JP5154847B2 - オイルチェックセンサ - Google Patents

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Description

この発明は、オイル容器内の潤滑油に浸ける少なくとも一対の電極を備え、少なくとも一対の電極間の導通状態を検出するオイルチェックセンサに関する。
この種のオイルチェックセンサとしては、自動車のトランスミッションオイルやエンジンオイルなどの潤滑油の汚れ度合いや、機械部品の摩耗程度を把握するために、オイルパンなどのオイル容器に装着されるものが代表的である。
エンジンの燃焼室や伝達系の機械部品は、一般に磁性金属を含む素材から形成されることが多い。
前記少なくとも一対の電極間に磁力で磁性金属粉を集め、集まった磁性金属粉によって電極間の短絡や抵抗値の変化といった導通状態の変化が生じるようにし、その導通状態の変化を検出すれば、潤滑油に含まれる磁性金属粉の混在量と電極間への集まり具合との間に相関性があるため、間接的ながら潤滑油の汚れ度合いや機械部品の摩耗程度を把握することができる(例えば、特許文献1乃至4参照)。
前掲の特許文献1に記載されたオイルチェックセンサは、一対の電極を構成するコイルヘッドへの金属粉の付着に応じて、励磁回路とヨークとコイルヘッド間のギャップとで構成される磁気回路に生じる磁束密度の変化を検出することにより、エンジンオイル中の磁性金属粉の量を定量的に検出するようにしている。
また、前掲の特許文献2に記載されたオイルチェックセンサは、一対の電極を構成するコイルヘッドが、励磁電流によって電磁石化され、そのコイルヘッドにエンジンオイル中の金属粉が付着することにより、インダクタンス値に応じて振幅が変化する検出信号を発生するようにしている。
また、前掲の特許文献3に記載されたオイルチェックセンサは、潤滑油中に浸かる棒状体と、棒状体の外周に絶縁ギャップを介して結合された導電金属性の筒状体とを有し、筒状体から棒状体の先端部が突出した先端部外周に潤滑油中の磁性金属粉を吸着する磁石を形成し、磁石の外周に一対の電極を所定の間隔を隔てて固定し、一対の電極の少なくとも一方の極を数十Ω〜数百kΩの抵抗体で構成し、一対の電極間の抵抗値を測定して潤滑油中に含まれる磁性金属粉の量を検出するようにしている。
また、前掲の特許文献4に記載されたオイルチェックセンサは、潤滑油中に浸かる棒状部材の先端部外周に磁石を設け、この磁石の外周側に複数対の電極を設け、各電極を軸方向で所定の間隔を開けて対向するようにし、短絡した電極数により、潤滑油の汚れ度合いを検出するようにしている。
上記のように各電極間の導通状態に基づくオイルチェックセンサでは、各電極の絶縁を確実に行なう必要がある。また、各電極に寿命があるため、各電極の容易な交換性が望まれる。
これらの要求を実現するため、前掲の特許文献4に記載されたオイルチェックセンサのように、前記少なくとも一対の電極の各極を保持する樹脂絶縁体と、前記オイル容器に外側から螺着されるナットとを備え、ナットにオイル容器の内外を連通させる貫通孔を形成し、この貫通孔の内周に樹脂絶縁体を圧入嵌合で取り付け、各電極を、樹脂絶縁体の内部に通してオイル容器の外側に導通させることが行なわれている。
ナットは、前記樹脂絶縁体のオイル容器外側の一端部に取り付けられた回路基板を収納するようになっている。貫通孔の外側開放口に外側から蓋が装着され、その蓋から電源接続、信号接続等の各種ラインが引き出されるようになっている。
各電極の絶縁及び位置決めは樹脂絶縁体の内部で行われる。オイル容器の外側からナットを螺着脱すれば、ナットと一体化された各電極等を一まとまりで容易に交換することが可能である。
特開2000−321249号公報 特開2000−321249号公報 特開2002−286697号公報 特開2006−170667号公報
しかしながら、前掲の特許文献4に記載されたオイルチェックセンサは、樹脂絶縁体がナットの貫通孔の内周に圧入嵌合されているため、機械の運転に伴う潤滑油の温度上昇に伴い、樹脂絶縁体の外周が縮む圧縮クリープが発生し、その結果、上記の圧入嵌合が緩み、オイル容器内の潤滑油が外側に漏れ出ることがある。
そこで、この発明の課題は、潤滑油に浸ける各電極を保持する樹脂絶縁体をナットの内周に嵌め付けてオイル容器に着脱可能としながら、樹脂絶縁体とナットの間から潤滑油が漏出し難くすることにある。
上記の課題を達成するため、この発明は、オイル容器内の潤滑油に浸ける少なくとも一対の電極と、前記少なくとも一対の電極の各極を保持する樹脂絶縁体と、前記オイル容器に外側から螺着されるナットとを備え、前記ナットに前記オイル容器の内外を連通させる貫通孔を形成し、この貫通孔の内周に前記樹脂絶縁体を嵌め付け、前記少なくとも一対の電極の各極を、前記樹脂絶縁体の内部に通して前記オイル容器の外部に導通させたオイルチェックセンサにおいて、前記樹脂絶縁体を、前記ナットの前記貫通孔の内周に螺着されるおねじ部品とし、前記貫通孔の内周と前記樹脂絶縁体の外周間に、径方向の潰し代でシールするスクィーズパッキンを組み込んだことを特徴とするものである。
オイル容器内の潤滑油に浸ける少なくとも一対の電極と、前記少なくとも一対の電極の各極を保持する樹脂絶縁体と、前記オイル容器に外側から螺着されるナットとを備え、前記ナットに前記オイル容器の内外を連通させる貫通孔を形成し、この貫通孔の内周に前記樹脂絶縁体を嵌め付け、前記少なくとも一対の電極の各極を、前記樹脂絶縁体の内部に通して前記オイル容器の外側に位置する回路部に導通させれば、上記従来例で説明したように、潤滑油に浸ける各電極を保持する樹脂絶縁体を、ナットの内周に嵌め付けてオイル容器に着脱することができる。
前記樹脂絶縁体を、前記ナットの前記貫通孔の内周に螺着されるおねじ部品とすれば、樹脂絶縁体に生じるクリープは、ねじ締結力によるため、樹脂絶縁体が径方向に縮まる量は圧入嵌合と比して非常に少なくなる。
従来のように樹脂絶縁体をナットに圧入嵌合する場合、樹脂絶縁体の外周が縮む圧縮クリープで嵌合が緩むと、樹脂絶縁体は圧入軸方向及びこれと直交する方向にがたつくため、樹脂絶縁体の外周とナットの内周の間にスクィーズパッキンを組み込んだとしても、スクィーズパッキンの潰し代の設定方向に関らずクリープの影響を受け易いシールとなる。
この発明のように樹脂絶縁体をナットに螺着する場合、クリープを生じた樹脂絶縁体はねじ軸方向にがたつく。このため、ねじ軸方向の潰し代でシールするスクィーズパッキンとすれば、クリープの影響を受け易いシールとなる。
そこで、前記貫通孔の内周と前記樹脂絶縁体の外周間に、径方向の潰し代でシールするスクィーズパッキンを組み込めば、クリープの影響を受け難いシールとなり、樹脂絶縁体とナットの間から潤滑油が漏出し難くなる。
この発明においては、前記樹脂絶縁体を、前記ナットの雌ねじに螺合する雄ねじと頭部との間に円筒部を有するものとし、前記円筒部の外周面を、前記スクィーズパッキンを嵌める樹脂絶縁体側のシール接触面とし、前記雄ねじと前記頭部とで前記スクィーズパッキンをねじ軸方向に位置決めし、前記ナットの前記貫通孔の内周のうち、前記頭部を受ける座面と前記雌ねじとの間に、前記樹脂絶縁体の螺進により前記スクィーズパッキンが嵌り込むナット側のシール接触面を形成した構成を採用することができる。
この構成によれば、スクィーズパッキンを円筒部に嵌めた樹脂絶縁体をナットに螺着することにより、スクィーズパッキンを、樹脂絶縁体側のシール接触面とナット側のシール接触面との間に簡単に組み込むことができる。
また、この発明においては、前記樹脂絶縁体のオイル容器外側の端部に頭部を形成し、この頭部の座面と反対側の端面に、回路基板のホルダを形成し、前記ナットを、前記樹脂絶縁体の螺着により前記頭部及び回路基板が前記貫通孔内に収まるものとし、前記頭部の座面と反対側の端面に、前記螺着の回転トルクを与えられるねじ回し部を形成した構成を採用することができる。
この構成によれば、ナットに別体の基板収納部材を設けなくとも、ナットの外で各電極と回路基板の接続作業を行い、その後、樹脂絶縁体の頭部に回路基板を取り付けた状態で螺着作業を行い、樹脂絶縁体の螺進により貫通孔内に頭部が入っても、ねじ回し部を利用して樹脂絶縁体に回転トルクを与えることができる。
因みに、樹脂絶縁体をナットに圧入嵌合する場合、回路基板をホルダに取り付けた状態で圧入嵌合をすると、樹脂絶縁体の一端部に、回路基板から離れた十分な押し面を確保する必要がある。ナットサイズの関係から押し面を確保できない場合、回路基板を取り付ける前に樹脂絶縁体の一端部を押して圧入嵌合し、その後、回路基板を一端部に取り付け、各極と回路基板の接続作業を行なっている。しかしながら、これらの作業をナットの貫通孔の内部で行なうため、作業性が悪い。この問題は、ナットに回路基板収納室の側周部を後付けすることで解決できるが、部品数が増大する欠点がある。
ここで、前記ホルダを、前記回路基板を前記頭部に押さえ付ける複数の爪から構成し、前記複数の爪のうち、少なくとも二つの爪に、前記樹脂絶縁体の回転中心から同一円周上に位置する回転方向端面を形成し、前記少なくとも二以上の爪を前記ねじ回し部とした構成を採用することができる。
前記少なくとも二つの爪は、前記樹脂絶縁体の回転中心から同一円周上に位置する回転方向端面を有するため、これらの爪に治具を係合させて回転トルクを与えられる。したがって、ホルダを利用して前記ねじ回し部を形成することになり、頭部の形態を単純化することができる。
前記少なくとも二つの爪と一体に、各爪を乗り越えた前記回路基板を支持する回路基板受け部を形成すれば、回路基板受け部を利用してこれらの爪を補強することができ、これらの爪と回路基板受け部の一体化で頭部の形態をより単純化することもできる。
この発明に係るオイルチェックセンサは、自動車エンジンのオイルパンからなる前記オイル容器に装着するのに好適である。前記オイルパン内の一般的な適正油温は、90〜100℃であり、オイル容器、前記ナット、前記樹脂絶縁体も油温に近い温度になり、樹脂絶縁体の素材のみでクリープを低減すると、素材選択の幅が狭まり、低コスト化に不利である。この発明に係るオイルチェックセンサは、クリープが生じても前記スクィーズパッキンでシールを得易いため、自動車エンジンのオイルパンに装着するような過酷な条件でも、樹脂絶縁体の素材選択の幅が広くなるためである。
上述のように、この発明は、潤滑油に浸ける各電極を保持する樹脂絶縁体をナットの内周に嵌め付けてオイル容器に着脱可能としながら、前記樹脂絶縁体を、前記ナットの前記貫通孔の内周に螺着されるおねじ部品とし、前記貫通孔の内周と前記樹脂絶縁体の外周間に、径方向の潰し代でシールするスクィーズパッキンを組み込んだ構成の採用により、クリープの影響を受け難いシールが得られるので、樹脂絶縁体とナットの間から潤滑油が漏出し難くすることができる。
以下、この発明の第1実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、第1実施形態に係るオイルチェックセンサをオイル容器Oに装着した状態を示している。
第1実施形態に係るオイルチェックセンサは、潤滑油に含まれた磁性金属粉による汚れ度合をチェックするものとなっており、オイル容器Oは、自動車エンジンに備わるオイルパンからなる。
第1実施形態に係るオイルチェックセンサは、オイル容器O内の潤滑油(図示省略)に浸ける少なくとも一対の電極10、11aと、各極10、11aを保持する樹脂絶縁体20とを備えている。
以下、この発明の第1実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1、図2に第1実施形態に係るオイルチェックセンサの全体構成を示す。
この第1実施形態に係るオイルチェックセンサは、オイル容器O内の潤滑油(図示省略)に浸ける複数対の電極と、これら複数対の電極の各極10、11a、11b、11c、11d・・・を保持する樹脂絶縁体20とを備えており、潤滑油に含まれた磁性金属粉による汚れ度合をチェックするものとなっている。オイル容器Oは、自動車エンジンに備わるオイルパンからなる。
複数対の電極は、一方の極10が共用され、他方の極11a等を複数設けることにより構成されている。
他方の極11a等は、それぞれ棒状の導通体から構成されており、同一円周上に周方向に等配されている。
一方の極10は、他方の極11a等の端面に対向する円周状の極端部を他方の極11a等の配置中心上に位置する導通棒12で支持したものからなる。
導通棒12の外周に、各電極、すなわち、一方の極10と他方の極11aとからなる電極、一方の極10と他方の極11bとからなる電極・・・の間に磁性金属粉を集める磁石30が固定されている。なお、各電極は、各電極間で段階的に異なる導通状態の変化を生じさせるため、一方の極10と他方の極11a等との対向間隔が互いに異なるように設けられている。
また、一方の極10を構成する導通棒12の外周に、磁石30と各極10、11a、11b・・・とを絶縁する絶縁カバー31と、一方の極10の対向端部を除いた表面部分を覆う絶縁カバー32とが取り付けられている。
この第1実施形態に係るオイルチェックセンサは、前記オイル容器Oに外側から螺着されるナット40を備えている。ナット40に、オイル容器Oの内外を連通させる貫通孔が形成され、この貫通孔の内周に雌ねじ41が形成されている。ナット40の雌ねじ41は、オイルチェックセンサの潤滑油内に浸ける部分に被さる保護カバー33をナット40に螺着するのに利用されている。なお、保持カバー33に、内部へ潤滑油を通す孔が複数形成されている。
前記樹脂絶縁体20は、ナット40の貫通孔の内周に嵌め付けられる。
具体的には、樹脂絶縁体20が、ナット40の貫通孔の内周に螺着されるおねじ部品となっており、その外周に、雌ねじ41に螺合する雄ねじ21と、オイル容器O外側の方の端部に形成された頭部22と、雄ねじ21と頭部22の間に形成された円筒部23とを有するものとされている。
一方の極10の導通棒12は、樹脂絶縁体20の回転中心上に通されており、その周囲の肉部で絶縁されている。
他方の極11a等は、それぞれ樹脂絶縁体20の外周と導通棒12との間の内部に通されており、各々の周囲の肉部で絶縁されている。
図1、図3に示すように、ナット40の貫通孔の内周と樹脂絶縁体20の外周間に、径方向の潰し代Aでシールするスクィーズパッキン50が組み込まれている。ナット40の外周とオイル容器Oとの間は、シール43で密封されている。
なお、一方の極10の導通棒12と樹脂絶縁体20との間、他方の極11a等と樹脂絶縁体20との間は、上記肉部の密着により潤滑油が漏出しないようになっている。
ナット40の貫通孔のうち、スクィーズパッキン50よりオイル容器Oの外側に位置する部分は、内周拡大部42となっている。樹脂絶縁体20を螺着すると、頭部22及び回路基板60は、ナット40の内周拡大部42内に収まるようになっている。
前記一方の極10の導通棒12の外側端部は、回路基板60の中央孔から露出し、オイル容器Oの外部に接続ラインLを介して導通させられている。前記他方の極11a等は、回路基板60に導通させられている。なお、導通棒12と接続ラインL、他方の極11a等と回路基板60との導通は、直接の半田付けが採用されている。
回路基板60上に構成された回路は、短絡した電極数により、潤滑油の汚れ度合いを検出するためのものになっている。回路基板60上に構成する回路は、特に限定されないが、この回路基板60では、例えば、前掲の特許文献4の回路を構成したり、特開2005−274486号公報に記載された回路を構成したりすることができる。
また、第1実施形態に係るオイルチェックセンサは、複数対の電極を備えているが、前掲の特許文献3のオイルチェックセンサのように一対の電極を備えたものに変更することもできる。
ナット40の内周拡大部42の外側開放口に、外側から蓋44が装着されている。その蓋44から接続ラインLが外部へ引き出されている。
図3、図4に示すように、回路基板60は、樹脂絶縁体20の頭部22に取り付けられている。具体的には、頭部22の座面25と反対側の端面に、回路基板60を頭部22に押さえ付ける3箇所の爪24、24、24から構成されたホルダが形成されている。
各爪24に、樹脂絶縁体20の回転中心から同一円周上に位置する回転方向端面24a、24bが形成されている。各爪24と一体に、各爪24を乗り越えた回路基板60を支持する基板受け部24cが形成されている。
図5に示すように、樹脂絶縁体20をナット40に螺着する前に、回路基板60を3箇所の爪24、24、24からなるホルダにより頭部22に取り付け、各極10、11a等、接続ラインL、回路基板60間の接続を終えることができる。
上記の接続を終えた後、図6、図7に示すように、3箇所の爪24、24、24の回転方向端面24a、24bに、治具70の切欠き71の回転方向端面71a、71bを合わせることができる。
この合わせ状態で、治具70と回転方向に等配された3箇所の爪24、24、24とを螺着側、螺脱側のいずれの回転方向にも係合させることができる。なお、上記同一円周上に位置する爪24が少なくとも2つあれば、治具70の芯ずれが防止される。
3箇所の爪24、24、24は、樹脂絶縁体20の螺着に要する回転トルクを与えられる強度を有している。すなわち、3箇所の爪24、24、24は、頭部22のねじ回し部となっている。
なお、頭部各爪24は頭部22の外径に連設されており、各爪24より内径側の頭部22の部分に突出部分はない。その頭部22の外径及び治具70は、ナット40の内部で治具70による螺着脱の支障がない限りで最大化されている。これは、ナット40の内部空間を可及的に広く利用し、回路基板60の設置空間を確保し、回路基板60の高機能化を図るためである。
治具70の切欠き71の一つに、ねじ回し時における接続ラインLを引き出すスリット72が形成されている。治具70のハンドル73を回すと、ナット40の内部にある樹脂絶縁体20の螺着脱を行なえ、この間、スリット72から引き出された接続ラインLは円滑に連れ回される。
ここで、図1、図3に示すように、円筒部23の外周面は、スクィーズパッキン50を嵌める樹脂絶縁体20側のシール接触面とされている。
また、ナット40の貫通孔の内周のうち、頭部22の座面25を受ける座面45と前記雌ねじ41との間に、樹脂絶縁体20の螺進によりスクィーズパッキン50が嵌り込むナット側のシール接触面46が形成されている。このシール接触面46は、樹脂絶縁体20の円筒部23に装着されたスクィーズパッキン50の外径に対し小径の筒面からなる。
上記のようにして、クィーズパッキン50を円筒部23に嵌めた樹脂絶縁体20をナット40に螺着する間に、スクィーズパッキン50は、樹脂絶縁体20の螺進により、ナット40側の座面45の内周縁に接触する。
樹脂絶縁体20の雄ねじ21と頭部22で軸方向に位置決めされたスクィーズパッキン50は、樹脂絶縁体20の螺進と共にナット40側のシール接触面46で設定された径方向の潰し代Aが潰されるので、簡単に組み込むことができる。なお、図3中においては、スクィーズパッキン50が潰れていない状態を一点鎖線で示し、シール接触面46に押し付けられて潰れる様子を実線で示している。潰し代Aは、シール接触面46の円筒部内径と、円筒部23に装着されたスクィーズパッキン50の自然状態の外径との径差として与えられている。
なお、ナット40側のシール接触面46は、座面45側から雌ねじ41側に向かって縮径する円錐面と、この円錐面の雌ねじ41側に連設された円筒面とからなり、スクィーズパッキン50の組み込みが円錐面で確実に案内されるようになっている。
また、スクィーズパッキン50として、Oリングが採用されている。角断面のスクィーズパッキンと比して、Oリングからなるスクィーズパッキン50は、樹脂絶縁体20の先端から円筒部23まで通される間に雄ねじ21に引っ掛かり難くなり、また、樹脂絶縁体20の螺着の間にナット40側の座面45の内周縁に引っ掛かり難くなる。
第1実施形態に係るオイルチェックセンサは、ナット40に樹脂絶縁体20を螺着したため、樹脂絶縁体20に生じるクリープは、ねじ締結力により、樹脂絶縁体20が径方向に縮まる量は圧入嵌合と比して非常に少なくなる。樹脂絶縁体20の外周とナット40の内周との間に組み込まれたスクィーズパッキン50は、樹脂絶縁体20の円筒部23の外周面とナット40側のシール接触面46との間の環状空間において、径方向の潰し代でシール力を得るため、クリープの影響を受け難いシールとなる。
したがって、第1実施形態に係るオイルチェックセンサは、樹脂絶縁体20とナット40の間からオイル容器O内の潤滑油を漏出し難くすることができる。
また、第1実施形態に係るオイルチェックセンサは、樹脂絶縁体20の頭部22の座面25と反対側の端面に、回路基板60のホルダとねじ回し部を兼ねる各爪24を形成したため、ナット40の内部でも樹脂絶縁体20の螺着脱を行なうことができる。
さらに、第1実施形態に係るオイルチェックセンサは、回路基板60を支持する部分を各爪24と一体に形成したため、頭部22の外径より内径側の部分の形状が単純化することができ、ひいては、樹脂絶縁体の成形、回路基板60の設置空間の確保が容易になる。
なお、第1実施形態に係るオイルチェックセンサは、導通棒12を接続ラインLと半田付けし、他方の極11a等を回路基板60の端子孔に通して半田付けしたが、他の接続構造を採用することも勿論可能である。その一例として、この発明の第2実施形態を図8に基づいて説明する。なお、以下では、上記第1実施形態との相違点を述べ、同一に考えられる構成に同符号を用いる。
図8に示すように、樹脂絶縁体20は、頭部22の中央部から雄ねじ21側に向けてざぐりが形成され、導通棒12及び他方の極11a等は、ざぐり内に位置するように短くなっている。
導通棒12は、絶縁被覆線81を介して回路基板60に導通させられている。他方の極11a等と回路基板60とは、導線82を介して回路基板60に導通させられている。導線82は、他方の極11a等の外周に圧入されるコイル端子部と、回路基板60の中央孔内周に設けられた切欠状の端子部に半田付けされる端子部と、両端子部間を覆う絶縁被覆チューブ83とからなる。導通棒12及び他方の極11a等の各間は、樹脂絶縁体20の外において絶縁被覆線81及び絶縁被覆チューブ83により確実に絶縁されている。
他方の極11a等に導線82のコイル端子部を圧入した状態で、導線82は倒れない。この状態で、回路基板60を各爪24に押し込み、頭部22に取り付けることができる。その後、回路基板60の中央孔に通された各導線82と同中央孔内周の端子部とを半田付けすることができる。
したがって、第2実施形態に係るオイルチェックセンサは、上記他方の極11a等を回路基板60の端子孔に嵌める場合と比して、回路基板60を各爪24に押し込むとき、他方の極11a等との位置関係の許容範囲が広く、部品数よりも、組み立て作業や寸法管理の容易化を図る場合に好適なものである。
第1実施形態に係るオイルチェックセンサの全体構成を示した断面図 図1のオイルチェックセンサに備わる電極の導通関係を示した概念図 図1の樹脂絶縁体をナットに螺着する途中を示した断面図 図1の樹脂絶縁体への部品取り付けを示した組み立て図 図1の樹脂絶縁体に部品取り付けを終えた状態を示した組み立て図 図5の樹脂絶縁体をナットに螺着する準備状態を示した組み立て図 図6の樹脂絶縁体をナットに螺着する作業を示した組み立て図 第2実施形態に係るオイルチェックセンサを一部切欠いて全体構成を示した斜視図
符号の説明
10 一方の極
11a、11b、11c、11d 他方の極
12 導通棒
20 樹脂絶縁体
21 雄ねじ
22 頭部
23 円筒部
24 爪
24a、24b 回転方向端面
24c 基板受け部
25、45 座面
40 ナット
41 雌ねじ
42 内周拡大部
46 シール接触面
50 スクィーズパッキン
60 回路基板
70 治具
71 切欠き
71a、71b 回転方向端面
81 絶縁被覆線
82 導線
83 絶縁被覆チューブ

Claims (6)

  1. オイル容器内の潤滑油に浸ける少なくとも一対の電極と、前記少なくとも一対の電極の各極を保持する樹脂絶縁体と、前記オイル容器に外側から螺着されるナットとを備え、前記ナットに前記オイル容器の内外を連通させる貫通孔を形成し、この貫通孔の内周に前記樹脂絶縁体を嵌め付け、前記少なくとも一対の電極の各極を、前記樹脂絶縁体の内部に通して前記オイル容器の外部に導通させたオイルチェックセンサにおいて、
    前記樹脂絶縁体を、前記ナットの前記貫通孔の内周に螺着されるおねじ部品とし、前記貫通孔の内周と前記樹脂絶縁体の外周間に、径方向の潰し代でシールするスクィーズパッキンを組み込んだものであって、
    前記樹脂絶縁体を、前記ナットの雌ねじに螺合する雄ねじと頭部との間に円筒部を有するものとし、前記円筒部の外周面を、前記スクィーズパッキンを嵌める樹脂絶縁体側のシール接触面とし、前記雄ねじと前記頭部とで前記スクィーズパッキンをねじ軸方向に位置決めし、前記ナットの前記貫通孔の内周のうち、前記頭部を受ける座面と前記雌ねじとの間に、前記樹脂絶縁体の螺進により前記スクィーズパッキンが嵌り込むナット側のシール接触面を形成したことを特徴とするオイルチェックセンサ。
  2. オイル容器内の潤滑油に浸ける少なくとも一対の電極と、前記少なくとも一対の電極の各極を保持する樹脂絶縁体と、前記オイル容器に外側から螺着されるナットとを備え、前記ナットに前記オイル容器の内外を連通させる貫通孔を形成し、この貫通孔の内周に前記樹脂絶縁体を嵌め付け、前記少なくとも一対の電極の各極を、前記樹脂絶縁体の内部に通して前記オイル容器の外部に導通させたオイルチェックセンサにおいて、
    前記樹脂絶縁体を、前記ナットの前記貫通孔の内周に螺着されるおねじ部品とし、前記貫通孔の内周と前記樹脂絶縁体の外周間に、径方向の潰し代でシールするスクィーズパッキンを組み込んだものであって、
    前記樹脂絶縁体のオイル容器外側の端部に頭部を形成し、この頭部の座面と反対側の端面に、回路基板のホルダを形成し、前記ナットを、前記樹脂絶縁体の螺着により前記頭部及び回路基板が前記貫通孔内に収まるものとし、前記頭部の座面と反対側の端面に、前記螺着の回転トルクを与えられるねじ回し部を形成したことを特徴とするオイルチェックセンサ。
  3. 前記樹脂絶縁体を、前記ナットの雌ねじに螺合する雄ねじと頭部との間に円筒部を有するものとし、前記円筒部の外周面を、前記スクィーズパッキンを嵌める樹脂絶縁体側のシール接触面とし、前記雄ねじと前記頭部とで前記スクィーズパッキンをねじ軸方向に位置決めし、前記ナットの前記貫通孔の内周のうち、前記頭部を受ける座面と前記雌ねじとの間に、前記樹脂絶縁体の螺進により前記スクィーズパッキンが嵌り込むナット側のシール接触面を形成した請求項2に記載のオイルチェックセンサ。
  4. 前記ホルダを、前記回路基板を前記頭部に押さえ付ける複数の爪から構成し、前記複数の爪のうち、少なくとも二つの爪に、前記樹脂絶縁体の回転中心から同一円周上に位置する回転方向端面を形成し、前記少なくとも二以上の爪を前記ねじ回し部とした請求項2又は3に記載のオイルチェックセンサ。
  5. 前記少なくとも二つの爪と一体に、各爪を乗り越えた前記回路基板を支持する回路基板受け部を形成した請求項4に記載のオイルチェックセンサ。
  6. 自動車エンジンのオイルパンからなる前記オイル容器に装着した請求項1から5のいずれかに記載のオイルチェックセンサ。
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