JP5167902B2 - 情報伝送システム、該情報伝送システムに用いられる空中線制御方法及び空中線制御プログラム - Google Patents

情報伝送システム、該情報伝送システムに用いられる空中線制御方法及び空中線制御プログラム Download PDF

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Description

この発明は、情報伝送システム、該情報伝送システムに用いられる空中線制御方法及び空中線制御プログラムに係り、たとえば、撮影用ヘリコプタから映像情報などの送信用データを指向空中線を介して中継用ヘリコプタへ伝送し、さらに中継用ヘリコプタからリアルタイムで地上局などへ伝送する場合に用いて好適な情報伝送システム、該情報伝送システムに用いられる空中線制御方法及び空中線制御プログラムに関する。
突発的な地震や火災などの災害発生時では、民間報道機関や官省庁などによる初動対応として、ヘリコプタ(撮影用ヘリ)に搭載されたカメラにより現地が撮影され、撮影された映像情報がいち早くリアルタイムで地上局へ伝送される。この映像情報は、初動対応の判断源となる重要な情報であるため、映像情報を随時途切れさすことなく伝送することが要求される。1機のヘリコプタで映像を地上局へ伝送する場合、撮影ヘリのカバーエリアは、地上固定局から半径約数十km程度の範囲であり、同撮影ヘリの位置がカバーエリアを越える場合は、中継車などの地上移動局をカバーエリア内に配備する必要がある。また、災害発生時では、緊急対応を必要とするため、中継車の配備に時間をかけることができず、さらに、道路の崩壊などで中継車が使えないことも想定される。
このため、撮影ヘリの送信部から送出される映像情報が別のヘリコプタ(中継用ヘリ)で中継されて地上受信局へ伝送されることもある。これにより、撮影カバーエリアが拡大され、たとえば200km近く離れた地上局へ伝送することもできる。この場合、撮影用ヘリと中継用ヘリとの間で指向空中線が使用され、空中線駆動部により常に相手機の方位に放射方向を向けるように制御されながら映像伝送が行われる。また、この場合、現場の状況をあらゆる角度から撮影するため、ヘリコプタが現場上空を旋回飛行する必要があり、地上局へ伝送する中継ヘリも、撮影ヘリ及び地上局との位置関係から、映像伝送の中継が可能なように、ある程度限られた領域で旋回飛行する必要がある。
この種の関連する技術としては、たとえば、特許文献1に記載された空中線制御装置がある。
この空中線制御装置では、アンテナ指向特性制御装置により、飛行体の機体に設置されたパラボラアンテナの指向特性が制御される。アンテナ駆動装置により、パラボラアンテナの指向方向が制御される。操縦装置インタフェース手段により、飛行体の機体の備える操縦装置から、操縦操作情報、機体の速度情報を含む操縦情報が取得される。情報処理手段により、操縦装置インタフェース手段で取得された操縦情報に基づいて機体の飛行運動が予測され、機体の方向変位速度がアンテナ駆動装置の駆動能力を超えると判断された場合に、アンテナ駆動装置が制御されると共に、アンテナ指向特性制御装置も制御されてパラボラアンテナの指向特性が広角化される。
また、特許文献2に記載されたアンテナ指向制御装置では、GPS(Global Positioning System )により、飛行体の位置情報が検出される。地磁気センサにより、飛行体の基準方位が検出される。位置情報入力手段により、目的とする基地局の位置情報が入力される。飛行体の位置情報、基準方位、及び目的とする基地局の位置情報に基づいて、当該飛行体に搭載されている指向性アンテナを指向させるのに必要なアンテナ方位角が演算され、同アンテナ方位角に基づいて、駆動部によりアンテナの指向性が制御される。
特開2002−185233号公報(第2頁、図1) 特開2002−261526号公報(第2頁、図1)
しかしながら、上記各文献を含む上記技術では、次のような問題点があった。
すなわち、撮影用ヘリと中継用ヘリとの間で指向空中線の放射方向が常に相手機の方位に向けるように制御されるが、この場合、自機情報と相手機情報とを用いて演算処理が行われ、この演算結果に基づいて空中線が指向制御されるので、同空中線の指向制御に遅延が生じるという問題点がある。また、両ヘリが空中線駆動部の追尾性能を超える急激な旋回飛行をしたとき、同空中線駆動部による空中線に対する制御が追従できず、映像が瞬断するという問題点がある。この場合、撮影ヘリの送信部の送信出力、空中線駆動部の追尾性能及び指向空中線の利得を現状以上に向上させることは、ヘリコプタの重量の制約及び構造を考慮すると困難であるため、パイロットに対して、映像の瞬断が発生しないように操縦依頼をする必要があり、パイロットにとって負担が増加するという問題点がある。
また、特許文献1に記載された空中線制御装置では、機体の方向変位速度がアンテナ駆動装置の駆動能力を超えると判断された場合、パラボラアンテナの指向特性が広角化されるので、アンテナ利得が下がり、受信レベルの低下により映像断が起こる可能性が高いという問題点がある。
特許文献2に記載されたアンテナ指向制御装置は、相手側が基地局であることを前提として、駆動部の追尾性能内でアンテナの指向性が制御されるものであり、駆動部の追尾性能を超える場合には対応できないという問題点がある。
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、撮影用ヘリコプタ及び中継用ヘリコプタの各空中線駆動部の指向及び追尾性能以上の急激な両機の旋回飛行時においても、映像を瞬断させることなく伝送し、かつパイロットに負担がかからない情報伝送システム、該情報伝送システムに用いられる空中線制御方法及び空中線制御プログラムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、この発明の第1の構成は、第1の飛行体に搭載され、送信用データを第1の指向空中線を介して送信する情報送信装置と、第2の飛行体に搭載され、前記情報送信装置から送信された前記送信用データを第2の指向空中線を介して受信し、かつ、他の受信局へ中継伝送する中継用送信装置とを有する情報伝送システムに係り、前記情報送信装置、前記第1の飛行体の現在位置、機体姿勢、機体高度及び機首方位す第1の状態情報を生成して前記第2の飛行体へ送信すると共に、前記第2の飛行体から該第2の飛行体の現在位置、機体姿勢、機体高度及び機首方位す第2の状態情報を取得し、取得した前記第2の状態情報に基づいて前記第1の飛行体と第2の飛行体との間の離隔距離を算出し、該離隔距離、前記第1の状態情報及び第2の状態情報に基づいて、適応的に、前記第1の指向空中線の半値角、前記送信用データの変調方式及び該送信用データの出力レベルを制御する第1の空中線制御手段を備えかつ、前記中継用送信装置、前記第2の状態情報を生成して前記第1の飛行体へ送信すると共に、前記第1の飛行体から前記第1の状態情報を取得し、取得した前記第1の状態情報に基づいて前記離隔距離を算出し、該離隔距離、前記第2の状態情報及び第1の状態情報に基づいて、適応的に、前記第2の指向空中線の半値角を制御する第2の空中線制御手段を備えていることを特徴としている。
また、この発明の第2の構成は、第1の飛行体に搭載され、送信用データを第1の指向空中線を介して送信する情報送信装置と、第2の飛行体に搭載され、前記情報送信装置から送信された前記送信用データを第2の指向空中線を介して受信し、かつ、他の受信局へ中継伝送する中継用送信装置とを有する情報伝送システムに用いられる空中線制御方法に係り、前記情報送信装置が、前記第1の飛行体の現在位置、機体姿勢、機体高度及び機首方位す第1の状態情報を生成して前記第2の飛行体へ送信すると共に、前記第2の飛行体から該第2の飛行体の現在位置、機体姿勢、機体高度及び機首方位す第2の状態情報を取得し、取得した前記第2の状態情報に基づいて前記第1の飛行体と第2の飛行体との間の離隔距離を算出し、該離隔距離、前記第1の状態情報及び第2の状態情報に基づいて、適応的に、前記第1の指向空中線の半値角、前記送信用データの変調方式及び該送信用データの出力レベルを制御する第1の空中線制御処理を行い、かつ、前記中継用送信装置が、前記第2の状態情報を生成して前記第1の飛行体へ送信すると共に、前記第1の飛行体から前記第1の状態情報を取得し、取得した前記第1の状態情報に基づいて前記離隔距離を算出し、該離隔距離、前記第2の状態情報及び第1の状態情報に基づいて、適応的に、前記第2の指向空中線の半値角を制御する第2の空中線制御処理を行うことを特徴としている。
この発明の構成によれば、第1の飛行体及び第2の飛行体が急激に旋回飛行し、情報送信装置の第1の指向空中線に対する第1の空中線制御手段の指向性能以上、及び中継用送信装置の第2の指向空中線に対する第2の空中線制御手段の追尾性能以上の状態になった場合でも、送信用データを瞬断することなく伝送でき、かつパイロットに負担がかからない。
この発明を実施するための最良の形態としての情報伝送システムは、上記情報送信装置、上記第1の飛行体の飛行状態をす第1の状態情報を生成して上記第2の飛行体へ送信すると共に、上記第2の飛行体から該第2の飛行体の飛行状態をす第2の状態情報を取得し、取得した上記第2の状態情報に基づいて上記第1の飛行体と第2の飛行体との間の離隔距離を算出し、該離隔距離、上記第1の状態情報及び第2の状態情報に基づいて、適応的に、上記第1の指向空中線の半値角、上記送信用データの変調方式及び該送信用データの出力レベルを制御する第1の空中線制御手段を備え、かつ、上記中継用送信装置が、上記第2の状態情報を生成して上記第1の飛行体へ送信すると共に、上記第1の飛行体から上記第1の状態情報を取得し、取得した上記第1の状態情報に基づいて上記離隔距離を算出し、該離隔距離、上記第2の状態情報及び第1の状態情報に基づいて、適応的に、上記第2の指向空中線の半値角を制御する第2の空中線制御手段を備えている
また、上記第1の状態情報は、上記第1の飛行体の現在位置、機体姿勢、機体高度及び機首方位からなると共に、上記第2の状態情報は、上記第2の飛行体の現在位置、機体姿勢、機体高度及び機首方位からなっている
また、上記情報送信装置は、上記送信用データを送信する送信手段を有し、上記第1の空中線制御手段は、上記第1の飛行体の現在位置情報を取得する第1の位置情報取得手段と、上記第1の飛行体の上記機体姿勢、機体高度及び機首方位を取得する第1の機体情報取得手段と、上記第1の状態情報を上記第2の飛行体へ送信すると共に、該第2の飛行体から上記第2の状態情報を受信する第1の無線手段と、該第1の無線手段で受信された上記第2の状態情報に基づいて、上記離隔距離及び上記送信用データの受信レベルを算出し、かつ、上記各現在位置機体姿勢、機体高度、機首方位、上記離隔距離、受信レベル、及び所定の飛行運動予測算出プログラムによって算出される飛行運動予測値に基づいて、適応的に、上記第1の指向空中線の半値角を算出すると共に、上記送信手段に対して上記送信用データの変調方式及び該送信用データの出力レベルを制御する第1の演算手段と、該第1の演算手段で算出された上記半値角に基づいて上記第1の指向空中線の半値角を制御する第1の空中線駆動手段とを備えている。
また、上記第2の空中線制御手段は、上記第2の飛行体の現在位置情報を取得する第2の位置情報取得手段と、上記第2の飛行体の上記機体姿勢、機体高度及び機首方位を取得する第2の機体情報取得手段と、上記第2の状態情報を上記第1の飛行体へ送信すると共に、該第1の飛行体から上記第1の状態情報を受信する第2の無線手段と、該第2の無線手段で受信された上記第1の状態情報に基づいて、上記離隔距離及び上記送信用データの受信レベルを算出し、かつ、上記各現在位置機体姿勢、機体高度、機首方位、上記離隔距離、受信レベル、及び所定の飛行運動予測算出プログラムによって算出される飛行運動予測値に基づいて、適応的に、上記第2の指向空中線の半値角を算出する第2の演算手段と、該第2の演算手段で算出された上記半値角に基づいて上記第2の指向空中線の半値角を制御する第2の空中線駆動手段とを備えている。
また、上記第1の演算手段は、当該第1の空中線駆動手段が上記第1の指向空中線の半値角を広角化するように制御するとき、上記第1の無線手段で受信された上記第2の状態情報に基づいて、上記送信用データの受信レベルの低下を予測すると、上記送信手段に対して、適応的に上記送信用データの変調方式及び該送信用データの出力レベルを制御する
図1は、この発明の一実施例である情報伝送システムが用いられる環境の一例を示す図である。
この例の環境では、同図に示すように、撮影機(撮影用ヘリコプタ)1と、中継機(中継用ヘリコプタ)2と、地上局3とが設けられている。撮影機1には、情報伝送システムを構成する図示しない情報送信装置が搭載されている。同情報送信装置は、たとえば撮影機1にて撮影された映像を送信用データとして、図示しない指向空中線を介して無線信号wdで送信する。また、中継機2には、情報伝送システムを構成する図示しない中継用送信装置が搭載されている。同中継用送信装置は、上記情報送信装置から送信された送信用データの無線信号wdを図示しない指向空中線を介して受信し、かつ、無線信号ydとしてリアルタイムで地上局3へ中継伝送する。上記各指向空中線は、送信用データの伝送距離を伸ばすためのものである。
また、撮影機1の情報送信装置及び中継機2の中継用送信装置には、データ伝送用の空中線も設けられ、時々刻々と変化する撮影機データsa及び中継機データsbが、飛行中の相手機との間でやり取りされると共に、同中継機2の中継用送信装置から、撮影機データsaと中継機データsbとを含む機体データscが地上局3に向けて送信される。撮影機データsaは、撮影機1の現在位置情報(機体座標)、機体姿勢、機体高度、機首方位、中継機2に対する離隔距離、及び、所定の飛行運動予測算出プログラムによる飛行運動予測値から構成されている。中継機データsbは、中継機2の現在位置情報(機体座標)、機体姿勢、機体高度、機首方位、撮影機1に対する離隔距離、送信用データの受信レベル、及び、飛行運動予測算出プログラムによる飛行運動予測値から構成されている。この情報伝送システムでは、撮影機1の送信用データが中継機2の中継用送信装置で受信されるとき、これらの各データに基づいて、急激な受信レベルの低下を回避するための制御が行われる。
図2は、図1中の撮影機1に搭載されている情報送信装置の要部の電気的構成を示すブロック図である。
この情報送信装置10は、同図2に示すように、カメラ装置11と、送信部12と、空中線13と、機体情報取得部14と、GPS(Global Positioning System 、汎世界測位システム)15と、空中線16と、データ無線部17と、演算部18と、駆動部19とから構成されている。カメラ装置11は、撮影した映像に対応した映像データvdを出力する。送信部12は、カメラ装置11から出力される映像データvdに対して、エンコード、変調、アップコンバート及び増幅処理を行ってRF信号を生成し、同RF信号を送信用データsdとして空中線13へ出力すると共に、送信用データsdの出力レベルnaを演算部18へ出力する。
空中線13は、たとえばパラボラアンテナなどの指向空中線で構成され、駆動部19の制御により指向を中継機2に向けて、送信用データsdを無線信号wdとして送信する。
機体情報取得部14は、撮影機1の機体姿勢(ロール、ピッチ、ヨー)、機体高度、及び機首方位を取得して機体情報maとして出力する。GPS15は、撮影機1の現在位置情報を取得して機体座標gaを出力する。空中線16は、無指向空中線で構成されている。データ無線部17は、演算部18から出力される撮影機データpaを、空中線16を介して撮影機データsa(第1の状態情報)として中継機2へ送信すると共に、同中継機2から中継機データsb(第2の状態情報)を受信して復調し、中継機データpbとして演算部18へ入力する。
演算部18は、同演算部18全体を制御するコンピュータとしてのCPU(中央処理装置)18a及び同CPU18aを動作させるための空中線制御プログラムが記録されたROM(リード・オンリ・メモリ)18bを有している。特に、この実施例では、演算部18は、データ無線部17で受信された中継機データsbに基づいて、撮影機1の中継機2に対する離隔距離及び送信用データsd(すなわち、無線信号wd)の受信レベルを算出し、かつ、機体情報ma及び機体座標gaを入力し、上記現在位置情報(機体座標)、機体姿勢、機体高度、機首方位、離隔距離、受信レベル、及び飛行運動予測値に基づいて、適応的に、空中線13の半値角da(指向特性)を算出すると共に、送信部12に対して制御信号caを出力して送信用データsdの変調方式及び同送信用データsdの出力レベルを制御する。駆動部19は、演算部18で算出された上記半値角daに基づいて制御信号eaを出力して空中線13の半値角を制御する。また、演算部18は、駆動部19が空中線13の半値角を広角化するように制御するとき、送信用データsdの出力レベルnaと、データ無線部17で受信された中継機データsbとに基づいて、中継機2に搭載されている中継用送信装置による無線信号wdの受信レベルの低下を予測すると、送信部12に対して、適応的に送信用データsdの変調方式及び同送信用データsdの出力レベルを制御する。
図3は、図1中の中継機2に搭載されている中継用送信装置の要部の電気的構成を示すブロック図である。
この中継用送信装置20は、同図3に示すように、空中線21と、受信部22と、送信部23と、空中線24と、機体情報取得部25と、GPS26と、空中線27と、データ無線部28と、演算部29と、駆動部30とから構成されている。空中線21は、空中線13と同様に、パラボラアンテナなどの指向空中線で構成され、駆動部30の制御により指向を撮影機1に向けて無線信号wdを受信し、図示しない低雑音増幅器を経てRF信号の受信データrdとして出力する。
受信部22は、受信データrdをダウンコンバートして受信データtdとして出力すると共に、受信データrdの受信レベルnbを演算部29へ出力する。送信部23は、受信データtdに対して、変調、アップコンバート及び増幅処理を行い、情報送信装置10の送信部12の送信用データsdとは周波数の異なる搬送波を使用した送信用データudを出力する。空中線24は、無指向性アンテナで構成され、送信用データudを無線信号ydとして地上局3へ送信する。機体情報取得部25は、中継機2の機体姿勢(ロール、ピッチ、ヨー)、機体高度、及び機首方位を取得して機体情報mbとして出力する。GPS26は、中継機2の現在位置情報を取得して機体座標gbを出力する。空中線27は、無指向空中線で構成されている。
データ無線部28は、演算部29から出力される中継機データqaを、空中線27を介して中継機データsbとして撮影機1へ送信すると共に、同撮影機1から撮影機データsaを受信して復調し、撮影機データqbとして演算部29へ入力する。また、空中線27は、撮影機データsaと中継機データsbとを含む機体データscを地上局3に向けて送信する。演算部29は、データ無線部28で受信された撮影機データsaに基づいて、中継機2の撮影機1に対する離隔距離を算出すると共に、受信データrdの受信レベルnbに基づいて送信用データsd(無線信号wd)の受信レベルを算出し、かつ、現在位置情報(機体座標)、機体姿勢、機体高度、機首方位、離隔距離、受信レベル、及び飛行運動予測値に基づいて、適応的に、空中線21の半値角dbを算出すると共に、受信部22に対して制御信号cbを出力して受信データtdの復調方式を制御する。駆動部30は、演算部29で算出された上記半値角dbに基づいて制御信号ebを出力して空中線21の半値角を制御する。
図4は、図2中の演算部18の機能を説明する図である。
この演算部18は、同図4に示すように、自機情報mi、GPS情報ga、及び相手機情報piが入力されて演算処理を行う。自機情報miは、機体情報取得部14から得られる、ロール、ピッチ、ヨーの機体姿勢情報、機体高度及び機首方位、及び撮影機1の送信出力値で構成されている。GPS情報gaは、GPS15から得られる機体座標情報で構成されている。相手機情報piは、データ無線部17によって得られる中継機2の機体姿勢、機体高度、機首方位及び機体座標情報、及び中継機2の受信レベル値で構成されている。
また、図示しない中継機2の演算部29も、ほぼ同様に演算処理を行う。すなわち、自機情報は、機体情報取得部25から得られる、ロール、ピッチ、ヨーの機体姿勢情報、機体高度及び機首方位、及び中継機2の受信レベル値で構成されている。GPS情報は、GPS26から得られる機体座標情報で構成されている。相手機情報は、データ無線部28によって得られる撮影機1の機体姿勢、機体高度、機首方位及び機体座標情報、及び撮影機1の送信出力値で構成されている。
自機の空中線が常に相手機の真の方位に対して誤差なく指向することが理想状態であるが、実際には、以下に示す様々な誤差が生じる。すなわち、1つめは、演算部への入力誤差である。自機、相手機及びGPSからの機体姿勢、機体高度、機首方位、機体座標情報に基づいて演算処理が行われるが、計器のデータ誤差、応答遅れ及びデータ取得タイミングの誤差が生じる。2つめは、追尾誤差である。すなわち、相手機から送られてくるデータに基づいて演算部で処理が行われ、この結果が空中線の駆動部に伝達されて空中線が指示値のAZ,EL方向に向くまでの動作遅れにより誤差が生じる。3つめは、空中線の機械的な取付け誤差である。機械的な誤差が生じていれば、真の方位に対するオフセット誤差となってしまう。
以上の累計誤差角度は、計算値及び飛行ログ解析結果から±3度程度と考えられる。指向空中線の半値角を6度とすると、この累計誤差は−3dB以内であり、大きな受信レベルの低下を招かない許容範囲と考えられる。ただし、これは空中線の駆動部の指向/追尾性能内の飛行における場合であり、指向/追尾性能を超える急激な両機の旋回飛行の場合には、演算部での指向目標角と現在角に誤差が生じ、大きな受信レベルの低下が発生し、映像断が発生する。このため、この実施例では、この映像断が回避される空中線制御方法を説明する。
図5は、情報送信装置10及び中継用送信装置20の動作を説明するフローチャート、及び図6が、空中線の指向特性の例を示す図である。
これらの図を参照して、この例の情報伝送システムに用いられる空中線制御方法の処理内容について説明する。
この情報伝送システムでは、撮影機1に搭載された情報送信装置10から送信用データsdが空中線13を介して送信され、同送信用データsdが、中継機2に搭載された中継用送信装置20で空中線21を介して受信されて地上局3へ中継伝送される。この場合、情報送信装置10では、撮影機1の飛行状態を表す撮影機データsaが生成されて中継機2へ送信されると共に、中継機2から同中継機2の飛行状態を表す中継機データsbが取得され、撮影機データsa及び中継機データsbに基づいて、適応的に、空中線13の指向特性(半値角)、送信用データsdの変調方式及び同送信用データsdの出力レベルが制御される(第1の空中線制御処理)。また、中継用送信装置20では、中継機データsbが生成されて撮影機1へ送信されると共に、撮影機1から撮影機データsaが取得され、中継機データsb及び撮影機データsaに基づいて、適応的に、空中線21の指向特性(半値角)が制御される(第2の空中線制御処理)。
上記第1の空中線制御処理では、撮影機1の現在位置情報(機体座標)が取得される(第1の位置情報取得処理)。また、撮影機1の機体姿勢、機体高度及び機首方位が取得される(第1の機体情報取得処理)。撮影機データsaが中継機2へ送信されると共に、中継機2から中継機データsbが受信される(第1の送受信処理)。この第1の送受信処理で受信された中継機データsbに基づいて、撮影機1の中継機2に対する離隔距離及び送信用データsdの受信レベルが算出され、かつ、現在位置情報、機体姿勢、機体高度、機首方位、離隔距離、受信レベル、及び飛行運動予測値に基づいて、適応的に、空中線13の半値角が算出されると共に、送信部12に対して送信用データsdの変調方式及び同送信用データsdの出力レベルが制御される(第1の演算処理)。この第1の演算処理で算出された半値角に基づいて空中線13の半値角が制御される(第1の空中線駆動処理)。
上記第2の空中線制御処理では、中継機2の現在位置情報(機体座標)が取得される(第2の位置情報取得処理)。また、中継機2の機体姿勢、機体高度及び機首方位が取得される(第2の機体情報取得処理)。中継機データsbが撮影機1へ送信されると共に、同撮影機1から撮影機データsaが受信される(第2の送受信処理)。この第2の送受信処理で受信された撮影機データsaに基づいて、中継機2の撮影機1に対する離隔距離及び送信用データsdの受信レベルが算出され、かつ、現在位置情報(機体座標)、機体姿勢、機体高度、機首方位、離隔距離、受信レベル、及び飛行運動予測値に基づいて、適応的に、空中線21の半値角が算出される(第2の演算処理)。この第2の演算処理で算出された半値角に基づいて空中線21の半値角が制御される(第2の空中線駆動処理)。また、上記第1の演算処理では、上記第1の空中線駆動処理で空中線13の半値角を広角化するように制御されるとき、上記第1の送受信処理で受信された中継機データsbに基づいて、送信用データsdの受信レベルの低下が予測されると、送信部12に対して、適応的に送信用データsdの変調方式及び同送信用データsdの出力レベルが制御される。
すなわち、情報送信装置10の演算部18及び中継用送信装置20の演算部29により、撮影機1及び中継機2の機首方位の変化量から、両機の角速度が算出される(ステップA1)。次に、それぞれの自機情報に基づいて、ロール角及びバンク角の情報も参照され、駆動部19,30が指向/追尾可能な旋回飛行であるか否かが監視される(ステップA2)。また、両機の離隔距離が近い場合は、遠い場合に比べ、同じ半値角であっても指向の広がりが狭いため、ペア機距離も考慮される(ステップA3)。さらに、受信レベルの実測値と、ペア機距離と送信出力とから計算される受信レベルの設計値とが比較され、急激な受信レベルの低下が予測される(ステップA4)。また、一般的に使用されている飛行運動の予測算出プログラムによる予測算出結果(ステップA5)も参照され、以上の情報に基づいて、指向特性を変化させる必要があるか否かが判定される(ステップA6)。
指向特性を変化させる必要があると判定された場合は、判定に応じて適応的に半値角が可変(すなわち、広角化)される(ステップA7)。この半値角の広角化による受信レベルの低下が予測される場合には、映像断の可能性を避けるため、適応変調により、C/N(carrier to noise ratio、搬送波対雑音比)が低くても復調可能な低相の変調方式に切替えられる(ステップA8)。これにより、利得低下が補償される。また、ペア機距離が近い場合には、中継用送信装置20で無線信号wdが非常に高いレベルで受信され、同中継用送信装置20の低雑音増幅器が破壊される恐れがあるため、情報送信装置10の送信出力が多段切替え可能とされ、通常では低く設定されているが、送信出力に余裕がある場合には、出力レベルも同時に高出力に切替えられる(ステップA9)。以上のように、適応的に半値角が可変される場合には、変調方式及び送信出力レベルも併せて同時に制御される。これにより、両機がバンク角の大きい旋回を行う場合でも、通達距離を保ったまま急激な受信レベルの低下が回避されるため、パイロットに対する操縦の制約も大幅に軽減される。
たとえば、両機がバンク角の大きい旋回飛行をした場合、所定の解析により、目標角と現在角の差が最大で±3度程度であることが判っている。このとき、図6中の指向特性[Type−I]の空中線では、累積誤差を含め、最大で±6度(Angle[deg])の誤差となり、約−15dBのレベル低下となる。これは、片機での低下値であるため、両機では2倍の−30dBの低下となる。このため、図5に示す手順で受信レベルの低下を事前に推測し、指向特性[Type−II]に切替える。これにより、片機で−9dB、両機で−18dBの低下となり、切替え前に比べて12dB改善される。併せて、変調方式を64QAM(quadrature amplitude modulation 、直交振幅変調)からQPSK(quadrature phase shift keying 、4相位相偏移変調)に変更すれば、C/Nが12dB程度小さくなる。また、出力に余裕がある場合には、変調方式を16QAM程度とすることにより、伝送レートをあまり下げなくても、送信用データsdが伝送可能となる。
以上のように、この実施例では、情報送信装置10で、撮影機1の飛行状態を表す撮影機データsaが生成されて中継機2へ送信されると共に、中継機2から同中継機2の飛行状態を表す中継機データsbが取得され、撮影機データsa及び中継機データsbに基づいて、適応的に、空中線13の指向特性(半値角)、送信用データsdの変調方式及び同送信用データsdの出力レベルが制御され、また、中継用送信装置20で、中継機データsbが生成されて撮影機1へ送信されると共に、撮影機1から撮影機データsaが取得され、中継機データsb及び撮影機データsaに基づいて、適応的に、空中線21の指向特性(半値角)が制御される。上記空中線13の半値角を広角化するように制御されるとき、受信された中継機データsbに基づいて、送信用データsdの受信レベルの低下が予測されると、送信部12に対して、適応的に送信用データsdの変調方式及び同送信用データsdの出力レベルが制御される。これにより、撮影機1及び中継機2の各空中線の駆動部の指向性能及び追尾性能以上の急激な両機の旋回飛行時においても、映像が瞬断されることなく伝送され、かつパイロットに負担がかからない。
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成は同実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更などがあっても、この発明に含まれる。
たとえば、送信部12に入力されるデータは、カメラ装置11の映像データvdに限らず、たとえば音声データなど、任意のデータで良い。また、図1では、他の受信局として地上局3が設けられているが、自動車や船などに搭載された受信局でも良い。また、位置情報取得手段として、GPSが用いられているが、たとえば、ヨーロッパで計画されている「Galileo」や、日本で計画されている「準天頂衛星」が実用化されたとき、これらを用いても良い。
この発明は、2機のヘリコプタ間で指向空中線を使用してリアルタイムで映像伝送などを行う場合全般に適用できる。
この発明の一実施例である情報伝送システムが用いられる環境の一例を示す図である。 図1中の撮影機1に搭載されている情報送信装置の要部の電気的構成を示すブロック図である。 図1中の中継機2に搭載されている中継用送信装置の要部の電気的構成を示すブロック図である。 図2中の演算部18の機能を説明する図である。 情報送信装置10及び中継用送信装置20の動作を説明するフローチャートである。 空中線の指向特性の例を示す図である。
符号の説明
1 撮影機(撮影用ヘリコプタ)(第1の飛行体)
2 中継機(中継用ヘリコプタ)(第2の飛行体)
3 地上局(他の受信局)
10 情報送信装置
12 送信部(送信手段)
13 空中線(第1の指向空中線)
14 機体情報取得部(第1の空中線制御手段の一部、第1の機体情報取得手段) 15 GPS(Global Positioning System 、汎世界測位システム)(第1の空中線制御手段の一部、第1の位置情報取得手段)
16 空中線(第1の空中線制御手段の一部、第1の無線手段の一部)
17 データ無線部(第1の空中線制御手段の一部、第1の無線手段の一部)
18 演算部(第1の空中線制御手段の一部、第1の演算手段)
18a CPU(中央処理装置)
18b ROM(リード・オンリ・メモリ)
19 駆動部(第1の空中線制御手段の一部、第1の空中線駆動手段)
20 中継用送信装置
21 空中線(第2の指向空中線)
22 受信部(第2の空中線制御手段の一部)
23 送信部(中継用送信装置の一部)
24 空中線(中継用送信装置の一部)
25 機体情報取得部(第2の空中線制御手段の一部、第2の機体情報取得手段)
26 GPS(第2の空中線制御手段の一部、第2の位置情報取得手段)
27 空中線(第2の空中線制御手段の一部、第2の無線手段)
28 データ無線部(第2の空中線制御手段の一部、第2の無線手段)
29 演算部(第2の空中線制御手段の一部、第2の演算手段)
30 駆動部(第2の空中線制御手段の一部、第2の空中線駆動手段)

Claims (7)

  1. 第1の飛行体に搭載され、送信用データを第1の指向空中線を介して送信する情報送信装置と、
    第2の飛行体に搭載され、前記情報送信装置から送信された前記送信用データを第2の指向空中線を介して受信し、かつ、他の受信局へ中継伝送する中継用送信装置とを有する情報伝送システムであって、
    前記情報送信装置は、
    前記第1の飛行体の現在位置、機体姿勢、機体高度及び機首方位す第1の状態情報を生成して前記第2の飛行体へ送信すると共に、前記第2の飛行体から該第2の飛行体の現在位置、機体姿勢、機体高度及び機首方位す第2の状態情報を取得し、取得した前記第2の状態情報に基づいて前記第1の飛行体と第2の飛行体との間の離隔距離を算出し、該離隔距離、前記第1の状態情報及び第2の状態情報に基づいて、適応的に、前記第1の指向空中線の半値角、前記送信用データの変調方式及び該送信用データの出力レベルを制御する第1の空中線制御手段を備え、かつ、
    前記中継用送信装置は、
    前記第2の状態情報を生成して前記第1の飛行体へ送信すると共に、前記第1の飛行体から前記第1の状態情報を取得し、取得した前記第1の状態情報に基づいて前記離隔距離を算出し、該離隔距離、前記第2の状態情報及び第1の状態情報に基づいて、適応的に、前記第2の指向空中線の半値角を制御する第2の空中線制御手段を備えていることを特徴とする情報伝送システム。
  2. 前記情報送信装置は、
    前記送信用データを送信する送信手段を有し、
    前記第1の空中線制御手段は、
    前記第1の飛行体の現在位置情報を取得する第1の位置情報取得手段と、
    前記第1の飛行体の前記機体姿勢、機体高度及び機首方位を取得する第1の機体情報取得手段と、
    前記第1の状態情報を前記第2の飛行体へ送信すると共に、該第2の飛行体から前記第2の状態情報を受信する第1の無線手段と、
    該第1の無線手段で受信された前記第2の状態情報に基づいて、前記離隔距離及び前記送信用データの受信レベルを算出し、かつ、前記各現在位置機体姿勢、機体高度、機首方位、前記離隔距離、受信レベル、及び所定の飛行運動予測算出プログラムによって算出される飛行運動予測値に基づいて、適応的に、前記第1の指向空中線の半値角を算出すると共に、前記送信手段に対して前記送信用データの変調方式及び該送信用データの出力レベルを制御する第1の演算手段と、
    該第1の演算手段で算出された前記半値角に基づいて前記第1の指向空中線の半値角を制御する第1の空中線駆動手段とを備え、
    前記第2の空中線制御手段は、
    前記第2の飛行体の現在位置情報を取得する第2の位置情報取得手段と、
    前記第2の飛行体の前記機体姿勢、機体高度及び機首方位を取得する第2の機体情報取得手段と、
    前記第2の状態情報を前記第1の飛行体へ送信すると共に、該第1の飛行体から前記第1の状態情報を受信する第2の無線手段と、
    該第2の無線手段で受信された前記第1の状態情報に基づいて、前記離隔距離及び前記送信用データの受信レベルを算出し、かつ、前記各現在位置機体姿勢、機体高度、機首方位、前記離隔距離、受信レベル、及び所定の飛行運動予測算出プログラムによって算出される飛行運動予測値に基づいて、適応的に、前記第2の指向空中線の半値角を算出する第2の演算手段と、
    該第2の演算手段で算出された前記半値角に基づいて前記第2の指向空中線の半値角を制御する第2の空中線駆動手段とを備えてなることを特徴とする請求項記載の情報伝送システム。
  3. 前記第1の演算手段は、
    当該第1の空中線駆動手段が前記第1の指向空中線の半値角を広角化するように制御するとき、前記第1の無線手段で受信された前記第2の状態情報に基づいて、前記送信用データの受信レベルの低下を予測すると、前記送信手段に対して、適応的に前記送信用データの変調方式及び該送信用データの出力レベルを制御する構成とされていることを特徴とする請求項記載の情報伝送システム。
  4. 第1の飛行体に搭載され、送信用データを第1の指向空中線を介して送信する情報送信装置と、
    第2の飛行体に搭載され、前記情報送信装置から送信された前記送信用データを第2の指向空中線を介して受信し、かつ、他の受信局へ中継伝送する中継用送信装置とを有する情報伝送システムに用いられる空中線制御方法であって、
    前記情報送信装置が、前記第1の飛行体の現在位置、機体姿勢、機体高度及び機首方位す第1の状態情報を生成して前記第2の飛行体へ送信すると共に、前記第2の飛行体から該第2の飛行体の現在位置、機体姿勢、機体高度及び機首方位す第2の状態情報を取得し、取得した前記第2の状態情報に基づいて前記第1の飛行体と第2の飛行体との間の離隔距離を算出し、該離隔距離、前記第1の状態情報及び第2の状態情報に基づいて、適応的に、前記第1の指向空中線の半値角、前記送信用データの変調方式及び該送信用データの出力レベルを制御する第1の空中線制御処理を行い、かつ、
    前記中継用送信装置が、前記第2の状態情報を生成して前記第1の飛行体へ送信すると共に、前記第1の飛行体から前記第1の状態情報を取得し、取得した前記第1の状態情報に基づいて前記離隔距離を算出し、該離隔距離、前記第2の状態情報及び第1の状態情報に基づいて、適応的に、前記第2の指向空中線の半値角を制御する第2の空中線制御処理を行うことを特徴とする空中線制御方法。
  5. 前記情報送信装置が、前記送信用データを送信する送信手段を有し、
    前記第1の空中線制御処理では、
    前記第1の飛行体の現在位置情報を取得する第1の位置情報取得処理と、
    前記第1の飛行体の前記機体姿勢、機体高度及び機首方位を取得する第1の機体情報取得処理と、
    前記第1の状態情報を前記第2の飛行体へ送信すると共に、該第2の飛行体から前記第2の状態情報を受信する第1の送受信処理と、
    該第1の送受信処理で受信された前記第2の状態情報に基づいて、前記離隔距離及び前記送信用データの受信レベルを算出し、かつ、前記各現在位置機体姿勢、機体高度、機首方位、前記離隔距離、受信レベル、及び所定の飛行運動予測算出プログラムによって算出される飛行運動予測値に基づいて、適応的に、前記第1の指向空中線の半値角を算出すると共に、前記送信手段に対して前記送信用データの変調方式及び該送信用データの出力レベルを制御する第1の演算処理と、
    該第1の演算処理で算出された前記半値角に基づいて前記第1の指向空中線の半値角を制御する第1の空中線駆動処理とを行い、
    前記第2の空中線制御処理では、
    前記第2の飛行体の現在位置情報を取得する第2の位置情報取得処理と、
    前記第2の飛行体の前記機体姿勢、機体高度及び機首方位を取得する第2の機体情報取得処理と、
    前記第2の状態情報を前記第1の飛行体へ送信すると共に、該第1の飛行体から前記第1の状態情報を受信する第2の送受信処理と、
    該第2の送受信処理で受信された前記第1の状態情報に基づいて、前記離隔距離及び前記送信用データの受信レベルを算出し、かつ、前記各現在位置機体姿勢、機体高度、機首方位、前記離隔距離、受信レベル、及び所定の飛行運動予測算出プログラムによって算出される飛行運動予測値に基づいて、適応的に、前記第2の指向空中線の半値角を算出する第2の演算処理と、
    該第2の演算処理で算出された前記半値角に基づいて前記第2の指向空中線の半値角を制御する第2の空中線駆動処理とを行うことを特徴とする請求項記載の空中線制御方法。
  6. 前記第1の演算処理では、
    当該第1の空中線駆動処理で前記第1の指向空中線の半値角を広角化するように制御るとき、
    前記第1の送受信処理で受信された前記第2の状態情報に基づいて、前記送信用データの受信レベルの低下を予測すると、前記送信手段に対して、適応的に前記送信用データの変調方式及び該送信用データの出力レベルを制御することを特徴とする請求項記載の空中線制御方法。
  7. コンピュータを請求項2又は3記載の第1の演算手段として機能させるためのコンピュータ読み取り可能な空中線制御プログラム。
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