JP5160080B2 - 歪マルチゲートトランジスタの製造方法およびそこから得られるデバイス - Google Patents

歪マルチゲートトランジスタの製造方法およびそこから得られるデバイス Download PDF

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Description

本発明は、一般には、マルチゲートデバイスのような半導体装置の性能改良に関する。
特に、本発明は、それらのマルチゲートデバイス中で、移動度を向上させる方法に関する。
シリコンMOS半導体デバイスの小型化は、半導体産業における主たる挑戦である。初期においては、デバイスの幾何学的な縮小は、集積回路(IC)の製造の多くの改良を与えたのに対し、今日の新技術、方法、及び材料は90nm技術ノードを超えて導入される必要がある。
従来のプレーナ型デバイスを小型化する際の1つの大きな問題は、デバイス性能を支配し始める短チャネル効果である。この問題の解決は、マルチゲート電界効果型トランジスタ(MUGFET)によりもたらされる。薄いシリコンフィンの周囲で覆われたゲートを有する、その3次元構造により、チャネルを超える改良されたゲート制御(およびこれによる少ない短チャネル効果)が、マルチゲートの使用により達成できた。
しかしながら、この新しいデバイス構造の導入により新しい問題が発生した。この問題の1つは、デバイス中でのキャリアの移動度である。フィンの上面と側面の異なった結晶方位により、電子とホールに対する移動度の違いが見られる。<110>ノッチを有する標準(100)ウエハ表面を用いる場合、nMOSのMUGFET中の電子の移動度は、好ましくない側壁表面の結晶方位により、十分に障害を生じる。最大の貢献は、(100)/<110>のオリエンテーション/方位を有するそれらの側壁表面から生じるが、これは電子の移動度にとっては最悪である。nMOSのMUGFETの上面における(100)/<110>のオリエンテーション/方位は、しかしながら、電子の移動度に対して非常に有用である。しかしながら、pMOSのMUGFETに対しては、反対の現象が起きる。側壁における(100)/<110>のオリエンテーション/方位が、ホールの移動度に対して非常に有用な場合、上面における(100)/<110>のオリエンテーション/方位は、好ましくない。
異なった可能性が、同じ原理に従って、nMOSとpMOS双方のMUGFETで移動度を向上させるために提案されてきた。即ち、電子とホール双方の移動度を向上させるために、歪を導入することである。それらの解決のために、フィンの半導体材料が、応力に対する電荷の移動度の、結晶オリエンテーション依存感度を有することを心にとめておく必要がある。標準の(100)/<110>基板上の、nMOSデバイスについては、チャネルに沿った平行方向の引っ張り応力と、ウエハ表面に対して垂直方向の圧縮応力が有用である。pMOSデバイスに対しては反対で、チャネルに沿った平行方向の圧縮応力と、ウエハ表面に対して垂直方向の引っ張り応力が有用である。
歪は、チャネルに対して2つの方法で導入できる。2軸全体歪(biaxial global strain)又は1軸局所歪(uniaxial local strain)である。
前者は、基板誘起歪とも呼ばれるJ. Wesler らの論文、"NMOS and PMOS Transistors Fabricated in Strained Silicon/Relaxed Silicon-Germanium Structures", Electron Devices Meeting, 1992 Technical Digest (1992年12月13日)の、31.7.1頁から31.7.3頁に説明されているように、従来知られている2軸全体歪は、歪シリコン(Si)表面層を有する傾斜シリコンゲルマニウム(SiGe)基板の導入である。緩和Siに比較して緩和SiGeの格子定数は高いため、Si格子はSiGe格子に揃うようになり、結果として、Si表面層に2軸引っ張り歪がかかり、これは、この歪んだSi層に形成されたチャネル領域にもかかる。2軸歪により、この技術はpMOSとnMOSの双方のデバイスにおいて有用である。しかしながら、不利な点は、より短いゲート長による性能の低下である。
2軸全体歪の他の可能性は、絶縁基板上の歪シリコン(SSOI)の使用である。これは、E. Augendreらの "On the scalability of source/drain current enhancement in thin film sSOI", Proceedings of 35th European Solid-State Device Research Conference 2005 (ESSDERC 2005, 2005年9月12-16日), 301頁から304頁に示されている。歪シリコン・オン・インシュレータ(SSOI)基板を使用することにより、SOI基板を使用する利点(改良された絶縁性、寄生容量の低減)と、歪シリコンを使用する利点(移動度の増大)が、結合される。しかしながら、この場合、nMOSデバイスのみがよりよい性能を示す。
他の可能性としては、絶縁基板上のシリコンゲルマニウム(SGOI)の使用がある。これは、T. Irisawaらの "High current drive uniaxially-strained SGOI for pMOSFETs fabricated by lateral strain relaxation technique", Symposium of VLSI Technology Digest of Technical Papers 2005 (2006年6月14-16日), 178頁から179頁に示されている。SGOI基板は、SOI基板を使用する利点(改良された絶縁性、寄生容量の低減)と、SiGe技術を使用する利点(移動度の増大)とを併せ持つ。しかしながら、この場合は、pMOSデバイスのみがよりよい性能を示す。
1軸局所歪を導入した場合、異なったアプローチが探求される。
1つのアプローチは、MUGFETの上に応力ライナを導入することである。これは、Collaertらの論文 "Performance improvement of tall triple gate devices with strained SiN layers", Electron Devices Letters IEEE (2005年11月), Volume 26, Issue 11, 820頁から82頁に説明されている。
トランジスタの上にコンタクト・エッチ・ストップ窒化シリコン層(CESL)を形成することにより、チャネル領域に歪を導入することができる。pMOSの場合、引っ張り層と圧縮層が、改良されたデバイス特性を示す。一方、nMOSの場合、引っ張り層のみが、高い性能を与える。デュアルCESLアプローチでは、双方のタイプの応力がCMOSデバイス中に導入される。この技術の主な不利益は、圧縮および引っ張りCESLの双方を堆積するのに必要な追加のプロセス工程にある。
第2のアプローチは、MUGFETデバイスのソースおよびドレイン領域に、リセスの歪んだSiGeを導入することである。これは、P. Verheyenらの "25% drive current improvement for p-type multiple gate FET (MuGFET) devices by the introduction of recessed Si0.8Ge0.2 in the source and drain regions", Symposium of VLSI Technology Digest of Technical Papers 2005 (2006年6月14-16日), 194頁から195頁に示されている。シリコン基板をエッチングすることにより、リセスが形成され、そのリセスの中に選択成長SiGeが形成される。Siに比較してSiGeのより大きな格子定数により、ソース/ドレイン領域の間のチャネル領域が、1軸圧縮応力の下におかれ、これはpMOSデバイスに対してのみ有用である。
従来技術で見出された、全ての提案した方法の主な欠点は、多くの場合、多数キャリア(例えば、応力源がSSOIの場合の、n型MUGFETトランジスタにおける電子)の移動度のみが高くなり、一方で、他の少数キャリア(例えば、応力源がSSOIの場合の、n型MUGFETトランジスタにおけるホール)の移動度は、等しいままか低くなることである。それゆえに、NMOSおよびPMOSの双方に対して、同時に移動度を高くすることができる方法が、いまだ必要とされる。
従来技術で見出された、全ての提案した方法の第2の欠点は、応力源の手段により歪(更なる歪)を導入することにより、NMOS中またはPMOS中の歪を増大するための解決策が求められることである。このため、制御された方法で、歪んだ材料中の歪を選択的に減少させる方法が必要となる。
J. Wesler et al. "NMOS and PMOS Transistors Fabricated in Strained Silicon/Relaxed Silicon-Germanium Structures", Electron Devices Meeting, 1992 Technical Digest (Dec. 13, 1992) pp. 31.7.1-31.7.3
本発明の形態の1の目的は、マルチゲートデバイスに歪を導入することにより、そしてNMOSまたはPMOSに対してこの歪を制御しながら緩和することにより、マルチゲートデバイス中の移動度を増大させる方法を導入することである。
1の形態では、マルチゲートデバイス中の歪を緩和する方法が記載されている。かかる方法は、歪材料を有する基板を提供する工程と、歪材料中に複数のフィンをパターニングする工程と、少なくとも1つのフィンを含む第1領域を規定する工程と、少なくとも1つのフィンを含む第2領域を規定する工程と、第1領域上に、拡散バリア層を形成する工程と、第2領域の少なくとも1つのフィンの歪材料が緩和されるように、水素アニールを行う工程とを含む。
本発明の拡散バリア層は、窒化物を含んでも良い。代わりに、拡散バリア層は、コンタクト・エッチ・ストップ層(CESL)であっても良い。このコンタクト・エッチ・ストップ層は、引っ張り歪または圧縮歪であっても良い。
拡散バリア層の厚みは、一般には、水素アニールのアニールパラメータに依存する。水素アニールのアニールパラメータは、例えば、温度、圧力、濃度、時間から選択されるのが好ましい。拡散バリア層の厚みは、5nmから50nmの範囲であることが好ましい。
具体例では、拡散バリア層の厚みは、水素が拡散バリア層を通り抜けないように選択される。歪材料は、水素アニールによって影響されない。第1領域の少なくとも1つのフィンの歪材料は、水素アニール工程の後においても変わらないで残る。
他の具体例では、拡散バリア層の厚みは、水素アニールによって歪材料が部分的に緩和されるように選択される。水素アニール工程の後に、第1領域の少なくとも1つのフィン中の歪材料が、部分的に緩和される。
マルチゲートデバイス中の歪を緩和する方法は、水素アニール工程を基礎とする。水素アニール工程は、900℃またはそれ以下で行われるのが好ましい。1の具体例では、水素アニールのために最も好ましい温度は、更に、拡散バリア層の厚みにも依存する。
水素アニール工程は、1分から5分の範囲内の時間で行われるのが好ましい。1の具体例では、水素アニールに最も好ましい時間は、更に、拡散バリア層の厚みにも依存する。
他の具体例では、本発明の基板は歪材料を含み、この歪材料は歪シリコンを含む。歪材料はまたSiGeであっても良い。
1の具体例では、基板はSSOI基板である。他の具体例では、基板はSGOI基板である。
1の具体例では、第1領域がNMOS領域であり、第2領域がPMOS領域である。この具体例では、PMOS領域の歪は、水素アニール工程により緩和される。
他の具体例では、第1領域がPMOS領域であり、第2領域がNMOS領域である。この具体例では、水素アニール工程により、NMOS領域の歪が緩和される。
本発明の1またはそれ以上の具体例は、添付された図面を参照しながら詳細に説明されるが、本発明はこれに限定されるものではない。記載された図面は単なる模式図であり、限定するものではない。図面において、要素のいくつかの大きさは、図示するために拡張され、実際の大きさには記載されていない。当業者は、本発明の範囲により含まれた本発明の多くの変形や修正に気づくであろう。このように、ある発明的な具体例の以下の記載は、本発明の範囲を限定するものと思ってはいけない。
更に、明細書や請求の範囲中の、第1、第2等の用語は、類似した要素の間の区別のために使用され、連続したまたは時間の順を表す必要は無い。この用語は、適当な状況下で置換可能なように使用されること、ここに記載された本発明の具体例はここに記載され、表されたのとは異なった順に使用可能であることを理解すべきである。
請求の範囲で使用される「含む(comprising)」の用語は、それ以降に挙げられた手段に限定することを意味するものと解釈すべきでなく、他の要素や工程を排除するものではない。このように、「A手段とB手段とを含むデバイス」の表現の範囲は、A成分とB成分のみからなるデバイスに限定されるべきではない。本発明に関しては、デバイスの意味のある成分は、AとBであることを意味する。
この出願で言及される「拡散バリア層」の用語は、水素アニール工程中に、水素を完全にまたは部分的に遮る層を定義するために使用される。もし、拡散バリア層が完全に水素を遮断した場合、水素はこの拡散バリア層を通って拡散できない。これは、(拡散バリア層の下に配置され、拡散バリア層により水素環境から分離された)下層の材料が、水素によって影響されないことを意味する。もし、拡散バリア層が部分的に水素を遮断した場合、水素は、この拡散バリア層を通って部分的に拡散することができる。これは、(拡散バリア層の下に配置され、拡散バリア層により水素環境から分離された)下層の材料が、水素により影響されることを意味する。
プレーナ型の電解効果トランジスタは、ウエハ表面の平面にあるチャネルと、チャネルと同じ平面にあるこのウエハ表面の上に配置されたゲートとからなる。本発明は、マルチゲート電界効果トランジスタ(MUGFET)に関する。マルチゲート電界効果トランジスタを作製するために、半導体材料(例えば、Si、SiGe)がパターニングされて、フィン形状のボディが形成される。このフィン形状のボディのために、マルチゲートデバイスは、しばしば、フィンFET(finfet)デバイスと呼ばれる。フィンは、ウエハ/基板表面の上に立てられる。フィンは、その幅(W)、高さ(H)、および長さ(L)により定義され、上面、底面、および2つの側壁面を含む。ゲート電極は、フィンのチャネル領域の周囲に巻かれる。ゲート電極の形状によって、マルチゲート電界効果トランジスタを定義することができる。ダブルゲートフィンFETは、ゲートが、フィンの2つの側壁面の導電性のみを制御する、マルチゲートデバイスである。このようなデバイスは、またダブルゲートデバイスと呼ばれる。オメガゲートフィンFET(ΩゲートフィンFET)は、ゲートが、2つの側壁面とフィンの上面の導電性を制御するマルチゲートデバイスである。UゲートフィンFETは、ゲートが、2つの側壁面とフィンの底面の導電性を制御するマルチゲートデバイスである。円形ゲートフィンFETは、ゲートが、フィンの2つの側壁面、フォンの上面、およびフィンの底面の導電性を制御するマルチゲートデバイスである。
MUGFETは、シリコン・オン・インシュレータ基板(SOI)上に作製できる。SOI基板は、注入酸素による分離(IMOX)やウエハの貼り合わせのような、異なった方法でも作製できる。基板に歪を導入するために、歪シリコン・オン・インシュレータ基板(SSOI)や緩和Si1−XGa・オン・インシュレータ(SGOI)を用いても良い。
歪シリコン・オン・インシュレータ基板(SSOI)は、シリコン・オン・インシュレータ基板(SOI)を使用した場合の長所(改良された絶縁性、寄生容量の低減)と、歪基板を使用した場合の長所(移動度の増大)とを併せ持つ。絶縁層は、歪シリコン層とバルク基板との間に形成される。基板は、例えば、シリコンから形成されても良い。歪シリコン層は、例えば10nmから50nmの範囲内の厚みを有する。絶縁層は、一般には、膜厚が例えば130nmのSiOである。
緩和Si1−XGa・オン・インシュレータ(SGOI)基板は、シリコン・オン・インシュレータ基板(SOI)を使用した場合の長所(改良された絶縁性、寄生容量の低減)と、SiGe技術を用いた場合の長所(移動度の増大)とを併せ持つ。絶縁層は、Si1−XGa層とバルクシリコン基板との間に形成される。緩和Si1−XGa層は、例えば10nmから50nmの範囲内の厚みを有する。絶縁層は、一般には、膜厚が例えば130nmのSiOである。更に、シリコン層を、SGOI基板の上に結晶成長しても良い。SiとSiGeとの間の格子常数の不整合により、シリコン層は引っ張り歪の下にある。また、歪SiGe層を、SGOI基板の上に結晶成長しても良い。
本発明は、マルチゲートデバイス中で歪を制御して緩和する方法を提供する。基板の歪材料中でフィンをパターニングした後、第1領域および第2領域が定義され、それぞれが少なくとも1つのフィンを含む。次の工程では、拡散バリア層が、第1領域上に堆積され、水素アニールが行われ、拡散バリア層で覆われていない第2領域の歪材料中の歪が緩和される。
本発明の各工程は、図1を参照しながら、より詳細に述べられる。
出発材料は、バルク層101、絶縁層102、および歪材料103を含む基板100である(図1a)。歪材料は、好ましくは、歪Siまたは歪SiGeから選ばれる。基板は、例えば、SSOI基板、歪Si表面層を有するSGOI基板、歪Si表面層を有する傾斜SiGe基板でも良い。代わりに、回転したノッチを有する基板が、デバイス中の移動度を更に大きくするために使用されても良い。
フォトリソグラフィ工程や、規定されたフィンのスペーサをパターニングするためのスペーサ技術を用いて、歪基板中に、複数のフィン103がパターニングされる(図1b)。少なくとも2つのフィンが、パターニングされる必要がある。この点で、全てのフィンは歪材料103を含む。フィンの幅と高さは、技術ノードに依存する。フィンの幅は、例えば、10nmから50nmの範囲内であっても良い。フィンの高さは、例えば、10nmから60nmの範囲内であっても良い。例えば、32nmの技術ノードでは、フィン幅は10nmから20nmであり、フィン高さは約60nmである。
次の工程(図1c)では、第1領域103aが少なくとも1つのフィンを含むように規定され、第2領域103bが少なくとも他のフィンを含むように規定される。第1領域103aと第2領域103bを規定するこの工程の後において、第1領域および第2領域の全てのフィンは、歪材料を含む。
次の工程では、拡散バリア層104が、少なくとも、第1領域103a上のパターニングされたフィンの上に提供される(図1c)。拡散バリア層は、窒化物を含んでも構わない。堆積は、例えばLP−CVD、プラズマ強化CVD、又は他の公知の堆積技術のような、CVDにより行われる。拡散バリア層の膜厚は、水素アニールパラメータに依存する。
次の工程では、水素(H)アニールが行われる(図1d)。このHアニール中に、拡散バリア層104で覆われていない、第2領域103bの少なくとも1つのフィン中の歪材料が、リフローされて歪が緩和される。水素アニール(図1f)の後、第1領域103中の歪材料は歪んだままであり、一方、第2領域105の歪材料中の歪は緩和される。拡散バリア層104の厚みは、例えば温度、時間、濃度、圧力のような、水素アニール工程のパラメータに依存する。好適には、拡散バリア層104で覆われた、第1領域103a中の少なくとも1つのフィン中の歪材料の歪に水素が影響しないように、水素アニールの温度と時間が選択される。これは、拡散バリア領域104が、完全に水素を遮断することを意味する。フィンの幅に応じて、水素アニールのパラメータは、歪材料のリフローを確実にするために、適用されなければならない。より小さなフィン幅では、歪材料を緩和するために、水素アニールからより小さな熱量を必要とする。好適には、水素アニールは、900℃またはそれ以下であり、1分から5分の範囲の時間で行われる。より好適には、フィンの幅は10nmと50nmとの間であり、水素アニールは900℃で2分間行われる。しかしながら、また、拡散バリア層の厚みを調整することにより、大体の水素がこの拡散バリア層で遮断され、この結果、拡散バリア層により覆われた歪材料中の大体の歪が緩和される。このように、拡散バリア層は、拡散バリア層の下の歪材料に水素が流れるのを完全にまたは部分的に遮断するために使用され、これにより、歪み材料中の歪を緩和する。歪緩和の量は、水素アニールパラメータ、例えば、圧力、温度、濃度、時間に依存する。
好ましい具体例では、拡散バリア層104は、例えばSiNやSiONのような窒化物を含む。
他の好ましい具体例では、拡散バリア層104は、コンタクト・エッチ・ストッパ層(CESL)である。CESL層は、圧縮され、または引っ張られている。CESL層は水素アニール工程中に水素を遮断する。加えて、CESL層は、また、下層の材料により多くの歪を導入する。nMOSのMUGFET中の移動度を増大させるために、CESL層は引っ張り歪であることが好ましく、一方、pMOSのMUGFET中の移動度を増大させるために、CESL層は圧縮歪であることが好ましい。
好ましい具体例では、基板は歪シリコンを含む。基板は、例えばSSOI基板、歪Si表面層を有するSGOI基板、歪Si表面層を有する傾斜SiGe基板であることが好ましい。
他の好ましい具体例では、基板は、シリコンゲルマニウムを含む。基板は、例えば、SGOI基板であることが好ましい。
図2は、マルチゲートデバイス中の歪を緩和する方法の好ましい具体例を示すフローダイアグラムである。出発材料として、SSOI基板が使用される。この具体例は、この分野の当業者よって、歪シリコンを含むいかなる基板にも簡単に適用できるであろう。フォトリソグラフィ工程や、フィンを規定するスペーサをパターニングするスペーサ技術を使用することにより、複数のフィンが、歪シリコン層にパターニングされる201。少なくとも2つのフィンが、パターニングされる必要がある。次の工程で、少なくとも1つのフィンを含むようにnMOS領域が規定され、少なくとも1つのフィンを含むようにpMOS領域が規定される202。nMOS領域およびpMOS領域を規定するこの工程の後に、pMOS領域およびnMOS領域の双方が、歪シリコンを含む。歪シリコンは、nMOS領域の少なくとも1つのフィン中の電子の移動度に有益であるが、pMOS領域の少なくとも1つのフィン中のホールの移動度には有益ではない。pMOS領域の少なくとも1つのフィン中のホールの移動度を増大させるために、pMOS領域中の歪シリコン中の歪を緩和することが、本発明の目的である。次の工程では、SiN層が、パターニングされたフィンの上に堆積される203。これは、CVDにより行われてもよい。SiN層の厚みは、温度、時間、圧力、濃度のような、水素アニール工程のパラメータに依存する。SiN層の代わりに、コンタクト・エッチ・ストップ層を使用してもかまわない。圧縮された歪コンタクト・エッチ・ストップ層を使用することにより、より多くの歪が、nMOS領域の少なくとも1つのフィンの下に導入される。続いて、酸化層がSiN層の上に堆積される204。酸化物の堆積は、CVDにより行っても良い。酸化層の厚みは、好ましくは2nmから20nmの間の範囲である。続いて、フォトレジストエッチマスクを用いて酸化層が部分的にエッチングされ、pMOS領域のために下層のSiN層が露出され、一方、nMOS領域では酸化層とSiN層が残る205。エッチング工程は、例えば5%バッファHF中で行われるような、ウエット化学エッチングにより行われるのが好ましい。この工程の後に、フォトレジストが剥がされ、pMOS領域上のSiN層が選択的にエッチングされる206。nMOS領域上の酸化層は、SiN層のエッチング用のハードマスクとして働く。このエッチングは、例えば、150℃のリン酸(HPO)中で行われるエッチングのような、ウエット化学エッチングで行われるのが好ましい。この工程の後、nMOS領域上の残った酸化層が除去される207。酸化膜を除去するこの工程は、好ましくはウエット化学エッチング工程により行われる。次の工程では、nMOS領域中の歪シリコンの少なくとも1つのフィンはいまだSiN層に覆われており、一方pMOS領域中の歪シリコンの少なくとも1つのフィンは、露出している。nMOR領域中の歪シリコンの少なくとも1つのフィンの上のSiN層は、拡散バリア層である。次の工程で、水素(H)アニールが行われる208。このHアニール中に、SiN層で覆われていない、pMOS領域中の少なくとも1つのフィン中のシリコンが、リフローされて歪が緩和される。一方、nMOS領域中の少なくとも1つのフィンでは、少なくとも1つのフィンを覆うSiN層により、歪シリコンがいまだ歪を有している。水素を完全に遮断するSiN層により覆われたシリコンの歪みには、水素は影響を与えない。次の工程では、SSOI基板の絶縁層に向かって、SiN層がエッチング除去される209。本発明で述べた方法を用いることにより、nMOS領域中の少なくとも1つのフィンが、出発材料である歪シリコンから形成され、一方、pMOS領域中の少なくとも1つのフィンが、低歪(緩和)シリコンから形成される。
図3は、マルチゲートデバイス中の歪を緩和する方法の他の好適な具体例を示すフローダイアグラムである。出発材料としてSGOI基板が使用される。この具体例は、歪SiGeを含むいずれの基板に対しても、この技術分野の当業者は容易に適用できるであろう。フォトリソグラフィ工程や、フィンを規定するスペーサをパターニングするスペーサ技術を使用することにより、複数のフィンが、歪SiGeにパターニングされる301。少なくとも2つのフィンが、パターニングされる必要がある。次の工程で、少なくとも1つのフィンを含むようにnMOS領域が規定され、少なくとも1つのフィンを含むようにpMOS領域が規定される302。nMOS領域およびpMOS領域を規定するこの工程の後に、pMOS領域およびnMOS領域の双方が、歪SiGeを含む。歪SiGeは、pMOS領域の少なくとも1つのフィン中のホールの移動度に有益であるが、nMOS領域の少なくとも1つのフィン中の電子の移動度には有益ではない。nMOS領域の少なくとも1つのフィン中の電子の移動度を増大させるために、nMOS領域中の歪SiGe中の歪を緩和することが、本発明の目的である。次の工程では、SiN層が、パターニングされたフィンの上に堆積される303。これは、CVDにより行われてもよい。SiN層の厚みは、温度、時間、濃度、圧力のような、水素アニール工程のパラメータに依存する。SiN層の代わりに、コンタクト・エッチ・ストップ層を使用してもかまわない。引っ張られた歪コンタクト・エッチ・ストップ層を使用することにより、より多くの歪が、pMOS領域の少なくとも1つのフィンの下に導入される。続いて、酸化層がSiN層の上に堆積される304。酸化物の堆積は、CVDにより行っても良い。酸化層の厚みは、好ましくは2nmから20nmの間の範囲である。続いて、フォトレジストエッチマスクを用いて酸化層が部分的にエッチングされ、nMOS領域のために下層のSiN層が露出され、一方、pMOS領域では酸化層とSiN層が残る305。エッチング工程は、例えば5%バッファHF中で行われるような、ウエット化学エッチングにより行われるのが好ましい。この工程の後に、フォトレジストが剥がされ、pMOS領域上のSiN層が選択的にエッチングされる306。pMOS領域上の酸化層は、SiN層のエッチング用のハードマスクとして働く。このエッチングは、例えば、150℃のリン酸(HPO)中で行われるような、ウエット化学エッチングで行われるのが好ましい。この工程の後、pMOS領域上の残った酸化層が除去される307。酸化膜を除去するこの工程は、好ましくはウエット化学エッチング工程により行われる。次の工程では、pMOS領域中の歪SiGeの少なくとも1つのフィンはいまだSiN層に覆われており、一方nMOS領域中の歪SiGeの少なくとも1つのフィンは、露出している。次の工程で、水素(H)アニールが行われる308。このHアニール中に、SiN層で覆われていない、nMOS領域中の少なくとも1つのフィン中のSiGeが、リフローされて歪が緩和される。一方、pMOS領域中の少なくとも1つのフィンでは、少なくとも1つのフィンを覆うSiN層により、歪SiGeがいまだ歪を有している。水素を完全に遮断するSiN層により覆われたSiGeの歪には、Hは影響を与えない。次の工程では、SGOI基板の絶縁層に向かって、SiN層がエッチング除去される309。本発明で述べた方法を用いることにより、pMOS領域中の少なくとも1つのフィンが、出発材料である歪SiGeから形成され、一方、nMOS領域中の少なくとも1つのフィンが、低歪(緩和)SiGeから形成される。
本発明の方法を使用した後に、nMOS領域の少なくとも1つのフィンと、pMOS領域の少なくとも1つのフィンとを含むマルチゲートデバイスは、当業者に知られた、例えば、ゲート酸化膜の堆積、ゲートパターニング、ソース/ドレイン・エクステンション注入のような異なった製造工程が行われる。更に、マルチゲートデバイスの移動度を増大させるために、例えば、SiGeソース/ドレイン領域、追加のCESL層のように、この分野の当業者は、このような続く工程において、他のストレス因子をマルチゲートデバイスに加えることができる。これらのストレス因子は、nMOS領域またはpMOS領域に加えることができる。
本発明の方法は、アナログI/Oへの応用や、静電放電(ESD)トランジスタに適用することができる。静電放電またはESDと呼ばれる問題は、IC製造において大きな関心事である。直接接触や静電場により、有限の帯電が静電ポテンシャルの異なる2つの物体の間を移動する際に、ESDが発生する。このような電荷の移動により、大きな電流が非常に短時間にチップを通って流れ、この結果、回路の損傷を引き起こす。異なった抵抗を有する異なったトランジスタを使用することにより、電気放電からの妨害に対する抵抗となる回路を形成できる。高い、低い抵抗特性を有するトランジスタを得るために、それらのトランジスタ中の移動度が調整される。この移動度の調整は、本発明を適応することにより行われる。異なった水素アニールパラメータを適用することにより、または、それぞれのトランジスタに対して異なった厚みのバリア拡散層を使用することにより、トランジスタ中の歪が調子できる。
本発明の具体例では、同じ材料の積み重ねから、例えば、高移動度nMOSトランジスタと低移動度nMOSトランジスタとを、作製することができる。
フォトリソグラフィック工程や、規定されたフィンのスペーサをパターニングするためのスペーサ技術を用いて、歪基板中に、複数のフィンがパターニングされる。少なくとも2つのフィンが、パターニングされる必要がある。この時点において、全てのフィンは歪材料を含む。フィンの幅は、10nmから50nmの範囲から選択されるのが好ましい。フィンの高さは、10nmから60nmの範囲から選択されるのが好ましい。
次の工程では、少なくとも1つのフィンを含むように第1領域が規定され、また、少なくとも1つの他のフィンを含むように第2領域が規定される。第1領域および第2領域を規定した後、第1領域および第2領域のフィンの全てが、歪材料を含む。この例では、第1領域および第2領域のフィンが同じ導電性、即ち、nMOSトランジスタである。
次の工程では、拡散バリア層が、少なくとも、第1領域のパターニングされたフィンの上に提供される。拡散バリア層は、窒化物を含んでも良い。堆積は、例えばLP−CVD、プラズマ強化CVD、又は他の公知の堆積技術のような、CVDにより行われる。拡散バリア層の膜厚は、水素アニールパラメータに依存する。
次の工程では、水素(H)アニールが行われる。このHアニール中に、拡散バリア層で覆われていない、第2領域の少なくとも1つのフィン中の歪材料がリフローされて、歪が緩和される。拡散バリア層の厚みは、水素アニール工程の温度や時間に依存する。好適には、拡散バリア層で覆われた、第1領域中の少なくとも1つのフィン中の歪材料の歪に水素が影響しないように、水素アニールの温度と時間が選択される。これは、拡散バリア領域が、完全に水素を遮断することを意味する。フィンの幅に応じて、水素アニールのパラメータは、歪材料のリフローを確実にするために、適用されなければならない。
本発明の方法は、また、プレーナデバイスに対しても適用可能である。プレーナデバイスでは、チャネル領域の移動度を増大させるために、異なったストレス因子を導入してもかまわない。本発明の方法を使用することにより、チャネル領域の歪が、制御された方法で緩和される。
本発明の具体例は、このように、例えば、歪シリコンからなるチャネル領域を有する高移動度nMOSトランジスタと、高移動度pMOSトランジスタとを、同じ材料の積み重ねから作製することができる。
nMOSトランジスタとpMOSトランジスタは、歪材料を含む基板中に規定される。nMOSトランジスタとpMOSトランジスタのチャネル領域は、双方とも、歪材料を含む。歪シリコンは、nMOSトランジスタ中の電子の移動度のためには有用であるが、pMOSトランジスタ中のホール移動度に対しては有用でない。pMOSトランジスタ中のホールの移動度を増大させるために、pMOS領域の歪シリコン中の歪を緩和することが、本発明の目的である。
次の工程で、拡散バリア領域が、少なくともnMOSトランジスタのチャネル領域に提供される。拡散バリア層は、窒化物を含んでもかまわない。堆積は、例えばLP−CVD、プラズマ強化CVD、又は他の公知の堆積技術のような、CVDにより行われる。拡散バリア層の膜厚は、例えば、温度、時間、圧力、濃度のような水素アニールパラメータに依存する。
次の工程では、水素(H)アニールが行われる。このHアニール中に、拡散バリア層で覆われていない、pMOSトランジスタのチャネル中の歪材料が、リフローされて歪が緩和される。好適には、拡散バリア層で覆われた、nMOSトランジスタのチャネル中の歪材料の歪に水素が影響しないように、水素アニールの温度と時間が選択される。
本発明の方法を使用した後に、少なくとも1つのnMOS領域と、少なくとも1つのpMOS領域とを含むプレーナCMOSデバイスは、当業者に知られた、例えば、ゲート酸化膜の堆積、ゲートパターニング、ソース/ドレイン注入のような異なった製造工程が行われる。更に、プレーナCMOSデバイスの移動度を増大させるために、例えば、SiGeソース/ドレイン領域、追加のCESL層のようなこの分野の当業者に知られた異なった製造工程を行っても良い。このような続く工程において、例えば、SiGeソース/ドレイン領域、追加のCESL層のような、プレーナCMOSデバイスの移動度を更に増大させるために、他のストレス因子をマルチゲートデバイスに加えることができる。これらのストレス因子は、nMOS領域またはpMOS領域に加えることができる。
図4は、SSOI基板上に形成されたnMOSMUGFET中の歪に対する、Hアニールの影響を示すものである。マイクロラマン(μ−ラマン)分光分析測定による実験結果を示す。円は、フィンのパターニング後の、フィン幅の関数としての歪量を示す。三角は、ハードマスクを用いたHアニール後の、フィン幅の関数としての歪量を示す。ハードマスクは、拡散バリア層として機能する。ハードマスクは、窒化物/酸化物マスクである。四角は、例えばハードマスクのような、拡散バリア層を用いないHアニール後の、フィン幅の関数としての歪量を示す。
SSOI基板のフィンパターニングの後に、フィン幅の減少に伴って、全歪量が減少する。これは、広いフィンに対しては2軸応力の変化に起因し、狭いフィンに対しては1軸の長手方向の引っ張り応力に起因する。50nmと2μmとの間にフィン幅を有するフィンに対しては、歪レベルの増加は、(ハードマスクを用いずに)Hアニールを行ったデバイスで明らかである。これは、広いフィン表面リフローにより導入される余分の歪に起因する。しかしながら、フィン幅が50nmより小さいフィンでは、Siリフローがフィン全体に影響して歪の緩和を行う。一方、フィンのパターニング後の歪が1000MPあの場合、Hアニール(ハードマスクなし)後の歪は、500MPまで減少する。フィン幅が35nmのフィンを、Hアニール中に窒化物/酸化物ハードマスクで覆うことにより、歪は再度2.5倍に、特に、500MPaから1400MPaに増大する。フィン幅が35nmのフィンを、Hアニール中にハードマスクで覆うことにより、フィンパターニングの後より歪が大きくなることも観察できる。これは、Hアニール中にハードマスクにより誘起された歪に起因するものである。
全ての図面は、本発明のいくつかの形態や具体例を示すことを意図する。図面は、単に模式的に示されたもので、限定的なものではない。図面において、要素のいくつかの大きさは、図示目的のために、誇張されて原寸通りではない。
本発明の具体例にかかる第2領域の歪を緩和するためのプロセスフローの模式図である。 本発明の具体例にかかるSSOI基板上のMUGFET中のpMOS領域の歪を緩和するためのフローダイアグラムである。 本発明の具体例にかかるSGOI基板上のMUGFET中のnMOS領域の歪を緩和するためのフローダイアグラムである。 本発明の具体例にかかるSSOI基板上に形成されたnMOSのMUGFET中の歪に対する水素(H)アニールの効果を表す。実験結果は、マイクロラマン測定による。円は、フィンのパターニング後における、フィン幅の関数としての歪を示す。四角は、拡散バリア層を使用しない(ハードマスク無し)Hアニール後における、フィン幅の関数としての歪を示す。三角は、拡散バリア層を使用した(ハードマスク有り)Hアニール後における、フィン幅の関数としての歪を示す。
符号の説明
100 基板、101 バルク層、103 歪材料、103a 第1領域、103b 第2領域、104 拡散バリア層。

Claims (19)

  1. マルチゲートデバイス中の歪を緩和する方法であって、
    歪材料を含む基板を提供する工程と、
    該歪材料中に、複数のフィンをパターニングする工程と、
    少なくとも1つのフィンを含む第1領域を規定する工程と、
    少なくとも1つのフィンを含む第2領域を規定する工程と、
    該第1領域上に、拡散バリア層を形成する工程と、
    該第2領域の該少なくとも1つのフィンの該歪材料が緩和されるように、水素アニールを行う工程と、を含み、
    該拡散バリア層が所定の厚みを有し、該厚みが該水素アニールのアニールパラメータに依存する方法。
  2. 上記第1領域の少なくとも1つのフィンの歪材料が、上記水素アニール工程後に、部分的に緩和される請求項1にかかる方法。
  3. 上記第1領域の少なくとも1つのフィンの歪材料が、上記水素アニール工程後に、変化しないで残る請求項1にかかる方法。
  4. 上記アニールパラメータが、温度、圧力、濃度、または時間を含む請求項1にかかる方法。
  5. 上記水素アニールの温度が、900℃またはそれ以下である請求項4にかかる方法。
  6. 上記水素アニールの時間が、1分から5分の範囲内である請求項4〜5のいずれかにかかる方法。
  7. 上記拡散バリア層が、5nmから50nmの範囲内の厚みである請求項1〜6のいずれかにかかる方法。
  8. 上記拡散バリア層が、窒化物を含む請求項1〜7のいずれかにかかる方法。
  9. 上記拡散バリア層が、コンタクト・エッチ・ストップ層を含む請求項1〜8のいずれかにかかる方法。
  10. 上記コンタクト・エッチ・ストップ層が、圧縮歪または引っ張り歪を有する請求項1〜9のいずれかにかかる方法。
  11. 上記歪材料が、歪シリコンを含む請求項1〜10のいずれかにかかる方法。
  12. 上記基板が、歪シリコン・オン・インシュレータ基板である請求項11にかかる方法。
  13. 上記第1領域がNMOS領域であり、上記第2領域がPMOS領域である請求項11または12にかかる方法。
  14. 上記歪材料が、ゲルマニウムを含む請求項1〜10のいずれかにかかる方法。
  15. 上記基板が、シリコン・ゲルマニウム・オン・インシュレータ基板である請求項14にかかる方法。
  16. 上記第1領域がPMOS領域であり、上記第2領域がNMOS領域である請求項14または15にかかる方法。
  17. 半導体デバイス中の歪を緩和する方法であって、
    歪材料を含む基板を提供する工程と、
    第1領域を規定する工程と、
    第2領域を規定する工程と、
    該第1領域上に、拡散バリア層を形成する工程と、
    該第2領域中の該歪材料が緩和されるように、水素アニールを行う工程と、を含み、
    該拡散バリア層が所定の厚みを有し、該厚みが該水素アニールのアニールパラメータに依存する方法。
  18. 上記第1領域の上記歪材料が、上記水素アニール工程後に、部分的に緩和される請求項17にかかる方法。
  19. 上記アニールパラメータが、温度、圧力、濃度、または時間を含む請求項17にかかる方法。
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