JP5155865B2 - 塩化プロセスにより生成される二酸化チタンの粒子サイズを制御する方法 - Google Patents

塩化プロセスにより生成される二酸化チタンの粒子サイズを制御する方法 Download PDF

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Description

本発明は、気相中でハロゲン化チタンを酸化することにより生成される二酸化チタンの粒子サイズを制御する方法に関する。
四塩化チタンのような気体のハロゲン化チタンを酸素と反応させる(しばしば、「塩化プロセス」と呼ばれる)ことによるルチル型二酸化チタンの生成はよく知られている。気体のハロゲン化チタンと酸素(又は酸素含有ガス)の加熱ストリームは、管状の気相酸化反応器の反応域において高い流速で化合する。典型的にオンサイトで生成された塩化アルミニウムはしばしば二酸化チタンのルチル化を促進するためにハロゲン化チタンストリームに加えられる。高温酸化反応が起こり、それによって粒状の固体二酸化チタン及び気体反応生成物が生成される。二酸化チタンと気体反応生成物を冷却して、二酸化チタン粒子を回収する。固体二酸化チタンは顔料として非常に有用である。
酸化反応が実行される圧力は大気圧から約34×10 PaG(50psigまで可変である。比較的高圧力で、すなわち、少なくとも約10×10 PaG(15psigの圧力で反応を実行することが多くの場合で望ましい。例えば、約21×10 PaG(30psig以上の圧力では、再循環塩素ガスを再加圧する必要がなくなる。
結果物としての二酸化チタンの平均粒子サイズは、例えば二酸化チタンを顔料として用いる場合に、重要になり得る。粒子サイズは顔料の光学特性に直接的な影響がある。あるプラスチック用顔料には比較的小さい粒子サイズが必要である。
残念ながら、二酸化チタンの粒子サイズの制御は、特に酸化反応が比較的高圧力で行われた場合難しい。反応圧力が上がると、二酸化チタンの平均粒子サイズも大きくなる傾向にある。上昇した圧力によって反応器内の気相中の粒子の密度が増し、より多数の粒子の衝突が起こる。このより多数の粒子の衝突によって、粒子が合体して成長する。
イオン化金属を反応器に加えることにより、気相酸化反応器における二酸化チタンの粒子サイズを制御することができる。E.I.du Pont de Nemours and Companyに付与された米国特許第3,208,866号は、金属イオンの核形成剤(nucleant)を反応器に導入することによって二酸化チタンの粒子サイズを制御できることを教示している。(蒸気、液体又は固体としての)元素状態か、又は金属を含有する様々な無機及び有機化合物の形のいずれかで、金属イオン核形成剤を、酸化反応器に装填できる。酸素に付加させるか、反応器にチャージする酸素含有ガスストリームにより、好ましく核形成剤を反応器内に導入することができる。核形成剤は粒子の衝突と合体を防ぐ。
Kerr−McGee Chemical Company LLCに付与された米国特許第5,204,083号によると、金属イオン含有化合物を少なくとも2の個別の、分散したインクリメントで、酸化反応器の反応域に導入する。反応域内のハロゲン化チタンと酸化ガス間の反応が開始する前の時点で、第1のインクリメントが反応域に導入される。少なくとも約20重量パーセントのハロゲン化チタンと酸化ガスが、反応した後の時点で、第2のインクリメントが反応域に導入される。個別の、分散したインクリメントにおける金属イオン含有化合物の添加によって、粒子サイズ制御が改善され、金属イオン含有化合物の使用に関連する処理の問題を防ぐことができる。
Kronos,Inc.に付与された米国特許第5,536,487号は、塩化プロセスによって、二酸化チタンを製造するプロセスを開示しており、ここでは三塩化アルミニウムを作るために用いる金属と粒子制御添加剤(particle control additive)を、2つの別々に制御可能な添加分枝(主枝と補助枝)を通って塩化アルミニウム発生器に導入する。粒子制御添加剤であるアルカリ金属塩は、補助枝を通ってアルミニウム粉末中の塩の「希釈」混合物によって提供される被制御添加物へ導入される。この混合物の易流動性特性を改善する添加剤が含まれている。
二酸化チタンの粒子サイズの制御にこれまで用いられてきたアプローチは有効ではあるが、ある点に限られている。例えば、米国特許第5,536,487号にあるように、アルカリ金属塩と粉末アルミニウムと添加剤を混ぜることは多大な労働力を要する。粉末アルミニウムは自然発火しうるものであるので危険であり、複数の混合装置の使用は煩わしい。さらに、酸化反応が実行される圧力が上がると、イオン化剤の抗力は減少する。プラスチック用に適当な二酸化チタン顔料粒子サイズにすることは高い作動圧力では困難である。このような圧力では、有効な粒子サイズ制御を行うためには異なるメカニズムが必要とされる。
本発明によると、塩化プロセスによって生成されるルチル型二酸化チタンの粒子サイズを制御する新しいアプローチが開発されている。比較的高い圧力すなわち約10×10 PaG(15psig又はそれより高い反応圧力で酸化反応が行われる場合でも、この新しいアプローチは有効である。
本発明は、二酸化チタン製造方法であり、ハロゲン化チタン(例えば、四塩化チタン)と酸素含有ガスとが気相において連続的に反応して二酸化チタンと気体反応生成物を生成する。酸化反応は、少なくとも700℃(1292゜F)の温度で気相酸化反応器の反応域において、ハロゲン化チタンの反応ストリームと酸素含有ガスの反応ストリームを化合することにより実行される。
本発明の方法の第1の実施例においては、二酸化チタンの粒子サイズを制御するために、粒子サイズ制御剤が反応域に導入される。この実施例の態様は、粒子サイズ制御剤を反応域に導入する方法及び粒子サイズ制御剤の性質の両方を具える。
イオン化剤が二酸化チタンの粒子サイズを制御するのに十分に有効であるためには、このイオン化剤が気相において十分に分散し、粒子の成長が生じている酸化反応器の領域内で有効でなければならない。酸化反応が比較的高圧で実行される場合、粒子の成長が生ずる反応器の領域にあまりにも近すぎる反応器中の場所にイオン化剤が添加された場合、このイオン化剤が有効でないことがある。モデリングの研究は、効率的なイオン化及び反応ストリームを伴うイオン化剤の完全な混合が反応器内で有意な距離をこえたところで起こることを指摘している。粒子サイズ制御剤を酸化反応器へ単に加える、又はそこから不十分な距離で添加しても、特に、より高い反応圧力状態下では、常に十分な残存時間になるとは限らない。
従って、本発明の方法の第1の実施例の第1の態様においては、酸化反応が少なくとも約10×10 PaG(15psigの圧力で行われる。粒子サイズ制御剤はイオン化剤を具え、少なくとも1つの反応ストリームを通して反応域に導入される。粒子サイズ制御剤を酸化反応器上流に、十分な距離において反応ストリームに添加することによって、イオン化剤を有効にイオン化することができ、反応域に入る前に粒子サイズ制御剤をストリームと完全に混ぜることができる。
イオン化剤とヒュームドシリカの混合物は、イオン化剤単独の場合よりも粒子サイズ制御剤としてより有効であることも知られている。ヒュームドシリカそのものは、非常にふわふわしており、流動特性が貧弱であるため、一貫して送り込むことが難しい。しかしながら、ヒュームドシリカと塩化カリウムなどのイオン化剤の組合せは十分な処理特性を有している。ヒュームドシリカとイオン化剤は、両方とも二酸化チタンの粒子サイズを制御するように機能する。
よって、本発明の方法の第1の実施例の第2の態様においては、粒子サイズ制御剤はイオン化剤とヒュームドシリカを具えている。ヒュームドシリカに対するイオン化剤の重量比は約3:1乃至約1:2までの範囲にあることが好ましい。本発明のこの態様の粒子サイズ制御剤によって提供される改善された粒子サイズ制御は、どのような反応圧力でも行われる。
本発明の方法において、二酸化チタン顔料のルチル化を促進するためにアルミナを所定量内で反応器に添加することが好ましい。一般的に、ルチル化を促進するために添加されるアルミナの量は、生成される二酸化チタンの重量に基づき、約0.3重量%乃至約1.5重量%の範囲にあり、好ましくは約1.0重量%である。酸化反応器に添加するアルミナのレベルが増えると、二酸化チタンの粒子サイズが小さくなることが、今では測定されている。例えば、プラントデータは塩化アルミナ(alumina chloride)発生器がオフラインの時、二酸化チタンの粒子サイズが大きくなることを示している。
よって、本発明の方法の第2の実施例においては、二酸化チタンの粒子サイズは、反応域に導入されるアルミナの量を、二酸化チタンのルチル化を促進するために反応域に添加される所定のアルミナの量より高い量に増やすことによって制御されている。例えば、二酸化チタンのルチル化を促進するために反応域に導入されるアルミナの量が、生成される二酸化チタンの重量に基づき約1.0重量%である二酸化チタン製造工程において、二酸化チタンの粒子サイズは、反応域に導入されるアルミナの量を、生成される二酸化チタンの重量に基づき約1.5重量%乃至約2.0重量%までの範囲の量に増やすことによって制御することができる。アルミナの量はより多くなると顔料の耐久性も上がる。二酸化チタンの粒子サイズを制御するこの手段は、実施可能な全ての反応圧力で有効である。
本発明の様々な実施例及び態様を組み合わせて、特定のアプリケーションのために最良の二酸化チタンの粒子サイズ制御を行うことが好ましい。
従って、本発明の一般的な目的は、塩化プロセスの酸化ステップが比較的高圧力で実行される場合でも、塩化プロセスにより生成される二酸化チタンの粒子サイズを制御する改善された方法を提供することである。
本発明の更なる目的、特徴及び利点は、添付の図面を参照して後述する好ましい実施例の記載を読むことにより当該技術分野の当業者には自明となる。
ここで図1を参照して、本発明による二酸化チタンを製造する工程を説明する。ハロゲン化チタンと酸素含有ガスを、気相中で連続的に反応させて、二酸化チタン粒子と気体反応生成物を生成する。反応は、少なくとも700℃(1292゜F)の温度で、酸化反応器20の反応域18においてハロゲン化チタンの反応ストリーム12と酸素含有ガスの反応ストリーム14を化合させることにより行われる。
酸化反応器20において化合する前に、ハロゲン化チタンと酸素含有ガスの反応ストリームは通常、例えばシェル型及びチューブ型の予熱器24及び26内で予熱する。ハロゲン化チタンの反応ストリームは、予熱器24で、約650゜F乃至約1800゜F、好ましくは約675゜F乃至約750゜Fの温度範囲で予熱する。酸素含有ガスストリームは、予熱器26で、約750゜F乃至約3400゜F、好ましくは約1740゜F乃至約1930゜Fの温度範囲で予熱する。
次いで、熱した反応ストリーム12及び14を、高流速で管状の酸化反応器20に装填し化合する。1(絶対)気圧の圧力で、酸化反応温度は通常、約2300゜F乃至約2500゜Fまでの範囲である。酸化反応が行われる圧力は、例えば約2.1×10 PaG乃至34×10 PaG(3psig乃至50psigまでと広く変化してもよい。しかしながら、本発明の利点は酸化反応が、例えば約10×10 PaG(15psig及びそれ以上という比較的高圧力で行われる場合でも、二酸化チタンの粒子サイズを効率的に制御し得ることである。よって、本発明によると、酸化反応は少なくとも約10×10 PaG(15psigの圧力で行われることが好ましく、約10×10 PaG乃至約28×10 PaG(約15psig乃至約40psigまでの範囲の圧力で行われることがさらに好ましい。
ハロゲン化チタン反応物は、四塩化チタン(TiCl)と四臭化チタンと四ヨウ化チタンと四フッ化チタンを含めて、既知のチタンハロゲン化物のいずれかであってもよい。ハロゲン化チタン反応物は四塩化チタンであることが好ましい。四塩化チタンは、全部ではないにしても、ルチル型二酸化チタン顔料を生成するほとんどの気相酸化プロセスにおいて選択されるハロゲン化チタンである。このハロゲン化チタンは以下の反応によって酸化され、粒状固体二酸化チタンと気体反応生成物を生成する。:
TiCl+O→TiO+2Cl
酸素含有ガス反応物は、分子状酸素であることが好ましい。しかしながら、この反応物は、例えば空気(酸素濃縮空気)との混合物中の酸素でできていてもよい。使用される特定の酸化ガスは、酸化反応器内の反応域の大きさと、ハロゲン化チタンと酸素含有ガス反応物を予熱する程度、反応域の表面を冷却する範囲、及び反応域における反応物の処理速度とを含む多数のファクタに依存する。
使用されるハロゲン化チタンと酸化ガス反応物の正確な量は広く変化することができ、特に決定的なものはないが、酸素含有ガス反応物はハロゲン化チタンとの化学量論的反応を提供するのに少なくとも十分な量で存在することが重要である。一般的に、使用される酸素含有ガス反応物の量はハロゲン化チタンとの化学量論的反応に必要とされる量を超えた量であり、例えば化学量論的反応に必要な量より約5%乃至約25%多くなる。
ハロゲン化チタンと酸化ガス反応物に加えて、様々な目的でその他の成分を酸化反応器内へ導入することがしばしば望ましい。
アルミナは、二酸化チタンのルチル化を促進するのに十分な所定量で反応域18へ導入されることが好ましい。二酸化チタンのルチル化を促進するために必要なアルミナの量は、当該技術分野の当業者に公知の非常に多くのファクタに依存して変化する。一般的に、ルチル化を促進するために必要な量は、生成される二酸化チタンの重量に基づき約0.3重量%乃至約1.5重量%までの範囲である。反応域18に導入されるアルミナの典型的な量は、生成される二酸化チタンの重量に基づき1.0重量%である。下記に述べるように、本発明の1の実施例においては、追加のアルミナを酸化反応器20の反応域18へ導入して、二酸化チタンの粒子サイズを制御する。
反応ストリーム12及び14のうちの1つ又は双方と塩化アルミニウムを化合させることによって、酸化反応器20の反応域18へアルミナを導入することが好ましい。塩化アルミニウムはハロゲン化チタンの反応ストリーム12と化合させることが好ましい。塩化アルミニウムは、ハロゲン化チタンの反応ストリーム12と液通する塩化アルミニウム発生器30中でオンサイトで生成されることが好ましい。様々なタイプの塩化アルミニウム発生器が当該技術分野において公知であり、本発明の方法に使用し得る。例えば不活性の粒状物質を有する又は有しない粉末アルミニウムは、塩素反応物及び/又は不活性ガスの上方への通路により反応器内で流動化しうる。代替的に、アルミニウムは粒子形状内の塩素ガスストリーム内へ導入することができるが、必ずしもガスストリーム中でストリーム化するために十分に微細に分割されるとは限らない。粒子アルミニウムの固定床は、床の周囲の多数のノズルを通じて床に塩素を通すことにより塩素処理される。
酸化反応器20に有利に導入し得る別の成分の例は研磨剤である。研磨剤は反応器の内壁をきれいにするよう機能し、汚れを防ぐ。使用できる研磨剤の例は、砂、造粒して、乾燥させ、焼結させた二酸化チタンと水の混合物、圧縮二酸化チタン、岩塩、溶融アルミナ、二酸化チタンと塩の混合物等とを含むが、これに限定されない。
酸化反応器内で形成される二酸化チタンと気体反応生成物は、管状の熱交換器34で冷却媒体(冷却水など)との熱交換によって約1300゜Fの温度に冷やされる。研磨剤を熱交換器34に注入して、二酸化チタンやその他の物質の堆積を熱交換器の内部表面から除去することもできる。反応器20において使用されたものと同じタイプの研磨剤を熱交換器34において用いることができる。
熱交換器34を通過した後、粒子固相二酸化チタンは分離装置40において気体反応生成物や研磨剤から分離される。
一般的な上述した、塩化プロセスによってルチル型二酸化チタンを製造する工程はよく知られている。このような工程の実例となるが限定はされない例が、米国特許第3,512,219号、第4,803,056号、第5,203,916号、第5,204,083号、第5,573,744号、第5,840,112号、第5,556,600号、第6,207,131 B1号、第6,419,893 B1号に記述されており、各々は、全体を参照することによりここに取り込まれている。上記文献の様々な教示が当該技術分野の技術者に知られているように、本発明の方法に組み込まれている。例えば、表面からの堆積物除去を増し、これによって熱交換器34の熱伝導効率を増すために、米国特許第6,419,893 B1号による熱交換器を通して流れるようならせん形経路を研磨剤を進めることができる。
本発明の方法の第1の実施例によると、粒子サイズ制御剤を酸化反応器20の反応域18に導入して、二酸化チタンの粒子サイズを制御する、すなわち、生成される二酸化チタンの平均粒子サイズが大きくなりすぎないようにする。粒子サイズ制御剤は生成される二酸化チタン粒子100万部につき、約100部乃至約1,000部までの範囲の量で反応域に導入することが好ましく、約250部乃至約500部のまでの間であることがさらに好ましい。
粒子サイズ制御剤はスクリューフィーダのような連続的な供給装置によって、1又はそれ以上の反応ストリームに加えられる。粒子サイズ制御剤は反応器に加えるその他の成分と化合させることができる。例えば、粒子サイズ制御剤は反応器に加える研磨剤に添加しても良い。
粒子サイズ制御剤は乾燥化学物質(又は乾燥化学物質の組合せ)として、1又はそれ以上のプロセス反応ストリーム、及び/又は酸化反応器に添加することが好ましい。代替的に、粒子サイズ制御剤はその成分の水溶液を含み、水溶液として添加してもよい。アルコール又はその他の液体溶剤サスペションシステムを用いても良い。粒子サイズ制御剤は、粒子サイズ制御剤を少なくとも1の反応ストリーム、好ましくはハロゲン化チタンの反応ストリームに添加することによって、反応域に導入することが好ましい。
本発明の方法の第1の実施例の態様は、粒子サイズ制御剤が反応域に導入される方法と粒子サイズ制御剤の性質の両方を具えている。
本発明の方法の第1の実施例の第1の態様において、酸化反応は少なくとも約10×10 PaG(15psigの圧力で実行される。粒子サイズ制御剤はイオン化剤を具え、反応ストリーム12及び14のうちの少なくとも1つを通って反応器20の反応域18に導入される。イオン化剤が反応域に入る前に、有効にイオン化してストリームと完全に混ざるように、粒子サイズ制御剤は酸化反応器20の上流に十分な距離において反応ストリームに添加される。上述したように、反応圧力が、例えば約10×10 PaG(15psig又はそれ以上というように比較的高い場合、十分な混合を行うことが困難である。当該技術分野の当業者は、「十分な距離」を構成するものが、用いられる反応圧力と用いられる特定のイオン化剤の特性に基づいて幾分か変わることを正しく理解するであろう。
ここに、及び添付の特許請求範囲において用いられているように、「イオン化剤」はイオン又は分子又は1又はそれ以上のプロセス反応物と化合したときにイオンを生成する化合物を意味する。「金属イオン化剤」は金属イオン又は金属分子又は1又はそれ以上のプロセス反応物と化合したときに1又はそれ以上の金属イオンを生成する金属含有化合物を意味する。粒子サイズ制御剤のイオン化剤は無毒で対費用効果が高くあるべきである。酸化状態下で二酸化チタン粒子に電荷を与えるのに十分なイオン化ポテンシャルを有することが必要である。イオン化剤は二酸化チタンの使用目的にもふさわしくあるべきである。例えば、二酸化チタンを顔料として使用する場合、イオン化剤は色、明るさ、又はその他の顔料の特性に影響を与えるべきではない。好適なイオン化剤を選択するのに必要な原理は当該技術分野の当業者には公知である。
粒子サイズ制御剤のイオン化剤は金属イオン化剤であることが好ましい。金属は元素周期表のIA及びIIA族及びランタノイド系の金属からなる群から選択されることが好ましい。この金属はナトリウム、カリウム、リチウム、ルビジウム、セシウム、カルシウム、バリウム、ストロンチウム及びセシウムからなる群から選択されることがより好ましい。この金属はカリウムであることが最も好ましい。
1の実施例において、イオン化剤は塩化カリウムである。塩化カリウムは比較的安価であり処理が容易である。別の実施例では、イオン化剤は、塩化セシウムと塩化カリウムが、塩化カリウムと塩化セシウムの重量比約100:1乃至約100:9、好ましくは約100:3乃至約100:8の範囲の組合せである。この組合せにおける塩化セシウムに対する塩化カリウムの重量比は、約100:7であることが最も好ましい。
ハロゲン化チタンと酸素含有ガスの反応ストリーム12及び14は管状導管中の酸化反応器20へ導かれることが好ましい。一般的には、約10×10 PaG(15psig又はそれ以上の酸化反応圧力に対して、入口から酸化反応器20までの距離が、導管出口の導管直径の少なくとも10倍となる、すなわち、入口から酸化反応器までの間の距離が少なくとも10管径となる導管内のある地点で、イオン化剤を導管内で反応ストリーム12及び14の少なくとも一方と化合させることが好ましい。イオン化剤は、入口から酸化反応器20までの距離が、導管出口の導管直径の少なくとも約10倍乃至約50倍まで、最も好ましくは約10倍乃至約20倍までの範囲にある導管内のある地点で、導管内で反応ストリーム12及び14のうちの少なくとも一方と化合させることが好ましい。例えば、図2を参照すると、四塩化チタン/塩化アルミニウムの反応ストリーム12は管状導管50によって酸化反応器20に導かれる。その出口52での導管直径を含めて、導管直径はおよそ6インチである。本発明によると、イオン化剤は、導管出口52での導管直径50の約15倍の酸化反応器20の入口70からの距離となる導管50中の地点で、すなわち、入口から酸化反応器までの間の90インチ(7フィート)の距離で、四塩化チタン/塩化アルミニウムの反応ストリーム12へ添加される。これは酸化反応器20の反応域18に入る前に、イオン化剤に十分な滞留時間を与えて十分にイオン化し、四塩化チタン/塩化アルミニウムのストリームと完全に混合する。この結果、イオン化剤がより効果的に二酸化チタン粒子の粒子サイズを制御する。
本発明のプロセスの第1の実施例の第2の態様において、粒子サイズ制御剤は上述したイオン化剤とヒュームドシリカとを具える。この態様において、ヒュームドシリカは粒子サイズ制御剤の重大な成分である。ヒュームドシリカは水素−酸素炉(hydrogen−oxygen furnaces)で四塩化ケイ素を燃焼させることによって作られるコロイド状のシリカである。表面積が約10乃至約500m/gまでの範囲の良質の白色粉末である。コストの理由により、本発明の方法で用いられる粒子サイズ制御剤のヒュームドシリカは約10m/gの表面積を有することが好ましい。
粒子サイズ制御剤中のヒュームドシリカに対するイオン化剤の重量比は約3:1乃至約1:2までの範囲にあることが好ましく、約2:1乃至約1:1.5までがさらに好ましい。粒子サイズ制御剤中のヒュームドシリカに対するイオン化剤の重量比は約1:1であることが最も好ましい。
イオン化剤とヒュームドシリカに加えて、本発明のこの態様における粒子サイズ制御剤は研磨媒体を具えることもできる。使用できる研磨媒体の例には、二酸化チタン、砂、岩塩、アルミナビードが含まれる。研磨媒体は造粒し、焼結した二酸化チタンが好ましい。
上述したように、ヒュームドシリカは、非常にふわふわしており、流動性が貧弱なため、それ自体を一貫して送り込むことは難しい。ヒュームドシリカを十分な量の塩化カリウムなどのイオン化剤と化合させることにより、二酸化チタン製造工程に用いるのに十分な処理特性を有する混合物となる。ヒュームドシリカとイオン化剤の双方共に二酸化チタンの粒子サイズを制御するよう機能する。例えば、塩化カリウムはカリウム陽イオン(K)と塩化物陰イオン(Cl)に電離する。特別な理論により縛られることを望まないが、カリウム陽イオンはその後二酸化チタン粒子に付着し、これによって電荷を付与していると考えられる。荷電した二酸化チタン粒子は、互いに反発する傾向にあり、粒子の合体と成長を制限する。ヒュームドシリカの正確なメカニズムは明らかではない。ヒュームドシリカは安定性があるため、ヒュームドシリカが独立して二酸化チタン粒子に電荷を付与することは疑わしい。けれども、ヒュームドシリカは粒子の成長のために余分な原子核を提供し、それによって粒子がより小さくなる傾向にある。別の考え方は、ヒュームドシリカが粒子の合体を阻害する界面現象を与えるということである。イオン化剤とヒュームドシリカとの間に相互作用があり、この作用がヒュームドシリカ自体の効果より、イオン化剤をより効果的にする。いずれにせよ、イオン化剤とヒュームドシリカの組合せはイオン化剤そのものより、効果的である。
更に粒子サイズ制御が必要な場合、本発明の方法の第1の実施例は、イオン化サプリメントを直接酸化反応器20の反応域18へ個別に導入するステップを更に具える。イオン化サプリメントは、生成される二酸化チタン粒子100万部につき約10乃至約3000部の範囲の量で反応域に導入されることが好ましく、約100乃至約1000部であることがより好ましい。
米国特許第5,204,083号によると、第1のインクリメント及び少なくとも1の追加インクリメントを具える少なくとも2つの個別の、分散したインクリメントで、イオン化サプリメントを酸化反応器20の反応域18に導入することが好ましい。第1のインクリメントは、反応域内のハロゲン化チタンと酸素含有ガスとの間の反応開始前の時点で反応に導入される。追加のインクリメントは少なくとも約20重量パーセントのハロゲン化チタンが、酸素含有ガスと反応した後の時点で、反応域に導入される。イオン化サプリメントの第1のインクリメントは、生成される二酸化チタン粒子100万部につき100部の量で、酸化反応器20の反応域18に導入することが好ましい。イオン化サプリメントの第2のインクリメントは、生成される二酸化チタン粒子100万部につき、1000部の量で酸化反応器20の反応域18に導入することが好ましい。
イオン化サプリメントは上述のようなイオン化剤を具える。このイオン化剤は例えば粒子サイズ制御剤のイオン化剤と関連する上述のいずれの化合物であってもよい。粒子サイズ制御剤のイオン化剤を伴っているので、イオン化サプリメントは金属イオン化剤であることが好ましく、この金属は元素周期表のIA及びIIA族並びにランタノイド系の金属からなる群から選択される。イオン化サプリメントは塩化カリウムであることが最も好ましい。
本発明のプロセスの第2の実施例において、生成される二酸化チタンの粒子サイズは酸化反応器20の反応域18に導入されるアルミナの量を増やすことによって制御される。上述したように、二酸化チタンのルチル化を促進するために、生成される二酸化チタン粒子の重量に基づいた所定量、一般的には約0.3重量%乃至約1.5重量%の範囲で、典型的には約1.0重量%で、アルミナを反応域18に添加する。反応域に導入されるアルミナ量を、二酸化チタンのルチル化を促進するために反応域に添加した所定量のアルミナより多くすることによって、二酸化チタンの粒子サイズは減少する。例えば、二酸化チタンのルチル化を促進するために反応域に添加するアルミナ量が、生成される二酸化チタンの重量に基づき約1.0重量%であるような二酸化チタン製造工程においては、反応域に導入するアルミナの量を、生成される二酸化チタンの重量に基づき約1.5重量%乃至約2.0重量%までの範囲に増やすことによって、二酸化チタンの粒子サイズを小さくすることができる。
好ましい実施例においては、反応域18に添加するときに二酸化チタンのルチル化を所望の度合まで促進する第1の量のアルミナで、量定がなされる。例えば、第1の量は生成される二酸化チタンの重量に基づいて1.0重量%にすることができる。次に、反応域に添加するときに所望の段階まで二酸化チタンの粒子サイズを制御する追加のアルミナの量で、量定がなされる。例えば、追加量は、生成される二酸化チタンの重量に基づいて0.5重量%にすることができる。第1の量及び追加の量のアルミナ(上記の数値を用いて生成された二酸化チタンの重量に基づいた合計1.5重量%のアルミナである)が、反応域18へ次いで導入されて、ルチル化を促進し、二酸化チタンの粒子サイズを制御する。第1の量及び追加の量は別々に又は一緒に添加できる。第1の量及び追加の量を、塩化アルミニウム発生器30により同時にハロゲン化チタンの反応ストリーム12に添加することが好ましい。ルチル化を促進し、二酸化チタンの粒子サイズを制御するために反応域に導入されるアルミナの合計量は、生成される二酸化チタンの重量に基づいて約0.5重量%乃至約2.0重量%までの範囲であることが好ましい。
二酸化チタンの粒子サイズを制御する本発明の様々な実施例と態様を組み合わせて、特定のアプリケーションに対する最適な結果を達成することができる。全てのアプローチは、酸化ステップが比較的高圧力で実行される場合でも効果がある。
本発明により多くの利点が達成される。例えば、入口から少なくとも10管径の酸化反応器までの距離にある地点で、粒子サイズ制御剤を1又はそれ以上の反応ストリームに添加することによって、酸化反応が比較的高い圧力で行われるときに、効果的なイオン化と粒子サイズ制御剤の完全な混合がなされる。イオン化剤とヒュームドシリカの組合せは、イオン化剤の効用を増す。この組合せによって、それ自体では扱いづらいヒュームドシリカを用いることができる。反応域に添加するアルミナの量を増やすことだけで二酸化チタンの粒子サイズを制御することができるとの発見は、粒子サイズ問題に対する非常に簡単な解法を提供する。アルミナは既に反応域に導入されているので、プロセスの設定とアルミナ添加に必要な装置は既にある。追加のアルミナは二酸化チタン顔料の耐久性をも改善する。
本発明の方法によって製造された二酸化チタンは、顔料の粒子サイズが重要である等級の顔料も含めて、顔料としての使用に非常に適している。例えば、本発明により製造した二酸化チタンは、プラスチック用顔料としての使用に非常に適している。本発明は約0.18ミクロン乃至約0.25ミクロンまでの範囲の平均粒子サイズを有する二酸化チタンを製造するのに用いられる。本発明は0.22ミクロンより小さい平均粒子サイズを有する二酸化チタンを製造するのに特に適している。
以下の例は、本発明の方法及び組成物の効果を更に説明するために提供されている。
以下の例は、本発明の方法の様々な実施例及び態様の効果を更に説明するために提供されている。
各試験において、Kerr−McGee Chemical Company LLCに譲渡された、米国特許第4,803,056号及び第5,204,083号に開示されたタイプの気相酸化反応器を用いた。反応器は単一の酸素(O)反応物入口アセンブリを具えていた。TiCl反応物入口アセンブリはO反応物入口アセンブリの下流に配置した。TiCl反応物の実際の酸化は一対の管状反応域に生じた。特に書いていない限り、酸化反応は一般的に10×10 と14×10 PaG(15と20psigの間の圧力で行った。
特に書いていない限り、塩化アルミニウム発生器を用いて塩化アルミニウム(AlCl)を四塩化チタン(TiCl)反応ストリームへ添加した。塩化アルミニウム発生器は、導管出口の導管直径の少なくとも10倍のTiCl反応物入口アセンブリの上流側の距離、すなわち、TiCl反応物入口アセンブリから少なくとも10管径の距離にあるTiCl導管のある地点で、TiCl反応ストリームと液通していた。何も与えられない、又は非常に少量のアルミナ(例えば、0.04又は0.07重量%)しか二酸化チタンに与されないことを示す実験を除いて、各試験において、反応器に導入されるアルミナの量は、例えば99.8%又はそれより良い二酸化チタンの高ルチル化を行うのに十分である。
とTiCl反応物をおよそ化学量論どおりの比率プラス約10重量パーセントのO反応物の過剰分において化合した。行われた各試験において、O反応物入口アセンブリを通してOを反応器に導入する前に、Oを約960℃(1760゜F)の温度に予熱した。TiCl反応物を400−450℃(752−842゜F)の温度で一段階でTiCl反応物入口アセンブリを介して反応器に添加した。プロパンを補助燃料としてO反応ストリームと化合させた。予熱したO、TiCl及び燃料の化合反応温度は、1370℃(2498゜F)乃至1500℃(2732゜F)までの範囲であった。研磨媒体をO反応物入口アセンブリを介して、直に反応器へ導入した。
各試験において、基礎量の塩化カリウム(KCl)を、イオン化サプリメントとして反応器に添加した。生成される二酸化チタン100万部につき3000部であるKClの基礎量を2つの個別の、分散したインクリメントで直接反応器に導入した。第1のインクリメントはO反応物入口アセンブリを介して研磨媒体で導入した。第1のKClインクリメントの量は生成される二酸化チタン100万部につき約10乃至約200部までの範囲であった。残りのKCl基礎量である第2のインクリメントは、TiClの反応がおよそ20%完了した反応域内のある地点で、O反応物入口アセンブリの下流側に導入した。第2のインクリメントをフランジの開口を通じて容積供給装置及び気送システムによって添加した。
第2の反応域における酸化に続いて、熱気体反応ストリームは反応域の下流端に固定された外付冷却管を通ることによって迅速に冷却した。この冷却したストリーム中に浮遊している二酸化チタン生成物を次いで従来の固体/気体分離装置によってストリームから分離した。
次いで、分離した二酸化チタンの平均粒子サイズを、分光光度技術であるSFM2により決定した。SFM2技術により、二酸化チタン粒子の浮遊物を通る様々な波長の光の吸光度又は透過率を計測した。これらの波長の比吸光度及び比透過率は粒子サイズに依存している。400及び700ナノメータ(nm)で光の吸光度を計測した。より大きなSFM2は、より小さい粒子を表す。
例1
一試験系列において、様々な量のKClと、KClとヒュームドシリカの混合物を二酸化チタン粒子サイズ制御剤としてTiCl反応ストリームへ添加した。KClと、KCl/ヒュームドシリカの混合物は空気によって搬送され、導管出口の導管直径の少なくとも10倍のTiCl入口アセンブリ上流側の距離、すなわち、TiCl入口アセンブリから少なくとも10管径の距離にある導管のある地点で、TiCl反応物導管に添加した。
第1の試験系列からのデータを以下の表1に示す。本試験に使用して、下記の表1に示したKClとKCl/ヒュームドシリカ混合物の量は、上述したように、イオン化サプリメントとして各試験で反応器に添加した基礎量のKClに加えた量である。
Figure 0005155865
Figure 0005155865
粒子サイズ制御剤は、カリウムを効果的にイオン化し、粒子サイズ制御剤をストリームに完全に混ぜるために、酸化反応器の上流側少なくとも10管径の距離でTiCl反応ストリームに添加した。粒子サイズ制御剤が使用されない試験を含む各試験において、3000ppmのイオン化サプリメント(KCl)を直接反応器へ添加した。
**SFM2の値は二酸化チタンの平均粒子サイズを反映している。SFM2は粒子サイズの計測に用いられる分光光度技術である。粒子の浮遊物を通る様々な波長の光の吸光度又は透過率は、存在する粒子サイズに依存している。SFM2は400及び700ナノメータ(nm)で光の吸光比率を計測する。より大きな値は、より小さい粒子を表す。
表1に示すように、酸化反応器上流側少なくとも10管径の距離で、粒子サイズ制御剤を反応ストリームに添加することによって、イオン化剤を効果的にイオン化し、粒子サイズ制御剤をストリームに完全に混合することができ、二酸化チタンの粒子サイズを一貫して制御することができる。データは、KClとヒュームドシリカの混合物が、KCl単独の場合よりも二酸化チタン粒子サイズ制御剤としてより効果があることも示している。粒子サイズのシフトは、ヒュームドシリカが粒子サイズ制御剤に含有されると実質上大きくなった。
例2
別の実験系列において、様々な量のKCl及びKClと塩化セシウム(CsCl)の混合物を二酸化チタン粒子サイズ制御剤として塩化アルミニウム発生器に添加した。
KCl及びKCl/CsCl混合物は、乾燥した化学物質として塩化アルムニウム発生器の頂部にある穴へ添加した。上述したように、塩化アルミニウム発生器は、導管出口の導管直径の少なくとも10倍のTiCl反応物入口アセンブリ上流側の距離、すなわち、TiCl反応物入口アセンブリから少なくとも10管径の距離にあるTiCl導管のある地点で、TiCl反応ストリームと液通している。
この実験系列からのデータを以下の表2に示す。試験に用いた、以下の表1に示すKCl及びKCl/CsCl混合物の量は、上述したように、イオン化サプリメントとして各実験で反応器に添加した基礎量のKClに加えた量である。
Figure 0005155865
粒子サイズ制御剤は、カリウムを効果的にイオン化し、粒子サイズ制御剤をストリームに完全に混ぜるために、酸化反応器の上流側少なくとも10管径の距離でTiCl反応ストリームに添加した。粒子サイズ制御剤が使用されない試験を含む各試験において、3000ppmのイオン化サプリメント(KCl)を直接反応器へ添加した。
**SFM2の値は二酸化チタンの平均粒子サイズを反映している。SFM2は粒子サイズの計測に用いられる分光光度技術である。粒子の浮遊物を通る様々な波長の光の吸光度又は透過率は、存在する粒子サイズに依存している。SFM2は400及び700ナノメータ(nm)で光の吸光比率を計測する。より大きな値は、より小さい粒子を表す。
表2に示すデータは、酸化反応器上流側少なくとも10管径の距離で、粒子サイズ制御剤を反応ストリームに添加することによって、イオン化剤を効果的にイオン化し、ストリームと混合して、二酸化チタンの粒子サイズを一貫して制御が行われることを確認した。そのように添加すると、二酸化チタン粒子サイズの制御には、KCl単独で、KCl/CsCl混合物と同程度に、あるいはKCl/CsCl混合物以上に効果があった。試験は14×10 PaG(20psig以下の酸化圧力で行ったが、粒子サイズ制御剤を均等に少しずつ増やすことで、おそらく最大で28×10 乃至34×10 PaG(40乃至50psigの、むしろより高い圧力にできることを、少量の粒子サイズ制御剤で達成できるシフトが論証している。
例3
別の実験系列においては、反応器の反応域に導入するアルミナ(Al)の量を変化させて、アルミナの量の二酸化チタンの粒子サイズへの影響を決定した。アルミナの量は、塩化アルミニウム発生器によってTiCl反応ストリームに添加する塩化アルミニウムの量を変化させることによって変えた。特に、発生器へのアルミニウムと塩素の比率を変えた。
加えて、様々な量のKClと、KClとヒュームドシリカの混合物を、二酸化チタン粒子サイズ制御剤としてTiCl反応ストリームに添加した。KCl及びKCl/ヒュームドシリカの混合物は空気によって搬送され、TiCl入口アセンブリ上流側に導管出口の導管直径の少なくとも10倍の距離、すなわち、少なくとも10管径のTiCl入口アセンブリからの距離にある導管のある地点で、TiCl反応物導管に添加した。
この実験系列からのデータを以下の表3に示す。試験に用いて、以下の表1に示すKCl及びKCl/ヒュームドシリカ混合物の量は、上述したように、イオン化サプリメントとして各実験で反応器に添加した基礎量のKClに加えた量である。
Figure 0005155865
生成されるTiOの重量に基づき、二酸化チタンへ付与されたアルミナ(Al)の重量パーセント。
**粒子サイズ制御剤は、カリウムを効果的にイオン化し、粒子サイズ制御剤をストリームに完全に混ぜるために、酸化反応器の上流側少なくとも10管径の距離でTiCl反応ストリームに添加した。粒子サイズ制御剤が使用されない試験を含む各試験において、3000ppmのイオン化サプリメント(KCl)を直接反応器へ添加した。
***SFM2の値は二酸化チタンの平均粒子サイズを反映している。SFM2は粒子サイズの計測に用いられる分光光度技術である。粒子の浮遊物を通る様々な波長の光の吸光度又は透過率は、存在する粒子サイズに依存している。SFM2は400及び700ナノメータ(nm)で光の吸光比率を計測する。より大きな値は、より小さい粒子を表す。
表3に示すように、二酸化チタンの粒子サイズの有意なシフトは、零又は低量(0.07重量%)乃至0.79重量%で、二酸化チタンに付与されるアルミナの量の増加に起因している。二酸化チタンの粒子サイズの非常に有意な減少はアルミナの量1.7−2.0重量%の場合に見られる。本発明によるTiCl反応ストリームへの粒子サイズ制御剤の添加と共にアルミナを増量することは、二酸化チタンの粒子サイズに非常に有意なシフトをもたらしている。
例4
別の実験系列において、反応器の反応域に導入するアルミナ(Al)の量を変えて、二酸化チタンへのアルミナの量の影響を決定した。アルミナの量は、塩化アルミニウム発生器によりTiCl反応ストリームに添加される塩化アルミニウムの量を変えることによって変化させた。特に、発生器へ添加するアルミニウムと塩素の比率を変えた。
更に、様々な量のKCl及びKClとヒュームドシリカの混合物を、二酸化チタン粒子サイズ制御剤としてTiCl反応ストリームに添加した。KCl及びKCl/ヒュームドシリカの混合物は空気によって搬送され、TiCl入口アセンブリ上流側に導管出口の導管直径の少なくとも10倍の距離、すなわち、TiCl入口アセンブリから少なくとも10管径の距離にある導管のある地点で、TiCl反応物導管に添加した。
この試験系列においては、酸化反応を行う圧力を変化させた。実験1−17では、圧力は12×10 −13×10 PaG(18−19psigであった。実験18−28では、圧力は23×10 −26×10 PaG(34−37psigであった。実験29では圧力は10×10 −12×10 PaG(15−18psigであった。
この実験系列からのデータを以下の表4に示す。試験に用いた以下の表4に示されるKCl及びKCl/ヒュームドシリカ混合物の量は、上述したようにイオン化サプリメントとして各実験において反応器に添加した基礎量のKClを加えた量である。
Figure 0005155865
この試験において、酸化反応を行う圧力は12×10 −13×10 PaG(18−19psigからである。
この試験において、酸化反応を行う圧力は23×10 −26×10 PaG(34−37psigからである。
この試験において、酸化反応を行う圧力は10×10 −12×10 PaG(15−18psigからである。
生成されるTiOの重量に基づき、二酸化チタンへ付与されたアルミナ(Al)の重量パーセント。
粒子サイズ制御剤は、カリウムを効果的にイオン化し、粒子サイズ制御剤をストリームに完全に混ぜるために、酸化反応器の上流側少なくとも10管径の距離でTiCl反応ストリームに添加した。粒子サイズ制御剤が使用されない試験を含む各試験において、3000ppmのイオン化サプリメント(KCl)を直接反応器へ添加した。
SFM2の値は二酸化チタンの平均粒子サイズを反映している。SFM2は粒子サイズの計測に用いられる分光光度技術である。粒子の浮遊物を通る様々な波長の光の吸光度又は透過率は、存在する粒子サイズに依存している。SFM2は400及び700ナノメータ(nm)で光の吸光比率を計測する。より大きな値は、より小さい粒子を表す。
表4に示すように、二酸化チタンの粒子サイズの有意なシフトは、二酸化チタンに付与されるアルミナの量の増加に起因している。アルミナの量を増やすことに起因するチタンの粒子サイズ制御はより高い反応器動作圧力でも見られる。さらに、本発明によるTiCl反応ストリームへの粒子サイズ制御剤の添加もまた、二酸化チタンの粒子サイズに非常に有意な及び補助的なシフトをもたらしている。
例5
さらに別の実験系列において、反応器の反応域に導入されるアルミナ(Al)の量を変えて、二酸化チタンの粒子サイズへのアルミナの量の影響を決定した。
同一型の反応器と上の例1−4に関連して述べた全試験手順を使用した。しかしながら、この実験系列においては、反応器にアルミナを付与するのに塩化アルミニウム発生器は使用しなかった。むしろ、粒状の塩化アルミニウム(量が変化する)を空気によって搬送して、TiCl反応ストリームに添加した。塩化アルミニウムを、TiCl入口アセンブリ上流側に導管出口の導管直径の少なくとも10倍の距離、すなわち、TiCl入口アセンブリから少なくとも10管径の距離にある導管のある地点で、TiCl反応物導管に添加した。また、この試験系列の酸化反応は3.4×10 乃至6.9×10 PaG(5psig乃至10psigの範囲の圧力で行った。最後に、二酸化チタンの粒子サイズの分析にSFM2を用いる代わりに、標準のカーボンブラックアンダートーン(carbon black undertone)(CBU)テストが用いられる。このテストによると、二酸化チタンの粒子サイズを、顔料サンプルをペースト中のカーボンブラックと混ぜて、計測したカラーアンダートーンをHunterlab社の色差計を用いて標準顔料のそれと、比較することによって決定した。色差計のX、Y、及びジルコニウム値を用いてCBUを計算する。粒子サイズが小から大になると顔料サンプルからの反射光が青から赤になるので、CBU単位は平均粒子サイズの計測を表す。より大きな負の値はより小さな粒子を示す。
この試験系列からのデータは、図3としてグラフで示されている。左軸はCBU値を示す(より大きな負の数はより小さい)一方、右軸は、対応するCBUサンプルについての顔料のアルミナレベルを示す。図に示すように、TiCl反応物導管に添加される塩化アルミニウムの量が増すと、二酸化チタンの粒子サイズ(CBU単位として表示される)が小さくなる。
このように、本発明は目的を実行し、そこに本来あるものと同様にして記載された結果と利点を達成するよう構成されている。多くの変更が当該技術分野の当業者に示唆されるかもしれないが、このような変更は特許請求の範囲によって定義されるような本発明の精神の中に包含されている。
図1は、ルチル型二酸化チタンを製造する本発明の方法を説明する概略図である。 図2は、イオン化剤を効果的にイオン化し、プロセスにおいて反応ストリームを完全に混合するのに十分なイオン化剤を添加する地点を説明する概略図である。 図3は、例3において参照されているグラフであり、顔料に添加されるアルミナの量を変えることによる、二酸化チタンの粒子サイズへの効果を示すグラフである。

Claims (20)

  1. 二酸化チタンの製造方法において:
    二酸化チタン粒子と気体反応生成物を生成するために、気相中でハロゲン化チタンと酸素含有ガスとを連続的に反応させるステップであって、当該反応を、少なくとも700℃の温度で、気相酸化反応器の反応域において、前記ハロゲン化チタンの反応ストリームと前記酸素含有ガスの反応ストリームを合流させることにより実行するステップと;
    前記二酸化チタンの粒子サイズを制御するために、粒子サイズ制御剤を前記反応域に導入するステップであって、前記粒子サイズ制御剤がイオン化剤とヒュームドシリカとを具えるステップと、
    前記二酸化チタン粒子を前記気体反応生成物から分離するステップとを具えることを特徴とする方法。
  2. 請求項1に記載の方法において、前記ハロゲン化チタンが、四塩化チタンであることを特徴とする方法。
  3. 請求項1に記載の方法において、前記反応が、少なくとも10×10 PaG(15psigの圧力で行われることを特徴とする方法。
  4. 請求項3に記載の方法において、前記酸化反応器の上流側に十分な距離で前記反応ストリームのうちの少なくとも1つに前記粒子制御剤を添加することにより、前記反応域に前記粒子サイズ制御剤を導入して、前記イオン化剤を有効にイオン化し、一般的な粒子サイズ制御剤を前記反応域に入る前に前記ストリームと完全に混合することを特徴とする方法。
  5. 請求項1に記載の方法が更に、所定量のアルミナを前記反応域に導入して、前記二酸化チタン粒子のルチル化を促進するステップを具えることを特徴とする方法。
  6. 請求項5に記載の方法が更に、前記反応域に導入するアルミナの量を、前記二酸化チタン粒子のルチル化を促進するために前記反応域に導入する前記アルミナの所定量より増やすことにより、前記二酸化チタンの粒子サイズを制御するステップを具えることを特徴とする方法。
  7. 請求項1に記載の方法において、前記イオン化剤が金属イオン化剤であることを特徴とする方法。
  8. 請求項7に記載の方法において、前記金属が、元素周期表のIA及びIIA族及びランタニド系列の金属からなる群から選択されることを特徴とする方法。
  9. 請求項1に記載の方法において、前記イオン化剤が塩化カリウムであることを特徴とする方法。
  10. 請求項1に記載の方法において、前記イオン化剤が塩化カリウムと塩化セシウムとの組合せであり、当該組合せにおける前記塩化カリウムと塩化セシウムとの重量比が、100:1乃至100:9の範囲にあることを特徴とする方法。
  11. 請求項1に記載の方法において、前記粒子サイズ制御剤が研磨媒体を更に具えることを特徴とする方法。
  12. 請求項1に記載の方法において、前記粒子制御剤における前記ヒュームドシリカに対する前記イオン化剤の重量比が、3:1乃至1:2の範囲にあることを特徴とする方法。
  13. 請求項12に記載の方法において、前記粒子制御剤における前記ヒュームドシリカに対する前記金属イオン化剤の重量比が、1:1であることを特徴とする方法。
  14. 請求項1に記載の方法において、前記粒子制御剤が、生成される前記二酸化チタン粒子100万部につき、100部乃至1,000部の範囲の量で前記反応域へ導入されることを特徴とする方法。
  15. 請求項14に記載の方法が、イオン化サプリメントを前記酸化反応器の前記反応域へ個別に直接導入するステップを更に具えることを特徴とする方法。
  16. 請求項15に記載の方法において、イオン化サプリメントが、生成される前記二酸化チタン粒子100万部につき、10乃至3000部の範囲の量で前記反応域へ導入されることを特徴とする方法。
  17. 請求項16に記載の方法において、前記イオン化サプリメントが、第1のインクリメント及び少なくとも1つの追加のインクリメントを具える少なくとも2つの個別の、不連続インクリメントで、前記酸化反応器の前記反応域に導入され、前記第1のインクリメントが、前記反応域内の前記ハロゲン化チタンと前記酸素含有ガスとの反応の開始前に、反応域中のある地点で前記反応域に導入され、前記酸素含有ガスを有する前記ハロゲン化チタンの少なくとも20重量パーセントの反応に続いて、反応域中のある地点で、前記少なくとも1つの追加のインクリメントを前記反応域に導入することを特徴とする方法。
  18. 請求項16に記載の方法において、前記イオン化サプリメントが塩化カリウムであることを特徴とする方法。
  19. 二酸化チタンの製造方法において:
    気相中でハロゲン化チタンと酸素含有ガスとを連続的に反応させて、二酸化チタン粒子と気体反応生成物を生成するステップであって、当該反応は、少なくとも700℃の温度、少なくとも10×10 PaG(15psigの反応圧力で、気相酸化反応器の反応域において、前記ハロゲン化チタンの反応ストリームと前記酸素含有ガスの反応ストリームを合流させることにより行われるステップと;
    前記ハロゲン化チタンの反応ストリームへの、金属イオン化剤を含む粒子サイズ制御剤とヒュームドシリカの添加によって、前記粒子サイズ制御剤を前記反応域に導入するステップであって、前記金属イオン化剤の金属が、ナトリウム、カリウム、リチウム、ルビジウム、セシウム、カルシウム、バリウム、ストロンチウム及びセシウムからなる群から選択され、前記粒子サイズ制御剤中の前記ヒュームドシリカに対する前記金属イオン化剤の重量比が、3:1乃至1:2の範囲にあり、前記粒子サイズ制御剤が、当該粒子サイズ制御剤を前記酸化反応器上流側の十分な距離で前記反応ストリームのうちの少なくとも1つに添加することにより前記反応域に導入して、前記金属イオン化剤を有効にイオン化し、及び前記反応域に入る前に前記ストリームと完全に混合するステップと;
    前記二酸化チタン粒子を前記気体反応生成物から分離するステップと、を具えることを特徴とする方法。
  20. 請求項19に記載の方法において、前記ハロゲン化チタンの反応ストリームと前記酸素含有ガスの反応ストリームのうちの少なくとも1つが、管状導管中で前記酸化反応器へ導かれ、前記粒子サイズ制御剤を、前記導管の出口における前記導管直径の少なくとも10倍の入口から前記酸化反応器までの距離である前記導管内のある地点で、前記管状導管内で前記反応ストリームと合流させることを特徴とする方法。
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