JP5159930B2 - 裏込め材の再注入方法 - Google Patents

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本発明は、トンネル覆工用セグメント等の抗土水圧構造物に適用される裏込め材注入孔の止水構造及び裏込め材の再注入方法に関するものである。
シールド工法のトンネル覆工用セグメント、推進工法の推進管や開削工法の暗渠などの抗土水圧構造物において、トンネル覆工用セグメントを例として説明する。
トンネルの構築に用いられるシールド工法では、地山の安定を図るために、シールドマシンの掘進によって生じる、地山とセグメントリングとの間の空隙に裏込め材を充填しながら施工する。その裏込め材を、セグメントに取り付けた裏込め材注入孔を用いてトンネル内部から充填する場合には、裏込め材注入孔を構成する注入管のねじ部に逆止弁を螺合して、裏込め材や地下水のトンネル内部への流入を防止している。
また、裏込め材を、セグメントに取り付けた裏込め材注入孔を用いてトンネル内部から充填する前記方法に代えて、予めシールドマシンに取り付けてある裏込め材注入管から裏込め材を放出して、裏込め材を充填する同時注入という方法も多く採用されている。この場合、該裏込め材注入管内の裏込め材が固化して管内が閉塞された場合、裏込め材の注入量不足をきたし、時には注入不能の事態に陥り、地盤沈下を誘発することもある。そのため、いくつかのセグメントに裏込め材注入孔を取り付け、不測の事態にはこの裏込め材注入孔から裏込め材を補足注入できるように対処する場合もある。
さらに、前記のいずれかの方法による一次注入後において、例えば、地下鉄トンネルにおいて併設したトンネル間を開放して駅部を構築する場合には、その構築過程においてセグメントリングに変位、変形が生ずるため、それによる周辺地盤の乱れや地盤沈下を防止するために再注入を要することがある。その他、細粒分の少ない砂礫層では、注入された裏込め材が砂礫層内の空隙部に逸失したり、流動している地下水で希釈されたりする場合には、再注入することがある。
裏込め材注入孔に取り付けられる従来の逆止弁は、筒状本体内にヒンジ部により開閉する軟質プラスチック製等の2枚の半円形の弁板により裏込め材の逆流を防止するものが用いられていた(例えば特許文献1参照)。
また、特許文献2〜5には、弁体をスプリングの押圧力により弁座に押し付け、裏込め材の注入圧によりスプリングの押圧力に抗して弁体を弁座から離間させて開くように構成された逆止弁が記載されている。
特開平3−287998号公報 実開平61−135993号公報 実開平63−23394号公報 実用新案登録第3007863号公報 特開平07−158388号公報
前述した従来のヒンジ部により開閉する逆止弁の場合、止水性が低く、弁部もしくは注入管に螺合しているねじ嵌合部から漏水する場合がある。
また、前述のように再注入の必要がある場合には、一度逆止弁を取り外し、注入管内の硬化した裏込め材を取り除いてから再び逆止弁を取り付けて注入する必要があるが、逆止弁を取り外して注入管内を清掃する際にはトンネル内部に地下水等が流入してこないよう十分に注意する必要があるが、従来の止水構造では、一つの逆止弁による簡易な止水であるため、十分な対処ができなかった。
本発明は、前述のような問題の解決を図ったものであり、シールド工法のセグメント等の裏込め材注入孔に設けられる、逆止弁を用いた止水構造において、逆止弁の止水性の向上、着脱の容易化、安全性の向上を図ることができ、さらに裏込め材の再注入作業の安全性の向上及び作業性の向上を図ることができる裏込め材注入孔の止水構造及び裏込め材の再注入方法を提供することを目的としている。
図1〜図10に例示するように、本発明は、シールド工法のセグメントリングの裏込め材注入孔に設けられる、逆止弁を用いた止水構造であり、圧縮コイルばね等を用いた逆止弁により止水性の向上を図り、かつ、止め輪を用いることにより裏込め材注入孔を構成する注入管からの着脱を容易とするものである。
注入管の内部の所定箇所に加工した溝部に、一部が分断されて弾性変形が可能なリング状の止め輪を装着し、一対の止め輪により高止水逆止弁を挟持して強固に固定する。高止水逆止弁の弁本体と注入管の内面との間の空隙部にはOリング等のシールリングを配置し、隙間からの漏水を防止する。通常はばねの押圧力により弁体が弁座に押し付けられ、弁座開口を閉じ、裏込め材注入時には、裏込め材の注入圧によりばねが圧縮され、弁体が弁座から離間して弁座開口を開き、注入後は、ばねの伸長力(復元力)により弁体が弁座に確実に接触して弁座開口を確実に閉じ、裏込め材の逆流が確実に防止される。止め輪によりセグメント内部空間側から容易に取り付け、取り外しが可能となる。
本発明の請求項1に係る止水構造は、抗土水圧構造物に埋設される裏込め材注入孔の内部に設けられる逆止弁を用いた止水構造であり、裏込め材注入孔の内部の裏込め材充填側(地山側)に、通常時は閉じ、裏込め材の注入圧により開く第1逆止弁が設けられ、裏込め材注入孔の内部の裏込め材注入側(セグメントリング内部空間側)に、通常時は閉じ、裏込め材の注入圧により開く第2逆止弁が着脱可能に設けられている二重止水構造を用いた裏込め材の再注入方法であって、前記二重止水構造を用いて裏込め材の注入が完了した後、裏込め材を再注入するに際し、裏込め材注入孔の内部における、セグメント内面から第2逆止弁までの裏込め材を除去した後、第2逆止弁を取り外し、必要に応じて、第1逆止弁までの裏込め材を除去した後、第2逆止弁を取り付け、第2逆止弁、第1逆止弁を介して裏込め材を再注入することを特徴とする裏込め材の再注入方法である。
図1〜図10に例示するように、セグメントの裏込め材注入孔を逆止弁により二重に止水するものであり、止水性及び安全性の向上を図り、かつ、裏込め材の再注入作業の安全性の向上及び作業性の向上を図るものである。図1〜図4に示すように、2つの逆止弁はセグメントを貫通する注入管に設け、あるいは、図5、図6に示すように、セグメント本体にねじで取付けた注入管または注入管及び本体注入孔に設け、あるいは、図9、図10に示すように、セグメントの組立装置であるエレクターの吊手金具を注入孔の一部として兼用し、この吊手金具に連通するように取付けた注入管に設ける。
第1逆止弁は、弁体がヒンジ部により開閉する簡易逆止弁を用い(請求項2)、第2逆止弁は、弁体がばねの押圧力で閉じる高止水逆止弁を用い(請求項3)、この高止水逆止弁は止め輪により着脱可能に固定するのが好ましい。
二重の逆止弁により止水性の向上及び安全性の向上が図れる。裏込め材の注入完了後、再注入の必要性が生じた場合には、注入管または吊手金具を閉塞しているプラグを外し、第2逆止弁(高止水逆止弁)までの裏込め材を除去し、第2逆止弁の注入側の止め輪を外し、第2逆止弁を、フック11dを利用して取り外す。止め輪を外すだけで第2逆止弁を容易に取り外すことができる。次いで、必要に応じて、第1逆止弁(簡易逆止弁)までの裏込め材を除去するが、この時、地山側には、第1逆止弁があるので、裏込め材や地下水が多量に逆流してくることはなく、安全に、かつ、容易に清掃を行うことができる。
第1逆止弁の直前まで裏込め材を除去する場合と、除去しない場合がある。即ち、裏込め材の発現強度によっては、除去せずに再注入が可能であり、この場合、第2逆止弁を取り外すだけでよい。第2逆止弁は、清掃した後、取付ける。
図11に例示するように、裏込め材注入完了後に地山と裏込め材との間に空隙等が発生しても、二重止水構造により、裏込め材の再注入作業を、安全に、かつ、作業性良く行うことができる。
(1) シールド工法のセグメント等の裏込め材注入孔に設けられる、逆止弁を用いた止水構造において、圧縮コイルばね等を用いた逆止弁により止水性が向上し、かつ、止め輪を用いることにより注入孔を構成する注入管からの着脱が容易となる。
(2) 裏込め材注入孔を逆止弁により二重に止水することにより、止水性及び安全性が向上する。
(3) 二重に止水することにより、裏込め材の再注入作業の安全性の向上及び作業性の向上を図ることができる。
以下、本発明を図示する実施形態に基づいて説明する。図1は本発明のコンクリートセグメントへの二重止水構造の一実施形態を示す断面図である。図2は鋼製セグメントへの、図3は合成セグメントへの二重止水構造の一実施形態を示す断面図、図4〜図6はダクタイルセグメントへの二重止水構造の種々の実施形態を示す断面図である。図7は本発明で用いる高止水逆止弁の一例を示す断面図と部品の平面図等である。図8は図1の二重止水構造を断面にして示す斜視図である。図9は本発明の図1の二重止水構造の他の例を示す断面図である。図10は図9の二重止水構造を断面にして示す斜視図である。図11は本発明の再注入方法の一例を工程順に示す断面図である。
図1の実施形態は、プレキャストコンクリート部材のセグメント1のトンネル内部側の内面から地山側の外面に貫通する注入管2を埋設して裏込め材注入孔を形成した例であり、この注入管2の内部のセグメント内面側(トンネル内部側)に高止水逆止弁10を配置し、セグメント外面側(地山側)に従来型の簡易逆止弁20を配置し、高止水逆止弁10はトンネル内部側から着脱できるようにし、二重止水構造により止水性及び安全性の向上を図り、かつ、再注入の際の安全性の向上及び作業性の向上を図る。
図2の鋼製セグメント1、図3の合成セグメントでは、そのスキンプレート1aに注入管2の端部が溶接で取り付けられる。図4〜図6のダクタイルセグメント1においては、図4の例では注入管2がセグメント本体と一体的に形成されている。図5の例ではセグメント本体の注入孔に注入管2がねじで取り付けられている。図6の例では、セグメント本体の注入孔に簡易止水弁20がねじで取り付けられ、さらに高止水逆止弁10のみが設けられた注入管2がねじで取り付けられている。
高止水逆止弁10は、図1〜図7に示すように、主として、弁本体11と、弁体12と、圧縮コイルばね13から構成され、注入管2の内部の中間位置に挿入され、上下に一対の止め輪14により取り付け・取り外し可能に固定される。
弁本体11は、円筒部材11aと、円板状の弁座11bと、ばね取付部材11cおよびフック11dから構成され、内部に弁体12と圧縮コイルばね13が収納される。弁座11bは中央に弁座開口15が形成され、圧縮コイルばね13により押圧された弁体12が弁座開口15を塞ぐようにされている。弁体12は、図7(d)に示すように、弁座開口15に挿入される凸部を下面中央に有する形状とし、凸部の周囲にゴム等のシールリング12aを設けて止水性を高めるようにしてもよい。また、図7(e)に示すように、弁座11bにゴム等のシールリング12aを貼付し、止水性を高めるようにしてもよい。
ばね取付部材11cは、図7(c)に示すように、例えば平面形状が十字状とされ、4つの裏込め材排出開口16が形成される。このばね取付部材11cと弁体12との圧縮コイルばね13が圧縮状態で配置される。なお、この際、ばね取付部材11cと圧縮コイルばね13とは、それらの中心軸を一致させて固着させてもよいが、さらに図7(f)に示すように、圧縮コイルばね13の中心軸と中心軸が一致して固着されたガイド11e(例えば平座金のようなものでもよい。)を案内として、その外側に圧縮コイルばね13が装着されるよう構成してもよい。
通常は圧縮コイルばね13の押圧力により弁体12が弁座11bに押し付けられ、弁座開口15を閉じる。裏込め材注入時は、裏込め材の注入圧により圧縮コイルばね13が圧縮され、弁体12が弁座11bから離間して弁座開口15を開く。注入後は、圧縮コイルばね13の伸長力(復元力)により弁体12が弁座11bに確実に接触して弁座開口15を確実に閉じ、裏込め材の逆流が確実に防止される。
止め輪14は、弁本体11を上下両側から挟むように配置され、注入管2の内面に上下に間隔をおいて形成された上下一対の溝部17にそれぞれ装着される。止め輪14は、ばね鋼からなる一部が分断されて弾性変形が可能なリング状の板材であり、縮径変形させることにより溝部17に簡単に取り付けることができ、また溝部17から簡単に取り外すことができる。取り付けた状態では、止め輪14の外側部分が溝部17内に嵌め込まれ、止め輪14の内側部分が弁座11b・ばね取付部材11cを係止めし、上下一対の止め輪14により弁体12が挟持された状態で強固に固定される。
弁座11b・ばね取付部材11cの外径は、注入管2の内径よりも小さいため、止め輪14との隙間からの漏水を防止するため、さらに小さい外径の円筒部材11aと注入管2の間にOリング等のシールリング18を配置している。
なお、高止水逆止弁10の弁本体11は、鋼材、強化プラスチック、セラミック等を用いることができる。圧縮コイルばね13は、板ばねや皿ばねなどのその他の弾性部材を使用してもよく、その材質は、鋼、強化プラスチック等を用いることができる。弁体12には、鋼材、強化プラスチック、セラミック、ゴム等を用いることができる。
従来型の簡易逆止弁20は、主として、円筒形の弁本体21と、左右一対の半円形の弁体22から構成され、弁体22を弾性変形可能なヒンジ部22aを介して本体中央の隔壁22bに取り付けることにより、弁体22が片持ち式でスイング開閉するフラッパー弁である。弁本体21の内面には、半円リング状の弁座22cを設け、この弁座22cに弁体22を押し付けて弁座開口23を閉じる。
通常は弁体22の平板形状により弁体22が弁座22cに押し付けられ、弁座開口23を閉じる。裏込め材注入時は、裏込め材の注入圧によりヒンジ22aが弾性変形して弁体22が上方に傾動して弁座開口23を開く。注入後は、ヒンジ22aの復元力により弁体22が弁座22cに接触して弁座開口23を閉じ、裏込め材の逆流が防止される。
注入管2の内部のセグメント外面側には、雌ねじ2aが形成されており、弁本体21の外面に、雌ねじ2aに螺合する雄ねじ24を形成することにより、簡易逆止弁20を注入管2のセグメント外面側からねじ込みで取り付けることができる。なお、注入管2の内部のセグメント内面側には、裏込め材の注入ニップルあるいはプラグがねじ込まれる雌ねじ2bが形成されている。
図9、図10の実施形態は、シールドトンネルのセグメントの組立装置であるエレクターにより吊り上げるための吊手金具によるエレクター孔が設けられているセグメントに適用される場合の例であり、セグメント1のトンネル内部側に吊手金具30が埋設されている。
この吊手金具30の内部にはエレクター孔が形成されており、そのエレクター孔の内面には、エレクターの吊上用ボルトが螺合される雌ねじ31が形成されており、その上部のフランジ32部分の内部に注入開口33を形成することにより、吊手金具30を注入管の一部として兼用する。
この注入開口32に、図1等の実施形態と同様の注入管2を挿入取り付けし、吊手金具30と注入管2とで裏込め材の注入孔を構成する。注入管2には、高止水逆止弁10と簡易逆止弁20が配置されている。これらの構造は、図1等の実施形態と同様であるため、説明は省略する。なお、吊手金具30の雌ねじ31は、裏込め材の注入ニップルあるいはプラグの取り付けに利用する。
以上のような二重止水構造において、以下の示すような手順で裏込め材の再注入が行われる(図11参照)。なお、図11の二重止水構造は、図9、図10の実施形態の場合である。図1〜図6の実施形態の場合も同様である。
(1)裏込め材の注入完了状態で吊手金具30の注入側には樹脂プラグ40が装着されている。地山Aとセグメント1との間、吊手金具30及び注入管2の内部にも、裏込め材Bが充填されている。
(2)地山Aと裏込め材Bとの間に空隙Cが発生すると、再注入が必要となる。
(3)樹脂プラグ40を取り外し、高止水逆止弁10までの裏込め材Bを除去する。高圧止水弁10の注入側の止め輪14を取り外す。
(4)高止水逆止弁10を取り外す。この高止水逆止弁10は止め輪14を外すことによりフック11dを利用して簡単に取り外すことができる。残りの止め輪14を取り外す。簡易逆止弁10までの裏込め材Bを除去する。高止水逆止弁10を取り外しても、地山側には、簡易逆止弁20があるので、裏込め材や地下水が多量に逆流してくることはなく、安全かつ容易に清掃を行うことができる。なお、図11(iv)では、簡易逆止弁20の直前で裏込め材を除去したが、裏込め材の発現強度によっては、高止水逆止弁10を取り外すだけでよい。
(5)地山側の止め輪14、高止水逆止弁10、注入側の止め輪14の順に取り付ける。注入管50の注入ニップル51を吊手金具30に接続する。注入管50は注入ポンプに接続される。
(6)裏込め材Bを再注入する。裏込め材Bが高止水逆止弁10、簡易逆止弁20を通って充填され、空隙Cが解消される。
(7)再注入が終了すると、注入ニップル51を取り外す。
(8)樹脂プラグ40を吊手金具30に取り付けて、再注入が完了する。
なお、本発明は以上のような図示例に限定されないことは言うまでもない。また、シールド工法のセグメントに限らず、その他の抗土水圧構造物の裏込め材注入孔にも本発明を適用することができる。
本発明のコンクリートセグメントへの二重止水構造の一実施形態を示す断面図である。 本発明の鋼製セグメントへの二重止水構造の一実施形態を示す断面図である。 本発明の合成セグメントへの二重止水構造の一実施形態を示す断面図である。 本発明のダクタイルセグメントへの二重止水構造の実施形態(例1)を示す断面図である。 本発明のダクタイルセグメントへの二重止水構造の実施形態(例2)を示す断面図である。 本発明のダクタイルセグメントへの二重止水構造の実施形態(例3)を示す断面図である。 本発明で用いる高止水逆止弁の一例であり、(a)は全体の断面図、(b)は止め輪の平面図、(c)はばね取付部材の平面図、(d)は弁体の他の例を示す側面図と裏面図である。 図1の二重止水構造を断面にして示す斜視図である。 本発明の図1の二重止水構造の他の例を示す断面図である。 図9の二重止水構造を断面にして示す斜視図である。 本発明の再注入方法の一例を工程順に示す断面図である。
1…セグメントリング
1a…スキンプレート
2…注入管
2a…雌ねじ(地山側)
2b…雌ねじ(トンネル内部側)
10…高止水逆止弁
11…弁本体
11a…円筒部材
11b…弁座
11c…ばね取付部材
11d…フック
11e…ガイド
12…弁体
12a…ゴム等のシールリング
13…圧縮コイルばね
14…止め輪
15…弁座開口
16…裏込め材排出開口
17…溝部
18…Oリング等のシールリング
20…簡易逆止弁
21…弁本体
22…弁体
22a…ヒンジ部
22b…隔壁
22c…弁座
23…弁座開口
24…雌ねじ
30…吊手金具
31…雌ねじ
32…フランジ
33…注入開口
40…樹脂プラグ
50…注入管
51…注入ニップル
A…地山
B…裏込め材
C…空隙

Claims (3)

  1. 抗土水圧構造物に埋設される裏込め材注入孔の内部に設けられる逆止弁を用いた止水構造であり、裏込め材注入孔の内部の裏込め材充填側に、通常時は閉じ、裏込め材の注入圧により開く第1逆止弁が設けられ、裏込め材注入孔の内部の裏込め材注入側に、通常時は閉じ、裏込め材の注入圧により開く第2逆止弁が着脱可能に設けられている二重止水構造を用いた裏込め材の再注入方法であって、前記二重止水構造を用いて裏込め材の注入が完了した後、裏込め材を再注入するに際し、裏込め材注入孔の内部における、セグメント内面から第2逆止弁までの裏込め材を除去した後、第2逆止弁を取り外し、必要に応じて第1逆止弁までの裏込め材を除去した後、第2逆止弁を取り付け、第2逆止弁、第1逆止弁を介して裏込め材を再注入することを特徴とする裏込め材の再注入方法
  2. 請求項1に記載の裏込め材の再注入方法において、第1逆止弁は、弁体がヒンジ部により開閉する簡易逆止弁であることを特徴とする裏込め材の再注入方法
  3. 請求項1または請求項2に記載の裏込め材の再注入方法において、第2逆止弁は、弁体がばねの押圧力で閉じる高止水逆止弁であることを特徴とする裏込め材の再注入方法
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