JP5154530B2 - ゴルフボール - Google Patents

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Description

本発明は、ゴルフボールに関する。詳細には、本発明は、コア、包囲層、中間層及びカバーを備えたマルチピースゴルフボールに関する。
ゴルフボールに対するゴルファーの最大の関心事は、飛行性能である。ゴルファーは特に、ドライバーでのショットにおける飛距離を重視する。ドライバーでのショットにおける飛距離が大きなゴルフボールを使用することにより、ゴルファーは、グリーンに近い地点からセカンドショットを打つことが出来る。ドライバーでのショットにおける飛距離は、スピン速度と相関する。スピン速度が小さいゴルフボールは、飛行性能に優れる。飛行性能はさらに、ゴルフボールの反発性能と相関する。
ゴルファーは、ゴルフボールのスピン性能も重視する。バックスピンの速度が大きいと、ランが小さい。バックスピンの速度が大きなゴルフボールを使用することにより、ゴルファーは、このゴルフボールを目標地点に静止させることができる。サイドスピンの速度が大きいと、ゴルフボールは曲がりやすい。サイドスピンの速度が大きなゴルフボールを使用することにより、ゴルファーは、このゴルフボールを意図的に曲げることができる。スピン性能に優れたゴルフボールは、コントロール性能に優れる。上級ゴルファーは、特にショートアイアンでのショットにおけるコントロール性能を重視する。
アイアンクラブは、フェイスに数本の溝を有している。これらの溝は、ゴルフボールのフェイスとのスリップを抑制する。スリップが抑制されたショットでは、スピン速度が大きい。2010年1月1日に、アイアンクラブに関するR&Aのルールが変更される予定である。新ルールでは、溝の形状等が規制される。新ルールに適合するアイアンクラブでは、スピンがかかりにくい。新ルールに適合するアイアンクラブで打撃されたときでも十分にスピンがかかるゴルフボールが、望まれている。
ラフにあるゴルフボールが打撃されるとき、このゴルフボールとフェイスとの間に芝が介在する。この芝は、ゴルフボールのフェイスとのスリップを助長する。過大なスリップが生じたショットでは、スピン速度が小さい。ラフにおいて打撃されたときでも十分にスピンがかかるゴルフボールが、望まれている。
ポリウレタンがカバーに用いられたゴルフボールが、市販されている。ポリウレタンは、概して軟質である。このゴルフボールでは、スピンがかかりやすい。このカバーは、コントロール性能に寄与する。一方、このゴルフボールがドライバーで打撃された場合、カバーが過剰なスピンを招来する。このカバーは、飛行性能を阻害する。
飛行性能とコントロール性能との両立のための種々の提案がなされている。特開平8−336617号公報には、2層構造のコアと2層構造のカバーとを有するゴルフボールが開示されている。特開2002−191719公報には、コアと3層構造のカバーとを有するゴルフボールが開示されている。特開2004−180822公報には、コア、内側中間層、外側中間層及びカバーを有するゴルフボールが開示されている。
特開平8−336617号公報 特開2002−191719公報 特開2004−180822公報
特開平8−336617号公報に開示されたゴルフボールは、軟質な内側カバーと硬質な外側カバーとを備えている。このゴルフボールでは、ショートアイアンでのショットにおけるスピンは不十分である。さらにこのゴルフボールでは、ドライバーでのショットにおける飛距離が不十分である。
特開2002−191719公報に開示されたゴルフボールの外側カバーは、硬質である。このゴルフボールでは、ショートアイアンでのショットにおけるスピンは不十分である。
特開2004−180822公報に開示されたゴルフボールのカバーは、硬質である。このゴルフボールでは、ショートアイアンでのショットにおけるスピンは不十分である。
ゴルフボールに対するゴルファーの要求は、ますますエスカレートしている。本発明の目的は、飛行性能とコントロール性能とに優れたゴルフボールの提供にある。
本発明に係るゴルフボールは、コアと、このコアの外側に位置する包囲層と、この包囲層の外側に位置する中間層と、この中間層の外側に位置するカバーとを備える。中間層の厚みTmは、0.1mm以上1.2mm以下である。カバーの厚みTcと中間層の厚みTmとの比(Tc/Tm)は、0.50以下である。カバーのショアD硬度Hcは、35以下である。中間層のショアD硬度Hmは、カバーのショアD硬度Hcよりも大きい。
好ましくは、中間層の基材は、ポリウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマー、ポリスチレン系エラストマー及びアイオノマー樹脂からなる群より選択された1種又は2種以上である。ポリウレタンが特に好ましい。好ましくは、中間層のショアD硬度Hmは、30以上60以下である。
好ましくは、包囲層のショアD硬度Hs、中間層のショアD硬度Hm及びカバーのショアD硬度Hcは、下記数式(1)を満たす。
Hs ≧ Hm > Hc (1)
好ましくは、硬度Hs、硬度Hm及び硬度Hcは、下記数式(2)を満たす。
Hs > Hm > Hc (2)
好ましくは、包囲層のショアD硬度Hsは、50以上である。好ましくは、包囲層の基材は、アイオノマー樹脂である。
好ましくは、カバーの基材は、ポリウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマー、ポリスチレン系エラストマー及びアイオノマー樹脂からなる群より選択された1種又は2種以上である。ポリウレタンが特に好ましい。好ましくは、カバーの厚みTc(mm)とカバーの硬度Hcとの比(Tc/Hc)は、0.018以下である。
好ましくは、ゴルフボールは、カバーの外側に位置するペイント層をさらに有する。
スピン速度は、
(1)クラブフェイスの溝への、カバーの浸入の程度
及び
(2)ゴルフボールのクラブフェイスへのグリップ性
の影響を受ける。ショートアイアンは、大きなロフト角度と深い溝とを備えている。一方ドライバーは、小さなロフト角度と浅い溝とを備えている。フェイスのセンターに溝を有しないドライバーも存在する。ショートアイアンのヘッド速度は小さく、ドライバーのヘッド速度は大きい。ゴルフボールがショートアイアンで打撃されたときのスピン速度は、溝へのカバーの浸入の程度に大きく依存する。ゴルフボールがドライバーで打撃されたときのスピン速度は、ゴルフボールのフェイスへのグリップ性に大きく依存する。本発明に係るゴルフボールのカバーは柔軟なので、このゴルフボールがショートアイアンで打撃されたとき、フェイスの溝へカバーが十分に浸入する。この浸入は、ゴルフボールのフェイスとのスリップを抑制する。スリップの抑制により、大きなスピン速度が達成される。このゴルフボールが新ルールに適合するアイアンクラブで打撃されたときのスピン速度は、大きい。このゴルフボールがラフにおいてショートアイアンで打撃されたときのスピン速度も、大きい。このゴルフボールが濡れた状態でショートアイアンで打撃されたときのスピン速度も、大きい。このカバーは薄く、かつ中間層はカバーよりも硬い。このゴルフボールがドライバーで打撃されたとき、中間層が変形挙動に影響を与える。この中間層は、ドライバーで打撃されたときのスピンを抑制する。スピンの抑制により、大きな飛距離が達成される。このゴルフボールは、ドライバーで打撃されたときの飛行性能に優れ、かつショートアイアンで打撃されたときのコントロール性能に優れる。
図1は、本発明の一実施形態に係るゴルフボールが示された模式的断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1に示されたゴルフボール2は、球状のコア4と、このコア4の外側に位置する包囲層6と、この包囲層6の外側に位置する中間層8と、この中間層8の外側に位置するカバー10と、このカバー10の外側に位置するペイント層12とを備えている。カバー10の表面には、多数のディンプル14が形成されている。ゴルフボール2の表面のうちディンプル14以外の部分は、ランド16である。このゴルフボール2は、カバー10とペイント層12との間にマーク層(図示されず)を備えている。ゴルフボール2が、ペイント層12を備えなくてもよい。
このゴルフボール2の直径は、40mmから45mmである。米国ゴルフ協会(USGA)の規格が満たされるとの観点から、直径は42.67mm以上が好ましい。空気抵抗抑制の観点から、直径は44mm以下が好ましく、42.80mm以下がより好ましい。このゴルフボール2の質量は、40g以上50g以下である。大きな慣性が得られるとの観点から、質量は44g以上が好ましく、45.00g以上がより好ましい。USGAの規格が満たされるとの観点から、質量は45.93g以下が好ましい。
コア4は、ゴム組成物が架橋されることで得られる。好ましい基材ゴムとして、ポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン−ブタジエン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体及び天然ゴムが例示される。反発性能の観点から、ポリブタジエンが好ましい。ポリブタジエンと他のゴムとが併用される場合は、ポリブタジエンが主成分とされることが好ましい。具体的には、基材ゴム全量に対するポリブタジエンの量の比率は50質量%以上が好ましく、80質量%以上がより好ましい。ポリウレタンにおけるシス−1,4結合の比率は40%以上が好ましく、80%以上がより好ましい。
コア4の架橋には、好ましくは、共架橋剤が用いられる。反発性能の観点から好ましい共架橋剤は、炭素数が2から8であるα,β−不飽和カルボン酸の、1価又は2価の金属塩である。好ましい共架橋剤の具体例としては、アクリル酸亜鉛、アクリル酸マグネシウム、メタクリル酸亜鉛及びメタクリル酸マグネシウムが挙げられる。反発性能の観点から、アクリル酸亜鉛及びメタクリル酸亜鉛が特に好ましい。
ゴルフボール2の反発性能の観点から、共架橋剤の量は、基材ゴム100質量部に対して10質量部以上が好ましく、15質量部以上がより好ましい。ソフトな打球感の観点から、共架橋剤の量は、基材ゴム100質量部に対して50質量部以下が好ましく、45質量部以下がより好ましい。
好ましくは、コア4のゴム組成物は、共架橋剤と共に有機過酸化物を含む。有機過酸化物は、架橋開始剤として機能する。有機過酸化物は、ゴルフボール2の反発性能に寄与する。好適な有機過酸化物としては、ジクミルパーオキサイド、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン及びジ−t−ブチルパーオキサイドが挙げられる。汎用性の観点から、ジクミルパーオキサイドが好ましい。
ゴルフボール2の反発性能の観点から、有機過酸化物の量は、基材ゴム100質量部に対して0.1質量部以上が好ましく、0.3質量部以上がより好ましく、0.5質量部以上が特に好ましい。ソフトな打球感の観点から、有機過酸化物の量は、基材ゴム100質量部に対して3.0質量部以下が好ましく、2.8質量部以下がより好ましく、2.5質量部以下が特に好ましい。
好ましくは、コア4のゴム組成物は、有機硫黄化合物を含む。好ましい有機硫黄化合物としては、ジフェニルジスルフィド、ビス(4−クロロフェニル)ジスルフィド、ビス(3−クロロフェニル)ジスルフィド、ビス(4−ブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(3−ブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(4−フルオロフェニル)ジスルフィド、ビス(4−ヨードフェニル)ジスルフィド、ビス(4−シアノフェニル)ジスルフィド等のモノ置換体;ビス(2,5−ジクロロフェニル)ジスルフィド、ビス(3,5−ジクロロフェニル)ジスルフィド、ビス(2,6−ジクロロフェニル)ジスルフィド、ビス(2,5−ジブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(3,5−ジブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(2−クロロ−5−ブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(2−シアノ−5−ブロモフェニル)ジスルフィド等のジ置換体;ビス(2,4,6−トリクロロフェニル)ジスルフィド、ビス(2−シアノ−4−クロロ−6−ブロモフェニル)ジスルフィド等のトリ置換体;ビス(2,3,5,6−テトラクロロフェニル)ジスルフィド等のテトラ置換体;及びビス(2,3,4,5,6−ペンタクロロフェニル)ジスルフィド、ビス(2,3,4,5,6−ペンタブロモフェニル)ジスルフィド等のペンタ置換体が例示される。有機硫黄化合物は、反発性能に寄与する。特に好ましい有機硫黄化合物は、ジフェニルジスルフィド及びビス(ペンタブロモフェニル)ジスルフィドである。
ゴルフボール2の反発性能の観点から、有機硫黄化合物の量は、基材ゴム100質量部に対して0.1質量部以上が好ましく、0.2質量部以上がより好ましい。ソフトな打球感の観点から、有機硫黄化合物の量は、基材ゴム100質量部に対して1.5質量部以下が好ましく、1.0質量部以下がより好ましく、0.8質量部以下が特に好ましい。
コア4に、比重調整等の目的で充填剤が配合されてもよい。好適な充填剤としては、酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム及び炭酸マグネシウムが例示される。充填剤として、高比重金属からなる粉末が配合されてもよい。高比重金属の具体例としては、タングステン及びモリブデンが挙げられる。充填剤の量は、コア4の意図した比重が達成されるように適宜決定される。特に好ましい充填剤は、酸化亜鉛である。酸化亜鉛は、比重調整の役割のみならず、架橋助剤としても機能する。コア4には、硫黄、老化防止剤、着色剤、可塑剤、分散剤等の各種添加剤が、必要に応じて適量配合される。コア4に、架橋ゴム粉末又は合成樹脂粉末が配合されてもよい。
反発性能の観点から、コア4の中心硬度H1は35以上が好ましく、40以上がより好ましく、45以上が特に好ましい。ドライバーでのショットにおけるスピン抑制の観点から、中心硬度H1は80以下が好ましく、75以下がより好ましく、70以下が特に好ましい。コア4が切断されて得られる半球の切断面中心点に、JIS−C型硬度計が押しつけられることにより、中心硬度H1が測定される。測定には、この硬度計が装着された自動ゴム硬度測定機(高分子計器社の商品名「P1」)が用いられる。
反発性能の観点から、コア4の表面硬度H2は45以上が好ましく、50以上がより好ましく、55以上が特に好ましい。打球感の観点から、表面硬度H2は100以下が好ましく、95以下がより好ましく、90以下が特に好ましい。コア4の表面にJIS−C型硬度計が押しつけられることにより、表面硬度が測定される。測定には、この硬度計が装着された自動ゴム硬度測定機(高分子計器社の商品名「P1」)が用いられる。
打球感の観点から、表面硬度H2と中心硬度H1の差(H2−H1)は5以上が好ましく、8以上がより好ましく、12以上が特に好ましい。反発性能の観点から、差(H2−H1)は35以下が好ましく、32以下がより好ましく、30以下が特に好ましい。
打球感の観点から、コア4の圧縮変形量D1は2.3mm以上が好ましく、2.4mm以上がより好ましく、2.5mm以上が特に好ましい。反発性能の観点から、圧縮変形量D1は6.0mm以下が好ましく、5.5mm以下がより好ましく、4.0mm以下が特に好ましい。
圧縮変形量の測定では、球体(コア4、ゴルフボール2等)が金属製の剛板の上に置かれる。この球体に向かって金属製の円柱が徐々に降下する。この円柱の底面と剛板との間に挟まれた球体は、変形する。球体に98Nの初荷重がかかった状態から1274Nの終荷重がかかった状態までの円柱の移動距離が、圧縮変形量である。
反発性能の観点から、コア4の直径は35.0mm以上が好ましく、36mm以上がより好ましく、37mm以上が特に好ましい。十分な厚みを有する包囲層6及び中間層8が成形されうるとの観点から、直径は42.0mm以下が好ましく、41.6mm以下がより好ましく、41.2mm以下が特に好ましい。
コア4の質量は、25g以上42g以下が好ましい。コア4の架橋温度は、通常は140℃以上180℃以下である。コア4の架橋時間は、通常は10分以上60分以下である。コア4が2以上の層から形成されてもよい。コア4が、その表面にリブを備えてもよい。
包囲層6には、樹脂組成物が好適に用いられる。この樹脂組成物の基材ポリマーとしては、アイオノマー樹脂、ポリスチレン系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマー及びポリオレフィン系エラストマーが例示される。特に、アイオノマー樹脂が好ましい。アイオノマー樹脂は、高弾性である。後述されるように、このゴルフボール2の中間層8及びカバー10は薄い。このゴルフボール2がドライバーで打撃されると、中間層8及びカバー10が薄いことに起因して、包囲層6が大きく変形する。アイオノマー樹脂を含む包囲層6は、ドライバーショットにおける反発性能に寄与する。
アイオノマー樹脂と他の樹脂とが併用されてもよい。併用される場合は、反発性能の観点から、アイオノマー樹脂が基材ポリマーの主成分とされる。基材ポリマーの全量に対するアイオノマー樹脂の量の比率は50質量%以上が好ましく、70質量%以上がより好ましく、85%以上が特に好ましい。
好ましいアイオノマー樹脂としては、α−オレフィンと炭素数が3以上8以下のα,β−不飽和カルボン酸との二元共重合体が挙げられる。好ましい二元共重合体は、80質量%以上90質量%以下のα−オレフィンと、10質量%以上20質量%以下のα,β−不飽和カルボン酸とを含む。この二元共重合体は、反発性能に優れる。好ましい他のアイオノマー樹脂としては、α−オレフィンと炭素数が3以上8以下のα,β−不飽和カルボン酸と炭素数が2以上22以下のα,β−不飽和カルボン酸エステルとの三元共重合体が挙げられる。好ましい三元共重合体は、70質量%以上85質量%以下のα−オレフィンと、5質量%以上30質量%以下のα,β−不飽和カルボン酸と、1質量%以上25質量%以下のα,β−不飽和カルボン酸エステルとを含む。この三元共重合体は、反発性能に優れる。二元共重合体及び三元共重合体において、好ましいα−オレフィンはエチレン及びプロピレンであり、好ましいα,β−不飽和カルボン酸はアクリル酸及びメタクリル酸である。特に好ましいアイオノマー樹脂は、エチレンと、アクリル酸又はメタクリル酸との共重合体である。
二元共重合体及び三元共重合体において、カルボキシル基の一部は金属イオンで中和されている。中和のための金属イオンとしては、ナトリウムイオン、カリウムイオン、リチウムイオン、亜鉛イオン、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、アルミニウムイオン及びネオジムイオンが例示される。中和が、2種以上の金属イオンでなされてもよい。ゴルフボール2の反発性能及び耐久性の観点から特に好適な金属イオンは、ナトリウムイオン、亜鉛イオン、リチウムイオン及びマグネシウムイオンである。
アイオノマー樹脂の具体例としては、三井デュポンポリケミカル社の商品名「ハイミラン1555」、「ハイミラン1557」、「ハイミラン1605」、「ハイミラン1706」、「ハイミラン1707」、「ハイミラン1856」、「ハイミラン1855」、「ハイミランAM7311」、「ハイミランAM7315」、「ハイミランAM7317」、「ハイミランAM7318」、「ハイミランMK7320」及び「ハイミランMK7329」;デュポン社の商品名「サーリン6120」、「サーリン6320」、「サーリン6910」、「サーリン7930」、「サーリン7940」、「サーリン8140」、「サーリン8150」、「サーリン8940」、「サーリン8945」、「サーリン9120」、「サーリン9150」、「サーリン9910」、「サーリン9945」、「サーリンAD8546」、「HPF1000」及び「HPF2000」;並びにエクソンモービル化学社の商品名「IOTEK7010」、「IOTEK7030」、「IOTEK7510」、「IOTEK7520」、「IOTEK8000」及び「IOTEK8030」が挙げられる。2種以上のアイオノマー樹脂が併用されてもよい。1価の金属イオンで中和されたアイオノマー樹脂と2価の金属イオンで中和されたアイオノマー樹脂とが併用されてもよい。
後述されるように、包囲層6は硬質である。酸含有量の多いアイオノマー樹脂が用いられることにより、包囲層6の硬質が達成されうる。酸含有量は、10質量%以上30質量%以下が好ましい。酸含有量が多いアイオノマー樹脂の具体例としては、前述の「ハイミラン1605」、「ハイミラン1706」、「ハイミラン1707」、「ハイミランAM7311」、「ハイミランAM7317」、「ハイミランAM7318」、「ハイミランAM7329」、「サーリン6120」、「サーリン6910」、「サーリン7930」、「サーリン7940」、「サーリン8140」、「サーリン8150」、「サーリン8940」、「サーリン8945」、「サーリン9120」、「サーリン9150」、「サーリン9910」、「サーリン9945」、「サーリンAD8546」、「IOTEK8000」及び「IOTEK8030」が挙げられる。
アイオノマー樹脂と併用される好ましいポリマーは、ポリスチレン系エラストマーである。特に、スチレンブロック含有熱可塑性エラストマーが好ましい。このエラストマーは、ハードセグメントとしてのポリスチレンブロックと、ソフトセグメントとを備えている。典型的なソフトセグメントは、ジエンブロックである。ジエンブロックの化合物としては、ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン及び2,3−ジメチル−1,3−ブタジエンが例示される。ブタジエン及びイソプレンが好ましい。2以上の化合物が併用されてもよい。
スチレンブロック含有熱可塑性エラストマーには、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−イソプレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SIBS)、SBSの水添物、SISの水添物及びSIBSの水添物が含まれる。SBSの水添物としては、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)が挙げられる。SISの水添物としては、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEPS)が挙げられる。SIBSの水添物としては、スチレン−エチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEEPS)が挙げられる。
ゴルフボールの反発性能の観点から、スチレンブロック含有熱可塑性エラストマーにおけるスチレン成分の含有率は10質量%以上が好ましく、12質量%以上がより好ましく、15質量%以上が特に好ましい。ゴルフボールの打球感の観点から、この含有率は50質量%以下が好ましく、47質量%以下がより好ましく、45質量%以下が特に好ましい。
本発明において、スチレンブロック含有熱可塑性エラストマーには、SBS、SIS、SIBS、SEBS、SEPS及びSEEPS並びにこれらの水添物からなる群から選択された1種又は2種以上と、オレフィンとのアロイが含まれる。このアロイ中のオレフィン成分は、他の基材ポリマーとの相溶性向上に寄与すると推測される。このアロイが用いられることにより、ゴルフボールの反発性能が向上する。好ましくは、炭素数が2以上10以下のオレフィンが用いられる。好適なオレフィンとしては、エチレン、プロピレン、ブテン及びペンテンが例示される。エチレン及びプロピレンが特に好ましい。
ポリマーアロイの具体例としては、三菱化学社の商品名「ラバロンT3221C」、「ラバロンT3339C」、「ラバロンSJ4400N」、「ラバロンSJ5400N」、「ラバロンSJ6400N」、「ラバロンSJ7400N」、「ラバロンSJ8400N」、「ラバロンSJ9400N」及び「ラバロンSR04」が挙げられる。スチレンブロック含有熱可塑性エラストマーの他の具体例としては、ダイセル化学工業社の商品名「エポフレンドA1010」及びクラレ社の商品名「セプトンHG−252」が挙げられる。
包囲層6の樹脂組成物に、比重調整の目的で充填剤が配合されてもよい。用いられうる充填剤としては、酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム及び炭酸マグネシウムが例示される。充填剤として、高比重金属からなる粉末が配合されてもよい。高比重金属の具体例としては、タングステン及びモリブデンが挙げられる。充填剤の量は、包囲層6の意図した比重が達成されるように適宜決定される。包囲層6に、着色剤、架橋ゴム粉末又は合成樹脂粉末が配合されてもよい。
好ましい充填剤は、酸化亜鉛である。後述されるように、包囲層6は硬質である。酸化亜鉛が用いられることにより、包囲層6の硬質が達成されうる。硬質の観点から、基材樹脂100質量部に対する酸化亜鉛の量は2質量部以上が好ましく、5質量部以上が特に好ましい。酸化亜鉛の量は、20質量部以下が好ましい。三次元形状を呈する針状結晶である酸化亜鉛が、特に好ましい。この酸化亜鉛は、第一針状部、第二針状部及び第三針状部を備える。第一針状部の軸及び第二針状部の軸を含む平面に、第三針状部の軸は含まれない。針状結晶である酸化亜鉛の具体例としては、松下電器産業社の商品名「パナテトラWZ−0501」及び「パナテトラWZ−0511」が挙げられる。
この包囲層6は、硬質である。硬質な包囲層6を備えたゴルフボール2は、ドライバーショットにおける反発性能に優れる。硬質な包囲層6とコア4とからなる球体18では、外剛内柔な硬度分布が達成されうる。この硬度分布を有するゴルフボール2がドライバーで打撃されたとき、スピンが抑制される。反発性能とスピン抑制との相乗効果により、このゴルフボール2では優れた飛行性能が達成される。この硬度分布を有するゴルフボール2は、打球感にも優れる。飛行性能及び打球感の観点から、包囲層6の硬度Hsは50以上が好ましく、58以上がより好ましく、62以上が特に好ましい。打球感及び耐久性の観点から、硬度Hsは85以下が好ましく、80以下がより好ましく、75以下が特に好ましい。
本発明では、「ASTM−D 2240−68」の規定に準拠して、包囲層6の硬度Hsが測定される。測定には、ショアD型硬度計が取り付けられた自動ゴム硬度計(高分子計器社の商品名「P1」)が用いられる。測定には、熱プレスで成形された、包囲層6と同一の材料からなる、厚みが約2mmであるシートが用いられる。測定に先立ち、シートは23℃の温度下に2週間保管される。測定時には、3枚のシートが重ね合わされる。
飛行性能の観点から、包囲層6の厚みTsは0.5mm以上が好ましく、0.7mm以上がより好ましく、0.9mm以上が特に好ましい。打球感の観点から、厚みTsは2.4mm以下が好ましく、2.1mm以下がより好ましく、1.7mm以下が特に好ましい。
包囲層6の成形には、射出成形法、圧縮成形法等の既知の手法が採用されうる。生産性の観点から、射出成形法が好ましい。
打球感の観点から、コア4及び包囲層6からなる球体18の圧縮変形量Dsは2.0mm以上が好ましく、2.1mm以上がより好ましく、2.2mm以上が特に好ましい。反発性能の観点から、圧縮変形量Dsは3.8mm以下が好ましく、3.7mm以下がより好ましく、3.6mm以下が特に好ましい。
中間層8は、樹脂組成物からなる。この樹脂組成物の基材ポリマーとしては、ポリウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマー、ポリスチレン系エラストマー及びアイオノマー樹脂が例示される。特に、ポリウレタンが好ましい。ポリウレタンは、軟質である。ゴルフボール2がショートアイアンで打撃されたとき、溝にカバー10が浸入する。このとき、カバー10は変形する。軟質な中間層8は、カバー10の変形を許容する。この中間層8は、ゴルフボール2のコントロール性能に寄与する。
中間層8に、ポリウレタンと他の樹脂とが併用されてもよい。併用される場合は、コントロール性能の観点から、ポリウレタンが基材ポリマーの主成分とされる。基材ポリマーの全量に対するポリウレタンの量の比率は50質量%以上が好ましく、70質量%以上がより好ましく、85質量%以上が特に好ましい。
中間層8には、熱可塑性ポリウレタン及び熱硬化性ポリウレタンが用いられうる。生産性の観点から、熱可塑性ポリウレタンが好ましい。熱可塑性ポリウレタンは、ハードセグメントとしてのポリウレタン成分と、ソフトセグメントとしてのポリエステル成分又はポリエーテル成分とを含む。ポリウレタン成分の硬化剤としては、脂環式ジイソシアネート、芳香族ジイソシアネート及び脂肪族ジイソシアネートが例示される。
脂環式ジイソシアネートとしては、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン(HXDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)及びトランス−1,4−シクロヘキサンジイソシアネート(CHDI)が例示される。汎用性及び加工性の観点から、H12MDIが好ましい。
芳香族ジイソシアネートとしては、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)及びトルエンジイソシアネート(TDI)が例示される。脂肪族ジイソシアネートとしては、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)が例示される。
特に、脂環式ジイソシアネートが好ましい。脂環式ジイソシアネートは主鎖に二重結合を有さないので、中間層8の黄変が抑制される。2種以上のジイソシアネートが併用されてもよい。
熱可塑性ポリウレタンの具体例としては、BASFジャパン社の商品名「エラストランET370」、「エラストランET870−11V」、「エラストラン1154D」、「エラストラン1175A10W」、「エラストランC60A10WN」、「エラストランC70A10WN」、「エラストランRVP2002」、「エラストランXNY80A」、「エラストランXNY85A」、「エラストランXNY90A」、「エラストランXNY97A」、「エラストランXNY585」及び「エラストランXKP016N」;並びに大日精化工業社の商品名「レザミンP4585LS」及び「レザミンPS62490」が挙げられる。
熱可塑性ポリウレタンとイソシアネート化合物とを含む組成物から、中間層8が成形されてもよい。中間層8の成形時又は成形後に、このイソシアネート化合物によってポリウレタンが架橋される。
中間層8には、必要に応じ、二酸化チタンのような着色剤、硫酸バリウムのような充填剤、分散剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、蛍光剤、蛍光増白剤等が、適量配合される。比重調整の目的で、中間層8にタングステン、モリブデン等の高比重金属の粉末が配合されてもよい。
中間層8のショアD硬度Hmは、カバーのショアD硬度Hcよりも大きい。この中間層8は、ドライバーで打撃されたときの、フェイスに対するゴルフボール2の過剰なグリップを阻止する。この中間層8は、ドライバーで打撃されたときのスピンを抑制する。このゴルフボール2は、ドライバーで打撃されたときの飛行性能に優れる。
中間層8の硬度Hmは、30以上が好ましい。この中間層8は、ドライバーで打撃されたときのスピンを抑制する。この観点から、硬度Hmは32以上がより好ましく、38以上が特に好ましい。ショートアイアンで打撃されたときのコントロール性能の観点から、硬度Hmは60以下が好ましく、57以下がより好ましく、54以下が特に好ましい。中間層8の硬度Hmは、包囲層6の硬度Hsと同様の方法で測定される。
コントロール性能の観点から、中間層8の厚みTmは0.1mm以上が好ましく、0.2mm以上がより好ましく、0.3mm以上が特に好ましい。飛行性能の観点から、厚みTmは1.2mm以下が好ましく、1.0mm以下がより好ましく、0.8mm以下が特に好ましい。
中間層8の形成には、射出成形法、圧縮成形法、注型等の既知の手法が採用されうる。
打球感の観点から、コア4、包囲層6及び中間層8からなる球体20の圧縮変形量Dmは1.8mm以上が好ましく、2.0mm以上がより好ましく、2.2mm以上が特に好ましい。反発性能の観点から、圧縮変形量Dmは3.8mm以下が好ましく、3.6mm以下がより好ましく、3.4mm以下が特に好ましい。
カバー10は、樹脂組成物からなる。この樹脂組成物の基材ポリマーとしては、ポリウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマー、ポリスチレン系エラストマー及びアイオノマー樹脂が例示される。特に、ポリウレタンが好ましい。ポリウレタンは、軟質である。ショートアイアンで打撃されたとき、このカバー10はフェイスの溝に十分に浸入する。この浸入により、ゴルフボール2のフェイスとのスリップが抑制される。このカバー10は、ゴルフボール2のコントロール性能に寄与する。
カバー10に、ポリウレタンと他の樹脂とが併用されてもよい。併用される場合は、コントロール性能の観点から、ポリウレタンが基材ポリマーの主成分とされる。基材ポリマーの全量に対するポリウレタンの量の比率は50質量%以上が好ましく、70質量%以上がより好ましく、85質量%以上が特に好ましい。
カバー10には、熱可塑性ポリウレタン及び熱硬化性ポリウレタンが用いられうる。生産性の観点から、熱可塑性ポリウレタンが好ましい。中間層8に関して例示された熱可塑性ポリウレタンが、カバー10にも用いられうる。カバー10の耐擦傷性の観点から、ポリウレタン成分の硬化剤がH12MDIである熱可塑性ポリウレタンが好ましい。熱可塑性ポリウレタンとイソシアネート化合物とを含む組成物から、カバー10が成形されてもよい。カバー10の成形時又は成形後に、このイソシアネート化合物によってポリウレタンが架橋される。
カバー10に適した他のポリマーとして、スチレンブロック含有熱可塑性エラストマーが挙げられる。包囲層6に関して前述されたスチレンブロック含有熱可塑性エラストマーが、カバー10に用いられうる。
カバー10には、必要に応じ、二酸化チタンのような着色剤、硫酸バリウムのような充填剤、分散剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、蛍光剤、蛍光増白剤等が、適量配合される。
カバーのショアD硬度Hcは、35以下である。ゴルフボール2がショートアイアンで打撃されたとき、このカバー10は溝に十分に浸入する。このカバー10により、大きなスピン速度が達成されうる。スピン速度の観点から、硬度Hcは32以下がより好ましく、26以下が特に好ましい。カバー10の強度の観点から、硬度Hcは3以上が好ましく、5以上が特に好ましい。カバー10の硬度Hcは、包囲層6の硬度Hsと同様の方法で測定される。
カバー10の厚みTcは、0.60mm以下が好ましい。厚みTcが0.60mm以下であるカバー10は、ゴルフボール2がドライバーで打撃されたときの過大なグリップを抑制する。このカバー10は、ドライバーで打撃されたときの飛行性能を阻害しない。飛行性能の観点から、厚みTcは0.50mm以下が好ましく、0.40mm以下好ましく、0.30mm以下が好ましく、0.20mm以下が好ましく、0.10mm以下が好ましい。ショートアイアンで打撃されたときのコントロール性能の観点から、厚みTcは0.01mm以上が好ましく、0.03mm以上がより好ましく、0.05mm以上が特に好ましい。
カバー10の厚みTc(mm)とカバーの硬度Hcとの比(Tc/Hc)は、0.018以下が好ましい。この比(Tc/Hc)が小さなカバー10は、ドライバーで打撃されたときの過剰のスピンを招来しない。この観点から、比(Tc/Hc)は0.016以下がより好ましく、0.012以下が特に好ましい。ショートアイアンで打撃されたときのコントロール性能の観点から、比(Tc/Hc)は0.001以上が好ましい。
カバー10の形成には、射出成形法、圧縮成形法、注型等の既知の手法が採用されうる。カバー10の成形時に、成形型のキャビティ面に形成された多数のピンプルにより、ディンプル14が形成される。樹脂組成物の溶液又は分散液が中間層8の表面に塗布されることで、カバー10が形成されてもよい。
ペイント層12は、樹脂組成物からなる。ペイント層12は、カバー10を保護する。ペイント層12は、ゴルフボール2の外観に寄与する。この樹脂組成物の好ましい基材樹脂は、二液硬化型ポリウレタンである。二液硬化型ポリウレタンは、ポリオールを含有する主剤とポリイソシアネート又はその誘導体を含有する硬化剤との反応によって得られる。二液硬化型ポリウレタンを含むペイント層12は、軟質である。
主剤のポリオールとして、低分子量のポリオール及び高分子量のポリオールが用いられうる。低分子量のポリオールとして、ジオール及びトリオールが挙げられる。ジオールの具体例として、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール及び1,6−ヘキサンジオールが挙げられる。トリオールの具体例として、トリメチロールプロパン及びヘキサントリオールが挙げられる。高分子量のポリオールとして、ポリオキシエチレングリコール(PEG)、ポリオキシプロピレングリコール(PPG)及びポリオキシテトラメチレングリコール(PTMG)のようなポリエーテルポリオール;ポリエチレンアジぺート(PEA)、ポリブチレンアジペート(PBA)及びポリヘキサメチレンアジペート(PH2A)のような縮合系ポリエステルポリオール;ポリ−ε−カプロラクトン(PCL)のようなラクトン系ポリエステルポリオール;ポリヘキサメチレンカーボネートのようなポリカーボネートポリオール;並びにアクリルポリオールが挙げられる。重量平均分子量が50以上2000以下、特には100以上1000以下のポリオールが好ましい。2種以上のポリオールが併用されてもよい。
主剤に、ウレタンポリオールが用いられてもよい。ウレタンポリオールは、ウレタン結合と、少なくとも2以上のヒドロキシル基を有する。好ましくは、ウレタンポリオールは、その末端にヒドロキシル基を有する。ウレタンポリオールは、ポリオールのヒドロキシル基がポリイソシアネートのイソシアネート基に対してモル比で過剰になるような割合で、ポリオールとポリイソシアネートとが反応させられることによって得られうる。主剤にウレタンポリオールが用いられることにより、主剤と硬化剤との反応が短時間で終了しうる。主剤が、ウレタンポリオールと、ウレタン結合を有さないポリオールとを含有してもよい。
ウレタンポリオールの生成に用いられるポリイソシアネートの具体例として、2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、2,4−トルエンジイソシアネートと2,6−トルエンジイソシアネートの混合物(TDI)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、1,5−ナフチレンジイソシアネート(NDI)、3,3’−ビトリレン−4,4’−ジイソシアネート(TODI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)及びパラフェニレンジイソシアネート(PPDI)のような芳香族ポリイソシアネート;4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)、水素添加キシリレンジイソシアネート(HXDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)及びイソホロンジイソシアネート(IPDI)のような脂環式ポリイソシアネート;並びに脂肪族ポリイソシアネートが挙げられる。2以上のポリイソシアネートが併用されてもよい。
前述の通り硬化剤は、ポリイソシアネート又はその誘導体を含有する。ウレタンポリオールの原料である前述のポリイソシアネートが、硬化剤に用いられうる。
ペイント層12は、主剤及び硬化剤が溶剤に溶解又は分散した液がカバー10の表面に塗布されることで、得られる。静電塗装方式、スプレー方式等により、塗布がなされうる。塗布後に溶剤が揮発し、主剤と硬化剤とが反応して、ペイント層12が形成される。ペイント層12の厚みは、5μm以上40μm以下が好ましい。ゴルフボール2が、2以上のペイント層を備えてもよい。ゴルフボール2が、着色されたペイント層と、クリアーペイント層とを備えてもよい。
打球感の観点から、ゴルフボール2の圧縮変形量Dbは1.8mm以上が好ましく、1.9mm以上がより好ましく、2.0mm以上が特に好ましい。反発性能の観点から、圧縮変形量Dbは3.8mm以下が好ましく、3.7mm以下がより好ましく、3.6mm以下が特に好ましい。
ゴルフボール2が、包囲層6と中間層8との間に補強層を備えてもよい。補強層は、包囲層6と堅固に密着し、中間層8とも堅固に密着する。補強層により、中間層8の包囲層6からの剥離が抑制される。前述のように、このゴルフボール2の中間層8及びカバー10は薄い。このゴルフボール2がクラブフェースのエッジで打撃されると、シワが生じやすい。補強層により、シワが抑制される。
補強層の基材ポリマーには、二液硬化型熱硬化性樹脂が好適に用いられる。二液硬化型熱硬化性樹脂の具体例としては、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル系樹脂及びセルロース系樹脂が挙げられる。補強層の強度及び耐久性の観点から、二液硬化型エポキシ樹脂及び二液硬化型ウレタン樹脂が好ましい。
補強層が、着色剤(典型的には二酸化チタン)、リン酸系安定剤、酸化防止剤、光安定剤、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、ブロッキング防止剤等の添加剤を含んでもよい。添加剤は、二液硬化型熱硬化性樹脂の主剤に添加されてもよく、硬化剤に添加されてもよい。
補強層は、主剤及び硬化剤が溶剤に溶解又は分散した液が、包囲層6の表面に塗布されることで得られる。作業性の観点から、スプレーガンによる塗布が好ましい。塗布後に溶剤が揮発し、主剤と硬化剤とが反応して、補強層が形成される。
カバーの厚みTcと中間層の厚みTmとの比(Tc/Tm)は、0.50以下である。換言すれば、カバー10の厚みTcは中間層8の厚みTmに比べて十分に小さい。このゴルフボール2がドライバーで打撃されたとき、スピンが抑制される。このゴルフボール2は、飛行性能に優れる。飛行性能の観点から、比(Tc/Tm)は0.42以下がより好ましく、0.38以下が特に好ましい。ショートアイアンで打撃されたときのコントロール性能の観点から、比(Tc/Tm)は0.05以上が好ましく、0.08以上が特に好ましい。
このゴルフボール2では、包囲層6の硬度Hs、中間層8の硬度Hm及びカバー10の硬度Hcは、下記数式(1)を満たす。
Hs ≧ Hm > Hc (1)
このゴルフボール2では、カバー10から包囲層6までの硬度変化が緩やかである。緩やかな硬度変化は、ゴルフボール2の打球感を阻害しない。
好ましくは、包囲層6の硬度Hs、中間層8の硬度Hm及びカバー10の硬度Hcは、下記数式(2)を満たす。
Hs > Hm > Hc (2)
このゴルフボール2では、反発性能の観点から、硬度Hsが大きな包囲層6が採用されている。このゴルフボール2では、コントロール性能の観点から、硬度Hcが小さなカバー10が採用されている。包囲層6とカバー10との間に、硬度Hsよりも小さくかつ硬度Hcよりも大きな硬度Hmを有する中間層8が設けられることにより、カバー10から中間層8を経て包囲層6まで、硬度が徐々に上昇する。この硬度変化により、ゴルフボール2のソフトな打球感が達成される。上記数式(2)を満たすゴルフボール2は、打球感、ドライバーでのショットにおける飛行性能、ショートアイアンでのショットにおけるコントロール性能の全てに優れる。
打球感、飛行性能及びコントロール性能の観点から、硬度Hsと硬度Hmとの差(Hs−Hm)は5以上40以下が好ましく、10以上35以下がより好ましく、10以上29以下が特に好ましい。
打球感、飛行性能及びコントロール性能の観点から、硬度Hmと硬度Hcとの差(Hm−Hc)は3以上30以下が好ましく、5以上25以下がより好ましく、9以上21以下が特に好ましい。
打球感、飛行性能及びコントロール性能の観点から、硬度Hsと硬度Hcとの差(Hs−Hc)は10以上60以下が好ましく、15以上50以下がより好ましく、19以上41以下が特に好ましい。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
100質量部のハイシスポリブタジエン(JSR社の商品名「BR−730」)、34質量部のアクリル酸亜鉛、5質量部の酸化亜鉛、適量の硫酸バリウム、0.5質量部のジフェニルジスルフィド及び0.8質量部のジクミルパーオキサイド(日本油脂社)を混練し、ゴム組成物を得た。このゴム組成物を共に半球状キャビティを備えた上型及び下型からなる金型に投入し、170℃で18分間加熱して、直径が39.60mであるコアを得た。質量が45.6gであるゴルフボールが得られるよう、硫酸バリウムの量が調整された。
50質量部のアイオノマー樹脂(前述の「ハイミラン1605」)、50質量部の他のアイオノマー樹脂(前述の「ハイミランAM7329」)、10質量部の酸化亜鉛(前述の「パナテトラWZ−0501」)及び4質量部の二酸化チタンを二軸混練押出機で混練し、樹脂組成物(I)を得た。この樹脂組成物(I)を射出成形法にてコアの周りに被覆し、包囲層を形成した。この包囲層の厚みは、1.00mmであった。
二液硬化型エポキシ樹脂を基材ポリマーとする塗料組成物(神東塗料社の商品名「ポリン750LE)を調製した。この塗料組成物の主剤液は、30質量部のビスフェノールA型固形エポキシ樹脂と、70質量部の溶剤とからなる。この塗料組成物の硬化剤液は、40質量部の変性ポリアミドアミンと、55質量部の溶剤と、5質量部の酸化チタンとからなる。主剤液と硬化剤液との質量比は、1/1である。この塗料組成物を包囲層の表面にスプレーガンで塗布し、23℃の雰囲気下で6時間保持して、補強層を得た。この補強層の厚みは、10μmであった。
100質量部の熱可塑性ポリウレタンエラストマー(前述のエラストランXNY90A)及び4質量部の二酸化チタンを二軸押出機で混練し、樹脂組成物(C)を得た。この樹脂組成物(C)から、圧縮成形法にて、ハーフシェルを得た。このハーフシェル2枚で、コア、包囲層及び補強層からなる球体を被覆した。このハーフシェル及び球体を、共に半球状キャビティを備えた上型及び下型からなる金型に投入し、圧縮成形法にて中間層を得た。中間層の厚みは、0.40mmであった。
100質量部の熱可塑性ポリウレタンエラストマー(前述のエラストランXNY85A)及び4質量部の二酸化チタンを二軸押出機で混練し、樹脂組成物(D)を得た。この樹脂組成物(D)から、圧縮成形法にて、ハーフシェルを得た。このハーフシェル2枚で、コア、包囲層、補強層及び中間層からなる球体を被覆した。このハーフシェル及び球体を、共に半球状キャビティを備え、キャビティ面に多数のピンプルを備えた上型及び下型からなるファイナル金型に投入し、圧縮成形法にてカバーを得た。カバーの厚みは、0.15mmであった。カバーには、ピンプルの形状が反転した形状のディンプルが多数形成された。このカバーの周りに二液硬化型ポリウレタンを基材とするクリアー塗料を塗装し、直径が42.7mmであり質量が約45.6である実施例1のゴルフボールを得た。
[実施例2から13及び比較例1から5]
コア、包囲層、中間層及びカバーの仕様を下記の表2から5に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2から13及び比較例1から5のゴルフボールを得た。包囲層、中間層及びカバーの樹脂組成物の詳細が、下記の表1に示されている。比較例1に係るゴルフボールは、中間層を有さない。
[ドライバーでのショット]
ゴルフラボラトリー社のスイングマシンに、チタンヘッドを備えたドライバー(SRIスポーツ社の商品名「SRIXON W505」、シャフト硬度:X、ロフト角:8.5°)を装着した。ヘッド速度が50m/secである条件でゴルフボールを打撃して、発射地点から静止地点までの距離を測定した。さらに、打撃直後のバックスピン速度も測定した。12回測定されて得られたデータの平均値が、下記の表2から5に示されている。
[新ルールに適合しないサンドウェッジでのショット]
ツルテンパー社のスイングマシンに、新ルールに適合しないサンドウェッジ(SRIスポーツ社の商品名「SRIXON WG−705(58°)」)を装着した。ヘッド速度が21m/secである条件でゴルフボールを打撃して、バックスピン速度を測定した。12回測定されて得られたデータの平均値が、下記の表2から5に示されている。
[新ルールに適合するサンドウェッジでのショット]
ツルテンパー社のスイングマシンに、新ルールに適合するサンドウェッジ(SRIスポーツ社の商品名「SRIXON I505 SW(57°)」)を装着した。ヘッド速度が21m/secである条件でゴルフボールを打撃して、バックスピン速度を測定した。12回測定されて得られたデータの平均値が、下記の表2から5に示されている。
[ウエット状態でのショット]
ツルテンパー社のスイングマシンに、新ルールに適合するサンドウェッジ(前述の「SRIXON I505 SW(57°)」)を装着した。フェイスに水を付着させ、ヘッド速度が21m/secである条件でゴルフボールを打撃して、バックスピン速度を測定した。12回測定されて得られたデータの平均値が、下記の表2から5に示されている。
Figure 0005154530
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表2から5に示されるように、各実施例のゴルフボールは、全ての評価項目において優れている。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係るゴルフボールは、ゴルフ場でのプレーや、ドライビングレンジにおけるプラクティスに用いられうる。
2・・・ゴルフボール
4・・・コア
6・・・包囲層
8・・・中間層
10・・・カバー
12・・・ペイント層

Claims (6)

  1. コアと、このコアの外側に位置する包囲層と、この包囲層の外側に位置する中間層と、この中間層の外側に位置するカバーとを備えており、
    上記中間層の厚みTmが0.1mm以上0.8mm以下であり、
    上記カバーの厚みTcと上記中間層の厚みTmとの比(Tc/Tm)が0.38以下であり、
    上記カバーのショアD硬度Hcが35以下であり、
    上記中間層のショアD硬度Hmが上記カバーのショアD硬度Hcよりも大きく、
    上記中間層のショアD硬度Hmが30以上60以下であり、
    上記硬度Hmと上記硬度Hcとの差(Hm−Hc)が12以上であり、
    上記包囲層の基材がアイオノマー樹脂であり、上記中間層の基材がポリウレタンであり、上記カバーの基材がポリウレタンであるゴルフボール。
  2. 上記包囲層のショアD硬度Hs、上記中間層のショアD硬度Hm及び上記カバーのショアD硬度Hcが下記数式(1)を満たす請求項1に記載のゴルフボール。
    Hs ≧ Hm > Hc (1)
  3. 下記数式(2)を満たす請求項2に記載のゴルフボール。
    Hs > Hm > Hc (2)
  4. 上記包囲層のショアD硬度Hsが50以上である請求項1から3のいずれかに記載のゴルフボール。
  5. 上記カバーの厚みTc(mm)と上記カバーの硬度Hcとの比(Tc/Hc)が0.018以下である請求項1から4のいずれかに記載のゴルフボール。
  6. 上記カバーの外側に位置するペイント層をさらに有する請求項1から5のいずれかに記載のゴルフボール。
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