JP5156942B2 - プロトン伝導性固体電解質膜及びこれを用いた燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、プロトン伝導性固体電解質膜及びこれを用いた燃料電池の改良に関する。
固体高分子型燃料電池は、(1)作動温度が低く取扱が容易、(2)電流密度が高く小型化が可能、(3)発電効率が高い、(4)電解質が固体であるためメンテナンスが容易で長寿命が期待できる、(5)NOx、SOxなどの排出がなく、環境特性に優れる、などの利点を有しており、自動車用をはじめ定置型発電機として期待されている。
この固体高分子型燃料電池は、その名称のように電解質膜が固体高分子材料で構成されていて含水状態でのみ動作するので加湿などの水分管理が必要であるが、100℃より低い温度で運転する場合には、酸素及び水素のガス供給路等に結露が発生する可能性がある。また、固体高分子膜を100℃より低い温度で使用すると、燃料電池の電極触媒である白金が、水素ガス等に微量に含まれる一酸化炭素による被毒が大きくなるという問題がある。
一方、80℃以上の温度では、通常固体高分子膜の含水率が低下してプロトン伝導に必要な含水率を維持できなくなる。また、固体高分子膜は有機材料であるので、長期間にわたって高温に曝されると熱劣化が生じるという問題もある。
さらに、高温特に100℃以上の温度領域では、燃料電池における水素と酸素との反応が促進され、燃料電池のエネルギー効率が向上するという利点がある。
以上の観点より、100℃以上の温度領域でも使用できる高強度の固体電解質材料の開発が望まれている。下記特許文献1には、電解質材料と無機粒子とを含有し、高強度な固体電解質膜が開示されている。
特開2006−59698号公報
しかし、上記従来の技術においては、100℃以上の温度領域における物理的強度が不十分であるという問題があった。
本発明は、上記従来の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、100℃以上の温度領域でも優れたプロトン伝導性を示すプロトン伝導性固体電解質膜及びこれを用いた燃料電池を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、プロトン伝導性固体電解質膜であって、スルホン化ポリエーテルエーテルケトンと結晶性層状リン酸スズとの混合物をプロトン伝導体として使用することを特徴とする。
上記発明において、前記プロトン伝導体は、結晶性層状リン酸スズの含有量が25質量%から70質量%であることを特徴とする。
また、本発明は、上記各プロトン伝導性固体電解質膜を用いた燃料電池であることを特徴とする。
本発明によれば、100℃以上の温度領域でも優れたプロトン伝導性を示すプロトン伝導性固体電解質膜及び燃料電池を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態という)について説明する。
本発明者は、鋭意研究を重ねた結果、スルホン化ポリエーテルエーテルケトン(以降、SPEEKという)に、所定条件で結晶性層状リン酸スズ(以降、SnPという)を混合した混合物をプロトン伝導体とした場合に、100℃以上の温度で使用でき、高いプロトン伝導性を備えたプロトン伝導性固体電解質膜が得られることを見出した。
上記プロトン伝導体におけるSnPの含有量は25質量%から70質量%が好適である。このプロトン伝導体を用いて固体電解質膜を作製し、交流インピーダンス法によりプロトン伝導性を評価したところ、100℃以上の温度領域で優れたプロトン伝導性を示すことがわかった。
一般に、SPEEKのような炭化水素系高分子においては、吸水した水がスルホン基と水素結合を形成しているため、比較的高い温度領域でも水の蒸発が抑制される。しかし、高温でも多くの水を保持してしまうため溶解し易くなる。これに対してSnPを混合した場合には、SPEEKとSnPとの相互作用によりSPEEKの分子間力が増し、吸水量が減少して膨潤が抑えられるので、SPEEKの水への溶解が抑制される。また、SnP量の増加に伴い、スルホン基が脱離する温度、すなわち分解温度が上昇し、SPEEKとSnPとの混合物の耐熱性が向上する。従って、SPEEKとSnPとの混合物をプロトン伝導性固体電解質膜に使用すると、固体電解質膜に強く水が保持されることに加えてSPEEKの構造が安定に保持されるので、100℃以上の温度領域で高いプロトン伝導性を示すプロトン伝導性固体電解質膜を実現できる。
ここで、本実施形態において用いるSnPは、例えば、化学量論比でSnとHPOが結合した状態の組成式で示すと、Sn(HPO・nHO (n=1〜2)で表され、固体酸性物質であり、層間にリン酸基の酸素に結合したプロトンと結晶水とを保持した層状構造を有している。
なお、固体電解質膜の膜強度をさらに向上させるために、他の有機系バインダーや無機系バインダーを添加することも可能である。上記有機系バインダーとしては、例えば、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂などを用いることができ、無機系バインダーとしては、例えば、ケイ酸塩、リン酸塩などを用いることができる。さらに、パーフルオロスルホン酸膜(例えばデュポン社製ナフィオン)などもバインダーとして利用することができる。
以上に述べた本実施形態にかかるプロトン伝導性固体電解質膜を使用して燃料電池を構成すれば、100℃以上の温度領域で運転を行うことができ、エネルギー効率の高い燃料電池を実現できる。
次に、上記本発明の具体例を実施例として説明する。ただし、本発明はこれらの実施例にのみ限定されるものではない。なお、以下の実施例において、溶液の濃度を示す%は、特にその基準を付記しないかぎり質量%である。
(1)スルホン化ポリエーテルエーテルケトン(SPEEK)の合成例1:
文献 M.L.Di Vona et al,Polymer 46(2005)1754−1758に記載されている方法により以下のように作製した。
還流冷却管の付いた500mlの丸底フラスコにポリエーテルエーテルケトン(PEEK、VICTREX社製)5gと、96%濃硫酸250mlとを入れ、オイルバス中で50℃に保ち、撹拌しながら24時間還流させた。
その後、ガラスフィルターでろ過し、反応固形物を純水にて洗浄した。ろ液が中性付近になるまで洗浄を繰り返した後、50℃で24時間乾燥し、その後60℃で6時間真空乾燥してSPEEKを得た。
得られたSPEEKは、S.D.Mikhailenko et al,Journal of Membrane Science 233(2004)93−99に記載されている方法で、スルホン化度(SD値%)を測定し、スルホン化されていることを確認した。なお、本合成例1で得られたSPEEKのSD値は80%であった。
SD値は、0.1M水酸化ナトリウム水溶液中でSPEEKのプロトンとNaをイオン交換し、その上澄み溶液を0.1M塩酸により逆滴定することにより求めた。逆滴定の結果から、上澄み溶液のNaOH濃度C1(mol/l)を算出し、
(数1)
(C0×V1/1000−C1×V1/1000)
ここで、C0はイオン交換前のNaOH溶液の濃度、V1は滴定する際に用いた上澄み溶液の容量(ml)である。
上記式によりイオン交換されたNaのmol量を算出し、SD値が100%だった場合にイオン交換されるNaのmol量で割ることによってSD値を算出した。
(2)スルホン化ポリエーテルエーテルケトン(SPEEK)の合成例2:
還流冷却管の付いた500mlの丸底フラスコにPEEK(VICTREX社製)5gと、96%濃硫酸250mlとを入れ、オイルバス中で50℃に保ち、撹拌しながら18時間還流させた。
その後、ガラスフィルターでろ過し、反応固形物を純水にて洗浄した。ろ液が中性付近になるまで洗浄を繰り返した後、50℃で24時間乾燥し、その後60℃で6時間真空乾燥した。
合成例1の方法で、得られたSPEEKのスルホン化度(SD値%)を測定した。合成例2で得られたSPEEKのSD値は75%であった。
(3)結晶性層状リン酸スズ(SnP)の合成例3
塩化第2スズ(SnCl:試薬一級)43.3gを純水500mlに溶解し、これとは別にリン酸ナトリウム(NaHPO・12HO:試薬一級)143.2gを純水500mlに溶解させた。上記塩化第2スズ溶液を撹拌しつつ、その中に上記リン酸ナトリウム水溶液を滴下して沈殿物を得た。ろ別後、沈殿物を磁性ルツボに入れ、そこに85%リン酸11.3gを加えて撹拌した後、ルツボを200℃に温度設定した電気炉に入れ、200℃に加熱した水蒸気を吹き込み、水蒸気の存在下で、200℃で4時間反応させた。反応後水洗し、60℃にて乾燥した。得られた反応物の粉末のX線回折プロファイルを調べたところ、Sn(HPO・HOのX線回折プロファイルと一致したことから、得られた物質は結晶性層状リン酸スズであることが確認された。また、上記反応物に対して蛍光X線分析による元素分析を行ったところ、Sn/Pのモル比は、0.51であった。なお、X線回折プロファイルの測定装置は、PANalytical社製、全自動粉末X線回折装置PW1830型を使用し、蛍光X線分析装置には、PANalytical社製、全自動蛍光X線分析装置Axios 4kW型を使用した。
(4)プロトン伝導性固体電解質膜の調製
・実施例1〜3:SPEEKとSnPを用いたプロトン伝導性固体電解質膜の調製
合成例1で調製したSPEEK0.4gをN,N−ジメチルアセトアミド2mlに加え、室温で3時間攪拌し溶解させた。その溶液に合成例2で調製したSnPを質量%で44%(実施例1)、56%(実施例2)及び70%(実施例3)(体積分率では、それぞれ12%、25%、35%および50%、SPEEKの密度1.37g/cm、SnPの密度3.24g/cm)を加え、超音波分散した後、撹拌及び脱泡を行ない分散液とした。
その後、各分散液をフッ素樹脂(ポリ四フッ化エチレン)製の皿に移し、60℃で加熱し、膜化した後、150℃で48時間乾燥し、SPEEK/SnP複合膜を得た。
・実施例4〜6:SPEEKとSnPを用いたプロトン伝導性固体電解質膜の調製
合成例2で調製したSPEEK0.4gをN,N−ジメチルアセトアミド2mlに加え、室温で3時間攪拌し溶解させた。その溶液に合成例2で調製したSnPを質量%で25%(実施例4)、44%(実施例5)及び56%(実施例6)(体積分率では、それぞれ12%、25%、および35%)を加え、撹拌のみを行ない分散液とした。
その後、各分散液をフッ素樹脂製の皿に移し、50℃で加熱し膜化した後、60℃で48時間乾燥し、SPEEK/SnP複合膜を得た。
・比較例1:SPEEKを用いたプロトン伝導性固体電解質膜の調製
合成例1で調製したSPEEK0.4gを、N,N−ジメチルアセトアミド20mlに加え、室温で3時間攪拌し溶解させた。その溶液を超音波分散した後、撹拌及び脱泡を行ない、分散液をフッ素樹脂製の皿に移し、60℃で加熱し膜化した後、150℃で乾燥し、SPEEKの薄膜を得た。膜厚はSEM(走査型電子顕微鏡)観察により、200〜300μmであることを確認した。
・比較例2:SPEEKを用いたプロトン伝導性固体電解質膜の調製
合成例2で調製したSPEEK0.4gを、N,N−ジメチルアセトアミド20mlに加え、室温で3時間攪拌し溶解させた。その溶液を撹拌し、分散液をフッ素樹脂製の皿に移し、50℃で加熱し膜化した後、60℃で乾燥し、SPEEKの薄膜を得た。
・比較例3:結晶性層状リン酸スズを用いたプロトン伝導性固体電解質膜の調製
上記合成例3で得られた結晶性層状リン酸スズ粉体を、電極としてカーボンブラックが両面につくように成型容器内に入れ、400MPaの圧力で一軸加圧成型してプロトン伝導性固体電解質膜を作製し、試験用サンプルとした。
・吸水率の測定方法
上記実施例1〜3及び比較例1、2のサンプル膜について、複合膜を水中に浸漬し、吸水時の膜重量Wwとその後の乾燥直後の重量Wdから{(Ww/Wd)−1}×100の式により算出した。
・熱重量分析
上記実施例1〜3及び比較例1、2のサンプル膜について、差動型示差熱天秤(理学電機株式会社製)を使用し、窒素雰囲気下(流量50ml/分)、昇温速度10度/分の条件で測定した。
・プロトン導電率の測定(交流インピーダンス法)
上記実施例1〜6及び比較例1〜3のサンプル膜について、温度40℃から150℃における飽和水蒸気圧下のプロトン伝導率を、交流インピーダンス法により測定した。試験サンプルに導電ペーストを電極として設けて耐圧容器中に置き、外部に取り出した測定リード線を測定装置に結線した。耐圧容器中の小容器に水を入れ、耐圧容器を加熱することにより飽和水蒸気圧とした。測定装置には、横川ヒューレットパッカード社製インピーダンスアナライザ、4192Aを用い、周波数域は5Hz〜13MHz、印加電圧は0.1Vで測定を行った。
以上に述べた実施例1〜6及び比較例1〜3について、飽和水蒸気圧下で測定したプロトン導電率の結果が表1に示される。
表1において、プロトン導電率の数値が大きいほど導電率が高いことを示し、固体電解質膜としての特性が優れていることを意味する。なお、表中の値は導電率に10を乗じた値である(σ×10/Scm−1)。SD値が80%のSPEEKを用いた実施例2(SnP:56質量%)、実施例3(SnP:70質量%)、およびSD値が75%のSPEEKを用いた実施例4(SnP:25質量%)、実施例5(SnP:44質量%)のサンプルでは、固体電解質膜として要求される導電率(1×10−2Scm−1)をすべての温度範囲で上回っている。また、SD値が80%のSPEEKを用いた実施例1(SnP:44質量%)及びSD値が75%のSPEEKを用いた実施例6(SnP:56質量%)の場合も、100℃以上の温度では、固体電解質膜として要求される導電率を上回っており、100℃以上の温度領域で優れたプロトン伝導性を保持していることがわかる。
これに対して、SnPが0%のSPEEKのみの場合、SD値が80%のもの(比較例1)では40℃以上で固体電解質膜が溶解し、SD値が75%のもの(比較例2)では100℃以上で溶解した。また、SnPが100%の比較例3では、1×10−2Scm−1程度の導電率を示したが、圧粉体であるため、膜に柔軟性がなく気密性に欠けるので、燃料電池用膜として採用することは困難である。
表2には、上述した吸水率測定及び熱重量分析の結果が示される。なお、表2において熱分解温度は、SPEEKからの硫酸基の脱離温度である。
表2に示されるように、SnPの混合により吸水率が減少し、水への溶解性が抑制されることがわかる。また、SnPの混合により熱分解温度が上昇し、耐熱性が向上することがわかる。
図1(a)、(b)には、上記比較例1及び実施例3にかかる複合膜の走査型電子顕微鏡写真が示される。比較例1及び実施例3を比較して、SnPを含む実施例3の複合膜中には、平均50nm程度のSnP微粒子が均一に分散していることがわかる。これにより、導電率及び耐溶解性が向上する。
以上に説明したように、スルホン化ポリエーテルエーテルケトンと結晶性層状リン酸スズの混合物からなる固体電解質膜は、100℃以上の温度領域において優れたプロトン導電率、耐熱性、水への耐溶解性、柔軟性など、優れた特性を有している。従って、従来よりも高い100〜150℃の温度領域でこの固体電解質膜を燃料電池に用いることにより、改質系水素燃料中の一酸化炭素(CO)による白金触媒の被毒が少なくなり、広い組成範囲の燃料の使用が可能になる。また、作動温度の上昇による燃料電池のエネルギー効率の増大、および容易な水蒸気分圧管理が可能となる。
複合膜の走査型電子顕微鏡写真を示す図である。

Claims (4)

  1. スルホン化ポリエーテルエーテルケトンと結晶性層状リン酸スズとの混合物をプロトン
    伝導体として使用することを特徴とするプロトン伝導性固体電解質膜。
  2. 請求項1記載のプロトン伝導性固体電解質膜において、前記プロトン伝導体は、結晶性
    層状リン酸スズの含有量が25質量%から70質量%であることを特徴とするプロトン伝
    導性固体電解質膜。
  3. 請求項1または2記載のプロトン伝導性固体電解質膜を用いたことを特徴とする燃料電
    池。
  4. 前記スルホン化ポリエーテルエーテルケトンのスルホン化度は、75%以上、80%以下であることを特徴とする請求項1に記載のプロトン伝導性固体電解質膜。
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