時よりも歪みを大とするインバータ装置。
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