JP5166972B2 - 燃料電池システムとその制御方法 - Google Patents
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Description
そして、冷却ラインには冷媒を冷却配管に通流させる冷媒ポンプが備わり、冷媒ポンプを駆動することで冷媒は冷却配管を通流する。
そして、コンプレッサは、燃料電池システムの動作中は常時駆動することから、冷媒ポンプは、燃料電池システムの動作中は常時駆動することになる。このため、例えば特許文献1に開示される技術を適用して冷媒ポンプの駆動を制御することができず、冷媒の流量を調節することができない。
このため、冷却配管に冷媒流量制御弁を備え、冷媒流量制御弁の開度を調節して、冷却配管における冷媒の流量を調節するように構成される。
そして制御装置は、開度センサから入力される冷媒流量制御弁の開度に基づいて、冷媒流量制御弁を所定の開度に保つようにフィードバック制御している。
また、冷媒流量制御弁を全開状態に維持する場合にも、冷媒流量制御弁には電力が供給されて開度が制御されていることから、冷媒流量制御弁における消費電力が大きいという問題がある。
図1は、本実施形態に係る燃料電池システムの構成を示す図である。図1に示す本実施形態に係る燃料電池システム1は、図示しない燃料電池車両(移動体)に搭載されている。燃料電池システム1は、燃料電池スタック10と、燃料電池スタック10のアノードに対して水素(燃料ガス、反応ガス)を給排するアノード系と、燃料電池スタック10のカソードに対して酸素を含む空気(酸化剤ガス、反応ガス)を給排するカソード系と、燃料電池スタック10を経由する冷媒を冷却する冷却ラインと、を備えている。
さらに、燃料電池システム1を制御する制御装置3が備わる。
そして、冷却ラインに備わる冷媒流量制御弁62の開度の調節、アノード系に備わるコンプレッサ31と冷却ラインに備わる冷媒ポンプ61を駆動するモータ(ポンプ駆動装置)65の駆動制御を含み、燃料電池システム1全体を制御する機能を有する。
燃料電池スタック10は、複数(例えば200〜400枚)の固体高分子型の単セルが積層されることで構成されたスタックであり、複数の単セルは電気的に直列で接続されている。単セルは、MEA(Membrane Electrode Assembly:膜電極接合体)と、これを挟み2枚の導電性を有するアノードセパレータおよびカソードセパレータと、を備えている。
カソードセパレータには、各MEAのカソードに対して空気を給排するため単セルの積層方向に延びる貫通孔(内部マニホールドと称される)や、単セルの面方向に延びる溝が形成されており、これら貫通孔および溝がカソード流路12(酸化剤ガス流路)として機能している。
2H2→4H++4e− …(1)
O2+4H++4e−→2H2O …(2)
アノード系は、燃料電池スタック10よりも上流側に備えられる、水素タンク21、常閉型の遮断弁22、エゼクタ23、および燃料電池スタック10よりも下流側に備えられる、気液分離器24、常閉型のパージ弁26を備えている。
そして、燃料電池車両のイグニッションがONされ、燃料電池スタック10の起動が要求されたときに遮断弁22が開かれると、水素タンク21の水素が配管21a等を介してアノード流路11に供給されるようになっている。
そして、エゼクタ23に戻されたアノードオフガスは、水素タンク21からの水素と混合された後、アノード流路11に再供給されるようになっている。つまり、本実施形態では、配管24aおよび配管24bによって、水素を循環させて再利用する水素循環ラインが構成されている。
なお、配管24bの気液分離器24側に近い部分は、鉛直方向で配置されており、水素に同伴する水分が含まれているときに、これが自重により気液分離器24に戻されるようになっている。
ここで、制御装置3は、例えば、燃料電池スタック10を構成する単セルの電圧(セル電圧)が所定セル電圧以下となった場合、不純物を排出する必要があると判定し、パージ弁26を開くように設定されている。セル電圧は、例えば、単セルの電圧を検出する電圧センサ(セル電圧モニタ)を介して検出され、制御装置3に入力される。
カソード系は、コンプレッサ31と、希釈器33と、図示しない加湿器と、を備えている。
なお、コンプレッサ31は、燃料電池スタック10及び/又は燃料電池スタック10の発電電力を充放電する、図示しない高圧バッテリを電源とするモータ65によって作動される。
希釈器33は、パージ弁26から導入されるアノードオフガスと、配管32bから導入されるカソードオフガス(希釈用ガス)とを混合し、アノードオフガス中の水素を、カソードオフガスで希釈する容器であり、その内部に希釈空間33aを備えている。具体的には、希釈器33は、希釈空間33aの鉛直下方に、カソードオフガスが流れる配管33bを有しており、配管33bには、その内部と希釈空間33aとを連通させる連通孔33cが形成されている。
さらに、燃料電池システム1には、燃料電池スタック10を経由する冷媒を冷却する冷却ラインが備わる。冷却ラインは、燃料電池スタック10とラジエータ63との間を冷媒が循環可能に、冷却配管63aで接続した系であり、冷媒を循環させる冷媒ポンプ61を備える。
ラジエータ63は、燃料電池スタック10の放熱を、冷却配管63aを通流する冷媒を介して外気と熱交換して大気に放出する機能を有する。
冷媒は、例えば冷却水である。
冷却配管63aに冷媒を通流させる冷媒ポンプ61は、例えば、モータ65によって駆動されるが、燃料電池システム1を小型化するため、燃料電池スタック10に空気を供給するコンプレッサ31を駆動するモータ65によって、冷媒ポンプ61をコンプレッサ31と一体に駆動させる場合がある。
図2の(a)は、冷媒流量制御弁の構造を示す断面図、(b)は、可動板の構成を示す図である。図2の(a)に示すように、本実施形態に係る冷媒流量制御弁62は、断面が略円形の冷却配管63aの、断面中心を通って横架される回転軸62aと一体に回転するバルブ(弁体)62bによって開度が調節され、冷却配管63aを通流する冷媒の流量を調節する。
さらに、冷却配管63aと軸受け62cの間には、例えばオイルシール62gが備わり、冷却配管63aを通流する冷媒の、軸受け62cの側への漏洩を封じている。
なお、軸受け62cと反対の側の回転軸62aの端部は、例えば樹脂軸受け62fなどで回転自在に、冷媒流量制御弁62の本体62jに支持されるように構成すればよい。
全閉位置では、バルブ62bが冷却配管63aの流路方向に対して略垂直に起立して、冷却配管63aを通流する冷媒の流れを遮断し、冷媒流量制御弁62の開度が全閉である全閉状態にする。また、全開位置では、バルブ62bが冷却配管63aの流路方向に略水平になることで冷媒を最大限に通流させ、冷媒流量制御弁62の開度が全開である全開状態にする。そして、バルブ62bの冷却配管63aの流路方向に対する回転角度によって、冷媒流量制御弁62の開度が決定される。
回転軸62aにはバルブ62bが固定されることから、バルブ62bはDCモータ62eで動作することになる。したがって、DCモータ62eは請求項に記載の弁体駆動手段となる。
そして開度センサ62hは、回転軸62aの回転角度を検出し、検出値を電気信号などの角度信号に変換して制御装置3に入力する。
制御装置3は、開度センサ62hから入力される角度信号に基づいて、冷媒流量制御弁62の開度を取得できる。
さらにモータ駆動部62e1は、制御装置3から入力される指令に基づいて、DCモータ62eへの電力の供給を停止する機能を有する。
そして、軸受け62cとDCモータ62eとの間には、例えばコイルばねからなるリターンスプリング(付勢手段)62d1と補助スプリング62d2が、それぞれの中心軸が回転軸62aと一致するように配設されている。
また、リターンスプリング62d1の他端は、冷媒流量制御弁62の本体62jに係止される。
補助スプリング62d2は、可動板62a1を回転軸62aの回りに回転させ、可動板62a1と、回転軸62aを介して一体に回転するバルブ62bが、冷却配管63aを閉じる方向(以下、弁閉方向と称する)に付勢する。
そして、本実施形態に係る冷媒流量制御弁62は、リターンスプリング62d1の付勢力と補助スプリング62d2の付勢力とが釣り合ったとき、全開状態になるように設定される。
可動板62a1の回転止め62a4とストッパ62a5は、バルブ62bが弁閉方向に回転し、全閉位置になるときに係合するように配置される。すなわち、可動板62a1の回転止め62a4とストッパ62a5が係合したとき、バルブ62bは全閉位置にあり、冷媒流量制御弁62は全閉状態になる。
そして、可動板62a1はリターンスプリング62d1の付勢力で回転し、バルブ62bが弁開方向に回転する。バルブ62bは、リターンスプリング62d1の付勢力と補助スプリング62d2の付勢力が釣り合う状態に維持される。この状態における開度を、冷媒流量制御弁62の標準の開度、すなわち、デフォルト開度とする。
前記したように、本実施形態に係る冷媒流量制御弁62は、リターンスプリング62d1の付勢力と補助スプリング62d2の付勢力が釣り合う状態のとき全開状態になるように構成されることから、冷媒流量制御弁62がデフォルト開度に設定されると、冷媒流量制御弁62は全開状態になる。
このように、冷媒流量制御弁62は、DCモータ62eへの電力の供給が停止された時に設定されるデフォルト開度が全開状態であることから、冷媒流量制御弁62は、ノーマルオープンタイプの弁になる。
そして、制御装置3は、冷媒流量制御弁62の実際の開度が、所望する開度になるように、モータ駆動部62e1を介してDCモータ62eの回転を制御して、バルブ62bを動作する。
なお、所望する開度とは、外気温や燃料電池システム1(図1参照)の各部の温度に基づいて制御装置3が算出する、冷却配管63aにおける冷媒の好適な通流量を実現するための冷媒流量制御弁62の開度である。
特に、個々の開度センサ62hが有する個別誤差は、設計時に除去できないため、仮に個別誤差が大きいと、開度センサ62hの検出値には、常に大きな検出誤差が生じてしまうことになる。
また、例えば冷媒流量制御弁62を商品として出荷する際に、個々の開度センサ62hの個別誤差を補正しても、冷媒流量制御弁62の運用中の温度や湿度の変化、振動などによって開度センサ62hに検出誤差が発生し、さらに、その検出誤差が蓄積されて、検出誤差が大きくなる場合がある。以降、個別誤差には、冷媒流量制御弁62の運用中に生じる誤差も含まれるものとする。
そこで、開度センサ62hの個別誤差によって生じる検出誤差を吸収するため、本実施形態に係る制御装置3は、バルブ62bが基準状態にあるときの開度センサ62hの検出値を基準値として取得する操作を実行し、この基準値に基づいて冷媒流量制御弁62の開度を調節する。
なお、図3の(a)において、角度θC、及び角度θOは、冷却配管63aにおける冷媒の流路方向と垂直な方向Vに対する角度として示されている。
冷媒流量制御弁62(図2の(a)参照)の開度と、開度センサ62h(図2の(a)参照)の検出値との間には、冷媒流量制御弁62及び開度センサ62hの特性に基づいた相関関係(以下、単に相関関係と称する場合がある)が存在し、例えば図3の(b)に実線で示すようなグラフとして示すことができる。
これは、開度センサ62hに検出誤差が生じない場合の、冷媒流量制御弁62の開度と開度センサ62hの検出値の関係を示すものである。
すなわち、制御装置3は、冷媒流量制御弁62の開度と開度センサ62hの検出値の相関関係に基づいて、冷媒流量制御弁62の開度を調節する。
制御装置3は、取得した冷媒流量制御弁62の開度に基づいて、冷媒流量制御弁62の開度を調節することから、取得する冷媒流量制御弁62の開度に誤差Δθが生じると、制御装置3が調節する冷媒流量制御弁62の開度にも誤差が生じることになる。
すなわち、図3の(b)に実線で示すように、例えば冷媒流量制御弁62の開度と開度センサ62hの検出値の相関関係が直線で示される場合、その傾斜は変わらないとし、制御装置3は、冷媒流量制御弁62が全閉状態のときに、開度センサ62hの検出値が第1基準値S1になるような直線に相関関係を補正する。
そして、制御装置3は、補正された相関関係に基づいて、冷媒流量制御弁62の開度を調節する。
そして、制御装置3は、誤差Δθを生じることなく冷媒流量制御弁62の開度を取得し、その開度に基づいて冷媒流量制御弁62の開度を調節することができる。したがって、制御装置3は、開度センサ62hが有する個別誤差によって生じる検出誤差を吸収し、冷媒流量制御弁62の開度を精度よく調節できる。
すなわち、制御装置3は、可動板62a1の回転止め62a4がストッパ62a5に係合するまで、バルブ62bを弁閉方向に回転させる。
冷媒流量制御弁62が全閉状態になり、可動板62a1の回転止め62a4がストッパ62a5に係合すると、可動板62a1の回転はストッパ62a5で係止され、可動板62a1と一体に回転する回転軸62aの回転も停止する。
すなわち、冷媒流量制御弁62の開度と開度センサ62hの検出値が、例えば図3の(b)に実線で示すような相関関係を有する場合、制御装置3はΔSで示される検出誤差に対応して、冷媒流量制御弁62が全閉状態のときに第1基準値S1を通る相関関係(図3の(b)に破線で示す)に補正する。
そして、制御装置3は、補正された相関関係に基づいて冷媒流量制御弁62の開度を調節することで、冷媒流量制御弁62の開度を精度よく調節できる。
制御装置3が運転者に故障を報知する方法は限定するものではなく、警告灯の点灯や警報音の発報などとすればよい。
この場合、第1基準値S1として想定される値は、開度センサ62hの性能等によって決定される値である。
しかしながら、開度センサ62hに検出誤差が生じると、冷媒流量制御弁62がデフォルト開度に設定されたとき、開度センサ62hは、角度信号SOと異なる角度信号S2を検出値として出力する場合がある。
すなわち、相関関係が直線で示される場合、制御装置3は、相関関係を、第1基準値S1と第2基準値S2を結んだ直線に補正する。
この構成によって、冷媒流量制御弁62の検出誤差を吸収し、冷媒流量制御弁62の開度を精度よく調節できるという優れた効果を奏する。
以下、図5を主に参照して、制御装置3が第1基準値S1及び第2基準値S2を取得するステップを説明する(適宜、図1〜図4参照)。
なお、図4に示すステップと同じステップについては同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
そして、リターンスプリング62d1と補助スプリング62d2の付勢力が釣り合った回転角度で回転軸62aの回転は停止し、冷媒流量制御弁62はデフォルト開度に設定される。
本実施形態において、冷媒流量制御弁62のデフォルト開度は全開状態であることから、冷媒流量制御弁62は全開状態になる。
すなわち、冷媒流量制御弁62の開度と開度センサ62hの検出値が、例えば図3の(b)に実線で示すような相関関係を有する場合、制御装置3は、図3の(b)に一点鎖線で示すように、冷媒流量制御弁62が全閉状態のときに第1基準値S1を通り、且つ冷媒流量制御弁62がデフォルト開度に設定されたときに第2基準値S2を通る相関関係に補正する。
そして、制御装置3は、補正された相関関係に基づいて冷媒流量制御弁62の開度を調節することで、冷媒流量制御弁62の開度を精度よく調節できる。
燃料電池システム1が、例えば燃料電池車両に備わる場合、燃料電池車両のイグニッションがONされ、燃料電池システム1が始動すると(ステップS11)、制御装置3は、冷媒流量制御弁62を使用するモードか否かを判定する(ステップS12)。
そして、制御装置3は、外気温や燃料電池システム1の各部の温度に基づいて冷媒流量制御弁未使用モードを検出する、モード検出手段を備えることになる。
なお、外気温や燃料電池システム1の各部の温度に基づいて、制御装置3が冷媒流量制御弁未使用モードを検出することから、本実施形態に係る燃料電池システム1は、図示しない温度計測手段を備え、必要な温度を計測して制御装置3に通知する構成が好適である。
なお、制御装置3が冷媒流量制御弁未使用モードを検出する温度の所定値は、例えば本実施形態に係る燃料電池システム1が搭載される、図示しない燃料電池車両に要求される性能等に基づいて、適宜設定すればよい。
具体的に、制御装置3は、遮断弁22を開いて水素タンク21から燃料電池スタック10のアノードに水素を供給するとともに、モータ65を駆動してコンプレッサ31を駆動して、空気を燃料電池スタック10のカソードに供給する。
前記したように、DCモータ62eへの電力の供給が停止すると、冷媒流量制御弁62はデフォルト開度に設定され、全開状態になる。
ステップS19で、制御装置3が燃料電池スタック10での発電を開始すると、前記したように冷媒ポンプ61が駆動する。
冷媒流量制御弁62は、全開状態であることから、冷媒は冷媒ポンプ61の駆動に伴って、最大流量で冷却配管63aを通流し冷却ラインを循環する。
そして、制御装置3は、第1基準値S1に基づいて、冷媒流量制御弁62(図2の(a)参照)の開度と開度センサ62h(図2の(a)参照)の検出値の相関関係を補正し、補正した相関関係に基づいて、冷媒流量制御弁62の開度を調節することで、冷媒流量制御弁62の検出誤差を吸収し、冷媒流量制御弁62の開度を精度よく調節できるという優れた効果を奏する。
この構成によって、制御装置3が冷媒流量制御弁未使用モードを検出した場合であっても、冷媒流量制御弁62(図2の(a)参照)の開度を調節する必要が生じたときには、精度よく冷媒流量制御弁62の開度を調節できる。
例えば、一日に複数回、燃料電池システム1(図1参照)を始動する場合、一日の最初の始動時のみイニシャルチェックを実行するように構成してもよい。
なお、図7の説明において、図6と同等のステップについては詳細な説明は適宜省略する。
そして、制御装置3は、今回の燃料電池システム1の始動が一日の最初の始動ではないと判定したら、前回のイニシャルチェックが同日に実行されたと判定し(ステップS35→Yes)、制御をステップS37に進める。
そして、制御装置3は、燃料電池スタック10での発電を開始する(ステップS40)。
前記したように、燃料電池システム1(図1参照)は、通常の運転状態においては、冷却配管63a(図1参照)に冷媒を常時通流させてラジエータ63(図1参照)で冷却することから、冷媒流量制御弁62は全開状態に維持される時間が長くなる。
しかしながら、燃料電池システム1(図1参照)が長時間の連続動作をすると、例えば冷媒流量制御弁62の周辺に発生する熱や振動によって開度センサ62hに検出誤差が発生し、その検出誤差が個別誤差として蓄積される場合がある。
このように、本実施形態においては、開度センサ62hに検出誤差が発生しても、ラジエータ63での冷却効率が低下しないという優れた効果を奏する。
すなわち、制御装置3は、開度センサ62hの検出誤差の大きさに変化があった場合であっても、その変化に対応して速やかに相関関係を補正することができ、このことによって、制御装置3は、常に精度よく冷媒流量制御弁62の開度を調節できるという優れた効果を奏する。
制御装置3が運転者に故障を報知する方法は限定するものではなく、警告灯の点灯や警報音の発報などとすればよい。
また、制御装置は、冷媒流量制御弁をデフォルト開度に設定して開度センサの第2基準値を取得し、第1基準値及び第2基準値に基づいて、冷媒流量制御弁の開度と開度センサの検出値の相関関係を補正する。
さらに、制御装置は、補正した相関関係に基づいて冷媒流量制御弁の開度を調節する。このことによって、冷媒流量制御弁の開度を精度よく調節できるという優れた効果を奏する。
さらに、イニシャルチェック時に冷媒流量制御弁が全閉状態になっても、冷媒が循環していないことから、燃料電池スタックの冷却に与える影響がほとんどないという優れた効果を奏する。
3 制御装置(モード検出手段)
10 燃料電池スタック
31 コンプレッサ
61 冷媒ポンプ
62 冷媒流量制御弁
62b バルブ(弁体)
62d1 リターンスプリング(付勢手段)
62e DCモータ(弁体駆動手段)
62e1 モータ駆動部(電力供給手段)
62h 開度センサ(開度検出手段)
63a 冷却配管
65 モータ(ポンプ駆動装置)
S1 第1基準値
S2 第2基準値
Claims (7)
- 燃料電池スタックと、
前記燃料電池スタックに空気を供給するコンプレッサと、
前記燃料電池スタックを経由して冷却配管を通流する冷媒の流量を調節する冷媒流量制御弁と、
前記冷媒流量制御弁の開度を検出する開度検出手段と、
前記冷媒を前記冷却配管に通流させる冷媒ポンプと、
前記冷媒流量制御弁の開度を調節する制御装置と、を備え、
前記コンプレッサと前記冷媒ポンプとが、1つのポンプ駆動装置を共有し一体となって駆動する燃料電池システムであって、
前記制御装置は、当該燃料電池システムの始動直後に、前記冷媒流量制御弁を全閉状態にし、全閉状態における前記開度検出手段の検出値を第1基準値として取得し、前記第1基準値に基づいて、前記冷媒流量制御弁の開度を調節することを特徴とする燃料電池システム。 - 前記制御装置は、前記冷媒流量制御弁を全閉状態にして前記第1基準値を取得し、前記冷媒流量制御弁を全開状態にして、全開状態における前記開度検出手段の検出値を第2基準値として取得し、前記第1基準値及び前記第2基準値に基づいて、前記冷媒流量制御弁の開度を調節することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
- 前記制御装置は、予め設定された前記冷媒流量制御弁の開度と前記開度検出手段の検出値との相関関係を、前記第1基準値に基づいて補正し、
補正された前記相関関係に基づいて、前記冷媒流量制御弁の開度を調節することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料電池システム。 - 前記冷媒流量制御弁は、
弁体駆動手段の駆動で動作する弁体と、
前記制御装置からの指令に基づいて、前記弁体駆動手段に電力を供給する電力供給手段と、
当該冷媒流量制御弁が全開状態になるように前記弁体を付勢する付勢手段と、を含み、
前記制御装置は、前記冷媒流量制御弁を全開状態にする冷媒流量制御弁未使用モードを検出するモード検出手段を備えるとともに、
前記モード検出手段が、前記冷媒流量制御弁未使用モードを検出した場合、前記制御装置は、前記第1基準値及び前記第2基準値を取得した後に、前記弁体駆動手段への電力の供給を停止するように前記電力供給手段に指令を与え、前記冷媒流量制御弁を全開状態にすることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の燃料電池システム。 - 前記制御装置は、
前記モード検出手段が前記冷媒流量制御弁未使用モードを検出した場合であっても、前記燃料電池システムの始動直後に、前記冷媒流量制御弁を全閉状態にして、前記第1基準値を取得し、前記冷媒流量制御弁を全開状態にして、前記第2基準値を取得することを特徴とする請求項4に記載の燃料電池システム。 - 前記制御装置は、
前記燃料電池システムの始動直後の、前記ポンプ駆動装置が動作していないときに、前記第1基準値を取得することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の燃料電池システム。 - 燃料電池スタックと、
前記燃料電池スタックに空気を供給するコンプレッサと、
前記燃料電池スタックを経由して冷却配管を通流する冷媒の流量を調節する冷媒流量制御弁と、
前記冷媒流量制御弁の開度を検出する開度検出手段と、
前記冷媒を前記冷却配管に通流させる冷媒ポンプと、
前記冷媒流量制御弁の開度を調節する制御装置と、を備え、
前記コンプレッサと前記冷媒ポンプは、1つのポンプ駆動装置を共有し一体となって駆動し、
前記冷媒流量制御弁は、
弁体駆動手段の駆動で動作する弁体と、
前記制御装置からの指令に基づいて、前記弁体駆動手段に電力を供給する電力供給手段と、
当該冷媒流量制御弁が全開状態になるように前記弁体を付勢する付勢手段と、を含んでなる燃料電池システムの制御方法であって、
当該燃料電池システムの始動直後に、前記制御装置が、前記冷媒流量制御弁を全閉状態にするステップと、
前記冷媒流量制御弁が全閉状態のときに、前記開度検出手段が検出する検出値を、前記制御装置が第1基準値として取得するステップと、
前記制御装置が、前記冷媒流量制御弁を全開状態にするステップと、
を有することを特徴とする燃料電池システムの制御方法。
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