JP5164219B2 - 交流トラヒック計算装置、交流トラヒック計算システム、交流トラヒック計算方法およびそのプログラム - Google Patents

交流トラヒック計算装置、交流トラヒック計算システム、交流トラヒック計算方法およびそのプログラム Download PDF

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Description

本発明は、IP(Internet Protocol)やMPLS(Multi-Protocol Label Switching)等の通信ネットワークおける交流トラヒック量の計算技術に関する。
ネットワークにおいて、ネットワークトポロジおよび経路を最適化することで、ネットワーク全体の資源を有効活用し、転送品質の維持、ネットワークコストの低減を図ることが重要である。このようなネットワークのトポロジおよび経路を最適化するためには、ネットワークのトポロジや経路の情報に加えて、任意の2つのノード間のトラヒック量である交流トラヒック量の情報が必要である。従来、ネットワーク内のノードにNetFlow(登録商標)や、sFLOW(登録商標)等のxFlowを実装することで、フロー(ネットワーク内の任意の2つのノードを発側ノード、着側ノードとするフロー)単位のトラヒック量の測定が可能である。しかし、このフロー単位のトラヒック量をネットワーク内のすべてのノード間について計測しようとすると、長時間を要し、実用的ではない(非特許文献1参照)。
このような問題点を解決する方法として、ネットワークからの情報収集負荷が比較的低い各ノードのインタフェース単位の入出力トラヒック量をもとに、重力モデル等を用いて交流トラヒック量(各ノード間の往復のトラヒック量)を推定する交流トラヒック推定法が提案されている(非特許文献2参照)。
N.Benameur and J.W.Roberts、"Traffic Matrix Inference in IP Networks "、Networks and Spatial Economics、Volume 4, Number 1、p.103-114、2004年3月 Y.Ohsita,et al.、"Estimation of current traffic matrices from long-term traffic variations information"、Broadnets2008,2008年9月
しかし、この交流トラヒック推定法で用いられるモデル(例えば、重力モデル等)が実際のネットワーク内のトラヒックの傾向と異なる場合には、交流トラヒック量の推定誤差が大きくなるという問題がある。この問題を、図7を用いて説明する。
図7は、比較例となる交流トラヒック推定方法を説明した図である。この重力モデルを用いた交流トラヒック推定法(Gravity法)では、ネットワークを構成する各ノードの入出力トラヒック量から、2つのノード間の交流トラヒック量を計算する。例えば、ノードA,B,Cの入出力トラヒック量が100M(bps)である場合、(a)に示すようにGravity法で推定されるノードA,B,C間の交流トラヒック量は、それぞれ50M(bps)となる。しかし、実際の交流トラヒック量は、それぞれ50M(bps)であるとは限らない。例えば、(b)に示すように、ノードBからノードCへの実際のトラヒック量が25M(bps)である場合には、(a)のGravity法によるトラヒック量は50M(bps)と推定され、実際のトラヒック量と、Gravity法による推定値との間には大きな差があることが分かる。
そこで、本発明は、前記した課題を解決し、ネットワーク内の各ノード間の交流トラヒック量の推定精度を向上させることを目的とする。
前記した課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、ネットワークの任意の2つのノード間におけるフローのトラヒック量の推定値を計算する交流トラヒック計算装置であって、ネットワークを構成する各ノードのインタフェースの識別情報ごとに、そのインタフェースの入出力トラヒック量を示したインタフェース単位トラヒック情報と、ネットワークを流れるフローごとに、そのフローの始点ノードおよび終点ノードの識別情報と、そのフローにおける始点ノードおよび終点ノード間において経由するインタフェースの識別情報とを示した経路情報とを取得し、記憶部に記憶する情報収集部と、取得したインタフェース単位トラヒック情報および経路情報を記憶する記憶部と、経路情報を参照して、ネットワークを構成するノード群から任意の2つのノードのペアを選択し、その選択したノードのペアそれぞれについて、インタフェース単位トラヒック情報からノードのペアそれぞれのインタフェース単位の入出力トラヒック量を読み出し、その読み出した入出力トラヒック量を用いてGravity法により、このネットワークにおける各フローのトラヒック量の推定値の初期値tgmの集合である初期値tgを計算する初期値計算部と、ネットワーク内のフロー群からフローを選択するフロー選択部と、選択したフローのトラヒック量を測定するトラヒック量測定部と、測定したフローのトラヒック量tNFと、初期値tgとの差が所定の閾値以上であるか否かを判定する誤差判定部と、誤差判定部により、測定したフローのトラヒック量tNFと、初期値tgとの差が所定の閾値以上であると判定されたとき、(1)初期値tgから、トラヒック量の測定対象のフローの値を抽出したtSUBについて、‖tNF−tgSUB‖が最小となるGravity法の重みαを計算して記憶部に記憶し、(2)初期値tgにおける、トラヒック量の測定対象のフローの値を、tNFに示される値に置き換え、初期値tgにおける、トラヒック量の測定対象のフロー以外のフローの値のうち、記憶部にαの値が記憶されているフローの値について、当該αと、インタフェース単位トラヒック情報に示される、当該フローの始点ノードおよび終点ノードそれぞれの最新のインタフェース単位の入出力トラヒック量とを用いて計算したトラヒック量の値に補正した初期値tg´を計算する初期値補正処理を行う初期値補正部と、初期値tg´に、TomoGravity法を適用して、ネットワークの任意の2つのノードにおけるフローのトラヒック量の推定値Testを計算するトラヒック量推定部と、計算した推定値Testを出力する交流トラヒック出力部とを備えることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、ネットワークの任意の2つのノード間におけるフローのトラヒック量の推定値を計算する交流トラヒック計算装置が、ネットワークを構成する各ノードのインタフェースの識別情報ごとに、そのインタフェースの入出力トラヒック量を示したインタフェース単位トラヒック情報と、ネットワークを流れるフローごとに、そのフローの始点ノードおよび終点ノードの識別情報と、そのフローにおける始点ノードおよび終点ノード間において経由するインタフェースの識別情報とを示した経路情報とを取得し、記憶部に記憶するステップと、経路情報を参照して、ネットワークを構成するノード群から任意の2つのノードのペアを選択し、その選択したノードのペアそれぞれについて、インタフェース単位トラヒック情報からノードのペアのインタフェースに関するトラヒック量を読み出し、その読み出したトラヒック量を用いてGravity法により、このネットワークにおける各フローのトラヒック量の推定値の初期値tgmの集合である初期値tgを計算するステップと、ネットワーク内のフロー群からフローを選択するステップと、選択したフローのトラヒック量を測定するステップと、測定したフローのトラヒック量tNFと、初期値tgとの差が所定の閾値以上であるか否かを判定するステップと、ステップにおいて測定したフローのトラヒック量tNFと、初期値tgとの差が所定の閾値以上であると判定されたとき、(1)初期値tgから、トラヒック量の測定対象のフローの値を抽出したtSUBについて、‖tNF−tgSUB‖が最小となるGravity法の重みαを計算して記憶部に記憶するステップと、(2)初期値tgにおける、トラヒック量の測定対象のフローの値を、tNFに示される値に置き換え、初期値tgにおける、トラヒック量の測定対象のフロー以外のフローの値のうち、記憶部にαの値が記憶されているフローの値について、当該αと、インタフェース単位トラヒック情報に示される、当該フローの始点ノードおよび終点ノードそれぞれの最新のインタフェース単位の入出力トラヒック量とを用いて計算したトラヒック量の値に補正した初期値tg´を計算する初期値補正処理を行うステップと、初期値tg´に、TomoGravity法を適用して、ネットワークの任意の2つのノードにおけるフローのトラヒック量の推定値Testを計算するステップと、計算した推定値Testを出力するステップとを実行することを特徴とする交流トラヒック計算方法とした。
このようにすることで、交流トラヒック計算装置は、Gravity法の初期値tgと実際のトラヒック量の測定値との誤差が所定の範囲を超えていたとき、実際の測定値(tNF)を用いて、初期値tgを補正する。そして、交流トラヒック計算装置は、この補正した初期値tg(初期値tg´)に、TomoGravity法を適用して、ネットワークの任意の2つのノードにおけるフローのトラヒック量の推定値Testを計算する。このようにすることで、交流トラヒック計算装置は、ネットワーク内の交流トラヒックの推定精度を向上させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の交流トラヒック計算装置のトラヒック量推定部が、初期値計算部により計算された初期値tgに、TomoGravity法を適用して、ネットワークの任意の2つのノードにおけるフローのトラヒック量の推定値Testを計算し、初期値補正部は、測定したフローのトラヒック量tNFと、推定値Testとの差が所定の閾値以上であったとき、初期値補正処理を実行することを特徴とする。
このようにすることで、交流トラヒック計算装置は、トラヒック量の測定値tNFと、トラヒック量の推定値Testとの誤差が、実際に所定の範囲を超えていることを確認した上で、Gravity法の初期値tgの補正を行うことができる。つまり、実際にはあまり誤差がないにもかかわらず、初期値tgの補正を行うことがなくなる。したがって、交流トラヒック計算装置は、交流トラヒック量の推定値を求めるための計算量を低減することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の交流トラヒック計算装置のトラヒック量測定部が、過去にトラヒックを測定したフローの識別情報と、そのフローの始点ノードおよび終点ノードの識別情報とを示した測定フロー情報を記憶部に記憶し、フロー選択部は、測定フロー情報を参照して、前回のトラヒック量の測定対象としていないフローを選択することを特徴とする。
このようにすることで、交流トラヒック計算装置は、複数回にわたり、交流トラヒックの推定を行う場合において、ネットワーク内の様々なフローを測定して、実際の測定値と初期値tg(または推定値Test)との誤差があるか否かを判断することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の交流トラヒック計算装置と、ネットワーク内の経路情報およびインタフェース単位トラヒック情報を収集し、この収集した経路情報およびインタフェース単位トラヒック情報を、交流トラヒック計算装置からの要求に応じて送信するノードとを含むことを特徴とする交流トラヒック計算システムとした。
このようにすることで、交流トラヒック計算装置が、各ノードからネットワーク内の経路情報およびインタフェース単位トラヒック情報を収集し、ネットワークの交流トラヒック量を推定するシステムを実現できる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の交流トラヒック計算方法を、コンピュータである交流トラヒック計算装置に実行させるためのプログラムとした。
このようなプログラムによれば、請求項5に記載の交流トラヒック計算方法を一般的なコンピュータに実行させることができる。
本発明によれば、ネットワーク内の各ノード間の交流トラヒック量の推定精度を向上させることができる。
本実施の形態の交流トラヒック計算装置による交流トラヒック計算処理の概要を概念的に説明した図である。 本実施の形態の交流トラヒック計算装置による交流トラヒック計算処理の概要を概念的に説明した図である。 本実施の形態の交流トラヒック計算装置を含むシステムの構成例を示した図である。 図3の交流トラヒック計算装置の構成を示した図である。 図4の交流トラヒック計算装置の処理手順を説明したフローチャートである。 図5の初期値tgの補正処理の詳細を示したフローチャートである。 比較例となる交流トラヒック推定方法を説明した図である。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。まず、本実施の形態の交流トラヒック計算装置による交流トラヒック計算処理の概要を説明する。図1および図2は、本実施の形態の交流トラヒック計算装置による交流トラヒック計算処理の概要を概念的に説明した図である。
ここで、交流トラヒック計算装置は、図1に示す通信ネットワーク(ネットワーク)40内の任意の2つのノード20(20A,20B,20C,20D)間の交流トラヒック量の推定値を計算する場合を例に説明する。まず、交流トラヒック計算装置は、(1)通信ネットワーク40のIF(インタフェース)単位トラヒック情報131および経路情報132をもとにGravity法を用いて、通信ネットワーク40の各ノード20間の交流トラヒック量の推定値の初期値tgを計算する。このIF単位トラヒック情報131は、通信ネットワーク40内の各ノード20のインタフェース単位の入出力トラヒック量を示した情報である。また、経路情報132は、通信ネットワーク40内のフローごとに、そのフローの発側ノード(始点ノード)および着側ノード(終点ノード)の識別情報、そのフローにおいて経由するノード20のインタフェースの識別情報をその経由順に示した情報である。つまり、経路情報132は、この通信ネットワーク40におけるトポロジと、そのトポロジ上の各フローについて、そのフローが経由するリンクを、そのリンクの両端となるインタフェースの識別情報により記述した情報である。
交流トラヒック計算装置は、図1のノード20(20A,20B,20C,20D)間の交流トラヒック量の推定値の初期値tg(通信ネットワーク40におけるフローmのトラヒック量の推定値の初期値tgmの集合を、ベクトルとして表現したもの)として、図1に示す6つの交流トラヒック量(交流トラヒック量は、往復のフローを示したものなので、実際には合計12本のフローのトラヒック量)を計算する。ここでの初期値tgは、Gravity法により計算する。そして、交流トラヒック計算装置は、この計算した各フローのトラヒック量の推定値の初期値tgmの集合である初期値tgを、フローの識別情報、そのフローの発側(始点)ノードおよび着側(終点)ノードの識別情報と対応付けて交流トラヒック情報133に記録する。例えば、初期値tgのうち、フロー1の交流トラヒック量の推定値t1を、図1のID「1」に示す情報を交流トラヒック情報133に記録する。また、初期値tgのうち、フロー2の交流トラヒック量の推定値t2を、図1のID「2」に示す情報を交流トラヒック情報133に記録する。そして、交流トラヒック計算装置は、この交流トラヒック量情報133に記録された初期値tgに対し、TomoGravity法を用いて、各フローのトラヒック量の推定値Testを計算する。
ここで、TomoGravity法について簡単に説明する。通信ネットワーク40のIF単位トラヒック情報131をベクトル表記したものをx、経路情報132を行列表記したもの(ルーティング行列)をA、交流トラヒック量の推定値をベクトル表記したものをtとしたとき、その関係は以下の式(1)に示すようになる。なお、式(2)は、IFの数が「3」、フローの数が「3」である場合の式(1)の例を示した式である。TomoGravity法では、通信ネットワーク40内の交流トラヒック量が重力モデルに近い分布をしているという前提のもとに、Gravity法で計算した交流トラヒック量の推定値の初期値tgを、この式(1)を満たすような値tとして求めるものである。
Figure 0005164219
このようにして、TomoGravity法により各フローのトラヒック量の推定値Testを計算するとき、この推定値Testの計算に用いる初期値tgの誤差が大きいと、その誤差は推定値Testにも影響することになる。そこで、本実施の形態の交流トラヒック計算装置は、通信ネットワーク40から直接測定したトラヒック量を用いて、この初期値tgを補正した初期値tg´を計算し、この初期値tg´を用いて、TomoGravity法により推定値を計算する。
図2を用いて、本実施の形態における交流トラヒック量の推定について説明する。ここでは、交流トラヒック計算装置がフロー1,2のトラヒック量を推定する場合を例に説明する。グラフの横軸はフロー1のトラヒック量を示し、縦軸はフロー2のトラヒック量を示す。ここで、交流トラヒック計算装置が、Gravity法の初期値tgとして符号201に示す値を計算したとき、交流トラヒック計算装置は、この初期値tgを、直接測定したトラヒック量により初期値tg´(符号203に示す値)に補正する。そして、この初期値tg´を用いてTomoGravity法により、交流トラヒック量の最終的な推定値Test(符号204に示す値)を計算する。つまり、交流トラヒック計算装置は、初期値tgを補正せずに、そのままTomoGravity法を適用して、推定値Testを計算すると、符号202に示す初期解Testとなる。ところが、この符号202に示す初期解Testは、IF単位トラヒック情報から規定される解空間に属する解にはなるが、直接測定したトラヒック量を含む解空間の解にはならない可能性がある。そこで、交流トラヒック計算装置が、直接測定したトラヒック量をもとに初期値tgを補正してから、TomoGravity法による推定値Testを計算することで、推定値Testを、直接測定したトラヒック量を含む解空間内の解とすることができる。つまり、より精度の高いトラヒック量の推定値Testを得ることができる。
<構成>
ここで、適宜図1を参照しつつ、図3を用いて、このような交流トラヒック計算装置を含むシステム(交流トラヒック計算システム)の構成例を説明する。
図3に示すように、システムは、端末装置30と、通信ネットワーク40と、交流トラヒック計算装置10とを含んで構成される。通信ネットワーク40は、PC(Personal Computer)等の端末装置30同士のデータ通信を行うためのネットワークであり、複数のノード20を含んで構成される。この通信ネットワーク40は、例えば、IP(Internet Protocol)やMPLS(Multi-Protocol Label Switching)等であり、ノード20は、例えば、IPルータやMPLS用のルータである。交流トラヒック計算装置10は、ノード20から通信ネットワーク40内の経路情報132やIF単位トラヒック情報131を取得し、通信ネットワーク40の各ノード20間の交流トラヒック量の推定値を計算する。
このような交流トラヒック計算装置10の構成を、図4を用いて説明する。図4に示すように、交流トラヒック計算装置10の機能は大きく、入出力部11、処理部12および記憶部13に分けられる。
入出力部11は、通信ネットワーク40のIF単位トラヒック情報131や経路情報132等の入力を受け付ける。入出力部11は、通信ネットワーク40との通信インタフェースや、外部装置とのデータ入出力を行うため入出力インタフェースから構成される。
処理部12は、この交流トラヒック計算装置10全体の制御を司り、ここでは主に、交流トラヒック量の推定値の計算を行う。この処理部12は、この交流トラヒック計算装置10が備えるCPU(Central Processing Unit)によるプログラム実行処理や、専用回路等により実現される。
記憶部13は、交流トラヒック量の推定値の計算時に参照されるIF単位トラヒック情報131や経路情報132等を記憶するまた、さらに、記憶部13は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等の記憶媒体から構成される。なお、交流トラヒック計算装置10をプログラム実行処理により実現する場合、記憶部13には、この交流トラヒック計算装置10の機能を実現するためのプログラムが格納される。なお、この交流トラヒック計算装置10には、この交流トラヒック計算装置10へ各種指示入力を行うためのキーボードやマウス等の入力装置や、交流トラヒック計算装置10の記憶部13に記憶された各種情報を出力する液晶モニタ等の出力装置等が接続されていてもよい。
処理部12は、情報収集部121と、初期値計算部122と、フロー選択部123と、トラヒック量測定部124と、誤差判定部125と、初期値補正部126と、トラヒック量推定部127と、交流トラヒック出力部128とを備える。
情報収集部121は、例えば、所定期間ごとに、入出力部11経由で図3の通信ネットワーク40のノード20から、各ノード20のIF単位トラヒック情報131および通信ネットワーク40の経路情報132を収集する。収集したIF単位トラヒック情報131および経路情報132は記憶部13に記憶される。
初期値計算部122は、IF単位トラヒック情報131および経路情報132を参照して、通信ネットワーク40を構成するノード群から任意の2つのノード20のペアのインタフェースにおける入出力トラヒック量を読み出す。そして、その読み出した入出力トラヒック量を用いてGravity法により、ノード20間を流れる各フローの交流トラヒック量の推定値の初期値tgを計算する。計算した初期値tg(フローごとの初期値tgmの集合)は、交流トラヒック情報133に記録しておく。
フロー選択部123は、トラヒック量測定部124によるトラヒック量を測定対象のフローの選択を行う。ここでのフローの選択は、例えば、測定フロー情報134(過去にトラヒックを測定したフローの識別情報と、そのフローの発側ノードおよび着側ノードの識別情報とを示した情報)を参照して、前回トラヒック量の測定対象としていないフロー、または、いままでトラヒック量の測定対象としてないフローを選択する。
トラヒック量測定部124は、フロー選択部123により選択されたフローのトラヒック量tNFを測定する。測定したトラヒック量tNFは、記憶部13の測定フロー情報134(後記)に記録する。なお、ここでのトラヒック量の測定は、例えば、NetFlow(登録商標)等のxFlowにより行う。
誤差判定部125は、トラヒック量測定部124により測定されたフローのトラヒック量tNFと、初期値tgとの差(誤差)が所定の閾値以上であるか否かを判定する。ここでの差の判定は、例えば、初期値tgから、トラヒック量の測定対象のフローの値を抽出したtSUBについて、‖tNF−tgSUB‖が、所定の閾値以上であるか否かにより判定される。また、‖tNF−tgSUB‖を用いる方法以外に、tSUBと、測定されたトラヒック量tNFとの相関係数を計算し、その相関係数が所定の閾値より小さいとき誤差があると判定し、その相関係数が所定の閾値以上のとき誤差はないと判定するようにしてもよい。
初期値補正部126は、誤差判定部125により測定されたトラヒック量tNFと、初期値tgとの差が所定の閾値以上であると判定されたとき、トラヒック量tNFをもとに、初期値tgを補正して初期値tg´とする。すなわち、まず、初期値補正部126は、初期値tgから、トラヒック量の測定対象のフローの値を抽出したtSUBについて、‖tNF−tgSUB‖が最小となるGravity法の重みαを計算する。つまり、実際のトラヒック量にもっともフィットするGravity法の重みαを計算する。この重みαは、Gravity法により初期値tgのフローm(発側ノードx、着側ノードy)の初期値tgmを以下の式(3)を用いて計算するときに用いられる値である。このαは、フローmごと、つまり、フローの発側ノードおよび着側ノードの組み合わせごとに用意される。
フローmのトラヒック量=α(xy)×Px×Py…式(3)
α(xy):フローm(発側ノードx、着側ノードy)の重み
Px:発側ノードxの入出力トラヒック量から計算される値
Py:着側ノードyの入出力トラヒック量から計算される値
また、初期値補正部126は、計算した重みαの値をフローの識別情報(または、そのフローの発側ノードおよび着側ノードの識別情報)と対応付けて、重み情報135(後記)に記録する。この重み情報135は、初期値補正部126が、次に初期値tg´を計算するときに参照される。
重みαを計算した初期値補正部126は、初期値tgに示される値のうち、トラヒック量を測定したフローmNFの値を、測定したトラヒック量tNFに示される値に置き換える。また、初期値補正部126は、今回トラヒック量を測定したフローmNF以外のフロー(フローmNF´)の値のうち、記憶部13の重み情報135にαの値が記憶されているフロー(つまり、過去にトラヒック量の測定を行ったことのあるフロー)について、このαの値と、このフローの発側ノードおよび着側ノードの最新のIF単位トラヒック量(IF単位トラヒック情報131に記録されるIF単位トラヒック量)とを用いて式(3)により、このフローのトラヒック量を計算する。そして、初期値補正部126は、この初期値tgにおける、フローmNF´の値を、この計算したトラヒック量の値に置き換える。つまり、初期値補正部126は、過去にトラヒック量の測定をしたことのあるフローmNF´については、重み情報135に記録されているαに、現在のIF単位トラヒック量を適用して、トラヒック量を計算する。そして、初期値tgにおける、そのフローmNF´の値を、この計算したトラヒック量の値に置き換える。このようにして補正した初期値tg´は交流トラヒック情報133に記録される。
トラヒック量推定部127は、初期値補正部126により計算された初期値tg´に、TomoGravity法を適用して、交流トラヒック量の推定値Testを計算する。なお、このTomoGravity法については、Y.Zhang et al.,"Fast,accurate computation of large-scale IP traffic matrics from link measurements",ACM SGMETRICS 2003に記載されている。
交流トラヒック出力部128は、トラヒック量推定部127により計算された交流トラヒック量の推定値Testを出力する。ここでの出力先は、記憶部13でもよいし、入出力部11経由で接続される外部装置であってもよい。
記憶部13は、IF単位トラヒック情報131と、経路情報132と、交流トラヒック情報133と、測定フロー情報134と、重み情報135とを記憶する。
IF単位トラヒック情報131は、前記したとおり、通信ネットワーク40内の各ノード20のインタフェース単位の入出力トラヒック量を示した情報である(図1参照)。
経路情報132は、通信ネットワーク40内のフローごとに、そのフローの発側ノードおよび着側ノードの識別情報と、そのフローの経由インタフェース情報(そのフローにおいて経由するノード20のインタフェースの識別情報をその経由順に示した情報)とを示した情報である(図1参照)。
このIF単位トラヒック情報131および経路情報132は、初期値計算部122が交流トラヒック量の推定値の初期値tgを計算したり、トラヒック量推定部127が交流トラヒック量の推定値Testを計算したりするときに参照される。
交流トラヒック情報133は、フローごとに、そのフローのトラヒック量を示した情報である(図1参照)。この交流トラヒック情報133には、例えば、フローの発側ノードおよび着側ノードの識別情報と、そのフローのトラヒック量とが記載される。この交流トラヒック情報133には、最初、Gravity法により計算された交流トラヒック量の推定値の初期値tg(フローごとの初期値tgmの集合)が記録され、その後、この初期値tgを補正した初期値tg´が記録され、最終的には交流トラヒック量の推定値Testが記録される。
測定フロー情報134は、トラヒック量測定部124により測定されたトラヒック量と、そのトラヒック量が測定されたフローの識別情報(およびそのフローの発側ノードおよび着側ノードの識別情報)とを対応付けて示した情報である。この測定フロー情報134は、初期値補正部126が初期値tg´を計算する際に参照される。
重み情報135は、過去にトラヒック量測定部124がトラヒック量を測定したフローmNF´の、Gravity法の重みαを示した情報である。この重み情報135は、初期値補正部126が初期値tg´を計算するときに参照される。
<処理手順>
次に、適宜図1を参照しつつ、図5を用いて、図4の交流トラヒック計算装置10の処理手順を説明する。ここでは、既に、図4の交流トラヒック計算装置10の情報収集部121が、図1の通信ネットワーク40の各ノード20からIF単位トラヒック情報131および経路情報132を収集し、記憶部13に記憶しているものとする。
まず、交流トラヒック計算装置10の初期値計算部122は、IF単位トラヒック情報131および経路情報132を参照して、Gravity法で、通信ネットワーク40の各ノード20間の交流トラヒック量の推定値の初期値tgを計算する(S101)。つまり、通信ネットワーク40の各フローについて、それぞれのフローごとにトラヒック量の推定値の初期値tgを計算する。このときの計算結果は、交流トラヒック情報133(図1参照)に記録しておく。
次に、フロー選択部123は、ネットワーク内のフロー群から1以上のフローを選択する(S102)。そして、トラヒック量測定部124は、この選択したフローのトラヒック量tNFを測定する(S103)。そして、誤差判定部125は、初期値tgと、フローのトラヒック量tNFとの誤差が所定値以上か否かを判定する(S104)。ここで、誤差が所定の閾値以上であったとき(S104のYes)、初期値補正部126は、初期値tgの補正を行う(S105)。そして、S106へ進む。このS105での初期値tgの補正の詳細は後記する。一方、S104において、誤差が所定の閾値より小さかったとき(S104のNo)、S105をスキップして、S106へ進む。そして、トラヒック量推定部127は、初期値tg´または初期値tgを用いてTomoGravity法により、交流トラヒック量の推定値Testを計算する(S106)。この後、交流トラヒック出力部128は、S106で得られた推定値Testを、通信ネットワーク40の交流トラヒック量の推定値として、交流トラヒック情報133に記録する。または、この推定値Testを入出力部11で外部装置へ出力する。
このような交流トラヒック計算装置10によれば、トラヒック量の測定値と、Gravity法で計算した初期値tgとの誤差が比較的大きいとき、このトラヒック量の測定値を用いて、初期値tgを初期値tg´に補正する。そして、交流トラヒック計算装置10は、この初期値tg´を用いてTomoGravity法による交流トラヒック量の推定値Testを計算する。よって、交流トラヒック計算装置10は精度の高い交流トラヒック量の推定結果を得ることができる。
<初期値tgの補正>
ここで、S105の初期値tgの補正処理の詳細を、図6を用いて説明する。図4の交流トラヒック計算装置10の初期値補正部126は、図6に示すように、初期値tgから、トラヒック量の測定対象のフローの要素を抽出したtSUBについて、‖tNF−tgSUB‖が最小となるGravity法の重みα(xy)を計算する(S201)。この重みα(xy)は、Gravity法によりフローm(発側ノードx、着側ノードy)の初期値tgmを、前記した式(3)を用いて計算するときに用いられる値である。このα(xy)は、フローmごと、つまり、フローの発側ノードおよび着側ノードの組み合わせごとに用意される。
次に、初期値補正部126は、計算したα(xy)をフローの識別情報(または、そのフローの発側ノードおよび着側ノードの識別情報)と対応付けて、重み情報135(後記)に記録する(S202)。このとき重み情報135に記録したα(xy)は、初期値補正部126が、次回初期値tg´を計算するときに参照される。
また、初期値補正部126は、初期値tgにおける、今回トラヒック量を測定したフローmNFの値を、測定したトラヒック量tNFに置き換える(S203)。また、初期値補正部126は、今回トラヒック量を測定したフローmNF以外のフローのうち、記憶部13の重み情報135にαの値が記憶されているフロー(つまり、過去にトラヒック量の測定を行い、αを計算したことのあるフローmNF´)について、このフローmNF´のαの値を読み出す(S204)。そして、このαの値と、このフローの発側ノードおよび着側ノードの最新のIF単位トラヒック量(IF単位トラヒック情報131に記録されるIF単位トラヒック量)とを用いて、前記した式(3)により、このフローmNF´のトラヒック量を計算する(S205)。初期値補正部126は、この初期値tgにおける、フローmNF´のトラヒック量の値を、この計算したトラヒック量の値に置き換える(S205)。つまり、初期値補正部126は、過去にトラヒック量の測定をしたことのあるフローについては、重み情報135に記録されている重みαに、現在のIF単位トラヒック量を適用して、トラヒック量を計算する。そして、初期値補正部126は、初期値tgにおける、そのフローmNF´のトラヒック量の値を、この計算したトラヒック量の値に置き換える(S206)。このようにして補正した初期値tg´は、交流トラヒック情報133に記録される。
このように初期値補正部126は、実際に測定したトラヒック量の値を用いて初期値tgを補正する。ここで、初期値補正部126は、過去に重みαを計算したことのあるフローmNF´の重みαを情報135から読み出し、読み出した重みαに、このフローmNF´の発側ノードおよび着側ノードの最新のIF単位トラヒック量を適用してトラヒック量を計算する。よって、初期値補正部126は、過去の計算実結果を反映して初期値tg´を計算するので、より実際のトラヒック量との誤差が少ない(精度の高い)初期値tg´を得ることができる。
また、初期値補正部126は、誤差判定部125が初期値tgと、通信ネットワーク40内のトラヒック量の測定値との誤差を検出するたび、Gravity法の重みαの計算結果を、重み情報135に蓄積していく。そして、初期値補正部126は、様々なフローに関する重みαの計算結果を用いて初期値tgを補正することができるので、初期値tgの補正の精度を向上させることができる。また、このように精度の高い初期値tgの補正結果(初期値tg´)を用いて交流トラヒック量の推定値Testを計算するので、交流トラヒック量の推定精度を向上させることができる。
なお、交流トラヒック計算装置10の誤差判定部125は、初期値tgと、実際に測定したトラヒック量tNFとを比較して、誤差判定を行うこととしたが、これに限定されない。例えば、まず、トラヒック量推定部127が、初期値tgをもとに交流トラヒック量の推定値Testを計算しておく。そして、誤差判定部125は、この推定値Testと、実際に測定したトラヒック量tNFとを比較して、誤差判定を行うようにしてもよい。つまり、初期値補正部126は、測定したフローのトラヒック量tNFと、計算した推定値Testとの差が所定の閾値以上であったとき、初期値補正処理を実行するようにしてもよい。このようにすることで、交流トラヒック計算装置10は、トラヒック量の測定値tNFと、トラヒック量の推定値Testとの誤差が、確かに大きいことを確認した上で、Gravity法の初期値tgの補正を行うことができる。つまり、交流トラヒック計算装置10は、実際にはあまり誤差がないにもかかわらず、初期値tgの補正を行うことがなくなるので、無駄な計算を省くことができる。
さらに、フロー選択部123がフローを選択するときには、測定フロー情報134を参照して、過去所定期間以内に測定していないフローから優先的に選択するほか、IF単位トラヒック情報131に示される入出力トラヒック量が多いノードを、発側ノードまたは着側ノードとするフローを優先的に選択するようにしてもよい。また、フロー選択部123は、前回の交流トラヒック量の推定値Testを参照して、交流トラヒック量の推定値Testが大きかったフローを優先的に選択するようにしてもよい。さらに、フロー選択部123は、IF単位トラヒック情報132を参照して、入出力トラヒック量の変動の大きいノードを発側ノードまたは着側ノードとするフローを優先的に選択するようにしてもよい。また、交流トラヒック量の変動の大きいフローを優先的に選択するようにしてもよい。このようにすることで、交流トラヒック計算装置10は、推定したトラヒック量と、実際に測定したトラヒック量との誤差が生じやすいフローに着目して、交流トラヒック量の推定値Testを計算するので、通信ネットワーク40の交流トラヒック量の推定値Testと、実際のトラヒック量との誤差をできるだけ小さくできる。つまり、交流トラヒック量の推定精度を向上させることができる。
本実施の形態に係る交流トラヒック計算装置10は、前記したような処理を実行させるプログラムによって実現することができ、そのプログラムをコンピュータによる読み取り可能な記録媒体(CD−ROM等)に記憶して提供することが可能である。
10 交流トラヒック計算装置
11 入出力部
12 処理部
13 記憶部
20 ノード
30 端末装置
40 通信ネットワーク
121 情報収集部
122 初期値計算部
123 フロー選択部
124 トラヒック量測定部
125 誤差判定部
126 初期値補正部
127 トラヒック量推定部
128 交流トラヒック出力部
131 IF(インタフェース)単位トラヒック情報
132 経路情報
133 交流トラヒック情報
134 測定フロー情報
135 重み情報

Claims (6)

  1. ネットワークの任意の2つのノード間におけるフローのトラヒック量の推定値を計算する交流トラヒック計算装置であって、
    前記ネットワークを構成する各ノードのインタフェースの識別情報ごとに、そのインタフェースの入出力トラヒック量を示したインタフェース単位トラヒック情報と、前記ネットワークを流れるフローごとに、そのフローの始点ノードおよび終点ノードの識別情報と、そのフローにおける始点ノードおよび終点ノード間において経由するインタフェースの識別情報とを示した経路情報とを取得し、記憶部に記憶する情報収集部と、
    前記取得したインタフェース単位トラヒック情報および経路情報を記憶する記憶部と、
    前記経路情報を参照して、前記ネットワークを構成するノード群から任意の2つのノードのペアを選択し、その選択したノードのペアそれぞれについて、前記インタフェース単位トラヒック情報から前記ノードのペアそれぞれのインタフェース単位の入出力トラヒック量を読み出し、その読み出した入出力トラヒック量を用いてGravity法により、このネットワークにおける各フローのトラヒック量の推定値の初期値tgmの集合である初期値tgを計算する初期値計算部と、
    前記ネットワーク内のフロー群からフローを選択するフロー選択部と、
    前記選択したフローのトラヒック量を測定するトラヒック量測定部と、
    前記測定したフローのトラヒック量tNFと、前記初期値tgとの差が所定の閾値以上であるか否かを判定する誤差判定部と、
    前記誤差判定部により、前記測定したフローのトラヒック量tNFと、前記初期値tgとの差が所定の閾値以上であると判定されたとき、
    (1)前記初期値tgから、前記トラヒック量の測定対象のフローの値を抽出したtSUBについて、‖tNF−tgSUB‖が最小となるGravity法の重みαを計算して記憶部に記憶し、
    (2)前記初期値tgにおける、前記トラヒック量の測定対象のフローの値を、前記tNFに示される値に置き換え、前記初期値tgにおける、前記トラヒック量の測定対象のフロー以外のフローの値のうち、前記記憶部に前記αの値が記憶されているフローの値について、当該αと、前記インタフェース単位トラヒック情報に示される、当該フローの始点ノードおよび終点ノードそれぞれの最新のインタフェース単位の入出力トラヒック量とを用いて計算したトラヒック量の値に補正した初期値tg´を計算する初期値補正処理を行う初期値補正部と、
    前記初期値tg´に、TomoGravity法を適用して、前記ネットワークの任意の2つのノードにおけるフローのトラヒック量の推定値Testを計算するトラヒック量推定部と、
    前記計算した推定値Testを出力する交流トラヒック出力部とを備えることを特徴とする交流トラヒック計算装置。
  2. 前記トラヒック量推定部は、前記初期値計算部により計算された初期値tgに、TomoGravity法を適用して、前記ネットワークの任意の2つのノードにおけるフローのトラヒック量の推定値Testを計算し、
    前記初期値補正部は、前記測定したフローのトラヒック量tNFと、前記推定値Testとの差が所定の閾値以上であったとき、前記初期値補正処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の交流トラヒック計算装置。
  3. 前記トラヒック量測定部は、前記過去にトラヒックを測定したフローの識別情報と、そのフローの始点ノードおよび終点ノードの識別情報とを示した測定フロー情報を前記記憶部に記憶し、
    前記フロー選択部は、前記測定フロー情報を参照して、前回のトラヒック量の測定対象としていないフローを選択することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の交流トラヒック計算装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の交流トラヒック計算装置と、前記ネットワーク内の経路情報およびインタフェース単位トラヒック情報を収集し、この収集した経路情報およびインタフェース単位トラヒック情報を、前記交流トラヒック計算装置からの要求に応じて送信するノードとを含むことを特徴とする交流トラヒック計算システム。
  5. ネットワークの任意の2つのノード間におけるフローのトラヒック量の推定値を計算する交流トラヒック計算装置が、
    前記ネットワークを構成する各ノードのインタフェースの識別情報ごとに、そのインタフェースの入出力トラヒック量を示したインタフェース単位トラヒック情報と、前記ネットワークを流れるフローごとに、そのフローの始点ノードおよび終点ノードの識別情報と、そのフローにおける始点ノードおよび終点ノード間において経由するインタフェースの識別情報とを示した経路情報とを取得し、記憶部に記憶するステップと、
    前記経路情報を参照して、前記ネットワークを構成するノード群から任意の2つのノードのペアを選択し、その選択したノードのペアそれぞれについて、前記インタフェース単位トラヒック情報から前記ノードのペアのインタフェースに関するトラヒック量を読み出し、その読み出したトラヒック量を用いてGravity法により、このネットワークにおける各フローのトラヒック量の推定値の初期値tgmの集合である初期値tgを計算するステップと、
    前記ネットワーク内のフロー群からフローを選択するステップと、
    前記選択したフローのトラヒック量を測定するステップと、
    前記測定したフローのトラヒック量tNFと、前記初期値tgとの差が所定の閾値以上であるか否かを判定するステップと、
    前記ステップにおいて前記測定したフローのトラヒック量tNFと、前記初期値tgとの差が所定の閾値以上であると判定されたとき、
    (1)前記初期値tgから、前記トラヒック量の測定対象のフローの値を抽出したtSUBについて、‖tNF−tgSUB‖が最小となるGravity法の重みαを計算して記憶部に記憶するステップと、
    (2)前記初期値tgにおける、前記トラヒック量の測定対象のフローの値を、前記tNFに示される値に置き換え、前記初期値tgにおける、前記トラヒック量の測定対象のフロー以外のフローの値のうち、前記記憶部に前記αの値が記憶されているフローの値について、当該αと、前記インタフェース単位トラヒック情報に示される、当該フローの始点ノードおよび終点ノードそれぞれの最新のインタフェース単位の入出力トラヒック量とを用いて計算したトラヒック量の値に補正した初期値tg´を計算する初期値補正処理を行うステップと、
    前記初期値tg´に、TomoGravity法を適用して、前記ネットワークの任意の2つのノードにおけるフローのトラヒック量の推定値Testを計算するステップと、
    前記計算した推定値Testを出力するステップとを実行することを特徴とする交流トラヒック計算方法。
  6. 請求項5に記載の交流トラヒック計算方法を、コンピュータである前記交流トラヒック計算装置に実行させるためのプログラム。
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