JP5162780B2 - 部分入れ歯 - Google Patents

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Description

本発明は取り外しが可能な部分入れ歯に関するものである。
従来の部分入れ歯においては、特許文献1に示されるように、義歯床に回動可能に義歯床可動部を設け、義歯床および義歯床可動部にマグネットを設け、マグネットにより義歯床に義歯床可動部が当接した状態とすることにより、部分入れ歯が口内の残存歯部に取り付けられた状態としている。
この部分入れ歯においては、マグネットにより義歯床に義歯床可動部が当接した状態から、マグネットの吸着力に抗して義歯床可動部を回動すれば、口内の残存歯部から部分入れ歯を取り外すことができる。
このような部分入れ歯においては、固定用のクラスプを残存歯に掛けて固定する部分入れ歯と比較して、脱着容易性が良好であり、また審美性に優れている。
特開2004−254911号公報
しかし、このような部分入れ歯においては、義歯床および義歯床可動部にマグネットを設けているから、構造が複雑であって、製作が面倒であり、製造コストが高価であり、また強度、耐久性に問題があり、さらに狭小部に対応することができない。
本発明は上述の課題を解決するためになされたもので、製作が容易であり、製造コストが安価であり、強度、耐久性に優れ、狭小部に対応することができる部分入れ歯を提供することを目的とする。
この目的を達成するため、本発明の部分入れ歯は、義歯と、上記義歯を支持する義歯床と、上記義歯床に弾性変形体を介して回動可能に支持された義歯床可動部と、上記義歯または上記義歯床に設けられた第1の係合部と、上記義歯床可動部に設けられ、上記第1の係合部と係合する第2の係合部とを有し、上記義歯床可動部を閉じる方向に回動したとき、上記第1、第2の係合部のいずれか一方の係合部の部分が他方の係合部に接触した後の、上記弾性変形体が弾性変形しないと仮定した場合の上記部分の上記他方の係合部に対する移動の軌跡が上記他方の係合部内を通り、上記義歯床可動部が閉じた状態においては、上記義歯床の歯側が残存歯と歯肉との間に形成される窪み部に係合するとともに、上記義歯床可動部の歯側も上記残存歯と上記歯肉との間に形成される窪み部に係合することを特徴とする。
本発明に係る部分入れ歯においては、義歯または義歯床に第1の係合部を設け、義歯床可動部に第2の係合部を設ければよいから、製作が容易であり、製造コストが安価であり、また強度、耐久性に優れ、狭小部に対応することができる。
本発明に係る部分入れ歯を口内の歯部に取り付けた状態を示す概略正面図である。 図1と同様の概略平面図である。 図2の拡大A−A断面図である。 図2の拡大B−B断面図である。 図1〜図4に示した部分入れ歯の可動部回動具を示す図である。 図5のC−C断面図である。 図1〜図4に示した部分入れ歯の動作説明図である。 図1〜図4に示した部分入れ歯の動作説明図である。 図1〜図4に示した部分入れ歯の動作説明図である。 本発明に係る他の部分入れ歯の一部を示す断面図である。 本発明に係る他の部分入れ歯を口内の歯部に取り付けた状態を示すが概略正面図である。 図11と同様の概略平面図である。 図11の拡大D−D断面図である。 図11、図12に示した部分入れ歯の可動部回動具を示す図である。 図14のE−E断面図である。 図11、図12に示した部分入れ歯の動作説明図である。 本発明に係る他の部分入れ歯を口内の歯部に取り付けた状態を示すが概略正面図である。 図17のF−F断面図である。 図17、図18に示した部分入れ歯の動作説明図である。 本発明に係る他の部分入れ歯の可動部回動具を示す図である。 本発明に係る他の部分入れ歯の可動部回動具を示す図である。 本発明に係る他の部分入れ歯の可動部回動具を示す図である。 本発明に係る他の部分入れ歯の可動部回動具を示す図である。
図1〜図6により本発明に係る部分入れ歯を説明する。残存歯2を支持する歯肉4部に部分入れ歯6が取り付けられている。すなわち、部分入れ歯6が口内の歯牙欠損部に取り付けられている。部分入れ歯6は義歯8および義歯8を支持する義歯床10を有する。義歯8および義歯床10の材料は歯科用床用レジンである。義歯床10に義歯床可動部12が可動部回動具14によって回動可能に支持されている。可動部回動具14はL字型の金属線16を有しており、金属線16の断面形状は円形であり、金属線16の直径は0.7〜1mmである。金属線16の端部に球形部18が設けられ、金属線16、球形部18はステンレス鋼からなる。また、金属線16に回転支持体20が設けられ、回転支持体20は金−銀−パラジウム合金、コバルト−クロム合金、純金等からなり、回転支持体20は円筒部20aと板部20bとを有しており、円筒部20aの内径は金属線16の直径とほぼ等しく、金属線16の一部が回転支持体20の円筒部20a内に挿入されており、金属線16は円筒部20aに対して回転可能であり、金属線16の回転支持体20から突出した端部に球形部18が設けられている。また、球形部18の直径は金属線16の直径、円筒部20aの内径よりも大きいから、金属線16が回転支持体20から抜け出ることはない。そして、球形部18、回転支持体20は義歯床10内に埋め込まれており、金属線16の円筒部20aから突出した部分は義歯床可動部12内に埋め込まれている。すなわち、義歯床可動部12が義歯床10に金属線16を介して回動可能に支持されている。なお、球形部18は義歯床10に対して円筒部20aの中心線を中心として回転可能である。
また、義歯床10に金属からなる球体の半分が埋め込まれており、第1の係合部である半球状の突出部22が形成され、義歯床可動部12に第2の係合部である半球状の凹部24が設けられ、突出部22は凹部24内に位置している。そして、義歯床10の突出部22が設けられた面および義歯床可動部12の凹部24が設けられた面は、義歯床可動部12の回動中心線を通る平面に対して同じ角度で傾斜している。このため、図7に示すように、義歯床可動部12の回動中心を中心O1とし、かつ凹部24の開口部の中心O1から最も遠い部分28を通る円弧C1を描いたとき、突出部22の一部が円弧C1の外側に位置している。すなわち、義歯床可動部12を閉じる方向に回動したとき、部分28が突出部22に接触した後の、金属線16が弾性変形しないと仮定した場合の部分28の突出部22に対する移動の軌跡が突出部22内を通る。
また、義歯床可動部12が閉じた状態においては、図4に示すように、義歯床10の外側(図4紙面右側)の両側部(図1紙面左右側部)の歯側上部10aが残存歯2と歯肉4との間に形成される窪み部に係合するとともに、義歯床可動部12の両側部(図1紙面左右側部)の歯側上部12aも残存歯2と歯肉4との間に形成される窪み部に係合する。
図1〜図6により説明した部分入れ歯においては、図3の二点鎖線で示す義歯床可動部12が開いた状態で、部分入れ歯6を口内の歯牙欠損部に装着したのち、図3の実線で示す義歯床可動部12が閉じた状態にすれば、凹部24内に突出部22が入った状態すなわち突出部22と凹部24とが係合した状態になる。この場合、義歯床可動部12を開いた状態から閉じた状態に回動したとき、すなわち図7の紙面時計方向に回動したときには、上述したように、突出部22の一部が円弧C1の外側に位置しているから、図8に示すように、部分28が突出部22の表面に接触し、さらに義歯床可動部12を図8の紙面時計方向に回動すると、金属線16が弾性変形して、部分28が突出部22の表面上を滑りながら移動し、突出部22と凹部24とが係合状態となる。
したがって、図3に示した状態から、義歯床可動部12を図3紙面反時計方向に回動するためには、ある程度の力を作用させる必要がある。そして、この状態においては、義歯床10の外側の両側部の歯側上部10aが残存歯2と歯肉4との間に形成される窪み部に係合するとともに、義歯床可動部12の両側部の歯側上部12aも残存歯2と歯肉4との間に形成される窪み部に係合するから、部分入れ歯6を図4紙面上方に移動する力を加えたとしても、部分入れ歯6は移動しない。したがって、義歯床可動部12が閉じた状態では、部分入れ歯6が歯牙欠損部に取り外し不能に取り付けられる。
この状態から、義歯床可動部12を図7紙面反時計方向に回動する力を加えると、金属線16が弾性変形して、部分28が突出部22の表面上を滑りながら移動し、義歯床可動部12が開いた状態となる。この場合、図9に示すように、義歯床可動部12の両側部の歯側上部12aが残存歯2と歯肉4との間に形成される窪み部に係合しない状態となるから、部分入れ歯6を図9紙面上方に移動することができる。したがって、義歯床可動部12が開いた状態では、部分入れ歯6を歯牙欠損部から取り外すことができる。
このような部分入れ歯においては、義歯床可動部12を開いた状態として、部分入れ歯6を歯牙欠損部に装着したのち、義歯床可動部12を閉じた状態とすれば、部分入れ歯6を歯牙欠損部に取り外し不能に取り付けることができ、この状態から、義歯床可動部12を開いた状態にすれば、部分入れ歯6を歯牙欠損部から取り外すことができる。したがって、固定用のクラスプを残存歯に掛けて固定する部分入れ歯と比較して、脱着容易性が良好である。また、固定用のクラスプを残存歯2に掛ける必要がないから、審美性に優れている。
しかも、義歯床10に突出部22を設け、義歯床可動部12に凹部24を設ければよいから、構造が簡単で、製造コストが安価であり、また強度、耐久性に優れ、狭小部に対応することができる。
図10は本発明に係る他の部分入れ歯の一部を示す断面図である。図に示すように、義歯床10に第1の係合部である半球状の凹部32が設けられ、義歯床可動部12に金属からなる球体の半分が埋め込まれており、第2の係合部である半球状の突出部34が形成されており、凹部32と突出部34とが係合した状態では、突出部34は凹部32内に位置している。そして、義歯床10の凹部32が設けられた面および義歯床可動部12の突出部34が設けられた面は、義歯床可動部12の回動中心線を通る平面に対して同じ角度で傾斜している。このため、義歯床可動部12の回動中心を中心O1とし、かつ凹部32の開口部の中心O1から最も近い部分36を通る円弧C2を描いたとき、突出部34の一部が円弧C2の内側に位置している。すなわち、義歯床可動部12を閉じる方向に回動したとき、部分36が突出部34に接触した後の、金属線16が弾性変形しないと仮定した場合の部分36の突出部34に対する移動の軌跡が突出部34内を通る。なお、他の構成は図1〜図6により説明した部分入れ歯の構成と同様である。
図10に示した係合部を有する部分入れ歯においては、義歯床可動部12を開いた状態から閉じた状態に回動したとき、すなわち図10の紙面時計方向に回動したときには、上述したように、突出部34の一部が円弧C2の内側に位置しているから、部分36が突出部34の表面に接触し、さらに義歯床可動部12を図10の紙面時計方向に回動すると、金属線16が弾性変形して、部分36が突出部34の表面上を滑りながら突出部34が移動し、突出部34と凹部32とが係合状態となる。この状態では、図1〜図6により説明した部分入れ歯の場合と同様に、部分入れ歯6が歯牙欠損部に取り外し不能に取り付けられる。
この状態から、義歯床可動部12を図10紙面反時計方向に回動する力を加えると、金属線16が弾性変形して、部分36が突出部34の表面上を滑りながら突出部34が移動し、義歯床可動部12が開いた状態となる。この場合、図1〜図6により説明した部分入れ歯の場合と同様に、部分入れ歯6を歯牙欠損部から取り外すことができる。
図11〜図15により本発明に係る他の部分入れ歯を説明する。部分入れ歯42が口内の歯牙欠損部に取り付けられている。部分入れ歯42は義歯44および義歯床46を有する。義歯44および義歯床46の材料は歯科用床用レジンである。義歯床46に義歯床可動部48が可動部回動具50によって回動可能に支持されている。可動部回動具50はU字型の金属線52を有しており、金属線52の断面形状は円形であり、金属線52の直径は0.7〜1mmである。金属線52の端部に球形部54が設けられ、金属線52、球形部54はステンレス鋼からなる。また、金属線52に回転支持体56が設けられ、回転支持体56は金−銀−パラジウム合金、コバルト−クロム合金、純金等からなり、回転支持体56は円筒部56aと板部56bとを有しており、円筒部56aの内径は金属線52の外径とほぼ等しく、金属線52の一端が回転支持体56の円筒部56a内に挿入されており、金属線52は円筒部56aに対して回転可能であり、金属線52の回転支持体56から突出した端部に球形部54が設けられている。また、球形部54の直径は金属線52の直径、円筒部56aの内径よりも大きいから、金属線52が回転支持体56から抜け出ることはない。そして、球形部54、回転支持体56は義歯床46内に埋め込まれており、金属線52の円筒部56aから突出した部分は義歯床可動部48内に埋め込まれている。すなわち、義歯床可動部48が義歯床46に金属線52を介して回動可能に支持されている。なお、球形部54は円筒部56aの中心線を中心として回転可能である。
また、義歯床46に第1の係合部である突出部58が設けられ、義歯床可動部48に第2の係合部である凹部60が設けられ、突出部58は凹部60内に位置している。そして、図13に示すように、義歯床可動部48の回動中心を中心O2とし、かつ凹部60の部分62を通る円弧C3を描いたとき、突出部58の一部が円弧C3の外側に位置している。すなわち、義歯床可動部48を閉じる方向に回動したとき、部分62が突出部58に接触した後の、金属線52が弾性変形しないと仮定した場合の部分62の突出部58に対する移動の軌跡が突出部58を通る。
また、義歯床可動部48が閉じた状態においては、義歯床46の外側の両側部の歯側上部が残存歯2と歯肉4との間に形成される窪み部に係合するとともに、義歯床可動部48の歯側上部も残存歯2と歯肉4との間に形成される窪み部に係合する。
図11〜図15により説明した部分入れ歯においては、図16に示す義歯床可動部48が開いた状態で、部分入れ歯42を口内の歯牙欠損部に装着したのち、図13に示す義歯床可動部48が閉じた状態にすれば、凹部60内に突出部58が入った状態すなわち突出部58と凹部60とが係合した状態になる。この場合、義歯床可動部48を開いた状態から閉じた状態に回動したとき、すなわち図16の紙面反時計方向に回動したときには、上述したように、突出部58の一部が円弧C3の外側に位置しているから、部分62が突出部58の表面に接触し、さらに義歯床可動部48を図16の紙面反時計方向に回動すると、金属線52が弾性変形して、部分62が突出部58の表面上を滑りながら移動し、突出部58と凹部60とが係合状態となる。
したがって、図13に示した状態から、義歯床可動部48を図13紙面時計方向に回動するためには、ある程度の力を作用させる必要がある。そして、この状態においては、義歯床46の外側の両側部の歯側上部が残存歯2と歯肉4との間に形成される窪み部に係合するとともに、義歯床可動部48の歯側上部も残存歯2と歯肉4との間に形成される窪み部に係合するから、部分入れ歯42を図11紙面上方に移動する力を加えたとしても、部分入れ歯42は移動しない。したがって、義歯床可動部48が閉じた状態では、部分入れ歯42が歯牙欠損部に取り外し不能に取り付けられる。
この状態から、義歯床可動部48を図13紙面時計方向に回動する力を加えると、金属線52が弾性変形して、部分62が突出部58の表面上を滑りながら移動し、義歯床可動部48が開いた状態となる。この場合、義歯床可動部48の歯側上部が残存歯2と歯肉4との間に形成される窪み部に係合しない状態となるから、部分入れ歯42を図11紙面上方に移動することができる。したがって、義歯床可動部48が開いた状態では、部分入れ歯42を歯牙欠損部から取り外すことができる。
このような部分入れ歯においては、義歯床可動部48を開いた状態として、部分入れ歯42を歯牙欠損部に装着したのち、義歯床可動部48を閉じた状態とすれば、部分入れ歯42を歯牙欠損部に取り外し不能に取り付けることができ、この状態から、義歯床可動部48を開いた状態にすれば、部分入れ歯42を歯牙欠損部から取り外すことができる。したがって、固定用のクラスプを残存歯に掛けて固定する部分入れ歯と比較して、脱着容易性が良好である。また、固定用のクラスプを残存歯2に掛ける必要がないから、審美性に優れている。
しかも、義歯床46に突出部58を設け、義歯床可動部48に凹部60を設ければよいから、構造が簡単で、製造コストが安価であり、また強度、耐久性に優れ、狭小部に対応することができる。
図17、図18により本発明に係る他の部分入れ歯を説明する。義歯床46に義歯床可動部72が可動部回動具14によって回動可能に支持されている。そして、球形部18、回転支持体20は義歯床46内に埋め込まれており、金属線16の回転支持体20の円筒部から突出した部分は義歯床可動部72内に埋め込まれている。すなわち、義歯床可動部72が義歯床46に金属線16を介して回動可能に支持されている。なお、球形部18は回転支持体20の円筒部の中心線を中心として回転可能である。
また、義歯床46に第1の係合部である突出部74が設けられ、義歯床可動部72に第2の係合部である凹部76が設けられ、突出部74は凹部76内に位置している。そして、義歯床可動部72を閉じる方向に回動したとき、図19に示すように、凹部76の部分78が突出部74に接触した後の、金属線16が弾性変形しないと仮定した場合の部分78の突出部74に対する移動の軌跡が突出部74内を通る。
また、義歯床可動部72が閉じた状態においては、義歯床46の外側の両側部の歯側上部が残存歯2と歯肉4との間に形成される窪み部に係合するとともに、義歯床可動部72の歯側上部も残存歯2と歯肉4との間に形成される窪み部に係合する。
図17により説明した部分入れ歯においては、図19に示す義歯床可動部72が開いた状態で、部分入れ歯42を口内の歯牙欠損部に装着したのち、図18に示す義歯床可動部72が閉じた状態にすれば、凹部76内に突出部74が入った状態すなわち突出部74と凹部76とが係合した状態になる。この場合、義歯床可動部72を開いた状態から閉じた状態に回動したときには、部分78が突出部74の表面に接触し、さらに義歯床可動部72を回動すると、金属線52が弾性変形して、部分78が突出部74の表面上を滑りながら移動し、突出部74と凹部76とが係合状態となる。
したがって、図18に示した状態から、義歯床可動部72を図18紙面時計方向に回動するためには、ある程度の力を作用させる必要がある。そして、この状態においては、図11〜図15により説明した部分入れ歯と同様に、部分入れ歯42が歯牙欠損部に取り外し不能に取り付けられる。
この状態から、義歯床可動部72を回動する力を加えると、金属線52が弾性変形して、部分78が突出部74の表面上を滑りながら移動し、義歯床可動部72が開いた状態となる。この場合、図11〜図15により説明した部分入れ歯と同様に、部分入れ歯42を歯牙欠損部から取り外すことができる。
このような部分入れ歯においては、義歯床可動部72を開いた状態として、部分入れ歯42を歯牙欠損部に装着したのち、義歯床可動部72を閉じた状態とすれば、部分入れ歯42を歯牙欠損部に取り外し不能に取り付けることができ、この状態から、義歯床可動部72を開いた状態にすれば、部分入れ歯42を歯牙欠損部から取り外すことができる。したがって、固定用のクラスプを残存歯に掛けて固定する部分入れ歯と比較して、脱着容易性が良好である。また、固定用のクラスプを残存歯2に掛ける必要がないから、審美性に優れている。
しかも、義歯床46に突出部74を設け、義歯床可動部72に凹部76を設ければよいから、構造が簡単で、製造コストが安価であり、また強度、耐久性に優れ、狭小部に対応することができる。
図20、図21は本発明に係る他の部分入れ歯の可動部回動具を示す図である。図に示すように、金属線16、52に回転支持体82、86が設けられ、回転支持体82、86は金−銀−パラジウム合金、コバルト−クロム合金、純金等からなり、回転支持体82、86は円筒部と板部とを有しており、回転支持体82、86の円筒部の内径は金属線16、52の外径とほぼ等しく、金属線16、52の一部が回転支持体82、86の円筒部内に挿入されており、金属線16、52は回転支持体82、86の円筒部に対して回転可能であり、金属線16、52の回転支持体82、86から突出した端部に球形部18、54が設けられている。また、球形部18、54の直径は回転支持体82、86の円筒部の内径よりも大きいから、金属線16、52が回転支持体82、86から抜け出ることはない。また、回転支持体82、86の板部に孔84、88が設けられている。
図20、図21に示した可動部回動具を有する部分入れ歯においては、回転支持体82、86の板部に孔84,88が設けられているから、義歯床10、46に回転支持体82、86を強固に取り付けることができる。
図22、図23は本発明に係る他の部分入れ歯の可動部回動具を示す図である。図に示すように、金属線16、52に回転支持体が設けられていない。なお、金属線16、52は義歯床10、46によって回転可能に支持される。
図22、図23に示した可動部回動具を有する部分入れ歯においては、金属線16、52に回転支持体が設けられていないから、構造が極めて簡単であり、製造コストがさらに安価になる。
なお、上述実施の形態においては、弾性変形体として金属線16、52を用いたが、弾性変形体としてアセタル樹脂などの弾性を有する樹脂からなるものを用いてもよい。
また、上述実施の形態においては、金属線16、52に抜け止め部として球形部18、54を設けたが、抜け止め部として円板部等を設けてもよく、この場合には円板部等の直径を金属線の外径よりも大きくする。
また、上述実施の形態においては、義歯床10、46に第1の係合部である突出部22、凹部32、凹部60を設けたが、義歯に第1の係合部を設けてもよい。
6…部分入れ歯
8…義歯
10…義歯床
12…義歯床可動部
14…可動部回動具
16…金属線
18…球形部
20…回転支持体
22…突出部
24…凹部
28…部分
32…凹部
34…突出部
36…部分
42…部分入れ歯
44…義歯
46…義歯床
48…義歯床可動部
50…可動部回動具
52…金属線
54…球形部
56…回転支持体
58…突出部
60…凹部
62…部分
72…義歯床可動部
74…突出部
76…凹部
78…部分

Claims (8)

  1. 義歯と、
    上記義歯を支持する義歯床と、
    上記義歯床に弾性変形体を介して回動可能に支持された義歯床可動部と、
    上記義歯または上記義歯床に設けられた第1の係合部と、
    上記義歯床可動部に設けられ、上記第1の係合部と係合する第2の係合部とを有し、
    上記義歯床可動部を閉じる方向に回動したとき、上記第1、第2の係合部のいずれか一方の係合部の部分が他方の係合部に接触した後の、上記弾性変形体が弾性変形しないと仮定した場合の上記部分の上記他方の係合部に対する移動の軌跡が上記他方の係合部内を通り、
    上記義歯床可動部が閉じた状態においては、上記義歯床の歯側が残存歯と歯肉との間に形成される窪み部に係合するとともに、上記義歯床可動部の歯側も上記残存歯と上記歯肉との間に形成される窪み部に係合する
    ことを特徴とする部分入れ歯。
  2. 上記第1の係合部が突出部、凹部の一方であり、上記第2の係合部が突出部、凹部の他方であることを特徴とする請求項1に記載の部分入れ歯。
  3. 上記突出部および上記凹部が半球状であり、上記義歯床の上記突出部、上記凹部の一方が設けられた面および上記義歯床可動部の上記突出部、上記凹部の他方が設けられた面が、上記義歯床可動部の回動中心線を通る平面に対して傾斜していることを特徴とする請求項2に記載の部分入れ歯。
  4. 上記義歯床可動部の回動中心を中心とし、かつ上記第1、第2の係合部のいずれか一方の係合部の上記中心から最も遠い部分を通る円弧を描いたとき、他方の係合部の一部が上記円弧の外側に位置していることを特徴とする請求項1に記載の部分入れ歯。
  5. 上記義歯床可動部の回動中心を中心とし、かつ上記第1、第2の係合部のいずれか一方の係合部の上記中心から最も近い部分を通る円弧を描いたとき、他方の係合部の一部が上記円弧の内側に位置していることを特徴とする請求項1に記載の部分入れ歯。
  6. 上記義歯床に上記義歯床可動部を回動可能に支持する可動部回動具が、
    金属線と、
    円筒部および板部を有しており、上記金属線の一部が上記円筒部に回転可能に挿入された回転支持体と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の部分入れ歯。
  7. 上記金属線の上記回転支持体から突出した端部に抜け止め部が設けられたことを特徴とする請求項6に記載の部分入れ歯。
  8. 上記義歯床に上記義歯床可動部を回動可能に支持する可動部回動具が、
    金属線と、
    上記金属線の一方端部に設けられた抜け止め部と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の部分入れ歯。
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